JP7150131B2 - 培養容器ラック及び分析装置 - Google Patents

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Description

本開示は、培養容器ラック及び分析装置に関する。
医療研究機関や病院などでは、検体中の細胞や細菌を培養し、顕微鏡観察や濁度測定を行う検査が実施されている。細胞培養や細菌培養においては、検体容器としてマイクロウェルプレートやシャーレが用いられ、前処理した検体及び栄養素を検体容器に導入して培養が実施される。検体容器に接種された検体は、インキュベータ内での培養と測定装置での観察が長時間にわたって繰り返され、培養状態の変化が分析される。
しかしながら、培養及び観察を長時間繰り返すと、インキュベータ内の温度勾配により、検体容器の蓋などに結露が発生してしまう。結露による水滴は、例えば透過観察において光の屈折の原因となり、コントラスト悪化や、光量の低下による濁度値への誤判定へとつながる。
検体容器における結露の発生を抑制する培養観察装置として、例えば特許文献1には、「インキュベータ部12に培養容器14を搬入する際に、台部35に培養容器14が載置され、搬送ロボット15のアーム31が台部35に載置された培養容器14を搬入するまでの間に、ヒータ36が培養容器を加温する」ことが開示されている(同文献の要約参照)。
特許文献2には、生体試料培養観察装置において、「インキュベータボックス2の筐体7には、図1及び図3に示すように、透明板5の内面5aに対して、培養環境E内が培養に適した温度になるように、所定の温度に調節された温風(気体)Hを吹き付ける温風供給ノズル(気体吹付手段)25が取り付けられている」ことが開示されている(同文献の段落[0035]参照)。
特開2010-158185号公報 特開2007-166982号公報
しかしながら、特許文献1においては、装置に投入できる培養容器の数は1つずつであるため、培養容器を複数用いて測定する場合は、培養容器の追加投入時にユーザの待ち時間が発生し、装置を離れることができない。上記台部を複数台設けることにより待ち時間を短縮することができるが、台部が複数台必要となるため機械部品のコストが上がり、装置サイズも大きくなる。
特許文献2においては、透明板への結露発生を抑制するため、インキュベータボックスの内部の透明板の内面に温風を吹き付け、透明板を加温して加湿水の蒸発によって生じた水滴を透明板につきにくくしているが、設置できる培養容器は1つのみである。従って、複数の培養容器を観察する場合は、同じ装置が複数必要となるためコストが上がり、装置サイズも大きくなるうえ、培養ガスや加湿水などの消耗品も増えてしまう。
そこで、本開示は、培養容器における結露の発生を抑制する培養容器ラック及び分析装置を提供する。
本開示の培養容器ラックは、培養容器を収納する培養容器収納部を備え、前記培養容器収納部は、前記培養容器収納部の天面を構成する第1の部材と、前記培養容器収納部の底面を構成する第2の部材と、前記第2の部材上に配置され、前記培養容器を支持する第3の部材とを備え、前記第3の部材は、前記第1の部材と前記培養容器との距離が前記第2の部材と前記培養容器との距離以下となるように、前記培養容器を支持することを特徴とする。
本開示に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、本開示の態様は、要素及び多様な要素の組み合わせ及び以降の詳細な記述と添付される特許請求の範囲の様態により達成され実現される。
本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、本開示の特許請求の範囲又は適用例を如何なる意味に於いても限定するものではないことを理解する必要がある。
本開示によれば、培養容器における結露の発生を抑制することができる。
上記以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
