JP2000218908A - 転写材、画像表示媒体および画像形成方法 - Google Patents

転写材、画像表示媒体および画像形成方法

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JP2000218908A
JP2000218908A JP1972599A JP1972599A JP2000218908A JP 2000218908 A JP2000218908 A JP 2000218908A JP 1972599 A JP1972599 A JP 1972599A JP 1972599 A JP1972599 A JP 1972599A JP 2000218908 A JP2000218908 A JP 2000218908A
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layer
image
diffraction structure
color
structure forming
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JP1972599A
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English (en)
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Kiyoshi Horie
潔 堀江
Atsushi Kijima
厚 木島
Takehide Kita
武秀 喜多
Noriyuki Ito
則之 伊藤
Naoaki Shindou
直彰 新藤
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回折構造(Optical Variable Device :OVD)画
像と同等の視覚効果を有する色彩表現の豊かな意匠性の
高い画像を、より簡便に形成可能とする転写材、画像表
示媒体および画像形成方法を提供する。 【解決手段】光回折構造転写部材は基材の片面上に剥離
層、着色層,光回折構造形成層(レリーフ形成層、反射
性薄膜層)、接着層が形成され、剥離層とは反対側の面
にバックコート層が形成され、着色層が色に応じて塗り
分けられており、これを被転写体に網点画像を転写・形
成し、画像表示媒体を得る。網点画像はカラー画像を構
成する各色毎の色と回折格子とから形成されたドット
(網点)で構成され、カラー画像と回折格子画像の両方
を見ることができ、画像表示媒体一枚ごとに異なる画像
が形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばIDカー
ド、クレジットカードや有価証券、証明書類等にホログ
ラム、回折格子などの光回折構造を有する画像を転写形
成するための転写材、画像表示媒体および画像形成方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光の干渉を用いて立体画像や
装飾画像を表現してなるホログラム、回折格子、また微
小なエリアに複数種類の単純な回折格子を配置して画素
とし、これら画素に基づく画像を表現するグレーティン
グイメージ、ピクセルグラムといった回折格子像などの
光回折構造(Optical Variable Device)を装飾性を付与
すること、偽造・変造・改竄などの不正を防止すること
を目的として、包装材、書籍、パンフレット、POP
(Point of Purchase)やクレジットカード、キャッシュ
カード、会員証・社員証・運転免許証などのIDカー
ド、商品券・小切手・金券・株券などの有価証券、パス
ポートや通帳、帳票類、証明書類等の物品の一部に形成
または貼着するなどして使用されている。これら大量複
製されたホログラム、回折格子などの光回折構造をこれ
らの物品に貼着するための方法としては、予めホログラ
ム、回折格子などの光回折構造からなる画像等を形成し
た転写箔を加熱した金属製の刻印と物品の間に配置し、
刻印で転写箔を物品に押圧するホットスタンプ方式によ
り物品に転写箔から光回折構造からなる画像等を転写形
成する方法が一般に用いられている。また、この他に上
記の刻印の代わりに、加熱されたロールを使用するロー
ル転写方式が採用されている。さらに、最近では、透明
ホログラム転写箔をオーバーコートとして使用したカー
ド類の提供が広まっており、この関連で、サーマルヘッ
ドを用いてホログラム転写箔を転写するサーマルヘッド
転写方式も利用されつつある。
【0003】図7は、従来のホログラム、回折格子など
の光回折構造からなる画像等を形成した転写箔60の構
成を模式的に示す断面図である。この転写箔60は、箔
状の基材61の片面上(図7では下側)に、剥離層6
2、光回折構造形成層63、光回折構造形成層63のレ
リーフ面63aを覆って反射性薄膜層63b、接着層6
4が形成されている。この転写箔を被転写体である上記
の物品に転写するには、基材61側からホットスタンプ
等により加熱押圧すると、接着層64を物品の表面に接
着し、基材61は剥離層62との界面で剥離する。この
剥離層62は、物品側に残り保護層として機能すること
から剥離性保護層と称することがある。ここで、転写後
に物品側に移行する各層(剥離層62、光回折構造形成
層63、反射性薄膜層64、接着層65)が転写層であ
る。しかし、この方法では同一の画像情報を大量に複製
し、同一形状に転写形成するものに適しているが、顔写
真や個人ID情報などの個々に異なる画像情報を形成す
ることはできなかった。
【0004】そこで、例えば特願昭63−113332
号で提案されているように顔料又は染料などを含む熱転
写層を有する転写材を用いて、任意の画像をサーマルヘ
ッド等を用いる熱転写によってドット状に網点画像とし
て形成する方法があり、個々に異なる情報をカード類に
容易に形成することが可能である。これらは単に目視可
能な画像を形成するものである。さらに特願平8−24
226号に提案されるようにR(レッド)・G(グリー
ン)・B(ブルー)のそれぞれの色に対応するホログラ
ム、回折格子などの光回折構造を形成した転写材を用い
て、RGBの各成分に分割した画像にそれぞれ対応させ
て、サーマルヘッド等を用いた熱転写方式によって、ド
ット状の網点画像を形成し、カラーホログラム画像やカ
ラー回折格子画像などの光回折構造(Optical Variable
Device)画像を得ることが可能である。すなわち、顔写
真や個人ID情報などの個々に異なる画像情報、任意の
画像は光学的撮影方法により得られるホログラムや回折
格子等の光回折構造の空間周波数と入射光の波長により
RGBの色調が決定されて、その観測位置が特定される
ものである。
【0005】図8は、後者の光回折構造を形成した転写
材70の構成を模式的に示す断面図である。この転写材
70は、基材71の片面上(図8では下側)に、剥離層
72、光回折構造形成層73、光回折構造形成層73の
レリーフ面73aを覆って反射性薄膜層73b、接着層
74が形成され、基材71のもう一方の面にはバックコ
ート層75が形成されている。このような光回折構造
