JP7118625B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
特許文献1には、レースに使用可能な空気入りタイヤが開示されている。この空気入りタイヤのトレッド部には、それぞれタイヤ周方向に延びる2本の主溝が設けられており、リブ型のトレッドパターンを有する。
特開2017-56782号公報
特許文献1に開示されたものを含め、リブ型のトレッドパターンを有する空気入りタイヤは、排水性とコーナリング性能の両立に改善の余地がある。
本発明は、空気入りタイヤにおいて、排水性を確保しつつ、コーナリング性能を向上することを課題とする。
本発明は、トレッド部のタイヤ幅方向の中央領域に、タイヤ周方向に延びるように形成されたセンター主溝と、前記トレッド部の前記センター主溝よりもイン側接地端よりの位置に、前記タイヤ周方向に延びるように形成されたイン側主溝と、前記イン側接地端と前記イン側主溝とによって画定された、タイヤ周方向に延びるイン側リブと、前記センター主溝と前記イン側主溝とによって画定された、タイヤ周方向に延びるセンターリブと、前記センター主溝とアウト側接地端とによって画定された、タイヤ周方向に延びるアウト側リブと、前記イン側リブに設けられた横溝である複数のイン側横溝と、前記センターリブに設けられた横溝である複数のセンター横溝と、前記アウト側リブに設けられた横溝である複数のアウト側横溝とを備え、前記イン側主溝は、第1底壁と、前記第1底壁のイン側の端部から前記トレッド部の表面まで延びる第1イン側側壁と、前記第1底壁のアウト側の端部から前記トレッド部の表面まで延びる第1アウト側側壁とによって画定され、前記第1イン側側壁のタイヤ径方向に対する傾斜角度は、前記第1アウト側側壁のタイヤ径方向に対する傾斜角度よりも大きく、前記センター主溝は、第2底壁と、前記第2底壁のイン側の端部から前記トレッド部の表面まで延びる第2イン側側壁と、前記第2底壁のアウト側の端部から前記トレッド部の表面まで延びる第2アウト側側壁とによって画定され、前記第2イン側側壁と前記第2アウト側側壁のタイヤ径方向に対する傾斜角度が等しく、前記イン側リブ、前記センターリブ、及び前記アウト側リブのタイヤ幅方向の寸法であるリブ幅が以下の関係を満た前記アウト側横溝は、1つの曲り部と、前記曲り部からイン側とアウト側にそれぞれ延びる2つの部分とからなり、タイヤ径方向視で折れ線状であり、前記アウト側に延びる部分は、広幅部と、前記広幅部のアウト側に連なり、溝幅がアウト側に向かうに従って次第に狭くなったテーパ部と、前記テーパ部のアウト側に連なり、溝幅が一定で前記広幅部の溝幅よりも狭く、終端した細幅部とを含み、前記細幅部の深さは、前記広幅部及び前記テーパ部それぞれの深さよりも浅く、前記テーパ部と前記細幅部とを接続する部分の底壁は湾曲状である、空気入りタイヤを提供する。
RWin<RWce<RWout
RWin:イン側リブのリブ幅
RWce:センターリブのリブ幅
RWout:アウト側リブのリブ幅
特にネガティブキャンバーを有するように空気入りタイヤが車両に装着された場合、トレッド部のアウト側の領域よりも、トレッド部のイン側の領域の方が、路面への接地性が高い。センター主溝よりもイン側接地端よりの位置にイン側主溝を設けることで、高い接地性を有するトレッド部のイン側の領域における排水性、特に制動時の排水性を向上できる。
センターリブのリブ幅はイン側リブのリブ幅よりも広く、アウト側リブのリブ幅はセンターリブのリブ幅よりも広い。つまり、イン側接地端からアウト側接地端に向けてリブ幅が順次広くなり、アウト側リブが最も広いリブ幅を有する。かかるリブ幅の設定により、トレッド部の剛性はイン側接地端からアウト側接地端に向けて順次高くなり、コーナリング性能が向上する。コーナリング性能は、操舵に対する反応性、コーナリング中の操縦安定性、コーナリング中の舵角の安定性、及びコーナリング中に滑りが生じた場合の操舵によるリカバリーの容易性を含む。イン側リブ、センターリブ、及びアウト側リブのうち、イン側リブが最も狭いリブ幅を有する。イン側接地端と共にイン側リブを画定するイン側主溝のイン側側壁の傾斜角度を大きく設定することで、特にタイヤ幅方向の荷重に対して、リブ幅が狭いイン側リブの剛性を高めることができる。また、アウト側横溝を折れ線状とすることで、特にタイヤ幅方向の荷重に対するアウト側リブの剛性を高めることができ、コーナリング性能がさらに向上する。
前記イン側リブ、前記センターリブ、及び前記アウト側リブは、タイヤ幅方向のアウト側に無地領域をそれぞれ有してもよい。
無地領域とは、溝、サイプ、ディンプルのような凹状の構造が設けられておらず、実質的に凹凸がないとみなし得る領域を言う。
タイヤ幅方向のアウト側の領域に無地領域をそれぞれ設けることで、イン側リブ、センターリブ、及びアウト側リブはいずれも、イン側の領域の剛性よりもアウト側の領域の剛性が相対的に高くなる。その結果、コーナリング性能がさらに向上する。
前記イン側リブ、前記センターリブ、及び前記アウト側リブの前記無地領域のタイヤ幅方向の寸法である無地領域幅が、以下の関係を満たすことが好ましい。
SLWin<SLWce<SLWout
SLWin:イン側リブの無地領域幅
