JP7149520B2 - 電池及び電池スタック - Google Patents

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Description

本開示は、電池及び電池スタックに関する。
電池は、短絡などによって急激に発熱する場合がある。このような電池温度の上昇を抑制する技術として、例えば、特許文献1には、正極集電体の非接触凹表面に熱膨張樹脂を含むコート層を有する全固体電池が開示されている。また、特許文献2には、膨張部材を備える電池が開示されている。また、特許文献3には、集電体上に導電性の熱硬化性樹脂層が形成された電池が開示されている。
特開2016-126901号公報 特開2008-262785号公報 国際公開第2013/172257号
従来技術においては、電池の異常な発熱による発火又は発煙を防止することが求められている。
そこで、本開示は、電池の異常な発熱を抑制することができ、電池の発火又は発煙を抑制することができる電池及び電池スタックを提供する。
本開示の一態様に係る電池は、主面を有する第1集電体と、前記第1集電体の前記主面内の第1領域上に配置された積層体と、前記第1集電体の前記主面内の第2領域上に配置された熱膨張層と、前記積層体及び前記熱膨張層を挟んで前記第1集電体と対向し、前記積層体及び前記熱膨張層上に配置された第2集電体と、を備える。前記積層体は、前記第1領域上に配置された第1活物質層と、前記第1活物質層上に配置された電解質層と、前記電解質層上に配置された第2活物質層とを含む。前記熱膨張層の熱膨張率は、前記積層体の熱膨張率よりも大きい。前記第1活物質層の前記主面に対向する面の全体は、前記主面に接している。
本開示によれば、電池の異常な発熱を抑制することができ、電池の発火又は発煙を抑制することができる。
図1は、実施の形態に係る電池の構成を説明する図である。 図2は、実施の形態に係る電池が発熱した場合に生じる変化を説明する図である。 図3は、実施の形態に係る積層電池の構成を説明する図である。 図4は、実施の形態に係る積層電池が発熱した場合に生じる変化を説明する図である。
(用語の定義)
本開示において、語句「Aの上に配置されたB」は、AとBとの相対的な位置関係を示すものであり、その位置関係は、製造時、販売時、又は使用時における電池の向きに依存して限定されるものではない。
本開示において、語句「Cに接触するD」とは、CとDが直接接触する、あるいは、CとDが接着剤(例えば導電性接着剤)を介して接触することを意味する。
本開示において、語句「EとFとの接合強度」とは、EとFが直接接合されている形態に限定されず、EとFが接着剤(例えば導電性接着剤)を介して接合されている形態をも包含する。
本開示において、「第1」及び「第2」は、類似の構成を区別するための便宜上の表示であり、製造時の順番等の特定の順序を限定するものではない。「第1」と「第2」は互いに交換可能に解釈されうる。
(実施の形態の概要)
本開示の一態様の概要は、以下のとおりである。
本開示の一態様に係る電池は、第1電極層と、前記第1電極層の対極となる第2電極層と、電解質層と、第1熱膨張層と、を備え、前記第1電極層は、第1集電体及び前記第1集電体上に配置された第1活物質層を備え、前記第2電極層は、第2集電体及び前記第2集電体上に配置された第2活物質層を備え、前記電解質層は、前記第1活物質層と前記第2活物質層とに接して、前記第1活物質層と前記第2活物質層との間に配置され、前記第1熱膨張層は、前記第1集電体と前記第2集電体とに接して、前記第1集電体と前記第2集電体との間に配置され、前記第1熱膨張層は、熱膨張した場合に、前記第1集電体と前記第2集電体との距離を大きくし、前記電解質層と前記第2活物質層とを離間させる。
この構成により、電池に異常な発熱があった場合、第1熱膨張層が熱膨張し、電流を遮断することができる。そのため、電池の異常な発熱を抑制することができ、電池が発火又は発煙することを抑制することができる。
また、本開示の一態様に係る積層電池は、上記の電池である第1電池と、第2電池と、前記第1電池と前記第2電池との間に配置される第2熱膨張層と、を備え、前記第2熱膨張層は、熱膨張した場合に、前記第1電池と前記第2電池との距離を大きくし、前記第1電池と前記第2電池とを離間させる。
例えば、本開示の一態様に係る積層電池では、前記第1電池と前記第2電池とは、前記第1電池の電極端子と前記第2電池の電極端子とが接触されて配置され、前記第2熱膨張層は、熱膨張した場合に、前記第1電池の電極端子と前記第2電池の電極端子との距離を大きくし、前記第1電池の電極端子と前記第2電池の電極端子とを離間させてもよい。
この構成により、積層電池を構成する電池に異常な発熱があった場合、第2熱膨張層が熱膨張し、電流を遮断することができる。そのため、電池の異常な発熱を抑制することができ、異常な発熱を起こした電池に隣接する電池が類焼することを抑制することができる。したがって、積層電池が発火又は発煙することを抑制することができる。
以下、実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、必ずしも厳密に図示したものではない。各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態)
[電池の概要]
まず、本実施の形態に係る電池について説明する。
図1は、本実施の形態に係る電池100の構成を説明する図である。図1の(a)は、本実施の形態に係る電池100の概略断面図である。図1の(b)は、本実施の形態に係る電池100の上面図である。なお、図1の(b)に示す1A-1A線は、断面線である。
また、図2は、本実施の形態に係る電池100が発熱した場合に生じる変化を説明する図である。図2の(a)は、本実施の形態に係る電池100が発熱した場合の、電池100の概略断面図である。図2の(b)は、本実施の形態に係る電池100の上面図である。なお、図2の(b)に示す2A-2A線は、断面線である。
図1の(a)に示すように、本実施の形態に係る電池100は、第1電極層12と、第1電極層12の対極となる第2電極層11と、電解質層5と、第1熱膨張層6と、を備える。
