JP2017137112A - 青果物保護用の緩衝体 - Google Patents

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Abstract

【課題】青果物を収容して保護する青果物保護用の緩衝体について、通気を確保し青果物を傷め難いものを提供する。【解決手段】 この緩衝体1は青果物の配置部2と上下の開口部3と2つの連通空間4とを備え、各連通空間4は開口部3と配置部2とを連絡し、各連通空間4は青果物の開口部2側への移動を規制する規制部7を備え、配置部2の内側面は、上下に伸び互いに並列に配置された畝をなす複数の弾性部5を備え、弾性部5の夫々は弾力性を有し配置部2の径内方向へ凸状に隆起し、配置部2にて隣り合う弾性部5間の谷間が青果物を迂回し配置部2の上下の通気を確保する通気部6をなし、弾性部5は柔軟なプラスチックシートにて形成され内部に気体が充填された小胞であり、隣り合う弾性部5間はシール部sにシールされ、シール部sは弾性部5同士を連結し且つ通気部6を形成し、規制部7が連通空間4と配置部2との間の通気を確保する副通気部9を備える。【選択図】 図3

Description

本願発明は、青果物保護用の緩衝体に関する。
商品価値が高く傷みやすい果物や野菜、芋などの青果物は、傷まないように紙製や発泡スチロール製の緩衝シート(特許文献1)で包んだり、専用のトレー(特許文献2)へ収容した上で、梱包箱に箱詰めされるのが一般的である。
しかし、桃やメロンなど丸い果物では、保護シートに包んでも丸みを帯びたものであり、転がりやすく箱詰めの際など、落として傷めてしまうことがある。
また、上記トレーでは複数の青果物を纏めて扱うことを主眼とするものであり、転がり防止にはなるものの、青果物を個別に取り扱う扱い易さを損なわずに保護しようとするものではない。
更に、特許文献1及び2において、梱包箱内で果物の露出する部分が多く、梱包箱との接触により果物が傷む危惧があった。また仮に特許文献1に示すような柔らにされた紙材では、外部から力を受けることによって果物は傷み易い。その反面紙材を硬質なものにしたり厚くしたりすると、紙材との直接の接触により果物を傷める懸念が生じる。
そこで本発明の発明者は、近年酒瓶などの割れ物を収容して運搬時の破損から当該割れ物を保護するのに多用されている緩衝体に着目した。この緩衝体は、ポリエチレンなどのプラスチックシートを二重にすると共に両シート間へ気体を封入してシールしたものである(特許文献3〜5)。
本発明の発明者は、当該緩衝体を用いれば、封入された気体のクッション性を生かし、外部からの力に対して青果物も十分に保護することができると考えたのである。
実開平6−81976号公報 実用新案登録第3037004号公報 特開2000−7036号公報 特許第3899101号公報 特許第4128583号公報
一方、果物や野菜などの青果物は、収穫後も植物として呼吸をしている。
上記引用文献3〜5に示す緩衝体は密閉性が高く収容した物に対する通気を確保するという観点はない。従って上記緩衝体をそのまま青果物の保護に利用すると、通気が遮断されて却って傷み易くなるという危惧がある。
例えば特許文献3に示されたものは、前方に開口部を有する内外二層の気密性
円筒体から形成される瓶体搬送用包装体であって、内外層を長さ方向に接合して形成され、瓶体の胴部を包被挾持する長さ方向区画室と、長さ方向区画室の前部及び後部に設けられた、前部円周方向および後部円周方向区画室と、前部円周方向区画室の前方に設けられ、前部円周方向区画室に折り返し可能な先端区画室と、包装体の内外層間に設けた空気注入口から注入される空気を各区画室に供給する連通部と、包装体の長さ方向側辺部に設けた把手から構成されることを特徴とする瓶体搬送用包装体であり(特許請求の範囲)、ワイン等の瓶類を安全に搬送できる緩衝作用を有する。
特許文献3において、内層1と外層2とを長さ方向接合部5によって接合することによって形成した長さ方向区画室6の断面形状がどのようなものか不明であるが、内層1の内側において、仮に長さ方向接合部5にて接合された部分が円筒体である瓶体搬送用包装体の径外方向に後退する溝状のものであったとしても特許文献3の図3を見れば長さ方向接合部5は後方開口部3bの内径部分(後部円周方向区画室8の内径部分)に寸断されて、瓶の外周面と後方開口部3bとの間の通気は遮断されている。即ち後部円周方向区画室8が空気注入時に膨張して瓶体の底部を保護し、図2に示すように、瓶体の底部が後方開口部3bから抜け出ないように瓶体の底部周縁を包被挾持するように大径の区画室を形成しており(段落0011)、長さ方向接合部5は上記後部円周方向区画室8の内径部分にて寸断され包装体の後端(後端周縁接合部4a)まで伸びていない(図1)。また当該遮断により、前方開口部3aと後方開口部3bとの間の通気も遮断されている。
従って、この瓶体搬送用包装体を青果物に利用しようとしても、植物に必要な通気を十分確保しているとは言えず、呼吸せず通気を必要としない瓶体の搬送包装体の域を出ないものである。
