JP6008824B2 - 苺パック収納用トレー - Google Patents
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Description
フランジの長縁、短縁という用語は、この明細書においては、苺パックの長手方向にあるものを長縁、それに直角方向にあるものを短縁といい、四隅にあるものを隅縁というものとする。
また、苺パックは、主として苺を収納することを意味し、葡萄やさくらんぼなどの果物や青果物を収納する場合を含むものとする。
苺パックはフランジの二箇所が支持されてトレーの底面から浮いた状態で収納されるが、その一箇所は、苺パックの長縁であり、前後側壁の内側に立設した支持片で支持する。
なお、支持片の長さは、特に限定しないが、できるだけフランジとの支持面積を大きくし、支持片同士が重ならないように、例えば、前後側壁の長さの30〜45%とするのが望ましい。また、高さは、振動などによっても苺パックの底部がトレーの底面に当接しないように選定すればよい。
なお、この苺パック収納用トレーは、収納された苺パックをトレーから取り出すときは、指が入る隙間がないので難しい。このトレーの底面の中央部左右に押上片が形成されており、これを押し上げることにより簡便に苺パックを取り出すことができる。
また、フランジの他方の支持を、左右側壁の中央に内壁の一部を内側へ切り出して形成した掛架部で該フランジの短縁の端部を支持し、該掛架部は、苺パックの左右側壁方向の移動を規制する係止部を挟んで2個設け、該係止部は、外壁の頂部から鋭角に傾斜して張り出して形成したので、別途段ボールを用いて仕切を作る必要がなく、掛架部および係止部も簡単に形成できる。
図1は、苺パックの斜視図である。図2は苺パック収納用トレー200の全体を示す斜視図であり、図3は、図2の展開図である。また、図4は掛架部および係止部の拡大斜視図である。図5は、苺パックを収納した状態を示す斜視図である。
左右側壁2Aは、二重壁であり底面1から垂直に立設され、前後側壁3Aは、一枚の壁で僅かに上拡がりに傾斜している。
そして、前後側壁3Aの内壁面直前には、左右側壁2Aに連接された支持片2cが立設されている。支持片2cの下端は前後側壁3A下端線上に当接し、上端部は前後側壁3Aから内側へ離れた傾斜を持たせて立設されている。
支持片2cの長さは、前後側壁3Aの3分の1以上あり、高さは、苺パック30の高さ寸法より高くしてある。なお、支持片2cは、左右側壁2A端から若干斜めに折り曲げてあるだけで、固定はしてない。
掛架部5は、苺パック30のフランジの隅縁33cを案内するように、隅縁33cの曲線に近いガイド5aを有し内壁面から水平に突出している。これは、左右側壁2Aの内壁片2aに折り目と切れ目を設けて形成している。
係止部4は、左右側壁2Aの上端部から鋭角に傾斜して掛架部5に繋がっており、掛架部5を支持するとともに、この左右端が苺パック30のフランジ33に当接して移動を規制する。
段ボール100には、ほぼ中央に形成された矩形の底面1と、主折り目Aを介して連設された一対の左右側壁片2と一対の前後側壁片3とが形成されている。
折り目Dは、主折り目Aに対して、直角ではなく、広角に形成されている。
内壁片2a上端縁には底面1の係止孔1aに嵌挿する係止片2dが設けられ、中央部には、掛架部5と係止部4を形成するための折り目E、Fと切抜部5bが設けられている。また、二重折り目Bには、突片2eを形成するための、折り目G、H、Jと切れ目Kが設けられている。
まず、左右側壁片2と底面1の主折り目A、前後側壁片3と底面1の主折り目A、左右側壁片2の二重折り目B、前後側壁片3の折り目Cを紙面手前側へ折り曲げ、また、内壁片2aの折り目Dを紙面裏側へ折り曲げることにより、折り癖を付ける。二重折り目Bの折り曲げにより、コ字状の突片2eが突出する。
また、差込片3a内の折り目Lを内側へ折り曲げ、また、掛架部5の折り目E、Fを折り曲げる。
さらに、支持片2cを前後側壁3Aの内面側に立設する。支持片2cは、折りグセにより、その下端は前後側壁3Aの下端線(底面1と前後側壁片3との境界である主折り目A線上)に当接して、上方へ向かって漸次内側へ傾斜している。また、左右側壁2Aの組立により自動的に突片2eと、掛架部5および係止部4が形成される(図4参照)。これにより、苺パック収納用トレー200の組立が完成する。
また、掛架部5のガイド5aは隅縁33cに嵌合して、苺パック30の移動を規制している。なお、係止部4は、苺パック30の仕切の役目を有している。
なお、苺パック収納用トレー200から苺パック30を取り出すときは、トレーの裏面から押上片1bを押上げて苺パック30を浮かせて取り出す。
図7は、苺パック収納用トレー201の全体を示す斜視図であり、図8は、十字状中仕切りを外した状態を示す斜視図で、図9は図8のトレーの展開図である。また、図10は、図8の十字状中仕切り20の展開図である。図11は、この苺パック収納用トレーに苺パック30を一個収納した状態を示す斜視図である。
支持片12cは、下端部は前後側壁13Aの下端線上に当接し、上端は前後側壁13Aから内側へ離れた傾斜を持たせて立設されている。
支持片12cの長さは、前後側壁13Aの3分の1以上あり、高さは、苺パック30の高さ寸法より高くしてある。
トレー部分は、中央に形成された矩形の底面11と、主折り目Aを介して連設された一対の左右側壁片12と一対の前後側壁片13とからなる。
底面11には、左右側壁片12との主折り目A上に、左右側壁片12の係止片12dが挿嵌する係止孔11aが設けられている。
また、前後側壁片13は、左右側壁片12に対して直角方向の主折り目Aに連設され、両端には折り目Cを介して差込片13aが連設されている。この差込片13aの上端側には折り目Lが設けられている。
十字状中仕切り20は、図10に示す縦仕切片21と、横仕切片22を折り目に沿って折り曲げることによって図8(a)の状態に組み立てられる。縦仕切21Aは、折り目がなく係合溝21aが形成された短冊状のもので、横仕切片22は、横中央部に、切れ目22aが断続的に形成され、縦の切れ目22bと横の折り目22e,22fが形成されている。22cは抜き穴で、22dは係止溝である。
すなわち、左右側壁片12を底面11に対して立ち上げ、差込片13aを折り曲げて前後側壁片13を立ち上げる。そして、差込片13aを左右側壁片12の内側へ折り曲げて、これを挟み込んで、内壁片12aを二重折り目Bから折り曲げ、係止片12dを底面11の係止孔11aへ挿嵌する。
さらに、支持片12cを前後側壁13Aの内面側に立設する。支持片12cは、折りグセにより、下端は前後側壁13Aの下端線上に当接し、上方へ向かって漸次内側へ傾斜した状態としている。
これをトレーの中央部へ取り付ければ苺パック収納用トレー201の組立が完成する。
縦仕切21Aは、苺パック30の横ずれを防止し、苺パック30同士が衝突するのを防止している。
101 段ボール
200 苺パック収納用トレー(2個用)
201 苺パック収納用トレー(4個用)
1 底面
1a 係止孔
1b 押上片
2A 左右側壁
2 左右側壁片
2a 内壁片
2b 外壁片
2c 支持片
2d 係止片
2e 突片
3A 前後側壁
3 前後側壁片
3a 差込片
3b 当接片
4 係止部
5 掛架部
5a ガイド
5b 切抜部
11 底面
11a 係止孔
12A 左右側壁
12 左右側壁片
12a 内壁片
12b 外壁片
12c 支持片
12d 係止片
12f 嵌合溝
12g 通気口
12h 係合溝
12k 切込み
12n 緩衝切欠部
13A 前後側壁
13 前後側壁片
13a 差込片
13b 当接片
13c 突片
13d 上端縁
20 十字状中仕切
21A 縦仕切
21 縦仕切片
21a 係合溝
22A 横仕切
22B 立設片
22 横仕切片
22a 切れ目
22b 切れ目
22c 抜き穴
22d 係止溝
22e 折り目
22f 折り目
30 苺パック
31 周壁
32 底部
33 フランジ
33a 長縁
33b 短縁
33c 隅縁
A 主折り目
B 二重折り目
C 折り目
D 折り目
E 折り目
F 折り目
G 折り目
H 折り目
J 折り目
K 切れ目
Claims (2)
- 一枚の段ボールに、内壁と外壁の二重壁を形成する二重折り目を設けた左右側壁片と、該内壁と外壁の間隙に挿嵌させる差込片が連設された前後側壁片とが、底面の四辺に対向して連設され、これを折り上げて組み立てられ、苺パックの上端部に形成されているフランジの少なくとも二箇所を支持して、苺パックを底面から浮かせて収納するようにした苺パック収納用トレーにおいて、該苺パック収納用トレーは2個の苺パックを収納するものであって、該苺パックを支持するその一箇所は、該フランジの長縁とし、該左右側壁片の内壁を形成する片の両端に連設された支持片を前後側壁の内側へ折り曲げて、その下端が前後側壁の下端線上に当接して上端に向かって内側へ漸次傾斜させて立設したものであり、別の箇所は、前記左右側壁の中央に内壁の一部を内側へ切り出して形成した掛架部で該フランジの短縁の端部を支持し、該掛架部は、苺パックの左右側壁方向の移動を規制する係止部を挟んで2個設け、該係止部は、外壁の頂部から鋭角に傾斜して張り出して形成し、さらに、底面の中央部左右に苺パックを取り出すための押上片が形成されていることを特徴とする苺パック収納用トレー。
- 一枚の段ボールに、内壁と外壁の二重壁を形成する二重折り目を設けた左右側壁片と、該内壁と外壁の間隙に挿嵌させる差込片が連設された前後側壁片とが、底面の四辺に対向して連設され、これを折り上げて組み立てられ、苺パックの上端部に形成されているフランジの少なくとも二箇所を支持して、苺パックを底面から浮かせて収納するようにした苺パック収納用トレーにおいて、該苺パック収納用トレーは別の段ボールで折り上げた十字状中仕切を挿嵌して、4個の苺パックを収納するものであって、該苺パックを支持するその一箇所は、該フランジの短縁とし、該左右側壁片の内壁を形成する片の両端に連設された支持片を前後側壁の内側へ折り曲げて、その下端が前後側壁の下端線上に当接して上端に向かって内側へ漸次傾斜させて立設したものであり、該十字状中仕切の横仕切片は、横中央部に形成した切れ目(22a)と、これを挟む平行な2個の折れ目(22e,22f)により上方へ突出した立設片22Bが形成された伏コ字状であり、該苺パックを支持する別の箇所は、該短縁と対向する短縁で、該横仕切片の立設片22Bであることを特徴とする苺パック収納用トレー。
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