SLWce:センターリブの無地領域幅
SLWout:アウト側リブの無地領域幅
センターリブの無地領域幅はイン側リブの無地領域幅よりも広く、アウト側リブの無地領域幅はセンターリブの無地領域幅よりも広く、アウト側リブが最も広い無地領域幅を有する。かかる無地領域幅の設定も、トレッド部の剛性がイン側接地端からアウト側接地端に向けて順次高くなるように機能するので、コーナリング性能がさらに向上する。
前記イン側横溝及び前記センター横溝は、イン側に位置して第1深さを有する第1部分と、前記第1部分よりもアウト側に位置して前記第1深さよりも浅い第2深さを有する第2部分とをそれぞれ備えてもよい。
例えばイン側リブについては、イン側横溝のイン側の第1部分が有する第1深さよりも、イン側横溝のアウト側の第2部分が有する第2深さの方が浅い。かかるイン側横溝の深さの設定は、イン側リブの剛性がイン側よりもアウト側で高くなるように機能する。この点は、センター横溝が設けられたセンターリブと、アウト側横溝が設けられたアウト側リブについても同様である。イン側リブ、センターリブ、及びアウト側リブについて、イン側よりもアウト側の剛性が高くすることで、コーナリング性能がさらに向上する。
前記イン側横溝及び前記センター横溝は、前記第1部分と前記第2部分とを接続する第3部分を備え、前記第3部分の底壁は湾曲状であってもよい。
深さが異なる第1部分と第2部分を接続する第3部分の底壁を湾曲状とすることで、第3部分の底壁への応力集中を回避ないし緩和を緩和できる。その結果、イン側リブのイン側横溝が設けられた部分、センターリブのセンター横溝が設けられた部分、並びにアウト側リブのアウト側横溝が設けられた部分の必要な剛性を確保できる。
前記アウト側横溝は、複数の第1アウト側横溝と、前記第1アウト側横溝よりも長さが長い複数の第2アウト側横溝とを含み、前記アウト側リブに、前記第1アウト側横溝と前記第2アウト側横溝とが、タイヤ周方向に交互に設けられていてもよい。
長さが異なる第1アウト側横溝と第2アウト側横溝とを、タイヤ周方向に交互に設けることで、特にタイヤ幅方向の荷重に対するアウト側リブの剛性を高めることができ、コーナリング性能がさらに向上する。
前記イン側横溝は、第3底壁と、一対の第3側壁とにより画定され、タイヤ幅方向の両端が閉鎖され、かつ前記イン側主溝に向かってタイヤ径方向視で直線状の前記一対の第3側壁の間隔である溝幅が狭まるテーパ部を有し、前記センター横溝は、第4底壁と、一対の第4側壁とにより画定され、タイヤ幅方向の一端が前記イン側主溝に接続され、タイヤ幅方向の他端が閉鎖され、かつ前記センター主溝に向かってタイヤ径方向視で直線状の前記一対の第4側壁の間隔である溝幅が狭まるテーパ部を有する。
前記複数のイン側横溝のうちの1個と、このイン側横溝とタイヤ幅方向に隣り合う、前記複数のセンター横溝のうちの1個とが、同一直線に沿って配置されている。
本発明の空気入りタイヤによれば、排水性を確保しつつ、コーナリング性能を向上できる。
本発明の実施形態に係る空気入りタイヤの部分的な斜視図。 図1の空気入りタイヤのトレッド部の展開図。 図2の一部分の拡大図。 図2の他の部分の拡大図。 図3の線A1-A1に沿った断面図。 図3の線A2-A2に沿った断面図。 図3の線B1-B1に沿った断面図。 図3の線B2-B2に沿った断面図。 図3の線B3-B3に沿った断面図。 図3の線B4-B4に沿った断面図。 図3の線C1-C1に沿った断面図。 図3の線C2-C2に沿った断面図。 図3の線C3-C3に沿った断面図。 図3の線D1-D1に沿った断面図。 図3の線D2-D2に沿った断面図。 図4の線E1-1(線F1-F1)に沿った断面図。 図4の線E2-2(線F2-F2)に沿った断面図。 図4の線E3-E3(線F3-F3)に沿った断面図。
図1に示す本発明の実施形態に係る、ゴム製の空気入りタイヤ(以下、タイヤという)1は、ラリー用のタイヤである。本発明の適用範囲は、ラリー用のような競技用タイヤに限定されない。このタイヤ1は、車両に対する装着の向きが指定されている。この指定された向きにおけるイン側とアウト側を、図において「IN」と「OUT」でそれぞれ示している。
図1を参照すると、タイヤ1は、トレッド部2、トレッド部2のタイヤ幅方向(矢印WDで概念的に示す)の両端からタイヤ径方向(矢印RDで概念的)の内側に延びる一対のサイド部3と、個々のサイド部3のタイヤ径方向最内端に設けられたビード部とを備える。
(リブパターンの概要)
図2から図4を併せて参照すると、トレッド部2には、それぞれタイヤ周方向(矢印CDで概念的に示す)に連続して延びて、トレッド部2をタイヤ周方向に1周する2本の主溝、つまりセンター主溝6と、イン側主溝7とが形成されている。
センター主溝6は、トレッド部2のタイヤ幅方向の中心(子午線)CE上に設けられている。センター主溝6は、中心CEを中心としたタイヤ幅方向にある程度の幅を有する領域(中央領域)に設けることができる。中央領域のタイヤ幅方向の寸法(幅)は、イン側接地端GEinとアウト側接地端GEoutの間隔(タイヤ幅方向の距離)の0.1倍以上0.3倍以下に設定できる。