は、例えばホログラムの場合では、光学的な撮影方法に
よって微細な凹凸パターンからなるレリーフ型のマスタ
ーホログラムを作成し、このマスターホログラムから、
電気メッキ法により凹凸パターンを複製したニッケル製
のプレス版を作成し、このプレス版を、光回折構造形成
層63となる樹脂層上に加熱・押圧する周知の方法によ
り、製造されている。
【0006】また、このホログラムとは異なり、微小な
エリアに複数種類の単純な回折格子を配置して画素と
し、これら画素に基づく画像を表現するグレーティング
イメージ、ピクセルグラムといった回折格子像も、上記
のホログラムと同様の方法で複製が行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のホロ
グラムもしくは回折格子といった光回折構造を形成して
なる転写材を用いて、微小面積で形成する網点画像を作
製する場合、光回折構造の原版となるマスター版のでき
具合(例えば回折効率など)や、レリーフ面を形成する
際のプレス条件(例えば、温度や圧力など)により、光
学効果を一定にするための調整に手間がかかり、また空
間周波数毎に版を作製するためコスト的にも負担が大き
くなるため、異なる空間周波数の光回折構造からなる網
点画像を用いる対象はカラーコピー防止対策など偽造・
変造を目的としたもので、それ以外はより安価で、とく
にPOPなどのアイキャッチ効果を狙うものはどの様な
位置角度からも画像が観察できることが望ましく、カラ
ーホログラム画像やカラー回折格子画像などの光回折構
造(Optical Variable Device :OVD)画像と同等の視覚
効果のあるものが望まれていた。
【0008】上記のように光回折構造(Optical Variab
le Device :OVD)画像と同等の視覚効果を有する色彩表
現の豊かな意匠性の高い画像を、より簡便に形成可能と
する転写材、画像表示媒体および画像形成方法を提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下の手段を特徴としている。請求項1の
発明の転写材は、支持体上に、剥離層、着色層、ホログ
ラムまたは回折格子を有する光回折構造形成層、反射性
薄膜層、接着層が順次形成されてなることを特徴とす
る。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1の転写
材において、着色層は単色の色材、又は2つ以上の異な
る色材からなる各色毎の交互に塗り分けにより形成され
てなることを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2の転写
材において、着色層はシアン、マゼンタ、イエローの各
色からなることを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の発明の転写材は、支持体
上に、剥離層、微細な凹凸状のホログラムまたは回折格
子のレリーフ面を有し、かつ着色してなる光回折構造形
成層が前記レリーフ面を反剥離層側に向けて形成され、
この光回折構造形成層の前記レリーフ面に反射性薄膜
層、接着層が形成されてなることを特徴とする。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項4の転写
材において、光回折構造形成層は単色の色材、又は2つ
以上の異なる色材からなる各色毎の交互に塗り分けによ
り形成されてなることを特徴とする。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項5の転写
材において、光回折構造形成層の着色はシアン、マゼン
タ、イエローの各色からなることを特徴とする。
【0015】請求項7に記載の発明は、請求項1又4の
転写材において、反射性薄膜層は、光回折構造形成層よ
り屈折率の大きな透過性薄膜層であることを特徴とす
る。
【0016】請求項8に記載の発明の画像表示媒体は、
基材上に反射性薄膜層、微細な凹凸状のホログラムまた
は回折格子のレリーフ面を有する光回折構造形成層、着
色層、保護層からなる微小面積のドット形状の網点画像
を形成してなることを特徴とする。
【0017】請求項9に記載の発明の画像表示媒体は、
基材上に反射性薄膜層、ホログラムまたは回折格子が形
成され、かつ着色してなる光回折構造形成層、保護層か
らなる微小面積のドット形状の網点画像を形成してなる
ことを特徴とする。
【0018】請求項10に記載の発明は、請求項8又は
9に記載の画像表示媒体において、網点画像は、この画
像により特定される個人、或いはこの画像を保持する画
像表示媒体の所有者又は使用者、発行者、作成者を特定
する固有情報であることを特徴とする。
【0019】請求項11に記載の発明は、請求項8又は
9に記載の画像表示媒体において、網点画像は、地紋・
細紋からなる文字、模様を構成してなることを特徴とす
る。
【0020】請求項12に記載の発明は、請求項8又は
9に記載の画像表示媒体において、網点画像はシアン、
マゼンタ、イエローの何れかで着色されたドットの組み
合わせからなるカラー画像であることを特徴とする。
【0021】請求項13に記載の発明は、請求項8又は
9に記載の画像表示媒体において、反射性薄膜層は、前
記光回折構造形成層より屈折率の大きな透過性薄膜層で
あることを特徴とする。
【0022】請求項14に記載の発明は、請求項8又は
9に記載の画像表示媒体において、網点画像の最小構成
は、ドット径5μm以上のドットであることを特徴とす
る。
【0023】請求項15に記載の発明の画像形成方法
は、支持体上に、剥離層、着色層、微細な凹凸状に形成
されたレリーフ面を有する光回折構造形成層とがレリー
フ面を反剥離層側に向けて形成され、この光回折構造形
成層のレリーフ面に反射性薄膜層、接着層が形成されて
なる転写材から微小面積のドット形状の網点画像を転写
形成してなることを特徴とする。
【0024】請求項16に記載の発明は、請求項15に
記載の画像形成方法において、着色層は単色の色材、又
は2つ以上の異なる色材からなる各色毎の交互に塗り分
けにより形成されてなることを特徴とする。
【0025】請求項17に記載の発明の画像形成方法
は、支持体上に、剥離層、微細な凹凸状のホログラムま
たは回折格子のレリーフ面を有し、かつ着色してなる光
回折構造形成層とがレリーフ面を反剥離層側に向けて形
成され、この光回折構造形成層の前記レリーフ面に反射
性薄膜層、接着層が形成されてなる転写材から微小面積
のドット形状の網点画像を転写形成してなることを特徴
とする。
【0026】請求項18に記載の発明は、請求項16に
記載の画像形成方法において、光回折構造形成層は単色
の色材、又は2つ以上の異なる色材からなる各色毎の交
互に塗り分けにより形成されてなることを特徴とする。
【0027】請求項19に記載の発明は、請求項15又
は17に記載の画像形成方法において、網点画像はシア
ン、マゼンタ、イエローの何れかで着色されたドットの
組み合わせからなるカラー画像であることを特徴とす
る。
【0028】請求項20に記載の発明は、請求項15又
は17に記載の画像形成方法において、反射性薄膜層
は、光回折構造形成層より屈折率の大きな透過性薄膜層
であることを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。図1は、一実施形態に係る光回折
構造転写部材20の構成を模式的に示す縦断面図であ
る。光回折構造はホログラムまたは回折格子を示す。こ
の光回折構造転写部材20は、基材21の片面上(図1
では下側)に剥離層22が形成され、この剥離層22上
には着色層23,光回折構造形成層24が形成されてい
る。また、基材21の剥離層22とは反対側(図1では
上側)の面には、バックコート層26が形成されてい
る。光回折構造形成層24は剥離層22とは反対側の面
には、レリーフ形成層24a、反射性薄膜層24bが設
けられており、この反射性薄膜層24b上には、接着層
25が形成されている。レリーフ形成層24aは、レリ
ーフ型ホログラムを構成する微細な凹凸パターンが形成
されたニッケル製のプレス版を、レリーフ形成層24a
上に加熱、押圧する等の周知の方法により形成可能であ
る。反射性薄膜層24bは、蒸着法またはスパッタリン
グ法等の周知の薄膜形成法により形成されている。上記
では光回折構造形成層24をレリーフ型ホログラムとし
た場合であり、そのほかに光回折構造を、例えばリップ
マンホログラム等のホログラムやグレーティングイメー
ジ、ピクセルグラムといった回折格子とする場合は、光
回折構造形成層24をその構造とすることができる。
【0030】基材21は、熱転写工程における熱圧で軟
化変形を生じない耐熱性と強度が要求される。基材21
の材料としては、例えばポリ塩化ビニル、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリ
スチレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール等
の合成樹脂、天然樹脂、紙、合成紙等から単独で選択さ
れたもの、あるいはこれらの中の複数が組み合わされた
複合体が使用可能である。またその厚さは転写部材とし
ての操作性、加工性を考慮して、2〜100μmのもの
が使用可能であるが、基材21の厚さが大きくなると熱
転写時のサーマルヘッドの発熱エネルギーを増大させる
必要があるため、サーマルヘッドの寿命を考慮すると、
2〜25μm程度とすることが好ましい。
【0031】剥離層22は、光回折構造形成層24をよ
り効果的に被転写体(図示しない)に転写するために設
けられたものであり、容易に基材21から剥離可能であ
ればよく、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、紫外線硬化性
樹脂、電子線硬化性樹脂のいずれでもよいが、柔軟性、
箔切れ性を考慮すると熱可塑性樹脂が好ましい。例を挙
げると、以下の配合比からなる組成物がグラビア印刷法
により、乾燥温度110℃、厚さ0.8μmで形成され
ている。 アクリル樹脂 …30部 ポリエステル樹脂 … 5部 トルエン …40部 メチルエチルケトン …40部 メチルイソブチルケトン …20部
【0032】剥離層22の材料としては、他に、熱可塑
性アクリル樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合樹脂、セルロース系樹脂、塩素系ポリプロピ
レン樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ニト
ロセルロース系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポ
リエーテル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等を単独ま
たは混合、或いは複合させて用いることができる。さら
に箔切れ性や耐摩性を考慮すると、石油系ワックス、植
物系ワックスなどの各種ワックス、ステアリン酸等の高
級脂肪酸の金属塩、シリコンオイル等の滑剤や、テフロ
ンパウダー、ポリエチレンパウダー、シリコーン系微粒
子やアクリルニトリル系微粒子などの有機フィラー、シ
リカ微粒子等の無機フィラーを添加することができる。
なお、剥離層22は基材21自体が剥離性を有している
場合、或いは基材21自体に離型処理を施してある場合
には設ける必要はない。ただし、その際には被転写体
(図示しない)に転写後の最外表面にあたる層(着色層
23または光回折構造形成層24)の耐摩擦性の向上、
或いは転写後に最外表面にあたる層に保護層を設ける必
要がある。剥離層の厚さは0.1〜20μmの範囲とす
ることができる。保護層を転写後に設ける場合は、特に
厚さは限定されない。
【0033】また、転写後の剥離層22の下層に位置す
る着色層23の耐光性が著しく劣る場合、すなわち光に
よる変褪色を防止する場合には、剥離層内に最大吸収波
長250〜400nmの紫外線吸収剤を添加してもよ
い。このような紫外線吸収剤としては、例えばフェニル
サリシレート、p−tert−ブチルフェニルサリシレ
ート、p−オクチルフェニルサリシレート等のサリチル
酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−
4−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
ドデシルオキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロ
キシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン等の
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキ
シ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’
−ジtert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール等
のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2−エチルヘキ
シル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレー
ト、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレ
ート等のシアノアクリレート系紫外線吸収剤等が挙げら
れる。また、TiO2 やZnO系などの微粉末の無機
紫外線遮蔽剤を用いることもできる。なお、紫外線吸収
剤の配合割合は、剥離層を構成する樹脂などからなる組
成物100重量部に対して、5〜40重量部の範囲でよ
い。
【0034】着色層23は、転写後形成後のカラーホロ
グラム画像やカラー回折格子画像などの光回折構造(Op
tical Variable Device : OVD)画像の色相を決定する層
であり、透明性を有する。ここでは、それぞれシアン
色、マゼンタ色の各色が着色層31,32としてグラビ
ア印刷法により塗り分けられており、乾燥温度110
℃、厚さ0.4μmで形成される。着色層23の例を挙
