JP2015063325A - トレイ型の包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】底面をアーチ状に反らせて緩衝作用を高めつつ,包装箱の収納空間をほぼ矩形状に維持する。【解決手段】本発明は,底面10と,底面10の周囲に立設する前後左右の側面20,30,40,50と,を有するトレイ型の包装箱100である。ここで,少なくとも前後の側面20,30と底面10との境界に形成された折線Aは,前後の側面20,30側へと張り出すように屈曲又は湾曲した曲線状で形成されている。そして,少なくとも前後の側面20,30の上方には,包装箱の内方に向かって折り曲げられて包装箱の内壁を形成する前後の内折板60,70が連接されている。【選択図】図1

Description

本発明は,青果物などを収容するのに適したトレイ型の包装箱に関する。具体的に説明すると,本発明は,底面をアーチ状に反り上がらせることで,底面と床との間に空隙を形成し,青果物などの収容物を衝撃から保護することのできる包装箱に関するものである。
従来から,トレイ型の包装箱に,林檎や,桃,枇杷などの青果物を収容して搬送することが知られている。また,このような包装箱は,搬送時や保管時において,複数個積み上げて使用されることが一般的である。ただし,包装箱自体の緩衝性が弱いものであると,包装箱を複数個積み上げた際に,その包装箱内に収容されている青果物が押圧されて傷む恐れがある。
このため,従来から,包装箱内の収容物を保護することを目的として,包装箱の底面をアーチ状に反り上がらせることが知られている(特許文献1,特許文献2,特許文献3)。包装箱の底面をアーチ状に反らせるためには,例えば特許文献1の図4に示されているように,側面と底面の境界に形成されている折線を,側面側に張り出す緩やかな曲線状に形成すればよい。このように,側面と底面の境界に形成されている折線を曲線状とすることで,包装箱を組み立てたときに,底面がアーチ状に反り上がり,底面と載置面(床や地面など)の間に空隙が生じる。このため,包装箱内の収容物は,底面によって床から浮いた状態で保持される。従って,トラックなどによる搬送時に包装箱が載置されている床に衝撃が加わったとしても,その衝撃が緩衝されて包装箱内の収容物に伝達されにくくなる。このように,包装箱の底面をアーチ状に形成することで,収容部を衝撃から保護することができるというメリットがある。
実開昭和54−115号公報 特開平5−193642号公報 特開2001−27122号公報
しかしながら,底面と側面の境界部分の折線を曲線状として,この底面を上方に向かってアーチ状に反らせようとすると,側面も外側に向かって膨らむように反ってしまうという問題がある。すなわち,底面と側面の境界部分の折線を曲線状としていることから,底面と側面の両方に歪みが生じることとなる。ここで,底面に生じた歪みは,底面を上方に向かってアーチ状に反らせるように作用するため,収容物を衝撃から保護するというメリットを有する。しかし,側面に生じた歪みは,側面を外側に向かって膨らませるように作用する。側面が外側に向かって膨出すると,青果などの収容物を収納するための矩形状の空間が歪むこととなるため,包装箱の内部に複数個の青果などを整頓して収納することが困難になるというデメリットがあった。
このため,現在では,底面と側面の境界部分の折線を曲線状として底面をアーチ状に反らせることで,収容物を衝撃から保護すると共に,包装箱の収容空間をほぼ矩形に保つことで,包装箱内に収容物を整頓して収納しやくする技術が求められている。
そこで,本発明の発明者らは,従来発明の問題点を解決する手段について鋭意検討した結果,底面と側面の境界の折線を曲線状として底面をアーチ状に反らせつつも,この側面の上方に,包装箱の内側に折り込まれて内壁を形成する内折板を連接することとした。このように,側面に内折板を連接することで,側面に歪みが生じて側面が外側に膨出したとしても,この内折板が包装箱の内壁として機能するため,包装箱の収納空間を,青果などを収納しやすい矩形状に維持することができる。そして,本発明者らは,上記知見に基づけば,従来技術の課題を解決できることに想到し,本発明を完成させた。
具体的に説明すると,本発明は以下の構成を有する。
本発明は,トレイ型の包装箱に関する。
本発明の包装箱は,底面10と,底面10の周囲に立設する前後左右の側面20,30,40,50と,を有する。つまり,本発明の包装箱は,底面10と,その周りに立設する前側面20,後側面30,左側面40,及び右側面50を有している。
ここで,少なくとも前後の側面20,30と底面10との境界に形成された折線Aは,前後の側面20,30側へと張り出すように屈曲又は湾曲した曲線状で形成されている。
