JPH08324169A - 磁気カード - Google Patents

磁気カード

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JPH08324169A
JPH08324169A JP7152764A JP15276495A JPH08324169A JP H08324169 A JPH08324169 A JP H08324169A JP 7152764 A JP7152764 A JP 7152764A JP 15276495 A JP15276495 A JP 15276495A JP H08324169 A JPH08324169 A JP H08324169A
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JP
Japan
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layer
magnetic
ink
hue
visible light
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Pending
Application number
JP7152764A
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English (en)
Inventor
Satoshi Kinoshita
聡 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08324169A publication Critical patent/JPH08324169A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】目視により容易に真偽判定のできる偽造防止効
果のある磁気カードを提供する。 【構成】基材層1より上部に磁気層2を設け、該磁気層
2より上部に可視光吸収成分を混入した隠蔽層5を設
け、さらに該隠蔽層5より上部に見る角度によって色相
が変わる色相変化インキ層6を設けたこと及び基材層1
より上部に磁気層2を設け、該磁気層2より上部に隠蔽
層5’を設け、該隠蔽層5’より上部に可視光吸収層7
を設け、さらに該可視光吸収層7より上部に見る角度に
よって色相が変わる色相変化インキ層6を設けたことを
特徴とする磁気カード。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は偽造防止効果のある磁気
カードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーコピー機の技術的進歩によ
り、高度な偽造防止対策が施されているはずの銀行券、
商品券、招待券、カード等の偽造物が出回るようにな
り、社会問題となっている。このカラーコピーによる偽
造防止対策として、これまでは、カラーコピーのスキャ
ニング精度(400DPI)より微細な文字(300μ
m程度の大きさ)を印刷することにより、すなわちコピ
ー機の解像能力を越える微細文字で印刷しておき、ルー
ペでチェックして真偽判定する方法、また特定の波長光
を照射することにより蛍光を発する透明蛍光インキであ
らかじめ印刷しておき、これに例えばブラックライトを
照射して真偽判定する方法が用いられている。また、カ
ラーコピー機で解像できる大きさの網点と解像できない
大きさの網点とを組合わせたコピー牽制パターンを印刷
しておき、コピーすると警告文字等の牽制パターンが現
れる方法等が用いられている。また、目視によって真偽
判定をするべく、見る角度によって色相が変わる特殊イ
ンキをもって印刷しておく手段が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来用いら
れてきた微細文字や無色蛍光インキを用いた方法では本
物とカラーコピーとの識別すなわち真偽判定をするとき
に、ルーペやブラックライトを用いなければならず、誰
にでも簡単に目視で判定することは困難であった。ま
た、コピー牽制パターンを有する印刷物をコピーする
と、潜在的に隠されていた警告文字やパターンが顕在化
して、目視で容易にコピーであることの識別が可能であ
るが、牽制パターン機能を持たせた印刷物の印刷には、
網点の太り、細りを制御する高度な製版、印刷技術を必
要とし、印刷コストが高くなるという問題がある。ま
た、見る角度によって色相が変わる特殊インキを使用す
る方法は色相の変化がデリケートで見にくいという問題
がある。例えば色相変化インキをカード類に利用する場
合に、下地からの光の反射が障害となって色相変化の効
果が十分現れないという問題がある。特に磁気記録部を
隠蔽した形態の磁気カードにおいては、隠蔽層がアルミ
粉末等の金属光沢を有する材料から構成されているた
め、この層における光の乱反射が起きてしまい、特殊イ