第1の実施形態に係る分析装置の全体構成を示す概略正面図である。 第1の実施形態に係る分析装置の全体構成を示す概略平面図である。 結露の発生箇所を示す模式図である。 結露の発生箇所を示す模式図である。 培養容器収納部の構成例を示す概略正面図である。 培養容器収納部の構成例を示す概略正面図である。 培養容器収納部の構成例を示す概略正面図である。 培養容器収納部の構成例を示す概略正面図である。 培養容器収納部の構成例を示す概略正面図である。 培養容器収納部の構成例を示す概略正面図である。 第2の実施形態に係る熱源及び温度センサの配置例を示す概略正面図である。 図3Aの熱源及び温度センサの制御機構を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る熱源及び温度センサの配置例を示す概略正面図である。 図3Cの熱源及び温度センサの制御機構を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る熱源及び温度センサの配置例を示す概略正面図である。 図3Eの熱源及び温度センサの制御機構を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る熱源及び温度センサの配置例を示す概略正面図である。 図3Gの熱源及び温度センサの制御機構を示すブロック図である。
[第1の実施形態]
図1Aは、第1の実施形態に係る分析装置1の全体構成を示す概略正面図であり、図1Bは、その概略平面図である。図1A及び1Bに示すように、分析装置1は、培養容器ラック2、搬送部3、測定部4、温調部5及び制御部7を備える。
培養容器ラック2は、高さ方向に積み重ねられた8段の培養容器収納部21を有し、各培養容器収納部21に1つの培養容器6が収納される。最下段の培養容器収納部21の下部には、この培養容器収納部21を支持する脚部22が設けられる。なお、培養容器収納部21の数は8段に限定されず、段数を増減してもよい。また、分析装置1は、培養容器ラック2を複数有していてもよい。培養容器収納部21の詳細については、後述する。
培養容器6は、検体容器61及び蓋62から構成される。検体容器61は、例えば96ウェルプレート、384ウェルプレートなどの複数のウェルを有するウェルプレートであり、各ウェルに検体63が接種される。検体63としては、例えば細胞、血液、尿、細菌、組織片などが挙げられる。なお、蓋62は、シール状のものであってもよい。
搬送部3は、アクチュエータ31及び32、並びに保持部33を備え、培養容器6を搬送可能に構成される。保持部33は、培養容器6を保持し、アクチュエータ31及び32により高さ方向及び水平方向に移動するよう構成される。アクチュエータ31及びアクチュエータ32は、例えばボールねじやベルト等により構成される。保持部33は、図示しない機構により、培養容器6の受取りや受渡しが可能である。
図示は省略しているが、保持部33は、測定部4において次に測定される培養容器6を保持する第1の保持部と、測定部4での測定が終了した培養容器6を保持する第2の保持部とを備えていてもよく、測定済みの培養容器6を測定部4から取り出すと共に、未測定の培養容器6を測定部4へ導入してもよい。
測定部4は、測定ユニット41及び検体測定部42を備える。検体測定部42は、測定ユニット41内にあり、培養容器6の各ウェル内の検体63の培養状態を測定する測定装置である。検体測定部42は、例えば濁度測定、吸光度測定、蛍光測定、画像解析などを行うための各種機構(図示せず)を備える。
温調部5は、ヒータ51、ヒートシンク52及びファン53を備え、分析装置1内の温度を調節する。ヒータ51の熱は、ヒートシンク52を介してファン53が生成する風54により分析装置1内へ供給される。ヒータ51としては、例えば電熱ヒータ、セラミックヒータ、シリコンラバーヒータ、シーズヒータ、バンドヒータ、ポリイミドヒータ、スペースヒータ、コードヒータ、カートリッジヒータ、金属埋め込み式ヒータなどのヒータを用いることができる。また、これらのヒータ以外に、ペルチェを使用してもよい。ヒートシンク52の材質としては、例えばアルミニウム、銅、鉄、ステンレスなどを用いることができる。
制御部7は、例えばパーソナルコンピュータ等のコンピュータであり、分析装置1全体の動作を制御する。制御部7は、有線又は無線により搬送部3、測定部4及び温調部5に接続され、これら各機構に指示を送信したり、各機構の出力を受信したりする。
図示は省略しているが、制御部7は、検体測定部42における測定結果などを表示する表示部、測定結果に基づいて検体63の経時的な培養状態の変化量などを算出するデータ処理部、ユーザが指示を入力するための入力部、測定結果を記憶する記憶部などを備えていてもよい。なお、制御部7は測定ユニット41に内蔵されていてもよい。
測定ユニット41は、検体測定部42の温度を測定する温度センサ(図示せず)を備えていてもよい。この場合、制御部7は、温度センサの出力値に基づいてヒータ51の熱量の出力を制御する。
