JP7141834B2 - 油圧制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される変速装置の油圧制御装置に関する。
従来、下記特許文献1に開示されているように、車両に搭載される無段変速機(CVT)などの変速装置の油圧制御装置として、オイルが流通可能なように形成された油路を内部に備えたバルブボデーを備えたものがある。バルブボデーには、変速装置の作動に要する油圧回路の油路をなす溝が複雑な形状をなすように形成されている。
特開2000-249214号公報
上述したように、バルブボデーには、複雑な形状に形成された溝が設けられている。そのため、従来技術の油圧制御装置では、バルブボデーの内部に空気が入り込むと、この空気をバルブボデーの外部に排出することが難しいという問題があった。また、油圧制御装置は、バルブボデーに形成された溝によって構成される油路を介し、変速装置の各部に対して動作に必要なオイルが供給される構成とされている。そのため、前述のようにバルブボデーの内部に空気が入り込んだまま溜まった状態になると、変速装置の各部に対するオイルの供給が遅れ、その分だけ各部の動作に応答遅れが発生してしまう懸念がある。
例えば、従来技術の無段変速機では、トルクコンバータによるトルク増大作用により発進時のトルクを補うこととしている。車両の発進後、一定車速に到達してトルクの増大作用が不要になると、トルクコンバータ内に設けられたロックアップクラッチを係合させ、入出力軸を直結することにより、燃費向上を図っている。また、ABS非作動状態での急制動時には、車輪が回転停止前にロックアップクラッチを解放しないとエンストしてしまう。そこで、エンスト防止のため、従来技術の無段変速機では、急制動時にはロックアップクラッチを切り離し、入出力軸の直結を解除する必要がある。従来技術の無段変速機では、このようなロックアップクラッチの切り離しが、油圧制御装置から出力される指示圧に基づいて行われている。そのため、上述したように油圧制御装置をなすバルブボデー内に空気が入り込んで溜まった状態になると、指示圧の出力が遅れ、ロックアップクラッチの切り離しにおいて応答遅れが発生してしまう懸念がある。このような応答遅れが生じる状況であると、急制動時にロックアップクラッチの切り離しが行えず、エンストが発生する可能性がある。このように、バルブボデー内に空気が入り込んだまま、抜けにくい構成であると、車両の動作に支障が生じる懸念がある。
そこで本発明は、バルブボデーの内部に空気が入り込んだとしても、スムーズに空気をバルブボデーから排出させることが可能な油圧制御装置の提供を目的とした。
上述した課題を解決すべく提供される本発明は、車両に搭載される変速装置の油圧制御装置であって、オイルが流通可能なように形成された油路を内部に備えたバルブボデーを有し、前記バルブボデーが、表面から外側に向けて突出した突出部と、前記油路を前記バルブボデーの外部に連通させる連通孔とを有し、前記突出部が、前記油路に対して交差する方向に突出しており、前記連通孔が、前記突出部に設けられていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、仮にバルブボデーの油路内に空気が入り込んだとしても、連通孔を介して空気をスムーズに排出させることができる。これにより、バルブボデーの内部に空気が溜まった状態になることにより発生する応答遅れ等の懸念を抑制することができる。
また、上述した課題を解決すべく提供される本発明は、車両に搭載される変速装置の油圧制御装置であって、オイルが流通可能なように形成された油路を内部に備えたバルブボデーを有し、前記バルブボデーが、前記油路を前記バルブボデーの外部に連通させる連通孔と、前記バルブボデーの外部に向けて解放されたオイル溜りとを有し、前記連通孔が、前記オイル溜りに連通するように形成されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、バルブボデーの油路内に空気が入り込んでしまったとしても、連通孔を介して空気をスムーズに排出させることができる。また、上述したようなオイル溜りを設けることにより、連通孔が微細なゴミ等によって閉塞されてしまうのを抑制し、連通孔による空気の排出機能を常時発揮させることができる。
