JP7137973B2 - 容器蓋 - Google Patents

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Description

本発明は、容器本体の容器口部と係合可能な合成樹脂キャップに関するものであり、より詳細には内容物の非注出時にはカバー部材によってキャップ本体の注出口が覆われた構造が採用されている合成樹脂キャップに関する。
所望のときに内容物を注出するとともに非注出時は閉栓して漏洩を防止する合成樹脂キャップは、飲料用途に限られず調味料やトイレタリー用品などの容器蓋として種々利用されている。
かような合成樹脂キャップの一例として、例えば特許文献1に示すごとき閉蓋筒を上下動させる操作部材とを備えた注出容器が知られている。
すなわち特許文献1においては、操作部材を右方向に移動させると、傾斜ガイドの傾斜部が右動し、突出ピンを押し上げるよう作用するので閉蓋筒が上昇する。そして操作部材が右側のストロークエンドに達すると、突出ピンは傾斜部の終端の垂直部に係合し、これにより操作部材のそれ以上の右動が妨げられ、以って閉蓋筒の上昇が停止されて注出口が開口されるといった構造が示されている。
一方で上記した合成樹脂キャップにおいては、内容物の非注出時にはカバー部材によって注出口を覆う構造が採用される場合もある。
例えば特許文献2では、内容物の非注出時には閉鎖手段が開口部を覆う構造が開示されている。これにより、例えば開口部に対して粉塵の堆積などが効果的に防止されることが記載されている。
特開平10-194319号公報 特表2009-525924号公報
上記した合成樹脂キャップは、屋内での使用はもとより、例えばスポーツ飲料などが内容物の場合には屋外での使用も想定される。また、屋内であったとしてもホコリなどがまったく飛散していない環境は少なく、特許文献2で示されるごとき閉鎖手段が開口部を覆う構造は有効である。
この点、特許文献1に示される閉蓋筒では、たしかに内容物の漏洩は抑制できるものの、注出口が常時において露出される形態となっており、衛生面その他においてそもそも改善の余地は大きい。他方で特許文献2に示される閉鎖手段が開口部を覆う構造は注出口の汚れ防止として有効ではあるが、開封動作に関して未だに解決すべき課題は存在する。
すなわち、例えば上記したスポーツ飲料を内容物として収容する飲料容器は、何らかの作業中に飲用されることも想定される。より具体的には例えば自転車に乗りながら一方の手でハンドルを操作しつつ他方の手でボトルを把持して飲用することがある。
そして特許文献1では確かに操作部材によって注出口は開口する点で利便性があるが、注出口が露出しているため衛生面で課題が残る。さらに特許文献2に示す閉鎖手段を備えたとしても、開封動作が煩雑となってしまい利便性に欠ける点は否めない。
なお上記した課題はスポーツ飲料の飲料容器に限られず、例えば調味料等を内容物とする容器においても同様である。換言すれば、上記した特許文献を含む従来技術においては、何らかの作業と並行しながら片手で注出口の開閉動作を容易に行いつつ衛生面にも優れた構造は未だ提案されていない。
従って、本発明の目的の1つは、片手で注出口の開閉動作を容易に行いつつ、内容物の非注出時には注出口を衛生的に保護可能な構造の合成樹脂キャップを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の一形態における合成樹脂キャップは、(1)容器本体の容器口部と係合可能且つ容器内と連通する流路を有する中空のキャップ本体と、前記キャップ本体の注出筒上端側に装着されて前記注出筒を閉塞可能に軸方向に相対移動可能な内蓋と、前記キャップ本体の注出筒を覆うカバー部材と、前記キャップ本体に対して前記軸方向に対して交差する方向に相対的に移動可能なスライド部材と、を有する外蓋と、を含み、前記スライド部材のスライド移動に連動して、前記内蓋が前記キャップ本体に対して軸方向に移動して前記注出筒が開口されると共に前記カバー部材が開いて内容物の取り出しが可能となり、前記内蓋の上端は注出部を有し、前記スライド部材のスライド移動によって前記内蓋が軸方向に沿って上昇することに伴って、前記カバー部材に前記内蓋の注出部が当接することで、当該カバー部材が水平方向に開かれることを特徴とする。
また上記課題を解決するため、本発明の他の一形態における合成樹脂キャップは、(2)容器本体の容器口部と係合可能且つ容器内と連通する流路を有する中空のキャップ本体と、前記キャップ本体の注出筒上端側に装着されて前記注出筒を閉塞可能に軸方向に相対移動可能な内蓋と、前記キャップ本体の注出筒を覆うカバー部材と、前記キャップ本体に対して前記軸方向に対して交差する方向に相対的に移動可能なスライド部材と、を有する外蓋と、を含み、前記スライド部材のスライド移動に連動して、前記内蓋が前記キャップ本体に対して軸方向に移動して前記注出筒が開口されると共に前記カバー部材が開いて内容物の取り出しが可能となり、前記スライド部材には、前記スライド移動の後における前記スライド部材によって開かれた状態の前記カバー部材を再び閉じるカバー部材戻し機構を備え、前記カバー部材戻し機構は、前記スライド部材にヒンジで接続するヒンジ接続壁であり、前記ヒンジ接続壁は前記カバー部材から垂下しており、開栓時におけるスライド移動とは反対方向への前記スライド部材のスライド動作により、前記ヒンジ接続壁が前記内蓋の外面に接触することで前記カバー部材が前記注出筒を覆うことを特徴とする。
