JP7117405B2 - 発泡管継手 - Google Patents
発泡管継手 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7117405B2 JP7117405B2 JP2021009840A JP2021009840A JP7117405B2 JP 7117405 B2 JP7117405 B2 JP 7117405B2 JP 2021009840 A JP2021009840 A JP 2021009840A JP 2021009840 A JP2021009840 A JP 2021009840A JP 7117405 B2 JP7117405 B2 JP 7117405B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- main body
- socket
- pipe joint
- foamed
- expansion ratio
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
- Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
- Thermal Insulation (AREA)
Description
一方で、空調機等に取り付けられ排水用竪管にドレン排水を流水させるドレンパイプを接続する管継手としては、例えば特許文献1に示されるような結露防止のために、内部に発泡樹脂層を有する断熱効果をもたせたものが広く用いられている。この場合には、配管施工後、保温材を巻いたり被せたりする作業を行わなくても済むようになる。
つまり、特許文献1に記載の管継手は、本体部の外側(内層及び外層をなすスキン層)および受口部が非発泡性樹脂により形成され、本体部の内側(スキン層の内部)が発泡性樹脂により形成された構成であり、空調設備等の断熱が必要な排水管路に使用されている。
そして、本発明では、受口部も発泡倍率が1.0倍以上の発泡樹脂となり、断熱性をもたせることができるので、パイプの挿入不足時における結露を防止することができる。 また、この場合には、受口部にテーパが形成されているので、パイプを受口部に隙間なく挿入させることができる。したがって、受口部における継手部分の断熱性を向上させることができ、パイプの挿入不足時における結露を防止することができる。
さらに、ストッパーの発泡倍率が受口開口部側よりも低く高密度になり、受口部のテーパ部分よりも硬さが硬くなるため、受口部に挿入されるパイプの挿入方向への移動を確実に規制することができる。
発泡管継手1は、本体部11及び受口部12ともに熱可塑性樹脂からなる発泡性樹脂を発泡させて一体的に形成されている。具体的に発泡管継手1は、図2に示すように、直管をなす本体部11の両端11a、11bおよび管軸O方向に直交する方向に開口する分岐端部11cの3箇所の開口部のそれぞれに受口部12A、12B、12Cが設けられたチーズ部材を構成している。
ここで、本体部11において、図3の符号Rで示す曲面状の部分を以下、本体肉厚部11Aという。
受口部12(12A、12B、12C)は、本体部11側のストッパー13の発泡倍率が受口開口部12b側よりも小さくなっている。
そして、本実施の形態では、本体肉厚部11Aの発泡層率が70~95%であり、受口部12の発泡層率が20~95%となっている。
また、1/4厚み部P2の数値範囲は、表層P1と1/2厚み部P3を上記範囲になるよう調整することにより設定された範囲である。このような数値範囲とすることで、表層P1~1/4厚み部P2~1/2厚み部P3にかけて連続的に気泡が形成されるため、空隙ができない利点がある。なお、1/4厚み部P2の気泡数の範囲が表層P1、1/2厚み部P3と重なっているが、気泡は連続的に形成されるものであるから、気泡数は表層P1<1/4厚み部P2<1/2厚み部P3となっている。例えば、表層P1の気泡数が35個/mm2のとき、1/4厚み部P2>35個/mm2となり、1/2厚み部P3の気泡数が85個/mm2のとき1/4厚み部P2<85個/mm2となる。
そして、1/2厚み部P3の気泡数が上述した範囲内であれば、熱伝導率と密度(強度)のバランスが良い。1/2厚み部P3の気泡数が300個/mm2以上になると、密度が低下しすぎて継手としての強度が不足する。1/2厚み部P3の気泡数が80個/mm2未満の場合には、断熱性能が不足する。
本実施の形態では、本体部11の底部に射出ゲート部14を設けて、下側から射出成形機のノズル16によって発泡性樹脂Jを注入する。射出ゲート部14から注入された発泡性樹脂Jは、射出ゲート部14の周辺部分から発泡が開始されるとともに、金型15のキャビティ空間15Aの奥へ押し込んでいく。具体的には、上下方向よりも重力による抵抗が少ない横方向、すなわち図2に示すように管軸O方向の両端の第1受口部12Aおよび第2受口部12Bに向かって発泡していく。そして、発泡性樹脂Jが横方向へ発泡して本体部11との境界線部分(ストッパー13部分)に達すると、次に上方の第3受口部12Cに向かって発泡される。
そして、本実施の形態では、受口部12も発泡倍率が1.0倍以上の発泡樹脂となり、断熱性をもたせることができるので、パイプの挿入不足時における結露を防止することができる。
さらに、ストッパー13の発泡倍率が受口開口部12b側よりも低く高密度になり、受口部12のテーパ12a部分よりも硬さが硬くなるため、受口部12に挿入されるパイプの挿入方向への移動を確実に規制することができる。
実施例では、上述した実施の形態の発泡管継手における各部の発泡倍率を測定し確認を行った。すなわち、図7に示すように、発泡性樹脂としてポリ塩化ビニルを使用し、単層成形により製造されたチーズ部材からなる発泡管継手1において、本体部11(本体肉厚部11A)と受口部12(12A、12B、12C)のそれぞれの発泡倍率を確認した。この発泡管継手1としては、発泡性樹脂を使用し、汎用の単軸機により射出により成形したものである。
なお、成形条件(射出速度、計量値など)を変化させると、発泡倍率は変化する。
そして、管軸O方向で中央部分の底部、すなわち射出ゲート部14を有する箇所(No.8)の発泡倍率が1.35%で最も低くなっており、管軸O方向で射出ゲート部14から離れるほど、つまり受口部12A、12B側ほど発泡倍率が高くなっている。また、第3受口部12Cの受口軸O2に沿う上下方向においても射出ゲート部14から離れるほど、つまり第3受口部12C側ほど発泡倍率が高くなっていることがわかる。
1a 表面
11 本体部
12、12A、12B、12C 受口部
12a テーパ
12b 受口開口部
13 ストッパー
14 射出ゲート部
P1 表層
P2 1/4厚み部
P3 厚み中心部
Claims (5)
- 断熱性を有するドレンパイプと接続される発泡管継手であって、
本体部と、該本体部の開口部に一体に形成された受口部と、前記受口部と前記本体部との間に配置され径方向の内側に向けて突出するストッパーと、有し、
前記本体部と前記受口部とが熱可塑性樹脂からなる発泡性樹脂のみを発泡させて一体的に形成され、
前記本体部において前記受口部より肉厚である本体肉厚部は、発泡倍率が1.2倍~2.0倍、かつ、前記本体部の管軸方向の中央部から前記受口部に向かって発泡倍率が高くなり、
前記受口部は、発泡倍率が1.0倍~1.5倍、かつ、受口開口部から前記本体部に向かって発泡倍率が低くなり、
前記受口部における前記本体部側の端部の発泡倍率は、前記本体肉厚部における前記受口部側の端部の発泡倍率よりも低いことを特徴とする発泡管継手。 - 前記受口部の肉厚は、前記受口開口部から前記本体部に向かって厚くなることを特徴とする請求項1に記載の発泡管継手。
- 前記熱可塑性樹脂が可塑剤を実質的に含まない硬質ポリ塩化ビニル樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載の発泡管継手。
- 前記本体部に射出ゲート部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の発泡管継手。
- 前記本体肉厚部の独立気泡率、および、前記受口部の独立気泡率は、いずれも85%以上であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の発泡管継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021009840A JP7117405B2 (ja) | 2021-01-25 | 2021-01-25 | 発泡管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021009840A JP7117405B2 (ja) | 2021-01-25 | 2021-01-25 | 発泡管継手 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016040400A Division JP2017154405A (ja) | 2016-03-02 | 2016-03-02 | 発泡管継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021076255A JP2021076255A (ja) | 2021-05-20 |
JP7117405B2 true JP7117405B2 (ja) | 2022-08-12 |
Family
ID=75897166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021009840A Active JP7117405B2 (ja) | 2021-01-25 | 2021-01-25 | 発泡管継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7117405B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012107669A (ja) | 2010-11-16 | 2012-06-07 | Sekisui Chem Co Ltd | 断熱層付き管継手 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4837348B1 (ja) * | 1970-06-26 | 1973-11-10 | ||
JP2584228Y2 (ja) * | 1993-05-31 | 1998-10-30 | 積水化学工業株式会社 | 排水ます |
JPH11315985A (ja) * | 1998-04-30 | 1999-11-16 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 合成樹脂製継手の受口構造 |
-
2021
- 2021-01-25 JP JP2021009840A patent/JP7117405B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012107669A (ja) | 2010-11-16 | 2012-06-07 | Sekisui Chem Co Ltd | 断熱層付き管継手 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021076255A (ja) | 2021-05-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6680940B1 (ja) | 空調ドレン用管、空調ドレン配管及び空調ドレン用管の製造方法 | |
JP6709079B2 (ja) | 発泡管継手 | |
JPH07217934A (ja) | 排水管、排水管用管継手、及び、それらを用いた排水用配管 | |
JP2011106594A (ja) | 管継手 | |
JP3699579B2 (ja) | 断熱層付き管継手およびその製造方法 | |
JP7117405B2 (ja) | 発泡管継手 | |
JP2023089303A (ja) | 発泡管継手及び配管構造 | |
JP6709080B2 (ja) | 発泡管継手 | |
JP2017154405A (ja) | 発泡管継手 | |
JP2007038553A (ja) | 熱可塑性樹脂中空発泡ブロー成形体及びその製造方法 | |
JP6943597B2 (ja) | 発泡管継手およびその製造方法 | |
JP2009280155A (ja) | 空調用エアダクト | |
CN101147020B (zh) | 复合管 | |
EP2633966B1 (en) | Foam duct | |
JP6916025B2 (ja) | 樹脂管継手 | |
JP2006315281A (ja) | 複合管 | |
JPH11325326A (ja) | 複合管の製造方法 | |
JP4956028B2 (ja) | 複合管 | |
JP7016937B2 (ja) | 発泡樹脂成形品及び発泡樹脂成形品の製造方法 | |
JP6802746B2 (ja) | 配管 | |
JP6953293B2 (ja) | 管継手およびその製造方法 | |
JP7416590B2 (ja) | 二重管継手及び二重管継手の製造方法 | |
JP6990847B2 (ja) | 発泡ダクト及びその成形方法 | |
JP7480005B2 (ja) | 管継手 | |
JP7305447B2 (ja) | 管継手及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210209 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211109 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211111 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20220111 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220304 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220705 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220801 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7117405 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |