JP2005178803A - トレイ形包装用箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】 パッケージ容器15の底部に加わる外力を緩和できるようにすると共に、組立が面倒にならないようにする。
【解決手段】 パック支持パネル5をその幅方向の中央の折線19で端面V字形に2つ折とし、前記折線19を底辺としてV字形に折り曲げたパック支持パネル5の上辺にスリット18、18を形成する。このパック支持パネル5、5と交差するように組み立てられる保持パネル6の下辺にスリット12を設け、このスリット12の幅を、前記パック支持パネル5の2枚分の厚さを越える幅とする。このスリット12に前記スリット18、18を差し込んでパック支持パネル5と保持パネル6を互いに交差させる。この状態で、パック支持パネル5を端面V字形状で保持して箱体の中に収納し、パック支持パネル5の上辺で、箱体内部に収納するパッケージ容器15の周囲のフランジ17を載せて支持する。
【選択図】 図2
【解決手段】 パック支持パネル5をその幅方向の中央の折線19で端面V字形に2つ折とし、前記折線19を底辺としてV字形に折り曲げたパック支持パネル5の上辺にスリット18、18を形成する。このパック支持パネル5、5と交差するように組み立てられる保持パネル6の下辺にスリット12を設け、このスリット12の幅を、前記パック支持パネル5の2枚分の厚さを越える幅とする。このスリット12に前記スリット18、18を差し込んでパック支持パネル5と保持パネル6を互いに交差させる。この状態で、パック支持パネル5を端面V字形状で保持して箱体の中に収納し、パック支持パネル5の上辺で、箱体内部に収納するパッケージ容器15の周囲のフランジ17を載せて支持する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、底パネルの対向する2辺から箱体の側壁を形成するパネルを起立させ、底パネルの対向する他の2辺から箱体の端壁を形成するパネルを起立させ、隣接する側壁のパネルと端壁のパネルとを互いに連結して上面を開口する箱体を形成したトレイ形包装用箱に関し、特に箱体内部に果物等を収納するトレイ状のパッケージ容器15を収納するトレイ形包装用箱に関する。
例えば、イチゴ等の生鮮果実を収納したパックを収納して出荷する箱体として前述のようなトレイ形包装用箱が多く使用されている。
このトレイ形包装用箱は、矩形の底パネルの対向する2辺から側パネルを起立させ、底パネルの対向する他の2辺から端パネルを起立させる。そして例えば、側パネルの両側に延設した連結フラップを端パネルの内側で互いに連結し、二重にした端パネルの間に挟み込むか、或いは連結フラップを端パネルに連結することにより、隣接する側パネルと端パネルとを互いに連結したものである。
このトレイ形包装用箱は、矩形の底パネルの対向する2辺から側パネルを起立させ、底パネルの対向する他の2辺から端パネルを起立させる。そして例えば、側パネルの両側に延設した連結フラップを端パネルの内側で互いに連結し、二重にした端パネルの間に挟み込むか、或いは連結フラップを端パネルに連結することにより、隣接する側パネルと端パネルとを互いに連結したものである。
このようなトレイ形包装用箱は、長さや幅の寸法に比べて比較的浅く、仕切により4つに区画し、それぞれの区画にイチゴのパッケージ容器を収納する。そのために、対向する側パネルの間と対向する端パネルの間にそれぞれ仕切パネルを渡し、これら仕切パネルを中央で互いに差し込んで直交状に交差させている。イチゴのパッケージ容器は、ポリエチレンテレフタレート等からなる薄い透明な樹脂製の容器で、平面長方形であり、側面及び端面が逆台形であり、開口部周囲に一体にフランジが延設されている。
このようなトレイ形包装用箱は、イチゴ等の生鮮果実の生産農家が収穫した生鮮果実を出荷するときにブランクから組み立て、その中に出荷する生鮮果実のパックを詰めてその生鮮果実を出荷する。そして、市場での競り売り等を経て、小売店の店頭に並べられる。小売店の店頭では、パッケージ容器を一単位として生鮮果実が小売りされる。
