JP3018325U - 建具枠 - Google Patents

建具枠

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JP3018325U
JP3018325U JP1995004780U JP478095U JP3018325U JP 3018325 U JP3018325 U JP 3018325U JP 1995004780 U JP1995004780 U JP 1995004780U JP 478095 U JP478095 U JP 478095U JP 3018325 U JP3018325 U JP 3018325U
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正行 雲雀
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株式会社日本アルミ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建物に、縦の線が横の線よりも強く強張され
るように水密に建具枠を設け、意匠上の美観を向上す
る。 【構成】 上枠11および下枠12は、略水平な横方向
に平行に延びて設けられ、各長手方向両端部11a,1
1b;12a,12bは、屋外側部が切欠かれる。一対
の縦枠13,14は、略鉛直な縦方向に平行に延びて設
けられ、各長手方向両端部13a,13b;14a,1
4bは、屋内側部分が切欠かれる。一対の縦枠13,1
4は、上枠11および下枠12に、連結部分において、
上枠11および下枠12を屋外側から覆って連結され
る。上枠11および下枠12と、一対の縦枠13,14
との間には、シート状シール材16.17,18,19
および湿式シール材20,21,22,23,24,2
5,26.27が介在されて設けられる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、建物の外壁に窓などを形成するために設けられる建具枠に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、典型的な従来技術の建具枠1を示す正面図である。建具枠1は建物の 外壁に窓などを形成するために設けられる建具枠であって、略水平な横方向に延 びる上枠2と、この上枠2の下方で上枠2と平行に設けられる下枠3と、上枠2 および下枠3の長手方向両端部に連結される一対の縦枠4,5とを備える。前記 一対の縦枠4,5は、前記横方向に直角であり、略鉛直な縦方向にそれぞれ配置 される。一方の縦枠4は、その上端部4aが上枠2の一端部2aに連結され、下 端部4bが下枠3の一端部3aに連結される。他方の縦枠5は、その上端部5a が上枠2の他端部2bに連結され、下端部5aが下枠3の他端部3bに連結され る。
【0003】 一対の縦枠4,5は、それらの各両端部4a,4b;5a,5bの相互に近接 する側の部分が切欠かれ、上枠2および下枠3は、それらの各両端部2a,2b ;3a,3bが一対の縦枠4,5の前記切欠かれた部分に延びて設けられる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このようにして、長方形状に構成される建具枠1は、上枠2および下枠3が各 縦枠4,5よりも優先して延びて設けられる。これによって横方向に延びる上枠 2および下枠3が、縦方向に延びる各縦枠4,5よりも優先して認識される。し たがって横方向の線が縦方向の線よりも強く認識されてしまう。たとえば縦方向 に延びて設けられる高層建物は、たとえばカーテンウォールなどによって、縦方 向の線が強調され、美観が向上されるけれども、このような高層建物に、建具枠 1を用いて横方向の線が強く認識されてしまうと、意匠上の美観が低下してしま う。
【0005】 したがって本考案の目的は、縦の線が横の線よりも優先して認識されることに よって、外観をいわば竪通しとし、意匠上美観を向上することができる建具枠を 提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、建物の外壁に設けられる建具枠であって、横方向に平行に延びる上 枠および下枠と、縦方向に平行に延び、上枠および下枠の各長手方向両端部に連 結される一対の縦枠とを備える建具枠において、 上枠および下枠の各長手方向両端部の屋外側部分が、各縦枠の見付け幅よりも わずかに大きく切欠かれ、かつ各縦枠の各長手方向両端部の屋内側部分が、上枠 および下枠の見付け幅よりもわずかに大きく切欠かれ、 前記上枠および下枠の各長手方向両端部の屋内側部分と各縦枠の各長手方向両 端部の屋外側部分とが、シール材を介して連結されることを特徴とする建具枠で ある。
【0007】
【作用】
