JP7146567B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、電子写真方式を用いた複写機、プリンタなどの画像形成装置に関するものである。
電子写真方式を用いた画像形成装置は、ドラム状の感光体(以下、感光ドラムと称する)と、感光ドラムを帯電する帯電部材と、帯電された感光ドラムを露光することによって静電潜像を形成する露光手段と、静電潜像を現像する現像手段と、が設けられている。感光ドラムに形成された静電潜像は、現像手段に収容されたトナーによって現像されることで、感光ドラムにトナー像が形成される。そして、感光ドラムに担持されたトナー像は、感光ドラムと対向配置された転写部材に電圧手段から電圧を出力することにより、紙やOHPシートなどの転写材に静電的に転写される。
特許文献1には、感光ドラムから転写材にトナー像を転写するために転写部材に出力される電圧(以下、転写電圧と称する)を、ATVC(Active Transfer Voltage Control)によって設定する構成が開示されている。特許文献1におけるATVCでは、転写部材と感光ドラムが当接する転写部において、トナー像の転写が開始される前の前回転工程時に、転写部材に出力した電圧と転写部材に流れる電流に基づいて、転写電圧を設定している。
さらに、近年、画像形成装置の小型化が注目されており、特許文献2には、帯電部材と転写部材に電圧を出力する電圧手段を共通化する構成が開示されている。より詳しくは、帯電部材、及び、転写部材に負極性の電圧を出力する電圧手段と、転写部材に正極性の電圧を出力する電圧手段と、転写部材に流れる電流を検知する検知回路を有する画像形成装置の構成が開示されている。
特開平5-6112号公報 特開2010-250096号公報
しかしながら、帯電部材と転写部材に電圧を出力する電圧手段を共通化すると、ATVCの実行中に帯電部材に出力する電圧が変更された場合に、転写部材に出力される電圧も変更されてしまい、検知回路で検知される電流の値が変動してしまうおそれがある。その結果、適切な転写電圧を設定することが困難となることで転写部において転写不良が発生するおそれがある。
このような転写不良の発生を抑制するためには、帯電部材に出力する電圧が変更された後にATVCを再度実行する構成が考えられる。しかし、この場合、ATVCを実行しなおすことで、ユーザのプリント指示から画像形成動作の完了までの時間であるFPOT(First Print Out Time)が長くなってしまう。
そこで、本発明は、帯電部材と転写部材に電圧を出力する電圧手段を共通化した構成において、ATVCの実行中に帯電部材に出力する電圧が変更された場合に、FPOTを可能な限り短くしつつ、転写不良の発生を抑制することを目的とする。
本発明は、トナー像を担持する感光体と、前記感光体を帯電する帯電部材と、前記感光体と接触して転写部を形成し、前記転写部において前記感光体に担持されたトナー像を転写材に転写する転写部材と、前記帯電部材と前記転写部材に所定極性の電圧を出力するための第1の電圧手段と、前記第1の電圧手段と電気的に接続され、前記所定極性とは逆極性の電圧を前記転写部材に出力するための第2の電圧手段と、前記転写部材に流れる電流を検知する検知手段と、前記第1の電圧手段および前記第2の電圧手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記転写部に転写材が挟持されていない状態で、前記第1の電圧手段と前記第2の電圧手段を制御することによって、前記帯電部材に前記所定極性の電圧を印加し、且つ、前記転写部材に前記所定極性の電圧及び前記逆極性の電圧が重畳された電圧を印加し、前記検知手段によって検知される電流の値と前記第2の電圧手段に出力する前記逆極性の電圧の値に基づいて、前記感光体から転写材にトナー像を転写するために前記第2の電圧手段から前記転写部材に出力する転写電圧を設定する調整制御を実行することが可能な画像形成装置において、前記制御手段は、前記調整制御を実行している間に、前記制御手段から前記第1の電圧手段に出力する前記所定極性の電圧の値を変更した場合、前記第1の電圧手段に出力する前記所定極性の電圧を変更した時点を含む所定期間は、前記検知手段によって検知された検知結果を前記調整制御に反映させないことを特徴とする。
本発明によれば、帯電部材と転写部材に電圧を出力する電圧手段を共通化した構成において、ATVCの実行中に帯電部材に出力する電圧が変更された場合に、FPOTを可能な限り短くしつつ、転写不良の発生を抑制することが可能である。
実施例1における、画像形成装置の構成を説明する断面図である。 実施例1におけるブロック図である。 転写電圧の調整制御を説明するタイムチャートである。 実施例1における模式的な回路構成図である。 転写電圧の調整制御を実行している間に第1の電圧手段から出力する電圧の値を変更した場合に、検知手段によって検知される電流の変動を説明するタイミングチャートである。 実施例1において、転写電圧の調整制御を実行している間に、第1の電圧手段から出力する電圧の値を変更した場合の制御を説明するタイミングチャートである。 実施例2において、転写電圧の調整制御を実行している間に、第1の電圧手段から出力する電圧の値を変更した場合の制御を説明するタイミングチャートである。 実施例3における模式的な回路構成図である。 実施例3において、転写電圧の調整制御を実行している間に、第1の電圧手段から出力する電圧の値を変更した場合の制御を説明するタイミングチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。したがって、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲を限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
[画像形成装置の構成]
