JP2013116771A - ケース - Google Patents

ケース Download PDF

Info

Publication number
JP2013116771A
JP2013116771A JP2013054657A JP2013054657A JP2013116771A JP 2013116771 A JP2013116771 A JP 2013116771A JP 2013054657 A JP2013054657 A JP 2013054657A JP 2013054657 A JP2013054657 A JP 2013054657A JP 2013116771 A JP2013116771 A JP 2013116771A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
flange portion
corner
flange
stacked
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013054657A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoichi Ito
京一 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2013054657A priority Critical patent/JP2013116771A/ja
Publication of JP2013116771A publication Critical patent/JP2013116771A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stackable Containers (AREA)
  • Packaging Frangible Articles (AREA)

Abstract

【課題】低コストでありながら、剛性のバランスを確保し、落下時などにおいても製品を有効に保護できるケースを提供する。
【解決手段】角部においてフランジ部を削除したケース本体100及びケース蓋200に、レーザビームプリンタ用長尺レンズLSを保持した状態で積み重ね、ポリ袋PBに収納して、更に段ボール箱BBに収納して同様に落下試験を行ったところ、ケース本体100及びケース蓋200に破損がないことが確認された。
【選択図】図3

Description

本発明は、製品を収納するケースに関し、特に光学素子等の製品を保持収納するケースに関するものである。
例えば光学素子等の部品は、部品製造工程で製造された後、別の場所に搬送され、完成品工程で最終製品に組み付けられることが多い。従って、部品製造工程から完成品製造工程まで部品を搬送したり、或いは保管したりする際に、部品を収納して保護するケースが必要となる。特許文献1、2には、製品としてのカートリッジを収納するケースが開示されている。
特開2007−197074号公報 特開2007−197081号公報
特許文献1に示す収納ケースは、ケース本体のフランジの先端が平坦な一平面の終端で、剛性が比較的低いため、カートリッジを収納した状態でケースを落下すると、極めて容易にフランジが変形、破損し、その結果、凹凸部の係合が外れて、収納空間からカートリッジが飛び出す恐れがある。これを防止するため、上下ケースを重ね合わせたとき、上ケース又は下ケースのいずれか一方の周縁先端に形成した段曲げ部が、上ケース又は下ケースのいずれか他方の周縁先端に覆い被さり、ケース周縁の剛性が高まるようになっている。
特許文献2に示す収納ケースは、水平状態に置いて強度が保たれる設計なので、収納ケース入り段ボール箱をテーブル面や床面に水平に置いた場合は問題ない。しかし、収納ケースのフランジ面と平行な向きの落下には弱く、その場合には収納ケースの先端部や付け根部、それに衝撃吸収部であるフランジが大きな損傷を受ける恐れがある。これを防止するために、上ケースと下ケースの天地側に凸形状の四角枠部を設けておき、この四角枠部に勘合する穴を成形した緩衝用段ボールパッドで、収納ケースの凸部と嵌め合うようにして上下を挟み込み、段ボール箱内へ水平状態に収納するようにしている。緩衝用段ボールパッドは段ボール箱の内周にほぼ等しい形状に成形されている。このような構成にすることで、収納ケースのフランジ面と平行な向きに落下した時の、収納ケースの落下面側下部の損傷を回避できる。
しかしながら特許文献1の収納ケースでは、フランジ周縁先端に段曲げ部を成形するため、収納ケースの投影面積が増え、収納ケースのコストアップを招くこととなる。又、収納ケースの投影面積が増えるので、使用する段ボール箱も大型となり、材料代、輸送費等のアップを招くこととなる。一方、特許文献2の収納ケースでは、落下側下部損傷の回避のためだけに緩衝用段ボールパッドが必要となり、それによりコストアップを招くこととなる。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、低コストでありながら、剛性のバランスを確保し、落下時などにおいても製品を有効に保護できるケースを提供することを目的とする。更に、本発明は、ケースのフランジ部のコーナー形状に改善を加えることにより、ケースを落下させた時などにおけるフランジ部の変形や破損を回避することも目的とする。
請求項1に記載のケースは、3つ以上の側壁と、製品を保持する保持面とを有し、シート状の素材から一体的に成形されたケースであって、
隣接する前記側壁の端部は、互いに接合されて角部を形成しており、
前記保持面が連結された前記側壁の縁とは反対側の縁から、前記側壁に対して交差し且つ前記保持面から離れる方向にフランジ部が延在し、
端部同士が接合された前記側壁の一方に形成された前記フランジ部と、前記側壁の他方に形成された前記フランジ部とは、前記角部の範囲内の少なくとも一カ所で途切れていることを特徴とする。