図5を併せて参照すると、センター主溝6は、底壁6aと、底壁6aからトレッド部2の表面へ延びる一対の側壁6b,6cによって画定されている。センター主溝6は、溝幅GWa1が一定の直線状の溝であり、一定の溝深さDEa1を有する。センター主溝6の側壁6,6は、タイヤ径方向に対して同一の傾斜角度η1を有する。つまり、センター主溝6の側壁6,6は、センター主溝6のタイヤ幅方向の中心に対して対称に設けられている。
イン側主溝7は、センター主溝6よりもイン側接地端GEinよりのタイヤ幅方向の位置に設けられている。図6を併せて参照すると、イン側主溝7は、底壁7aと、底壁7aからトレッド部2の表面へ延びる一対の側壁7b,7cによって画定されている。イン側主溝7は、溝幅GWa2が一定の直線状の溝であり、一定の溝深さDEa2を有する。イン側主溝7では、イン側の側壁7bがタイヤ径方向に対して傾斜角度η2を有し、アウト側の側壁7cがタイヤ径方向に対して傾斜角度η3を有する。イン側の側壁7bの傾斜角度η2は、アウト側の側壁7cの傾斜角度η3よりも大きく設定されている。つまり、イン側主溝7の側壁7b,7cは、イン側主溝7のタイヤ幅方向の中心に対して非対称に設けられている。
イン側接地端GEin、アウト側接地端GEout、センター主溝6、及びイン側主溝7によって、3本のリブ、つまりイン側リブ8、センターリブ9、及びアウト側リブ10が画定されている。
イン側接地端GEinとイン側主溝7とによって、タイヤ周方向に連続して延びてトレッド部2をタイヤ周方向に1周するイン側リブ8が画定されている。イン側リブ8は直線状であり、一定のタイヤ幅方向の寸法(リブ幅)RWinを有する。
イン側主溝7とセンター主溝6とによって、タイヤ周方向に連続して延びてトレッド部2をタイヤ周方向に1周するセンターリブ9が画定されている。センターリブ9は直線状であり、一定のリブ幅RWceを有する。
センター主溝6とアウト側接地端GEoutとによって、タイヤ周方向に連続して延びてトレッド部2をタイヤ周方向に1周するアウト側リブ10が画定されている。アウト側リブ10は直線状であり、一定のリブ幅RWoutを有する。
特にネガティブキャンバーを有するようにタイヤ1が車両に装着された場合、トレッド部2のアウト側の領域よりも、トレッド部2のイン側の領域の方が、路面への接地性が高い。センター主溝6よりもイン側接地端GEinよりの位置にイン側主溝7を設けることで、高い接地性を有するトレッド部2のイン側の領域における排水性、特に制動時の排水性を向上できる。
イン側リブ8のリブ幅RWin、センターリブ9のリブ幅RWce、及びアウト側リブ10のリブ幅RWoutは、式(1)に示す関係を有する。
RWin<RWce<RWout (1)
センターリブ9のリブ幅RWceはイン側リブ8のリブ幅RWinよりも広く、アウト側リブ10のリブ幅RWoutはセンターリブ9のリブ幅RWceよりも広い。つまり、イン側接地端GEinからアウト側接地端GEoutに向けてリブ幅が順次広くなり、アウト側リブ10が最も広いリブ幅RWoutを有する。かかるリブ幅の設定により、トレッド部2の剛性はイン側接地端GEinからアウト側接地端GEoutに向けて順次高くなり、コーナリング性能が向上する。コーナリング性能は、操舵に対する反応性、コーナリング中の操縦安定性、コーナリング中の舵角の安定性、及びコーナリング中に滑りが生じた場合の操舵によるリカバリーの容易性を含む。
前述のように、イン側主溝7では、イン側の側壁7bの傾斜角度η3がアウト側の側壁7cの傾斜角度η2よりも大きい。イン側リブ8、センターリブ9、及びアウト側リブ10のうち、イン側リブ8が最も狭いリブ幅RWinを有する。イン側接地端GEinと共にイン側リブ8を画定するイン側主溝7のイン側の側壁7bの傾斜角度を大きく設定することで、特にタイヤ幅方向の荷重に対して、狭いリブ幅RWinを有するイン側リブ8の剛性を高めることができる。
本実施形態では、前述のように、イン側主溝7の断面形状が非対称で、センター主溝6の断面形状は対称である。しかし、イン側主溝7とセンター主溝6の両方の断面形状を非対称としてもよい。また、例えばイン側リブ8の剛性が確保できる場合、イン側主溝7の断面形状を対称とし、センター主溝6の断面形状を対称又は非対称としてもよい。
(イン側リブ)
図2及び図3を参照すると、イン側リブ8には、タイヤ周方向に一定間隔をあけて、複数の第1イン側横溝11と、複数の第2イン側横溝12とが、交互に設けられている。
図7Aから図7Dを併せて参照すると、第1イン側横溝11は、底壁11aと、底壁11aからトレッド部2の表面へ延びる一対の側壁11b,11cとによって画定されている。第1イン側横溝11の側壁11b,11cは、タイヤ径方向に対して同一の傾斜角度η3を有する。つまり、第1イン側横溝11の側壁11b,11cは、対称に設けられている。
図8Aから図8Cを併せて参照すると、第2イン側横溝12は、底壁12aと、底壁12aからトレッド部2の表面へ延びる一対の側壁12b,12cとによって画定されている。第2イン側横溝12の一対の側壁12b,12cは、タイヤ径方向に対して同一の傾斜角度η4を有する。つまり、第2イン側横溝12の一対の側壁12b,12cは、対称に設けられている。本実施形態では、第2イン側横溝12の側壁12b,12cの傾斜角度η4は、第1イン側横溝11の側壁11b,11cの傾斜角度η3と同一に設定されている。