イチゴのこのような流通過程において、生鮮果実の傷みを防止し、鮮度を保持するためには、荷物の取扱中にトレイ形包装用箱に収納梱包された生鮮果実に外力が及ばないようにしなければならない。特に、路地もののイチゴが出荷される前に出荷されるハウスもののイチゴは、市場で高価に取り引きされ、その分だけイチゴの傷みに対して取引価格が大きく左右される。このため、出荷する側としては、流通過程における傷みを極力防止する必要性がある。
しかしながら、従来のトレイ形包装用箱は、イチゴを収納したパッケージ容器をトレイ形包装用容器の内部に仕切られた各区画に収納しているため、パッケージ容器は底パネルに接した状態で収納される。このため、パッケージ容器に収納された生鮮果実は、トレイ形包装用容器の底パネルの外部から加わる外力を底パネルを介して受けることになる。そのため、流通過程で特にパッケージ容器の底部付近の生鮮果実が傷みやすい。
特開2002−302118号公報
本発明は、パッケージ容器に生鮮果実を収納した状態で梱包、出荷するための前述のような従来のトレイ形包装用箱の課題に鑑み、その第一の目的は、トレイ形包装用箱の底パネルを介してパッケージ容器の底部に加わる外力を緩和できるようにし、これにより、パッケージ容器に収納し、さらにトレイ形包装用箱に収納した生鮮果実等が傷みにくくすることである。さらにその第二の目的は、そのようなトレイ形包装用箱であっても、組立が面倒にならないようにすることである。
本発明では、前記の目的を達成するため、パッケージ容器15の周囲のフランジ17を支持するパック支持パネル5を箱体の内部に設けた。これにより、パッケージ容器15をその底面だけでなく、そのフランジ17でも支持されるようにしたものである。或いは、パッケージ容器15をフランジ17のみで支持し、底面が箱体の底パネル1に当たらないようにした。これにより、パッケージ容器15の底面からその中に収納した生鮮果実等の収納物に外力が及ばないようにした。
さらに、パック支持パネル5を端面V字形の2片とし、なお且つその2片の上辺がそれぞれのパッケージ容器15のフランジ17を支持出来るように、箱内で所望の距離を保持した状態で安定して組み込めるように保持パネル6のスリット12の幅を設定した。
さらに、パック支持パネル5を端面V字形の2片とし、なお且つその2片の上辺がそれぞれのパッケージ容器15のフランジ17を支持出来るように、箱内で所望の距離を保持した状態で安定して組み込めるように保持パネル6のスリット12の幅を設定した。
すなわち、トレイ形包装用箱は、底パネル1の対向する2辺から箱体の側壁を形成するパネルを起立させ、底パネル1の対向する他の2辺から箱体の端壁を形成するパネルを起立させ、隣接するこれら側壁のパネルと端壁のパネルとを互いに固定して上面を開口した箱体を形成ししたものである。
本発明では、このようなトレイ形包装用箱において、パック支持パネル5をその幅方向の中央の折線19で端面V字形に2つ折とし、前記折線19を底辺としてV字形に折り曲げたパック支持パネル5の上辺にスリット18、18を形成する。このパック支持パネル5、5と交差するように組み立てられる保持パネル6の下辺にスリット12を設け、このスリット12の幅を、前記パック支持パネル5の2枚分の厚さを越える幅とする。このスリット12に前記スリット18、18を差し込んでパック支持パネル5と保持パネル6を互いに交差させる。この状態で、パック支持パネル5を端面V字形状で保持して箱体の中に収納し、パック支持パネル5の上辺で、箱体内部に収納するパッケージ容器15の周囲のフランジ17を載せて支持する。
このような本発明によるトレイ形包装用箱では、パッケージ容器15を箱体内部に収納したとき、パッケージ容器15の周囲に延設したフランジ17がパック支持パネル5の上辺で支持されるため、箱体を介してパッケージ容器15に加わる外力をそのフランジ17でも受けることが出来る。これにより、箱体の底パネル1を介してパッケージ容器15の底面に加わる外力を緩和することが出来る。
そして、パック支持パネル5を端面V字形の2片とし、そのスリット18、18との差込により交差させる保持パネル6のスリット12の幅をパック支持パネル5の2枚以上の幅に設定したことにより、仕切パネル5は自らの弾力で展開しようとする力が前記の保持パネル6のスリット12により規制される。これにより、パック支持パネル5が端面V字形に保持されると共に、その開き角が所要の角度に規制される。これにより、1枚のパック支持パネル5の2つの上辺により、隣接する区画に収納するパッケージ容器15のフランジ17をそれぞれ支持することが出来る。
