JP7111595B2 - 作業管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、作業管理システムに関し、エレベーター作業における作業者の行動履歴を追跡する作業管理システムに適用して好適なものである。
従来、作業者の行動履歴を管理する要求があり、特にエレベーター作業においては、垂直方向の移動を伴うことから、作業者の垂直方向の移動履歴の把握が重要であった。しかし、基本的に、エレベーター作業は建物内で実施されるため、エレベーター作業者の行動履歴(垂直方向の移動履歴)を人工衛星を用いて追跡すると大きな誤差が生じるおそれがあった。また、作業現場は顧客の所有物であるため、構内の詳細マップを取得したり、短距離無線通信を用いて屋内位置を特定したりすることも困難な場合が多かった。ここで近年、スマートデバイス(スマートフォン、スマートウォッチ、またはウェアラブルデバイス等)の普及に伴い、スマートデバイスの内蔵センサを利用して作業者の行動を追跡・推定する技術が提案されている。
例えば特許文献1には、作業場所で作業を実施する作業者が携帯する携帯型スマートデバイスにおいて、スマートデバイスの内部または外部センサ(加速度センサ、気圧センサ、ジャイロセンサ、照度センサ、温度センサ等)を利用して作業者の行動履歴を推定し、作業が確かに実施されたエビデンスとして記録する作業記録システムが開示されている。
国際公開第2017/149587号
上述したように、特許文献1の作業記録システムでは、スマートデバイスの内部または外部センサを利用するが、これらの各種センサによる測定が大きな誤差が生じないことを前提としている。しかし、最近のスマートフォンを代表とするスマートデバイスのセンサ利用では、センサ自体の測定誤差が存在することが知られており(特に加速度センサでは顕著である)、また、作業中の環境変化も誤差の大きな原因となってしまうという課題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、エレベーター作業における作業者の行動履歴を高精度で推定することが可能な作業管理システムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、エレベーター作業を実施する作業者の行動履歴を追跡する以下の作業管理システムが提供される。本作業管理システムは、前記作業者に携行されるスマートデバイスと、前記スマートデバイスと通信可能なセンタと、エレベーターの走行を制御するエレベーター制御部と、を備え、前記スマートデバイスは、垂直方向で変動する所定の変動情報を測定する測定部と、所定の基準点における前記変動情報の基準値に対して、前記測定部による測定値の相対値を算出する測定値処理部と、前記測定値処理部によって算出された前記相対値を記録する記録部と、を有し、前記センタは、前記記録部に記録された前記相対値の時系列データを前記スマートデバイスから受信し、当該時系列データの前記相対値を前記作業者の垂直方向の移動履歴に変換する換算部と、前記エレベーター作業の作業現場に関する所定の現場情報を予め記憶する現場情報記憶部と、所定条件が成立した場合に、前記基準値の補正を指示する基準値補正指令を前記スマートデバイスに送信する基準値補正指令部と、を有する。そして、前記エレベーター作業において、前記測定部は、前記エレベーター作業の作業現場の建屋に入館したときに前記作業者が行う所定の操作を契機として測定を開始し、前記測定値処理部は、測定開始直後の前記測定部による測定値を前記基準点における基準値として、前記エレベーター作業の実施中に前記測定部が測定する測定値の前記相対値を算出し、算出した前記相対値を前記記録部に記録し、前記記録部に記録された前記相対値の時系列データが、前記スマートデバイスから前記センタに送信され、前記エレベーター制御部は、前記エレベーター作業のなかで作業位置が確定する複数の特定の作業ポイントにおける作業の実施中に、各作業に関する通知を前記センタに送信し、前記基準値補正指令部は、前記通知の受信に基づいて、前記複数の特定の作業ポイントのタイミングごとに、当該作業ポイントに関する前記現場情報とともに前記基準値補正指令を前記スマートデバイスに送信し、前記測定値処理部は、前記基準値補正指令部から前記基準値補正指令を受信するごとに、前記現場情報及び前記測定部による現時点の前記測定値を用いて、前記基準点における現時点の前記基準値を算出し、従来の前記基準値を更新する。
本発明によれば、エレベーター作業における作業者の行動履歴を高精度で推定することができる。
本発明の一実施の形態に係る作業管理システムの構成例を示すブロック図である。 エレベーター作業の作業手順の一例を示すフローチャートである。 エレベーター作業に伴う作業者位置の相対気圧の予想変化を説明する図である。 行動履歴追跡処理の処理手順例を示すシーケンス図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)作業管理システムの構成
