JP7158134B2 - 口唇化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、口唇化粧料に関する。
従来、口唇化粧料では、唇に塗布したときに、発色やつやに優れた仕上がりが得られるものが求められている。
例えば、特許文献1には、特定のワックスと、油剤を特定の割合で組合わせた口唇化粧料が、発色や仕上がりのつやに優れ、使用感も良好であることが記載されている。
特開2013-53141号公報
本発明者は、従来の口紅は、唇に塗布した際に、口紅の塗布膜の厚みムラによる色差が大きくなるため、仕上がりの色ムラが目立ち、また、時間が経過して化粧が崩れるとともに、皮溝部分と皮丘部分の色差が大きくなると、唇の縦じわが目立ちやすくなるという課題を見出した。
本発明者は、赤色202号で被覆された板状粉体と、これ以外の赤色202号を組み合わせ、特定の2種の油成分を併用することにより、赤色202号で被覆された板状粉体が唇に均一に密着しやすく、唇に塗布した際に、口紅の塗布膜の厚みムラによる色差、及び唇の皮溝部分と皮丘部分の色差を小さく抑えることにより、塗布直後の色ムラの目立ちを抑え、塗布後時間が経過した後においても、縦じわの目立たなさ、仕上がりの均一さに優れた口唇化粧料が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)赤色202号で被覆された板状粉体 0.01~15質量%、
(B)成分(A)を除く、赤色202号 0.001~8質量%、
(C)25℃で液状の炭化水素油 0.1~70質量%、
(D)25℃で液状の高級アルコール 0.1~20質量%
を含有する口唇化粧料に関する。
本発明の口唇化粧料は、唇に塗布した際に、口紅の塗布膜の厚みムラによる色差、及び唇の皮溝部分と皮丘部分の色差を小さく抑えることにより、塗布直後の色ムラの目立ちを抑え、均一な仕上がりが得られ、塗布後時間が経過しても、縦じわが目立たたず、均一できれいな仕上がりが持続するものである。
本発明で用いる成分(A)は、赤色202号で被覆された板状粉体である。
赤色202号は、通常の化粧料に着色顔料として用いられるもので、一般名「リソールルビンBCA」である。この赤色202号は、発色向上のため硫酸バリウムに分散したもの、また分散助剤としてロジンを添加したものでも良い。
板状粉体の基板としては、タルク、シリカ、セリサイト、雲母、合成金雲母、ガラス、カオリン、オキシ塩化ビスマス、酸化セリウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、アルミナ、酸化チタン、酸化鉄等の天然又は合成の無機粉体が挙げられる。
中でもタルク、雲母、合成金雲母、ガラスが好ましく、雲母、合成金雲母がより好ましい。
また、二酸化チタン、酸化鉄、無水ケイ酸等の金属酸化物を、上記板状粉体表面に被覆した複合粉体を用いることもできる。複合粉体の具体例としては、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、酸化チタン被覆合成金雲母、酸化鉄被覆合成金雲母、酸化鉄・酸化チタン被覆合成金雲母、酸化チタン被覆ガラス末、酸化鉄被覆ガラス末、酸化鉄・酸化チタン被覆ガラス末、酸化チタン被覆アルミナ、酸化鉄被覆アルミナ、酸化鉄・酸化チタン被覆アルミナ、酸化チタン・無水ケイ酸被覆雲母等が挙げられ、雲母チタン、酸化チタン被覆合成金雲母が好ましい。
板状粉体の形状は薄片状であるのが好ましく、平均粒子径は、唇上で均一な仕上がりが得られ、塗布後、時間が経過した後においても、縦じわの目立ちを抑える点から、5~100μmが好ましく、5~60μmがより好ましい。また、アスペクト比は、15~200のものが好ましく、20~100がより好ましい。
本発明において、平均粒子径は、電子顕微鏡観察、レーザー回折/散乱法による粒度分布測定機によって、測定される。具体的には、レーザー回折/散乱法の場合、エタノールを分散媒として、レーザー回折散乱式粒度分布測定器(例えば、堀場製作所製、LA-920)で測定し、50%メジアン径を平均粒子径とする。厚さは、原子間力顕微鏡により基準面との差を測定し、相加平均したものを平均厚さとする。
また、アスペクト比は、平均粒子径と平均厚さとの比により計算されるものであり、アスペクト比=平均粒子径/平均厚さで定義される。
板状粉体への赤色202号の被覆量は、唇上で均一な仕上がりが得られ、塗布直後、及び時間が経過した後においても、縦じわの目立ちを抑える点から、成分(A)全量中に0.5~30質量%が好ましく、1~25質量%がより好ましく、2~17質量%がさらに好ましい。なお、当該成分(A)全量中の赤色202号の内訳を、以下で赤色202号の被覆量として記載する。
このような板状粉体としては、例えば、Cellini Red(BASF社製、雲母チタン基板、6~48μm、赤色202号を13質量%被覆)、C91-1231 INTENZA Razzled Rose(DIC社製、雲母チタン基板、10~60μm、赤色202号を10質量%被覆)、C91-1232 INTENZA Haute Pink(DIC社製、雲母チタン基板、10~60μm、赤色202号を10質量%被覆)、C91-1233 INTENZA Electric Coral(DIC社製、雲母チタン基板、10~60μm、赤色202号を12質量%被覆)、C91-1234 INTENZA Magentitude(DIC社製、雲母チタン基板、10~60μm、赤色202号を5質量%被覆)、C91-4232 INTENZA Cerise(DIC社製、酸化チタン被覆合成金雲母基板、10~60μm、赤色202号を10質量%被覆)、C91-4234 INTENZA Tourmalink(DIC社製、酸化チタン被覆合成金雲母基板、10~60μm、赤色202号を5質量%被覆)がある。