図2及び図3を参照して、第1イン側横溝11と第2イン側横溝12のタイヤ径方向視での形状を説明する。
第1イン側横溝11は、全体としてタイヤ周方向に対して傾斜角度θ1をなすようにイン側からアウト側に向けて右上がりに延びている。第1イン側横溝11は、イン側の端部11dからアウト側に向けて溝幅GWb(図7Aから図7B参照)が広がる逆テーパ部11eを備える。また、第1イン側横溝11は、逆テーパ部11eのアウト側の端部からアウト側に向けて、つまりイン側主溝7に向かって溝幅GWbが狭まるテーパ部11fを備える。第1イン側横溝11のイン側の端部11dは、イン側接地端GEinよりもイン側に位置している。つまり、第1イン側横溝11は、イン側リブ8内からイン側接地端GEinを超えて延びている。この構成によっても排水性が向上する。第1イン側横溝11のアウト側の端部11gはイン側主溝7に達することなくイン側リブ8内で終端している。
第2イン側横溝12は、全体としてタイヤ周方向に対して傾斜角度θ2をなすようにイン側からアウト側に向けて右上がりに延びており、この傾斜角度θ2は第1イン側横溝11の傾斜角度θ1と同一である。また、第2イン側横溝12のタイヤ径方向視での形状は、第1イン側横溝11と同様である。つまり、第2イン側横溝12は、イン側からアウト側に向けて逆テーパ部12eとテーパ部12fとを順に備える。また、第2イン側横溝12のイン側の端部12dはイン側接地端GEinよりもイン側に位置し、アウト側の端部12gはイン側主溝7に達することなくイン側リブ8内で終端している。
第2イン側横溝12が、イン側リブ8内からイン側接地端GEinを超えて延びていることによっても排水性が向上する。第2イン側横溝12の長さは、第1イン側横溝11の長さよりも短い。
図2において線L1で示すように、すべての第1イン側横溝11のアウト側の端部11gと、すべての第2イン側横溝12のアウト側の端部12gとは、タイヤ幅方向に位置合わせされている。そのため、イン側リブ8のアウト側の領域、つまり線L1とイン側主溝7とによって画定されるタイヤ幅方向の領域は、無地領域8aである。ここで、「無地領域」とは、溝、サイプ、ディンプルのような凹状の構造が設けられておらず、実質的に凹凸がないとみなし得る領域を言う。この点は、後述するセンターリブ9の無地領域9aと、アウト側リブ10の無地領域10aについても同様である。タイヤ幅方向のアウト側の領域に無地領域8aを設けることで、イン側リブ8は、イン側の領域の剛性よりもアウト側の領域の剛性が相対的に高くなる。その結果、コーナリング性能がさらに向上する。
図3、及び図7Aから図7Cを参照して、第1イン側横溝11の溝深さについて説明する。第1イン側横溝11は、イン側からアウト側に向けて配置された、異なる深さを有するイン側部分11h、中間部分(第1部分)11i、及びアウト側部分(第2部分)11jを有する。イン側部分11hは、イン側接地端GEinを跨がるように設けられ、タイヤ径方向視での形状のうち、逆テーパ部11eのイン側の領域を含む。中間部分11iは、タイヤ径方向視での形状のうち、逆テーパ部11eのアウト側の領域を含む。アウト側部分11jは、タイヤ径方向視での形状のうち、逆テーパ部11eの最もアウト側の領域とテーパ部11fとを含む。第1イン側横溝11では、中間部分11iの深さ(第1深さ)DEb2よりもアウト側部分11jの深さ(第2深さ)DEb1が浅く、かつ中間部分11iの深さDEb2よりもイン側部分11hの深さDEb3が浅い。
図3、及び図8Aから図8Cを参照すると、第2イン側横溝12は、第1イン側横溝11と同様に、イン側からアウト側に向けて配置された、異なる深さを有するイン側部分12h、中間部分(第1部分)12i、及びアウト側部分(第2部分)12jを有する。イン側部分12hは、イン側接地端GEinを跨がるように設けられ、タイヤ径方向視での形状のうち、逆テーパ部12eのイン側の領域を含む。中間部分12iは、タイヤ径方向視での形状のうち、逆テーパ部12eのアウト側の領域を含む。アウト側部分12jは、タイヤ径方向視での形状のうち、逆テーパ部12eの最もアウト側の領域とテーパ部12fとを含む。第1イン側横溝11では、中間部分12iの溝深さ(第1深さ)DEc2よりもアウト側部分12jの溝深さ(第2深さ)DEc1が浅く、かつ中間部分12iの深さDEc2よりもイン側部分12hの深さDEc3が浅い。
図7Dを参照すると、第1イン側横溝11は、深い溝深さDEb2を有する中間部分11iと浅い溝深さDEb1を有するアウト側部分11jとを接続する部分11kにおいて、底壁11aを湾曲状としている。同様に、図8Cを参照すると、第1イン側横溝11は、深い溝深さDEc2を有する中間部分12iと浅い溝深さDEc1を有するアウト側部分12jとを接続する部分12kにおいて、底壁12aを湾曲状としている。部分11k,12kにおいて底壁11a,12aを湾曲状とすることで、部分11k,12kにおける底壁11a,12aへの応力集中を回避ないし緩和を緩和できる。その結果、イン側リブ8の第1イン側横溝11や第2イン側横溝12が設けられた部分の必要な剛性を確保できる。
(センターリブ)