ンキからの光が隠蔽層からの光に邪魔されてしまい、イ
ンキの色相がはっきり認識できなくなってしまう。本発
明は、前述の問題点に鑑みてなされたもので、特殊な器
具や装置を用いずに目視だけで真偽判定ができ、しかも
従来の技術水準の印刷で容易に印刷できる偽造防止効果
のある磁気カードの提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
になされた本発明は、基材層より上部に磁気層を設け、
該磁気層より上部に可視光吸収成分を混入した隠蔽層を
設け、さらに該隠蔽層より上部に見る角度によって色相
が変わる色相変化インキ層を設けたことを特徴とする磁
気カードおよび基材層より上部に磁気層を設け、該磁気
層より上部に隠蔽層を設け、該隠蔽層より上部に可視光
吸収層を設け、さらに該可視光吸収層より上部に見る角
度によって色相が変わる色相変化インキ層を設けたこと
を特徴とする磁気カードを要旨とする。
【0005】
【作用】本発明によれば磁気カードの特定パターンを色
相変化インキで印刷し、さらにその下地の光反射率を低
下させることにより、目視で色相変化が明確となり、一
方複写物における特定パターンは一定の色相でしか再現
されないので、特定パターンを目視で見比べるだけで真
偽の判定は極めて容易になる。
【0006】
【実施例】以下図面に従って、本発明を詳細に説明す
る。図1は本発明による磁気カード10の一実施例の平
面図である。図1において、基材1の上には、磁気部2
が帯状に設けられ、隠蔽層を介して文字、背景の彩紋等
の図柄3と特定パターン4が印刷されている。この特定
パターンは後述する色相変化インキによって印刷されて
いる。磁気部2は通常は黒あるいは褐色であるが隠蔽層
によってカード全体が隠蔽されているので、磁気部の場
所に係わらず、カード全体のレイアウトを自由に行う事
ができる。
【0007】図2は本発明による磁気カードの断面模式
図である。図2(a)に示すように、基材1の上に磁気
層2を設け、その上を可視光吸収成分を混入した隠蔽層
5が覆った状態となっている。さらに、その上に図柄印
刷層3と色相変化インキ層6が形成され、最後に保護層
8によって全面カバーされている。図2(b)は本発明
による磁気カードの別の解決手段を示すもので、隠蔽層
5’と色相インキ層6との間に可視光吸収層7を設けた
ものである。
【0008】以下図2各層が果たす機能を中心に説明す
る。先ず、基材1は耐久性と適度な弾力性のあるプラス
チックシートであれば良く、塩化ビニル、ポリエチレン
テレフタレート、ポリカーボネート等にチタンホワイト
等の白色顔料、あるいは有色顔料を適宜ブレンドしたも
のが使用される。この基材の上に設けられた磁気層2は
上述のように黒または褐色状であり、そのままの状態で
はカードデザイン上体裁が良くなく、またカードレイア
ウトを自由に行う上からも磁気部あるいは磁気層2は見
えない方が良い。また、その存在箇所が認識されにくい
方が偽造防止の観点からしても好ましい。そこで、隠蔽
層によって隠蔽して使用することが一般的である。この
隠蔽の為に、隠蔽力の極めて強いアルミ粉末を使用した
銀インキ、あるいは黄銅粉末や黄色着色アルミ粉末をブ
レンドした金インキを使用して、ベタ状に全面印刷する
ことが行われる。この隠蔽層の上に通常は文字、図柄印
刷層3を形成するが、本発明では色相変化インキ層6を
同時に印刷によって形成する。
【0009】本発明に使用する色相変化インキは薄膜の
光学的干渉効果を利用したものであり、薄膜が多層化さ
れた構造を持つ物質を顔料としてインキ化したものであ
る。具体的には、ジルコニアとシリカの蒸着薄膜を交互
に数層積層した薄片状の顔料を用いる場合、また微細な
薄片状雲母の表面に二酸化チタン層を設けた顔料等であ
る。これらは光干渉効果を示し、見る角度によって種々
な色相に変化して見える。しかるに、このような顔料を
使用した色相変化インキの色相変化効果は下地によって
大きく影響される。すなわち、下地が光反射率の大きな
白色系基材、あるいは前述の銀粉や金粉を使用した金属
光沢のある隠蔽層では、この層における乱反射が色相変
化インキの色の認識を妨げることにより、色相変化効果
は極めて弱く、目視しにくくなり本発明の目的にそぐわ
ないものとなる。
【0010】そこで本発明においては、隠蔽層形成用の
インキに可視光を広域に亘って吸収するインキ(墨イン
キ等)を混入するか、あるいは図2(b)に示すように
可視光吸収層7を隠蔽層5’と色相変化インキ6の間に
介在させることにより、カード面は明るさ、金属光沢が
若干抑えられて落ち着いた色となり、色相変化効果は優
れたものとなる。またインキの色としては墨の他に藍イ
ンキを用いてもよい。この場合隠蔽層5は青銀色となり
含有%が増えても墨ほどは暗くはならない。前記の可視
光吸収層7の場合も同様であって、墨インキには限らず
藍インキを用いて可視光吸収層7を形成するようにして
