JP7112310B2 - 開口部用化粧材および開口部構造 - Google Patents

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Description

この発明は、建物の窓や玄関などの開口部に用いられる開口部用化粧材および開口部構造に関するものである。
住宅などの建物には、壁面に窓や玄関などが設けられている。このような窓や玄関などを、壁面に設けた開口部にサッシや玄関サッシなどのサッシを取付けることによって構成したものが存在している(例えば、特許文献1、2参照)。
実開平2-23689号公報 実開平6-10585号公報
上記各特許文献に記載されたサッシは、いずれも玄関サッシに関するものであった。そして、これらの玄関サッシでは、玄関サッシに壁面(外壁)との繋がりを良くするような工夫は特になされていなかった。そのため、玄関サッシと壁面(外壁)との繋がりが良くなく、改善や工夫の余地があった。
そこで、本発明は、主に、上記した問題点を解決することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、
サッシ枠の上または下に取付可能な化粧材本体を有し、
前記化粧材本体は、表側の面に溝部を有し、
前記溝部は、複数本設けられ、
複数の前記溝部は、溝深さが異なっており、
前記化粧材本体は、側面に上下方向に延びてガスケットを受ける突起部を有し、
前記化粧材本体は、水切部を有し、
前記水切部と前記溝部とは連設され、
前記化粧材本体は箱体となっている開口部用化粧材を特徴とする。
本発明によれば、上記構成の開口部用化粧材を用いた開口部構造にすることによって、サッシと壁面(外壁)との間の繋がりを良くすることなどができる。
本実施の形態にかかる開口部構造の上部を示す縦断面図である。 図1の部分拡大縦断面図である。 図2の正面図である。 開口部用化粧材の縦断面図(図6のA-A線に沿った断面図)である。 開口部用化粧材の上面図である。 (a)は開口部用化粧材の背面図である。(b)は開口部用化粧材の側面図である。 サッシ枠の上部に対して開口部用化粧材を取付ける状態を示す部分拡大斜視図である。 間柱に対する開口部用化粧材と外壁との取付状態を示す横断面図である。 玄関に対して開口部用化粧材を取付けた実施例を示す、図1と同様の縦断面図である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1~図8は、この実施の形態の各実施例を説明するためのものである。
<構成>以下、構成について説明する。
図1に示すように、住宅などの建物1の壁面2に、開口部3を設ける。この開口部3に窓サッシや玄関サッシなどのサッシ4を取付けて窓や玄関を構成する。以下、サッシ4を窓サッシにした例で説明する。
ここで、建物1には、各種の構造のものが存在しているが、そのどれでも良い。この実施例では、建物1をユニット建物5としている。ユニット建物5は、予め工場で製造した建物ユニット6を建築現場へ搬送して、建築現場で組み立てることによって、短期間のうちに建物1を構築できるようにしたものである。
建物ユニット6には、鋼製のもの(鋼製ユニット)や木製(木質ユニット)のものなどが存在しており、そのどちらでも良い。例えば、鋼製ユニットは、4本の柱の上端間を4本の天井梁で矩形状に連結し、4本の柱の下端間を4本の床梁で矩形状に連結してなるボックスラーメン構造のユニットフレームを有している。図では、ユニットフレームを構成する天井梁と、対向する一対の天井梁間に架け渡される天井根太8とを示している。図の建物ユニット6は、最上階に位置する建物ユニット6(上階ユニット)となっている。上記以外の建物1またはユニット建物5の構造については、必要に応じて後述する。
(1)以下、この実施例にかかる開口部用化粧材21について説明する。
図2(図3)に示すように、開口部用化粧材21は、サッシ枠22の上または下に取付可能な化粧材本体23を有している。
ここで、開口部用化粧材21は、サッシ枠22の上辺の上側または下辺の下側の少なくとも一方に取付けることで、サッシ枠22に装飾を施すなどのための部材である。開口部用化粧材21は、サッシ枠22とは別部材で構成され、例えば、エプトブチルテープなどの固定部材25を用いてサッシ枠22に仮止めした後、リベットなどの固定具26を用いて壁面2の開口部の縁部などに屋内側などから本固定することができる。