第1電極層12は、第1集電体3と、第1集電体3の上に配置された第1活物質層4と、を備える。また、第2電極層11は、第2集電体1と、第2集電体1上に配置された第2活物質層2と、を備える。電解質層5は、第1活物質層4と第2活物質層2とに接して、第1活物質層4と第2活物質層2との間に配置される。
第1熱膨張層6は、第1集電体3と第2集電体1とに接して、第1集電体3と第2集電体1との間に配置される。
第1集電体3の主面のうち、第1活物質層4が配置されている領域は、本開示における「第1領域」の一例である。第1集電体3の主面のうち、第1熱膨張層6が配置されている領域は、本開示における「第2領域」の一例である。
図2の(a)に示すように、第1熱膨張層6は、熱膨張した場合に、第1集電体3と第2集電体1との距離を大きくし、電解質層5と第2活物質層2とを離間させる。これにより、電解質層5と第2活物質層2との間に空隙7が生じて、第1電極層12及び第2電極層11間のイオン導通及び熱伝達を遮断することができる。
本実施の形態では、電解質層5と第2活物質層2とが離間される以外に、電池100内の他の構成同士が離間されてもよい。例えば、電解質層5と第1活物質層4とが離間されてもよい。つまり、異常な発熱が起こった層から他の層への熱伝導を遮断することができればよい。このように、離間される部分が多いほど、異常な発熱が起こった層を速やかに冷却することができ、かつ、隣接する層への熱伝達を抑制することができるため、電池内における発熱の進行を抑制することができる。
また、図1の(b)に示すように、第1熱膨張層6は、第1活物質層4、電解質層5、及び第2活物質層2から構成される積層体の側面に接して囲むように配置されている。これにより、積層体内で異常な発熱が生じた場合、発熱部分から第1熱膨張層6へ直接熱が伝達されやすくなり、第1熱膨張層6は、異常な発熱に対して速やかに応答することができる。
以上の構成によれば、例えば、過充電又は短絡などによる電池の異常な発熱を抑制することができ、電池が発火又は発煙することを抑制することができる。
すなわち、以上の構成によれば、電池100に異常な発熱があった場合、第1熱膨張層6は、電池100の温度が第1熱膨張層6の膨張開始温度に達すると、例えば、図2の(a)に示すように、第1熱膨張層6が電池100の積層方向に膨張し、電解質層5と第2活物質層2との間に空隙7が形成される。このとき、例えば、第2活物質層2において異常な発熱が生じたとすると、第1熱膨張層6が第2活物質層2に接する部分に熱が伝達され、第1熱膨張層6のうち第2活物質層2に対応する部分の熱膨張が始まり、第2活物質層2と電解質層5とが離間される。これにより、第1電極層12と第2電極層11とが空間的にも電気的にも分離される。つまり、第1電極層12及び第2電極層11が離間されることにより、導通が遮断される。そのため、電池100の異常な発熱の進行は停止され、電池100の発火又は発煙を抑制できる。
例えば、電解質層5と第2活物質層2との接合強度は、第1集電体3と第1活物質層4との接合強度よりも弱くてもよく、第2集電体1と第2活物質層2との接合強度よりも弱くてもよく、第1集電体3と第1熱膨張層6との接合強度よりも弱くてもよく、第2集電体1と第1熱膨張層6との接合強度よりも弱くてもよい。例えば、電解質層5と第2活物質層2との接合強度は、電解質層5と第1活物質層4との接合強度よりも弱くてもよく、あるいは、同じであってもよい。各界面の接合強度は、例えば、材料選択、加熱条件、及び/又は加圧条件によって調整されうる。
なお、本実施の形態に係る電池100は、電池の前駆体である積層グリーンシートを所定の条件で加圧焼成することにより、積層体の各構成間の接合強度を調整してもよい。例えば、第2活物質層2と電解質層5との間の接合強度を第1活物質層4と電解質層5との間の接合強度よりも小さくなるように設計してもよい。これにより、電池が異常な発熱を起こした場合に、第2活物質層2と電解質層5とを離間させることができる。
[電池の構成]
以下、電池100の各構成についてより具体的に説明する。本実施の形態では、第1電極層12は正極であり、第2電極層11は負極である例を説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る電池100は、第1活物質層4、第2活物質層2及び第1活物質層4と第2活物質層2との間に配置された電解質層5から構成される積層体と、積層体の周囲に配置された第1熱膨張層6と、を備え、これらの積層体及び第1熱膨張層6は、第1集電体3と第2集電体1との間に挟持されている。
まず、積層体の各構成について説明する。
第1活物質層4は、正極活物質層であってもよい。正極活物質層は、少なくとも正極活物質を含む。正極活物質は、負極よりも高い電位で結晶構造内にリチウム(Li)又はマグネシウム(Mg)などの金属イオンが挿入又は離脱され、それに伴って酸化又は還元が行われる物質をいう。正極活物質の種類は、電池の種類に応じて適宜選択することができ、公知の正極活物質が用いられうる。正極活物質は、リチウムと遷移金属元素とを含む化合物が挙げられ、例えば、リチウムと遷移金属元素を含む酸化物、及び、リチウムと遷移金属元素とを含むリン酸化合物などが挙げられる。リチウムと遷移金属元素を含む酸化物としては、例えば、LiNi1-x(ここで、Mは、Co、Al、Mn、V、Cr、Mg、Ca、Ti、Zr、Nb、Mo、W、のうち少なくとも1つの元素であり、xは、0<x≦1)などのリチウムニッケル複合酸化物、コバルト酸リチウム(LiCoO)、ニッケル酸リチウム(LiNiO)、マンガン酸リチウム(LiMn)等の層状酸化物、スピネル構造を持つマンガン酸リチウム(LiMn、LiMnO、LiMnO)などが用いられる。リチウムと遷移金属元素とを含むリン酸化合物としては、例えば、オリビン構造を持つリン酸鉄リチウム(LiFePO)などが用いられる。また、正極活物質には、硫黄(S)、硫化リチウム(LiS)などの硫化物を用いることもでき、その場合、正極活物質粒子に、ニオブ酸リチウム(LiNbO)などをコーティング又は、添加したものを正極活物質として用いることができる。なお、正極活物質は、1種又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
