JP2005298027A - トレイ形包装用箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】 トレイ形包装用箱の底パネル1を介してパッケージ容器15の底部に加わる外力を緩和し、パッケージ容器15に収納しした生鮮果実等が傷みにくくする。さらに生鮮果実のパッケージ容器を安定且つ確実に支持する。
【解決手段】 トレイ形包装用箱は、底パネル1の対向する2辺から箱体の側壁を形成するパネルを起立させ、底パネル1の対向する他の2辺から箱体の端壁を形成するパネルを起立させ、隣接するこれら側壁のパネルと端壁のパネルとを互いに固定して上面を開口した箱体を形成したものである。箱体の内側壁の一部をパック支持パネル11、11として箱体の内側に張り出させ、このパック支持パネル11、11で箱体に収納するパッケージ容器15を支持する。パック支持パネル11、11に連なる箱体の内側壁の一部を箱体の底パネル1から起立して前記パック支持パネル11、11を支持する補助フラップ21、21として箱体の側部に設ける。
【選択図】 図2
【解決手段】 トレイ形包装用箱は、底パネル1の対向する2辺から箱体の側壁を形成するパネルを起立させ、底パネル1の対向する他の2辺から箱体の端壁を形成するパネルを起立させ、隣接するこれら側壁のパネルと端壁のパネルとを互いに固定して上面を開口した箱体を形成したものである。箱体の内側壁の一部をパック支持パネル11、11として箱体の内側に張り出させ、このパック支持パネル11、11で箱体に収納するパッケージ容器15を支持する。パック支持パネル11、11に連なる箱体の内側壁の一部を箱体の底パネル1から起立して前記パック支持パネル11、11を支持する補助フラップ21、21として箱体の側部に設ける。
【選択図】 図2
Description
本発明は、底パネルの対向する2辺から箱体の側壁を形成するパネルを起立させ、底パネルの対向する他の2辺から箱体の端壁を形成するパネルを起立させ、隣接する側壁のパネルと端壁のパネルとを互いに連結して上面を開口する箱体を形成したトレイ形包装用箱に関し、特に箱体内部に果物等を収納するトレイ状のパッケージ容器を収納するトレイ形包装用箱に関する。
例えば、イチゴ等の生鮮果実を収納したパッケージ容器を収納して出荷する箱体として前述のようなトレイ形包装用箱が多く使用されている。
このトレイ形包装用箱は、矩形の底パネルの対向する2辺から側パネルを起立させ、底パネルの対向する他の2辺から端パネルを起立させる。そして例えば、側パネルの両側に延設した連結フラップを端パネルの内側で互いに連結し、二重にした端パネルの間に挟み込むか、或いは連結フラップを端パネルに連結することにより、隣接する側パネルと端パネルとを互いに連結したものである。
このトレイ形包装用箱は、矩形の底パネルの対向する2辺から側パネルを起立させ、底パネルの対向する他の2辺から端パネルを起立させる。そして例えば、側パネルの両側に延設した連結フラップを端パネルの内側で互いに連結し、二重にした端パネルの間に挟み込むか、或いは連結フラップを端パネルに連結することにより、隣接する側パネルと端パネルとを互いに連結したものである。
このようなトレイ形包装用箱は、長さや幅の寸法に比べて比較的浅く、仕切により4つに区画し、それぞれの区画にイチゴのパッケージ容器を収納する。そのために、対向する側パネルの間と対向する端パネルの間にそれぞれ仕切パネルを渡し、これら仕切パネルを中央で互いに差し込んで直交状に交差させている。イチゴのパッケージ容器は、ポリエチレンテレフタレート等からなる薄い透明な樹脂製の容器で、平面長方形であり、側面及び端面が逆台形であり、開口部周囲に一体にフランジが延設されている。
このようなトレイ形包装用箱は、イチゴ等の生鮮果実の生産農家が収穫した生鮮果実を出荷するときにブランクから組み立て、その中に出荷する生鮮果実を収納したパッケージ容器を詰めてその生鮮果実を出荷する。そして、市場での競り売り等を経て、小売店の店頭に並べられる。小売店の店頭では、パッケージ容器を一単位として生鮮果実が小売りされる。
イチゴのこのような流通過程において、生鮮果実の傷みを防止し、鮮度を保持するためには、荷物の取扱中にトレイ形包装用箱に収納梱包された生鮮果実に外力が及ばないようにしなければならない。特に、露地もののイチゴが出荷される時期の前に出荷されるハウスもののイチゴは、青果市場で高価に取り引きされることから、その分だけイチゴの傷みに対して取引価格が大きく左右される。このため、イチゴの出荷に際しては流通過程における傷みを極力防止する必要性がある。イチゴの傷みを防止し、鮮度を保持するための対策として、特に初期の露地ものの出荷に当たっては、出荷前にイチゴを予冷する等の手段がとられている。
しかしながら、従来のトレイ形包装用箱は、イチゴを収納したパッケージ容器をトレイ形包装用容器の内部に仕切られた各区画に収納しているため、パッケージ容器は底パネルに接した状態で収納される。このため、パッケージ容器に収納された生鮮果実は、トレイ形包装用容器の底パネルの外部から加わる外力を底パネルを介して受けることになる。これにより、流通過程で特にパッケージ容器の底部付近の生鮮果実が傷みやすい。
特開2002−302118号公報
本発明は、パッケージ容器に生鮮果実を収納した状態で梱包、出荷するための前述のような従来のトレイ形包装用箱の課題に鑑み、その第一の目的は、トレイ形包装用箱の底パネルを介してパッケージ容器の底部に加わる外力を緩和できるようにし、これにより、パッケージ容器に収納し、さらにトレイ形包装用箱に収納した生鮮果実等が傷みにくくすることである。さらにその第二の目的は、トレイ形包装用箱に収納した生鮮果実のパッケージ容器を安定且つ確実に支持出来るようにすることである。
本発明では、前記の目的を達成するため、パッケージ容器15の側壁部に、イチゴ等の生鮮果実のパッケージ容器15のフランジ17を支持するパック支持パネル11、11を設け、パッケージ容器15を前記フランジ17のみで支持し、その底面が箱体の底パネル1に当たらないようにした。これにより、パッケージ容器15の底面からその中に収納した生鮮果実等の収納物に外力が及ばないようにした。
加えて、パック支持パネル11、11がパッケージ容器15の重みで撓まないように、このパック支持パネル11、11を支持する補助フラップ21、21を箱体の側壁と一体に設け、このパック支持パネル11、11が補助フラップ21、21で底パネル1に安定して確実に支持出来るようにした。
すなわち、本発明が適用されるトレイ形包装用箱は、底パネル1の対向する2辺から箱体の側壁を形成するパネルを起立させ、底パネル1の対向する他の2辺から箱体の端壁を形成するパネルを起立させ、隣接するこれら側壁のパネルと端壁のパネルとを互いに固定して上面を開口した箱体を形成したものである。
本発明では、このようなトレイ形包装用箱において、箱体の内側壁の一部をパック支持パネル11、11として箱体の内側に張り出させ、このパック支持パネル11、11で箱体に収納するパッケージ容器15を支持するようにしている。さらに、パック支持パネル11、11に連なる箱体の内側壁の一部を箱体の底パネル1から起立して前記パック支持パネル11、11を支持する補助フラップ21、21として箱体の側部に設けている。
このような本発明によるトレイ形包装用箱では、パッケージ容器15を箱体内部に収納したとき、パッケージ容器15の周囲に延設したフランジ17がパック支持パネル11、11の上辺部により支持されるため、箱体を介してパッケージ容器15に加わる外力をそのフランジ17でも受けることが出来る。これにより、箱体の底パネル1を介してパッケージ容器15の底面に加わる外力を緩和することが出来る。例えば、パック支持パネル11、11は、箱体の内側壁の一部を箱体の内側に張り出させて設けられていることにより、箱体と一体として形成される。
この補助フラップ21、21がパック支持パネル11、11のほぼ中央部に連なっていると、パッケージ容器15の荷重が集中しやすい支持パネル11、11の中央部が支持されることにより、パッケージ容器15の荷重がかかったときの支持パネル11、11の撓みを確実に防止することが出来る。
このようにな補助フラップ21、21は、箱体の側壁の一部を開放する通気窓20を切り出したフラップを使用して形成することが出来る。これにより、箱体の内外に空気を流通させる通気窓を有効利用してパック支持パネル11、11を支持するための補助フラップ21、21を設けることが出来る。
このように、本発明によるトレイ形包装用箱では、箱体の底パネル1を介してパッケージ容器15の底面に加わる外力を緩和するか、或いは殆ど無くすことが出来るので、箱体の底パネル1を介してパッケージ容器15の中に収納した収納物に及ぶ外力を緩和し、或いは無くすことが出来る。このため、生鮮果実等の収納物の傷みや破損を防止することが出来る。
さらに、パック支持パネル11、11に連なる箱体の内側壁の一部を箱体の底パネル1から起立して前記パック支持パネル11、11を支持する補助フラップ21、21としているため、パック支持パネル11、11にパッケージ容器15の荷重が加わったときに、パック支持パネル11、11が撓まないように安定して保持することが出来る。これにより、パッケージ容器15をパック支持パネル11、11で安定して確実に支持することが出来るようになる。
本発明では、箱体内部でパッケージ容器15の周囲のフランジ17を支持するパック支持パネル11、11を箱体の側壁の内側に設け、箱体の底壁からパッケージ容器15の底面に加わる衝撃を低減するようにした。また、パック支持パネル11、11を支持する補助フラップ21、21を箱体の側部に設けることにより、パッケージ容器15をより安定して支持できるようにした。
以下、このような本発明の実施例について、図面を参照しながら具体例を挙げて詳細に説明する。
以下、このような本発明の実施例について、図面を参照しながら具体例を挙げて詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明によるトレイ形包装用箱の実施例を示す図である。図1がトレイ形包装用箱のブランクの展開図であり、図2が箱体の組立途中の状態、図3が箱体の組立が完了した状態の図、図4がその要部の縦断拡大断面図である。
図1に示す包装用箱のブランクは、厚紙により形成され、最も一般的には、波状に折り曲げた紙製の中芯をその両側から紙製のライナーでラミネートした段ボール板により形成される。図1では、ライナーの一部を切欠き、中芯を一部露出して表している。もちろん実際のブランクにはこのようなライナーの切欠部分は無い。同図において、実線は外形線と切断線、破線は折線を表す。
図1に示す包装用箱のブランクは、厚紙により形成され、最も一般的には、波状に折り曲げた紙製の中芯をその両側から紙製のライナーでラミネートした段ボール板により形成される。図1では、ライナーの一部を切欠き、中芯を一部露出して表している。もちろん実際のブランクにはこのようなライナーの切欠部分は無い。同図において、実線は外形線と切断線、破線は折線を表す。
矩形の底パネル1の両側部、すなわち図1において底パネル1の上下両辺となる折線から一対の側外パネル2、2が延設されている。この側外パネル2、2の幅、すなわち図1において左右の寸法は、底パネル1の側辺の長さとほぼ同じである。
この側外パネル2、2の両端、すなわち図1において側外パネル2、2の左右両側の折線から第一の端フラップ9、9が延設されている。この第一の端フラップ9、9の高さ、すなわち図1において上下の寸法は、前記側外パネル2、2の高さと同じである。また、第一の端フラップ9、9の長さは、後述する端外パネル3、3の幅の1/2弱である。
この側外パネル2、2の両端、すなわち図1において側外パネル2、2の左右両側の折線から第一の端フラップ9、9が延設されている。この第一の端フラップ9、9の高さ、すなわち図1において上下の寸法は、前記側外パネル2、2の高さと同じである。また、第一の端フラップ9、9の長さは、後述する端外パネル3、3の幅の1/2弱である。
前記の側外パネル2、2の上側部、すなわち側外パネル2、2の図1において側外パネル2、2の上下両側には、破線で示す平行な2本の折線を介して側内パネル8、8が延設されている。この側内パネル8、8は、側外パネル2、2に対し、破線で示す平行な2本の折線に沿って図1において紙面手前側に折り曲げることができる。破線で示す平行な2本の折線の両端に近い位置には、後述する連結フラップ10、10の差込フラップ13、13を差し込むためのスリット14、14が開設されている。
側外パネル2、2と側内パネル8、8との間の折線の中間部に、横にやや長い長円状の補助フラップ21、21が切り出される。この補助フラップ21、21は、図1において破線で示す側外パネル2、2と側内パネル8、8との間の平行な2本の折線を遮断してその中央部に設けられており、この補助フラップ21、21の部分には前記の折線は無い。この補助フラップ21、21は、側内パネル8、8の中央部分において直線状の折線を介して同側内パネル8、8と連なっている。この折線から補助フラップ21、21を折り曲げて切り起こすことにより、側外パネル2、2と側内パネル8、8とにわたるそれらの中央部分が窓状に開口される。
前記の側内パネル8、8の両側、すなわち側内パネル8、8の図1において左右両側の端辺である折線から第二の端フラップ22、22が延設されている。この第二の端フラップ22、22は、前記側外パネル2、2の両側の第一の端フラップ9、9と平行に延設されているが、この第一の端フラップ9、9とは分離されている。この第二の端フラップ22、22の長さ、すなわち図1において左右方向の寸法は、前記第一の端フラップ9、9より長く、後述する端外パネル3、3の幅の1/2より長い。そしてこの第二の端フラップ22、22の先端側には、前記側内パネル8、8との折線と平行に切り込んだスリットが設けられている。第二の端フラップ22、22の側外パネル2、2との折線から前記スリットまでの距離は、後述する端パネル3、3の幅の1/2のところにあり、その切込み深さは、第二の端フラップ22、22の高さの約1/2である。
側内パネル8、8の下側、つまり側内パネル8、8の図1において上下両側の約2/5程の部分は、パック支持パネル11、11となっている。上側の側内パネル8、8とパック支持パネル11、11との間は切込線により部分的に切断されていると共に、この切込線の中央及び両側に設けた連結部23、23…により、側内パネル8、8とパック支持パネル11、11とが部分的に連結されている。この連結部23、23…は、前記切込線の延長上の両側に設けた互いに平行な2条の折線の間に形成されている。
矩形の底パネル1の両端部、すなわち図1において底パネル1の両側の折線から、一対の端外パネル3、3が延設されている。この端外パネル3、3の幅、すなわち端外パネル3、3の図1において上下の寸法は、底パネル1の幅とほぼ同じである。また、端外パネル3、3の高さは、前記側外パネル2、2とほぼ等しい。正確には端外パネル3、3の高さは、側外パネル2、2よりブランク1枚分の厚さ程度高い。
この端外パネル3、3の上辺、すなわち端外パネル3、3の図1において左右両側の辺には、2本の平行な折線を介して端内パネル4、4が延設されている。さらにこの端内パネル4、4の両側基部には、連結フラップ10、10が切り出されている。この連結フラップ10、10の端外パネル3、3と連なる折線は、端外パネル3、3と端内パネル4、4との間の外側となる折線、すなわち底パネル1に近い側の折線と共通している。連結フラップ10、10は、この折線の両端部を中心とする90゜の扇状のものである。
この連結フラップ10、10の先端部には、舌片状の差込フラップ13、13が延設されており、この差込フラップ13、13の連結フラップ10、10と連なる基部は図1において縦の折線となっている。この差込フラップ13、13は、後述する箱体の組み立て時に前記スリット14、14に挿入しやすく、且つ挿入した後は抜け難いように、舌片状の基部にあご状の突起を有している。
図1に示すように、箱体の本体を形成するブランクとは分離して、仕切パネル5と仕切パネル6とが切り出されている。仕切パネル5と仕切パネル6とは、それらを交差させて箱体の内部を仕切る仕切としての要素を有する。すなわち、これら仕切パネル5と仕切パネル6とは交差して組み立てられた状態で箱体の中に配置され、箱体の中を4つの区画に仕切る。図示の例では、一方の仕切パネル6が前記の仕切としての要素の他に、箱体の内部で後述するパッケージ容器15を支持するパック支持部材を兼ねている。
仕切パネル5の高さは、側外パネル2、2よりやや低い。また、この仕切パネル5の長さは、後述するようにして組み立てた箱体の内部のパック支持パネル11、11の間隔とほぼ等しく、箱体の内部のパック支持パネル11、11の間に挿入出来る寸法となっている。この仕切パネル5の中央には、前記折線と直交する方向にスリット18が切り出されている。このスリット18は、図1において仕切パネル6の左右及び上下方向の中央部にある。図1においてスリット18の上下方向の長さは、仕切パネル5の図1において上下方向の寸法の約1/2強である。また、このスリット18の幅は、次に述べる他方の仕切パネル6の連結部26、26…の折線の幅より僅かに広い。その両端はM字形に切り込まれている。
この仕切パネル5と交差して組み立てられる他方の仕切パネル6は、中央長手方向に切断線24を有する。この切断線24の中央と両端に切断線が遮断された連結部26、26…が設けられ、仕切パネル6の両側部分がそこで一体に連絡されている。この連結部26、26…の両側は平行な2本の折線となっている。この仕切パネル6の下辺中央部には、その高さの半分程度の深さのスリット12、12が縦に切り込まれている。スリット12、12の幅は、他方の仕切パネル5の折線の幅より僅かに広い。その上端はM字形に切り込まれている。
この仕切パネル6は、図2により後述するようにして連結部26、26…の折線で端面が横コ字形になるよう折り曲げられるが、そのとき連結部26、26…の間の切断線24の部分が上辺部として起立し、その上辺部が連結部26、26…より一段高くなる。
この仕切パネル6は、図2により後述するようにして連結部26、26…の折線で端面が横コ字形になるよう折り曲げられるが、そのとき連結部26、26…の間の切断線24の部分が上辺部として起立し、その上辺部が連結部26、26…より一段高くなる。
このようなブランクからトレイ形包装用箱を組み立てる手順について次に説明する。
まず、図1に示すブランクにおいて、側外パネル2、2の両側の折線から第一の端フラップ9、9を何れも内側、すなわち図1において紙面の手前側に90゜折り曲げる。さらに側外パネル2、2を底パネル1との折線から図1において紙面の手前側にほぼ90゜折り曲げ、箱体の側面側に立てる。このとき側外パネル2、2の両側で折り曲げた前記第一の端フラップ9、9は、箱体の端面側に起立する。
まず、図1に示すブランクにおいて、側外パネル2、2の両側の折線から第一の端フラップ9、9を何れも内側、すなわち図1において紙面の手前側に90゜折り曲げる。さらに側外パネル2、2を底パネル1との折線から図1において紙面の手前側にほぼ90゜折り曲げ、箱体の側面側に立てる。このとき側外パネル2、2の両側で折り曲げた前記第一の端フラップ9、9は、箱体の端面側に起立する。
次に、側外パネル2、2と側内パネル8、8の中央で補助フラップ21、21をその折線19、19で図1において紙面の手前側に約180゜折り曲げ、補助フラップ21、21を側内パネル8、8の内面に添える。この状態では、補助フラップ21、21を切り起こした部分に長円状の窓が開く。
この状態から側外パネル2、2に対して側内パネル8、8をその2条の折線で順次90゜ずつ図1において手前側に折り曲げる。これにより側内パネル8、8は、2条の折線の分だけ間隔をおいて箱体の側面側において側外パネル2、2の内側に折り曲げられる。
さらに、側内パネル8、8の両側の折線から第二の端フラップ22、22を図1において奥側にほぼ90゜折り曲げる。これにより、第二の端フラップ22、22は箱体の端部側で第一の端フラップ9、9の内側に配置される。この状態で、両側の第二の端フラップ22、22は、図2において手前側の第二の端フラップ22、22のように、それらの先端が重なり合うので、そられ第二の端フラップ22、22の先端側に設けたスリットを互いに差し込み合、それら第二の端フラップ22、22の先端を互いに連結する。
さらに、側内パネル8、8の両側の折線から第二の端フラップ22、22を図1において奥側にほぼ90゜折り曲げる。これにより、第二の端フラップ22、22は箱体の端部側で第一の端フラップ9、9の内側に配置される。この状態で、両側の第二の端フラップ22、22は、図2において手前側の第二の端フラップ22、22のように、それらの先端が重なり合うので、そられ第二の端フラップ22、22の先端側に設けたスリットを互いに差し込み合、それら第二の端フラップ22、22の先端を互いに連結する。
側内パネル8、8に対し、パック支持パネル11、11をその連結部23、23…の2本の折線で図1において紙面の奥側、図2において手前側に順次ほぼ90゜ずつ折り曲げる。これにより、図2に示すように、図2に示すように、パック支持フラップ11、11が箱体の内側で側内パネル8、8の内側で起立すると共に、連結部23、23…の間隔だけ側内パネル2、2から離れて平行に配置される。
またこの状態では、補助フラップ21、21が側内パネル8、8と側外パネル2、2の間に挟まれた状態で下方に向き、その下縁が底パネル1の上に当接する。そして側外パネル2、2と側内パネル8、8の上縁部分の前記補助フラップ21、21が切り出された部分が上に開いた切欠き状の通気窓20、20となって開く。この通気窓20、20は、箱体の内外に空気を流通させるための窓である。
次に、端外パネル3、3を底パネル1との折線から図1において手前に90゜折り曲げ、端外パネル3、3を底パネル1から起こして第一の端フラップ9、9の外側に添える。さらに、端内パネル4、4を、端外パネル3、3との境界である2本の折線で90゜ずつ箱体の内側に折り曲げ、端内パネル4、4を前記第一の端フラップ9、9の内側に添える。これにより、第一の端フラップ9、9と第二の端フラップ22、22が端外パネル3、3と端内パネル4、4との間に挟持される。
