JP2005506228A5 - - Google Patents

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転写用フィルムおよびセキュリティー・ドキュメント
本発明は転写用フィルムに関するものであり、具体的には、キャリア・フィルムに分離可能に配された転写層を含む熱転写用フィルム、および銀行券、通行証、身分証明書、小切手保証カード、クレジットカード等のセキュリティー・ドキュメントに関するものである。
転写用フィルム、特に熱転写用フィルムがよく知られている。周知の転写用フィルムは、転写層が、例えば、熱および圧力によって、キャリア・フィルムから担体に転写され、一般には、ホットメルト接着剤、または放射線硬化接着剤から成る接着層によって接着される。
特に、熱転写用フィルムは、例えば、銀行券、クレジットカード、身分証明書等のセキュリティー・ドキュメント、あるいはその他保護すべき物品にセキュリティー素子を貼付するのに広く用いられている。
明るい軟磁性顔料を有する磁気コーティングが施されたフィルムを備えるセキュリティー素子が、特許文献1に開示されている。また、特許文献1は、セキュリティー素子を用いたセキュリティー・ドキュメントも開示している。特に、市販の磁性顔料とは異なり、セキュリティー素子の偽造を非常に難しくする特性を有する軟磁性顔料を使用することにより、セキュリティー特性が強化されている。前記特性に加え、軟磁性顔料は、固有の明色を有する磁気層の形成に適した明色を有している。明色の磁気層は、固有の暗色または黒色を成す従来の磁気層と異なる。更に白色層を前記磁気層の上部および/または下部に配することにより、明度を向上することができる。
特許文献1が提案しているセキュリティー素子は、固有の暗色または黒色を成す従来の磁気層に白色保護層を配することにより容易に偽造できるという欠点がある。特許文献1のセキュリティー素子が偽造であるか否かは、磁気特性を詳しく調査するまで分からない。しかし、前記調査には、多くの場合、その場では実施することができない追加検査が伴う。例えば、発行小切手と併せて小切手保証カードが使用される場合、前記カードの目視チェック、および前記カードと小切手との署名のチェックが行われるのみである。偽造小切手保証カードの暗色または黒色磁気層に、明色または白色の保護層が配されていれば、容易に偽造を見破ることはできない。
キャリア・フィルム、および所定の波長を有する光を照射すると発光する顔料を含むラッカーから成る図形要素を表す装飾ラッカー層である、キャリア・フィルムから分離可能な転写層を備える転写用フィルムが特許文献2に開示されている。顔料を発光させる波長を有する光を照射することによって、担体に配されている転写層の真贋を識別することができる。
発光顔料を転写層に用いることにより、大幅に改善されたセキュリティー素子、または保護が強化されたセキュリティー・ドキュメントを提供することができるが、所定の励起波長を有する光を照射しないとセキュリティー素子の真贋をチェックすることはできない。従って、特許文献2の教示に基づくセキュリティー素子の真贋をチェックするためには、所定の励起波長を有する光を発する光源が必要である。前記のような光源は往々にして利用することができないため、かかるセキュリティー素子の真贋を常にチェックできるとは限らない。
光学的変化を遂げる材料および少なくとも1つの機械可読特性を有する多層転写材料が特許文献3に開示されている。光学的変化を遂げる材料として液晶材料またはパールラスター顔料 (Iriodin(登録商標))を用いることが好ましい。
ここでの欠点は、光学的変化を遂げる材料の視角による色彩の変化が不充分であり、保護すべきセキュリティー・ドキュメントまたは物品の高度なセキュリティー要件を満足することができないことである。
独国特許出願公開第4101301号明細書 独国特許出願公開第4313519号明細書 独国特許出願公開第19907697号明細書
