JP2007216088A - 装飾材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シート状基材1の裏面に光透過性の紫外線硬化型樹脂又は2液硬化型樹脂で図柄2を印刷し、図柄印刷層の外側に光反射層3を形成し、更にバックアップ層4を形成する。
【選択図】 図1
Description
特許文献1に開示された方法は、アンカーコート層としてのポリエチレン樹脂を押し出してこれを着色半透明の基材上にコートすると同時にエンボス加工を施し、次いでそのエンボス加工面に金属蒸着層を形成し、その外側にヒートシール層を形成するようにしたものである。
しかしながら、この方法では、着色半透明の基材を使用しているため、金属蒸着層への光の入射量が制限され、なおかつ蒸着面で反射された光のすべてを外へ到達させられないため、光を利用した立体的な模様表現が不十分となり、図柄表現について制約を受ける不都合があった。
しかしながら、この方法では、一方のシートにエンボス加工が行われた二つのシート間に溶融樹脂を注入するため、凹部にエアーが入り込むおそれがあり、しかも、装飾シートの完成までに2日間のエージングが必要となるため、品質上も作業効率上においても不都合が生じていた。
また、エンボス加工による凹凸の表現では、図柄の際をシャープに表現できないため、立体的な図柄表現がぼやけてしまう不都合がある。しかも、エンボス加工を行うための金型を制作する必要があるから装飾シートを形成するコストも高くなって、それだけ図柄の数も制限せざるを得ない問題も残されていた。
透明なシート状基材から入射した光は、図柄印刷層を通過してその外側に設けられている光反射層に到達し、そこで反射させられることになる。
光反射層は、図柄の凸部の表面を覆う状態で形成されているから、反射面には凸状の図柄が形成する凹溝が形成され、入反射時の屈折によって光と影とが交錯して図柄が立体的に現れることになる。
なお、この図柄印刷においては、シルクスクリーン印刷、ロータリースクリーン印刷、ポッティングなどの印刷法を使用することができる。
また、光反射層は、金、銀、ニッケル、アルミニウムなどの金属微粉末やパール粉からなる光反射材を混入させた樹脂を使用して形成することもできる。この場合には、シルクスクリーン印刷、ロータリースクリーン印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷などの印刷法を使用する他、樹脂コーティング法を使用することができる。樹脂は着色無着色を問わない。
たとえば、光反射層を白色系統の薄い色合いのもので構成した場合下地の色によってはその影響を受けて反射光の色合いが変化することになる。この場合、バックアップ層として白色のインク層を積層したり、不透明なフィルムを張り付けたりすることによって、所望の色合いを確保することができる。なお、印刷によって形成する場合には、前記の印刷法を利用することができる。
このバックアップ層は光反射層からの反射光の色合いを調整する目的で使用することもできる。例えば、金属薄膜で光反射層を形成している場合には、黒色のバックアップ層を設けると黒みがかった金属色となり、白色のバックアップ層を設けると白みがかった金属色を形成することができることになる。
また、光反射層やバックアップ層を樹脂で形成する場合には、装飾材の用途などを勘案して熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂を選択することになる。
また、図柄は印刷法によって表現できるため、印刷用の製版を制作して手軽に多様な図柄を廉価に得られる利点もある。
この装飾板は、裏面を上向き状態にした厚さ2mmの無色透明のアクリル樹脂板1上に紫外線硬化樹脂からなるインクを用いて、線模様2、2を厚さ 0.2mmの凸状に印刷し、そのまま紫外線を照射して線模様を硬化させた。引き続き、その外側にパールマイカ粉を混入させた薄いブルー色の熱硬化性樹脂をシルクスクリーン印刷によって 0.5mmの厚さに塗布して光反射層3を形成し、これを加熱硬化させた後、その外側に同様の方法によって黒色の熱硬化性樹脂を 0.2mmの厚さに塗布してパックアップ層4を形成し、加熱硬化させて装飾板を得た。
Claims (4)
- 透明なシート状基材の裏面に凹凸層を形成しその外側に光反射層を積層させる装飾材の製造方法において、シート状基材の裏面に光透過性の紫外線硬化型樹脂又は2液硬化型樹脂で図柄を印刷し、その外側に光反射層を形成する装飾材の製造方法。
- 光反射層を金属薄膜又は光反射材を混入させた樹脂で形成する請求項1に記載の装飾材の製造方法。
- 図柄印刷層と光反射層との間に着色透明樹脂層を介在させる請求項1又は2に記載の装飾材の製造方法。
- 光反射層の外側に反射バックアップ層を形成する請求項1、2又は3に記載の装飾材の製造方法。
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009172998A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-08-06 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 加飾合成樹脂成形品 |
JP2009255373A (ja) * | 2008-04-16 | 2009-11-05 | Hightech:Kk | 加飾材および加飾物品 |
KR101133051B1 (ko) | 2009-07-09 | 2012-04-04 | 주식회사 에이앤지 | 난반사를 이용하여 입체무늬를 갖는 투명 소재의 인쇄 방법 및 이에 의해 제조된 인쇄물 |
KR20200005035A (ko) * | 2018-07-05 | 2020-01-15 | (주)엘지하우시스 | 유리외관 효과의 데코레이션 필름 |
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2006
- 2006-02-14 JP JP2006036097A patent/JP2007216088A/ja active Pending
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