JP7123671B2 - 撮像装置、および撮像装置の制御方法、プログラム - Google Patents

撮像装置、および撮像装置の制御方法、プログラム Download PDF

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Description

本発明は撮像装置、および撮像装置の制御方法、プログラムに関する。
従来、デジタルカメラなど搭載される表示部である電子ビューファインダやTFT(Thin Film Transistor)液晶にライブビュー画像(被写体像)を拡大表示した状態で、ユーザは当該デジタルカメラを用いて撮影を行うことが可能である。そのため、ユーザは、被写体に対するピントの確認などをおこない易く、意図した動画や写真を撮影することできる。
また、このような、ライブビュー画像の拡大表示をしている状態において、ユーザの操作性を向上させる技術として、特許文献1がある。特許文献1には、ライブビュー画像の拡大表示中に拡大範囲の位置の変更指示がされると、ライブビュー画像の拡大表示状態を維持したまま拡大範囲を移動させる撮像装置が記載されている。
特開2008-211630号公報
しかし、特許文献1の撮像装置において変更することが可能であるのは、ライブビュー画像の拡大範囲の位置であり、ライブビュー画像の拡大表示中には、露出やISO感度などの撮影パラメータ(設定パラメータ)の設定はできない。よって、従来では、ユーザは、ライブビュー画像の拡大表示中には、一度、拡大表示を解除(中断)してから、撮影パラメータを設定する必要があったため、ライブビュー画像の拡大表示中のユーザの操作性が悪いという課題があった。
したがって、本発明は、ライブビュー画像の拡大表示をしている場合における、ユーザの操作性を向上することのできる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、
画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段が撮像したライブビュー画像の全ての範囲である全画面画像を表示する表示手段と、
前記表示手段が表示する画像を、前記ライブビュー画像の一部の範囲である拡大画像と前記全画面画像とで切り替える表示制御手段と、
前記表示手段に対する操作以外の操作である所定の操作に応じて、第1状態であれば前
記撮像手段の設定パラメータを決定する第1設定をし、第2状態であれば前記ライブビュー画像の所定の範囲を決定する第2設定をする制御手段と、
を有し、
前記所定の操作は、ダイヤル操作を受け付ける操作部材である第1操作部材に対する操作、および前記第1操作部材とは異なる第2操作部材に対する操作を含み、
前記制御手段は、前記第2状態であれば、前記第1操作部材に対する操作に応じた場合よりも、前記第2操作部材に対する操作に応じた場合の方が、細かい単位で前記第2設定を行い、
前記表示手段が前記拡大画像を表示している場合に、前記所定の操作がされると、
前記表示制御手段は、前記表示手段が表示する画像を前記全画面画像に切り替えず、
前記制御手段は、
前記第1状態であれば前記第1設定を行い、
前記第2状態であれば前記第2設定を行う、
ことを特徴とする撮像装置である。
本発明の第2の態様は、
画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段が撮像したライブビュー画像の全ての範囲である全画面画像を表示する表示手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、
前記表示手段が表示する画像を、前記ライブビュー画像の一部の範囲である拡大画像と前記全画面画像とで切り替える表示制御工程と、
前記表示手段に対する操作以外の操作である所定の操作に応じて、第1状態であれば前記撮像手段の設定パラメータを決定する第1設定をし、第2状態であれば前記ライブビュー画像の所定の範囲を決定する第2設定をする制御工程と、
を有し、
前記所定の操作は、ダイヤル操作を受け付ける操作部材である第1操作部材に対する操作、および前記第1操作部材とは異なる第2操作部材に対する操作を含み、
前記制御工程では、前記第2状態であれば、前記第1操作部材に対する操作に応じた場合よりも、前記第2操作部材に対する操作に応じた場合の方が、細かい単位で前記第2設定を行い、
前記表示手段が前記拡大画像を表示している場合に、前記所定の操作がされると、
前記表示制御工程では、前記表示手段が表示する画像を前記全画面画像に切り替えず、
前記制御工程では、
前記第1状態であれば前記第1設定を行い、
前記第2状態であれば前記第2設定を行う、
ことを特徴とする撮像装置の制御方法である。
本発明によれば、ライブビュー画像の拡大表示をしている場合における、ユーザの操作性を向上することができる。
実施形態1に係るデジタルカメラの外観図 実施形態1に係るデジタルカメラの構成図 実施形態1に係るデジタルカメラの状態を示す図 実施形態1に係るデジタルカメラの状態に応じた画面表示例 実施形態1に係るユーザ操作に応じた処理を示す図 実施形態1に係る撮影処理のフローチャート 実施形態1に係る撮影処理のフローチャート 実施形態1に係るユーザ操作に応じた処理を示すフローチャート 変形例1に係るデジタルカメラの状態を示す図
<実施形態1>
[デジタルカメラ100の外観図]
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。図1A,1Bに、本発明を適用可能な装置の一例としてのデジタルカメラ100の外観図を示す。図1Aはデジタルカメラ100の前面斜視図であり、図1Bはデジタルカメラ100の背面斜視図である。
表示部28は、デジタルカメラ100の背面に設けられた表示部であり、画像や各種情報を表示する。タッチパネル70aは、表示部28の表示面(タッチ操作面)に対するタッチ操作を検出することができる。ファインダー外表示部43は、デジタルカメラ100の上面に設けられた表示部であり、シャッター速度や絞りをはじめとするデジタルカメラ100の様々な設定値を表示する。シャッターボタン61は撮影指示を行うための操作部材である。モード切替スイッチ60は、各種モードを切り替えるための操作部材である。端子カバー40は、デジタルカメラ100を外部機器に接続する接続ケーブル等とのコネクタ(不図示)を保護するカバーである。
メイン電子ダイヤル71は回転操作部材であり、メイン電子ダイヤル71を回すことで、シャッター速度や絞りなどの設定値の変更等が行える。電源スイッチ72は、デジタルカメラ100の電源のONとOFFを切り替える操作部材である。サブ電子ダイヤル73は回転操作部材であり、サブ電子ダイヤル73を回すことで、選択枠(カーソル)の移動や画像送りなどが行える。4方向キー74は、上、下、左、右部分をそれぞれ押し込み可能に構成され、4方向キー74の押した部分に応じた処理が可能である。SETボタン75は、押しボタンであり、主に選択項目の決定などに用いられる。
動画ボタン76は、動画撮影(記録)の開始や停止の指示に用いられる。AEロックボタン77は押しボタンであり、撮影待機状態でAEロックボタン77を押下することにより、露出状態を固定することができる。拡大ボタン78は、撮影モードのライブビュー表示(LV表示)において拡大モードのONとOFFを切り替えるための操作ボタンである。拡大モードをONとしてからメイン電子ダイヤル71を操作することにより、ライブビュー画像(LV画像)の拡大や縮小を行える。再生モードにおいては、拡大ボタン78は、再生画像を拡大したり、その拡大率を増加させるたりするための操作ボタンとして機能する。再生ボタン79は、撮影モードと再生モードとを切り替えるための操作ボタンである。撮影モード中に再生ボタン79を押下することで再生モードに移行し、記録媒体200(後述)に記録された画像のうち最新の画像を表示部28に表示させることができる。メニューボタン81はメニュー画面を表示させる指示操作を行うために用いられる押しボタンであり、メニューボタン81が押されると各種の設定が可能なメニュー画面が表示部28に表示される。ユーザは、表示部28に表示されたメニュー画面と、4方向キー74やSETボタン75とを用いて直感的に各種設定を行うことができる。
タッチバー82(マルチファンクションバー:M-Fnバー)は、タッチ操作を受け付けることが可能なライン状のタッチ操作部材(ラインタッチセンサー)である。タッチバー82は、通常の握り方(メーカー推奨の握り方)でグリップ部90を握った右手の親指でタッチ操作可能(タッチ可能)な位置に配置されている。タッチバー82は、タッチバー82に対するタップ操作(タッチして所定期間以内に移動せずに離す操作)、左右へのスライド操作(タッチした後、タッチしたままタッチ位置を移動する操作)などを受け付け可能な受付部である。タッチバー82は、タッチパネル70aとは異なる操作部材であり、表示機能を備えていない。
通信端子10は、デジタルカメラ100がレンズユニット150(後述;着脱可能)側と通信を行うための通信端子である。接眼部16は、接眼ファインダー17(覗き込み型のファインダー)の接眼部であり、ユーザは、接眼部16を介して内部のEVF29(後述)に表示された映像を視認することができる。接眼検知部57は、接眼部16にユーザ(撮影者)が接眼しているか否かを検知する接眼検知センサーである。蓋202は、記録媒体200(後述)を格納するスロットの蓋である。グリップ部90は、ユーザがデジタルカメラ100を構える際に右手で握りやすい形状とした保持部である。グリップ部90を右手の小指、薬指、中指で握ってデジタルカメラ100を保持した状態で、右手の人差指で操作可能な位置にシャッターボタン61とメイン電子ダイヤル71が配置されている。また、同じ状態で、右手の親指で操作可能な位置に、サブ電子ダイヤル73とタッチバー82が配置されている。サムレスト部91(親指待機位置)は、デジタルカメラ100の背面側の、どの操作部材も操作しない状態でグリップ部90を握った右手の親指を置きやすい箇所に設けられたグリップ部材である。サムレスト部91は、保持力(グリップ感)を高めるためのラバー部材などで構成される。
[デジタルカメラ100の構成ブロック図]
図2は、デジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。レンズユニット150は、交換可能な撮影レンズを搭載するレンズユニットである。レンズ103は通常、複
数枚のレンズから構成されるが、図2では簡略して一枚のレンズのみで示している。通信端子6は、レンズユニット150がデジタルカメラ100側と通信を行うための通信端子であり、通信端子10は、デジタルカメラ100がレンズユニット150側と通信を行うための通信端子である。レンズユニット150は、これら通信端子6,10を介してシステム制御部50と通信する。そして、レンズユニット150は、内部のレンズシステム制御回路4によって絞り駆動回路2を介して絞り1の制御を行う。また、レンズユニット150は、レンズシステム制御回路4によってAF駆動回路3を介してレンズ103の位置を変位させることで焦点を合わせる。
シャッター101は、システム制御部50の制御で撮像部22の露光時間を自由に制御できるフォーカルプレーンシャッターである。
撮像部22は、光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。撮像部22は、システム制御部50にデフォーカス量情報を出力する撮像面位相差センサーを有していてもよい。A/D変換器23は、撮像部22から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
画像処理部24は、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対し所定の処理(画素補間、縮小といったリサイズ処理、色変換処理、等)を行う。また、画像処理部24は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、システム制御部50は、画像処理部24により得られた演算結果に基づいて露光制御や測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理、等が行われる。画像処理部24は更に、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理を行う。
A/D変換器23からの出力データは、画像処理部24及びメモリ制御部15を介してメモリ32に書き込まれる。あるいは、A/D変換器23からの出力データは、画像処理部24を介さずにメモリ制御部15を介してメモリ32に書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって得られA/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部28やEVF29に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。
また、メモリ32は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。D/A変換器19は、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部28やEVF29に供給する。こうして、メモリ32に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器19を介して表示部28やEVF29により表示される。表示部28とEVF29のそれぞれは、LCDや有機EL等の表示器上で、D/A変換器19からのアナログ信号に応じた表示を行う。A/D変換器23によってA/D変換されメモリ32に蓄積されたデジタル信号をD/A変換器19においてアナログ信号に変換し、表示部28またはEVF29に逐次転送して表示することで、ライブビュー表示(LV)が行える。以下、ライブビュー表示で表示される画像をライブビュー画像(LV画像)と称する。
ファインダー外表示部43には、ファインダー外表示部駆動回路44を介して、シャッター速度や絞りをはじめとするカメラの様々な設定値が表示される。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROM等である。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記録される。ここでいうプログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャート
を実行するためのプログラムのことである。
システム制御部50は、少なくとも1つのプロセッサーまたは回路からなる制御部であり、デジタルカメラ100全体を制御する。システム制御部50は、前述した不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。システムメモリ52は例えばRAMであり、システム制御部50は、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等をシステムメモリ52に展開する。また、システム制御部50は、メモリ32、D/A変換器19、表示部28等を制御することにより表示制御も行う。
システムタイマー53は、各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。
電源制御部80は、電池検出回路、DC-DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出などを行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC-DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。
記録媒体I/F18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインターフェースである。記録媒体200は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