図1は、本実施例の画像形成装置100の構成を説明する概略断面図である。また、図2は、本実施例におけるブロック図である。図2に示すように、画像形成装置100は、ホスト機器であるパーソナルコンピュータ101に接続している。パーソナルコンピュータ101による動作開始指令と画像信号は、画像コントローラ201を介して、画像形成装置100に内蔵された制御手段200に送信される。
パーソナルコンピュータ101による画像信号は、画像コントローラ201によってビデオデータに変換された後に制御手段200に通知される。そして、制御手段200が各種手段を制御することによって、画像形成装置100において画像形成が実行される。また、画像コントローラ201は、ユーザが指定した転写材Pの種類や、パーソナルコンピュータ101からの画像信号の情報から、転写材Pの搬送が開始される前に、制御手段200に転写材Pの搬送速度情報や画質設定情報を通知することができる。さらに、画像コントローラ201は、制御手段200の内部情報を不図示の表示部などに表示することが可能である。
図1に示すように、本実施例における画像形成装置100は、ドラム状の感光体である感光ドラム1を有し、感光ドラム1は、駆動源M(図2に図示)からの駆動力を受けて図示矢印R1方向に所定の周速で回転駆動される。感光ドラム1の周囲には、帯電部材としての帯電ローラ2と、レーザ光を感光ドラム1に照射する露光手段3と、現像部材としての現像ローラ5aを有する現像手段5と、感光ドラム1に残留したトナーを回収するクリーニング手段8が配置されている。
クリーニング手段8は、感光ドラム1に当接するクリーニングブレードと、クリーニングブレードによって感光ドラム1から回収されたトナーを収容する廃トナーボックスを備える。現像手段5にはトナーが収容されており、現像ローラ5aは、不図示の現像電源からトナーの正規の帯電極性と逆極性の電圧を印加されることにより現像手段5に収容されたトナーを担持することが可能である。また、感光ドラム1に対向する位置には、感光ドラム1に当接して転写部Ntを形成する転写部材としての転写ローラ20が配置されている。
図2に示される電圧出力手段31(第1の電圧手段)は、帯電ローラ2と転写ローラ20に所定極性の電圧を出力する。ここで、所定極性とは、トナーの正規帯電極性と同じ極性(本実施例においては負極性)である。本実施例において、帯電ローラ2は、電圧出力手段31から負極性の電圧を出力されることによって、感光ドラム1を一様に帯電する。また、電圧出力手段31から転写ローラ20に負極性の電圧が出力されることによって、転写部Ntには、転写ローラ20から感光ドラム1に負極性のトナーが移動するような電界が形成される。本実施例の構成においては、電圧出力手段を31によって、帯電ローラ2と転写ローラ20に対して負極性の電圧を印加する電圧出力手段を共通化している。この構成により、画像形成装置100の小型化やコストダウンが可能となる。
ここで、本実施例の画像形成装置100は、転写部Ntにおいて感光ドラム1から転写材Pにトナー像を転写する画像形成時以外のタイミングで様々な制御を実施している。例えば、感光ドラム1に当接するクリーニングブレードの摩耗を抑制するために、感光ドラム1を介して現像手段5からクリーニングブレードに負極性のトナーを供給する供給動作を実施している。また、例えば、転写部Ntへの転写材Pの搬送タイミングがずれてしまった場合などに感光ドラム1から転写ローラ20に転写されてしまった負極性のトナーを、感光ドラム1に静電的に移動させた後にクリーニング手段8で回収する回収動作を実施している。なお、この回収動作は、転写ローラ20に負極性のトナーが付着したと判断される場合に、所定のタイミングで実施される。以上説明した供給動作や回収動作を実行する場合、転写ローラ20には電圧出力手段31から負極性の電圧が出力される。
また、図2に示される電圧出力手段32(第2の電圧手段)は、転写ローラ20に所定極性とは反対の極性(本実施例においては正極性)の電圧を出力する。電圧出力手段32から転写ローラ20に正極性の電圧が出力されることにより、転写部Ntにおいて感光ドラム1に担持されたトナー像を転写材Pに転写することが可能である。なお、以下の説明においては、感光ドラム1から転写材Pにトナー像を転写するために転写部Ntに形成される電圧を転写電圧と称する。
転写材Pの搬送方向に関して、転写部Ntより下流側には、加圧部材としての加圧ローラ13と、加熱部材12と、を有する定着手段14と、排出ローラ15と、積載部としての排紙トレイ10と、が設けられている。排出ローラ15は、定着手段14を通過した転写材Pを画像形成装置100から排出し、排紙トレイ10は、排出ローラ15によって排出された転写材Pを積載する。
また、転写材Pの搬送方向に関して、転写部Ntより上流側には、紙やOHPシートなどの転写材Pを収容する収容部としての給紙カセット9と、搬送ローラ6と、給送手段としての給送ローラ4と、検知部としての検知センサ7と、が設けられている。搬送ローラ6は、給紙カセット9から転写部Ntに向けて転写材Pを搬送する搬送手段である。給送ローラ4は、給紙カセット9に収容された転写材Pを転写部Ntに向けて給送する。検知センサ7は、転写材Pの搬送方向に関して転写部Ntと給送ローラ4との間に設けられ、給送ローラ4によって給送された転写材Pの先端及び後端を検知することが可能である。
次に、本実施例における画像形成動作について、図1を用いて説明する。制御手段200がパーソナルコンピュータ101からの動作開始指令を受け取ると、感光ドラム1が図示矢印R1方向に回転駆動される。この時、帯電ローラ2と、現像ローラ5aと、転写ローラ20と、加圧ローラ13と、搬送ローラ6と、排出ローラ15も駆動力を受けて回転駆動される。感光ドラム1は回転過程で、帯電ローラ2により負極性であって所定の電位に一様に帯電処理される。
そして、感光ドラム1の表面電位が安定した後、転写部Ntでは、感光ドラム1から転写材Pにトナー像を転写するために転写ローラ20に出力する電圧(以下、転写電圧と称する)を設定する調整制御が行われる。本実施例においては、ATVC(Active Transfer Voltage Control)と呼ばれる調整制御によって転写電圧を設定しており、ATVCに関しては後に詳細に説明する。