引用文献4へ示されたものは、対向する、通気性の無い軟質樹脂シート同士の一部をシールすることにより、内部に空気を封入することによって緩衝効果を生ずる小胞が集合した平面状緩衝材を形成し、上記の平面状緩衝材を折り、一部を接着することにより、内部に保護対象物を収納するための空間部を形成した立体状緩衝材において、上記の小胞は、上下方向に形成された短冊状のものであって、上記の平面状緩衝材には、上記の小胞が複数、左右方向に並列して設けられており、これらの各小胞には、小胞の外部から内部に空気を封入するための空気導入口が、小胞の1つにつき1箇所設けられているものであり、立体状緩衝材は、側部緩衝面と端部緩衝面とを有し、側部緩衝面は、上記空間部の側方に配位されたものであり、端部緩衝面は、上記側部緩衝面の下端において上記の平面状緩衝材を折り返すことにより、空間部の下方に配位されたものであり、上記の平面状緩衝材の折り返しは、上記の側部緩衝面と端部緩衝面との間における折目線にてなされたものであって、上記の端部緩衝面が、上記の側部緩衝面の上端方向へと折り込まれたものであり、上記の折り込みは、上記の端部緩衝面における折目線において端部緩衝面が折り曲げられてなされたものであって、上記の各折目線は、上記の小胞と直交するようにして形成されたものであり、上記の各折目線において部分シールが形成されたものであり、この部分シールは、小胞の一部におけるシートが接着されたものであって、小胞の内部における空気の流通が妨げられない立体状緩衝材である(請求項1)。
引用文献4に示されたものにおいて、空気の充填された隣り合う小胞間の境界(シール部)は、小胞の厚み方向について凹んだ後退部分であり小胞の伸びる方向に沿って伸びるものである。
しかし、引用文献4に示されたものは、被収容物挿入のための開口部を1つだけ備えるもの即ち袋状に形成されたものであり(図1、図9及び図12)、この引用文献4のものも、包装材内外の通気を確保しようという観点はなく、当該通気を確保する手段は見当たらない。
更に、特許文献5に示されたものは、フラットなシートに複数の空気室を設け、前記シートを折り曲げてその折り曲げにより対向する縁同士を接着して袋状とし、前記空気室は、その折り曲げ部を挟んで一方の面と他方の面に連続する空気室 を複数有するとともに、前記一方の面と他方の面に連続する各空気室をそれぞれ気密に閉じた空気注入式緩衝包装材構造において、上記フラットなシートの縁に凹部を形成し、その凹部を、上記袋状を成すシートの底部の端部に位置させて上記縁同士の接着により穴としたことを特徴とする空気注入式緩衝包装材構造である(請求項1)。上記凹部 は、上記フラットなシートの対向する両側縁のうち一側縁に形成され、前記フラットなシートは、前記凹部の位置で折り曲げられて前記両側縁間を結ぶ折り曲げ部を形成し、その折り曲げ後における上記一方の面の前記一側縁と上記他方の面の前記一側縁 とを接着することにより前記底部とするとともに、前記一方の面の前記両側縁間を結ぶ端縁と前記他方の面の前記両側縁間を結ぶ端縁とを接着して、前記一方の面の他側縁と前記他方の面の他側縁との間を開口する袋状としたものである(請求項2)。
この引用文献5に示されたものも、空気室即ち空気の充填された隣り合う小胞間の境界(シール部)は、小胞の厚み方向について凹んだ後退部分であり、小胞の伸びる方向について伸びる。
しかし、引用文献5に示されたものも、被収容物を挿入する開口部を1つのみ備えるもの即ち袋状に形成されたものであり(図1、図9及び図12)包装材内外の通気を確保しようという観点はなく、当該通気を確保する手段は見当たらない。
本発明は、収容した青果物に対して緩衝体外部との通気性を確保することにより、青果物保護用の緩衝体として適切なものを提供して上記問題の解決を図る。
本発明は、内部に青果物を収容して青果物を保護する青果物保護用の緩衝体であって、次の構成を採るものを提供する。
即ち、この青果物保護用の緩衝体は、前記青果物を配置する配置部と、配置部を挟んで上下に開口する開口部と、少なくとも2つの連通空間とを備え、前記連通空間の夫々は、前記開口部の夫々と前記配置部とを連絡するものであり、前記各連通空間は、青果物が前記配置部から前記開口部側へ移動するのを規制する規制部を備え、前記配置部の内側面は、複数の弾性部を備え、前記各弾性部は、一方の前記連通空間から他の一方の前記連通空間に向けて上下に伸び且つ互いに並列に配置された畝をなし、前記弾性部の夫々は、弾力性を有すると共に前記配置部の径内方向へ凸状に隆起するものであり、前記配置部において隣り合う前記弾性部同士の間の谷間が、前記青果物を迂回して前記配置部の上下の通気を確保する通気部をなすものであり、少なくとも前記弾性部は、1枚又は2枚以上の柔軟なプラスチックシートにて形成され内部に気体が充填された小胞であり、隣り合う前記弾性部間はシール部にシールされて気密に画され、前記シール部は前記弾性部同士を連結すると共に前記通気部を形成し、前記規制部が前記連通空間と前記配置部との間の通気を確保する副通気部を備える。