そして,少なくとも前後の側面20,30の上方には,包装箱の内方に向かって折り曲げられて包装箱の内壁を形成する前後の内折板60,70が連接されている。
上記構成のように,折線Aが曲線となっていることにより,底面10は,アーチ状に反り上がるため,収納物を床から浮いた状態で保持できるため,床に生じた衝撃が直接的に収納物へと伝わることを防止できる。他方,折線Aが曲線となっていることで,前後の側面20,30が外側に向かって膨らむように湾曲してしまう。この点,本発明では,底面10と曲線状の折線Aを介して連接した前後の側面20,30ではなく,この前後の側面20,30にさらに連接した前後の内折板60,70が,包装箱の内壁として機能し,収納空間を画定する部材の一つとなる。従って,前後の側面20,30に歪みが生じていたとしても,前後の内折板60,70によって,包装箱の収納空間は略矩形状に維持される。このように,本発明の包装箱の構造によれば,底面10をアーチ状として収納物を保護するというメリットを享受しつつ,前後の側面20,30に湾曲して収納空間に歪みが生じるというデメリットを解消することができる。
本発明では,包装箱の組み立て時において,包装箱の四隅に相当する位置に,他の包装箱の底面を載置することができる載置面が形成されていることが好ましい。
上述したとおり,本発明の包装箱は底面がアーチ状となっているため,複数の包装箱を積み上げようとした場合,上段に位置する包装箱と下段に位置する包装箱との間に空隙が生じる。このように,本発明の包装箱の構造では,上段の包装箱と下段の包装箱の接地面積が少ないため,複数個の包装箱を積み上げにくいという問題がある。そこで,上記構造のように,包装箱の四隅に他の包装箱を積み上げることのできる載置面を形成することで,本発明に係る包装箱の構造であっても,複数個の包装箱を安定的に積み上げることができるようになる。
本発明において,上記載置面は,具体的には以下のようにして形成されていることが好ましい。
すなわち,互いに対向する左右の側面40,50の上方には,包装箱の内方に向かって折り曲げられて包装箱の内壁を形成する左右の内折板80,90が連接されていると共に,包装箱の四隅に相当する位置に,角フラップ81,91が連接されている。
また,角フラップ81,91は,前後の側面20,30と前後の内折板60,70の境界位置に形成された差込孔63,73に差し込まれる挿入片82,92を有する。
これにより,角フラップ81,91が,上述した載置面として機能する。
上記構成のように,角フラップ81,91を設けることで,簡単に載置面を形成することができる。また,角フラップ81,91は,前後の側面20,30と前後の内折板60,70の間に差し込まれる挿入片82,92を有している。このように,前後の側面20,30と前後の内折板60,70の間に挿入片82,92が差し込まれることで,これらの側面と内折板の間が一定幅に保たれる。つまり,挿入片82,92によって,側面と内折板の間隔を一定以上に保つことで,内折板が側面と共に外側に向かって湾曲することを防止できる。このため,角フラップ81,91に挿入片82,92を付設することにより,結果として,内折板60,70が包装箱の収納空間を略矩形に維持するという機能を,さらに効果的に発揮することが可能となる。
本発明において,包装箱100内に収められ,前後の内折板60,70と平行的に配置される横仕切部材110を,さらに有することとしてもよい。この場合に,横仕切部材110の下縁は,曲線状の折線Aに合わせて,屈曲又は湾曲した曲線状で形成されていることが好ましい。
上記構成のように,底面10の沿った形状に合わせて,横仕切部材110の下縁を曲線状に形成することで,包装箱100の収納空間を効果的に区分けすることができる。
本発明の包装箱は,その内部に収められ,横仕切部材110と直交するように配置される縦仕切部材120を,さらに有することとしてもよい。
上記構成のように,横仕切部材110と共に,縦仕切部材120を包装箱100の内部に配置することで,包装箱の収納空間を効果的に区分けすることができる。
本発明は,底面と側面の境界部分の折線を曲線状として底面をアーチ状に反らせることで,収容物を衝撃から保護すると共に,包装箱の収容空間をほぼ矩形に保つことで,包装箱内に収容物を整頓して収納しやくする技術を提供することができる。
図1は,本発明の実施形態に係る包装箱を示した展開図である。 図2は,本発明の実施形態に係る包装箱を示した斜視図である。 図3は,本発明の実施形態に係る包装箱を示した斜視図である。 図4は,本発明の実施形態に係る包装箱を示した側面図である。 図5は,本発明の実施形態に係る包装箱を示した平面図である。 図6は,本発明の実施形態に係る包装箱を示した底面図である。 図7は,本発明の実施形態に係る包装箱を示した断面図である。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