次に、分析装置1の動作について説明する。まず、ユーザは、検体63を接種した培養容器6を各培養容器収納部21へ収納する。その後、ユーザは、制御部7の入力部などにより、分析装置1の動作を開始するための指示を入力する。
制御部7は、動作開始の指示を受信すると、搬送部3を駆動する。搬送部3は、培養容器収納部21から培養容器6を受け取り、検体測定部42まで搬送させる。制御部7は、培養容器6の搬送が完了したら検体測定部42を駆動し、検体測定部42は、検体容器61内の検体63の培養状態を測定する(ステップS1)。ここで、制御部7は、検体測定部42から測定結果を受信して、図示しない表示部に測定結果を表示させてもよい。
検体測定部42による測定が終了したら、制御部7は搬送部3を駆動する。搬送部3は、培養容器6を検体測定部42から培養容器収納部21に移動させて収納する。培養容器6中の検体63は、培養容器収納部21において所定の時間だけ培養が行われる(ステップS2)。
制御部7は、1つの培養容器6について、上記ステップS1及びS2の測定サイクルを例えば20~30分の間隔で約18時間繰り返す。ある培養容器収納部21において培養容器6内の検体63の培養を行っている間に、他の培養容器収納部21に収納される培養容器6の検体63の測定が行われる。
上記のような分析装置1での検体の培養及び測定においては、通常、検体測定部42における測定時間に対し、培養容器6が培養容器収納部21に収納されている時間(培養時間)の方が長い。一般に、インキュベータ内に培養容器6を設置すると、検体容器61の下面を支持する部材の材料や、検体容器61の下面のわずかな凹凸に存在する空気などから検体容器61内の検体63へ供給される熱エネルギーが、蓋62へ供給される熱エネルギーよりも高くなる。これにより、培養容器6内部に結露が発生してしまう。
図1Cは、検体容器61と蓋62との間に隙間がある場合における結露の発生箇所を示す模式図である。図1Cは、図示の簡略化のため、培養容器6の一部のみを示している。図1Cに示すように、培養容器6の検体容器61と蓋62との間に隙間がある場合、検体容器61の上面と蓋62の底面との間に結露Cが生じる。
図1Dは、検体容器61と蓋62との間に隙間がない場合における結露の発生箇所を示す模式図である。図1Dは、図示の簡略化のため、培養容器6の一部のみを示している。図1Dに示すように、検体容器61と蓋62との間に隙間がない場合、検体容器61の各ウェルの開口端と蓋62との境界面に結露Cが生じる。
本明細書において、上記のように結露Cが発生する箇所(検体容器61の上面と蓋62の底面との間、及び検体容器61の各ウェルの開口端と蓋62との境界面)を「結露発生部」という場合がある。
そこで、次の測定までの待ち時間に、結露発生部に発生する結露の抑制や除去が可能な培養容器収納部21を提案する。以下、培養容器6として、検体容器61と蓋62との間に隙間がないものを使用し、検体容器61の開口端と蓋62との境界面に発生する結露を抑制する培養容器収納部21について説明する。
図2Aは、本実施形態に係る培養容器収納部21の構成例を示す概略正面図である。図2Aに示すように、培養容器収納部21は、金属材201(第1の部材)、断熱材202(第3の部材)、金属材203(第2の部材)、金属材204及び金属材205を備える。
金属材201は、培養容器収納部21の天面を構成し、金属材203は、培養容器収納部21の底面を構成する。金属材201の下面は、蓋62の上面に対向する。断熱材202は、金属材203上に配置され、培養容器6の収納時に検体容器61の下面に接して検体容器61を支持する。換言すれば、培養容器6は、金属材201と断熱材202との間に収納される。金属材204及び205は、それぞれ培養容器収納部21の側面を構成する。このように、培養容器6は、金属材201、203、204及び205により上下左右が囲まれ、培養容器収納部21の前側及び後側から収納したり取り出したりすることができる。
培養容器収納部21が複数段ある場合、上段に位置する培養容器収納部21の金属材203と、下段に位置する培養容器収納部21の金属材201とは、互いに接触していてもよいし、これらの間に他の部材が配置されていてもよい。なお、下段に位置する培養容器収納部21の金属材201が金属材203を兼ねていてもよい。培養容器ラック2の最下段に位置する培養容器収納部21においては、断熱材202の下面に金属材203のみが配置される。