また上記課題を解決するため、本発明の他の一形態における合成樹脂キャップは、(3)容器本体の容器口部と係合可能且つ容器内と連通する流路を有する中空のキャップ本体と、前記キャップ本体の注出筒上端側に装着されて前記注出筒を閉塞可能に軸方向に相対移動可能な内蓋と、前記キャップ本体の注出筒を覆うカバー部材と、前記キャップ本体に対して前記軸方向に対して交差する方向に相対的に移動可能なスライド部材と、を有する外蓋と、を含み、前記スライド部材のスライド移動に連動して、前記内蓋が前記キャップ本体に対して軸方向に移動して前記注出筒が開口されると共に前記カバー部材が開いて内容物の取り出しが可能となり、前記キャップ本体のフランジ面には前記軸方向に突出する突起部材が設けられ、前記スライド部材が前記スライド方向にスライドするとき、前記突起部材と前記カバー部材のヒンジ接続壁が干渉することで前記カバー部材が前記水平方向に移動することを特徴とする。
また上記課題を解決するため、本発明の他の一形態における合成樹脂キャップは、(4)容器本体の容器口部と係合可能且つ容器内と連通する流路を有する中空のキャップ本体と、前記キャップ本体の注出筒上端側に装着されて前記注出筒を閉塞可能に軸方向に相対移動可能な内蓋と、前記キャップ本体の注出筒を覆うカバー部材と、前記キャップ本体に対して前記軸方向に対して交差する方向に相対的に移動可能なスライド部材と、を有する外蓋と、を含み、前記スライド部材のスライド移動に連動して、前記内蓋が前記キャップ本体に対して軸方向に移動して前記注出筒が開口されると共に前記カバー部材が開いて内容物の取り出しが可能となり、前記キャップ本体の側面には1又は複数の第2突起が形成され、前記第2突起を収容可能な第2キー溝が、前記スライド方向に沿うように前記スライド部材の側面に形成され、前記スライド部材がスライド移動するときに前記第2突起が前記第2キー溝内を相対的に移動することを特徴とする。
また、上記()に記載の合成樹脂キャップにおいては、()前記カバー部材は、前記軸方向に延びる一対のヒンジ部によって前記スライド部材と接続される一対のカバー部材であって、前記カバー部材は、第1ヒンジ部を支点にして開放時は時計回りに回動可能な第1カバー部材と、第2ヒンジ部を支点にして開放時は反時計回りに回動可能な第2カバー部材と、を有していることが好ましい。
また、上記(1)~()のいずれかの記載の合成樹脂キャップにおいては、()前記スライド部材と前記内蓋の間には、前記キャップ本体の注出筒を閉塞する位置と、開口する位置との間で前記内蓋を前記軸方向に相対移動可能な開閉機構が備えられることが好ましい。
また、上記()に記載の合成樹脂キャップにおいては、()前記開閉機構は、前記内蓋の側面に形成された1又は複数の第1突起と、前記スライド部材の側面に形成された前記第1突起を収容可能な第1キー溝であり、前記第1キー溝は、前記軸方向及び前記スライド方向と交差する交差方向に沿うように形成され、前記第1突起が前記第1キー溝内で相対移動することで前記内蓋が前記キャップ本体に対して移動することが好ましい。
また、上記(1)、(~(7)のいずれかに記載の合成樹脂キャップにおいては、()前記スライド部材には、前記スライド移動の後における前記スライド部材によって開かれた状態の前記カバー部材を再び閉じるカバー部材戻し機構を備えることが好ましい。
本発明によれば、カバー部材によって注出口を衛生的に保護しつつ、スライド部材のスライド移動によって注出口の開閉動作とカバー部材の開閉動作を並行して行うことが可能となる。
第1実施形態における容器口部201に装着された合成樹脂キャップ100の外観を示す斜視図である。 合成樹脂キャップ100のうち開栓した状態を示す斜視図である。 合成樹脂キャップ100のうちキャップ本体10の構造を示す外観図である。 合成樹脂キャップ100のうち内蓋20の構造を示す外観図である。 合成樹脂キャップ100のうちカバー部材30とスライド部材40を有する外蓋50の構造を示す外観図である。 第1実施形態における合成樹脂キャップ100の容器口部201への装着方法を説明する模式図である。 合成樹脂キャップ100における各構成要素の位置関係を説明する断面図である。 合成樹脂キャップ100のうちカバー部材30が開いた状態と閉じた状態とを示す底面から見た外観図である。 第1実施形態における開閉機構とカバー部材戻し機構を説明するための模式図である。 第2実施形態における容器口部201に装着された合成樹脂キャップ101の構造を示す断面図である。
以下、本発明を好適に実施するための実施形態について説明する。
なお本実施形態においては、説明の便宜上、合成樹脂キャップ100が装着される容器本体200は容器口部201を中心にして図示しているが、この容器本体200のうち不図示の部分における構造は公知の容器における種々の構造を適用してもよい。また、容器本体200の材質は、後述する合成樹脂キャップ100の材質と同じでもよいし、合成樹脂キャップ100とは異なる樹脂材料であってもよいし、あるいはガラスなど剛性のある樹脂以外の公知の他材料であってもよい。
また、図を用いた説明において、X、Y及びZ方向を適宜設定したが、説明の便宜上であって本発明を何ら過度に限定するものではない。
[第1実施形態]
<合成樹脂キャップ100>
図1は、本実施形態に係る合成樹脂キャップ100を容器本体200の容器口部201に装着した状態であって、後述するカバー部材30が閉じて注出口SPが隠れた状態(閉口状態)を模式的に示した斜視図である。
一方で図2は、本実施形態に係る合成樹脂キャップ100を容器本体200の容器口部201に装着した状態であって、上記したカバー部材30が開いて注出口SPが露出した状態(開口状態)を模式的に示した斜視図である。
これらの図からも明らかなとおり、本実施形態における合成樹脂キャップ100は、キャップ本体10、内蓋20及び外蓋50を少なくとも含んで構成されている。
キャップ本体10は、中空の部材であって、容器本体200の容器口部201と係合可能且つ容器内と連通する流路を有している。
以下、図3を用いてキャップ本体10の詳細構造を説明する。
キャップ本体10は、2つの異なる外径を有する中空の円筒状部材であって、外側円筒壁11、フランジ面12、注出筒として機能する内側円筒壁13、円柱島部14、立設壁16、第2突起17及び接続部18を含んで構成されている。
外側円筒壁11には、その内側面に螺子部10a(図7も参照)が形成されており、後述する容器口部201の螺子部202と螺合可能となっている。
なお、図7(a)は合成樹脂キャップ100をYZ平面で切った場合の断面図であり、図7(b)は合成樹脂キャップ100のうち第1突起23のやや上方でXY平面で切った場合の断面図であり、図7(c)は図7(b)中のA-A断面図であり、図7(d)は図7(b)中のB-B断面図である。
また、キャップ本体10は、フランジ面12を介して内側円筒壁13が外側円筒壁11上に立設された形状となっている。すなわち、外側円筒壁11上には当該外側円筒壁11よりも外径の小さな内側円筒壁13が設けられている。図3(b)に示すとおり内側円筒壁13の内側には、弧状溝15が形成されるように円柱島部14が配置されており、接続部18を介して接続されている。なお接続部18は、円柱島部14の周囲で等間隔で3つ設置されているが、この形態に限られず3つ以外の数で構成されていてもよい。そして本実施形態では、この弧状溝15によって容器本体200の容器口部201と連通する流路が形成されている。なお、本実施形態における円柱島部14は、図7からも明らかなとおり中空状となっているが、必ずしも中空である必要はなく中実の円筒状部材となっていてもよい。また、本実施形態における流路である弧状溝15は、内側円筒壁13と円柱島部14の間に形成されているが、例えば円柱島部14の側面に横穴を空けた流路であってもよい。
また、図3(c)に示すとおり、本実施形態では、内側円筒壁13の上端よりも円柱島部14の頂面の方が軸方向(Z方向)に関して高くなるように設定されている。
そして図3に示すとおり、フランジ面12上にはそれぞれがX方向に延在するように立設壁16が立てられている。この立設壁16の外面には後述する第2突起17が形成されている。
図3(b)のとおり、本実施形態では、Y方向に関して円柱島部14を挟むように一対の立設壁16がフランジ面12上に設けられている。
なお立設壁16に設けられた第2突起17はそれぞれ2つずつとなっているが、第2突起17の数はこれに限られず例えば1つ又は3つ以上であってもよい。また、第2突起17は、内側円筒壁13の外面に直接設けられていてもよい。
次に図4も適宜参照して本実施形態の内蓋20について説明する。
内蓋20は、キャップ本体10の注出筒として機能する内側円筒壁13の上端側(図3(c)参照)に装着されて流路を閉塞可能に軸方向(図1におけるZ方向)に相対移動可能なように構成されている。
より具体的に本実施形態における内蓋20は、周壁21、側壁22、第1突起23、注出部24、開口部25、内蓋頂面26、内周壁27および注出部側壁29を含んで構成された円筒状の部材である。
周壁21は、図7も参照して理解されるとおり、内蓋頂面26から垂下するように形成され、この周壁21の内側には、環状溝28が形成されるように所定の間隙を隔てて内周壁27が内蓋頂面26から垂下するように形成されており、内側円筒壁13が挿入可能な程度となっている。
また、図4(b)に示すとおり、本実施形態における内蓋20は、X方向に延びるように形成された側壁22を有している。かような側壁22は、開口部25を挟むように周壁21の外面のY方向両端にそれぞれ形成されている。
そしてそれぞれの側壁22には、後述する第1キー溝44内を移動可能な第1突起23が形成されている。本実施形態では、一対の側壁22にそれぞれ2つずつの第1突起23が形成されているが、この形態に限られず1つ又は3つ以上の第1突起23が側壁22に形成されていてもよい。また、第1突起23は、周壁21の外面に直接設けられていてもよい。
また、内蓋20の上端に位置する開口部25を囲む内蓋頂面26の一部には、容器本体200から注出された内容物が流れる注出部24が形成されている。
すなわち本実施形態では内蓋20の上端は注出部24を有し、後述するスライド部材40のスライド移動によって内蓋20が軸方向(Z方向)に沿って上昇することが可能となっている。そして後述のとおり、この内蓋20の上昇に伴ってカバー部材30が内蓋20の注出部24に当接されることで水平方向(例えば図4におけるY方向)に回動することで当該カバー部材30が開かれるように構成されている。
このように本実施形態における内蓋20では、内蓋頂面26の上端および側壁22から連続的に延在するように注出部24が部分的に形成されており、注出部24は周壁21よりも径方向外側に拡径した注出部側壁29を有している。より具体的には、図4(a)などに示すとおり、注出部24は、頂点20a(Z方向に関して最も高い箇所)から開口部25に向けて漸次降下するように傾斜した形状を有している。また、図4(d)のように、注出部側壁29と周壁21との間には所定の間隙が形成されていてもよい。
また、図4(d)などに示すとおり、内蓋20の開口部25の上方側には円環状の封止部26aが形成されている。この封止部26aは、内周壁27の内径よりも小さな内径となるように内蓋頂面26から内方にせり出している。従って後述するとおり、閉口状態時には円柱島部14の外面上端部と封止部26aの内面とが密着することで流路は閉口した状態となって内容物の液漏れなどが抑制される。
一方で円柱島部14に対して封止部26aが上昇した開口状態時には、これら円柱島部14の上端部と封止部26aとの間にスペースが生じるため、これが流路となって注出口SPが形成されることになる。
なお本実施形態の注出部24は、コップなどの容器に対して容器本体200に保存された内容物を注出することも可能であり、さらには人が直接口を接触して内容物を摂取することも可能となっている。
次に図5も適宜参照して本実施形態の外蓋50について説明する。
外蓋50は、カバー部材30とスライド部材40とをヒンジ部31によって一体的に形成した構成であって、キャップ本体10に対して内蓋20を昇降させつつ内蓋20の注出部24を保護する機能を有して構成されている。
すなわち本実施形態における外蓋50のうちのカバー部材30は、キャップ本体10の注出口SP(換言すればキャップ本体10における、注出筒として機能する内側円筒壁13、円柱島部14、弧状溝15、及び内蓋20における注出部24、開口部25、内蓋頂面26など)を覆うことが可能なように構成された板状部材である。
より具体的にカバー部材30は、図5に示すとおり、第1カバー部材32、第2カバー部材33、およびブリッジ部34を含んで構成されている。なおブリッジ部34は必ずしも設けられている必要はなく、適宜これを省略してもよい。
ヒンジ部31は、後述するスライド部材40との接続部位である。後述するとおり、本実施形態のカバー部材30は、このヒンジ部31を基点としてスライド部材40に対して旋回することが可能となっている。図示からも明らかなとおり本実施形態では一対のカバー部材30がスライド部材40と接続されるため、このカバー部材30に対応して一対のヒンジ部31a、31bが備わる構成となっている。
第1カバー部材32および第2カバー部材33は、それぞれのヒンジ部31を基点にいわゆる観音開きが可能となる形状を有している。また、第1カバー部材32および第2カバー部材33は、それぞれ上面部32b、33bと、ヒンジ部31とは反対側の上面部32b、33bの端部から下向きに形成される庇部32a、33aと、ヒンジ部31側の上面部32b、33bから下向きに形成される板状のヒンジ接続壁32c、33cとを有している。これにより本実施形態では、注出口SPがこの上面部32b、33b及び庇部32a、33aによって相対的に広く覆われることが可能となって防塵効果が向上されている。
また図5(d)に示すとおり、第1カバー部材32および第2カバー部材33の裏面(注出部24と対向する側)にはヒンジ接続壁32c、33cが立設されており、このヒンジ接続壁32c、33cの一方の端面(外側端面)が後述するスライド部材40のヒンジ接続部43と接続することで上記したヒンジ部31が形成されている。すなわち本実施形態では、カバー部材30は、ヒンジ部31のみを介してスライド部材40と接続された形態となっている。
このように本実施形態におけるカバー部材30は、軸方向(Z方向)に延びる一対のヒンジ部31によってスライド部材40と接続される一対のカバー部材30となっており、このカバー部材30は、第1ヒンジ部31aを支点にして開放時は時計回りに回動可能な第1カバー部材32と、第2ヒンジ部31bを支点にして開放時は反時計回りに回動可能な第2カバー部材33と、を有している。
一方、本実施形態における外蓋50のうちのスライド部材40は、キャップ本体10に対して軸方向(Z方向)に対して交差する方向(Y方向)に相対的に移動可能なように構成された部材である。
より具体的に本実施形態におけるスライド部材40は、第1外壁41、第2外壁42、ヒンジ接続部43、第1キー溝44、第2キー溝45およびスライド用スペース46を含んで構成されている。
スライド部材40は、矩形状の第1外壁41の上端部にはXY平面と平行な頂面41cが形成されており、この頂面41cから更にコの字形状の第2外壁42が立設される形態となっている。この第1外壁41及び第2外壁42は、内蓋20やキャップ本体10の内側円筒壁13の上端側を収容可能なように中空環状の形状を有して構成されている。
第1外壁41は、後述する開栓時に押圧する第1押圧部40aと閉栓時に押圧する第2押圧部40bが備えられており、カバー部材30のヒンジ部31とは反対側に第1押圧部40aが位置しており、カバー部材30のヒンジ部31側に第2押圧部40bが位置している。
また、図5(d)に示すとおり、スライド部材40の第1外壁41の内側であって上記したカバー部材30のヒンジ接続壁32c、33cの一方の端面と対応する部位にはヒンジ部31で互いを接続する一対のヒンジ接続部43が形成されている。ヒンジ接続壁32c、33cの上端はカバー部材30の上面部32b、33bと接続しており、後述する開閉操作の際、カバー部材30とヒンジ接続壁32c、33cは連動して動作する。
第1キー溝44は、スライド部材40の側面の一部にも相当する上記した第2外壁42の第2外壁側面42a、42bに形成されている。第2外壁側面42a、42bはY軸方向に平行に延出している。すなわち、本実施形態においては、内蓋20の側面には1又は複数の第1突起23が形成される。一方で、この第1突起23を収容可能な第1キー溝44が、軸方向(Z方向)及びスライド方向(Y方向)と交差する交差方向(Y軸からZ軸に向けて概ね斜め45度程度の方向)に沿うようにスライド部材40の側面(第2外壁42)に形成されている。
これらスライド部材40および内蓋20によって本実施形態の開閉機構が構成されている。すなわち本実施形態における開閉機構は、スライド部材40と内蓋20の間に設けられ、キャップ本体10の流路を閉塞する位置と開口する位置との間で内蓋20を軸方向に相対移動させることが可能となっている。より具体的には、後述のとおり内蓋20の第1突起23がスライド部材40の第1キー溝44内で相対移動することで内蓋20がキャップ本体10に対して移動することが可能となっている。
第2キー溝45は、スライド部材40の側面のうち他の一部にも相当する上記した第1外壁41の第1外壁側面41a、41bに形成されている。これら第1外壁側面41a、41bは、Y軸方向に平行に延出している。すなわち、本実施形態においては、キャップ本体10の側面に1又は複数の第2突起17が形成されている。一方で、この第2突起17を収容可能な第2キー溝45が、スライド方向(Y方向)と概ね平行にスライド部材40の側面(第1外壁41)に形成されている。
後述するとおり、本実施形態では、この第2突起17と第2キー溝45はスライド部材40のスライド移動時におけるガイドとして機能している。これにより、内容物の注出時などにスライド部材40が前後(Y方向)にスライド移動するときに第2突起17が第2キー溝45内を相対的に移動することで、スムーズなスライド部材40のスライド移動が実現されている。
なお、外壁41の内側にはスライド用スペース46が設けられており、これによってスライド部材40がキャップ本体10に対してスライドスペース46の範囲内でスライド移動が可能である。
<合成樹脂キャップ100の材料構成>
上記した合成樹脂キャップ100は、例えば射出成形によって成形可能な樹脂材料で構成されていることが好ましい。このとき、合成樹脂キャップ100を構成するキャップ本体10、内蓋20および外蓋50は、例えば同一の樹脂材料で成形されてもよい。かような樹脂材料としては、例えばポリプロピレン樹脂、あるいは低密度ポリエチレンが例示されるポリエチレン樹脂など公知の樹脂材料が適用できる。
なお本実施形態では、キャップ本体10、内蓋20および外蓋50の少なくとも一つは、他と異なる樹脂材料で構成することもできる。かような例としては、例えばブロッキング抑制などの目的として、キャップ本体10と内蓋20は高密度ポリエチレン樹脂とし、外蓋50はポリプロピレン樹脂としてもよい。または同種の樹脂材料を用いて、例えばキャップ本体10と内蓋20は低密度ポリエチレン樹脂とし、外蓋50は高密度ポリエチレン樹脂としてもよい。
<合成樹脂キャップ100の組立装着方法>
次に図6も適宜参照しつつ本実施形態における合成樹脂キャップ100の組立方法、および容器口部201への装着方法を説明する。
一例として、容器の容器口部201への合成樹脂キャップ100の装着に際しては、まず合成樹脂キャップ100の組み立てを行う。
すなわち図6(a)に示すとおり、最初にキャップ本体10と内蓋20とを組み合わせる。より具体的には、キャップ本体10の内側円筒壁13が、周壁21と内周壁27との間の環状溝28内に収容されて且つ円柱島部14が開口部25内に配置されるように、キャップ本体10に対して内蓋20をZ軸方向に沿って垂下させ、一体化する。
次いで図6(b)に示すとおり、一体化したキャップ本体10と内蓋20に対して外蓋50を組み合わせる。より具体的には、キャップ本体10の第2突起17が第2キー溝45内に収容され且つ内蓋20の第1突起23が第1キー溝44にそれぞれ収容されるように、キャップ本体10と内蓋20に対して外蓋50をZ軸方向に沿って垂下させる。なおこのとき、第1外壁41や第2外壁42が若干撓むことで第1突起23や第2突起17がそれぞれのキー溝に収容される。これにより、合成樹脂キャップ100の組み立てが完了する。
最後に、図6(c)に示すように、組み立てた合成樹脂キャップ100を容器口部201へ装着する。なお同図においては、説明の便宜上、内部の状態が分かり易いようにカバー部材30の一部を省略して示している。
より具体的には、キャップ本体10の螺子部10aと、容器口部201の螺子部202とを螺合させる。これにより、容器口部201に対する合成樹脂キャップ100の装着が完了する。
