JP7127774B2 - 作物収穫機 - Google Patents
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Description
右及び左の走行装置により支持された機体と、
圃場の作物を右側及び左側から挟持して圃場から持ち上げて、持ち上げた作物を斜め上側の後側に搬送する右及び左の搬送体を有する収穫部とが備えられ、
前記収穫部の前部が側面視で前記走行装置の前側に位置して圃場付近に位置し、前記収穫部の後部が側面視で前記走行装置の上側に位置するように、前記収穫部が前記機体の右部又は左部に前後方向に沿って支持されて、
前記収穫部により収穫される圃場の作物の列に隣接する収穫前の作物が、前記収穫部側の前記走行装置の前側の領域に入り込むのを防止する入り込み防止部材が備えられ、
前記入り込み防止部材は、
前記収穫部の前部と前記収穫部側の前記走行装置とに亘って前後方向に沿って配置されて、前部が前記収穫部の前部に取り付けられた前後向き部分と、
前記前後向き部分の後部から上側に延出されて、上部が前記収穫部に取り付けられた上下向き部分とを有する。
これにより、走行装置により収穫前の作物を踏み潰してしまう状態を少なくすることができて、作物収穫機の収穫性能の向上を図ることができる。
本発明によると、収穫部の前部が走行装置の前側に位置して圃場付近に位置し、収穫部の後部が走行装置の上側に位置するように、収穫部は側面視で斜めに配置される。
入り込み防止部材が前後向き部分と上下向き部分とを有することにより、入り込み防止部材の前後向き部分に、収穫部側の走行装置の前側の領域への作物の入り込みを防止する機能を発揮させながら、入り込み防止部材を収穫部に無理なく取り付けることができる。
前記収穫部が前記機体に昇降自在に支持されて、前記収穫部を昇降操作する昇降機構が備えられ、
前記入り込み防止部材が前記収穫部に取り付けられていると好適である。
これにより、圃場での旋回走行時や路上走行時に、入り込み防止部材を圃場や路面の突起物に接触させて破損してしまうような状態を避けることができる。
前記機体における前記収穫部側の前記走行装置の上側の部分に取り付けられて、前記収穫部により収穫される圃場の作物の列に隣接する収穫前の作物が、前記収穫部側の前記走行装置に接触するのを防止する接触防止部材が備えられていると好適である。
これにより、収穫前の作物が走行措置の横部分に接触して傷められる状態を少なくすることができて、作物収穫機の収穫性能の向上を図ることができる。
図1~図13において、Fは機体1の「前方向」を示し、Bは機体1の「後方向」を示し、Uは機体1の「上方向」を示し、Dは機体1の「下方向」を示している。Rは機体1の「右方向」を示し、Lは機体1の「左方向」を示している。
図1及び図2に示すように、右及び左のクローラ型式の走行装置2により、機体1が支持されており、機体1の前部の左部に収穫部3が設けられ、機体1の前部の右部に運転部4が設けられている。機体1の後部に分離部5が設けられ、機体1の右部に支持台6及び作業デッキ7が設けられている。
図1及び図2に示すように、収穫部3に、斜め向きの上下方向に沿った軸芯P1,P2周りに回転駆動される右及び左の第1搬送体11(搬送体に相当)が備えられている。
実A2及び屑が回収コンベア10の後部から落下する際に、実A2は唐箕16の搬送風に抗して搬送コンベア14に落下する。屑は唐箕16の搬送風により飛ばされて排出コンベア15に乗るのであり、排出コンベア15に乗った屑が、排出コンベア15により後側に搬送されて圃場に放出される。
図12及び図13に示すように、圃場において、作物Aが多数の列L1~L5なるように植え付けられている。
この場合も前述と同様に、機体1の右側が作物Aの収穫を終了した領域(作物Aが存在しない領域)となり、機体1の左側に収穫前の作物Aが存在する領域となる。
