JP7125284B2 - 包装箱 - Google Patents

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Description

本発明は、包装箱に関する。
特許文献1に開示された包装箱には、積み重ねた際の耐圧強度を向上するために、外周壁の角部に補強柱が形成されている。この包装箱は、表ライナと裏ライナの間に波状の中しんを配置した段ボールシート製であり、その段方向(中しんの段(凹条と凸条)が延びる方向)は、補強柱が延びる方向に一致されている。
特許文献1の補強柱は、外周壁を構成する端板又は側板、第1補強板及び第2補強板によって、平面視三角筒状に形成されている。詳しくは、端板には側板の内側面に貼着される枠板が連設され、この枠板の先端に折返板が連設されている。第1補強板は折返板の先端に連設され、第2補強板は第1補強板の先端に連設されている。また、第2補強板の先端には固着板が連設され、この固着板が端板の内側面に貼着されている。
特許5782577号公報
特許文献1の包装箱では、補強柱を形成するために、枠板、折返板、第1補強板、第2補強板、及び固着板が、この順で折曲線を介して連設されている。個々の折曲線は段ボールシートの段方向に対して平行に設けられているため、製函時に段の影響を受けて折曲線以外の部分で折れ曲がる虞がある。
本発明は、補強柱を備える包装箱において、段ボールシートの段の影響を解消して製函精度を向上することを課題とする。
本発明の第1態様は、表ライナと、前記表ライナと間隔をあけて位置する裏ライナと、これらの間に配置され、複数の凹条と凸条が波状に連続する中しんとを有する段ボールシート製の包装箱であって、第1辺と、前記第1辺と交差する方向に延びる第2辺とを有する底板と、前記第1辺に立設された第1側板と、前記第2辺に立設された第2側板と、前記第1側板に連続し、前記第1辺と交差する方向に延びる第1折曲部に沿って折り曲げられ、前記第2側板の内側面に固着された枠板と、前記第1折曲部に沿って延びる第2折曲部を介して前記枠板に連設され、前記第2折曲部に沿って折り曲げられ、前記枠板の内側面に固着された折返板と、前記第2折曲部に沿って延びる第3折曲部を介して前記折返板に連設され、前記第3折曲部に沿って折り曲げられ、前記第1側板の内方に間隔をあけて位置する第1補強板と、前記第1補強板に連続し、前記第3折曲部に沿って延びる第4折曲部に沿って前記第1側板に向けて折り曲げられた第2補強板と、前記第4折曲部に沿って延びる第5折曲部を介して前記第2補強板に連設され、前記第5折曲部に沿って折り曲げられ、前記第1側板の内側面に固着された内板とを備え、前記中しんの前記凹条と前記凸条が延びる方向である前記段ボールシートの段方向は、前記枠板に沿って上下方向に延び、前記第1折曲部は、前記段方向に対して平行に延び、前記第2折曲部は、前記段方向に対して交差する方向に延びており、前記枠板の上辺は、前記枠板の下辺よりも長く、前記折返板は、前記枠板よりも小さい相似形状である、包装箱を提供する。ここでいう相似形状とは、厳密な相似形状だけでなく、実質的に相似とみなせる形状も含まれる。
この包装箱を製函する際には、枠板に対して折返板を第2折曲部に沿って折り返し、折返板を枠板に対して固着するとともに、内板を第1側板に固着する。続いて、第1側板に対して枠板を第1折曲部に沿って折り曲げることで、連動して第3折曲部、第4折曲部及び第5折曲部を折り曲げ、これらの間の第1補強板と第2補強板を内向きに突出させる。その後、底板に対して第1側板を折り曲げた後、底板に対して第2側板を折り曲げ、第2側板を枠板に固着することで、包装箱が製函される。
枠板に対して折返板を折り返す際、第2折曲部が段ボールシートの段方向に対して交差する方向に延びているため、段の影響を受けることなく、第2折曲部に沿って確実に折り曲げることができる。よって、枠板及び第1側板に対して折返板及び内板を、定められた位置にそれぞれ固着できるため、製函精度を向上できる。また、ブランクの打抜時、第2折曲部を構成する折曲線を形成する際に、罫の反対側に位置する表ライナ又は裏ライナが引っ張られて裂けること(ビビり割れ)を抑制できるため、製造適性を向上できる。
前記第3折曲部は、前記段方向に対して交差するとともに、前記第1折曲部に対して平行に延びている。
前記第3折曲部、前記第4折曲部及び前記第5折曲部はそれぞれ平行に延びている。この場合、前記第3折曲部と前記第1補強板の上辺とのなす角は直角であり、前記第4折曲部と前記第2補強板の上辺とのなす角は直角である。また、前記第1補強板の上辺と前記第2補強板の上辺とは、前記底板と平行な平面上に位置する。この態様によれば、第1側板、第1補強板及び第2補強板からなる補強柱を、底板に対して直交方向に延びる多角筒状に形成できる。よって、包装箱の上下方向の耐圧強度を効果的に向上できる。また、折返板、第1補強板及び第2補強板の上辺が直線上に位置するため、包装箱を構成するブランクの形状を簡素化でき、ブランクの打抜性を向上できる。
前記枠板と前記折返板には、前記第2折曲部に隣接して帯状に延びる段潰部がそれぞれ形成されており、一対の前記段潰部は、前記段潰部が延びる方向から見て、前記表ライナ及び前記裏ライナのうちの一方から他方に向けて次第に狭くなるように窪んでいる。この態様によれば、枠板に対して折返板を第2折曲部(折曲線)に沿って180度折り曲げる際の抵抗を小さくできる。また、段潰部は、次第に狭くなるように窪むテーパ付き形状であるため、折り曲げるために必要な最小限の段潰量を確保でき、段潰しによる圧縮強度の低下を抑制できる。
前記枠板は、前記第1側板及び前記枠板に対して交差する方向に延びる面取板を介して前記第1側板に連続している。このように、包装箱の平面視形状は、四角形状に限られず、八角形状としてもよい。
前記底板と対向し、前記第1側板と前記第2側板によって画定された開口を塞ぐ蓋体を備え、前記蓋体には、薄板状の凸部が設けられ、前記底板には、同一構成の他の包装箱の前記凸部を嵌合可能な凹部が設けられており、前記凹部は、前記底板に設けられた第1貫通孔と、前記内板に連なり、前記底板上に貼着されて前記第1貫通孔を塞ぐ閉塞板とで構成されている。前記蓋体は第2貫通孔を有し、前記凸部は、前記内板の上端に連なり、前記第2貫通孔を貫通して前記蓋体の上面に貼着されている。
また、本発明の第2態様は、表ライナと、前記表ライナと間隔をあけて位置する裏ライナと、これらの間に配置され、複数の凹条と凸条が波状に連続する中しんとを有する段ボールシート製の包装箱であって、第1辺と、前記第1辺と交差する方向に延びる第2辺とを有する底板と、前記第1辺に立設された第1側板と、前記第2辺に立設された第2側板と、前記第1側板に連続し、前記第1辺と交差する方向に延びる第1折曲部に沿って折り曲げられ、前記第2側板の内側面に固着された枠板と、前記第1折曲部に沿って延びる第2折曲部を介して前記枠板に連設され、前記第2折曲部に沿って折り曲げられ、前記枠板の内側面に固着された折返板と、前記第2折曲部に沿って延びる第3折曲部を介して前記折返板に連設され、前記第3折曲部に沿って折り曲げられ、前記第1側板の内方に間隔をあけて位置する第1補強板と、前記第1補強板に連続し、前記第3折曲部に沿って延びる第4折曲部に沿って前記第1側板に向けて折り曲げられた第2補強板と、前記第4折曲部に沿って延びる第5折曲部を介して前記第2補強板に連設され、前記第5折曲部に沿って折り曲げられ、前記第1側板の内側面に固着された内板と、前記底板と対向し、前記第1側板と前記第2側板によって画定された開口を塞ぐ蓋体とを備え、前記中しんの前記凹条と前記凸条が延びる方向である前記段ボールシートの段方向は、前記枠板に沿って上下方向に延び、前記第1折曲部は、前記段方向に対して平行に延び、前記第2折曲部は、前記段方向に対して交差する方向に延びており、前記蓋体には、薄板状の凸部が設けられ、前記底板には、同一構成の他の包装箱の前記凸部を嵌合可能な凹部が設けられており、前記凹部は、前記底板に設けられた貫通孔と、前記内板に連なり、前記底板上に貼着されて前記貫通孔を塞ぐ閉塞板とで構成されている、包装箱を提供する