まず、ケースの全周にフランジ部を形成する例について説明する。ケースの肉厚が略一定であるとすると、一般的に前記角部の剛性は前記側壁の剛性より高くなる。従って、比較的重い製品を収納したケースを落下させたときなど、前記フランジ部を介して衝撃力が伝達された場合に、衝撃力を受けた前記側壁はある程度撓むことができるので、全体的に応力集中を緩和して破損が生じることを抑制できる。これに対し、前記角部で衝撃力を受けた場合、前記角部は剛性が高く変形しにくい為、前記フランジ部と前記角部との境界に応力集中が生じて、破損や裂断等が生じる恐れがある。
これに対し、本発明によれば、端部同士が接合された前記側壁の一方に形成された前記フランジ部と、前記側壁の他方に形成された前記フランジ部とが、前記角部の範囲内の少なくとも一カ所で途切れているので、前記フランジ部と前記角部との境界に応力集中が生じることを抑制し、破損や裂断等の発生を抑えることができる。尚、最も効果が高いのは、前記角部には前記フランジ部を設けないことである。又、それにより前記ケースの投影面積を小さくし、前記ケースを段ボール箱等に収納する場合にも、段ボール箱の小型化を図れ、追加の梱包資材(緩衝用段ボールパッド等)も不要であるため、低コスト化を図ると同時に資源の有効利用を図れる。
請求項2に記載のケースは、請求項1に記載の発明において、前記フランジ部の面に直交する方向に見たときに、前記フランジ部の外周は、前記角部の付け根と接していることを特徴とする。これにより上述の効果を更に有効に発揮できる。
請求項3に記載のケースは、請求項2に記載の発明において、前記フランジ部の面に直交する方向に見たときに、各フランジ部の外周は、前記側壁に平行な直線部と、前記直線部の端から前記側壁に接近する遷移部とからなり、前記フランジ部の遷移部は、前記角部の付け根に接する直線もしくは円弧より形成されていることを特徴とする。これにより上述の効果を更に有効に発揮できると共に、ケースを成形する型の形状を簡素化できる。
請求項4に記載のケースは、請求項3に記載の発明において、前記平行な直線部における前記フランジ部の幅は4〜6mmであることを特徴とする。前記フランジ部に求められる機能は、前記側壁の補強と、前記ケースを把持する際に作業者に指掛かりを与えることである。前記フランジ部を設けることで前記ケースの外形状が維持され、且つ前記ケースを把持する際の作業性が向上する。本発明者の検討結果によれば、前記フランジ部を前記側壁の全周に設け、その幅を10mmとすると、前記フランジ部の面に平行な四方向への落下衝撃で全周で破損することが判明した。一方、全周の前記フランジ部の幅を5mmとすると、破損は小程度となったが、完全に破損をなくすことはできなかった。これに対し、前記角部の範囲の前記フランジ部を削除し、更に前記平行部における前記フランジ部の幅を5mmとすると、破損を皆無にすることができた。ケースの大きさ、形状、総重量、材質等により破損しない前記フランジ部の幅は異なるため、一般的には4〜6mmが好ましいが、作業性に支障がない範囲で前記フランジの幅は狭くするのがよい。
請求項5に記載のケースは、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記角部の外周面は最小半径が5mm以上の曲面であることを特徴とする。これにより前記角部への応力集中を緩和させることができる。但し、前記角部は、端部同士が接合する一対の前記側壁に対して、それぞれ交差する平面から形成されていても良い。
請求項6に記載のケースは、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、前記シート状の素材は厚さ0.7〜1.2mmであることを特徴とする。尚、前記シート状の素材の厚さが1mmであれば、素材を入手し易いので好ましい。
請求項7に記載のケースは、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、前記シート状の素材はA−PET(非晶質ポリエチレンテレフタレートシート)であることを特徴とする。A−PETは十分な強度を有するので好ましいが、それ以外の素材も勿論使用できる。
請求項8に記載のケースは、請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、複数の前記ケースを互いに積み重ねることができ、積み重ねたときの嵌合量は8mm以上であることを特徴とする。前記嵌合量が少ないと、積み重ねたケースを収納した段ボール箱を落下させたとき、その衝撃により、積み重ねたケースが段ボール箱内で荷崩れを起こし、更に重度の損傷を招く恐れがある。更に、一般に段ボール箱の加工公差は±3mmであるから、積み重ねたケースとの最大差6mmを考慮して嵌合量を8mm以上確保すると好ましい。尚、嵌合量を10mmより大きくすると、積み重ねたケースの分解時に引っかかりやすくなるので、それより小さい方が好ましい。
請求項9に記載のケースは、請求項8に記載の発明において、前記ケースは積み重ねられてポリ袋に収納されることを特徴とする。
請求項10に記載のケースは、請求項8に記載の発明において、前記ケースは積み重ねられポリ袋に入れた状態で段ボール箱に収納されることを特徴とする。前記ポリ袋に収納することにより、積み重ねた前記ケースを前記段ボール箱に収納し易く、且つそこから取り出し易いというメリットがあり、更に、前記ポリ袋の外からケースの積み重なり状況のチェックができるというメリットもある。尚、前記段ボール箱と前記ケースとの間には、落下時の二次衝撃を回避するためにガタがないことが好ましく、前記ポリ袋が前記段ボール箱と前記ケースの間に介在することでガタを排除することもできる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係るケースの斜視図であり、図2は、ケース本体100の上面図(フランジ部の面に直交する方向に見た図)であり、図3は、図2のケース本体100の矢印III部を拡大して示す図である。図4は、ケース本体100とケース蓋200とを示す斜視図であり、図5は、比較例にかかるケース本体100’とケース蓋200’とを示す斜視図である。ケース本体100及びケース200は、製品としてのレーザビームプリンタ用長尺レンズLSを複数個収納する機能を有する。
図1,2において、ケース本体100は、厚さ1mmのA-PETシートから一体的に成形されてなり、4つの側壁101〜104と、側壁101〜104の上縁に連結された矩形状の上壁105と、側壁101〜104に交差し且つそれぞれの下縁から上壁105とは反対側に(外方に)延在するフランジ部111〜114とを有する。
側壁101〜104は、上方に向かうに連れて内側に傾いており、また側壁101〜104のうち隣接する側壁の端部は、互いに接合されて曲面状の角部101a〜104aを形成している。
図2において、上壁105は、外周が側壁101〜104の上縁に接する平面状の矩形枠部105aと、矩形枠部105aから一段へこんだ浅皿状の保持面105bとを有する。保持面105b内には、3つのストレート支持部105cが底面から下方に突出するように形成されており、これらがケースを積み上げたときにケース蓋200の上面に当接する部位となる。また保持面105b内には、レーザビームプリンタ用長尺レンズLSの下面を間欠的に支持する間欠支持部105dが、保持面105bの底面を盛り上げるようにして形成されている。また図2で上下の矩形枠部105aの近傍には、個々のレーザビームプリンタ用長尺レンズLSの端部を保持する保持部105eが形成されている。尚、図1、4,5においては、間欠支持部105dや保持部105eは省略している。
図2において、各フランジ部111〜114の外周は、側壁101〜104に平行な直線部(平行部ともいう)111a〜114aと、直線部111a〜114aの両端から側壁101〜104に接近する遷移部111b〜114bとからなる。直線部におけるフランジ部111〜114の幅は5mmである(図1)。
図3において、直交する側壁101,102が交差する角部101aの外周は、半径R1の曲面状となっている。かかる曲面の範囲を角部101aの範囲という。角部101aの外周面における半径R1の最小半径は5mm以上である。一方、フランジ部111,112の外周の一部である遷移部111b、112bは、角部101aの範囲で連続しておらず、すなわち途切れている。更に遷移部111b、112bは、角部101aの付け根(角部101aの下方端)に接する半径R2の円弧状であって、ここではR2>R1である。尚、角部101aの範囲で、遷移部111b、112bを全て削除しても良い。尚、残りの三カ所の角部102a〜104a周辺も同様な構成を有する。
尚、ケース蓋200は、間欠支持部105dや保持部105eを有しない点以外、ケース本体100と同様な構成を有するため、図4では、同様の構成には同じ符号を付して説明を省略する。ここではケース本体100もケース蓋200も、ケースとして扱うものとする。
各ケース本体100は、保持面105bに複数個のレーザビームプリンタ用長尺レンズLSを保持した状態で、ケース蓋200を被せられ、傾いた側壁同士が密着するようになり、更に図7の断面図に示すように積み重ねられる。このとき、上方のケース本体100及びケース蓋200と、下方のケース本体100及びケース蓋200との嵌合量は8mmである。かかる嵌合量は、上方のケース本体100の下面と、下方のケース蓋200の当接により決定される。更に、積み重ねたケース本体100及びケース蓋200は、図6に示すようにポリ袋PBに収納される。上述したように角部にフランジ部が形成されていないので、ポリ袋PBがケース本体100及びケース蓋200の形状に近似した矩形断面を有する場合、ケース本体100及びケース蓋200の角部と、ポリ袋PBの四隅との間には隙間が生じるため、ケース本体100及びケース蓋200の出し入れの際にこの隙間から空気(A)が入りやすく、取り扱い性を向上させている。
ケース本体100及びケース蓋200を収納したポリ袋PBは、更に図8に示すように、段ボール箱BBに収納され、図9に示すように、段ボール箱BBの蓋を閉じて封をした状態でガタなく収納されて、レーザビームプリンタ用長尺レンズLSの製造工程から、レーザビームプリンタの製造工程へと搬送される。封済み段ボール箱BBの重量は、およそ8〜9kgである。
本発明者の検討結果によれば、図5に示すように、全周にフランジ部を形成した以外、上述の実施の形態と同様な構成の比較例にかかるケース本体100’及びケース蓋200’を、レーザビームプリンタ用長尺レンズLSを保持した状態で積み重ね、ポリ袋PBに収納して、更に段ボール箱BBに収納して落下試験を行ったところ、角部とフランジ部との間(図5で矢印Cの位置)に破損が発生したことが確認された。これに対し、図1〜4に示すように、角部においてフランジ部を削除したケース本体100及びケース蓋200に、レーザビームプリンタ用長尺レンズLSを保持した状態で積み重ね、ポリ袋PBに収納して、更に段ボール箱BBに収納して同様に落下試験を行ったところ、ケース本体100及びケース蓋200に破損がないことが確認された。
図10は、変形例にかかる100の図3と同様な図である。本変形例においては、フランジ部111,112の遷移部111b、112bは、角部101aの付け根に接する直線状に形成されている。遷移部111b、112bは同一直線上に形成されていても良い。それ以外の構成については、上述した実施の形態と同様であるため説明は省略する。尚、角部101aを曲面とせず、遷移部111b、112bが接する平面としても良い。
図11は、変形例にかかる100の図3と同様な図である。本変形例においては、角部101aの付け根に接するフランジ部111,112の遷移部111b、112bの境界付近に、半円状の舌部111cを設けている。それ以外の構成については、上述した実施の形態と同様であるため説明は省略する。
本発明は以上の実施の形態に限定されない。例えば、角部に接するフランジ部を極力薄くして、他のフランジ部よりも剛性を低めても良い。
本発明は、種々の製品を収納するケースに適用可能であるが、特に比較的重量があり、傷付きを抑制したい光学素子の収納に適している。
本実施の形態に係るケースの斜視図である。 ケース本体100の上面図(フランジ部の面に直交する方向に見た図)である。 図2のケース本体100の矢印III部を拡大して示す図である。 ケース本体100とケース蓋200とを示す斜視図である。 比較例にかかるケース本体100’とケース蓋200’とを示す斜視図である。 積み重ねたケース本体100とケース蓋200をポリ袋PBに収納した状態で示す斜視図である。 図6の構成を、VII−VII線を含む鉛直面で切断した断面図である。 ケース本体100とケース蓋200を収納したポリ袋PBを段ボール箱BBに収納した状態で示す斜視図である。 段ボール箱BB内にケース本体100とケース蓋200を収納して封を閉じた状態で示す斜視図である。 変形例にかかる100の図3と同様な図である。 変形例にかかる100の図3と同様な図である。
100 ケース本体
101〜104 側壁
102a〜104a 角部
105 上壁
105a 矩形枠部
105b 保持面
105c ストレート支持部
105d 間欠支持部
105e 保持部
111〜114 フランジ部
111a〜114a 直線部
111b〜114b 遷移部
111c 舌部
200 ケース蓋
BB 段ボール箱
LS レーザビームプリンタ用長尺レンズ
PB ポリ袋
請求項1に記載のケースは、3つ以上の側壁と、製品を保持する保持面とを有し、シート状の素材から一体的に成形されたケースであって、
隣接する前記側壁の端部は、互いに接合されて角部を形成しており、
前記保持面が連結された前記側壁の縁とは反対側の縁から、前記側壁に対して交差し且つ前記保持面から離れる方向にフランジ部が延在し、
前記フランジ部の幅の最大値は4〜6mmであり、
前記端部同士が接合された前記側壁の一方に形成された前記フランジ部と、前記側壁の他方に形成された前記フランジ部とは、前記角部の範囲内の少なくとも一カ所で途切れていることを特徴とする。
請求項2に記載のケースは、請求項1に記載の発明において、複数の前記ケースを互いに積み重ねることができ、積み重ねたときの嵌合量は8mm以上であることを特徴とする。前記嵌合量が少ないと、積み重ねたケースを収納した段ボール箱を落下させたとき、その衝撃により、積み重ねたケースが段ボール箱内で荷崩れを起こし、更に重度の損傷を招く恐れがある。更に、一般に段ボール箱の加工公差は±3mmであるから、積み重ねたケースとの最大差6mmを考慮して嵌合量を8mm以上確保すると好ましい。尚、嵌合量を10mmより大きくすると、積み重ねたケースの分解時に引っかかりやすくなるので、それより小さい方が好ましい。
請求項に記載のケースは、請求項1又は2に記載の発明において、前記フランジ部の面に直交する方向に見たときに、前記フランジ部の外周は、前記角部の付け根と接していることを特徴とする。これにより上述の効果を更に有効に発揮できる。
請求項に記載のケースは、請求項に記載の発明において、前記フランジ部の面に直交する方向に見たときに、各フランジ部の外周は、前記側壁に平行な直線部と、前記直線部の端から前記側壁に接近する遷移部とからなり、前記フランジ部の遷移部は、前記角部の付け根に接する直線もしくは円弧より形成されていることを特徴とする。これにより上述の効果を更に有効に発揮できると共に、ケースを成形する型の形状を簡素化できる。
請求項に記載のケースは、請求項に記載の発明において、前記平行な直線部における前記フランジ部の幅は4〜6mmであることを特徴とする。前記フランジ部に求められる機能は、前記側壁の補強と、前記ケースを把持する際に作業者に指掛かりを与えることである。前記フランジ部を設けることで前記ケースの外形状が維持され、且つ前記ケースを把持する際の作業性が向上する。本発明者の検討結果によれば、前記フランジ部を前記側壁の全周に設け、その幅を10mmとすると、前記フランジ部の面に平行な四方向への落下衝撃で全周で破損することが判明した。一方、全周の前記フランジ部の幅を5mmとすると、破損は小程度となったが、完全に破損をなくすことはできなかった。これに対し、前記角部の範囲の前記フランジ部を削除し、更に前記平行部における前記フランジ部の幅を5mmとすると、破損を皆無にすることができた。ケースの大きさ、形状、総重量、材質等により破損しない前記フランジ部の幅は異なるため、一般的には4〜6mmが好ましいが、作業性に支障がない範囲で前記フランジの幅は狭くするのがよい。
請求項に記載のケースは、請求項1〜のいずれかに記載の発明において、前記角部の外周面は最小半径が5mm以上の曲面であることを特徴とする。これにより前記角部への応力集中を緩和させることができる。但し、前記角部は、端部同士が接合する一対の前記側壁に対して、それぞれ交差する平面から形成されていても良い。
請求項に記載のケースは、請求項1〜のいずれかに記載の発明において、前記シート状の素材は厚さ0.7〜1.2mmであることを特徴とする。尚、前記シート状の素材の厚さが1mmであれば、素材を入手し易いので好ましい。
請求項に記載のケースは、請求項1〜のいずれかに記載の発明において、前記シート状の素材はA−PET(非晶質ポリエチレンテレフタレートシート)であることを特徴とする。A−PETは十分な強度を有するので好ましいが、それ以外の素材も勿論使用できる。
請求項9に記載のケースは、請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、前記ケースは積み重ねられてポリ袋に収納されることを特徴とする。
請求項10に記載のケースは、請求項に記載の発明において、前記ケースは積み重ねられポリ袋に入れた状態で段ボール箱に収納されることを特徴とする。前記ポリ袋に収納することにより、積み重ねた前記ケースを前記段ボール箱に収納し易く、且つそこから取り出し易いというメリットがあり、更に、前記ポリ袋の外からケースの積み重なり状況のチェックができるというメリットもある。尚、前記段ボール箱と前記ケースとの間には、落下時の二次衝撃を回避するためにガタがないことが好ましく、前記ポリ袋が前記段ボール箱と前記ケースの間に介在することでガタを排除することもできる。
請求項11に記載のケースは、請求項1〜10のいずれかに記載の発明において、前記角部には前記フランジ部が設けられていないことを特徴とする。


Claims (10)

  1. 3つ以上の側壁と、製品を保持する保持面とを有し、シート状の素材から一体的に成形されたケースであって、
    隣接する前記側壁の端部は、互いに接合されて角部を形成しており、
    前記保持面が連結された前記側壁の縁とは反対側の縁から、前記側壁に対して交差し且つ前記保持面から離れる方向にフランジ部が延在し、
    端部同士が接合された前記側壁の一方に形成された前記フランジ部と、前記側壁の他方に形成された前記フランジ部とは、前記角部の範囲内の少なくとも一カ所で途切れていることを特徴とするケース。
  2. 前記フランジ部の面に直交する方向に見たときに、前記フランジ部の外周は、前記角部の付け根と接していることを特徴とする請求項1に記載のケース。
  3. 前記フランジ部の面に直交する方向に見たときに、各フランジ部の外周は、前記側壁に平行な直線部と、前記直線部の端から前記側壁に接近する遷移部とからなり、前記フランジ部の遷移部は、前記角部の付け根に接する直線もしくは円弧より形成されていることを特徴とする請求項2に記載のケース。
  4. 前記平行な直線部における前記フランジ部の幅は4〜6mmであることを特徴とする請求項3に記載のケース。
  5. 前記角部の外周面は最小半径が5mm以上の曲面であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のケース。
  6. 前記シート状の素材は厚さ0.7〜1.2mmであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のケース。
  7. 前記シート状の素材はA−PETであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のケース。
  8. 複数の前記ケースを互いに積み重ねることができ、積み重ねたときの嵌合量は8mm以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のケース。
  9. 前記ケースは積み重ねられてポリ袋に収納されることを特徴とする請求項8に記載のケース。
  10. 前記ケースは積み重ねられポリ袋に入れた状態で段ボール箱に収納されることを特徴とする請求項8に記載のケース。
JP2013054657A 2013-03-18 2013-03-18 ケース Pending JP2013116771A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013054657A JP2013116771A (ja) 2013-03-18 2013-03-18 ケース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013054657A JP2013116771A (ja) 2013-03-18 2013-03-18 ケース