なお本実施形態では、合成樹脂キャップ100と容器口部201とに螺子部を形成して螺子を介して互いを螺合される形態であったが、装着方法はこの態様に限られない。すなわち、合成樹脂キャップ100と容器口部201との装着態様としては、例えば容器口部201の外径よりもキャップ本体10の内径を小さくして、容器口部201に対して合成樹脂キャップ100を嵌合させる形態としてもよく、合成樹脂キャップ100と容器口部201とが打栓による装着方式のものでもよい。さらにゲーブルトップ型の紙容器等に溶着固定されるようなスパウトキャップのものでもよい。
<開閉機構、カバー部材戻し機構>
次に図8及び図9を適宜参照しつつ、本実施形態における開閉機構とカバー部材戻し機構の詳細について説明する。
開閉機構は、図9(a)及び(b)に示されるとおり、上記したスライド部材40および内蓋20を含んで構成されている。そして容器内の内容物を消費する際には、まず使用者は図9(a)に示す矢印の方向に向けてスライド部材40の第1押圧部40aを押圧する。
すると、この押圧動作によってスライド部材40が矢印の方向に沿ってスライド移動を行う(第1スライド移動とも称する)。このとき、第1突起23が第1キー溝44内で相対移動する。ここで、第1キー溝44は、軸方向(Z方向)に対して概ね45度程度傾いた方向(軸方向及びスライド方向(Y方向)と交差する交差方向)に沿うように形成されている。従って、第1突起23が第1キー溝44内で相対移動すれば、この第1突起23を有する内蓋20はキャップ本体10に対して離間するようにZ軸方向に沿って上昇する。
上述したとおり、内蓋20がキャップ本体10に対して上昇すると、円柱島部14と封止部25との密着が解除されて注出口SPから内容物の注出が可能となる。
そして本実施形態では更に、この内蓋20のZ軸方向に沿った上昇移動によって、内蓋20の注出部24がカバー部材30の上面部32b、33bの裏面に当接することになる。そして内蓋20が上昇移動を続けると、注出部24の形状に沿って一対のカバー部材32、33が水平方向に開放される動作が引き起こされる。同時に、第1外壁41とヒンジ接続部43で接続しているヒンジ接続壁32c、33cは、カバー部材32、33の水平方向の動作と連動して内径方向に可動する。
なお、第1カバー部材32と第2カバー部材33とはブリッジ部34を介して接続されていたが、この開放によってブリッジ部34が破断することで開封されたこと(タンパーエビデント性)が示されることになる。
このように本実施形態では、スライド部材40のスライド移動に連動して、内蓋20がキャップ本体10に対してZ軸方向に移動して注出口SPが開口されると共にカバー部材30が開いて内容物の取り出しが可能となっている。
一方、本実施形態の合成樹脂キャップ100には、上記したスライド移動の後におけるスライド部材40によって開かれた状態のカバー部材30を再び閉じるカバー部材戻し機構が備えられている。
このカバー部材戻し機構は、図9(c)及び(d)に示されるとおり、上記したスライド部材40およびカバー部材30を含んで構成されている。そして内容物の注出を終えた使用者は、図9(c)に示す矢印の方向(開栓時におけるスライド移動とは反対方向)に向けてスライド部材40の第2押圧部40bを押圧する。
すると、上記した第1突起23及び第2突起17はそれぞれのキー溝内を上記注出時とは逆の態様で移動して図9(a)の状態へ戻ることで、内蓋20はキャップ本体10に対して近接する。この動作と並行して、スライド部材40が開栓時におけるスライド移動とは反対方向に移動する(第2スライド移動とも称する)ことでカバー部材30のヒンジ接続壁32c、33cが内蓋20の側面に当接する(図8も適宜参照)。
そしてスライド部材40が上記反対方向への移動を継続することで、図8並びに図9(c)及び(d)から明らかなとおり、ヒンジ接続壁32c、33cが内蓋20の外面(外周面)に押圧されてヒンジ部31を基点にして一対のカバー部材32、33が注出口SPを覆う方向(閉じる方向)に移動する。
このように本実施形態では、閉栓時には、第2スライド移動により内蓋20がキャップ本体10に近接して注出口SPが閉口するとともに、カバー部材30のヒンジ接続壁32c、33cが内蓋20の外面に接触することでカバー部材30が注出口SPを覆うことが可能となっている。
[第2実施形態]
<合成樹脂キャップ101>
図10は、第2実施形態に係る合成樹脂キャップ101を容器本体200の容器口部201に装着した状態を示す断面図である。なお、本実施形態では、上記した第1実施形態と機能が同じ構成要素には同じ番号を付して適宜その説明は省略する。
同図に示すとおり、本実施形態における合成樹脂キャップ101は、軸方向(Z方向)に突出する突起部材PMがキャップ本体10のフランジ面12に設けられており、ヒンジ接続壁34と第2押圧部40bの間に位置している。
この突起部材PMは、例えばキャップ本体10の射出成形時に一体的にフランジ面12上に形成することができる。
突起部材PMの形状については特に制限はなく、例えば軸方向に延びる円柱や角柱などの棒状であってもよい。また、突起部材PMにおけるフランジ面12からの軸方向高さについても、カバー部材30に不用意に干渉しない限りにおいて特に制限はなく、例えばヒンジ接続壁34と同程度の高さであってもよい。