げると、 ○着色層31(シアン色) アクリル樹脂 …30部 ビクトリアブルー染料 … 3部 トルエン …40部 メチルエチルケトン …40部 メチルイソブチルケトン …20部 ○着色層32(マゼンタ色) アクリル樹脂 …30部 ローダミン染料 … 3部 トルエン …40部 メチルエチルケトン …40部 メチルイソブチルケトン …20部
【0035】着色層23を構成する材料としては、他
に、熱可塑性アクリル樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合樹脂、セルロース系樹脂、塩素系
ポリプロピレン樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系
樹脂、ニトロセルロース系樹脂、スチレンアクリレート
系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂
等を単独または混合、或いは複合させて用いることがで
きる。また、色材は色素番号00001〜06011の
スピロ化合物、フェロセン、フルオレン、フルギド、イ
ミダソール、ペリレン、フェナジン、フェノチアジン、
色素番号10001〜17020のポリエン(カロテ
ン、マレイン酸誘導体、ピラゾロン、スチルベン、スチ
リル)、色素番号20001〜28202のアゾ化合物
(ジチゾン、ホルマザン)、色素番号31001〜38
042のキノン(アクリドン、アントアオントロン、イ
ンダントレン、ピレンジオン、ビオラントロン)、色素
番号41001a〜44051のインジゴ(インジルビ
ン、オキシインジゴ、チオインジゴ)、色素番号500
01〜55112のジフェニルメタン、トリフェニルメ
タン(フルオラン、フルオレセイン、ローダミン)、色
素番号61001〜67616のポリメチン(シアニ
ン、ピリジニウム、ピリリウム、キノリニウム、ローダ
ニン)、色素番号70001〜76407のアクリジ
ン、アクリジノン、カルボスチリル、クマリン、ジフェ
ニルアミン、キナクリドン、キノフタロン、フェノキサ
ジン、フタロペリノン、色素番号80001〜8301
5んのポルフィン、クロロフィル、フタロシアニン、色
素番号91001〜91601のクラウン、スクアリリ
ウム、チアフルバレン等の色素を用いた染料、顔料など
が挙げられる。また、着色層23は酸化チタン、酸化珪
素、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、
硫酸バリウム、硫化亜鉛、フッ化マグネシウム、酸化ア
ルミニウム等の金属化合物の微粉末(1nm〜50μ
m)やカーボンブラック等をインキ中に分散させたもの
も用いることができる。なお、着色層23が透明または
半透明である場合には、可視領域に限らず、紫外線領域
や赤外線領域でも透明となるようにしてもよい。
【0036】さらに、主な具体的な各色の着色剤を挙げ
ると、シアンとしては、ビクトリアブルーレーキ、無金
属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファ
ストスカイブルーなどの顔料やビクトリアブルーなどの
染料があり、1種類又は2種類以上を組み合わせて用い
ることができる。マゼンタとしては、パーマネントレッ
ド4R、ブリリアントファストスカーレット、ブリリア
ントカーミンBS、パーマネントカーミンFB、リソー
ルレッド、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカ
ーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ローダミン
レーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキなど
の顔料やローダミンなどの染料があり、1種類又は2種
類以上を組み合わせて用いることができる。イエローと
しては、ジンクエロージンククロメート(亜鉛黄)、レ
モンイエロー(クロム酸バリウム)、ナフトーエロー
S、ハンザエロー5G、ハンザエロー3G、ハンザエロ
ーG、ハンザエローGR、ハンザエローA、ハンザエロ
ーRN、ハンザエローR、ベンジジンエロー、ベンジジ
ンエローG、ベンジジンエローGR、パーマネントエロ
ーNCG、キノリンエローレーキなどの顔料やオーラミ
ンなどの染料があり、1種類又は2種類以上を組み合わ
せて用いることができる。
【0037】また、着色層23を無色で、インキ中に蛍
光顔料や蛍光染料等の蛍光材料を分散したものとした場
合は、紫外光や赤外光を照射すると、着色層23は可視
光(RGB等)を発光させることができる。蛍光材料と
しては、紫外線(長波長紫外線:300〜400nm、
短波長紫外線:200〜300nm)により励起し、可
視光を発光する紫外線発光蛍光剤と、赤外線により励起
し、可視光を発光する赤外線発光蛍光剤があり、上記の
樹脂中に添加混合される。なお、蛍光剤の記述は、通
常、その組成によって表記し、主成分である母体結晶と
その中に分散した付活剤または発光中心に分け、(:)
で繋いでいる。例えば、ZnS:Mnは、母体結晶がZ
nSであり、付活剤がMnである。まず、紫外線発光蛍
光剤は紫外線により励起され、それよりも低いエネルギ
ー準位に戻るときに発するスペクトルのピークが青、
緑、赤等の波長域にあるもので、硫化亜鉛やアルカリ土
類金属の硫化物の高純度蛍光体に、発光をより強くする
ために微量の金属(銅、銀、マンガン、ビスマス、鉛
等)を付活剤として加えた後、高温焼成により得ること
ができる。母体結晶と付活剤の組み合わせにより、色
相、明るさ、色の減衰の度合いを調整することができ
る。このような紫外線発光蛍光剤としては、例えば、C
a2 B5 O9 Cl:Eu2+、CaWO4 、Z
nO:Zn2 SiO4 :Mn、Y2 O2 S:E
u、ZnS:Ag、YVO4 :Eu、Y2 O3 :
Eu、Gd2 O2S:Tb、La2 O2 S:T
b、Y3 Al5 O12:Ce等があり、単体又はこ
れらから数種を選択し混合して使用する。インキ中の紫
外線発光蛍光剤の重量率は検出器の受光素子の蛍光の検
知が可能であれば、とくに限定されない。
【0038】また赤外線発光蛍光剤は赤外光で励起し、
可視光を発光する赤外可視変換蛍光剤と、赤外光(80
0nm)で励起し、より長波長(980〜1020n
m)に発光するものがある。前者の赤外可視変換蛍光剤
は、非常に特殊な励起機構を持つ蛍光体であり、エネル
ギーの小さな赤外線の光子を複数個用いることにより可
視発光の励起を行う。これには二つのタイプの機構があ
り、一方は付活剤イオンの中の多段階の励起によるもの
であり、他方は増感剤からの複数回の共鳴エネルギー伝
達により、それぞれ高い励起とするものである。先のタ
イプはEr3+やHo3+を付活剤とする多くの母体結
晶で観測され、後のタイプは増感剤Yb3+が赤外線を
吸収し、多段階のエネルギー伝達によって発光中心のE
r3+、Tm3+、Ho3+等を高い準位に励起する。
例えばYF3 :Yb+Er、YF3 :Yb+Tm、
BaFCl:Yb+Erなどがある。また、後者の赤外
光(800nm)で励起し、より長波長(980〜10
20nm)に発光するものとしては、例えば、LiNd
0.9Yb0.1P4O12、LiBi0.2Nd0.