上述のとおり、第1活物質層4は、少なくとも正極活物質を含んでいればよく、他の添加材料との合剤から構成される合剤層であってもよい。添加材料としては、例えば、無機系固体電解質などの固体電解質、アセチレンブラックなどの導電助材、ポリエチレンオキシド又はポリフッ化ビニリデンなどの結着用バインダーなどが用いられうる。正極活物質層である第1活物質層4は、正極活物質と固体電解質などの他の添加材料とを所定の割合で混合することにより、正極活物質層内でのリチウムイオン導電性を向上させることができるとともに、電子伝導性をも向上させることができる。
なお、第1活物質層4の厚みは、例えば、5μm~300μmであってもよい。
次に、第2活物質層2は、負極活物質層であってもよい。負極活物質層は、主に、負極活物質などの負極材料から構成される層であってもよい。負極活物質は、正極よりも低い電位で結晶構造内にリチウム(Li)又はマグネシウム(Mg)などの金属イオンが挿入又は離脱され、それに伴って酸化又は還元が行われる物質をいう。負極活物質の種類は、電池の種類に応じて適宜選択することができ、公知の負極活物質が用いられうる。負極活物質は、例えば、天然黒鉛、人造黒鉛、黒鉛炭素繊維又は樹脂焼成炭素などの炭素材料、固体電解質と合材化される合金系材料などが用いられうる。合金系材料としては、例えば、LiAl、LiZn、LiBi、LiCd、LiSb、LiSi、Li4.4Pb、Li4.4Sn、Li0.17C、LiCなどのリチウム合金、チタン酸リチウム(LiTi12)などのリチウムと遷移金属元素との酸化物、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ケイ素(SiO)などの金属酸化物などが用いられうる。なお、負極活物質は、1種又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
上述のとおり、第2活物質層2は、少なくとも負極活物質を含んでいればよく、他の添加材料との合剤から構成される合剤層であってもよい。添加材料としては、例えば、無機系固体電解質などの固体電解質、アセチレンブラックなどの導電助材、ポリエチレンオキシド又はポリフッ化ビニリデンなどの結着用バインダーなどが用いられうる。負極活物質層である第2活物質層2は、負極活物質と固体電解質などの他の添加材料とを所定の割合で混合することにより、負極活物質層内でのリチウムイオン導電性を向上させることができるとともに、電子伝導性をも向上させることできる。
なお、第2活物質層2の厚みは、例えば、5μm~300μmであってもよい。
なお、第1活物質層4は、負極活物質層であってもよい。このとき、第2活物質層2は、正極活物質層である。
次に、電解質層5は、固体電解質層であり、少なくとも固体電解質を含む。固体電解質は、イオン導電性を有する公知の電池用の電解質であればよく、例えば、Liイオン、Mgイオンなどの金属イオンを伝導する固体電解質が用いられうる。固体電解質は、伝導イオン種に応じて適宜選択すればよく、例えば、硫化物系固体電解質又は酸化物系固体電解質などの無機系固体電解質が用いられうる。硫化物系固体電解質としては、例えば、LiS-P系、LiS-SiS系、LiS-B系、LiS-GeS系、LiS-SiS-LiI系、LiS-SiS-LiPO系、LiS-Ge系、LiS-GeS-P系、LiS-GeS-ZnS系などのリチウム含有硫化物が用いられうる。酸化物系固体電解質としては、例えば、LiO-SiO、LiO-SiO-Pなどのリチウム含有金属酸化物、Li1-zなどのリチウム含有金属窒化物、リン酸リチウム(LiPO)、リチウムチタン酸化物などのリチウム含有遷移金属酸化物などが用いられうる。固体電解質としては、これらの材料の1種のみが用いられてもよいし、これらの材料のうちの2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
なお、電解質層5は、上記固体電解質材料に加えて、ポリエチレンオキシド又はポリフッ化ビニリデンなどの結着用バインダーなどを含有しうる。
なお、電解質層5の厚みは、例えば、5μm~150μmであってもよい。
なお、固体電解質材料は、粒子として構成されてもよい。
続いて、第1熱膨張層6について説明する。第1熱膨張層6とは、温度上昇によって膨張し、かつ、電池内で電気化学的に安定して存在しうる部材であり、過充電時又は外部短絡が発生した場合に、電池内の温度が所定の温度を超えると、膨張して積層体内の導通を遮断する。
図1に示すように、第1熱膨張層6は、例えば、第1活物質層4、電解質層5及び第2活物質層2から構成される積層体の周囲に配置されており、第1集電体3と第2集電体1との間に挟持されている。第1熱膨張層6は、温度上昇により膨張する熱膨張性樹脂又は熱膨張性粒子の少なくとも一方を含む。
熱膨張性樹脂としては、例えば、ポリアミド(PA)、ポリイミド、ポリアミドイミド、全芳香族ポリアミド、ポリエーテルイミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)などのポリマーを使用してもよい。これらのポリマーは、1種類を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。また、後述する熱膨張性粒子と混合して用いてもよい。
第1熱膨張層6は、複数の熱膨張性樹脂の積層構成になっていてもよい。
熱膨張性粒子としては、例えば、熱可塑性樹脂で作製された微小なカプセル内に低沸点材料が充填された熱膨張性マイクロカプセルを用いてもよい。マイクロカプセル、すなわち、殻の材料は、電気化学的に安定で、かつ、膨張後も形を維持できる程度の強度を示すものであれば特に限定されず、上述した熱膨張性樹脂であってもよい。また、マイクロカプセル内に充填される熱膨張材は、マイクロカプセルから漏れ出たとしても電池の性質に影響を与えないものであれば特に限定されず、例えば、低沸点炭化水素であってもよい。
