JP7119397B2 - ゼオライトおよびその製造方法 - Google Patents
ゼオライトおよびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7119397B2 JP7119397B2 JP2018018739A JP2018018739A JP7119397B2 JP 7119397 B2 JP7119397 B2 JP 7119397B2 JP 2018018739 A JP2018018739 A JP 2018018739A JP 2018018739 A JP2018018739 A JP 2018018739A JP 7119397 B2 JP7119397 B2 JP 7119397B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- zeolite
- acid
- acid sites
- dimethylquinoline
- treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
- Catalysts (AREA)
Description
(i)平均粒子径(以下、PDと記す。)がPD≦100nmである。
(ii)骨格構造が10員環構造である。
(iii)表面に酸点を有さない。
(iv)酸量が0.1~1.0mmol/gである。
PD=6/S(1/2.29×106+0.18×10-6) (1)
(ここで、Sは外表面積(m2/g)を示すものである。)
また、式(1)における外表面積(S(m2/g))は、液体窒素温度における一般的な窒素吸着法を用い、t-plot法から求めることができる。例えば、tを吸着量の厚みとするときに、tについて0.6~1nmの範囲の測定点を直線近似し、得られた回帰直線の傾きからゼオライトの外表面積を求めるものである。
ゼオライトの外表面積は、窒素吸着測定により測定した。
ゼオライトの外表面積から前記式(1)を用いて平均粒子径を算出した。式(1)中、Sは外表面積(m2/g)であり、PDは平均粒子径(m)である。
ゼオライトのSiO2/Al2O3モル比は、ゼオライトをフッ酸と硝酸の混合水溶液で溶解し、これを一般的なICP装置((商品名)OPTIMA3300DV,PerkinElmer社製)による誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP-AES)で測定し、求めた。
赤外吸収分光の測定は一般的なFT-IR測定装置((商品名)Varian 660-IR,アジレント・テクノロジー株式会社製)に真空下でのIR測定装置用部品((商品名)マルチモードセル,エス・ティ・ジャパン社製)を組み合わせて用いた。試料はディスク成型した後、セルに入れ、真空排気下、10℃/分で400℃まで昇温し、2時間保持した。150℃に冷却後、2,4-ジメチルキノリン吸着前の赤外吸収スペクトルを測定した。2,4-ジメチルキノリンガスを導入し、10分間吸着させ、150℃で1時間真空排気した後、2,4-ジメチルキノリン吸着後の赤外吸収スペクトルを測定した。2,4-ジメチルキノリン吸着後の赤外吸収スペクトルと吸着前のスペクトルの差をとり、吸着による赤外吸収の変化を測定した。
特開2013-227203公報を参考にその製造を行った。
特開2016-153366公報を参考にその製造を行った。
テトラプロピルアンモニウム(以降、TPAと略記する場合がある。)水酸化物と水酸化ナトリウムの水溶液に不定形アルミノシリケートゲルを添加して懸濁させた。得られた懸濁液にMFI型ゼオライトを種晶として加え原料組成物とした。その際の種晶の添加量は、原料組成物中のAl2O3とSiO2の重量に対して、0.7重量%とした。また、副生したエタノールは蒸発させて除いた。
SiO2/Al2O3モル比=48、TPA/Siモル比=0.05、Na/Siモル比=0.16、OH/Siモル比=0.21、H2O/Siモル比=10
得られた原料組成物をステンレス製オートクレーブに密閉し、115℃で攪拌しながら4日間結晶化させ、スラリー状混合液を得た。結晶化後のスラリー状混合液を遠心沈降機で固液分離した後、十分量の純水で固体粒子を洗浄し、110℃で乾燥して乾燥粉末を得た。
流通ガス:エチレン50mol%+窒素50mol%の混合ガス、100ml/分
ペレット重量:1.5g
反応管:内径16mmのステンレス製反応管
反応圧力:0.1MPa
反応出口ガスおよび反応液を採取し、ガスクロマトグラフを用い、ガス成分および液成分を個別に分析した。ガス成分は、TCD検出器を備えたガスクロマトグラフ(島津製作所製、(商品名)GC-1700)を用いて分析した。充填剤は、Waters社製PorapakQ(商品名)またはGLサイエンス社製MS-5A(商品名)を用いた。液成分は、FID検出器を備えたガスクロマトグラフ(島津製作所製、(商品名)GC-2015)を用いて分析した。分離カラムは、キャピラリーカラム(GLサイエンス社製、(商品名)TC-1)を用いた。
オートクレーブによるゼオライトの結晶化、洗浄、乾燥操作まで実施例1と同様に行った。
比較例1で得られたゼオライトを600℃、55%の水蒸気で3分間処理した。
比較例1で得られたゼオライトを600℃、80%の水蒸気で2時間処理した。
SiO2/Al2O3モル比を変更して実施例1と同様の手法により、ゼオライトの結晶化、洗浄、および乾燥を行った。
流通ガス:プロピレン50mol%+窒素50mol%の混合ガス、100ml/分
ペレット重量:1.5g
反応管:内径16mmのステンレス製反応管
反応圧力:0.1MPa
プロピレンを転化させた際のプロピレン転化率とベンゼン、トルエン、キシレン収率の時間変化をプロピレンの転化・異性化反応の結果として表5に示す。高いプロピレン転化率およびベンゼン、トルエン、キシレン収率が長時間安定したものであった。
オートクレーブによるゼオライトの結晶化、洗浄、乾燥操作まで実施例2と同様に行った。
テトラブチルアンモニウム(以降、TBAと略記する場合がある。)水酸化物と水酸化カリウムの水溶液に不定形アルミノシリケートゲルを添加して懸濁させた。
SiO2/Al2O3モル比=57、TBA/Siモル比=0.12、K/Siモル比=0.071、OH/Siモル比=0.18、H2O/Siモル比=10
得られた原料組成物をステンレス製オートクレーブに密閉し、110℃で攪拌しながら8日間結晶化させ、スラリー状混合液を得た。結晶化後のスラリー状混合液を遠心沈降機で固液分離した後、十分量の純水で固体粒子を洗浄し、110℃で乾燥して乾燥粉末を得た。
