JP7344751B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、エアバッグとインフレータを有するエアバッグモジュールを備える乗物用シートに関する。
従来、乗物用シートとして、折畳まれた状態のエアバッグおよびエアバッグ内にガスを導入して膨張・展開させるためのインフレータを有し、シートバック内に配設されるエアバッグモジュールと、シートバックの外形を構成するパッドと、パッドの周囲を被覆する表皮と、エアバッグの展開方向を規制する力布とを備えるものが知られている(特許文献1)。
特開2018-103810号公報
ところで、エアバッグモジュールを備える乗物用シートは、エアバッグを所望の位置から展開できる構成であることが望まれる。そして、そのような構成は、簡単な構成であることが望ましい。
そこで、本発明は、簡単な構成で、エアバッグを所望の位置から展開させることができる乗物用シートを提供することを目的とする。
また、力布によりエアバッグの展開方向をバランスよく規制することを目的とする。
また、力布の延出部の強度を高くすることを目的とする。
また、エアバッグが展開するときの安定性を向上させることを目的とする。
また、左右のエアバッグをそれぞれ適切な方向に展開させることを目的とする。
また、第1エアバッグを上方に展開させることを目的とする。
また、第2エアバッグを下方に展開させることを目的とする。
前記した目的を達成するための乗物用シートは、左右に離間して配置された第1サイドフレームと第2サイドフレームを有するシートフレームと、第1エアバッグおよび前記第1エアバッグ内にガスを供給する第1インフレータを有し、前記第1サイドフレームに固定される第1エアバッグモジュールと、前記シートフレームを覆うパッドと、前記シートフレームおよび前記パッドを覆う表皮であって、前記第1エアバッグの展開時に破断する第1破断部を有する表皮と、前記第1エアバッグの展開方向を規制する第1力布と、を備え、前記第1力布は、第1の糸と第2の糸を織ってなる第1力布原反であって、前記第1の糸が延びる第1方向が前記第2の糸が延びる第2方向よりも伸びにくい第1力布原反からなり、前記第1破断部に一端部が縫合される第1本体部と、前記第1本体部の他端部から延びて前記第1サイドフレームに固定される第1下側延出部と、前記第1本体部の他端部のうち前記第1下側延出部よりも上の位置から延びて前記第1サイドフレームに固定される第1上側延出部とを有し、前記第1下側延出部は、前記第1方向と交差する方向に延びており、前記第1上側延出部は、前記第1方向に沿って延びていることを特徴とする。
このような構成によれば、第1エアバッグの展開時に、第1エアバッグの膨張による応力を、第1上側延出部が延びる方向に沿って、第1破断部の第1上側延出部の延長線上に位置する部分にまず伝達することができる。これにより、第1破断部の第1上側延出部の延長線上に位置する部分を最初に破断させることができるので、この部分から第1エアバッグを展開させることができ、第1エアバッグを着座者の頭部などが位置する上方に展開させることができる。すなわち、上記のような構成によれば、簡単な構成で、エアバッグを所望の位置から展開させることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記第1エアバッグモジュールが固定される前記第1サイドフレームは、車体の左右内側に配置されている構成とすることができる。
これによれば、車体の左右内側で第1エアバッグを上方に展開させることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記第1サイドフレームは、ロアサイドフレームと、前記ロアサイドフレームの上部に接合されたアッパサイドフレームとを有し、前記ロアサイドフレームと前記アッパサイドフレームとの接合部は、第1接合部と、前記第1接合部よりも上に位置する第2接合部とを含み、前記第1エアバッグモジュールは、前記第1接合部よりも下の位置から前記第2接合部よりも上の位置までにわたって配置されている構成とすることができる。
これによれば、第1エアバッグの上下のサイズを確保して第1エアバッグを着座者の頭部に近い位置に配置することができるので、第1エアバッグの展開時に、第1エアバッグを上方により展開させやすくすることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記第1エアバッグモジュールは、前記乗物用シートの左右方向において、前記第1サイドフレームの外側に配置され、前記パッドを介さずに前記表皮により覆われている構成とすることができる。
これによれば、第1エアバッグモジュールが左右方向においてパッドを介して表皮により覆われる構成と比較して、第1エアバッグモジュールの左右のサイズを確保することができる。これにより、第1エアバッグのサイズを確保することができるので、第1エアバッグの展開時に、第1エアバッグを上方により展開させやすくすることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記第1インフレータは、ガスの噴出口を有し、前記噴出口は、上下方向において、前記第1サイドフレームの前記第1上側延出部が固定された位置と、前記第1サイドフレームの前記第1下側延出部が固定された位置との間に配置されている構成とすることができる。
これによれば、第1力布の、第1サイドフレームに固定される2箇所の位置の間からガスが供給されて第1エアバッグが膨張するので、第1力布により第1エアバッグの展開方向をバランスよく規制することができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記第1力布は、前記第1上側延出部を含む、折り返されて重なった重畳部を有し、前記重畳部は、糸でZ字形に縫うことで縫合されている構成とすることができる。
これによれば、第1上側延出部の強度を高くすることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記第1上側延出部は、前記第1方向に折り返されている構成とすることができる。
これによれば、第1エアバッグの展開時に、第1エアバッグの膨張による応力を第1上側延出部が延びる方向に沿って良好に伝達することができるので、エアバッグを所望の位置からより展開させやすくすることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記第1サイドフレームは、左右方向の一方に凸となるビード部を有し、前記ビード部は、上下に延びる第1ビード部と、前記第1ビード部から前記第1ビード部とは異なる方向に延びる2つの第2ビード部とを有し、前記第1エアバッグモジュールは、前記2つの第2ビード部の間に、前記第1サイドフレームに固定される固定箇所を少なくとも1つ有する構成とすることができる。
これによれば、サイドフレームの剛性が高い部分に第1エアバッグモジュールを固定することができるので、第1エアバッグが展開するときの安定性を向上させることができる。
前記した乗物用シートは、第2エアバッグおよび前記第2エアバッグ内にガスを供給する第2インフレータを有し、前記第2サイドフレームに固定される第2エアバッグモジュールと、前記第2エアバッグの展開方向を規制する第2力布と、を備え、前記表皮は、前記第2エアバッグの展開時に破断する第2破断部を有し、前記第2力布は、前記第2破断部に一端部が縫合されるとともに、前記第1力布とは異なる形状を有する構成とすることができる。
これによれば、第1エアバッグの展開方向と、第2エアバッグの展開方向を変えることができる。これにより、左右のエアバッグをそれぞれ適切な方向に展開させることができる。
前記した乗物用シートにおいて、前記第2力布は、第3の糸と第4の糸を織ってなる第2力布原反であって、前記第3の糸が延びる第3方向が前記第4の糸が延びる第4方向よりも伸びにくい第2力布原反からなり、前記第2破断部に一端部が縫合される第2本体部と、前記第2本体部の他端部から延びて前記第2サイドフレームに固定される第2上側延出部と、前記第2本体部の他端部のうち前記第2上側延出部よりも下の位置から延びて前記第2サイドフレームに固定される第2下側延出部とを有し、前記第2上側延出部は、前記第3方向と交差する方向に延びており、前記第2下側延出部は、前記第3方向に沿って延びている構成とすることができる。
これによれば、第2エアバッグの展開時に、第2エアバッグの膨張による応力を、第2下側延出部が延びる方向に沿って、第2破断部の第2下側延出部の延長線上に位置する部分にまず伝達することができる。これにより、第2破断部の第2下側延出部の延長線上に位置する部分を最初に破断させることができるので、この部分から第2エアバッグを展開させることができ、第2エアバッグを着座者の腰部などが位置する下方に展開させることができる。
本発明によれば、簡単な構成で、エアバッグを所望の位置から展開させることができる。また、第1エアバッグを上方に展開させることができる。
また、第1エアバッグモジュールが固定される第1サイドフレームが車体の左右内側に配置されることで、車体の左右内側で第1エアバッグを上方に展開させることができる。
また、第1エアバッグモジュールが第1接合部よりも下の位置から第2接合部よりも上の位置までにわたって配置されることで、第1エアバッグを上方により展開させやすくすることができる。
また、第1エアバッグモジュールが左右方向においてパッドを介さずに表皮により覆われることで、第1エアバッグを上方により展開させやすくすることができる。
また、第1インフレータの噴出口が第1力布の上下の延出部の第1サイドフレームに固定された位置の間に配置されることで、第1力布により第1エアバッグの展開方向をバランスよく規制することができる。
また、第1力布が、第1上側延出部を含む、折り返されて重なった重畳部を有し、重畳部が糸でZ字形に縫うことで縫合されることで、第1上側延出部の強度を高くすることができる。
また、第1上側延出部が第1力布原反の第1方向に折り返されることで、エアバッグを所望の位置からより展開させやすくすることができる。
また、第1エアバッグモジュールが第1サイドフレームの2つの第2ビード部の間に第1サイドフレームに固定される固定箇所を有することで、第1エアバッグが展開するときの安定性を向上させることができる。
また、第1力布とは異なる形状の第2力布を有することで、左右のエアバッグをそれぞれ適切な方向に展開させることができる。
また、第2力布の第2上側延出部が第2力布原反の第3方向と交差する方向に延び、第2下側延出部が第3方向に沿って延びることで、第2エアバッグを下方に展開させることができる。
実施形態に係る乗物用シートを示す斜視図である。 シートバックの左側部分の断面図である。 シートバックの右側部分の断面図である。 サイドフレームの一部とインフレータを示す斜視図である。 第1エアバッグモジュールのサイドフレームに対する固定箇所と、第1インフレータの噴出口と第1力布のサイドフレームに対する固定位置との位置関係を説明する側面図である。 シートバック表皮を、後被覆部をめくった状態で後側から見た図である。 第1力布の展開図である。 第2力布の展開図である。 第1力布の作用を説明する図である。 第2力布の作用を説明する図である。
次に、発明の一実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る乗物用シートは、自動車に搭載される車両用シートSとして構成されており、シートクッションS1と、シートバックS2と、ヘッドレストS3とを有している。
ここで、本明細書において、前後、左右、上下は、乗物用シートに座った者(着座者)から見た、前後、左右、上下を基準とする。また、左右方向の内側および外側は、特に断りが無い限り、乗物用シート自体ではなく、車両の車体を基準とする。すなわち、車体の左右中心に近い側を左右内側、車体の左右中心から遠い側を左右外側とする。
車両用シートSの左右外側には、車両に乗降するための図示しないドアが配置され、車両用シートSの左右内側には、図示しない他の車両用シートが配置されている。車両用シートSと他の車両用シートは、一例として、運転席と助手席の関係にある。他の車両用シートは、車両用シートSと略左右対称の構成を有している。
車両用シートSは、シートフレームFと、シートフレームFを覆うパッドPDと、シートフレームFおよびパッドPDを覆う表皮SKとを備えている。パッドPDは、ウレタンフォームなどからなり、表皮SKは、布地や皮革などからなる。
シートフレームFは、図示しないシートクッションフレームとシートバックフレームF2を含み、パッドPDは、シートクッションパッドPD1とシートバックパッドPD2(図2参照)を含み、表皮SKは、シートクッション表皮SK1とシートバック表皮SK2を含む。そして、シートクッションS1は、シートクッションフレームにシートクッションパッドPD1とシートクッション表皮SK1を被せることで構成され、シートバックS2は、シートバックフレームF2にシートバックパッドPD2とシートバック表皮SK2を被せることで構成されている。
シートバックフレームF2は、左右のサイドフレーム10と、左右のサイドフレーム10の上端同士を連結するアッパフレーム22と、左右のサイドフレーム10の下部同士を連結するロアフレーム30と、架橋フレーム40とを有している。
左右のサイドフレーム10は、左右に離間して配置されている。第1サイドフレームとしての左のサイドフレーム10は、車体の左右内側に配置され、第2サイドフレームとしての右のサイドフレーム10は、車体の左右外側に配置されている。左のサイドフレーム10には、後述する第1エアバッグモジュール50が固定され、右のサイドフレーム10には、第2エアバッグモジュール60が固定されている。左右のサイドフレーム10は、略左右対称の構成を有している。
各サイドフレーム10は、ロアサイドフレーム11と、アッパサイドフレーム21とを有している。
ロアサイドフレーム11は、板金からなり、略上下に延びている。
アッパサイドフレーム21は、金属製のパイプからなるパイプフレーム20の一部である。パイプフレーム20は、略U字形状を有し、略上下に延びる左右のアッパサイドフレーム21と、左右のアッパサイドフレーム21の上端同士を連結するように左右に延びるアッパフレーム22とを構成している。各アッパサイドフレーム21は、その下部が左右の対応するロアサイドフレーム11の上部に溶接により接合されている。ロアサイドフレーム11とアッパサイドフレーム21との溶接による接合部は、第1接合部W1と、第1接合部W1よりも上に位置する第2接合部W2とを含む。
アッパフレーム22には、一対のブラケット23が左右に離間した状態で固定されている。ブラケット23には、ヘッドレストS3のピラー(符号省略)が取り付けられる。
ロアフレーム30および架橋フレーム40は、それぞれ、板金からなる。ロアフレーム30は、左右のサイドフレーム10の下部同士を連結し、架橋フレーム40は、アッパフレーム22の下方に配置されて左右のサイドフレーム10の上部同士を連結している。
図2および図3に示すように、車両用シートSは、第1エアバッグモジュール50と、第1力布100と、第2エアバッグモジュール60と、第2力布200とをさらに備えている。
シートバックS2は、シートバック中央部S21と、シートバック中央部S21の左右両側に設けられてシートバック中央部S21よりも前側に張り出した左右一対のシートバック側部S22とを有している。第1エアバッグモジュール50および第1力布100は、左のシートバック側部S22に配置され、第2エアバッグモジュール60および第2力布200は、右のシートバック側部S22に配置されている。
図2に示すように、第1エアバッグモジュール50は、第1エアバッグ51と、第1エアバッグ51内にガスを供給する第1インフレータ52と、第1インフレータ52を保持する第1リテーナ53と、これらを収容する第1ケース54とを有している。
第1エアバッグ51は、折りたたまれた状態で第1ケース54内に収容されている。
第1インフレータ52は、略円筒状のボディの下端部にガスの噴出口52A(図4参照)を複数有し、第1エアバッグ51内に配置されている。第1エアバッグ51は、第1インフレータ52の噴出口52Aから噴出されるガスによって膨張し、左のシートバック側部S22の前方(着座者の左右内側)に展開するように構成されている。シートバック表皮SK2は、第1エアバッグ51の展開時に破断する、上下に長い第1破断部70Aを有している。第1インフレータ52は、突出する2本のボルト52Bを有し(図4も参照)、このボルト52Bにより第1リテーナ53およびサイドフレーム10に固定されている。第1エアバッグモジュール50は、第1インフレータ52のボルト52Bにより左のサイドフレーム10に固定される。
第1ケース54は、樹脂からなる。第1ケース54の前部の左右内側付近には、上下に長いスリット(符号省略)が形成されている。第1エアバッグ51は、展開する際には、このスリットを押し広げて第1ケース54から外に出てくる。