マイクロカプセルのメディアン径は、室温(例えば25℃)において、1μm以上、100μm以下であってもよく、例えば、10μmである。マイクロカプセル内の低沸点材料は、室温(例えば25℃)において液体であり、この液体が沸騰すると気体となり、これによりマイクロカプセルを膨張させる。
低沸点材料の例としては、炭化水素、ハロゲン化炭化水素、及びアルキルシランが挙げられる。炭化水素の例としては、炭素数1~7の直鎖状アルカン、炭素数4~7の分枝状アルカン、炭素数3~7のシクロアルカン、炭素数3~7の直鎖状アルケン、及び、炭素数3~7の分枝状アルケンが挙げられる。低沸点材料は、これらの炭化水素のうちの2種以上の混合物であってもよく、例えば、石油エーテルであってもよい。炭化水素は、例えば、イソブタン、ペンタン、ヘキサン、及びヘプタンからなる群より選ばれる少なくとも1種であってもよい。ハロゲン化炭化水素の例としては、塩化メチル、塩化メチレン、トリクロロフルオロメタン、及び、ジクロロジフルオロメタンが挙げられる。アルキルシランの例としては、メチルシラン、テトラメチルシラン、トリメチルエチルシランが挙げられる。
熱膨張材は、所望の温度で昇華する材料であってもよい。昇華材料の例としては、六塩化エタン、ヨウ素ヘキサクロロエタン、及び樟脳が挙げられる。
熱可塑性樹脂は、例えば、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、アクリル酸エステル、及びメタクリル酸エステルからなる群より選ばれる1種が重合した重合体又は2種以上が共重合した共重合体であってもよい。熱可塑性樹脂は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタラート、シリコン樹脂、及びポリテトラフルオロエチレンからなる群より選ばれる少なくとも1種であってもよい。
マイクロカプセルの外殻を構成する熱可塑性樹脂は、上記の材料のうち、所望の温度に軟化点を有する材料が選択される。マイクロカプセルに充填される熱膨張性材料は、上記の材料のうち、所望の温度に沸点を有する材料が選択されうる。熱可塑性樹脂の軟化点と熱膨張性材料の沸点とに応じて、マイクロカプセルの熱膨張開始温度が決定されうる。熱可塑性樹脂の軟化点及び熱膨張性材料の沸点の少なくとも一方が、100℃以上、300℃以下の範囲内に設定されてもよい。例えば、熱可塑性樹脂の軟化点が100℃以上、300℃以下の範囲内に設定され、熱膨張性材料の沸点が、熱可塑性樹脂の軟化点よりも低く設定されていてもよい。加えて、マイクロカプセルの径、外殻の厚さ、及び/又は、外殻の熱伝導率によって、熱膨張開始温度が調整されてもよい。
熱膨張性粒子は、マイクロカプセルの熱膨張開始温度が例えば100℃~300℃であってもよく、150℃~250℃であってもよく、200℃以下であってもよく、180℃以下であってもよい。熱膨張率は、第1熱膨張層6の厚みが積層体の厚みよりも大きくなり、積層体内の導通を遮断できればよく、設計に応じて種々のものを使用できる。なお、積層体内の導通を遮断するとは、例えば、第1活物質層4と電解質層5とを離間させて、電池機能を停止させることである。熱膨張性粒子の熱膨張率は、例えば、30倍~80倍であってもよい。また、熱膨張性粒子は、熱膨張率が異なる粒子を混合して使用してもよい。
第1熱膨張層6は、多数の熱膨張性粒子が凝集した集合体であってもよい。あるいは、第1熱膨張層6は、多数の熱膨張性粒子が可撓性を有するマトリクス樹脂中に分散されたコンポジット材料であってもよい。集合体は複数種類の熱膨張性粒子を含んでもよく、コンポジット材料は複数種類の熱膨張性粒子を含んでもよい。なお、熱膨張性粒子は、中空のマイクロカプセルに限らず、熱可塑性樹脂の中実粒子であってもよい。
なお、異常な発熱を抑制する温度、つまり、発熱の進行を停止する温度は、第1熱膨張層6を構成する熱膨張性粒子及び熱膨張性樹脂などの第1熱膨張層材料を適宜選択して組み合わせることにより調整されてもよい。第1熱膨張層6の熱膨張温度を所望の温度に調整することができれば、電池が異常な発熱により発火又は発煙する前に第1熱膨張層6が膨張し、電流を遮断できるからである。なお、第1熱膨張層6には、上述の第1熱膨張層材料のうち1種のみを用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
第1熱膨張層6は、所望の転移点において相転移する材料を含んでもよい。この場合、転移点を超えた温度における第1熱膨張層6の熱膨張率が、転移点未満の温度における第1熱膨張層6の熱膨張率よりも大きくなるような材料が選択される。この転移点は、例えば、沸点又は昇華点であってもよい。これにより、転移点を超えた際に、急激な体積膨張が実現されうる。この相転移材料は、例えば、上述のマイクロカプセルの中に充填されていてもよい。転移点は、電池の耐熱保証温度に応じて設定されてもよく、例えば、100℃以上、300℃以下の範囲内に設定されうる。
また、熱膨張性粒子に加えて、例えば、ポリエチレンオキシド又はポリフッ化ビニリデンなどの結着用バインダーなどを含有しうる。
なお、第1熱膨張層6内の熱伝導を早く、かつ、均一に促すことにより、第1活物質層4と第2活物質層2とを電気的に分離するために、第1熱膨張層6は、電池特性を悪化させない範囲で高熱伝導率材料を含有してもよい。高熱伝導率材料としては、例えば、絶縁性の高い、酸化アルミナ、窒化アルミなどの粉体を用いてもよい。なお、高熱伝導材料として例えば、エポキシ系樹脂などの熱膨張性樹脂を用いてもよい。
なお、本開示に記載の構成と、特許文献1~特許文献3に記載の構成と、を比較すると、下記の差異がある。
特許文献1においては、非接触凹部の底面には、熱膨張樹脂を含む樹脂コート層が形成されている。樹脂コート層は、正極集電体に接し、正極集電体と負極集電体との間に配置されている。しかし、負極集電体には接していない。また、樹脂コート層により、セパレータと負極活物質層とが離間される記載はない。
また、特許文献2及び特許文献3においては、熱膨張材料を含む膨張部材は、正極と負極の各々にある。