図1は、本発明の一実施の形態に係る作業管理システムの構成例を示すブロック図である。本実施の形態に係る作業管理システム1は、エレベーター100に対して保守・点検等のエレベーター作業を行う作業者の行動履歴を管理するシステムであって、図1に示したように、業務用端末200と、スマートデバイス300と、センタ400と、を備えて構成される。
まず、図1に示したように、エレベーター100は、ローカル通信で接続されるエレベーター制御盤110及びエレベーター安全装置120を備えている。
このうち、エレベーター制御盤110は、エレベーター100の動作を全般的に制御する装置であり、センタ400と中継装置等(不図示)を介して遠隔通信を行うセンタI/F部111と、業務用端末200とローカル通信を行う業務用端末I/F部112と、かご内保守専用スイッチ(保守専用SW)121やピットスイッチ(ピットSW)122等の外部装置と通信を行う外部装置I/F部113と、エレベーター100の走行などを制御するエレベーター制御部114とを備える。
また、エレベーター安全装置120は、エレベーター100の安全機能を制御する装置であり、保守専用モードへの切替を行うかご内保守専用スイッチ121と、安全確保のためにピット進入前に投入されるピットスイッチ122と、その他のエレベーター100の安全制御を行う安全/制御装置123とを備える。
業務用端末200は、エレベーター100の制御や故障点検等といったエレベーター100の管理業務に利用される定置の端末であり、例えばパーソナルコンピュータ等である。図1に示したように、業務用端末200は、センタ400と中継装置等(不図示)を介して遠隔通信を行うセンタI/F部201と、エレベーター制御盤110と通信ケーブルや短距離無線通信装置等(何れも不図示)で接続してエレベーター100とローカル通信を行うエレベーターI/F部202と、エレベーター制御盤110に格納される各種データの読出/書込を実行可能なコンソール機能部203と、作業計画の取得及び作業実績の登録を行う作業管理部204と、を備える。
スマートデバイス300は、エレベーター作業の作業者に携行される端末であり、例えばスマートフォン、スマートウォッチ、またはウェアラブルデバイス等である。図1に示したように、スマートデバイス300は、センタ400と中継装置等(不図示)を介して遠隔通信を行うセンタI/F部301と、気圧を測定する気圧センサ302と、環境温度を測定する環境温度センサ303と、上記の各センサによる測定値(センサ値)の収集やセンサ値に対する基準値の補正(基準値補正)等を行うセンサ値処理部304と、センサ値処理部304によって収集・処理されたセンサ値を記録するセンサ値記録部305と、入館ボタン/退館ボタン等(不図示)の操作に応じてセンサ値の記録開始/終了を制御する入退館情報処理部306と、を備える。なお、本例では、本実施の形態に係る作業管理システム1において作業者の垂直位置の測定精度を高めることができる追加構成の一例として、環境温度センサ303を備えるようにしている。
センタ400は、エレベーター100を含む複数のエレベーターを統合的に管理する管理装置であって、例えばサーバやデータベース等によって実現される。センタ400は、概してエレベーター100から遠隔の地に設置される。図1に示したように、センタ400は、外部装置(この場合、エレベーター制御盤110、業務用端末200、及びスマートデバイス300)と中継装置等(不図示)を介して遠隔通信を行う通信部として、エレベーターI/F部401、業務用端末I/F部402、及びスマートデバイスI/F部403を備え、所定の処理を実行する処理部として、センサ値換算部406及び基準値補正指令部408を備え、所定の情報を格納する記憶部として、作業計画記憶部404、作業実績記憶部405、移動履歴記憶部407、及び現場情報記憶部409を備える。
エレベーターI/F部401は、エレベーター制御盤110のセンタI/F部111と遠隔通信を行い、業務用端末I/F部402は、業務用端末200のセンタI/F部201と遠隔通信を行い、スマートデバイスI/F部403は、スマートデバイス300のセンタI/F部301と遠隔通信を行う。
センサ値換算部406は、スマートデバイス300から伝送されるセンサ値を、現場情報記憶部409に保存される現場情報等に基づいて、垂直距離や階床情報に換算する。基準値補正指令部408は、スマートデバイス300に対してセンサ基準値の補正(基準値補正)を実行させるか否かを判断し、実行させる場合には所定の指令(センサ基準値補正指令)を送る。
作業計画記憶部404は、各作業現場(エレベーター100)における作業計画を格納し、作業実績記憶部405は、業務用端末200から伝送される作業実績を格納する。移動履歴保存部は、センサ値換算部406によってセンサ値が換算された後の情報を格納する。現場情報記憶部409は、エレベーター作業の作業現場に関する基本情報(現場情報)を格納する。現場情報は、具体的には例えば、作業対象の海抜高度(以後、海抜)、建物高さ、及び階床数等であり、正確な情報が予め登録されている。なお、環境温度センサ303が用いられる場合には、環境温度センサ303の情報も現場情報に含めることができる。