また、本発明では、前記規制部は、前記連通空間を前記配置部よりも狭いものとし、前記規制部は、複数の副弾性部を備え、前記各副弾性部は、前記配置部から前記開口部へ向けて上下に伸び且つ互いに並列に配置された畝をなし、前記副弾性部の夫々は、弾力性を有すると共に前記連通空間の径内方向へ向けて凸状に隆起するものであり、隣り合う前記副弾性部同士の間の谷間が、前記副通気部をなすものであり、前記副弾性部は、1枚又は2枚以上の柔軟なプラスチックシートにて形成され内部に気体が充填された小胞であり、隣り合う前記副弾性部間は副シール部にシールされて気密に画され、前記シール部は前記副弾性部同士を連結すると共に前記副通気部を形成する。
更に、本発明では、前記緩衝体の本体は、上下両端を開口する筒状に形成され、
前記本体の内周面に前記弾性部の夫々が形成され、前記規制部の夫々は、上下両端を開口する筒状に形成され、前記規制部の一方は、前記本体の内部へ重ねられ、前記規制部の他の一方は、前記本体の内部へ重ねられて、前記規制部の一方よりも下方側へ前記規制部の一方と間隔を開けて配置され、中空の前記各規制部の内部が前記各連通空間をなすものであり、本体の前記開口側へ規制部の前記開口側が重なることにて前記開口部を形成するものであり、前記本体内部において上方の開口側の前記規制部の下端が、前記配置部の上端を規定すると共に前記配置部へ配置された青果物の上方への移動を規制する当たりをなし、前記本体内部において下方の開口側の前記規制部の上端が、前記配置部の下端を規定すると共に前記配置部へ配置された青果物が下方の開口部側へ移動するのを規制する当たりをなすものである。
また更に本発明では、青果物保護用の緩衝体は、1枚又は2枚以上の柔軟なプラスチックシートの一部をシールして形成され且つ、内部へ気体が充填されて略一方向に伸びる複数の小胞を備えた1枚の気泡緩衝材を用いて、構成されたものであり、前記気泡緩衝材は、前記小胞を互いに並列に配置するものであり、隣接する前記小胞同士は、前記シールにて気密に画されると共に互いに連結されて前記気泡緩衝材の表裏両側において隆起する畝をなし、前記気泡緩衝材は、上下方向を前記小胞の伸びる方向とするように丸められ、丸められて対峙する端辺同士を結合して筒状体とされたものであり、前記筒状体の上端と下端とが開口するものであり、前記筒状体の内周面側へ隆起する前記畝を配置部の前記弾性部とし、前記筒状体の上端側と下端側の夫々を前記開口から前記筒状体の内側へ折り込むことにより形成された折り込み部の夫々が、前記規制部をなし折り目を前記開口部の縁とするものであり、前記折り込み前に前記筒状体の外周面側へ向け隆起していた前記畝の一部を前記折り込みにより前記連通空間の内周面から隆起する前記副弾性部とする。
本発明は、青果物保護用の緩衝体において、通気部により配置部内の青果物を迂回して配置部内の上下の通気を確保することができる。更に本発明は、青果物の上下の移動を規制する規制部に邪魔されることなく、副通気部によって、開口部と配置部との間の通気を確保することができる。従って、本発明は、少なくとも配置部の上下の両規制部が備える上記副通気部と、上記通気部とにより、上下の両開口部間の通気を確保できたものである。
また、本発明では、上記2つの開口部の形成により連通空間を通じ青果物と緩衝体外部との通気を確保できる。特に上記通気部及び副通気部により上記配置部の青果物に遮断されずに両連通空間間も連絡でき、一方の開口部と他の一方の開口部との間の通気を確保できたものであり、青果物に新鮮な空気をより円滑に通すことができる。また、弾性部のなす畝により配置部内側面と青果物との接触面を低減して、緩衝体との接触による青果物の損傷を抑制した。
また、既存の気泡緩衝材を利用することにより、簡便に上記青果物用の緩衝体を提供できた。
更に、実施の形態レベルにおいて、筒状体である緩衝体の上端側及び下端側の双方は、次に述べる形状を呈する。ここでは特に当該形状によるメリットの大きな上記下端側を中心に説明する。
緩衝体の上記下端側について、副弾性部間の上記シール部(副シール部)は、気泡緩衝材の他の部分より強く、気体の充填によっても長さが殆ど変わらない。一方柔軟な小胞自体は気体の充填によって膨らんでいる。その上折り込まれることにて隣り合う上記シール部同士については手繰り寄せられ当該両シール部の間の部分が相対的に上記シール部の下端よりも上方へ後退する。従って、平らな板や台の上面に緩衝体を立てて置いても、上記後退により、互いに隣接するシール部同士の間の部分について折り込み部の折り目が上方へ湾曲し当該上面との間に隙間を空ける。このため当該上面と下端側の開口部との間にて通気が確保される。
