WO2019193753A1

WO2019193753A1 - 梱包材、及び、この梱包材を用いた箱体の組立方法

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Publication number: WO2019193753A1
Application number: PCT/JP2018/014762
Authority: WO
Inventors: 雄大鈴木; 瑞朗酒井; 哲矢山下; 優也秦; 嘉一村上; 陽貴近藤
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2018-04-06
Filing date: 2018-04-06
Publication date: 2019-10-10
Also published as: JP6921307B2; CN211055829U; JPWO2019193753A1

Abstract

梱包材は、上縁部と、右縁部と、下縁部と、左縁部とを有する矩形の平板状に形成された梱包材であって、梱包材の長手方向に直角な複数の縦溝が形成されていると共に、梱包材の短手方向に直角な複数の横溝が形成されているものである。

Description

梱包材、及び、この梱包材を用いた箱体の組立方法

　本発明は、製品を梱包するときに用いられる梱包材、及び、この梱包材を用いた箱体の組立方法に関するものである。

　例えば、空気調和機の室外機等のように重量を有する製品を保管し、あるいは、輸送する際には、その製品は梱包材で梱包される（例えば、特許文献１参照）。特許文献１の梱包材は、室外機の上下の両端部にそれぞれ嵌合される一対の緩衝梱包材と、筐体から外部に露出した熱交換器を覆う板状梱包材と、緩衝梱包材と板状梱包材とを結束するバンドと、を含んでいる。

特開２００３－２３９０号公報

　特許文献１の梱包材は、室外機の据付の際に、室外機から取り外されるが、室外機の据付が完了した後には、これらの梱包材は廃棄される。これらの作業において、室外機等の被梱包体から取り外された種々の梱包材は、作業者によって収集されるまで、被梱包体の据付現場に散乱し、作業の妨げになる場合がある。

　本発明は、上記のような課題を解決するものであり、被梱包体から取り外された一部の梱包材が再利用され、他の梱包材の散乱を抑制する梱包材、及び、この梱包材を用いた箱体の組立方法を提供することにある。

　本発明の梱包材は、上縁部と、右縁部と、下縁部と、左縁部とを有する矩形の平板状に形成された梱包材であって、梱包材の長手方向に直角な複数の縦溝が形成されていると共に、梱包材の短手方向に直角な複数の横溝が形成されているものである。

　本発明の箱体の組立方法は、被梱包体に粘着テープが貼り付けられ、被梱包体が袋体で包まれ、被梱包体が本発明の梱包材で覆われている状態において、被梱包体から梱包材を取り外す開梱工程と、梱包材に形成された複数の縦溝、または、梱包材に形成された複数の縦溝及び複数の横溝に沿って梱包材を折り曲げる折曲工程と、折曲工程によって当接する梱包材の壁部同士を固定する固定工程と、を有するものである。

　本発明に係る梱包材は、梱包材の長手方向に直角な複数の縦溝が形成されていると共に、梱包材の短手方向に直角な複数の横溝が形成されている。そのため、作業者は、縦溝を曲折することで上面が開口する箱体の側壁部を形成し、または、縦溝及び横溝を曲折することで上面が開口する箱体の側壁部及び底壁部を形成することができる。その結果、梱包材は、梱包材で構成された側壁部内に他の梱包材等の廃棄物をまとめることができ、他の梱包材が散乱することを抑制できる。

　本発明に係る梱包材を用いた上面が開口した箱体の組立方法は、被梱包体から梱包材を取り外し、梱包材に形成された複数の縦溝、または、梱包材に形成された複数の縦溝及び複数の横溝に沿って梱包材を折り曲げる折曲工程と、梱包材の当接する端部同士を固定する固定工程と、を有する。そのため、梱包材は、箱体の側壁部を形成し、または、箱体の側壁部及び底壁部を形成することができる。その結果、梱包材は、梱包材で構成された側壁部内に他の梱包材等の廃棄物をまとめることができ、開梱した他の梱包材が散乱することを抑制できる。

本発明の実施の形態１に係る梱包材の平面図である。図１の梱包材を積み重ねた図である。図１の梱包材が用いられる室外機の斜視図である。図１の梱包材が用いられて梱包された室外機の背面図である。図４の梱包された室外機の正面図である。図１の梱包材を利用して組み立てた箱体の斜視図である。図６の筒状体のＥ部の拡大図である。本発明の実施の形態２の梱包材を利用して組み立てた他の箱体の斜視図である。図８の筒状体のＦ部の拡大図である。本発明の実施の形態３の梱包材を利用して組み立てた他の箱体の斜視図である。図１０の梱包材のＧ部の拡大図である。図１０の梱包材の変形例の斜視図である。

　以下、本発明の実施の形態に係る梱包材について図面を参照しながら説明する。以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、以下に記載する実施の形態の全文において共通することとする。そして、明細書全文に表されている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、明細書に記載された形態に限定するものではない。また、図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。なお、本実施の形態において、理解を容易にするために方向を表す用語（例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など）を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本願発明を限定するものではない。

実施の形態１．
［梱包材１００の構成］
　図１は、本発明の実施の形態１に係る梱包材１００の平面図である。図１を参照して梱包材１００の各部の構成を説明する。梱包材１００は、被梱包体を外的要因から保護するものであり、例えば、物流における荷扱い時の接触から被梱包体を保護する耐衝性と、被梱包体に係る圧力から被梱包体を保護する耐圧性とを有するものである。梱包材１００は、図１に示すように、上縁部１０と、右縁部１１と、下縁部１２と、左縁部１３とを有する矩形の平板状に形成されている。梱包材１００の素材は、例えば、段ボール材から形成されているが、梱包材１００の素材は、段ボール材に限定されるものではなく、例えば、樹脂材等から形成されてもよい。なお、以下の説明において、梱包材１００の長手方向とは、右縁部１１と、左縁部１３との間の方向であり、短手方向とは、上縁部１０と、下縁部１２との間の方向である。

　梱包材１００は、梱包材１００の長手方向に直角な複数の縦溝２０が形成されていると共に、梱包材１００の短手方向に直角な複数の横溝３０が形成されている。縦溝２０及び横溝３０は、梱包材１００の表面から内部に凹む有底溝である。縦溝２０及び横溝３０は、梱包材１００の板面に対する垂直方向の断面において、梱包材１００の表面から内部に向うに従い漸次幅狭となるＶ字状に形成されている。なお、縦溝２０及び横溝３０は、梱包材１００の板面に対する垂直方向の断面において、断面形状がＶ字状のものに限定するものではなく、例えば、Ｕ字状、半円状、方形状、あるいは、等脚台形状等、他の形状であってもよい。

　梱包材１００は、長手方向において、右縁部１１と左縁部１３との間の中央部に位置する中央縦溝部２１が形成されている。中央縦溝部２１は、梱包材１００の短手方向において、上縁部１０と下縁部１２との間に延設されている縦溝２０である。この中央縦溝部２１は、梱包材１００の表面から内部に凹む有底溝である。

　梱包材１００は、長手方向において、中央縦溝部２１と右縁部１１との間の中央部に位置する右縦溝部２２が形成されている。また、梱包材１００は、長手方向において、中央縦溝部２１と左縁部１３との間の中央部に位置する左縦溝部２３が形成されている。右縦溝部２２及び左縦溝部２３は、梱包材１００の短手方向において、上縁部１０と下縁部１２との間に延設されている縦溝２０である。右縦溝部２２及び左縦溝部２３は、中央縦溝部２１と平行に形成されている。この右縦溝部２２及び左縦溝部２３もまた、梱包材１００の表面から内部に凹む有底溝である。中央縦溝部２１、右縦溝部２２、左縦溝部２３は、それぞれ、上縁部１０及び下縁部１２に対して直角に形成されている。