このようなパック支持パネル5と保持パネル6との組立は、パック支持パネル5を折線19で端面V字形に折り曲げ、そのスリット18、18を保持パネル6のスリット12に差し込んで交差させ、第一と保持パネル5、6を箱内に組み込むだけで完了する。パック支持パネル5の2つの上片の間隔も、同仕切パネル5の折線19における弾力と保持パネル6のスリット12により自ずと規制されるので、特別にその間隔を所要の間隔にするための手数が必要無い。
このようなパック支持パネル5とそれを保持する保持パネル6とは、箱体の内部を仕切る仕切を兼ねることが出来る。その場合に、従来の単板の仕切パネルに比べ、格別仕切の組立が面倒とはならない。
このようなパック支持パネル5とそれを保持する保持パネル6とは、箱体の内部を仕切る仕切を兼ねることが出来る。その場合に、従来の単板の仕切パネルに比べ、格別仕切の組立が面倒とはならない。
なお、パッケージ容器15を箱内で安定して支持するためには、パッケージ容器15を収納する各区画のパック支持パネル5と対向する面側にも、パッケージ容器15の周囲に延設したフランジ17を載せて支持するパック支持パネル11、11を設ける。
さらに、パック支持パネル3やパック支持パネル11の底パネル1からの高さをパッケージ容器15のフランジ17の高さより高くすることにより、パッケージ容器15の底面が箱体の底パネル1に当たらなくなる。これにより、箱体の底パネル1を介してパッケージ容器15の底面に加わる外力を殆ど無くすことが出来る。
さらに、パック支持パネル3やパック支持パネル11の底パネル1からの高さをパッケージ容器15のフランジ17の高さより高くすることにより、パッケージ容器15の底面が箱体の底パネル1に当たらなくなる。これにより、箱体の底パネル1を介してパッケージ容器15の底面に加わる外力を殆ど無くすことが出来る。
このように、本発明によるトレイ形包装用箱では、箱体の底パネル1を介してパッケージ容器15の底面に加わる外力を緩和するか、或いは殆ど無くすことが出来るので、箱体の底パネル1を介してパッケージ容器15の中に収納した収納物に及ぶ外力を緩和し、或いは無くすことが出来る。このため、生鮮果実等の収納物の傷みや破損を防止することが出来る。
さらに、パック支持パネル5とそれを保持する保持パネル6との組立は極めて簡単であり、組立時に特段の配慮や動作をしなくても、パック支持パネル5と保持パネル6とを組み立てた状態でパック支持パネル5の2つの上辺の間隔を隣接するパッケージ容器15のフランジ17をそれぞれ支持するのに支障ない最適の間隔に設定出来る。特に、パック支持パネル5とそれを保持する保持パネル6とが、箱体の内部を仕切る仕切を兼ねる場合は、従来の単板の仕切パネルとほぼ同等の手数で仕切の組立が可能となる。
本発明では、箱体内部でパッケージ容器15の周囲のフランジ17を支持するパック支持パネル5を端面V字形の2片とし、このパック支持パネル5の上辺に設けたスリット18、18を保持パネル6の下辺に設けたスリット12に差し込んで交差させる。このとき、パック支持パネル5を端面V字形の開き角を、保持パネル6の下辺のスリット12の幅で規制し、パック支持パネル5の2つの上辺の間隔を、パッケージ容器15の周囲のフランジ17を支持するのに最適な間隔に保持するようにした。
以下、このような本発明の実施例について、図面を参照しながら具体例を挙げて詳細に説明する。
以下、このような本発明の実施例について、図面を参照しながら具体例を挙げて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるトレイ形包装用箱のブランクの展開図である。このブランクは、厚紙により形成され、最も一般的には、波状に折り曲げた紙製の中芯をその両側から紙製のライナーでラミネートした段ボール板により形成される。同図において、実線は外形線と切断線、破線は折線を表す。