7Yb0.1P4O12、Nd0.9Yb0.1Nd5
(MoO4)4、NaNd0.9Yb0.1P4O1
2、Nd0.8Yb0.2Na5(WO4)4、Nd
0.8Yb0.2Na5(Mo0.5WO0.5)4、
Ce0.05Gd0.05Nd0.75Yb0.25N
a5(W0.7Mo0.3O4)4、Nd0.9Yb
0.1Al3(BO3)4、Nd0.9Yb0.1Al
2.7Cr0.3(BO3)4、Nd0.6Yb0.4
P5O14、Nd0.8Yb0.2K3(PO4)2等
がある。インキ中の赤外線発光蛍光剤の添加量は検出器
の受光素子の蛍光の検知が可能であれば、とくに限定さ
れない。
【0039】また上記以外にも昼間蛍光や有機系の顔料
や染料を使用することもできる。さらに蛍光材料以外に
も、紫外線を照射すると発光するフォトクロミック材
料、温度により色が変化する示温材料、有色透明な磁性
材料である鉄ガーネット、光の干渉を利用し、観察する
角度により色相が変化して見えるパール顔料などを用い
ることもできる。
【0040】光回折構造形成層24は光回折構造はホロ
グラムまたは回折格子からなる画像を記録してなるもの
であり、表面に凹凸のレリーフとして立体画像が記録さ
れてなるレリーフ型ホログラム、厚さ方向に画像が立体
的に記録されている体積ホログラム(リップマンホログ
ラム)等のホログラムやグレーティングイメージ、ピク
セルグラムといった回折格子を用いることができる。と
くに量産性とコストを考慮した場合、レリーフ型ホログ
ラムが好ましいが、光回折構造形成層24は必要な光学
画像を表現することが可能な光回折構造を選択すること
ができる。レリーフ型ホログラムとする場合、レリーフ
形成層24aの材料は、屈折率n=1.3〜1.5程度
で、エンボス成形性が良好でプレスむらが生じにくく、
明るい再生像が得られ、さらに剥離層22および反射性
薄膜層24bとの接着性が良好な樹脂が好適であり、た
とえば、以下の配合比からなる組成物が、グラビア印刷
法により、乾燥温度110℃、厚さ0.5μmで形成さ
れている。 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …25部 ウレタン樹脂 …10部 メチルエチルケトン …70部 トルエン …30部 また、レリーフ画像は、上記組成のレリーフ形成層24
aに対し、版面温度が例えば、165℃のプレス成型を
行うことにより形成される。
【0041】このような光回折構造形成層24の材料と
しては、レリーフ型ホログラムの場合は、プレス版によ
り成形可能であることが要求されており、熱硬化性樹
脂、熱可塑性樹脂、紫外線硬化性樹脂、電子線硬化性樹
脂のいずれでもよい。例を挙げれば、アクリル系樹脂、
エポキシ系樹脂、セルロース系樹脂、ビニル系樹脂等の
熱可塑性樹脂、反応性水酸基を有するアクリルポリオー
ルやポリエステルポリオール等にポリイソシアネートな
どを架橋剤として添加、架橋したウレタン樹脂や、メラ
ミン系樹脂、フェノール系樹脂等の熱硬化性樹脂、エポ
キシ(メタ)アクリル、ウレタン(メタ)アクリレート
等の紫外線硬化性樹脂あるいは赤外線硬化性樹脂を単
独、もしくはこれらを混合して用いることができる。ま
た、これに必要に応じて耐熱性の高い無機物のフィラー
を添加してもよい。さらにはラジカル重合性不飽和基を
有する熱成型性材料等が使用可能である。なお、上記以
外のものでも、ホログラムまたは回折格子などの光回折
構造からなる画像が形成可能な安定性を有する材料であ
れば使用することができる。
【0042】反射性薄膜層24bは、光線を反射する層
であって、たとえば、60nmの厚さのAl(アルミニ
ウム)が真空蒸着法によって形成されている。他の形成
法としては、スパッタリング法やイオンプレーティング
法等の薄膜形成法が適用可能であり、層厚としては10
〜150nmの範囲が好ましい。なお、反射性薄膜層2
4の材料としては、他に、例えばAu、Ag、Cu等の
金属反射性を有する物質が使用可能であり、また反射性
と透過性を合わせ持つ高屈折率の透明材料も使用可能で
ある。すなわち、反射性薄膜層24bは、屈折率がレリ
ーフ形成層24aよりも高く、透明性を有する材料が好
適で、上記材料の他に、たとえば、次の表1に示す無機
材料が使用可能となっている。
【0043】
【表1】
【0044】また、レリーフ形成層24aと反射性薄膜
層24bとの間に、透過性薄膜層を複数積層した多層膜
を設けてもよい。例えば低屈折率薄膜層と光屈折率薄膜
層を複数設けてなる多層膜層の場合には、膜厚や材質に
よって光学干渉を起こして色相が変化する光回折構造形
成層24とすることができる。この場合には再現される
色によっては着色層23を省略することも可能である。
着色層の代わりに薄膜を用いる場合には、薄膜形成手段
により薄膜を形成するが、パスタ加工法などの公知技術
を利用することができ、色毎に塗り分けを施された転写
材(リボン)を形成することができる。
【0045】接着層25は、たとえば、以下の配合比か
らなる組成物がグラビア印刷法により、乾燥温度110
℃、厚さ1.0μmで形成されている。 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …30部 ポリエステル樹脂 …20部 メチルエチルケトン …50部 トルエン …50部 この接着層25は、上記の他に、反射性薄膜層24bを
変質させたり冒すものでなければ通常用いられるもので
よく、例えば、アクリル系接着剤、ポリエステル系樹
脂、ビニル系樹脂などの単体あるいは共重合体を単独も
しくは混合して使用可能であるが、これらに限定される
ものではない。さらに接着層25はブロッキング防止お
よび箔切れ性を考慮して、石油系ワックス、植物系ワッ
クス等の各種ワックス、ステアリン酸等の高級脂肪酸の
金属塩、シリコンオイル等の滑剤、テフロンパウダー、
ポリエチレンパウダー、シリコーン系微粒子やアクリル
ニトリル系微粒子等の有機フィラー及びシリカ微粒子等
の無機フィラーを添加することもできる。なお、被転写
体側に接着層が設けられているような場合には、接着層
25を設けなくともよい。
【0046】バックコート層26は、サーマルヘッドを
用いて転写部材から被転写体に転写する際のスティッキ
ングを防ぎ、転写部材がサーマルヘッドに貼り付くこと
を防止するための層であり、また他にも転写部材を巻き
取り加工する際に、接着剤層と基材とのブロッキングを
防止するための層であり、例えば、以下の配合比からな
る組成物をグラビア印刷法により、乾燥温度110℃、
厚さ1.0μmに形成されている。 ビニル系樹脂 …50部 イソシアネート硬化剤 … 5部 シリコーンワックス … 1部 メチルエチルケトン …50部 トルエン …50部 なお、バックコート層26としては、光回折構造転写部
材がサーマルヘッドに貼り付くことを防止する機能を有
していれば通常用いられているものでよく、バインダー
としては、例えばアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、セ
ルロース系樹脂、ビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂、反応
性水酸基を有するアクリルポリオールやポリエステルポ
リオール等にポリイソシアネートなどを架橋剤として添
加、架橋したウレタン樹脂や、メラミン系樹脂、フェノ