また更に、上下2つの開口部の形成により通気性を確保しつつも、筒状にした気泡緩衝材の両端を内側に折り込むことにて形成された上記規制部は、当該折り込みの幅分配置部を両開口部から遠ざけ、開口部を通じて青果物が外部と接触するのを阻むことができる。そして、当該折り込み部により二重にされた筒状体の外周を、握り部として握ることができ、握りの負荷から青果物を遠ざけつつ緩衝体へ収容した青果物を持ち運ぶことができる。上記緩衝体は小胞にて構成された軽量の気泡緩衝材にて形成されたものであるが、並列された小胞の結合により掴んでも崩れ難い自立性があり、その上緩衝体は折り込み部により二重にされているのでより潰れ難いものとなっている。このため、筒状体外周の青果物直近即ち配置部の外側を掴まなくても、内側に青果物の配置部のない上記握り部を掴んで緩衝体を型崩れさせずに持つことができるのである。
従って、折り込み部を内包する筒状体の外周部分を握り部として、梱包箱へ詰める作業の際にも青果物への負荷を極めて小さくすることができた。また、作業中、前後何れの当該握り部を掴んで青果物を多少振るようなことがあるとしても規制部により青果物が外部へ脱落し難い。
更にまた上記自立性にて上記筒状体の一端を底面とし他の一端を上面として立てることにより緩衝体単独でも青果物を所望の位置に安定した状態に置くことができる。
(A)は本発明に係る青果物保護用の緩衝体を形成するに適した気泡緩衝材の展開正面図、(B)は(A)の略平面図、(C)は(B)の気泡緩衝材を筒状に丸めて固定した略平面図。 (A)は図1(C)の気泡緩衝材の拡大縦断面図、(B)は(A)の気泡緩衝材の下端側を折り込んで青果物を収容した状態を示す拡大縦断面図。 (A)は図2(B)の気泡緩衝材の上端側を折り込んで青果物保護用の緩衝体として完成させた状態を示す拡大縦断面図、(B)は(A)の平面図、(C)は(A)のX−X略端面図、(D)は(A)のY−Y略端面図。
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態を説明する。
説明の便宜上、各図において、Uは上方、Bは下方を示す。
(青果物保護用の緩衝体1の基本構成)
図3(A)へ示す通り、本発明は、内部に青果物H(一点鎖線で示す。)を収容して青果物Hを保護する青果物保護用の緩衝体1を提供する。この緩衝体1において、対象とする青果物に限定はないが、特に表面全体が丸みを帯びた青果物の保護に適する。
緩衝体1の本体は、中心軸の伸びる方向を上下方向とする筒状に形成され、上下両端の夫々に開口部3を備え、内部に配置部2を備える。
そして、上下2つの開口部3の夫々は、2つの連通空間4の夫々にて配置部2と連絡する。
以下、各部の構成について順に説明する。
(配置部2)
配置部2は、筒状の緩衝体1へ収容された青果物Hを、配置する部位である。
図3(A)へ示す通り、配置部2は、上下の開口部3から間隔を開けた位置に設定されている。この例では、配置部2は、上方の開口部3(以下必要に応じて上方開口部3と呼ぶ。)と下方の開口部3(以下必要に応じて下方開口部3と呼ぶ。)の両開口部3からほぼ等距離に配置されている。但し、配置部2は上方開口部3に偏るものであっても下方開口部3に偏るものであってもよく、青果物の種類や梱包箱などの他への梱包の必要に応じて変更可能である。
配置部2の内側面は、複数の弾性部5を備える。各弾性部5は、一方の連通空間4から他の一方の連通空間4に向けて伸びる。複数の弾性部5同士は互いに並列に配列された畝をなす。この例では、複数の弾性部5同士は互いにほぼ平行に配置されて上下に伸びる。
弾性部5は、1枚又は2枚以上の柔軟なプラスチックシートにて形成され内部に気体が充填された小胞であり、弾性部5の夫々は、弾力性を有すると共に配置部2の径内方向へ凸状に隆起する。
配置部2は、弾性部5にて青果物Hを弾性保持することができる。
配置部2は、配置部2に収容された青果物Hを迂回して配置部2の上下の通気を確保する通気部6を備える。
通気部6は、配置部2において隣り合う弾性部5同士の間の谷間である。より具体的には、上記小胞は、隣り合う弾性部5間をシール部sにてシールし気密に画すことで形成される。このシール部sが弾性部5同士を連結すると共に上記谷間即ち上記通気部6を形成するのである。
(連通空間4)
連通空間4の夫々は、上記の通り、開口部3の夫々と配置部2とを連絡する。即ち、図3(A)へ示す下方の連通空間4は、下方開口部3と配置部2とを連絡し、上方の連通空間4は、下方開口部3と配置部2とを連絡する。
この例では、各連通空間4は、平面視において規制部7に囲まれた空間である。規制部7は、青果物Hが配置部2から開口部3側へ移動するのを規制し、収容した青果物Hを配置部2へ確実に保持させる。青果物Hの配置部2への保持は、専ら弾性部5の弾力性によるものとして良いが、規制部7の上記規制によるものとしても良い。特にこの例のように弾性部5の弾力性と規制部7の上記規制の双方にて果物Hを配置部2へ保持するのが好ましい。
規制部7は、連通空間4と配置部2との間の通気を確保する副通気部9を備える。
具体的には、各規制部7は、筒状の緩衝体1の本体内部において、配置部2の上下に配置された筒状の部材であり、緩衝体1の本体の内部へ重ねられ、径方向について連通空間4内を配置部2内よりも狭いものとする。筒状で中空の規制部7の内側が上記の通り連通空間4をなすのである。