本考案に従えば、建物の外壁などに、たとえばガラスなどを嵌め込んで窓を形 成するための建具枠において、 上枠および下枠は、それらの各長手方向両端部の屋外側部分が、各縦枠の見付 け幅よりもわずかに大きく切欠かれ、一対の縦枠は、それらの各長手方向両端部 の屋内側部分が、各上枠および下枠の見付け幅よりもわずかに大きく切欠かれる 。前記上枠および下枠の各長手方向両端部に、前記一対の縦枠の各長手方向両端 部が屋外側から連結される。これによって、上枠および下枠の各長手方向両端部 は、一対の縦枠の各長手方向両端部によって屋外側から覆われ、一対の縦枠およ び下枠より優先して認識され、建具枠は、一対の縦枠が延びる縦の線が上枠およ び下枠が延びる横の線よりも強く認識される。したがって、横の線よりも縦の線 を優先して、いわば竪通しとした状態で建具枠を建物に設けることができる。
【0008】 また、前記上枠および下枠の各長手方向両端部と、前記一対の縦枠の各長手方 向両端部との間には、シール材が介在される。したがって、上枠および下枠と、 一対の縦枠との突き合わせ部から確実に隙間をなくして、上枠および下枠と、一 対の縦枠とを水密性を達成して連結することができる。
【0009】
【実施例】
図1は本考案の一実施例の建具枠10を示す正面図であり、図2はその建具枠 10を示す背面図である。建具枠10は、建物の外壁に窓などを形成するために 設けられる建具枠であって、略水平な横方向に延びる上枠11と、この上枠11 の下方で上枠11と間隔をあけ、平行に延びて設けられる下枠12と、上枠11 および下枠12の長手方向両端部に連結される一対の縦枠13,14とを備える 。一対の縦枠13,14は、前記横方向に間隔をあけ、その横方向に直角を成す 略鉛直な縦方向に平行に延びてそれぞれ配置される。一方の縦枠13は、その長 手方向一端部である上端部13aが上枠11の長手方向一端部11aに連結され 、長手方向他端部である下端部13bが下枠12の長手方向一端部12aに連結 される。他方の縦枠14は、その長手方向一端部である上端部14aが上枠11 の長手方向他端部11bに連結され、長手方向他端部である下端部14bが下枠 12の長手方向他端部12bに連結される。このようにして、建具枠10は、4 周に枠組みされ、この建具枠10の屋外に臨む見付け面が、図1の紙面に平行な 略鉛直な一平面上に形成される。
【0010】 上枠11および下枠12は、それらの各長手方向両端部11a,11b;12 a,12bの屋外側部分、すなわち図1の紙面に対して垂直手前側の後述する前 壁29,35の一部分または全部が、各縦枠13,14の図1の左右方向の見付 け幅W1よりもわずかに大きい長さL1だけ、上枠11および下枠12の長手方 向に切欠かれる。一対の縦枠13,14は、それらの長手方向両端部13a,1 3b;14a,14bの屋内側部分、すなわち図1の紙面に対して垂直奥行側の 後述する前壁42の一部および連結部41を残した部分が、上枠11および下枠 12の図1の上下方向の各見付け幅W2,W3よりもわずかに大きい長さL2, L3だけ、各縦枠13,14の長手方向に切欠かれている。これらの上枠11お よび下枠12の各長手方向両端部11a,11b;12a,12bの屋内側の残 余の部分60,61;62,63に、一対の縦枠13,14の長手方向両端部1 3a,13b;14a,14bの屋外側の残余の部分64,65;66,67が 屋外側から連結される。すなわち、一対の縦枠13,14の各長手方向両端部1 3a,13b;14a,14bは、上枠11および下枠12の各長手方向両端部 11a,11b;12a,12bを屋外側から覆って設けられる。
【0011】 このようにして長方形に枠組みされた建具枠10は、縦方向に延びる一対の縦 枠13,14間に、横方向に延びる上枠11および下枠12が挟まれた状態でタ ッピングねじ15などによって連結される。これによって図1に示すように屋外 側から見たときに縦方向に延びる一対の縦枠13,14が、横方向に延びる上枠 11および下枠12よりも強調して認識される。このような建具枠10にガラス などを嵌め込み、縦横に整列させて建物の外壁に設けて窓を形成したとき、複数 対の縦枠13,14によって複数の平行な縦の線を強調して、いわば意匠的に竪 通しの外観を与える窓を形成することができる。このようにしてカーテンウォー ルを備えない高層建物などに、本実施例の建具枠10を、設けることによって、 その建物の外観をあたかもカーテンウォールのように仕上げることが可能となり 意匠上の美観を向上することができる。
【0012】 また、上枠11と縦枠13との連結部分、上枠11と縦枠14との連結部分、 下枠12と縦枠13との連結部分および下枠12と縦枠14との連結部分には、 シール材としてたとえば合成ゴムシートなどから成るシート状シール材16,1 7,18,19および湿式シール材20,21,22,23,24,25,26 ,27が、それぞれ介在される。これによって、上枠11および下枠12と一対 の縦枠13,14との突き合わせ部から確実に隙間をなくして、上枠11および 下枠12と、一対の縦枠13,14とを水密に連結することができる。したがっ て、このような建具枠10を用いて、雨水などが建物の外部から内部に浸入する ことを確実に防止し得る窓を形成することができる。
【0013】 図3は、図1の切断面線III−IIIから見た断面図である。上枠11は、 アルミニウム合金から成る押出形材であって、略水平に配置される中空の連結部 28を有し、この連結部28の建具枠10の屋外側となる一端部からほぼ直角に 屈曲して下方に向けて立下がる中空の前壁29と、連結部28の他端部からほぼ 直角に屈曲して下方に向けて立下がる略十字状の後壁30とを有する。換言すれ ば、屋外側に配置される前壁29と、屋内側に配置される後壁30とが、連結部 28によって連結されている。前記前壁29は、屋外に臨む前板70と、この前 板70の屋内側に配置される後板71を有する。上枠11の前記切欠かれる屋外 側部分である前壁29の一部分は、本実施例において前板70である。
【0014】 本発明の実施例として、たとえば前板70および後板71を含んで、前壁29 全体を切欠くように構成されてもよい。
【0015】 この上枠11には、その両端部11aおよび11bにおいて、連結部28と前 壁29との屈曲部に形成され、上枠11の延びる方向に平行に延びて形成される 大略的に逆L字状の空間にバックアップ材31(図1に図示)およびシール材3 2が、その空間の開口部を塞ぐように打設される。またこの上枠11には、タッ ピング溝33が形成され、このタッピング溝33に前記タッピングねじ15が螺 着されることによって、上枠11と縦枠13とが連結される。
【0016】 下枠12は、アルミニウム合金から成る押出形材であって、略水平に配置され る中空の連結部34を有し、この連結部34の建具枠10の正面側となる一端部 からほぼ直角に向けて屈曲して上方に向けて立上がる断面形状が鉤状の前壁35 と、連結部34の他端部からほぼ直角に屈曲して上方に向けて立上がる板状の後 壁36とを有する。換言すれば、屋外側に配置される前壁35と、屋内側に配置 される後壁36とが、連結部34によって連結されている。前壁35は、屋外に 臨む前板72と、この前板72の上端部から見込み方向である連結部34の幅方 向の他端部に向けて屈曲し、その先端から下方に向けて屈曲する折返し部73を 有する。すなわち、前壁35は、連結部34から立上がり、連結部34の他端部 に向けて屈曲し、さらに下方に向けて屈曲して、大略的に逆U字状の鉤状に形成 される。下枠12の前記切欠かれる屋外側部分は、本実施例において前壁35全 体である。
【0017】 本発明の他の実施例として、たとえば前板72だけを切欠くように構成されて もよい。
【0018】 この下枠12には、その両端部12a,12bにおいて、連結部34の一端部 付近と鉤状の前壁35に形成される空間に、バックアップ材37,38およびシ ール材39,40が、それらの空間の下枠12の長手方向両端部の開口部を塞ぐ ように打設される。また、この下枠12には、上枠11と同様のタッピング溝3 3が形成され、このタッピング溝33にタッピングねじ15が螺着されて、下枠 12と縦枠13とが連結される。
【0019】 図4は図3の切断面線IV−IVから見た断面図であり、図5は図3の切断面 線V−Vから見た断面図である。図3〜図5を参照して、縦枠13は、アルミニ ウム合金から成る押出形材であって、上下に延びる板状の連結部41を有し、こ の連結部41の縦枠10の屋外側の一端部から他方の縦枠14に向けて屈曲する 鉤状の前壁42と連結部41の他端部で、連結部41との間で断面形状が長方形 状の筒部を形成する後壁43とを有する。換言すれば、屋外側に配置される前壁 42と、屋内側に配置される後壁43とが、連結部41によって連結されている 。前壁42は、連結部41からほぼ直角に他方の縦枠14に向けて屈曲し、屋外 に臨んで配置される前板45と、この前板45の先端部から連結部41の他端部 に向けて屈曲し、さらに連結部41に向けて屈曲する折返し部44とを有し、断 面形状が大略的にU字状に形成される。このような前壁42および後壁43とは 、縦枠13の長手方向の中間部で、縦枠13の長手方向に延びて形成される。す なわち、縦枠13には、その長手方向両端部、すなわち上端部13aおよび下端 部13bに鉤状に形成される前壁42および筒部を形成する後壁43が形成され ない部分を有する。換言すれば、前述のように長手方向両端部13a,13bの 屋内側の部分が切欠かれる。
【0020】 部分的に切欠かれる縦枠13の上端部13aは、図4に示すようにその断面形 状が大略的に逆L字状であって、連結部41と、この連結部41の建具枠10の 屋外側の一端部から他方の縦枠14に向けてほぼ直角に屈曲する前板45とを有 する。これによって、前述のようにタッピングねじ15をタッピング溝33に螺 着して上枠11と縦枠13とが連結されたときに、縦枠13の前板45によって 、上枠11および下枠12の長手方向両端部が意匠上、縦枠13が上枠11より も優先して延ばされて設けられる。これによって、上枠13よりも縦枠13が優 先して認識され、上枠11の延びる横方向の線よりも縦枠13の縦の線が優先し て強く認識される。