なお,本願明細書において,「A〜B」とは「A以上B以下」であることを意味する。
図1は,本発明に係る包装箱100の例を示した展開図である。また,図2及び図3は,包装箱100の組み立て状態の例を示す斜視図である。図2は,角フラップ81,91を折り曲げる前の状態を示している,図3は,角フラップ81,91を折り曲げると共に,横仕切部材110と縦仕切部材120を包装箱100の内部に配置した状態を示している。
図1〜図3に示されるように,本発明の包装箱100は,各折線に従って折り曲げて組み立てることで,天面部分が開放されたトレイ型となる。本実施形態において,包装箱100は,一枚の段ボールシートを型抜して成型したものであることが好ましい。ここで,図1においては,包装箱100を構成する段ボールシートの目方向を,概念的に,小円の中に示している。すなわち,本実施形態において,段ボールシートの目方向は,前後の側面20,30の上下方向(高さ方向)と一致する。これにより,本実施形態では,積み上げ強度を向上させている。ただし,包装箱100は,段ボールシート以外にも,厚紙やプラスチックシート等によって形成することも可能である。
図1〜図3に示されるように,トレイ型の包装箱100は,矩形状の底面10と,底面の周囲に立設する前後左右の側面20,30,40,50を有している。図2に示されるように,前後一対の前側面20と後側面30とは,組み立て時において,互いに対向する面である。また,左右一対の左側面40と右側面50とは,組み立て時において,互いに対向する面である。なお,本実施形態では,前後の側面20,30の幅が,左右の側面40,50の幅よりも大きくなっているが,本発明は,この形態に限定されるものではない。すなわち,本発明では,前後の側面20,30の幅が,左右の側面40,50の幅よりも小さくなっていてもよい。
図1の展開図に示されるように,前後一対の前側面20と後側面30は,それぞれ,底面10の前後に連接している。前後の側面20,30と底面10の境界には,折線Aが設けられている。図1に示されるように,折線Aは,前後の側面20,30側に向かって張り出すよう緩やかに湾曲した円弧状の曲線となっている。なお,折線Aは,その他,前後の側面20,30側に向かって張り出すよう屈曲した曲線となっていてもよい。そして,曲線状の折線Aに沿って,前後の側面20,30を直角に折り曲げることで,前後の側面20,30が,底面10の前後両側に立設するようになる。
ここで,図4は,前後の側面20,30を,曲線状の折線Aで折り曲げて立ち上がらせた状態の側面図を示している。図4に示されるように,底面10と前後の側面20,30の境界に形成された折線Aを曲線状とすることで,前後の側面20,30を立ち上がらせたときに,底面10が,上方に向かって反り上がったアーチ状となる。図4では,底面10の頂部と載置面(床など)の間に形成される空隙の高さが,符号Hで示されている,空隙の高さHは,1mm以上,5mm以上,又は10mm以上とすることが好ましい。例えば,空隙の高さHは,1mm〜45mm,5mm〜40mm,又は10mm〜35mmとすることが好ましい。
また,図1の展開図に示されるように,前後一対の前側面20と後側面30のそれぞれには,組み立て時における上方に,前後一対の前内折板60と後内折板70とが連接している。前後の側面20,30と前後の内折板60,70の境界には,折線Bが設けられている。折線Bは,左右方向に延びる直線状の折線である。折線Bは,図1に示されるように,二本の平行な罫線によって形成されたものであることが好ましい。前後の内折板60,70は,折線Bに沿って,包装箱100の内方に向かって折り返される。これにより,前後の内折板60,70は,前後の側面20,30よりも包装箱100の内側に位置するようになる。このため,前後の内折板60,70は,包装箱の内壁として機能し,前後の側面20,30が包装箱の外壁として機能する。
また,前後の側面20,30の左右両端側には,組み立て時において上下方向に延びる折線Cを介して,外折込片21,31が連接している。同様に,前後の内折板60,70の左右両端側には,組み立て時において上下方向に延びる折線Dを介して,内折込片61,71が連接している。これらの外折込片21,31と内折込片61,71は,前後の内折板60,70を包装箱の内方に向かって折り返した後,それぞれ,折線Cと折線Dに沿って,直角に折り曲げられる。そして,後述するように,外折込片21,31と内折込片61,71は,組み立て時において,左右の側面40,50と左右の内折板80,90の間に挟み込まれる。
また,図1に示されるように,前後の内折板60,70には,上下方向の先端縁に,突出部62,72が形成されている。突出部62,72は,一箇所以上に形成されていることが好ましく,2箇所,又は3箇所であってもよい。また,図1に示されるように,底面10には,これらの突出部62,72と対応する位置に,底孔11が形成されている。このため,前後の内折板60,70を,折線Bに沿って包装箱の内方へ折り返したときに,その突出部62,72が,底面10の底孔11に嵌り込むようになっている。これにより,内折板60,70と底面10が嵌合状態(ロック状態)となる。
また,図1に示されるように,前後の側面20,30と前後の内折板60,70の境界には,二本の平行な罫線によって形成された折線Bが設けられている。この折線Bは,組み立て時において,包装箱の上縁に位置する。そして,折線Bを形成する二本の罫線の間であって,その左右両端の近傍には,左右一箇所ずつに差込孔63,73が形成されている。この差込孔63,73には,後述するように,角フラップ81,91の挿入片82,92が差し込まれる。
他方,図1の展開図に示されるように,前後一対の左側面40と右側面50は,それぞれ,底面10の左右両側に連接している。左右の側面40,50と底面10の境界には,折線Eが設けられている。図1に示されるように,折線Eは,前後方向に延びる直線状の折線である。このため,直線状の折線Eに沿って,左右の側面40,50を直角に折り曲げることで,左右の側面40,50が,底面10の左右両側に立設するようになる。
なお,図示は省略するが,折線Eは,折線Aと同様に,左右の側面40,50側に向かって張り出すよう緩やかに湾曲した円弧状の曲線となっていてもよい。また,折線Eは,その他,左右の側面40,50側に向かって張り出すよう屈曲した曲線となっていてもよい。折線Aと共に,折線Eを曲線状とすることによっても,底面10をアーチ状に反り上がらせることができる。ただし,本発明では,図1に示された実施形態のように,折線Aのみを曲線状とすることが好ましい実施形態である。
また,図1に示されるように,左右一対の左側面40と右側面50のそれぞれには,組み立て時における上方に,左右一対の左内折板80と右内折板90とが連接している。左右の側面40,50と左右の内折板80,90の境界には,折線Fが設けられている。折線Fは,左右方向に延びる直線状の折線である。折線Fは,図1に示されるように,二本の平行な罫線によって形成されたものであることが好ましい。左右の内折板80,90は,折線Fに沿って,包装箱100の内方に向かって折り返される。これにより,左右の内折板80,90は,左右の側面40,50よりも包装箱100の内側に位置するようになる。このため,左右の内折板80,90は,包装箱の内壁として機能し,左右の側面40,50が包装箱の外壁として機能する。
また,図1〜図3に示されるように,左右の側面40,50の上方であって,包装箱の四隅に相当する位置には,それぞれ一箇所ずつ,計四箇所に,角フラップ81,91が形成されている。角フラップ81,91は,図1に示されるように,包装箱の四隅に相当する部分において,左右の内折板80,90の一部に円弧状の切り込みを形成することで,略1/4円状とすることができる。より具体的に説明すると,左右の側面40,50と角フラップ81,91の境界に形成された折線は,折線Fである。つまり,角フラップ81,91と左右の内折板80,90は,折線Fを共有するものであることが好ましい。角フラップ81,91は,左右の内折板80,90からは独立しており,左右の内折板80,90を折線Fに沿って折り返しても,角フラップ81,91は,折り返されずにそのまま残るようになっている。
また,角フラップ81,91には,挿入片82,92が延設されている。角フラップ81,91と挿入片82,92の間には,直線状の折線が形成されている。挿入片82,92は,組み立て時において,前後の側面20,30と前後の内折板60,70の境界部分に形成された差込孔63,73に差し込むことができる。例えば,図2の斜視図には,角フラップ81,91の挿入片82,92が,差込孔63,73に差し込む前の状態が示されている。他方,図3の斜視図には,角フラップ81,91の挿入片82,92が,差込孔63,73に差し込まれた後の状態が示されている。図3に示されるように,角フラップ81,91の挿入片82,92を,差込孔63,73に差し込むことで,角フラップ81,91が,平面を形成する。つまり,角フラップ81,91は,他の包装箱を載置することが可能な載置面として機能する。