以上、図1を参照しながら、本実施の形態に係る作業管理システム1の構成例について説明した。なお、本例では、業務用端末200は定置される端末、そしてスマートデバイス300は作業者に携行される端末として説明するが、本実施の形態に係る作業管理システム1においては必ずしも両者を分離する必要はなく、例えば、業務用端末200が有する機能をスマートデバイス300に統合し、統合されたスマートデバイス300が直接、エレベーター制御盤110とローカル通信を行うようにしてもよい。また、スマートデバイス300の各センサ(気圧センサ302や環境温度センサ303)は、スマートデバイス300の内蔵センサに限定されず、外付け型のセンサであってもよい。
(2)エレベーター作業に伴う垂直方向の移動履歴と相対気圧変化
本実施の形態に係る作業管理システム1は、後述する行動履歴追跡処理を行うことにより、エレベーター作業時の作業者の行動履歴として、作業者の垂直方向の移動履歴を高精度で追跡する。以下ではその事前説明として、エレベーター作業における作業者の垂直方向の移動と相対的な気圧値の変化(相対気圧変化)について説明する。
図2は、エレベーター作業の作業手順の一例を示すフローチャートである。図2には、本実施の形態に係る作業管理システム1による作業管理の対象となるエレベーター作業の一例として、エレベーター100の一般的な点検作業における作業概要が示されている。本例では、エレベーター100の点検作業の作業計画として、各階点検、機械室作業(保守ツール操作)、及びピット作業が計画されているとする。
図2に示すように、まず、作業者はスマートデバイス300を携行して、作業対象のエレベーター100が設置された建物に入館する(ステップS1)。本例では、入館入口は1階としている。入館時、作業者はスマートデバイス300を操作して入館ボタンを押下する。次に、作業者は顧客への挨拶を行った後、エレベーター100を1階まで呼び、かご内保守専用スイッチ(保守専用SW)121を投入してエレベーター100を保守専用モードとしてから、点検作業を開始する(ステップS2)。点検作業において、作業者は、まず1階の稼働点検を実施し、その後、他階(2階~F階)の稼働点検を順次実施する(ステップS3)。各階点検では、各階のドア開閉状況や指示灯の点灯状況等の点検が行われる。なお、入館入口が1階以外の場合は、当該階から点検作業を開始してもよく、最終的に全ての階床(1階~F階)で稼働点検を実施すればよい。
各階点検が終了すると、作業者は次の点検項目である機械室作業を実施する。一般に機械室は、エレベーター100の昇降路の上側に設置されており、階床で言えば最上階の1階上(本例の表記ではF+1階)に相当する。この機械室において作業者は、業務用端末200を通信ケーブルや短距離無線通信装置等を介してエレベーター制御盤110に接続し、業務用端末200にインストールされている保守ツールを操作することにより、エレベーター制御盤110と通信を行ってエレベーターデータの読出/書込を行う。保守ツールの処理は、エレベーター制御盤110のコンソール機能部203によって実現され、作業者は、読み出したエレベーターデータからエレベーター100の故障来歴や停電来歴等の確認を行うことができる(ステップS4)。
機械室作業が終了すると、作業者は次の点検項目であるピット作業を実施するために、ピットへの進入準備を実施する(ステップS5)。ピットは、エレベーター100の最下階(本例では1階)の停止レベルから昇降路の底部までの空間であり、ピット作業においてピットの清掃を行うためには、所定の準備作業(ピット進入準備)が必要となる。具体的には例えば、まず、エレベーター100を所定の安全位置(本例では、1.5階から2階の間)に停止させ、作業者がピットに進入可能な隙間を確保する。その後、作業者が1階部分でピットスイッチ(ピットSW)122を投入することによって、ピット進入準備が完了する。なお、エレベーター100を上記所定の安全位置に直接停止させることは困難な場合があるため、停止前に数回の微調整を行うように設定してもよい(後述する図3参照)。
ピットへの進入準備が完了すると、作業者はピットに進入し、ピットの清掃を実施する(ステップS6)。清掃終了後は、作業者はピットを出て、点検作業を終了するための所定の終了作業を実施する(ステップS7)。終了作業の詳細な説明は省略するが、例えば用具の片付けや点検札の回収等が行われる。最後に、作業者は、スマートデバイス300を操作して退館ボタンを押下し、建物の出口(本例では1階)から退館する(ステップS8)。
図3は、エレベーター作業に伴う作業者位置の相対気圧の予想変化を説明する図である。図3には、図2に例示したエレベーター作業を実施する際に、作業者の行動履歴に伴って予想される作業者位置の相対的な気圧値の変化(相対気圧変化)が示されている。