ここで、第1エアバッグモジュール50を固定するための構成について説明する。
図4に示すように、サイドフレーム10(ロアサイドフレーム11)は、ビード部12と、力布固定孔13と、モジュール固定孔14とを有している。
ビード部12は、左右方向の一方、具体的には、車両用シートS自体の左右方向の内側に向けて凸となる、略F字形状に形成されている。詳しくは、ビード部12は、ロアサイドフレーム11の後端部で略上下に延びる第1ビード部12Aと、第1ビード部12Aから第1ビード部12Aとは異なる方向、具体的には、略前方に向けて延びる2つの第2ビード部12Bとを有している。上側の第2ビード部12Bは、第1ビード部12Aの上下方向の中央付近から略前方に向けて延び、下側の第2ビード部12Bは、第1ビード部12Aの下端から略前方に向けて上側の第2ビード部12Bに近づくように延びている。
力布固定孔13は、第1固定孔13Aと、第2固定孔13Bとを含む。第1固定孔13Aは、上側の第2ビード部12Bの上に配置され、第2固定孔13Bは、下側の第2ビード部12Bの下に配置されている。これにより、第1固定孔13Aと第2固定孔13Bは、上下方向において、2つの第2ビード部12Bを挟むように配置されている。
モジュール固定孔14は、第3固定孔14Aと、第4固定孔14Bとを含む。第3固定孔14Aは、上側の第2ビード部12Bの上であって、かつ、前後方向において第1固定孔13Aと第1ビード部12Aとの間に配置されている。第4固定孔14Bは、上下方向において2つの第2ビード部12Bの間に配置されている。
第1エアバッグモジュール50は、第1インフレータ52の2本のボルト52Bを、左側からサイドフレーム10に形成された第3固定孔14Aと第4固定孔14Bにそれぞれ通してナット55(図2参照)に締結することで、サイドフレーム10に固定されている。このような構成により、図5に示すように、第1エアバッグモジュール50(インフレータ52)は、2つの第2ビード部12Bの間に、サイドフレーム10に固定される固定箇所を1つ有している(下側のボルト52B参照)。サイドフレーム10に固定された第1エアバッグモジュール50は、車両用シートSの左右方向において、サイドフレーム10の外側(車両用シートS自体の左右方向の外側)に配置される(図1も参照)。
なお、前述したとおり、左右のサイドフレーム10は、略左右対称の構成を有しているため、第2エアバッグモジュール60の固定や配置については、左右は逆になるが、第1エアバッグモジュール50と略同じである。
図2に示すように、第1力布100は、第1エアバッグ51の展開方向を規制する部材である。第1力布100は、前端部がシートバック表皮SK2の第1破断部70Aに縫合され、第1エアバッグモジュール50の前側および左右外側を通るように配置されている。第1力布100の後端部には、クリップ90が取り付けられ、第1力布100は、クリップ90がサイドフレーム10の力布固定孔13に差し込まれることで、サイドフレーム10に固定されている。第1力布100の詳細な構成については後述する。
図3に示すように、第2エアバッグモジュール60は、第2エアバッグ61と、第2エアバッグ61内にガスを供給する第2インフレータ62と、第2インフレータ62を保持する第2リテーナ63と、これらを収容する第2ケース64とを有している。
第2エアバッグ61は、折りたたまれた状態で第2ケース64内に収容されている。
第2インフレータ62は、第1エアバッグモジュール50の第1インフレータ52と同様の構成を有している。第2エアバッグ61は、第2インフレータ62の噴出口から噴出されるガスによって膨張し、右のシートバック側部S22の前方(着座者の左右外側)に展開するように構成されている。シートバック表皮SK2は、第2エアバッグ61の展開時に破断する、上下に長い第2破断部70Bを有している。第2インフレータ62は、ボルト62Bにより第2リテーナ63およびサイドフレーム10に固定されている。具体的には、第2インフレータ62は、ボルト52Bをサイドフレーム10に形成された図示しない固定孔に通してナット65に締結することで、サイドフレーム10に固定されている。第2エアバッグモジュール60は、第2インフレータ62のボルト62Bにより右のサイドフレーム10に固定される。
第2ケース64は、樹脂からなる。第2ケース64の前部の左右外側には、上下に長いスリット(符号省略)が形成されている。第2エアバッグ61は、展開する際には、このスリットを押し広げて第2ケース64から外に出てくる。
図1に示すように、第1エアバッグモジュール50の上下のサイズは、第2エアバッグモジュール60の上下のサイズよりも大きい。このため、第1エアバッグモジュール50は、第1接合部W1よりも下の位置から第2接合部W2よりも上の位置までにわたって配置されている。一方で、第2エアバッグモジュール60は、第1接合部W1よりも下の位置から第1接合部W1よりも上の位置までにわたって配置されているが、その上端は、第2接合部W2よりも下の位置に配置されている。第1エアバッグモジュール50の上端は、第2エアバッグモジュール60の上端よりも上に位置し、第1エアバッグモジュール50の下端は、第2エアバッグモジュール60の下端よりも下に位置している。
また、第1エアバッグモジュール50の左右のサイズは、第2エアバッグモジュール60の左右のサイズよりも大きい。このため、図3に示すように、第2エアバッグモジュール60は、車両用シートS自体の左右方向の外側の面である外側面60AがシートバックパッドPD2の一部により覆われている。これにより、第2エアバッグモジュール60は、左右方向において、シートバックパッドPD2の一部を介してシートバック表皮SK2により覆われている。外側面60Aは、左右方向において、シートバック表皮SK2に接触していない。一方で、図2に示すように、第1エアバッグモジュール50は、車両用シートS自体の左右方向の外側の面である外側面50AがシートバックパッドPD2により覆われていない。第1エアバッグモジュール50は、左右方向において、シートバックパッドPD2を介さずにシートバック表皮SK2により直接覆われている。外側面50Aは、左右方向において、シートバック表皮SK2に接触している。
図3に示すように、第2力布200は、第2エアバッグ61の展開方向を規制する部材である。第2力布200は、一端部である前端部がシートバック表皮SK2の第2破断部70Bに縫合され、第2エアバッグモジュール60の前側および左右内側を通るように配置されている。第2力布200の後端部には、第1力布100と同様のクリップ90が取り付けられ、第2力布200は、クリップ90がサイドフレーム10の力布固定孔13に差し込まれることで、サイドフレーム10に固定されている。
図6に示すように、シートバック表皮SK2は、シートバックフレームF2およびシートバックパッドPD2の前側を覆う前被覆部71と、後側を覆う後被覆部72と、上側を覆う上被覆部73と、左側を覆う左被覆部74と、右側を覆う右被覆部75とを有している。図6のシートバック表皮SK2は、後被覆部72を上にめくって、前被覆部71の背面を後側から見た状態を示している。シートバック表皮SK2は、後被覆部72の左端部と左被覆部74の後端部に設けられた線ファスナを閉じるとともに、後被覆部72の右端部と右被覆部75の後端部に設けられた線ファスナを閉じることで袋状となり、シートバックフレームF2およびシートバックパッドPD2を覆う。
第1破断部70A(図2参照)は、前被覆部71と左被覆部74の境界付近に形成され、第2破断部70B(図3参照)は、前被覆部71と右被覆部75の境界付近に形成されている。上被覆部73には、ヘッドレストS3のピラーを取り付ける左右のブラケット23の上端部を露出させるための左右一対の挿通孔73Aが形成されている。
第1力布100と第2力布200とは、互いに異なる形状を有している。以下、第1力布100と第2力布200の詳細な構成について説明する。
第2力布200は、第2本体部210と、第2下側延出部220と、第2上側延出部230とを有している。
第2本体部210は、上下に長い形状を有し、一端部である前端部がシートバック表皮SK2の第2破断部70B(図3参照)に縫合されている。
第2下側延出部220および第2上側延出部230は、サイドフレーム10に固定される部分であり、第2本体部210の他端部である後端部から略後方に向けて延びている。詳しくは、第2上側延出部230は、第2本体部210の後端部の上下方向の中央付近から延びている。第2下側延出部220は、第2本体部210の後端部のうち第2上側延出部230よりも下の位置、具体的には、第2本体部210の後端部の下端から延びている。第2下側延出部220および第2上側延出部230の先端部には、それぞれ、クリップ90が取り付けられている。
図8に展開した状態で示すように、第2力布200は、第3の糸と、第3の糸に直交する第4の糸とを織ってなる第2力布原反からなる。第2力布原反は、第3の糸が延びる第3方向が第4の糸が延びる第4方向よりも伸びにくい性質を有している。さらに言えば、第2力布原反は、第3方向が最も伸びにくい。
第2上側延出部230は、第2本体部210から第3方向と交差する方向に延びている。すなわち、第2上側延出部230は、第3方向に対して所定の角度をなすように延びている。一方、第2下側延出部220は、第2本体部210から第3方向に沿って第3方向と略平行に延びている。第2力布原反(第2力布200)には、第3方向を示す、第3方向に沿った縫い目240が、第4方向に間隔をあけて複数設けられている。縫い目240を形成する糸は、第3の糸および第4の糸とは異なる色を有している。
図6に戻って、第1力布100は、第1本体部110と、第1下側延出部120と、第1上側延出部130とを有している。
第1本体部110は、上下に長い形状を有し、一端部である前端部がシートバック表皮SK2の第1破断部70A(図2参照)に縫合されている。
第1下側延出部120および第1上側延出部130は、サイドフレーム10に固定される部分であり、第1本体部110の他端部である後端部から略後方に向けて延びている。詳しくは、第1下側延出部120は、第1本体部110の他端部の下端から延びている。第1上側延出部130は、第1本体部110の後端部のうち第1下側延出部120よりも上の位置、具体的には、第1本体部110の上下方向の中央付近から延びている。第1下側延出部120および第1上側延出部130の先端部には、それぞれ、クリップ90が取り付けられている。
図7に展開した状態で示すように、第1力布100は、第1の糸と、第1の糸に直交する第2の糸とを織ってなる第1力布原反からなる。第1力布原反は、第1の糸が延びる第1方向が第2の糸が延びる第2方向よりも伸びにくい性質を有している。さらに言えば、第1力布原反は、第1方向が最も伸びにくい。
第1下側延出部120は、第1本体部110から第1方向と交差する方向に延びている。すなわち、第1下側延出部120は、第1方向に対して所定の角度をなすように延びている。一方、第1上側延出部130は、第1本体部110から第1方向に沿って第1方向と略平行に延びている。第1力布原反(第1力布100)には、第1方向を示す、第1方向に沿った縫い目140が、第2方向に間隔をあけて複数設けられている。縫い目140を形成する糸は、第1の糸および第2の糸とは異なる色を有している。
図6に示すように、第1力布100は、第1下側重畳部151と、重畳部としての第1上側重畳部152とを有し、第2力布200は、第2下側重畳部251と、第2上側重畳部252とを有している。
図6および図7に示すように、第1下側重畳部151は、第1力布100の、第1下側延出部120を含む、折り返されて重なった部分であり、仮想線で示した折り線101,102を、この順に、図7の紙面奥側に折り返すことで形成されている。また、第1上側重畳部152は、第1力布100の、第1上側延出部130を含む、折り返されて重なった部分であり、仮想線で示した折り線103,104を、この順に、図7の紙面奥側に折り返すことで形成されている。
また、図6および図8に示すように、第2下側重畳部251は、第2力布200の、第2下側延出部220を含む、折り返されて重なった部分であり、仮想線で示した折り線201,202を、この順に、図8の紙面奥側に折り返すことで形成されている。また、第2上側重畳部252は、第2力布200の、第2上側延出部230を含む、折り返されて重なった部分であり、仮想線で示した折り線203,204を、この順に、図8の紙面奥側に折り返すことで形成されている。
図6に示すように、第1下側重畳部151、第1上側重畳部152、第2下側重畳部251および第2上側重畳部252は、糸160,260でZ字形に縫うことで縫合されている。
第1上側重畳部152の折り返された部分は、第1方向に折り返されている。このため、第1上側延出部130を含む、第1上側重畳部152を構成する重なった各部は、すべて、第1方向に沿って第1方向と略平行に延びている。同様に、第2下側重畳部251の折り返された部分は、第3方向に折り返されている。このため、第2下側延出部220を含む、第2下側重畳部251を構成する重なった各部は、すべて、第3方向に沿って第3方向と略平行に延びている。
第1力布100は、第1本体部110の前端部が、図7に仮想線で示した折り線105で図7の紙面奥側に折り返された状態でシートバック表皮SK2の第1破断部70Aに縫合されている。そして、第1力布100は、第1上側延出部130の先端部に取り付けられたクリップ90が左のサイドフレーム10の第1固定孔13A(図5参照)に差し込まれ、第1下側延出部120の先端部に取り付けられたクリップ90が左のサイドフレーム10の第2固定孔13Bに差し込まれることで、左のサイドフレーム10に固定される。
また、第2力布200は、第2本体部210の前端部が、図8に仮想線で示した折り線205で図8の紙面奥側に折り返された状態でシートバック表皮SK2の第2破断部70Bに縫合されている。そして、第2力布200は、第1力布100と同様に、第2上側延出部230の先端部に取り付けられたクリップ90が右のサイドフレーム10の第1固定孔13Aに差し込まれ、第2下側延出部220の先端部に取り付けられたクリップ90が右のサイドフレーム10の第2固定孔13Bに差し込まれることで、右のサイドフレーム10に固定される。
図5に示すように、第1エアバッグモジュール50がサイドフレーム10に固定された状態で、第1インフレータ52の下端部に設けられた複数の噴出口52Aは、上下方向において、サイドフレーム10の第1上側延出部130が固定された位置と、サイドフレーム10の第1下側延出部120が固定された位置との間に配置されている。すなわち、噴出口52Aは、上下方向において、第1上側延出部130が固定された第1固定孔13Aと、第1下側延出部120が固定された第2固定孔13Bとの間に配置されている。また、図示は省略するが、このような噴出口の配置は、第2エアバッグモジュール60の第2インフレータ62についても同様である。
次に、本実施形態に係る車両用シートSの作用効果について説明する。
図7に示したように、第1力布100を構成する第1力布原反は、第1方向が最も伸びにくくなっており、第1下側延出部120が第1方向と交差する方向に延び、第1上側延出部130が第1方向に沿って延びている。そのため、図9に示すように、第1力布100は、第1エアバッグ51の展開時に、第1エアバッグ51の膨張による応力を、第1上側延出部130が延びる第1方向に沿って、第1破断部70Aの第1上側延出部130の延長線上に位置する部分にまず伝達することができる。これにより、第1破断部70Aの第1上側延出部130の延長線上に位置する部分を最初に破断させることができるので、この部分から第1エアバッグ51を展開させることができ、第1エアバッグ51を着座者Pの頭部などが位置する上方に展開させることができる。
一方で、図8に示したように、第2力布200を構成する第2力布原反は、第3方向が最も伸びにくくなっており、第2上側延出部230が第3方向と交差する方向に延び、第2下側延出部220が第3方向に沿って延びている、そのため、図10に示すように、第2エアバッグ61の展開時に、第2エアバッグ61の膨張による応力を、第2下側延出部220が延びる方向に沿って、第2破断部70Bの第2下側延出部220の延長線上に位置する部分にまず伝達することができる。これにより、第2破断部70Bの第2下側延出部220の延長線上に位置する部分を最初に破断させることができるので、この部分から第2エアバッグ61を展開させることができ、第2エアバッグ61を着座者Pの腰部などが位置する下方に展開させることができる。なお、車体の左右外側において、着座者Pの頭部は、例えば、カーテンエアバッグ69などで保護することができる。