例えば、エプトブチルテープなどの固定部材25を開口部用化粧材21の下部に取付けた場合には、開口部用化粧材21はサッシ枠22の上側に貼り付けられるものとなる。また、エプトブチルテープなどの固定部材25を開口部用化粧材21の上部に取付けた場合には、開口部用化粧材21はサッシ枠22の下側に貼り付けられるものとなる。エプトブチルテープなどの固定部材25には、シール性を有する防水材(防水テープ)などを用いることができる。防水材には、屋外用の厚手のものなどを使うことができる。以下、開口部用化粧材21を、サッシ枠22の上側に取付けるものとして説明する。
サッシ枠22は、サッシ4の本体部分を構成する枠部のことである。サッシ枠22は、主にアルミなどで形成されている。サッシ枠22の内側には、サッシ窓(玄関サッシの場合にはサッシ玄関ドア)などのサッシ可動部27などが設置される。サッシ枠22は、壁面2に形成した開口部の内側に設置される部分や、壁面2の外側に設置される部分(または、壁面2よりも外側に出ている部分)などが存在している。サッシ枠22は、通常の場合、装飾性をほとんど有さないものとされている。
化粧材本体23は、開口部用化粧材21の本体部分を構成するものであり、サッシ枠22の幅方向へ延びる長尺材とされる。化粧材本体23の表側の面は、サッシ枠22の表側の面とほぼ面一にするのが好ましい。但し、化粧材本体23の表側の面とサッシ枠22の表側の面との間には、若干の段差などがあっても良い。化粧材本体23は、例えば、壁面2(外壁)と同じ色や、サッシ枠22と同じ色や、その他の色など、どのような色にしても良いが、壁面2とサッシ4との間に一体感を持たせるために、壁面2とサッシ4との中間色などにすることもできる。この実施例では、サッシ4との繋がりを持たせるために、化粧材本体23をサッシ枠22(の上枠など)と同じ色などにしている。化粧材本体23の表側の面には模様などを施しても良い。
(2)図3(図4)に示すように、開口部用化粧材21は、表側の面(表面23a)に溝部31,32を有しても良い(なお、開口部用化粧材21の全体的な形状については、図5、図6参照)。
ここで、溝部31,32は、化粧材本体23の表側の面に対する模様(立体模様)などとして形成される。溝部31,32は、化粧材をサッシ枠22に取付けた状態で、例えば、ほぼ水平方向に延びるものとしても良いし、ほぼ上下方向に延びるものとしても良いし、それ以外の方向へ延びるのとしても良い。この実施例では、溝部31,32を、ほぼ水平方向に延びるものとしている。溝部31,32の幅や深さは、どのようにしても良いが、化粧材本体23の全長に亘って均一の幅で均一の溝深さに延びるものとするのが好ましい。この溝部31,32は、それぞれ底面33とその両側(上下)の溝側面34,35とを有するものとされている。
(3)溝部31,32は、複数本設けられても良い。
ここで、溝部31,32は、単数設けても良いが、複数本設けるのが好ましい。複数本の溝部31,32は、互いに平行なものとしても良いし、非平行なものとしても良い(例えば、交差したものや、互いに傾斜したものなど)。この実施例では、複数本の溝部31,32は、平行な状態で上下に間隔を有して2本並設されている。但し、溝部31,32の本数などは2本に限るものではない。
(4)図4に示すように、複数本の溝部31,32は、溝深さ41,42が異なっても良い。
ここで、溝深さ41,42は、化粧材本体23の表面23aから底面33までの溝部31,32の凹み量のことである。複数本の溝部31,32は、溝深さ41,42を同じにすることもできるが、溝深さ41,42を異ならせるのが好ましい。この実施例では、上側の溝部31が相対的に浅く、下側の溝部32が相対的に深くなっている。各溝部31,32は、どのような溝形状としても良いが、この実施例では、入口部(表面側)に対して奥部(底面33)の幅が狭くなるほぼ台形状の溝としている。このような溝形状とすることにより、複数本の溝部31,32は、上側の幅が相対的に狭く見え、下側の幅が相対的に広く見えるようになっている。但し、溝形状はこれに限るものではなく、例えば、入口部(表面側)と奥部(底面33)との幅を等しくしても良い。
(5)図7に示すように、化粧材本体23は、側面に突起部51を有しても良い。
ここで、化粧材本体23は、側面(端面)を開口とし、この開口を、キャップ55で塞いだものとしても良い。この場合、キャップ55は、化粧材本体23とは別部材で構成されて、化粧材本体23の端面に取付けられる。キャップ55は、図6(b)に示すように、化粧材本体23の端面を覆い開口を塞ぎ得る大きさを有する、側面視ほぼ矩形状のものなどとすることができる。これにより、キャップ55は、溝部31,32の側面や化粧材本体23の底面33などを覆い隠すことができるものなどとなる。
