JP2003111768A - 鉗 子 - Google Patents

鉗 子

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JP2003111768A
JP2003111768A JP2001310156A JP2001310156A JP2003111768A JP 2003111768 A JP2003111768 A JP 2003111768A JP 2001310156 A JP2001310156 A JP 2001310156A JP 2001310156 A JP2001310156 A JP 2001310156A JP 2003111768 A JP2003111768 A JP 2003111768A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作性を良好とすることができ、安定して移
動規制手段の切り替えを行うことができる鉗子を提供す
る。 【解決手段】 ハンドル部30には、切り替え操作を行
うためのホイールダイヤル50が回動可能に軸着されて
ハンドル部30から一部が外部に露出されている。前記
ホイールダイヤル50の面に係合して、ホイールダイヤ
ル50の回転に応じてホイールダイヤル50に対して接
離方向に運動可能となったプッシュロッド52と、プッ
シュロッド52の運動に応じて押圧されると共にプッシ
ュロッド52からの押圧方向と反対方向に付勢されたラ
チェットギヤ54とを備える。ラチェットギヤ54にラ
チェット歯54dが形成され、可動操作ハンドル60に
ラチェット歯64dが形成され、ラチェットギヤ54が
プッシュロッド52によって押圧されたときにラチェッ
ト歯54d、64dが互いに噛み合う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡検査や内視
鏡下手術等に用いられる鉗子に係り、特にそのハンドル
部の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば内視鏡手術において、組織
の把持、剥離、切除などの作業を外科医の手の代わりと
なって行うために鉗子が使用されている。一般に鉗子
は、体内に挿入される細長いシャフト部と、シャフト部
の先端部にあってリンク機構を有した先端作動部と、シ
ャフト部の末端部にあって先端作動部を操作するための
ハンドル部とを有しており、ハンドル部を操作して、シ
ャフト部内のロッドを往復運動させることで先端作動部
を作動させることができる。
【0003】術中における用途に応じて、この先端作動
部の形状が異なった多種類の鉗子があり、組織を把持す
るための把持鉗子や、剥離を行うための剥離鉗子などが
ある。例えば、把持鉗子で胆嚢管摘出術を例にとると、
カニューレから挿入し、胆嚢底部を把持し、腹側頭部へ
肝臓とともに把持し又は牽引する作業などに使用され
る。このような作業、特に把持作業を行うときに、ハン
ドル部を操作して、先端作動部の作動方向を一方向にの
み規制して逆戻りしないようにして、確実に把持状態を
保持し、一連の作業が終了すると、方向規制を解除して
先端作動部を開閉自在な初期状態に戻すことが行われて
いる。この方向規制のための機構として、特開平6−1
4874号公報や特開平10−71151号公報に開示
された移動規制手段が知られている。
【0004】特開平6−14874号公報に記載された
移動規制手段は、ラチェット機構を使用しており、ラチ
ェット機構は、ハンドル部の一方の操作部に片持ち支持
され係止突起を有する弾性的ストリップと、ハンドル部
の他方の操作部から伸長し前記係止突起と噛合うラチェ
ット歯を有するラチェット要素とを有しており、いずれ
かの操作部に可動に結合されたカムレバーを軸方向に移
動させると、弾性的ストリップの係止突起とラチェット
要素のラチェット歯が噛み合い、ハンドル部の操作が制
限されるようになっている。
【0005】また、特開平10−71151号公報に記
載された移動規制手段は、取手本体に可動に結合され通
り穴を有する鎖錠タブと、取手に固定され、鎖錠タブの
通り穴を通して鎖錠タブと可動に係合する鎖錠棒と、鎖
錠棒と鎖錠タブの係合を解放するための鎖錠タブに作動
可能に結合された解放トリガと、を有しており、解放ト
リガを押すまでは、鎖錠棒と鎖錠タブとが係合し、取手
の動作が制限されており、解放トリガを押して、解放ト
リガを取手本体に形成された突起に係合することによっ
て、鎖錠棒と鎖錠タブとの係合が解放され、ハンドル部
の双方向動作ができるようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来公報に記載された鉗子では、カムレバーや解放トリガ
を軸方向に平行な方向にほぼ直線的に操作する必要があ
り、そのストロークに相当して指を動かす必要がある。
そのため、必然的に指がハンドル部から離れる量が大き
くなり、操作が行い難く、また、操作中に鉗子を安定し
て保持することができなくなるという問題がある。ま
た、操作の方向が一義的に決まってしまい自由度がない
ために、術者によっては、操作がしにくく感じる場合も
ある。
【0007】また、従来の構成では、移動規制手段の現
在の状態が分かり難く、運動が規制されている状態か、
それとも相対往復運動が可能となっている状態かを直感
的に判断することができず、迅速な判断・操作を求めら
れる手術では適当でないという問題もある。
【0008】本発明は上記課題に鑑みなされたもので、
その目的は、操作性を良好とすることができ、安定して
移動規制手段の切り替えを行うことができる鉗子を提供
することである。
【0009】さらに、他の目的は、移動規制手段の切り
替え状態を直感的に判断することができる鉗子を提供す
ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明は、シャフト部と、シャフ
ト部の先端部にある先端作動部と、シャフト部の末端部
にあって先端作動部を操作するためのハンドル部とを有
し、ハンドル部は、相対往復運動が可能となってその相
対往復運動によって前記先端作動部を作動させる2つの
操作部を有し、さらに、2つの操作部の相対往復運動の
うちの一方向の運動を禁止する移動規制手段を有し、移
動規制手段の解除と作動を切り替え可能となった鉗子に
おいて、前記ハンドル部には、切り替え操作を行うため
のホイール部が回動可能に軸着されて、ホイール部の一
部が外部に露出されており、該ホイール部の回転位置で
前記移動規制手段の解除と作動を切り替えることを特徴
とする。
【0011】ホイール部を回転させることにより、移動
規制手段の解除と作動を切り替えるために、操作が行い
やすく、ハンドル部から指を大きく離す必要がないの
で、鉗子を安定して保持することができる。また、ホイ
ール部の回転方向をいずれの方向に操作しても移動規制
手段を切り替えるようにすることもでき、その場合には
術者によって使いやすい方向で操作を行うことができる
ようになる。
【0012】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の前記ホイール部が、移動規制手段が解除されている
ときには、外部へと大きく露出されており、移動規制手
段が作動しているときには、外部へと小さく露出される
ことを特徴とする。ホイール部の露出程度によって移動
規制手段の現在の状態を迅速且つ直感的に判断すること
ができる。
【0013】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載の前記移動規制手段が、前記ホイール部の面
に係合して、ホイール部の回転に応じてホイール部に対
して接離方向に運動可能となったプッシュロッドと、プ
ッシュロッドの運動に応じて押圧されると共にプッシュ
ロッドからの押圧方向と反対方向に付勢されたラチェッ
トギヤとを備え、前記2つの操作部のいずれか一つの操
作部とラチェットギヤのいずれか一方にラチェット歯が
形成され、いずれか他方がラチェットギヤがプッシュロ
ッドから押圧されたときにラチェット歯に噛み合うよう
に構成され、前記ホイール部のプッシュロッドと係合す
る部分には凹部が形成されており、周方向に沿って、プ
ッシュロッドの係合の強さの程度が交互に変化するよう
に、凹部の深さが変化することを特徴とする。ホイール
部の回転をプッシュロッドの接離方向の運動に変換し
て、プッシュロッドの押圧に変える。プッシュロッドが
押圧されると、操作部のいずれか一つの操作部とラチェ
ットギヤの一方に形成されたラチェット歯と他方とが噛
合うために、移動を規制することができるようになる。
前記他方には、一方に形成されたラチェット歯に噛み合
う多数のラチェット歯や少なくとも1つの係合突起を形
成することができる。また、ホイール部は、前記2つの
操作部の他方の操作部に軸着することができる。さら
に、ホイール部の凹部がプッシュロッドと係合すること
によって、移動規制手段の解除と作動の状態を安定的に
保持することができると共に、ホイール部を回動操作し
たときに、凹部によって操作者に節度感を与えることが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。尚、以下の実施形態は本発明を限定
するものではない。
【0015】図1は本発明に係る鉗子1の概略全体構成
図を示した図であり、この鉗子1は、カニューレを介し
て体内に挿入されるシャフト部10と、シャフト部10
の先端部にある先端作動部20と、シャフト部10の末
端部にあって先端作動部20を操作するためのハンドル
部30と、から構成されている。
【0016】シャフト部10は、図3に示すように、ス
テンレスなどの金属材料の中空管から形成されるシース
13と、シース13内をシース13に対して回動不能且
つ往復動可能に貫通するロッド12と、シース13の外
側を被覆する絶縁材料からなる被覆チューブ11とから
主に構成される。シャフト部10は、回転ノブ16(図
1、図2参照)と共にハンドル部30に結合される。
【0017】先端作動部20は、リンク機構21と、リ
ンク機構21に連結された一対の顎部22とを有してい
る。一対の顎部22は、シース13の先端に支持ピン1
4によって回動可能に支持されている。リンク機構21
は、ロッド12の一端に連結されており、ロッド12が
シャフト部10内で往復運動するに応じて、リンク機構
21が動作し、一対の顎部22の開閉が行われるように
なっている。
【0018】ハンドル部30は、主として、互いに組み
合わされる第1ケース32と第2ケース34とからなる
ケース36と、第1ケース32と一体になった固定操作
ハンドル40(操作部)と、固定操作ハンドル40に対
して相対的に可動となった可動操作ハンドル60(操作
部)と、から構成される。可動操作ハンドル60は、互
いに組み合わされる第1ハンドルケース62と第2ハン
ドルケース64とからなり、これらが一体に組み合わさ
れて、第1ケース32の内部に形成されたピン32aが
第1ハンドルケース62及び第2ハンドルケース64の
軸受孔62a、64aに挿入されることで、ケース36
に対して回動可能に取り付けられている。そして、可動
操作ハンドル60は、第1ケース32の下縁部に形成さ
れた切欠部32cの範囲で、固定操作ハンドル40に対
して接離方向に相対移動可能となっている。
【0019】固定操作ハンドル40には、術者の指を掛
けるためのリング部40aが形成されている。同様に、
可動操作ハンドル60の第1ハンドルケース62と第2
ハンドルケース64にもそれぞれ術者の指を掛けるため
のリング部62bと64bが形成される。
【0020】前記シース13の基部にはロッド固定具7
0、71が取り付けられており、ロッド固定具70、7
1がケース36の先端開口部に回動可能に係止される。
また、回転ノブ16がロッド固定具70、71に連結さ
れて、回転ノブ16とシャフト部10が一体的にケース
36に対して回動可能となる。一方、ロッド12の基部
は、ケース36の先端開口部からケース36内へと挿入
され、ケース36内で通電板17に接触している。通電
板17は、電極棒18に接続されており、電気焼灼の際
にロッド12の基部の端部には、互いに組み合わされる
半球体66、67からなるボール68が取り付けられて
いる。ケース36内に挿入される可動操作ハンドル60
の第1ハンドルケース62と第2ハンドルケース64の
先端部には、前記ボール68を支承する凹部62cと凹
部64cがそれぞれ形成されている。可動操作ハンドル
60が回動して、固定操作ハンドル40に対して接離方
向に相対移動するのに応じて、第1ハンドルケース62
と第2ハンドルケース64のそれぞれの先端部で支承さ
れたボール68がケース36内を往復運動し、ロッド1
2がシース13内を往復運動して、先端作動部20の一
対の顎部22が開閉作動するようになっている。
【0021】図4に示すように、ケース36の前側部に
は、移動規制手段が設けられている。移動規制手段は、
ホイールダイヤル50と、プッシュロッド52と、ラチ
ェットギヤ54と、前記第2ハンドルケース64に形成
されたラチェット歯64dと、スプリング56とから構
成される。
【0022】図6に示すように、ホイールダイヤル50
は、その中央から突出した軸部50aが第1ケース32
と第2ケース34のそれぞれに形成された軸受部32
b、34bに軸支される。軸部50aは略上下方向を向
いており、ホイールダイヤル50は略上下軸を中心とし
て回動可能となっており、ホイールダイヤル50の一部
がケース36から露出している。ホイールダイヤル50
は、図6(d)に示したように、その外周縁が真円では
なく、180度対向する部分が切り欠かれた略卵型形状
をなしている。そして、切り欠かれた部分に対応して、
ホイールダイヤル50の裏面には周方向に180度間隔
で深く大きな凹部50b、50bが形成されており、切
り欠かれていない部分に対応し且つこれらの凹部50b
に周方向に90度離間して浅い小さな凹部50c、50
cが形成されている。
【0023】図7に示すように、プッシュロッド52
は、概略、円柱形状をなしており、その中央部には外径
方向に広がった鍔部52aを有している。この鍔部52
aは、第1ケース32と第2ケース34に形成された枠
部32e(図4及び図5参照)に上下方向に移動可能に
嵌め込まれる。また、円柱形状の両端部は、それぞれ曲
面となっており、その上端部は、前記ホイールダイヤル
50の凹部50b、50cに係合可能となった係合端部
52bとなっている。係合端部52bは、凹部50bに
完全にはまり込んで強く係合し、凹部50cにはその一
部がはまり込むだけであり軽く係合する。プッシュロッ
ド52の下端部は、前記ラチェットギヤ54の一端部の
上面54a(図4及び図5参照)に接触する接触端部5
2cとなっている。
【0024】図8に示すように、ラチェットギヤ54に
は軸受孔54bが形成されており、この軸受孔54b
に、第1ケース32の内部に形成されたピン32dが挿
入され、これによりラチェットギヤ54はケース36に
対して回動可能に取り付けられている。軸受孔54bを
中心として、一端側には、スプリング56を受けるバネ
受け突起54cが形成されており、他端側の下面にはラ
チェット歯54dが形成されている。スプリング56
は、このラチェットギヤ54のバネ受け突起54cと第
1ケース32の内部に形成されたバネ受け部32fとの
間に介挿されており、常時ラチェットギヤ54の一端側
を上方に、他端側を下方へと付勢している。そして、他
端側にあるラチェット歯54dは、前記ラチェット歯6
4dと噛み合い可能となっている。尚、ラチェット歯5
4dとラチェット歯64dのいずれか一方は、係合突起
のようなものであってもよい。
【0025】前記第2ハンドルケース64に形成された
ラチェット歯64dは、可動操作ハンドル60がどのよ
うな位置にあってもラチェット歯54dに噛み合うこと
ができるように可動操作ハンドル60の回動軌跡に合致
するべく、並設されたラチェット歯同士が円弧状を描い
ている。
【0026】以上のように構成される鉗子1において、
その作用を説明する。通常時には、図4に示したよう
に、移動規制手段は解除されており、ホイールダイヤル
50は、その小さな凹部50cの一つがケース36から
露出し、対向する小さな凹部50cに、前記プッシュロ
ッド52の係合端部52bが軽く係合している。このと
き、プッシュロッド52は、ラチェットギヤ54の一端
側の上面54aを、前記スプリング56のバネ力に抗し
て押圧しており、ラチェットギヤ54の他端側は上方に
移動している。従って、ラチェット歯54dとラチェッ
ト歯64dとの噛み合いは、解除されている。この状態
では、可動操作ハンドル60の移動は、移動規制手段に
よって規制されていないので、可動操作ハンドル60の
リング部64bと固定操作ハンドル40のリング部40
aにぞれぞれ指を掛けた術者は、可動操作ハンドル60
のリング部62b、64bを固定操作ハンドル40のリ
ング部40aに対して接離方向に移動することができ、
この接離動作に合わせて、先端作動部20の一対の顎部
22が閉開する。リング部62b、64bをリング部4
0aに接近させると、一対の顎部22が閉じ、リング部
62b、64bをリング部40aから離反させると、一
対の顎部22が開く。そして、所望の組織の把持を行う
場合には、組織を挟んで顎部22を閉じた後、ホイール
ダイヤル50を90度回転させて、移動規制手段を作動
させる。これにより、プッシュロッド52の係合端部5
2bが、ホイールダイヤル50の深い凹部50bに係合
して、凹部50b内へと進入することができるようにな
る。このため、スプリング56の付勢力により、ラチェ
ットギヤ54の一端側が上方へ移動し、他端側が下方へ
と移動する。ラチェットギヤ54のラチェット歯54d
が、ラチェット歯64dと噛み合う。噛み合い後は、可
動操作ハンドル60のリング部62b、64bは、リン
グ部40aに接近させる方向、即ち、顎部22を閉じる
方向にのみ移動することができる。
【0027】標準的な使用態様としては、可動操作ハン
ドル60のリング部62b、64bに親指を挿入し、固
定操作ハンドル40のリング部40に中指及び薬指を挿
入し、固定操作ハンドル40の下端部に形成されたカー
ル部40bに小指を引っ掛けて、固定操作ハンドル40
を移動させる。人差し指はフリーな状態にあり、回転ノ
ブ16を回すために動かしたり、固定操作ハンドル40
の前方部40c部に添えている状態にある。移動規制手
段を切り替えるときには、人差し指を使ってホイールダ
イヤル50を回転させる。回転操作でよいために、指を
大きくハンドルから離すことはなく、安定して操作を行
うことができる。前記深い凹部50bと浅い凹部50c
は、90度間隔で交互に形成されており、切り替えの際
のホイールダイヤル50の回転方向はいずれでもよいた
め、操作者の操作しやすい方向へ操作すればよく、操作
性が良好である。
【0028】また、この凹部50b及び凹部50cと、
プッシュロッド52の係合端部52bとが係合するため
に、移動規制手段の解除と作動の状態を安定的に保持す
ることができる。また、ホイール部50を回転したとき
に、この凹部50b及び凹部50cがプッシュロッド5
2の係合端部52bと係合する度に、操作者に節度感を
与えることができる。尚、この実施形態では、深い凹部
50bと浅い凹部cとを90度間隔で形成しているが、
これに限るものではなく、適当な角度間隔で形成するこ
とができる。
【0029】前述のようにホイールダイヤル50はその
外周縁が真円から切り欠かれた形状となっており、移動
規制手段が解除されているときには、ホイールダイヤル
50の切り欠かれていない部分がケース36から突出し
ており、その突出量が大きく、一方、移動規制手段が作
動しているときには、ホイールダイヤル50の切り欠か
れている部分がケース36から突出しており、その突出
量が小さくなっている。このケース36からのホイール
ダイヤル50の突出量の違いで、術者は移動規制手段の
現在の状態を迅速且つ直感的に判断することができる。
移動規制手段が解除されているときには、ホイールダイ
ヤル50の突出量が大きいためにホイールダイヤル50
の操作がしやすくなっている。よって移動規制手段を作
動させようとする場合には、すぐに切り替えることがで
きるようになっている。その一方で、移動規制手段が作
動しているときには、ホイールダイヤル50の突出量が
小さいためにホイールダイヤル50の操作は移動規制手
段が解除されているときよりは、操作がしにくくなって
いる。よって、一旦、移動規制手段を作動させた場合に
は、簡単には切り替えができなくなっており、組織の把
持中不用意に移動規制手段が解除されないようになって
いる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ホ
イールを回転させることにより、移動規制手段の解除と
作動を切り替えるために、操作が行いやすく、ハンドル
部から指を大きく離す必要がないので、鉗子を安定して
保持することができる。また、ホイール部の回転方向を
いずれの方向に操作しても移動規制手段を切り替えるよ
うにすることもでき、その場合には術者によって使いや
すい方向で操作を行うこともできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉗子の実施形態を表す側面図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】(a)は図1のシャフト部の一部断面を含む側
面図、(b)は先端作動部の顎部が開いた状態を表す拡
大図である。
【図4】ハンドル部の内部構造を表す図であり、移動規
制手段が解除されている状態を表す。
【図5】ハンドル部の内部構造を表す図であり、移動規
制手段が作動されている状態を表す。
【図6】図2のホイールダイヤルの(a)は斜視図、
(b)は側面図、(c)は(b)と90度異なる方向か
ら見た図、(d)は下方から見た図である。
【図7】図2のプッシュロッドの(a)は平面図、
(b)は側面図である。
【図8】図2のラチェットギヤの(a)は斜視図、
(b)は側面図である。
【図9】図2の可動操作ハンドルの(a)は斜視図、
(b)は側面図である。
【符号の説明】
10 シャフト部 20 先端作動部 30 ハンドル部 40 固定操作ハンドル(操作部) 50 ホイールダイヤル(ホイール部) 52 プッシュロッド 54 ラチェットギヤ 54d ラチェット歯 60 可動操作ハンドル(操作部) 64d ラチェット歯

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフト部と、シャフト部の先端部にあ
    る先端作動部と、シャフト部の末端部にあって先端作動
    部を操作するためのハンドル部とを有し、ハンドル部
    は、相対往復運動が可能となってその相対往復運動によ
    って前記先端作動部を作動させる2つの操作部を有し、
    さらに、2つの操作部の相対往復運動のうちの一方向の
    運動を禁止する移動規制手段を有し、移動規制手段の解
    除と作動を切り替え可能となった鉗子において、 前記ハンドル部には、切り替え操作を行うためのホイー
    ル部が回動可能に軸着されて、ホイール部の一部が外部
    に露出されており、該ホイール部の回転位置で前記移動
    規制手段の解除と作動を切り替えることを特徴とする鉗
    子。
  2. 【請求項2】 前記ホイール部は、移動規制手段が解除
    されているときには、外部へと大きく露出されており、
    移動規制手段が作動しているときには、外部へと小さく
    露出されることを特徴とする請求項1記載の鉗子。
  3. 【請求項3】 前記移動規制手段は、前記ホイール部の
    面に係合して、ホイール部の回転に応じてホイール部に
    対して接離方向に運動可能となったプッシュロッドと、
    プッシュロッドの運動に応じて押圧されると共にプッシ
    ュロッドからの押圧方向と反対方向に付勢されたラチェ
    ットギヤとを備え、前記2つの操作部のいずれか一つの
    操作部とラチェットギヤのいずれか一方にラチェット歯
    が形成され、いずれか他方がラチェットギヤがプッシュ
    ロッドから押圧されたときにラチェット歯に噛み合うよ
    うに構成され、前記ホイール部のプッシュロッドと係合
    する部分には凹部が形成されており、周方向に沿って、
    プッシュロッドの係合の強さの程度が交互に変化するよ
    うに、凹部の深さが変化することを特徴とする請求項1
    または2記載の鉗子。
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JP2007203054A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Ethicon Endo Surgery Inc 閉鎖トリガーロック機構を備えた手術用切断/結合器具
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