JP2019148864A - サービス実施計画提案ロボットシステム - Google Patents

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Daisuke Honda
大典 本田
敬幸 小林
Atsuyuki Kobayashi
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Abstract

【課題】サービス(ロボット自身が行うサービスを含む)の適切な実施間隔の提案を、ロボットを用いて支援する。【解決手段】本発明の一態様は、サービス場所の情報を記憶するサービス場所テーブルからサービス場所の情報を読み出して、ロボットをサービス場所に移動させるための指示をロボットに送信するサービス場所指示部と、指示されたサービス場所で実施されたサービスの結果に関する情報を、ロボットから取得するサービス結果処理部と、サービス場所と、サービス場所でサービスが実施された日時と、サービス結果処理部によるサービスの結果に関する情報とを対応づけてサービス実績データとして記憶するサービス結果記憶部と、サービス実績データに基づいてサービス場所におけるサービスの実施計画を策定し出力するサービス実施計画部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、サービス実施計画提案ロボットシステムに関し、例えばロボットとロボット制御装置とを備えるサービス実施計画提案ロボットシステムに適用して好適なものである。
従来、所定空間内の塵埃を効率よく回収するために、所定空間内を清掃する清掃機器が回収した塵埃の回収実績から所定空間内の発生様態を推定し、推定した結果に基づき清掃機器を制御する技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2017−099540号公報
しかしながら、上記特許文献1では、所定空間内の回収した塵埃のデータから塵埃の発生様態を推定し、塵埃の回収間隔(掃除のタイミング)を決定するものであるが、回収間隔を決定するアルゴリズムは開示されていない。なお、特許文献1に記載の技術は、作業間隔に焦点を当てたものであり、作業間隔の変化に伴うコスト(金額)について考慮はされていない。
上記の状況から、清掃作業等のサービス(ロボット自身が行うサービスを含む)の適切な実施間隔の提案を、ロボットを用いて支援する手法が要望されていた。
本発明の一態様のサービス実施計画提案ロボットシステムは、移動可能なロボットと、そのロボットを制御するロボット制御装置とを備える。
上記ロボットは、サービスが実施されるサービス場所において画像を撮影するカメラを備える。
上記ロボット制御装置は、サービス場所の情報を記憶するサービス場所テーブルからサービス場所の情報を読み出して、ロボットをサービス場所に移動させるための指示をロボットに送信するサービス場所指示部と、該サービス場所指示部により指示されたサービス場所で実施されたサービスの結果に関する情報を、ロボットから取得するサービス結果処理部と、サービス場所と、サービス場所でサービスが実施された日時と、サービス結果処理部によるサービスの結果に関する情報とを対応づけてサービス実績データとして記憶するサービス結果記憶部と、サービス実績データに基づいてサービス場所におけるサービスの実施計画を策定し出力するサービス実施計画部と、を備える。
本発明の少なくとも一態様においては、サービス(ロボット自身が行うサービスを含む)の適切な実施間隔の提案を、ロボットを用いて支援することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施形態に係るサービス実施計画提案ロボットシステムの構成の一例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るロボットの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るロボット制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るロボット管理テーブルのデータ構造の一例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るロボット監視センタの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る検収場所の一例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る検収場所テーブルのデータ構造の一例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る検収支援処理の手順例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る作業計画テーブルのデータ構造の一例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る作業実績テーブルのデータ構造の一例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る作業実施計画策定処理の手順例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る作業計画画面の一例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るロボット制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係るサービス計画テーブルのデータ構造の一例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るサービス実績テーブルのデータ構造の一例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るサービス実施計画策定処理の手順例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るサービス提供回数と時間との関係の一例を示すヒストグラムである。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と記述する)の例について、添付図面を参照しながら説明する。本明細書及び添付図面において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<1.第1の実施形態>