通信部54は、無線または有線ケーブルによって接続された外部機器との間で、映像信号や音声信号の送受信を行う。通信部54は無線LAN(Local Area Network)やインターネットとも接続可能である。また、通信部54は、Bluetooth(登録商標)やBluetooth Low Energyでも外部機器と通信可能である。通信部54は撮像部22で撮像した画像(LV画像を含む)や、記録媒体200に記録された画像を送信可能であり、外部機器から画像データやその他の各種情報を受信することができる。
姿勢検知部55は、重力方向に対するデジタルカメラ100の姿勢を検知する。姿勢検知部55で検知された姿勢に基づいて、撮像部22で撮影された画像が、デジタルカメラ100を横に構えて撮影された画像であるか、縦に構えて撮影された画像であるかを判別可能である。システム制御部50は、姿勢検知部55で検知された姿勢に応じた向き情報を撮像部22で撮像された画像の画像ファイルに付加したり、画像を回転して記録したりすることが可能である。姿勢検知部55としては、加速度センサーやジャイロセンサーなどを用いることができる。姿勢検知部55である加速度センサーやジャイロセンサーを用いて、デジタルカメラ100の動き(パン、チルト、持ち上げ、静止しているか否か等)を検知することも可能である。
接眼検知部57は、接眼ファインダー17(以後、単に「ファインダー」と記載する)の接眼部16に対する目(物体)の接近(接眼)および離反(離眼)を検知する(接近検知)、接眼検知センサーである。システム制御部50は、接眼検知部57で検知された状態に応じて、表示部28とEVF29の表示(表示状態)/非表示(非表示状態)を切り替える。より具体的には、少なくとも撮影待機状態で、かつ、表示先の切替が自動切替である場合において、非接眼中は表示先を表示部28として表示をオンとし、EVF29は非表示とする。また、接眼中は表示先をEVF29として表示をオンとし、表示部28は非表示とする。接眼検知部57としては、例えば赤外線近接センサーを用いることができ
、EVF29を内蔵するファインダー17の接眼部16への何らかの物体の接近を検知することができる。物体が接近した場合は、接眼検知部57の投光部(図示せず)から投光した赤外線が物体で反射して赤外線近接センサーの受光部(図示せず)で受光される。受光された赤外線の量によって、物体が接眼部16からどの距離まで近づいているか(接眼距離)も判別することができる。このように、接眼検知部57は、接眼部16への物体の近接距離を検知する接眼検知を行う。非接眼状態(非接近状態)から、接眼部16に対して所定距離以内に近づく物体が検出された場合に、接眼されたと検出するものとする。接眼状態(接近状態)から、接近を検知していた物体が所定距離以上離れた場合に、離眼されたと検出するものとする。接眼を検出する閾値と、離眼を検出する閾値は例えばヒステリシスを設けるなどして異なっていてもよい。また、接眼を検出した後は、離眼を検出するまでは接眼状態であるものとする。離眼を検出した後は、接眼を検出するまでは非接眼状態であるものとする。なお、赤外線近接センサーは一例であって、接眼検知部57には、接眼とみなせる目や物体の接近を検知できるものであれば他のセンサーを採用してもよい。
操作部70は、ユーザからの操作(ユーザ操作)を受け付ける入力部であり、システム制御部50に各種の動作指示を入力するために使用される。図2に示すように、操作部70は、モード切替スイッチ60、シャッターボタン61、電源スイッチ72、タッチパネル70a、タッチバー82、等を含む。また、操作部70は、その他の操作部材70bとして、メイン電子ダイヤル71、サブ電子ダイヤル73、4方向キー74、SETボタン75、動画ボタン76、AEロックボタン77、拡大ボタン78、再生ボタン79、メニューボタン81、等を含む。
モード切替スイッチ60は、システム制御部50の動作モードを静止画撮影モード、動画撮影モード、再生モード等のいずれかに切り替える。静止画撮影モードに含まれるモードとして、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、絞り優先モード(Avモード)、シャッター速度優先モード(Tvモード)、プログラムAEモード(Pモード)がある。また、撮影シーン別の撮影設定となる各種シーンモード、カスタムモード等がある。モード切替スイッチ60より、ユーザは、これらのモードのいずれかに直接切り替えることができる。あるいは、モード切替スイッチ60で撮影モードの一覧画面に一旦切り替えた後に、表示された複数のモードのいずれかに、他の操作部材を用いて選択的に切り替えるようにしてもよい。同様に、動画撮影モードにも複数のモードが含まれていてもよい。
シャッターボタン61は、第1シャッタースイッチ62と第2シャッタースイッチ64を備える。第1シャッタースイッチ62は、シャッターボタン61の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなり第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。システム制御部50は、第1シャッタースイッチ信号SW1により、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の撮影準備動作を開始する。第2シャッタースイッチ64は、シャッターボタン61の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部50は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部22からの信号読み出しから、撮像された画像を画像ファイルとして記録媒体200に書き込むまでの、一連の撮影処理の動作を開始する。
タッチパネル70aと表示部28とは一体的に構成することができる。例えば、タッチパネル70aは、光の透過率が表示部28の表示を妨げないように構成され、表示部28の表示面の上層に取り付けられる。そして、タッチパネル70aにおける入力座標と、表示部28の表示面上の表示座標とを対応付ける。これにより、あたかもユーザが表示部28上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUI(グラフィカルユーザ
インターフェース)を提供できる。システム制御部50は、タッチパネル70aへの以下の操作、あるいは状態を検出できる。
・タッチパネル70aにタッチしていなかった指やペンが新たにタッチパネル70aにタッチしたこと、すなわちタッチの開始(以下、タッチダウン(Touch-Down)と称する)
・タッチパネル70aを指やペンでタッチしている状態(以下、タッチオン(Touch-On)と称する)
・指やペンがタッチパネル70aをタッチしたまま移動していること(以下、タッチムーブ(Touch-Move)と称する)
・タッチパネル70aへタッチしていた指やペンがタッチパネル70aから離れた(リリースされた)こと、すなわちタッチの終了(以下、タッチアップ(Touch-Up)と称する)
・タッチパネル70aに何もタッチしていない状態(以下、タッチオフ(Touch-Off)と称する)
タッチダウンが検出されると、同時にタッチオンも検出される。タッチダウンの後、タッチアップが検出されない限りは、通常はタッチオンが検出され続ける。タッチムーブが検出された場合も、同時にタッチオンが検出される。タッチオンが検出されていても、タッチ位置が移動していなければタッチムーブは検出されない。タッチしていた全ての指やペンがタッチアップしたことが検出された後は、タッチオフとなる。