もよい。なお、可視光吸収層7の形成は印刷方式によれ
ばよい。印刷終了後、保護層6を熱圧着する。保護層と
しては、耐磨耗性、滑り適性に優れたポリエチレンテレ
フタレート、ポリカーボネート等によるプラスチックシ
ートが好適に使用される。以上一実施例について述べた
が、磁気カードの仕様は千差万別であって、裏面に磁気
部を設けるもの、磁気層は剥き出しであって特に隠蔽層
を設けない場合もある。隠蔽層のない場合の色相変化イ
ンキの下地には可視光吸収層をパートコートすることが
望ましい。若し光反射率の少ない基材が用いられるので
あれば、この可視光吸収層を省くことができる。
【0011】(実施例1)本発明による磁気カードの隠
蔽層インキに可視光吸収成分として墨インキを混入し
た。墨インキの含有量による隠蔽層5の光沢感と色相変
化効果は以下の如くである。 墨インキ含有量 隠蔽層の光沢感 色相変化の効果 0% ◎ × 5 ◎ △ 10 ○ △ 15 ○ ○ 20 ○ ○ 25 △ ○ 30 △ ○ 35 × ○ 40 × ○ 以上の表中の記号は次の状態を意味する。 隠蔽層の光沢感 ◎ 銀色としての光沢が十分認められる。 ○ 少々黒ずんでいるが銀色としての光沢感はある。 △ 黒色の方が強くなり、光沢感は少ない。 × 光沢感は全くなく略黒色になる。 色相変化の効果 ○ 色相の変化を良く見分けることができる。 △ 僅かに変化するが色の違いが分かりにくい。 × 色相変化は見られない。 墨インキの混入割合は色相変化効果に関しては15%以
上になれば十分効果を発揮するが、35%を越えると黒
くなり過ぎた。黒くなり過ぎることは色相変化効果に悪
影響はないが、カードとしての意匠上好ましくない。従
って15〜20%程度が望ましい。
【0012】(実施例2)可視光吸収インキ層7を隠蔽
層5’と色相変化インキ層6の中間に墨インキ、藍イン
キを用いてオフセット、グラビア、シルクスクリーン等
の印刷によって形成した。 その結果、墨、藍両インキ
とも隠蔽層の光沢を抑え、色相変化を十分見分けること
ができた。
【0013】以上述べた隠蔽層5、5’、図柄印刷層
3、色相変化インキ層6そして可視光吸収層7はいずれ
も周知のオフセット、シルクスクリーン、グラビア等の
印刷方式によって形成することが可能である。磁気層2
の形成に関しては、基材に対して転写又は直接印刷する
方法、予め薄いオーバーレイシートに磁気部のみ転写又
は直接印刷加工したものを基材となるセンターコアーに
磁気層が間に入るように熱圧着して一体化する方法が一
般的である。後者の薄いオーバーレイを使用する場合に
は、図2の隠蔽層と磁気層の間にオーバレイ層が入って
くることになる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば磁気カードの特定パター
ンを色相変化インキで印刷し、さらにその下地の光反射
率を低下させることにより、目視で色相変化が明確とな
り、一方複写物においては特定パターンは一定の色相で
しか再現されないので目視による真偽の判定は極めて容
易になる。したがって偽造防止効果が発揮される。さら
にカード全面に隠蔽層を設け磁気部を隠蔽するのでカー
ドのレイアウトの自由度がふえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気カードの一実施例の平面図
【図2】本発明による磁気カードの一実施例の断面模式
【符号の説明】
1 カード基材 2 磁気部、磁気層 3 文字図柄、文字図柄層 4 特定パターン、 5 可視光吸収成分を混入した隠蔽層 5’ 隠蔽層 6 色相変化インキ層 7 可視光吸収層 8 保護層 10 本発明による磁気カード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材層より上部に磁気層を設け、該磁気
    層より上部に可視光吸収成分を混入した隠蔽層を設け、
    さらに該隠蔽層より上部に見る角度によって色相が変わ
    る色相変化インキ層を設けたことを特徴とする磁気カー
    ド。
  2. 【請求項2】 基材層より上部に磁気層を設け、該磁気
    層より上部に隠蔽層を設け、該隠蔽層より上部に可視光
    吸収層を設け、さらに該可視光吸収層より上部に見る角
    度によって色相が変わる色相変化インキ層を設けたこと
    を特徴とする磁気カード。
JP7152764A 1995-05-29 1995-05-29 磁気カード Pending JPH08324169A (ja)

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JP7152764A JPH08324169A (ja) 1995-05-29 1995-05-29 磁気カード

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