JP2010207263A - 鉗子 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンドル部に使用する部品点数を減らすことにより組み立て及び部品のコストを低減することができる鉗子を提供する。
【解決手段】鉗子1は、可動ハンドル22に設けられている可動ハンドルラチェット部42、固定ハンドルに設けられている固定ハンドルラチェット部48、切り替えホイール36、揺動レバー66、及びスプリング68から構成されている移動規制手段34を有し、スプリング68は、固定ハンドルアーム部74の前端に設けられ、可動ハンドルラチェット歯部40と固定ハンドルラチェット爪部46とが噛み合うように付勢する。また、スプリング68は、揺動レバー66を固定ハンドルレバー部74を介して軸部82により切り替えホイール36を前方に押し出すように付勢する。
【選択図】図4

Description

本発明は、内視鏡検査や内視鏡下手術等に用いられる鉗子に関する。
従来、例えば内視鏡下手術において、組織の把持、剥離、切除などの作業を外科医の手の代わりとなって行うための鉗子が使用されている。一般に鉗子は、体内に挿入される細長いシャフト部と、シャフト部の前端部にあってリンク機構を有した前端作動部と、シャフト部の後端部にあって前端作動部を操作するためのハンドル部とを有しており、ハンドル部を操作して、シャフト部内のロッドを往復運動させることで前端作動部を作動させることができる。
術中における用途に応じて、この前端作動部の形状が異なった多種類の鉗子があり、組織を把持するための把持鉗子や、剥離を行うための剥離鉗子などがある。例えば、把持鉗子で胆嚢管摘出術を例にとると、カニューレからシャフト部を挿入し、胆嚢底部を把持し、腹側頭部へ肝臓と共に把持し又は牽引する作業などに使用される。このような作業、特に把持作業を行うときに、ハンドル部を操作して、前端作動部の作動方向を一方向にのみ規制して逆戻りしないようにして、確実に把持状態を保持し、一連の作業が終了すると、方向規制を解除して前端作動部を開閉自在な初期状態に戻すことが行われている。この方向規制のための機構として移動規制手段が知られている。
移動規制手段としては、図7に示すように、鉗子のハンドル部100に設けられているものが知られている。ハンドル部100は、固定ハンドル102及び可動ハンドル104から構成され、固定ハンドル102には、移動規制手段の解除及び作動の切り替えを行うための切り替えホイール106が回転可能に軸着されてハンドル部100から一部が外部に露出されている。また、固定ハンドル部102の内部には、切り替えホイール106を外部に押し出す方向に付勢するスプリング108が設けられている。また、固定ハンドル部102の内部には、切り替えホイール106の面に係合して、切り替えホイール106の回転に応じて切り替えホイール106に対して接離方向に運動可能となったプッシュロッド110、及びプッシュロッド110の運動に応じて押圧されると共にプッシュロッド110からの押圧方向と反対方向に付勢されている固定ハンドルラチェット部112とが備えられている。固定ハンドルラチェット部112には、複数の爪が並列している固定ハンドルラチェット歯部114が形成され、可動操作ハンドル104の可動ハンドルラチェット部には、複数の爪が並列している可動ハンドルラチェット歯部116が形成されている。当該鉗子では、固定ハンドルラチェット部112がスプリング118によってプッシュロッド110からの押圧方向と反対方向に押圧されて回転したときに固定ハンドルラチェット歯部114及び可動ハンドルラチェット歯部116が互いに噛み合うようになっている。(特許文献1参照)。
上記従来技術によれば、切り替えホイールを回転させるだけで、移動規制手段の解除と作動を切り替えられるため、操作が行いやすく、ハンドル部から指を大きく離す必要がないので、鉗子を安定して保持することができる。
特開2003−111768号公報
しかし、上記従来技術では、ハンドル部には、切り替えホイールを外部に押し出す方向に付勢するスプリングが設けられていると共に、プッシュロッドからの押圧方向と反対方向に固定ハンドルラチェット部を付勢するスプリングが設けられている。ハンドル部に設けられている上記2つのスプリングは、ハンドル部の組み立て及び部品のコストを上昇させているという問題がある。
また、従来の鉗子は、ディスポーザブルとして一度の使用で廃棄するものが主流であったが、近年の省資源化等の要請により鉗子も再利用して廃棄物を減らすことが望まれるようになってきた。
本発明は、第1に、ハンドル部に使用する部品点数を減らすことにより組み立て及び部品のコストを低減することができる鉗子を提供することを目的とする。
また、第2に、再利用可能な鉗子において、内部の洗浄が容易な鉗子を提供することを目的とする。
本発明の鉗子は、シャフト部と、前記シャフト部の前端部にある前端作動部と、前記シャフト部の後端部にあって前記前端作動部を操作するための前記シャフト部から下方に所定の距離延びるハンドル部とを有し、前記ハンドル部は、固定ハンドルと前記固定ハンドルに対して接近又は離間する方向に揺動する可動ハンドルとを有し、前記固定ハンドルに対して前記可動ハンドルが揺動することにより前記前端作動部が作動され、前記ハンドル部は、前記可動ハンドルの揺動のうち前記固定ハンドルに対して離間する方向の揺動を禁止する移動規制手段を有し、前記移動規制手段は、前記可動ハンドルに固定される可動ハンドル固定部と、前記可動ハンドル固定部から前記固定ハンドル側に所定の距離延びる可動ハンドルアーム部と、前記可動ハンドルアーム部に前端部から後端部に向けて所定の距離に複数の爪が並列している可動ハンドルラチェット歯部とを有する可動ハンドルラチェット部と、前記固定ハンドルに前後方向に揺動自在に軸部により軸支され軸部から上方に所定の距離延びる固定ハンドルレバー部と、前記固定ハンドルレバー部の中央部から前記可動ハンドルラチェット歯部の上方位置まで所定の距離延びる固定ハンドルアーム部と、前記固定ハンドルアーム部の後端部に設けられ前記可動ハンドルラチェット部の前記可動ハンドルラチェット歯部と噛み合うように形成されている固定ハンドルラチェット爪部とを有する固定ハンドルラチェット部と、前記固定ハンドルラチェット部の上方位置で前記固定ハンドルに水平方向に回転自在に設けられていると共に、前後方向に移動可能に軸部により軸支され、前記ハンドル部の外部からの回転及び前後移動操作により前記可動ハンドルラチェット歯部と前記固定ハンドルラチェット爪部との噛み合い及び解除とを行い前記可動ハンドルの揺動の禁止及び許容を切り替える切り替えホイールと、前記固定ハンドルラチェット部と前記切り替えホイールの間に設けられ前記固定ハンドルに前後方向に揺動自在に軸部により軸支されると共に、下端部が前記固定ハンドルレバー部の上部後端に当接する一方、上端部が前記切り替えホイールの後端に当接する揺動レバーと、前記可動ハンドルラチェット歯部と前記固定ハンドルラチェット爪部とが噛み合うように固定ハンドルラチェット部を付勢すると共に、前記揺動レバーを前記固定ハンドルレバー部を介して前記切り替えホイールを前方に押し出すように付勢する単一の弾性部材とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、可動ハンドルラチェット歯部と固定ハンドルラチェット爪部とが噛み合うように固定ハンドルラチェット部を付勢すると共に、揺動レバーを固定ハンドルアーム部を介して前記切り替えホイールを前方に押し出すように付勢する単一の弾性部材を有するので、切り替えホイールにより可動ハンドルの揺動を禁止するように操作した場合には、揺動レバーが反時計回り方向に回転し、固定ハンドルラチェット部がスプリングの付勢力で時計回り方向に回転して、可動ハンドルラチェット歯部と固定ハンドルラチェット爪部とが噛み合うようになる。一方、この状態で切り替えホイールを手で後方に移動するように押圧すると可動ハンドルラチェット歯部と固定ハンドルラチェット爪部との噛み合いが一時的に解除され、切り替えホイールから手を離すと弾性部材の付勢力で、また可動ハンドルラチェット歯部と固定ハンドルラチェット爪部とが噛み合うようになり、移動規制手段を作動させている場合でも切り替えホイールを操作することで一時的に解除が可能になる。
一方、切り替えホイールにより可動ハンドルの揺動を許容するように操作した場合には、揺動レバーが時計回り方向に回転し、固定ハンドルラチェット部がスプリングの付勢力に抗して固定ハンドルアーム部の上部後端を押圧して固定ハンドルラチェット部が時計回り方向に回転して、可動ハンドルラチェット歯部と固定ハンドルラチェット爪部とが噛み合わないようになる。このように、単一のスプリングが、可動ハンドルラチェット歯部と固定ハンドルラチェット爪部とが噛み合うように付勢すると共に、揺動レバーを固定ハンドルアーム部を介して前記切り替えホイールを前方に押し出すように付勢するので、ハンドル部に使用する部品点数を減らすことができて組み立て及び部品のコストを低減することができる。
本発明において、前記シャフト部と前記ハンドル部とが分解可能に設けられ、前記移動規制手段が外部と連通するように前記固定ハンドルの後端及び前記可動ハンドルの前端に開口する収納凹部が設けられていることが好ましい。
この好ましい形態によれば、再利用可能な鉗子において、内部の洗浄を容易にすることができる。
本発明に係る鉗子の一例を示す側面図である。 本実施形態の鉗子を分解した状態を示す図である。 (a)は、前端作動部の作動状態を示す図である。(b)は、(a)の矢視Aを示す図である。 移動規制手段が作動している状態のハンドル部の内部構造を示す図である。 移動規制手段が解除されている状態のハンドル部の内部構造を示す図である。 切り替えホイールを示す図面であり、(a)斜視図、(b)側面図、(c)は(b)と90度異なる方向から見た図である。 従来の鉗子におけるハンドル部の内部を示す図である。
図1は、本発明に係る鉗子の一例を示す側面図である。鉗子1は、体内に挿入されるシャフト部10、シャフト部10の前端部にある前端作動部12、及びシャフト部10の後端部にあって前端作動部12を操作するためのハンドル部14から構成されている。
シャフト部10及びハンドル部14は、分解可能に構成され、シャフト部10及びハンドル部14の内部を洗浄することにより再利用することができるようになっている。
シャフト部10の後端部は、シャフト部10に固定されているダイヤル16を有している。ハンドル部14の前端部には、ハンドル部14に対して回転自在に取り付けられているダイヤル18を有している。ダイヤル16はダイヤル18に螺合することができ一体に回転するように構成されている。従って、ダイヤル16又はダイヤル18を回転することでシャフト10を回転することができるようになっている。
ハンドル部14は、固定ハンドル20及び可動ハンドル22から構成されている。固定ハンドル20は、前端から所定の距離後方に延びていると共に下方に所定の距離延びている。また、固定ハンドル20は、表面側の第1固定ハンドルケース24及び裏面側の第2固定ハンドルケース26を有している。
可動ハンドル22は、固定ハンドル20の第1固定ハンドルケース24と第2ハンドルケース26の間に設けられ、固定ハンドル20に対して接近又は離間するように軸部28で揺動自在に軸支されている。また、可動ハンドル22は、表面側の第1可動ハンドルケース30及び裏面側の第2可動ハンドルケース32を有している。
固定ハンドル20には、術者が指を掛けるためのリング部20aが形成されている。同様に、可動ハンドル22には、術者が指を掛けるためのリング部22aが形成されている。
ハンドル部14には、固定ハンドル20に対して可動ハンドル22が離間する方向の揺動を禁止する移動規制手段34が設けられている。
移動規制手段34は、固定ハンドル20の下方に延びている上端部のダイヤル18とリング20aとの間に設けられ、移動規制手段34の作動及び解除の切り替えができる切り替えホイール36が設けられている。
固定ハンドル20と可動ハンドルとの間には、可動ハンドルラチェット部42と固定ハンドルラチェット部48とからなるラチェット機構が設けられている。可動ハンドルラチェット部42は、可動ハンドルに固定され固定ハンドル側に所定の距離延びている可動ハンドルアーム部38と、可動ハンドルアーム部38の上端部に形成されている複数の爪が並列している可動ハンドルラチェット歯部40とを有している。固定ハンドルラチェット部48は、固定ハンドル20に軸支され可動ハンドルラチェット歯40の上方で可動ハンドル22側に所定の距離延びている固定ハンドルアーム部44と、固定ハンドルアーム部44の後端部に設けられ可動ハンドルラチェット部42の可動ハンドルラチェット歯部40と噛み合うように形成されている固定ハンドルラチェット爪部46が形成されている。
固定ハンドル20の上端部には、固定ハンドル20の上端部から可動ハンドル22の上方に向けて斜めに、シャフト部10の前端部にある前端作動部12に電流を供給するための電源接続端子50が設けられている。
図2は、本実施形態の鉗子を分解した状態を示す図である。鉗子1は、シャフト部10のインナ52及びアウタ54、並びに、ハンドル部14に分解することができる。
インナ52は、細長円柱状に形成されたロッド56、及び前端作動部12から構成されている。ロッド56及び前端作動部12の素材としては、ステンレス等が挙げられる。
アウタ54は、インナ52のロッド56より径大である内径を有する細長円筒状に形成されているアウタパイプ58、及びアウタパイプ58の後部に設けられたダイヤル16から構成されている。アウタ54の外面には、絶縁材料が被覆されている。アウタパイプ58の素材としては、ステンレス等が挙げられる。
ハンドル部14は、可動ハンドル22を固定ハンドル20に対して離間する方向に移動することができ、可動ハンドルラチェット歯部40と固定ハンドルラチェット爪部46とが噛み合わない状態にすることができる。
シャフト部10を組み立てた状態において、インナ52のロッド56とアウタ54のアウタパイプ58とは、ロッド56がアウタパイプ58内をアウタパイプ58に対して回動不能且つ往復動可能であるように形成されている。
図3(a)は、前端作動部の作動状態を示す図である。前端作動部12は、リンク機構60、及びリンク機構60に連結された一対の顎部62を有している。一対の顎部62は、アウタ54のアウタパイプ58の前端部に軸部64により回転自在に支持されている。リンク機構60は、インナ52のロッド56の前端に連結されており、ロッド56がシャフト部10内で往復運動(例えば、長さL)するのに応じて、リンク機構60が動作して一対の顎部62が開閉する。ロッド56が後端部の方向に動作する場合に一対の顎部62が閉じ、ロッド56が前端部の方向に動作する場合に一対の顎部62が開く。
図3(b)は、図3(a)の矢視Aを示す。一対の顎部62が噛み合う面は、ロッド56が延びる方向に対して斜めになるように形成されている。
図4は、移動規制手段が作動している状態のハンドル部の内部構造を示す図である。図5は、移動規制手段が解除されている状態のハンドル部の内部構造を示す図である。移動規制手段34は、可動ハンドル22に設けられている可動ハンドルラチェット部42、固定ハンドルに設けられている固定ハンドルラチェット部48、切り替えホイール36、揺動レバー66、及びスプリング(弾性部材)68から構成されている。
可動ハンドルラチェット部42は、可動ハンドル22に固定される可動ハンドル固定部70、可動ハンドル固定部70から固定ハンドル側に所定の距離延びる可動ハンドルアーム部38、可動ハンドルアーム部38に前端部から後端部に向けて所定の距離に複数の爪が並列している可動ハンドルラチェット歯部40から構成されている。
可動ハンドルアーム部38の下面は滑らかな曲線となるように形成されている。可動ハンドルラチェット歯部40は、上方後部に向けて複数の爪が並列するように形成されている。可動ハンドルラチェット部42は、可動ハンドル22が揺動する支点である軸部28に近くなるように可動ハンドル22の中央部近傍に設けられている。
固定ハンドルラチェット部48は、固定ハンドル20で前後方向に揺動自在に軸部72により軸支され軸部72から上方に所定の距離延びている固定ハンドルレバー部74、固定ハンドルレバー部74の中央部から可動ハンドルラチェット歯部40の上方位置で可動ハンドル22側に所定の距離延びている固定ハンドルアーム部44、固定ハンドルアーム部44の後端部に設けられ可動ハンドルラチェット部42の可動ハンドルラチェット歯部40と噛み合うように形成されている固定ハンドルラチェット爪部46から構成されている。
固定ハンドルラチェット爪部46は、可動ハンドルラチェット歯部40と噛み合うように下方前部に向けて爪が形成されている。