本実施例の画像形成装置100は、画像コントローラ201がパーソナルコンピュータ101からの画像信号をビデオデータに変換している間に、各種手段の駆動開始及びATVCを実行すること(以下、プレスタートと称する)が可能である。制御手段200がパーソナルコンピュータ101からの動作開始指令を受けてプレスタートを実行することにより、画像信号の変換が完了してからATVCを実行する場合と比べて、ATVC完了後から画像形成動作を開始するまでの間の時間を短縮できる。
画像コントローラ201における画像信号の変換、及び、ATVCによる転写電圧の設定が完了すると、給送ローラ4は給紙ソレノイド60(図2に図示)の駆動により1周回転し、転写材Pを搬送ローラ6に向けて搬送する。そして、検知センサ7によって転写材Pの先端が検知されると、露光手段3が感光ドラム1にレーザ光を照射することによって、感光ドラム1は回転過程で画像信号に応じた露光を受ける。これにより、感光ドラム1の表面に目的の画像に対応した静電潜像が形成され、感光ドラム1に形成された静電潜像は、トナーを担持した現像ローラ5aと感光ドラム1とが当接する現像位置において現像され、感光ドラム1にトナー像として可視化される。
本実施例においては、現像手段5に収容されたトナーの正規帯電極性は負極性であり、帯電ローラ2による感光ドラム1の帯電極性と同極性に帯電したトナーにより静電潜像を反転現像している。しかし、これに限らず、正規帯電極性が正極性のトナーを用いて静電潜像を反転現像する構成としても良い。
感光ドラム1に担持されたトナー像は、感光ドラム1の回転に伴って転写部Ntに到達し、転写部Ntにおいて転写材Pに転写される。このとき、制御手段200の制御により、ATVCによって設定された転写電圧が電圧出力手段32から転写ローラ20に出力される。転写部Ntを通過した後に感光ドラム1に残留したトナーは、感光ドラム1の回転に伴ってクリーニング手段8と感光ドラム1とが当接する位置に到達し、クリーニング手段8によって回収される。
転写部Ntでトナー像を転写された転写材Pは定着手段14に搬送され、定着手段14において、加熱部材12と加圧ローラ13によって加熱及び加圧されることによりトナー像が転写材Pに固定される。定着手段14においてトナー像が定着された後の転写材Pは、排紙ローラ15により排紙トレイ10に排出される。本実施例の画像形成装置100においては、以上の動作により、転写材Pに画像が形成される。
[ATVCによる転写電圧の設定]
続いて、転写電圧を設定する調整制御としてのATVCについて、図3を用いて説明する。図3は、ATVCを実行するときの、制御手段200から電圧出力手段31及び電圧出力手段32に出力される電圧の値と、転写ローラ20に流れる電流を検知する検知手段33によって検知される電流の値を示すタイムチャートである。また、図4は、本実施例における、電圧出力手段31と電圧出力手段32と検知手段33の構成を説明する回路構成図である。ここで、図3における、制御手段200から電圧出力手段31及び電圧出力手段32への出力値とは、図4に示される位置C1及び位置C2における制御手段200からの出力値である。
ATVCを実行する場合、まず、制御手段200が電圧出力手段32を制御して転写ローラ20に初期電圧Vrefを出力し、初期電圧Vrefの出力が安定するまで待機する。その後、図3に示すように、検知手段33によって検知された結果を時間tだけサンプリングし、時間tにおいて測定された電流の値から単純平均電流値Iaを算出する。この時、電圧出力手段31は、帯電ローラ2に予め決められた電圧Vcを出力する。そして、制御手段200は、電圧出力手段32に出力する電圧Vと、単純平均電流値Iaと、ATVCにおける目標電流値Itから、数式1を用いて電圧Vに続いて電圧出力手段32から転写ローラ20に出力する電圧Vn+1を求める。
Figure 0007146567000001
数式1におけるαは制御ゲインであり、予め設定された所望の定数値として制御手段200に記憶されているものである。このようにして求められた電圧Vn+1は、制御手段200が電圧出力手段32を制御することによって転写ローラ20に出力される。電圧出力手段32から電圧Vn+1が出力されると、図3に示すように、時間tの待機時間を設けた後に、再度所定時間(時間t)分の電流値をサンプリングし、数式1に基づいて電圧Vn+1に続いて出力される電圧を求める。なお、数式1において、電圧Vn+1が大きな値を取りすぎないように、変化電圧値に上限値を設けても良い。
ここまでに述べた、検知手段33によって検知された電流値のサンプリング、数式1を用いた電圧Vn+1の算出、電圧出力手段32から出力する電圧を切り替えた後の待機工程の3つの工程を1回とカウントし、この所定動作をe回実行する。ここで、実施回数eは、転写ローラ20の特性などに基づいて制御手段200に予め格納されている数値であり、その定義は、画質が保証できる最低限の電圧域へ収束させて基準電圧V0を求めるために必要な所定の実施回数である。即ち、本実施例のATVCにおいては、前述の3つの工程をe回繰り返すことで、転写ローラ20に流れる電流の値を目標電流値Itに収束させる。そして、前述の3つの工程をe回実施したときに電圧出力手段32から出力された電圧を基準電圧V0とし、制御手段200は、内蔵メモリに予め記録しておいたルックアップテーブル(LUT)と基準電圧V0とに基づいて転写電圧を設定する。
図4に示すように、電圧出力手段31は、昇圧トランス300と、FETなどのスイッチング素子から構成され、制御手段200からの制御信号により昇圧トランス300を駆動する駆動回路302と、整流回路301と、を有する。昇圧トランス300によって生成された負極性の電圧が整流回路301を介して出力されることで、帯電ローラ2及び転写ローラ20に負極性の電圧を出力することが可能である。