成分(A)は、1種又は2種以上用いることができ、含有量は、塗布直後の色ムラの目立ちを抑え、唇上で均一な仕上がりが得られ、塗布直後、及び時間が経過した後においても、縦じわの目立ちを抑える点から、全組成中に0.01質量%以上であり、0.1質量%以上が好ましく、15質量%以下であり、10質量%以下が好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に0.01~15質量%であり、0.1~10質量%が好ましい。
成分(B)の赤色202号は、通常の化粧料に着色顔料として用いられるもので、一般名「リソールルビンBCA」である。この赤色202号は、発色向上のため硫酸バリウムに分散したもの、また分散助剤としてロジンを添加したものでも良い。
成分(B)は、成分(A)と併用することで、唇に塗布した際に、口紅の塗布膜の厚みムラによる色差、及び唇の皮溝部分と皮丘部分の色差を小さく抑えることにより、塗布後のムラづきを抑え、塗布後時間が経過しても、縦じわが目立たたず、均一できれいな仕上がりを持続させることができる。
赤色202号は、そのまま使用することができ、疎水化処理、親水化処理して用いることもできる。
疎水化処理としては、通常の化粧料用粉体に施されている処理であれば制限されず、フッ素化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、アミノ酸系化合物、レシチン、アルキルシラン、油剤、有機チタネート等の表面処理剤を用い、乾式処理、湿式処理等を行えばよい。
表面処理剤の具体例としては、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルアルコキシシラン、フッ素変性シリコーン等のフッ素系化合物;ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、環状シリコーン、片末端又は両末端トリアルコキシ基変性オルガノポリシロキサン、架橋型シリコーン、シリコーン樹脂、フッ素変性シリコーン樹脂、アクリル変性シリコーン等のシリコーン系化合物;ステアリン酸アルミニウム、ミリスチン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸;プロリン、ヒドロキシプロリン、アラニン、グリシン、サルコシン、グルタミン酸、アスパラギン酸、リジン及びそれらの誘導体等のアミノ酸系化合物;レシチン、水添レシチン;メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン、トリエトキシカプリリルシラン等のアルキルシラン;ポリイソブチレン、ワックス、油脂等の油剤;イソプロピルトリイソステアロイルチタネート等の有機チタネートなどが挙げられる。
また、親水化処理としては、通常の化粧料用粉体に施されている処理であれば制限されない。
例えば、アラビアゴム、トラガカント、アラビノガラクタン、ローカストビーンガム(キャロブガム)、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガム等の植物系高分子;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子;コラーゲン、カゼイン、アルブミン、デオキシリボ核酸(DNA)及びその塩等の動物系高分子;カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子;メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末のセルロース系高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子;ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子;ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールシラン等のポリオキシエチレン系高分子;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリル酸アミド等のアクリル系高分子など、さらに、シリカなど無機ケイ酸系化合物などが挙げられる。
疎水化処理、親水化処理は、通常の方法に従って行うことができる。油中への分散性向上の点から、疎水化処理するのが好ましく、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、トリエトキシカプリリルシランで処理するのがより好ましい。
疎水化処理、親水化処理の処理量は、溶媒へ分散性向上の点から、赤色202号の量に対して0.1~15質量%であるのが好ましく、1~12質量%がより好ましい。
成分(B)の含有量には、成分(A)で被覆材として用いる赤色202号の量は含まない。
成分(B)の含有量は、塗布後、唇全体に鮮やかな発色を付与する点から、全組成中に0.001質量%以上であり、0.01質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、8質量%以下であり、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に0.001~8質量%であり、0.01~5質量%が好ましく、0.05~3質量%がより好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、塗布直後の色ムラの目立ちを抑え、均一な仕上がりが得られ、塗布後時間が経過しても、縦じわが目立たたず、均一できれいな仕上がりが持続する点から、0.2以上が好ましく、0.5以上がより好ましく、1以上がさらに好ましく、60以下が好ましく、40以下がより好ましく、24以下がさらに好ましい。また、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、0.2~60が好ましく、0.5~40がより好ましく、1~24がさらに好ましい。