図4,5,7に示すように、収穫部3において、右及び左の直線状の支持フレーム43が設けられている。右及び左の支持フレーム43に、右及び左のフレーム28,29が下向きに連結されており、右及び左のフレーム28,29の下部に亘って、支持フレーム30,44が左右方向に沿って連結されている。
図3,7,8,10に示すように、機体1の前部の左部に、4本の支柱35が連結されている。支柱35の上部に亘って、前後方向の右及び左の支持フレーム36が連結され、支柱35の下部に亘って、左右方向の右及び左の支持フレーム37が連結されている。
右の揺動支点部50及び右の揺動支持部38と、左の揺動支点部51と左の揺動支持部38との間に、作物Aが通過する通路Cが設けられている。
図5,6,7に示すように、負荷支持部72が、機体1における収穫部3の後部(揺動支点部50,51)の下側の部分と、収穫部3とに亘って接続されている。負荷支持部72において、第1支持部材73と第2支持部材74とが備えられている。
図2及び図11に示すように、運転部4の下部に、エンジン18が支持されている。エンジン18の動力が、伝動ベルト27から、第2搬送体12の駆動機構32、分離部5の回転体8,9、回収コンベア10、搬送コンベア14、排出コンベア15及び唐箕16に伝達されている。
図7,8,10に示すように、支柱35の下部に、右及び左の支持フレーム42が前後方向に沿って連結されており、伝動軸26が右及び左の支持フレーム42に左右方向に沿って支持されている。
図1,2,5,7に示すように、入り込み防止部材78が収穫部3に取り付けられている。入り込み防止部材78は、丸棒状に形成されて、前後向き部分78aと上下向き部分78bとが備えられている。
図1,2,5,7に示すように、機体1の左の横部の前部及び後部(機体1における収穫部3側の走行装置2の上側の部分に相当)に、接触防止部材79,80が取り付けられている。
後の接触防止部材80は、平面視で入り込み防止部材78の上下向き部分78bよりも外側(左側)に出ており、前の接触防止部材79の後部が、後の接触防止部材80の前部に接続されている。
前述の(圃場での収穫作業の形態)、図12及び図13に示すように、作物Aの列L1~L5に沿って機体1を前進させて、収穫部3により列L1~L5の作物Aを収穫する場合、機体1の右側が作物Aの収穫を終了した領域(作物Aが存在しない領域)となり、機体1の左側に収穫前の作物Aが存在する領域となる。
図1,2,3に示すように、機体1の左部に駆動機構32が支持されて、駆動機構32に、左右方向の軸芯周りに回転駆動される駆動スプロケット32aが備えられている。機体1の左部の前部に、回転輪55,56が左右方向の軸芯周りに回転自在に支持され、機体1の左部の後部に、回転輪57が左右方向の軸芯周りに回転自在に支持されている。
第2搬送体12の搬送始端部12aの後部分(回転輪56の部分)から搬送終端部12bに亘る部分が、側面視で略水平姿勢に配置されている。
図1及び図8に示すように、機体1の左部の上部に、前後方向に沿って支持フレーム58が支持されており、支持フレーム58に、多数の支持ロッド59が上下動自在に支持されている。
図1に示すように、収穫部3の前部が圃場に接する位置まで、収穫部3を下降操作した状態において、収穫部3は側面視で前部(第1搬送体11の搬送始端部11a)が低く、後部(第1搬送体11の搬送終端部11b)が高い斜めの姿勢に配置される。
図1及び図2に示すように、第1搬送体11の搬送終端部11b(揺動支点部51)の上部に、姿勢変更部62が連結されている。
ガイド部63は、上側及び下側の2組備えられており、第1搬送体11の搬送終端部11b(揺動支点部51)から第2搬送体12の搬送始端部12aに向けて、平面視で分離部5に近い側(右側)に斜めに傾斜して配置されている。ガイド部63において、分離部5に近い側(右側)の辺部が、案内部63aとなる。
爪体65は、従動スプロケット70を少し過ぎて作用姿勢に操作されると、作用姿勢に維持されながら従動スプロケット71から駆動スプロケット68に移動し、駆動スプロケット68に達すると非作用姿勢に操作される。
