JP7146312B2 - 接ぎ木装置 - Google Patents

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Description

本発明は、多数本の苗木を連続的に接ぎ木するための装置に関する。
接ぎ木とは、2つの植物体の茎をそれぞれ切断し、一方の植物体の下部(台木とよばれる)と他方の植物体の上部(穂木とよばれる)とを互いの切断面で接合して融合させることによって、所望の特性を持つ植物体を得る手法である。例えば、連作障害に強いという長所を有する植物体を台木とし、風味がよく収量の多い果実を実らせる植物体を穂木として接ぎ木を行うことによって、両者の長所を併せ持った植物体を得るといったことが古くから行われている。
接ぎ木に係る作業は、旧来、全て人の手によって行われていたが、近年では、接ぎ木に係る作業を省力化するための装置が開発されている(例えば、特許文献1又は特許文献2を参照)。
特開平10-113071号公報 特開平08-149920号公報
こうした装置は、穂木を保持する機構と、台木を保持する機構と、穂木及び台木をそれぞれ切断する機構と、穂木若しくは台木又はその両方を移動させて互いの切断面で両者を接合する機構と、接合した台木と穂木の継ぎ目部分にクリップ状の固定具を取り付ける機構とを備える場合が多く、これにより、接ぎ木に係る作業の全部又は一部を自動で行うことができる。
しかしながら、これまでの接ぎ木装置は、メンテナンス性又は汎用性の点で未だ改良の余地があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、メンテナンス性又は汎用性に優れた接ぎ木装置を提供することにある。
上記課題を解決するために成された本発明に係る接ぎ木装置は、
共に本体部に設けられた、所定方向に相対的に移動可能な台木保持部と穂木保持部とを備え、
前記台木保持部と前記穂木保持部の少なくとも一方が、
a1) 植物の茎を把持する開閉可能な把持部と、
a2) 前記把持部と前記本体部の間に設けられた往復動可能な往復動部と、
a3) 前記往復動部の往復動を前記把持部の開閉動作に変換する動作変換部と、
a4) 前記往復動部を前記往復動のいずれか一方向に付勢する付勢手段と、
を備えたハンドモジュールと、
b) 前記本体部に設けられた、前記往復動部を前記付勢手段による付勢方向とは逆の方向に駆動する駆動手段と、
を備えることを特徴としている。
上記構成を有する本発明に係る接ぎ木装置において、把持部は、付勢手段によって常時閉(又は常時開)状態となっており、駆動手段によって往復動部を駆動することによって該把持部を開状態(又は閉状態)とすることができる。そのため、ハンドモジュールと本体部との境界部(具体的には、前記往復動部と前記駆動手段との間)をねじ留めや溶接によって互いに固定する必要がない。その結果、ハンドモジュールを本体部から容易に着脱することが可能となり、ハンドモジュールの清掃、消毒、又は交換等のメンテナンスを容易に行うことが可能となる。また、把持可能な茎の太さが異なる複数のハンドモジュールを用意しておき、接ぎ木に使用する台木及び穂木の茎の太さに応じて本体部に取り付けるハンドモジュールを使い分ける、といったことも容易となる。これにより、様々なサイズの植物に適用可能となり、接ぎ木装置の汎用性が向上する。
前記本発明に係る接ぎ木装置は、
前記駆動手段が、前記往復動部を押圧することによって、該往復動部を前記付勢手段による付勢方向とは逆の方向に駆動するものであることが望ましい。
前記本発明に係る接ぎ木装置は、
前記ハンドモジュールが、磁力によって前記本体部に吸着固定されたものであることが望ましい。
前記本発明に係る接ぎ木装置は、更に、
c) 前記台木保持部によって保持された台木と、前記穂木保持部によって保持された穂木との継ぎ目にクリップを装着するクリップ装着部と、
d) 前記台木保持部、前記穂木保持部、及び前記クリップ装着部の動作を制御する制御部と、
を備え、
前記クリップ装着部が、
c1) 前記クリップを挟持して開閉するクリップハンドと、
c2) 前記クリップハンドを開閉するクリップハンド開閉駆動部と
c3) 前記クリップハンドを前後に移動させるクリップハンド前後駆動部と、
を有し、
前記制御部が、前記台木保持部に保持された台木と前記穂木保持部に保持された穂木との継ぎ目に前記クリップを装着することによって接ぎ木苗を作成し、その後、前記台木保持部と前記穂木保持部の少なくとも一方に設けられた前記把持部を開状態にすると共に、前記クリップハンドで前記接ぎ木苗を押し出すよう、前記クリップ装着部、前記台木保持部、及び前記穂木保持部を制御するものとすることが望ましい。
このような構成によれば、完成した接ぎ木苗を接ぎ木装置から取り外す作業を自動的に行うことができ、接ぎ木作業の作業効率が向上する。
また、前記本発明に係る接ぎ木装置は、更に、
e) 前記クリップハンドによって押し出された前記接ぎ木苗を受け止めるものであって、少なくとも一面に開口を備えた箱部とヒンジ部とを有し、該ヒンジ部を中心に前記箱部を回動させることによって、前記開口を上方に向けた起立姿勢と前記開口を前方に向けた転倒姿勢とをとる接ぎ木苗収容部と、
