JP7153859B2 - ディスク装置 - Google Patents

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Description

本開示は、積層された複数枚のディスク(CDやDVDなどのディスク状の情報記憶媒体)の中から1枚のディスクをドライブユニットに供給するディスク装置に関する。
従来、この種のディスク装置として、例えば、特許文献1(特開2014-13639号公報)に記載された装置が知られている。図36は、従来のディスク装置の概略構成を模式的に示す斜視図である。
従来のディスク装置は、2つのマガジンストッカー101,101を備えている。2つのマガジンストッカー101,101は、底シャーシ111上において互いに対向するように設けられている。なお、図36では、一方(手前側)のマガジンストッカー101の図示を省略している。
各マガジンストッカー101には、複数のマガジン102が収納されている。各マガジン102は、複数枚のディスクを収納するディスクトレイ121と、ディスクトレイ121を収納する箱状のトレイホルダ(図示せず)とを有している。2つのマガジンストッカー101,101の間には、トレイホルダからディスクトレイ121を引き出し、当該ディスクトレイ121を保持するピッカー103が設けられている。
ピッカー103は、当該保持したディスクトレイ121を、装置後方に配置された複数のドライブユニット104の近傍まで搬送するように構成されている。ピッカー103には、ディスクトレイ121から複数枚のディスクを押し出すリフター105が一体的に設けられている。
ドライブユニット104は、ディスクに対して情報の記録又は再生を行う装置である。また、ドライブユニット104は、トレイを用いてディスクをローディングするトレイ方式のドライブユニットである。複数のドライブユニット104は、装置高さ方向に積層され、装置後方において各マガジンストッカー101,101に隣接して配置されている。一方のマガジンストッカー101に隣接して積層配置された複数のドライブユニット104と、他方のマガジンストッカー101に隣接して積層配置された複数のドライブユニット104との間には、キャリア106が設けられている。
キャリア106は、リフター105により押し出された複数枚のディスクを積層状態で保持し、任意のドライブユニット104から排出されたトレイの上方で、前記保持した複数枚のディスクから最下位のディスクを分離し、当該分離したディスクを前記トレイに載置するように構成されている。
キャリア106及び複数のドライブユニット104より更に装置後方には、電気回路及び電源107が設けられている。電気回路及び電源107には、ピッカー103、ドライブユニット104、キャリア106などの各装置の動作(モータ等)を制御する制御部(図示せず)が設けられている。当該制御部は、例えば、データを管理するホストコンピュータに接続されている。ホストコンピュータは、オペレータの指示に基づき、指定のマガジン102へのデータの書き込み又は読み出し等の動作を行うように制御部に指令を送る。制御部は、当該指令に従い、ピッカー103、ドライブユニット104、キャリア106などの各装置の動作を制御する。以下、ピッカー103、リフター105、及びキャリア106のそれぞれの機能を備える装置を「チェンジャーユニット」という。
特開2014-13639号公報
従来のディスク装置は、複数のドライブユニット104を備え、複数枚のディスクを同時に記録又は再生可能に構成された大型の装置である。このため、チェンジャーユニットによるマガジンストッカー101からドライブユニット104までのディスクの搬送時間が比較的長くなる。
これに対して、出願人により、1つのドライブユニットに対して1つのチェンジャーユニットを設け、1つの装置内に収納されるディスクトレイの数を減少させたディスク装置が検討されている。このディスク装置によれば、装置の小型化を図ることができるので、ディスクの搬送時間の短縮を図ることができる。また、当該ディスク装置を複数配置することで、従来のディスク装置と同程度の設置スペースで同程度の数のディスクトレイを収納することもできる。更に、当該ディスク装置では、複数のドライブユニットのそれぞれにディスクを供給する必要がないので、チェンジャーユニットの構成の簡素化を図ることも可能であると考えられる。
また、従来のディスク装置において、リフター105は、ディスクトレイ121の底壁に設けられた3つの貫通穴を通じて3本のピンをディスクトレイ121内に挿入し、ディスクトレイ121から複数枚のディスクを押し出すように構成されている。このとき、リフター105は、3本のピンで複数枚のディスクを安定して保持できるように、平面視において3本のピンが最下位のディスクの記録領域に近傍する位置に互いに離れて配置されている。また、ディスクトレイ121の底壁に設けられた3つの貫通穴も、平面視において最下位のディスクの記録領域に近傍する位置に互いに離れて配置されている。この構成では、3つの貫通穴を通じてディスクトレイ121内に埃等の異物が侵入し、当該異物によってディスクの記録領域に傷が付くことが起こり得る。
従って、本開示の目的は、前記課題を解決することにあって、リフターを設ける必要性を無くして、チェンジャーユニットの構成の簡素化を図ることができるディスク装置を提供することにある。
本開示におけるディスク装置は、積層された複数枚のディスクの中から1枚のディスクをドライブユニットに供給するディスク装置であって、
前記複数枚のディスクのそれぞれに設けられた中心穴に挿入され、前記複数枚のディスクを積層状態で保持するとともに、最下位に位置するディスクを他のディスクから分離して前記ドライブユニットに供給するように構成されたディスクセレクタスピンドルを備え、
前記ディスクセレクタスピンドルは、
第1支持爪を有するセレクトフックと、
第2支持爪及び第3支持爪を有するドロップフックと、
を備え、
前記第1支持爪、前記第2支持爪、及び前記第3支持爪は、平面視において、前記ディスクの中心穴の内側に収納する収納位置と、前記ディスクの内径近傍に位置する領域に突出する突出位置とに移動するようにそれぞれ構成され、
前記第1支持爪は、前記第2支持爪及び前記第3支持爪の移動とは独立して前記収納位置と前記突出位置とに移動するように構成され、
前記第2支持爪は、前記第3支持爪よりも前記ディスクの一枚の厚み分、前記ディスクの積層方向にずれて配置されるとともに、前記収納位置から前記突出位置へ移動するタイミングが前記第3支持爪とは異なるように構成されている。
本開示のディスク装置によれば、リフターを設ける必要性を無くして、チェンジャーユニットの構成の簡素化を図ることができる。
実施形態に係るディスク装置を複数格納する格納庫の斜視図である。 図1の格納庫から1つのドロワーを引き出した状態を示す斜視図である。 図2のドロワーがケースに収納された状態を示す斜視図である。 図2のドロワーがケースから引き出された状態を示す斜視図である。 実施形態に係るディスク装置の斜視図である。 図2のドロワーがケースから引き出された状態を示す斜視図であって、ドロワーに収納された1つのディスク装置を分解して示す図である。 図5のディスク装置が備えるチェンジャーユニットの構成及びディスク搬送動作を示す斜視図である。 図7Aに続くディスク搬送動作を示す斜視図である。 図7Bに続くディスク搬送動作を示す斜視図である。 図7Cに続くディスク搬送動作を示す斜視図である。 図7Dに続くディスク搬送動作を示す斜視図である。 図7Eに続くディスク搬送動作を示す斜視図である。 図7Fに続くディスク搬送動作を示す斜視図である。 図7Gに続くディスク搬送動作を示す斜視図である。 ディスクトレイに複数枚のディスクが積層状態で収納された状態を示す斜視図である。 ディスクトレイを斜め下方から見た斜視図である。 ディスクトレイの平面図である。 ディスクトレイスピンドルを斜め上方から見た斜視図である。 ディスクトレイスピンドルを斜め下方から見た斜視図である。 ディスクトレイスピンドルを斜め下方から見た斜視図である。 ディスクトレイスピンドルの取り付け前のディスクトレイを下方から見た斜視図である。 図12Aの一部拡大斜視図である。 ディスクトレイスピンドルをディスクトレイの円形穴に取り付ける様子を示す斜視図である。 ディスクトレイスピンドルをディスクトレイの円形穴に取り付ける様子を示す斜視図である。 ディスクトレイスピンドルをディスクトレイの円形穴に取り付ける様子を示す斜視図である。 ディスクセレクタによって搬送されるディスクトレイ内の複数枚のディスクをトレイキャリアが保持する様子を示す斜視図である。 ディスクセレクタスピンドルが最上位のディスクを保持する位置に、トレイキャリアが上昇した状態を示している。 ディスクセレクタスピンドルが6枚のディスクを保持する位置に、トレイキャリアが上昇した状態を示している。 ディスクセレクタスピンドルが全てのディスクを保持する位置に、トレイキャリアが上昇した状態を示している。 ディスクセレクタスピンドルの斜視図である。 ディスクセレクタスピンドルが備えるセレクトフック及びドロップフックの斜視図である。 ディスクセレクタスピンドルの上面図である。 ディスクセレクタスピンドルの底面図である。 ディスクセレクタを斜め上方から見た斜視図である。 ディスクセレクタを斜め下方から見た斜視図である。 ディスクセレクタスピンドルを駆動する駆動機構の構成を示す分解斜視図である。 図21の駆動機構を背面方向から見た組立斜視図である。 選択モータ及び分離モータの駆動により取り得るセレクトフックの第1支持爪、ドロップフックの第2支持爪及び第3支持爪の位置関係を示す斜視図である。 選択モータ及び分離モータの駆動により取り得るセレクトフックの第1支持爪、ドロップフックの第2支持爪及び第3支持爪の位置関係を示す斜視図である。 選択モータ及び分離モータの駆動により取り得るセレクトフックの第1支持爪、ドロップフックの第2支持爪及び第3支持爪の位置関係を示す斜視図である。 選択モータ及び分離モータの駆動により取り得るセレクトフックの第1支持爪、ドロップフックの第2支持爪及び第3支持爪の位置関係を示す斜視図である。 選択モータ及び分離モータの駆動により取り得るセレクトフックの第1支持爪、ドロップフックの第2支持爪及び第3支持爪の位置関係を示す斜視図である。 選択モータ及び分離モータの駆動により取り得るセレクトフックの第1支持爪、ドロップフックの第2支持爪及び第3支持爪の位置関係を示す斜視図である。 初期位置における選択カムギアとセレクトフックの係合ピンとリンクレバーの位置関係を示す平面図である。 選択モータを駆動させたときの選択カムギアとセレクトフックの係合ピンとリンクレバーの位置関係を示す平面図である。 選択モータを更に駆動させたときの選択カムギアとセレクトフックの係合ピンとリンクレバーの位置関係を示す平面図である。 初期位置におけるセレクトフックの第1支持爪とドロップフックの第2支持爪及び第3支持爪の位置関係を示す平面図である。 選択モータを駆動させたときのセレクトフックの第1支持爪とドロップフックの第2支持爪及び第3支持爪の位置関係を示す平面図である。 選択モータを更に駆動させたときのセレクトフックの第1支持爪とドロップフックの第2支持爪及び第3支持爪の位置関係を示す平面図である。 初期位置における分離カムギアとドロップフックの係合ピンの位置関係を示す平面図である。 分離モータを駆動させたときの分離カムギアとドロップフックの係合ピンの位置関係を示す平面図である。 分離モータを更に駆動させたときの分離カムギアとドロップフックの係合ピンの位置関係を示す平面図である。 初期位置におけるセレクトフックの第1支持爪とドロップフックの第2支持爪及び第3支持爪の位置関係を示す平面図である。 分離モータを駆動させたときのセレクトフックの第1支持爪とドロップフックの第2支持爪及び第3支持爪の位置関係を示す平面図である。 分離モータを更に駆動させたときのセレクトフックの第1支持爪とドロップフックの第2支持爪及び第3支持爪の位置関係を示す平面図である。 初期位置における押下カムとドロップフックの接触ピンの位置関係を示す斜視図である。 選択モータ及び分離モータを駆動させたときの押下カムとドロップフックの接触ピンの位置関係を示す斜視図である。 選択モータを更に駆動させたときの押下カムとドロップフックの接触ピンの位置関係を示す斜視図である。 選択モータ及び分離モータを駆動させたときの押下カムとドロップフックの接触ピンの位置関係を示す側面図である。 選択モータを更に駆動させたときの押下カムとドロップフックの接触ピンの位置関係を示す側面図である。 選択モータ及び分離モータを駆動させたときのセレクトフックの第1支持爪とドロップフックの第2支持爪及び第3支持爪の位置関係を示す平面図である。 選択モータを更に駆動させたときのセレクトフックの第1支持爪とドロップフックの第2支持爪及び第3支持爪の位置関係を示す平面図である。 ディスクセレクタスピンドルがディスクトレイから複数枚のディスクを保持するディスク保持動作を模式的に示す断面図である。 図31Aに続くディスク保持動作を示す断面図である。 図31Bに続くディスク保持動作を示す断面図である。 図31Cに続くディスク保持動作を示す断面図である。 図31Dに続くディスク保持動作を示す断面図である。 図31Eに続くディスク保持動作を示す断面図である。 ディスクセレクタスピンドルがディスクトレイから複数枚のディスクを保持するディスク保持動作を一部断面で示す斜視図である。 ディスクセレクタスピンドルがディスクトレイから複数枚のディスクを保持するディスク保持動作を一部断面で示す斜視図である。 ディスクセレクタスピンドルが、保持する複数枚のディスクをドライブユニットのトレイに供給するディスク供給動作を模式的に示す断面図である。 図33Aに続くディスク供給動作を示す断面図である。 図33Bに続くディスク供給動作を示す断面図である。 図33Cに続くディスク供給動作を示す断面図である。 図33Dに続くディスク供給動作を示す断面図である。 図33Eに続くディスク供給動作を示す断面図である。 ディスクセレクタスピンドルがドライブユニットのトレイ上のディスクを回収してディスクトレイに返却するディスク返却動作を模式的に示す断面図である。 図34Aに続くディスク返却動作を示す断面図である。 図34Bに続くディスク返却動作を示す断面図である。 図34Cに続くディスク返却動作を示す断面図である。 図34Dに続くディスク返却動作を示す断面図である。 図34Eに続くディスク返却動作を示す断面図である。 図34Fに続くディスク返却動作を示す断面図である。 ディスクセレクタスピンドルがドライブユニットのトレイ上のディスクを回収してディスクトレイに返却するディスク返却動作の変形例を一部断面で示す斜視図である。 図35Aに続くディスク返却動作を一部断面で示す斜視図である。 図35Bに続くディスク返却動作を一部断面で示す斜視図である。 従来のディスク装置の概略構成を模式的に示す斜視図である。
(本開示の基礎となった知見)
発明者らは、リフターを設ける必要性を無くして、チェンジャーユニットの構成の簡素化を図るために鋭意検討した結果、以下の知見を得た。
従来のディスク装置においては、リフターが備える3本のピンと1つの円筒状のディスクセレクタスピンドルが備える第1支持爪及び第2支持爪とを進退移動させることにより、複数枚のディスクを保持するとともに互いに分離するように構成されている。
これに対し、発明者らは、ディスクセレクタスピンドルを複数に分割し、ディスクトレイ対して貫通可能な形状とし、第1支持爪、第2支持爪、及び第3支持爪の移動タイミングを制御することで、リフターを設ける必要性を無くして、チェンジャーユニットの構成を簡素化できることを見出した。この新規な知見に基づき、以下の発明に至った。
本開示の第1態様によれば、積層された複数枚のディスクの中から1枚のディスクをドライブユニットに供給するディスク装置であって、
前記複数枚のディスクのそれぞれに設けられた中心穴に挿入され、前記複数枚のディスクを積層状態で保持するとともに、最下位に位置するディスクを他のディスクから分離して前記ドライブユニットに供給するように構成されたディスクセレクタスピンドルを備え、
前記ディスクセレクタスピンドルは、
第1支持爪を有するセレクトフックと、
第2支持爪及び第3支持爪を有するドロップフックと、
を備え、
前記第1支持爪、前記第2支持爪、及び前記第3支持爪は、平面視において、前記ディスクの中心穴の内側に収納する収納位置と、前記ディスクの内径近傍に位置する領域に突出する突出位置とに移動するようにそれぞれ構成され、
前記第1支持爪は、前記第2支持爪及び前記第3支持爪の移動とは独立して前記収納位置と前記突出位置とに移動するように構成され、
前記第2支持爪は、前記第3支持爪よりも前記ディスクの一枚の厚み分、前記ディスクの積層方向にずれて配置されるとともに、前記収納位置から前記突出位置へ移動するタイミングが前記第3支持爪とは異なるように構成されている、ディスク装置を提供する。
本開示の第2態様によれば、前記セレクトフックは、前記積層方向に延在する第1軸部を備え、
前記第1支持爪は、前記第1軸部が軸回りに回転する動作に連動して前記収納位置と前記突出位置とに移動するように構成され、
前記ドロップフックは、前記積層方向に延在する第2軸部を備え、
前記第2支持爪及び前記第3支持爪は、前記第2軸部が軸回りに回転する動作に連動して前記収納位置と前記突出位置とに移動するように構成されている、
第1態様に記載のディスク装置を提供する。
本開示の第3態様によれば、前記セレクトフックと前記ドロップフックとは、前記積層方向に相対移動するように構成されている、第1又は2態様に記載のディスク装置を提供する。
本開示の第4態様によれば、前記ディスクセレクタスピンドルは、
前記複数枚のディスクのそれぞれの中心穴に挿入されるとき、前記第1支持爪、前記第2支持爪、及び前記第3支持爪を前記収納位置に位置させ、
前記第1支持爪及び前記第2支持爪が任意のディスクの下方まで移動されたとき、前記第1支持爪及び前記第2支持爪を前記収納位置から前記突出位置に移動させ、
前記第1支持爪及び第2支持爪が前記突出位置に位置する状態で、前記第1支持爪及び前記第2支持爪を前記任意のディスクに対して上方に相対移動させることにより、前記第1支持爪及び前記第2支持爪に前記任意のディスク及び当該任意のディスクより上方のディスクを保持させるように構成されている、第1~3態様のいずれか1つに記載のディスク装置を提供する。
本開示の第5態様によれば、前記ディスクセレクタスピンドルは、
前記第1支持爪及び前記第2支持爪が前記任意のディスク及び当該任意のディスクより上方のディスクを保持した状態で、前記第1支持爪又は前記第2支持爪を前記任意のディスクに対して下方に相対移動させることにより、前記任意のディスクより下方のディスクを前記任意のディスクから分離させるように構成されている、第4態様に記載のディスク装置を提供する。
本開示の第6態様によれば、前記ディスクセレクタスピンドルは、
前記第1支持爪及び前記第2支持爪が任意のディスク及び当該任意のディスクより上方のディスクを保持した状態で、前記第2支持爪を前記突出位置から前記収納位置に移動させるとともに前記第3支持爪を前記収納位置から前記突出位置に移動させ、
前記第2支持爪が前記収納位置に位置するとともに前記第3支持爪が前記突出位置に位置状態で、前記第1支持爪を前記突出位置から前記収納位置に移動させることにより、前記第3支持爪により前記任意のディスク及び当該任意のディスクより上方のディスクを保持させ、
前記第3支持爪が前記任意のディスク及び当該任意のディスクより上方のディスクを保持した状態で、前記第1支持爪及び前記第2支持爪を前記収納位置から前記突出位置に移動させるとともに前記第3支持爪を前記突出位置から前記収納位置に移動させ、前記任意のディスクを当該任意のディスクより上方のディスクから分離させるように構成されている、第1~5態様のいずれか1つに記載のディスク装置を提供する。
本開示の第7態様によれば、前記ディスクセレクタスピンドルは、
前記第1支持爪及び前記第2支持爪が前記突出位置に位置するとともに前記第3支持爪が前記収納位置に位置する状態で、前記第1支持爪又は前記第2支持爪を前記任意のディスクに対して下方に相対移動させることにより、前記任意のディスクを当該任意のディスクより上方のディスクから分離させるように構成されている、第6態様に記載のディスク装置を提供する。
本開示の第8態様によれば、前記ディスクセレクタスピンドルは、前記セレクトフック及び前記ドロップフックをそれぞれ複数備えている、第1~7態様のいずれか1つに記載のディスク装置を提供する。
本開示の第9態様によれば、前記複数のセレクトフックと前記複数のドロップフックとは、平面視において、前記ディスクの中心穴の周方向に互いに間隔を空けて交互に配置されている、第8態様に記載のディスク装置を提供する。
本開示の第10態様によれば、前記複数のセレクトフックのうち1つのセレクトフックの前記第1支持爪及び前記複数のドロップフックのうち1つのドロップフックの前記第2支持爪の少なくとも一方は、前記収納位置から前記突出位置に移動するとき、他の支持爪よりも先に前記ディスクの内周部に接触し、前記積層方向と直交する方向に対する前記ディスクの傾きを補正するように構成されている、第8又は9態様に記載のディスク装置を提供する。
本開示の第11態様によれば、前記複数枚のディスクを積層状態で収納するディスクトレイを更に備え、
前記ディスクトレイには、平面視において前記ディスクの内径近傍に位置する領域に貫通穴を有し、
前記ディスクセレクタスピンドルは、下端部が前記貫通穴を通じて前記ディスクトレイの外側下方に突出する位置まで移動可能に構成されている、第1~10態様のいずれか1つに記載のディスク装置を提供する。
以下、適宜図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するものであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
また、以下では、説明の便宜上、通常使用時の状態を想定して「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「斜め」等の方向を示す用語を用いている。しかしながら、これらの用語は、本開示のディスク装置の使用状態等を限定することを意味するものではない。
《実施形態》
図1は、実施形態に係るディスク装置を複数格納する格納庫の斜視図である。
格納庫1は、例えば、19インチラックである。格納庫1は、直方体の箱状の部材であり、前面に開口部1Aを有している。格納庫1において、奥行き方向Xの長さは例えば1,000mmであり、横方向Yの長さは例えば600mmであり、上下方向Zの長さは例えば2,000mmである。格納庫1は、図1に示すように、複数のドロワー2を備えている。実施形態においては、4つのドロワー2が上下方向Zに配列されている。各ドロワー2は、格納庫1の開口部1Aを通じて出し入れ可能に構成されている。各ドロワー2は、他のドロワー2とは独立に動作可能に構成され、格納庫1の電源が投入されている場合であっても、ドロワー2は他のドロワー2の動作を妨げることなく、引き出すことができる。ただし、同一ラック内では必ず1つのドロワー2しか引き出せないように電気的に制御するようにしている。これにより、複数のドロワー2を引き出すことにより重心が前方に移動して、格納庫1が転倒することを回避することができる。
図2は、図1の格納庫1から1つのドロワー2を引き出した状態を示す斜視図である。
図2に示すように、ドロワー2には、実施形態に係る複数のディスク装置(チェンジャーモジュールともいう)3が収納されている。実施形態においては、1つのドロワー2に4つのディスク装置3が奥行き方向Xに収納されている。ドロワー2の前壁には、把手部2Aが設けられている。把手部2Aを奥行き方向Xに押す又は引くことにより、格納庫1に対してドロワー2を容易に出し入れすることができる。
図3は、ドロワー2がケース4に収納された状態を示す斜視図である。図4は、ドロワー2がケース4から引き出された状態を示す斜視図である。
ドロワー2は、格納庫1内に位置するとき、図3に示すようにケース4内に収納される。これにより、ドロワー2内に収納される各ディスク装置3内に埃等が侵入することが抑えられている。ケース4は、直方体の箱状の部材であり、前面に開口部4A(図4参照)を有している。ケース4は、格納庫1内に着脱自在に固定されている。実施形態においては、4つのケース4が上下方向Zに積み重ねられている。
また、ドロワー2は、格納庫1内から引き出されたとき、図4に示すようにケース4の開口部4Aを通じてケース4から引き出される。ケース4には、ドロワー2の奥行き方向Xの移動をガイドするように一対のレール5が設けられている。
また、ドロワー2の前壁には、各ディスク装置3を冷却する冷却風を送風するファンユニット6が着脱自在に取り付けられている。
図5は、ディスク装置3の斜視図である。図6は、ドロワー2がケース4から引き出された状態を示す斜視図であって、ドロワー2に収納された1つのディスク装置3を分解して示す図である。
ディスク装置3は、横方向Yに互いに対向するように2つのトレイスタック31A,31Bを備えている。
トレイスタック31A,31Bには、複数のディスクトレイ32が収納されている。トレイスタック31A,31Bは、複数のディスクトレイ32を上下方向Zに保持するように構成されている。実施形態において、ドロワー2の前方から見て右側に配置されるトレイスタック31Aは、16個のディスクトレイ32を上下方向Zに保持するように構成されている。ドロワー2の前方から見て左側に配置されるトレイスタック31Bは、18個のディスクトレイ32を上下方向Zに保持するように構成されている。
ディスクトレイ32は、複数枚のディスクを収納可能に構成されている。実施形態において、ディスクトレイ32は、12枚のディスクを積層状態で収納可能に構成されている。ディスクは、例えば、直径12cmの両面に記録層を有する光ディスクである。ディスクの厚みは、例えば、1.38mmである。
トレイスタック31A,31Bの間には、ディスクトレイ32及びディスクを搬送するチェンジャーユニット33が設けられている。
ドライブユニット34は、ディスクに対して情報の記録又は再生を行う装置である。実施形態において、ドライブユニット34は、トレイを用いてディスクをローディングするトレイ方式のディスクドライブである。ドライブユニット34は、筐体35に取り付けられている。
トレイスタック31A,31B及びチェンジャーユニット33は、筐体35内に格納されている。トレイスタック31A,31Bは、図4に示すようにドロワー2がケース4から引き出された状態で、横方向Yに押す又は引くことにより、着脱自在に構成されている。なお、トレイスタック31A,31Bは、筐体35に対して着脱しやすいように、複数(例えば上下2段)に分割されてもよい。チェンジャーユニット33は、図4に示すようにドロワー2がケース4から引き出された状態で、上下方向Zに押す又は引くことにより、筐体35に対して着脱自在に構成されている。
また、ドロワー2の前壁には、各ディスク装置3のディスク搬送動作を含む各種動作及びファンユニット6の送風動作を制御する制御ユニット7が着脱自在に取り付けられている。制御ユニット7は、例えば、データを管理するホストコンピュータに有線又は無線により接続されている。ホストコンピュータは、オペレータの指示に基づき、指定のディスクへのデータの書き込み又は読み出し等の動作を行うように制御ユニット7に指令を送る。制御ユニット7は、当該指令に従い、ファンユニット6、チェンジャーユニット33、ドライブユニット34などの各装置の動作を制御する。
また、チェンジャーユニット33には、トレイスタック31Bの上方において、コネクティングユニット8が取り付けられている。コネクティングユニット8は、後述するチェンジャーユニット33が備えるトレイキャリア36及びディスクセレクタ37と制御ユニット7とを電気的に接続するものである。
図7A~図7Hは、チェンジャーユニット33の構成及びディスク搬送動作を示す斜視図である。
チェンジャーユニット33は、図7Aに示すように、トレイキャリア36と、ディスクセレクタ37とを備えている。トレイキャリア36とディスクセレクタ37とは、図6に示すシャーシ38に取り付けられている。図7A~図7Hにおいては、チェンジャーユニット33の内部構成を見やすくするため、図6に示すシャーシ38の前壁38Aを取り外した状態を示している。
トレイキャリア36は、図7B~図7Dに示すように、複数のディスクトレイ32の中から選択された1つのディスクトレイ32をドライブユニット34の近傍に搬送するように構成されている。また、トレイキャリア36は、ドライブユニット34の近傍に搬送したディスクトレイ32を元の位置(トレイスタック31A又はトレイスタック31B)に収納するように構成されている。すなわち、トレイキャリア36は、従来のディスク装置の「ピッカー」と同様の機能を有する。
実施形態において、トレイキャリア36は、上下方向Zに移動するように構成されている。また、トレイキャリア36は、所望のディスクトレイ32の位置に移動し、トレイスタック31A,31Bに対してディスクトレイ32を出し入れ可能に構成されている。
ディスクセレクタ37は、ドライブユニット34の近傍に配置され、ディスクトレイ32に収納された複数枚のディスクD1の中から1枚のディスクD1をドライブユニット34に供給するように構成されている。実施形態において、ディスクセレクタ37は、図7Eに示すように、ドライブユニット34の近傍において、ディスクトレイ32に収納された複数枚のディスクD1を保持するように構成されている。ディスクセレクタ37が複数枚のディスクD1を保持すると、トレイキャリア36が下降してディスクセレクタ37から離れる。その後、図7Fに示すように、ディスクセレクタ37の下方に位置するように、ドライブユニット34からトレイ34Aが排出される。
また、ディスクセレクタ37は、図7Gに示すように、前記保持した複数枚のディスクD1から1枚のディスクD1を分離してドライブユニット34のトレイ34Aに供給する。その後、図7Hに示すように、ドライブユニット34内にトレイ34Aが搬送されることで、ディスクD1に対してデータの記録又は再生が可能になる。
また、ディスクセレクタ37は、図7Fに示すように、ドライブユニット34から排出されたトレイ34A上のディスクD1を保持し、ディスクトレイ32上で保持を解除することで当該ディスクD1をディスクトレイ32内に戻すように構成されている。すなわち、ディスクセレクタ37は、従来のディスク装置の「キャリア」と同様の機能を有する。
次に、ディスクトレイ32の構成についてより詳しく説明する。
図8は、ディスクトレイ32に複数枚のディスクD1が積層状態で収納された状態を示す斜視図である。図9は、ディスクトレイ32を斜め下方から見た斜視図である。図10は、ディスクトレイ32の平面図である。
図8に示すように、ディスクトレイ32には、複数枚のディスクD1のそれぞれに設けられた中心穴D1Aを貫通し、各ディスクD1の面方向(X1方向及びY1方向)の移動を規制するディスクトレイスピンドル(芯棒ともいう)321が設けられている。
ディスクトレイスピンドル321は、ポリアセタール(POM)などの耐摩耗性や摺動性が高い材料で構成されている。また、ディスクトレイスピンドル321は、各ディスクD1の内周部D1Bに対して3点で接触するように構成されている。これにより、ディスクトレイスピンドル321と各ディスクD1とが接触して、それらの少なくとも一方が削れて、異物(削り粉)が発生することを抑えることができる。また、各ディスクD1の内周部D1Bを安定して支持しつつ摺動抵抗を低く抑えることができる。その結果、ディスクトレイ32から複数枚のディスクD1をより確実に抜き出すことができる。
実施形態において、ディスクトレイスピンドル321は、ディスクトレイ32の厚さ方向Z1に延在する中心軸322と、中心軸322に接続され、各ディスクD1の内周部D1Bにそれぞれ接触する3つの側板部323とを備えている。実施形態において、中心軸322は、円柱状に形成されている。各側板部323は、平板状に形成され、中心軸322の側面に沿って接続されている。
図9及び図10に示すように、3つの側板部323は、ディスクトレイ32の厚さ方向Z1から見て、中心軸322を中心として略等角度間隔又は等角度間隔で配置されている。具体的には、3つの側板部323は、中心軸322を中心として120度間隔で配置されている。ディスクトレイスピンドル321は、3つの側板部323の先端部によってディスクのD1の内周部D1Bに3点で接触する。
図11Aは、ディスクトレイスピンドル321を斜め上方から見た斜視図である。図11B及び図11Cは、ディスクトレイスピンドル321を斜め下方から見た斜視図である。
図11A~図11Cに示すように、ディスクトレイスピンドル321は、3つの側板部323のそれぞれの下端部に接続された底板部324を備えている。底板部324は、ディスクトレイ32の厚さ方向Z1から見て、3つの側板部323のうちいずれか2つの側板部323に挟まれた3つの領域にそれぞれ貫通穴325を有している。
各貫通穴325は、ディスクトレイ32の厚さ方向Z1から見て、ディスクD1の内径近傍に位置する領域に設けられている。ディスクD1の記録領域は、例えば、ディスクD1の中心から40mm~118.5mmの範囲のデータが記録される領域である。図10において、ディスクD1の記録領域は、一点鎖線で囲まれた領域よりも外側に位置する領域である。実施形態において、ディスクトレイ32の厚さ方向Z1から見て、ディスクD1の記録領域近傍には貫通穴が設けられていない。これにより、ディスクトレイ32内に異物が侵入してディスクD1の記録領域に傷が付くことを抑えることができる。
各貫通穴325は、ディスクトレイ32の厚さ方向Z1から見て、ディスクD1の中心穴D1Aと重複する領域(図10では点線で囲まれた領域)の全体又は略全体に設けられている。また、各貫通穴325は、ディスクD1の内径近傍に位置する領域(図10では、点線で囲まれた領域と、二点鎖線で囲まれた領域(例えばディスクD1の中心から17.75mmにある領域)との間の領域)に部分的に侵入するように形成されている。実施形態において、各貫通穴325は、ディスクD1の内径近傍に位置する領域に侵入する2つの凹部325Aをそれぞれ有している。各凹部325Aは、後述する第1支持爪374B、第2支持爪375B、及び第3支持爪375Cの少なくとも1つに倣った形状で且つそれらが突出位置に位置する状態で通過可能なサイズに形成されている。実施形態において、第1支持爪374B、第2支持爪375B、第3支持爪375Cは、形状及びサイズが同一又は略同一に形成されている。これにより、開口面積をできる限り小さくして、ディスクトレイスピンドル321の強度が向上されている。
また、ディスクトレイスピンドル321は、ディスクトレイ32の底壁に設けられた円形穴を形成する壁に底板部324の外周部がバヨネット結合されることにより取り付けられている。
図12Aは、ディスクトレイスピンドル321の取り付け前のディスクトレイ32を下方から見た斜視図であり、図12Bは、その一部拡大斜視図である。
図12Aに示すように、ディスクトレイ32の底壁326の中心部分には、円形穴327が形成されている。図12Bに示すように、円形穴327を形成する壁には、バヨネット突起327Aが形成されている。また、図11Bに示すように、ディスクトレイスピンドル321の底板部324には、バヨネット突起327Aに対応するバヨネット溝324Aが形成されている。
図13A~図13Cは、ディスクトレイスピンドル321をディスクトレイ32の円形穴327に取り付ける様子を示す斜視図である。
まず、図13A及び図13Bに示すように、ディスクトレイスピンドル321の底板部324を円形穴327に挿入する。
次いで、図13Cに示すように、中心軸322を中心としてディスクトレイスピンドル321を回転させることで、バヨネット突起327Aとバヨネット溝324Aとを結合させる。
このようにして、ディスクトレイスピンドル321をディスクトレイ32の円形穴327にバヨネット結合させることで、ビスなどの締結部材を別途設ける必要性を無くすことができる。その結果、部品点数の増加を抑えるとともに、ディスクトレイ32の厚みの増加を抑えることができる。
次に、ディスクセレクタ37の構成についてより詳しく説明する。
図14A~図14Dは、トレイキャリア36によって搬送されるディスクトレイ32内の複数枚のディスクD1をディスクセレクタ37が保持する様子を示す斜視図である。
図14A~図14Dに示すように、ディスクセレクタ37は、複数枚のディスクD1のそれぞれに設けられた中心穴D1Aに挿入されるディスクセレクタスピンドル371を備えている。ディスクセレクタスピンドル371は、複数枚のディスクD1を積層状態で保持するとともに、最下位に位置するディスクを他のディスクから分離してドライブユニット34に供給するように構成されている。
実施形態において、ディスクセレクタスピンドル371は、複数枚のディスクD1の中の任意の枚数のディスクを保持可能に構成されている。図14Bは、ディスクセレクタスピンドル371が最上位のディスクを保持する位置に、トレイキャリア36が上昇した状態を示している。図14Cは、ディスクセレクタスピンドル371が6枚のディスクを保持する位置に、トレイキャリア36が上昇した状態を示している。図14Dは、ディスクセレクタスピンドル371が全て(12枚)のディスクを保持する位置に、トレイキャリア36が上昇した状態を示している。
ディスクセレクタスピンドル371の周囲には、円盤状のディスクプレス372が上下方向Zに相対移動可能に取り付けられている。ディスクプレス372は、円錐コイルバネ(図示せず)によって下方に付勢されている。ディスクプレス372は、ディスクセレクタスピンドル371が各ディスクD1の中心穴D1Aに挿入される際に、ディスクD1の内周部の非記録領域に接触して、円錐コイルバネの付勢力によってディスクD1をディスクトレイ32に押圧する。これにより、各ディスクD1のガタつきが抑えられ、ディスクセレクタスピンドル371がより確実に各ディスクD1の中心穴D1Aに挿入される。
また、ディスクセレクタ37は、ディスクセレクタスピンドル371を駆動する駆動機構9と、駆動機構9を保持するシャーシ373とを備えている。
図15は、ディスクセレクタスピンドル371の斜視図である。図16は、ディスクセレクタスピンドル371が備えるセレクトフック374及びドロップフック375の斜視図である。図17は、ディスクセレクタスピンドル371の上面図である。図18は、ディスクセレクタスピンドル371の底面図である。
ディスクセレクタスピンドル371は、複数のセレクトフック374と、複数のドロップフック375とを備えている。実施形態において、ディスクセレクタスピンドル371は、3つのセレクトフック374と、3つのドロップフック375とを備えている。
セレクトフック374とドロップフック375とは、固定板376を貫通するように取り付けられている。固定板376は、図17及び図18に示すように、中心角が約120度の扇形の板状部材であり、ビスなどの締結部材によりシャーシ373に固定される。シャーシ373には、3つの固定板376が円板状に取り付けられる。1つの固定板376には、1つのセレクトフック374と1つのドロップフック375が取り付けられる。すなわち、3つのセレクトフック374と3つのドロップフック375とは、平面視において、ディスクD1の中心穴D1Aの周方向に互いに間隔を空けて交互に配置されている。
各固定板376に取り付けられるセレクトフック374とドロップフック375とは、ディスクトレイ32の貫通穴325を通過可能に構成されている。また、実施形態において、セレクトフック374とドロップフック375とは、ディスクD1の積層方向である上下方向Zに相対移動するように構成されている。
セレクトフック374は、ディスクD1の積層方向である上下方向Zに延在する第1軸部374Aと、第1軸部374Aの下端部に取り付けられた第1支持爪374Bと、第1軸部374Aの上端部に取り付けられた選択レバー374Cとを備えている。
第1軸部374Aは、円柱状の部材であり、固定板376に対して軸回りに回転可能に取り付けられている。
第1支持爪374Bは、平面視において、ディスクD1の中心穴D1Aの内側に収納する収納位置(例えば図31A参照)と、ディスクD1の内径近傍に位置する領域に突出する突出位置(例えば図31C参照)とに移動するように構成されている。実施形態において、第1支持爪374Bは、第1軸部374Aが軸回りに回転する動作に連動して収納位置と突出位置とに移動するように構成されている。また、第1支持爪374Bは、突出位置に位置する状態でディスクトレイ32の貫通穴325の凹部325Aを通過可能に構成されている。
選択レバー374Cは、上下方向Zに延在する固定ピン374D及び係合ピン374Eと、固定ピン374Dと係合ピン374Eとを連結する連結バー374Fとを備えている。固定ピン374D及び係合ピン374Eは、第1軸部374Aよりも直径が大きい円柱状の部材である。固定ピン374Dは、第1軸部374Aに対して同軸に配置され、連結バー374Fから上方に突出するように形成されている。係合ピン374Eは、第1軸部374Aに対して側方にずれた位置に配置され、連結バー374Fから上方に突出するように形成されている。
第1軸部374Aの周囲には、図16に示すように、コイルバネ374Gが設けられている。コイルバネ374Gは、選択レバー374Cをシャーシ373の上方へ付勢するように、シャーシ373と選択レバー374Cとの間に配置されている。
ドロップフック375は、ディスクD1の積層方向である上下方向Zに延在する第2軸部375Aと、第2軸部375Aの下端部に取り付けられた第2支持爪375B及び第3支持爪375Cと、第2軸部375Aの上端部に取り付けられた分離レバー375Dとを備えている。
第2軸部375Aは、円柱状の部材であり、固定板376に対して軸回りに回転可能に取り付けられている。
第2支持爪375Bは、平面視において、ディスクD1の中心穴D1Aの内側に収納する収納位置(例えば図31A参照)と、ディスクD1の内径近傍に位置する領域に突出する突出位置(例えば図31C参照)とに移動するように構成されている。第3支持爪375Cは、平面視において、ディスクD1の中心穴D1Aの内側に収納する収納位置(例えば図31A参照)と、ディスクD1の内径近傍に位置する領域に突出する突出位置(例えば図33B参照)とに移動するように構成されている。実施形態において、第2支持爪375B及び第3支持爪375Cは、第2軸部375Aが軸回りに回転する動作に連動してそれぞれ1つ収納位置と突出位置とに移動するように構成されている。また、第1支持爪374Bと、第2支持爪375B及び第3支持爪375Cとは、互いに独立して収納位置と突出位置とに移動するように構成されている。
第2支持爪375Bは、第3支持爪375CよりもディスクD1の一枚の厚み分、ディスクD1の積層方向である上下方向Zにずれて配置されている。実施形態において、第2支持爪375Bは、第3支持爪375CよりもディスクD1の一枚の厚み分、上方にずれて配置されている。
また、第2支持爪375Bは、収納位置から突出位置へ移動するタイミングが第3支持爪375Cとは異なるように構成されている。実施形態において、第2支持爪375Bは、上下方向Zから見て、第3支持爪375Cに対して所定の角度(例えば90度)ずれた位置に設けられている。第2支持爪375B及び第3支持爪375Cは、突出位置に位置する状態でディスクトレイ32の貫通穴325の凹部325Aを通過可能に構成されている。
分離レバー375Dは、上下方向Zに延在する円柱状の接触ピン375E及び係合ピン375Fと、接触ピン375Eと係合ピン375Fとを連結する連結バー375Gとを備えている。接触ピン375Eは、第2軸部375Aに対して同軸に配置され、連結バー35Gから上方及び下方に突出するように形成されている。係合ピン375Fは、第2軸部375Aに対して側方にずれた位置に配置され、連結バー375Gから上方に突出するように形成されている。
第2軸部375Aの周囲には、図16に示すように、コイルバネ375Hが設けられている。コイルバネ375Hは、分離レバー375Dをシャーシ373の上方へ付勢するように、シャーシ373と分離レバー375Dとの間に配置されている。
図19は、ディスクセレクタ37を斜め上方から見た斜視図である。図20は、ディスクセレクタ37を斜め下方から見た斜視図である。図21は、ディスクセレクタスピンドル371を駆動する駆動機構9の構成を示す分解斜視図である。図22は、図21の駆動機構9を背面方向から見た組立斜視図である。
図19に示すように、駆動機構9は、シャーシ373の上面に取り付けられている。図21及び図22に示すように、駆動機構9は、セレクトフック駆動部91と、ドロップフック駆動部92と、選択カムギア93と、リンクレバー94と、押下カム95と、分離カムギア96と、ドライブレバー97と、固定ネジ98とを備えている。
セレクトフック駆動部91は、選択モータ91Aと、モータギア91Bと、減速ギア91Cと、中継ギア91Dとを備えている。
選択モータ91Aは、選択カムギア93を回転させる回転駆動力を発生させるモータである。モータギア91Bは、選択モータ91Aの出力軸に固定され、減速ギア91Cと噛み合っている。減速ギア91Cは、中継ギア91Dと噛み合っている。中継ギア91Dは、選択カムギア93と噛み合っている。選択モータ91Aから発生された回転駆動力がモータギア91B、減速ギア91C、中継ギア91Dを介して選択カムギア93に伝達されることにより、選択カムギア93が回転する。選択モータ91Aの駆動は、制御ユニット7により制御される。
ドロップフック駆動部92は、分離モータ92Aと、モータギア92Bと、減速ギア92Cと、中継ギア92Dとを備えている。
分離モータ92Aは、分離カムギア96を回転させる回転駆動力を発生させるモータである。モータギア92Bは、分離モータ92Aの出力軸に固定され、減速ギア92Cと噛み合っている。減速ギア92Cは、中継ギア92Dと噛み合っている。中継ギア92Dは、分離カムギア96と噛み合っている。分離モータ92Aから発生された回転駆動力がモータギア92B、減速ギア92C、中継ギア92Dを介して分離カムギア96に伝達されることにより、分離カムギア96が回転する。分離モータ92Aの駆動は、制御ユニット7により制御される。
選択カムギア93の中心部には、上下方向Zに貫通する中心穴93Aが設けられている。選択カムギア93の中心穴93Aの周囲には、セレクトフック374の係合ピン374Eが係合可能な3つのカム溝93Bが設けられている。各カム溝93Bは、選択カムギア93の概ね円周方向に沿うように形成されている。選択モータ91Aの駆動により選択カムギア93が回転することで、各係合ピン374Eが、対応するカム溝93Bに沿って相対移動する。
また、選択カムギア93には、リンクレバー94に設けられた係合ピン94Aが係合可能なカム溝93Cが設けられている。リンクレバー94は、図19に示すように、選択カムギア93の側方においてシャーシ373の上面から上方に突出する円柱形の軸部373Aに挿入される円筒形の軸受部94Bを備えている。リンクレバー94は、軸部373Aに軸受部94Bが挿入されることで、軸部373Aを中心として回転可能にシャーシ373に取り付けられている。選択モータ91Aの駆動により選択カムギア93が回転することで、係合ピン94Aがカム溝93Cに沿って相対移動する。また、係合ピン94Aがカム溝93Cの端部に到達した状態で選択カムギア93が更に回転することで、リンクレバー94が軸部373Aを中心として回転する。
また、リンクレバー94は、軸受部94Bの側面から側方に延在するように下連結板94Cと上連結板94Dとを備えている。下連結板94Cと上連結板94Dとは、分離カムギア96を挟んで上下方向Zに互いに対向するように形成されている。係合ピン94Aは、下連結板94Cの先端部から下方に突出するように設けられている。また、上連結板94Dの先端部には、上方に突出するフック部94Eが設けられている。
押下カム95は、選択カムギア93の中心穴93A内に設けられている。押下カム95の中心部には、上下方向Zに貫通する中心穴95Aが設けられている。押下カム95の下面には、中心穴95Aを中心として回転する際、ドロップフック375の接触ピン375Eに接触して、ドロップフック375を上下動させることが可能な傾斜部95Bが形成されている。傾斜部95Bは、回転方向の上流側から下流側に向かうに従い下方に傾斜するように形成されている。押下カム95の上面には、上方に突出するとともに、中心穴95Aを介して互いに対向する位置に一対のボス95Cが形成されている。
分離カムギア96の中心穴96Aの周囲には、ドロップフック375の係合ピン375Fが係合可能な3つのカム溝96Bが設けられている。各カム溝96Bは、分離カムギア96の概ね半径方向に沿うように形成されている。分離モータ92Aの駆動により分離カムギア96が回転することで、各係合ピン375Fが、対応するカム溝96Bに沿って相対移動する。
ドライブレバー97は、押下カム95と一体的に回転するように、分離カムギア96の中心穴96Aを通じて押下カム95に取り付けられている。ドライブレバー97の中心部には、上下方向に貫通する中心穴97Aが設けられている。中心穴97A及び中心穴95Aには、固定ネジ98がネジ込まれる。また、ドライブレバー97には、押下カム95の一対のボス95Cが嵌合する嵌合穴97Bが設けられている。これにより、ドライブレバー97と押下カム95とが一体的に回転する。
ドライブレバー97は、側方に突出する突出板部97Cを備えている。突出板部97Cには、リンクレバー94のフック部94Eが係合するカム溝97Dが形成されている。リンクレバー94が軸部373Aを中心として回転するとき、フック部94Eがカム溝97D内を摺動し、ドライブレバー97が中心穴97Aを中心としてリンクレバー94とは逆方向に回転するように構成されている。
図23A~図23Fは、選択モータ91A及び分離モータ92Aの駆動により取り得るセレクトフック374の第1支持爪374B、ドロップフック375の第2支持爪375B及び第3支持爪375Cの位置関係を示す斜視図である。
図23A~図23Fに示すように、第1支持爪374B、第2支持爪375B、及び第3支持爪375Cは、選択モータ91A及び分離モータ92Aの駆動により、少なくとも6つの異なる位置関係を取り得る。このことにつき、以下により詳しく説明する。
図24A~図24Cは、選択モータ91Aを駆動させたときの選択カムギア93とセレクトフック374の係合ピン374Eとリンクレバー94の位置関係を示す平面図である。図25A~図25Cは、選択モータ91Aを駆動させたときのセレクトフック374の第1支持爪374Bとドロップフック375の第2支持爪375B及び第3支持爪375Cの位置関係を示す平面図である。
図24Aに示すように、初期位置において、セレクトフック374の各係合ピン374Eは、選択カムギア93の対応するカム溝93Bの一端部に位置している。また、リンクレバー94の係合ピン94Aは、カム溝93Cの一端部に位置している。また、図25A及び図23Aに示すように、初期位置において、セレクトフック374の第1支持爪374Bとドロップフック375の第2支持爪375B及び第3支持爪375Cとは、ディスクD1の中心穴D1Aの内側に収納する収納位置に位置している。
図24Aに示す状態から選択モータ91Aが駆動されると、図24Bに示すように選択カムギア93が逆方向(図24Bでは反時計回り)に回転する。これにより、セレクトフック374の各係合ピン374Eは、選択カムギア93の対応するカム溝93Bの一端部から他端部へ移動する。このとき、セレクトフック374の選択レバー374Cが固定ピン374Dを中心として逆方向(図24Bでは反時計回り)に回転し、固定ピン374Dが接続される第1軸部374A(図16参照)が軸回りに回転する。この第1軸部374Aが回転する動作に連動して、図25B及び図23Bに示すように、セレクトフック374の第1支持爪374BがディスクD1の中心穴D1Aの外側の突出位置に移動する。
また、図24Bに示すように選択カムギア93が正方向に回転すると、リンクレバー94の係合ピン94Aが、カム溝93Cの一端部から他端部へ移動する。なお、このとき、リンクレバー94が回転しないように、カム溝93Cが形成されている。
図24Bに示す状態から選択モータ91Aが更に駆動されると、図24Cに示すように選択カムギア93が更に正方向に回転する。これにより、セレクトフック374の各係合ピン374Eは、選択カムギア93の対応するカム溝93Bの他端部に移動する。このとき、セレクトフック374の選択レバー374Cは回転せず、図25C及び図23Bに示すように、セレクトフック374の第1支持爪374Bが突出位置に位置する状態を維持する。
また、図24Cに示すように選択カムギア93が更に正方向に回転すると、リンクレバー94が、カム溝93Cの他端部に移動し、軸部373Aを中心として正方向に回転する。このリンクレバー94の回転に伴い、後述するように、ドライブレバー97及び押下カム95が逆方向に回転し、ドロップフック375がコイルバネ375Hの付勢力に抗して押し下げられる。
図26A~図26Cは、分離モータ92Aを駆動させたときの分離カムギア96とドロップフック375の係合ピン375Fの位置関係を示す平面図である。図27A~図27Cは、分離モータ92Aを駆動させたときのセレクトフック374の第1支持爪374Bとドロップフック375の第2支持爪375B及び第3支持爪375Cの位置関係を示す平面図である。
図26Aに示すように、初期位置において、ドロップフック375の各係合ピン375Fは、分離カムギア96の対応するカム溝96Bの中間部に位置している。また、図27A及び図23Aに示すように、初期位置において、セレクトフック374の第1支持爪374Bとドロップフック375の第2支持爪375B及び第3支持爪375Cとは、ディスクD1の中心穴D1Aの内側の収納位置に位置している。
図26Aに示す状態から分離モータ92Aが駆動されると、図26Bに示すように分離カムギア96が逆方向(図26Bでは反時計回り)に回転する。これにより、ドロップフック375の各係合ピン375Fは、分離カムギア96の対応するカム溝96Bの外側端部に移動する。このとき、ドロップフック375の分離レバー375Dが接触ピン375Eを中心として逆方向(図26Bでは反時計回り)に回転し、接触ピン375Eが接続される第2軸部375A(図16参照)が軸回りに回転する。この第2軸部375Aが回転する動作に連動して、図27B及び図23Fに示すように、ドロップフック375の第2支持爪375BがディスクD1の中心穴D1Aの外側の突出位置に移動する。
図26Bに示す状態から分離モータ92Aが更に駆動されると、図26Cに示すように分離カムギア96が更に逆方向に回転する。これにより、ドロップフック375の各係合ピン375Fは、分離カムギア96の対応するカム溝96Bの内側端部に移動する。このとき、ドロップフック375の分離レバー375Dが接触ピン375Eを中心として更に逆方向に回転し、接触ピン375Eが接続される第2軸部375A(図16参照)が更に軸回りに回転する。この第2軸部375Aが回転する動作に連動して、図27Cに示すように、ドロップフック375の第2支持爪375Bが収納位置に移動するとともに、ドロップフック375の第3支持爪375Cが突出位置に移動する。
図28A~図28Cは、選択モータ91A及び分離モータ92Aを駆動させたときの押下カム95とドロップフック375の接触ピン375Eの位置関係を示す斜視図である。図29A及び図29Bは、選択モータ91A及び分離モータ92Aを駆動させたときの押下カム95とドロップフック375の接触ピン375Eの位置関係を示す側面図である。図30A及び図30Bは、選択モータ91A及び分離モータ92Aを駆動させたときのセレクトフック374の第1支持爪374Bとドロップフック375の第2支持爪375B及び第3支持爪375Cの位置関係を示す平面図である。なお、図28A~図28Cにおいては、押下カム95とドロップフック375の接触ピン375Eの位置関係を見やすくするために、分離カムギア96を取り外した状態を示している。
図28Aに示すように、初期位置において、セレクトフック374の各係合ピン374Eは、選択カムギア93の対応するカム溝93Bの一端部に位置している。また、リンクレバー94の係合ピン94Aは、カム溝93Cの一端部に位置している。また、この初期位置において、セレクトフック374の第1支持爪374Bとドロップフック375の第2支持爪375B及び第3支持爪375Cとは、図23A及び図24Aに示すように、ディスクD1の中心穴D1Aの内側に収納する収納位置に位置している。
図28Aに示す状態から選択モータ91A及び分離モータ92Aが駆動されると、選択カムギア93及び分離カムギア96が逆方向に回転する。これにより、図30A及び図23Cに示すように、セレクトフック374の第1支持爪374B及びドロップフック375の第2支持爪375Bが突出位置に移動する。
図28Bに示す状態から選択モータ91Aのみが更に駆動されると、選択カムギア93が更に逆方向に回転する。これにより、図28C及び図29Bに示すように、リンクレバー94が軸部373Aを中心として正方向に回転し、リンクレバー94のフック部94Eがカム溝97Dに沿って外側端部から内側端部へ移動する。この移動に伴い、ドライブレバー97及び押下カム95が逆方向に回転し、ドロップフック375がコイルバネ375Hの付勢力に抗して押下カム95の傾斜部95Bに(例えば2mm程度)押し下げられる。その結果、図30B及び図23Dに示すように、ドロップフック375の第2支持爪375Bが突出位置に位置する状態で下方に移動する。
次に、ディスクセレクタスピンドル371がディスクトレイ32から複数枚のディスクD1を保持するディスク保持動作について説明する。第1支持爪374B、第2支持爪375B、及び第3支持爪375Cの移動及びディスクトレイ32の移動は、制御ユニット7の制御の下で行われる。また、ここでは、任意のディスクが上から6枚目のディスクであるものとし、ディスクセレクタスピンドル371がディスクトレイ32から12枚のディスクD1のうち6枚のディスクを保持するものとして説明する。
図31A~図31Fは、ディスクセレクタスピンドル371がディスクトレイ32から複数枚のディスクD1を保持するディスク保持動作を模式的に示す断面図である。図32A及び図32Bは、ディスクセレクタスピンドル371がディスクトレイ32から複数枚のディスクD1を保持するディスク保持動作を一部断面で示す斜視図である。
まず、図31Aに示すように、第1支持爪374B、第2支持爪375B、及び第3支持爪375Cをそれぞれ収納位置に位置させる(図23A参照)。
次いで、図31B及び図32Aに示すように、ディスクトレイ32が上昇し、ディスクセレクタスピンドル371が複数枚のディスクD1のそれぞれの中心穴D1Aに挿入される。
次いで、図31Cに示すように、第1支持爪374B及び第2支持爪375Bが上から6枚目のディスクの下方まで移動されたとき、第1支持爪374B及び第2支持爪375Bを収納位置から突出位置に移動させる(図23B及び図23C参照)。
次いで、図31Dに示すように、第1支持爪374B及び第2支持爪375Bが突出位置に位置する状態で、ディスクトレイ32を下降させる。すなわち、第1支持爪374B及び第2支持爪375Bを上から7枚目のディスクに対して上方に相対移動させる。これにより、第1支持爪374B及び第2支持爪375Bに6枚目のディスク及び当該6枚目のディスクより上方のディスクを保持させる。このとき、7枚目のディスクが6枚目のディスクに密着して6枚目のディスクから離れないことが起こり得る。
次いで、図31Eに示すように、第1支持爪374B及び第2支持爪375Bが6枚のディスクを保持した状態で、第2支持爪375Bを6枚目のディスクに対して下方に相対移動させる。これにより、6枚目のディスクに密着する7枚目のディスクを、6枚目のディスクから分離させる。
次いで、図31Fに示すように、第2支持爪375Bを7枚目のディスクに対して上方に相対移動させ、図32Bに示すように、第1支持爪374B及び第2支持爪375Bに6枚のディスクを再び保持させる。これにより、ディスクセレクタスピンドル371は、保持した6枚のディスクを安定してドライブユニット34まで搬送することができる。
次に、ディスクセレクタスピンドル371が、保持する複数枚のディスクD1のうち最下位のディスクをドライブユニット34のトレイ34Aに供給(載置)するディスク供給動作について説明する。第1支持爪374B、第2支持爪375B、及び第3支持爪375Cの移動は、制御ユニット7の制御の下で行われる。また、ここでは、ディスクセレクタスピンドル371が、保持する6枚のディスクのうち最下位のディスクを任意のディスクとしてトレイ34Aに供給するものとして説明する。
図33A~図33Fは、ディスクセレクタスピンドル371が、保持する複数枚のディスクD1をドライブユニット34のトレイ34Aに供給するディスク供給動作を模式的に示す断面図である。
まず、図33Aに示すように、6枚のディスクを保持するディスクセレクタスピンドル371の下方にドライブユニット34のトレイ34Aを位置させる。このとき、第1支持爪374B及び第2支持爪375Bは、それぞれ突出位置に位置(図23C参照)し、6枚のディスクを保持する。
次いで、図33Bに示すように、第2支持爪375Bを突出位置から収納位置に移動させるとともに、第3支持爪375Cを収納位置から突出位置に移動させる(図23E参照)。
次いで、図33Cに示すように、第1支持爪374Bを突出位置から収納位置に移動させる(図23F参照)。これにより、6枚のディスクが、自重により第3支持爪375C上に落下し、第3支持爪375Cに保持される。
次いで、図33Dに示すように、第1支持爪374B及び第2支持爪375Bを収納位置から突出位置に移動させるとともに、第3支持爪375Cを突出位置から収納位置に移動させる(図23C参照)。このとき、最下位のディスクが5枚目のディスクに密着して5枚目のディスクから離れないことが起こり得る。
次いで、図33Eに示すように、第1支持爪374B及び第2支持爪375Bが5枚のディスクを保持した状態で、第2支持爪375Bを最下位のディスクに対して下方に相対移動させる(図23D参照)。これにより、最下位のディスクを5枚目のディスクから分離させる。当該分離された最下位のディスクは、自重によりドライブユニット34のトレイ34A上に落下し、トレイ34Aに供給(載置)される。
次いで、図33Fに示すように、第2支持爪375Bを最下位のディスクに対して上方に相対移動させ、第1支持爪374B及び第2支持爪375Bに5枚のディスクを保持させる。これにより、ディスクセレクタスピンドル371は、保持する6枚のディスクのうち最下位のディスクをドライブユニット34のトレイ34Aに供給することができる。
次に、ディスクセレクタスピンドル371が、ドライブユニット34のトレイ34A上のディスクを回収して、ディスクトレイ32に返却するディスク返却動作について説明する。第1支持爪374B、第2支持爪375B、及び第3支持爪375Cの移動及びディスクトレイ32の移動は、制御ユニット7の制御の下で行われる。また、ここでは、ディスクセレクタスピンドル371が、5枚のディスクを保持した状態でドライブユニット34のトレイ34A上のディスクを回収して、ディスクトレイ32に返却するものとして説明する。
図34A~図34Gは、ディスクセレクタスピンドル371が、ドライブユニット34のトレイ34A上のディスクを回収して、ディスクトレイ32に返却するディスク返却動作を模式的に示す断面図である。
まず、図34Aに示すように、5枚のディスクを保持するディスクセレクタスピンドル371の下方に、1枚のディスクが載置されたトレイ34Aを位置させる。このとき、第1支持爪374B及び第2支持爪375Bは、それぞれ突出位置に位置(図23C参照)し、5枚のディスクを保持する。
次いで、図34Bに示すように、第1支持爪374B及び第2支持爪375Bを突出位置から収納位置に移動させる(図23A参照)。これにより、5枚のディスクが自重によりトレイ34A上に落下し、6枚のディスクがトレイ34A上に載置されることになる。
次いで、図34Cに示すように、第1支持爪374B、第2支持爪375B、第3支持爪375Cのいずれかがトレイ34Aの中心穴を通過してトレイ34Aの下方に位置するようにディスクセレクタスピンドル371を相対移動させる。また、このとき、第1支持爪374B、第2支持爪375B、第3支持爪375Cのいずれかを収納位置から突出位置に移動させる(図23F参照)。
次いで、図34Dに示すように、ディスクセレクタスピンドル371をトレイ34Aの上方に相対移動させる。これにより、第1支持爪374B、第2支持爪375B、第3支持爪375Cのいずれかがトレイ34A上のディスクを回収して、6枚のディスクを保持する。
次いで、図34Eに示すように、6枚のディスクを保持するディスクセレクタスピンドル371の下方に、6枚のディスクが収納されたディスクトレイ32を位置させる。その後、ディスクセレクタスピンドル371とディスクトレイ32とを、互いに近づくように相対移動させる。
次いで、図34Fに示すように、ディスクトレイ32の上方で第1支持爪374B、第2支持爪375B、第3支持爪375Cのいずれかを突出位置から収納位置に移動させ、ディスクセレクタスピンドル371が保持する6枚のディスクをディスクトレイ32に収納された6枚のディスクの上に積層する。
次いで、図34Gに示すように、ディスクトレイ32を下降させ、ディスクセレクタスピンドル371が12枚のディスクD1の中心穴D1Aから抜け出る。これにより、ディスクセレクタスピンドル371は、トレイ34A上のディスクをディスクトレイ32に返却することができる。
実施形態に係るディスク装置によれば、ディスクセレクタスピンドル371が、第1支持爪374Bを有するセレクトフック374と、第2支持爪375B及び第3支持爪375Cを有するドロップフック375とを備えている。この構成によれば、第1支持爪374B、第2支持爪375B、及び第3支持爪375Cを収納位置と突出位置との間で移動させることにより、複数枚のディスクD1を積層状態で保持することができる。また、最下位に位置するディスクを他のディスクから分離してドライブユニット34に供給することができる。その結果、リフターを設ける必要性を無くして、チェンジャーユニットの構成の簡素化を図ることができる。なお、実施形態に係るディスク装置では、セレクトフック374を駆動する駆動源とドロップフック375を駆動する駆動源とが別々に必要である。しかしながら、リフターを駆動する駆動源が不要になるため、駆動源の数が増加することを抑えることができる。
また、実施形態に係るディスク装置によれば、ディスクセレクタスピンドル371が、セレクトフック374及びドロップフック375をそれぞれ複数備えている。この構成によれば、複数のセレクトフック374と複数のドロップフック375とを、最下位のディスクの内周部の複数箇所に接触させて、複数枚のディスクをより安定して保持することができる。
また、実施形態に係るディスク装置によれば、複数のセレクトフック374と複数のドロップフック375とは、平面視において、ディスクD1の中心穴D1Aの周方向に互いに間隔を空けて交互に配置されている。この構成によれば、複数のセレクトフック374と複数のドロップフック375とを、最下位のディスクの内周部の複数箇所により均等に接触させて、複数枚のディスクをより一層安定して保持することができる。
なお、本開示は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、前記では、第1支持爪374Bは、第1軸部374Aが軸回りに回転する動作に連動して収納位置と突出位置とに移動するように構成されるものとしたが、本開示はこれに限定されない。第1支持爪374Bは、収納位置と突出位置とに移動するように構成されていればよい。同様に、第2支持爪375B及び第3支持爪375Cも、収納位置と突出位置とに移動するように構成されていればよい。
また、前記では、図31E及び図33Eを用いて説明したように、第2支持爪375Bを下方に相対移動させることにより、互いに隣接するディスク同士を分離するように構成したが、本開示はこれに限定されない。例えば、第1支持爪374Bを下方に相対移動させることにより、互いに隣接するディスク同士を分離するように構成してもよい。
また、前記では、セレクトフック374とドロップフック375とが上下方向Zに相対移動するように構成されるものとしたが、本開示はこれに限定されない。互いに隣接するディスク同士が密着して離れない可能性が低い場合は、必ずしもセレクトフック374とドロップフック375とが上下方向Zに相対移動するように構成される必要はない。また、図31E及び図33Eを用いて説明した動作を行う必要もない。
また、前記では、図34Gに示すように、ディスク返却動作の際、ディスクセレクタスピンドル371が保持する6枚のディスクがディスクトレイ32に返却された後、ディスクトレイ32を下降させるようにしたが、本開示はこれに限定されない。例えば、図35A及び図35Bに示すように、1枚のディスクをディスクトレイ32に返却するとき、当該1枚のディスクが他のディスクに対して面方向にずれ、ディスクトレイ32に引っかかり入りきらないことが起こり得る。このため、図35Cに示すように、ディスクセレクタスピンドル371の下端部がディスクトレイ32の貫通穴325を通じてディスクトレイ32の外側下方に突出するまで移動するように、ディスクトレイ32を上昇させてもよい。これにより、各ディスクD1の面方向のずれを補正して、平面視において各ディスクD1の中心穴D1Aを一致させ、ディスクトレイ32にディスクD1を確実に入れることができる。
また、前記では、ディスクトレイ32を上下方向Zに移動させることにより、複数枚のディスクD1の中心穴D1Aにディスクセレクタスピンドル371が挿抜されるものとしたが、本開示はこれに限定されない。ディスクセレクタスピンドル371を上下方向Zに移動させることにより、複数枚のディスクD1の中心穴D1Aにディスクセレクタスピンドル371が挿抜されるものとしてもよい。すなわち、ディスクセレクタスピンドル371とディスクトレイ32とを上下方向Zに相対移動させることにより、複数枚のディスクD1の中心穴D1Aにディスクセレクタスピンドル371が挿抜されるようにすればよい。同様に、ディスクセレクタスピンドル371とドライブユニット34のトレイ34Aとを上下方向Zに相対移動させることにより、トレイ34A上のディスクD1の中心穴D1Aにディスクセレクタスピンドル371が挿抜されるようにすればよい。
また、前記では、互いに隣接するディスクの隙間に第1支持爪374B及び第2支持爪375Bを侵入させるものとしたが、このためには、第1支持爪374B及び第2支持爪375Bの上下方向Zの位置を高精度で制御する必要がある。このため、第1支持爪374B及び第2支持爪375Bの上下方向Zの位置を高精度で検知可能な位置検知センサを設けることが好ましい。これにより、互いに隣接するディスクの隙間に第1支持爪374B又は第2支持爪375Bをより確実に侵入させることができる。
また、互いに隣接するディスクの隙間は、通常、非常に狭い。このため、ディスクが積層方向と直交する方向に対して僅かに傾斜していた場合には、第1支持爪374B又は第2支持爪375Bが互いに隣接するディスクの隙間に侵入できずに、ディスクの内周部に接触してしまうことが起こり得る。このため、複数のセレクトフック374のうち1つのセレクトフック374の第1支持爪374B及び複数のドロップフック375のうち1つのドロップフック375の第2支持爪375Bの少なくとも一方は、収納位置から突出位置に移動するとき、他の支持爪よりも先にディスクD1の内周部に接触し、積層方向と直交する方向に対するディスクD1の傾きを補正するように構成されることが好ましい。例えば、1つのセレクトフック374の第1支持爪374B及び1つのドロップフック375の第2支持爪375Bの少なくとも一方は、先端部がテーパ状(例えば、図31A参照)に形成されることが好ましい。これにより、互いに隣接するディスクの隙間に第1支持爪374B又は第2支持爪375Bをより確実に侵入させることができる。
また、ディスクD1の傾きを補正する第1支持爪374B又は第2支持爪375Bは、平面視において、前述した位置検知センサの近傍に設けられることが好ましい。この場合、ディスクD1の傾きを補正する第1支持爪374B又は第2支持爪375Bの上下方向Zの位置を高精度に制御することができるので、互いに隣接するディスクの隙間に第1支持爪374B又は第2支持爪375Bをより確実に侵入させることができる。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施形態を説明した。そのために、添付図面及び詳細な説明を提供した。したがって、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、前述の実施形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示にかかるディスク装置は、リフターを設ける必要性を無くして、チェンジャーユニットの構成の簡素化を図ることができるので、特に、データセンターなどの大量のデータを扱う施設に用いるディスク装置に有用である。
1 格納庫
1A 開口部
2 ドロワー
2A 把手部
3 ディスク装置
4 ケース
4A 開口部
5 レール
6 ファンユニット
7 制御ユニット
8 コネクティングユニット
9 駆動機構
31A トレイスタック
31B トレイスタック
32 ディスクトレイ
33 チェンジャーユニット
34 ドライブユニット
34A トレイ
35 筐体
36 トレイキャリア
37 ディスクセレクタ
38 シャーシ
38A 前壁
91 セレクトフック駆動部
91A 選択モータ
91B モータギア
91C 減速ギア
91D 中継ギア
92 ドロップフック駆動部
92A 分離モータ
92B モータギア
92C 減速ギア
92D 中継ギア
93 選択カムギア
93A 中心穴
93B カム溝
93C カム溝
94 リンクレバー
94A 係合ピン
94B 軸受部
94C 下連結板
94D 上連結板
94E フック部
95 押下カム
95A 中心穴
95B 傾斜部
95C ボス
96 分離カムギア
96A 中心穴
96B カム溝
97 ドライブレバー
97A 中心穴
97B 嵌合穴
97C 突出板部
97D カム溝
98 固定ネジ
321 ディスクトレイスピンドル
322 中心軸
323 側板部
324 底板部
324A バヨネット溝
325 貫通穴
325A 凹部
326 底壁
327 円形穴
327A バヨネット突起
371 ディスクセレクタスピンドル
372 ディスクプレス
373 シャーシ
373A 軸部
374 セレクトフック
374A 第1軸部
374B 第1支持爪
374C 選択レバー
374D 固定ピン
374E 係合ピン
374F 連結バー
374G コイルバネ
375 ドロップフック
375A 第2軸部
375B 第2支持爪
375C 第3支持爪
375D 分離レバー
375E 接触ピン
375F 係合ピン
375G 連結バー
375H コイルバネ
376 固定板
D1 ディスク
D1A 中心穴
D1B 内周部

Claims (9)

  1. 積層された複数枚のディスクの中から1枚のディスクをドライブユニットに供給するディスク装置であって、
    前記複数枚のディスクのそれぞれに設けられた中心穴に挿入され、前記複数枚のディスクを積層状態で保持するとともに、最下位に位置するディスクを他のディスクから分離して前記ドライブユニットに供給するように構成されたディスクセレクタスピンドルを備え、
    前記ディスクセレクタスピンドルは、
    第1支持爪を有するセレクトフックと、
    第2支持爪及び第3支持爪を有するドロップフックと、
    を備え、
    前記第1支持爪、前記第2支持爪、及び前記第3支持爪は、平面視において、前記ディスクの中心穴の内側に収納する収納位置と、前記ディスクの内径近傍に位置する領域に突出する突出位置とに移動するようにそれぞれ構成され、
    前記第1支持爪は、前記第2支持爪及び前記第3支持爪の移動とは独立して前記収納位置と前記突出位置とに移動するように構成され、
    前記第2支持爪は、前記第3支持爪よりも前記ディスクの一枚の厚み分、前記ディスクの積層方向にずれて配置されるとともに、前記収納位置から前記突出位置へ移動するタイミングが前記第3支持爪とは異なるように構成され
    前記ディスクセレクタスピンドルは、
    前記複数枚のディスクのそれぞれの中心穴に挿入されるとき、前記第1支持爪、前記第2支持爪、及び前記第3支持爪を前記収納位置に位置させ、
    前記第1支持爪及び前記第2支持爪が任意のディスクの下方まで移動されたとき、前記第1支持爪及び前記第2支持爪を前記収納位置から前記突出位置に移動させ、
    前記第1支持爪及び第2支持爪が前記突出位置に位置する状態で、前記第1支持爪及び前記第2支持爪を前記任意のディスクに対して上方に相対移動させることにより、前記第1支持爪及び前記第2支持爪に前記任意のディスク及び当該任意のディスクより上方のディスクを保持させ、
    前記第1支持爪及び前記第2支持爪が前記任意のディスク及び当該任意のディスクより上方のディスクを保持した状態で、前記第1支持爪又は前記第2支持爪を前記任意のディスクに対して下方に相対移動させることにより、前記任意のディスクより下方のディスクを前記任意のディスクから分離させるように構成されている、
    ディスク装置。
  2. 積層された複数枚のディスクの中から1枚のディスクをドライブユニットに供給するディスク装置であって、
    前記複数枚のディスクのそれぞれに設けられた中心穴に挿入され、前記複数枚のディスクを積層状態で保持するとともに、最下位に位置するディスクを他のディスクから分離して前記ドライブユニットに供給するように構成されたディスクセレクタスピンドルを備え、
    前記ディスクセレクタスピンドルは、
    第1支持爪を有するセレクトフックと、
    第2支持爪及び第3支持爪を有するドロップフックと、
    を備え、
    前記第1支持爪、前記第2支持爪、及び前記第3支持爪は、平面視において、前記ディスクの中心穴の内側に収納する収納位置と、前記ディスクの内径近傍に位置する領域に突出する突出位置とに移動するようにそれぞれ構成され、
    前記第1支持爪は、前記第2支持爪及び前記第3支持爪の移動とは独立して前記収納位置と前記突出位置とに移動するように構成され、
    前記第2支持爪は、前記第3支持爪よりも前記ディスクの一枚の厚み分、前記ディスクの積層方向にずれて配置されるとともに、前記収納位置から前記突出位置へ移動するタイミングが前記第3支持爪とは異なるように構成され
    前記ディスクセレクタスピンドルは、
    前記第1支持爪及び前記第2支持爪が任意のディスク及び当該任意のディスクより上方のディスクを保持した状態で、前記第2支持爪を前記突出位置から前記収納位置に移動させるとともに前記第3支持爪を前記収納位置から前記突出位置に移動させ、
    前記第2支持爪が前記収納位置に位置するとともに前記第3支持爪が前記突出位置に位置状態で、前記第1支持爪を前記突出位置から前記収納位置に移動させることにより、前記第3支持爪により前記任意のディスク及び当該任意のディスクより上方のディスクを保持させ、
    前記第3支持爪が前記任意のディスク及び当該任意のディスクより上方のディスクを保持した状態で、前記第1支持爪及び前記第2支持爪を前記収納位置から前記突出位置に移動させるとともに前記第3支持爪を前記突出位置から前記収納位置に移動させ、前記任意のディスクを当該任意のディスクより上方のディスクから分離させるように構成されている、ディスク装置。
  3. 積層された複数枚のディスクの中から1枚のディスクをドライブユニットに供給するディスク装置であって、
    前記複数枚のディスクのそれぞれに設けられた中心穴に挿入され、前記複数枚のディスクを積層状態で保持するとともに、最下位に位置するディスクを他のディスクから分離して前記ドライブユニットに供給するように構成されたディスクセレクタスピンドルを備え、
    前記ディスクセレクタスピンドルは、
    第1支持爪を有するセレクトフックと、
    第2支持爪及び第3支持爪を有するドロップフックと、
    を備え、
    前記第1支持爪、前記第2支持爪、及び前記第3支持爪は、平面視において、前記ディスクの中心穴の内側に収納する収納位置と、前記ディスクの内径近傍に位置する領域に突出する突出位置とに移動するようにそれぞれ構成され、
    前記第1支持爪は、前記第2支持爪及び前記第3支持爪の移動とは独立して前記収納位置と前記突出位置とに移動するように構成され
    前記第2支持爪は、前記第3支持爪よりも前記ディスクの一枚の厚み分、前記ディスクの積層方向にずれて配置されるとともに、前記収納位置から前記突出位置へ移動するタイミングが前記第3支持爪とは異なるように構成され
    前記ディスクセレクタスピンドルは、前記セレクトフック及び前記ドロップフックをそれぞれ複数備え、
    前記複数のセレクトフックのうち1つのセレクトフックの前記第1支持爪及び前記複数のドロップフックのうち1つのドロップフックの前記第2支持爪の少なくとも一方は、前記収納位置から前記突出位置に移動するとき、他の支持爪よりも先に前記ディスクの内周部に接触し、前記積層方向と直交する方向に対する前記ディスクの傾きを補正するように構成されている、ディスク装置。
  4. 積層された複数枚のディスクの中から1枚のディスクをドライブユニットに供給するディスク装置であって、
    前記複数枚のディスクのそれぞれに設けられた中心穴に挿入され、前記複数枚のディスクを積層状態で保持するとともに、最下位に位置するディスクを他のディスクから分離して前記ドライブユニットに供給するように構成されたディスクセレクタスピンドルを備え、
    前記ディスクセレクタスピンドルは、
    第1支持爪を有するセレクトフックと、
    第2支持爪及び第3支持爪を有するドロップフックと、
    を備え、
    前記第1支持爪、前記第2支持爪、及び前記第3支持爪は、平面視において、前記ディスクの中心穴の内側に収納する収納位置と、前記ディスクの内径近傍に位置する領域に突出する突出位置とに移動するようにそれぞれ構成され、
    前記第1支持爪は、前記第2支持爪及び前記第3支持爪の移動とは独立して前記収納位置と前記突出位置とに移動するように構成され、
    前記第2支持爪は、前記第3支持爪よりも前記ディスクの一枚の厚み分、前記ディスクの積層方向にずれて配置されるとともに、前記収納位置から前記突出位置へ移動するタイミングが前記第3支持爪とは異なるように構成され、
    前記複数枚のディスクを積層状態で収納するディスクトレイを更に備え、
    前記ディスクトレイには、平面視において前記ディスクの内径近傍に位置する領域に貫通穴を有し、
    前記ディスクセレクタスピンドルは、下端部が前記貫通穴を通じて前記ディスクトレイの外側下方に突出する位置まで移動可能に構成されている、ディスク装置。
  5. 前記セレクトフックは、前記積層方向に延在する第1軸部を備え、
    前記第1支持爪は、前記第1軸部が軸回りに回転する動作に連動して前記収納位置と前記突出位置とに移動するように構成され、
    前記ドロップフックは、前記積層方向に延在する第2軸部を備え、
    前記第2支持爪及び前記第3支持爪は、前記第2軸部が軸回りに回転する動作に連動して前記収納位置と前記突出位置とに移動するように構成されている、
    請求項1~4のいずれか1つに記載のディスク装置。
  6. 前記セレクトフックと前記ドロップフックとは、前記積層方向に相対移動するように構成されている、請求項1~5のいずれか1つに記載のディスク装置。
  7. 前記ディスクセレクタスピンドルは、
    前記第1支持爪及び前記第2支持爪が前記突出位置に位置するとともに前記第3支持爪が前記収納位置に位置する状態で、前記第1支持爪又は前記第2支持爪を前記任意のディスクに対して下方に相対移動させることにより、前記任意のディスクを当該任意のディスクより上方のディスクから分離させるように構成されている、請求項に記載のディスク装置。
  8. 前記ディスクセレクタスピンドルは、前記セレクトフック及び前記ドロップフックをそれぞれ複数備えている、請求項1、2、又は4のいずれか1つに記載のディスク装置。
  9. 前記複数のセレクトフックと前記複数のドロップフックとは、平面視において、前記ディスクの中心穴の周方向に互いに間隔を空けて交互に配置されている、請求項3又は8に記載のディスク装置。
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