JP2023153580A - 輸送用包装構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】輸送時に製品箱が損傷し難い輸送用包装構造を提供する。【解決手段】輸送用包装構造1は、それぞれ製品を収容する一対の製品箱10と、隣り合うように並べられた前記一対の製品箱に対して上方から取り付けられ、前記製品箱どうしを連結する蓋体20と、を備える。前記蓋体は、前記一対の製品箱の上面を覆う上面部21と、前記上面部21の外周から折り曲げられ、前記製品箱の側面に沿うように前記製品箱の高さ方向に延在する周壁部22と、を有し、前記周壁部は、前記一対の製品箱が並ぶ方向と平行な方向に延在する第1周壁部分23と、前記一対の製品箱が並ぶ方向と直交する方向に延在する第2周壁部分24と、を含み、前記第1周壁部分が、隣り合う各製品箱の側面に固定されることで、前記一対の製品箱が連結されている。【選択図】図1

Description

本発明は、輸送用包装構造に関する。
従来、例えば取扱い性の観点から、所定の製品が収容された2つ製品箱をバンド等で連結して、輸送することが行われている。なお、バンドではないが、クリップを用いて2つの包装箱を連結することは例えば特許文献1に開示されている。
実公昭58-183362号公報
複数の製品箱がバンドで連結された状態のものを輸送する場合、バンドが製品箱に食い込んで製品箱が破損するという問題があった。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、輸送時に製品箱が損傷し難い輸送用包装構造を提供することを目的とする。
本発明の一態様においては、それぞれ製品を収容する一対の製品箱と、隣り合うように並べられた前記一対の製品箱に対して上方から取り付けられ、前記製品箱どうしを連結する蓋体と、を備える輸送用包装構造であって、前記蓋体は、前記一対の製品箱の上面を覆う上面部と、前記上面部の外周から折り曲げられ、前記製品箱の側面に沿うように前記製品箱の高さ方向に延在する周壁部と、を有し、前記周壁部は、前記一対の製品箱が並ぶ方向と平行な方向に延在する第1周壁部分と、前記一対の製品箱が並ぶ方向と直交する方向に延在する第2周壁部分と、を含み、前記第1周壁部分が、隣り合う各製品箱の側面に固定されることで、前記一対の製品箱が連結されている、輸送用包装構造を提供する。
前記第1周壁部分は、前記製品箱どうしが隣接する位置において、前記第1周壁部分の前記高さ方向の長さが部分的に短くなるように、前記第1周壁部分の下端から上方に向かって形成された凹部を有していてもよい。
前記凹部は、前記第1周壁部分の下端から上方に向かって前記凹部の幅が徐々に減少するような台形形状に形成されていてもよい。
前記凹部の高さ方向の寸法は、前記第1周壁部分の高さの20%以上かつ80%以下の長さに形成されていてもよい。
前記蓋体及び前記製品箱の材質が段ボールであり、前記蓋体は、前記一対の製品箱に対して接着剤によって接着されてもよい。
前記第1周壁部分と、前記第2周壁部分とは互いに接続されていなくてもよい。
前記製品箱は、前記蓋体が取り付けられた状態で前記蓋体の前記周壁部の直下となる位置に形成された持ち手穴を有していてもよい。
前記製品箱は、前記製品箱の側面の一部を内側に折り曲げた折曲げ部であって、前記持ち手穴を内側から塞ぐ折曲げ部を有していてもよい。
前記折曲げ部が、前記製品箱の内面に接着されていてもよい。
前記製品は水ボトルであり、前記折曲げ部は、前記水ボトルが前記製品箱に収容された状態で、前記水ボトルによって前記製品箱の内面側に向かってに押し付けられるように構成されていてもよい。
前記第1周壁部分又は前記第2周壁部分の少なくともいずれかに、輸送用包装構造を持つ際に作業者が指を掛ける部分となる指掛け用凹部が形成されていてもよい。
前記製品箱は、前記蓋体が取り付けられた状態で前記蓋体の前記周壁部の直下となる位置に形成された持ち手穴を有するものであって、前記持ち手穴は、前記製品箱の側面の一部が箱の外側へと折り曲げられることによって形成される穴であってもよい。
本発明によれば、輸送時に製品箱が損傷し難い輸送用包装構造を提供することができる。