金属材201、203、204及び205の材質としては、例えばアルミニウム、ステンレス、銅、鉄、チタンなどを用いることができる。断熱材202としては、例えばグラスウール、セルローズファイバー、インシュレーションボード、羊毛断熱材、ロックウール、硬質ウレタンフォーム、ビーズ法ポリスチレンフォーム、フェノールフォーム、真空断熱材、樹脂材料などを用いることができる。樹脂材料としては、例えばポリアミド、POM、PEEK、PPS、PTFE、PVC、PE、PP、PS、ABSなどが挙げられる。
以上のように、培養容器収納部21は、培養容器6の上下左右が囲まれる構造を有することで、培養容器6の周囲に熱の対流が起きにくくなっている。
一般に、分析装置1が設置される部屋の室温と、温調部5から供給される熱エネルギーとにより、培養容器収納部21はある一定の温度分布で均衡する。そこで、結露を防止するために、この均衡状態において、検体容器61の開口端と蓋62との境界面への熱エネルギーの供給量が、検体容器61内の検体63への熱エネルギーの供給量より多くなるように、蓋62の上面に接する部材(金属材201)の熱伝導率を検体容器61の下面に接する部材(断熱材202)の熱伝導率より高くする。また、断熱材202の熱伝導率を金属材203の熱伝導率より低くする。これに加えて、金属材201の熱伝導率を金属材203の熱伝導率より高くしてもよい。
上記構成を有する培養容器収納部21を採用することにより、検体容器61の開口端と蓋62との境界面へ供給される熱エネルギーが、検体容器61(ウェル)の内底部と検体63との境界面へ供給される熱エネルギーよりも大きくなり、蓋62の上面の温度が検体容器61の下面の温度より高くなるため、検体容器61の開口端と蓋62との境界面における結露の発生を抑制することができる。
図2Bは、培養容器収納部21の他の構成例を示す概略正面図である。図2Bの培養容器収納部21は、蓋62の上面と金属材201の下面との間に空気層206(第1の空気層)が設けられる点で、図2Aと異なっている。その他の構成については図2Aと同様であるので、説明を省略する。
空気層206の厚さa(第1の部材と培養容器との距離)は、金属材201の下面から、検体容器61の開口端と蓋62との境界面までの距離と定義する。空気層206の厚さaは、検体容器61の内底部と検体63との境界面へ供給される熱エネルギー(熱伝導+熱伝達+輻射)<検体容器61の開口端と蓋62との境界面へ供給される熱エネルギー(熱伝導+熱伝達+輻射)の関係式が成り立つ範囲で、金属材201や断熱材202の材質に応じて適宜設定される。
断熱材202の上面から、検体容器61の内底部と検体63との境界面までの距離をtとする。また、断熱材202の厚さをWとする。図2Bに示されるように、W+tは、金属材203の上面から、検体容器61の内底部と検体63との境界面までの距離(第2の部材と培養容器との距離)に等しい。ここで、断熱材202の熱伝導率が空気の熱伝導率以下の場合、a<W+tを満たすようにする。これにより、金属材201が検体容器61の開口端と蓋62との境界面へ与える熱エネルギーを検体容器61の内底部と検体63との境界面への熱エネルギーよりも高くすることができ、結露を防止することができる。
さらに、図2Bの構成において、蓋62と対面する金属材201の下面の表面形状を凸凹とする、あるいは金属材201の下面を輻射率が高くなるような表面処理(例えばアルマイト処理)とする、あるいは金属材201の下面を輻射率の高い色としてもよい。このような構成を採用することにより、金属材201が検体容器61の開口端と蓋62との境界面へ与える輻射の熱エネルギーをさらに高くすることができ、結露を防止することができる。
図2Cは、培養容器収納部21の他の構成例を示す概略正面図である。図2Cの培養容器収納部21は、断熱材202が略U字状に形成され、検体容器61の検体63が収容される箇所の下方に空気層207(第2の空気層)が形成される点で、図2Bと異なっている。図2Cに示すように、断熱材202は、検体容器61の下面の左右両端部を支持する。空気層207の厚さbは、検体容器61の内底部と検体63との境界面から、断熱材202の凹部の上面までの距離と定義する。
断熱材202として、例えば空気よりも熱伝導率が高い(例えば10倍程度)材質を使用した場合、図2Cのように断熱材202に空気層207を設けることで、図2Bと比較して、検体容器61の内底部と検体63との境界面へ供給される熱エネルギーを低くすることができる。