本発明の包装箱では、枠板に対して第1補強板側を折り返す際、第2折曲部が段ボールシートの段方向に対して交差する方向に延びているため、段の影響を受けることなく、第2折曲部に沿って確実に折り曲げることができる。よって、製函精度を向上できる。
本発明の第1実施形態に係る包装箱の分解斜視図。 図1の箱本体の補強柱を示す断面図。 図1の箱本体のブランクを示す平面図。 図1の蓋体のブランクを示す平面図。 段ボールシートの断面図。 汎用罫線を設けた段ボールシートの断面図。 逆罫線を設けた段ボールシートの断面図。 切断線を設けた段ボールシートの断面図。 段潰部を設けた段ボールシートの断面図。 図1の箱本体の組立過程を示す底面図。 図1の包装箱の開封過程を示す斜視図。 図1の包装箱の開封状態を示す斜視図。 第2実施形態に係る包装箱の分解斜視図。 第2実施形態の箱本体の補強柱を示す断面図。 図10Aとは異なる部分の一部断面図。 図9の箱本体のブランクを示す平面図。 図9の蓋体のブランクを示す平面図。 図9の箱本体の組立過程を示す斜視図。 第3実施形態に係る包装箱の分解斜視図。 図14の箱本体の補強柱を示す断面図。 第4実施形態に係る包装箱の分解斜視図。 第5実施形態に係る包装箱の斜視図。 第6実施形態に係る包装箱の上方斜視図。 図18の包装箱の下方斜視図。 図18の包装箱の分解斜視図。 図21の箱本体の一部を示す斜視図。 図18の箱本体のブランクを示す平面図。 第7実施形態に係る包装箱の斜視図。 図23の包装箱の補強柱を示す断面図。 図23の包装箱のブランクを示す平面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る包装箱10を示す。この包装箱10は、有底筒状の箱本体20の内部に所定の物品が収容され、箱本体20の上端が別体の蓋体50によって閉塞される。図2を併せて参照すると、包装箱10を積み重ねた際の耐圧強度を向上するために、箱本体20の4隅には、上下方向へ延びる角筒状の補強柱31が設けられている。本実施形態では、この補強柱31を備える箱本体20の製函精度を向上する。
箱本体20は、図3に示す1枚のブランクを所定部位で折り曲げて貼着することで形成される。蓋体50は、図4に示す1枚のブランクを所定部位で折り曲げて、箱本体20に貼着される。これらのブランクは、紙製の段ボールシート1を周知の紙器打抜装置によって打ち抜いて形成される。
図5Aに示すように、段ボールシート1は、表ライナ2と、表ライナ2と間隔をあけて位置する裏ライナ3と、これらの間に配置された波状の中しん4を備える。中しん4は、複数の凹条4aと凸条4bを交互に連続させた波板形状である。以下の説明では、中しん4が波状に見える図5Aに示す切断面を段目といい、凹条4aと凸条4bが延びる図5Aにおいて紙面に垂直な方向を段方向ということがある。段方向は、箱本体20のブランクでは図3に示す状態で上下方向に延び、蓋体50のブランクでは図4に示す状態で左右方向に延びている。
図3及び図4中の一点鎖線は、図5Bに示すように、裏ライナ3の方から罫6(図5E参照)を入れて段ボールシート1の厚みを部分的に薄くした汎用罫線である。図3中の二点鎖線は、図5Cに示すように、表ライナ2の方から罫6を入れて段ボールシート1の厚みを部分的に薄くした逆罫線である。図3及び図4中の実線は、図5Dに示すように、裏ライナ3から表ライナ2にかけて刃を入れて段ボールシート1を部分的に切断した切断線である。図3中のクロスハッチング部分は、図5Eに示すように、裏ライナ3及び表ライナ2のうちの一方から他方に向けて、コルク7等で圧縮して段ボールシート1の厚みを部分的に薄くした段潰部である。なお、図5Eでは裏ライナ3の方から圧縮した状態を示している。延在方向に対して直交する方向における段潰部の横幅は、同方向における汎用罫線又は逆罫線の横幅よりも広い。
(箱本体の概要)
図1及び図3に示すように、箱本体20は、長方形状の底板21を備える。底板21には、対向する一対の短辺(第1辺)に端板(第1側板)22がそれぞれ立設され、短辺に対して直交方向に延びる長辺(第2辺)に側板(第2側板)24がそれぞれ立設されている。端板22は、上下方向の寸法が左右方向の寸法よりも長い四角形状である。側板24は、上下方向の寸法が左右方向の寸法よりも短い四角形状である。本実施形態の端板22の全高は側板24の全高よりも高い。
図3を参照すると、底板21は中央に配置され、上下に位置する短辺に折曲線23を介して端板22がそれぞれ連設され、左右に位置する長辺に折曲線25を介して側板24がそれぞれ連設されている。折曲線23,25はそれぞれ汎用罫線からなる。段ボールシート1の段方向が一対の端板22のうちの一方から他方にかけて延びるように、箱本体20のブランクは打ち抜かれている。
図1に示すように、端板22の両側には枠板26が連設され、この枠板26の外側面に側板24が貼着されている。これにより、端板22と側板24は、底板21に対して折り曲げられた立設状態に保持されている。枠板26は、端板22の両側に折曲線27を介して連設され、側板24の内側面に沿うように、端板22に対して折り曲げられている。折曲線27は汎用罫線からなり、段ボールシート1の段方向に沿って平行に延びている。
図3を併せて参照すると、枠板26は、上辺26aが下辺26bよりも短く、上辺26aと折曲線27とのなす角が直角で、下辺26bと折曲線27とのなす角も直角とした直角台形状である。組立状態では、折曲線27によって、底板21の折曲線23(第1辺)に対して直交する方向に延びる本発明の第1態様の第1折曲部が形成される。
(補強柱の概要)
図1及び図2に示すように、端板22の両側内面側には、端板22の下端近傍から上端近傍にかけて延在する補強柱31が形成されている。この補強柱31は、端板22の一部、第1補強板32及び第2補強板34によって、概ね三角筒状に形成されている。箱本体20に補強柱31を一体に形成するために、枠板26には折返板28が連設され、この折返板28に第1補強板32が連設されている。また、第1補強板32に連設された第2補強板34には内板36が連設されている。
図3を参照すると、折返板28、第1補強板32、第2補強板34、及び内板36は、この順で枠板26から外向きに連設されている。折返板28は折曲線29を介して枠板26に連設されており、この折曲線29によって本発明の第1態様の第2折曲部が形成される。第1補強板32は折曲線33を介して折返板28に連設されており、この折曲線33によって本発明の第1態様の第3折曲部が形成される。第2補強板34は折曲線35を介して第1補強板32に連設されており、この折曲線35によって本発明の第1態様の第4折曲部が形成される。内板36は折曲線37を介して第2補強板34に連設されており、この折曲線37によって本発明の第1態様の第5折曲部が形成される。
図1及び図2に示すように、折返板28は、側板24の幅方向中央側に位置する枠板26の先端に連設されている。折返板28は、汎用罫線からなる折曲線29に沿って枠板26に対して180度折り曲げられ、枠板26の内側面に貼着(固着)されている。図3を参照すると、折曲線(第2折曲部)29は、折曲線(第1折曲部)27に沿って延び、段ボールシート1の段方向に対して交差する方向に傾斜している。つまり、ここでいう折曲線27に沿って延びるとは、折曲線27に対して多少傾斜した状態が含まれている。
図6は、折曲線29に沿って折返板28、第1補強板32、第2補強板34及び内板36を、枠板26に対して折り返した状態を示す。この図6を参照すると、折返板28は、枠板26に対して、折曲線29を軸として概ね線対称な形状を有している。具体的には、折返板28は、上辺28aが下辺28bよりも短く、上辺28aと折曲線33とのなす角が直角で、下辺28bと折曲線33とのなす角も直角とした直角台形状である。
より詳しくは、折返板28は枠板26よりも小さい相似形状である。ここでいう相似形状とは、厳密な相似形状だけでなく、実質的に相似とみなせる形状が含まれている。図3を併せて参照すると、枠板26の上辺26aと折曲線29とのなす角、折返板28の上辺28aと折曲線29とのなす角、枠板26の下辺26bと折曲線29とのなす角、及び折返板28の下辺28bと折曲線29とのなす角は、全て同一である。これにより、図6に示すように折り曲げると、折返板28の上辺28aは枠板26の上辺26aに重なり、折返板28の下辺28bは枠板26の下辺26bに重なる。
引き続いて図6を参照すると、折返板28の最大横幅は枠板26の最大横幅よりも狭く、折返板28の先端に位置する折曲線(第3折曲部)33は、枠板26の基端の折曲線(第1折曲部)27に対して、定められた間隔Dをあけて平行に位置する。つまり、折曲線33は、折曲線27に対して間隔Dをあけてオフセットされている。間隔Dは、段ボールシート1の厚みよりも大きい。これにより、図2に示すように、折曲線33の形成部分である第3折曲部が端板22に干渉し、端板22に対する枠板26の折り曲げに支障をきたすことを防止している。
図3を参照すると、折曲線29に隣接するように、枠板26と折返板28には帯状に延びる段潰部30a,30bが形成されている。図5Eを参照すると、段潰部30a,30bは、段潰部30a,30bが延びる方向から見て、裏ライナ3から表ライナ2に向けて次第に狭くなるテーパ付き形状に形成されている。一対の段潰部30a,30bを合わせた形状は、全高が低い概ね二等辺三角形状である。
図1及び図2に示すように、第1補強板32は、側板24の幅方向外側に位置する折返板28の先端に連設されている。第1補強板32は、逆罫線からなる折曲線33に沿って内向きに折り曲げられ、端板22に対して間隔をあけて位置している。より具体的には、第1補強板32は、折返板28(側板24)から離れるに従って端板22から離れる向きに傾斜している。図3を参照すると、第1補強板32は、上辺32aと下辺32bの寸法が同一であり、上辺32a及び下辺32bと折曲線33とのなす角がそれぞれ直角で、上辺32a及び下辺32bと折曲線35とのなす角もそれぞれ直角とした、上下方向に長い長方形状である。折曲線(第3折曲部)33は、段ボールシート1の段方向及び折曲線29に対して交差(傾斜)し、折曲線(第1折曲部)27に対して平行に延びている。
図1及び図2に示すように、第2補強板34は、端板22から離れて位置する第1補強板32の先端に連設されている。第2補強板34は、端板22に近づくように、汎用罫線からなる折曲線35に沿って外向きに折り曲げられている。より具体的には、第2補強板34は、折返板28(側板24)から離れるに従って端板22に近づく向きに傾斜している。図3を参照すると、第2補強板34は、上辺34aと下辺34bの寸法が同一であり、上辺34a及び下辺34bと折曲線35とのなす角がそれぞれ直角で、上辺34a及び下辺34bと折曲線37とのなす角もそれぞれ直角とした、上下方向に長い長方形状である。折曲線(第4折曲部)35は、段ボールシート1の段方向に対して交差(傾斜)し、折曲線(第3折曲部)33に対して平行に延びている。
内板36は、端板22の幅方向中央側に位置する第2補強板34の先端に連設されている。内板36は、逆罫線からなる折曲線37に沿って第2補強板34に対して折り曲げられ、端板22の内側面に貼着(固着)されている。折曲線(第5折曲部)37は、段ボールシート1の段方向に対して交差(傾斜)し、折曲線(第4折曲部)35に対して平行に延びている。
図3を参照すると、枠板26に対して折返板28を相似形状としているため、折返板28の上辺28aは枠板26の上辺26aに対して傾斜し、折返板28の下辺28bは枠板26の下辺26bに対して傾斜している。折返板28の上辺28aに対して、第1補強板32、第2補強板34及び内板36それぞれの上辺32a,34a,36aは、直線上に位置するように形成されている。また、折返板28の下辺28bに対して、第1補強板32、第2補強板34及び内板36それぞれの下辺32b,34b,36bは、直線上に位置するように形成されている。
前述のように、第1補強板32の上辺32aと折曲線(第3折曲部)33とのなす角、及び第2補強板34の上辺34aと折曲線(第4折曲部)35とのなす角は直角であり、第1補強板32の下辺32bと折曲線33とのなす角、及び第2補強板34の下辺34bと折曲線35とのなす角も直角である。また、本実施形態では、内板36の上辺36aと折曲線(第5折曲部)37とのなす角、及び内板36の下辺36bと折曲線37とのなす角も直角である。つまり、3本の折曲線33,35,37は、平行に延びるように形成されている。
これにより、図1及び図6に示すように、第1補強板32、第2補強板34及び内板36それぞれの上辺32a,34a,36aは、端板22の上辺22aよりも下方に位置する。第1補強板32、第2補強板34及び内板36それぞれの下辺32b,34b,36bは、端板22の下辺22bよりも上方に位置する。第1補強板32、第2補強板34及び内板36それぞれの上辺32a,34a,36aは、底板21と平行な平面上に位置する。その結果、補強柱31は、端板22の下端から上端にかけて概ね三角筒状に延設される。
また、図3を参照すると、端板22に連設された枠板26、折返板28、第1補強板32、第2補強板34及び内板36は、全体として側板24から離れる向きに傾斜している。なお、本実施形態では、箱本体20のブランクを打ち抜く際、無駄な打抜屑の発生を防ぐために、内板36の外端と側板24の外端とが直線上に位置するように打ち抜かれている。これにより、内板36は、上辺36aが下辺36bよりも長い直角台形状になっている。
箱本体20を組み立てる際には、図6に示すように、枠板26に対して折返板28を折曲線29に沿って折り返し、酢酸ビニルエマルジョン系等の接着剤によって、折返板28を枠板26に貼着するとともに、内板36を端板22に貼着する(第1工程)。続いて、端板22に対して枠板26を折曲線27に沿って折り曲げることで、連動して折曲線33,35,37を折り曲げ、これらの間に位置する第1補強板32と第2補強板34を内向きに突出させる(第2工程)。その後、底板21に対して端板22を折り曲げた後、底板21に対して側板24を折り曲げ、枠板26に側板24を貼着する(第3工程)。
枠板26に対して折返板28を折り返す際(第1工程)、折曲線29が段ボールシート1の段方向に対して交差する方向に延びているため、段の影響を受けることなく、折曲線29に沿って確実に折り曲げることができる。よって、枠板26及び端板22に対して折返板28及び内板36を、定められた位置にそれぞれ貼着できるため、製函精度を向上できる。
しかも、折曲線29に隣接して帯状に延びる段潰部30a,30bが形成されているため、枠板26に対して折返板28を折曲線29に沿って180度折り曲げる際の抵抗を小さくできる。また、段潰部30a,30bは、次第に狭くなるように窪むテーパ付き形状であるため、折り曲げるために必要な最小限の段潰量を確保でき、段潰しによる圧縮強度の低下を抑制できる。
端板22に対して枠板26を折り曲げる前の状態では、端板22と枠板26に対して、第1補強板32、第2補強板34及び内板36が平坦に重なる。この状態で、折曲線33が折曲線27に対して間隔Dだけオフセットされているため、折曲線27に沿って枠板26を端板22対して折り曲げると、折曲線35による第4折曲部を頂部として、補強板32,34を内向きに突出できる。
第1補強板32、第2補強板34及び内板36それぞれの上辺32a,34a,36aは端板22の上辺22aよりも下方に位置し、それぞれの下辺32b,34b,36bは端板22の下辺22bよりも下方に位置する。しかも、これらの上辺32a,34a,36aは折返板28の上辺28aと直線上に位置し、下辺32b,34b,36bは折返板28の下辺28bと直線上する。よって、底板21に対する端板22の折曲性を向上できるとともに、端板22の上端を後述する蓋体50で覆う際の作業性を向上できる。
折曲線(第3折曲部)33は折曲線(第1折曲部)27に対して平行であり、折曲線33と第1補強板32の上辺32aとのなす角は直角であり、折曲線35と第2補強板34の上辺34aとのなす角は直角である。また、折曲線33,35,37は平行に延び、補強板32,34の上辺32a,34aは、底板21と平行な平面上に位置する。よって、補強柱31を、底板21に対して直交方向に延びる多角筒状に形成できるため、包装箱10の上下方向の耐圧強度を効果的に向上できる。
ブランクの打抜時、折曲線29,33,35,37は段ボールシート1の段方向に対して傾斜しているため、罫6の反対側に位置する表ライナ2又は裏ライナ3が引っ張られて裂けること(ビビり割れ)を抑制できる。また、折返板28、第1補強板32及び第2補強板34それぞれの上辺28a,32a,34aが直線上に位置するため、ブランクの形状を簡素化できる。よって、製造適性を向上できる。
(蓋体の概要)
図1に示すように、蓋体50は、細長い概ね長方形状のシートからなり、組み立てた箱本体20の一対の側板24のうち、一方から他方にかけて覆い被せて貼着される。具体的には、蓋体50は、中央部分に位置する蓋本体51の両側に、側板24に貼着される貼着板52をそれぞれ備える。蓋体50は、一対の貼着板52のうちの一方から他方にかけて、段ボールシート1の段方向が延びるように打ち抜かれている。
蓋本体51は、箱本体20の上端形状に対応する長方形状である。貼着板52は、汎用罫線からなる折曲線53を介して蓋本体51に連設されている。折曲線53から貼着板52の先端までの貼着板52の寸法(全高)は、箱本体20の端板22の上端から側板24の上端までの寸法(開口の高さ)よりも大きく、箱本体20の全高よりも小さい。これにより、貼着板52が箱本体20の側板24にオーバーラップする。
蓋本体51を一対の端板22上に配置し、折曲線53に沿って折り曲げた貼着板52を側板24と枠板26それぞれの外側面に貼着することで、箱本体20の開口部分が閉塞される。箱本体20上に蓋本体51を安定状態で配置するために、端板22の上端には、汎用罫線からなる折曲線40を介してフラップ39がそれぞれ連設されている。また、端板22に対するフラップ39の折曲性を向上するために、折曲線40上には一対の切込40aが設けられている。フラップ39と蓋本体51の重なった部分にも接着剤が塗布されて貼着される。
(包装箱の開封構造)
図1に示すように、包装箱10を図8に示す開封状態とするために、蓋体50には、1つの操作部60と3種の破断部61~63とが設けられ、箱本体20には、1つの破断部64が設けられている。また、蓋体50には切欠部65が設けられ、箱本体20には切欠部66と一対の補助折曲線67とが設けられている。操作部60を持って一方の側板24の方へ引っ張ることで、図7に示すように、破断部61~63に沿って蓋体50破断した後、引き続いて破断部64に沿って側板24を破断し、図8に示すように包装箱10が開封される。
図1及び図4に示すように、蓋体50の操作部60は、蓋本体51の中央に設けられており、1本の折曲線60a、一対の第1破断線60b、及び1本の第2破断線60cによって画定されている。折曲線60aは、汎用罫線からなり、折曲線53に沿って延びている。一対の第1破断線60bは、折曲線53に沿って円弧状に延びる切断線からなり、折曲線60aの両端にそれぞれ設けられている。第2破断線60cは、ミシン目状をなすように間隔をあけて設けた複数の切断線からなり、一対の第1破断線60bのうちの一方の外端から他方の外端にかけて円弧状に設けられている。
蓋体50の第1破断部61は、片ジッパーからなり、操作部60の両端から折曲線53に沿って延びるように設けられている。片ジッパーは、ミシン目状をなすように間隔をあけて設けた複数の第1切断線61aと、操作部60側に位置する第1切断線61aの端にそれぞれ連設した第2切断線61bとを備える。第2切断線61bは、第1切断線61aに対して傾斜している。
蓋体50の第2破断部62は、第1破断部61と同様の片ジッパーからなり、折曲線53の両端部分に設けられている。貼着板52の幅方向中央側に位置する第2破断部62の端は、箱本体20の枠板26の先端(折曲線29)よりも内側に位置する。
蓋体50の第3破断部63は、貼着板52の幅方向中央側に位置する第2破断部62の端から、折曲線53に対して直交する向きに延びている。つまり、第3破断部63は、枠板26の先端よりも内側に設けられている。第3破断部63は、ミシン目状をなすように間隔をあけて設けた複数の第1切断線63aと、隣接した第1切断線63a間に設けた第2切断線63bとで構成されている。第2切断線63bは、第1切断線63aに対して傾斜している。
箱本体20の破断部64は、側板24の幅方向に延びるように設けたデザインカット線からなる。デザインカット線とは美観を考慮した所定形状の切断線64aからなり、所定部分に切断していない非切断部64bが残されている。側板24の破断部64よりも上側は、蓋体50と一緒に分離される分離部24aを構成し、この分離部24aに蓋体50の貼着板52が貼着される。また、破断部64の下端を覆うように、貼着板52の全高が設定されている。
蓋体50の切欠部65は、蓋本体51から離れて位置する貼着板52の下端両側に設けられている。貼着板52の幅方向中央側に位置する切欠部65の縁は、第3破断部63に対して直線上に位置する。
箱本体20の切欠部66は、底板21から離れて位置する側板24の上端両側に設けられている。切欠部66の下縁は、切欠部65の上縁と同じ高さに位置する。破断部64は、一対の切欠部66の下縁に端がそれぞれ位置するように設けられている。また、側板24の幅方向中央側に位置する切欠部66の縁は、枠板26の先端(折曲線29)よりも外側に位置する。これにより封緘状態では、分離部24aの両側が枠板26と貼着板52の間に挟まれた状態になる。
箱本体20の補助折曲線67は、汎用罫線からなり、分離部24aの上端両側に設けられている。一対の補助折曲線67は、下側から上側に向かうに従って次第に近づく向きに傾斜している。分離部24aの幅方向の最も外側に位置する補助折曲線67の下端は、枠板26の先端よりも内側に位置している。
包装箱10を開封する際には、操作部60を上方から押圧し、第1破断線60bと第2破断線60cに沿って蓋本体51を破断して、穴をあける。この穴に手を差し込み、一方の側板24の方へ引っ張ることで、第1破断部61に沿って蓋本体51を破断する。蓋本体51が両端まで破断されても引き続いて操作することで、蓋本体51とフラップ39の貼着部分が剥離される。その後、第2破断部62に沿って蓋本体51と貼着板52の稜部が破断された後、第3破断部63に沿って貼着板52が下向きに破断される。
続いて、貼着板52に分離部24aが貼着されているため、分離部24aが外向きに引っ張られる。この際、分離部24aの両側は枠板26と貼着板52の間に挟まれているため、外向きに引っ張る操作の抵抗になる。しかし、本実施形態では、図7に示すように、補助折曲線67に沿って分離部24aの上端両側が折れ曲がることで、枠板26と貼着板52の間から分離部24aが引き抜かれる。その後、破断部64に沿って側板24が破断されることで、分離部24aが分離され、包装箱10の一側が開封される。
次に、箱本体20に貼着された蓋体50の残りを、前記と同様にして取り除く。これにより、図8に示すように、美観を有する破断部64の縁が露出した開封状態とすることができる。なお、図8では、枠板26に残存する貼着板52の両側部分の図示を省略している。
以上のように、本実施形態の包装箱10は、製函時、補強柱31を構成する部分を、段の影響を受けることなく折曲線29に沿って確実に折り曲げることができる。よって、製函精度を向上できる。また、三角筒状の補強柱31によって圧縮強度を向上できるため、包装箱10を積み重ねても潰れることはない。
