JP7134423B2 - 液体輸送用容器 - Google Patents
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Description
これに関連する従来技術としては、特許文献1~3に記載されたもの等がある。
またここでは、外側袋体の少なくとも一部にスライドファスナーを取り付けて、そのスライドファスナーの取付け箇所で外側袋体を開閉可能に構成したことにより、使用前および使用後の、外側袋体の内部への内側袋体の配置や、外側袋体からの内側袋体の取出しを容易に行うことができる。
図1に例示する実施形態の液体輸送用容器1は、飲料水、牛乳もしくはジュース等の液体が内部に充填された状態で、たとえば、車両、船舶もしくは航空機、なかでもトラック等の貨物自動車に積載されて当該液体を輸送するためのものであり、具体的には、柔軟性を有する材料からなる外側袋体2と、外側袋体2の内部に配置されて、柔軟性を有する材料からなり、内部に液体が充填される内側袋体3とを備えてなる。なお図1では、内側袋体3の内部に液体を充填した膨張状態の液体輸送用容器1を示す。
このことによれば、スライドファスナー4を開いて外側袋体2を開くことにより、液体輸送用容器1の使用に先立って、外側袋体2の内部に、内側袋体3を容易に配置することができ、また、液体輸送用容器1を液体の輸送に用いて当該液体を排出した後の内側袋体3を、外側袋体2の内部から容易に取り出すことができる。
その上、内側袋体3は外側袋体2に比して構造が単純であって安価なものであり、その洗浄等を容易に行い得る他、内側袋体3を少なくとも一回の使用後に廃棄する場合は、内側袋体3の洗浄等の処理が不要になるか、または当該処理の回数を減らすことができる。
また、内側袋体3は、たとえば、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、エチレン-ビニルアルコール共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体等からなるものとすることができる。
特にこの実施形態では、外側袋体2は、その周囲の四隅に四つの湾曲面状等の角部10a~10dが存在し、外側袋体2の周面部分9がそれらの各角部10a~10dにより四面の側面部分9a~9dに区画されており、膨張状態で全体として略直方体状をなす。
なお、この外側袋体2では、側面部分9b、9c、9dの、頂面部分8側の周縁部Eに隣接する位置に、該周縁部Eと平行に延びるスライドファスナー4を設け、また側面部分9bの、底面部分7側の周縁部Eに隣接する位置に、外側連通管5を設けている。
なお、公知の気密防水性スライドファスナーとしては、国際公開第2015/063927号、特許第4610516号公報、実開昭62-181206号公報に記載されたもの等がある。
この気密防水性スライドファスナー4は、先述した外側袋体2の周面部分9の所定の領域にわたって、スライドファスナー4の幅方向(図6では上下方向)に互いに並列してスライドファスナー4の長手方向(図6では左右方向)に延びる一対のファスナーストリンガー11と、使用者に保持される引手12aを有し、ファスナーストリンガー11に沿ってスライドファスナー4の長手方向に移動して、一対のファスナーストリンガー11の開閉をもたらすスライダー12とを備えてなる。なおここでは、スライドファスナー4の長手方向のうち、一対のファスナーストリンガー11を閉じるスライダー12の移動の向きを前方側(図6では右側)といい、また、一対のファスナーストリンガー11を開くスライダー12の移動の向きを後方側(図6では左側)という。
そして、エレメント列15の各エレメント14は、一対のエレメント列15のエレメント14の相互で噛み合う噛合部材17と、噛合部材17を幅方向外側から取り囲む断面C字状の固定部材18とで構成されており、これらの噛合部材17と固定部材18との間に、上記のテープ屈曲部13bの一部が巻き込まれて挟まれることにより、各エレメント14がファスナーテープ13に取り付けられている。
また引手12aには、ここでは図示しないテープ状把持部を取り付けることができ、当該テープ状把持部は、使用者の把持に供されて、スライドファスナー4の容易な開閉をもたらすことができる。
このとき、洗浄用開口部20を船体状としたことにより、洗浄用開口部20の内面にも、洗浄ノズルから噴霧される洗浄液が十分接触することになり、洗浄用開口部20をも確実に洗浄することができる。
なお先述した内側連通管6は、図10には示していないが、たとえば、上述したようにして得られる袋体の溶着部19aの形成前に、筒状シート材19の所定の位置に取り付けることができる。
これについて詳説すれば、内部に液体を充填しておらず気体もほぼ存在しない内側袋体3の収縮状態で、図11(a)に平面図で示すように、平面視が長方形状をなすとともに、その長方形状の内側袋体3の表面(図11では紙面の裏側を向く面)側で、幅方向(図11では左右方向)の中間領域における中央位置等に、内側袋体3の内部と外部とを連通させる内側連通管6を設けた内側袋体3を用意する。この内側袋体3では、内側連通管6は、内側袋体3の長手方向(図11では上下方向)の中央位置に対して長手方向の一端部3a側に片寄せて、当該一端部3aに隣接する位置に設けている。
そしてこの状態で、内側袋体3の幅方向外側で長手方向に沿って延びる両側部3cのそれぞれを、図11(a)に一点鎖線で示す位置にて、両側部3cの前記表面が外側に位置する向き、つまり裏面どうしが重なる向きで幅方向の内側に向けて、中央部3d上に折り重ねる。
このとき、図14に断面図で示すように、外側袋体2の内部で、側面折込み姿勢の外側袋体2の内部側に折り込んだ前後左右の各側面部分9a~9dと、底面部分7との間に、折重ね姿勢の内側袋体3を敷設して配置することが好ましい。ここでは、内側袋体3の折り重ねた端部3a、3b及び側部3cが、外側袋体2の底面部分7側ではなく側面部分9a~9d側に位置する向き、つまり図14では中央部3dの上方側に位置する向きで、内側袋体3を配置する。
なお、内側袋体3は、図11(c)に示す折重ね姿勢から、図示は省略するがさらに小さく折り畳んだ状態で、スライドファスナー4を開いた外側袋体2の内部に載置し、そこで当該折重ね姿勢に広げて、上述したように外側袋体2の内部に配置すると、配置作業が容易になる。
ここで、外側袋体3の内部に残存していた気体は、外側連通管5の近傍に集められるので、残存気体があれば、これを外側連通管5から排出させることができる。
このようにコンパクトに折り畳んだ液体輸送用容器1は、梱包等して出荷することができる。
この状態で、外側連通管5内に挿入した内側連通管6から内側袋体3の内部に液体を注入する。それにより、先述したように、液体注入に伴って膨張する折重ね姿勢の内側袋体3により、側面折込み姿勢の外側袋体2が内側袋体3とともに円滑に膨張することになる。
2 外側袋体
3 内側袋体
3a 一端部(縁部)
3b 他端部(縁部)
3c 側部(縁部)
3d 中央部
4 スライドファスナー(気密防水性スライドファスナー)
5 外側連通管
6 内側連通管
7 底面部分
8 頂面部分
9 周面部分
9a 左側面部分(側面部分)
9b 後側面部分(側面部分)
9c 右側面部分(側面部分)
9d 前側面部分(側面部分)
10a~10d 角部
11 ファスナーストリンガー
12 スライダー
12a 引手
13 ファスナーテープ
13a テープ本体部
13b テープ屈曲部
14 エレメント
15 エレメント列
16a 上止具
16b 下止具
17 噛合部材
17a 頭部
17b 拡大部
17c 頸部
18 固定部材
19 筒状シート材
19a 溶着部
20 洗浄用開口部
21 スライドファスナー(気密防水性スライドファスナー)
22 引掛けリング
E 周縁部
Claims (5)
- 柔軟性を有する材料からなる外側袋体2と、外側袋体2の内部に配置されて、柔軟性を有する材料からなり、内部に液体が充填される内側袋体3とを備え、
前記外側袋体2が、該外側袋体2の少なくとも一部に取り付けられたスライドファスナー4を有し、該スライドファスナー4の取付け箇所で、前記外側袋体2が開閉可能に構成されており、
前記スライドファスナー4が、四面の側面部分9a~9dのうちの互いに隣接する三面の側面部分9b、9c、9dに延びて、残りの側面部分9aと区画する各角部10a、10dに至る手前で終端し、
前記外側袋体2が、該外側袋体2の底部を構成する底面部分7と、該外側袋体2の頂部を構成する頂面部分8と、前記底面部分7及び前記頂面部分8のそれぞれの周縁部Eに連続して該外側袋体2の周囲を構成する周面部分9とを有し、前記外側袋体2の周囲が四隅に角部10a~10dを有し、前記周面部分9が、各角部10a~10dで区画される四面の側面部分9a~9dからなり、
前記内側袋体3が、収縮状態にて平面視で方形状を有し、該内側袋体3が、内側袋体3の周囲の各縁部3a~3cを中央部3d上に折り重ねてなる折重ね姿勢であり、
外側袋体2が、四面の側面部分9a~9dのそれぞれの頂面側半部と底面側半部とを相互に重ね合せた状態で、側面部分9a~9dのそれぞれを、頂面部分8と底面部分7との間に挟み込んで外側袋体2の内部側に折り込んでなる側面折込み姿勢であり、
前記側面折込み姿勢の外側袋体2の内部で、該外側袋体2の内部側に折り込まれた側面部分9a~9dと底面部分7との間に、前記折重ね姿勢の内側袋体3が敷設されて配置されており、
前記外側袋体2が、該外側袋体2の内部と外部とを連通させる外側連通管5を有し、前記内側袋体3が、前記外側連通管5内に挿入可能であって該内側袋体3の内部と外部とを連通させる内側連通管6を有し、側面部分9bの底面部分7側に外側連通管5が設けられて なる液体輸送用容器。 - 前記内側袋体3が、互いに対応する位置での前記外側袋体2の内周長さとの差が±1%以内の外周長さを有してなる請求項1に記載の液体輸送用容器。
- 前記スライドファスナー4が、気密防水性スライドファスナーである請求項1又は2に記載の液体輸送用容器。
- 前記内側袋体3が、軸線方向の一端部および他端部のそれぞれを液密に密閉した筒状シート材19からなる請求項1~3のいずれか一項に記載の液体輸送用容器。
- 前記内側袋体3が、一回の使用で廃棄されるディスポーザブルタイプである請求項1~4のいずれか一項に記載の液体輸送用容器。
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