これらの操作・状態や、タッチパネル70a上に指やペンがタッチしている位置座標は内部バスを通じてシステム制御部50に通知される。そして、システム制御部50は通知された情報に基づいてタッチパネル70a上にどのような操作(タッチ操作)が行なわれたかを判定する。タッチムーブについてはタッチパネル70a上で移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル70a上の垂直成分・水平成分毎に判定できる。所定距離以上をタッチムーブしたことが検出された場合はスライド操作が行なわれたと判定するものとする。タッチパネル70a上に指をタッチしたままある程度の距離だけ素早く動かして、そのまま離すといった操作をフリックと呼ぶ。フリックは、言い換えればタッチパネル70a上を指ではじくように素早くなぞる操作である。所定距離以上を、所定速度以上でタッチムーブしたことが検出され、そのままタッチアップが検出されるとフリックが行なわれたと判定できる(スライド操作に続いてフリックがあったものと判定できる)。更に、複数箇所(例えば2点)を共にタッチして(マルチタッチして)、互いのタッチ位置を近づけるタッチ操作をピンチイン、互いのタッチ位置を遠ざけるタッチ操作をピンチアウトと称する。ピンチアウトとピンチインを総称してピンチ操作(あるいは単にピンチ)と称する。タッチパネル70aは、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサー方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものであってもよい。タッチパネルに対する接触があったことでタッチがあったと検出する方式や、タッチパネルに対する指やペンの接近があったことでタッチがあったと検出する方式があるが、いずれの方式でもよい。
[デジタルカメラの状態について]
本実施形態に係る撮像装置であるデジタルカメラ100は、ライブビュー画像が表示部28に拡大表示されている場合においても、撮影のための露出などの設定を行うための状態(第1状態)であれば、拡大表示を解除することなく当該露出の設定が可能である。また、デジタルカメラ100は、ライブビュー画像が表示部28に拡大表示されている場合においても、オートフォーカス(AF)の対象範囲の設定を行うための状態(第2状態)であれば、拡大表示を解除することなく当該対象範囲の設定を可能とする。これによれば
、ライブビュー画像の拡大表示中においても、デジタルカメラ100の状態に応じて、撮影のための露出などの撮影パラメータ(設定パラメータ)の設定が可能であるため、ユーザの操作性が向上する。
なお、ライブビュー画像とは、システム制御部50が撮像部22を制御することで生成される、撮影(撮像)対象とする被写体の現在を表示する画像である。また、露出とは、デジタルカメラ100が取り込む光の量を示す。なお、本実施形態では、撮像装置としてデジタルカメラを用いているが、ライブビュー画像の取得が可能であれば、スマートフォンやタブレット端末、PC、デジタルカメラなどを制御する制御装置などであってもよい。
このようにデジタルカメラ100の状態によって実施可能な設定が変わるため、以下では、まず、図3Aを用いて、本実施形態に係るデジタルカメラ100の状態について説明する。本実施形態に係るデジタルカメラ100の状態は、2種類の設定状態と3種類の拡大状態とによって、6つの状態に分類することができる。
具体的には、設定状態は、「通常」と「枠設定」の2つの状態を含む。設定状態が「通常」である場合は主に露出や撮影に関する設定パラメータ(設定値)を設定(決定)することができ、「枠設定」である場合は主にAF枠や拡大枠の設定(決定)をすることができる。また、拡大状態は、表示部28にライブビュー画像の全ての範囲(全画面画像)を表示する「全画面(等倍)」、ライブビュー画像を5倍に拡大して表示する「拡大×5」、ライブビュー画像を10倍に拡大して表示する「拡大×10」の3つの状態を含む。つまり、拡大状態が「拡大×5」または「拡大×10」である場合は、ライブビュー画像の一部の範囲(拡大画像)が表示部28に表示される。また、AF枠とは、オートフォーカスが行われている測距範囲(点)を示す枠である。拡大枠とは、拡大表示中の焦点検出の範囲を示すAF枠である。
なお、本実施形態では、拡大倍率を5倍または10倍としているが、デジタルカメラ100の機種によっては変更できる拡大倍率が異なるため、任意の拡大倍率でよい。また、本実施形態では、デジタルカメラ100は、5倍と10倍との複数の拡大倍率にすることが可能であるが、例えば、5倍のみの単一の拡大倍率に変更可能であってもよい。
また、以降、上述のデジタルカメラ100における6つの状態を以下のように対応させて、状態A~状態Fというように称して説明する。
・状態Aは、設定状態が「通常」であり、拡大状態が「全画面」である。
・状態Bは、設定状態が「通常」であり、拡大状態が「拡大×5」である。
・状態Cは、設定状態が「通常」であり、拡大状態が「拡大×10」である。
・状態Dは、設定状態が「枠設定」であり、拡大状態が「全画面」である。
・状態Eは、設定状態が「枠設定」であり、拡大状態が「拡大×5」である。
・状態Fは、設定状態が「枠設定」であり、拡大状態が「拡大×10」である。
[各状態における表示部での表示例について]
以下では、上述の状態A~状態Fのそれぞれの状態において、表示部28に表示される画面(画像)の例を図4を用いて説明する。図4A~図4Fはそれぞれ状態A~状態Fに対応する表示部28(タッチパネル70a)における画面例(表示例)を示した図である。表示部28(タッチパネル70a)は、状態Aおよび状態Dでは、AF枠301を有し、状態Bおよび状態C、状態E、状態Fでは拡大枠307および拡大インジケータ311を有する。また、タッチパネル70aは、状態A~状態Cでは、主に露出を設定するためのタッチボタンとして、タッチボタン302~タッチボタン306を有する。タッチパネル70aは、状態D~状態Fでは、タッチボタン308~タッチボタン310を有する。
なお、これらのタッチボタンはユーザからの操作を受け付けるため、操作部であるともいえる。
AF枠301は、焦点検出(オートフォーカス対象)の範囲を示す枠である。
タッチボタン302は、拡大倍率(拡大状態)を変更する際にタッチ(タップ)されるボタンである。
タッチボタン303は、露出の設定の1つであるシャッタースピード(Tv値)を変更する際にタッチ(タップ)されるボタンである。
タッチボタン304は、露出の設定の1つである絞り値(Av値)を変更する際にタッチ(タップ)されるボタンである。
タッチボタン305は、露出を補正(設定)する補正値を変更する際にタッチ(タップ)されるボタンである。
タッチボタン306は、ISO感度の値を変更する際にタッチ(タップ)されるボタンである。
拡大枠307は、拡大中の焦点検出の範囲を示すAF枠である。
タッチボタン308は、ライブビュー画像の中央にAF枠を配置する際にタッチ(タップ)されるボタンである。
タッチボタン309は、拡大倍率(拡大状態)を変更する際にタッチ(タップ)されるボタンである。
タッチボタン310は、デジタルカメラ100の設定状態を「枠設定」から「通常」に変更する際にタッチ(タップ)されるボタンである。
拡大インジケータ311は、撮影される画像に対して、表示部28に拡大表示されている領域を示す。具体的には、拡大インジケータ311における、外周枠は撮影される画像の全領域を示し、黒塗りされている領域は現在拡大している位置と大きさを示している。なお、拡大倍率は拡大インジケータ311の上にも表示されるが、ファインダー外表示部43にも表示される。
なお、本実施形態では、デジタルカメラ100の設定状態を「通常」から「枠設定」に変更する操作はタッチパネル70a以外の操作部70に対する操作が行われることで実施されるものとする。しかし、それに限定されずに、状態Aにおいて、デジタルカメラ100の設定状態を「通常」から「枠設定」に変更するためのタッチボタンをタッチパネル70aが有していてもよいし、ユーザがAF枠301をタップすることで当該変更がされてもよい。また、上述より、デジタルカメラ100の設定状態が「通常」である状態(第1状態)とは、図4A~図4Cのように、表示部28に露出を設定するためのタッチボタンが表示されている状態であるといえる。一方、デジタルカメラ100の設定状態が「枠設定」である状態(第2状態)とは、図4D~図4Fのように、表示部28に露出を設定するためのタッチボタンが表示されていない状態であるといえる。