[サービス実施計画提案ロボットシステムの全体構成]
始めに、図1を参照して、本発明の第1の実施形態の例(以下、「本例」ともいう)に係るサービス実施計画提案ロボットシステムの全体構成例について説明する。図1は、サービス実施計画提案ロボットシステムの全体構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、サービス実施計画提案ロボットシステム1は、1又は複数のロボット100(ロボット100a、・・・、100n)、ロボット制御装置200、及びロボット監視センタ300(IT基盤)を備える。本例のサービス実施計画提案ロボットシステム1では、建物900内に、ロボット100、及びロボット制御装置200が配置される。建物900には、検収場所910が1又は複数設けられる。なお、図1では、検収場所910を建物900内としたが、本発明は、検収場所910が屋外の場合にも適用可能である。
ロボット100とロボット100を制御するロボット制御装置200は、例えば、無線LAN(local area network)等を介して接続されている。ロボット制御装置200とロボット監視センタ300とは、インターネット等のネットワークNを介して通信可能に接続されている。
ロボット100は、建物900内にいる人物(利用者)に向けて自律移動し、この利用者に対して建物900内の案内や商品情報の提案、作業の検収などを行う自律移動型の提案ロボットである。商品情報とは、例えば、建物900内に設置される店舗等で取り扱われる商品に関する情報である。本明細書では、ロボット100が利用者に対して行うこれらの案内や提案、検収などの行為を「サービス」と称する。ロボット100は、通常、建物900内のフロアの決められた位置で待機している。ロボット100とロボット制御装置200とは、相互に無線通信可能に接続され、ロボット100は、ロボット制御装置200により無線で制御されるように構成されている。
例えばロボット制御装置200が、監視カメラの映像や各ロボットのカメラの映像を元に利用者を検知し、ロボット100に移動指示を出すと、ロボット100が待機位置から目的地まで移動するルートが、ロボット制御装置200からの指示でロボット100に設定される。ロボット100は指定された利用者の位置まで自律移動し、案内や提案などのサービスを行う。利用者へのサービスが終了すると、ロボット100は、自律移動して元の待機位置まで戻るか、次の利用者の元へ移動する。
なお、本例のロボット100における自律移動とは、ロボット自身が動いて移動することを意味し、移動のために必要な判断(ルートの判断など)をロボット自身が全て自律的に行うことを意味するものではない。すなわち、ロボット100が移動するルートは、上述したようにロボット制御装置200からの指示で設定され、ロボット100単体で自律的に移動するルートなどを判断する構成になっていない。但し、ロボット100が移動に必要な判断を全て行うようにしてもよい。
ロボット制御装置200は、ロボット100にサービスを実行するよう指令を行う他に、ネットワークNを介して、建物900の外部に設置されたロボット監視センタ300との通信を行う。
ロボット監視センタ300は、通常、複数の建物900に設置されているロボット制御装置200との通信を行い、各建物900に配置されているロボット100の管理状況等を監視する。また、ロボット監視センタ300は、ロボット100が取得したデータを、ロボット制御装置200を経由して蓄積して解析する。
かかるサービス実施計画提案ロボットシステム1では、例えばロボット100は、ロボット制御装置200による指示に基づいて、検収場所910まで移動して検収場所910の画像を撮影(撮像)する。ロボット制御装置200は、ロボット100により撮影された検収場所910の画像と予め記憶された判定用画像とを比較して検収の可否を判定し、判定結果に係る情報を所定の送信先に送信する。
[ロボットの構成]
図2は、ロボット100の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、ロボット100は、CPU110を備え、CPU110の制御下で各処理が実行されるコンピュータ装置と、そのコンピュータ装置に接続された周辺機器で構成される。ロボット100は、バスラインを介して接続された主記憶装置120、入出力装置130、及び通信インターフェース140を備える。ロボット100は、建物900内の所定のエリアを移動可能である。
主記憶装置120は、駆動制御部121、対話制御部122、入出力部123、及び人物検出部124を備える。駆動制御部121、対話制御部122、及び入出力部123は、CPU110からの指令に基づいて動作するコンピュータープログラムが持つ機能である。コンピュータープログラムは、不図示の不揮発性の大容量記録装置に記録されており、大容量記録装置から必要なコンピュータープログラムが主記憶装置120に読み出される。
駆動制御部121は、ロボット100を自律移動させる駆動制御を行う。例えば、駆動制御部121は、ロボット100が移動する際に、ロボット100のカメラ131が撮影した映像や、測域センサ134が電磁波により検出した自分の位置からロボット100の周囲の状況を判断し、対象物との距離に関するデータを用いて、人、壁等の障害物を避けてロボット100を移動させる。また、駆動制御部121は、ジャイロセンサ133を用いてロボット100の機体の傾きを検知し、ロボット100が倒れずに移動する制御を行う。