図1に示すように、収穫部3の前部が圃場に接する位置まで、収穫部3を下降操作した状態において、図8及び図9に示すように、姿勢変更部62は、側面視で第1搬送体11の搬送終端部11b(揺動支点部51)の上側の位置と、第1搬送体11の搬送終端部11b(揺動支点部51)から後側に離れた位置とに亘って配置されている。
図3及び図8に示すように、第2搬送体12の搬送始端部12aに対して、平面視で分離部5から遠い側(左側)の位置に、作物Aの株元A1を下側から受け止めて後側に案内する平板状の株元支持部76が配置されている。株元支持部76は、第2搬送体12の搬送始端部12aの後部分(回転輪56の部分)から、第2搬送体12の搬送始端部12aに沿って斜め下向きの前側に延出されている。
第1搬送体11の搬送終端部11bから第2搬送体12の搬送始端部12aへの受け渡し部分において、起立姿勢の作物Aが横倒れ姿勢に姿勢変更されるのであり、第1搬送体11の搬送終端部11bから横倒れ姿勢に姿勢変更された作物Aの株元A1が、第2搬送体12とガイドレール13との間に挟持される。
前述の状態での作物Aの流れについて、以下のように説明する。
姿勢変更部62の爪体65(無端回動体64)の回転により、作物Aの上部が爪体65の間に入り込むのであり、上部ガイド部82が作物Aの上部に接触する。
第1搬送体11の搬送終端部11bにおいて、右の揺動支点部50及び右の揺動支持部38と左の揺動支点部51と左の揺動支持部38との間の通路C(図7及び図10参照)を、作物Aが通過する。
機体1の前部の右部に収穫部3(第1搬送体11)、第2搬送体12及びガイドレール13を設けてもよい。
この構成によると、第2搬送体12及びガイドレール13の左側に分離部5が設けられる。機体1の前部の右部に、油圧シリンダ41及び負荷支持部72が設けられる。
収穫部3の右部に、入り込み防止部材78が取り付けられ、機体1の右の横部の前部及び後部に、接触防止部材79,80が取り付けられる。
2 走行装置
3 収穫部
11 第1搬送体(搬送体)
41 油圧シリンダ(昇降機構)
78 入り込み防止部材
78a 入り込み防止部材の前後向き部分
78b 入り込み防止部材の上下向き部分
79 接触防止部材
80 接触防止部材
A 作物
Claims (3)
- 右及び左の走行装置により支持された機体と、
圃場の作物を右側及び左側から挟持して圃場から持ち上げて、持ち上げた作物を斜め上側の後側に搬送する右及び左の搬送体を有する収穫部とが備えられ、
前記収穫部の前部が側面視で前記走行装置の前側に位置して圃場付近に位置し、前記収穫部の後部が側面視で前記走行装置の上側に位置するように、前記収穫部が前記機体の右部又は左部に前後方向に沿って支持されて、
前記収穫部により収穫される圃場の作物の列に隣接する収穫前の作物が、前記収穫部側の前記走行装置の前側の領域に入り込むのを防止する入り込み防止部材が備えられ、
前記入り込み防止部材は、
前記収穫部の前部と前記収穫部側の前記走行装置とに亘って前後方向に沿って配置されて、前部が前記収穫部の前部に取り付けられた前後向き部分と、
前記前後向き部分の後部から上側に延出されて、上部が前記収穫部に取り付けられた上下向き部分とを有する作物収穫機。 - 前記収穫部が前記機体に昇降自在に支持されて、前記収穫部を昇降操作する昇降機構が備えられ、
前記入り込み防止部材が前記収穫部に取り付けられている請求項1に記載の作物収穫機。 - 前記機体における前記収穫部側の前記走行装置の上側の部分に取り付けられて、前記収穫部により収穫される圃場の作物の列に隣接する収穫前の作物が、前記収穫部側の前記走行装置に接触するのを防止する接触防止部材が備えられている請求項1又は2に記載の作物収穫機。
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