また、特許文献1~特許文献3に記載の構成では、熱膨張部材の形状及び配置位置が本開示の構成と異なるため、下記の問題が生じ得る。
特許文献1の構成では、集電体の非接触凹部は正極活物質層と集電体との接触面積を減少させてしまうため、活物質粒子の一部が導電パスとして寄与しなくなってしまう。このため、特許文献1の構成では、電池容量の低下及び損失が大きくなるという問題がある。
特許文献2では、集電体と活物質層との間に膨張部材が配置される。膨張部材として、膨張特性と高い導電性とを有する材料が好ましい。しかし、特許文献2では、膨張部材として膨張黒鉛を用いている。膨張黒鉛は、集電体の金属箔と比較して、4桁~5桁も低い導電性しか得られない。黒鉛が膨張すると、導電パスが長くなるため、抵抗が高くなる。このため、特許文献2の構成では、電池の抵抗が高くなり、損失が大きくなるという問題がある。
また、特許文献3では、集電体は、導電性基材と、導電性基材の少なくとも片面に導電性を有する樹脂層と、を有する。当該樹脂層は、導電材を含む熱硬化性樹脂母材中に、熱可塑性樹脂粒子が分散されている。特許文献3も特許文献2と同様に、熱膨張樹脂層の導電性は低いものになる。このため、特許文献3の構成では、電池の抵抗が高くなり、損失が大きくなるという問題がある。
しかしながら、本開示における「前記第1熱膨張層は、前記第1集電体と前記第2集電体とに接して、前記第1集電体と前記第2集電体との間に、配置される」構成によれば、上述のような問題が生じることはない。また、特許文献1~特許文献3には、本開示に記載のこのような構成が開示も示唆もされていない。
第1集電体及び第2集電体(以下、単に、「集電体」と称する場合がある。)は、導電性を有する材料で形成されていればよく、特に限定されない。集電体は、例えば、ステンレス、ニッケル、アルミニウム、鉄、チタン、銅、パラジウム、金及び白金、又は、これらの2種以上の合金などからなる箔状体、板状体、網目状体などが用いられてもよい。集電体の材料は、後述する焼成条件で溶融及び分解しないこと、並びに、集電体にかかる電池動作電位及び導電性を考慮して選択するとよい。
集電体の材料は、要求される引張強度と耐熱性に応じて選択されうる。集電体の引張強度は、例えば、第1熱膨張層が熱膨張時に集電体に及ぼす応力に耐えられるように設計される。集電体の引張強度は、例えば、300MPa以上に設定される。集電体の例としては、銅、アルミ、及びそれらを主とする合金が挙げられる。集電体は、例えば、高強度電解銅箔、又は、異種金属箔を積層したクラッド材であってもよい。これらの材料は、第1熱膨張層が熱膨張する温度域においても、強度が低下しにくい。集電体の厚さは、例えば、10μm以上、100μm以下の範囲内である。
[積層電池の概要]
次に、本実施の形態に係る積層電池について説明する。
図3は、実施の形態に係る積層電池の構成を説明する図である。また、図4は、実施の形態に係る積層電池が発熱した場合に生じる変化を説明する図である。上述の電池と重複する説明は、適宜、省略される。
図3の(a)に示すように、本実施の形態に係る積層電池200は、上述の電池である第1電池100と、第2電池100aと、第1電池100と第2電池100aとの間に配置される第2熱膨張層16と、を備える。
なお、本実施の形態では、第1電池100と第2電池100aとは、第1電池100の電極端子8と第2電池100aの電極端子18とが接触されて配置されている。
積層電池200は、本開示における「電池スタック」の一例である。第1電池100及び第2電池100aは、それぞれ、本開示における「第1電池セル」及び「第2電池セル」の一例である。電極端子8及び電極端子18は、それぞれ、本開示における「第1導電層」及び「第2導電層」の一例である。電極端子8及び電極端子18の積層体は、本開示における「導電性中間層」の一例である。第2熱膨張層16は、本開示における「熱膨張性中間層」の一例である。第1電池100の第1集電体3の下面のうち、電極端子8が配置されている領域は、本開示における「第3領域」の一例である。第1電池100の第1集電体3の下面のうち、第2熱膨張層16が配置されている領域は、本開示における「第4領域」の一例である。
図4の(a)に示すように、第2熱膨張層16は、熱膨張した場合に、第1電池100と第2電池100aとの距離を大きくし、第1電池100と第2電池100aとを離間させる。つまり、このとき、第1電池100の電極端子8と第2電池100aの電極端子18との距離を大きくし、第1電池100の電極端子8と第2電池100aの電極端子18とを離間させる。
以上の構成によれば、例えば、過充電又は短絡などによる電池の異常な発熱をより抑制することができ、異常な発熱を起こした電池に隣接する電池が類焼することを抑制することができる。したがって、積層電池が発火又は発煙することを抑制することができる。
図3の(a)に示すように、第1電池100及び第2電池100aは、導電性の電極端子8及び18を介して互いに接して電気的に直列接続されている。また、電極端子8及び18を除く領域で、第1集電体3及び第2集電体1と第2熱膨張層16とが接し、第1電池100と第2電池100aとは一体化されて積層電池200が構成される。
図3の(b)に示すように、積層電池200では、第1電池100又は第2電池100aの少なくとも一方に異常な発熱の発生があった場合、第2熱膨張層16が熱膨張し、電極端子8及び電極端子18の間に空隙17が形成される。このように、第2熱膨張層16が熱膨張することにより、第1電池100と第2電池100aとの距離が大きくなり、第1電池100と第2電池100aとが離間される。
これにより、第1電池100と第2電池100aとが電気的に分離される。つまり、複数の電池を直列接続した積層電池の動作時に、いずれかの電池に異常な発熱が起こり高温となってしまった場合、互いに隣接する電池である第1電池100と第2電池100aとが離間されることにより電流が遮断される。これにより、電池の発熱が進行するのを抑制することができるため、電池の発火又は発煙などを抑制できるとともに、発熱した電池と隣接する電池への類焼を抑制できる。
電極端子8及び18は、銀又は銅の金属粒子を含む導電性ペーストをメタルマスクで印刷し、乾燥することで形成される。また、電極端子8及び18が金属端子である場合、導電性接着剤又は導電性テープで集電体と電極端子8及び18とを接着してもよい。また、電極端子8及び18は、マスキングした集電体上にアルミメタリコンを溶射して形成されてもよい。
なお、上述の電池及び積層電池のそれぞれに記載の構成は、適宜、互いに、組み合わされてもよい。
[電池の製造方法]
本実施の形態に係る電池の製造方法の一例を説明する。本実施の形態に係る電池の製造方法は、グリーンシート作製工程と、焼成工程とを含む。
グリーンシート作製工程では、本実施の形態に係る電池の各構成を積層させたグリーンシート(以下、積層グリーンシート)を作製する。積層グリーンシートは、第1集電体上に第1活物質層グリーンシート、電解質層グリーンシート、第2活物質層グリーンシート、及び第2集電体の順に形成される。なお、形成の順序はこれに限られない。なお、本実施の形態では、第1電極層12は正極であり、第2電極層11は負極である例を説明する。
まず、グリーンシート作製工程について説明する。グリーンシート作製工程では、電池の各構成の前駆体であるグリーンシートを作製し、積層する工程である。
第1電極層グリーンシートは、第1集電体と第1集電体上に形成された第1活物質層グリーンシートとを含む。第1活物質層グリーンシートは、正極活物質、固体電解質及び導電助剤を含有するバインダーを溶媒と共に混合して第1活物質層スラリーとし、第1活物質層スラリーを第1集電体上に塗布もしくは印刷した後、乾燥して形成される。
具体的には、第1集電体として、約30μmの厚みの銅箔を用いる。正極活物質として、平均粒子径が約5μmであり、層状構造のLi・Ni・Co・Al複合酸化物(LiNi0.8Co0.15Al0.05)の粉末を用いる。固体電解質材料として、平均粒子径が約10μmであり、三斜晶系結晶を主成分とするLiS-P系硫化物のガラス粉末を用いる。固体電解質材料は、例えば、2×10-3S/cm~3×10-3S/cmの高いイオン導電性を有するものが使用されうる。
第1活物質層スラリーは、例えば、スクリーン印刷法により、第1集電体である銅箔の片方の表面上に、所定形状で、約50μm~100μmの厚みで印刷される。そして、80℃~130℃で乾燥される。これにより、得られる第1活物質層グリーンシートは、30μm~60μmの厚みになる。
第2電極層グリーンシートは、第2集電体と第2集電体上に形成された第2活物質層グリーンシートとを含む。第2活物質層グリーンシートは、負極活物質、固体電解質及び導電助剤を含有するバインダーを溶媒と共に混合して第2活物質層スラリーとし、第2活物質層スラリーを第2集電体上に塗布もしくは印刷した後、乾燥して形成される。
具体的には、第2集電体として、約30μmの厚みの銅箔を用いる。負極活物質として、平均粒子径が約10μmである天然黒鉛の粉末を用いる。なお、固体電解質材料は、上述の第1電極層グリーンシートに用いられる固体電解質材料と同様である。
第2活物質層スラリーは、例えば、スクリーン印刷法により、第2集電体である銅箔の片方の表面上に、所定形状で、約50μm~100μmの厚みで印刷される。そして、80℃~130℃で乾燥される。これにより、得られる第2活物質層グリーンシートは、30μm~60μmの厚みになる。
電解質層グリーンシートは、第1活物質層グリーンシートと第2活物質層グリーンシートとの間に配置される。電解質層スラリーは、上述の固体電解質材料及び導電助剤を含有するバインダーを溶剤と共に混合して調製され、第1活物質層グリーンシートの第1集電体と反対側の面に、メタルマスクを用いて約100μmの厚みに印刷され、80℃~130℃で乾燥される。同様に、電解質層スラリーは、第2活物質層グリーンシートの第2集電体と反対側の面に、メタルマスクを用いて約100μmの厚みに印刷され、80℃~130℃で乾燥される。これにより、第1電極層グリーンシート及び第2電極層グリーンシートのそれぞれに電解質層グリーンシートが形成される。
なお、電解質層グリーンシートの作製方法はこれに限らず、電解質層スラリーを基材上に塗布もしくは印刷した後、乾燥して形成されてもよい。基材は、電解質層グリーンシートをその上に形成できるものであれば特に限定されず、例えば、テフロン(登録商標)、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムなどのフィルム状又は箔状の基材などを用いてもよい。電解質層スラリーを乾燥した後、基材を剥がすと、電解質層グリーンシートが得られる。
また、第1電極層スラリー、第2電極層スラリー、及び電解質層スラリーに用いる溶媒は、上記バインダーを溶解可能であれば、特に限定されない。溶媒としては、例えば、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノールなどのアルコール類、トルエン、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチレングリコールエチルエーテル、イソホロン、乳酸ブチル、ジオクチルフタレート、ジオクチルアジイペート、ベンジルアルコール、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)などの有機溶剤、及び水を用いてもよい。なお、これらの溶媒は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
第1熱膨張層6は、平均粒子径が約10μmである熱膨張性粒子を含む。具体的には、熱可塑性樹脂で作製された微小なカプセル内に炭化水素などの低沸点材料が充填された熱膨張性マイクロスフェアーを使用する。熱膨張性マイクロスフェアーは、熱膨張開始温度が200℃で、熱膨張率が50倍のものを使用する。
第1熱膨張層用ペーストは、熱膨張性粒子及びバインダーを溶媒と共に混合して調製される。第1熱膨張層用ペーストは、第1電極層グリーンシート及び第2電極層グリーンシートに形成された電解質層グリーンシートを除く領域に、第1熱膨張層6が所定形状で形成されるようにメタルマスクを用いて印刷される。第1熱膨張層用ペーストは、第1電極層グリーンシート及び第2電極層グリーンシートのそれぞれに約100μm~約150μmの厚みで印刷された後、80℃~130℃で乾燥される。これにより、焼成前の第1熱膨張層、つまり、第1熱膨張層の前駆体は、80μm~120μmの厚みになり、第1電極層グリーンシート及び第2電極層グリーンシートのそれぞれにおいて、第1熱膨張層の前駆体は、電解質層グリーンシートと同等の厚みに形成される。
なお、電池の構成で上述したように、第1熱膨張層6は、温度上昇により膨張する熱膨張性樹脂又は熱膨張性粒子の少なくとも一方を含む。そのため、第1熱膨張層6は、粒子状の熱膨張性粒子以外に、例えば、エポキシ系樹脂などの熱膨張性樹脂を含んでもよい。また、第1熱膨張層6は、第1熱膨張層材料として熱膨張性粒子を含まず、熱膨張性樹脂のみを含んでもよい。膨張開始温度が異なる複数の材料を組み合わせて第1熱膨張層6を形成することにより、第1熱膨張層6は、電池の異常な発熱に伴う温度上昇に合わせて、適宜、第1熱膨張層の熱膨張開始温度を設定することができる。これにより、電池の異常な発熱を効果的に抑制することができ、電池の発火又は発煙を抑制することができる。
最後に、第1電極層グリーンシートの電解質層グリーンシートが形成された側の面と第2電極層グリーンシートの電解質層グリーンシートが形成された側の面とを重ね合わせ、積層グリーンシートを作製する。
続いて、焼成工程について説明する。焼成工程では、グリーンシート作製工程で得られた積層グリーンシートを所定の条件で焼成することにより、グリーンシート内のバインダーを脱脂し、各構成に含まれる材料粒子同士の結着性を高める。
グリーンシート作製工程にて得られた積層グリーンシートを矩形形状のダイス型に収める。次いで、加圧金型パンチと積層グリーンシートとの間に、弾性率5×10Pa程度の弾性体シート(70μm厚み)を挿入する。そして、これを50℃に加温しながら、300MPaにて90秒間加圧することで、本実施の形態に係る電池100が得られる。
なお、本実施の形態では、第1活物質層スラリー、第2活物質層スラリー及び電解質層スラリーをスクリーン印刷により印刷する例を示したが、これに限られない。印刷方法としては、例えば、ドクターブレード法、カレンダー法、スピンコート法、ディップコート法、インクジェット法、オフセット法、ダイコート法、スプレー法などを用いてもよい。
また、第1活物質層スラリー、第2活物質層スラリー及び電解質層スラリーは、上述した正極活物質又は負極活物質、固体電解質、導電助剤、バインダー、及び溶媒の他、必要に応じて焼成助剤などを混合することで作製できる。また、スラリーの混合方法は特に限定されず、必要に応じて、増粘剤、可塑剤、消泡剤、レベリング剤、密着性付与剤のような添加剤を添加してもよい。
[積層電池の製造方法]
本実施の形態に係る積層電池の製造方法の一例を説明する。本実施の形態に係る積層電池の製造方法は、上述した製造方法で得られた電池を複数個、例えば、2個準備し、それらの電池を接続する電極端子を形成する電極端子形成工程と、それらの電池の間に第2熱膨張層16を形成する第2熱膨張層形成工程と、焼成工程とを含む。
本実施の形態では、図3及び図4に示すように、上述の電池の製造方法にて得られた電池を第1電池100及び第2電池100aとし、これらを直列接続した積層電池について説明する。なお、第1電池100及び第2電池100aの製造方法については、上述のとおりであるため、ここでの説明を省略する。
電極端子形成工程では、第1電池100及び第2電池100aが互いに直列接続される側の集電体の表面に、電極端子8及び18の前駆体を形成する。図3に示すように、電極端子8は、第1電池100の第1集電体3の第2電池100aと対向する表面に、所定の形状になるようにメタルマスクを用いて導電性ペーストを印刷した後、乾燥して形成される。同様に、電極端子18は、第2電池100aの第2集電体1の第1電池100と対向する表面に形成される。
具体的には、導電性ペーストは、集電体の表面に約100μm~150μmの厚みで印刷された後、80℃~130℃で乾燥される。これにより、焼成前の電極端子、つまり、電極端子の前駆体は、80μm~120μmの厚みになる。
第2熱膨張層形成工程では、第1電池100及び第2電池100aの間に第2熱膨張層16の前駆体を形成する。第2熱膨張層用ペーストは、上述の第1熱膨張層用ペーストと同じ組成であってもよく、異なる組成であってもよい。第2熱膨張層用ペーストを第1電池100の第1集電体3上に形成された電極端子8の前駆体及び第2電池100aの第2集電体1上に形成された電極端子18の前駆体を除く領域に、第2熱膨張層16が所定形状で形成されるようにメタルマスクを用いて印刷される。第2熱膨張層用ペーストは、第1電池100の第1集電体3及び第2電池100aの第2集電体1上にそれぞれ約100μm~約150μmの厚みで印刷された後、80℃~130℃で乾燥される。これにより、焼成前の第2熱膨張層、つまり、第2熱膨張層の前駆体は、80μm~120μmの厚みになり、第1電池100及び第2電池100aのそれぞれにおいて、第2熱膨張層16の前駆体は、電極端子8及び18の前駆体と同等の厚みに形成される。
次いで、焼成工程では、電極端子8の前駆体及び電極端子18の前駆体が互いに接するように第1電池100及び第2電池100aを重ね合わせた後、50℃に加温しながら200MPaにて90秒間加圧する。これにより、第1電池100と第2電池100aとが一体化されて、本実施の形態に係る積層電池200が得られる。
以上、本開示に係る電池及び積層電池について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本開示の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を実施の形態に施したものや、実施の形態における一部の構成要素を組み合わせて構築される別の形態も、本開示の範囲に含まれる。