従って、本発明の目的は、偽造をより困難にすると共に、肉眼で真贋の識別が可能なコーティングをセキュリティー・ドキュメントに施すことができる転写用フィルムを提供することである。本発明の別の目的は、偽造をより困難にするコーティングを施したセキュリティー・ドキュメントを提供することである。
本発明の更なる目的は、機能強化した偽造防止手段と改良を加えた装飾特性とを組み合わせることである。
本発明の目的は、金属コアを有する干渉性発色顔料を含み、色彩が視角によって変化する少なくとも1つの着色層を有し、キャリア・フィルムに分離可能に配された転写層を有する転写用フィルム、特に熱転写用フィルムを提供することにより達成される。
転写用フィルムの好ましい開発成果が、請求項2〜1に記載されている。
本発明の別の目的は、セキュリティー・ドキュメント、特に、銀行券、通行証、身分証明書、小切手保証カード、クレジットカード等に、層構造体を配することにより達成される。
セキュリティー・ドキュメントの好ましい開発成果が、請求項1〜2に記載されている。
本発明において、“視角”という用語は、観察者が転写用フィルムの転写層の着色層、またはセキュリティー・ドキュメントの着色層を見る角度を意味する。視角は前記フィルムまたはセキュリティー・ドキュメント表面に対する垂線と観察者の見る角度が成す角度を意味する。
換言すれば、視角0°は、観察者が転写用フィルムまたはセキュリティー・ドキュメントの表面を真上から見ることを意味し、例えば、視角80°は、非常に浅い角度で見ることを意味する。
観察者が受ける着色層の色彩の変化は、前記視角によって生じる。従って、視角によって色彩が変化する少なくとも1つの着色層を有する転写層を備えれば、セキュリティー・ドキュメントの真贋を容易にチェックすることができる。
かかるセキュリティー・ドキュメント、例えば、身分証明書またはクレジットカードは、傾けるだけで、即ち、視角を変えるだけで真贋をチェックすることができる。色彩が全く変化しない場合、または所定の変化が起きない場合、観察者は当該セキュリティー・ドキュメントが偽造されたものであると容易に判断することができる。
前記のように、本発明の非常に効果的な方法により、肉眼で、即ち、技術的装置を別に必要とせずに、いつでもチェックすることができるセキュリティー素子が提供される。
また、本発明により、見た目が美しく装飾的な転写層、または層構造体を提供することができる。例えば、本発明による転写用フィルムを用いて、会社の身分証明書にその会社のカラーに対応し、視角によって色彩が所定の変化を遂げる着色層を適用することができる。
以下の説明は、転写用フィルムの着色層、およびセキュリティー・ドキュメントに貼付される着色層の両方に当てはまる。
前記着色層は、視角によって着色層の色調をシフトまたは変化させる金属コアを有する干渉性発色顔料を含んでいる。金属コアを有する干渉性発色顔料は、パールラスター顔料と異なり、特有の濃い彩色によって識別される。従って、赤/金色、青/赤のような色彩の変化またはシフトが可能である。
更に、本発明に基づいて使用される干渉性発色顔料は、不透明な金属コアの採用により、被覆特性が非常に優れている。例えば、黒色磁気層のような暗色担体に対し、金属コアを有する干渉性発色顔料を確実かつ装飾的に被覆することができる。
前記金属コア表面の光の反射によってメタリック効果が得られ、更にコア端部の光の散乱効果が重畳される。金属コアを有する干渉性発色顔料の光学特性は、粒子の形状、粒径および粒径分布に依存する。顔料の粒子が大きいほど、即ち精細度が低いほど、および形状が一定であるほど、着色層の輝度および明度が高くなる。顔料粒子の精細度が低いほど、着色層の色調および色度が増す。
金属コアを有する干渉性発色顔料を使用した場合、明度は着色層と入射光とが成す角度および着色層と観察者とが成す角度に依存する。視角が光の入射角、即ち、視射角に略等しい場合、実質的に異なる場合と比較して、着色層が著しく明るく見える。着色層の明度の変化は、直接反射光と散乱光との比によって決まる。前記効果は粗い顔料を用いるほど顕著になる。
しかし、金属コアを有する干渉性発色顔料を使用する場合、光は適切な多層構造体によって複数回反射されるのみならず、適切な厚さを有する層によって反射された光ビームが互いに干渉するため、視角によって着色層の見掛けが変化する。