を有し、
前記接ぎ木苗収容部が、前記接ぎ木苗を収容しない状態では前記起立姿勢をとり、前記接ぎ木苗を収容した状態では該接ぎ木苗の重みによって前記転倒姿勢をとるものとすることが望ましい。
前記本発明に係る接ぎ木装置は、更に、
f) 前記接ぎ木苗収容部の姿勢を検知する検知手段、
を有し、
前記制御部が、前記検知手段によって、前記接ぎ木苗収容部が一旦前記転倒姿勢をとった後に前記起立姿勢となったことが検知されたときに、接ぎ木動作を開始するよう制御を行うものであってもよい。
あるいは、前記本発明に係る接ぎ木装置は、
更に、
f) 前記接ぎ木苗収容部の姿勢を検知する検知手段、
を有し、
前記制御部が、前記検知手段によって、前記接ぎ木苗収容部が前記転倒姿勢をとったことが検知された後、前記起立姿勢になったことが検知されるまでは、接ぎ木動作を開始しないよう制御を行うものとしてもよい。
上記本発明によれば、メンテナンス性又は汎用性に優れた接ぎ木装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る接ぎ木装置を示す斜視図。 前記接ぎ木装置を正面斜め上方から見た状態を示す斜視図。 前記接ぎ木装置の制御・駆動系を示すブロック図。 ハンドモジュールの斜視図。 ハンドモジュールの分解斜視図。 閉状態のハンドモジュールを示す平面図。 開状態のハンドモジュールを示す平面図。 モジュール取付部へのハンドモジュールの取付方法を説明する斜視図。 ハンドモジュール及び開閉駆動部を斜め下から見た状態を示す斜視図。 開状態におけるハンドモジュール及び開閉駆動部を示す下面図。 閉状態におけるハンドモジュール及び開閉駆動部を示す下面図。 クリップ装着部の構成を示す斜視図。 閉状態のクリップを示す斜視図。 開状態のクリップを示す斜視図。 開状態にあるハンド部の左右の爪部の間に苗の茎を配置した状態を示す平面図。 ハンド部によって苗の茎を把持した状態を示す平面図。 ハンド部によって苗の茎を保持した状態を模式的に示す正面図。 接ぎ木処理の実行手順を示すフローチャート。 前記接ぎ木装置において穂木苗及び台木苗の茎を切断した状態を示す斜視図。 クリップ装着部によってクリップを開いた状態を示す斜視図。 クリップ装着部によって茎にクリップを装着している状態を示す斜視図。 台木保持部を上昇させている状態を示す斜視図。 クリップ装着部によって接ぎ木苗を押し出す行程を説明する側面図。 接ぎ木苗収容パケットを備えた接ぎ木装置の構成例を示す一部断面図。 前記構成例において接ぎ木苗収容パケットが開いた状態を示す一部断面図。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。図1は本実施形態に係る接ぎ木装置を左斜め前方から見た図であり、図2は該接ぎ木装置を正面側斜め上方から見た図である。また、図3は、前記接ぎ木装置の制御・駆動系の構成を示すブロック図である。なお、以下の説明では、図2における手前側を前方、奥側を後方とし、同図の右側(すなわち接ぎ木装置の正面に向かって右側)を右方、同図左側を左方として、前後左右を定義する。
この接ぎ木装置は、本体部10と、台木保持部20と、穂木保持部30と、台木移動部41と、穂木移動部42と、台木切断部50と、穂木切断部60と、クリップチューブ供給部440と、クリップ装着部400と、制御部70と、操作部80と、を備えている。
本実施形態において、台木保持部20と穂木保持部30の基本的な構成は共通している。そこで、以下では、台木保持部20の各部と穂木保持部30の各部とを区別する必要がある場合には、台木保持部20の各部の符号の末尾に「A」を付し、穂木保持部30の各部の符号の末尾に「B」を付して説明を行い、両者を区別する必要がない場合には、符号の末尾への「A」又は「B」の付加を省略して説明を行うこととする。
台木保持部20及び穂木保持部30は、それぞれハンドモジュール100と、モジュール取付部200と、開閉駆動部300(本発明における駆動手段に相当)と、を備えている。
ハンドモジュール100の構成について、図4~図7を参照しつつ説明する。なお、ハンドモジュール100の説明においては、図4におけるX軸の矢頭方向を右、Y軸の矢頭方向を上、Z軸の矢頭方向を前として前後上下左右を定義する。
ハンドモジュール100は、ベースプレート110と、作動ロッド120と、スライドプレート130と、動作変換部140と、ハンド部150(本発明における把持部に相当)と、を備えている。
ベースプレート110は、鉄などの磁性体から成る板状の部材であり、水平部111と、水平部111の後方に立設された鉛直部112とを有している。水平部111の中央には、前後方向に延伸する長孔状のガイド孔113が設けられ、その前方には円形の貫通孔である第1の支軸挿通孔114が設けられている。また、水平部111の左右前端付近には、一対の位置決め孔115が設けられている。鉛直部112には円形の貫通孔である第1のロッド挿通孔116が設けられている。