流通ガス:アセトン50mol%+窒素50mol%の混合ガス、100ml/分
ペレット重量:1.0g
反応管:内径16mmのステンレス製反応管
反応圧力:0.1MPa
アセトンを転化させた際のアセトン転化率とエチレン、プロピレン収率の時間変化をアセトンの低級炭化水素への転化反応の結果として表7に示す。高いアセトン転化率が長時間安定し、エチレン、プロピレン収率も高いものであった。
オートクレーブによるゼオライトの結晶化、洗浄、乾燥操作まで実施例3と同様に行った。
Claims (6)
- 下記(i)~(iv)の特性を満足することを特徴とするゼオライト。
(i)窒素吸着法のt-plot解析によって算出した外表面積より以下の式(1)を用いて算出した平均粒子径(PD)がPD≦100nmである。
(ii)骨格構造が10員環構造であり、中細孔ゼオライトである。
(iii)表面に酸点が存在しない。
(iv)細孔内の酸量が0.1~1.0mmol/gである。
PD=6/S(1/2.29×106+0.18×10-6) (1)
(ここで、Sは外表面積(m2/g)を示すものである。) - SiO2/Al2O3比が20~300であることを特徴する請求項1に記載のゼオライト。
- MFI型ゼオライト、MEL型ゼオライト及びFER型ゼオライトよりなる群より選択されるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のゼオライト。
- 表面に被覆を有さないゼオライトであることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のゼオライト。
- 少なくともアルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属を含む化合物、有機構造指向剤並びにアルミノシリケートゲルを原料として中細孔ゼオライトを製造する際に、焼成処理の前に塩化アンモニウム、塩酸、硝酸又は水によるイオン交換処理を行い、焼成処理の一部または全部を水熱処理とし、焼成処理の後に塩化アンモニウム、塩酸又は硝酸によるイオン交換処理を行うことを特徴とする表面に酸点が存在しないゼオライトの製造方法。
- 水熱処理を、温度400~750℃、水蒸気濃度10~100%、時間10分~40時間の条件下の水熱処理とすることを特徴とする請求項5に記載の表面に酸点が存在しないゼオライトの製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017039938 | 2017-03-03 | ||
JP2017039938 | 2017-03-03 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018145085A JP2018145085A (ja) | 2018-09-20 |
JP7119397B2 true JP7119397B2 (ja) | 2022-08-17 |
Family
ID=63589416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018018739A Active JP7119397B2 (ja) | 2017-03-03 | 2018-02-06 | ゼオライトおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7119397B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7271975B2 (ja) * | 2018-02-09 | 2023-05-12 | 東ソー株式会社 | 芳香族化合物製造触媒の再生方法 |
JP7443684B2 (ja) * | 2019-07-10 | 2024-03-06 | 東ソー株式会社 | 新規ゼオライト及びそれを含む芳香族炭化水素製造用触媒 |
JP7547902B2 (ja) | 2019-10-08 | 2024-09-10 | 東ソー株式会社 | 新規銀含有ゼオライト及びそれを含む芳香族炭化水素製造用触媒 |
CN115414906B (zh) * | 2022-07-29 | 2024-04-19 | 化学与精细化工广东省实验室 | 一种锂离子电池电解液溶剂除水剂及其制备方法和应用 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000344690A (ja) | 1999-03-31 | 2000-12-12 | Fuji Oil Co Ltd | メタロシリケート触媒を用いたジメチルナフタレンおよびアルキルナフタレンの製造法 |
JP2001289531A (ja) | 2000-04-10 | 2001-10-19 | Tosoh Corp | ヒートポンプ用吸着剤およびそれを用いたヒートポンプシステム |
WO2009031445A1 (ja) | 2007-09-06 | 2009-03-12 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | プロピレンの製造方法 |
WO2010128644A1 (ja) | 2009-05-08 | 2010-11-11 | 三菱化学株式会社 | プロピレンの製造方法 |
JP2011079815A (ja) | 2009-09-09 | 2011-04-21 | Mitsubishi Chemicals Corp | p−キシレンの製造方法 |
JP2013227203A (ja) | 2012-03-26 | 2013-11-07 | Tosoh Corp | 均一メソ細孔を有するmfi型ゼオライト、及び、その製造方法 |
JP2015054804A (ja) | 2013-09-13 | 2015-03-23 | 東ソー株式会社 | インジウム含有ゼオライト及びこれを含む触媒、並びこれを用いたオレフィンの製造方法 |
JP2018154538A (ja) | 2017-03-21 | 2018-10-04 | 東ソー株式会社 | 銀含有ゼオライト |
JP2018153769A (ja) | 2017-03-21 | 2018-10-04 | 東ソー株式会社 | 金属含有ゼオライト |
-
2018
- 2018-02-06 JP JP2018018739A patent/JP7119397B2/ja active Active