以上説明した本実施形態によれば、延出部130,220を、力布原反の伸びにくい方向に沿って延びるように設けるという比較的簡単な構成で、エアバッグ51,61を所望の位置から展開させることができる。
また、第1エアバッグモジュール50が固定される左のサイドフレーム10が車体の左右内側に配置されているので、車体の左右内側で第1エアバッグ51を着座者Pの頭部などが位置する上方に展開させることができる。これにより、着座者Pの頭部を保護することができる。
また、第1エアバッグモジュール50が第1接合部W1よりも下の位置から第2接合部W2よりも上の位置までにわたって配置されているので、第1エアバッグ51の上下のサイズを確保して第1エアバッグ51を着座者Pの頭部に近い位置に配置することができる。これにより、第1エアバッグ51の展開時に、第1エアバッグ51を上方により展開させやすくすることができる。
また、第1エアバッグモジュール50が左右方向においてシートバックパッドPD2を介さずにシートバック表皮SK2により直接覆われているので、第1エアバッグモジュール50が、第2エアバッグモジュール60のように、シートバックパッドPD2を介してシートバック表皮SK2により覆われる構成と比較して、第1エアバッグモジュール50の左右のサイズを確保することができる。これにより、第1エアバッグ51のサイズを確保することができるので、第1エアバッグ51の展開時に、第1エアバッグ51を上方により展開させやすくすることができる。
また、インフレータ52,62の噴出口52Aが、上下方向において、サイドフレーム10の2つの力布固定孔13の間に配置されているので、力布100,200の、サイドフレーム10に固定される2箇所の位置の間からガスが供給されてエアバッグ51,61が膨張する。これにより、力布100,200によりエアバッグ51,61の展開方向をバランスよく規制することができる。
また、力布100,200が、延出部120,130,220,230を含む、縫合された重畳部151,152,251,252を有するので、延出部120,130,220,230の強度を高くすることができる。また、重畳部151,152,251,252が糸160,260をZ字形に縫うことで縫合されているので、各重畳部151,152,251,252をそれぞれ一度に縫合することができる。
また、第1力布100の第1上側重畳部152の折り返された部分が第1方向に折り返されているので、第1エアバッグ51の展開時に、第1エアバッグ51の膨張による応力を第1上側延出部130が延びる方向に沿って良好に伝達することができ、第1エアバッグ51を所望の位置からより展開させやすくすることができる。同様に、第2力布200の第2上側重畳部252の折り返された部分が第3方向に折り返されているので、第2エアバッグ61の展開時に、第2エアバッグ61の膨張による応力を第2下側延出部220が延びる方向に沿って良好に伝達することができ、第2エアバッグ61を所望の位置からより展開させやすくすることができる。
また、エアバッグモジュール50,60がサイドフレーム10の2つの第2ビード部12Bの間に固定箇所を1つ有するので、サイドフレーム10の剛性が高い部分にエアバッグモジュール50,60を固定することができる。これにより、エアバッグ51,61が展開するときの安定性を向上させることができる。
また、第1力布100と第2力布200とが異なる形状を有するので、第1エアバッグ51の展開方向と、第2エアバッグ61の展開方向を変えることができる。これにより、左右のエアバッグ51,61をそれぞれ適切な方向に展開させることができる。
以上に発明の一実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、前記実施形態では、第1エアバッグモジュール50が、サイドフレーム10の2つの第2ビード部12Bの間に、サイドフレーム10に固定される固定箇所を1つだけ有していたが、このような固定箇所を2つ以上有していてもよい。
また、前記実施形態では、第1エアバッグモジュール50が左右方向においてシートバック表皮SK2により直接覆われていたが、第2エアバッグモジュール60と同様に、シートバックパッドPD2を介してシートバック表皮SK2により覆われていてもよい。
また、前記実施形態では、エアバッグモジュール50,60が樹脂製のケース54,64を有していたが、このようなケースを備えない構成であってもよい。
また、前記実施形態では、第2力布200が第1力布100と異なる形状を有していたが、第2力布は、第1力布と左右対称の略同じ形状を有していてもよい。また、車両用シートSは、第2エアバッグモジュール60と第2力布200を備えない構成であってもよい。
また、前記実施形態では、第1エアバッグモジュール50が固定されるサイドフレーム10が車体の左右内側に配置されていたが、車体の左右外側に配置されていてもよい。
また、前記実施形態では、乗物用シートとして自動車に搭載される車両用シートSを例示したが、これに限定されず、乗物用シートは、自動車以外の乗物、例えば、鉄道車両や船舶、航空機などに搭載されるシートであってもよい。
また、前記した実施形態および変形例で説明した各要素は、適宜組み合わせて実施することが可能である。
10 サイドフレーム
11 ロアサイドフレーム
12 ビード部
12A 第1ビード部
12B 第2ビード部
13A 第1固定孔
13B 第2固定孔
21 アッパサイドフレーム
50 第1エアバッグモジュール
51 第1エアバッグ
52 第1インフレータ
52A 噴出口
52B ボルト
60 第2エアバッグモジュール
61 第2エアバッグ
62 第2インフレータ
71 第1破断部
72 第2破断部
100 第1力布
110 第1本体部
120 第1下側延出部