作動ロッド120は、第1のロッド挿通孔116よりも小さな外径を有する棒状の部材であり、第1のロッド挿通孔116よりも外径の大きいコイルばね123(本発明における付勢手段に相当)に挿通されている。更に、作動ロッド120の後端にはコイルばね123の内径よりも大きな外径を有する抜け落ち防止部材124が取り付けられている。
スライドプレート130は、ベースプレート110の上に配置される断面略L字型の部材であって、ベースプレート110の水平部111と平行な第1部材131と、第1部材131の後端に立設された第2部材132とを有している。第1部材131には第1のガイドピン挿通孔133が形成され、第2部材132には第2のロッド挿通孔134が形成されている。
動作変換部140は、細長い2枚のリンクプレート141を有しており、各リンクプレート141の前端には第1の取付ピン挿通孔142が設けられ、後端には第2のガイドピン挿通孔143が設けられている。
ハンド部150は、5枚の有爪プレート151、152と、6枚のスペーサプレート160と、一本の支軸162とを有している。各有爪プレート151、152は、中央に第2の支軸挿通孔153を備えた円形の基部154と、基部154の外周から突出する一本の爪部155と、基部154の外周から突出する一本の作動突起156とを備えた板状の部材である。なお、各作動突起156には第2の取付ピン挿通孔157が設けられている。各スペーサプレート160は、中央に第3の支軸挿通孔161を備えた円形の板状部材である。
なお、前記5枚の有爪プレート151、152には、爪部155が支軸162の前方右側に、作動突起が支軸の左側に位置するように構成された3枚の右側有爪プレート151と、爪部が支軸の前方左側に、作動突起が支軸の右側に位置するよう構成された2枚の左側有爪プレート152とが含まれている。右側有爪プレート151の爪部155は左辺にV字型又はU字型の切り欠き158を有しており、左側有爪プレート152の爪部は右辺に同様の切り欠き158を備えている。
このハンドモジュール100は例えば以下のような手順で組み立てられる。まず、有爪プレート151、152とスペーサプレート160とを交互に重ねる。このとき、右側有爪プレート151と左側有爪プレート152とが上下方向に交互に並ぶようにする。続いて、各有爪プレート151、152に設けられた第2の支軸挿通孔153及び各スペーサプレート160に設けられた第3の支軸挿通孔161に、支軸162を上方から挿通する。続いて、支軸162の下端をベースプレート110に設けられた第1の支軸挿通孔114に差し込んで固定する。これにより、ハンド部150が形成されると共に、該ハンド部150がベースプレート110上に取り付けられる。
次に、作動ロッド120をコイルばね123に挿通し、更に、該作動ロッド120の先端を、ベースプレート110の鉛直部112の後方から第1のロッド挿通孔116に挿通する。更に、作動ロッド120の先端を、スライドプレート130の第2部材132に設けられた第2のロッド挿通孔134に挿通させた上で、例えば、ナットなどから成る固定部材125によってスライドプレート130に固定する。
続いて、ベースプレート110の下方から、ガイド孔113を介して、スライドプレート130の第1部材131に設けられた第1のガイドピン挿通孔133にガイドピン171を挿通し、更に、該ガイドピン171の上端を2枚のリンクプレート141のそれぞれに設けられた第2のガイドピン挿通孔143に挿通する。なお、ガイドピン171の下端には、第1のガイドピン挿通孔133及び第2のガイドピン挿通孔143よりも径が大きく、ガイド孔113の幅よりも径の小さいガイドローラ172が設けられており、以上のようにガイドピン171を、ガイド孔113、第1のガイドピン挿通孔133、及び第2のガイドピン挿通孔143に挿通することにより、ガイドローラ172がガイド孔113内に位置した状態となる。以上により、スライドプレート130が作動ロッド120に連結されると共に、ガイド孔113に沿って前後に摺動可能な状態で該スライドプレート130がベースプレート110上に取り付けられる。なお、本実施形態においては、作動ロッド120、スライドプレート130、ガイドピン171、及びガイドローラ172が本発明における往復動部に相当する。
次に、ハンド部150の右側有爪プレート151の作動突起156の先端と、一方のリンクプレート141の先端とを重ね合わせた状態で、該作動突起156に設けられた第2の取付ピン挿通孔157と該リンクプレート141に設けられた第1の取付ピン挿通孔142に取付ピン163を挿通する。同様に、左側有爪プレート152の作動突起156の先端と他方のリンクプレート141の先端とを重ね合わせた状態で、該作動突起156に設けられた第2の取付ピン挿通孔157及び該リンクプレート141に設けられた第1の取付ピン挿通孔142に取付ピン163を挿通する。これにより、ハンド部150が動作変換部140を介してスライドプレート130及び作動ロッド120に接続された状態となり、ハンドモジュール100の組み立てが完了する。
