JP7126164B2 - 加飾フィルム - Google Patents
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Description
(1)印刷層が設けられた基板と、前記印刷層の下面側に設けられたホログラム層と、を有し、前記基板は、xyz色度図における座標が0.2≦x≦0.4、0.2≦y≦0.4であり、加飾フィルムは可視光透過率10%未満となる領域の面積の割合が全体の80%以下で、且つ可視光透過率65%超となる領域の面積の割合が全体の50%以下となる。
(3)前記基板は、xyz色度図における座標が0.3≦x≦0.4、0.3≦y≦0.3であっても良い。
(5)前記ホログラム層が模様を有していても良い。
(6)前記ホログラム層が、網点状に配置された複数の金属点により形成され、隣接する金属点間の間隔は0.1mm以上であっても良い。
以下、本発明の実施形態に係る加飾フィルムFについて図面を参照しつつ説明する。図1に示す通り、加飾フィルムFは、印刷層Pが設けられた基板Sと、印刷層Pの下面側に設けられたホログラム層Hと、を有する。
基板Sは、フィルム状の基材である。基板Sとしては、透明な基材を用いることが好ましい。基板Sは、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリカーボネイト(PC)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)等のビニル系ポリマーを用いて形成したフィルムとすることができる。他にも、ポリエステル、ポリアミド等の線状ポリマーや、フッ素樹脂、ABS樹脂、COP樹脂等をフィルム状に形成して用いても良い。基板Sは、これらの材料の少なくともひとつを用いて形成されたフィルムである。基板Sは、単層のフィルムであっても良く、複数の材料を用いて形成された複数の層により構成されていても良い。
基板Sの一方の面には、印刷層Pが設けられている。印刷層Pは、インク等が印刷された層である。印刷層は、同一色のインクが一面に印刷されていても良いが、模様を有していると好ましい。模様は、色合いの濃淡により形成される模様が好ましい。このような模様の例としては、木目、石目、アニマル柄、幾何学模様などとすると良い。また、模様は、たとえば同一色で一面に印刷が施されている場合において、一部に、例えば点状に、印刷を施さないことにより形成しても良い。また、印刷層Pを基板Sの一部において設けても良い。印刷層Pに用いられるインクとしては、インクジェット印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、サーマルプリンタ等を用いたデジタル印刷等の各種印刷法に用いられるインクが挙げられる。
また、印刷層Pの下面側には、ホログラム層Hが設けられている。印刷層Pの下面側とは、視認者が加飾フィルムFを視認する側を上面とした場合、その反対側である。すなわち、視認者側からは、印刷層P、ホログラム層Hの順に積層されていることとなる。ただし、ホログラム層Hは印刷層Pに直接的に積層されている必要はなく、ホログラム層Hと印刷層Pの間に基板Sが設けられていても良い。ホログラム層Hは、角度依存性を有する。角度依存性とは、入射光の入射角を固定とし、受光角を可変とした場合、受光角により得られる反射光が異なる特性を示す。同様に、角度依存性とは、入射光の入射角を可変とし、受光角を固定とした場合においても、入射角により得られる反射光が異なる特性を示す。
以上のような本実施形態の加飾フィルムFの製造方法としては、以下の2つがある。
(1)ホットスタンプ法
(2)ラミネート法
以下、各製造方法について、個別に説明する。なお、以下の説明では、予め印刷層Pが設けられた基板Sに対して、ホログラム層Hを設ける方法について説明する。
ホットスタンプ法による加飾フィルムFの製造方法は、以下の工程を含む。
(a)基板Sの上に、転写箔11を載置する載置工程。
(b)転写箔11が載置された基板Sを、版を用いて加熱および加圧するホットスタンピング工程。
図3(a)に示す通り、載置工程では、基板Sの上に、転写箔11を載置する。後述のホットスタンピング工程において、基板Sと基板Sを押圧する版との間に空気が残ると、基板Sの真ん中部分で箔の転写が不良となりピンホールが生じる可能性がある。従って、上下動式の版を用いた場合には、ピンホールが生じないように基板Sの大きさを調整する必要がある。
図3(b)に示す通り、ホットスタンピング工程では、転写箔11が載置された基板Sを不図示の台上に配置し、金属製の版200を用いて、上方から押圧する。版200は、不図示の熱源に取り付けられているため、基板Sを加圧するとともに加熱する。版200は、熱盤とともに上下動する構成としても良いし、ローラ式の版200を加熱源に接続する構成としても良い。また、転写箔11および基板Sの供給体は巻回体としても良く、所定の大きさに裁断した転写箔11や基板Sとしても良い。
ラミネート法による加飾フィルムFの製造方法は、以下の工程を含む。
(a)基板Sに、ホログラム層Hを有した別基板を張り合わせるラミネート工程
ラミネート工程では、基板Sと、ホログラム層Hを有した別基板を張り合わせる。ホログラム層Hを有した別基板の基板としては、透明基板や紙を用いることができる。ホログラム層Hを有した別基板とは、予め所望の金属が蒸着されたラミネート用の基板である。具体的には、ホログラム層Hを有した別基板は、少なくとも、フィルム層、ホログラム層、および接着層を有する基板である。フィルム層は、ラミネート2のベースとなるフィルムであり、例えばポリエステルフィルムを用いることができる。
以上のような構成を有する本実施形態の加飾フィルムおよびその製造方法の作用効果を以下に説明する。
(1)印刷層Pが設けられた基板Sと、印刷層Pの下面側に設けられたホログラム層Hと、を有し、基板Sは、可視光透過率が10%以上65%以下となる部分を含み、xyz色度図における座標が0.2≦x≦0.4、0.2≦y≦0.4である。
(3)基板は、xyz色度図における座標が0.3≦x≦0.4、0.3≦y≦0.4である。
(5)ホログラム層が模様を有する
実施例1:鉄錆色
実施例2:紺鉄色
実施例3:灰色
実施例4:濃紺色
実施例5:薄藍色
実施例6:赤朽葉色
比較例1:ワインカラー
比較例2:翠色
比較例3:萌黄色
比較例4:紅紫色
上記実施例1~3、比較例1について、それぞれ印刷層の透明度が低い色、中間の色、高い色のフィルムを作成した。透明度が低い色のフィルムは、下層としてホログラム層を配置したときに、少ないながらもホログラム層が透けて見えるフィルムである。透明度が中間の色は、下層としてホログラム層を配置したときに、ホログラム層が透けて見えるものの、深み感を与えることができるフィルムである。透明度が高い色は、下層としてホログラム層を配置したときに、ホログラム層が透けて見え、ホログラムそのものの質感が大きく露呈するフィルムである。
実施例1の透過率21.3%のフィルム、実施例2の13.4%のフィルム、実施例3の透過率31.7%のフィルムに対して、それぞれ、無地のホログラム層を設けたフィルム、模様のあるホログラム層を設けたフィルム、ホログラム層を設けていないフィルムそのもの、を作成した。作成した9つのフィルムについて、分光光度計で積分球ユニットを用いて拡散反射スペクトルを測定した。測定した反射スペクトルを用いて、色彩計算プログラム(JIS Z 8722に準拠)により、光源D65及び視野2°におけるXYZ表色系の座標を算出した。計算結果を、CIE(国際照明委員会)が定めたXYZ表色系(CIE 1931 表色系)のxy色度図に計算結果をプロットしたものを図7に示す。
上記実施形態では、基板Sの一方の面に印刷層Pが設けられ、印刷層Pの下面にホログラム層Hが設けられている加飾フィルムFを例に説明した。ただし、加飾フィルムの構成は上記に限定されない。例えば図12(a)に示す通り、基板Sの一方の面に印刷層Pを設け、他方の面にホログラム層Hを設けても良い。また、加飾フィルムをラミネート方式で形成する場合には、図12(b)~(e)に示す加飾フィルムFを得ることができる。
P…印刷層
H…ホログラム層
M…金属点
11…転写箔
1a…フィルム層
200…版
Claims (6)
- 印刷層が設けられた基板と、
前記印刷層の下面側に設けられたホログラム層と、を有し、
前記基板は、xyz色度図における座標が0.2≦x≦0.4、0.2≦y≦0.4であり、
可視光透過率10%未満となる領域の面積の割合が全体の80%以下で、且つ可視光透過率65%超となる領域の面積の割合が全体の50%以下となる、加飾フィルム。 - 前記基板は、xyz色度図における座標が0.2≦x≦0.3、0.2≦y≦0.3である請求項1記載の加飾フィルム。
- 前記基板は、xyz色度図における座標が0.3≦x≦0.4、0.3≦y≦0.4である請求項1記載の加飾フィルム。
- 前記印刷層が模様を有する請求項1~3いずれか一項記載の加飾フィルム。
- 前記ホログラム層が模様を有する請求項1~4いずれか一項記載の加飾フィルム。
- 前記ホログラム層が、網点状に配置された複数の金属点により形成され、隣接する金属点間の間隔は0.1mm以上である請求項1~5いずれか一項記載の加飾フィルム。
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