図3の左側縦軸に示したように、基準点(本例では最下階の1階)における気圧値を「0」とし、1階分の気圧変化量をPとしたとき、各階で予想される相対気圧は、F及びPを用いて表すことができる。具体的には、ピット(-1階)における相対気圧基準値は「P」となり、最上階(F階)における相対気圧基準値は「-(F-1)×P」となり、機械室(F+1階)における相対気圧基準値は「-F×P」となる。
また、図3には、図2に示したエレベーター作業の各工程における最低所要時間が示されている。具体的には、顧客挨拶及び1階点検では(図2のステップS2に相当)300秒以上を要すると仮定され、2階以降の各階点検では(図2のステップS3に相当)各階で30秒以上を要すると仮定されている。他も同様に、保守ツールの操作を行う機械室作業では(図2のステップS4に相当)600秒以上を要すると仮定され、ピット進入準備では(図2のステップS5に相当)200秒以上を要すると仮定され、ピット清掃では(図2のステップS6に相当)300秒以上を要すると仮定され、終了作業では(図2のステップS7に相当)300秒以上を要すると仮定されている。
図3に示したように、エレベーター作業の進行に伴って作業者の高度は変化するため、作業者位置の予想気圧値(相対気圧変化)は階段状に変化する。これを逆に考えると、作業者位置の気圧変化に基づいて、作業者の垂直方向の移動履歴を把握できることが想定される。しかし、階床の高度情報等は予め定まった値を得ることができるものの、所定高度当りの気圧の変化量(前述したPに相当)は常に一定ではなく、例えば気候条件(特に温度)によって変化し得る。また、エレベーター作業は長時間に亘ることも多いため、作業中に外気圧が変動することがあり、このとき、相対気圧の基準となる基準点の気圧値(気圧基準値)自体が変化してしまう。そこで、本実施の形態に係る作業管理システム1は、作業者がエレベーター作業を実施する際、後述する行動履歴追跡処理を実行して、作業者が携行するスマートデバイス300の気圧センサ302によって測定された気圧値に対して適切な基準値補正を実施することにより、作業者の垂直方向の移動に伴う相対気圧変化を高精度に算出し、エレベーター作業における作業者の垂直方向の高精度な移動履歴(行動履歴)を生成する。
なお、図3では階間を移動する際に、予想気圧値が垂直変化するように表されているが、これはイメージであり、実際の気圧値はエレベーター100の昇降に応じて急勾配で変化する。
(3)行動履歴追跡処理
図4は、行動履歴追跡処理の処理手順例を示すシーケンス図である。図4を参照しながら、エレベーター100において図2,図3に例示した作業内容のエレベーター作業が実施されるときの作業管理システム1による行動履歴追跡処理の処理手順について詳しく説明する。なお、各作業工程において図2や図3を参照して説明済みの内容は、説明の重複を避けるために省略することがある。また、図4では、図2のステップS2で説明した「顧客挨拶」は省略されている。
まず、行動履歴追跡処理が開始される前に、センタ400では、作業計画記憶部404にエレベーター作業の作業計画が格納され、現場情報記憶部409に作業現場の基本情報(現場情報)が格納されている。現場情報は、具体的には例えば、エレベーター100が設置された建物における建物の高さ、建物の海抜(少なくとも基準点(例えば1階)の海抜)、及びエレベーター100の階床情報等を含む。
そして、作業者が作業計画に従って、作業対象のエレベーターが設けられた建物(例えば1階)に入館した後、作業者が携行しているスマートデバイス300において所定の「入館ボタン」が押下されたことを契機として、行動履歴追跡処理が開始される(ステップS11)。入館ボタンの実装方法は特に限定されないが、一例を挙げると、入退館情報処理部306が動作を制御する所定のアプリケーション(センサ値の記録開始/終了を制御するアプリケーション)の起動ボタンを用いることができる。このとき、退館ボタンには当該アプリケーションの終了ボタンを用いることができる。
ステップS11において入館ボタンが押されると、入退館情報処理部306は、スマートデバイス300の気圧センサ302による気圧測定を開始し、その測定値(センサ値)は、センサ値処理部304によって処理された後、センサ値記録部305に記録される(ステップS12)。なお、スマートデバイス300が他のセンサ(具体的には環境温度センサ303)を備えている場合は、気圧センサ302と同様に、環境温度センサ303も環境温度の測定を開始し、センサ値処理部304による処理を経て、測定値(センサ値)がセンサ値記録部305に記録される。
ここで本例では、ステップS12において最初に測定された絶対気圧値、すなわち、1階で入館ボタンが押下されたときに測定された絶対気圧値による測定値Psを、以後の相対気圧に対する基準気圧値Pとし、その位置を垂直方向の基準点(0点)とする。ステップS12で測定が開始された後、気圧センサ302は連続して(または断続的に)気圧を測定し、その測定値Pm(絶対気圧)は、センサ値処理部304によって相対気圧値Prに変換されてセンサ値記録部305に記録される。相対気圧値Prは、以下の式1から算出できる。