また、電圧出力手段32は、昇圧トランス303と、FETなどのスイッチング素子から構成され、制御手段200からの制御信号により昇圧トランス303を駆動する駆動回路305と、整流回路304と、を有する。昇圧トランス303によって生成された正極性の電圧が整流回路304を介して出力されることで、転写ローラ20に正極性の電圧を出力することが可能である。
電圧出力手段31と電圧出力手段32は電気的に接続されており、整流回路306は、昇圧トランス300によって生成された負極性の電圧と、昇圧トランス303によって生成された正極性の電圧を重畳するための回路である。画像形成時においては、感光ドラム1にトナー像を形成するために帯電ローラ2に負極性の電圧を出力し、感光ドラム1に形成されたトナー像を転写材Pに転写するために転写ローラ20に正極性の電圧を出力する必要がある。ここで、本実施例においては、電圧出力手段31によって帯電ローラ2と転写ローラ20に負極性の電圧を出力していることから、電圧出力手段31から帯電ローラ2に負極性の電圧を出力する場合、転写ローラ20にも負極性の電圧が出力される。したがって、画像形成時においては、転写ローラ20には、電圧出力手段31から出力される負極性の電圧と、電圧出力手段32から出力される正極性の電圧と、が重畳された電圧が出力される。
検知手段33は、整流回路306を流れる重畳電流を検知し、オペアンプ308により、検出した電流の値を電圧の値に変換して制御手段200に出力している。そして、この電圧の値は、制御手段200において対応する電流の値に変換される。このように、検知手段は整流回路306を流れる重畳電流を検知するため、制御手段200から電圧出力手段31に出力する電圧の値が変更されると、回路の抵抗定数などによっては、その影響を受けてしまう。この場合、電圧出力手段31と電圧出力手段32からそれぞれの極性の電圧を出力している状態において、電圧出力手段31から帯電ローラ2に出力する電圧の値を変更すると、検知手段33によって検知される電流の値が振れてしまうおそれがある。
ここで、画像形成を行うための転写電圧をATVCによって適切に設定するためには、ATVCの実行時に形成する画像に関する設定情報に基づいて帯電ローラ2に電圧を印加して感光ドラム1に均一な電位を形成する必要がある。しかしながら、本実施例のようにプレスタートを実行する構成においては、ATVCの開始時点で画像コントローラ201による画像信号の変換が完了しておらず、転写材Pを搬送する搬送速度の情報や転写材Pに形成する画像に関する設定情報が確定していない場合がある。この場合、本実施例の構成においては、制御手段200は電圧出力手段31から帯電ローラ2に予め決められた所定の電圧を出力してATVCを実行する。その後、画像信号の変換が完了した画像コントローラ201からの情報に基づいて、必要がある場合に電圧出力手段31から帯電ローラ2に出力する電圧の値を変更する。
なお、本実施例のプレスタートにおいては、ATVC以外にも各種手段の駆動開始などを含む前回転動作を行っているため、ATVCの開始時点で画像コントローラ201による画像信号の変換が完了している場合もある。この場合、制御手段200は、画像信号の変換が完了した画像コントローラ201からの情報に応じた電圧を、電圧出力手段31から帯電ローラ2に出力し、ATVCを実行する。
図5は、ATVCを実行している間に、画像信号の変換が完了した画像コントローラ201からの情報に応じて電圧出力手段31から帯電ローラ2に出力する電圧の値を変更する場合の、検知手段33によって検知される電流の値を示すタイムチャートである。図5に示すように、電圧出力手段31から帯電ローラ2に出力する電圧の値を電圧Vcから電圧Vc2に変更すると、電圧の値を変更した時点を含む所定期間Eにおいて検知手段33によって検知される電流の値が振れてしまう。ここで、電圧Vcとは、予め制御手段200に格納されている所定の電圧(第1の電圧)であり、電圧Vc2とは、画像信号の変換が完了した画像コントローラ201からの情報に応じて設定された電圧(第2の電圧)である。
検知手段33によって検知された電流は、数式1に基づいて電圧出力手段32から出力される電圧にフィードバックされる。即ち、検知手段33によって検知される電流が振れてしまうと、収束に向かっていた電圧出力手段32の出力が発散してしまい、ATVCにおける所定動作を予め定められた実施回数(e回)だけ実施しても、目標電流値Itに収束できなくなってしまう。
その結果、ATVCによって設定される転写電圧の値が所望の値から外れてしまうことで、転写部Ntにおいてトナー像を転写材Pに転写する際に転写不良が発生するおそれがある。転写材Pを搬送する搬送速度の情報や転写材Pに形成する画像に関する設定情報が確定するタイミングは、画像コントローラ201の処理能力に依存する。即ち、制御手段200は、任意のタイミングで電圧出力手段31から帯電ローラ2に出力する電圧を切り替える可能性を考慮する必要がある。
なお、プレスタートを行わず、転写材Pを搬送する搬送速度の情報や転写材Pに形成する画像に関する設定情報が確定した後にATVCを開始すれば、ATVCを実行する間に電圧出力手段31から帯電ローラ2に出力する電圧を切り替える必要はない。この場合、ATVCによって設定される転写電圧の値が所望の値から逸れてしまうことは抑制できるが、画像コントローラ201の画像信号の変換が完了するまではATVCが開始されない。即ち、プレスタートを実行する場合と比べて、制御手段200が動作開始信号を受信してから画像形成動作が完了するまでの時間であるFPOT(First Print Out Time)が長くなってしまう。
図6は、本実施例の制御における、ATVCを実行している間に電圧出力手段31から帯電ローラ2に出力する電圧の値を変更する場合の、検知手段33によって検知される電流の値を示すタイムチャートである。図6に示すように、本実施例においては、制御手段200から電圧出力手段31に出力する電圧の値を変更した時点を含む所定期間Eにおいて検知手段33が検知した電流の値をATVCに反映させない構成としている。
より詳しくは、所定期間Eにおいては、制御手段200から電圧出力手段32に出力する電圧の値を変更せず、電圧出力手段31から出力する電圧を電圧Vcから電圧Vc2に切り替える直前に制御手段200から電圧出力手段32に出力していた電圧の値を維持する。即ち、所定期間Eにおいては、数式1に基づく所定動作を一時中断する。なお、所定期間Eは、制御手段200から電圧出力手段31に出力する電圧を切り替えることによる検知手段33において検知される電流の値の振れが収束する期間である。
本実施例においては、所定期間Eに対応する時間Tmは予め制御手段200に格納されている。この時間Tmは、制御手段200から電圧出力手段31に出力する電圧を切り替えて検知手段33が検知する電流が収束する時間を予め測定しておくことによって、画像形成装置100の構成に応じて適宜設定することが可能である。より具体的には、本実施例の画像形成装置100の構成においては、所定期間Eを、制御手段200から電圧出力手段31に出力する電圧を切り替えたタイミングから0~170msecの範囲に設定している。即ち、本実施例においては、所定期間Eに対応する時間Tmは170msecである。
また、本実施例においては、制御手段200から電圧出力手段32に出力する電圧を切り替えた後の待機工程の終了タイミング、即ち時間Tの終了タイミングに同期して、制御手段200から電圧出力手段31に出力される電圧の値を切り替えている。しかし、制御手段200から電圧出力手段31に出力される電圧の切り替えタイミングはこれに限定するものではない。例えば、検知手段33によって検知された電流値のサンプリングが終了し、数式1に基づいて制御手段200から電圧出力手段32に出力する電圧を切り替えるタイミングに同期しても良く、検知手段33によって検知された電流値のサンプリング中で切り替えても良い。
そして、時間Tmが経過した後に、改めて、検知手段33によって検知された電流値のサンプリング、数式1を用いた電圧Vn+1の算出、電圧出力手段32から出力する電圧を切り替えた後の待機工程の3つの工程を含む所定動作を実行し、ATVCを再開する。ATVC再開後は、所定期間Eの直前における所定動作の実施回数nに対して、所定期間Eの直後における所定動作の実施回数を実施回数n+1として、予め定められた実施回数e回に到達するまで所定動作を行う。
また、本実施例においては、ATVCにおける所定動作が予め定められた実施回数e回に到達し、かつ、ATVC再開後の所定動作が実施回数e回に到達したことを以て、目標電流値Itに収束したと判断し、基準電圧V0を決定する。なお、ATVC再開後の実施回数eは、予め定められた値が制御手段200に格納されている。この実施回数eは、電圧出力手段31に出力する電圧を切り替えたことによって転写ローラ20に出力される負極性の電圧が変化した影響を考慮して、ATVC実行時における基準電圧V0の決定にかかる時間を確保するために用意されたものである。
以上説明したように、本実施例においては、ATVCを実行している間に制御手段200から電圧出力手段31に出力する電圧の値が変更された場合に、所定期間EではATVCにおける所定動作の実行を中断する。そして所定期間Eに対応する時間Tmが経過した後に、再度ATVCを再開し、所定期間Eの前後における結果に基づいて転写電圧の設定を行う。これにより、ATVCによって適切な転写電圧を設定して転写不良の発生を抑制することができる。また、例えば、ATVCを実行している間に帯電ローラ2に出力される電圧が変更された場合にATVCを再度実行しなおす構成に比べて、FPOTに与える影響を小さくできる。
なお、本実施例においては、制御手段200から電圧出力手段31に出力される予め決められた電圧Vcと、画像信号の変換が完了した後に画像コントローラ201からの情報に応じて設定される電圧Vc2が異なる場合について説明した。しかし、例えば、電圧Vcと電圧Vc2が同じ値である場合は、電圧出力手段31から帯電ローラ2に出力される電圧を切り替える必要がないため、所定期間Eを設けることなくそれまでに実行されていたATVCを継続すれば良い。
また、本実施例においては、プレスタート時のATVCにおいて、ATVCを実行している間に電圧出力手段31に出力する電圧の値が変更されたときの、ATVCを継続する制御について説明した。しかし、プレスタート時に限らず、ATVCを実行している間に電圧出力手段31に出力する電圧の値が変更されたときに本実施例の制御を実行することで、本実施例と同様の効果を得ることが可能である。例えば、複数の転写材Pの搬送時であって先行する転写材Pと後続の転写材Pの間である紙間でATVCを実行する際に、画像コントローラ201からの転写材Pの情報に応じて、制御手段200は電圧出力手段31に出力する電圧の値を変更する場合がある。
更に、本実施例においては、画像コントローラ201によって画像信号をビデオデータに変換し、画像コントローラ201から制御手段200に種々の情報を通知して制御手段200が各種手段を制御する構成について説明した。しかし、これに限らず、1つの制御手段によって、ホスト機器としてのパーソナルコンピュータ101からの画像信号をビデオデータに変換し、パーソナルコンピュータ101からの種々の情報に基づいて各種手段を制御する構成としてもよい。
本実施例においては、帯電部材として、感光ドラム1に接触して感光ドラム1を一様に帯電する帯電ローラ2を用いたが、これに限らず、例えばコロナ放電を利用した帯電器などの非接触式の帯電部材を用いても良い。
(実施例2)
実施例1では、ATVCを実行している間に制御手段200から電圧出力手段31に出力する電圧の値が変更された場合に、所定期間Eを設け、且つ、予め定められた実施回数e回に到達するまでATVCの所定動作を行う構成について説明した。これに対し、実施例2においては、予め定められた実施回数e回に到達するまでATVCの所定動作を行った後に、転写材Pの搬送を開始し、検知センサ7によって転写材Pの先端が検知されるまでATVCの所定動作を継続する構成について説明する。なお、以下の説明において実施例1と共通する部分に関しては、実施例1と同一の符号を付して説明を省略する。