図2及び図3を参照すると、センターリブ9には、タイヤ周方向に一定間隔をあけて、複数のセンター横溝13が設けられている。
図9A及び図9Bを参照すると、センター横溝13は、底壁13aと、底壁13aからトレッド部2の表面へ延びる一対の側壁13b,13cとによって画定されている。センター横溝13の一対の側壁13b,13cは、タイヤ径方向に対して同一の傾斜角度η5を有する。つまり、センター横溝13の一対の側壁13b,13cは、対称に設けられている。
図2及び図3を参照して、センター横溝13のタイヤ径方向視での形状を説明する。
センター横溝13は、全体としてタイヤ周方向に対して傾斜角度θ3をなすようにイン側からアウト側に向けて右上がりに延びている。センター横溝13は、イン側の端部からアウト側の端部に向けて、つまりセンター主溝6に向かって溝幅GWd(図10A参照)が狭まるテーパ部13dにより構成されている。センター横溝13のイン側の端部13eはイン側主溝7に接続している。センター横溝13のアウト側の端部13fは、センター主溝6に達することなくセンターリブ9内で終端している。
図2において線L2で示すように、すべてのセンター横溝13のイン側の端部13eは、タイヤ幅方向に位置合わせされている。そのため、センターリブ9のアウト側の領域、つまり線L2とセンター主溝6とによって画定されるタイヤ幅方向の領域は、無地領域9aである。タイヤ幅方向のアウト側の領域に無地領域9aを設けることで、センターリブ9は、イン側の領域の剛性よりもアウト側の領域の剛性が相対的に高くなる。その結果、コーナリング性能がさらに向上する。
図9A及び図9Bを参照して、センター横溝13の溝深さについて説明する。センター横溝13は、イン側からアウト側に向けて配置された、異なる深さを有するイン側部分(第1部分)13gとアウト側部分(第2部分)13hを有する。イン側部分13gは、タイヤ径方向視での形状のうち、イン側の端部13eを含む。アウト側部分13hは、タイヤ径方向視での形状のうち、アウト側の端部13fを含む。センター横溝13では、イン側部分13gの深さ(第1深さ)DEd2よりもアウト側部分13hの深さ(第2深さ)DEd1が浅い。
図9Bを参照すると、センター横溝13は、深い溝深さDEd2を有するイン側部分13gと浅い溝深さDEd1を有するアウト側部分13hとを接続する部分13iにおいて、底壁13aを湾曲状としている。部分13iにおいて底壁13aを湾曲状とすることで、部分13iにおける底壁13aへの応力集中を回避ないし緩和を緩和できる。その結果、センターリブ9のセンター横溝13が設けられた部分の必要な剛性を確保できる。
図2において線L3,L4で概念的に示すように、個々のセンター横溝13は、第1イン側横溝11又は第2イン側横溝12の延長線上に配置されている。
(アウト側リブ)
図2、図4を参照すると、アウト側リブ10には、タイヤ周方向に一定間隔をあけて、複数の第1アウト側横溝14と、複数の第2アウト側横溝15とが、交互に設けられている。第1アウト側横溝14と第2アウト側横溝15のタイヤ径方向視での形状は、いずれも折れ線状である。
図10Aから図10Cを参照すると、第1アウト側横溝14は、底壁14aと、底壁14aからトレッド部2の表面へ延びる一対の側壁14b,14cとによって画定されている。また、第2アウト側横溝15は、底壁15aと、底壁15aからトレッド部2の表面へ延びる一対の側壁15b,15cとによって画定されている。第1アウト側横溝14の一対の側壁14b,14cは、タイヤ径方向に対して同一の傾斜角度η6を有する。また、第2アウト側横溝15の一対の側壁15b,15cは、タイヤ径方向に対して同一の傾斜角度η7を有する。つまり、第1アウト側横溝14の側壁14b,14cと第2アウト側横溝15の側壁15b,15cは、いずれも対称に設けられている。本実施形態では、第1アウト側横溝14の側壁14b,14cの傾斜角度η6と第2アウト側横溝15の側壁15b,15cの傾斜角度η7は、同一に設定されている。
図2及び図4を参照して、第1アウト側横溝14と第2アウト側横溝15のタイヤ径方向視での形状を説明する。
第1アウト側横溝14は、全体としてイン側からアウト側に向けて右上がりに延びている。第1アウト側横溝14は、イン側からアウト側に、イン側の端部14dを含む逆テーパ部14e、曲り部14f、広幅部14g、テーパ部14h、及びアウト側の端部14iを含む細幅部14jを備える。逆テーパ部14eは、タイヤ周方向に対して傾斜角度θ4をなすようにイン側からアウト側に向けて右上がりに延びている。広幅部14g、テーパ部14h、及び細幅部14iは、タイヤ周方向に対して傾斜角度θ4よりも大きい傾斜角度θ5をなすようにイン側からアウト側に向けて右上がりに延びている。第1アウト側横溝14は、曲り部14fにおいて、タイヤ周方向に対する傾斜角度が変化している。
逆テーパ部14eでは、イン側からアウト側に向けて溝幅GWe(図10Aから図10C参照)が広がっている。逆テーパ部14eのアウト側の端部と広幅部14gのイン側の端部とが曲り部14fによって接続されている。曲り部14fと広幅部14gでは、溝幅GWeは概ね一定である。広幅部14gのアウト側の端部とテーパ部14eのイン側の端部とが接続されている。テーパ部14hでは、溝幅GWeはイン側からアウト側に向けて狭まっている。テーパ部14hのアウト側の端部と細幅部14jのイン側の端部とが接続されている。細幅部14jにおける溝幅GWeは概ね一定であり、広幅部14gの溝幅GWeよりも十分狭い。