本発明で用いる成分(C)は、25℃で液状の炭化水素油である。ここで、25℃で液状とは、25℃において流動性を有するもので、ペースト状のものも含まれる。
成分(C)の炭化水素油としては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、例えば、流動パラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、ポリブテン、ポリイソブテン、水添ポリデセン、スクワラン、スクワレン等の直鎖又は分岐の炭化水素油が挙げられる。なかでも、塗布直後の色ムラの目立ちを抑制する点から、流動イソパラフィン、水添ポリイソブテンが好ましく、水添ポリイソブテンを含むのがより好ましい。
成分(C)の炭化水素油は、塗布直後の色ムラの目立ちを抑制する点から、平均分子量500以上であるのが好ましく、500~3000がより好ましく、800~1500がさらに好ましい。
成分(C)は、1種又は2種以上用いることができ、含有量は、塗布直後の色ムラの目立ちを抑制する点から、全組成中に0.1質量%以上であり、1質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、70質量%以下であり、60質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましく、20質量%がさらに好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に0.1~70質量%であり、1~60質量%が好ましく、3~50質量%がより好ましく、3~20質量%がさらに好ましい。
本発明で用いる成分(D)は、25℃で液状の高級アルコールである。ここで、25℃で液状とは、25℃において流動性を有するもので、ペースト状のものも含まれる。
成分(D)の高級アルコールとしては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、分岐構造を有する炭素数16~24の高級アルコールが好ましく、例えば、デシルテトラデカノール、オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オレイルアルコール等が挙げられる。
これらのうち、唇の縦じわの目立ちを抑制する点から、少なくともオクチルドデカノールを含むのが好ましい。
成分(D)は、1種又は2種以上用いることができ、含有量は、塗布直後の仕上がりを均一にする点から、全組成中に0.1質量%以上であり、1質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましく、20質量%以下であり、18質量%以下が好ましく、16質量%以下がより好ましい。また、成分(D)の含有量は、全組成中に0.1~20質量%であり、1~18質量%が好ましく、5~16質量%がより好ましい。
本発明において、成分(C)及び(D)の合計含有量は、塗布直後の仕上がりを均一にする点から、全組成中に2質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましく、8質量%以上がさらに好ましく、90質量%以下が好ましく、78質量%以下がより好ましく、66質量%以下がさらに好ましい。また、成分(C)及び(D)の合計含有量は、全組成中に2~90質量%が好ましく、5~78質量%がより好ましく、8~66質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(D)に対する成分(C)の質量割合(C)/(D)は、塗布後時間が経過しても、縦じわが目立たたず、均一できれいな仕上がりが持続する点から、0.05以上が好ましく、0.1以上がより好ましく、0.2以上がさらに好ましく、50以下が好ましく、5以下がより好ましく、3以下がさらに好ましい。また、成分(D)に対する成分(C)の質量割合(C)/(D)は、0.05~50が好ましく、0.1~5がより好ましく、0.2~3がさらに好ましい。
本発明の口唇化粧料は、さらに、25℃で液状のエステル油を含有することができる。ここで、25℃で液状とは、25℃において流動性を有するもので、ペースト状のものも含まれる。
25℃で液状のエステル油としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸オレイル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステアリル、リシノレイン酸オクチルドデシル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、パルミチン酸エチルヘキシル、エチルヘキサンン酸セチル、メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、酢酸トコフェロール、炭酸プロピレン、リンゴ酸ジイソステアリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸プロパンジオール、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジ(カプリン酸/カプリル酸)プロパンジオール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリエチルヘキサノイン、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリット、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、イソステアリン酸ポリグリセリル-2、ジイソスタリン酸ポリグリセリル-2、