別の好ましい実施の形態によれば、前記着色層は金属コアを有する干渉性発色顔料に加え、別の顔料、好ましくは有色顔料も含んでいる。別の顔料を混合することにより、どのような色調も可能になり、例えば、カーボンブラックを混合することにより、より優れたカラーフロップ効果を得ることができる。
着色層が、例えば、金属コアを有する干渉性発色顔料および透明な有色顔料を含んでいる場合、着色層の観察者が受ける色印象は、着色層表面および干渉性発色顔料の金属コアで方向付けられた光の反射、前記金属コアの光の散乱効果、および前記有色顔料の光の吸収の組合せによって生じる。この場合、観察者が受ける色印象、即ち、着色層の見掛けは観察者が着色層を観察する視角に依存する。
視角が視射角に近い場合、観察者から見える着色層の見掛けは、観察者の目が反射光のビーム経路上にあるため、前記金属コアからの光の方向付けられた反射によって実質的に決定される。
観察者の目が反射光のビーム経路上にない場合、即ち、視角が視射角と大きく異なっている場合、金属コアから反射された光は極僅かしか観察者の目には届かず、観察者から見える着色層の見掛けは、主に前記散乱光および吸収光によって決定される。
前者の場合、着色層は明るく輝いて見え、後者の場合は有色顔料の原色に似た暗色に見える。
着色層の原色の色調も光の入射角によって変化する。これは、着色層を進む光の距離によるもので、入射角が浅いほど長く、従って吸収される光の量も多くなる。
周知のいかなるメタル効果顔料も金属コアとして使用することができる。前記メタル効果顔料は、アルミニウム、銅、亜鉛、金青銅、チタニウム、ジルコニウム、錫、鉄顔料、これらの合金顔料、および混合顔料から成るグループから選択されることが好ましい。
金属コアを有する干渉性発色顔料としては、米国、カリフォルニア州、サンタローザに所在するFlex Products社の濃色顔料、Chromaflair(登録商標)が適している。
この点に関し、金属コアを有する干渉性発色顔料は、TiO、Al、Fe、Cr、SnO、ZrO、CoFeまたはCO、およびこれらの混合物から成る群から選択される、1つまたは複数の有色金酸化物層を備えることができる。顔料の色は、金酸化物層または金属を備える層の層厚によって調整することができる。
適切な屈折率を有する干渉層、好ましくはガラス質層を金属コアと有色金属および/または金酸化物を担持する層との間に配することが好ましい。例えば、SiOの層をガラス質層として適用することができる。また、非化学量論的SiOが干渉効果をもたらす場合には、それをガラス質層として適用することができる。
アルミニウム・コアにアルミニウム顔料を複数コーティングし、好ましくはSiOから成る干渉層、次に、好ましくはFeから成る有色金酸化物層を配したものが非常に適している。
金属コアを有する干性発色顔料の彩色が濃いほど、視角による色彩の変化、即ち、変色またはカラーフロップが顕著になり、例えば、保護すべき書類の真贋を容易かつ確実に見分けることができる。前記好ましい顔料の使用により、セキュリティーが顕著に強化される他、装飾的な面も全体的に改良される。
前記金属コアを有する干渉顔料は、視角による色彩の変化を顕著にする他、被覆特性も優れている。この点において、着色層が上部に配される場合、一般には黒色または暗色の磁気層または磁気細片を被覆することができる。
使用可能な無機有色顔料は、例えば、酸化鉄顔料、緑色酸化クロム顔料、黄色クロム酸顔料、青色鉄顔料、赤色モリブデン酸顔料、群青色顔料、または混合色顔料などの 従来の無機有色顔料である。また、例えば、ニッケルチタンイエロー、クロムチタンイエロー、コバルトグリーン、コバルトブルー、亜鉛鉄ブラウン、クロム鉄ブラウン、マンガン鉄ブラック、スピネルブラック、あるいはカーボンブラックのような酸化混合相顔料も使用することができる。
従来の有機顔料を有機有色顔料として使用することができる。例えば、アセト酢酸アリリド、ベンズイミダゾロン、ナフトールAS、レーキβ−ナフトール染料などのモノアゾ顔料、例えば、縮合アゾ顔料またはジピラゾロンなどのジアゾ顔料、例えば、キナクリドン、ジオキサジン、ペリレーン、ジケドピロロピロール、イソインドリン、およびアントラキノン誘導体などの多環顔料、あるいは、例えば、銅フタロシアニンなどの金属顔料などが使用できる。