以上のように、図2Cに示す構造を採用することにより、検体容器61の開口端と蓋62との境界面へ供給される熱エネルギーよりも、検体容器61の内底部と検体63との境界面へ供給される熱エネルギーを小さくすることができ、これにより結露を防止することができる。
図2Dは、培養容器収納部21の他の構成例を示す概略正面図である。図2Dの培養容器収納部21は、検体容器61の検体63が収容される箇所の下方には断熱材202が存在せず(充填されておらず)、検体容器61の下面と、金属材203の上面との間に空気層208(第2の空気層)が設けられる点で、図2Cと異なる。
図2Dに示すように、断熱材202は、検体容器61の下面の左右両端部を支持する足場として用いられ、金属材201及び203への熱エネルギーの供給を積極的に行うことができる。また、図2Dの構成において、金属材201の熱伝導率を金属材203の熱伝導率よりも高くすることで、検体容器61の開口端と蓋62との境界面へ供給される熱エネルギーを検体容器61の内底部と検体63との境界面へ供給される熱エネルギーよりも大きくすることができる。
空気層208の厚さcは、検体容器61の内底部と検体63との境界面から、金属材203の上面までの距離と定義する。金属材201の下面と金属材203の上面の材質及び表面状態が同じである場合は、金属材201からの輻射熱を培養容器6の上面に効率よく供給するため、空気層206の厚さa<空気層208の厚さcとなるように、断熱材202の厚さWを設定する。
なお、空気層206の厚さaと空気層208の厚さcを同じにしてもよく、この場合、蓋62の上面に対面する金属材201の下面の表面形状が、検体容器61の下面に対面する金属材203の上面より粗くなるようにする。あるいは、金属材201の下面の表面処理と、金属材203の上面の表面処理とを異ならせる。例えば、金属材201及び203としてアルミニウムを用いる場合、金属材201の下面にはアルマイト処理し、金属材203の上面は脱脂処理のみを行う。これにより、検体容器61の内底部と検体63との境界面への輻射エネルギーよりも、蓋62と検体容器61との境界面への輻射エネルギーを高くすることができ、結露を防止することができる。
また、金属材201の下面の色と金属材203の上面の色とを異ならせることにより、検体容器61の内底部と検体63との境界面へ供給される輻射エネルギーよりも、蓋62と検体容器61との境界面へ供給される輻射エネルギーが高くなるようにしてもよい。
ここで、金属材201の下面の輻射率と金属材203の上面の輻射率が異なる場合は、空気層206の厚さa<空気層208の厚さc×√(金属材201の下面の輻射率/金属材203の上面の輻射率)となるように、断熱材202の厚さWを設定する。これにより、結露の発生を抑制することができる。また、検体容器61の内底部と検体63との境界面へ供給される熱エネルギー(熱伝導+熱伝達+輻射)<検体容器61の開口端と蓋62との境界面へ供給される熱エネルギー(熱伝導+熱伝達+輻射)の関係式を満たしていれば、金属材201の輻射率を金属材203の輻射率より高くし、かつ金属材201の熱伝導率を金属材203の熱伝導率より低くすることもできる。
以上のように、図2Dに示す培養容器収納部21においても、検体容器61の開口端と蓋62との境界面へ供給される熱エネルギーを検体容器61の内底部と検体63との境界面へ供給される熱エネルギーよりも大きくすることができ、結露発生部における結露の発生を抑制することができる。
図2Eは、培養容器収納部21の他の構成例を示す概略正面図である。図2Eの培養容器収納部21は、熱伝導率が空気よりも低い断熱材209を金属材203の上面に配置する点で、図2Dと異なっている。断熱材209の厚さは、検体容器61の下面と断熱材209の上面との間に空気層210(第2の空気層)が形成される厚さとすることができる。
空気層210の厚さdは、検体容器61の内底部と検体63との境界面から断熱材209の上面までの距離と定義する。図2Eの培養容器収納部21において、空気層206の厚さa<空気層210の厚さdの関係が成立するようにしてもよい。これにより、検体容器61の下面への熱エネルギーの供給量を下げることができ、結露の発生を抑制することができる。
なお、断熱材209は必ずしも金属材203の上面に接している必要はなく、検体容器61の下面と金属材203の上面との間であれば、任意の位置に配置できる。例えば、断熱材209上の空気層210に加えて、断熱材209の下面と金属材203の上面との間にも空気層が形成されるようにしてもよい。また、断熱材209の熱伝導率が空気の熱伝導率以下の場合、断熱材209の上面と検体容器61の底面とが接するように断熱材209を配置してもよい。
図2Fは、培養容器収納部21の他の構成例を示す概略正面図である。図2Fの培養容器収納部21は、金属材203の上面全体にわたって断熱材211が配置され、断熱材211上に断熱材202が配置される点で、図2Eと異なっている。断熱材211の厚さは、検体容器61の下面と断熱材211の上面との間に空気層212(第2の空気層)が形成される厚さとすることができる。空気層212の厚さeは、検体容器61の内底部と検体63との境界面から断熱材211の上面までの距離と定義する。図2Fの培養容器収納部21において、空気層206の厚さa<空気層212の厚さeの関係が成立するようにしてもよい。
図2Fの構造によっても、検体容器61の下面への熱エネルギーの供給量を下げることができ、結露の発生を抑制することができる。
上述のように、図2A~図2Eにおいては、金属材203上に断熱材202を設置しているが、断熱材202を懸架する支持部材を金属材201の下面にさらに設け、懸架された断熱材202上に培養容器6を載置する構成としてもよい。また、断熱材202は、金属材204及び金属材205に固定してもよい。
なお、本実施形態の培養容器収納部21において、検体容器61の開口端と蓋62との境界面へ供給される熱エネルギーが、検体容器61の内底部と検体63との境界面へ供給される熱エネルギーよりも大きくなるように、図2A~図2Fの構成を組み合わせてもよい。例えば、図2Aと図2Dを組み合わせて、検体容器61の下方にのみ空気層208を有する構成とすることができる。
本実施形態において、図1Aに示すように、温調部5を分析装置1の上部に配置して、培養容器ラック2の上段から下段にかけて温度が低くなるような温度勾配を形成するようにするようにしてもよい。また、温調部5を培養容器ラック2の直上に配置して、培養容器ラック2の上段から下段にかけての温度勾配がより効率的に形成されるようにしてもよい。一般にインキュベータは、温度勾配が生じないように内部の温度が制御されるが、検体63の培養に影響がない程度に培養容器ラック2の上段ほど温度が高くなるようにすることで、検体容器61の開口端と蓋62との境界面へ供給される熱エネルギーよりも、検体容器61の内底部と検体63との境界面へ供給される熱エネルギーを小さくすることができ、これにより結露を防止することができる。
以上のように、本実施形態の培養容器収納部21は、検体容器61の開口端と蓋62との境界面へ供給される熱エネルギーよりも、検体容器61の内底部と検体63との境界面へ供給される熱エネルギーが小さくなるように構成される。これにより、培養時間に発生する培養容器6の結露を除去したり、抑制したりするための時間が不要となるため、検体測定部42へ即座に培養容器6を供給でき、効率良く測定を行うことができる。また、上記構成を有することにより、結露を除去するための機構を設ける必要がなくなり、分析装置1のサイズやコストが増大することもない。さらに、結露が抑制されることで、測定結果の正確性が向上し、結露を除去するために蓋62を開ける必要もないため、コンタミネーションを防止することもできる。
[第2の実施形態]
次に、図3A~3Hを参照して、第2の実施形態に係る分析装置について説明する。第2の実施形態に係る分析装置は、培養容器ラック2が熱源213及び温度センサ214をさらに備える点で、第1の実施形態と異なる。なお、図3A~3Hにおいては、図2Dに示す培養容器収納部21を用いる例を示すが、培養容器収納部21の他の構成例(図2A~2C、2E又は2F)を用いてもよい。
図3Aは、第2の実施形態に係る熱源213及び温度センサ214の配置例を示す概略正面図である。図3Aに示すように、培養容器ラック2は、熱源213a~213d及び温度センサ214a~214dをさらに備える。
熱源213a及び213cは、培養容器ラック2の左側面の全体を覆うように設けられ、熱源213b及び213dは、培養容器ラック2の右側面の全体を覆うように設けられる。換言すれば、熱源213a及び213cは、金属材204の外壁面に設けられ、熱源213b及び213dは、金属材205の外壁面に設けられる。