尚、規制部7は、緩衝体1の本体と一体に形成しても良く、当該本体と別体に形成して前記本体へ固定するものとしても良い。
上方開口部3側の規制部7の下端と下方開口部3の規制部7の上端との間には間隔が開けられている。上記の上方開口部3側の規制部7の下端と下方開口部3の規制部7の上端との間が上記配置部2をなしている。即ち緩衝体1の本体内部において上方開口部3側の規制部7の下端が、配置部2の上端を規定すると共に配置部2へ配置された青果物Hの上方への移動を規制する当たりa2をなす。また、前記本体内部において下方開口部3側の規制部7の上端が、配置部2の下端を規定すると共に配置部2へ配置された青果物Hの下方への移動を規制する当たりa1をなす。
規制部7は、複数の副弾性部8を備える。各副弾性部8は、配置部2から開口部3へ向けて上下に伸びる。各副弾性部8は、互いに並列に配置された畝をなす。副弾性部8は、1枚又は2枚以上の柔軟なプラスチックシートにて形成され内部に気体が充填された小胞であり、副弾性部8の夫々は、弾力性を有すると共に連通空間4の径内方向へ向けて凸状に隆起する。
隣り合う前記副弾性部8同士の間の谷間が、上記副通気部9をなすものである。隣り合う副弾性部8間は副シール部sにシールされて気密に画されている。副シール部sは副弾性部8同士を連結すると共に上記副弾性部8同士の間の谷間即ち上記副通気部9を形成する。
(青果物保護用の緩衝体1形成に適した素材)
図1(A)(B)へ示す通り、本発明の青果物保護用の緩衝体1は、1枚の気泡緩衝材fを用いて作成することができる。気泡緩衝材fは、1枚又は2枚以上の柔軟なプラスチックシートの一部をシールして形成されたものである。気泡緩衝材fは、内部へ気体が充填されて略一方向に伸びる複数のセル即ち複数の小胞f1を備える。
気泡緩衝材fは、複数の小胞f1を互いに並列に配置するものであり、隣接する小胞f1同士は、シール部sにシールされて気密に画されると共に互いに連結され、各小胞f1が気泡緩衝材fの表裏両側において隆起する畝をなす。
上記の気泡緩衝材f自身は、複数枚の柔軟なプラスチックフィルムを重ね当該プラスチックフィルム同士を部分的に接着して形成したウエブについて、図1(A)の左右方向を長手方向とする当該ウエブを当該長手方向について所定の間隔に裁断したものである。
前述のシール部sは、互いに重ねられた上記フィルム同士の上記接着にて形成された接着部である。シール部sは、ヒートシールや接着剤を用いることによって形成することができる。
上記の気泡緩衝材fは、例えば特開2015−013668に示す装置を用いて形成することができる。
上記ウエブには、流体封入用の多数の小胞f1が上記ウエブの上記長手方向に多数配列形成され、当初各小胞f1に導通する気体通路部f3が上記ウエブの長手方向に沿って配置されている。各小胞f1は、逆止弁f2を介して気体通路部f3と連絡しており、気体通路部f3へ導入された気体は各小胞f1へ送られる。各小胞f1へ充填された気体は、逆止弁f2によって流出を阻止される。この例では小胞f1へ充填される気体は空気である。但し、空気以外の気体を小胞f1へ充填するものとしても実施できる。例えば、前記空気以外の気体として不活性ガスを採用することができる。
この例では、上記ウエブは、2枚のプラスチックフィルムを重ねて上記シール部sにて接着したものである。この他、上記ウエブは、1枚のプラスチックフィルムを2つ折りにして重ねて、上記シール部sにて接着したものであってもよい。
シール部sは、上下に伸びる複数の縦シール部s1と、下部において左右横方向へ伸びる下横シール部s2と、上部において左右横方向に伸びる上横シール部s3とにて、上記小胞f1の夫々を画している。詳しくは、小胞f1間に位置する縦シール部s1は隣り合う小胞f1同士を画している。上記ウエブの左端に位置する縦シール部s1は上記ウエブの左端の小胞f1の左端を封じ、上記ウエブの右端に位置する縦シール部s1は上記ウエブの右端の小胞f1の右端を封じ、下横シール部s2は各小胞f1の下端を封じ、上横シール部s3は各小胞f1の上端を封じる。各縦シール部s1と下横シール部s2と上横シール部s3とに象られた小胞f1は夫々独立した気泡である。この例では、2枚重ねにされたプラスチックフィル同士は、上横シール部s3よりも上方へ食み出す部分を備える。2枚重ねにされたプラスチックフィル同士は、当該食み出す部分の上端を左右横方向に伸びる外横シール部s4にて接着されている。当該食み出す部分は、上記上横シール部s3と外横シール部s4とにて画され左右横方向に伸びる、上記気体通路部f3を構成する。
但し、この例と異なり、各小胞f1へ気体を充填した後、上記食み出し部を裁断して気体通路部f3を取り除くものとしてもよい。
また、この例では、各小胞f1において、下横シール部s2と上横シール部s3との間へ下ポイントシール部s5と上ポイントシール部s6とが設けられ、2枚重ねにされた上記プラスチックフィルムを更に接着している。