蓋体50と箱本体20に設けた破断部61~64によって、包装箱10の内部を大きく露出できる。しかも、箱本体20の破断部64はデザインカット線からなるため、開封状態での美観も向上でき、販売促進効果を得ることができる。
(第2実施形態)
図9は第2実施形態の包装箱10を示す。この第2実施形態では、補強柱31を側板24に連設した点で、第1実施形態と大きく相違する。つまり、第2実施形態の箱本体20では、一対の側板24が本発明の第1態様における第1側板を構成し、一対の端板22が本発明の第1態様における第2側板を構成する。また、第2実施形態では、包装箱10を平面視で八角形状とした点、補強柱31を平面視で概ね菱形状に形成した点、箱本体20の上端に蓋体50を貼着するフラップを設けていない点、及び箱本体20に開封構造を設けていない点で、第1実施形態と相違する。以下では、第1実施形態と同一の構成については詳細な説明を省略する。
(箱本体の概要)
図9及び図11に示すように、底板21は、短辺(折曲線23)と長辺(折曲線25)の間に、これらに対して交差する方向に延びる面取辺(第3辺)21aを備える平面視八角形状である。底板21の短辺(第2辺)には端板(第2側板)22が立設され、底板21の長辺(第1辺)に側板(第1側板)24が立設されている。第2実施形態の端板22の全高は、側板24の全高よりも低い。
端板22と側板24の間には、側板24の全高と同一高さの面取板42が設けられている。面取板42は、底板21の面取辺21aと対応し、端板22及び側板24に対して交差する方向に延びている。図10Bを参照すると、面取板42の下部には、面取辺21aの外側を覆うように突出部42aが突設されている。
図11を参照すると、底板21は中央に配置され、上下に端板22がそれぞれ連設され、左右に側板24がそれぞれ連設されている。段ボールシート1の段方向が一対の側板24のうちの一方から他方にかけて延びるように、第2実施形態の箱本体20のブランクは打ち抜かれている。面取板42は、汎用罫線からなる折曲線43を介して、一対の側板24の両側にそれぞれ連設されている。図13に示すように、枠板26に対して折返板28を折り返した状態で、折曲線43は、一対の補強板32,34間の折曲線35に対して定められた間隔をあけてオフセットされる。
図9及び図11に示すように、枠板26は、面取板42を介して側板(第1側板)24に連続し、端板(第2側板)22の内側面に貼着されている。具体的には、枠板26は、面取板42に折曲線27を介して連設され、端板22の内側面に沿うように面取板42(側板24)に対して折り曲げられている。枠板26は、上辺が下辺よりも長く、上辺と折曲線27とのなす角が直角で、下辺と折曲線27とのなす角も直角とした直角台形状である。折曲線27は、段ボールシート1の段方向に沿って平行に延びている。
(補強柱の概要)
図9及び図10Aに示すように、側板24の両端内面側には、側板24の下端近傍から上端近傍にかけて延在する補強柱31が形成されている。この補強柱31は、面取板42、側板24の一部、第1補強板32及び第2補強板34によって、概ね四角筒状に形成されている。箱本体20に補強柱31を一体に形成するために、枠板26には、第1補強板32、第2補強板34及び内板36が順番に連続した折返板28が連設されている。
図13は、折曲線29に沿って折返板28、第1補強板32、第2補強板34及び内板36を、枠板26に対して折り返した状態を示す。この図13を参照すると、折返板28は、枠板26に対して、折曲線29を軸として概ね線対称な形状を有している。具体的には、折返板28は、上辺が下辺よりも長く、上辺と折曲線33とのなす角が直角で、下辺と折曲線33とのなす角も直角とした直角台形状であり、枠板26よりも小さい相似形状である。
図9及び図13に示すように、第1補強板32は、上下方向に長い長方形状であり、折曲線33に沿って内向きに折り曲げられ、端板22に対して間隔をあけて並行配置されている。折曲線(第3折曲部)33は、段ボールシート1の段方向及び折曲線29に対して交差(傾斜)し、折曲線(第1折曲部)27に対して平行に延びている。
第2補強板34は、上下方向に長い長方形状であり、側板24から離れて位置する第1補強板32の先端に連設され、側板24に近づくように、折曲線35に沿って外向きに折り曲げられている。折曲線(第4折曲部)35は、段ボールシート1の段方向に対して交差(傾斜)し、折曲線(第3折曲部)33に対して平行に延びている。
内板36は、側板24の幅方向中央側に位置する第2補強板34の先端に連設され、折曲線37に沿って第2補強板34に対して折り曲げられ、側板24の内側面に貼着されている。折曲線(第5折曲部)37は、段ボールシート1の段方向に対して交差(傾斜)し、折曲線(第4折曲部)35に対して平行に延びている。
図11を参照すると、枠板26と折返板28を上辺が下辺よりも長い直角台形状としているため、側板24に連設された面取板42、枠板26、折返板28、第1補強板32、第2補強板34及び内板36は、全体として端板22に近づく向きに傾斜している。また、箱本体20のブランクを打ち抜く際、無駄な打抜屑の発生を防ぐために、一対の側板24のうち、一方に連続した内板36の外端と他方に連続した内板36の外端とが、直線上に位置するように打ち抜かれている。これにより、内板36は、上辺が下辺よりも短い直角台形状になっている。
箱本体20を組み立てる際には、図13に示すように、枠板26に対して折返板28を折曲線29に沿って折り返し、折返板28を枠板26に貼着するとともに、内板36を端板22に貼着する(第1工程)。この状態では、側板24、面取板42及び枠板26が平坦に延び、これらに対して折返板28、第1補強板32、第2補強板34及び内板36が平坦に重なる。
続いて、側板24に対して面取板42を折曲線43に沿って折り曲げるとともに、面取板42に対して枠板26を折曲線27に沿って折り曲げることで、連動して折曲線33,35,37を折り曲げ、一対の補強板32,34を内向きに突出させる(第2工程)。その後、底板21に対して側板24を折り曲げた後、底板21に対して端板22を折り曲げ、枠板26に端板22を貼着する(第3工程)。
これにより、第1実施形態と同様に、段の影響を受けることなく、定められた位置(折曲線)で各構成部分を折り曲げることができるため、製函精度を向上できる。また、補強柱31は、面取板42、側板24の一部、及び一対の補強板32,34によって四角筒状に形成されているため、包装箱10の上下方向の耐圧強度を効果的に向上できる。箱本体20は平面視形状が八角形であり、面取板42には底板21の面取辺21aを覆う突出部42aが設けられているため、面取板42を折り曲げる際、突出部42aが底板21の面取辺(第3辺)21aに当接し、これらが折り曲げのガイドとして機能するので、成形性を向上できる。
(蓋体の概要)
図9及び図12に示すように、蓋体50は、底板21の形状に対応する八角形状の蓋本体51を中央に備える。蓋本体51の両端辺には、汎用罫線からなる折曲線55を介して第1貼着板52Aがそれぞれ連設され、これらが端板22上で露出した枠板26に貼着される。蓋本体51の両側辺には、片ジッパーからなる折曲線53を介して第2貼着板52Bがそれぞれ連設され、これらが側板24に貼着される。折曲線53,55間に位置する面取辺51aは、箱本体20の面取板42に対応する。
包装箱10を開封するために、蓋体50には、1つの操作部60と2種の破断部68,53とが設けられている。第2実施形態の箱本体20には、包装箱10を開封するため破断部は設けていない。
操作部60は、貼着板52Aの先端から折曲線55に向けて設けた一対の切断線60dによって画定されている。折曲線55側に位置する切断線60dの端は、折曲線55に対して定められた間隔をあけて位置している。
破断部68は、間隔をあけて設けた複数の切断線からなり、折曲線55の両端のうちの一方から他方にかけて延び、一対の切断線60dに向けて円弧状に突出している。破断部68の突出頂部は、折曲線55側に位置する一対の切断線60dの端を通るように構成されている。
片ジッパーからなる折曲線53は、貼着板52Bに対して蓋本体51を破断する機能を兼ね備えており、貼着板52Aが位置する蓋本体51の端から中央に向けて延びている。
包装箱10を開封する際には、一対の貼着板52Aのうちの一方の操作部60を把持し、他方に向けて引っ張る。これにより、破断部68に沿って貼着板52Aを破断した後、破断部の機能を兼ね備える一対の折曲線53に沿って蓋本体51を破断する。これにより、包装箱10が開封される。1回の操作で蓋本体51全ての破断が困難な場合、他方の操作部60を操作することで、蓋本体51全ての破断が可能である。
このようにした第2実施形態の包装箱10では、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。また、包装箱10は平面視八角形状に形成されているため、美観を向上できる。
(第3実施形態)
図14及び図15は第3実施形態の包装箱10を示す。この包装箱10は、第1実施形態の包装箱10と同様の基本構造を有する。第3実施形態では、第2実施形態と同様に包装箱10を平面視で八角形状とした点、補強柱31を平面視で四角筒状に形成した点、端板22に蓋体50を貼着するフラップを設けていない点、及び箱本体20に開封構造を設けていない点で、第1実施形態と相違する。以下では、第1実施形態と同一の構成については詳細な説明を省略する。
(箱本体の概要)
底板21は、短辺(折曲線23)と長辺(折曲線25)の間に、これらに対して交差する方向に延びる面取辺(第3辺)21aを備える平面視八角形状である。底板21の短辺(第1辺)には端板(第1側板)22が立設され、底板21の長辺(第2辺)に側板(第2側板)24が立設されている。
端板22と側板24の間には、端板22の全高と同一高さの面取板42が設けられている。面取板42は、底板21の面取辺21aと対応し、端板22及び側板24に対して交差する方向に延びている。面取板42の下部には、面取辺21aの外側を覆うように突出部42aが突設されている。
枠板26は、面取板42を介して端板(第1側板)22に連続し、側板(第2側板)24の内側面に貼着されている。枠板26は、端板22に折曲線27を介して連設され、側板24の内側面に沿うように端板22に対して折り曲げられている。第3実施形態の枠板26は、第2実施形態と同様に、上辺が下辺よりも長く、上辺と折曲線27とのなす角が直角で、下辺と折曲線27とのなす角も直角とした直角台形状である。
(補強柱の概要)
端板22の両端内面側に形成された補強柱31は、面取板42、端板22の一部、第1補強板32及び第2補強板34によって、扁平な四角筒状に形成されている。第1補強板32、第2補強板34及び内板36が順番に連続した折返板28は、枠板26に連設されている。
折返板28は、上辺が下辺よりも長く、上辺と折曲線33とのなす角が直角で、下辺と折曲線33とのなす角も直角とした直角台形状であり、枠板26よりも小さい相似形状である。
第1補強板32及び第2補強板34の横幅は、面取板42の横幅よりもそれぞれ狭く、第1補強板32と第2補強板34を合わせた横幅は、面取板42の横幅よりも広い。このように寸法設定することで、図15に示すように、面取板42の両端近傍から補強板32,34をそれぞれ内向きに突出させた形態で、補強柱31を形成できる。
内板36は、端板22の幅方向中央側の辺の一部を面取りすることで、上下方向に長い概ね長方形状に形成されている。
(蓋体の概要)
蓋体50は、第2実施形態と同様に、底板21の形状に対応する八角形状の蓋本体51を中央に備える。蓋本体51の両端辺には第1貼着板52Aがそれぞれ連設され、蓋本体51の両側辺には第2貼着板52Bがそれぞれ連設されている。第1貼着板52Aは端板22の上部に貼着され、第2貼着板52Bは側板24の上部に貼着される。
包装箱10を開封するために、蓋体50には、第1実施形態と同様の操作部60、第1破断部61、第2破断部62、第3破断部63及び切欠部65に加え、破断部の機能を兼ね備える折曲線55が設けられている。折曲線55は片ジッパーからなる。
このようにした第3実施形態の包装箱10では、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができるうえ、第2実施形態と同様に美観を向上できる。なお、第2実施形態のように、補強柱31を側板24に連設する基本構造であっても、面取板42の両端近傍から補強板32,34をそれぞれ内向きに突出させる形態としてもよい。
(第4実施形態)
図16は第実施形態の包装箱10を示す。この包装箱10は、第2実施形態の包装箱10と同様の基本構造を有する。第4実施形態では、側板24に蓋体50を貼着するフラップ39を設けた点、枠板26と折返板28を上辺よりも下辺が短い直角台形状とした点、図9に示す貼着板52Bを蓋体50に設けていない点で、第2実施形態と相違する。そして、この第4実施形態の包装箱10では、第2実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
(第5実施形態)
図17は第5実施形態の包装箱10を示す。この包装箱10は、第2実施形態の包装箱10と同様の基本構造を有する。第5実施形態では、蓋体50を構成するフラップ70,72を一体に設けた点、枠板26と折返板28を上辺よりも下辺が短い直角台形状とした点で、第2実施形態と相違する。
蓋体50は、端板22に連設した内フラップ70と、側板24に連設した外フラップ72とで構成されている。内フラップ70は、汎用罫線からなる折曲線71を介して端板22の上端に連設されている。外フラップ72は、汎用罫線からなる折曲線73を介して側板24の上端に連設されている。折曲線73から外フラップ72の先端までの外フラップ72の寸法は、対向する側板24間の間隔の半分に設定されている。
この第5実施形態の包装箱10では、第2実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。しかも、蓋体50が一体に設けられているため、封緘作業性を向上できるうえ、ブランクの取り扱いに関する利便性を向上できる。なお、第1実施形態及び第3実施形態の包装箱10においても、蓋体50を構成するフラップを一体に設けてもよい。
(第6実施形態)
図18及び図19は第6実施形態の包装箱10を示す。この包装箱10は、第2実施形態の包装箱10と同様の基本構造を有する。第6実施形態では、2以上の包装箱10を安定状態で積み重ねるために、蓋本体51に凸部75を設け、底板21に凹部78を設けた点で、第2実施形態の包装箱10と相違する。
図20及び図22に示すように、凸部75は、側板24の内側面に貼着した内板36の上端に連設されている。凸部75には、ミシン目状をなすように間隔をあけて設けた複数の切断線からなる折曲線76が設けられている。蓋体50には、蓋本体51と第2貼着板52Bの稜部に、凸部75を貫通させる貫通孔77が設けられている。箱本体20に対して蓋体50を配置し、貫通孔77を通して突出させた凸部75を折曲線76に沿って折り曲げ、蓋本体51の上面に貼着することで、図18に示すように、蓋本体51に薄板状の凸部75を設けることができる。
図21及び図22に示すように、凹部78は、底板21に設けた貫通孔79と、内板36の下端に連設した閉塞板80とで構成されている。貫通孔79は、箱本体20上に位置する凸部75を外嵌可能な形状である(図18及び図19参照)。閉塞板80は、折曲線81を介して内板36の下端に連設され、底板21上に位置するように折り曲げられ、底板21に対して貼着されている。閉塞板80は、端板22及び面取板42に干渉することなく、貫通孔79を十分に覆うことが可能な形状であり、一部が補強柱31の下部に配置される。
折曲線81によって形成される閉塞板80の折曲部は、底板21と側板24の間の折曲部(折曲線25)の内側に重ね合わされる。2本の折曲部が内外に重なる場合、内側に位置する折曲線81に沿った折曲性が悪い。よって、折曲線81は、内板36の両側から上向きに延びる一対の第1折曲線81aと、これらの交点から上向きに延びる1本の第2折曲線81bとによって構成されている。
この第6実施形態の包装箱10では、第2実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。しかも、包装箱10にはスタッキング用の凸部75と凹部78が設けられているため、積み重ねる際の利便性及び安定性を向上できる。なお、この第6実施形態の凸部75と凹部78は、第1実施形態及び第3実施形態のように端板22に補強柱31を連接する基本構造を有する包装箱10であっても、同様に適用できる。また、第4実施形態及び第5実施形態のように、側板24に補強柱31を連接する基本構造を有し、枠板26の上辺を下辺よりも短くした包装箱10であっても、同様に適用できる。
(第7実施形態)
図23及び図24は第7実施形態の包装箱10を示す。この包装箱10は、第1実施形態の包装箱10と同様の基本構造を有する。第7実施形態では、図1及び図2に示す折返板28を設けることなく、枠板26に補強柱31を直接連設した点で、第1実施形態と大きく相違する。
図23に示すように、包装箱10は、箱本体20と、箱本体20の開口部分を閉塞する図示しない蓋体を備える。蓋体には、各実施形態と同様に、開封のための破断部が設けられている。箱本体20にも、図示しない破断部が設けられる。
図25を併せて参照すると、箱本体20は、底板21、一対の端板22、及び一対の側板24を備える。端板(第1側板)22は底板21の第1辺(折曲線23)に立設され、側板(第2側板)24は底板21の第2辺(折曲線25)に立設されている。端板22には折曲線27を介して枠板26が連設され、この枠板26が側板24の内側面に貼着されている。枠板26は、上辺が下辺よりも短い直角台形状である。折曲線27は汎用罫線からなり、段ボールシート1の段方向に沿って平行に延びている。
(補強柱の概要)
図23及び図24に示すように、側板24の両側内面側には、端板22の下端近傍から上端近傍にかけて延在する補強柱31が形成されている。補強柱31は、枠板26、第1補強板32、第2補強板34、及び端板22の一部によって、概ね四角筒状に形成されており、枠板26に第1補強板32が連設されている。
図25を参照すると、第1補強板32、第2補強板34、及び内板36は、この順で枠板26から外向きに連設されている。枠板26は折曲線27を介して端板22に連設されており、この折曲線27によって本発明の第2態様の第1折曲部が形成される。第1補強板32は折曲線29を介して枠板26に連設されており、この折曲線29によって本発明の第2態様の第2折曲部が形成される。第2補強板34は折曲線35を介して第1補強板32に連設されており、この折曲線35によって本発明の第2態様の第3折曲部が形成される。内板36は折曲線37を介して第2補強板34に連設されており、この折曲線37によって本発明の第2態様の第4折曲部が形成される。
図23及び図24に示すように、第1補強板32は、側板24の幅方向中央側に位置する枠板26の先端に連設されている。第1補強板32は、汎用罫線からなる折曲線29に沿って枠板26に対して内向きに折り曲げられ、枠板26から離れるに従って端板22に近づくように傾斜されている。折曲線(第2折曲部)29は、折曲線(第1折曲部)27に沿って延び、段ボールシート1の段方向に対して交差する方向に傾斜している。
図25を参照すると、第1補強板32は、枠板26に対して折曲線29を軸として概ね線対称な形状(相似形状)を有しており、上辺が下辺よりも短く、上辺と折曲線35とのなす角が直角で、下辺と折曲線35とのなす角も直角とした直角台形状である。第1補強板32の最大横幅は枠板26の最大横幅よりも広く、第1補強板32の先端に位置する折曲線(第3折曲部)35は、枠板26の基端の折曲線(第1折曲部)27に対して、定められた間隔をあけてオフセットされている。
図23及び図24に示すように、第2補強板34は、端板22の近くに位置する第1補強板32の先端に連設されている。第2補強板34は、端板22に近づくに従って側板24に近づくように、汎用罫線からなる折曲線35に沿って折り曲げられている。図25を参照すると、第2補強板34は、上辺と下辺の寸法が同一であり、上辺及び下辺と折曲線35とのなす角がそれぞれ直角で、上辺及び下辺と折曲線37とのなす角もそれぞれ直角とした長方形状である。折曲線(第3折曲部)35は、段ボールシート1の段方向に対して交差(傾斜)し、折曲線(第1折曲部)27に対して平行に延びている。
内板36は、端板22に当接する第2補強板34の先端に連設されている。内板36は、逆罫線からなる折曲線37に沿って第2補強板34に対して折り曲げられ、端板22の内側面に貼着されている。折曲線(第4折曲部)37は、段ボールシート1の段方向に対して交差(傾斜)し、折曲線(第3折曲部)35に対して平行に延びている。
図25を参照すると、第1補強板32の上辺は枠板26の上辺に対して傾斜し、第1補強板32の下辺は枠板26の下辺に対して傾斜している。第1補強板32の上辺に対して、第2補強板34及び内板36それぞれの上辺は直線上に位置し、第1補強板32の下辺に対して、第2補強板34及び内板36それぞれの下辺は直線上に位置する。
また、第1補強板32、第2補強板34及び内板36それぞれの上辺は、端板22の上辺よりも下方に位置し、底板21と平行な平面上に位置する。第1補強板32、第2補強板34及び内板36それぞれの下辺は、端板22の下辺よりも上方に位置し、底板21と平行な平面上に位置する。その結果、補強柱31は、端板22の下端から上端にかけて概ね角錐筒状に延設される。
箱本体20を組み立てる際には、枠板26に対して第1補強板32を折曲線29に沿って折り返し、接着剤によって内板36を端板22に貼着する(第1工程)。続いて、端板22に対して枠板26を折曲線27に沿って折り曲げることで、連動して折曲線29,35,37を折り曲げ、これらの間に位置する第1補強板32と第2補強板34を内向きに突出させる(第2工程)。その後、底板21に対して端板22を折り曲げた後、底板21に対して側板24を折り曲げ、枠板26に側板24を貼着する(第3工程)。
枠板26に対して第1補強板32を折り返す際(第1工程)、折曲線29が段ボールシート1の段方向に対して交差する方向に延びているため、段の影響を受けることなく、折曲線29に沿って確実に折り曲げることができる。よって、端板22に対して内板36を、定められた位置にそれぞれ貼着できるため、製函精度を向上できる。
端板22に対して枠板26を折り曲げる前の状態では、端板22と枠板26に対して、第1補強板32、第2補強板34及び内板36が平坦に重なる。この状態で、折曲線35が折曲線27に対してオフセットされているため、折曲線27に沿って枠板26を端板22対して折り曲げると、折曲線35による第3折曲部を頂部として、補強板32,34を内向きに突出できる。よって、この第7実施形態の包装箱10は、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
なお、第7実施形態のように、折返板28を設けることなく枠板26に補強柱31を連設する構成は、第3実施形態のように面取板42を有する包装箱10であっても適用できる。また、第2実施形態、第4実施形態、第5実施形態及び第6実施形態のように、側板24に補強柱31を連接する基本構造を有する包装箱10であっても、同様に適用できる。勿論、枠板26の上辺に対して下辺が、短い形態であっても長い形態であっても同様に適用できる。
本発明の包装箱10は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、第1補強板32と第2補強板34の間に第3の補強板を設けてもよく、補強柱31の角数は必要に応じて変更が可能である。つまり、第2補強板34は、1以上の補強板を介して第1補強板32に連続していてもよい。