【0021】 また、部分的に切欠かれる下端部13bは、上端部13aと同様に、図5に示 すように断面形状が大略的に逆L字状であって、連結部41と、この連結部41 の建具枠10の屋外側となる一端部から他方の縦枠14に向けて屈曲する前板4 5とを有する。上端部13aと同様に、下枠12と縦枠13とがタッピングねじ 15をタッピング溝33に螺着して取付けた状態で、下枠12と縦枠13とが連 結されたときに、意匠上、下枠12よりも縦枠13が優先して延びて設けられる 。これによって、縦枠13が、下枠12よりも優先して認識され、縦枠13の延 びる縦の線が、下枠12の延びる横の線よりも優先して強く認識され、前述のよ うに縦の線が横の線よりも強く認識される。
【0022】 また、連結部41と後壁43とによって形成される筒状の空間には、その長手 方向両端部、すなわち後壁43の上端部および下端部に、その開口部を塞ぐよう にバックアップ材48,49およびシール材50,51が打設される。また、図 1に示すように、前壁42の鉤状によって形成される空間には、その鉤状42の 下端部付近に、バックアップ材52およびシール材53が打設される。さらに、 前記シート状シール材26は、上枠11の縦枠13に臨む端面と、縦枠13の取 付部44の上枠11に臨む端面との間に介在されて設けられる。また、シート状 シール材18は、下枠12の縦枠13に臨む端面と、縦枠13の取付部46の下 枠12に臨む端面との間に介在される。
【0023】 縦枠14は、縦枠13と左右対称の構成を有しており、同様の構成を有する部 分には同一の参照符号を付し説明は省略する。また、シート状シール材17は、 シート状シール材16と左右対称の構成を有し、シート状シール材19は、シー ト状シール材18と左右対称の構成を有するので、重複を避けて説明は省略する 。さらに上枠11の他端部11bは、一端部11aと左右対称の構成を有し、下 枠12の他端部12bは、一端部12aと左右対称の構成を有するので、同様の 構成を有する部分には同一の参照符号を付し、重複を避けて説明は省略する。
【0024】 図6は上枠11と縦枠13との連結および下枠11と縦枠13との連結部付近 を屋外側から見て示す斜視図であり、図7は上枠11と縦枠13との連結部およ び下枠12と縦枠13との連結部付近を屋内側から見て示す斜視図である。前記 湿式シール材20は、上枠11の前壁29と縦枠13の前飾り部45との間で縦 方向に上下に延び図4に示すように前飾り部45の背後すなわち屋内側にまわり 込み、上枠11の連結部28と縦枠13の前飾り部45との間に介在され、さら に上枠11の前飾り部29の下端部と縦枠13の前飾り部42の上端部との間に 介在されて連続して打設される。さらに、この湿式シール材20は、前記シール 材32に連続して打設される。
【0025】 また湿式シール材21は、上枠11に形成される後壁30と縦枠13の後壁4 3との間に介在され、縦枠10の屋内側において上枠11の後壁30の延びる横 方向に延びて設けられ、縦枠13の後壁43に沿って上枠13の後壁30の屋外 側にまわり込み、上方に向けて延び、さらに後壁30の十字状に沿って建具枠1 0の屋外側に向けて屈曲して連続して延びて打設される。この湿式シール材21 は、前記シール材50に連続して打設される。
【0026】 また、前記湿式シール材24は、建具枠10の屋外側において下枠12の前壁 35と縦枠13の前飾り部45との間で縦方向に上下に延び、さらにその上端部 で下枠12の前壁35に沿って建具枠10の屋内側に屈曲し、さらにその先端か ら下方に屈曲して介在され、さらに図5に示すように前飾り部45の背後すなわ ち屋内側にまわり込み、さらに下枠12の連結部34と縦枠13の前飾り部45 との間に連続して延びて打設される。この湿式シール材25は、前記シール材3 9および40と連続して打設される。
【0027】 さらに前記湿式シール材25は、建具枠10の屋内側において下枠13の後壁 36の上端部と縦枠13の後壁43との間で横方向に延び、下枠13の後壁36 の屋外側にまわり込み、その後壁36に沿って下方に延び、さらに下枠12の連 結部34に沿って延びてこの連結部34と縦枠13の後壁43との間に介在され て連続して打設される。またこの湿式シール材25は、前記シール材51に連続 して打設される。このように、上枠11および下枠12と、縦枠13との間に、 湿式シール材20,21,24,25が介在され、さらに前述のようにシート状 シール材16,18が介在され、これによって、水密性を達成して上枠11およ び下枠12と縦枠13とが連結される。
【0028】 また湿式シール材22,23,25,27は、図6および図7に示す湿式シー ル材20,21,24,25とそれぞれ左右対称の構成を有するので、説明は省 略する。
【0029】 このような建具枠10には、たとえばガラス54が嵌め込まれて保持され、建 具枠10が建物の外壁に取付けられることによって、建物に窓が形成される。建 具枠10は、前述のように縦枠13,14が上枠11および下枠12よりも優先 して設けられ、縦の線が優先して認識されるように構成されるので、縦枠10を 建物に設け、窓を形成したときに、縦の線が強調され、縦方向に延びて設けられ る高層建物などの縦の線を強く認識させることができ、いわば竪通しとして意匠 上美観を向上することができる。また建具枠10は、上枠11および下枠12と 一対の縦枠13,14との間に前述のようなシール材16〜27,32,39, 40,50,51,53が介在されるので、水密性を達成することができ、雨水 などが建物の外部から内部に浸入することなく、窓を形成することができる。
【0030】 上述の実施例において一対の縦枠13,14は、その正面側において前飾り部 45だけを上枠11および下枠12に優先して設けたけれども、本発明の他の実 施例として、たとえば前壁42全体を優先して設けて連結するように構成されて もよい。このようにしても一対の縦枠が上枠および下枠よりも優先して認識され るので、縦の線が強く認識され、美観を向上することができる。また、上述の実 施例において説明した上枠11および下枠12ならびに一対の縦枠13,14の 断面形状は、その一例に過ぎず、他の断面形状を有する上枠および下枠ならびに 一対の縦枠を有する建具枠についても、同様に好適に実施することができる。
【0031】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、建具枠は、一対の縦枠の屋内側部分が切欠かれ た各長手方向両端部によって、上枠および下枠の屋外側部分が切欠かれた各長手 方向両端部を屋外側から覆って設けられる。これによって、この建具枠にたとえ ばガラスなどを嵌め込んで建物の外壁に設けて窓を形成する場合、この建具枠は 上枠および下枠が延びる横方向よりも、縦枠が延びる縦方向の線が優先して強く 認識されるので、建物に縦の線が強調され、いわば竪通しとされる。したがって 縦方向に延びて形成される高層建物の縦の線を強調することができ、美観を向上 することができる。
【0032】 また上枠および下枠と一対の縦枠との間には、シール材が介在されるので、上 枠および下枠と一対の縦枠との突き合わせ部から確実に隙間をなくすことができ 、上枠および下枠と、一対の縦枠とを水密性を達成して連結することができる。 これによって建物に建具枠を設けて窓などを形成するときに、水密性を達成して たとえば雨水などが建物の外部から内部に向けて浸入することを防止することが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の建具枠10を示す正面図で
ある。
【図2】その建具枠10を示す背面図である。
【図3】図1の切断面線III−IIIから見た断面図
である。
【図4】図3の切断面線IV−IVから見た断面図であ
る。
【図5】図3の切断面線V−Vから見た断面図である。
【図6】上枠11と縦枠13との連結部および下枠12
と縦枠13との連結部付近を建具枠10の屋外側から見
た斜視図である。
【図7】上枠11と縦枠13との連結部および下枠12
と縦枠13との連結部付近を建具枠10の屋内側から見
た斜視図である。
【図8】典型的な従来技術の建具枠1を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
10 建具枠 11 上枠 12 下枠 13,14 縦枠 16〜19 シート状シール材 20〜27 湿式シール材 28,34,41 連結部 29,35,42 前壁 30,36,43 後壁 32,39,40,50,51,53 シール材 45,70,72 前板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の外壁に設けられる建具枠であっ
    て、横方向に平行に延びる上枠および下枠と、縦方向に
    平行に延び、上枠および下枠の各長手方向両端部に連結
    される一対の縦枠とを備える建具枠において、 上枠および下枠の各長手方向両端部の屋外側部分が、各
    縦枠の見付け幅よりもわずかに大きく切欠かれ、かつ各
    縦枠の各長手方向両端部の屋内側部分が、上枠および下
    枠の見付け幅よりもわずかに大きく切欠かれ、 前記上枠および下枠の各長手方向両端部の屋内側部分と
    各縦枠の各長手方向両端部の屋外側部分とが、シール材
    を介して連結されることを特徴とする建具枠。
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