各小胞f1内において、下ポイントシール部s5は下横シール部s2よりも上方に設けられたポイントシールであり、各小胞f1内において下ポイントシール部s5の左右はシールされておらず下ポイントシール部s5の上下の通気は確保されている。
各小胞f1内において、上ポイントシール部s6は上横シール部s3よりも下方であり且つ下ポイントシール部s5よりも上方に設けられたポイントシールであり、各小胞f1内において上ポイントシール部s6の左右はシールされておらず上ポイントシール部s6の上下の通気は確保されている。
上記の通り通気を確保しつつ上下方向について、各小胞f1は、上記下ポイントシール部s5と上ポイントシール部s6により、上中下の3つの区間に区切られている。
但し、下ポイントシール部s5と上ポイントシール部s6とを設けずに実施することも可能である。
上下方向について、下横シール部s2及び下ポイントシール部s5との間の幅と上横シール部s3及び上ポイントシール部s6との間の幅の両幅の合計は、下ポイントシール部s5と上ポイントシール部s6の間の幅よりも小さく、小胞f1における上記3つの区間のうち真ん中の区間の上下幅が、他の2つの部屋の上下幅の何れよりも大きい。
この例では、小胞f1における上記3つの区間を、便宜上、下から、下胞f11、中胞f12、上胞f13と呼ぶ。但し、上記の通り、下胞f11と中胞f12の間、更に中胞f12と上胞f13との間は、下ポイントシール部s5及び上ポイントシール部s6といったポイントシールが介されているだけであり気密ではなく、逆止弁f2を通じて気体通路部f3から小胞f1内へ導入された気体は上胞f13から中胞f12、下胞f11へと充填される。
(青果物保護用の緩衝体1の形成)
上記の気泡緩衝材fを丸めて、図1(A)(B)へ示す気泡緩衝材fの左端辺t1と右端辺t2とを結合し、図1(C)及び図2(A)へ示す通り筒状体とする。この結合は、左端辺t1側と右端辺t2側へ接着テープを貼るか或いは左端辺t1側と右端辺t2側とを接着剤にて接着することにより行うことができる。
そして、横方向に点在する上記複数の下ポイントシール部s5が呈する点線を折り目として、図2(A)へ太矢印で示す通り、上記筒状体の下端側を上記筒状体の内側へ折り重ねる。このように下胞f11を上記筒状体の内側へ折ることによって、当該下胞f11即ち折り込まれた折り込み部が下方開口部3側の上記規制部7となる。
図2(B)へ示す通り、上記折り込みにて下方開口部3側の上記規制部7を形成した後、上方開口部3側の規制部7形成前、気泡緩衝材fの上記筒状体の上方の開口から、当該筒状体の内部へ青果物Hを収容する。青果物Hは、図2(B)へ示すように先に形成された下方側の上記規制部7の上に配置される。青果物H配置後、横方向に点在する上記複数の上ポイントシール部s6が呈する点線を折り目として、図2(B)へ太矢印で示す通り、上記筒状体の上端側を上記筒状体の内側へ折り重ねる。このように上胞f13を上記筒状体の内側へ折ることによって、当該上胞f13即ち折り込まれた折り込み部が上方開口部3側の上記規制部7となる。図3(A)へ示す通り、下ポイントシール部s5における上記折り目が下方開口部3の縁をなし、上ポイントシール部s6における上記折り目が上方開口部3の縁をなす。
また、上記筒状体を立てて置くまで上下の区別はないので、上記上下の開口に拘ることなく、先に形成した一方の規制部7側と反対側の開口から青果物Hを配置部2へ挿入した後、上記折り込みにて他の一方の規制部7を形成すればよい。
上記筒状体の内周面側へ隆起する小胞f1の上記畝が配置部2の上記弾性部5となり、上記折り込み前に上記筒状体の外周面側へ向け隆起していた小胞f1の上記畝の一部が上記折り込みにより規制部7の内側から連通空間4へ向け隆起する上記副弾性部8となる。この例では、筒状体内側で上記中胞f12がなす畝が上記弾性部5とされ、折り込みにて上記下胞f11方と上胞13における内側に突出する畝が上記副弾性部8とされる。
(青果物Hの保護と通気)
本発明に係る青果物保護用の緩衝体1は、上下2つの連通空間4の形成により、各開口部3と配置部2に配置された青果物H表面(青果物Hの上下面)との間の直接の通気を確保する。
そして、図3(A)へ二点鎖線で示す通り、上記副通気部9が連通空間4と配置部2との間の通気を確保する。即ち、緩衝体1の内側にて、当たりa1,a2となる規制部7の端部と青果物Hの表面とが当接しても、副規制部9が連通空間4と配置部2との間に隙間を確保し、通気を遮断させない。筒状にされた上記緩衝体は、大局的にはほぼ円筒を呈するが、図1(A)〜(C)へ示す通り縦に配列された12個の小胞は、図3(C)へ点線で示す通り、正確には端面が12角形といった多角形の筒である。前記多角形の各辺は略直線であり、隣接する当該辺同士は、交差してコーナーを形成している。当該コーナーが副通気部9の一部をなしている。即ち丸みを帯びた青果物H表面と直線の交差部分である上記コーナーとの間に隙間が生じ通気を遮断しない。この例では、図2(A)へ示す通り、気体通路部f3が上方の規制部7の下端よりも下方に突出し、下横シール部s2からはみ出る接着代(しろ)f4が下方の規制部7の上端よりも上方に突出する。気体通路部f3と接着代f4は、夫々上記多角形の断面形状を上下へ延長する傾向にあり、青果物H表面との接触により多少型崩れしても、通気を完全に遮断するものではない。但し、事前に気体通路部f3や接着代f4を除去しておけば、通気をより大きく確保することができる。また、縦に配列された小胞f1の数も12個に限定するものではなく、筒状にできると共に通気が確保できるものであれば、小胞f1は、11個以下の複数でも、14個以上であってもよい。