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009035026A Division JP2010189032A (ja) 2009-02-18 2009-02-18 ケース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013116771A true JP2013116771A (ja) 2013-06-13

Family

ID=48711612

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013054657A Pending JP2013116771A (ja) 2013-03-18 2013-03-18 ケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013116771A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016216049A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 日本電気硝子株式会社 容器及び梱包方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002193341A (ja) * 2000-12-25 2002-07-10 Casio Comput Co Ltd 薄型製品箱詰め用トレイ
JP2007161309A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Sekisui Plastics Co Ltd 果実用トレー
JP2008124347A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Murata Mach Ltd 枚葉搬送用トレイ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002193341A (ja) * 2000-12-25 2002-07-10 Casio Comput Co Ltd 薄型製品箱詰め用トレイ
JP2007161309A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Sekisui Plastics Co Ltd 果実用トレー
JP2008124347A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Murata Mach Ltd 枚葉搬送用トレイ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016216049A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 日本電気硝子株式会社 容器及び梱包方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015063325A (ja) トレイ型の包装箱
WO2019082298A1 (ja) 表示パネル用梱包トレーおよび梱包トレー積層体
JP2013116771A (ja) ケース
JP6035283B2 (ja) 梱包箱
JP2010189032A (ja) ケース
JP6119675B2 (ja) 梱包材
JP5076249B2 (ja) 収納ケース
JP6068096B2 (ja) ウェーハカセットの梱包体
JP6057872B2 (ja) 包装装置
JP2020093805A (ja) 梱包装置
JP2014156265A (ja) 貯湯式給湯機用梱包部材
CN109843733B (zh) 加固纸板箱
JP6994768B2 (ja) カバーフックとそれを備えた搬送容器
JP5784326B2 (ja) 梱包材
JP4909692B2 (ja) 緩衝材シート及び容器入り箱体
KR101389273B1 (ko) 곤포재
JP6175563B2 (ja) 梱包箱
JP6673075B2 (ja) 搬送容器の保護トレイ
JP6025779B2 (ja) 梱包材
JP2023153580A (ja) 輸送用包装構造
JP2005255228A (ja) 電子機器の梱包箱
JP2013043689A (ja) 包装箱および包装方法
JP4283412B2 (ja) 緩衝機能付き仕切区画を備えた包装函
JP2013252868A (ja) 梱包箱
JP5326955B2 (ja) 緩衝梱包材及び梱包体

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140306

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140702