使用者が図9(a)に示したごとき矢印の方向に向けてスライド部材40を押圧すると、このスライド部材40によるスライド移動に伴って突起部材PMにヒンジ接続壁34が当接する。そしてスライド部材40の上記したスライド移動が継続すると、突起部材PMがヒンジ接続壁34を押圧することで一対のカバー部材32、33が開いて注出口SPが露出する。
このように本実施形態では、スライド部材40のスライド移動に伴って突起部材PMとカバー部材30のヒンジ接続壁34とが干渉することで、カバー部材30が水平方向(X方向)に移動して注出口SPが露出するように構成されている。
なお、突起部材PMは、フランジ面12に1つ立設されている例を示したが、この形態に限られず例えばヒンジ接続壁34の数に対応して複数(2つ)設置する形態であってもよい。
また、第2実施形態ではカバー部材30の開放に内蓋20の注出部24は影響しないため、例えば第2実施形態では注出部24は省略して内蓋20の内蓋頂面26が水平(同じ高さ)となっていてもよい。
以上説明した各実施形態によれば、容器内に保存された内容物の非注出時にはカバー部材30によって注出口SPを衛生的に保護しつつ、内容物の注出時にはスライド部材40のスライド移動によって注出口SPの開閉動作とカバー部材30の開閉動作を並行して行うことが可能となる。これにより使用者が例えば何らかの作業と並行して片手で注出口SPの開閉動作を容易に行いつつ非注出時に注出口SPを衛生的に保護することが可能となる。
なお上記した各実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば上記各実施形態において、外蓋50(スライド部材40)に形成される第1キー溝44は、上記のとおり片側に複数個ずつ設けられてもよいし、片側に1つずつのみ設けられてもよい。また、外蓋50(スライド部材40)に形成される第2キー溝45は、上記のとおり片側に1つずつ設けられてもよいし、片側に複数個ずつ設けられてもよい。
また、上記のとおり第1キー溝44内には1つの第1突起23が収容される形態でもよいし、第1キー溝44内には複数の第1突起23が収容される形態であってもよい。また、第1突起23の形状についても、円柱状でもよいし、楕円柱状や角柱状であってもよい。
さらには、上記のとおり第2キー溝45内には2つの第2突起17が収容される形態でもよいし、第2キー溝45内に1つのみ又は3つ以上の第1突起23が収容される形態であってもよい。また、第2突起17の形状についても、円柱状でもよいし、楕円柱状や角柱状であってもよい。第2キー溝45内に1つのみ第2突起17が収容される場合には、スライド移動をよりスムーズに行うため、スライド方向(例えば図10におけるY方向)に延在するような楕円柱であることが好ましい。
また、キャップ本体10に対して内蓋20を軸方向に相対移動させる手段として、キー溝と突起による開閉機構の他に、第1外壁41、第2外壁42の内面に内蓋20を軸方向に相対移動させる突起やカムなどを設けるものでもよい。
なお、本実施形態では注出部24が上面部32b、33bの裏面に当接し、注出部24の形状に沿ってカバー部材32、33が水平方向に開放されると説明したが、カバー部材32、33の開放手段はこれに限定されるものではなく、スライド部材40をスライド移動させる際、キャップ本体10やスライド部材40に突起などを設けカバー部材32、33を開放させる他の開放手段を持つものでもよい。
第1カバー部材32と第2カバー部材33との間には1箇所にブリッジ部34を設けたが、この形態に限られず複数個所にブリッジ部34を設けてもよい。さらに上記したブリッジ部34はかようなブリッジ状の形態に限られず、所与の力で破断可能であれば第1カバー部材32と第2カバー部材33との境界を薄肉化してつなげた弱化ラインとしてブリッジ部34を構成してもよい。
上記した実施形態や変形例は一例であって、本願の趣旨を逸脱しない限りにおいて、実施形態および変形例の要素を適宜組み合わせて新たな合成樹脂キャップを構成してもよい。
簡易的な動作で注出口の開閉とカバー部材の開閉を同時並行して実行可能な合成樹脂キャップを提供するのに適している。
10 キャップ本体
11 外側円筒壁
12 フランジ面
13 内側円筒壁(注出筒)
14 円柱島部
15 弧状溝
16 立設壁
17 第2突起
18 接続部
20 内蓋
21 周壁
22 側壁
23 第1突起
24 注出部
25 開口部
26 内蓋頂面
27 内周壁
28 環状溝
29 注出部側壁
30 カバー部材
31 ヒンジ部
32 第1カバー部材
32a 庇部
32b 上面部
32c ヒンジ接続壁
33 第2カバー部材
33a 庇部
33b 上面部
33c ヒンジ接続壁
34 ブリッジ部
40 スライド部材
40a 第1押圧部
40b 第2押圧部
41 第1外壁
41a、b 第1外壁側面
41c 頂面
42 第2外壁
42a、b 第2外壁側面
43 ヒンジ接続部
44 第1キー溝
45 第2キー溝
46 スライド用スペース
50 外蓋
100、101 合成樹脂キャップ
200 容器本体
201 容器口部
202 螺子部

Claims (8)

  1. 容器本体の容器口部と係合可能且つ容器内と連通する流路を有する中空のキャップ本体と、
    前記キャップ本体の注出筒上端側に装着されて前記注出筒を閉塞可能に軸方向に相対移動可能な内蓋と、
    前記キャップ本体の注出筒を覆うカバー部材と、前記キャップ本体に対して前記軸方向に対して交差する方向に相対的に移動可能なスライド部材と、を有する外蓋と、を含み、
    前記スライド部材のスライド移動に連動して、前記内蓋が前記キャップ本体に対して軸方向に移動して前記注出筒が開口されると共に前記カバー部材が開いて内容物の取り出しが可能となり、
    前記内蓋の上端は注出部を有し、
    前記スライド部材のスライド移動によって前記内蓋が軸方向に沿って上昇することに伴って、前記カバー部材に前記内蓋の注出部が当接することで、当該カバー部材が水平方向に開かれる、合成樹脂キャップ。
  2. 容器本体の容器口部と係合可能且つ容器内と連通する流路を有する中空のキャップ本体と、
    前記キャップ本体の注出筒上端側に装着されて前記注出筒を閉塞可能に軸方向に相対移動可能な内蓋と、
    前記キャップ本体の注出筒を覆うカバー部材と、前記キャップ本体に対して前記軸方向に対して交差する方向に相対的に移動可能なスライド部材と、を有する外蓋と、を含み、
    前記スライド部材のスライド移動に連動して、前記内蓋が前記キャップ本体に対して軸方向に移動して前記注出筒が開口されると共に前記カバー部材が開いて内容物の取り出しが可能となり、
    前記スライド部材には、前記スライド移動の後における前記スライド部材によって開か
    れた状態の前記カバー部材を再び閉じるカバー部材戻し機構を備え、
    前記カバー部材戻し機構は、前記スライド部材にヒンジで接続するヒンジ接続壁であり、前記ヒンジ接続壁は前記カバー部材から垂下しており、
    開栓時におけるスライド移動とは反対方向への前記スライド部材のスライド動作により、前記ヒンジ接続壁が前記内蓋の外面に接触することで前記カバー部材が前記注出筒を覆う、合成樹脂キャップ。
  3. 容器本体の容器口部と係合可能且つ容器内と連通する流路を有する中空のキャップ本体と、
    前記キャップ本体の注出筒上端側に装着されて前記注出筒を閉塞可能に軸方向に相対移動可能な内蓋と、
    前記キャップ本体の注出筒を覆うカバー部材と、前記キャップ本体に対して前記軸方向に対して交差する方向に相対的に移動可能なスライド部材と、を有する外蓋と、を含み、
    前記スライド部材のスライド移動に連動して、前記内蓋が前記キャップ本体に対して軸方向に移動して前記注出筒が開口されると共に前記カバー部材が開いて内容物の取り出しが可能となり、
    前記キャップ本体のフランジ面には前記軸方向に突出する突起部材が設けられ、
    前記スライド部材が前記スライド方向にスライドするとき、前記突起部材と前記カバー部材のヒンジ接続壁が干渉することで前記カバー部材が前記水平方向に移動する、合成樹脂キャップ。
  4. 容器本体の容器口部と係合可能且つ容器内と連通する流路を有する中空のキャップ本体と、
    前記キャップ本体の注出筒上端側に装着されて前記注出筒を閉塞可能に軸方向に相対移動可能な内蓋と、
    前記キャップ本体の注出筒を覆うカバー部材と、前記キャップ本体に対して前記軸方向に対して交差する方向に相対的に移動可能なスライド部材と、を有する外蓋と、を含み、
    前記スライド部材のスライド移動に連動して、前記内蓋が前記キャップ本体に対して軸方向に移動して前記注出筒が開口されると共に前記カバー部材が開いて内容物の取り出しが可能となり、
    前記キャップ本体の側面には1又は複数の第2突起が形成され、
    前記第2突起を収容可能な第2キー溝が、前記スライド方向に沿うように前記スライド部材の側面に形成され、
    前記スライド部材がスライド移動するときに前記第2突起が前記第2キー溝内を相対的に移動する、合成樹脂キャップ。
  5. 前記カバー部材は、前記軸方向に延びる一対のヒンジ部によって前記スライド部材と接続される一対のカバー部材であって、
    前記カバー部材は、第1ヒンジ部を支点にして開放時は時計回りに回動可能な第1カー部材と、第2ヒンジ部を支点にして開放時は反時計回りに回動可能な第2カバー部材と、を有している請求項に記載の合成樹脂キャップ。
  6. 前記スライド部材と前記内蓋の間には、前記キャップ本体の注出筒を閉塞する位置と、開口する位置との間で前記内蓋を前記軸方向に相対移動可能な開閉機構が備えられる請求項1~のいずれか一項に記載の合成樹脂キャップ。
  7. 前記開閉機構は、前記内蓋の側面に形成された1又は複数の第1突起と、前記スライド部材の側面に形成された前記第1突起を収容可能な第1キー溝であり、
    前記第1キー溝は、前記軸方向及び前記スライド方向と交差する交差方向に沿うように形成され、
    前記第1突起が前記第1キー溝内で相対移動することで前記内蓋が前記キャップ本体に対して移動する請求項に記載の合成樹脂キャップ。
  8. 前記スライド部材には、前記スライド移動の後における前記スライド部材によって開かれた状態の前記カバー部材を再び閉じるカバー部材戻し機構を備える請求項1、3のいずれか一項に記載の合成樹脂キャップ。
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