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、テトライソステアリン酸ポリグリセリル-2、オクタカプリル酸ポリグリセリル-6、(イソスタリン酸/セバシン酸)ジトリメチロールプロパンオリゴエステル、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、イソステアリン酸トレハロースエステルズ、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、フィトステロール脂肪酸エステル、コレステロール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル等のエステル油;アボガド油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、小麦胚芽油、アマニ油、綿実油、大豆油、パーム油、ヤシ油、ヒマシ油、ホホバ油、ヒマワリ油、ツバキ油、トウモロコシ油等の植物油が挙げられる。
これらのうち、ミリスチン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、炭酸プロピレンが好ましく、ミリスチン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、イソノナン酸イソトリデシル、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、炭酸プロピレン、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)がより好ましい。
25℃で液状のエステル油は、1種又は2種以上用いることができ、含有量は、良好な使用感を得る点から、全組成中に1質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましく、20質量%以上がさらに好ましく、70質量%以下が好ましく、60質量%以下がより好ましく、50質量%以下がさらに好ましい。また、25℃で液状のエステル油の含有量は、全組成中に1~70質量%が好ましく、5~60質量%がより好ましく、20~50質量%がさらに好ましい。
本発明の口唇化粧料は、さらに、25℃で固形のワックスを含有することができる。ここで、25℃で固形とは、25℃において固体の性状を示し、融点が40℃以上のものである。
かかるワックスとしては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、オゾケライト、セレシン等の鉱物系ワックス;パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム等の石油系ワックス;フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス等の合成炭化水素;カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ライスワックス、木ロウ、サンフラワーワックス、水添ホホバ油等の植物系ワックス;ミツロウ、鯨ロウ等の動物性ワックス;シリコーンワックス、フッ素系ワックス、合成ミツロウ等の合成ワックス;脂肪酸、高級アルコール及びこれらの誘導体が挙げられる。
これらのワックスは、口唇化粧料に適度な硬さを付与し、油の染み出しを抑制し、潤いを付与し、塗布膜の持続性に優れる点から、融点50~140℃であるのが好ましく、融点60~120℃がより好ましく、融点60~110℃がさらに好ましい。
25℃で固形のワックスとしては、融点60℃以上、110℃以下のワックスとして、マイクロクリスタリンワックス、パラフィン、セレシン、ポリエチレンワックス、合成ワックスを少なくとも1種又は2種以上含有させることがより好ましく、融点60℃以上、110℃以下のワックスとして、マイクロクリスタリンワックス、パラフィン、セレシン、合成ワックスを少なくとも1種又は2種以上含有させることがさらに好ましい。
25℃で固形のワックスは、1種又は2種以上用いることができ、含有量は、油の染み出しを抑制し、潤いを付与する点から、全組成中に4質量%以上が好ましく、6質量%以上がより好ましく、7質量%以上がさらに好ましく、25質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、18質量%以下がさらに好ましい。また、25℃で固形のワックスの含有量は、全組成中に4~25質量%が好ましく、6~20質量%がより好ましく、7~18質量%がさらに好ましい。
本発明の口唇化粧料は、さらに、成分(A)及び(B)以外の着色顔料を含有することができる。
着色顔料としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、紺青、群青、酸化クロム、水酸化クロム等の金属酸化物;マンガンバイオレット、チタン酸コバルト等の金属錯体;更にカーボンブラック等の無機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色405号、赤色505号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色401号、青色1号、青色404号等の合成有機顔料;β-カロチン、カラメル、パプリカ色素等の天然有機色素などが挙げられる。
これらの着色顔料は、成分(B)と同様、疎水化処理、親水化処理したものを用いることもできる。
これらの着色顔料は、1種又は2種以上用いることができ、含有量は、全組成中に0.001質量%以上が好ましく、0.01質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上がさらに好ましく、10質量%以下が好ましく、7質量%以下がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましい。また、成分(A)及び(B)以外の着色顔料の含有量は、全組成中に0.001~10質量%が好ましく、0.01~7質量%がより好ましく、0.1~5質量%がさらに好ましい。