[各状態の状態遷移について]
以下では、本実施形態に係るデジタルカメラ100の操作部70に対する操作に応じた状態遷移について、図3Bを用いて説明する。
状態Aにおいて、操作部70に対してライブビュー画像の拡大倍率を変更する操作(拡大操作)が行われると状態Bに遷移する。なお、本実施形態では、拡大操作が行われると、システム制御部50は、拡大状態を「全画面」であれば「拡大×5」に変更し、「拡大×5」であれば「拡大×10」に変更し、「拡大×10」であれば「全画面」に変更する。しかし、これに限らず、システム制御部50は、ユーザ操作に応じて任意の拡大状態に変更できるようにしてもよい。
状態Aにおいて、操作部70に対して、設定状態を「枠設定」にする操作が行われると状態Dに遷移する。
状態Bにおいて、操作部70に対して、拡大操作が行われると状態Cに遷移する。
状態Cにおいて、操作部70に対して、拡大操作が行われると状態Aに遷移する。
状態Bと状態Cにおいて、操作部70に対して、設定状態を「通常」にして、かつ拡大状態を「全画面」にする操作(初期設定にする操作)が行われると状態Aに遷移する。
状態Dにおいて、操作部70に対して、拡大操作が行われると状態Eに遷移する。
状態Dにおいて、操作部70に対して、設定状態を「通常」にする操作が行われると状態Aに遷移する。
状態Eにおいて、操作部70に対して、拡大操作が行われると状態Fに遷移する。
状態Fにおいて、操作部70に対して、拡大操作が行われると状態Dに遷移する。
状態D、状態E、状態Fにおいて、操作部70に対して、設定状態を「通常」にして、かつ拡大状態を「全画面」にする操作(初期設定にする操作)が行われると状態Aに遷移する。
[操作部に対する操作に応じた処理について]
以下では、デジタルカメラ100が状態A~状態Fのそれぞれにおいて、操作部70それぞれに対する操作に応じて、システム制御部50が実施する処理について図5を用いて説明する。
状態A~状態Cにおいては、下記のように、システム制御部50は、主に、5つの操作それぞれに応じた処理を行う。
・メイン電子ダイヤル71やサブ電子ダイヤル73のダイヤルを回転させるユーザ操作(ダイヤル操作)によって、システム制御部50は、Tv値やAv値といった設定値などを変更することにより露出の設定を行う。
・4方向キー74に対するユーザ操作によって、システム制御部50は、4方向キー74(十字ボタン)それぞれのボタンに割り当てられた処理(設定)を実行する。
・タッチパネル70aが有するAF枠や拡大枠に対するタッチ操作によって、システム制御部50は、枠位置の移動する処理を実行する。
・タッチパネル70aが有するタッチボタンに対するタップ操作によって、システム制御部50は、上述のようにそれぞれのタッチパネルに割り当てられた処理を実行する。
・上述の4つ以外の操作によって、システム制御部50は当該操作に応じた処理を実行する。
状態D~状態Fにおいては、下記のように、システム制御部50は、主に、5つの操作それぞれに応じた処理を行う。
・メイン電子ダイヤル71やサブ電子ダイヤル73に対するダイヤル操作によって、システム制御部50は、枠位置の移動する処理(設定)を第1の粒度で実行する。
・4方向キー74に対するユーザ操作によって、システム制御部50は、システム制御部50は、第1の粒度より細かい粒度で枠位置の移動する処理(設定)を実行する。
・タッチパネル70aが有するAF枠や拡大枠に対するタッチ操作によって、システム制御部50は、枠位置の移動する処理を実行する。
・タッチパネル70aが有するタッチボタンに対するタップ操作によって、システム制御部50は、上述のようにそれぞれのタッチパネルに割り当てられた処理を実行する。
・上述の4つ以外の操作によって、システム制御部50は当該操作に応じた処理を実行する。
なお、タッチ操作に対応する枠位置の移動処理は、タッチパネル70aに対するスライドに応じたものなどであってもよいし、タッチパネル70aのAF枠をタップした後にA
F枠とは異なる位置をタップすることで、AF枠が当該位置に移動されてもよい。つまり、タッチ操作に対応する枠位置の移動処理は、タッチパネル70aに対するタッチが伴う操作であれば、任意の操作に応じて行われてよい。なお、メイン電子ダイヤル71やサブ電子ダイヤル73に対するダイヤル操作によって変更可能であるのは、露出に限らず、ISO設定値、F値など任意の撮影を行うための設定パラメータでもよい。
上述のように、メイン電子ダイヤル71やサブ電子ダイヤル73に対するダイヤル操作と4方向キー74に対するユーザ操作との2つの操作に応じてシステム制御部50が実行する処理は、デジタルカメラ100の設定状態によって異なる。従って、ユーザは表示部28に拡大されたライブビュー画像が表示されている場合においても、デジタルカメラ100の設定状態に応じた設定を行うことができる。また、デジタルカメラ100の設定状態が「通常」である場合にはタッチパネル70aを用いずに、ユーザは、露出の設定をすることも可能であり、AF枠や拡大枠の移動についても実施可能である。従って、デジタルカメラ100の設定状態が「通常」であれば、設定状態を「枠移動」に遷移させることなく、ユーザはAF枠や拡大枠の移動をすることができる。このように、本実施形態では、システム制御部50は、露出の設定やAF枠の移動を行う制御手段であり、かつ、ライブビュー画像の拡大表示または全画面表示を切り替える表示制御手段であるといえる。なお、上述のように、タッチパネル70aに対するタッチ操作によっては、設定状態が「通常」と「枠移動」のいずれの状態においても、システム制御部50はAF枠(拡大枠)の移動を行うことができる。
また、上述より、デジタルカメラ100の設定状態が「通常」である状態(第1状態)とは、表示部28(タッチパネル70a)に対する操作以外で露出が設定できる状態であるといえる。一方、デジタルカメラ100の設定状態が「枠設定」である状態(第2状態)とは、表示部28(タッチパネル70a)に対する操作以外でAF枠の移動(設定)ができる状態であるといえる。
[撮影処理について]
図6Aおよび図6Bは、本実施形態に係るデジタルカメラ100がおこなう被写体の撮影処理が終了するまでの一連の処理を示すフローチャートである。図6Aは、状態AにおけるS1001~S1011の処理と、状態Bまたは状態CにおけるS2001~S2012の処理を示している。図6Bは、状態DにおけるS3001~S3011の処理と、状態Eまたは状態FにおけるS4001~S4014の処理を示している。なお、図6Aおよび図6Bが示すフローチャートにおける各処理は、システム制御部50が不揮発性メモリ56に格納されたプログラムをシステムメモリ52に展開して実行することにより実現される。なお、これらの処理はデジタルカメラ100の電源が入り、表示部28にライブビュー画像を表示した状態に遷移すると開始する。
(状態Aにおける処理について)
S1001では、システム制御部50は、デジタルカメラ100の設定状態を「通常」にする。
S1002では、システム制御部50は、拡大状態を「全画面」にして、表示部28にライブビュー画像を全画面で表示する。
S1003では、システム制御部50は、操作部70に対して設定状態を「枠設定」にする操作が行われたか否かを判定する。設定状態を「枠設定」にする操作が行われた場合にはS1004に遷移し、行われていない場合にはS1005に遷移する。
S1004では、システム制御部50は、デジタルカメラ100の設定状態を「枠設定」に変更する。S1004の処理が終了すると、処理工程はS3001に遷移する。
S1005では、システム制御部50は、操作部70に対して拡大倍率の変更する操作(拡大操作)が行われたか否かを判定する。拡大操作が行われた場合にはS1006に遷移し、拡大操作が行われていない場合にはS1007に遷移する。
S1006では、システム制御部50は、表示部28に表示するライブビュー画像の拡大倍率を変更するよう制御する。この処理工程を開始する時点では拡大状態が「全画面」であるので、システム制御部50は拡大状態を「拡大×5」に変更する。なお、処理工程はS2001に遷移する。