以上により組み立てられたハンドモジュール100は、コイルばね123の作用により作動ロッド120がベースプレート110に対して後方に付勢された状態にある。そのため、ガイドローラ172に外力を加えない状態では、作動ロッド120に引かれてスライドプレート130が後方に摺動し、該スライドプレート130によって動作変換部140の後端が後方に引かれる。これにより、動作変換部140の2枚のリンクプレート141が、ガイドピン171を中心として、互いの先端が接近する方向に回動し、右側有爪プレート151及び左側有爪プレート152の作動突起156に支軸162を中心とした回転力が付加される。その結果、右側有爪プレート151が上面視で時計回りに回動すると共に、左側有爪プレート152が上面視で反時計回りに回動し、図6に示すように左右の爪部155が接近した状態となる。以下、この状態をハンド部150の「閉状態」とよぶ。なお、各有爪プレート151、152は、前記閉状態において、上面視で、左右の爪部155の先端が互いに重なり、且つ左右の爪部155の切り欠き158によって両者の間にわずかに隙間ができるように構成されている。一方、ガイドローラ172に前方に向かう力を付加すると、コイルばね123の作用に抗してスライドプレート130が前方に摺動し、動作変換部140の後端が前方に押される。これにより、2枚のリンクプレート141が、ガイドピン171を中心として、互いの先端が離間する方向に回動し、右側有爪プレート151及び左側有爪プレート152の作動突起156に支軸162を中心とした回転力が付加される。その結果、右側有爪プレート151が上面視で反時計回りに回動すると共に、左側有爪プレート152が上面視で時計回りに回動し、図7に示すように左右の爪部155が互いに離間した状態となる。以下、この状態をハンド部150の「開状態」とよぶ。
モジュール取付部200は、図8に示すように、コの字状に形成された取り付けプレート201の上面に、磁石202と2本の位置決めピン203とを設けて成る部材である。該位置決めピン203は、ハンドモジュール100のベースプレート110に設けられた位置決め孔115と対応する位置に設けられており、これらの位置決めピン203を位置決め孔115に挿通すると共に、磁性体から成るハンドモジュール100のベースプレート110を磁石202によって吸着固定することにより、ハンドモジュール100をモジュール取付部200に着脱自在に取り付けることができる。
開閉駆動部300は、図9に示すように、モータ301及びモータ301の出力軸に取り付けられたカム302を有している。なお、図9においては簡略化のためモジュール取付部200の図示を省略している。カム302はモータ301の回転に伴って、周期的に、ハンドモジュール100に設けられたガイドローラ172に当接する状態と、ガイドローラに当接しない状態とをとる。カム302がガイドローラ172に当接すると、図10に示すように、カム302によってガイドローラ172が押されてガイド孔113に沿って前方に移動し、これに伴って、作動ロッド120がコイルばね123の力に抗して前方に移動してハンド部150が開状態となる。一方、カム302がガイドローラに当接していない状態では、図11に示すように、コイルばね123の作用によって作動ロッド120が後方に移動してハンド部150が閉状態となる。
但し、開閉駆動部300の構成は上記に限定されるものではなく、作動ロッドに前方に向かう力を付加できるものであればよい。例えば、開閉駆動部300が作動ロッド120の後端に当接して該作動ロッドを前方に押すような構成としてもよい。また、開閉駆動部300は、上記のようなモータとカムから成るものに限らず、その他の回転直動変換機構(ラック・アンド・ピニオン機構、送りネジ機構、又はスライダクランク機構など)によってモータの回転を往復動に変換する構成としてもよい。また、開閉駆動部300として、リニアモータ又は動力シリンダー(油圧シリンダー又はエアシリンダーなど)等の直線方向に動力を発する駆動装置を用いる構成としてもよい。
上記の通り、開閉駆動部300はハンドモジュール100の一部(上記の例ではガイドローラ)を前方に押圧することによってハンド部150を開くものであるから、ハンドモジュール100と開閉駆動部300とは互いに固定されていない。また、ハンドモジュール100は、磁石202によってモジュール取付部200に保持される構成となっている。したがって、本実施形態に係る接ぎ木装置においては、清掃、消毒、又は対象とする植物の変更等に応じてハンドモジュール100を容易に着脱することができる。なお、モジュール取付部200とハンドモジュール100とは、上記のように磁石によって互いに吸着固定するほか、例えば、所定の係合手段によって互いに係合させる構成としてもよい。
台木保持部20のモジュール取付部200Aは、本体部10の前面左側に設けられた台木移動部41に取りつけられている。台木移動部41は、台木保持部20のモジュール取付部200を上下方向に移動させるものであり、例えば、モータと、モータの回転を上下方向の動きに変換する回転直動変換機構等によって構成されている。
穂木保持部30のモジュール取付部200Bは、本体部10の前面に設けられた穂木移動部42に取り付けられている。穂木移動部42は、穂木保持部30のモジュール取付部200を左右方向に移動させるものであり、例えば、モータと、モータの回転を左右方向の動きに変換する回転直動変換部等によって構成されている。
本体部10の前面左端には台木を切断するための台木切断部50が設けられ、本体部10の前面右端には穂木を切断するための穂木切断部60が設けられている。台木切断部50は、カミソリ等から成る台木切断刃51と、台木切断刃51を回動させる台木切断刃回動部52とを備えている。同様に、穂木切断部60は、カミソリ等から成る穂木切断刃61と、穂木切断刃61を回動させる穂木切断刃回動部62とを備えている。
クリップ装着部400は、台木と穂木の継ぎ目に固定用のクリップを装着するものであり、クリップを把持するクリップハンド410と、クリップハンド410を開閉するクリップハンド開閉駆動部420と、クリップハンド410を前後に移動させるクリップハンド前後駆動部430とを備えている。クリップハンド410は、図12に示すように、各々ヒンジ414を中心として回動する2本のアーム412を備えている。各アーム412の先端には互いに対向する位置に凹状のクリップ挟持部413が設けられており、各アーム412の後端は、モータ等から成るクリップハンド開閉駆動部420に連結されている。クリップハンド開閉駆動部420によってクリップハンド410の2本のアーム412の後端が互いに接近する方向に移動されると2本のアーム412の先端が離間する(すなわちクリップハンド410が開状態となる)。一方、クリップハンド開閉駆動部420によってクリップハンド410の2本のアーム412の後端が互いに離間する方向に移動されると、該二本のアーム412の先端が互いに当接する(すなわちクリップハンド410が閉状態となる)。なお、クリップハンド410の各アーム412の後端の間にコイルばねを張設することによって、該コイルばねの作用によってクリップハンド410が常時開状態となるようにし、クリップハンド開閉駆動部420にはアーム412の閉動作のみを行わせる構成としてもよい。
クリップ装着部400によって台木と穂木の継ぎ目に装着されるクリップ500の構成を図13に示す。クリップ500は、軟質の樹脂から成り、その軸方向に延伸する第1管部510とそれに平行な第2管部520とを備えた断面略8の字形の形状を有している。以下、クリップ500の軸方向を上下方向とし、第1管部510が位置する側を前方、第2管部520が位置する側を後方としてクリップ500の前後方向及び上下方向を定義する。第1管部510の前面には、その軸方向に沿って切り込み511が設けられており、第2管部520の周面を図13の太矢印で示す方向に押しつぶすことによって、図14に示すように、切り込み511に沿って第1管部510が開くようになっている。このようなクリップ500は、クリップ500と同様の断面形状を有するチューブ(以下、クリップチューブ441(図2)とよぶ)を予め押出成形によって製造しておき、該クリップチューブ441を所定の長さで切断することによって形成される。前記クリップチューブ441は、本体部10の上方に設けられたクリップチューブ供給部440に巻き付けた状態で保持される。そして、本体部10に設けられた所定の引き出し機構(図示略)によって順次引き出され、同じく本体部10に設けられた所定の切断機構(図示略)によって前記所定の長さに切断された上で、クリップ装着部400に送られる。
制御部70は、ユーザ(接ぎ木作業を行う作業者)による台木把持スイッチ81、穂木把持スイッチ82、及び接ぎ木処理開始スイッチ83の操作に応じて上記各部の動作を制御するものである。制御部70の機能は、CPUに所定のプログラムを実行させることにより、いわゆるソフトウェア的に実現してもよく、回路などによってハードウエア的に構成してもよい。また、両者が組み合わされた構成であってもよい。
なお、本実施例では、接ぎ木処理開始スイッチ83は本体部10に、台木把持スイッチ81及び穂木把持スイッチ82は、それぞれ台木保持部20及び穂木保持部30に設けられているが、これらのスイッチは全て本体部10に設けるようにしてもよい。
以下、本実施形態に係る接ぎ木装置を用いた接ぎ木作業の手順について説明する。なお、接ぎ木作業の開始時点では、台木保持部20及び穂木保持部30はいずれも図2に示す初期位置に位置しており、且つ台木保持部20に設けられたハンドモジュール100Aのハンド部150及び穂木保持部30に設けられたハンドモジュール100Bのハンド部150はいずれも開状態となっている。
まず、ユーザが、穂木苗700を穂木保持部30のハンドモジュール100Bの近くに配置する。そして、図15に示すように、穂木苗700の茎710をハンド部150の左右の爪部155の間に位置させた状態で、穂木把持スイッチ82を押下する。これにより、制御部70の制御の下に穂木保持部30の開閉駆動部300Bが動作してハンドモジュール100を閉状態とする。その結果、図16に示すように穂木苗700の茎710がハンド部150によって把持された状態となる。このとき、ハンド部150が閉じる力は、コイルばね123の作用によるものであるため、茎710の太さによって保持力が大きく変わることはない。また、上述の通り、左右の爪部155の間にはV字型又はU字型の切り欠き158が構成されており、左右の爪部155が互いに接近するに伴って左右の爪部155の切り欠き158によって囲まれる空間が狭くなっていく。そのため、ユーザが苗の茎710を正確に左右の爪部155間の中央に配置しなくても、ハンド部150の閉鎖に伴って、茎710が自動的にセンタリングされる。また、ハンド部150が上下方向に重ねられた複数枚の有爪プレート151、152を備えているため、図17に示すように、茎710をまっすぐに掴むことができ、苗が傾いた状態で把持される等の不具合を防ぐことができる。
上記により穂木苗700をセットした後は、同様にして台木苗600を台木保持部20のハンドモジュール100Aに把持させる。なお、台木苗600の把持と穂木苗700の把持は逆の順に行ってもよい。
続いて、ユーザが接ぎ木処理開始スイッチ83を押すと、制御部70が接ぎ木装置の各部を制御することにより接ぎ木処理を実行する。以下、接ぎ木処理開始スイッチ83の押下後に、制御部70の制御の下に行われる接ぎ木処理の実行手順について図18のフローチャートを参照しつつ説明する。
穂木移動部42が、穂木保持部30を本体部10右端の切断位置に移動させ(ステップS11)、更に、穂木切断部60に設けられた穂木切断刃回動部62によって穂木切断刃61が回動して穂木苗700の茎710を切断する(ステップS12)。また、台木切断部50に設けられた台木切断刃回動部52によって台木切断刃51が回動して台木苗600の茎610が切断される(ステップS13)。このとき、台木苗600及び穂木苗700は、台木保持部20及び穂木保持部30にそれぞれ設けられたハンド部150のセンタリング作用によって、正確な位置に保持されているため、これらの茎610、710を予め定められた位置及び角度で正確にカットすることができる。なお、穂木苗700の切断と台木苗600の切断は、上記とは逆の順で行ってもよく、あるいは同時に行ってもよい。以上により、台木苗600の上部及び穂木苗700の下部がそれぞれ切り落とされ、台木保持部20には台木苗600の下部(以下、これを台木620とよぶ)が、穂木保持部30には穂木苗700の上部(以下、これを穂木720とよぶ)がそれぞれ把持された状態となる(図19)。
以上により、穂木苗700及び台木苗600の切断が完了すると、制御部70の制御の下に、穂木移動部42が穂木保持部30を前記切断位置から左方に移動させ、台木保持部20の直上で停止させる(ステップS14)。このときも、台木620及び穂木720は、台木保持部20及び穂木保持部30にそれぞれ設けられたハンド部150のセンタリング作用によって、正確な位置に保持されているため、穂木保持部30を台木保持部20の直上に移動させることにより、穂木720の切断面を台木620の切断面の真上に正確に位置させることができる。
次に、クリップ装着部400によって穂木720の茎710と台木620の茎610の境界部にクリップ500を取り付ける(ステップS15)。このときのクリップ装着部400の動作について説明する。まず、クリップハンド410の先端にクリップ500の第2管部520を位置させた状態でクリップハンド開閉駆動部420によってクリップハンド410を閉状態とする。これにより、図20に示すように、クリップハンド410の先端にクリップ500が挟持されると共に、クリップ500の第2管部520が押しつぶされ、第1管部510が切れ込みに沿って開かれた状態となる。続いて、クリップハンド前後駆動部430がクリップハンド410を前方に移動させることにより、クリップ500の第1管部510内に台木620及び穂木720の茎610、710を位置させる。続いて、クリップハンド開閉駆動部420がクリップハンド410を開状態とする。これにより、クリップ500の第1管部510が閉じて、穂木720及び台木620がクリップ500によって互いに固定された状態となる(図21)。その後、制御部70の制御の下にクリップハンド前後駆動部430がクリップハンド410を後方に移動させ、更にクリップハンド開閉駆動部420がクリップハンドを閉状態とする。
その後、台木移動部41が台木620を前記初期位置から予め定められた距離だけ上方に移動させて、台木620の切断面と穂木720の切断面とを密着させる(ステップS16、図22)。以上により、台木620と穂木720を接ぎ木して成る接ぎ木苗800が完成する。
その後、制御部70の制御の下に、クリップハンド前後駆動部430がクリップハンド410を前方に移動させると同時に、台木保持部20及び穂木保持部30の開閉駆動部300A、Bが、それぞれ台木保持部20のハンド部150A及び穂木保持部30のハンド部150Bを開状態とする。これにより、図23に示すように、台木保持部20及び穂木保持部30から接ぎ木苗800が解放されると共に、クリップハンド410によって接ぎ木苗800が前方に押し出される(ステップS17)。このように、接ぎ木作業が完了した時点で、台木保持部20のハンド部150A及び穂木保持部30のハンド部150Bを開くと共に、クリップ装着部400によって接ぎ木苗800を前方に押し出す構成としたことにより、接ぎ木苗800を容易且つ確実に接ぎ木装置から取り外すことができる。また、クリップ装着部400がこのような接ぎ木苗800の押し出し機構を兼ねることにより、部品点数の増加を抑えて低コスト化を実現することができる。
その後、ユーザは取り外した接ぎ木苗800を予め用意したトレイ等に収容し、上述の操作を繰り返すことによって次の台木苗600及び穂木苗700をセットして接ぎ木作業を実行する。
以上、本発明を実施するための形態について具体例を挙げて説明を行ったが、本発明に係る接ぎ木装置は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲で適宜変更が許容される。
例えば、上記実施形態では、本発明に係る付勢手段としてコイルバネ123を使用するものとしたが、本発明における付勢手段は、往復動部(上記実施形態では作動ロッド120及びスライドプレート130)をその往復動のいずれか一方向に付勢できるものであれば、いかなるものであってもよく、例えば、コイルバネ以外の弾性体(板バネなど)を用いる構成とすることができる。また、上記実施形態では、駆動手段(上記実施形態では開閉駆動部300)によって往復動部を押圧する構成としたが、本発明における駆動手段は往復動部を付勢手段による付勢方向とは逆の方向に駆動できるものであればよく、例えば、駆動手段によって往復動部を引っ張る構成としてもよい。また、本発明におけるハンドモジュールは、上記実施形態のように、付勢手段の作用によって把持部(上記実施形態ではハンド部150)が常時閉状態とされ、駆動手段によって往復動部を押す(又は引く)ことによって把持部が開状態となる構成に限らず、逆に、付勢手段によって把持部が常時開状態とされ、駆動手段によって往復動部を押す(又は引く)ことによって把持部が閉状態となるような構成としてもよい。
また、例えば、本発明に係る接ぎ木装置は、更に、完成した接ぎ木苗800を一時的に収容する接ぎ木苗収容パケット90(本発明における接ぎ木苗収容部に相当)を備えたものとしてもよい。このような、接ぎ木苗収容パケット90を備えた構成例を図24及び図25に示す。接ぎ木苗収容パケット90は、少なくとも、台木保持部20の直下に設けられた底面部91と、底面部91の前端縁に立設された前面部92とを有し、底面部91と対向する位置に開口部を有する箱状の部材である。底面部91の奥側の一辺にはヒンジ93が設けられており、底面部91に接ぎ木苗800が落下すると、その重みで接ぎ木苗収容パケット90がヒンジ93を中心として前方に転倒して、図25に示すように開いた状態(これを転倒姿勢とよぶ)となるよう構成されている。また、接ぎ木苗収容パケット90は、ユーザが接ぎ木苗収容パケット90から接ぎ木苗800を取り出すと、錘又はバネの作用によって再び起立して、図24に示すように起立した状態(これを起立姿勢とよぶ)に戻るよう構成されている。このように、接ぎ木苗収容パケット90が、落下してきた接ぎ木苗800を受け取りながら転倒する構成とすることによって、接ぎ木苗800が落下する際の衝撃を緩和して当該苗が受けるダメージを最小限に抑えることができる。
上記のように、完成した接ぎ木苗800を一時的に収容する接ぎ木苗収容パケット90を設けることにより、ユーザは、完成した接ぎ木苗800をトレイ等に並べる作業を後回しにして、該接ぎ木苗800を接ぎ木苗収容パケット90に収容させたままで、次の接ぎ木作業に使用する穂木苗700及び台木苗600を接ぎ木装置にセットすることができる。その後、ユーザは、接ぎ木苗収容パケット90から接ぎ木苗800を取り出した上で、接ぎ木処理開始スイッチ83を押して次の接ぎ木作業を開始させる。そして、当該次の接ぎ木作業が行われている間に先ほどの接ぎ木苗800をトレイ等に並べる作業を行う。これにより、接ぎ木苗800の完成から次の接ぎ木作業の開始までに要する時間を短縮することができ、連続した接ぎ木作業を一層効率よく行うことができる。
更に、このような接ぎ木苗収容パケット90を備えた接ぎ木装置には、接ぎ木苗収容パケット90が転倒姿勢にあるか起立姿勢にあるかを検知する検知手段を設け、接ぎ木苗収容パケット90が転倒姿勢にある間(すなわち、接ぎ木苗収容パケット90が転倒姿勢をとったことが検知された後、起立姿勢になったことが検知されるまでの間)は、接ぎ木動作が行われない(すなわち、開閉駆動部300A、300B、台木移動部41、穂木移動部42、台木切断刃回動部52、穂木切断刃回動部62、クリップハンド開閉駆動部420、及びクリップハンド前後駆動部430のうちの一部又は全部が動作しない)構成とすることが望ましい。これにより、接ぎ木苗800が接ぎ木苗収容パケット90内にある間は、接ぎ木装置が作動しないため、ユーザによる作業の安全性を高めることができる。
あるいは、接ぎ木処理開始スイッチ83の押下に代えて、前記検知手段によって接ぎ木苗収容パケット90が転倒姿勢から起立姿勢に移行したことが検知された際に、図18のフローチャートに示した接ぎ木処理が自動的に開始される構成としてもよい。この場合、完成した接ぎ木苗800が接ぎ木苗収容パケット90に収容されている状態で、ユーザが、次の穂木苗700及び台木苗600を接ぎ木装置にセットし、その後、接ぎ木苗収容パケット90から接ぎ木苗800を取り出すと、接ぎ木苗収容パケット90が自ずと起立姿勢に戻ると同時に前記接ぎ木処理が開始されることとなる。これにより、連続した接ぎ木作業の作業効率を一層高めることができる。
なお、前記検知手段としては、例えば、光学的なセンサ、又は図24及び図25に示すような、接ぎ木苗収容パケット90が転倒姿勢にあるときには押下されず、起立姿勢にあるときに押下されるよう構成されたスイッチ94(あるいは、接ぎ木苗収容パケット90が起立姿勢にあるときには押下されず、転倒姿勢にあるときに押下されるよう構成されたスイッチ)等を用いることができる。
10…本体部
20…台木保持部
30…穂木保持部
50…台木切断部
60…穂木切断部
100…ハンドモジュール
110…ベースプレート
113…ガイド孔
120…作動ロッド
123…コイルバネ
130…スライドプレート
140…動作変換部
141…リンクプレート
150…ハンド部
151、152…有爪プレート
155…爪部
171…ガイドピン
172…ガイドローラ
70…制御部
200…モジュール取付部
201…プレート
202…磁石
203…位置決めピン
300…開閉駆動部
301…モータ
302…カム
400…クリップ装着部
410…クリップハンド
420…クリップハンド開閉駆動部
430…クリップハンド前後駆動部
500…クリップ
90…接ぎ木苗収容パケット
94…スイッチ

Claims (7)

  1. 共に本体部に設けられた、所定方向に相対的に移動可能な台木保持部及び穂木保持部と、
    前記台木保持部によって保持された台木と、前記穂木保持部によって保持された穂木との継ぎ目にクリップを装着するクリップ装着部と、
    前記台木保持部、前記穂木保持部、及び前記クリップ装着部の動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記クリップ装着部が、
    前記クリップを挟持して開閉するクリップハンドと、
    前記クリップハンドを開閉するクリップハンド開閉駆動部と
    前記クリップハンドを前後に移動させるクリップハンド前後駆動部と、
    を有し、
    前記制御部が、前記台木保持部に保持された台木と前記穂木保持部に保持された穂木との継ぎ目に前記クリップを装着することによって接ぎ木苗を作成し、その後、前記台木保持部と前記穂木保持部の少なくとも一方に設けられた、植物の茎を把持する開閉可能な把持部を開状態にすると共に、前記クリップハンドで前記接ぎ木苗を押し出すよう、前記クリップ装着部、前記台木保持部、及び前記穂木保持部を制御するものであることを特徴とする接ぎ木装置。
  2. 更に、
    前記クリップハンドによって押し出された前記接ぎ木苗を受け止めるものであって、少なくとも一面に開口を備えた箱部とヒンジ部とを有し、該ヒンジ部を中心に前記箱部を回動させることによって、前記開口を上方に向けた起立姿勢と前記開口を前方に向けた転倒姿勢とをとる接ぎ木苗収容部、
    を有し、
    前記接ぎ木苗収容部が、前記接ぎ木苗を収容しない状態では前記起立姿勢をとり、前記接ぎ木苗を収容した状態では該接ぎ木苗の重みによって前記転倒姿勢をとるものであることを特徴とする請求項1に記載の接ぎ木装置。
  3. 更に、
    前記接ぎ木苗収容部の姿勢を検知する検知手段、
    を有し、
    前記制御部が、前記検知手段によって、前記接ぎ木苗収容部が一旦前記転倒姿勢をとった後に前記起立姿勢となったことが検知されたときに、接ぎ木動作を開始するよう制御を行うものであることを特徴とする請求項2に記載の接ぎ木装置。
  4. 更に、
    前記接ぎ木苗収容部の姿勢を検知する検知手段、
    を有し、
    前記制御部が、前記検知手段によって、前記接ぎ木苗収容部が前記転倒姿勢をとったことが検知された後、前記起立姿勢になったことが検知されるまでは、接ぎ木動作を開始しないよう制御を行うものであることを特徴とする請求項2に記載の接ぎ木装置。
  5. 前記台木保持部と前記穂木保持部の少なくとも一方が、
    a1)前記把持部と、
    a2)前記把持部と前記本体部の間に設けられた往復動可能な往復動部と、
    a3)前記往復動部の往復動を前記把持部の開閉動作に変換する動作変換部と、
    a4)前記往復動部を前記往復動のいずれか一方向に付勢する付勢手段と、
    を備えたハンドモジュールと、
    b)前記本体部に設けられた、前記往復動部を前記付勢手段による付勢方向とは逆の方向に駆動する駆動手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の接ぎ木装置。
  6. 前記駆動手段が、前記往復動部を押圧することによって、該往復動部を前記付勢手段による付勢方向とは逆の方向に駆動するものであることを特徴とする請求項5に記載の接ぎ木装置。
  7. 前記ハンドモジュールが、磁力によって前記本体部に吸着固定されたものであることを特徴とする請求項5又は6に記載の接ぎ木装置。
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