対話制御部122(サービス実施処理部の一例)は、入出力装置130が備えるマイクロフォン132(図2では「マイク」と表記)とスピーカ135を用いて音声によって対象者との対話を制御する。一例を挙げると、対話制御部122は、提案(サービス実行)に必要となる発話等の音声情報をスピーカ135から出力し、マイクロフォン132を通して対象者からの音声による回答を得る。これは、対象者から回答を得る方法の一例を示したものであり、代替手段の例として、ロボット100に表示パネルやタッチパネルを取り付け、この表示パネル及びタッチパネルを通じて案内情報や商品情報などを表示してもよい。対象者は、タッチパネルを操作することにより回答や希望する情報を得ることができる。入出力部123は、入出力装置130との間で、データの入出力動作を実行する他、通信インターフェース140経由で、ロボット制御装置200との間でデータの入出力動作を実行する。
人物検出部124は、カメラ131により撮影された映像(画像データ)から人物を検出する。映像内の人物は、例えば人物の顔即ち顔画像、あるいは人物の歩容を検出することにより検出可能である。ここで、「歩容」とは、人が歩行するときの身体運動の様子を指しており、見た目に表れる歩き方のことをいう。人物検出部124は、映像から人物を検出するとその人物を一意に特定するための人物ID(識別情報)を、映像に対し一時的に付与するとともに、映像から当該人物の位置(二次元座標又は三次元座標)を算出する。それにより、人物検出部124は、検出した人物の位置を座標によって識別することが可能である。ロボット100は、人物検出部124で検出された特定の人物に対し、サービスを提供することが可能に構成されている。
入出力装置130は、カメラ131、マイクロフォン132、ジャイロセンサ133、測域センサ134、スピーカ135、及び駆動機構136を備える。
カメラ131は、ロボット100の周囲の撮影エリア(撮影空間)を撮影し、撮影により得られた映像データを主記憶装置120又は不図示の大容量記録装置に送出する。カメラ131は、CCDやCMOS等の撮像装置を用いて構成される。一般にロボット100のカメラ131は、撮影対象である人物の身長(例えば一般的な人(子どもを含む)の平均身長)よりも低い位置に配置されるが、この例に限られない。マイクロフォン132は、対象者からの音声情報を取得する。カメラ131で取得された画像情報、及びマイクロフォン132で取得された音声情報等の各種データは、通信インターフェース140を経由してロボット制御装置200に供給される。
ジャイロセンサ133は、ロボット100に加わる角加速度からロボット100の傾き等を検出し、通信インターフェース140を経由して検出データをロボット制御装置200に供給する。測域センサ134は、ロボット100の位置を特定するためのセンサであり、併せてロボット100の周囲環境を検知する。測域センサ134は、レーザ光や赤外線等を射出し、周囲の物体からの反射を検出する。この測域センサ134により、ロボット100の位置及び障害物等を含む周囲の空間形状が計測され、計測されたデータが通信インターフェース140を経由してロボット制御装置200に送られる。
スピーカ135は、対話制御部122で生成された、サービス対象者である滞留者への提案に必要な定型句等の対話用の音声を対象者に対して出力する。
駆動機構136は、駆動制御部121からの指示に基づいて、ロボット100を移動させる。駆動機構136は、少なくとも車輪を駆動させるモータを備える。あるいは、ロボット100が人型ロボットである場合には、歩行による移動を行うため、脚に相当する部材を駆動するアクチュエータを備える。
位置センサ137は、検収場所910等の指定された場所において、赤外線などの電磁波(問い合わせ)を発信する。そして、位置センサ137は、この電磁波を感知した検収場所910に設置された個々のエコーセンサ(例えば、後述のエコーセンサ505)が返信する電磁波(センサID等の個別コード)を受信し、当該電磁波の受信方向から検収場所910内でのロボット100の立ち位置及び向きを認識する。
通信インターフェース140は、図1に示すように、ロボット制御装置200の通信インターフェース240(図3を参照)と無線LAN等で接続されている。この通信インターフェース140は、入出力装置130が収集したデータをロボット制御装置200に出力し、またロボット制御装置200からの指示を受け取る。
また、駆動制御部121は、ロボット100が移動する際に、カメラ131が撮影した画像や、測域センサ134が検出した周囲状況を判断して、移動を停止したり障害物等を避けたりする動作の制御を行う。本例の場合には、ロボット100が移動できる移動可能範囲は、予め決められた範囲(後述する撮影エリアとその周辺など)に制限される。つまり、駆動制御部121が判断するロボット100の現在位置は、その移動可能範囲内での位置に留まる。
[ロボット制御装置の構成]
図3は、ロボット制御装置200の構成の一例を示すブロック図である。ロボット制御装置200は、CPU210の制御下で各処理が実行されるコンピュータ装置で構成される。
CPU210は、バスラインを介して接続された主記憶装置220及び通信インターフェース240と接続されている。
主記憶装置220は、CPU210の指令に基づいて動作する入力データ処理部221、画像データ記憶部222、検収場所指示部223、検収処理部224、作業実施計画策定部225、及び検収結果送信部226を備える。また、主記憶装置220は、ロボット管理テーブル227、検収場所テーブル228、作業計画テーブル229、及び作業実績テーブル230を備える。
入力データ処理部221は、通信インターフェース240を介してロボット100又はロボット監視センタ300から受信したデータを処理する。画像データ記憶部222は、ロボット100が撮影した画像(画像データ)を主記憶装置220に記憶する。
検収場所指示部223は、サービスが実施されるサービス場所(本実施形態では検収場所)の情報を記憶する、サービス場所テーブルからサービス場所の情報を読み出して、ロボット100をサービス場所に移動させるための指示をロボット100に送信する。
具体的には、検収を行わせる場合には、検収場所指示部223は、ロボット管理テーブル227及び検収場所テーブル228に基づいて、複数のロボット100から目的の検収場所(例えば検収場所910)に移動可能なロボット100を選定する。そして、検収場所指示部223は、選定したロボット100に対して、ロボット監視センタ300より受信した情報に含まれる検収場所910での撮影を指示する。この指示には、ロボット100が移動するルートが含まれる。ルートの一例として、ロボット100を検収場所910まで誘導するルート、検収が終了したときにロボット100を元の待機位置に戻すためのルート、又はロボット100を次の検収場所まで誘導するルートがある。
検収処理部224は、サービス場所指示部により指示されたサービス場所で実施されたサービスの結果に関する情報を、ロボット100から取得する。具体的には、ロボット100から検収場所(サービス場所の一例)で撮影された画像を取得し、この撮影された画像と予め用意された検収場所の判定用画像(基準情報の一例)とを画像解析技術を用いて比較する。そして、検収処理部224は、検収場所で撮影された画像と、判定用画像との差異を抽出し、検収場所について検収が可能であるか否かを判定する。
主記憶装置220には、サービス場所と、当該サービス場所でサービスが実施された日時と、検収処理部224によるサービスの結果に関する情報とを対応づけてサービス実績データとして記憶する。具体的には、主記憶装置220は、検収場所と、当該検収場所で作業(本例では清掃)が実施された作業日時と、検収処理部224によるサービスの結果に関する情報とを対応づけてサービス実績データとして記憶する。
作業実施計画策定部225は、サービス実績データに基づいてサービス場所におけるサービスの実施計画を策定し出力する。即ち作業実施計画策定部225は、サービス実績データ内のサービスの結果に関する情報と予め設定された基準情報(例えばしきい値)とを比較し、比較結果に基づいてサービス場所で実施されるサービスの実施計画を策定する。より具体的には、作業実施計画策定部225は、サービス実施計画として、検収場所における過去の検収結果と現在の検収結果の変化から、サービス場所に対するサービス実施間隔を算出する。
この作業実施計画策定部225は、任意の日時に実施されたサービスの検収結果と基準情報としての検収結果との変化量が許容値内であるサービス実績データを判定し、さらに変化量が許容値内であると判定された該当サービス実績データの変化量の合計値が許容値内となる、連続する直近のサービス実績データを抽出し、抽出したサービス実績データのサービスが実施された日時に基づいて、サービス実施間隔を決定する。
検収結果送信部226は、検収処理部224が判定した検収結果に基づいて、検収の可否結果と実施するべき内容とを予め決められた送信先(連絡先)に送信する。
ロボット管理テーブル227には、ロボット制御装置200が管理対象とする各ロボット100の管理データが格納される。ロボット管理テーブル227の詳細は、図4において後述する。
検収場所テーブル228は、検収の可否判定が行われる検収場所910と、検収場所910での撮影設定条件及び検収場所910の判定用画像とを対応付けて管理するためのテーブルである。検収場所テーブル228の詳細は、後述する図7において詳細に説明する。
作業計画テーブル229は、作業場所(即ち検収場所)で行われる作業の実施計画についての情報を格納するテーブルである。作業計画テーブル229の詳細は、後述する図9において詳細に説明する。
作業実績テーブル230は、作業場所(即ち検収場所)で行われた作業の結果についての情報を格納するテーブルである。作業実績テーブル230の詳細は、後述する図10において詳細に説明する。
さらに、ロボット制御装置200は、ロボット100及びネットワークNと相互に通信可能な通信インターフェース112を有する。通信インターフェース112は、ネットワークNを経由して、ロボット100との無線通信を行う他、ロボット監視センタ300との通信を行う。
ここで、ロボット管理テーブル227について図4を参照して説明する。図4は、ロボット管理テーブル227のデータ構造の一例を示す。
ロボット管理テーブル227は、顧客ID(identification)フィールド、施設IDフィールド、グローバルIPフィールド、ロボットIDフィールド、ローカルIPフィールド、エリアフィールド、及び状態フィールドの各項目を備える。
顧客IDフィールドには、ロボット100の提供者と交わした契約に基づいてロボット若しくは本実施形態に係るビジネスモデルを利用する顧客を一意に特定する識別情報が格納される。
施設IDフィールドには、ロボット100が配置される施設を一意に特定するIDが格納される。施設は、屋内及び屋外を問わず、例えば屋内であれば建物の全区画又は一部の区画である。施設の具体例は、例えば空港や駅、商業施設、ホテルなどである。
グローバルIPフィールドは、対象施設に設けられた通信機器のグローバルIP(Internet Protocol)アドレスが格納される。
ロボットIDフィールドには、ロボット100を一意に特定するIDが格納される。
ローカルIPフィールドには、ロボット100(通信インターフェース140)のローカルIPアドレスが格納される。
エリアフィールドには、対象施設内においてロボット100が存在するエリア(即ちロボット100が移動可能なエリアでもある)を示す情報が格納される。
状態フィールドには、ロボット100の現在の状態(例えば待機中、移動中、作業中(サービス中))を示す情報が格納される。
なお、ロボット監視センタ300がロボット管理テーブル227を備えていてもよい。ロボット制御装置200が備えるロボット管理テーブル227は、そのロボット制御装置200が制御するロボット100のみの情報を管理する。一方、ロボット監視センタ300が備えるロボット管理テーブル227は、そのロボット監視センタ300が監視する全てのロボット制御装置200が制御するロボット100の情報を管理する。ロボット100が駆動機構136を有する場合には、ロボット100の位置を表すエリアは、ロボット100の持つ測域センサ134やロボット100の持つ駆動機構136の移動履歴(走行履歴)、不図示のビーコンなどを用いて取得される。
[ロボット監視センタの構成]
図5は、ロボット監視センタ300の内部構成例を示す機能ブロック図である。ロボット監視センタ300は、CPU310の制御下で各処理が実行されるコンピュータ装置から構成される。CPU310は、バスラインを介して接続された主記憶装置320、表示部330、操作部340、及び通信インターフェース350の制御を司る。
主記憶装置320は、画像データ記憶部321、及び検収場所記憶部322を備える。
画像データ記憶部321には、ロボット100が撮影した画像データと、画像データに検収場所データ、撮影時間データ、撮影位置データ、及び撮影方向データを付与したデータとを主記憶装置320に記憶する。検収場所記憶部322は、ロボット100に検収場所910での撮影を指示するためのデータを主記憶装置320に記憶する。画像データ記憶部321、及び検収場所記憶部322により記憶された各データは、不図示の大容量記憶装置に記憶されていてもよい。
表示部330は、液晶表示装置等の表示装置であり、ロボット制御装置200から受信した表示データに基づいて後述する作業計画画面(図12参照)等を表示する。
操作部340には、例えば、キーボード、マウス又はタッチパネル等が用いられ、現場管理者が所定の操作を行い、指示を入力することが可能である。
通信インターフェース350は、ネットワークNを介してロボット制御装置200との通信を行う。
[検収場所の例]
図6は、建物900(図1参照)の検収場所910の一例(会議室500)を示す。会議室500には入退室ドア504が形成され、会議室500には入退室ドア504の反対側にホワイトボード501と、会議用テーブル502と、8脚の椅子503が配置されている。また、会議室500では、レイアウトが12分割され、分割されたエリア内にロボット100が撮影する位置及び方向を特定するためのエコーセンサ505が床下に設置される。図6の例では、入退室ドア504に近い2箇所のエリアに、エコーセンサ505が設置されている。
[検収場所テーブル]
図7は、ロボット制御装置200の主記憶装置220に記憶されている検収場所テーブル228の一例を示す。検収場所テーブル228には、ロボット100が検収に係る撮影を行う日時及び場所を特定するための検収撮影情報、撮影の設定条件を特定するための撮影設定条件情報、撮影結果を示す撮影結果情報、検収の可否を判定するための検収判定情報、及び検収の可否結果を示す検収可否結果情報などが記憶される。
検収撮影情報には、No.フィールド601、検収場所IDフィールド602、検収場所名フィールド603、日にちフィールド604、第1の撮影時間フィールド605、及び第2の撮影時間フィールド606などの項目の情報が含まれる。
No.フィールド601には、検収場所テーブル228に記憶される各データ(各レコード)を識別可能な任意番号が格納される。検収場所IDフィールド602には、検収場所910を一意に特定するID(識別情報)が格納される。検収場所名フィールド603には、検収場所910の名称が格納される。日にちフィールド604には、検収場所910でロボット100が撮影を行う日にちが格納される。第1の撮影時間フィールド605には、検収場所910が使用される前にロボット100が撮影する時間が格納される。第2の撮影時間フィールド606には、検収場所910が使用された後にロボット100が撮影する時間が格納される。
撮影設定条件情報には、センサIDaフィールド607a〜センサIDnフィールド607n、及び撮影方向aフィールド608a〜撮影方向nフィールド608nなどの項目の情報が含まれる。
センサIDaフィールド607a〜センサIDnフィールド607nには、検収場所910内にあるロボット100の撮影位置を示すエコーセンサ505のIDが格納される。
撮影方向aフィールド608a〜撮影方向nフィールド608nには、ロボット100が撮影する方向を示す情報が格納される。
撮影結果情報には、ロボット100が撮影した画像(画像ファイル)を示す画像aフィールド609a〜画像nフィールド609nなどの項目の情報が含まれる。
検収判定情報には、基準画像aフィールド610a〜基準画像nフィールド610n、及び許容率フィールド611などの項目の情報が含まれる。
基準画像aフィールド610a〜基準画像nフィールド610nには、検収の可否判定の基準となり得る画像ファイルのファイル名が格納される。
許容率フィールド611には、検収の可否判定に際して撮影された画像と判定用画像(基準画像または検収場所910の使用前の画像)との差異の許容範囲を示すしきい値(基準情報の一例)が格納される。本実施形態では、複数の検収場所910の各々に対応してしきい値を設けることにより、各検収場所910によって求められる検収の品質に対応することができる。
検収可否結果情報には、検収の可否を示す検収可否フィールド612、及び検収可否フィールド612が書き込まれた日時を示す検収可否日時フィールド613などの項目の情報が含まれる。
本実施形態では、1つの検収場所910において複数個所で撮影することが可能である。例えば、センサIDaフィールド607a、撮影方向aフィールド608a、及び画像aフィールド609aは1つの組データであり、センサIDaフィールド607aが示す撮影位置で撮影方向aフィールド608aが示す撮影方向で撮影した画像が、画像aフィールド609aであることを示す。
なお、画像aフィールド609aには、検収場所910の使用前の第1の撮影時間フィールド605が示す時間に撮影された画像については、例えばファイル“撮影ファイルa−1.jpg”として格納される。また、検収場所910の使用後の第2の撮影時間フィールド606が示す時間に撮影された画像については、例えばファイル“撮影ファイルa−2.jpg”として格納される。このように、一の検収場所910において複数の撮影位置での撮影を可能にすることで、光の当たり具合や一の撮影位置からは隠れてしまう箇所の情報などを加味することができ、検収の可否判定をより正確に行うことができるようになる。
[検収支援処理]
次に、図8を参照して、サービス実施計画提案ロボットシステム1による検収支援処理の手順例について説明する。図8は、検収支援処理の手順例を示すフローチャートである。
本実施形態では、事前に、現場管理者は、ロボット監視センタ300において、検収撮影情報及び撮影設定条件情報(例えば、検収場所データ、撮影時間データ、撮影方向データ)を入力する。例えば、現場管理者は、検収場所ID“0001”、日にち“2017/12/01”を入力し、1回目の撮影について、第1の撮影時間“13:00”、第1のエコーセンサ505が設けられている撮影位置“A1234”及び撮影方向“315°”、第2のエコーセンサ505が設けられている撮影位置“a123n”及び撮影方向“45°”を入力する。また、現場管理者は、2回目の撮影について、第2の撮影時間“15:00”を入力する。2回目の撮影において、撮影位置及び撮影方向は1回目と同じであるため入力を省略する。
ここで、検収撮影情報及び撮影設定条件情報の入力方法については、適宜の方法を採用することができる。例えば、Web(World wide web)上に専用の入力用画面(図示せず)を設けてWeb画面上で入力してもよいし、ロボット監視センタ300で(操作部340を介して)直接入力してもよい。さらに、会議室予約システム(図示せず)と連携し、検収場所910の予約が行われたときに自動で入力してもよいし、その他の方法で入力してもよい。付言するならば、入力は、現場管理者ではなく、システム利用者により行われてもよいし、その他の者により行われてもよいし、システム(例えば、ロボット監視センタ300又はロボット制御装置200)により自動で行われてもよい。
検収撮影情報及び撮影設定条件情報の入力が行われると、ロボット監視センタ300の検収場所記憶部322は、入力されたデータを主記憶装置320に記憶し、記憶したデータを、通信インターフェース350を介してロボット制御装置200に送信する。ロボット制御装置200の入力データ処理部221は、検収場所テーブル228の各フィールド(例えば、No.フィールド601、検収場所IDフィールド602、検収場所名フィールド603、日にちフィールド604、第1の撮影時間フィールド605、第2の撮影時間フィールド606、センサIDaフィールド607a、センサIDnフィールド607n、撮影方向aフィールド608a、及び撮影方向nフィールド608n)に、入力されたデータを格納する。
検収支援処理では、まず、ロボット制御装置200の検収場所指示部223は、検収場所テーブル228の撮影時間(例えば、第1の撮影時間フィールド605及び第2の撮影時間フィールド606)の項目を参照し、現在の時間が所定の時間(例えば、撮影時間の5分前)となっているか否かを判定する(S1)。検収場所指示部223は、現在の時間が撮影時間の5分前となっていないと判定した場合(S1のNO)、ステップS1に処理を戻して上記判定処理を継続する。なお、所定の時間については、撮影時間の5分前に限られるものではなく、ロボット100が建物900の何れの場所にいても検収場所910に移動可能な時間を採用してもよいし、経験則により設定されてもよい。
次いで、現在の時間が撮影時間の5分前になっている場合には(S1のYES)、検収場所指示部223は、ロボット100を選定し、選定したロボット100に対して、検収場所910への移動等を指示する(S2)。
より具体的には、検収場所指示部223は、現在時刻と、ロボット管理テーブル227及び検収場所テーブル228とに基づいて、検収場所910に移動可能なロボット100を選定する。例えば、検収場所指示部223は、各種の作業(検収支援、巡回監視、その他の作業)をしていないロボット100を選定する。なお、検収場所指示部223は、選定したロボット100が複数ある場合、更に、最も移動距離の短いロボット100を選定してもよいし、検収場所910に最も早く到着可能なロボット100を選定してもよいし、バッテリーの残量が最も多いロボット100を選定してもよい。
そして、検収場所指示部223は、検収場所テーブル228から処理対象のデータ(撮影に係るデータ)を取得し、取得した撮影に係るデータ(例えば、検収場所データ、撮影時間データ、撮影位置データ、及び撮影方向データ)を選定されたロボット100に送信する。すなわち、検収場所指示部223は、撮影に係るデータに基づいて撮影を行うように、選定されたロボット100に移動及び検収を実施する旨の指示(撮影指示)を行う。このように、予め設定した撮影位置データ及び撮影方向データをロボット100に送信することで、ロボット100は、他の作業のために撮影位置を離れたとしても、毎回、同じ撮影位置及び同じ撮影方向での撮影を行うことできるようになる。
次いで、ロボット制御装置200の検収場所指示部223より撮影指示を受けたロボット100は、指示された検収場所910の撮影位置に移動し、撮影時間及び撮影方向に従いカメラ131による撮影を実施する(S3)。
ロボット監視センタ300は、ロボット制御装置200を介してロボット100で撮影された画像データを受信して主記憶装置320に記憶する(S4)。より具体的には、ステップS3にて撮影された画像は、ロボット100の通信インターフェース140を介してロボット制御装置200に送信される。ロボット制御装置200の画像データ記憶部222は、ロボット100が撮影したデータを主記憶装置220に記憶する。この際、画像データ記憶部222は、検収場所テーブル228上の画像の項目(例えば、画像aフィールド609a〜画像nフィールド609n)にファイル名を記憶する。画像データ記憶部222により記憶されたデータは、通信インターフェース240を介してロボット監視センタ300に送信される。ロボット監視センタ300の画像データ記憶部321は、検収場所データ、撮影時間データ、撮影位置データ、撮影方向データといった撮影に付与すべきデータを画像データに付与し、当該画像データを主記憶装置320に記憶する。
次いで、ロボット制御装置200の検収処理部224は、一の検収の可否判定に係る撮影が終了であるか否か(例えば、使用後の検収場所910の撮影を終了したか否か)を判定する(S5)。検収処理部224は、撮影が終了であると判定した場合(S5のYES)、ステップS6に処理を移し、撮影が終了でないと判定した場合(S5のNO)、ステップS1に処理を移す。
次いで、検収処理部224は、撮影された画像と当該画像に対応する判定用画像とに基づいて、画像解析により2つの画像の差異を抽出する(S6)。例えば、検収処理部224は、撮影位置ごとに、撮影時間が最新のデータと前回のデータ(または予め撮影した基準のデータ)との2つの画像を、画像左上から右下に向かって画素単位で比較し、画素毎の差異率を抽出する。そして、検収処理部224は、2つの画像から抽出した画素毎の差異率を総計又は平均した値を、2つの画像における差異(以下「画像差異」と称する。)として算出する。
次いで、検収処理部224は、撮影位置ごとに、画像差異と検収場所テーブル228のしきい値(基準情報の一例)とを比較して検収の可否を判定する(S7)。例えば、検収処理部224は、全ての撮影位置の画像差異がしきい値(例えば、許容率フィールド611)内である場合、検収が「可」であると判定し、何れかの撮影位置の画像差異がしきい値を超える場合、検収が「不可」であると判定してもよい。また、例えば、検収処理部224は、特定の撮影位置の画像差異がしきい値内である場合、検収が「可」であると判定し、特定の撮影位置の画像差異がしきい値を超える場合、検収が「不可」であると判定してもよい。
そして、検収処理部224は、検収場所テーブル228に検収の可否結果及び検収の可否結果を記憶した日時を格納する。例えば、検収処理部224は、検収が「可」であると判定した場合、検収可否フィールド612に「可」、検収が不可である場合、検収可否フィールド612に「否」と書き込み、検収可否フィールド612に「可」または「否」を書き込んだ日時を検収可否日時フィールド613に書き込む。
なお、検収の可否判定をするための画像差異の判定基準となるしきい値(例えば、許容率フィールド611)は、サービス実施計画提案ロボットシステム1の稼動後に検収場所910毎に設定が更新されてもよい。
次いで、検収処理部224は、検収場所テーブル228を参照し、検収の可否を判定する(ステップS8)。検収処理部224は、検収が「可」であると判定した場合(S8のYES)、ステップS9に処理を移し、検収が「否」であると判定した場合(S8のNO)、ステップS10に処理を移す。
ステップS9では、検収結果送信部226は、予め決められた送信先(例えば現場管理者のメールアドレス)に検収が可である旨を送信する。この際、検収可である旨に加えて、撮影された画像を送信先に送信してもよい。ここで、本実施形態では、作業前後の画像を撮影することで、検収を行うために必要な現場検証作業に充当することが可能となる上、現場管理者は、撮影された画像の変化を見て検収をすべきか否かを容易に判断することができる。
ステップS10では、検収結果送信部226は、予め決められた送信先(例えば現場管理者のメールアドレス)に検収が不可である旨とともに、作業の再実施が必要である旨と、作業後に行う撮影の日程を再登録する旨とを送信する。ステップS9又はS10の処理が完了したら、本フローチャートの処理を終了する。
上述した本実施形態に係る検収支援処理によれば、ロボット制御装置200は、指定した撮影時間、撮影位置(検収場所910)、撮影方向に基づいて、撮影の実施をロボット100に指示し、ロボット100により撮影された画像の最新データと判定用データ(前回のデータまたは基準のデータ)との差異を抽出する。そして、ロボット制御装置200は、検収場所910の差異(変化)に基づいて検収場所910にて実施された作業(本例では清掃)についての検収の可否を判定することで、検収の支援が行われる。
また、既述の従来の技術は、同一のロボットで検収を行うことを前提した技術であり、所定のロボット100が故障等により動作不可となった場合には実施不可となる。そのため、ロボット100の復旧が完了するまでは、検収の支援ができない。この点、本実施形態では、特定のロボット100に依存することなく、現場に設置されている複数のロボット100と連携して検収を実施する。それにより、所定のロボット100が検収処理不可の状態となった場合においても、他のロボット100に検収の作業を代行することが可能であり、検収の支援が遅滞なく行われる。
さらに、本実施形態に係るサービス実施計画提案ロボットシステム1は、上述した検収支援処理により得られた検収結果を蓄積し、現在及び過去の検収結果に基づいて、作業実施計画を策定する機能を有する。以下、図9〜図11を参照し、現在及び過去の検収結果に基づいて、作業実施計画を策定する機能について説明する。
[作業計画テーブル]
まず、ロボット制御装置200の主記憶装置220に記憶される作業計画テーブル229について、図9を参照して説明する。図9は、作業計画テーブル229のデータ構造の一例を示す。