ール系樹脂等の熱硬化性樹脂、エポキシ(メタ)アクリ
ル、ウレタン(メタ)アクリレート等の紫外線硬化性樹
脂あるいは赤外線硬化性樹脂を単独、もしくはこれらを
混合して用いることができる。また、必要に応じてこれ
にスリップ剤として各種界面活性剤、ポリエチレンワッ
クス、シリコンワックス等の滑剤、タルク等の充填剤を
添加したものが使用可能である。なお、バックコート層
26には、上記の材料以外にも、転写部材とサーマルヘ
ッドとの貼り付きを防止し、また転写部材を巻き取り加
工する際に、接着剤層と基材とのブロッキングを防止す
ることができる材料であれば、用いることができる。
【0047】上記の構成からなる光回折構造転写部材2
0を用いて、サーマルヘッド(図示しない)を用いた加
熱転写により二色からなる網点画像12を被転写体10
に転写形成することができる。被転写材10には、形状
はシートまたはカードの形態が用いられ、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリメタクリル
酸メチル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロ
ピレン、ポリビニルアルコールなどの合成樹脂、天然樹
脂または紙、合成紙などから選択され単独で用いられる
もの、或いは上記の材料から複数選択され組み合わされ
た複合体を使用することができる。本実施例では、白色
のポリカーボネートを使用した。図2は、上記の一実施
形態に係る光回折構造転写部材20の平面構成を示す平
面図であり、光回折構造転写部材20には二色の塗り分
け(以下着色エリア31、32)が塗り分けられてい
る。また光回折構造転写部材20の平面の一部には、公
知のサーマル転写プリンタ等の画像転写形成装置による
光回折構造転写部材20の送り機構を制御するためのレ
ジスターマーク33を設けることができ、このレジスタ
ーマーク33は回折格子で形成されている。レジスター
マーク33は回折格子以外に、光学的に検出可能であれ
ば、例えば遮光を利用したもの、反射光を利用したも
の、透過光を利用したもの、散乱光を利用したもの、特
殊な光源で発光又は吸収するものなどの公知の技術を用
いることができる。また上記以外にも電気的検出手段な
どの各種公知の手段を用いることができる。
【0048】本発明の光回折構造転写部材20を用いた
画像形成方法として、公知のサーマル転写プリンタを用
いた。サーマルヘッド(図示しない)を用いてカード等
の被転写体10に網点画像12を転写・形成し、図3に
示す画像表示媒体11を得た。この網点画像12はカラ
ー画像を構成する各色毎の色と回折格子とから形成され
たドット(網点)13で構成されてなり、カラー画像と
回折格子画像の両方を見ることができ、画像表示媒体一
枚ごとに異なる画像を形成することができる。
【0049】この画像形成には、形成する画像の濃淡を
網点面積の大小で表現されるように画像データ変換を行
い、それぞれ転写する網点面積に応じたサーマルヘッド
の発熱エネルギーの制御を行うことにより、所望の網点
面積を有する網点画像とすることができる。このように
熱集中型のサーマルヘッドを用いて、サーマルヘッドの
発熱エネルギーを増減させ、上記光回折構造転写部材2
0の所定の着色エリアを加熱し、形成する画像の色に応
じて網点面積の大小を制御することにより、回折格子と
カラーの網点画像12が転写形成される。なお、上記光
回折構造転写部材20は各色の着色エリアを順次形成し
た構成であるが、それぞれ使用する色毎に光回折構造転
写部材を作製し、マルチヘッドにより画像を転写形成す
ることも可能である。
【0050】また、この網点画像12を構成する各ドッ
ト13は、カラー画像を形成する場合の濃度表現として
面積階調で表現するため、ドット径は5μm以上で形成
することが好ましい。これは転写される転写層の厚みが
5μm程度であり、これ以下では多色を重ねて転写形成
した場合に、転写された周辺部が大きく変形するため、
画像の荒れ、ぼやけとなって観察されるので、形成され
る画像の品質の低下を招くおそれがある。上記のように
ドットの形状は丸形状が好ましいが、これ以外に矩形
状、三角形状、楕円形状などとすることも可能である。
【0051】上記のように網点画像12は、形成される
画像表示媒体11の用途に応じて、任意の画像情報を表
示することができることから、絵柄・写真・マーク・模
様などの画像に限らず、文字情報を網点によって構成さ
れたものにも利用することができる。例えば、IDカー
ド・パスポート・免許証・各種証明書などの各種情報媒
体の使用者又は所有者としての証明として形成される顔
写真、サイン、或いは記される者の氏名、固有のコード
番号、固有のマークなどの固有情報を網点画像として表
示することが可能である。また上記の各種情報媒体の作
成者・発行者などを特定する固有情報も網点画像として
表示することもできる。さらに上記の情報以外にも地紋
や細紋のような模様、絵柄など、従来デザインとして用
いられてきたものも網点画像として形成することができ
る。このように固有情報や特定情報の形成に利用するこ
とにより、偽造、改竄などの不正行為を防止する手段と
しての効果も有する。
【0052】この画像表示媒体11の網点画像12に
は、ホログラム或いは回折格子が含まれており、カラー
画像としてだけではなく、回折格子画像としての特性を
有する。この画像の観察方法は、従来のR(レッド)・
G(グリーン)・B(ブルー)のそれぞれの色に対応す
るホログラム、回折格子などの光回折構造を用いた網点
画像と異なり、特定の観察位置に制限されること無く、
画像を観察することができる。網点画像12を構成する
ホログラム、回折格子などの光回折構造の観察方法は、
例えば図4に示すように、画像表示媒体11の表面の天
頂方向45度から白色照射光42を照射し、正面の0度
の位置である観察点43で観察する。本発明では任意の
観察位置に応じて空間周波数、波長および入反射角を設
定することができる。
【0053】このように、本発明の画像表示媒体11の
画像形成方法は、その上面に形成する網点画像をRGB
分解画像の濃淡について網点面積の大小で表現するよう
にデータ変換を行い、そのデータに基づき、上記の光回
折構造転写部材を用いて被転写体である白色の塩化ビニ
ル製カードに公知のサーマル転写プリンタにより転写を
行い、それぞれ転写する網点面積に応じサーマルヘッド
の発熱ドット数を増減させることで、RGB網点分解画
像の転写・印字の各工程により作成した。
【0054】上記方法で作成した光回折構造形成画像
(ホログラム画像または回折格子画像)、すなわちホロ
グラム又は回折格子の網点からなる網点画像12を有す
る画像表示媒体41は、カラー画像を視域に特定される
ことなく、観察することができるとともに、従来のクレ
ーティングイメージ、ピクセルグラムといった回折格子
画像と同様の装飾効果を有し、かつ図4で示した特定し
た視域(光回折構造、任意の空間周波数を有するホログ
ラムまたは回折格子により規定される視域)で観察する
ことにより、光回折構造画像(網点画像12)を確認す
ることができた。
【0055】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。この第2の実施形態の光回折構造転写部材の構