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000344690A (ja) | 1999-03-31 | 2000-12-12 | Fuji Oil Co Ltd | メタロシリケート触媒を用いたジメチルナフタレンおよびアルキルナフタレンの製造法 |
JP2001289531A (ja) | 2000-04-10 | 2001-10-19 | Tosoh Corp | ヒートポンプ用吸着剤およびそれを用いたヒートポンプシステム |
WO2009031445A1 (ja) | 2007-09-06 | 2009-03-12 | Asahi Kasei Chemicals Corporation | プロピレンの製造方法 |
WO2010128644A1 (ja) | 2009-05-08 | 2010-11-11 | 三菱化学株式会社 | プロピレンの製造方法 |
JP2011079815A (ja) | 2009-09-09 | 2011-04-21 | Mitsubishi Chemicals Corp | p−キシレンの製造方法 |
JP2013227203A (ja) | 2012-03-26 | 2013-11-07 | Tosoh Corp | 均一メソ細孔を有するmfi型ゼオライト、及び、その製造方法 |
JP2015054804A (ja) | 2013-09-13 | 2015-03-23 | 東ソー株式会社 | インジウム含有ゼオライト及びこれを含む触媒、並びこれを用いたオレフィンの製造方法 |
JP2018154538A (ja) | 2017-03-21 | 2018-10-04 | 東ソー株式会社 | 銀含有ゼオライト |
JP2018153769A (ja) | 2017-03-21 | 2018-10-04 | 東ソー株式会社 | 金属含有ゼオライト |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
INAGAKI, S. et al.,ACS Catalysis,2012年12月10日,Vol.3,pp.74-78,<DOI:10.1021/cs300426k> |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018145085A (ja) | 2018-09-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7119397B2 (ja) | ゼオライトおよびその製造方法 | |
EP3541747B1 (en) | Aluminum-substituted molecular sieve cit-13 | |
EP3555001B1 (en) | Synthesis of molecular sieve ssz-41 | |
JP2011079815A (ja) | p−キシレンの製造方法 | |
JP6862966B2 (ja) | 金属含有ゼオライト | |
JP2018154538A (ja) | 銀含有ゼオライト | |
JP7176717B2 (ja) | ゼオライト構造体・ゼオライト担持白金構造体とゼオライト構造体の製造方法、1,3-ブタジエンの製造方法 | |
JP7443684B2 (ja) | 新規ゼオライト及びそれを含む芳香族炭化水素製造用触媒 | |
CN111655370A (zh) | 用于制造空心zsm-5和ts-1沸石的方法 | |
JP7508816B2 (ja) | オレフィン製造用触媒 | |
KR20230019438A (ko) | Szr 프레임워크 유형 분자체의 합성 | |
CN111247099B (zh) | β型沸石及其制造方法以及催化剂 | |
JP7547902B2 (ja) | 新規銀含有ゼオライト及びそれを含む芳香族炭化水素製造用触媒 | |
JP7501347B2 (ja) | アルカリ土類金属含有mfi型ゼオライト及び炭化水素製造用触媒 | |
JP7452205B2 (ja) | アルコール転換触媒 | |
JP7218553B2 (ja) | 銀イオン担持ゼオライト触媒の再生方法 | |
CN107686119B (zh) | 一种多级孔硅铝分子筛纳米簇及其制备方法 | |
JP2022172510A (ja) | 銀-アルカリ土類金属含有mfi型ゼオライト及び炭化水素製造用触媒 | |
JP7396052B2 (ja) | 芳香族化合物製造用触媒 | |
WO2022270401A1 (ja) | シクロペンタジエンの製造方法 | |
WO2022270400A1 (ja) | シクロペンタジエンの製造方法 | |
JP7293622B2 (ja) | 金属イオン担持ゼオライト触媒の再生方法 | |
JP6992653B2 (ja) | ペンタシル型ゼオライト及びその製造方法 | |
JP2023055080A (ja) | Mfi型ゼオライト及びそれを含む炭化水素製造用触媒 | |
JP2022110633A (ja) | 金属含有mfi型ゼオライト及び炭化水素製造用触媒 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210112 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210921 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211026 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211109 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220322 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220328 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220705 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220718 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7119397 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |