JP7138733B2 - 室外機の梱包装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍サイクル装置を構成する室外機の梱包に用いられる室外機の梱包装置に関するものである。
従来、冷凍サイクル装置の室外機を保管し、あるいは、輸送する際には、室外機は梱包装置で梱包される。この梱包装置は、室外機の天面部を覆う上部段ボール材と、上部段ボール材と室外機の天面部との間に配置される上部緩衝材とを有する。また、梱包装置は、室外機の底部を覆う下部段ボール材と、下部段ボール材と室外機の底部との間に配置される下部緩衝材とを有する。従来、下部緩衝材は、室外機の底部に取り付けられた状態において、脚の先端部の下方には下部緩衝材の壁が無い構造となっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006-1576号公報
特許文献1の梱包装置の場合、梱包装置の下部ダンボールにバンド部材をかけた際、脚の先端部の下方、すなわち下部緩衝材の肉がない部分にバンド部材がかかると、下部ダンボールがバンド部材に対抗できず、下部ダンボールを破損させてしまう場合がある。この場合、バンド部材から下部段ボールの破損を防ぐために、バンド部材が係る位置を脚部よりも外側の下部緩衝材がある位置に移動させることが考えられる。しかし、バンド部材が下部段ボールから外れる恐れがあるために、バンド部材の位置を脚部よりも外側の下部緩衝材がある位置に移動させることはできない。また、バンド部材から下部段ボールの破損を防ぐために、バンド部材の締める強さを弱くすることが考えられる。しかし、バンド部材の締める強さを弱くしても、バンド部材が外れる懸念がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためのもので、バンド部材の位置移動、あるいは、バンド部材の締める強さを変えることなく、下部ダンボールを破損させない室外機の梱包部材を提供することにある。
本発明の室外機の梱包装置は、冷凍サイクル装置を構成する室外機の梱包装置であって、室外機が載置される下部緩衝材と、下部緩衝材の側面と底面とを覆い、外側に掛けられるバンド部材によって室外機が載置された下部緩衝材を覆う状態が維持される下部段ボール材と、を備え、下部緩衝材には、溝状の凹部が形成されており、室外機が下部緩衝材に載置された状態で、室外機の脚部が凹部内に配置され、下部緩衝材は、室外機が下部緩衝材に載置された状態で、脚部の下方に配置されており、凹部内において、下部緩衝材の底面から上面まで第1距離を有し、脚部の先端部との間に空間を形成する部分を構成する下段部と、凹部内において、下部緩衝材の底面から上面まで第1距離よりも大きい第2距離を有し、脚部と当接する部分を構成する上段部と、を有し、下段部は、凹部の延びる方向の両端部に形成されており、上段部は、両端部に形成された下段部の間に形成されているものである。
本発明に係る室外機の梱包装置は、室外機が載置される下部緩衝材と、下部緩衝材の側面と底面とを覆い、外側に掛けられるバンド部材によって室外機が載置された下部緩衝材を覆う状態が維持される下部段ボール材とを有する。そして、下部緩衝材は、室外機が下部緩衝材に載置された状態で、室外機の脚部の下方に配置されている。そのため、梱包装置は、バンド部材が室外機の脚部の外側の位置にかかったとしても、下部緩衝材が下部段ボール越しにバンド部材を受けることができる。その結果、梱包装置は、バンド部材が室外機の脚部の外側の位置にかかったとしても、下部ダンボールを破損させることはない。すなわち、梱包装置は、上記構成を有することで、バンド部材から下部段ボールの破損を防ぐために、バンド部材の位置を移動させる必要がなく、また、バンド部材の締める強さを変える必要もない。
本発明の実施の形態1に係る梱包装置の斜視図である。 図1の梱包装置の分解斜視図である。 図1の室外機の背面斜視図である。 図1の室外機の正面斜視図である。 図2の右下部緩衝材及び左下部緩衝材の斜視図である。 図5の凹部におけるB1部の拡大図である。 図6の凹部において、X軸方向に見た場合の上段部の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る梱包装置において、右下部緩衝材及び左下部緩衝材を、下部段ボール材に配置した斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る梱包装置内における、右下部緩衝材及び左下部緩衝材と、室外機の脚部との配置を説明する概念図である。 本発明の実施の形態1に係る梱包装置において、右下部緩衝材及び左下部緩衝材と、室外機の脚部との関係を示す斜視図である。 図10の脚部を拡大したB2部の拡大図である。 本発明の実施の形態2に係る梱包装置の分解斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る梱包装置の右下部緩衝材及び左下部緩衝材の斜視図である。 図13の凹部におけるC1部の拡大図である。 図14の凹部において、X軸方向に見た場合の上段部と下段部との関係を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る梱包装置において、右下部緩衝材及び左下部緩衝材を、下部段ボール材に配置した斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る梱包装置内における、右下部緩衝材及び左下部緩衝材と、室外機の脚部との配置を説明する概念図である。 本発明の実施の形態2に係る梱包装置において、右下部緩衝材及び左下部緩衝材と、室外機の脚部との関係を示す斜視図である。 図18の脚部を拡大したC2部の拡大図である。 本発明の実施の形態1に係る梱包装置の図9のD-D線概略断面図である。 本発明の実施の形態2に係る梱包装置の図17のE-E線概略断面図である。 図20における梱包装置の落下時の概略断面図である。 図21における梱包装置の落下時の概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る室外機150の梱包装置100及び梱包装置200について図面等を参照しながら説明する。以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、以下に記載する実施の形態の全文において共通することとする。そして、明細書全文に表されている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、明細書に記載された形態に限定するものではない。また、図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。なお、本実施の形態において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本願発明を限定するものではない。
実施の形態1.
[梱包装置100の構成]
図1は、本発明の実施の形態1に係る梱包装置100の斜視図である。図2は、図1の梱包装置100の分解斜視図である。図3は、図1の室外機150の背面斜視図である。図4は、図1の室外機150の正面斜視図である。図1~図4を参照して梱包装置100の各部の構成を説明する。なお、図1以下の図面において示すX軸、Y軸、Z軸は、室外機150の熱交換器180が配置される側を梱包装置100の背面側とし、梱包装置100を梱包装置100の前面側から見た場合の軸方向を表すものとする。そのため、X軸は、X1側を左、X2側を右として梱包装置100の左右の幅方向を示す。また、Y軸は、Y1側を前側、Y2側を後側として梱包装置100の前後の奥行方向を示す。さらに、Z軸は、Z1側を上、Z2側を下として梱包装置100の上下方向を示すものである。なお、図2では、バンド部材70の一部を省略している。
[梱包装置100の被包装体]
梱包装置100に梱包される被包装体は、冷凍サイクル装置の室外機150である。冷凍サイクル装置は、例えば、冷蔵庫あるいは冷凍庫、自動販売機、空気調和装置、冷凍装置、給湯器などの、冷凍用途または空調用途に使用される。室外機150は、筐体155を有する。室外機150の筐体155は、室外機150の外郭を構成する。筐体155は、板金製であり、底面を構成する底部151と、底面と対向する天面を構成する天面部152と、底部151と天面部152との間の側壁を形成する側壁部153とを有し、略直方体形状に構成されている。
室外機150は、熱交換器180と、送風機(図示は省略)と、圧縮機(図示は省略)とを有する。熱交換器180は、内部を流れる冷媒と、熱交換器180の周りの空気との熱交換を行い、蒸発器又は凝縮器として機能する。この熱交換器180は、側壁部153に形成された開口部153aから露出するように筐体155内に配置されている。この開口部153aは、室外機150の背面(Y2)側に形成されており、熱交換器180は、室外機150の背面(Y2)側に露出している。
これに対し、室外機150の前面(Y1)側の側壁部153には、円形状の吹出口158が形成されている。送風機によって、筐体155内に吸い込まれた空気は、吹出口158から筐体155の外に吹き出される。また、室外機150の前面(Y1)側の側壁部153には、吹出口158を覆って送風機のプロペラファンを保護するファンガード156が取り付けられている。
また、室外機150の底部151には、側壁部153が取り付けられ、底部151の下面部には、2つの脚部154が設けられている。脚部154は、室外機150を設置場所に固定する際に筐体155の土台となる。図3及び図4に示すように、脚部154は、室外機150の前後方向(Y軸方向)に延びるように長尺に形成されており、脚部154の先端は筐体155の前側(Y1側)と背面側(Y2側)とに位置している。
[梱包装置100]
梱包装置100は、冷凍サイクル装置を構成する室外機150の梱包装置である。梱包装置100は、室外機150を保護するものであり、室外機150を物流における荷扱い時の接触から保護する耐衝性と、室外機150に係る圧力から保護する耐圧性とを有するものである。梱包装置100は、図1及び図2に示すように、被包装体となる室外機150の底部151が載置される右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20と、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20が載置される下部段ボール材30とを有する。また、梱包装置100は、室外機150の天面部152に載置される上部緩衝材40及び上部緩衝材50と、上部緩衝材40及び上部緩衝材50に載置される上部段ボール材60とを有する。また、梱包装置100は、熱交換器180を覆うことで、物流における荷扱い時の接触から熱交換器180を保護し、熱交換器180に係る圧力から熱交換器180を保護する背面梱包材80を有する。さらに、梱包装置100は、下部段ボール材30と上部段ボール材60の外側に掛けられるバンド部材70を有する。
(右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20)
図5は、図2の右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20の斜視図である。図2及び図5を用いて右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20について説明する。右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20は、室外機150の底部151が載置される一対の下部緩衝材である。右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20は、室外機150の幅方向(X軸方向)に間を空けて配置される。右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20は、発泡スチロール等の合成樹脂材を略直方体状に成形したものである。
右下部緩衝材10は、上面部11aと、底面部11bと、2つの側面部11cと、外側面部11dと、内側面部11eとを有する六面体である。上面部11aは、右下部緩衝材10の天面を構成し、底面部11bは右下部緩衝材10の底面を構成する。そして、2つの側面部11cと、外側面部11dと、内側面部11eとは、右下部緩衝材10の側壁を構成する。なお、図2及び図5では、上面部11a、底面部11b、2つの側面部11c、外側面部11d及び内側面部11eはそれぞれ、平面で構成されているように記載されている。しかし、上面部11a、底面部11b、2つの側面部11c、外側面部11d及び内側面部11eは、平面を構成する形態に限定されるものではない。上面部11a、底面部11b、2つの側面部11c、外側面部11d及び内側面部11eにはそれぞれ、凹凸が設けられてもよい。また、壁面によって構成される角部は、面取りされていてもよい。
同様に、左下部緩衝材20は、上面部21aと、底面部21bと、2つの側面部21cと、外側面部21dと、内側面部21eとを有する六面体である。上面部21aは、左下部緩衝材20の天面を構成し、底面部21bは左下部緩衝材20の底面を構成する。そして、2つの側面部21cと、外側面部21dと、内側面部21eとは、左下部緩衝材20の側壁を構成する。なお、図2及び図5では、上面部21a、底面部21b、2つの側面部21c、外側面部21d及び内側面部21eはそれぞれ、平面で構成されているように記載されている。しかし、上面部21a、底面部21b、2つの側面部21c、外側面部21d及び内側面部21eは、平面を構成する形態に限定されるものではない。上面部21a、底面部21b、2つの側面部21c、外側面部21d及び内側面部21eにはそれぞれ、凹凸が設けられてもよい。また、壁面によって構成される角部は、面取りされていてもよい。
一対の下部緩衝材である右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20は、底板部31に載置された場合に、内側面部11eと内側面部21eとが互いに対向する。
右下部緩衝材10は、上面部11aに凹部120が形成されており、同様に、左下部緩衝材20は、上面部21aに凹部120が形成されている。凹部120は、上面部11a及び上面部21aから内側に凹んだ溝状に形成された部分であり、梱包装置100の短手方向(Y軸方向)に延びるように形成されている。室外機150が右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20に載置された状態で、凹部120には、室外機150の底部151に設けられた脚部154が挿入され、凹部120内に脚部154が配置される。
図6は、図5の凹部120におけるB1部の拡大図である。図7は、図6の凹部120において、X軸方向に見た場合の上段部121の断面図である。図5~図7を用いて、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20に形成された凹部120の詳細な構成について説明する。右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20は、凹部120に上段部121を有する。
上段部121は、上下方向(Z軸方向)において、右下部緩衝材10の上面部11aと底面部11bとの間の壁の厚さよりも小さい壁の厚さで形成された部分である。同様に、図5に示すように、上段部121は、上下方向(Z軸方向)において、左下部緩衝材20の上面部21aと底面部21bとの間の壁の厚さよりも小さい壁の厚さで形成された部分である。なお、凹部120に関する以下の説明では、右下部緩衝材10に形成された凹部120について説明する。そして、右下部緩衝材10に形成された凹部120と、左下部緩衝材20に形成された凹部120の構成は同じであるため、左下部緩衝材20に形成された凹部120についての説明は省略する。
図7に示すように、上段部121において、上段部121の底面を構成する底面部11bと、上段部121の上面を構成する上段面部121aとの間の壁の厚さを距離Ttとする。上段部121の距離Ttは、右下部緩衝材10の上面部11aと底面部11bとの間の壁の厚さを距離TDとした場合に、距離TDよりも小さい。上段部121の底面部11bは、右下部緩衝材10の底面部11bであるので、上段部121の上段面部121aと上面部11aとの間に段差S1が生じている。すなわち、段差S1は、距離TDから距離Ttを引いた距離を有する側壁を構成する。なお、上段面部121aは、凹部120内における右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20の上面部である。
凹部120は、互いに対向する溝面部124及び上段面部121aによって構成される。なお、一方の溝面部124は、外側面部11dに対して反対側の面であり、他方の溝面部124は、内側面部11eに対して反対側の面である。
(下部段ボール材30)
図1及び図2に戻り、下部段ボール材30について説明する。下部段ボール材30は、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20の底面及び側面を覆うように形成されたトレイ型の段ボール材であり、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20の外側に被せられるように構成される。下部段ボール材30は、外側に掛けられるバンド部材70によって、室外機150が載置された右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20を覆う状態が維持される。下部段ボール材30は、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20が載置される平板状の底板部31を有する。この底板部31は、平面視で矩形状に形成されている。
下部段ボール材30は、底板部31の長手方向(X軸方向)の縁部に沿って立ち上がり、底板部31の長手方向(X軸方向)に延びるように形成された対向する2つの長辺側壁部32を有する。2つの長辺側壁部32のうち、下部段ボール材30の後方の側壁を構成するものが第1側壁部32aであり、下部段ボール材30の前方の側壁を構成するものが第2側壁部32bである。第1側壁部32aと第2側壁部32bとは、それぞれ底板部31の縁部から立ち上がり、互いに対向する。なお、第2側壁部32bは、室外機150の熱交換器180が外部に露出している側の面の側壁である。
また、下部段ボール材30は、底板部31の短手方向(Y軸方向)の縁部に沿って立ち上がり、底板部31の短手方向(Y軸方向)に延びるように形成された対向する2つの短辺側壁部33を有する。2つの短辺側壁部33のうち、下部段ボール材30の右側の側壁を構成するものが第3側壁部33aであり、下部段ボール材30の左側の側壁を構成するものが第4側壁部33bである。第3側壁部33aと第4側壁部33bとは、第1側壁部32aと第2側壁部32bとの間に形成されており、それぞれ底板部31の縁部から立ち上がり、互いに対向する。
下部段ボール材30は、一枚の板状の下部段ボール材30の短辺側壁部33と長辺側壁部32とを折り曲げて接続させ、下部段ボール材30の側壁を形成することで、底板部31を底面とした器状に形成される。
(上部緩衝材40及び上部緩衝材50)
上部緩衝材40及び上部緩衝材50は、発泡スチロール材を略直方体状に成形したものである。上部緩衝材40及び上部緩衝材50は、室外機150の幅方向(X軸方向)において、室外機150の天面部152の両肩に被せられる。上部緩衝材40及び上部緩衝材50は、室外機150の天面部152側の形状に合致されるように、下面側にそれぞれ凹部(図示は省略)が形成されている。上部緩衝材40及び上部緩衝材50は、室外機150の天面部152の端縁部及び角部と当接する部分を中心に肉厚に形成されている。上部緩衝材40及び上部緩衝材50は、図2に示すように、天面部152の中央付近と対向する部分に切り欠き部41及び切り欠き部51が形成されてもよい。上部緩衝材40及び上部緩衝材50に切り欠き部41及び切り欠き部51が形成されることで、上部緩衝材40及び上部緩衝材50を構成する材料の量を削減することができる。なお、上部緩衝材40及び上部緩衝材50は、別体として説明しているが、1つの部材として形成されてもよい。
(上部段ボール材60)
上部段ボール材60は、上部緩衝材40及び上部緩衝材50の上面及び側面を被うように形成されたトレイ型の段ボール材であり、上部緩衝材40及び上部緩衝材50の外側に被せられるように構成される。上部段ボール材60は、上部緩衝材40及び上部緩衝材50に載置される平板状の天板部61を有する。この天板部61は、平面視で矩形状に形成されている。また、上部段ボール材60は、天板部61の長手方向(X軸方向)の縁部に沿って、天板部61の長手方向(X軸方向)に延びるように形成された対向する2つの長辺側壁部62を有する。また、上部段ボール材60は、天板部61の短手方向(Y軸方向)の縁部に沿って、天板部61の短手方向(Y軸方向)に延びるように形成された対向する2つの短辺側壁部63を有する。上部段ボール材60は、一枚の板状の上部段ボール材60の短辺側壁部63と長辺側壁部62とを折り曲げて接続させ、上部段ボール材60の側壁を形成することで、天板部61を底面とした器状に形成されている。
(背面梱包材80)
背面梱包材80は、室外機150の背面側から室外機150の熱交換器180を覆う。図1及び図2に示すように、室外機150を梱包する際には、熱交換器180は、背面梱包材80によって覆われる。背面梱包材80は、被梱包体である熱交換器180を外的要因から保護するものであり、例えば、物流における荷扱い時の接触から被梱包体を保護する耐衝性と、被梱包体に係る圧力から被梱包体を保護する耐圧性とを有するものである。熱交換器180がフィンアンドチューブ型の熱交換器である場合、熱交換器180は、間隔を置いて並列に配置された複数の板状フィンと、複数の板状フィンと交差する複数の伝熱管と、を有する。特に、板状のフィンである場合に、フィンは接触により変形しやすい。背面梱包材80は、熱交換器180を構成する板状のフィンを覆うことで、板状のフィンへの接触を防止することができ、これらの変形を防ぐことができる。
背面梱包材80は、板状に形成されている。背面梱包材80の素材は、例えば、段ボール材から形成されているが、背面梱包材80の素材は、段ボール材に限定されるものではなく、例えば、樹脂材等から形成されてもよい。背面梱包材80は、室外機150の包装状態において、上部が上部段ボール材60で固定され、下部が下部段ボール材30で固定される。
(バンド部材70)
バンド部材70は、室外機150に右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20並びに上部緩衝材40及び上部緩衝材50が嵌めこまれ、それらを下部段ボール材30及び上部段ボール材60で覆った状態を維持するためのものである。バンド部材70は、例えば、PPバンド(ポリプロピレンバンド)である。また、バンド部材70は、熱交換器180を背面梱包材80で覆った状態を維持するためのものである。バンド部材70は、下部段ボール材30及び上部段ボール材60の外側に掛けられる。図1に示すように、2本のバンド部材70が室外機150の前後方向及び上下方向(Y軸方向及びZ軸方向)に配置されて掛けられており、1本のバンド部材70が幅方向及び上下方向(X軸方向及びZ軸方向)に配置されて掛けられている。なお、バンド部材70は、図1に示すように、3本使用されているが、使用する本数は3本に限定されるものではなく、1本又は2本でもよく、4本以上であってもよい。
[梱包作業]
図8は、本発明の実施の形態1に係る梱包装置100において、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20を、下部段ボール材30に配置した斜視図である。図9は、本発明の実施の形態1に係る梱包装置100内における、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20と、室外機150の脚部154との配置を説明する概念図である。図1、図2、図8及び図9を用いて、梱包装置100により室外機150を梱包する作業について説明する。梱包作業者が、上記のような梱包装置100により室外機150を梱包するには、組み立てられた下部段ボール材30を用意し、下部段ボール材30内に、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20を配置する。
梱包作業者は、図8に示すように、右下部緩衝材10の底面部11bを底板部31に載置する。右下部緩衝材10が下部段ボール材30に取り付けられると、右下部緩衝材10の側面部11cは、下部段ボール材30の長辺側壁部32と対向する。右下部緩衝材10の側面部11cと、下部段ボール材30の長辺側壁部32との間の隙間は小さい方が望ましく、側面部11cは、長辺側壁部32と当接していることが更に望ましい。また、右下部緩衝材10の外側面部11dは、下部段ボール材30の短辺側壁部33と対向する。右下部緩衝材10の外側面部11dと、下部段ボール材30の短辺側壁部33との間の隙間は小さい方が望ましく、外側面部11dは、短辺側壁部33と当接していることが更に望ましい。
同様に、梱包作業者は、左下部緩衝材20の底面部21bを底板部31に載置する。左下部緩衝材20が下部段ボール材30に取り付けられると、左下部緩衝材20の側面部21cは、下部段ボール材30の長辺側壁部32と対向する。左下部緩衝材20の側面部21cと、下部段ボール材30の長辺側壁部32との間の隙間は小さい方が望ましく、側面部21cは、長辺側壁部32と当接していることが更に望ましい。また、左下部緩衝材20の外側面部21dは、下部段ボール材30の短辺側壁部33と対向する。左下部緩衝材20の外側面部21dと、下部段ボール材30の短辺側壁部33との間の隙間は小さい方が望ましく、外側面部21dは、短辺側壁部33と当接していることが更に望ましい。
梱包作業者は、室外機150の底部151を右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20の上に載置する。また、梱包作業者は、図9に示すように、室外機150の一対の脚部154を、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20に形成された凹部120にそれぞれ嵌入する。そして、梱包作業者は、背面梱包材80を用いて熱交換器180を覆う。ついで、梱包作業者は、室外機150の天面部152に上部緩衝材40及び上部緩衝材50を載置して、その上に上部段ボール材60を嵌合して覆う。この際、背面梱包材80が倒れないように、上部段ボール材60によって、背面梱包材80の上部が固定される。その後、下部段ボール材30と上部段ボール材60との間に1つ又は複数のバンド部材70を掛けて緊縛し、固定すれば室外機150の梱包作業が終了する。なお、ここで説明した梱包作業の順番は一例であり、各工程の順番が入れ替わってもよい。
図10は、本発明の実施の形態1に係る梱包装置100において、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20と、室外機150の脚部154との関係を示す斜視図である。図11は、図10の脚部154を拡大したB2部の拡大図である。図10及び図11を用いて、梱包装置100における右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20と、室外機150の脚部154との関係について更に説明する。
脚部154は、凹部120を構成する対向する溝面部124の間に配置されている。脚部154は、支持部154aと固定部154bとを有する。支持部154aは、筐体155を支持する部分であり、室外機150の底部151が載置される。支持部154aは、室外機150の底部151に取り付けられる。固定部154bは、支持部154aの長手方向の端部に設けられている。固定部154bは、室外機150を設置場所に固定する際にボルト等の固定具が取り付けられる部分である。
脚部154は、支持部154a及び固定部154bのいずれの部分も上段部121に載置される。すなわち、脚部154を構成する支持部154a及び固定部154bの下方には、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20が配置されている。凹部120内において、右下部緩衝材10の上段面部121aは、室外機150が右下部緩衝材10に載置された状態で、室外機150の脚部154と当接する。同様に、凹部120内において、左下部緩衝材20の上段面部121aは、室外機150が左下部緩衝材20に載置された状態で、室外機150の脚部154と当接する。
(梱包装置100の作用効果)
室外機150の梱包装置100は、冷凍サイクル装置を構成する室外機150の梱包装置であって、室外機150が載置される右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20を有する。また、梱包装置100は、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20の側面と底面とを覆い、外側に掛けられるバンド部材70によって室外機150が載置された右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20を覆う状態が維持される下部段ボール材30を有する。そして、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20は、室外機150が右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20に載置された状態で、室外機150の脚部154の下方に配置されている。そのため、梱包装置100は、バンド部材70が室外機150の脚部154の外側の位置にかかったとしても、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20が下部段ボール材30越しにバンド部材70を受けることができる。その結果、梱包装置100は、バンド部材70が室外機150の脚部154の外側の位置にかかったとしても、下部段ボール材30を破損させることはない。すなわち、梱包装置100は、上記構成を有することで、バンド部材70から下部段ボール材30の破損を防ぐために、バンド部材70の位置を移動させる必要がなく、また、バンド部材70の締める強さを変える必要もない。
また、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20には、溝状の凹部120が形成されており、室外機150が右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20に載置された状態で、室外機150の脚部154が凹部120内に配置される。そのため、室外機150の脚部154は、凹部120を構成する壁面方向への移動が規制されるため右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20によって安定して保持される。
また、凹部120内において、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20の上面部となる上段面部121a及び下段面部122aは、室外機150が右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20に載置された状態で、室外機150の脚部154と当接する。そのため、梱包装置100は、バンド部材70が室外機150の脚部154の外側の位置にかかったとしても、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20が下部段ボール材30越しにバンド部材70を受けることができる。その結果、梱包装置100は、バンド部材70が室外機150の脚部154の外側の位置にかかったとしても、下部段ボール材30を破損させることはない。
実施の形態2.
図12は、本発明の実施の形態2に係る梱包装置200の分解斜視図である。図1~図11の梱包装置100と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。梱包装置200は、冷凍サイクル装置を構成する室外機150の梱包装置である。本発明の実施の形態2に係る梱包装置200で特に記述しない項目については、発明の実施の形態1に係る梱包装置100と同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。本発明の実施の形態2の梱包装置200は、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20の凹部120Aの構成に特徴がある。そのため、以下の説明では、凹部120Aの構成を中心に説明する。
図13は、本発明の実施の形態2に係る梱包装置200の右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20の斜視図である。図14は、図13の凹部120AにおけるC1部の拡大図である。図15は、図14の凹部120Aにおいて、X軸方向に見た場合の上段部121と下段部122との関係を示す断面図である。図13~図15を用いて、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20に形成された凹部120Aの詳細な構成について説明する。
右下部緩衝材10は、上面部11aに凹部120Aが形成されており、同様に、左下部緩衝材20は、上面部21aに凹部120Aが形成されている。凹部120Aは、上面部11a及び上面部21aから内側に凹んだ溝状に形成された部分であり、梱包装置200の短手方向(Y軸方向)に延びるように形成されている。室外機150が右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20に載置された状態で、凹部120Aには、室外機150の底部151に設けられた脚部154が挿入され、凹部120A内に脚部154が配置される。
右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20は、凹部120Aに上段部121と下段部122とを有する。下段部122は、凹部120Aの長手方向において、凹部120Aの長手方向の両端に形成されている。すなわち、下段部122は、凹部120Aの延びる方向の両端部に形成されている。そして、上段部121は、凹部120Aの長手方向の両端にそれぞれ形成された2つの下段部122の間に形成されている。
上段部121及び下段部122は、上下方向(Z軸方向)において、右下部緩衝材10の上面部11aと底面部11bとの間の壁の厚さよりも小さい壁の厚さで形成された部分である。同様に、図13及び図14に示すように、上段部121及び下段部122は、上下方向(Z軸方向)において、左下部緩衝材20の上面部21aと底面部21bとの間の壁の厚さよりも小さい壁の厚さで形成された部分である。なお、凹部120Aに関する以下の説明では、右下部緩衝材10に形成された凹部120Aについて説明する。そして、右下部緩衝材10に形成された凹部120Aと、左下部緩衝材20に形成された凹部120Aの基本構成は同じであるため、左下部緩衝材20に形成された凹部120Aについての説明は省略する。
図15に示すように、上段部121において、上段部121の底面を構成する底面部11bと、上段部121の上面を構成する上段面部121aとの間の壁の厚さを距離Ttとする。上段部121の距離Ttは、右下部緩衝材10の上面部11aと底面部11bとの間の壁の厚さを距離TDとした場合に、距離TDよりも小さい。上段部121の底面部11bは、右下部緩衝材10の底面部11bであるので、上段部121の上段面部121aと上面部11aとの間に段差S1が生じている。すなわち、段差S1は、距離TDから距離Ttを引いた距離を有する側壁を構成する。
図15に示すように、下段部122において、下段部122の底面を構成する底面部11bと、下段部122の上面を構成する下段面部122aとの間の壁の厚さを距離Tbとする。すなわち、右下部緩衝材10の下段部122は、凹部120A内において、右下部緩衝材10の底面部11bから下段面部122aまで距離Tbを有する。下段部122の距離Tbは、右下部緩衝材10の上面部11aと底面部11bとの間の壁の厚さを距離TDとした場合に、距離TDよりも小さい。下段部122の底面部11bは、右下部緩衝材10の底面部11bであるので、下段部122の下段面部122aと上面部11aとの間に段差S2が生じている。すなわち、段差S2は、距離TDから距離Tbを引いた距離を有する側壁を構成する。この右下部緩衝材10の下段部122における距離Tbは、上段部121の距離Ttよりも小さい。なお、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20において、距離Tbは第1距離であり、距離Ttは第2距離である。また、上段面部121a及び下段面部122aは、凹部120A内における右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20の上面部である。
図15に示すように、右下部緩衝材10の上段部121は、凹部120A内において、上段部121の距離Ttは、下段部122の距離Tbよりも大きい。すなわち、距離TD>距離Tt>距離Tbである。右下部緩衝材10は、上段部121の上段面部121aと下段部122の下段面部122aとの間に、段差を構成する段差部123を有している。したがって、下段部122は、上段部121に対して下方に凹んでいる。そして、下段部122の下段面部122aは、右下部緩衝材10の側面部11cと連続している。右下部緩衝材10は、上段面部121aの仮想の延長面121a1と、下段部122の下段面部122aとの間に切欠部130が形成されている。なお、距離Tbは、上段面部121aの仮想の延長面121a1と、下段部122の下段面部122aとの間の距離Tmと同じ大きさか小さく設定する。ただし、距離Tbと距離Tmとの関係は、脚部154の寸法との関係において設計事項である。
段差部123は、底面部11bに対して垂直な面を構成している。しかし、段差部123の構成は当該構成に限定されるものではない。段差部123は、底面部11bに対して斜面で形成されてもよいし、曲面で形成されてもよい。段差部123が曲面で構成される場合には、段差部123は、右下部緩衝材10の上下方向(Z軸方向)に弧を描くように、上段面部121aから下段面部122aにかけて斜面が凹んだ状態に形成されることが望ましい。梱包装置200の落下時に、局所的な力を受けることなく下段部122が上方向(Z1方向)に撓みやすくなるからである。なお、梱包装置200の落下と下段部122との関係については後述する。
凹部120Aは、互いに対向する溝面部124、上段面部121a、段差部123及び下段面部122aの各面によって構成される。なお、一方の溝面部124は、外側面部11dに対して反対側の面であり、他方の溝面部124は、内側面部11eに対して反対側の面である。
[梱包作業]
図16は、本発明の実施の形態2に係る梱包装置200において、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20を、下部段ボール材30に配置した斜視図である。図17は、本発明の実施の形態2に係る梱包装置200内における、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20と、室外機150の脚部154との配置を説明する概念図である。図12、図16及び図17を用いて、梱包装置200により室外機150を梱包する作業について説明する。梱包作業者が、上記のような梱包装置200により室外機150を梱包するには、組み立てられた下部段ボール材30を用意し、下部段ボール材30内に、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20を配置する。
梱包作業者は、室外機150の底部151を右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20の上に載置する。また、梱包作業者は、図17に示すように、室外機150の一対の脚部154を、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20に形成された凹部120Aにそれぞれ嵌入する。そして、梱包作業者は、背面梱包材80を用いて熱交換器180を覆う。ついで、梱包作業者は、室外機150の天面部152に上部緩衝材40及び上部緩衝材50を載置して、その上に上部段ボール材60を嵌合して覆う。この際、背面梱包材80が倒れないように、上部段ボール材60によって、背面梱包材80の上部が固定される。その後、下部段ボール材30と上部段ボール材60との間に1つ又は複数のバンド部材70を掛けて緊縛し、固定すれば室外機150の梱包作業が終了する。なお、ここで説明した梱包作業の順番は一例であり、各工程の順番が入れ替わってもよい。
図18は、本発明の実施の形態2に係る梱包装置200において、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20と、室外機150の脚部154との関係を示す斜視図である。図19は、図18の脚部154を拡大したC2部の拡大図である。図18及び図19を用いて、梱包装置200における右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20と、室外機150の脚部154との関係について更に説明する。
脚部154は、凹部120Aを構成する対向する溝面部124の間に配置されている。脚部154を構成する支持部154a及び固定部154bの下方には、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20が配置されている。より詳細には、脚部154は、支持部154aが上段部121に載置される。また、脚部154は、支持部154aが上段部121に載置されている場合に、固定部154bは、下段部122の上方に配置されている。すなわち、下段部122は、凹部120Aに室外機150の脚部154が配置された場合に、脚部154の先端部となる固定部154bの下方に位置している。脚部154が右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20に取り付けられた場合に、固定部154bと下段部122との間には切欠部130が形成されており、固定部154bと下段部122との間には空間SPが形成されている。
(梱包装置200の作用効果)
図20は、本発明の実施の形態1に係る梱包装置100の図9のD-D線概略断面図である。図21は、本発明の実施の形態2に係る梱包装置200の図17のE-E線概略断面図である。図22は、図20における梱包装置100の落下時の概略断面図である。図23は、図21における梱包装置200の落下時の概略断面図である。図20~図22を用いて、本発明の実施の形態1に係る梱包装置100との比較において、本発明の実施の形態2に係る梱包装置200の作用効果について説明する。なお、左下部緩衝材20と脚部154との関係は、右下部緩衝材10と脚部154との関係と同じであるため、以下の説明では、右下部緩衝材10と脚部154との関係を説明することで、左下部緩衝材20と脚部154との関係の説明を省略する。
図20に示すように、梱包装置100は、脚部154の全体が右下部緩衝材10の上段部121に載置される。すなわち、脚部154の支持部154a及び固定部154bは、上段部121の上段面部121aと当接する。これに対し、図21に示すように、梱包装置200は、脚部154の一部が右下部緩衝材10の上段部121に載置される。具体的には、室外機150が右下部緩衝材10に載置された状態で、脚部154の支持部154aが右下部緩衝材10の上段部121に載置されて、上段部121の上段面部121aと当接する。また、梱包装置200は、脚部154の固定部154bの下方には下段部122が配置されているが、固定部154bと下段面部122aとは当接せず、脚部154の固定部154bと下段部122の下段面部122aとの間には空間SPが形成されている。すなわち、脚部154が右下部緩衝材10に載置されると、脚部154の固定部154bは、下段部122の下段面部122aとの間に空間SPを空けて下段部122の上方に配置される。
図21に示すように、室外機150の脚部154が、室外機150の筐体155に取り付けられる長尺状の支持部154aと、支持部154aの先端部に設けられ支持部154aよりも厚さが薄い固定部154bとを有すると仮定する。この場合、梱包装置200は、上段面部121aと下段面部122aとの間の段差を形成する段差部123が、支持部154aの下方に配置されるように形成されている。
図22に示すように、梱包装置100は、脚部154の先端部となる固定部154bの下方に当接して右下部緩衝材10が存在すると、室外機150を梱包した梱包装置100の落下時に脚部154が右下部緩衝材10に押されて、先端が変形してしまう懸念がある。これに対し、梱包装置200は、下段部122が、凹部120の延びる方向の両端部に形成されており、上段部121が、両端部に形成された下段部122の間に形成されている。そして、上段部121の底面から上面までの距離Ttは、下段部122の底面から上面までの距離Tbよりも大きい。そのため、室外機150が右下部緩衝材10に載置された状態では、上段部121は、室外機150の脚部154と当接し、下段部122は、室外機150の脚部154の先端部となる固定部154bとの間に空間SPを形成する。すなわち、梱包装置200は、図23に示すように、脚部154の先端部となる固定部154bと、固定部154bの下方に位置する右下部緩衝材10との間に空間SPが形成されている。そのため、室外機150を梱包した梱包装置200の落下時にこの空間SPを埋めるように右下部緩衝材10が変形する。そのため、梱包装置200は、室外機150を梱包した梱包装置200の落下時に右下部緩衝材10が変形しても、脚部154が右下部緩衝材10に押されて、脚部154の先端部である固定部154bが変形することを防止することができる。
また、下段部122は、室外機150が右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20に載置された状態で、脚部154の先端部に位置する固定部154bの下方に配置されている。そのため、梱包装置200は、バンド部材70が室外機150の脚部154の外側の位置にかかったとしても、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20の下段部122が下部段ボール材30越しにバンド部材70を受けることができる。その結果、梱包装置200は、バンド部材70が室外機150の脚部154の外側の位置にかかったとしても、下部段ボール材30を破損させることはない。すなわち、梱包装置200は、上記構成を有することで、バンド部材70から下部段ボール材30の破損を防ぐために、バンド部材70の位置を移動させる必要がなく、また、バンド部材70の締める強さを変える必要もない。
また、梱包装置200は、上段面部121aと下段面部122aとの間の段差を形成する段差部123が、支持部154aの下方に配置されるように形成されている。脚部154の固定部154bが、脚部154の支持部154aよりも厚さが薄い場合に、固定部154bに力が加わると、脚部154は、梃子の原理で、支持部154aと固定部154bとの境界となる境界部154eを基点に曲がりやすくなる。段差部123が、支持部154aの下方に配置されるように形成されていることで、固定部154bは右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20と当接しない。そのため、室外機150を梱包した梱包装置200の落下時に、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20が変形しても、脚部154が右下部緩衝材10に押されて、脚部154の先端部である固定部154bが変形することを防止することができる。
本発明の実施の形態は上記実施の形態に限定されない。例えば、梱包装置100及び梱包装置200において、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20は別体として構成されているが、梱包装置100において、右下部緩衝材10及び左下部緩衝材20は一体として1つの下部緩衝材として構成されてもよい。
10 右下部緩衝材、11a 上面部、11b 底面部、11c 側面部、11d 外側面部、11e 内側面部、20 左下部緩衝材、21a 上面部、21b 底面部、21c 側面部、21d 外側面部、21e 内側面部、30 下部段ボール材、31 底板部、32 長辺側壁部、32a 第1側壁部、32b 第2側壁部、33 短辺側壁部、33a 第3側壁部、33b 第4側壁部、40 上部緩衝材、41 切り欠き部、50 上部緩衝材、51 切り欠き部、60 上部段ボール材、61 天板部、62 長辺側壁部、63 短辺側壁部、70 バンド部材、80 背面梱包材、100 梱包装置、120 凹部、120A 凹部、121 上段部、121a 上段面部、121a1 延長面、122 下段部、122a 下段面部、123 段差部、124 溝面部、130 切欠部、150 室外機、151 底部、152 天面部、153 側壁部、153a 開口部、154 脚部、154a 支持部、154b 固定部、154e 境界部、155 筐体、156 ファンガード、158 吹出口、180 熱交換器、200 梱包装置。

Claims (2)

  1. 冷凍サイクル装置を構成する室外機の梱包装置であって、
    室外機が載置される下部緩衝材と、
    前記下部緩衝材の側面と底面とを覆い、外側に掛けられるバンド部材によって室外機が載置された前記下部緩衝材を覆う状態が維持される下部段ボール材と、
    を備え、
    前記下部緩衝材には、
    溝状の凹部が形成されており、
    室外機が前記下部緩衝材に載置された状態で、室外機の脚部が前記凹部内に配置され、
    前記下部緩衝材は、
    室外機が前記下部緩衝材に載置された状態で、前記脚部の下方に配置されており、
    前記凹部内において、前記下部緩衝材の底面から上面まで第1距離を有し、前記脚部の先端部との間に空間を形成する部分を構成する下段部と、
    前記凹部内において、前記下部緩衝材の底面から上面まで前記第1距離よりも大きい第2距離を有し、前記脚部と当接する部分を構成する上段部と、
    を有し、
    前記下段部は、
    前記凹部の延びる方向の両端部に形成されており、
    前記上段部は、
    両端部に形成された前記下段部の間に形成されている室外機の梱包装置。
  2. 前記下部緩衝材は、
    前記上段部の上面を構成する上段面部と、
    前記下段部の上面を構成する下段面部と、
    を有し、
    前記脚部が室外機の筐体に取り付けられる長尺状の支持部と、前記支持部の先端部に設けられた固定部とを有する場合に、
    前記上段面部と前記下段面部との間の段差を形成する段差部が、前記支持部の下方に配置されるように形成されている請求項1に記載の室外機の梱包装置。
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