成、被転写体および画像形成方法は、図1で示した上記
実施形態に記載の光回折構造転写部材の構造、被転写体
の種類および画像形成方法と同様であるが、ここでは、
図5に示す光回折構造転写部材50の反射性薄膜層24
を厚さ80nmのZnSとし、真空蒸着法により形成さ
れている。このZnSはホログラムを光らせるための反
射性材料であって、かつ被転写体の画像情報を透過する
ための透明材料である。ZnS以外には、上記した表1
に記載される材料から選択することができるが、透明
性、反射性を有する材料であれば用いることができる。
また着色層23をそれぞれシアン色、マゼンタ色、イエ
ロー色の3原色の色材を用いており、これら各色が着色
層51,52,53としてグラビア印刷法により塗り分
けられており、乾燥温度110℃、厚さ0.4μmで形
成される点で異なっている。また光回折構造転写部材2
0の平面の一部には、公知のサーマル転写プリンタ等の
画像転写形成装置による光回折構造転写部材50の送り
機構を制御するためのレジスターマーク54を設けるこ
とができ、このレジスターマーク54は回折格子で形成
されている。レジスターマーク54は回折格子以外に、
光学的に検出可能であれば、例えば遮光を利用したも
の、反射光を利用したもの、透過光を利用したもの、散
乱光を利用したもの、特殊な光源で発光又は吸収するも
のなどの公知の技術を用いることができる。また上記以
外にも電気的検出手段などの各種公知の手段を用いるこ
とができる。なお、着色層23の例を挙げると、 ○着色層31(シアン色) アクリル樹脂 …30部 フタロシアニンブルー顔料 …10部 トルエン …40部 メチルエチルケトン …40部 メチルイソブチルケトン …20部 ○着色層32(マゼンタ色) アクリル樹脂 …30部 パーマネントレッド4R顔料 …10部 トルエン …40部 メチルエチルケトン …40部 メチルイソブチルケトン …20部 ○着色層33(イエロー色) アクリル樹脂 …30部 ハンザイエロー顔料 …10部 トルエン …40部 メチルエチルケトン …40部 メチルイソブチルケトン …20部
【0056】ここでは、シアン、マゼンタ、イエローの
順に着色層51〜53を並べて形成したが、この順でな
くてもよく、画像形成に用いるプリンターの種類やシス
テム、用途に応じて、特定の色を多くしたり、適宜組み
合わせることができる。また黒色の画像を形成する場合
に、シアン、マゼンタ、イエローの3色を重ねることで
形成できるが、画像(網点)に部分的な厚さによる段差
を生じるなど不具合がある場合は、上記の3色以外にブ
ラック(B)の着色層を別途設けて、4色からなる着色
エリアを有する光回折構造転写部材とすることもでき
る。なお、上記と同様に光回折構造転写部材をそれぞれ
使用する色毎に作製し、マルチヘッドにより画像を転写
形成することも可能である。
【0057】この光回折構造転写部材50を用いた画像
形成では、形成する網点画像をRGB分解画像の濃淡を
網点面積の大小で表現するようにデータ変換を行い、そ
のデータに基づき、被転写材10に、例えば白色のポリ
塩化ビニル製カードに公知のサーマル転写プリンタを用
いて、それぞれ転写する網点面積に応じサーマルヘッド
の発熱ドット数を増減させることにより、光回折構造転
写部材50からRGB網点分解画像を転写・印字により
形成した。ここで、微小面積で形成した光回折構造(O
VD)画像は、良好な反射率が得られない場合には、図
6に示すような被転写材10の被転写面にアルミニウム
等の反射面14を設け、これを反射層とすることもでき
る。反射層により光回折構造(OVD)形成層24を透
過してきた光を反射することにより、高い光回折構造
(OVD)の効果を得ることができる。この被転写材1
0の反射層は、画像が形成される任意の位置に設けるこ
とができ、それには公知の蒸着転写箔を用いてもよい。
【0058】なお、比較例として、着色層が無い従来の
光回折構造転写部材を作製した。これは、2光束干渉法
で作成した単純回折格子をホログラムパターンとして使
用し、そのホログラムパターンは、それぞれ3原色であ
るRGB(R:レッド、G:グリーン、B:ブルー)の
リボンに対応した空間周波数を有する必要がある。ホロ
グラムパターンの空間周波数は、必要とする色の波長、
照射光の角度、および視域に応じて決定される。例えば
Rホログラムエリア、Gホログラムエリア、Bホログラ
ムエリアには、それぞれ次のような空間周波数を有する
ホログラムパターンが形成されている。 Rホログラムエリア…1140(line/mm) Gホログラムエリア…1310(line/mm) Bホログラムエリア…1540(line/mm) また、光回折構造転写部材の送り機構を制御するため
に、レジスタマークが同様にホログラムパターンで形成
されている。次いで、この画像表示媒体の観察方法を、
図4に基づき説明する。その観察方法は、例えば画像表
示媒体11の表面の天頂方向45度から白色照射光42
を照射し、正面の0度の位置である観察点43で観察す
る。この観察方法を前提として、RGBそれぞれの色
を、R光の波長620nm、G光の波長540nm、B
光の波長460nmと規定することにより、空間周波
数、波長および入反射角の関係式から、RGBそれぞれ
のホログラムエリアに形成されるホログラムパターンの
空間周波数を決定した。
【0059】本発明による画像形成体は、比較例の画像
表示媒体と比較した場合、本発明の光回折構造転写部材
を用いることにより、カード1枚毎に異なる光回折構造
(OVD)画像を形成することができ、微小面積の網点
からなる様々な色相のカラー画像として、また光回折構
造の反射光による、観測者の観る角度によらない、十分
なアイキャッチ効果が得られた。また、同様の画像形成
体を従来方式のプレス版を作製する際には、必要であっ
た別々に作製した異なる空間周波数のマスター版を交互
に面付けしなければならない等の手間を省くことができ
た。また、本実施例では2色の色材を使用したが、色数
を増やす事でより複雑かつ意匠性の高い画像を得ること
ができる。(図示しない) また第2の実施態様の方法で作製した光回折構造(OV
D)画像を有する画像表示媒体は、上記の効果に加え混
色表現が可能となり、より色表現が多彩な高品質な画像
を得ることができる。
【0060】
【発明の効果】以上の説明したように本画像表示体は光
回折構造(OVD)(ホログラムや回折格子)により個々
に異なる画像を被転写体に転写・形成することができ、
この網点画像はRGB画像データに応じたカラー画像と
して観察することができる。また、光回折構造(OVD)
を有する転写リボンの製造も簡単である。また、従来の
反射型転写リボンを用いた表示体と比べ、観測位置が決
定されることなく、より色表現の豊かな意匠性の高い画
像を得ることができる。さらには、光回折構造(OVD)
によるシアン、マゼンタ、イエローの画像データに応じ
た混色カラー画像の再現が可能であり、より多彩で高品
質な画像を得ることができる。これをIDカード・パス
ポート・免許証・各種証明書などの各種情報媒体1枚ご
とにそれぞれ異なる顔写真やID画像等の固有の情報を
偽造・変造・改竄などの不正行為の防止手段としての機
能を簡易に提供できるという効果をも奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光回折構造転写部材