熱源213a~213dとしては、例えば電熱ヒータ、セラミックヒータ、シリコンラバーヒータ、シーズヒータ、バンドヒータ、ポリイミドヒータ、スペースヒータ、コードヒータ、カートリッジヒータ、金属埋め込み式ヒータなどのヒータや、ペルチェなどが用いられる。熱源213a~213dは、図示しない両面テープ、熱伝導シート、ボンドなどにより培養容器ラック2の側面に取り付けられ、金属材201、204及び205と接触する。図示は省略しているが、熱源213a~213dの表面には、金属層あるいは樹脂層が配置される。
温度センサ214a~214dは、培養容器収納部21内部の温度を測定する。図3Aの右側の図は、温度センサ214a及び214bが設けられた培養容器収納部21の拡大図である。図3Aに示すように、培養容器ラック2の上から2段目の培養容器収納部21において、金属材204の内壁面に温度センサ214aが配置され、金属材205の内壁面に温度センサ214bが配置されている。また、上から6段目の培養容器収納部21において、金属材204の内壁面に温度センサ214cが配置され、金属材205の内壁面に温度センサ214dが配置されている。なお、熱源213a~213d及び温度センサ214a~214dの位置は、図3Aの位置に限定されない。
図3Bは、図3Aの熱源213a~213d及び温度センサ214a~214dの制御機構を示すブロック図である。図3Bに示すように、熱源213a~213d及び温度センサ214a~214dは、それぞれ制御部7に接続される。温度センサ214a~214dは、温度の測定値を制御部7に出力する。制御部7は、温度センサ214a~214dから温度の測定値を受信して、該測定値に基づいて、熱源213a~213dに供給する、熱量に相当する電流量、電圧量などを制御する。
制御部7は、培養容器ラック2の上段から下段に向かって温度が低くなるような温度勾配を形成するように、熱源213a~213dに供給する熱量を制御してもよい。これにより、各段の培養容器収納部21において、より効率的に、検体容器61の開口端と蓋62との境界面へ供給される熱エネルギーよりも、検体容器61の内底部と検体63との境界面へ供給される熱エネルギーが小さくすることができる。また、熱源213a~213dは、上部から下部に向かって熱供給量が小さくなるように構成されていてもよい。この場合、熱源213a~213dとして、例えば巻数が上部から下部に向かって小さくなるように構成された電熱ヒータを用いることができる。
なお、図3Aにおいては、熱源213a~213dの4つの熱源と、温度センサ214a~214dの4つの温度センサを配置しているが、熱源213及び温度センサ214の数はそれぞれ一つ以上であればよい。また、熱源213の数が温度センサ214の数より少なくてもよい。
温度センサ214の数が熱源213よりも多い場合は、制御部7は、複数の温度センサ214の中で最も低い出力値、最も高い出力値、複数の温度センサ214の出力値の平均値、あるいは総和などの出力値などに基づいて、熱源213へ供給する、熱量に相当する電流量や電圧量などを制御する。
以上のように、図3Aに示す培養容器収納部21は、第1の実施形態と比較して熱エネルギーの供給量を増やすことができ、金属材201の温度上昇を加速させることが可能となる。これにより、より効率的に結露の発生を抑制することができる。
図3Cは、第2の実施形態に係る熱源213及び温度センサ214の他の配置例を示す概略正面図である。図3Cに示す例においては、1つの温度センサ214が培養容器ラック2の中央部(5段目の培養容器収納部21)のみに配置される点で、図3Aと異なる。
図3Cの右側の図は、温度センサ214が設けられた培養容器収納部21の拡大図である。図3Cの右側の図に示すように、温度センサ214は、例えば金属材201の下面に設置される。
図3Dは、図3Cの熱源213a~213d及び温度センサ214の制御機構を示すブロック図である。上記と同様に、温度センサ214の出力に基づいて、熱源213a~213dに供給する電流量、電圧量を制御する。その他の点については上記と同様であるので、説明を省略する。
図3Eは、第2の実施形態に係る熱源213及び温度センサ214のさらに別の配置例を示す概略正面図である。上述の培養容器ラック2は、高さ方向に配列した8段の培養容器収納部21を1列有していたが、図3Eの培養容器ラック2は、8段の培養容器収納部21を2列有し、水平方向にも培養容器収納部21が配列している。図3Eに示すように、左側の列の培養容器収納部21の金属材205と、右側の列の培養容器収納部21の金属材204とが接触するように配置される。なお、培養容器収納部21の列の数は2列に限定されず、任意の数とすることができる。