ここで、上述したように連通孔を設けた場合、連通孔の開口径が大きいとバルブボデーから連通孔を介して多くのオイルがリークし、油圧制御装置が本来の機能を十分に発揮できなくなる懸念がある。そのため、連通孔を設けることによる応答性遅れに対する効果と、連通孔を介したオイルのリーク量とを把握し、流量収支が成り立つように連通孔の開口径を調整することが望ましい。
かかる知見に基づけば、本発明の油圧制御装置は、前記連通孔の開口径が、前記油路をなす溝の幅に対して微少なものであることが望ましい。
かかる構成によれば、連通孔を介してバルブボデーから過剰にオイルがリークしてしまうのを抑制し、油圧制御装置が本来の機能を十分に発揮可能な状態に維持することができる。
上述した本発明の油圧制御装置は、前記バルブボデーが、所定の勾配で傾斜するように設置されるものであり、前記油路をなす溝が、前記傾斜方向に延びるように形成されており、前記連通孔のうち少なくとも一部が、前記油路をなす前記溝において前記傾斜方向上方側の領域において連通しているものであることが好ましい。
かかる構成によれば、バルブボデー内に空気が入り込んだとしても、連通孔を介して空気をスムーズに排出させることができる。
上述した本発明の油圧制御装置は、前記油路をなす溝の中途に、前記溝が延びる方向に隣接する他の部位よりも前記溝の深さが深くなる深溝部があり、前記連通孔のうち少なくとも一部が、前記深溝部に連通しているものであることが好ましい。
上述したように油路をなす溝に深さが深くなる深溝部がある場合には、深溝部に空気が溜まりやすい傾向にある。本発明の油圧制御装置では、このように空気が溜まりやすい傾向にある深溝部に形成された連通孔がある。そのため、本発明の油圧制御装置は、バルブボデー内に空気が入り込んだとしても、連通孔を介して空気をスムーズに排出させることができる。
上述した本発明の油圧制御装置は、前記バルブボデーの外部に向けて解放されたオイル溜りが前記突出部に設けられており、前記連通孔が、前記オイル溜りに連通するように形成されたものであっても良い。
かかる構成によれば、連通孔が微細なゴミ等によって閉塞されてしまうのを抑制し、連通孔における空気の排出機能を確保することができる。
上述した本発明の油圧制御装置は、前記油路に連通するように形成されたプラグ挿通孔が前記バルブボデーに設けられており、前記プラグ挿通孔に、前記バルブボデーの内外を隔てるプラグ部材が設けられており、前記プラグ部材に、前記連通孔が設けられているものであっても良い。
かかる構成とした場合についても、上述したオイル溜りを設けた場合と同様に連通孔における空気の排出機能を確保しつつ、連通孔が微細なゴミ等によって閉塞されてしまうのを抑制できる。
上述した本発明の油圧制御装置は、前記バルブボデーが、前記突出部の先端部において他部材に対して直接的あるいは間接的に面接触させた状態で設置されるものであり、前記突出部を前記他部材に対して面接触させることにより、前記突出部と前記他部材との間に、前記連通孔と連通すると共に、前記連通孔に対して交差する方向に延び、外部に連通した連通路が形成されるもので有っても良い。
かかる構成によれば、バルブボデーの突出部と他部材との間に連通路が外部に連通するように形成されると共に、連通路と連通孔とが連通した状態となる。そのため、バルブボデーの中に空気が入ったとしても、連通孔及び連通路を介してバルブボデーの外部に排出することができる。
ここで、上述したように突出部と他部材との間に連通路を形成する場合、他部材側に連通路をなす溝や切り欠きを設けることも可能であるが、他部材側に溝や切り欠きを設けるよりも突出部側に設ける方が、他部材と突出部との位置決め精度に依存することなく確実に空気の排出経路を形成できるものと考えられる。
かかる知見に基づけば、上述した本発明の油圧制御装置は、前記連通路をなす溝または切り欠きが、前記突出部の前記先端部に設けられているものであることが望ましい。
かかる構成によれば、他部材と突出部との位置決め精度に依存することなく連通路及び連通孔からなる空気の排出経路を形成できる。
上述した本発明の油圧制御装置は、前記突出部と前記他部材との間にプレート状部材が介在しており、前記連通路をなす溝または切り欠きが、前記プレート状部材に設けられているものであっても良い。
このような構成とした場合であっても、プレート状部材に設けられた溝や切り欠きにより連通路を形成し、連通路及び連通孔からなる空気の排出経路を構成することができる。
上述した本発明の油圧制御装置は、前記バルブボデーが、所定の勾配で傾斜するように設置されるものであり、前記連通路が、前記傾斜方向上方側を向けて解放されているものであることが望ましい。
かかる構成によれば、連通路及び連通孔からなる空気の排出経路を介して、より一層確実かつスムーズにバルブボデーから空気を排出させることができる。
本発明によれば、バルブボデーの内部に空気が入り込んだとしても、スムーズに空気をバルブボデーから排出させることが可能な油圧制御装置を提供できる。
車両に搭載されているトランスミッションシステムを一部破断した状態で示した側面図である。 バルブボデーの要部を示した天面図である。 バルブボデーの内部構造の要部を示した平面図である。 バルブボデーの要部を示した断面図である。 変形例に係るバルブボデーの要部を示した断面図である。 (a)は変形例に係るバルブボデーの突出部を示す平面図、(b)は変形例に係るバルブボデーの設置状態を示す断面図である。 (a)は変形例に係るバルブボデーの突出部を示す平面図、(b)は変形例に係るバルブボデーの設置状態を示す断面図である。 変形例に係るバルブボデーの設置状態を示す断面図である。 (a)は図8のバルブボデーの設置に用いられるシート部材を示す平面図、(b)は(a)の要部拡大図である。
続いて、本発明の一実施形態に係る油圧制御装置10について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
油圧制御装置10は、車両に搭載されるトランスミッションステムにおいて、油圧調整に用いられるものである。トランスミッションステムは、例えばFF横置き式の自動車用変速機等であり、従来公知のものと同様のものである。具体的には、トランスミッションステムは、油圧制御装置10の他に、エンジンの出力軸によりトルクコンバータを介して駆動される入力軸や、入力軸の回転を正逆切り替えて駆動軸に伝達する前後進切替装置、駆動プーリと従動プーリと両プーリ間に巻き掛けられたVベルトとを備えた無段変速装置、従動軸の動力を出力軸に伝達するデファレンシャル装置などをケーシング20内に収容したものである。図1に示すように、ケーシング20の下合面には、オイルが充填されたオイルパン22がボルト締め固定されている。オイルパン22内にはストレーナ(図示せず)が配置されている。
ケーシング20の底部であって、ストレーナの上方側の位置には、バルブボデー30が配置されている。バルブボデー30は、油圧制御装置10を構成するものである。図1に示すように、バルブボデー30は、ケーシング20内において所定方向に向けて所定の勾配で傾斜するように設置されている。本実施形態では、バルブボデー30は、平地に車両を配置した状態において、車両後方側から前方側に向けて上り勾配となる姿勢とされ、ケーシング20内に設置されている。
図3においては、本実施形態の説明に必要なもの以外は省略しているが、バルブボデー30は、トルクコンバータのロックアップ制御を行うための油圧経路のようにトランスミッションステムを作動させるために必要な油圧経路をなす複数の油路32等を内部に備えている。具体的には、バルブボデー30は、油圧経路(油路)をなす油路32等が形成されたブロックを複数備え、これらのブロックをボルトによって油密に結合したものとされている。バルブボデー30には、油圧経路に連通するストレーナの吐出口が接続されている。
また、バルブボデー30には、油圧経路における油圧を調整するための各種のバルブを挿通するためのバルブ挿通孔34が設けられている。バルブ挿通孔34は、油路32に対して交差する方向に形成されており、油路32と交差している箇所において適宜、油路32と連通している。そのため、バルブ挿通孔34に挿通されたバルブの動作制御を行うことにより、各油路32により形成された油圧経路(油路)の開閉制御を行うことができる。
油路32は、平地に車両を配置した状態においてバルブボデー30が傾斜する方向(本実施形態では車両の前後方向。図3においては左右方向。)に延びるように形成されている。また、油路32の途中には、浅溝部36と深溝部38とがある。浅溝部36は、油路32が延びる方向に隣接する他の部位よりも深さが浅い部分である。また、深溝部38は、油路32が延びる方向に隣接する他の部位よりも深さが深い部分である。具体的には、浅溝部36は、例えばバルブ挿通孔34が設けられた位置などに形成されている。また、深溝部38は、浅溝部36に対して隣接する位置に設けられている。
また、図2や図4に示すように、バルブボデー30は、突出部40と、連通孔42とを有する。突出部40は、バルブボデー30をなす各ブロック状の構造体のうち、設置状態において一番上方に位置する構造体に形成されたボス状のものである。突出部40は、油路をなす油路32に対してバルブボデー30の厚み方向交差する方向に突出している。すなわち、突出部40は、バルブボデー30の天面から上方に向けて突出している。
突出部40には、オイル溜り44が設けられており、オイルを溜めることができる。オイル溜り44は、突出部40の先端に設けられた凹部によって構成されており、バルブボデー30の外部に向けて解放されている。
連通孔42は、バルブボデー30の内部に入り込んだ空気を排出するために設けられた孔である。連通孔42は、突出部40において、油路32からバルブボデー30の外部に向けて延びるように形成されている。また、連通孔42は、オイル溜り44内に開口している。連通孔42は、その開口径が、油路32をなす溝の幅や深さに対して微少なものとされている。具体的には、連通孔42の開口径は、油路32をなす溝の幅や深さよりも一桁から二桁分のオーダーで小さなものとされている。
連通孔42は、バルブボデー30において油路32が設けられた位置に複数設けられている。連通孔42は、バルブボデー30内に空気が入り込んだ際に、空気が溜まりやすいと想定される場所に設けられている。
具体的には、上述したように、平地に車両を配置した状態において、バルブボデー30は、車両前方側に向かうにつれて上方に傾斜するように配置されている。そのため、車両が平地や上り坂にある状態においてバルブボデー30の中に空気が入り込んでいる場合、空気は油路32に沿ってバルブボデー30の傾斜方向上方側に移動して溜まる傾向にあると考えられる。そのため、複数ある連通孔42のうち一部は、油路32においてバルブボデー30の傾斜方向上方側となる領域に設けられている。
また、車両が下り坂にある状態等では、前述したのとは逆側に空気が集まる可能性がある。このような状況においても、少しでも早くバルブボデー30から空気を排出することが望ましい。そこで本実施形態では、油路32をなす溝が形成された領域のうち、通常の使用状態においてバルブボデー30の傾斜方向上方側となる領域にのみ連通孔42を設けるのではなく、これとは反対側の領域にも一部の連通孔42を設けることとしている。
また上述したように、油路32をなす溝には、浅溝部36と深溝部38とがある。このように深さが変化するように形成された油路32においては、浅溝部36よりも深溝部38に空気が溜まりやすい傾向にある。そのため、複数ある連通孔42のうち一部については、深溝部38に連通するように形成されている。
上述したように、本実施形態の油圧制御装置10は、バルブボデー30の突出部40に設けられた連通孔42が油路32に連通するように形成されている。そのため、油圧制御装置10は、仮にバルブボデー30の油路32内に空気が入り込むようなことがあったとしても、連通孔42を介してスムーズに排出させることができる。従って、油圧制御装置10においては、バルブボデー30内に溜まった空気が原因となる応答遅れ等の問題が生じにくい。
また上述したように、本実施形態の油圧制御装置10においては、連通孔42の開口径が、油路32をなす溝の幅に対して微少なものとされている。そのため、連通孔42を設けることによる応答性遅れに対する効果を確保しつつ、連通孔42を介したオイルのリーク量を最小限とし、バルブボデー30における流量収支をバランス良く成立させることができる。
また、油圧制御装置10においては、バルブボデー30が所定の勾配で傾斜するように設置されること、及びこれに伴うバルブボデー30内に入り込んだ空気の挙動予測に基づき、油路32をなす溝において傾斜方向上方側の領域に連通孔42のうち少なくとも一部を連通させた構成としている。そのため、油圧制御装置10においては、バルブボデー30内に空気が入り込んだとしても、連通孔42を介して空気をスムーズに排出させることができる。
なお、本実施形態ではバルブボデー30の設置姿勢が傾斜していることを考慮し、傾斜方向上方側の方に空気が偏在して溜まりやすいとの想定のもと。連通孔42を配置した例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、バルブボデー30の設置姿勢が空気の偏在に与える影響が小さいと想定される構造である場合や、バルブボデー30内に入り込んだ空気の偏在まで考慮する必要がない場合等には、必ずしも油路32をなす溝において傾斜方向上方側の領域に連通孔42を連通させる必要はない。
上述した油圧制御装置10では、油路32をなす溝に深溝部38があることにより、深溝部38に空気が溜まりやすくなることを考慮し、複数設けられた連通孔42の一部を深溝部38に連通させるようにしている。そのため、油圧制御装置10は、バルブボデー30内に空気が入り込んだとしても、連通孔42を介して空気をスムーズに排出させることができる。
なお、本実施形態では、油路32の深溝部38に空気が溜まりやすい傾向にあるとの知見のもと連通孔42を配置した例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、油路32が部位によらず略同一の深さのものとされている場合や、油路32の深さが空気の溜まりやすさに与える影響が小さい構造である場合、油路32の深さによる影響よりも空気の溜まりやすさに大きな影響を与えるものが他に存在している場合などにおいては、必ずしも油路32の深溝部38に連通孔42を連通させる必要はない。
上述したように、本実施形態の油圧制御装置10では、突出部40にオイル溜り44が形成されると共に、連通孔42がオイル溜り44に連通するように形成されている。そのため、油圧制御装置10においては、オイル溜り44に溜まったオイルが、連通孔42が微細なゴミ等によって閉塞されてしまうのを抑制する効果を発揮し、連通孔42における空気の排出機能を確保することができる。
なお、本実施形態では、突出部40にオイル溜り44を設けた例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、オイル溜り44を設けない構成としても良い。また、本実施形態では、突出部40に開口径が極めて小さな連通孔42を設けると共に、突出部40の先端部に凹状のオイル溜り44を設けた例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。
具体的には、油圧制御装置10は、例えば図5に示すように、油路32に連通するように形成されたプラグ挿通孔50がバルブボデー30の突出部40に設けられており、プラグ挿通孔50に、バルブボデー30の内外を隔てるプラグ部材52が設けられており、プラグ部材52に連通孔54が設けられたものであっても良い。このような構成とした場合、プラグ挿通孔50内においてプラグ部材52よりも上方側の空間が、オイル溜り44と同様の機能を発揮する。また、プラグ部材52に設けられた連通孔54が、連通孔42と同様の機能を発揮する。そのため、図5に示すような構成とした場合についても、バルブボデー30の内部に空気が入り込んだ場合に、この空気をスムーズにバルブボデー30から排出させることができる。
また、油圧制御装置10は、上述したようなバルブボデー30を備えたものに限定されるものではなく、例えば図6のような形態の突出部40を備えたバルブボデー60や、図7のような形態の突出部40を備えたバルブボデー70を備えたものであっても良い。以下、変形例に係るバルブボデー70及びバルブボデー80について説明する。なお、バルブボデー70及びバルブボデー80は、大部分がバルブボデー30と共通の構成であるため、同一の構成の部分については同一の符号を使用し、詳細の説明については省略する。
図6や図7に示すように、バルブボデー70及びバルブボデー80は、いずれも突出部40の先端部において他部材(本変形例ではケーシング20の凸部24)に対して面接触させた状態で設置される。突出部40を他部材である凸部24に対して面接触させることにより、突出部40と凸部24との間に、連通孔42と連通すると共に、連通孔42に対して交差する方向に延びる連通路74,84が形成される。また、連通路74,84は、傾斜方向上方側を向けて解放された状態になる。
図6(b)に示すように、バルブボデー70の突出部40には、切り欠き72が連通孔42が設けられた位置まで到達するように形成されている。突出部40は、切り欠き72が設けられた位置において段状に形成されており、突出部40の軸線方向に段落ちした形状とされている。そのため、突出部40を凸部24に接触させた状態でバルブボデー70を設置すると、切り欠き72が連通孔42と連通した状態になり、連通孔42に対して交差する方向に延びる連通路74が形成される。また、連通路74は、傾斜方向上方側を向けて解放された状態とされる。
図7(b)に示すように、バルブボデー80の突出部40には、径方向に延びる溝82が連通孔42まで到達するように形成されている。そのため、突出部40を凸部24に接触させた状態でバルブボデー80を設置すると、溝82が連通孔42と連通した状態になり、連通孔42に対して交差する方向に延びる連通路84が形成される。また、連通路84は、傾斜方向上方側を向けて解放された状態とされる。
バルブボデー30に代えて、上述したようなバルブボデー70及びバルブボデー80を採用した場合であっても、油圧制御装置10は同様の作用効果を発揮できる。なお、バルブボデー70及びバルブボデー80は、いずれも突出部40に切り欠き72や溝82を形成することにより連通路74,84を形成したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、連通路74,84に相当するものを形成すべく、例えば図8に示したような構成とすることも可能である。
具体的には、図8に示したバルブボデー90は、突出部40の先端部においてシート状部材92を介して他部材(本変形例ではケーシング20の凸部24)に対して面接触させた状態で設置される。シート状部材92は、例えば図9に示したようなものであり、突出部40及び凸部24と接触する部分にスリット96を備えている。スリット96は、突出部40と凸部24との間にシート状部材92を挟み込んだ状態において、連通孔42と連通すると共に、突出部40及び凸部24との接触領域を超えて外側まで到達するように形成されている。そのため、図8に示したバルブボデー90では、スリット96により形成された連通路94が連通孔42と連通するように形成される。このような構成とした場合についても、油圧制御装置10はバルブボデー70及びバルブボデー80を採用した場合と同様の作用効果を発揮できる。
本実施形態では、無段変速装置を搭載した車両に本発明の油圧制御装置を用いた例を例示したが、本発明はこれに限定される訳ではなく、オートマチック式のトランスミッションを搭載した車両等にも好適に使用することができる。
10 :油圧制御装置
30 :バルブボデー
32 :油路
38 :深溝部
40 :突出部
42 :連通孔
44 :オイル溜り
50 :プラグ挿通孔
52 :プラグ部材
54 :連通孔
60 :バルブボデー
70 :バルブボデー
72 :切り欠き
74 :連通路
80 :バルブボデー
82 :溝
84 :連通路
90 :バルブボデー
94 :連通路

Claims (2)

  1. 車両に搭載される変速装置の油圧制御装置であって、
    オイルが流通可能なように形成された油路を内部に備えたバルブボデーを有し、
    前記バルブボデーが、
    所定の勾配で傾斜するように設置されるものであり、
    表面から外側に向けて突出した突出部と、
    前記油路を前記バルブボデーの外部に連通させる連通孔とを有し、
    前記突出部が、前記油路に対して交差する方向に突出しており、
    前記連通孔が、前記突出部に設けられており、前記バルブボデーの内部から空気を排出するものであり、通常の使用状態において前記バルブボデーの傾斜方向上方側となる領域、及びこれとは反対側の領域に設けられたものであり、
    連通孔の開口径が、前記油路をなす溝の幅及び深さに対して一桁から二桁分のオーダーで小さなものとされていることを特徴とする油圧制御装置。
  2. 前記バルブボデーが、
    前記突出部の先端において前記バルブボデーの外部に向けて解放されたオイル溜りを有し、
    前記連通孔が、前記オイル溜りに連通するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の油圧制御装置。
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Citations (1)

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