矩形の底パネル1の両側部、すなわち図1において底パネル1の左右両側の折線から、一対の側外パネル2、2が延設されている。この側外パネル2、2の幅、すなわち図1において上下の寸法は、底パネル1の側辺の長さとほぼ同じである。この側外パネル2、2の両側、すなわち図1において上下の端の折線からは、補助フラップ9、9が延設されている。この補助フラップ9、9の高さは、側外パネル2、2と同じである。
この側外パネル2、2の両側部、すなわち図1において側外パネル2、2の左右両側には、二点差線で示す平行な2本の折線を介して側内パネル8、8が延設されている。この側内パネル8、8は、側外パネル2、2に対し、二点差線で示す平行な2本の折線に沿って図1において紙面手前側に折り曲げることができる。二点差線で示す平行な2本の折線の両端に近い位置には、後述する連結フラップ10、10の差込フラップ13、13を差し込むためのスリット14、14が開設されている。
前記の側内パネル8、8の両側、すなわち図1において上下の端の折線からは、第二の補助フラップ7、7’が延設されている。この第二の補助フラップ7、7’の先端側には、後述するようにして箱体を組み立てるとき、それら第二の補助フラップ7、7’の先端部を互いに係合することが出来るような台形状の凹部と凸部をそれぞれ有する。
矩形の底パネル1の両端部、すなわち図1において底パネル1の上下の折線から、一対の端外パネル3、3が延設されている。この端外パネル3、3の幅、すなわち図1において左右の寸法は、底パネル1の幅とほぼ同じである。また、端外パネル3、3の高さは、前記側外パネル2、2とほぼ等しい。正確にはブランク1枚分の厚さ程度高い。
この端外パネル3、3の上辺、すなわち図1において上下の辺には、2本の平行な折線を介して端内パネル4、4が延設されている。さらに、この端内パネル4、4の下辺、すなわち図1において上下の辺には、折線を介してパック支持パネル11、11が延設されている。この折線は折り曲げしやすいように、両側の2個所でコ字形の切断線となっている。パック支持パネル11の高さは、端外パネル3、3より低い。パック支持パネル11、11の上両側は、円弧状となっている。
端内パネル4、4の両側から前記第二の補助フラップ9、9の先端側にかけて連結フラップ10、10が切り出されている。この連結フラップ10、10の基部となる折線は、は、端外パネル3、3の上辺とな折線と共通している。連結フラップ10、10は、この折線の両端部をそれぞれ中心とする90゜の扇状のものである。この連結フラップ10、10の両側は、前記第二の補助フラップ9、9の先端部を切り出して形成した差込フラップ13、13であり、この差込フラップ13、13の基部は折線となっている。この差込フラップ13、13は舌片状であり、後述する箱体の組み立て時に前記スリット14、14に挿入しやすく、且つ挿入した後は抜け難いように、舌片状の基部に顎状の突起が形成されている。
図1に示すように、箱体の本体を形成するブランクとは分離して、パック支持パネル5、5と保持パネル6とが切り出されている。図示の例は、パック支持パネル5、5と保持パネル6とが、箱体の内部を仕切る仕切を兼ねる例である。これらパック支持パネル5、5と保持パネル6とは交差して組み立てられた状態で箱体の中に配置され、箱体の中を複数の区画に仕切る。
パック支持パネル5は、その幅方向の中央に長手方向に沿って設けられた折線19により2つ折りされるものである。この折線19により、端面がV字形になるように2つ折りされて使用され、折線19が底辺、その両側の2辺が上辺となる。パック支持パネル5の底辺である折線19から上辺である両側辺までの高さは、後述するパッケージ容器15のフランジ17の高さより高い。また、このパック支持パネル5の幅、すなわち図1において上下の寸法は、底パネル1の側外パネル2、2との折線間の距離、すなわち底パネル1の図1において左右の寸法より僅かに小さい。このパック支持パネル5の上辺の両角部は円弧状となっている。
このパック支持パネル5の上辺、すなわち図1において上下の縁の中央から縦に、そのパック支持パネル5の高さの約半分程の深さのスリット18、18が切り込まれている。
このパック支持パネル5の上辺、すなわち図1において上下の縁の中央から縦に、そのパック支持パネル5の高さの約半分程の深さのスリット18、18が切り込まれている。
このパック支持パネル5に交差して組み立てられる保持パネル6は単板であるが、2枚以上の複合パネルであってもよい。この保持パネル6の高さは、前記側外パネル2、2及び端外パネル3、3の高さとほぼ等しいか若干低い。この保持パネル6の長さ、すなわち図1において左右の寸法は、底パネル1の端外パネル3、3との折線間の距離、すなわち図1において底パネル1の上下の寸法よりやや小さい。
この保持パネル6の下辺中央部からは、スリット12が切り込まれている。このスリット12の深さは、端面V字形に二つ折りした保持パネル6の高さの約半分程である。このスリット12の幅は、パック支持パネル5の2枚分を越えるの幅を有する。具体的には、端面V字形に二つ折りした保持パネル6のV字形に開き角度を規制し、パック支持パネル5の2つの上辺を所望の距離に維持する幅とする。これについては後述する。このスリット12の下端部の角は、いわゆる面取りされ、やや幅が広くなっている。
このようなブランクからトレイ形包装用箱を組み立てる手順について次に説明する。
まず、本体の側外パネル2、2の両側の折線から補助フラップ9、9を何れも内側、すなわち図1において紙面の手前側にほぼ90゜折り曲げ、さらに、側外パネル2、2を底パネル1との折線から図1において紙面の手前側にほぼ90゜折り曲げ、箱体の側面外壁を形成する。このとき補助フラップ9、9は、箱体の端面側に位置する。
まず、本体の側外パネル2、2の両側の折線から補助フラップ9、9を何れも内側、すなわち図1において紙面の手前側にほぼ90゜折り曲げ、さらに、側外パネル2、2を底パネル1との折線から図1において紙面の手前側にほぼ90゜折り曲げ、箱体の側面外壁を形成する。このとき補助フラップ9、9は、箱体の端面側に位置する。
また、側内パネル8、8の両側の連結フラップ7、7’をその折線から図1において紙面の奥側にほぼ90゜折り曲げる。さらに、側内パネル8、8を側外パネル2、2との2本の折線で90゜ずつ図1において紙面の手前側に折り曲げる。このとき、連結フラップ7、7’は、箱体の端面側に位置し、両側の連結フラップ7、7’の先端側が重なるので、それらの先端部の凹凸を係合し、箱体の端面で互いに連結する。
次に、端外パネル3、3を底パネル1との折線から図1において紙面の手前側に90゜折り曲げ、これを側内パネル2、2の両側から延設された補助フラップ9、9の外側に添える。続いて端内パネル4、4を、端外パネル3、3との境界である2本の折線で90゜ずつ箱体の内側に折り曲げ、これを側外パネル2、2の両側から延設された補助フラップ9、9の内側に添える。同時に、パック支持パネル11を端内パネル4、4との折線から図1において紙面の奥側に180゜近く折り曲げ、パック支持パネル11、11を端内パネル4、4の内側に起立させる。
図2は箱体の組み立て途中の状態であり、奥側の端外パネル3、端内パネル4及びパック支持パネル11を折り曲げて箱体の端部を構成した状態を示している。手前側の端外パネル3、端内パネル4及びパック支持パネル11は、組み立てる手順が分かりやすいようにを展開したままの状態で示している。
次に、パック支持パネル5、5をの折線19でほぼ180゜折り曲げて重ね合わせると共に、このパック支持パネル5、5のスリット18、18を上側にする。他方、保持パネル6は、スリット12を下側にしてパック支持パネル5、5と直交状に配置する。この状態で、パック支持パネル5、5のスリット18、18を保持パネル6のスリット12嵌め込んで直交状に交差させる。その後パック支持パネル5、5の折り曲げた状態を開放すると、パック支持パネル5、5はその弾力により端面がV字形になるように開き、その開く角が保持パネル6のスリット6の幅で規制される。
こうして組み立てたパック支持パネル5、5と保持パネル6を、それぞれ組み立てた箱体の幅方向と長手方向に向けて、その中に挿入する。これにより、箱体の内側は、パック支持パネル5、5と保持パネル6とにより4つの部分に区画される。また、前述した端面側のパック支持パネル11、11は、自らの弾力により箱体内側へと傾斜しようとするが、その傾斜角は保持パネル6の両端により押さえて規制する。