Figure 0007111595000001
すなわち、入館後に記録される相対気圧値Prは、測定値Ps(絶対気圧)と基準気圧値Pとの差で示され、ステップS12以降、スマートデバイス300では、基準気圧値Pと連続的に測定・処理された相対気圧値Prがセンサ値記録部305に蓄積される。なお、本例では、入館階を1階としたが、例えば入館入口が1階以外の場合は、当階を基準点とすればよい。
次に、作業者が各階点検を開始するために、エレベーター100が1階に呼ばれると、かごが1階に着床する(ステップS13)。そして点検作業を実施するために、作業者によって保守専用SW121が投入される(ステップS14)。
保守専用SW121が投入されると、エレベーター制御盤110において、エレベーター制御部114が、エレベーター100の運転モードを保守専用モードに設定するとともに、保守専用SW121が投入されたこと、及び現在のかご位置(1階)をセンタ400に送信する(ステップS15)。なお、かご位置は、既知のエンコーダ装置等(不図示)により取得できる。
ステップS15で送信された情報を受信したセンタ400では、基準値補正指令部408が、保守専用SW121の投入操作が作業者によって実施されたと判断した場合(具体的には、入館ボタンが押下され、かつ、退館ボタンが押下されていないとき)に、スマートデバイス300においてセンサ基準値の補正(基準値補正)を実行させることを決定する(ステップS16)。このとき、基準値補正指令部408は、スマートデバイス300に、基準値補正を指示する信号(センサ基準値補正指令)を送信し、合わせて、現場情報記憶部409に記憶されている現場情報、及びエレベーター制御部114から送信されたかご位置情報(1階)に基づいて、基準値補正に必要な情報を送信する(ステップS17)。ステップS17で送信される「基準値補正に必要な情報」とは、作業者の基準点に対する垂直距離Hd(当該時点ではHd=0)、及び距離を気圧に変換するための必要情報(作業者の海抜h等)である。なお、当該時点における「作業者の海抜h」は、建物の基準点(1階)の海抜情報に相当し、現場情報として現場情報記憶部409に記憶されている。
ステップS17のセンサ基準値補正指令を受信したスマートデバイス300では、センサ値処理部304が、基準値補正を実行する(ステップS18)。基準値補正において、センサ値処理部304は、気圧センサ302が現在測定した測定値Pm(絶対気圧)を取得し、当該測定値Pmやセンタ400から受信した現場情報を用いて、基準点における新しい基準気圧値Pnを算出し、現在の基準気圧値Pを更新する。
ここで、基準値補正における具体的な演算方法を説明する。新しい基準気圧値Pnは、以下の式2~式6を用いて算出することができ、基準気圧値Pの更新は式7で行うことができる。
まず、海抜hと気圧の測定値Pmは以下の式2の関係を有している。
Figure 0007111595000002
ここで、Paは海面気圧値であり、Tは環境温度(絶対温度)である。環境温度は環境温度センサ303によって連続して(または断続的に)測定される。
次に、式2から現地海抜h+1と海抜hとの差を気圧で表すと、以下の式3のように表される。
Figure 0007111595000003
ここで、Pmは現地海抜h+1の位置における気圧値である。
また、式2の海抜hは、現場情報記憶部409に予め記憶された現場情報から取得できるため、式2を変形することで、以下の式4に示すように海面気圧値Paを逆算することができる。
Figure 0007111595000004
そして、式4を式3に代入することによって、気圧値Pmが計算され、以下の式5に示すように、単位距離(1m)に対する気圧変換量Pxを算出することができる。
Figure 0007111595000005
以上の計算結果を用いて、新しい基準気圧値Pnは以下の式6で算出することができる。
Figure 0007111595000006
そして、センサ値処理部304は、算出した新しい基準気圧値Pnを現在の基準気圧値Pと比較し、一致しない場合には、以下の式7に示すようにPnで基準気圧値Pを更新する。
Figure 0007111595000007
以上に説明したように、センサ値処理部304は、基準値補正を実行し、基準点(本例では1階)における基準気圧値Pを更新することができる。
なお、上述した算出方法の場合、環境温度Tは環境温度センサ303によって測定され、海面気圧値Paは環境温度Tを用いる式4によって算出されることから、環境温度T及び海面気圧値Paについて厳密な測定精度を期待することができる。一方、そこまでの測定精度が要求されない場合には、天気予報等の気候情報を利用して、環境温度T及び海面気圧値Paの値を決定するようにしてもよい。この場合、スマートデバイス300において環境温度センサ303は搭載不要となり、必要なセンサ個数を減らせることによってコストを抑制することができる。