　梱包材１００は、長手方向において、右縦溝部２２と右縁部１１との間に、右端溝部２５が形成されている。また、梱包材１００は、長手方向において、左縦溝部２３と左縁部１３との間に、左端溝部２６が形成されている。右端溝部２５及び左端溝部２６は、梱包材１００の短手方向において、上縁部１０と下縁部１２との間に延設されている縦溝２０である。右端溝部２５及び左端溝部２６は、中央縦溝部２１と平行に形成されている。この右端溝部２５及び左端溝部２６もまた、梱包材１００の表面から内部に凹む有底溝である。右端溝部２５及び左端溝部２６もまた、それぞれ上縁部１０及び下縁部１２に対して直角に形成されている。

　梱包材１００は、短手方向において、上縁部１０と下縁部１２との間の中央部に位置する中央横溝部３１が形成されている。中央横溝部３１は、梱包材１００の長手方向において、右縁部１１と左縁部１３との間に延設されている横溝３０である。この中央横溝部３１は、梱包材１００の表面から内部に凹む有底溝である。

　梱包材１００は、短手方向において、中央横溝部３１と上縁部１０との間に位置する上横溝部３２が形成されている。また、梱包材１００は、短手方向において、中央横溝部３１と下縁部１２との間に位置する下横溝部３３が形成されている。上横溝部３２及び下横溝部３３は、梱包材１００の長手方向において、右縁部１１と左縁部１３との間に延設されている横溝３０である。上横溝部３２及び下横溝部３３は、中央横溝部３１と平行に形成されている。この上横溝部３２及び下横溝部３３もまた、梱包材１００の表面から内部に凹む有底溝である。なお、中央横溝部３１、上横溝部３２、下横溝部３３は、それぞれ、右縁部１１及び左縁部１３に対して直角に形成されている。

　ここで、矩形状に形成された梱包材１００の４角について注目する。梱包材１００は、短手方向において、上縁部１０と上横溝部３２との間の中央部に位置する右上横溝部３５が形成されている。同様に、梱包材１００は、短手方向において、下縁部１２と下横溝部３３との間の中央部に位置する右下横溝部３６が形成されている。右上横溝部３５及び右下横溝部３６は、梱包材１００の長手方向において、右縁部１１と右端溝部２５との間に延設されている横溝３０である。右上横溝部３５及び右下横溝部３６は、中央横溝部３１と平行に形成されている。この右上横溝部３５及び右下横溝部３６は、梱包材１００の表面から内部に凹む有底溝である。

　右端溝部２５は、上縁部１０と右上横溝部３５との間に右上縦切取部２５ａが形成されている。右上縦切取部２５ａは、右端溝部２５において、溝の薄肉部分に連続して穿孔が形成されている部分である。また、上横溝部３２は、右縁部１１と右端溝部２５との間に右上横切取部３２ａが形成されている。右上横切取部３２ａは、上横溝部３２において、溝の薄肉部分に連続して穿孔が形成されている部分である。これにより、梱包材１００は、カッターなどを用いず右上縦切取部２５ａ及び右上横切取部３２ａにおいて板材を切り離すことができる。

　また、右端溝部２５は、下縁部１２と右下横溝部３６との間に右下縦切取部２５ｂが形成されている。右下縦切取部２５ｂは、右端溝部２５において、溝の薄肉部分に連続して穿孔が形成されている部分である。また、下横溝部３３は、右縁部１１と右端溝部２５との間に右下横切取部３３ａが形成されている。右下横切取部３３ａは、下横溝部３３において、溝の薄肉部分に連続して穿孔が形成されている部分である。これにより、梱包材１００は、カッターなどを用いず右下縦切取部２５ｂ及び右下横切取部３３ａにおいて板材を切り離すことができる。

　さらに、梱包材１００は、短手方向において、上縁部１０と上横溝部３２との間の中央部に位置する左上横溝部３７が形成されている。同様に、梱包材１００は、短手方向において、下縁部１２と下横溝部３３との間の中央部に位置する左下横溝部３８が形成されている。左上横溝部３７及び左下横溝部３８は、梱包材１００の長手方向において、左縁部１３と左端溝部２６との間に延設されている横溝３０である。左上横溝部３７及び左下横溝部３８は、中央横溝部３１と平行に形成されている。この左上横溝部３７及び左下横溝部３８は、梱包材１００の表面から内部に凹む有底溝である。

　左端溝部２６は、上縁部１０と左上横溝部３７との間に左上縦切取部２６ａが形成されている。左上縦切取部２６ａは、左端溝部２６において、溝の薄肉部分に連続して穿孔が形成されている部分である。また、上横溝部３２は、左縁部１３と左端溝部２６との間に左上横切取部３２ｂが形成されている。左上横切取部３２ｂは、上横溝部３２において、溝の薄肉部分に連続して穿孔が形成されている部分である。これにより、梱包材１００は、カッターなどを用いず左上縦切取部２６ａ及び左上横切取部３２ｂにおいて板材を切り離すことができる。

　また、左端溝部２６は、下縁部１２と左下横溝部３８との間に左下縦切取部２６ｂが形成されている。左下縦切取部２６ｂは、左端溝部２６において、溝の薄肉部分に連続して穿孔が形成されている部分である。また、下横溝部３３は、左縁部１３と左端溝部２６との間に左下横切取部３３ｂが形成されている。左下横切取部３３ｂは、下横溝部３３において、溝の薄肉部分に連続して穿孔が形成されている。これにより、梱包材１００は、カッターなどを用いず左下縦切取部２６ｂ及び左下横切取部３３ｂにおいて板材を切り離すことができる。

　梱包材１００は、図１に示すように、上縁部１０と、右端溝部２５と、上横溝部３２と、右縦溝部２２とで囲まれた範囲Ａに貫通孔である右上開口部４１が形成されている。右上開口部４１は、上横溝部３２から上縁部１０に向かって梱包材１００の短手方向に長い矩形状に形成されている。右上開口部４１は、右縦溝部２２に沿って開口しており、右端溝部２５と右縦溝部２２との間で、右縦溝部２２側に形成されている。同様に、梱包材１００は、下縁部１２と、右端溝部２５と、下横溝部３３と、右縦溝部２２とで囲まれた範囲Ｂに貫通孔である右下開口部４２が形成されている。右下開口部４２は、下横溝部３３から下縁部１２に向かって梱包材１００の短手方向に長い矩形状に形成されている。右下開口部４２は、右縦溝部２２に沿って開口しており、右端溝部２５と右縦溝部２２との間で、右縦溝部２２側に形成されている。なお、右上開口部４１及び右下開口部４２は、貫通孔であることに限定するものではなく、例えば、右上開口部４１及び右下開口部４２の縁部を構成する部分の板材に連続して穿孔が形成されてもよい。そして、梱包材１００は、作業者によって右上開口部４１及び右下開口部４２の板材を切り離すことができるように形成されてもよい。

　梱包材１００は、図１に示すように、上縁部１０と、左端溝部２６と、上横溝部３２と、左縦溝部２３とで囲まれた範囲Ｃに貫通孔である左上開口部４３が形成されている。左上開口部４３は、上横溝部３２から上縁部１０に向かって梱包材１００の短手方向に長い矩形状に形成されている。左上開口部４３は、左縦溝部２３に沿って開口しており、左端溝部２６と左縦溝部２３との間で、左縦溝部２３側に形成されている。同様に、梱包材１００は、下縁部１２と、左端溝部２６と、下横溝部３３と、左縦溝部２３とで囲まれた範囲Ｄに貫通孔である左下開口部４４が形成されている。左下開口部４４は、下横溝部３３から下縁部１２に向かって梱包材１００の短手方向に長い矩形状に形成されている。左下開口部４４は、左縦溝部２３に沿って開口しており、左端溝部２６と左縦溝部２３との間で、左縦溝部２３側に形成されている。なお、左上開口部４３及び左下開口部４４は、貫通孔であることに限定するものではなく、例えば、左上開口部４３及び左下開口部４４の縁部を構成する部分の板材に連続して穿孔が形成されてもよい。そして、梱包材１００は、作業者によって、左上開口部４３及び左下開口部４４の板材を切り離すことができるように形成されてもよい。

　梱包材１００は、上縁部１０と上横溝部３２との間の距離Ｌ１、右縁部１１と右端溝部２５との間の距離Ｌ２、下縁部１２と下横溝部３３との間の距離Ｌ３、左縁部１３と左端溝部２６との間の距離Ｌ４とは、それぞれ等しい。なお、上述した縦溝２０及び横溝３０は、板状の梱包材１００の、一方の表面にのみ形成されていてもよく、両方の表面に形成されていてもよい。なお、梱包材１００は、中央縦溝部２１を対称軸として線対称であることが望ましい。また、梱包材１００は、中央横溝部３１を対称軸として線対称であることが望ましい。

　図２は、図１の梱包材１００を積み重ねた図である。梱包材１００は、被梱包体を梱包するまでは、図２に示すように複数の梱包材１００が積み重ねられた状態で保管及び輸送される。その際、梱包材１００が積み重ねられた積層体１００Ａは、積み重なった梱包材１００の重さで荷重がかかり、梱包材１００の長手方向の中央部分が撓みやすくなり、積層体１００Ａに反りが発生しやすくなる。しかし、梱包材１００は、短手方向の中央部分において、長手方向に沿って中央横溝部３１、上横溝部３２、下横溝部３３が形成されている。この中央横溝部３１、上横溝部３２、下横溝部３３は、梱包材１００の表面から内部に凹む有底溝である。そのため、梱包材１００を撓ませる重力に対して、中央横溝部３１、上横溝部３２、下横溝部３３の凹んだ有底溝を構成する側壁が耐力壁の役割を果たす。その結果、梱包材１００は、積み重ねられたことによる反りが生じにくくなる。

　図３は、図１の梱包材１００が用いられる室外機１５０の斜視図である。図４は、図１の梱包材１００が用いられて梱包された室外機１５０の背面図である。図５は、図４の梱包された室外機１５０の正面図である。図３～図５を用いて、室外機１５０及び梱包材１００について説明する。なお、以下の説明では、梱包材１００に梱包される被梱包体の例として空気調和機用の室外機１５０を示している。しかし、室外機１５０は、梱包材１００に梱包される被梱包体の１つであり、梱包材１００に梱包される被梱包体は、例えば、室内機、調理器、冷蔵庫、又は、照明装置など、室外機１５０に限定されるものではない。

　室外機１５０は、筐体１を有する。室外機１５０の筐体１は、室外機１５０の外郭を構成する。筐体１は、板金製であり、図３及び図５に示すように略直方体形状に構成されている。筐体１は、円形状の吹出口１ａ１が形成されている前面パネル１ａと、前面パネル１ａと対向して設置され、筐体１の背面を覆う背面パネル１ｂと、を有する。また、筐体１は、筐体１を前方から見て左側に位置する送風機室側の側面に設けられた左側面パネル１ｃと、右側に位置する機械室側の側面に設けられた右側面パネル１ｄと、を有する。さらに、筐体１は、前面パネル１ａと、背面パネル１ｂと、左側面パネル１ｃと、右側面パネル１ｄと、により形成された上部開口を覆う天面パネル１ｅと、下部部開口を覆う底板１ｆとを有する。前面パネル１ａには、吹出口１ａ１を覆って送風機２のプロペラファンを保護するファンガード１ｇが取り付けられている。なお、図１では、室外機１５０は、２つの送風機２を有するものであるが、室外機１５０は、１つの送風機２を有するものであっても、３つ以上の送風機２を有するものであってもよい。

　図４に示すように、背面パネル１ｂには、矩形の開口部１ｂ１が形成されており、開口部１ｂ１を介して筐体１の内部に熱交換器３が配置されている。図４に示すように、室外機１５０を梱包する際には、熱交換器３は、室外機１５０の背面側から梱包材１００によって覆われる。図４に示すように、梱包材１００は、梱包材１００の長手方向が、室外機１５０の上下方向となるように配置される。なお、梱包材１００の配置の仕方は、図４に示すように、梱包材１００の長手方向が、室外機１５０の上下方向となるように配置される態様に限定されるものではない。例えば、室外機１５０が、鉛直方向よりも水平方向が長い、横長の筐体１であり、熱交換器３が、横長の構成であれば、梱包材１００の長手方向が、室外機１５０の左右方向となるように梱包材１００が配置される。梱包材１００は、熱交換器３を覆うことで、物流における荷扱い時の接触から熱交換器３を保護し、熱交換器３に係る圧力から熱交換器３を保護する。熱交換器３は、間隔を置いて並列に配置された複数の板状フィンと、複数の板状フィンと交差する複数の伝熱管と、を有する場合がある。特に、板状のフィンは、接触により変形しやすい。梱包材１００は、熱交換器３を構成する板状のフィンを覆うことで、板状のフィンへの接触を防止することができ、これらの変形を防ぐことができる。また、図３に示すように、室外機１５０が梱包される際には、室外機１５０には、袋体５０が被せられる。室外機１５０は、袋体５０が被せられることで、表面が接触により傷つくことから保護され、また、塵埃等が付着することから保護される。袋体５０は、例えば、ビニール袋である。

　また、室外機１５０は、室外機１５０の脚部１ｈが載置される底部梱包材６０と、室外機１５０の天面パネル１ｅに載置される上部梱包材６１とにより梱包される。なお、底部梱包材６０及び上部梱包材６１は、例えば、段ボール材により構成される。室外機１５０が梱包される際には、室外機１５０と、底部梱包材６０及び上部梱包材６１との間に、緩衝材６２を有してもよい。緩衝材６２は、例えば、発泡スチロールにより構成されている。さらに、室外機１５０は、底部梱包材６０と上部梱包材６１との外側に掛けられるバンド部材７０により梱包される。バンド部材７０は、室外機１５０を底部梱包材６０及び上部梱包材６１で覆った状態を維持するためのものである。なお、バンド部材７０は、図４及び図５では室外機１５０に３本使用されているが、バンド部材７０の使用は３本に限定されるものではなく、１本又は２本でもよく、４本以上であってもよい。また、バンド部材７０は、図４及び図５では、室外機１５０の前後方向及び上下方向に配置されているが、幅方向及び上下方向、あるいは、水平方向に配置されてもよい。また、室外機１５０が梱包される際には、筐体１に書類８０が粘着テープ７１によって取り付けられている。書類８０は、例えば、保証書、取扱説明書等である。

　図６は、図１の梱包材１００を利用して組み立てた箱体２００の斜視図である。図７は、図６の筒状体１１０のＥ部の拡大図である。図１、図６及び図７を用いて、梱包材１００を利用して組み立てられた箱体２００と、箱体２００を構成するための梱包材１００の組立方法について説明する。まず、箱体２００を組み立てる前提として、据付現場に搬送された室外機１５０等の被梱包体は、図４及び図５に示すように、被梱包体に粘着テープ７１が貼り付けられ、袋体５０で包まれ、梱包材１００で覆われている状態である。まず、作業者は、梱包された室外機１５０の梱包を解き、室外機１５０から梱包材１００を取り外す開梱工程を行う。

　次に、作業者は、梱包材１００に形成された複数の縦溝２０に沿って梱包材１００を折り曲げる折曲工程を行う。この折曲工程は、梱包材１００の縦溝２０に沿って梱包材１００を折り曲げて四角柱の筒状体１１０を形成する側壁形成工程を有する。より詳細には、作業者は、梱包材１００の中央縦溝部２１、右縦溝部２２、左縦溝部２３に従って、梱包材１００を折り、梱包材１００の右縁部１１と、左縁部１３とを当接させ、平板状の梱包材１００から四角柱の筒状体１１０を形成する。図６に示すように、筒状体１１０は、第１側壁１１１と、第１側壁１１１と対向する第３側壁１１３と、第１側壁１１１及び第３側壁１１３の両端部に位置し、互いに対向する第２側壁１１２と第４側壁１１４とを有する。第１側壁１１１は、梱包材１００の右縁部１１と右縦溝部２２との間の板材から構成されており、第２側壁１１２は、梱包材１００の右縦溝部２２と中央縦溝部２１との間の板材から構成されている。また、第３側壁１１３は、梱包材１００の中央縦溝部２１と左縦溝部２３との間の板材から構成されており、第４側壁１１４は、左縦溝部２３と左縁部１３との間の板材から構成されている。梱包材１００によって形成された筒状体１１０は、箱体２００の側壁を構成する。

　次に、作業者は、折曲工程によって当接する梱包材１００の壁部同士を固定する固定工程を行う。この固定工程は、室外機１５０に貼り付けられている粘着テープ７１を剥がす剥離工程と、粘着テープ７１を用いて梱包材１００の当接する壁部同士を接合する接合工程と、を有する。より詳細には、作業者は、室外機１５０に保証書等を固定するために貼り付けられている粘着テープ７１を室外機１５０から剥がす。そして、作業者は、梱包材１００の右縁部１１と左縁部１３とを当接させた部分の少なくとも１ヶ所に、粘着テープ７１を貼り付け、右縁部１１と左縁部１３とを接合する。したがって、筒状体１１０は、第１側壁１１１と第４側壁１１４とが粘着テープ７１によって固定され、接合されている。粘着テープ７１は、筒状体１１０の上下の両端部に貼り付けられるのが望ましい。

　最後に、作業者は、室外機１５０から袋体５０を取り外す取外工程と、袋体５０を筒状体１１０の中空部Ｈ内に入れ、袋体５０の口を筒状体１１０の端部に固定して箱体２００の底壁を形成する底壁形成工程とを行う。より詳細には、作業者は、室外機１５０から袋体５０を取り外す。そして、作業者は、筒状体１１０の側壁で囲まれた中空部Ｈ内に袋体５０を入れ、袋体５０の口を筒状体１１０の上部開口１１０ａに被せる。なお、上部開口１１０ａは、第１側壁１１１、第２側壁１１２、第３側壁１１３、第４側壁１１４の上縁部１０で構成される。これによって、袋体５０が、箱体２００の底壁を構成する。

　以上のように、梱包材１００は、梱包材１００の長手方向に直角な複数の縦溝２０が形成されていると共に、梱包材１００の長手方向に直角な複数の縦溝２０が形成されていると共に、梱包材１００の短手方向に直角な複数の横溝３０が形成されている。そのため、作業者は、梱包材１００の縦溝２０を曲折することで上面が開口する箱体２００の側壁部を形成することができる。そのため、梱包材１００は、梱包材１００で構成された側壁部内に他の梱包材等の廃棄物をまとめることができ、開梱した他の梱包材が散乱することを抑制できる。また、作業者は、室外機１５０の据付作業時に、片付けながら作業をすることができるので、据付作業後の片付け時間が減り、作業の効率化を図ることができる。

　また、梱包材１００は、上縁部１０と下縁部１２との間に延設され、表面から内部に凹む縦溝２０であって、右縁部１１と左縁部１３との間の梱包材１００の長手方向において、右縁部１１と左縁部１３との間の中央部に位置する中央縦溝部２１を有する。さらに梱包材１００は、中央縦溝部２１と右縁部１１との間の中央部に位置する右縦溝部２２と、中央縦溝部２１と左縁部１３との間の中央部に位置する左縦溝部２３を有する。そのため、作業者は、梱包材１００の中央縦溝部２１、右縦溝部２２、左縦溝部２３を曲折することで上面が開口する箱体２００の側壁部を形成することができる。その結果、梱包材１００で構成された側壁部内に他の梱包材等の廃棄物をまとめることができ、開梱した梱包材が散乱することを抑制できる。

　また、梱包材１００は、右縁部１１と左縁部１３との間に延設され、表面から内部に凹む横溝３０であって、上縁部１０と下縁部１２との間の梱包材１００の短手方向において、上縁部１０と下縁部１２との間の中央部に位置する中央横溝部３１を有する。さらに梱包材１００は、中央横溝部３１と上縁部１０との間に位置する上横溝部３２と、中央横溝部３１と下縁部１２との間に位置する下横溝部３３とを有する。この中央横溝部３１、上横溝部３２、下横溝部３３は、梱包材１００の表面から内部に凹む有底溝である。そのため、梱包材１００を撓ませる重力に対して、中央横溝部３１、上横溝部３２、下横溝部３３の凹んだ有底溝を構成する側壁が耐力壁の役割を果たす。その結果、梱包材１００は、積み重ねられたことによる反りが生じにくくなる。

　また、箱体２００の組立方法は、被梱包体から梱包材１００を取り外す開梱工程と、梱包材１００に形成された複数の縦溝２０に沿って梱包材１００を折り曲げる折曲工程と、梱包材１００の当接する壁部同士を固定する固定工程と、を有する。そのため、梱包材１００は、筒状体１１０を側壁とする箱体２００を形成することができる。そのため、作業者は、梱包材１００によって形成された箱体２００を利用することで、室外機１５０から取り外された、例えば緩衝材６２等の他の梱包材を散乱させることなく片付けることができる。特に、作業者は、室外機１５０の筐体１の梱包箱がない場合でも梱包材１００から簡単に箱体２００を形成することができる。また、作業者は、室外機１５０の据付作業時に、片付けながら作業をすることができるので、据付作業後の片付け時間が減り、作業の効率化を図ることができる。

　また、箱体２００の組立方法は、固定工程において、被梱包体に貼り付けられている粘着テープ７１を剥がす剥離工程と、粘着テープ７１を用いて梱包材の当接する端縁部同士を接合する接合工程と、を有する。そのため、作業者は、新たに粘着テープ等の固定具を用意しなくても箱体２００を形成することができる。

　また、箱体２００の組立方法は、折曲工程において、梱包材１００の縦溝２０に沿って梱包材１００を折り曲げて四角柱の筒状体１１０を形成する側壁形成工程を有する。そして、箱体２００の組立方法は、被梱包体から袋体５０を取り外す取外工程と、袋体５０を筒状体１１０の中空部Ｈ内に入れ、袋体５０の口を筒状体１１０の端部に固定して箱体２００の底壁を形成する底壁形成工程と、を有する。そのため、作業者は、梱包材１００によって形成された箱体２００を利用することで、室外機１５０から取り外された、例えば緩衝材６２等の他の梱包材等を散乱させることなく片付けることができる。特に、上記梱包材１００、及び、梱包材１００の組立方法を利用することで、作業者は、室外機１５０の筐体１の梱包箱がない場合でも簡単に箱体を形成することができる。また、作業者は、室外機１５０の据付作業時に、片付けながら作業をすることができるので、据付作業後の片付け時間が減り、作業の効率化を図ることができる。

実施の形態２．
　図８は、本発明の実施の形態２の梱包材１００を利用して組み立てた他の箱体２１０の斜視図である。図９は、図８の筒状体１２０のＦ部の拡大図である。図１～図７の梱包材１００と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図１、図８及び図９を用いて、梱包材１００を利用して組み立てられた箱体２１０と、箱体２１０を構成するための梱包材１００の組立方法について説明する。まず、箱体２１０を組み立てる前提として、据付現場に搬送された室外機１５０等の被梱包体は、図４及び図５に示すように、被梱包体に粘着テープ７１が貼り付けられ、袋体５０で包まれ、梱包材１００で覆われている状態である。まず、作業者は、梱包された室外機１５０の梱包を解き、室外機１５０から梱包材１００を取り外す開梱工程を行う。

　次に、作業者は、梱包材１００に形成された複数の縦溝２０に沿って梱包材１００を折り曲げる折曲工程を行う。この折曲工程は、梱包材１００の縦溝２０に沿って梱包材１００を折り曲げて三角柱の筒状体１２０を形成する側壁形成工程を有する。より詳細には、作業者は、梱包材１００の中央縦溝部２１、右縦溝部２２、左縦溝部２３に従って、梱包材１００を折り曲げる。この際に、作業者は、梱包材１００の右縁部１１と右縦溝部２２との間の板材から構成される第１側壁１１１を、梱包材１００の左縦溝部２３と左縁部１３との間の板材から構成される第４側壁１１４の上に重ねる。平板状の梱包材１００は、中央縦溝部２１と、右縦溝部２２と、左縦溝部２３とを折り曲げ、第１側壁１１１と第４側壁１１４とを重ねることで三角柱の筒状体１２０を形成する。三角柱の筒状体１２０は、図８に示すように、第１側壁１１１と第４側壁１１４とが重なった側壁と、第２側壁１１２と、第３側壁１１３とを有する。第１側壁１１１は、梱包材１００の右縁部１１と右縦溝部２２との間の板材から構成されており、第２側壁１１２は、梱包材１００の右縦溝部２２と中央縦溝部２１との間の板材から構成されている。また、第３側壁１１３は、梱包材１００の中央縦溝部２１と左縦溝部２３との間の板材から構成されており、第４側壁１１４は、左縦溝部２３と左縁部１３との間の板材から構成されている。梱包材１００によって形成された筒状体１２０は、箱体２１０の側壁を構成する。

　次に、作業者は、折曲工程によって当接する梱包材１００の壁部同士を固定する固定工程を行う。この固定工程は、梱包材１００の縦溝２０の一部に形成された右上縦切取部２５ａを切り離し、かつ、横溝３０の一部に形成された右上横切取部３２ａを切り離す切断工程を有する。また、この固定工程は、右上縦切取部２５ａで切り離された部分を、梱包材１００の横溝３０に沿って折り曲げて上部突出片８１を形成する突出片形成工程と、梱包材１００に形成された左上開口部４３に上部突出片８１を挿入する挿入工程と、を有する。より詳細には、作業者は、右端溝部２５の右上縦切取部２５ａを切り離し、上横溝部３２の右上横切取部３２ａを切り離す。そして、作業者は、上縁部１０と右縁部１１と右上横溝部３５と右上縦切取部２５ａとで囲まれた範囲の板材を、右上横溝部３５で折り曲げ、右上横溝部３５と右縁部１１と右上横切取部３２ａと右端溝部２５とで囲まれた範囲の板材に重ねる。梱包材１００は、上縁部１０と右縁部１１と右上横溝部３５と右上縦切取部２５ａとで囲まれた範囲の板材と、右上横溝部３５と右縁部１１と右上横切取部３２ａと右端溝部２５とで囲まれた範囲の板材と、が重ねられることで上部突出片８１が形成される。この上部突出片８１は、第１側壁１１１と一体に形成されており、第１側壁１１１から梱包材１００の長手方向に突出している。そして、作業者は、この上部突出片８１を第４側壁１１４に形成されている左上開口部４３に挿入する。

　同様に、この固定工程は、梱包材１００の縦溝２０の一部に形成された右下縦切取部２５ｂを切り離し、かつ、横溝３０の一部に形成された右下横切取部３３ａを切り離す切断工程を有する。また、この固定工程は、右下縦切取部２５ｂで切り離された部分を、梱包材１００の横溝３０に沿って折り曲げて下部突出片８２を形成する突出片形成工程と、梱包材１００に形成された左下開口部４４に下部突出片８２を挿入する挿入工程と、を有する。より詳細には、作業者は、右端溝部２５の右下縦切取部２５ｂを切り離し、下横溝部３３の右下横切取部３３ａを切り離す。そして、作業者は、下縁部１２と右縁部１１と右下横溝部３６と右下縦切取部２５ｂとで囲まれた範囲の板材を、右下横溝部３６で折り曲げ、右下横溝部３６と右縁部１１と右下横切取部３３ａと右端溝部２５とで囲まれた範囲の板材に重ねる。梱包材１００は、下縁部１２と右縁部１１と右下横溝部３６と右下縦切取部２５ｂとで囲まれた範囲の板材と、右下横溝部３６と右縁部１１と右下横切取部３３ａと右端溝部２５とで囲まれた範囲の板材と、が重ねられることで下部突出片８２が形成される。この下部突出片８２は、第１側壁１１１と一体に形成されており、第１側壁１１１から梱包材１００の長手方向に突出している。そして、作業者は、この下部突出片８２を第４側壁１１４に形成されている左下開口部４４に挿入する。

　なお、三角柱の筒状体１２０は、別の態様で形成されてもよい。例えば、作業者は、折曲工程において、梱包材１００の中央縦溝部２１、右縦溝部２２、左縦溝部２３に従って、梱包材１００を折り曲げる。この際に、作業者は、梱包材１００の左縦溝部２３と左縁部１３との間の板材から構成される第４側壁１１４を、梱包材１００の右縁部１１と右縦溝部２２との間の板材から構成される第１側壁１１１の上に重ねる。

　次に、作業者は、折曲工程によって当接する梱包材１００の壁部同士を固定する固定工程を行う。この固定工程は、梱包材１００の縦溝２０の一部に形成された左上縦切取部２６ａを切り離し、かつ、横溝３０の一部に形成された左上横切取部３２ｂを切り離す切断工程を有する。また、この固定工程は、左上縦切取部２６ａで切り離された部分を、梱包材１００の横溝３０に沿って折り曲げて上部突出片８１を形成する突出片形成工程と、梱包材１００に形成された右上開口部４１に上部突出片８１を挿入する挿入工程と、を有する。より詳細には、作業者は、左端溝部２６の左上縦切取部２６ａを切り離し、上横溝部３２の左上横切取部３２ｂを切り離す。そして、作業者は、上縁部１０と左縁部１３と左上横溝部３７と左上縦切取部２６ａとで囲まれた範囲の板材を、左上横溝部３７で折り曲げ、左上横溝部３７と左縁部１３と左上横切取部３２ｂと左端溝部２６とで囲まれた範囲の板材に重ねる。梱包材１００は、上縁部１０と左縁部１３と左上横溝部３７と左上縦切取部２６ａとで囲まれた範囲の板材と、左上横溝部３７と左縁部１３と左上横切取部３２ｂと左端溝部２６とで囲まれた範囲の板材と、が重ねられることで上部突出片８１が形成される。この上部突出片８１は、第４側壁１１４と一体に形成されており、第４側壁１１４から梱包材１００の長手方向に突出している。そして、作業者は、この上部突出片８１を第１側壁１１１に形成されている右上開口部４１に挿入する。

　同様に、この固定工程は、梱包材１００の縦溝２０の一部に形成された左下縦切取部２６ｂを切り離し、かつ、横溝３０の一部に形成された左下横切取部３３ｂを切り離す切断工程を有する。また、この固定工程は、左下縦切取部２６ｂで切り離された部分を、梱包材１００の横溝３０に沿って折り曲げて下部突出片８２を形成する突出片形成工程と、梱包材１００に形成された右下開口部４２に下部突出片８２を挿入する挿入工程と、を有する。より詳細には、作業者は、左端溝部２６の左下縦切取部２６ｂを切り離し、下横溝部３３の左下横切取部３３ｂを切り離す。そして、作業者は、下縁部１２と左縁部１３と左下横溝部３８と左下縦切取部２６ｂとで囲まれた範囲の板材を、左下横溝部３８で折り曲げ、左下横溝部３８と左縁部１３と左下横切取部３３ｂと左端溝部２６とで囲まれた範囲の板材に重ねる。梱包材１００は、下縁部１２と左縁部１３と左下横溝部３８と左下縦切取部２６ｂとで囲まれた範囲の板材と、左下横溝部３８と左縁部１３と左下横切取部３３ｂと左端溝部２６とで囲まれた範囲の板材とが重ねられることで下部突出片８２が形成される。この下部突出片８２は、第４側壁１１４と一体に形成されており、第４側壁１１４から梱包材１００の長手方向に突出している。そして、作業者は、この下部突出片８２を第１側壁１１１に形成されている右下開口部４２に挿入する。

　そして、梱包材１００は、第１側壁１１１から突出する上部突出片８１が左上開口部４３に挿入されると共に、第１側壁１１１から突出する下部突出片８２が左下開口部４４に挿入されることで、第１側壁１１１と第４側壁１１４とが固定される。あるいは、梱包材１００は、第４側壁１１４から突出する上部突出片８１が右上開口部４１に挿入されると共に、第４側壁１１４から突出する下部突出片８２が右下開口部４２に挿入されることで、第１側壁１１１と第４側壁１１４とが固定される。

　最後に、作業者は、室外機１５０から袋体５０を取り外す取外工程と、袋体５０を筒状体１２０の中空部ＨＡ内に入れ、袋体５０の口を筒状体１２０の端部に固定して箱体２１０の底壁を形成する底壁形成工程とを行う。より詳細には、作業者は、室外機１５０から袋体５０を取り外す。そして、作業者は、筒状体１２０の側壁で囲まれた中空部ＨＡ内に袋体５０を入れ、袋体５０の口を筒状体１２０の上部開口１１０ａに被せる。なお、上部開口１１０ａは、第１側壁１１１、第２側壁１１２、第３側壁１１３、第４側壁１１４の上縁部１０で構成される。これによって、袋体５０が、箱体２１０の底壁を構成する。

　以上のように、箱体２１０の組立方法は、被梱包体から梱包材１００を取り外す開梱工程と、梱包材１００に形成された複数の縦溝２０に沿って梱包材１００を折り曲げる折曲工程と、梱包材１００の当接する壁部同士を固定する固定工程と、を有する。そのため、作業者は、平板状の梱包材１００から、筒状体１２０を側壁とする箱体２１０を形成することができる。そのため、作業者は、梱包材１００によって形成された箱体２１０を利用することで、室外機１５０から取り外された、例えば緩衝材６２等の他の梱包材等を散乱させることなく片付けることができる。特に、作業者は、室外機１５０の筐体１の梱包箱がない場合でも梱包材１００から簡単に箱体２１０を形成することができる。また、作業者は、室外機１５０の据付作業時に、片付けながら作業をすることができるので、据付作業後の片付け時間が減り、作業の効率化を図ることができる。

　また、箱体２１０の組立方法は、固定工程において、梱包材１００の縦溝２０の一部に形成された右上縦切取部２５ａ及び右下縦切取部２５ｂを切り離し、かつ、横溝３０の一部に形成された右上横切取部３２ａ及び右下横切取部３３ａを切り離す切断工程を有する。また、箱体２１０の組立方法は、固定工程において、右上縦切取部２５ａ及び右下縦切取部２５ｂで切り離された部分を、梱包材１００の右上横溝部３５及び右下横溝部３６に沿って折り曲げて上部突出片８１及び下部突出片８２を形成する突出片形成工程を有する。さらに、箱体２１０の組立方法は、固定工程において、梱包材１００に形成された左上開口部４３に上部突出片８１を挿入し、左下開口部４４に下部突出片８２する挿入工程を有する。そのため、作業者は、新たに粘着テープ等の固定具を用意しなくても梱包材１００の形状を固定して、箱体２１０を形成することができる。

　あるいは、箱体２１０の組立方法は、固定工程において、梱包材１００の縦溝２０の一部に形成された左上縦切取部２６ａ及び左下縦切取部２６ｂを切り離し、かつ、横溝３０の一部に形成された左上横切取部３２ｂ及び左下横切取部３３ｂを切り離す切断工程を有する。また、箱体２１０の組立方法は、固定工程において、左上縦切取部２６ａ及び左下縦切取部２６ｂで切り離された部分を、梱包材１００の左上横溝部３７及び左下横溝部３８に沿って折り曲げて上部突出片８１及び下部突出片８２を形成する突出片形成工程を有する。さらに、箱体２１０の組立方法は、固定工程において、梱包材１００に形成された右上開口部４１に上部突出片８１を挿入し、右下開口部４２に下部突出片８２する挿入工程を有する。そのため、作業者は、新たに粘着テープ等の固定具を用意しなくても梱包材１００の形状を固定して、箱体２１０を形成することができる。

　また、箱体２１０の組立方法は、折曲工程において、梱包材１００の縦溝２０に沿って梱包材１００を折り曲げて三角柱の筒状体１２０を形成する側壁形成工程を有する。そして、箱体２１０の組立方法は、被梱包体から袋体５０を取り外す取外工程と、袋体５０を筒状体１１０の中空部Ｈ内に入れ、袋体５０の口を筒状体１１０の端部に固定して箱体２１０の底壁を形成する底壁形成工程と、を有する。そのため、作業者は、梱包材１００によって形成された箱体２１０を利用することで、室外機１５０から取り外された、例えば緩衝材６２等の他の梱包材等を散乱させることなく片付けることができる。特に、上記梱包材１００、及び、梱包材１００の組立方法を利用することで、作業者は、室外機１５０の筐体１の梱包箱がない場合でも簡単に箱体を形成することができる。また、作業者は、室外機１５０の据付作業時に、片付けながら作業をすることができるので、据付作業後の片付け時間が減り、作業の効率化を図ることができる。

実施の形態３．
　図１０は、本発明の実施の形態３の梱包材１００を利用して組み立てた他の箱体２２０の斜視図である。図１１は、図１０の梱包材１００のＧ部の拡大図である。図１～図９の梱包材１００と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図１、図１０及び図１１を用いて、梱包材１００を利用して組み立てられた箱体２２０と、箱体２２０を構成するための梱包材１００の組立方法について説明する。まず、箱体２２０を組み立てる前提として、据付現場に搬送された室外機１５０等の被梱包体は、図４及び図５に示すように、被梱包体に粘着テープ７１が貼り付けられ、袋体５０で包まれ、梱包材１００で覆われている状態である。まず、作業者は、梱包された室外機１５０の梱包を解き、室外機１５０から梱包材１００を取り外す開梱工程を行う。

　次に、作業者は、梱包材１００に形成された複数の縦溝２０及び複数の横溝３０に沿って梱包材１００を折り曲げる折曲工程を行う。この折曲工程では、梱包材１００の縦溝２０及び横溝３０に沿って梱包材１００を折り曲げることで、箱体２２０の第１側壁３１１、第２側壁３１２、第３側壁３１３、第４側壁３１４が形成される。また、この折曲工程では、梱包材１００の縦溝２０及び横溝３０に沿って梱包材１００を折り曲げることで、箱体２２０の第１側壁３１１、第２側壁３１２、第３側壁３１３、第４側壁３１４に対する底壁３１５が形成される。すなわち、折曲工程は、箱体２２０の第１側壁３１１、第２側壁３１２、第３側壁３１３、第４側壁３１４、底壁３１５が形成される壁部形成工程を有する。より詳細には、作業者は、梱包材１００の上横溝部３２、下横溝部３３、右端溝部２５、左端溝部２６に従って、梱包材１００を折り曲げる。作業者が、梱包材１００の上横溝部３２、下横溝部３３、右端溝部２５、左端溝部２６に従って、梱包材１００を折り曲げることで、箱体２２０の第１側壁３１１、第２側壁３１２、第３側壁３１３、第４側壁３１４、底壁３１５が形成される。箱体２２０の第１側壁３１１は、上縁部１０と、右端溝部２５と、上横溝部３２と、左端溝部２６とによって囲まれた範囲の板材で形成されている。箱体２２０の第２側壁３１２は、右縁部１１と、下横溝部３３と、右端溝部２５と、上横溝部３２とによって囲まれた範囲の板材で形成されている。箱体２２０の第３側壁３１３は、下縁部１２と、右端溝部２５と、下横溝部３３と、左端溝部２６とによって囲まれた範囲の板材で形成されている。箱体２２０の第４側壁３１４は、左縁部１３と、下横溝部３３と、左端溝部２６と、上横溝部３２とによって囲まれた範囲の板材で形成されている。底壁３１５は、上横溝部３２と、右端溝部２５と、下横溝部３３と、左端溝部２６ととによって囲まれた範囲の板材で形成されている。箱体２２０は、第１側壁３１１、第２側壁３１２、第３側壁３１３、第４側壁３１４を側壁とし、底壁３１５を底壁として、上面部が開口した箱状に形成されている。箱体２２０の上部開口３１６は、梱包材１００の、上縁部１０と、右縁部１１と、下縁部１２と、左縁部１３とによって形成される。

　最後に、作業者は、折曲工程によって当接する梱包材１００の壁部同士を固定する固定工程を行う。この固定工程は、室外機１５０に貼り付けられている粘着テープ７１を剥がす剥離工程と、粘着テープ７１を用いて梱包材１００の当接する壁部同士を接合する接合工程と、を有する。より詳細には、作業者は、室外機１５０に保証書等を固定するために貼り付けられている粘着テープ７１を室外機１５０から剥がす。そして、作業者は、梱包材１００の角を箱体２２０の内側に折り込み、第１側壁３１１と第２側壁３１２との壁部同士を当接させた部分に、粘着テープ７１を貼り付け、第１側壁３１１と第２側壁３１２とを固定して接合する。同様に、作業者は、梱包材１００の角を箱体２２０の内側に折り込み、第２側壁３１２と第３側壁３１３との壁部同士を当接させた部分に粘着テープ７１を貼り付け、第２側壁３１２と第３側壁３１３とを固定して接合する。同様に、作業者は、梱包材１００の角を箱体２２０の内側に折り込み、第３側壁３１３と第４側壁３１４との壁部同士を当接させた部分に粘着テープ７１を貼り付け、第３側壁３１３と第４側壁３１４とを固定して接合する。同様に、作業者は、梱包材１００の角を箱体２２０の内側に折り込み、第４側壁３１４と第１側壁３１１との壁部同士を当接させた部分に粘着テープ７１を貼り付け、第４側壁３１４と第１側壁３１１とを固定して接合する。

　以上のように、箱体２２０の組立方法は、被梱包体から梱包材１００を取り外す開梱工程と、梱包材１００に形成された複数の縦溝２０及び複数の横溝３０に沿って梱包材１００を折り曲げる折曲工程と、梱包材１００の当接する壁部同士を固定する固定工程と、を有する。そのため、作業者は、平板状の梱包材１００から箱体２２０を形成することができる。そのため、作業者は、梱包材１００によって形成された箱体２２０を利用することで、室外機１５０から取り外された、例えば緩衝材６２等の他の梱包材等を散乱させることなく片付けることができる。特に、作業者は、室外機１５０の筐体１の梱包箱がない場合でも梱包材１００から簡単に箱体２２０を形成することができる。また、作業者は、室外機１５０の据付作業時に、片付けながら作業をすることができるので、据付作業後の片付け時間が減り、作業の効率化を図ることができる。また、作業者は、梱包材１００を折り曲げ、粘着テープ７１を利用することで、袋体５０がない場合でも箱体２２０を形成することができる。

　図１２は、図１０の梱包材１００の変形例の斜視図である。まず、箱体２２０を組み立てる前提として、据付現場に搬送された室外機１５０等の被梱包体は、図４及び図５に示すように、被梱包体に粘着テープ７１が貼り付けられ、袋体５０で包まれ、梱包材１００で覆われている状態である。さらに、室外機１５０等の被梱包体は、図４及び図５に示すように、紐状のバンド部材７０で梱包されている状態である。作業者は、上述した実施の形態３の箱体２２０の組立方法に加えて、更にバンド部材７０を切断する切断工程を行う。次に、作業者は、梱包材１００の対向する第１側壁３１１と第３側壁３１３のそれぞれに形成された右上開口部４１及び右下開口部４２にバンド部材７０を挿し通す挿入工程を行う。また、次に、作業者は、梱包材１００の対向する第１側壁３１１と第３側壁３１３のそれぞれに形成された左上開口部４３及び左下開口部４４にバンド部材７０を挿し通す挿入工程を行う。最後に、作業者は、右上開口部４１及び右下開口部４２のそれぞれに挿し通されたバンド部材７０の両端部を互いに固定して、バンド部材７０を環状に形成する持手形成工程を行う。また、作業者は、左上開口部４３及び左下開口部４４のそれぞれに挿し通されたバンド部材７０の両端部を互いに固定して、バンド部材７０を環状に形成する持手形成工程を行う。図１２に示すように、箱体２２０は、梱包材１００の右上開口部４１と、右下開口部４２とにバンド部材７０を通して持ち手が形成されている。同様に、箱体２２０は、梱包材１００の左上開口部４３と、左下開口部４４とにバンド部材７０を通して持ち手が形成されている。図１２に示すように、作業者は、箱体２２０に設けられたバンド部材７０を持ち手として利用することで、箱体２２０が持ちやすくなる。

　実施の形態１～３に示したように、梱包材１００は、表面に施された縦溝２０及び横溝３０に沿って、折り曲げられることで、少なくとも３通りの箱体２００、箱体２１０、箱体２２０を形成することができる。作業者は、粘着テープ７１、袋体５０、バンド部材７０の有無などに応じて箱体２００、箱体２１０、箱体２２０の適当な形態を選択することができる。すなわち、作業者は、状況に応じて室外機１５０等の被梱包体の梱包を解き、室外機１５０を設置し、ゴミを廃棄するまでの一連の作業の効率を向上させることができる。

　１　筐体、１ａ　前面パネル、１ａ１　吹出口、１ｂ　背面パネル、１ｂ１　開口部、１ｃ　左側面パネル、１ｄ　右側面パネル、１ｅ　天面パネル、１ｆ　底板、１ｇ　ファンガード、１ｈ　脚部、２　送風機、３　熱交換器、１０　上縁部、１１　右縁部、１２　下縁部、１３　左縁部、２０　縦溝、２１　中央縦溝部、２２　右縦溝部、２３　左縦溝部、２５　右端溝部、２５ａ　右上縦切取部、２５ｂ　右下縦切取部、２６　左端溝部、２６ａ　左上縦切取部、２６ｂ　左下縦切取部、３０　横溝、３１　中央横溝部、３２　上横溝部、３２ａ　右上横切取部、３２ｂ　左上横切取部、３３　下横溝部、３３ａ　右下横切取部、３３ｂ　左下横切取部、３５　右上横溝部、３６　右下横溝部、３７　左上横溝部、３８　左下横溝部、４１　右上開口部、４２　右下開口部、４３　左上開口部、４４　左下開口部、５０　袋体、６０　底部梱包材、６１　上部梱包材、６２　緩衝材、７０　バンド部材、７１　粘着テープ、８０　書類、８１　上部突出片、８２　下部突出片、１００　梱包材、１００Ａ　積層体、１１０　筒状体、１１０ａ　上部開口、１１１　第１側壁、１１２　第２側壁、１１３　第３側壁、１１４　第４側壁、１２０　筒状体、１５０　室外機、２００　箱体、２１０　箱体、２２０　箱体、３１１　第１側壁、３１２　第２側壁、３１３　第３側壁、３１４　第４側壁、３１５　底壁、３１６　上部開口。

Claims

　上縁部と、右縁部と、下縁部と、左縁部とを有する矩形の平板状に形成された梱包材であって、
　前記梱包材の長手方向に直角な複数の縦溝が形成されていると共に、前記梱包材の短手方向に直角な複数の横溝が形成されている梱包材。
　前記上縁部と前記下縁部との間に延設され、表面から内部に凹む前記縦溝であって、
　前記右縁部と前記左縁部との間の前記梱包材の長手方向において、前記右縁部と前記左縁部との間の中央部に位置する中央縦溝部と、前記中央縦溝部と前記右縁部との間の中央部に位置する右縦溝部と、前記中央縦溝部と前記左縁部との間の中央部に位置する左縦溝部と、前記右縦溝部と前記右縁部との間に位置する右端溝部と、前記左縦溝部と前記左縁部との間に位置する左端溝部と、
　を有し、
　前記右縁部と前記左縁部との間に延設され、表面から内部に凹む前記横溝であって、
　前記上縁部と前記下縁部との間の前記梱包材の短手方向において、前記上縁部と前記下縁部との間の中央部に位置する中央横溝部と、前記中央横溝部と前記上縁部との間に位置する上横溝部と、前記中央横溝部と前記下縁部との間に位置する下横溝部と、
　を有する請求項１に記載の梱包材。
　前記右端溝部と前記右縁部との間に延設され、表面から内部に凹む前記横溝であって、
　前記短手方向において、前記上縁部と前記上横溝部との間の中央部に位置する右上横溝部と、前記下縁部と前記下横溝部との間の中央部に位置する右下横溝部と、
　を有し、
　前記左端溝部と前記左縁部との間に延設され、表面から内部に凹む前記横溝であって、
　前記短手方向において、前記上縁部と前記上横溝部との間の中央部に位置する左上横溝部と、前記下縁部と前記下横溝部との間の中央部に位置する左下横溝部と、
　を有し、
　前記右端溝部は、前記上縁部と前記右上横溝部との間に位置する溝の薄肉部分に連続して穿孔が形成されている右上縦切取部と、前記下縁部と前記右下横溝部との間に位置する溝の薄肉部分に連続して穿孔が形成されている右下縦切取部と、
　を有し、
　前記左端溝部は、前記上縁部と前記左上横溝部との間に位置する溝の薄肉部分に連続して穿孔が形成されている左上縦切取部と、前記下縁部と前記左下横溝部との間に位置する溝の薄肉部分に連続して穿孔が形成されている左下縦切取部と、
　を有し、
　前記上横溝部は、前記右縁部と前記右端溝部との間に位置する溝の薄肉部分に連続して穿孔が形成されている右上横切取部と、前記左縁部と前記左端溝部との間に位置する溝の薄肉部分に連続して穿孔が形成されている左上横切取部と、
　を有し、
　前記下横溝部は、前記右縁部と前記右端溝部との間に位置する溝の薄肉部分に連続して穿孔が形成されている右下横切取部と、前記左縁部と前記左端溝部との間に位置する溝の薄肉部分に連続して穿孔が形成されている左下横切取部と、
　を有し、
　前記上縁部と前記右端溝部と前記上横溝部と前記右縦溝部とで囲まれた範囲に形成された右上開口部と、前記下縁部と前記右端溝部と前記下横溝部と前記右縦溝部とで囲まれた範囲に形成された右下開口部と、前記上縁部と前記左端溝部と前記上横溝部と前記左縦溝部とで囲まれた範囲に形成された左上開口部と、前記下縁部と前記左端溝部と前記下横溝部と前記左縦溝部とで囲まれた範囲に形成された左下開口部と、
　を有する請求項２に記載の梱包材。
　被梱包体に粘着テープが貼り付けられ、前記被梱包体が袋体で包まれ、前記被梱包体が請求項１～３のいずれか１項に記載の梱包材で覆われている状態において、
　前記被梱包体から前記梱包材を取り外す開梱工程と、
　前記梱包材に形成された複数の縦溝、または、前記梱包材に形成された複数の縦溝及び複数の横溝に沿って前記梱包材を折り曲げる折曲工程と、
　前記折曲工程によって当接する前記梱包材の壁部同士を固定する固定工程と、
を有する箱体の組立方法。
　前記固定工程は、
　前記被梱包体に貼り付けられている前記粘着テープを剥がす剥離工程と、
　前記粘着テープを用いて前記梱包材の当接する壁部同士を接合する接合工程と、
　を有する請求項４に記載の箱体の組立方法。
　前記折曲工程は、
　前記梱包材の前記縦溝に沿って前記梱包材を折り曲げて四角柱の筒状体を形成する側壁形成工程を有し、
　前記被梱包体から前記袋体を取り外す取外工程と、
　前記袋体を前記筒状体の中空部内に入れ、前記袋体の口を前記筒状体の端部に固定して箱体の底壁を形成する底壁形成工程と、を更に有する請求項５に記載の箱体の組立方法。
　前記折曲工程は、
　側壁を形成し、かつ、前記側壁に対する底壁を形成する壁部形成工程を有する請求項５に記載の箱体の組立方法。
　前記折曲工程は、
　前記梱包材の前記縦溝に沿って前記梱包材を折り曲げて三角柱の筒状体を形成する側壁形成工程を有し
　前記固定工程は、
　前記梱包材の前記縦溝の一部に形成された縦切取部を切り離し、かつ、前記横溝の一部に形成された横切取部を切り離す切断工程と、
　前記縦切取部で切り離された部分を、前記梱包材の前記横溝に沿って折り曲げて突出片を形成する突出片形成工程と、
　前記梱包材に形成された開口部に前記突出片を挿入する挿入工程と、
を有し、
　前記被梱包体から前記袋体を取り外す取外工程と、
　前記袋体を前記筒状体の中空部内に入れ、前記袋体の口を前記筒状体の端部に固定して箱体の底壁を形成する底壁形成工程と、を更に有する請求項４に記載の箱体の組立方法。
　前記被梱包体が、更に紐状のバンド部材で梱包されている状態において、
　前記バンド部材を切断する切断工程と、
　前記梱包材の対向する前記側壁のそれぞれに形成された開口部に前記バンド部材を挿し通す挿入工程と、
　前記開口部のそれぞれに挿し通された前記バンド部材の両端部を互いに固定して、前記バンド部材を環状に形成する持手形成工程と、を更に有する請求項７に記載の箱体の組立方法。