図2は箱体を組み立てる途中の状態であり、奥側の端外パネル3と端内パネル4を折り曲げて箱体の端部を構成した状態を示している。手前側の端外パネル3と端内パネル4及は、組み立てる手順が分かりやすいように展開したままの状態で示している。そのため、その端部側の第一の端フラップ9、9が見え、その奥に第二の端フラップ22、22の先端側が見える。この第二の端フラップ22、22の先端側は、それらのスリットを互いに差し込むことで連結されている。もちろん最終的には、これら手前側の端外パネル3と端内パネル4も、前述したように折り曲げて箱体の端壁を組み立てる。
次に、仕切となる仕切パネル5と仕切パネル6を用意する。
図2に示すように、まず、仕切パネル6をその連結部26の平行な2本の折線で90゜ずつ折り曲げ、連結部26を上側にして端面を横コ字形とする。この状態では、仕切パネル6の連結部26の間の切断線24、24が連結部26より高く起立した上辺部となる。また、仕切パネル5もその平行な2本の折線で90゜ずつ折り曲げ、折線側を上にして端面を横コ字形とする。
図2に示すように、まず、仕切パネル6をその連結部26の平行な2本の折線で90゜ずつ折り曲げ、連結部26を上側にして端面を横コ字形とする。この状態では、仕切パネル6の連結部26の間の切断線24、24が連結部26より高く起立した上辺部となる。また、仕切パネル5もその平行な2本の折線で90゜ずつ折り曲げ、折線側を上にして端面を横コ字形とする。
次に、仕切パネル5の中央のスリット18に仕切パネル6のスリット12を差し込みながら、仕切パネル5と仕切パネル6とを直交状に交差させて組み立てる。こうして組み立てた仕切パネル5と仕切パネル6を、それぞれ組み立てた箱体の幅方向と長手方向に向けて、その中に挿入する。この状態で箱体の内部は、仕切パネル5と仕切パネル6とにより平面上4つの部分に区画される。
この箱体の内部の仕切パネル5と仕切パネル6とにより区画された4つの部分には、図2に示すようなトレイ状のパッケージ容器15を収納する。このパッケージ容器15は、イチゴ等の生鮮果実を収納するためのもので、収納部16の開口部の周囲にフランジ17を有する。パッケージ容器15は、仕切パネル5と保持パネル6とにより区画された部分に収納された状態でそのフランジ17の一部、すなわちフランジの側部側が前述した仕切パネル6の上辺部、とパック支持パネル11、11の上辺部にそれぞれ載せられ、支持される。さらにこの状態では、図2と図4に示すように、補助パネル21、21の下辺が箱体の底パネル1の上面に当接する。これにより、パック支持パネル11、11の中間部が撓まないように補助パネル21、21により支持される。
箱体を組み立てた状態で仕切パネル6の上辺部とパック支持パネル11、11の上辺部の高さはほぼ等しくなる。そしてそれら上辺部の底パネル1の内面からの高さは、パッケージ容器15の収納部16の底面からフランジ17の高さより高くなっている。このため図4に示す通り、仕切パネル5と保持パネル6とにより区画された部分に収納されたパッケージ容器15は、その底面が箱体の底パネル1には接触しない。これにより、箱体の底パネル1を介してパッケージ容器15の底面に加わる外力を殆ど無くすことが出来る。パッケージ容器15の中に収納した生鮮果実等の収納物の傷みや破損を防止することが出来る。
さらに図3に示すように、連結フラップ10、10の先端側の差込フラップ13、13を、その基部の折線で箱体の内側に折り曲げ、続いて連結フラップ10、10を、その基部の折線で箱体の内側に折り曲げ、差込フラップ13、13をスリット14、14に挿入する。差込フラップ13、13をスリット14、14に挿入した後は、差込フラップ13、13の基部の顎状の突起がスリット14、14の端部に掛かり、差込フラップ13、13がスリット14、14から抜け難くなる。スリット14、14の位置は、差込フラップ13、13がこのようにして挿入出来る位置に形成されている。
このようにして、図3に示した完成図のように、箱体の組み立てとパッケージ容器15の収納が完了する。
連結フラップ10、10は、箱体の四隅に平坦な部分を形成し、パッケージ容器15の抜け出し等を防止すると共に、複数の箱体を上下に重ねた時に、上の箱体を支持する機能を有する。また、前記側外パネル2、2と側内パネル8、8の上縁部分の前記補助フラップ21、21が切り出された部分が上に開いた切欠き状の通気窓20、20となって開くので、パッケージ容器15の中に収納した生鮮果実を予冷する時に、箱体の外側から内側に冷気を流入させることが出来る。
連結フラップ10、10は、箱体の四隅に平坦な部分を形成し、パッケージ容器15の抜け出し等を防止すると共に、複数の箱体を上下に重ねた時に、上の箱体を支持する機能を有する。また、前記側外パネル2、2と側内パネル8、8の上縁部分の前記補助フラップ21、21が切り出された部分が上に開いた切欠き状の通気窓20、20となって開くので、パッケージ容器15の中に収納した生鮮果実を予冷する時に、箱体の外側から内側に冷気を流入させることが出来る。
図5〜図8は、本発明によるトレイ形包装用箱の他の実施例を示す図である。図5がトレイ形包装用箱のブランクの展開図であり、図6が箱体の組立途中の状態、図7が箱体の組立が完了した状態の図、図8がその要部の縦断拡大断面図である。
この実施例は、基本的に図1〜図4により前述した実施例と共通しており、同じ部分は同じ符号で示している。図5に示したブランクの展開図における実線、破線、二点鎖線の意味も図1に示したブランクと同様である。
この実施例は、基本的に図1〜図4により前述した実施例と共通しており、同じ部分は同じ符号で示している。図5に示したブランクの展開図における実線、破線、二点鎖線の意味も図1に示したブランクと同様である。
この実施例によるトレイ形包装用箱が図1〜図4により前述した実施例のトレイ形包装用箱と相違する点の一つは、連結フラップ10、10が端外パネル3、3側ではなく、側外パネル2の両側から延設されている点である。
相違する点の二つは、端内パネル4、4が無く、箱体の端壁を形成するパネルが端外パネル3、3のみである点である。その代わり、側外パネル2、2と側内パネル8、8のそれぞれ両側から延設された第一の端フラップ9、9と第二の端フラップ22、22とで箱体の端壁を補強する構造になっている。すなわち、第一の端フラップ9、9と第二の端フラップ22、22とが平行な2本の折線を介して一連に連結され、箱体の組み立て時に図6に示すように、これら第一の端フラップ9、9と第二の端フラップ22、22が前記2本の折線で曲げられて、それぞれ前記端外パネル3の外側と内側に当てられる。連結フラップ10、10の先端側の差込フラップ13、13を差し込むためのスリット14、14は、第一の端フラップ9、9と第二の端フラップ22、22との間の2本の折線の部分に設けられている。
相違する点の二つは、端内パネル4、4が無く、箱体の端壁を形成するパネルが端外パネル3、3のみである点である。その代わり、側外パネル2、2と側内パネル8、8のそれぞれ両側から延設された第一の端フラップ9、9と第二の端フラップ22、22とで箱体の端壁を補強する構造になっている。すなわち、第一の端フラップ9、9と第二の端フラップ22、22とが平行な2本の折線を介して一連に連結され、箱体の組み立て時に図6に示すように、これら第一の端フラップ9、9と第二の端フラップ22、22が前記2本の折線で曲げられて、それぞれ前記端外パネル3の外側と内側に当てられる。連結フラップ10、10の先端側の差込フラップ13、13を差し込むためのスリット14、14は、第一の端フラップ9、9と第二の端フラップ22、22との間の2本の折線の部分に設けられている。
さらに他に細かい相違点はあるが、基本的には図1〜4により前述した前記の実施例によるトレイ形包装用箱と同じである。例えば、パック支持パネル11、11が箱体の側面のほぼ全長、すなわち側内パネル8、8の全長にわたって設けられている。図6に示すように箱体を組み立てるとき、このパック支持パネル11、11の両端が、前記第二の端フラップ22、22から連結フラップ10、10の先端側の差込フラップ13、13を切り出した切欠き部に係合される。また、そのパック支持パネル11、11の中央部を支持する補助パネル21、21も、形状が多角形であることが違う程度で、その構造や機能は基本的に図1〜4により前述した前記の実施例によるトレイ形包装用箱の補助パネル21、21と同じである。
箱体及びその仕切を組み立てる手順もまた、図1〜図4により前述した実施例のトレイ形包装用箱と基本的に同様である。前述したように、第一の端フラップ9、9と第二の端フラップ22、22がその間の2本の折線で曲げられてそれぞれ前記端外パネル3の外側と内側に当てられる点が若干異なっている。連結フラップ10、10とスリット14、14の位置が図1〜図4により前述した実施例のトレイ形包装用箱と相違しているが、箱体の中にパッケージ容器15を収納した後、連結フラップ10、10の先端の差込フラップ13、13をスリット14、14に挿入することは基本的に同じである。
なお、以上の各実施例の説明において、箱体の側面と端面は、箱体の上面と底面を除く4面を対向する2組ずつの面に区分して説明するためのもので、箱体の絶対的な位置関係を意味するものではない。それ故例えば、「側外パネル2、2」を「端外パネル2、2」と言い換え、「端外パネル3、3」を「側外パネル3、3」と言い換えることもできることはもちろんである。
1 底パネル
2 側外パネル
3 端外パネル
4 端内パネル
8 側内パネル
11 パック支持パネル
15 パッケージ容器
21 補助フラップ21
2 側外パネル
3 端外パネル
4 端内パネル
8 側内パネル
11 パック支持パネル
15 パッケージ容器
21 補助フラップ21
Claims (3)
- 底パネル(1)の対向する2辺から箱体の側壁を形成するパネルを起立させ、底パネル(1)の対向する他の2辺から箱体の端壁を形成するパネルを起立させ、隣接するこれら側壁のパネルと端壁のパネルとを互いに固定して上面を開口した箱体を形成したトレイ形包装用箱において、箱体の内側壁の一部を、箱体に収納するパッケージ容器(15)を支持するパック支持パネル(11)として箱体の内側に張り出させ、このパック支持パネル(11)に連なる箱体の内側壁の一部を箱体の底パネル(1)から起立して前記パック支持パネル(11)を支持する補助フラップ(21)として箱体の側部に設けたことを特徴とするトレイ形包装用箱。
- 補助フラップ(21)がパック支持パネル(11)のほぼ中央部に連なっていることを特徴とする請求項1に記載のトレイ形包装用箱。
- 補助フラップ(21)が箱体の側壁の一部を開放する通気窓(20)を切り出したフラップからなることを特徴とする請求項1または2に記載のトレイ形包装用箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004118764A JP2005298027A (ja) | 2004-04-14 | 2004-04-14 | トレイ形包装用箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004118764A JP2005298027A (ja) | 2004-04-14 | 2004-04-14 | トレイ形包装用箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005298027A true JP2005298027A (ja) | 2005-10-27 |
Family
ID=35330051
Family Applications (1)
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JP2004118764A Pending JP2005298027A (ja) | 2004-04-14 | 2004-04-14 | トレイ形包装用箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005298027A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013147280A (ja) * | 2012-01-20 | 2013-08-01 | Oji Holdings Corp | 簡易キャリーケース |
JP2015020793A (ja) * | 2013-07-23 | 2015-02-02 | 株式会社トーモク | 収容箱 |
CN108400265A (zh) * | 2018-02-09 | 2018-08-14 | 苏州宝优际科技股份有限公司 | 用于新能源汽车的电池箱和新能源汽车 |
-
2004
- 2004-04-14 JP JP2004118764A patent/JP2005298027A/ja active Pending
Cited By (4)
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JP2013147280A (ja) * | 2012-01-20 | 2013-08-01 | Oji Holdings Corp | 簡易キャリーケース |
JP2015020793A (ja) * | 2013-07-23 | 2015-02-02 | 株式会社トーモク | 収容箱 |
CN108400265A (zh) * | 2018-02-09 | 2018-08-14 | 苏州宝优际科技股份有限公司 | 用于新能源汽车的电池箱和新能源汽车 |
CN108400265B (zh) * | 2018-02-09 | 2024-01-30 | 苏州宝优际科技股份有限公司 | 用于新能源汽车的电池箱和新能源汽车 |
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