更に、図3(D)へ示す通り、配置部2内において隣り合う上記弾性部5の畝の間の谷間が通気部6として、青果物Hを迂回して青果物Hの上下の通気を確保する。
従って、上記図3(A)へ二点鎖線で示す通り、一方の開口部3(図3(A)において下方開口部3)から下方の連通空間4を入った外気は当該連通空間4の副通気部9を経て下方から配置部2内へ侵入することができる。そして配置部2内において通気部6を経て青果物Hの横を通り抜けて配置部2内の上部側へ出ることができる。配置部2の上部側へ出た外気は、配置部2上方の副通気部6から上方の連通空間4へ抜けることができ、上方の連通空間4から上方開口部3を経て緩衝体1外部へ排出される。
また、筒状体である緩衝体1の上端側も同様であるが特に下端側について、副弾性部8間の上記シール部sは、気泡緩衝材fの他の部分より強度が大きく、気体の充填によっても長さが殆ど変わらない。一方、柔軟な小胞f1自体は、気体の充填によって膨らんでいる上更に折り込まれることにて隣り合う縦シール部s1同士を手繰り寄せており、当該両縦シール部s1の間の部分は相対的に上記両縦シール部s1の折り目位置よりも上方へ後退している。従って、平らな板や台の上面Jに緩衝体を立てて置いても、図3(A)へ示す通り、上記後退により、互いに隣接する縦シール部s1同士の間の部分が、折り込み部の折り目位置にて上方へ湾曲しており、当該上面Jとの間に隙間dを空ける。この隙間dにて、当該上面Jと筒状体である緩衝体1の下方開口部3側の連通空間4との間の通気性が確保される。
上述の通り、開口部3と連通空間4とによる青果物Hの上下表面との直接の通気の確保と共に通気部6及び副通気部7を利用した迂回通気の確保により、一方の開口部3から他方の開口部3への大きな通気の確保を行うことができ、青果物Hの呼吸の確保をより確実に行える。
また、横断面視凸状の畝である弾性部5や更には副弾性部8は、青果物との接触面を小さく抑え、接触による損傷も抑制できる。
更にまた、筒状体にした気泡緩衝材fの上下両端を筒状体の内側に折り込むことによって形成された規制部7は、当該折り込みの幅分配置部2を両開口部3から遠ざけ、開口部3を通じて青果物Hが外部のものと接触するのを阻むことができる。例えば図3(A)へ示す通り、下方の規制部7は、緩衝体1を乗せた平らな板や台の上面Jから、青果物Hの上下の幅の半分よりも大きな幅分、上方へ青果物Hを遠ざけている。上方の規制部7も、上方開口部3から同様の幅分、青果物Hを下方へ遠ざけている。青果物Hを遠ざける上記の幅は例示であり、青果物Hの多さや形状、重さによって変更して実施すればよい。
そして、上記折り込み部即ち規制部7により二重にされた筒状体の外周を、握り部10として掴むことができ、握りの負荷から青果物を遠ざけつつ緩衝体1へ収容した青果物Hを持ち運ぶことができる。上記緩衝体1は小胞f1にて構成された軽量の気泡緩衝材にて形成されたものである一方、並列された小胞f1の結合により掴んでも崩れ難い自立性があり、その上緩衝体1は上記折り込み部により二重にされているのでより潰れ難いものとなっている。このため、図3(A)へ示す筒状体外周において配置部2の外側即ち配置部2を内包する内包部20を掴まなくても、内側が配置部4を内包しない即ち非内包部である上記握り部10を掴んで緩衝体を型崩れさせずに持つことができるのである。
従って、折り込み部を内包する筒状体の外周部分を握り部10として、梱包箱へ詰める作業の際にも青果物への負荷を極めて小さくすることができた。また、作業中、上下何れかの当該握り部10を掴んで緩衝体1を多少振るようなことがあるとしても規制部7により青果物Hが外部へ脱落し難いものとなっている。
また上記自立性にて上記筒状体の一端を底面とし他の一端を上面として立てることにより緩衝体1単独でも青果物Hを所望の位置に安定した状態に置くことができる。
図示の通り、果実など表面のほぼ全体が凸状に丸みを帯びた青果物Hを、収容して保護するのに適する。但し、保護する青果物Hは、球状のものに限定するものではなく、収容可能であれば、球状以外の形状のものを対象とすることも可能である。
(変更例)
図示した実施の形態において、緩衝体1は、一枚の気泡緩衝材にて形成するものとした。この他、複数の気泡緩衝材にて形成するものとしても実施できる。例えば、緩衝体1の本体と別体の気泡緩衝体にて規制部7の一方又は両方を形成するものとしても実施できる。両規制部7を緩衝体1の本体と別体に形成する場合、本体となる気泡緩衝材は表裏一方の面からのみ弾性部5が突出する畝をなすものとし、当該畝を内側にして丸めて筒状にすればよい。この場合規制部7となる気泡緩衝材も表裏一方の面からのみ弾性部5が突出する畝をなすものとし、当該畝も内側にして丸めて筒状にすればよい。そして、筒状にされた上記本体の内側へ接着剤や接着テープにて筒状の規制部7を張り合わせばよい。
1 緩衝体
2 配置部
3 開口部
4 連通空間
5 弾性部
6 通気部
7 規制部
8 副弾性部
9 副通気部
f 気泡緩衝材
f1 小胞
f2 逆止弁
f11 下小胞
f12 中小胞
f13 上小胞
s シール部
s1 縦シール部
s2 下横シール部
s3 上横シール部
s4 外横シール部
s5 下ポイントシール部
s6 上ポイントシール部
t1 左端辺
t2 右端辺
H 青果物

Claims (4)

  1. 内部に青果物を収容して青果物を保護する青果物保護用の緩衝体であって、
    前記青果物を配置する配置部と、配置部を挟んで上下に開口する開口部と、前記配置部と前記開口部との間に配置された規制部とを備え、
    前記規制部は、青果物が前記配置部から前記開口部側へ移動するのを規制するものであり、
    前記配置部の内側面は、複数の弾性部を備え、
    前記各弾性部は、上下に伸び且つ互いに並列に配置された畝をなし、
    前記弾性部の夫々は、弾力性を有すると共に前記配置部の径内方向へ凸状に隆起するものであり、
    前記配置部において隣り合う前記弾性部同士の間の谷間が、前記青果物を迂回して前記配置部の上下の通気を確保する通気部をなすものであり、
    少なくとも前記弾性部は、1枚又は2枚以上の柔軟なプラスチックシートにて形成され内部に気体が充填された小胞であり、隣り合う前記弾性部間はシール部にシールされて気密に画され、前記シール部は前記弾性部同士を連結すると共に前記通気部を形成し、
    前記規制部が前記開口部と前記配置部との間の通気を確保する副通気部を備えたことを特徴とする青果物保護用の緩衝体。
  2. 前記規制部は、前記配置部よりも径方向に狭いものであり、
    前記規制部は、複数の副弾性部を備え、
    前記各副弾性部は、前記配置部から前記開口部へ向けて上下に伸び且つ互いに並列に配置された畝をなし、
    前記副弾性部の夫々は、径内方向へ向けて凸状に隆起するものであり、
    隣り合う前記副弾性部同士の間の谷間が、前記副通気部をなすものであり、
    前記副弾性部は、1枚又は2枚以上の柔軟なプラスチックシートにて形成され内部に気体が充填された小胞であり、隣り合う前記副弾性部間は副シール部にシールされて気密に画され、前記シール部は前記副弾性部同士を連結すると共に前記副通気部を形成する請求項1記載の青果物保護用の緩衝体。
  3. 前記緩衝体の本体は、上下両端を開口する筒状に形成され、
    前記本体の内周面に前記弾性部の夫々が形成され、
    前記規制部の夫々は、上下両端を開口する筒状に形成され、
    前記規制部の一方は、前記本体の内部へ重ねられ、
    前記規制部の他の一方は、前記本体の内部へ重ねられて、前記規制部の一方よりも下方側へ前記規制部の一方と間隔を開けて配置され、
    前記本体内部において上方の開口側の前記規制部の下端が、前記配置部の上端を規定すると共に前記配置部へ配置された青果物の上方への移動を規制する当たりをなし、
    前記本体内部において下方の開口側の前記規制部の上端が、前記配置部の下端を規定すると共に前記配置部へ配置された青果物が下方の開口部側へ移動するのを規制する当たりをなすものであることを特徴とする請求項2記載の青果物保護用の緩衝体。
  4. 1枚又は2枚以上の柔軟なプラスチックシートの一部をシールして形成され且つ、内部へ気体が充填されて略一方向に伸びる複数の小胞を備えた1枚の気泡緩衝材を用いて、構成されたものであり、
    前記気泡緩衝材は、前記小胞を互いに並列に配置するものであり、
    隣接する前記小胞同士は、前記シールにて気密に画されると共に互いに連結されて前記気泡緩衝材の表裏両側において隆起する畝をなし、
    前記気泡緩衝材は、上下方向を前記小胞の伸びる方向とするように丸められ、丸められて対峙する端辺同士を結合して筒状体とされたものであり、
    前記筒状体の上端と下端とが開口するものであり、
    前記筒状体の内周面側へ隆起する前記畝を配置部の前記弾性部とし、
    前記筒状体の上端側と下端側の夫々を前記開口から前記筒状体の内側へ折り込むことにより形成された折り込み部の夫々が、前記規制部をなし折り目を前記開口部の縁とするものであることを特徴とする請求項3記載の青果物保護用の緩衝体。
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