20の構成を模式的に示す縦断面図である。
【図2】図1の光回折構造転写部材20の平面図であ
る。
【図3】本発明の画像表示媒体の一実施形態を示す概略
平面図である。
【図4】光回折構造転写部材により画像を転写・形成し
た画像表示媒体の観察方法を示す側面図である。
【図5】本発明の画像表示媒体の第2の実施形態を示す
概略平面図である。
【図6】本発明の被転写体を模式的に示す断面図であ
る。
【図7】従来のホログラム転写箔を模式的に示す縦断面
図である。
【図8】従来のホログラム転写箔を模式的に示す縦断面
図である。
【符号の説明】
10…被転写体 11…画像表示媒体 12…網点画像12 13…ドット(網点) 14…反射面 20、50…光回折構造転写部材 21…基材(支持体) 22…剥離層 24…光回折構造形成層 24a…レリーフ 24b…反射性薄膜層 25…接着層 26…バックコート層 31、32、51、52、53…着色エリア 33、54…レジスターマーク 42…白色照射光 43…観察点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 5/18 G02B 5/18 G03H 1/18 G03H 1/18 (72)発明者 伊藤 則之 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 新藤 直彰 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 2C005 HA01 HA04 HA06 HB02 HB03 HB10 JB02 JB08 JB09 JB14 JB19 JB25 KA37 KA48 LA11 LA20 LA30 LB16 2C068 AA06 AA15 AA22 BB01 BB04 BB08 BB18 BB27 BB33 BD04 BD23 BD49 2H049 CA05 CA08 CA09 CA22 CA28 2K008 AA13 FF12 FF13 FF14 GG05 3B005 EA12 EB01 EC30 FA04 FB25 FB26 FB47

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、剥離層、着色層、ホログラム
    または回折格子を有する光回折構造形成層、反射性薄膜
    層、接着層が順次形成されてなることを特徴とする転写
    材。
  2. 【請求項2】前記着色層は単色の色材、又は2つ以上の
    異なる色材からなる各色毎の交互に塗り分けにより形成
    されてなることを特徴とする請求項1に記載の転写材。
  3. 【請求項3】前記着色層はシアン、マゼンタ、イエロー
    の各色からなることを特徴とする請求項2に記載の転写
    材。
  4. 【請求項4】支持体上に、剥離層、微細な凹凸状のホロ
    グラムまたは回折格子のレリーフ面を有し、かつ着色し
    てなる光回折構造形成層が前記レリーフ面を反剥離層側
    に向けて形成され、この光回折構造形成層の前記レリー
    フ面に反射性薄膜層、接着層が形成されてなることを特
    徴とする転写材。
  5. 【請求項5】前記光回折構造形成層は単色の色材、又は
    2つ以上の異なる色材からなる各色毎の交互に塗り分け
    により形成されてなることを特徴とする請求項4に記載
    の転写材。
  6. 【請求項6】前記光回折構造形成層の着色はシアン、マ
    ゼンタ、イエローの各色からなることを特徴とする請求
    項5に記載の転写材。
  7. 【請求項7】前記反射性薄膜層は、前記光回折構造形成
    層より屈折率の大きな透過性薄膜層であることを特徴と
    する請求項1又4に記載の転写材。
  8. 【請求項8】基材上に反射性薄膜層、微細な凹凸状のホ
    ログラムまたは回折格子のレリーフ面を有する光回折構
    造形成層、着色層、保護層からなる微小面積のドット形
    状の網点画像を形成してなることを特徴とする画像表示
    媒体。
  9. 【請求項9】基材上に反射性薄膜層、ホログラムまたは
    回折格子が形成され、かつ着色してなる光回折構造形成
    層、保護層からなる微小面積のドット形状の網点画像を
    形成してなることを特徴とする画像表示媒体。
  10. 【請求項10】前記網点画像は、この画像により特定さ
    れる個人、或いはこの画像を保持する画像表示媒体の所
    有者又は使用者、発行者、作成者を特定する固有情報で
    あることを特徴とする請求項8又は9に記載の画像表示
    媒体。
  11. 【請求項11】前記網点画像は、地紋・細紋からなる文
    字、模様を構成してなることを特徴とする請求項8又は
    9に記載の画像表示媒体。
  12. 【請求項12】前記網点画像はシアン、マゼンタ、イエ
    ローの何れかで着色されたドットの組み合わせからなる
    カラー画像であることを特徴とする請求項8又は9に記
    載の画像表示媒体。
  13. 【請求項13】前記反射性薄膜層は、前記光回折構造形
    成層より屈折率の大きな透過性薄膜層であることを特徴
    とする請求項8又9に記載の画像表示媒体。
  14. 【請求項14】前記網点画像の最小構成は、ドット径5
    μm以上のドットであることを特徴とする請求項8又は
    9に記載の画像表示媒体。
  15. 【請求項15】支持体上に、剥離層、着色層、微細な凹
    凸状に形成されたレリーフ面を有する光回折構造形成層
    とがレリーフ面を反剥離層側に向けて形成され、この光
    回折構造形成層のレリーフ面に反射性薄膜層、接着層が
    形成されてなる転写材から微小面積のドット形状の網点
    画像を転写形成してなることを特徴とする画像形成方
    法。
  16. 【請求項16】前記着色層は単色の色材、又は2つ以上
    の異なる色材からなる各色毎の交互に塗り分けにより形
    成されてなることを特徴とする請求項16に記載の画像
    形成方法。
  17. 【請求項17】支持体上に、剥離層、微細な凹凸状のホ
    ログラムまたは回折格子のレリーフ面を有し、かつ着色
    してなる光回折構造形成層とが前記レリーフ面を反剥離
    層側に向けて形成され、この光回折構造形成層の前記レ
    リーフ面に反射性薄膜層、接着層が形成されてなる転写
    材から微小面積のドット形状の網点画像を転写形成して
    なることを特徴とする画像形成方法。
  18. 【請求項18】前記光回折構造形成層は単色の色材、又
    は2つ以上の異なる色材からなる各色毎の交互に塗り分
    けにより形成されてなることを特徴とする請求項17に
    記載の画像形成方法。
  19. 【請求項19】前記網点画像はシアン、マゼンタ、イエ
    ローの何れかで着色されたドットの組み合わせからなる
    カラー画像であることを特徴とする請求項15又は17
    に記載の画像形成方法。
  20. 【請求項20】前記反射性薄膜層は、前記光回折構造形
    成層より屈折率の大きな透過性薄膜層であることを特徴
    とする請求項15又17に記載の画像表示媒体。
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