本発明の口唇化粧料は、さらに、パール顔料を含有することができる。
パール顔料としては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、例えば、雲母、合成金雲母、ガラス末、シリカ、アルミナ等の板状粉体等の表面を、酸化チタン、酸化鉄、酸化ケイ素、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、金、銀、カルミン、有機顔料等の着色剤で被覆したものなどを用いることができる。
本発明の口唇化粧料は、前記成分のほか、本発明の効果を損なわない範囲で、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、前記以外の粉体、前記以外の油剤、前記以外のワックス、界面活性剤、低級アルコール、多価アルコール、高分子化合物、紫外線吸収剤、酸化防止剤、香料、防腐剤、保湿剤、増粘剤、水等を含有することができる。
本発明の口唇化粧料は、通常の方法により、製造することができ、例えば、色材以外の基材原料を加熱溶解し、均一混合した後、色材原料を加えて更に混合することにより、製造することができる。
また、本発明の口唇化粧料は、固形状、非固形状のものとして得ることができ、中でも固形状が好ましい。口紅、リップクリーム、リップグロス、リップライナーなどとすることができる。
実施例1~6、比較例1~3(スティック口紅)
表1に示す組成のスティック口紅(固形状)を製造し、塗布直後の色ムラの目立ちにくさ、塗布2時間後の縦じわの目立ちにくさ、塗布2時間後の仕上がりの均一さを評価した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
全量で300gとなる量を、直径130mmの1L容器と、直径30mmのディスパー羽根(回転数は全工程で2500r/min)を用いて配合した。初めに成分(C)及び成分(D)を含む基材原料(成分(A)及び成分(B)を含む着色剤以外)を105℃に加熱し、温度を維持したまま5分間均一混合した。次に、成分(A)及び成分(B)を含む着色剤を加えて更に2分間均一混合した。脱泡した後、室温まで冷却・固化させた。この口紅バルクから、必要量を切り出し、電子レンジを用いて100℃に加熱溶解し、型に流し込み、冷却固化させ、スティック口紅を得た。
(評価方法)
5名の専門パネラーが、各スティック口紅を唇に直接塗布したとき、「塗布直後の色ムラの目立ちにくさ」、「塗布2時間後の縦じわの目立ちにくさ」、「塗布2時間後の仕上がりの均一さ」を、以下の基準で評価した。結果は、パネラー5名の合計点で示した。
(1)塗布直後の色ムラの目立ちにくさ:
4:塗布した直後の色ムラが目立たない。
3:塗布した直後の色ムラがあまり目立たない。
2:塗布した直後の色ムラがやや目立つ。
1:塗布した直後の色ムラが目立つ。
(2)塗布2時間後の縦じわの目立ちにくさ:
4:塗布2時間後の唇の縦じわが目立たない。
3:塗布2時間後の唇の縦じわがあまり目立たない。
2:塗布2時間後の唇の縦じわがやや目立つ。
1:塗布2時間後の唇の縦じわが目立つ。
(3)塗布2時間後の仕上がりの均一さ:
4:塗布2時間後の唇の仕上がりが均一。
3:塗布2時間後の唇の仕上がりがやや均一。
2:塗布2時間後の唇の仕上がりがあまり均一でない。
1:塗布2時間後の唇の仕上がりが均一でない。
Figure 0007158134000001
実施例7(液状口紅)
表2に示す組成の液状口紅(非固形状)を製造した。
得られた液状口紅は、塗布直後の色ムラが目立ちにくく、塗布2時間後の縦じわの目立ちにくさ、塗布2時間後の仕上がりの均一さに優れている。
(製造方法)
全量で300gとなる量を、直径130mmの1L容器と、直径30mmのディスパー羽根(回転数は全工程で2500r/min)を用いて配合した。初めに成分(C)及び成分(D)を含む基材原料(成分(A)及び成分(B)を含む着色剤以外)を105℃に加熱し、温度を維持したまま5分間均一混合した。次に、成分(A)及び成分(B)を含む着色剤を加えて更に2分間均一混合した。脱泡した後、室温まで冷却・固化させた。この口紅バルクから、必要量を切り出し、電子レンジを用いて100℃に加熱溶解し、透明なディッピング容器に流し込み、冷却固化させ、液状口紅を得た。なお、化粧料塗布具は、塗布部が扁平形状で表面が植毛されたものを用いた。
Figure 0007158134000002

Claims (5)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
    (A)赤色202号で被覆された板状粉体 0.01~15質量%、
    (B)成分(A)を除く、赤色202号 0.001~8質量%、
    (C)25℃で液状の炭化水素油 0.1~70質量%、
    (D)25℃で液状の高級アルコール 0.1~20質量%
    を含有し、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、0.2~60である、口唇化粧料。
  2. 成分(D)に対する成分(C)の質量割合(C)/(D)が、0.05~50である請求項記載の口唇化粧料。
  3. 成分(C)が、平均分子量500以上のものである請求項1又は2記載の口唇化粧料。
  4. 成分(C)が、少なくとも水添ポリイソブテンを含有する請求項1~のいずれか1項記載の口唇化粧料。
  5. 成分(D)が、少なくともオクチルドデカノールを含有する請求項1~のいずれか1項記載の口唇化粧料。
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