図7は、本実施例の制御における、ATVCを実行している間に電圧出力手段31から帯電ローラ2に出力する電圧の値を変更する場合の、検知手段33によって検知される電流の値を示すタイムチャートである。図7に示すように、時間Teまでの制御は実施例1と同様であるため説明を省略し、時間Te以降の制御について詳細に説明する。
図7に示すように、ATVCの所定動作の実施回数が実施回数e回に到達し、かつ所定期間Eに対応する時間Tmが経過した後のATVCの所定動作の実施回数が実施回数e回に到達すると、制御手段200は給紙ソレノイド60を駆動させる。そして、転写材Pが搬送され、検知センサ7によって転写材Pの先端が検知されると、制御手段200は電圧出力手段31を制御し、帯電ローラ2に出力する電圧の値を画像形成時の目標電圧値に切り替える。そして更にその後、検知センサ7の検知結果に基づいて、転写材Pが転写部Ntに挟持されるタイミング(不図示)で、電圧出力手段32から転写ローラ20に出力する電圧の値を、ATVCによって設定された転写電圧の値に切り替える。
検知センサ7が転写材Pの先端を検知するタイミングは、給紙カセット9に収容された転写材Pの収容状態や、転写材Pの種類等によって異なる。例えば、給送ローラ4によって転写材Pを搬送ローラ6に向けて給送する際に、転写材Pのスリップなどが発生すると、スリップが発生していない場合に比べて検知センサ7における転写材Pの先端検知が遅れる。
そこで、本実施例においては、図7に示すように、検知センサ7によって転写材Pの先端が検知されるまで、即ち電圧出力手段31から帯電ローラ2に出力する電圧の値が切り替えられるまでは、ATVCの所定動作を繰り返して行う。これにより、ATVCにおける所定動作を、画質が保証できる最低限の電圧域への収束に必要な所定の実施回数e回以上である実施回数e+z回実施することが可能となり、基準電圧V0をより正確に求めることができる。
以上説明したように、本実施例においては、検知センサ7によって転写材Pが検知されるまでATVCの所定動作を実行することで、実施例1の効果に加えて、基準電圧V0をより正確に決定することでより好適な転写電圧を設定することが可能である。
(実施例3)
実施例1及び実施例2では、電圧出力手段31から帯電ローラ2に負極性の電圧を出力し、電圧出力手段31と電圧出力手段32から出力されるそれぞれの極性の電圧を重畳させた電圧を転写ローラ20に出力する構成におけるATVCの実行について説明した。実施例3においては、実施例2の構成に対して電圧出力手段31から帯電ローラ2に出力する電圧を安定して制御するための帰還回路80を設けた構成におけるATVCの実行について、図8と図9を用いて説明する。なお、以下の説明において実施例1及び実施例2と共通する部分に関しては、同一の符号を付して説明を省略する。
図8は、本実施例における、電圧出力手段31と、電圧出力手段32と、検知手段33と、帰還回路80の構成を説明する回路構成図である。帰還回路80は、電圧出力手段31から帯電ローラ2に出力される電圧を安定して制御するための制御回路である。より詳細には、帰還回路80は、整流回路301で整流された電圧を2つの抵抗で分圧した電圧と、基準電圧Vcrefとをオペアンプ81で比較し、帯電ローラ2に出力される電圧が一定になるように制御している。また、図9は、本実施例の制御における、ATVCを実行している間に電圧出力手段31から帯電ローラ2に出力する電圧の値を変更する場合の、検知手段33によって検知される電流の値を示すタイムチャートである。
電圧出力手段31から帯電ローラ2に出力される電圧は、感光ドラム1の表面電位の影響を受ける。制御手段200の制御によって電圧出力手段31から帯電ローラ2に出力する電圧を変更した場合、感光ドラム1の表面電位が変化し、この表面電位の変化点は、感光ドラム1が1周回転した後に、帯電ローラ2と感光ドラム1とが接触する位置に到達する。この時、帰還回路80によってフィードバックが掛かり、整流回路301に流れる電流の値が帰還回路80のフィードバックによる影響を受けて短期的に変化するため、図9に示すように、検知手段33によって検知される電流が所定期間E2の間振れてしまう。
図9に示すように、以下の説明においては、ATVCの所定動作を2回実施し時間T2が経過した後に電圧出力手段31から帯電ローラ2に出力する電圧を切り替える場合を例に、本実施例の構成を説明する。まず、電圧出力手段31から出力する電圧を切り替えた時点を含む所定期間E1において、ATVCの所定動作の実行を中断し、所定期間E1に対応する時間Tm1が経過後に、数式1に基づくATVCの所定動作の実行を再開する。
時間Tdは、電圧出力手段31から出力する電圧を切り替えた時点、即ち時間Tm1の開始から感光ドラム1が1周回転する間の時間を示している。本実施例の構成においては、帰還回路80のフィードバックによる影響を受けて、電圧出力手段31から出力する電圧を切り替えた時点から時間Tdが経過した時点において、所定期間E2の間で検知手段33によって検知される電流の値が振れてしまう。したがって、本実施例においては、図9に示すように、所定期間E2においてもATVCの所定動作の実行を中断し、所定期間E2に対応する時間Tm2が経過した後に、数式1に基づくATVCの所定動作の実行を再開する。
なお、本実施例においては、所定期間E1及び所定期間E2に対応する時間Tm1及び時間Tm2は、予め制御手段200に格納されている。この時間Tm1及び時間Tm2は、実施例1や実施例2の時間Tmと同様の方法によって、画像形成装置100の構成に応じて適宜設定することが可能である。より具体的には、本実施例の画像形成装置100の構成においては、所定期間E1を、制御手段200から電圧出力手段31に出力する電圧を切り替えたタイミングから0~170msecの範囲に設定している。また、所定期間E2を、制御手段200から電圧出力手段31に出力する電圧を切り替えたタイミングから615~735msecの範囲に設定している。即ち、本実施例においては、時間Tm1は170msecであり、時間Tm2は120msecである。
そして、制御手段200は、ATVCにおける所定動作が実施回数e回に到達し、かつ、時間Tm2が経過した後に実施されたATVCの所定動作の回数が実施回数e回に到達したことを以て、給紙ソレノイド60を駆動させる。その後、検知センサ7が転写材Pの先端を検知するまでATVCの所定動作の実行を継続し、基準電圧V0を決定する。なお、本実施例においても、実施回数e回及び、実施回数e回は、実施例1及び実施例2と同様に、予め制御手段200に格納されているものである。
また、本実施例においては、実施例2と同様に、検知センサ7が転写材Pの先端を検知するまでATVCの所定動作を継続する構成について説明したが、これに限らない。実施例1と同様に、ATVCにおける所定動作が実施回数e回に到達し、かつ、時間Tm2が経過した後におけるATVCの所定動作が実施回数e回に到達したことを以て、目標電流値Itに収束したと判断し、基準電圧V0を決定する構成としても良い。
本実施例では感光ドラム1の回転速度が可変でない場合の制御について説明したが、これに限らず、感光ドラム1の回転速度が可変であり、画像コントローラ201の指定によって感光ドラム1の回転速度を変更可能な構成としても良い。図9における時間Tdは、感光ドラム1の回転速度と感光ドラム1の径から定まる。したがって、感光ドラム1の回転速度が可変である構成において、制御手段200から電圧出力手段31に出力する電圧を切り替える場合に、感光ドラム1の回転速度をより速い速度に切り替えることによって、時間Tdを短く抑えることが可能な場合がある。
以上説明したように、帰還回路80を設けた本実施例の構成においても、所定期間E1及び所定期間E2においてATVCの所定動作の実行を中断することによって、実施例1及び実施例2と同様の効果を得ることが可能である。
1 感光ドラム
2 帯電ローラ
20 転写ローラ
31 電圧出力手段
32 電圧出力手段
33 検知手段
200 制御手段

Claims (19)

  1. トナー像を担持する感光体と、
    前記感光体を帯電する帯電部材と、
    前記感光体と接触して転写部を形成し、前記転写部において前記感光体に担持されたトナー像を転写材に転写する転写部材と、
    前記帯電部材と前記転写部材に所定極性の電圧を出力するための第1の電圧手段と、
    前記第1の電圧手段と電気的に接続され、前記所定極性とは逆極性の電圧を前記転写部材に出力するための第2の電圧手段と、
    前記転写部材に流れる電流を検知する検知手段と、
    前記第1の電圧手段および前記第2の電圧手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記転写部に転写材が挟持されていない状態で、前記第1の電圧手段と前記第2の電圧手段を制御することによって、前記帯電部材に前記所定極性の電圧を印加し、且つ、前記転写部材に前記所定極性の電圧及び前記逆極性の電圧が重畳された電圧を印加し、前記検知手段によって検知される電流の値と前記第2の電圧手段に出力する前記逆極性の電圧の値に基づいて、前記感光体から転写材にトナー像を転写するために前記第2の電圧手段から前記転写部材に出力する転写電圧を設定する調整制御を実行することが可能な画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記調整制御を実行している間に、前記制御手段から前記第1の電圧手段に出力する前記所定極性の電圧の値を変更した場合、
    前記第1の電圧手段に出力する前記所定極性の電圧を変更した時点を含む所定期間は、前記検知手段によって検知された検知結果を前記調整制御に反映させないことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記調整制御を実行している間に、前記制御手段によって前記第1の電圧手段に出力する前記所定極性の電圧の値を変更した場合、前記所定期間の前後の期間における、前記検知手段によって検知された電流の値と、前記第2の電圧手段に出力された前記逆極性の電圧の値に基づいて、前記転写電圧を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記調整制御を実行する場合、前記検知手段によって検知される電流の値に基づいて前記第2の電圧手段に出力する前記逆極性の電圧を切り替えることにより、前記検知手段によって検知される電流の値を所定の目標電流値に収束させ、前記目標電流値に収束するときにおける前記第2の電圧手段に出力される前記逆極性の電圧の値に基づいて、前記転写電圧を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記調整制御を実行する場合、前記第2の電圧手段から出力される前記逆極性の電圧の値が安定した後に、前記検知手段によって検知された電流の値に基づいて前記第2の電圧手段から前記転写部材に出力する前記逆極性の電圧の値を切り替える所定動作を繰り返して実施することで、前記検知手段によって検知される電流の値を前記目標電流値に収束させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記所定期間の前後の期間における前記所定動作の実施回数が、予め決められた第1実施回数に到達するまで前記所定動作を繰り返して実施することで、前記検知手段によって検知される電流の値を前記目標電流値に収束させることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記所定期間の後の期間における前記所定動作の実施回数が、予め決められた第2実施回数に到達するまで前記所定動作を繰り返して実施することで、前記検知手段によって検知される電流の値を前記目標電流値に収束させることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 転写材を収容する収容部と、前記収容部か前記転写部に向かって転写材を給送する給送手段と、を備え、前記制御手段は、前記所定期間の前後の期間における前記所定動作の実施回数が前記第1実施回数に到達し、前記所定期間の後の期間における前記所定動作の実施回数が前記第2実施回数に到達したタイミングにおいて、前記給送手段を駆動して転写材を給送することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記転写材の搬送方向に関して前記転写部と前記給送手段との間に設けられ、前記給送手段によって前記転写部に向かって給送される転写材を検知する検知部を備え、
    前記制御手段は、前記給送手段を駆動して転写材を給送した後に、前記転写材の搬送方向に関する転写材の先端が前記検知部によって検知されるまで、前記所定動作を繰り返して実施することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記所定期間においては、前記制御手段は、前記第2の電圧手段に出力する前記逆極性の電圧の値を変更せず、前記第1の電圧手段に出力する前記所定極性の電圧の値を変更する直前に前記第2の電圧手段に出力していた前記逆極性の電圧の値を維持することを特徴とする請求項3乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記第1の電圧手段から前記帯電部材に出力される前記所定極性の電圧を制御する帰還回路を備え、前記調整制御を実行している間に、前記制御手段によって前記第1の電圧手段から出力する前記所定極性の電圧の値を変更した場合、
    前記制御手段は、前記第1の電圧手段から出力する前記所定極性の電圧を変更した時点を含む第1の所定期間と、前記第1の電圧手段から出力する前記所定極性の電圧を変更した時点から前記感光体が1周回転する時間が経過した後の第2の所定期間と、において、前記検知手段によって検知された検知結果を前記調整制御に反映させないことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御手段は、前記第1の所定期間と前記第2の所定期間とを除いた期間における前記所定動作の実施回数が、予め決められた第1実施回数に到達するまで前記所定動作を繰り返して実施することで、前記検知手段によって検知される電流の値を前記目標電流値に収束させることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御手段は、前記第2の所定期間の後の期間における前記所定動作の実施回数が、予め決められた第2実施回数に到達するまで前記所定動作を繰り返して実施することで、前記検知手段によって検知される電流の値を前記目標電流値に収束させることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 転写材を収容する収容部と、前記収容部か前記転写部に向かって転写材を給送する給送手段と、を備え、前記制御手段は、前記第1の所定期間と前記第2の所定期間とを除いた期間における前記所定動作の実施回数が前記第1実施回数に到達し、前記第2の所定期間の後の期間における前記所定動作の実施回数が前記第2実施回数に到達したタイミングにおいて、前記給送手段を駆動して転写材を給送することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記転写材の搬送方向に関して前記転写部と前記給送手段との間に設けられ、前記給送手段によって前記転写部に向かって給送される転写材を検知する検知部を備え、
    前記制御手段は、前記給送手段を駆動して転写材を給送した後に、前記転写材の搬送方向に関する転写材の先端が前記検知部によって検知されるまで、前記所定動作を繰り返して実施することを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記制御手段は、前記第1の所定期間と前記第2の所定期間とにおいては、前記検知手段によって検知される電流に基づいて前記第2の電圧手段から出力される前記逆極性の電圧の値を切り替える動作を実行しないことを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  16. 前記制御手段は、前記制御手段に送信された画像信号を前記画像形成装置において画像を形成するためのデータに変換する間に、前記第1の電圧手段及び前記第2の電圧手段を制御して前記調整制御を開始することが可能であることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  17. 前記調整制御を実行する場合、前記制御手段は、前記第1の電圧手段から前記帯電部材に予め決められた第1の電圧を出力することを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 前記制御手段は、前記第1の電圧手段から前記帯電部材に前記第1の電圧を出力して前記調整制御を開始し、前記データの変換が完了した後に前記データに基づいて前記第1の電圧手段から出力する電圧の値を前記第1の電圧から変更することを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 前記転写部において前記感光体から転写材にトナー像を転写する場合、前記制御手段は、前記第1の電圧手段および前記第2の電圧手段を制御し、前記第1の電圧手段から前記帯電部材に出力される前記所定極性の電圧と、前記第2の電圧手段から出力される前記逆極性の電圧とを重畳した電圧を前記転写部材に出力することを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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