また、第1実施形態から第6実施形態のように折返板28を有する構成であっても、補強柱31を角錐筒状としてもよい。補強柱31を角錐筒状とする場合、第7実施形態のように上端を下端よりも小さい形状としてもよいし、上端を下端よりも大きい逆角錐筒状としてもよい。
補強柱31を構成する第1補強板32及び第2補強板34の上辺及び/又は下辺は、端板22又は側板24の上辺及び/又は下辺を越える寸法であってもよい。第1補強板32及び第2補強板34それぞれの上辺は、底板21に対して傾斜していてもよい。第2折曲部に段潰部を設けることなく、折曲線のみによって構成してもよい。
包装箱包装箱の素材は、紙製の段ボールシートに限らず、樹脂製の段ボールシートであってもよい。
1…段ボールシート
2…表ライナ
3…裏ライナ
4…中しん
4a…凹条
4b…凸条
6…罫
7…コルク
10…包装箱
20…箱本体
21…底板
21a…面取辺
22…端板
22a…上辺
22b…下辺
23…折曲線
24…側板
24a…分離部
25…折曲線
26…枠板
26a…上辺
26b…下辺
27…折曲線(第1折曲部)
28…折返板
28a…上辺
28b…下辺
29…折曲線(第2折曲部)
30…段潰部
31…補強柱
32…第1補強板
32a…上辺
32b…下辺
33…折曲線(第3折曲部)
34…第2補強板
34a…上辺
34b…下辺
35…折曲線(第4折曲部)
36…内板
36a…上辺
36b…下辺
37…折曲線(第5折曲部)
39…フラップ
40…折曲線
40a…切込
42…面取板
42a…突出部
43…折曲線
50…蓋体
51…蓋本体
51a…面取辺
52,52A,52B…貼着板
53…折曲線
55…折曲線
60…操作部
60a…折曲線
60b…第1破断線
60c…第2破断線
60d…切断線
61…第1破断部
61a…第1切断線
61b…第2切断線
62…第2破断部
63…第3破断部
63a…第1切断線
63b…第2切断線
64…破断部
64a…切断線
64b…非切断部
65…切欠部
66…切欠部
67…補助折曲線
68…破断部
70…内フラップ
71…折曲線
72…外フラップ
73…折曲線
75…凸部
76…折曲線
77…貫通孔
78…凹部
79…貫通孔
80…閉塞板
81…折曲線
81a…第1折曲線
81b…第2折曲線

Claims (10)

  1. 表ライナと、前記表ライナと間隔をあけて位置する裏ライナと、これらの間に配置され、複数の凹条と凸条が波状に連続する中しんとを有する段ボールシート製の包装箱であって、
    第1辺と、前記第1辺と交差する方向に延びる第2辺とを有する底板と、
    前記第1辺に立設された第1側板と、
    前記第2辺に立設された第2側板と、
    前記第1側板に連続し、前記第1辺と交差する方向に延びる第1折曲部に沿って折り曲げられ、前記第2側板の内側面に固着された枠板と、
    前記第1折曲部に沿って延びる第2折曲部を介して前記枠板に連設され、前記第2折曲部に沿って折り曲げられ、前記枠板の内側面に固着された折返板と、
    前記第2折曲部に沿って延びる第3折曲部を介して前記折返板に連設され、前記第3折曲部に沿って折り曲げられ、前記第1側板の内方に間隔をあけて位置する第1補強板と、
    前記第1補強板に連続し、前記第3折曲部に沿って延びる第4折曲部に沿って前記第1側板に向けて折り曲げられた第2補強板と、
    前記第4折曲部に沿って延びる第5折曲部を介して前記第2補強板に連設され、前記第5折曲部に沿って折り曲げられ、前記第1側板の内側面に固着された内板と
    を備え、
    前記中しんの前記凹条と前記凸条が延びる方向である前記段ボールシートの段方向は、前記枠板に沿って上下方向に延び、
    前記第1折曲部は、前記段方向に対して平行に延び、
    前記第2折曲部は、前記段方向に対して交差する方向に延びており、
    前記枠板の上辺は、前記枠板の下辺よりも長く、
    前記折返板は、前記枠板よりも小さい相似形状である、包装箱。
  2. 前記第3折曲部は、前記段方向に対して交差するとともに、前記第1折曲部に対して平行に延びている、請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記第3折曲部、前記第4折曲部及び前記第5折曲部はそれぞれ平行に延びている、請求項1又は2に記載の包装箱。
  4. 前記第3折曲部と前記第1補強板の上辺とのなす角は直角であり、
    前記第4折曲部と前記第2補強板の上辺とのなす角は直角である、請求項3に記載の包装箱。
  5. 前記第1補強板の上辺と前記第2補強板の上辺とは、前記底板と平行な平面上に位置する、請求項3又は4に記載の包装箱。
  6. 前記枠板と前記折返板には、前記第2折曲部に隣接して帯状に延びる段潰部がそれぞれ形成されており、
    一対の前記段潰部は、前記段潰部が延びる方向から見て、前記表ライナ及び前記裏ライナのうちの一方から他方に向けて次第に狭くなるように窪んでいる、請求項1から5のいずれか1項に記載の包装箱。
  7. 前記枠板は、前記第1側板及び前記枠板に対して交差する方向に延びる面取板を介して前記第1側板に連続している、請求項1からのいずれか1項に記載の包装箱。
  8. 前記底板と対向し、前記第1側板と前記第2側板によって画定された開口を塞ぐ蓋体を備え、
    前記蓋体には、薄板状の凸部が設けられ、
    前記底板には、同一構成の他の包装箱の前記凸部を嵌合可能な凹部が設けられており、
    前記凹部は、前記底板に設けられた第1貫通孔と、前記内板に連なり、前記底板上に貼着されて前記第1貫通孔を塞ぐ閉塞板とで構成されている、請求項1から7のいずれか1項に記載の包装箱。
  9. 前記蓋体は第2貫通孔を有し、
    前記凸部は、前記内板の上端に連なり、前記第2貫通孔を貫通して前記蓋体の上面に貼着されている、請求項8に記載の包装箱。
  10. 表ライナと、前記表ライナと間隔をあけて位置する裏ライナと、これらの間に配置され、複数の凹条と凸条が波状に連続する中しんとを有する段ボールシート製の包装箱であって、
    第1辺と、前記第1辺と交差する方向に延びる第2辺とを有する底板と、
    前記第1辺に立設された第1側板と、
    前記第2辺に立設された第2側板と、
    前記第1側板に連続し、前記第1辺と交差する方向に延びる第1折曲部に沿って折り曲げられ、前記第2側板の内側面に固着された枠板と、
    前記第1折曲部に沿って延びる第2折曲部を介して前記枠板に連設され、前記第2折曲部に沿って折り曲げられ、前記枠板の内側面に固着された折返板と、
    前記第2折曲部に沿って延びる第3折曲部を介して前記折返板に連設され、前記第3折曲部に沿って折り曲げられ、前記第1側板の内方に間隔をあけて位置する第1補強板と、
    前記第1補強板に連続し、前記第3折曲部に沿って延びる第4折曲部に沿って前記第1側板に向けて折り曲げられた第2補強板と、
    前記第4折曲部に沿って延びる第5折曲部を介して前記第2補強板に連設され、前記第5折曲部に沿って折り曲げられ、前記第1側板の内側面に固着された内板と、
    前記底板と対向し、前記第1側板と前記第2側板によって画定された開口を塞ぐ蓋体と
    を備え、
    前記中しんの前記凹条と前記凸条が延びる方向である前記段ボールシートの段方向は、前記枠板に沿って上下方向に延び、
    前記第1折曲部は、前記段方向に対して平行に延び、
    前記第2折曲部は、前記段方向に対して交差する方向に延びており、
    前記蓋体には、薄板状の凸部が設けられ、
    前記底板には、同一構成の他の包装箱の前記凸部を嵌合可能な凹部が設けられており、
    前記凹部は、前記底板に設けられた貫通孔と、前記内板に連なり、前記底板上に貼着されて前記貫通孔を塞ぐ閉塞板とで構成されている、包装箱。
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