この箱体の内部のパック支持パネル5、5と保持パネル6とにより区画された4つの部分には、図2に示すようなトレイ状のパッケージ容器15を収納する。このパッケージ容器15は、イチゴ等の生鮮果実を収納するためのもので、収納部16の開口部の周囲にフランジ17を有する。パッケージ容器15は、パック支持パネル5、5と保持パネル6とにより区画された部分に収納された状態でそのフランジ17の一部、すなわちフランジの端部側が前述したパック支持パネル5、5とパック支持パネル11、11により支持される。
図4の部分断面図に示すように、パック支持パネル5、5はその弾力により端面がV字形になるように開いているが、その開き角が保持パネル6のスリット6の幅wで規制されることにより、2つの上辺がパッケージ容器15のフランジ17を支持するのに最適な距離Dに保持される。また、箱体の端面側のパック支持パネル11、11は、その傾斜角が保持パネル6の両端により規制されることにより、パック支持パネル11、11の上辺の端内パネル4、4からの距離もパッケージ容器15のフランジ17を支持するのに最適な距離Dに保持される。
箱体を組み立てた状態でパック支持パネル5、5、11、11の底パネル1の内面からの高さは、パッケージ容器15の収納部16の底面からフランジ17の高さより高くなっており、このためパック支持パネル5、5と保持パネル6とにより区画された部分に収納されたパッケージ容器15は、その底面が箱体の底パネル1には接触しない。このため、箱体の底パネル1を介してパッケージ容器15の底面に加わる外力を殆ど無くすことが出来る。パッケージ容器15の中に収納した生鮮果実等の収納物の傷みや破損を防止することが出来る。
さらに、連結フラップ10、10の両側の差込フラップ13、13を、その基部の折線で箱体の内側に折り曲げ、続いて連結フラップ10、10を、その基部の折線で箱体の内側に折り曲げ、差込フラップ13、13をスリット14、14に挿入しする。差込フラップ13、13をスリット14、14に挿入した後は、差込フラップ13、13の基部の顎状の突起がスリット14、14の端部に掛かり、差込フラップ13、13がスリット14、14から抜け難くなる。スリット14、14の位置は、差込フラップ13、13がこのようにして挿入出来る位置に形成されている。
このようにして、図3に示した完成図のように、箱体の組み立てとパッケージ容器15の収納が完了する。
連結フラップ10、10は、箱体の四隅に平坦な部分を形成し、パッケージ容器15の抜け出し等を防止すると共に、複数の箱体を上下に重ねた時に、上の箱体を支持する機能を有する。
連結フラップ10、10は、箱体の四隅に平坦な部分を形成し、パッケージ容器15の抜け出し等を防止すると共に、複数の箱体を上下に重ねた時に、上の箱体を支持する機能を有する。
図5〜図7は、本発明によるトレイ形包装用箱の他の実施例を示す図である。図5がトレイ形包装用箱のブランクの展開図であり、図6が箱体の組立途中の状態、図7が箱体の組立が完了した状態の部分断面図である。
この実施例は、基本的に図1〜図4により前述した実施例と共通しており、同じ部分は同じ符号で示している。図5の展開図における実線、破線の意味も図1と同様である。
この実施例は、基本的に図1〜図4により前述した実施例と共通しており、同じ部分は同じ符号で示している。図5の展開図における実線、破線の意味も図1と同様である。
この実施例によるトレイ形包装用箱が図1〜図4により前述した実施例によるトレイ形包装用箱と相違する点は、箱体の端面内側に配置されるパック支持プレート11、11が端内パネル4、4に連なっているのではなく、前記のパック支持プレート5と同様の幅方向の中央の折線19’で端面V字形に2つ折にするパック支持プレート5’、5’を使用する点である。図6と図7に示すように、パック支持プレート5’、5’を、その折線19’、19’を下側にして箱体の端部の端内パネル4、4の内側に挿入する。この状態でパック支持プレート5’、5’は自らの弾力で端面V字形の折り曲げ角度が開こうとするが、保持プレート6の両端の片側スリット12’、12’でその開き角を規制する。
この実施例によるトレイ形包装用箱において、箱体の本体を組み立てる手順は前述した実施例によるトレイ形包装用箱と基本的に同様である。パック支持プレート5’、5’を、箱体の端部の端内パネル4、4の内側に挿入し、保持プレート6の両端の片側スリット12’、12’でその開き角を規制する点のみが異なる。
図8〜図10は、本発明によるトレイ形包装用箱の他の実施例を示す図である。図8がトレイ形包装用箱のブランクの展開図であり、図9が箱体の組立途中の状態、図10が箱体の組立が完了した状態の部分断面図である。
この実施例は、基本的に図1〜図4により前述した実施例と共通しており、同じ部分は同じ符号で示している。図8の展開図における実線、破線の意味も図1と同様である。
この実施例は、基本的に図1〜図4により前述した実施例と共通しており、同じ部分は同じ符号で示している。図8の展開図における実線、破線の意味も図1と同様である。
この実施例によるトレイ形包装用箱が図1〜図4により前述した実施例によるトレイ形包装用箱と相違する点は、仕切を兼ねるパック支持パネル5、5が平面矩形の箱体の中でその中央長手方向に挿入され、これと交差するように組み立てられる保持パネル6が箱体の中央幅方向に挿入される点である。従ってパッケージ容器15は、その長手方向のフランジ17が箱体の中央においてパック支持パネル5、5により支持される。
また、パッケージ容器15のフランジ17を支持するため、パック支持パネル5、5に対向して箱体の内壁面に設けられるパック支持パネル11、11は、矩形の箱の長い方の内壁面を形成する側内パネル8、8の中間部分を切り出すことにより形成されている。すなわち図8に示すように、側内パネル8、8の中間部分を切り出すことにより形成されたパック支持パネル11、11は、箱体の内側で下側になる方の折線を介して側内パネル8、8と連なっている。図9に示すように、箱体を組み立てる際に、パック支持パネル11、11をその折線から斜め内側に曲げることにより、箱体の側壁側でパッケージ容器15のフランジ17を支持するパック支持パネル11、11となる。図8〜図10に示した実施例では、このパック支持パネル11、11が側内パネル8、8の中間部分に一連のものとして切り出されている。
図11と図12は、本発明によるトレイ形包装用箱の他の実施例を示す図である。図11がトレイ形包装用箱のブランクの展開図であり、図12が箱体の組立途中の状態である。
この実施例によるトレイ形包装用箱は、基本的に図8〜図10により前述した実施例によるトレイ形包装用箱を若干アレンジしたものであり、同じ部分は同じ符号で示している。
この実施例によるトレイ形包装用箱は、基本的に図8〜図10により前述した実施例によるトレイ形包装用箱を若干アレンジしたものであり、同じ部分は同じ符号で示している。
この実施例によるトレイ形包装用箱が図8〜図10により前述した実施例によるトレイ形包装用箱それと相違する点は、パッケージ容器15のフランジ17を支持するため、パック支持パネル5、5に対向して箱体の内壁面に設けられるパック支持パネル11、11が、側内パネル8、8の両側に分割して切り出され、形成されている点である。仕切を兼ねるパック支持パネル5、5と保持パネル6が、平面矩形の箱体の中でそれぞれその中央長手方向と中央幅方向に挿入される点やその他の点は、図8〜図10により前述した実施例によるトレイ形包装用箱と同じである。
なお、以上の各実施例の説明において、箱体の側面と端面は、箱体の上面と底面を除く4面を対向する2組ずつの面に区分して説明するためのもので、箱体の絶対的な位置関係を意味するものではない。それ故例えば、「側外パネル2、2」を「端外パネル2、2」と言い換え、「端外パネル3、3」を「側外パネル3、3」と言い換えることもできることはもちろんである。
1 底パネル
2 側外パネル
3 端外パネル
4 端内パネル
5 パック支持パネル
6 保持パネル
8 側内パネル
11 パック支持パネル
12 保持パネルのスリット
15 パッケージ容器
17 パッケージ容器のフランジ
19 パック支持パネルの折線
18 パック支持パネルのスリット
2 側外パネル
3 端外パネル
4 端内パネル
5 パック支持パネル
6 保持パネル
8 側内パネル
11 パック支持パネル
12 保持パネルのスリット
15 パッケージ容器
17 パッケージ容器のフランジ
19 パック支持パネルの折線
18 パック支持パネルのスリット
Claims (4)