第2アウト側横溝15の平面視での形状は、第1アウト側横溝14の長さよりも第2アウト側横溝15の長さが短い点を除くと同様である。
第2アウト側横溝15は、全体としてイン側からアウト側に向けて右上がりに延びている。第2アウト側横溝15は、イン側からアウト側に、イン側の端部15dを含む逆テーパ部15e、曲り部15f、広幅部15g、テーパ部15h、及びアウト側の端部15iを含む細幅部15jを備える。逆テーパ部15eは、タイヤ周方向に対して傾斜角度θ6をなすようにイン側からアウト側に向けて右上がりに延びている。広幅部15g、テーパ部15h、及び細幅部15iは、タイヤ周方向に対して傾斜角度θ6よりも大きい傾斜角度θ7をなすようにイン側からアウト側に向けて右上がりに延びている。第2アウト側横溝15は、曲り部15fにおいて、タイヤ周方向に対する傾斜角度が変化している。
逆テーパ部15eでは、イン側からアウト側に向けて溝幅GWf(図10Aから図10C参照)が広がっている。逆テーパ部15eのアウト側の端部と広幅部15gのイン側の端部とが曲り部15fによって接続されている。曲り部15fと広幅部15gでは、溝幅GWfは概ね一定である。広幅部15gのアウト側の端部とテーパ部15hのイン側の端部とが接続されている。テーパ部15hでは、溝幅GWfはイン側からアウト側に向けて狭まっている。テーパ部15hのアウト側の端部と細幅部15jのイン側の端部とが接続されている。細幅部15jにおける溝幅GWfは概ね一定であり、広幅部15gの溝幅GWfよりも十分狭い。
第1アウト側横溝14と第2アウト側横溝15はいずれも、アウト側リブ10内で両端が閉塞している。つまり、第1アウト側横溝14の端部14d,14iはいずれもアウト側リブ10内に位置し、第2アウト側横溝15の端部15d,15iはいずれもアウト側リブ10内に位置している。
図2において線L5で示すように、すべての第1アウト側横溝14のアウト側の端部14iと、すべての第2アウト側横溝15のアウト側の端部15iとは、タイヤ幅方向に位置合わせされている。そのため、アウト側リブ10のアウト側の領域、つまり線L5と外側接地端GEoutとによって画定されるタイヤ幅方向の領域は、無地領域10aである。タイヤ幅方向のアウト側の領域に無地領域10aを設けることで、アウト側リブ10は、イン側の領域の剛性よりもアウト側の領域の剛性が相対的に高くなる。その結果、コーナリング性能がさらに向上する。
第1及び第2アウト側横溝14,15はいずれも、曲り部14f,15fを有する折れ線状である。第1及び第2アウト側横溝14,15を折れ線状とすることで、特にタイヤ幅方向の荷重に対するアウト側リブ10の剛性を高めることができ、コーナリング性能がさらに向上する。
アウト側リブ10には、前述のように長さが異なる第1アウト側横溝14と第2アウト側横溝15とがタイヤ周方向に交互に設けられている。そのため、特にタイヤ幅方向の荷重に対するアウト側リブの剛性を高めることができ、コーナリング性能がさらに向上する。
図4、及び図10Aから図10Cを参照して、第1アウト側横溝14の溝深さについて説明する。第1アウト側横溝14は、イン側からアウト側に向けて配置された、異なる深さを有する本体部分(第1部分)14kとアウト側部分(第2部分)14mとを有する。本体部分14kは、タイヤ径方向視での形状のうち、逆テーパ部14e、曲り部14f、広幅部14g、及びテーパ部14hを含む。アウト側部分14mは、タイヤ径方向視での形状のうち、細幅部15jを含む。第1アウト側横溝14では、本体部分14kの深さ(第1深さ)DEb1よりもアウト側部分14mの深さ(第2深さ)DEb2が浅い。
図4、及び図10Aから図10Cを参照すると、第2アウト側横溝15は、第1アウト側横溝14と同様に、イン側からアウト側に向けて配置された、深さが異なる本体部分(第1部分)15kとアウト側部分(第2部分)15mとを有する。本体部分15kは、タイヤ径方向視での形状のうち、逆テーパ部15e、曲り部15f、広幅部15g、及びテーパ部15hを含む。アウト側部分15mは、タイヤ径方向視での形状のうち、細幅部15jを含む。第1アウト側横溝14では、本体部分15kの深さ(第1深さ)DEf1よりもアウト側部分15mの深さ(第2深さ)DEf2が浅い。
第1アウト側横溝14は、深い溝深さDEe2を有する本体部分14kと浅い溝深さDEe1を有するアウト側部分14mとを接続する部分14nにおいて、底壁14aを湾曲状としている。同様に、第2アウト側横溝15は、深い溝深さDEf2を有する本体部分15kと浅い溝深さDEf2を有するアウト側部分15mとを接続する部分15nにおいて、底壁15aを湾曲状としている。部分14n,15nにおいて底壁14a,15aを湾曲状とすることで、部分14n,15nにおける底壁14a,15aへの応力集中を回避ないし緩和を緩和できる。その結果、アウト側リブ10の第1アウト側横溝14や第2アウト側横溝15が設けられた部分の必要な剛性を確保できる。
前述のように、イン側リブ8、センターリブ9、及びアウト側リブ10は、タイヤ幅方向のアウト側に無地領域8a,9a,10aをそれぞれ有している。タイヤ幅方向のアウト側の領域に無地領域8a,9a,10aをそれぞれ設けることで、イン側リブ8、センターリブ9、及びアウト側リブ10はいずれも、タイヤ幅方向において、イン側の領域の剛性よりもアウト側の領域の剛性が相対的に高くなる。その結果、コーナリング性能がさらに向上する。
図2を参照すると、イン側リブ8の無地領域8aのタイヤ幅方向の寸法(無地領域幅)SLWinと、センターリブ9の無地領域9aのタイヤ幅方向の寸法(無地領域幅)SLWceと、アウト側リブ10の無地領域10aのタイヤ幅方向の寸法(無地領域幅)SLWoutは以下の式(2)の関係を満たすように設定されている。
SLWin<SLWce<SLWout (2)
センターリブ9の無地領域幅SLWceはイン側リブ8の無地領域幅SLWinよりも広く、アウト側リブ10の無地領域幅SLWoutはセンターリブ9の無地領域幅SLWoutよりも広く、アウト側リブ10が最も広い無地領域幅を有する。かかる無地領域幅SLWin,SLWce,SLWoutの設定も、トレッド部2の剛性がイン側接地端GEinからアウト側接地端GEoutに向けて順次高くなるように機能するので、コーナリング性能がさらに向上する。
前述のように、イン側リブ8では、第1イン側横溝11の中間部分11iの溝深さDEb1よりも、第1イン側横溝11のアウト側部分11jの溝深さDEb2が浅く、第2イン側横溝12の中間部分12iの溝深さDEc1よりも、第2イン側横溝12のアウト側部分12jの溝深さDEc2が浅い。また、センターリブ9では、センター横溝13のイン側部分13gの溝深さDEd1よりも、センター横溝13のアウト側部分13hの溝深さDEd2が浅い。さらに、アウト側リブ10では、第1アウト側横溝14の本体部分14kの溝深さDEe1よりも、第1アウト側横溝14のアウト側部分14mの溝深さDEe2が浅く、第2アウト側横溝15の本体部分15kの溝深さDEf1よりも、第2アウト側横溝15のアウト側部分15mの溝深さDEf2が浅い。このような第1及び第2イン側横溝11,12、センター横溝13、並びに第1及び第2アウト側横溝14,15の溝深さの設定は、イン側リブ8、センターリブ9、及びアウト側リブ10のそれぞれについてイン側よりもアウト側で剛性が高くなるように機能する。イン側リブ8、センターリブ9、及びアウト側リブ10について、イン側よりもアウト側の剛性が高くすることで、コーナリング性能がさらに向上する。
以上のように、本実施形態に係るタイヤ1によれば、排水性を確保しつつ、コーナリング性能を向上できる。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 サイド部
4 ビード部
6 センター主溝
6a 底壁
6b,6c 側壁
7 イン側主溝
7a 底壁
7b,7c 側壁
8 イン側リブ
8a 無地領域
9 センターリブ
9a 無地領域
10 アウト側リブ
10a 無地領域
11 第1イン側横溝
11a 底壁
11b,11c 側壁
11d,11g 端部
11e 逆テーパ部
11f テーパ部
11h イン側部分
11i 中間部分(第1部分)
11j アウト側部分(第2部分)
11k 部分
12 第2イン側横溝
12a 底壁
12b,12c 側壁
12e 逆テーパ部
12f テーパ部
12h イン側部分
12i 中間部分(第1部分)
12j アウト側部分(第2部分)
12k 部分
13 センター横溝
13a 底壁
13b,13c 側壁
13d テーパ部
13e,13f 端部
13g イン側部分(第1部分)
13h アウト側部分(第2部分)
13i 部分
14 第1アウト側横溝
14a 底壁
14b,14c 側壁
14d,14i 端部
14e 逆テーパ部
14f 曲り部
14g 広幅部
14h テーパ部
14j 細幅部
14k 本体部(第1部分)
14m アウト側部分(第2部分)
14n 部分
15 第2アウト側横溝
15a 底壁
15b,15c 側壁
15d,15i 端部
15e 逆テーパ部
15f 曲り部
15g 広幅部
15h テーパ部
15j 細幅部
15k 本体部(第1部分)
15m アウト側部分(第2部分)
15n 部分
WD タイヤ幅方向
RD タイヤ径方向
CE 中心線
GEin イン側接地端
GEout アウト側接地端
GWa1,GWa2,GWb,GWc,GWd,GWe,GWf 溝幅
DEa1,DEa2,DEb1,DEb2,DEb3,DEc1,DEc2,DEc3,DEd1,DEd2,DEe1,DEe2,DEf1,DEf2 溝深さ
RWin,RWce,RWout リブ幅
RWin,RWce,RWout 無地領域幅
θ1,θ2,θ3,θ4,θ5,θ6,θ7 横溝の傾斜角度
η1,η2,η3,η4,η5,η6,η7 側壁の傾斜角度

Claims (8)

  1. トレッド部のタイヤ幅方向の中央領域に、タイヤ周方向に延びるように形成されたセンター主溝と、
    前記トレッド部の前記センター主溝よりもイン側接地端よりの位置に、前記タイヤ周方向に延びるように形成されたイン側主溝と、
    前記イン側接地端と前記イン側主溝とによって画定された、タイヤ周方向に延びるイン側リブと、
    前記センター主溝と前記イン側主溝とによって画定された、タイヤ周方向に延びるセンターリブと、
    前記センター主溝とアウト側接地端とによって画定された、タイヤ周方向に延びるアウト側リブと、
    前記イン側リブに設けられた横溝である複数のイン側横溝と、
    前記センターリブに設けられた横溝である複数のセンター横溝と、
    前記アウト側リブに設けられた横溝である複数のアウト側横溝と
    を備え、
    前記イン側主溝は、
    第1底壁と、
    前記第1底壁のイン側の端部から前記トレッド部の表面まで延びる第1イン側側壁と、
    前記第1底壁のアウト側の端部から前記トレッド部の表面まで延びる第1アウト側側壁と
    によって画定され、
    前記第1イン側側壁のタイヤ径方向に対する傾斜角度は、前記第1アウト側側壁のタイヤ径方向に対する傾斜角度よりも大きく、
    前記センター主溝は、
    第2底壁と、
    前記第2底壁のイン側の端部から前記トレッド部の表面まで延びる第2イン側側壁と、
    前記第2底壁のアウト側の端部から前記トレッド部の表面まで延びる第2アウト側側壁と
    によって画定され、
    前記第2イン側側壁と前記第2アウト側側壁のタイヤ径方向に対する傾斜角度が等しく
    記イン側リブ、前記センターリブ、及び前記アウト側リブのタイヤ幅方向の寸法であるリブ幅が以下の関係を満た
    RWin<RWce<RWout
    RWin:イン側リブのリブ幅
    RWce:センターリブのリブ幅
    RWout:アウト側リブのリブ幅
    前記アウト側横溝は、1つの曲り部と、前記曲り部からイン側とアウト側にそれぞれ延びる2つの部分とからなり、タイヤ径方向視で折れ線状であり、
    前記アウト側に延びる部分は、
    広幅部と、
    前記広幅部のアウト側に連なり、溝幅がアウト側に向かうに従って次第に狭くなったテーパ部と、
    前記テーパ部のアウト側に連なり、溝幅が一定で前記広幅部の溝幅よりも狭く、終端した細幅部と
    を含み、
    前記細幅部の深さは、前記広幅部及び前記テーパ部それぞれの深さよりも浅く、
    前記テーパ部と前記細幅部とを接続する部分の底壁は湾曲状である、空気入りタイヤ。
  2. 前記イン側リブ、前記センターリブ、及び前記アウト側リブは、タイヤ幅方向のアウト側に無地領域をそれぞれ有する、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記イン側リブ、前記センターリブ、及び前記アウト側リブの前記無地領域のタイヤ幅方向の寸法である無地領域幅が、以下の関係を満たす、請求項2に記載の空気入りタイヤ
    SLWin<SLWce<SLWout
    SLWin:イン側リブの無地領域幅
    SLWce:センターリブの無地領域幅
    SLWout:アウト側リブの無地領域幅。
  4. 前記イン側横溝及び前記センター横溝は、イン側に位置して第1深さを有する第1部分と、前記第1部分よりもアウト側に位置して前記第1深さよりも浅い第2深さを有する第2部分とをそれぞれ備える、請求項1から3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記イン側横溝及び前記センター横溝は、前記第1部分と前記第2部分とを接続する第3部分を備え、前記第3部分の底壁は湾曲状である、請求項4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記アウト側横溝は、
    複数の第1アウト側横溝と、
    前記第1アウト側横溝よりも長さが長い複数の第2アウト側横溝と
    を含み、
    前記アウト側リブに、前記第1アウト側横溝と前記第2アウト側横溝とが、タイヤ周方向に交互に設けられている、請求項1から5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記イン側横溝は、第3底壁と、一対の第3側壁とにより画定され、タイヤ幅方向の両端が閉鎖され、かつ前記イン側主溝に向かってタイヤ径方向視で直線状の前記一対の第3側壁の間隔である溝幅が狭まるテーパ部を有し、
    前記センター横溝は、第4底壁と、一対の第4側壁とにより画定され、タイヤ幅方向の一端が前記イン側主溝に接続され、タイヤ幅方向の他端が閉鎖され、かつ前記センター主溝に向かってタイヤ径方向視で直線状の前記一対の第4側壁の間隔である溝幅が狭まるテーパ部を有する、請求項1から6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記複数のイン側横溝のうちの1個と、このイン側横溝とタイヤ幅方向に隣り合う、前記複数のセンター横溝のうちの1個とが、同一直線に沿って配置されている、請求項1から7のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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