S1007では、システム制御部50は、後述にて説明する処理1を実行する。
S1008では、第1シャッタースイッチ62に対する操作(SW1を発生させる操作)などである、被写体にピント(焦点)を合わせるための合焦操作が行われたか否かを、システム制御部50は判定する。合焦操作が行われた場合は、S1009に遷移し、合焦操作が行われていない場合にはS1003に遷移する。つまり、本フローチャートは撮影が行われるまでのフローであるため、撮影が行われるまでは本フローチャートにおける処理を繰り返す。なお、合焦操作を行わないMF(マニュアルフォーカス)設定時や合焦操作を伴わない撮影時には、S1008およびS1009の処理は行われずに、S1007からS1010に遷移する。
S1009では、システム制御部50は、ピント(焦点)を合わせる処理である合焦処理を行い、ライブビュー画像の被写体に対するピントを調整する。
S1010では、システム制御部50は、第2シャッタースイッチ64に対する操作(SW2を発生させる操作)により撮影操作が行われたか否かを判定する。撮影操作が行われた場合にはS1011に遷移し、撮影操作が行われていない場合にはS1003に遷移する。ただし、撮影操作が行われずにシャッターボタン61を半押し(第1シャッタースイッチ62を押下)にしている間は、システム制御部50は、S1010における判定を繰り返し行う。このシャッターボタン61を半押しの間での当該判定の繰り返しは、後述するS2011、S3010、S4013においても同様である。
S1011では、システム制御部50は、撮像部22などを制御して撮影処理を行う。
(状態Bまたは状態Cにおける処理について)
S2001では、システム制御部50は、操作部70に対して設定状態を「枠設定」にする操作が行われたか否かを判定する。設定状態を「枠設定」にする操作が行われた場合にはS2002に遷移し、「枠設定」にする操作が行われていない場合にはS2003に遷移する。
S2002では、システム制御部50は、「枠設定」にする操作が行われても何も処理をしない。つまり、システム制御部50は、「枠設定」にする操作を無効とする制御を行う。これは、本実施形態では状態Bまたは状態Cから、状態Eまたは状態Fへのユーザ操作による遷移を許していないためである。このように、ライブビュー画像の拡大表示をしている際に、ユーザ操作に応じて設定状態が変化しないようにすることで、拡大表示中のユーザの誤操作を抑制することができる。
S2003では、システム制御部50は、操作部70に対して、ライブビュー画像の拡大倍率を変更する操作(拡大操作)が行われたか否かを判定する。拡大操作が行われた場合にはS2004に遷移し、拡大操作が行われていない場合にはS2006に遷移する。
S2004では、システム制御部50は、表示部28に表示するライブビュー画像の拡大倍率を変更するよう制御する。この処理工程を開始する時点では拡大状態が「拡大×5」または「拡大×10」であるので、システム制御部50は、拡大状態が「拡大×5」である場合には「拡大×10」に変更し、拡大状態が「拡大×10」である場合には「全画面」に変更する。
S2005では、システム制御部50は、S2004の処理後にライブビュー画像の拡大状態が「全画面」に変更されたか否かを判定する。「全画面」に変更された場合にはS1003に遷移し、変更されていない場合にはS2006に遷移する。
S2006では、システム制御部50は、後述にて説明する処理2を実行する。
S2007では、システム制御部50は、第1シャッタースイッチ62に対する操作などである合焦操作が行われたか否かを判定する。合焦操作が行われた場合は、S2008に遷移し、合焦操作が行われていない場合にはS2001に遷移する。なお、合焦操作を行わないMF設定時や合焦操作を伴わない撮影時には、S2007~S2010の処理は行われずに、S2006からS2011に遷移する。
S2008では、システム制御部50は、合焦処理を行うときにライブビュー画像を表示部28に全画面で表示する必要があるか否かを判定する。つまり、この判定では、デジタルカメラ100の機種によっては、ライブビュー画像を表示部28に拡大表示している状態では合焦処理ができないことを考慮している。全画面表示する必要がある場合にはS2009に遷移し、全画面表示する必要がない場合にはS2010に遷移する。
S2009では、システム制御部50は、拡大状態を「全画面」にして、表示部28におけるライブビュー画像を全画面で表示するよう制御する。S2009の処理が終了すると、処理工程はS1009に遷移する。
S2010では、システム制御部50は、合焦処理を行い、ライブビュー画像の被写体に対するピントを調整する。
S2011では、システム制御部50は、第2シャッタースイッチ64に対する操作である撮影操作が行われたか否かを判定する。撮影操作が行われた場合は、S1011に遷移し、行われていない場合にはS2001に遷移する。
S2012では、システム制御部50は、撮影可能なデジタルカメラ100の状態にする。S2012の処理が終了すると、処理工程はS1011に遷移する。なお、撮影可能なデジタルカメラ100の状態は任意の状態でよいが、本実施形態では、設定状態が「通常」であり、拡大状態が「全画面」の状態Aである初期状態とする。つまり、この処理は、デジタルカメラ100の機種によっては、ライブビュー画像を表示部28に拡大表示している場合や設定状態が「枠設定」である場合に、撮影処理ができないことを考慮して実行されている。
(状態Dにおける処理について)
S3001では、システム制御部50は、操作部70に対して設定状態を「通常」にする操作が行われたか否かを判定する。設定状態を「通常」にする操作が行われた場合には、S3002に遷移し、「通常」にする操作が行われていない場合には、S3003に遷移する。
S3002では、システム制御部50は、デジタルカメラ100の設定状態を「通常」に変更する。S3002の処理が終了すると、処理工程はS1003に遷移する。
S3003では、システム制御部50は、操作部70に対して拡大操作が行われたか否かを判定する。拡大操作が行われた場合にはS3004に遷移し、拡大操作が行われていない場合にはS3005に遷移する。
S3004では、システム制御部50は、表示部28に表示するライブビュー画像の拡大倍率を変更するよう制御する。この処理工程を開始する時点では拡大状態は「全画面」であるので、システム制御部50は拡大状態を「拡大×5」に変更する。S3004の処理が終了すると、処理工程はS4001に遷移する。
S3005では、システム制御部50は、後述にて説明する処理3を実行する。
S3006では、システム制御部50は、第1シャッタースイッチ62に対する操作などである合焦操作が行われたか否かを判定する。合焦操作が行われた場合は、S3007に遷移し、合焦操作が行われていない場合はS3001に遷移する。
S3007では、システム制御部50は、合焦処理を行うときにカメラの設定状態を「枠設定」から「通常」にする必要があるか否かを判定する。「枠設定」から「通常」にする必要がある場合にはS3008に遷移し、「枠設定」から「通常」にする必要がない場合にはS3009に遷移する。つまり、この判定では、デジタルカメラ100の機種によっては、設定状態が「枠設定」である場合に合焦処理ができないことを考慮している。
S3008では、システム制御部50は、デジタルカメラ100の設定状態を「通常」にする。S3008の処理が終了すると、処理工程はS1009に遷移する。
S3009では、システム制御部50は、合焦処理を行う。
S3010では、システム制御部50は、第2シャッタースイッチ64に対する操作である撮影操作が行われたか否かを判定する。撮影操作が行われた場合は、S3011に遷移し、撮影操作が行われていない場合はS3001に遷移する。
S3011では、システム制御部50は、撮影可能なデジタルカメラ100の状態にする。S2011の処理が終了すると、処理工程はS1011に遷移する。
(状態Eまたは状態Fにおける処理について)
S4001では、システム制御部50は、操作部70に対して設定状態を「通常」にする操作が行われたか否かを判定する。「通常」にする操作が行われた場合にはS4002に遷移し、「通常」にする操作が行われていない場合にはS4003に遷移する。
S4002では、システム制御部50は、設定状態を「通常」にする操作が行われても何も処理をしない。つまり、システム制御部50は、設定状態を「通常」にする操作を無効とする制御を行う。これは、本実施形態では状態Eまたは状態Fから、状態Bまたは状態Cへのユーザ操作による遷移を許していないためである。
S4003では、システム制御部50は、操作部70に対して拡大操作が行われたか否かを判定する。拡大操作が行われた場合にはS4004に遷移し、拡大操作が行われていない場合にはS4006に遷移する。
S4004では、システム制御部50は、表示部28に表示するライブビュー画像の拡大倍率を変更するよう制御する。この処理工程を開始する時点では拡大状態が「拡大×5」または「拡大×10」であるので、システム制御部50は、拡大状態が「拡大×5」である場合には「拡大×10」に変更し、拡大状態が「拡大×10」である場合には「全画面」に変更する。
S4005では、システム制御部50は、S4004の処理後にライブビュー画像の拡大状態が「全画面」に変更されたか否かを判定する。「全画面」に変更された場合にはS3001に遷移し、「全画面」に変更されていない場合にはS4006に遷移する。
S4006では、システム制御部50は、後述にて説明する処理4を実行する。
S4007では、システム制御部50は、第1シャッタースイッチ62に対する操作などである合焦操作が行われたか否かを判定する。合焦操作が行われた場合は、S4008に遷移し、行われていない場合はS4001に遷移する。
S4008では、システム制御部50は、合焦処理を行うときにライブビュー画像を表示部28に全画面で表示する必要があるか否かを判定する。全画面表示する必要がある場合にはS4009に遷移し、全画面表示する必要がない場合にはS4010に遷移する。
S4009では、システム制御部50は、拡大状態を「全画面」にして、表示部28に
ライブビュー画像を全画面で表示するように制御する。また、処理工程はS3007に遷移する。
S4010では、システム制御部50は、合焦処理を行うときに設定状態を「枠設定」から「通常」に変更する必要があるか否かを判定する。変更する必要がある場合にはS4011に遷移し、必要がない場合にはS4012に遷移する。
S4011では、システム制御部50は、デジタルカメラ100の設定状態を「通常」にする。また、S4011が終了すると、処理工程はS2010に遷移する。つまり、ここでは、合焦処理を行うために例外的に、状態Eまたは状態Fから、状態Bまたは状態Cへの遷移を許容する。なお、S4011において、システム制御部50は、さらに拡大状態を「全画面」に変更し、処理工程はS1009に遷移してもよい。
S4012では、システム制御部50は、合焦処理を行う。
S4013では、システム制御部50は、第2シャッタースイッチ64に対する操作である撮影操作が行われたか否かを判定する。撮影操作が行われた場合は、S4014に遷移し、行われていない場合はS4001に遷移する。
S4014では、システム制御部50は、撮影可能なデジタルカメラ100の状態にする。S4014の処理が終了すると、処理工程はS1011に遷移する。
[状態Aにおける処理1について]
以下、上述した処理1の詳細についての図7Aのフローチャートを用いて説明する。
S1101では、システム制御部50は、メイン電子ダイヤル71やサブ電子ダイヤル73に対するダイヤル操作が行われたか否かを判定する。メイン電子ダイヤル71やサブ電子ダイヤル73に対するダイヤル操作が行われた場合にはS1102に遷移し、行われていない場合にはS1103に遷移する。
S1102では、システム制御部50は、デジタルカメラ100のカメラ設定の露出を変更する。例えば、システム制御部50は、メイン電子ダイヤル71に対するダイヤル操作に応じてTv値を変更(設定)し、サブ電子ダイヤル73に対するダイヤル操作に応じてAv値を変更する。これらは、例えば、デジタルカメラ100におけるモード(状態)に応じて、Av値やTv値などの設定できる項目が異なるようにするとよい。
S1103では、システム制御部50は、4方向キー74に対する操作が行われたか否かを判定する。4方向キー74に対する操作が行われた場合にはS1104に遷移し、行われていない場合にはS1105に遷移する。
S1104では、システム制御部50は、4方向キー74のそれぞれの方向に予め割り当てられた処理を実行する。例えば、システム制御部50は、左ボタンが押下された場合には、Tv値を減少させ、右ボタンが押下された場合には、Tv値を増加させる。これらはボタンカスタマイズによってユーザが任意に各ボタンに対して設定した処理を、システム制御部50が行う。
S1105では、システム制御部50は、タッチパネル70aへのタッチ操作が行われたか否かを判定する。タッチ操作が行われた場合にはS1106に遷移し、行われていない場合にはS1107に遷移する。
S1106では、システム制御部50は、タッチ操作に応じてAF枠の枠位置を移動する。なお、本実施形態では、このAF枠の移動は、タッチ位置の移動量に応じて移動するものとする。
S1107では、システム制御部50は、その他の操作が行われたか否かを判定する。ここで、その他の操作とは、S1101、S1103、S1105においてユーザからされる操作ではない、操作部70への操作である。その他の操作が行われた場合にはS1108に遷移し、その他の操作が行われていない場合は処理1を終了する。
S1108では、システム制御部50は、それぞれの操作部に割り当てられた処理を実行する。
[状態Bまたは状態Cにおける処理2について]
上述した処理2は、図7Bのフローチャートが示すように行われる。なお、処理2におけるS2101~S2108のそれぞれは、処理1におけるS1101~S1108のそれぞれの処理の「AF枠」を「拡大枠」と読み替えた場合と同様の処理であるため処理の詳細な説明は省略する。つまり、システム制御部50は、表示部28が表示するライブビュー画像を全画面表示に切り替えずとも、露出の設定を行うことができる。
[状態Dにおける処理3について]
以下、上述した処理3の詳細についての図7Cのフローチャートを用いて説明する。なお、S3105~S3108のそれぞれの処理については、処理1におけるS1105~S1108のそれぞれの処理と同様であるため詳細な説明は省略する。
S3101では、システム制御部50は、メイン電子ダイヤル71やサブ電子ダイヤル73に対するダイヤル操作が行われたか否かを判定する。メイン電子ダイヤル71やサブ電子ダイヤル73に対するダイヤル操作が行われた場合にはS3102に遷移し、行われていない場合にはS3103に遷移する。
S3102では、システム制御部50は、ダイヤル操作の操作量(回転量)に応じて、AF枠の枠位置を移動する。
S3103では、システム制御部50は、4方向キー74に対する操作が行われたか否かを判定する。4方向キー74に対する操作が行われた場合にはS3104に遷移し、行われていない場合にはS3105に遷移する。
S3104では、システム制御部50は、4方向キー74が有する4つのボタンそれぞれに対する操作に応じて、AF枠の枠位置を移動する。このとき、4方向キー74に対する操作に応じたAF枠の枠位置の移動は、S3102におけるダイヤル操作に応じた移動よりも、細かく位置の調整ができる。具体的には、例えば、ダイヤル操作に応じたAF枠の移動量の最小単位よりも、4方向キー74に対する操作に応じたAF枠の移動量の最小単位が小さく設定されている。
[状態Eまたは状態Fにおける処理4について]
上述した処理4は、図7Dのフローチャートが示すように行われる。なお、処理4におけるS4101~S4108のそれぞれは、処理3におけるS3101~S3108のそれぞれの処理を「AF枠」を「拡大枠」と読み替えた場合と同様の処理であるため処理の詳細な説明は省略する。つまり、システム制御部50は、表示部28が表示するライブビュー画像を全画面表示に切り替えずとも、拡大枠(AF枠)の移動(設定)を行うことができる。
[効果]