輸送用包装構造の斜視図である。 輸送用包装構造の製品箱と蓋体とを分解して示す斜視図である。 輸送用包装構造の側面図である。 蓋体の取り付け前の状態を示す図である。 落下試験を説明するための図である。 落下試験の結果を示す表である。 右側面を下向きとして輸送用包装構造を落下させた状態を示す模式図である。 第2の実施形態の輸送用包装構造を示す図である。 図8のA-A線に沿う断面図である。 図8の輸送用包装構造の製品箱を示す図である。 製品箱の側面の一部が折り曲げられることを説明するための図である。 製品箱の内部の製品が折曲げ部を押さえる例を示す図である。 持ち手穴の形状の例を示す図である。 持ち手穴が第1周壁部分の直下以外や第2周壁部分の直下以外の位置に形成された例を示す図である。 周壁部に指掛け用凹部が形成された蓋体の一例を示す図である。 図15(b)のA-A切断線に沿う断面図である。
<第1の実施形態>
本発明の一形態の輸送用包装構造1について図面を参照しながら説明する。図1は、輸送用包装構造1の斜視図である。図2は、輸送用包装構造1の製品箱と蓋体とを分解して示す斜視図である。図3は、輸送用包装構造1の側面図である。
以下では、図面に描かれた対象物の向きに合わせて「上」、「下」等の方向を示す用語が使用されるが、これらの用語は本発明を限定する意図で使用されるものではない。「上」及び「下」の方向は輸送用包装構造1の高さ方向に対応する。輸送用包装構造1は、特定の向きで使用(輸送)されるようなものではないが、説明の都合上、本明細書では図1に示すように「前」、「後」、「左」及び「右」の方向を定義する。
本実施形態の輸送用包装構造1は、所定の製品が収容された2つの製品箱10を連結した状態で輸送できるようにしたものである。輸送用包装構造1は、具体的には、一対の製品箱10と、蓋体20とを備えている。製品箱10の数は必ずしも2つに限定されず、3つ以上であってもよいが、本実施形態では2つの例を説明する。
(製品箱10について)
製品箱10は、例えばダンボール製の箱であり、直方体形状又は立方体形状を有する。製品箱10の内部に収容される製品はどのようなものであってもよいが、例えば水ボトル等である。水ボトルについては図12を参照して後述する。製品箱10はどのようなサイズであってもよいが、本実施形態の輸送用包装構造1は比較的重量のある製品を収容する製品箱10どうしを連結するのに好適であるため、製品箱10は、比較的重量のある製品を収容する比較的大型のサイズのものであってもよい。例えば、最も短い辺の長さが一例で15cm以上となるようなサイズであってもよい。
製品箱10は、図2に示すように、前面11a、後面11b、左面11c及び右面11dの4つの側面11と、上面13と、下面14とを有する。なお、製品箱10の側面11に、作業者が製品箱10を持つための持ち手穴が形成されていてもよいが、第1の実施形態では持ち手穴が形成されていない構成を例示する。また、上面13は必須の構成要素ではなく輸送用包装構造1は、上端が開口した製品箱10どうしを連結してもよい。
(蓋体20について)
本実施形態の構成では、2つの製品箱10が左右方向に隣り合うように並べられ、上方から取り付けられた蓋体20によって連結される。蓋体20の材質はどのようなものであってもよいが、例えば、段ボール材である。
蓋体20は、2つの製品箱10の上面を覆う上面部21と、2つの製品箱10の側面の一部を囲む周壁部22とを有している。周壁部22は、第1周壁部分23と、第2周壁部分24とを含む。上面部21は、一例として平坦状に形成されている。
周壁部22は、上面部21の外周から折り曲げられ、製品箱10の側面11に沿うよう延在している。第1周壁部分23は、2つの製品箱10が並ぶ方向と平行な方向(図1の左右方向)に延在している。第2周壁部分24は、2つの製品箱が並ぶ方向と直交する方向(図1の前後方向)に延在している。第1周壁部分23及び第2周壁部分24の上下方向に寸法は、特に限定されないが、一例として製品箱10の高さ寸法の半分以下である。
周壁部22は、第1周壁部分23と第2周壁部分24とがお互いに接続され2つの製品箱10の側面の全周を囲む枠型に形成されていてもよいが、本実施形態では、第1周壁部分23と第2周壁部分24はお互いに接続されていない。
図4は、蓋体20の取り付け前の状態を示す図である。図4の紙面手前側は、蓋体20の内側となる面である。蓋体20は、図4に示すように取り付け前の状態では、1枚の段ボール材であり、上面部21となる部分と、第1周壁部分23となる部分と、第2周壁部分24となる部分とを含んでいる。
なお、上面部21となる部分と第1周壁部分23となる部分との境界線や、上面部21となる部分と第2周壁部分24となる部分との境界線に沿って、ミシン目が形成されていてもよい。このような構成によれば、第1周壁部分23及び第2周壁部分24を折り曲げ易いという利点がある。また、ミシン目に沿って第1周壁部分23及び/又は第2周壁部分24を上面部21から分離することにより、開梱作業も行い易いという利点がある。
組立て時には、図4の状態の蓋体20を、2つの製品箱10の上面に配置し、第1周壁部分23となる部分と、第2周壁部分24となる部分とを順次折り曲げて、製品箱10の側面に対して固定する。第1周壁部分23及び第2周壁部分24は、一例として、図4に示すように、第1周壁部分23となる部分と、第2周壁部分24となる部分とに設けられた接着剤Gによって製品箱10の側面11に固定されてもよい。接着剤Gは、例えばホットメルト材である。
このようにして蓋体20が2つの製品箱10の上部に取り付けられることで、製品箱10どうしが固定される(図1参照)。図4の例では、上面部21に接着剤Gが設けられていないが、製品箱10が上面13を有する場合、上面部21が各製品箱10の上面13に接着されてもよい。
なお、接着剤Gは、図4(a)のように第1周壁部分23と第2周壁部分24とで異なる向きに塗布されてもよいし、図4(b)のように第1周壁部分23と第2周壁部分24とで同じ向きに塗布されてもよい。具体的には、図4(b)の構成では、接着剤Gは、一例として第1周壁部分23の高さ方向(図の上下方向)に延在するように塗布されている。図4(b)の構成の場合、接着剤Gの塗布工程を簡素化できるという利点がある。図4に描かれている線状の接着剤Gの塗布位置や本数は本発明を何ら限定するものではなく、使用される接着剤Gの材質、接着剤Gを塗布するための器具、製品箱10の重量等に応じて、接着剤Gの塗布位置や本数を適宜変更してもよい。
本実施形態の輸送用包装構造1では、このように、バンド等を利用せずに、蓋体20によって2つの製品箱10を連結できる。バンド等が利用されていないため、輸送用包装構造1の輸送時にバンドが製品箱10に食い込んで製品箱10を損傷させることがない。
製品箱10どうしをバンド等で連結する構成において、例えばバンドがプラスチック(一例でポリプロピレン)製で製品箱10が段ボール材の場合、開封後のバンドと製品箱10とを別々に処分する必要がある。しかし、本実施形態の構成では、製品箱10と蓋体20とを例えばいずれも段ボール材で構成することができ、開封後の製品箱10及び蓋体20を別々に処分する必要がない。
(蓋体20に形成された凹部25について)
本実施形態の蓋体20では、図1から図3に示すように、第1周壁部分23に凹部25が形成されている。凹部25は、後面側の第1周壁部分23にも形成されているが、以下では、図3を参照して前面側の第1周壁部分23に形成された第1周壁部分23について説明する。
凹部25は、輸送用包装構造1の全体を落下させた際に製品箱10や蓋体20の破損を低減させるための構造部である。凹部25は、製品箱10どうしが隣接する位置(第1周壁部分23の左右方向の中央部)に形成されている。凹部25は、第1周壁部分23の高さ方向の長さが部分的に短くなるように、第1周壁部分23の下端から上方に向かって切り込まれた部分である。
凹部25の高さ方向の寸法は、例えば、製品を収容した状態の製品箱10の重量、製品箱10の材質及び強度、及び、蓋体20の材質及び強度などを考慮して適宜設定される。一例として、凹部25の高さ方向の寸法は、第1周壁部分23の高さの20%以上かつ80%以下の長さである。
凹部25は、図3に示すように、左右の縁部25aと、縁部25aどうしを接続する接続部25bとによって形成されている。左右の縁部25aはお互いに並行であってもよいが、本実施形態では、上方に向かって互いに近づくように傾斜している。その結果、凹部25は、第1周壁部分23の下端から上方に向かって凹部25の幅が徐々に減少するような台形形状に形成されている。凹部25は、図3から理解されるように、一例として、製品箱10どうしが向かい合っている面を挟んで左右対称な形状である。
(落下試験)
本実施形態の輸送用包装構造1について、本発明者らはJIS規格(JIS-Z202)に基づく落下試験を行った。同規格の落下試験では、箱状の対象物を一角三稜六面のそれぞれ下向きとして対象物を複数回落下させる。図5は、落下試験を説明するための図である。本発明者らは、図5に示されている1角、2稜、3稜及び4稜と、輸送用包装構造1の各面(六面)のそれぞれを下向きとして、輸送用包装構造1を複数回落下させた。
落下試験は、蓋体20の第1周壁部分23に凹部25が形成されたものと、形成されていないものとの2種類の輸送用包装構造1について行った。製品箱10には水ボトル(後述する図12参照)を収容させた。図6は、落下試験の結果を示す表である。「5面」、「6面」、「7面」、「8面」、「9面」及び「10面」は、それぞれ、図1に示す輸送用包装構造1の上面、前面、下面、後面、右側面及び左側面に対応する。製品箱10及び蓋体20の破損や、製品箱10が蓋体20から分離しなかったものと合格とし、「○」印で示す。「N」は落下試験の実施回数を示す。
図6の試験結果に示されているとおり、凹部25が形成さている輸送用包装構造1と、凹部25が形成されていない輸送用包装構造1とを比較すると、凹部25が形成されている輸送用包装構造の方が箱の破損や分離が発生しにくいことが確認された。
特に、輸送用包装構造1の右側面(9面)又は左側面(10面)を下向きとして輸送用包装構造1を落下させた場合にも、凹部25が形成された輸送用包装構造1では製品箱10の破損・分離が見られなかったことから、周壁部22に形成した凹部25が製品箱10の破損・分離の防止に寄与していることが理解される。
凹部25が製品箱10の破損・分離の防止に寄与する原理は下記のとおりと推測される。図7は、右側面を下向きとして輸送用包装構造1を落下させた状態を示す模式図である。このように輸送用包装構造1を落下させる場合、2つの製品箱10が上下に積み重なった状態で落下することとなる。2つの製品箱10は落下の衝撃で、箱がつぶれるように変形する。凹部25が形成されていることにより、蓋体20全体が屈曲しやすくなることが想定され、凹部25が形成された蓋体20においては、落下の衝撃で製品箱10がつぶれるように変形した場合でも、それに追従して蓋体20が屈曲することにより、製品箱10の分離が防止され破損が抑制されるものと推定される。
<第2の実施形態>
図8は第2の実施形態の輸送用包装構造1Aを示す図である。図9は、図8のA-A線に沿う断面図である。図10は、図8の輸送用包装構造1Aの製品箱10Aを示す図である。図11は、製品箱10Aの側面の一部が折り曲げられることを説明するための図である。
第2の実施形態の輸送用包装構造1Aは、製品箱10Aの前面11aに持ち手穴15が形成されている。持ち手穴15及びその周辺構造以外は、輸送用包装構造1Aは第1の実施形態の構成と同様であるため、同一機能の構造部には同一又は対応する符号を付し、重複する説明は省略する。
持ち手穴15は、製品箱10Aの前面11aに形成された開口部である。具体的には、一例として、持ち手穴15は、前面11a及び後面11bに形成されている。後面11bの持ち手穴15は、その形状及び配置位置が前面11aの持ち手穴15と同一であるため、図示及び説明は省略する。持ち手穴15は、どのような形状であってもよいが、図8では横長の穴形状となっている。持ち手穴15の別の形状については、他の図面を参照して後述する。
持ち手穴15は、図8及び図9に示すように、周壁部22の第1周壁部分23の直下となるような位置に形成されている。具体的には、持ち手穴15は、一例として、持ち手穴15の上端15a(図9参照)と第1周壁部分23の下端23aとが同一高さとなるように形成されていてもよい。このような構成の場合、作業者の指が上端15aと下端23aとに掛かることとなるので、輸送用包装構造1を持ち易い。
なお、本発明において、「持ち手穴が周壁部の直下に形成されている」と言った場合、持ち手穴が、当該持ち手穴の上端が周壁部の下端と同一高さとなるような位置に形成されている場合だけではなく、持ち手穴が周壁部の下端よりもやや下方に形成されている場合も含む。具体的には、一例として、持ち手穴の上端と周壁部の下端との高さの差が10mm以内である場合も、「持ち手穴が周壁部の直下に形成されている」ものとする。
本発明において、持ち手穴15が形成された部分の箱の内側はどのような構成であってもよいが、本実施形態では、製品箱10Aの側面11(ここでは「前面11a」)の一部を内側に折り曲げた構成としている。具体的には、図9に示すように、製品箱10Aの一部が箱の内側に折り曲げられ、折曲げ部11sが形成されている。この折曲げ部11sによって持ち手穴15は内側から塞がれている。このように持ち手穴15が塞がれることで、保管時や輸送時に、異物が持ち手穴15を介して製品箱10Aの内部に入ってくることが防止される。
持ち手穴15は、完全に塞がれる必要はないが、図9では折曲げ部11sが持ち手穴15を完全に塞いでいる構成が示されている。具体的には、図9の例では、折曲げ部11sが箱の内面に固定されることで、持ち手穴15が塞がれている。固定は、接着によるものであってもよい。
折曲げ部11sは、図10(a)及び図10(b)に示すように、製品箱10Aに設けられた一対の切込み部16の間の部分11a’を箱の内側に折り曲げるようにして形成された部分である。このような構成によれば、製品箱10Aを形作る部材の一部によって持ち手穴15を塞くことができるので、持ち手穴15を塞ぐための余分な部材を必要とせず、よって、製造コストを抑えることができる。
折曲げ部11sを、例えば接着によって箱の内面に固定する構成の場合、製品保管時の温度変化及び湿度変化等によって、折曲げ部11sが箱の内面から剥がれる可能性がある。そこで、本実施形態では、さらに図12のような構成としてもよい。図12は、製品箱10Aの内部の製品が折曲げ部11sを押さえる例を示す図である。図12(a)は平面図である、図12(b)は模式的な断面図である。
図12に示すように、製品箱10Aには水ボトルBが収容されている。
この水ボトルBは、上方から見て四角形の輪郭形状を有する本体部B1と、本体部B1の上部に設けられたキャップ部B2とを有している。水ボトルBは、例えば、ウォーターサーバに交換可能に取り付けられる、飲料水の入ったボトルであってもよい。
水ボトルBが製品箱10Aに収容された状態で、折曲げ部11sは、水ボトルBによって箱の内面側に向かってに押し付けられている。このような構成によれば、仮に折曲げ部11sを内面に固定している接着剤等の接着力が低下した場合でも、水ボトルBによって折曲げ部11sの位置が規定されるため、持ち手穴15が塞がれた状態を長期にわたって維持することができる。
なお、例えば、製品の出荷後、例えば接着力の低下によって折曲げ部11sが箱の内面から浮いてきた場合に初めて水ボトルBと折曲げ部11sとが接するような構成であってもよい。このような構成であったとしても、折曲げ部11sが水ボトルBに接していることで、折曲げ部11sがそれ以上移動することが防止され、持ち手穴15から異物が入りにくい状態が維持される。
<変形例1>
図13は、持ち手穴の形状の例を示す図である。輸送用包装構造1に形成される持ち手穴は、図13に例示するように種々の形状とすることができる。
なお、第2の実施形態では、持ち手穴15が第1周壁部分23の直下に形成された構成を示したが、持ち手穴15は、輸送用包装構造1の側面の任意の位置に形成可能である。例えば持ち手穴15は、第2周壁部分24の直下に形成されてもよい。
<変形例2>
図14は、持ち手穴が第1周壁部分23の直下や第2周壁部分24の直下以外の位置に形成された例を示す図である。図14の例では、持ち手穴15’が、第1周壁部分23に形成されている。持ち手穴15’は、第1周壁部分23を貫通しているが、前面11aは貫通しない形態で形成されている。このような構成によれば、前面11aに穴が形成されないので、製品箱内部への異物等の進入は防ぎつつ、輸送用包装構造の持ちやすさを向上させることができる。
なお、このような持ち手穴15’は、図14では図示されていない反対側の第1周壁部分23にも同様に形成されていてもよい。持ち手穴15’は、第2周壁部分24(図1参照)に形成されていてもよいし、第1周壁部分23と第2周壁部分24との両方に形成されていてもよい。
持ち手穴15’は、さらに、第1周壁部分23と前面11aとの両方を貫通した穴であってもよい。第2周壁部分24に持ち手穴15’が形成される場合も同様であり、持ち手穴15’は、第2周壁部分24と側面との両方を貫通した穴であってもよい。
<変形例3>
(蓋体に指掛け用凹部が形成された例)
図15は、周壁部に指掛け用凹部が形成された蓋体の一例を示す図である。上述した実施形態と同一機能の構造部には同一又は対応する符号を付し、重複する説明は省略する。図15(a)の輸送用包装構造は、製品箱10と蓋体20Aとを備える。蓋体20Aの第1周壁部分23には、輸送用包装構造を持ち上げる際に作業者が指を掛けるための指掛け用凹部27が形成されている。
指掛け用凹部27は、第1周壁部分23の下端から上方に向かって窪むように形成された凹部である。指掛け用凹部27は、凹部25と同一の形状であってもよいし、異なる形状であってもよい。指掛け用凹部27が、凹部25と異なる形状に形成されている場合、作業者は、凹部25と指掛け用凹部27とを区別しやすく、輸送用包装構造を持ち上げる際に誤って凹部25に指を掛けてしまうことが発生しにくい。
指掛け用凹部27の数は、限定されるものではないが、この例では、製品箱10ごとに一対ずつ形成されている(図15では前面11a側の指掛け用凹部27のみが描かれているが、後面11b側にも指掛け用凹部は形成されている)。
このような指掛け用凹部27が形成されている構成によれば、作業者は輸送用包装構造の適切な位置を持って輸送用包装構造を運搬することが可能となる。なお、図15(a)の例では、第1周壁部分23に指掛け用凹部27が形成された例を示したが、第2周壁部分24にこのような指掛け用凹部が形成されていてもよいし、第1周壁部分23と第2周壁部分24の両方に指掛け用凹部が形成されていてもよい。
(製品箱の側面の一部を箱の外側へと折り曲げることによって持ち手穴が形成される例)
図15(b)の輸送用包装構造は、製品箱10Bと蓋体20Aとを備える。蓋体20Aは一例として図15(a)のものと同一である。製品箱10Bは、図8から図11等に示した製品箱10Aの一部を変形したものである。図16は、図15(b)のA-A切断線に沿う断面図である。
製品箱10Bは、側面の1つである前面11aの一部に折曲げ可能部17が形成されている。折曲げ可能部17は、一例として指掛け用凹部27に形成されている。具体的には、折曲げ可能部17は、略U字型の切込み部17bによって輪郭形状が規定されており、線17aに沿って箱の外側へと折り曲げることができるように構成されている。線17aは、この例では、第1周壁部分23の下端の直下に形成されており、詳細には、指掛け用凹部27の上端部の直下に形成されている。
線17aは、折曲げ可能部17を折り曲げやすくするように、予め型押しされた筋状の部分であってもよいし、ミシン目が形成された部分であってもよい。
図16に示すように、作業者が、折曲げ可能部17を線17aに沿って外側に折り曲げることによって、持ち手穴15が形成される。図16は、折曲げ可能部17が折り曲げられている途中の状態を示しているが、折曲げ可能部17は前面11aに対して例えば90°以上の角度で折り曲げられる。
持ち手穴15は、前述したように折曲げ部11sによって箱の内側から閉じられていてもよい。別の形態としては、折曲げ部11sが形成されることなく、折曲げ可能部17のみが形成されていてもよい。前面11aにおける構造を例として示したが、図示しない後面11bにおいても同様の構造が設けられていてもよい。
図16のような構成によれば、作業者は、折曲げ可能部17が外側に折り曲げられた部分に指を掛けて輸送用包装構造を持ち上げることができるため、輸送用包装構造を持ち運びやすく、蓋や箱も損傷しにくいという利点がある。持ち手穴15は、箱の側面の一部が打ち抜かれた穴として形成されたものであってもよい。しかし、図16のような構成よれば、打ち抜かれた段ボール片が箱内に残ったり、又は、段ボール片が蓋体と製品箱との間に挟まった状態で残ったりすることが生じにくいため、より好ましい。
なお、図15(b)の構成では、凹部25と同じような高さに指掛け用凹部27及び折曲げ可能部17が形成された例を示したが、これらの構造部はより高い位置に形成されていてもよい。もっとも、図16のように箱の内側に折曲げ部11sが形成される場合には、折曲げ部11sが折り返される位置よりも下方に折曲げ可能部17が形成される。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
1 輸送用包装構造
1A 輸送用包装構造
10 製品箱
10A、10B 製品箱
11 側面
11a 前面
11a’ 部分
11b 後面
11c 左面
11d 右面
11s 折曲げ部
13 上面
14 下面
15 持ち手穴
15’ 持ち手穴
15a 上端
16 切込み部
17 折曲げ可能部
20 蓋体
21 上面部
22 周壁部
23 第1周壁部分
23a 下端
24 第2周壁部分
25 凹部
25a 縁部
25b 接続部
27 指掛け用凹部
B 水ボトル
B1 本体部
B2 キャップ部
G 接着剤

Claims (12)

  1. それぞれ製品を収容する一対の製品箱と、
    隣り合うように並べられた前記一対の製品箱に対して上方から取り付けられ、前記製品箱どうしを連結する蓋体と、を備える輸送用包装構造であって、
    前記蓋体は、
    前記一対の製品箱の上面を覆う上面部と、
    前記上面部の外周から折り曲げられ、前記製品箱の側面に沿うように前記製品箱の高さ方向に延在する周壁部と、
    を有し、
    前記周壁部は、
    前記一対の製品箱が並ぶ方向と平行な方向に延在する第1周壁部分と、
    前記一対の製品箱が並ぶ方向と直交する方向に延在する第2周壁部分と、
    を含み、
    前記第1周壁部分が、隣り合う各製品箱の側面に固定されることで、前記一対の製品箱が連結されている、
    輸送用包装構造。
  2. 前記第1周壁部分は、
    前記製品箱どうしが隣接する位置において、前記第1周壁部分の前記高さ方向の長さが部分的に短くなるように、前記第1周壁部分の下端から上方に向かって形成された凹部を有する、
    請求項1に記載の輸送用包装構造。
  3. 前記凹部は、
    前記第1周壁部分の下端から上方に向かって前記凹部の幅が徐々に減少するような台形形状に形成されている、
    請求項2に記載の輸送用包装構造。
  4. 前記凹部の高さ方向の寸法は、前記第1周壁部分の高さの20%以上かつ80%以下の長さに形成されている、
    請求項2又は3に記載の輸送用包装構造。
  5. 前記蓋体及び前記製品箱の材質が段ボールであり、
    前記蓋体は、前記一対の製品箱に対して接着剤によって接着される、
    請求項1又は2に記載の輸送用包装構造。
  6. 前記第1周壁部分と、前記第2周壁部分とは互いに接続されていない、
    請求項1又は2に記載の輸送用包装構造。
  7. 前記製品箱は、
    前記蓋体が取り付けられた状態で前記蓋体の前記周壁部の直下となる位置に形成された持ち手穴を有する、
    請求項1又は2の輸送用包装構造。
  8. 前記製品箱は、
    前記製品箱の側面の一部を内側に折り曲げた折曲げ部であって、前記持ち手穴を内側から塞ぐ折曲げ部を有している、
    請求項7に記載の輸送用包装構造。
  9. 前記折曲げ部が、前記製品箱の内面に接着されている、
    請求項8に記載の輸送用包装構造。
  10. 前記製品は水ボトルであり、
    前記折曲げ部は、前記水ボトルが前記製品箱に収容された状態で、前記水ボトルによって前記製品箱の内面側に向かってに押し付けられるように構成されている、
    請求項8に記載の輸送用包装構造。
  11. 前記第1周壁部分又は前記第2周壁部分の少なくともいずれかに、輸送用包装構造を持つ際に作業者が指を掛ける部分となる指掛け用凹部が形成されている、
    請求項1又は2に記載の輸送用包装構造。
  12. 前記製品箱は、
    前記蓋体が取り付けられた状態で前記蓋体の前記周壁部の直下となる位置に形成された持ち手穴を有するものであって、
    前記持ち手穴は、前記製品箱の側面の一部が箱の外側へと折り曲げられることによって形成される穴である、
    請求項1又は2に記載の輸送用包装構造。
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