熱源213a及び213cは、左側の列の培養容器収納部21の金属材204に取り付けられ、熱源213b及び213dは、右側の列の培養容器収納部21の金属材205に取り付けられる。また、最上段の培養容器収納部21の上面には、熱源213eが配置され、最下段の培養容器収納部21の下面には、熱源213fが配置される。
温度センサ214a~214fは、それぞれ培養容器収納部21の内部において、熱源213a~213fの近傍に配置される。
このように、培養容器収納部21を高さ方向及び水平方向に配列する場合、図3Eに示すように、培養容器ラック2の上下にそれぞれ熱源213e及び213fを設けることで、培養容器ラック2の中央部への熱の供給量を確保することができる。
図3Fは、図3Eの熱源213a~213f及び温度センサ214a~214fの制御機構を示すブロック図である。図3Fに示すように、熱源213a~213fは、温度センサ214a~214fの出力に基づいて、分析装置1の制御部7により制御される。その他の点については上記と同様であるので、説明を省略する。
図3Gは、第2の実施形態に係る熱源213及び温度センサ214の他の配置例を示す概略正面図である。図3Gに示す例においては、1つの温度センサ214が培養容器ラック2の中央部に配置される点で、図3Eと異なっている。
図3Hは、図3Gの熱源213a~213f及び温度センサ214の制御機構を示すブロック図である。図3Hに示すように、熱源213a~213fは、温度センサ214の出力に基づいて、分析装置1の制御部7により制御される。その他の点については上記と同様であるので、説明を省略する。
上述のように、本実施形態においては、熱源213を培養容器収納部21に直接取り付けることとしたが、熱源213と培養容器収納部21との間に金属板などを配置して、該金属板を介して熱源213の熱エネルギーを培養容器収納部21に供給してもよい。
以上のように、本実施形態は、培養容器ラック2が熱源213及び温度センサ214を有するため、第1の実施形態と比較して熱エネルギーの供給量を増やすことができ、金属材201の温度上昇を加速させることが可能となる。これにより、結露発生部における結露の発生を効率的に抑制することができる。また、培養容器ラック2の上段から下段にかけて温度が低くなるような温度勾配を形成するように、熱源213による熱供給量を制御することで、さらに効率的に結露の発生を抑制することができる。
[変形例]
本開示は、上述した実施形態に限定されるものでなく、様々な変形例を含んでいる。例えば、上述した実施形態は、本開示を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備える必要はない。また、ある実施形態の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることもできる。また、各実施形態の構成の一部について、他の実施形態の構成の一部を追加、削除又は置換することもできる。
1…分析装置
2…培養容器ラック
3…搬送部
4…測定部
5…温調部
6…培養容器
7…制御部
21…培養容器収納部
22…脚部
31、32…アクチュエータ
33…保持部
41…測定ユニット
42…検体測定部
51…ヒータ
52…ヒートシンク
53…ファン
54…風
61…検体容器
62…蓋
63…検体
201、203、204、205…金属材
202、209、211…断熱材
206~208、210、212…空気層
213…熱源
214…温度センサ

Claims (2)

  1. 培養容器を収納する培養容器収納部を備え、
    前記培養容器収納部は、
    前記培養容器収納部の天面を構成する第1の部材と、
    前記培養容器収納部の底面を構成する第2の部材と、を備え、
    前記第1の部材は、前記培養容器の上面及び前記第1の部材の下面との間に第1の空気層が形成されるように構成され、
    前記第1の部材の輻射率は、前記第2の部材の輻射率よりも高く、
    前記第1の部材の熱伝導率は、前記第2の部材の熱伝導率よりも高いことを特徴とする培養容器ラック。
  2. 請求項に記載の培養容器ラックと、
    前記培養容器を搬送する搬送部と、
    前記培養容器ラックから前記培養容器が搬送され、前記培養容器中の検体の培養状態を測定する測定部と、
    内部の温度を調節する温調部と、を備える分析装置。
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