130 第1上側延出部
152 第1上側重畳部
160 糸
200 第2力布
210 第2本体部
220 第2下側延出部
230 第2上側延出部
F シートフレーム
PD パッド
S 車両用シート
SK 表皮
W1 第1接合部
W2 第2接合部

Claims (10)

  1. 左右に離間して配置された第1サイドフレームと第2サイドフレームを有するシートフレームと、
    第1エアバッグおよび前記第1エアバッグ内にガスを供給する第1インフレータを有し、前記第1サイドフレームに固定される第1エアバッグモジュールと、
    前記シートフレームを覆うパッドと、
    前記シートフレームおよび前記パッドを覆う表皮であって、前記第1エアバッグの展開時に破断する第1破断部を有する表皮と、
    前記第1エアバッグの展開方向を規制する第1力布と、を備え、
    前記第1力布は、
    第1の糸と第2の糸を織ってなる第1力布原反であって、前記第1の糸が延びる第1方向が前記第2の糸が延びる第2方向よりも伸びにくい第1力布原反からなり、
    前記第1破断部に一端部が縫合される第1本体部と、前記第1本体部の他端部から延びて前記第1サイドフレームに固定される第1下側延出部と、前記第1本体部の他端部のうち前記第1下側延出部よりも上の位置から延びて前記第1サイドフレームに固定される第1上側延出部とを有し、
    前記第1下側延出部は、前記第1方向と交差する方向に延びており、
    前記第1上側延出部は、前記第1方向に沿って延びており、
    前記第1破断部の一部は、前記第1上側延出部の前記第1方向に沿った延長線上に位置することを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記第1エアバッグモジュールが固定される前記第1サイドフレームは、車体の左右内側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記第1サイドフレームは、ロアサイドフレームと、前記ロアサイドフレームの上部に接合されたアッパサイドフレームとを有し、
    前記ロアサイドフレームと前記アッパサイドフレームとの接合部は、第1接合部と、前記第1接合部よりも上に位置する第2接合部とを含み、
    前記第1エアバッグモジュールは、前記第1接合部よりも下の位置から前記第2接合部よりも上の位置までにわたって配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記第1エアバッグモジュールは、前記乗物用シートの左右方向において、前記第1サイドフレームの外側に配置され、前記パッドを介さずに前記表皮により覆われていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  5. 前記第1インフレータは、ガスの噴出口を有し、
    前記噴出口は、上下方向において、前記第1サイドフレームの前記第1上側延出部が固定された位置と、前記第1サイドフレームの前記第1下側延出部が固定された位置との間に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  6. 前記第1力布は、前記第1上側延出部を含む、折り返されて重なった重畳部を有し、
    前記重畳部は、糸でZ字形に縫うことで縫合されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  7. 前記重畳部の折り返された部分は、前記第1方向に折り返されていることを特徴とする請求項6に記載の乗物用シート。
  8. 前記第1サイドフレームは、左右方向の一方に凸となるビード部を有し、
    前記ビード部は、上下に延びる第1ビード部と、前記第1ビード部から前記第1ビード部とは異なる方向に延びる2つの第2ビード部とを有し、
    前記第1エアバッグモジュールは、前記2つの第2ビード部の間に、前記第1サイドフレームに固定される固定箇所を少なくとも1つ有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  9. 第2エアバッグおよび前記第2エアバッグ内にガスを供給する第2インフレータを有し、前記第2サイドフレームに固定される第2エアバッグモジュールと、
    前記第2エアバッグの展開方向を規制する第2力布と、を備え、
    前記表皮は、前記第2エアバッグの展開時に破断する第2破断部を有し、
    前記第2力布は、前記第2破断部に一端部が縫合されるとともに、前記第1力布とは異なる形状を有することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  10. 前記第2力布は、
    第3の糸と第4の糸を織ってなる第2力布原反であって、前記第3の糸が延びる第3方向が前記第4の糸が延びる第4方向よりも伸びにくい第2力布原反からなり、
    前記第2破断部に一端部が縫合される第2本体部と、前記第2本体部の他端部から延びて前記第2サイドフレームに固定される第2上側延出部と、前記第2本体部の他端部のうち前記第2上側延出部よりも下の位置から延びて前記第2サイドフレームに固定される第2下側延出部とを有し、
    前記第2上側延出部は、前記第3方向と交差する方向に延びており、
    前記第2下側延出部は、前記第3方向に沿って延びており、
    前記第2破断部の一部は、前記第2下側延出部の前記第3方向に沿った延長線上に位置することを特徴とする請求項9に記載の乗物用シート。
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