以上、本実施形態によれば、表示部にライブビュー画像を拡大表示している場合においても、デジタルカメラの設定状態に応じた設定が可能である。従って、ユーザは、拡大表
示を解除してから、露出やAF枠の設定をする必要がないため、デジタルカメラの撮影のための設定を容易に操作性よく行うことができる。また、表示部にライブビュー画像の拡大をする状態に遷移する前に設定可能であった設定項目を、ライブビュー画像の拡大表示後も引き続き、拡大表示の状態のまま設定ができる。具体的には、表示部にライブビュー画像を拡大表示している場合においても、所定の状態であればダイヤル操作によって1ステップで露出の設定が可能であり、他の状態であれば同じダイヤル操作によって1ステップでAF枠の移動が可能である。このため、デジタルカメラが有する操作部材が少ない場合においても、操作性を向上させることができる。
(変形例1)
実施形態1では、状態Bまたは状態Cと、状態Eまたは状態Fとの間の遷移を許容していなかったが、変形例1ではこのような遷移を許容する場合について説明する。
具体的には、図8が示すように、図3Bの状態遷移に加えて以下のユーザ操作に応じた遷移を許容する。
状態Bにおいて、操作部70に対して、設定状態を「枠設定」にする操作が行われると状態Eに遷移する。
状態Eにおいて、操作部70に対して、設定状態を「通常」にする操作が行われると状態Bに遷移する。
状態Cにおいて、操作部70に対して、設定状態を「枠設定」にする操作が行われると状態Fに遷移する。
状態Fにおいて、操作部70に対して、設定状態を「通常」にする操作が行われると状態Cに遷移する。
従って、図6Aおよび図6Bが示すフローチャートの処理のうちS2002とS4002の処理が、実施形態1と変わるため、この2つの処理についてのみ説明する。
S2002では、システム制御部50は、設定状態を「枠設定状態」に変更する。そして、S2002における処理が終了すると、処理工程はS4001に遷移する。
S4002では、システム制御部50は、設定状態を「枠設定状態」に変更する。そして、S4002における処理が終了すると、処理工程はS2001に遷移する。
(効果)
このように、状態Bまたは状態Cから、状態Eまたは状態Fへの遷移を許容することで、状態を一度状態Aや状態Dに変更せずとも、設定状態を変更することができる。したがって、ユーザは、ライブビュー画像の拡大表示中においても、より少ない手順でデジタルカメラ100の設定をすることができる。
なお、上記の各実施形態や各変形例の各機能部は、個別のハードウェアであってもよいし、そうでなくてもよい。2つ以上の機能部の機能が、共通のハードウェアによって実現されてもよい。1つの機能部の複数の機能のそれぞれが、個別のハードウェアによって実現されてもよい。1つの機能部の2つ以上の機能が、共通のハードウェアによって実現されてもよい。また、各機能部は、ASIC、FPGA、DSPなどのハードウェアによって実現されてもよいし、そうでなくてもよい。例えば、装置が、プロセッサーと、制御プログラムが格納されたメモリとを有していてもよい。そして、装置が有する少なくとも一部の機能部の機能が、プロセッサーがメモリから制御プログラムを読み出して実行することにより実現されてもよい。
(その他の実施形態)
本発明は、上記の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにお
ける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:デジタルカメラ、22:撮像部、28:表示部、50:システム制御部

Claims (8)

  1. 画像を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段が撮像したライブビュー画像の全ての範囲である全画面画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段が表示する画像を、前記ライブビュー画像の一部の範囲である拡大画像と前記全画面画像とで切り替える表示制御手段と、
    前記表示手段に対する操作以外の操作である所定の操作に応じて、第1状態であれば前記撮像手段の設定パラメータを決定する第1設定をし、第2状態であれば前記ライブビュー画像の所定の範囲を決定する第2設定をする制御手段と、
    を有し、
    前記所定の操作は、ダイヤル操作を受け付ける操作部材である第1操作部材に対する操作、および前記第1操作部材とは異なる第2操作部材に対する操作を含み、
    前記制御手段は、前記第2状態であれば、前記第1操作部材に対する操作に応じた場合よりも、前記第2操作部材に対する操作に応じた場合の方が、細かい単位で前記第2設定を行い、
    前記表示手段が前記拡大画像を表示している場合に、前記所定の操作がされると、
    前記表示制御手段は、前記表示手段が表示する画像を前記全画面画像に切り替えず、
    前記制御手段は、
    前記第1状態であれば前記第1設定を行い、
    前記第2状態であれば前記第2設定を行う、
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1状態とは、前記設定パラメータを設定する操作を受け付ける操作部を、前記表示手段がさらに表示する状態であり、
    前記第2状態とは、前記表示手段が前記操作部を表示しない状態である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記第1設定として、露出の設定パラメータを決定する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記第2設定として、焦点検出の範囲を決定する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記第2操作部材は、4方向キーであり、
    前記4方向キーのそれぞれのボタンに対応する設定は、ユーザが予め任意に決定できる、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記制御手段は、前記表示手段に対する操作に応じて、
    前記第1状態および前記第2状態のいずれの場合にも、前記第2設定をすることができる、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段が撮像したライブビュー画像の全ての範囲である全画面画像を表示する表示手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記表示手段が表示する画像を、前記ライブビュー画像の一部の範囲である拡大画像と前記全画面画像とで切り替える表示制御工程と、
    前記表示手段に対する操作以外の操作である所定の操作に応じて、第1状態であれば前記撮像手段の設定パラメータを決定する第1設定をし、第2状態であれば前記ライブビュー画像の所定の範囲を決定する第2設定をする制御工程と、
    を有し、
    前記所定の操作は、ダイヤル操作を受け付ける操作部材である第1操作部材に対する操作、および前記第1操作部材とは異なる第2操作部材に対する操作を含み、
    前記制御工程では、前記第2状態であれば、前記第1操作部材に対する操作に応じた場合よりも、前記第2操作部材に対する操作に応じた場合の方が、細かい単位で前記第2設定を行い、
    前記表示手段が前記拡大画像を表示している場合に、前記所定の操作がされると、
    前記表示制御工程では、前記表示手段が表示する画像を前記全画面画像に切り替えず、
    前記制御工程では、
    前記第1状態であれば前記第1設定を行い、
    前記第2状態であれば前記第2設定を行う、
    ことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  8. コンピュータを請求項1からのいずれか1項に記載の撮像装置の各手段として機能させるプログラム。
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