そして、このキャップ55の外面に対して突起部51を形成するようにしている。この突起部51は、どのような形状としても良いが、この実施例では、上下方向に延びる突条としている。この実施例では、突起部51の突条は、キャップ55の上辺部から下辺部に亘って均一幅および均一高さで連続して直線的に延びるようになっているが、突条の形状や長さはこれに限るものではない。突条は、キャップ55に対して単数または複数本設けることができる。この実施例では、突条は、キャップ55の奥行き方向の中間部に1本のみ設けるようにしている。このように、キャップ55の奥行き方向の中間部に突条を1本のみ設けることで、図7Aに示すように、突起部51を壁面2(外壁)との間でガスケットGを受けるものとすることができる。この場合、キャップ55と壁面2(外壁)との間には、ガスケットGを挿入するための隙間(目地部)が形成される。
(6)図4に示すように、化粧材本体23は、水切部61を有しても良い。
ここで、水切部61は、水切りを行うための形状や構造のことである。この実施例では、水切部61は、化粧材本体23の下部に設けられている。より具体的には、化粧材本体23は、下部が、手前側に向かって下り勾配となる傾斜面65とされており、この傾斜面65の先端に下方へ延びる屈曲部66が形成されている。水切部61は、この傾斜面65と屈曲部66とによって構成される。
水切部61の傾斜面65は排水勾配となる角度以上の角度を有して、サッシ枠22の表側の面よりも手前側に延ばされる(図2)。屈曲部66は、サッシ枠22の表側の面に対して間隔を有して手前側に設置される。屈曲部66は、正面から見て、サッシ枠22の上部と重なって見えるように設けられる。
(7)図4に示すように、水切部61と溝部31,32とは連設されても良い。
ここで、水切部61は、溝部31,32とは、別に設けることができるが、溝部31,32と連設して設けるのが好ましい。水切部61と連設される溝部31,32は、どちらでも良いが、この実施例では、下側の溝部32としている。この実施例では、ほぼ台形状をした下側の溝部32の下側に位置する溝側面35aを、そのまま水切部61の傾斜面65と同じ角度にすることで、水切部61と溝部32とを一直線状に連設させている。これにより、下側の溝部32の下側の溝側面35aと、水切部61の傾斜面65とが共通化されるので、水切部61と溝部31が構造的に集約され、その分、化粧材本体23は小型化される。なお、下側の溝部32の下側の溝側面35aと、水切部61の傾斜面65とは、異なる角度を有して連接させても良い。
(8)化粧材本体23は箱体71としても良い。
ここで、箱体71とは、内部に空間72を有する閉じた物体のことである。化粧材本体23は、表面23aと、裏面23bと、上面23cと、下面23dと、を有する横に細長い長尺体で主に構成されており、その長手方向の両端部をキャップ55(図6)で塞ぐことにより箱体71とされている。
化粧材本体23は、例えば、表面23aと、裏面23bと、上面23cと、下面23dとがアルミなどの軽金属製の押出材で一体に形成され、左右の側面が樹脂製のキャップ55で形成されたものなどとすることができる。これにより、化粧材本体23を任意の長さに切断して使用することが可能になる。
なお、溝部31,32は、化粧材本体23の表面23aに一体に形成される。水切部61は、化粧材本体23の下面23dや表面23aの下部に一体に形成され。エプトブチルテープなどの固定部材25は、化粧材本体23の上面23cや下面23dの奥部に貼り付けられる。化粧材本体23の裏面23bには、リベットなどの固定具26を取付けるための取付孔73(図6(a))が形成される。
(9)図4に示すように、化粧材本体23は、通線部75を有しても良い。
ここで、通線部75は、化粧材本体23の内部の空間72を利用して設けても良い。上記したように、化粧材本体23を箱体71とすることで、化粧材本体23の内部の空間72がそのまま通線部75として使用可能になる。通線部75に通す配線類76は、開口部3の回りに設置されるものであれば何でも良く、例えば、アンテナ配線や通信配線や電話配線や電気配線や光ケーブルなどの各種ものとすることができる。なお、化粧材本体23の内部の空間72へ配線類76を通すために、例えば、化粧材本体23の裏面23bや、キャップ55の奥部などに、通線部75となる孔部などを設けることができる。
(10)以下、開口部用化粧材21を用いた開口部構造について説明する。
図7に示すように、開口部用化粧材21は、サッシ枠22を構成する水平枠81と垂直枠82との両方に亘って設けられても良い。
ここで、サッシ枠22は、少なくとも壁面2よりも外側に出ている部分が、矩形状の枠体となっている。そして、この矩形状の枠体は、上下に位置する一対の水平枠81と、左右に位置する一対の垂直枠82とを有している。一対の水平枠81は、それぞれ同じ長さに形成されて、互いに平行に設置されている。また、一対の垂直枠82は、それぞれ同じ長さに形成されて、互いに平行に設置されている。
この実施例では、水平枠81は、垂直枠82の側面に突き当てることで、垂直枠82の溝側面34,35によって閉止され(または端面が覆い隠され)、垂直枠82の端部はキャップ83を取付けることによって閉止されている。水平枠81の表側の面と垂直枠82の表側の面とは、ほぼ面一とされている。また、水平枠81の上面と垂直枠82の上端のキャップ83とは、ほぼ面一とされている。
そして、サッシ枠22は、壁面2に形成された開口部に取付けられるが、この開口部は、壁面2を構成する複数本の間柱84をサッシ枠22の位置や大きさに合わせて切断して、切断部分の上下に「まぐさ」などの横材85(図2)を取付けることなどによって形成される。なお、化粧材本体23の裏面23bにおける、リベットなどの固定具26の取付孔73は、「まぐさ」などの横材85(図2)の上端からほぼ20mm程度下となる位置などに設置される。
そして、上記した垂直枠82の壁面2よりも外側に出ている部分は、間柱84の表側の面に設置固定される。この実施例では、垂直枠82の上記部分は、間柱84の幅方向の中間部に位置を合わせて取付けられている。間柱84の表側の面には、シート状の断熱部材86などを取付けても良い。この場合、シート状の断熱部材86は、間柱84と垂直枠82との間に介在される。シート状の断熱部材86は、防水性を有する防水部材としても良い。
そして、開口部用化粧材21は、両端部が水平枠81よりも、垂直枠82の分だけ長く延ばされて、端部が垂直枠82の外側面の位置に揃えられている。開口部用化粧材21は、水平枠81と、その両側の垂直枠82との上部(または下部)に沿ってほぼ水平に設置される。
(11)図1に示すように、開口部用化粧材21は、サッシ枠22と軒天井材91との間に設置されても良い。
ここで、開口部用化粧材21は、サッシ枠22の上側に設置するものとされる。軒天井材91は、建物1の上部から屋根9の水下側の端部を突出させて成る軒部分(または張出部90)の下側の面(軒天井)を構成する面材である。軒天井材91は、屋根9の水下側に設けられた軒樋を下から受ける庇アームの下部に取付けられる。軒樋は、屋根9の水下側の端部に沿って(紙面と垂直な方向へ)延び、庇アームは、軒樋の長手方向に間隔を有して複数設置される。
そして、軒天井材91は、サッシ枠22よりも高い位置に設置されている。建物1の壁面2と軒天井材91との間の奥まったコーナー部には、通常、防水透湿テープや、軒天井材91とほぼ同様の断熱材の小片などによる隙間対策が施され、この隙間対策部分92(またはコーナー処理部分)は外部に露出した状態でほぼムキ出しにされるなどしている。または、この部分に、外壁材の小片を取付けることなども行われている。しかし、この部分は、狭い隙間となっているため、部品(例えば、防水透湿テープや断熱材の小片や外壁材の小片など)の収まりが悪く、サッシ枠22と壁面2(外壁)との繋がりが良くない状態になっている。
これに対し、この実施例では、軒天井材91の奥側の部分における、サッシ枠22と断熱材の小片との間の位置に、開口部用化粧材21を設置して、防水透湿テープや断熱材の小片などの隙間対策部分92に使われている部品などを隠すようにしている。また、開口部用化粧材21は、サッシ枠22やシャッター28の上部の位置から軒天井材91の下面の高さまたはそれ以上に及ぶものとなっている。
また、図8は、サッシ枠22を玄関サッシにした実施例であり、図1の上階の建物ユニット6の上部に設けられた軒部分などの張出部90を、下階の建物ユニット6の上部に設けられた玄関ポーチなどのための張出部90Aに替えたような構造となっている。玄関ポーチなどの張出部90Aは、取付用アームの下部に、軒天井材103を有する軒天井パネルを取付けた構成を備えている。
そして、サッシ枠22の上部で且つ軒天井材103の奥部に、上記と同様にして開口部用化粧材21を取付けることにより、玄関ポーチと外壁とのコーナー部を形成するようにしている。この際、化粧材本体23の内部にLEDライトなどの小型の照明装置106を設置して、玄関を上から照らせるようにしている。照明装置106のための配線類76は、屋内側から導かれて、化粧材本体23の裏面23bに設けた孔部を通して化粧材本体23の内部の空間72(通線部75)へ挿入されるようにしている。その他の構成については、図1のものとほぼ同様である。
<作用>以下、この実施例の作用について説明する。
壁面2に取付けられたサッシ枠22に対して、開口部用化粧材21を設置する。この実施例では、サッシ枠22の上側に開口部用化粧材21を設置している。
この際、図7に示すように、開口部用化粧材21の下面23dに、予め、エプトブチルテープなどの固定部材25などを貼り付けておく。エプトブチルテープなどの固定部材25は、水切部61の機能の妨げとならないようにするために、開口部用化粧材21の下面23dの奥部(裏面23b側)に貼り付けるのが好ましい。
そして、サッシ枠22における垂直枠82の端部のキャップ83の周囲に対してコーキング材a1を施す。同時に、間柱84の表側の面、または、間柱84の表側の面に設置されたシート状の断熱部材86の立ち上がり部分にも、開口部用化粧材21の高さの範囲内にコーキング材a2を施す。
次に、開口部用化粧材21の下面23dに取付けたエプトブチルテープなどの固定部材25の裏面の離型紙を剥がして、開口部用化粧材21をサッシ枠22の上にセットし、開口部用化粧材21をサッシ枠22の上に貼り付ける。この際、開口部用化粧材21の端部を、サッシ枠22の側面の位置に合わせるようにする。
そして、開口部用化粧材21をリベットなどの固定具26で、壁面2の開口部を構成する「まぐさ」などの横材85や間柱84などに屋内側から固定する。以上により、開口部用化粧材21がサッシ枠22に固定される。これにより、サッシ枠22が開口部用化粧材21によって装飾され、開口部用化粧材21の装飾効果によって、サッシ4と壁面2との間の(外観上や機能上の)繋がりが良くなり一体感が生み出される。
なお、サッシ枠22の下側に開口部用化粧材21を設置する場合についても、上下を反対にすることで、上記とほぼ同様に行うことができる。
<効果>この実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
(効果 1)開口部用化粧材21は、サッシ枠22の上または下に取付可能な化粧材本体23を有しても良い。これにより、サッシ枠22の上または下に化粧材本体23を取付けることで、開口部3が装飾される。そのため、化粧材本体23を取り付けるだけで、サッシ4や壁面2(外壁)の雰囲気を変えることができる。また、化粧材本体23を取り付けた分だけ、壁面2(外壁)の占める割合が小さくなり、外観上の印象に対する壁面2(外壁)の影響を小さくすることができる。例えば、サッシ4の上部と、軒天井材91,103の奥部との間の狭い空間に化粧材本体23を取り付けることで、この狭い隙間に外壁材の小片などを取付ける必要をなくすこともできる。よって、化粧材本体23を設置することで、サッシ4と壁面2(外壁)との境界をなくしたり、または、目立たなくしたりして、サッシ4と壁面2との間に外観上の連続性を持たせることが可能になる。そのため、サッシ4と壁面2との外観上の繋がりが良くなり、両者の間に一体感を持たせることが可能になる。
また、サッシ枠22の上(または下)に開口部用化粧材21を取付けることで、開口部3または開口部3の周辺に用いる部材を開口部用化粧材21で統一することができ、また、開口部用化粧材21によって開口部3の周辺に機能(例えば、水切り機能や照明機能など)を追加したりすることができる。そして、開口部用化粧材21に機能を持たせることで、個別の機能部品などを用いる必要をなくして、開口部3または開口部3の周辺に用いる部品の構成を簡素化(例えば、サッシ枠22と開口部用化粧材21のみで構成)することができ、サッシ枠22の上などの狭い空間に対しても各種の機能を収まり良く設けることができる。そして、サッシ枠22と開口部用化粧材21を用いた構成は、類似の収まりとなっている窓と玄関の両方に適用することができる。なお、窓や玄関の上は、空間が狭く、設置する部材の構成が複雑で部品の収まりが悪くなっていたので、開口部用化粧材21を用いる構成にすることで、狭い空間に対する部品の収まりの問題を解消することができる。このことは、特に、窓や玄関が大きくなるほど効果的となる。
更に、サッシ枠22の色や形状と、壁面2(外壁)の種類(色や柄など)との組み合わせは無数にあるため、それに合わせようとすると、開口部3の周辺などに用いる部品の部品点数が多くなるが、化粧材本体23を取付けるようにした場合には、例えば、化粧材本体23をサッシ枠22(の上枠など)と同じ色などにすることで、上記したように化粧材本体23とサッシ枠22に一体感を持たせることができるので、その分、用意する部品点数を削減することができる。
(効果 2)開口部用化粧材21は、表側の面(表面23a)に溝部31,32を有しても良い。これにより、溝部31,32によって、開口部用化粧材21の表面23aに装飾が施され、開口部用化粧材21の表面23aの形状が複雑化されるので、開口部用化粧材21の装飾効果を高めると共に、サッシ4と壁面2との間の一体感を高めることができる。
(効果 3)溝部31,32は、複数本設けても良い。これにより、複数本の溝部31,32によって、サッシ4と壁面2との間の一体感を更に高めることができる。
(効果 4)複数本の溝部31,32は、溝深さ41,42を異ならせても良い。これにより、複数本の溝部31,32の間に変化を付けて、サッシ4と壁面2との間の一体感を一層高めることができる。
(効果 5)化粧材本体23は、側面に突起部51を有しても良い。これにより、化粧材本体23の側面についても、突起部51によって装飾効果を高めると共に、サッシ4と壁面2との間の一体感を高めることが可能になる。また、突起部51を壁面2(外壁)との間でガスケットGを受けるのに使用することもできる。
(効果 6)化粧材本体23は、水切部61を有しても良い。これにより、化粧材本体23に付着した雨水を水切部61で水切りすることができる。
(効果 7)水切部61は溝部31,32(この実施例では、下側の溝部32となっている)と連設しても良い。これにより、溝部31,32内に入った雨水を水切部61で即座に水切りすることができる。また、水切部61と溝部31,32とを連設することにより、これらの構造を集約して化粧材本体23の小型化を図ることができる。
(効果 8)化粧材本体23は箱体71としても良い。これにより、化粧材本体23を取り扱い易くすると共に、化粧材本体23を内部に水が浸入し難い構造にすることができる。
(効果 9)化粧材本体23は、通線部75を有しても良い。これにより、化粧材本体23の通線部75を用いて効率的に配線類76を取り回すことができる。そして、配線類76を外部から隠してサッシ枠22周辺の見栄えを良くすることができる。
(効果 10)開口部用化粧材21は、サッシ枠22を構成する水平枠81と垂直枠82との両方に亘って設けられても良い。これにより、開口部用化粧材21をサッシ枠22の全幅に亘って装飾可能な見栄えの良い部材にすることができる。また、開口部用化粧材21を、水平枠81と垂直枠82との両方に亘って横に設けることで、水平枠81と垂直枠82との合わせ目を開口部用化粧材21で覆って目立たなくすることができる。
(効果 11)開口部用化粧材21は、サッシ枠22と軒天井材91との間に設置しても良い。これにより、サッシ枠22と軒天井材91との間のこれまでムキ出しになっていた部分(隙間対策部分またはコーナー処理部分)を、開口部用化粧材21で隠して見栄え良く仕上げることができる。
21 開口部用化粧材
22 サッシ枠
23 化粧材本体
31 溝部
32 溝部
41 溝深さ
42 溝深さ
51 突起部
61 水切部
71 箱体
75 通線部
81 水平枠
82 垂直枠
91 軒天井材
103 軒天井材

Claims (4)

  1. サッシ枠の上または下に取付可能な化粧材本体を有し、
    前記化粧材本体は、表側の面に溝部を有し、
    前記溝部は、複数本設けられ、
    複数の前記溝部は、溝深さが異なっており、
    前記化粧材本体は、側面に上下方向に延びてガスケットを受ける突起部を有し、
    前記化粧材本体は、水切部を有し、
    前記水切部と前記溝部とは連設され、
    前記化粧材本体は箱体となっていることを特徴とする開口部用化粧材。
  2. 前記化粧材本体は、通線部を有することを特徴とする請求項に記載の開口部用化粧材。
  3. 請求項1または請求項2に記載の開口部用化粧材は、サッシ枠を構成する水平枠と垂直枠との両方に亘って設けられていることを特徴とする開口部構造。
  4. 前記開口部用化粧材は、前記サッシ枠と軒天井材との間に設置されていることを特徴とする請求項に記載の開口部構造。
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