また、本実施の形態に係る作業管理システム1は、上述した式2~式6を用いて気圧変換量Pxを算出する方法に限らず、他の方法によって気圧変換量Pxを決定するようにしてもよい。例えば、事前に現地調査を実施し、気圧変換量Pxを決定するようにしてもよく、また例えば、エレベーター100の各階運転を実施した際に実際の気圧変化量を確認する等の方法を採用してもよい。
図4の説明に戻る。ステップS18で基準値補正が行われた後は、各階点検が行われる。その間も、スマートデバイス300の気圧センサ302によって連続的に気圧が測定され、その測定値Pm(絶対気圧)は、ステップS18で補正された基準気圧値Pを用いてセンサ値処理部304によって相対気圧値Prに変換されてセンサ値記録部305に記録される(式1参照)。
そして、各階点検が終了すると、作業者は次の点検項目である機械室作業に移る。前述したように、機械室作業(保守ツール操作)を実施するために、作業者はエレベーター100を最上階(F階)に移動させ、自身はさらに上の機械室(F+1階)に移動する(ステップS19)。
機械室において、作業者は業務用端末200を通信ケーブルや短距離無線通信装置等を介してエレベーター制御盤110に接続し、業務用端末200にインストールされている保守ツールを操作することにより、エレベーター制御盤110と通信を行ってエレベーターデータの読出/書込を行う(ステップS20,S21)。ステップS20,S21に示した保守ツール操作が行われると、エレベーター制御盤110のエレベーター制御部114が、現在、業務用端末200と通信していることをセンタ400に通知する(ステップS22)。
ステップS15の通知を受信したセンタ400では、基準値補正指令部408が、ステップS16と同様に、スマートデバイス300において基準値補正を実行させることを決定する(ステップS23)。そして、基準値補正指令部408は、ステップS17と同様に、スマートデバイス300に基準値補正を指示する信号(センサ基準値補正指令)を送信する(ステップS24)。またこのとき、基準値補正に必要な情報(例えば、作業者の基準点に対する垂直距離Hd)も合わせて送信する。なお、当該時点における垂直距離Hdは、基準点である「1階」から見た「F+1階」の高さであり、これは、現場情報として現場情報記憶部409に記憶されている、エレベーター100の階床情報を参照することによって取得・算出できる。
そして、ステップS24のセンサ基準値補正指令を受信したスマートデバイス300では、ステップS18と同様に、センサ値処理部304が基準値補正を実行する(ステップS25)。基準値補正の詳細な演算方法は繰り返しになるため省略するが、ステップS25の処理によって、最新の基準気圧値Pnが算出されて現在の基準気圧値Pが更新される。
その後、機械室作業(保守ツール操作)が終了すると、作業者は次の点検項目であるピット作業に移る。前述したように、作業者はまず、ピットへの進入準備として、エレベーター100のかごを所定の安全位置(本例では、1.5階から2階の間)に停止させ(ステップS26)、1階部分でピットSW122を投入する(ステップS27)。これらの作業の間も連続して、スマートデバイス300の気圧センサ302によって気圧が測定され、その測定値Pm(絶対気圧)は、ステップS25で補正された基準気圧値Pを用いてセンサ値処理部304によって相対気圧値Prに変換されてセンサ値記録部305に記録される(式1参照)。
ピットSW122が投入されると、エレベーター制御盤のエレベーター制御部114は、ピットSW122が解除されるまで、エレベーター100のかごの動作を禁止する所定の運転モードに設定するとともに、ピットSW122が投入されたことをセンタ400に送信する(ステップS28)。
ステップS28で送信された情報を受信したセンタ400では、基準値補正指令部408が、ステップS16,S23と同様に、スマートデバイス300において基準値補正を実行させることを決定する(ステップS29)。そして、基準値補正指令部408は、ステップS17,S24と同様に、スマートデバイス300に基準値補正を指示する信号(センサ基準値補正指令)を送信する(ステップS30)。またこのとき、基準値補正に必要な情報(例えば、作業者の基準点に対する垂直距離Hd)も合わせて送信する。なお、当該時点では作業者は基準点である「1階」にいることから、垂直距離Hdは「0」である。
そして、ステップS24のセンサ基準値補正指令を受信したスマートデバイス300では、ステップS18,S25と同様に、センサ値処理部304が基準値補正を実行する(ステップS31)。基準値補正の詳細な演算方法は繰り返しになるため省略するが、ステップS31の処理によって、最新の基準気圧値Pnが算出されて現在の基準気圧値Pが更新される。
その後、作業者によるピット清掃が行われる。ピット清掃が終了すると、作業者はピットを出て1階に戻り、全ての点検項目が終了したため、終了作業に移る。そして終了作業の中で(あるいは、終了作業の終了時に)、スマートデバイス300において所定の「退館ボタン」が押下されると(ステップS32)、入退館情報処理部306は、気圧センサ302による気圧測定、センサ値処理部304による処理、及びセンサ値記録部305による記録を終了する(ステップS33)。またこのとき、入退館情報処理部306は、センタ400の基準値補正指令部408に、作業の終了を通知するとともに、センサ値記録部305に記録した時系列データ(具体的なデータ項目としては例えば、相対気圧値Pr、基準気圧値P、及び環境温度T)をセンタ400に送信する(ステップS34)。
そして、ステップS34で送信された時系列データを受信したセンタ400では、センサ値換算部406が、受信した時系列データと、現場情報記憶部409に記憶されている現場情報とを用いて、ステップS18等の基準値補正と同様の演算方法で、単位気圧値に対する垂直距離の変化量Hxを算出し(Hx=1/Px)、相対気圧値Prを垂直方向の距離に変換し、更には階床情報に変換する(ステップS35)。
次いで、センサ値換算部406は、ステップS35で変換したデータ、すなわち、垂直方向の移動履歴を移動履歴記憶部407に格納する(ステップS36)。以上の処理が行われることにより、図3に示したような相対気圧変化と移動履歴が得られる。
以上、ステップS11~S36による行動履歴追跡処理が行われることにより、センタ400では、図3に示したような相対気圧変化と移動履歴が得られる。
その後、作業終了後に作業者が業務用端末200の作業管理部204に作業実績を入力すると、入力された情報がセンタ400に伝送され、作業実績が作業実績記憶部405に格納される。
かくして、作業管理者等は、センタ400に保管された作業実績及び移動履歴のデータに基づいて、作業者の入館から退館までの行動を理想の状態(例えば図3)と対照することにより、作業実施の確認(エビデンス)や作業者の教育活動等に活用することができる。
以上に説明したように、本実施の形態に係る作業管理システム1において、エレベーター作業を実施する作業者が携行するスマートデバイス300では、気圧センサ302が、垂直方向で変動する所定の変動情報(具体的には気圧)を連続的または断続的に測定し、センサ値処理部304が、所定の基準点における上記変動情報の基準値(基準気圧値P)に対して、測定値の相対値(相対気圧値Pr)を算出し、算出した相対値をセンサ値記録部305に記録する。また、センタ400では、エレベーター作業の作業現場に関する所定の現場情報が予め現場情報記憶部409に記憶されており、基準値補正指令部408が、エレベーター作業のなかで作業位置が確定する複数の特定の作業ポイントのタイミングごとに、当該作業ポイントに関する現場情報とともに上記基準値の補正を指示する基準値補正指令をスマートデバイス300に送信する。そして、スマートデバイス300では、基準値補正指令を受信するごとに、センサ値処理部304が、現場情報と現時点の測定値とを用いて基準点における現時点の基準値(基準気圧値Pn)を算出し、従来の基準値(基準気圧値P)を更新する、基準値の補正を行う(式1~式7等を参照)。このような構成を備えることにより、本実施の形態に係る作業管理システム1は、エレベーター作業における作業者の垂直方向の移動に伴う相対気圧変化を高精度に測定することができる。そして、本実施の形態に係る作業管理システム1では、センタ400のセンサ値換算部406が、センサ値記録部305に記録された相対値の時系列データを取得し、相対値(相対気圧値Pr)を垂直方向の距離に変換することにより、作業者の行動履歴(垂直方向の移動履歴)を高精度で推定することができる。
なお、上記「複数の特定の作業ポイント」は、図4の場合、保守専用SW121が投入されるエレベーター作業開始時(図4のステップS15)、保守ツール通信が行われる機械室作業時(図4のステップS22)、及びピット進入準備の完了後にピットSW122が投入されるピット作業の開始時(図4のステップS28)の3つの作業ポイントが相当する。このような特定の作業ポイントでは、作業者は特定の垂直位置(1階や機械室(F+1階))にいることが定められるため、予め記憶された海抜情報や階床情報を含む現場情報と、特定の垂直位置における気圧の測定値とを比較等することで、基準値を現状に応じて精度よく補正することができる。なお、本例では上記3つの作業ポイントを提示したが、本実施の形態はこれに限らず、少なくとも2つ以上の特定の作業ポイントが設けられていればよい。
また、図2では、エレベーター作業の一例としてエレベーター100の点検作業を例示したが、本実施の形態に係る作業管理システム1による作業管理の対象はこれに限定されるものではなく、例えば他の垂直方向の移動を伴うエレベーター作業の移動履歴追跡に利用してもよい。また、センサ値記録部305に記録される気圧値は、基準点に対する相対気圧変化とするのではなく、気圧センサ302によって測定された絶対気圧値を記録し、作業者の海抜高度の変化を追跡するようにしてもよい。
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、図面において制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実施には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1 作業管理システム
100 エレベーター
110 エレベーター制御盤
111 センタI/F部
112 業務用端末I/F部
113 外部装置I/F部
114 エレベーター制御部
120 エレベーター安全装置
121 かご内保守専用スイッチ(保守専用SW)
122 ピットスイッチ(ピットSW)
123 安全/制御装置
200 業務用端末
201 センタI/F部
202 エレベーターI/F部
203 コンソール機能部
204 作業管理部
300 スマートデバイス
301 センタI/F部
302 気圧センサ
303 環境温度センサ
304 センサ値処理部
305 センサ値記録部
306 入退館情報処理部
400 センタ
401 エレベーターI/F部
402 業務用端末I/F部
403 スマートデバイスI/F部
404 作業計画記憶部
405 作業実績記憶部
406 センサ値換算部
407 移動履歴記憶部
408 基準値補正指令部
409 現場情報記憶部

Claims (5)

  1. エレベーター作業を実施する作業者の行動履歴を追跡する作業管理システムであって、
    前記作業者に携行されるスマートデバイスと、
    前記スマートデバイスと通信可能なセンタと、
    エレベーターの走行を制御するエレベーター制御部と、
    備え、
    前記スマートデバイスは、
    垂直方向で変動する所定の変動情報を測定する測定部と、
    所定の基準点における前記変動情報の基準値に対して、前記測定部による測定値の相対値を算出する測定値処理部と、
    前記測定値処理部によって算出された前記相対値を記録する記録部と、を有し、
    前記センタは、
    前記記録部に記録された前記相対値の時系列データを前記スマートデバイスから受信し、当該時系列データの前記相対値を前記作業者の垂直方向の移動履歴に変換する換算部と、
    前記エレベーター作業の作業現場に関する所定の現場情報を予め記憶する現場情報記憶部と、
    所定条件が成立した場合に、前記基準値の補正を指示する基準値補正指令を前記スマートデバイスに送信する基準値補正指令部と、を有し、
    前記エレベーター作業において、
    前記測定部は、前記エレベーター作業の作業現場の建屋に入館したときに前記作業者が行う所定の操作を契機として測定を開始し、
    前記測定値処理部は、測定開始直後の前記測定部による測定値を前記基準点における基準値として、前記エレベーター作業の実施中に前記測定部が測定する測定値の前記相対値を算出し、算出した前記相対値を前記記録部に記録し、
    前記記録部に記録された前記相対値の時系列データが、前記スマートデバイスから前記センタに送信され、
    前記エレベーター制御部は、前記エレベーター作業のなかで作業位置が確定する複数の特定の作業ポイントにおける作業の実施中に、各作業に関する通知を前記センタに送信し、
    前記基準値補正指令部は、前記通知の受信に基づいて、前記複数の特定の作業ポイントのタイミングごとに、当該作業ポイントに関する前記現場情報とともに前記基準値補正指令を前記スマートデバイスに送信し、
    前記測定値処理部は、前記基準値補正指令部から前記基準値補正指令を受信するごとに、前記現場情報及び前記測定部による現時点の前記測定値を用いて、前記基準点における現時点の前記基準値を算出し、従来の前記基準値を更新する
    ことを特徴とする作業管理システム。
  2. 前記測定値処理部は、前記基準値補正指令部から前記基準値補正指令を受信するごとに、前記現場情報と所定の気候情報と前記測定部による現時点の前記測定値とを用いて、前記基準点における現時点の前記基準値を算出し、従来の前記基準値を更新する
    ことを特徴とする請求項に記載の作業管理システム。
  3. 前記換算部は、さらに、前記作業者の垂直方向の移動履歴をエレベーターの階床情報に変換する
    ことを特徴とする請求項に記載の作業管理システム。
  4. 前記スマートデバイスは、環境温度を測定する環境温度センサをさらに備え、
    前記測定部は、気圧を測定する気圧センサであり、
    前記測定値処理部は、前記基準値補正指令部から前記基準値補正指令を受信するごとに、前記現場情報と前記気圧センサによる現時点の測定気圧値と前記環境温度センサによる現時点の測定温度とを用いて、前記基準点における現時点の前記基準値を算出し、従来の前記基準値を更新する
    ことを特徴とする請求項に記載の作業管理システム。
  5. 前記複数の特定の作業ポイントには、前記エレベーター作業の開始時、機械室における作業時、またはピット作業の開始時のうちの少なくとも2つが含まれる
    ことを特徴とする請求項に記載の作業管理システム。
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