着色層の好ましい実施の形態によれば、前記顔料がラッカー層に埋め込まれる。ここにおいて、一般に使用され、それぞれの顔料に相溶性のラッカーであれば、どのようなラッカーでも前記ラッカー層のラッカーとして使用することができる。例えば、ポリエステル、不飽和ポリエステル、アクリレート等をベースとするラッカーを使用することができる。
別の好ましい実施の形態によれば、前記着色層の上部に保護層、好ましくは保護ラッカー層が配される。転写層が担体、例えば、セキュリティー・ドキュメントに貼付された後、前記着色層がカバー層によって覆われる。着色層は保護層によって機械的および化学的影響から保護される。前記保護層または保護ラッカー層は、無色である必要はなく、着色されていてもよい。前記保護ラッカー層は透明または実質的に透明である。
更に別の好ましい実施の形態によれば、前記キャリア・フィルムと転写層との間に離型層が配される。前記離型層は、例えば、転写用フィルムを加熱すると融解し、前記キャリア・フィルムと転写層とが分離するワックス層であってよい。前記配置により、キャリア・フィルムと転写層との間に分離層が配されたことになる。
更に別の好ましい実施の形態によれば、前記転写層が、前記キャリア・フィルムから遠い面に接着層を備えている。熱転写用フィルムを担体、例えば、セキュリティー・ドキュメントに貼付する際、熱転写用フィルムの接着層を前記担体に接触して配し、次いでキャリア・フィルム側から加熱および加圧する。
別の方法として、前記接着層を前記担体に配することもできる。この場合、例えば、保護層および着色層を備える転写層に接着層を配する必要はない。
好ましい実施の形態によれば、前記転写層が磁化可能層を備えている。この場合、磁化可能層の構成は、例えば、小切手保証カードおよびクレジットカードに通常用いられている構成であってよい。情報の格納および/または読出しを通常の方法で行うことができる。
本発明の好ましい開発成果によれば、前記転写層が、細長い形状を成している。
保護層および着色層を備える前記転写層を、例えば、署名層または署名細片の形状とすることができる。権限保持者の署名が前記署名細片に配される。
保護すべきセキュリティー・ドキュメントに情報が格納されると共に/または読み出される場合には、更に磁化可能コーティングが転写層に施される。この場合、前記磁化可能コーティングは、着色層の観察者から遠い側の表面に配されることが好ましい。
前記転写層において、前記着色層および随意的に配される磁化可能層は、保護層に対して領域の様式で画成しても差支えない。このことは、転写層を、例えば、小切手保証カードのプラスチック・カードに貼付する場合、保護層がプラスチック・カードの全表面を覆い、前記着色層および随意的に配される磁化可能層を細片状に画成することができることを意味する。前記細片は、前記プラスチック・カードの長手方向に互いに離間して平行に延びていることが好ましい。
前記説明は本発明によるセキュリティー・ドキュメントにも同様に適用される。
好ましい開発成果によれば、転写用フィルムは、キャリア・フィルム、離型層、保護層、着色層、および随意的な接着層がこの順に配された構造体から成り、転写層が、保護層および着色層を含んでいる。
好ましい開発成果によれば、転写用フィルムは、キャリア・フィルム、離型層、保護層、着色層、磁気層、および随意的な接着層がこの順に配された構造体から成り、転写層が、保護層、磁気層、および着色層を含んでいる。
セキュリティー・ドキュメントに貼付されたとき、セキュリティー・ドキュメントから接着層、着色層、および保護層の順になることが更に好ましい。
更に好ましい実施の形態において、セキュリティー・ドキュメントに貼付されたとき、セキュリティー・ドキュメントから接着層、磁化可能層、着色層、および保護層の順に配される。
以下は本発明の実施の形態の例について説明したものであり、これにより本発明の保護範囲が制限されるものではない。
図1は、キャリア・フィルム1、離型層2、保護層3、着色層4、磁化可能層5、および接着層6を有する構造体を備える熱転写用ホイルを示す図である。
図2は、層構造体を備えるセキュリティー・ドキュメント8を示す図である。前記層構造体は、前記セキュリティー・ドキュメント8から接着層6、磁化可能層5、着色層4、および保護層3の順に配されている。
以下のフィルムおよび層の厚さは、具体的な例に限定されるものではなく、一般的な厚さのものも使用可能である。
フィルム構造
−キャリア・フィルム1: フィルム厚:12〜26μm、好ましくは19〜23
μm; 材料:ポリエステル、好ましくはポリエチレン
テレフタレート。
−離型または分離層2: 転写用フィルムに通常使用されるワックス層、層厚: 最大約1μm。
−保護層3(保護用ラッカー): 層厚:1〜5μm、好ましくは1〜3μm。
−着色層4: 層厚:1〜15μm、好ましくは2〜8μm、金属コ
アを有するフレーク状の干渉顔料を用いることが好ま
しい。例えば、Chromaflair(無コーティ
ングまたは、例えば、有色有機顔料の組合せによる複
数コーティング)
−磁化可能層5: 層厚:8〜30μm、好ましくは10〜20μm。L
oCoフィルムに対しては、酸化γ鉄顔料、HiCo
フィルムに対しては、バリウム・フェライト顔料が好
ましい。
−接着層: 層厚:1〜12μm、好ましくは2〜7μm。

個々の層の組成
重量比
保護層3
メチルエチルケトン 660
シクロヘキサノン 110
ポリメタクリル酸メチル(Tg:121℃) 210
フッ化ビニリデン樹脂(d=1.75g/m) 20
着色層4
メチルエチルケトン 260
シクロヘキサノン 130
ポリ塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体
(Tg:76℃) 110
ポリメタクリル酸メチル(Tg:121℃) 150
顔料
(例えば、SiOおよびFe
コーティングしたアルミニウム顔料) 350
磁化可能層5
メチルエチルケトン 370
シクロヘキサノン 120
トルエン 60
熱可塑性ポリウレタン(Tg:16℃) 45
塩化ビニル/酢酸ビニル/
ビニルアルコール三重合体(Tg:89℃) 35
大豆レシチン(pH:5.9〜6.9) 10
バリウム・フェライト(d=5.2g/cm)360
接着層6
メチルエチルケトン 540
酢酸エチル 180
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体
(Tg:76℃) 45
メチル/メタクリル酸ブチル共重合体
(Tg:80℃) 140
ポリメタクリル酸メチル(Tg:128℃) 80
高分散二酸化ケイ素
(粒径:約10μm) 15
離型層2、保護層3、着色層4、磁化可能層5、および接着層6は、例えば、印刷など、当業者周知の従来の方法によってキャリア・フィルム1に配される。
前記構成の熱転写用フィルムは、セキュリティー・ドキュメント8、例えば、銀行券、通行証、身分証明書、小切手保証カード、クレジットカード等の保護手段として利用することができる。その場合、保護すべきセキュリティー・ドキュメント8に接着層6が接触するようにして熱転写用フィルムを配し、次いでキャリア・フィルム側から加熱および加圧する。熱の作用により、離型層2が融解すると共に、接着層6が活性化され、磁化可能層5、着色層4、および保護層3から成る転写層7がセキュリティー・ドキュメント8に貼付される。前記方法によって作成されたセキュリティー・ドキュメント8は、セキュリティー・ドキュメント8、接着層6、磁気層5、着色層4、および保護層3の順に配された層構造体を備えることになる。
本発明の実施の形態の例を示す図。 本発明の実施の形態の例を示す図。
符号の説明
1 キャリア・フィルム
2 離型層
3 保護層
4 着色層
5 磁化可能層
6 接着層
7 転写層
8 セキュリティー・ドキュメント

Claims (21)

  1. 光を反射する金属コアを有する干渉性発色顔料を含み、かつ色彩が視角によって変化する少なくとも1つの着色層(4)を有する転写層(7)がキャリア・フィルム(1)に分離可能に配されてなる転写用フィルムであって、
    キャリア・フィルム(1)、離型層(2)、保護層(3)、着色層(4)、磁化可能層(5)、および随意の接着層(6)がこの順に配された構造を有し、前記転写層(7)が、前記保護層(3)、前記着色層(4)、および前記磁化可能層(5)を含んでいることを特徴とする転写用フィルム
  2. 前記顔料が、フレーク形状を成していることを特徴とする請求項1記載のフィルム。
  3. 前記干渉性発色顔料の金属コアが、少なくとも1つの干渉層によってコーティングされ、該干渉層に少なくとも一部が透明な有色金属および/または金酸化物を担持する層が配されていることを特徴とする請求項1または2項記載のフィルム。
  4. 前記少なくとも1つの干渉層がガラス質層であることを特徴とする請求項3記載のフィルム。
  5. 前記着色層(4)が、更に有色顔料を含んでいることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載のフィルム。
  6. 前記着色層(4)において、前記干渉性発色顔料がラッカーに埋め込まれていることを特徴とする請求項1〜いずれか1項記載のフィルム。
  7. 前記着色層(4)において、前記干渉性発色顔料および前記有色顔料がラッカーに埋め込まれていることを特徴とする請求項5記載のフィルム。
  8. 前記保護層(3)が透明であることを特徴とする請求項1〜いずれか1項記載のフィルム。
  9. 前記転写層(7)が、前記キャリア・フィルム(1)から遠い面に前記接着層(6)を有していることを特徴とする請求項1〜いずれか1項記載のフィルム。
  10. 前記転写層(7)が、細長い形状を成していることを特徴とする請求項1〜いずれか1項記載のフィルム。
  11. 熱転写用フィルムであることを特徴とする請求項1〜10いずれか1項記載のフィルム。
  12. 光を反射する金属コアを有する干渉性発色顔料を含み、かつ色彩が視角によって変化する少なくとも1つの着色層(4)を有する層構造体が表面に配されているセキュリティー・ドキュメント(8)であって、
    接着層(6)、磁化可能層(5)、着色層(4)、および保護層(3)が、前記セキュリティー・ドキュメントの表面からこの順に配されていることを特徴とするセキュリティー・ドキュメント
  13. 前記顔料が、フレーク形状を成していることを特徴とする請求項12記載のセキュリティー・ドキュメント(8)。
  14. 前記干渉性発色顔料の金属コアが、少なくとも1つの干渉層によってコーティングされ、該干渉層に少なくとも一部が透明な有色金属および/または金酸化物を担持する層が配されていることを特徴とする請求項12または13項記載のセキュリティー・ドキュメント(8)。
  15. 前記少なくとも1つの干渉層がガラス質層であることを特徴とする請求項14記載のセキュリティー・ドキュメント(8)。
  16. 前記着色層(4)が、更に有色顔料を含んでいることを特徴とする請求項1215いずれか1項記載のセキュリティー・ドキュメント(8)。
  17. 前記着色層(4)において、前記干渉性発色顔料がラッカーに埋め込まれていることを特徴とする請求項1215いずれか1項記載のセキュリティー・ドキュメント(8)。
  18. 前記着色層(4)において、前記干渉性発色顔料および前記有色顔料がラッカーに埋め込まれていることを特徴とする請求項16記載のセキュリティー・ドキュメント(8)。
  19. 前記保護層(3)が透明であることを特徴とする請求項12〜18いずれか1項記載のセキュリティー・ドキュメント(8)。
  20. 前記層構造体が、細長い形状を成していることを特徴とする請求項1219いずれか1項記載のセキュリティー・ドキュメント(8)。
  21. 銀行券、通行証、身分証明書、小切手保証カード、またはクレジットカードであることを特徴とする請求項12〜20いずれか1項記載のセキュリティー・ドキュメント(8)。
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