また,図1に示されるように,左右の内折板80,90には,上下方向の先端縁に,突出部83,93が形成されている。突出部83,93は,一箇所以上に形成されていることが好ましく,2箇所,又は3箇所であってもよい。また,図1に示されるように,底面10には,これらの突出部83,93と対応する位置に,底孔11が形成されている。このため,左右の内折板80,90を,折線Fに沿って包装箱の内方へ折り返したときに,その突出部83,93が,底面10の底孔11に嵌り込むようになっている。これにより,左右の内折板80,90と底面10が嵌合状態(ロック状態)となる。
他方,図1及び図3に示されているように,包装箱100とは別部材として,横仕切部材110と,縦仕切部材120が設けられていてもよい。
横仕切部材110は,前後の側面20,30と並行する方向,つまり左右の側面40,50を結ぶ方向(左右方向)に延びて,包装箱100の内部空間を仕切るために配置される部材である。横仕切部材110の左右両端には,凸部111が形成されている。横仕切部材110の凸部111は,包装箱100の左右の内折板80,90に形成された壁穴84,94に差し込まれる。
また,図1に示されるように,横仕切部材110の下縁は,緩やかな円弧状の曲線で形成されている。横仕切部材110の下縁は,組み立て時において,アーチ状に反る底面10の形状に合わせて曲線状とされている。つまり,底面10と前後の側面20,30の間に形成された折線Aの曲線に合わせて,横仕切部材110の下縁を曲線状とすればよい。
他方,縦仕切部材120は,左右の側面40,50と並行する方向,つまり前後の側面20,30を結ぶ方向(前後方向)に延びて,包装箱100の内部空間を仕切るために配置される部材である。縦仕切部材120は,包装箱100の内部に配置するに際に,上記した横仕切部材110と直交する。縦仕切部材120の左右両端には,凸部121が形成されている。縦仕切部材120の凸部121は,包装箱100の前後の内折板60,70に形成された壁孔64,74に差し込まれる。
続いて,図1に示された展開状態から,図2に示された状態を経て,図3に示された組立状態へと,包装箱100を組み立てる手順について説明する。包装箱100は,基本的に,図1に示された折線A〜折線Fを,アルファベット順に折り曲げることで組み立てることができる。
まず,折線Aに沿って,前後一対の前側面20と後側面30を底面10に対して直角に折り曲げて,底面10の前後両側において起立させる。次に,折線Bに沿って,前後一対の前内折板60と後内折板70を,包装箱100の内方に向かって折り返す。これにより,前後の側面20,30と前後の内折板60,70とが重ね合わさって,二重構造となる。その後,折線C及び折線Dに沿って,前後の側面20,30に連接されている外折込片21,31と,前後の内折板60,70に連接されている内折込片61,71を,包装箱の内方に向かって直角に折り曲げておく。
続いて,折線Eに沿って,左右一対の左側面40と右側面50を底面10に対して直角に折り曲げて,底面10の左右両側において起立させる。次に,折線Fに沿って,左右一対の左内折板80と右内折板90を,包装箱100の内方に向かって折り返す。このとき,左右の側面40,50と左右の内折板80,90の間に,外折込片21,31と内折込片61,71を挟み込む。ただし,左右の内折板80,90を折り返す際には,角フラップ81,91は折り曲げずにそのままとしておく。
上記手順で包装箱を組み立てることで,図2の斜視図に示された状態となる。図2に示されるように,前後の側面20,30と,左右の側面40,50は,それぞれ包装箱100の外壁を形成している。他方,前後の内折板60,70と,左右の内折板80,90は,それぞれ包装箱100の内壁を形成している。このように,包装箱100の収納空間(内部空間)は,前後の内折板60,70と,左右の内折板80,90とによって,略矩形状に画定される。
その後,角フラップ81,91と挿入片82,92の間に形成されている折線において,挿入片82,92を折り曲げる。そして,この挿入片82,92を,前後の側面20,30と前後の内折板60,70の間に形成された差込孔63,73に差し込むようにして,角フラップ81,91を折線Fで折り曲げる。これにより,角フラップ81,91は,図3に示されるように,底面10と平行的な平面となる。このため,この角フラップ81,91は,他の包装箱を載置可能な載置面として機能する。
また,図3に示されるように,包装箱100の収納空間内に,横仕切部材110と縦仕切部材120とを直交する状態で配置することもできる。
ここで,図5は,図3に示した組立状態の包装箱100の平面図を示しており,図6は,組立状態の包装箱100の底面図を示している。また,図7は,図5に示したY−Y線における断面図を示している。図5及び図6に示されるように,本発明の包装箱100は,前後の側面20,30が,包装箱100の外側に向かって膨らむように湾曲している。このように前後の側面20,30が湾曲する理由は,この前後の側面20,30と底面10の境界に形成された折線Aが,円弧状に湾曲した曲線となっているからである。このため,従来の包装箱のように,前後の側面20,30を包装箱の内壁として機能させると,包装箱の収納空間が,前後の側面20,30の湾曲に伴って歪むこととなる。
この点,本発明の包装箱100では,図5〜図7に示されるように,前後の側面20,30のそれぞれに,前後の内折板60,70を連接させ,この内折板60,70を包装箱の内方に折り返すことで,この内折板60,70を内壁として機能させている。このため,本発明の包装箱100の構造では,青果などが収納される収納空間が,略矩形状に維持されている。これは,前後の側面20,30が湾曲していても,前後の内折板60,70がその湾曲の影響を受けずに,ほぼ平面的に形成されているからである。このように,本発明の包装箱100によれば,収納空間を矩形状に維持できるため,その内部に青果などを整頓して収納しやすくなる。
さらに,図7の断面図に示されるように,前後の側面20,30と前後の内折板60,70の間には,角フラップ81,91に延設された挿入片82,92が挟み込まれる。このように,前後の側面20,30と前後の内折板60,70の間に挿入片82,92が差し込まれることで,これらの側面と内折板の間が一定幅に保たれる。つまり,挿入片82,92によって,側面20,30と内折板60,70の間隔を一定以上に保つことで,内折板60,70が側面20,30と共に外側に向かって湾曲することを防止できる。このため,角フラップ81,91に挿入片82,92を付設することにより,結果として,包装箱の収納空間を略矩形に維持する効果がさらに高まる。
以上,本願明細書では,本発明の内容を表現するために,図面を参照しながら本発明の実施形態の説明を行った。ただし,本発明は,上記実施形態に限定されるものではなく,本願明細書に記載された事項に基づいて当業者が自明な変更形態や改良形態を包含するものである。
本発明は,青果物などを収容するのに適したトレイ型の包装箱に関する。このため,本発明は,包装箱の製造産業などにおいて好適に利用し得る。
10…底面 20…前側面 30…後側面
40…左側面 50…右側面 60…前内折板
70…後内折板 80…左内折板 90…右内折板
100…包装箱 110…横仕切部材 120…縦仕切部材
11…底孔 21,31…外折込片 61,71…内折込片
62,72…突出部 63,73…差込孔 64,74…壁孔
81,91…角フラップ 82,92…挿入片 83,93…突出部
84,94…壁孔 111,121…凸部

Claims (5)

  1. 底面(10)と,前記底面(10)の周囲に立設する前後左右の側面(20,30,40,50)と,を有するトレイ型の包装箱(100)であって,
    少なくとも前後の側面(20,30)と前記底面(10)との境界に形成された折線(A)は,前記前後の側面(20,30)側へと張り出すように屈曲又は湾曲した曲線状で形成されており,
    少なくとも前記前後の側面(20,30)の上方には,前記包装箱の内方に向かって折り曲げられて前記包装箱の内壁を形成する前後の内折板(60,70)が連接されている
    包装箱。
  2. 前記包装箱の組み立て時において,前記包装箱の四隅に相当する位置には,他の包装箱の底面を載置することができる載置面が形成されている
    請求項1に記載の包装箱。
  3. 左右の側面(40,50)の上方には,
    前記包装箱の内方に向かって折り曲げられて前記包装箱の内壁を形成する左右の内折板(80,90)が連接されていると共に,
    前記包装箱の四隅に相当する位置に,角フラップ(81,91)が連接されており,
    前記角フラップ(81,91)は,前記前後の側面(20,30)と前記前後の内折板(60,70)の境界位置に形成された差込孔(63,73)に差し込まれる挿入片(82,92)を有し,
    これにより,前記角フラップ(81,91)が前記載置面として機能する
    請求項2に記載の包装箱。
  4. 前記包装箱(100)内に収められ,前記前後の内折板(60,70)と平行的に配置される横仕切部材(110)を,さらに有し,
    前記横仕切部材(110)の下縁は,前記曲線状の折線(A)に合わせて,屈曲又は湾曲した曲線状で形成されている
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の包装箱。
  5. 前記包装箱(100)内に収められ,前記横仕切部材(110)と直交するように配置される縦仕切部材(120)を,さらに有する
    請求項4に記載の包装箱。
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