ラチェット機構は上記の構成となっているため、可動ハンドルラチェット部42に誤って人体や手術用のドレープ等が接触した場合、可動ハンドルアーム部38の下面は滑らかであり、可動ハンドルラチェット歯部40は上方後部に向けて形成されているため、人体に損傷を与えたりドレープを巻き込むことを未然に防止することができる。また、可動ハンドルラチェット部42及び固定ハンドルラチェット部48は、ハンドル部14の中央部に設けられており外部に露出する面積が小さいため、可動ハンドルラチェット歯部40と固定ハンドルラチェット爪部46との間に術者の着衣等が引き込まれることを未然に防止することができる。
図6は、切り替えホイールを示す図面であり、(a)斜視図、(b)側面図、(c)は(b)と90度異なる方向から見た図である。切り替えホイール36は、真円における180度対向する部分が切り欠かれた形状をしており、真円部78と切り欠き部80が90度毎に形成されている。
切り替えホイール36は、固定ハンドルラチェット部48の上方位置で固定ハンドル20に水平方向に回転自在に設けられていると共に、前後方向に移動可能に軸部76により軸支されている。切り替えホイール36は、ハンドル部14の外部からの回転及び前後移動操作により可動ハンドルラチェット歯部40と固定ハンドルラチェット爪部46との噛み合い及び解除とを行い可動ハンドル22の揺動の禁止及び許容を切り替える。
揺動レバー66は、可動ハンドルラチェット部42と切り替えホイール36の間に設けられ固定ハンドル20に前後方向に揺動自在に軸部82により軸支されている。また、揺動レバー66は、下端部が固定ハンドルレバー部74の上部後端に当接する一方、上端部が前記切り替えホイール36の後端に当接するように形成されている。
スプリング68は、固定ハンドルレバー部74の前端に設けられ、可動ハンドルラチェット歯部40と固定ハンドルラチェット爪部46とが噛み合う方向に固定ハンドルラチェット部48を付勢する。また、スプリング68は、揺動レバー66を固定ハンドルラレバー部74を介して軸部82により切り替えホイール36を前方に押し出すように付勢する。
移動規制手段34が設けられている固定ハンドル20の後端及び可動ハンドル22の前端には、固定ハンドル20の後端に開口を有する収納凹部84が設けられ、可動ハンドル22の前端に開口を有する収納凹部86が設けられている。収納凹部84の開口からは、固定ハンドルに設けられている固定ハンドルラチェット部48、切り替えホイール36、揺動レバー66、及びスプリング68を洗浄液で洗浄できる。収納凹部86の開口86からは、可動ハンドル22に設けられている可動ハンドルラチェット部42を洗浄液で洗浄することができる。
シャフト部10が挿入される固定ハンドル20の前端部には、シャフト部10の後部を保持する円筒状に形成されているシャフトホルダ88が設けられている。シャフト部10の後端部には、球状に形成されている球状体90が形成されている。球状体90は、可動ハンドル22の円筒状に形成されているジョイントホルダ92で支持されている。可動ハンドル22を固定ハンドル20に対して回転すると、球状体90がジョイントホルダ92で支持されシャフト部10のロッド56が前後に移動して前端作動部12が作動する。
次に、以上のように構成される鉗子1の作動について説明する。図4に示すように、移動規制手段34が作動している状態にするためには、切り替えホイール36を切り欠き部80が前後に位置するように回転操作する。
切り替えホイール36を切り欠き部80が前後に位置するように回転操作すると、揺動レバー66が軸部82により反時計回り方向に回転し、固定ハンドルラチェット部48がスプリング68の付勢力で軸部82により時計回り方向に回転して、固定ハンドルラチェット爪部46と可動ハンドルラチェット歯部40とが噛み合うようになる。従って、移動規制手段34が作動して可動ハンドル22が固定ハンドル20に対して離間する方向の移動ができなくなる。
図5に示すように、移動規制手段34が解除されている状態にするためには、切り替えホイール36を真円部78が前後に位置するように回転操作する。
切り替えホイール36を真円部78が前後に位置するように回転操作すると、揺動レバー66が軸部82により時計回り方向に回転し、固定ハンドルラチェット部48に付勢されているスプリング68の付勢力に抗して固定ハンドルラチェット部48の上部後端を押圧し軸部82により反時計回り方向に回転して、固定ハンドルラチェット爪部46と可動ハンドルラチェット歯部40とが噛み合わないようになる。従って、移動規制手段34が解除されて可動ハンドル22が固定ハンドル20に対して接近又は離間する方向の移動ができるようになる。
標準的な使用態様としては、可動ハンドル22のリング部32に親指を挿入し、固定ハンドル20のリング部30に中指及び薬指を挿入し、可動操作ハンドル22を移動する。人差し指はフリーな状態にあるため、ダイヤル16又はダイヤル18を回すこともできるし、切り替えホイール36を回すこともできる。
また、切り替えホイール36を回転して移動規制手段34を作動した状態にしたときに移動規制手段34を解除する必要がある場合もある。このような場合には、人差し指を使って切り替えホイール36を後方に向けて押圧することで、切り替えホイール36が揺動レバー66を押圧し、揺動レバー66が軸部82により時計回り方向に回転し、固定ハンドルラチェット部48に付勢されているスプリング68の付勢力に抗して固定ハンドルラチェット部48の上部後端を押圧し軸部82により反時計回り方向に回転して、固定ハンドルラチェット爪部46と可動ハンドルラチェット歯部40とが噛み合わないようにすることができる。
以上、本発明によれば、可動ハンドルラチェット歯部40と固定ハンドルラチェット爪部46とが噛み合うように付勢すると共に、揺動レバー66を固定ハンドルラチェット部48を介して切り替えホイール36を前方に押し出すように付勢する単一のスプリング68とを有するので、切り替えホイール36により可動ハンドル22の揺動を禁止するように操作した場合に、揺動レバー66が反時計回り方向に回転し、固定ハンドルラチェット部48がスプリング68の付勢力で時計回り方向に回転して、可動ハンドルラチェット歯部40と固定ハンドルラチェット爪部46とが噛み合うようになる。一方、この状態で切り替えホイール36を手で後方に移動するように押圧すると可動ハンドルラチェット歯部40と固定ハンドルラチェット爪部46との噛み合いが一時的に解除され、切り替えホイール36から手を離すと弾性部材の付勢力で、また可動ハンドルラチェット歯部40と固定ハンドルラチェット爪部46とが噛み合うようになり、移動規制手段34を作動させている場合でも切り替えホイール36を操作することで一時的に解除が可能になる。
一方、切り替えホイール36により可動ハンドル22の揺動を許容するように操作した場合に、揺動レバー66が時計回り方向に回転し、固定ハンドルラチェット部48がスプリング68の付勢力に抗して固定ハンドルレバー部74の上部後端を押圧して固定ハンドルラチェット部48が時計回り方向に回転して、可動ハンドルラチェット歯部40と固定ハンドルラチェット爪部46とが噛み合わないようになる。このように、単一のスプリング68が、可動ハンドルラチェット歯部40と固定ハンドルラチェット爪部46とが噛み合うように付勢すると共に、揺動レバー66を固定ハンドルレバー部74を介して前記切り替えホイール36を前方に押し出すように付勢するので、ハンドル部10に使用する部品点数を減らすことができて組み立て及び部品のコストを低減することができる。
また、本発明によれば、シャフト部10とハンドル部14とが分解可能に設けられ、移動規制手段34が外部と連通するように固定ハンドル20の後端及び可動ハンドル22の前端に開口する収納凹部84,86が設けられているので、再利用可能な鉗子1において、内部の洗浄を容易にすることができる。
尚、本実施形態において、可動ハンドルラチェット歯部40と固定ハンドルラチェット爪部46とが噛み合うように付勢すると共に、揺動レバー66を固定ハンドルレバー部74を介して前記切り替えホイール36を前方に押し出すように付勢するスプリング68は、固定ハンドルレバー部74の前端に設けられているが、固定ハンドルラチェット部48が軸部72に対して時計回り方向に付勢されていればよく、固定ハンドルレバー部74を後方に引っ張るもの、固定ハンドルアーム部38を下方に押し付けるもの、固定ハンドルアーム部38を下方に引っ張るもの、及び軸部72に設けられ固定ハンドルラチェット部48を時計回り方向に付勢するねじりコイルバネ等のであってもよい。
また、スプリング68の素材としては、例えば、ステンレス鋼線が挙げられるが、ゴムや弾性を有する樹脂材料であってもよい。
1…鉗子、10…シャフト部、12…前端作動部、14…ハンドル部、16…ダイヤル、18…ダイヤル、20…固定ハンドル、20a…リング部、22…可動ハンドル、22a…リング部、24…第1固定ハンドルケース、26…第2固定ハンドルケース、28…軸部、30…第1可動ハンドルケース、32…第2可動ハンドルケース、34…移動規制手段、36…切り替えホイール、38…可動ハンドルアーム部、40…可動ハンドルラチェット歯部、42…可動ハンドルラチェット部、44…固定ハンドルアーム部、46…固定ハンドルラチェット爪部、48…固定ハンドルラチェット部、50…電源接続端子、52…インナ、54…アウタ、56…ロッド、58…アウタパイプ、60…リンク機構、62…顎部、64…軸部、66…揺動レバー、68…スプリング、70…可動ハンドル固定部、72…軸部、74…固定ハンドルレバー部、76…軸部、78…真円部、80…切り欠き部、82…軸部、84…収納凹部、86…収納凹部、88…シャフトホルダ、90…球状体、92…ジョイントホルダ。

Claims (2)

  1. シャフト部と、
    前記シャフト部の前端部にある前端作動部と、
    前記シャフト部の後端部にあって前記前端作動部を操作するための前記シャフト部から下方に所定の距離延びるハンドル部とを有し、
    前記ハンドル部は、固定ハンドルと前記固定ハンドルに対して接近又は離間する方向に揺動する可動ハンドルとを有し、
    前記固定ハンドルに対して前記可動ハンドルが揺動することにより前記前端作動部が作動され、
    前記ハンドル部は、前記可動ハンドルの揺動のうち前記固定ハンドルに対して離間する方向の揺動を禁止する移動規制手段を有し、
    前記移動規制手段は、
    前記可動ハンドルに固定される可動ハンドル固定部と、前記可動ハンドル固定部から前記固定ハンドル側に所定の距離延びる可動ハンドルアーム部と、前記可動ハンドルアーム部に前端部から後端部に向けて所定の距離に複数の爪が並列している可動ハンドルラチェット歯部とを有する可動ハンドルラチェット部と、
    前記固定ハンドルに前後方向に揺動自在に軸部により軸支され軸部から上方に所定の距離延びる固定ハンドルレバー部と、前記固定ハンドルレバー部の中央部から前記可動ハンドルラチェット歯部の上方位置まで所定の距離延びる固定ハンドルアーム部と、前記固定ハンドルアーム部の後端部に設けられ前記可動ハンドルラチェット部の前記可動ハンドルラチェット歯部と噛み合うように形成されている固定ハンドルラチェット爪部とを有する固定ハンドルラチェット部と、
    前記固定ハンドルラチェット部の上方位置で前記固定ハンドルに水平方向に回転自在に設けられていると共に、前後方向に移動可能に軸部により軸支され、前記ハンドル部の外部からの回転及び前後移動操作により前記可動ハンドルラチェット歯部と前記固定ハンドルラチェット爪部との噛み合い及び解除とを行い前記可動ハンドルの揺動の禁止及び許容を切り替える切り替えホイールと、
    前記固定ハンドルラチェット部と前記切り替えホイールの間に設けられ前記固定ハンドルに前後方向に揺動自在に軸部により軸支されると共に、下端部が前記固定ハンドルレバー部の上部後端に当接する一方、上端部が前記切り替えホイールの後端に当接する揺動レバーと、
    前記可動ハンドルラチェット歯部と前記固定ハンドルラチェット爪部とが噛み合うように固定ハンドルラチェット部を付勢すると共に、前記揺動レバーを前記固定ハンドルレバー部を介して前記切り替えホイールを前方に押し出すように付勢する単一の弾性部材とを備えることを特徴とする鉗子。
  2. 請求項1記載の鉗子において、
    前記シャフト部と前記ハンドル部とが分解可能に設けられ、
    前記移動規制手段が外部と連通するように前記固定ハンドルの後端及び前記可動ハンドルの前端に開口する収納凹部が設けられていることを特徴とする鉗子。
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