- 底パネル(1)の対向する2辺から箱体の側壁を形成するパネルを起立させ、底パネル(1)の対向する他の2辺から箱体の端壁を形成するパネルを起立させ、隣接するこれら側壁のパネルと端壁のパネルとを互いに固定して上面を開口した箱体を形成したトレイ形包装用箱において、パック支持パネル(5)をその幅方向の中央の折線(19)で端面V字形に2つ折とし、前記折線(19)を底辺としてV字形に折り曲げたパック支持パネル(5)の上辺にスリット(18)、(18)を形成し、このパック支持パネル(5)、(5)と交差するように組み立てられる保持パネル(6)の下辺にスリット(12)を設け、このスリット(12)の幅を、前記パック支持パネル(5)の2枚分の厚さを越える幅とし、このスリット(12)に前記スリット(18)、(18)を差し込んでパック支持パネル(5)と保持パネル(6)を互いに交差させることにより、パック支持パネル(5)を端面V字形状で保持して箱体の中に収納し、パック支持パネル(5)の上辺で、箱体内部に収納するパッケージ容器(15)の周囲のフランジ(17)を載せて支持することを特徴とするトレイ形包装用箱。
- パック支持パネル(5)と保持パネル(6)とが箱体内部を仕切る仕切を兼ねていることを特徴とする請求項1に記載のトレイ形包装用箱。
- パッケージ容器(15)を収納する区画のパック支持パネル(5)と対向する面側にも、パッケージ容器(15)の周囲に延設したフランジ(17)を載せて支持するパック支持パネル(11)、(11)が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のトレイ形包装用箱。
- パック支持パネル(5)の底辺である折線(19)から上辺の高さは、パッケージ容器(15)のフランジ(17)の高さより高いことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のトレイ形包装用箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003418899A JP2005178803A (ja) | 2003-12-17 | 2003-12-17 | トレイ形包装用箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003418899A JP2005178803A (ja) | 2003-12-17 | 2003-12-17 | トレイ形包装用箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005178803A true JP2005178803A (ja) | 2005-07-07 |
Family
ID=34780955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003418899A Pending JP2005178803A (ja) | 2003-12-17 | 2003-12-17 | トレイ形包装用箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005178803A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015020793A (ja) * | 2013-07-23 | 2015-02-02 | 株式会社トーモク | 収容箱 |
JP2015063325A (ja) * | 2013-09-25 | 2015-04-09 | 王子ホールディングス株式会社 | トレイ型の包装箱 |
-
2003
- 2003-12-17 JP JP2003418899A patent/JP2005178803A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015020793A (ja) * | 2013-07-23 | 2015-02-02 | 株式会社トーモク | 収容箱 |
JP2015063325A (ja) * | 2013-09-25 | 2015-04-09 | 王子ホールディングス株式会社 | トレイ型の包装箱 |
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