JP6085109B2 - 段ボール製トレー - Google Patents
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Description
段ボール製トレーの代表的なものとして、二重壁の左右側壁と前後側壁を差込片によって連結したものがある(特許文献1)。
た。すなわち、前後側壁に連設された差込片が二重壁の左右側壁の壁内に挿嵌された段ボール製トレーにおいて、該前後側壁は一枚の壁で上拡がりに傾斜しており、その内側に、左右側壁に連設された支持片が垂直に立設され、左右側壁の上端部に突片が設けられるとともに段積みされるトレーの左右側壁の底縁に該突片が係合する嵌合溝が設けられ、かつ、該前後側壁の上端部に段積みされるトレーが当接する当接片が設けられたことを特徴としている。
左右側壁片は組み立てると底板に対し垂直で二重壁を形成し、前後側壁は上拡がりに傾斜した一枚の壁を形成する。傾斜は、上段の段ボール製トレーの前後側壁が両端の当接片間に嵌合するように決めればよい。
この傾斜を形成するための手段は、差込片の上端片を先に向かって下降傾斜させるのが簡便である。なお、差込片の長さは限定しない。
段積みのための突片と嵌合溝の位置は、特に限定しない。また、個数は左右側壁の長さ
に応じて適宜決めればよい。
すなわち、上記の段ボール製トレーでは、段積みのための突片を左右側壁の上端縁の両端から中寄に設けているが、請求項2の段ボール製トレーでは、両端部として差込片に当接片と連設して設け組み立てた時にはトレーの四隅にL字状に形成される。
そこで、このような場合に段ボール製トレー自身が変形して内容物への衝撃を防ぐようにすることが望ましい。この手段は、請求項3に記載のように、支持片に上端縁から下方へ向けた緩衝切欠部を複数個設け、所定以上の荷重がかかったときは下方へ撓むようにするとよい。
この緩衝切欠部は、所定以上の荷重に対して支持片が撓むような構造であればよく、特に限定しないが、V字状や、斜めの切込みとするのが簡便である。
などによって適宜なものを使用すればよい。
なお、苺パックを4個収納する段ボール製トレーの場合には、中仕切は、請求項4に記
載のように、左右側壁の中央部に形成した係合溝に係合する係止片を両端部に付設し、中
央部に係合溝を設けた縦仕切と、この縦仕切と直交するように中央部の係合溝に係合させ
て設けた横仕切とから構成したものが望ましい。
横仕切の長さは、前後側壁まで達する必要はない。また、横仕切の固定は、縦仕切の中
央部の係合溝に固定するだけで、両端部は保持しなくてもよい。
左右側壁2Aは、二重壁であり底面1から垂直に立設され、前後側壁3Aは、一枚の壁で若干上拡がりに傾斜している。そして、前後側壁3Aの内壁面直前には、左右側壁2Aに連接された支持片2cが垂直に立設されている。支持片2cは、前後側壁3Aとの間に隙間が形成され、左右側壁2Aと同じ高さであり、左右側壁2Aから直角に折り曲げてあるだけで、固定はしてない。そして、支持片2cの上端縁にはV字状の複数個の緩衝切欠部2mが形成されている。
段ボール製トレー200内の中央部には両端が左右側壁2Aに係止した縦仕切4と、これに中央部で直交して十文字状に組み合わせた横仕切5とからなる中仕切が設けられている。
段ボール100は、トレー部分を構成する連設された部材と、トレー内に付設する中仕切とからなる。トレー部分は、ほぼ中央に形成された矩形の底面1と、主折り目Aを介して連設された一対の左右側壁片2と一対の前後側壁片3とからなり、中仕切は、縦仕切4と横仕切5とからなる。
なお、係止孔1aと嵌合溝2fの個数は片側2個ずつ計4個ずつとし、ここでは、係止孔1aと嵌合溝2fとが連続するように設けられている。
係止孔1aは、主折り目Aから底面1側へ段ボールの厚さ程度の溝幅で形成され、長さは係止片2dの長さと同程度である。
嵌合溝2fは、主折り目Aを中心線として対称に開口しており、長さは、突片2eと同程度で、溝幅は、突片2eの高さより少し高めに開口している。
内壁片2a上端縁には底面1の係止孔1aに嵌挿する係止片2dが設けられ、中央部には、縦仕切4の係止片4bが係合する係合溝2hが設けられている。また、二重折り目Bには、外壁片2b側を残してコ字状に切り込んで形成した突片2eが設けられている。
まず、左右側壁片2と底面1の主折り目A、前後側壁片3と底面1の主折り目A、左右側壁片2の二重折り目B、前後側壁片3の折り目Cを紙面手前側へ折り曲げ、また、内壁片2aの折り目Dを紙面裏側へ折り曲げることにより、折り癖を付ける。二重折り目Bの折り曲げにより、コ字状の突片2eが突出する。
図5は、段ボール製トレー201の全体を示す斜視図であり、図6は、図5の展開図である。また、図7は段ボール製トレーを折り上げる途中の状態を示す一部斜視図で、図8は、段ボール製トレー200の段積み状態を示す斜視図である。
支持片12cは、左右側壁12Aと同じ高さであり、その上端縁には斜めに切込んだ緩衝切欠部12nが複数個形成されている。
段ボール101は、トレー部分を構成する連設された部材と、トレー内に付設する中仕切とからなる。トレー部分は、ほぼ中央に形成された矩形の底面11と、主折り目Aを介して連設された一対の左右側壁片12と一対の前後側壁片13とからなり、中仕切は、縦仕切14と横仕切15とからなる。
内壁片12aには底面11の係止孔11aに嵌挿される係止片12dが設けられ、中央部には、縦仕切14の係止片14bが係合する係合溝12hが設けられている。また、二重折り目Bの両端部には、突片13cが突出できるように、切込み12kが形成されている。
すなわち、図7に組立途中の状態を示すように、左右側壁片12を底面11に対して立ち上げ、差込片13aを折り曲げて前後側壁片13を立ち上げる。そして、差込片13aを左右側壁片12の内側へ折り曲げて、これを挟み込んで、内壁片12aを二重折り目Bから折り曲げ、係止片12dを底面11の係止孔11aへ挿嵌する。
また、上端縁の四隅には、当接片13bと突片13cとが一体となったL字状に形成され、突片13cは左右側壁12の二重折り目Bの両端部に形成された切込み12kから上方に突出している。そして、左右側壁12Aの底縁端部に、嵌合溝12fが形成される。
続いて、縦仕切14と横仕切15とからなる中仕切を、上記の実施の形態と同じく係合させて組み立てれば、図5に示す段ボール製トレー201ができあがる。
輸送中の動揺などで、所定以上の急激な荷重がかかったときは、支持片12cの上端縁の緩衝切欠部12nがあることによって、段ボール製トレー201全体が変形して緩衝する。
101 段ボール
200 段ボール製トレー
201 段ボール製トレー
1 底面
1a 係止孔
2A 左右側壁
2 左右側壁片
2a 内壁片
2b 外壁片
2c 支持片
2d 係止片
2e 突片
2f 嵌合溝
2g 通気口
2h 係合溝
2m 緩衝切欠部
3A 前後側壁
3 前後側壁片
3a 差込片
3b 当接片
3c 上端縁
4 縦仕切
4a 係合溝
4b 係止片
5 横仕切
5a 係合溝
11 底面
11a 係止孔
12A 左右側壁
12 左右側壁片
12a 内壁片
12b 外壁片
12c 支持片
12d 係止片
12f 嵌合溝
12g 通気口
12h 係合溝
12k 切込み
12n 緩衝切欠部
13A 前後側壁
13 前後側壁片
13a 差込片
13b 当接片
13c 突片
13d 上端縁
14 縦仕切
14a 係合溝
14b 係止片
15 横仕切
15a 係合溝
A 主折り目
B 二重折り目
C 折り目
D 折り目
Claims (4)
- 前後側壁に連設された差込片が二重壁の左右側壁の壁内に挿嵌された段ボール製トレーにおいて、該前後側壁は一枚の壁で上拡がりに傾斜しており、その内側に、左右側壁に連設された支持片が垂直に立設され、左右側壁の上端部に突片が設けられるとともに段積みされるトレーの左右側壁の底縁に該突片が係合する嵌合溝が設けられ、かつ、該前後側壁の上端部に段積みされるトレーが当接する当接片が設けられたことを特徴とする段ボール製トレー。
- 前後側壁に連設された差込片が二重壁の左右側壁の壁内に挿嵌された段ボール製トレーにおいて、該前後側壁は一枚の壁で上拡がりに傾斜しており、その内側に、左右側壁に連設された支持片が垂直に立設され、段積みされる段ボール製トレーが当接する当接片と底部隅部に設けた嵌合溝に係合する突片とを一体としてトレーの上端四隅にL字状に突出させて設けたことを特徴とする段ボール製トレー。
- 前記前後側壁の内側に垂直に立設した支持片は、上端縁から下方へ向けた緩衝切欠部が複数個設けられ、所定以上の荷重に対して撓むようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の段ボール製トレー。
- トレーの中央部に十文字形の中仕切を付設した段ボール製トレーであって、該中仕切は、前記左右側壁の中央部に形成した係合溝に係合する係止片が両端部に付設され、かつ、中央部に係合溝が設けられた縦仕切と、該縦仕切の中央部の係合溝に係合した横仕切とからなることを特徴とする請求項1〜請求項3に記載のいずれかの段ボール製トレー。
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