本開示に係る電池及び電池スタックは、例えば、各種の電子機器又は自動車などに用いられる全固体電池などの二次電池として利用されうる。
1 第2集電体
2 第2活物質層
3 第1集電体
4 第1活物質層
5 電解質層
6 第1熱膨張層
7、17 空隙
8、18 電極端子
11 第2電極層
12 第1電極層
16 第2熱膨張層
100 電池、第1電池
100a 第2電池
200 積層電池

Claims (16)

  1. 主面を有する第1集電体と、
    前記第1集電体の前記主面内の第1領域上に配置された積層体と、
    前記第1集電体の前記主面内の第2領域上に配置された熱膨張層と、
    前記積層体及び前記熱膨張層を挟んで前記第1集電体と対向し、前記積層体及び前記熱膨張層上に配置された第2集電体と、を備え、
    前記積層体は、
    前記第1領域上に配置された第1活物質層と、
    前記第1活物質層上に配置された電解質層と、
    前記電解質層上に配置された第2活物質層とを含み、
    前記熱膨張層の熱膨張率は、前記積層体の熱膨張率よりも大き
    前記第1活物質層の前記主面に対向する面の全体は、前記主面に接している、
    電池。
  2. 前記第1集電体は前記第1活物質層に接触し、
    前記第2集電体は前記第2活物質層に接触し、
    前記電解質層は前記第2活物質層に接触し、
    前記電解質層と前記第2活物質層との接合強度は、前記第1集電体と前記第1活物質層との接合強度、及び、前記第2集電体と前記第2活物質層との接合強度のいずれよりも弱い、
    請求項1に記載の電池。
  3. 前記熱膨張層は、所定の温度を超える条件下で、熱膨張によって前記第1集電体と前記第2集電体との距離を大きくさせ、前記電解質層と前記第2活物質層とを引きはがす、
    請求項1又は2に記載の電池。
  4. 前記熱膨張層は、ある転移点において相転移する材料を含み、
    前記熱膨張層の前記転移点を超える温度における熱膨張率は、前記熱膨張層の前記転移点未満の温度における熱膨張率よりも大きい、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の電池。
  5. 前記転移点は、沸点又は昇華点である、
    請求項4に記載の電池。
  6. 前記熱膨張層は、前記材料が充填された複数のマイクロカプセルを含む、
    請求項4又は5に記載の電池。
  7. 前記複数のマイクロカプセルのそれぞれは、熱可塑性樹脂の外殻を含む、
    請求項6に記載の電池。
  8. 前記材料の前記転移点と前記熱可塑性樹脂の軟化点との少なくとも一方は、100℃以上、300℃以下の範囲内にある、
    請求項7に記載の電池。
  9. 前記第1集電体及び前記第2集電体は、前記熱膨張層に接触し、
    前記電解質層は前記第2活物質層に接触し、
    前記電解質層と前記第2活物質層との接合強度は、前記第1集電体と前記熱膨張層との接合強度、及び、前記第2集電体と前記熱膨張層との接合強度のいずれよりも弱い、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の電池。
  10. 前記第2領域は、前記第1領域を囲むリング形状を有する、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の電池。
  11. 前記熱膨張層は、前記積層体に接触する、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の電池。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の電池である第1電池セルと、
    第2電池セルと、
    前記第1電池セルと前記第2電池セルとの間に配置された中間層と、を備え、
    前記中間層は、
    前記第1集電体の第2主面内の第3領域上に配置され、前記第1電池セルと前記第2電池セルとの間を電気的に接続する導電性中間層と、
    前記第1集電体の前記第2主面内の第4領域上に配置された熱膨張性中間層と、を含み、
    前記熱膨張性中間層の熱膨張率は、前記導電性中間層の熱膨張率よりも大きい、
    電池スタック。
  13. 前記熱膨張性中間層は、所定の温度を超える条件下で、熱膨張によって前記第1電池セルと前記第2電池セルとの距離を大きくさせ、前記第1電池セルと前記第2電池セルとを絶縁させる、
    請求項12に記載の電池スタック。
  14. 前記第4領域は、前記第3領域を囲むリング形状を有する、
    請求項12又は13に記載の電池スタック。
  15. 前記導電性中間層は、前記第1電池セル上に配置された第1導電層と、前記第2電池セル上に配置された第2導電層とを含み、
    前記第1導電層は前記第2導電層と接触し、
    前記第1電池セルは前記第1導電層と接触し、
    前記第2電池セルは前記第2導電層と接触し、
    前記第1導電層と前記第2導電層との接合強度は、前記第1電池セルと前記第1導電層の接合強度、及び、前記第2電池セルと前記第2導電層との接合強度のいずれよりも弱い、
    請求項12から14のいずれか一項に記載の電池スタック。
  16. 主面を有する第1集電体と、
    前記第1集電体の前記主面内の第1領域上に配置された積層体と、
    前記第1集電体の前記主面内の第2領域上に配置された熱膨張層と、
    前記積層体及び前記熱膨張層とを挟んで前記第1集電体と対向し、前記積層体及び前記熱膨張層上に配置された第2集電体と、を備え、
    前記積層体は、
    前記第1領域上に配置された第1活物質層と、
    前記第1活物質層上に配置された電解質層と、
    前記電解質層上に配置された第2活物質層とを含み、
    前記熱膨張層の熱膨張率は、前記積層体の熱膨張率よりも大きく、
    前記第1集電体及び前記第2集電体は、前記熱膨張層に接触している、
    電池。
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