作業計画テーブル229は、No.フィールド701、作業場所IDフィールド702、作業場所名フィールド703、作業IDフィールド704、作業名フィールド705、作業周期フィールド706、作業人数フィールド707、作業日(直近)フィールド708、作業日(次回)フィールド709、及び現コストフィールド710の各項目を備える。さらに、作業計画テーブル229には、作業計画テーブル229に示された作業を実施した結果に基づき作業計画の見直し内容である、作業周期(改訂)フィールド711、作業人数(改訂)フィールド712、及び改訂コストフィールド713の項目も含まれる。
No.フィールド701には、作業計画テーブル229に格納される各作業計画データ(各レコード)を識別可能な任意番号が格納される。
作業場所IDフィールド702には、作業場所(基本的には検収場所910に対応)を一意に特定するID(識別情報)が格納される。
作業場所名フィールド703には、作業場所IDフィールド702で示されたIDに該当する作業場所の名称が格納される。
作業IDフィールド704には、作業を一意に特定するID(識別情報)が格納される。
作業名フィールド705には、作業IDフィールド704で示されたIDに該当する作業の名称が格納される。
作業周期フィールド706には、作業IDフィールド704で示されたIDに該当する作業の実施間隔が格納される。
作業人数フィールド707には、該当作業に要する人数(人/作業)が格納される。
作業日(直近)フィールド708には、次回(直近)の作業日が格納される。
作業日(次回)フィールド709には、次回の次の作業日が格納される。
現コストフィールド710には、該当作業に対する一月あたりのコスト(費用)(¥/月)が格納される。
作業周期(改訂)フィールド711には、該当作業の見直し後の実施間隔が格納される。
作業人数(改訂)フィールド712には、該当作業に要する見直し後の人数が格納される。
改訂コストフィールド713には、該当作業に対する見直し後の一月あたりのコスト(費用)(¥/月)が格納される。
[作業実績テーブル]
次に、ロボット制御装置200の主記憶装置220に記憶される作業実績テーブル230について説明する。図10は、作業実績テーブル230のデータ構造の一例を示す。
作業実績テーブル230は、No.フィールド801、作業場所IDフィールド802、作業場所名フィールド803、作業IDフィールド804、作業日時フィールド805、変化率フィールド806、及び検収可否フィールド807の各項目を備える。
No.フィールド801には、作業実績テーブル230に格納される各作業実績データ(各レコード)を識別可能な任意番号が格納される。
作業場所IDフィールド802は、作業場所を一意に特定するID(識別情報)が格納される。
作業場所名フィールド803には、作業場所の名称が格納される。
作業IDフィールド804には、実施された作業を一意に特定するID(識別情報)が格納される。
作業日時フィールド805には、作業IDフィールド804で示されたIDに該当する作業が実施された日時が格納される。
変化率フィールド806には、検収時に必要となる基準画像a810a〜基準画像n810nと撮影した画像とを比較した結果を示す情報(変化率(%))が格納される。
検収可否フィールド807には、変化率フィールド806に格納された変化率と画像差異の許容範囲を示すしきい値の一例である許容率フィールド611が示す許容率を比較した結果から判定された、検収可否の情報が格納される。
[作業実施計画策定処理]
次に、図11を参照して、サービス実施計画提案ロボットシステム1による作業実施計画策定処理の手順例について説明する。図11は、作業実施計画策定処理の手順例を示すフローチャートである。図11の作業実施計画策定処理の手順例では、作業検収完了後から検収した実績を元に作業計画の見直し提案を行うための処理が示されている。
まず、ロボット制御装置200の作業実施計画策定部225は、特定の作業IDを検索キーに作業実績テーブル230(作業実績データ)を参照し、作業実績テーブル230から作業IDで特定される作業に対する作業実績データを抽出する処理を行う。例えば、作業実施計画策定部225は、作業IDが“0001000001”である作業実績データを参照する(S21)。
次いで、作業実施計画策定部225は、作業IDに該当する作業実績データ(レコード)が存在するか否かを判定する(S22)。そして、作業実施計画策定部225は、該当する作業実績データが存在しない場合には(S22のNO)、ステップS21の処理に戻り、該当する作業実績データが存在する場合には(S22のYES)、ステップS23の処理に移る。
次いで、作業実施計画策定部225は、該当する作業実績データの中から検収可否フィールド807が“可”となっている作業実績データが存在するか否かを判定する(S23)。そして、作業実施計画策定部225は、検収可否フィールド807が“可”の作業実績データが存在しない場合には(S23のNO)、ステップS21の処理に戻り、検収可否フィールド807が“可”の作業実績データが存在する場合には(S23のYES)、ステップS24の処理に移る。
次いで、作業実施計画策定部225は、検収可否フィールド807が“可”となっている作業実績データを、作業実績テーブル230から抽出する(S24)。具体的には、作業実施計画策定部225は、検収可否フィールド807が“可”となっている作業ID“0001000001”の作業実績データを抽出する。ここで、作業実施計画策定部225は、上記条件(検収可否フィールド807が“可”)を満たす作業実績データを抽出する際、検収可否フィールド807が“可”となっている作業実績データが作業周期と同じ周期で連続して存在することを確認する。上記条件を満たす作業実績データが上記周期で連続していない場合には、作業実施計画策定部225は、検収可否フィールド807が“可”となっている作業実績データのうち直近の作業実績データ(レコード)のみを抽出する。
次いで、作業実施計画策定部225は、ステップS24で抽出した作業実績データの変化率フィールド806の値(変化率)を合算する(S25)。このとき、作業実績データは、検収場所テーブル228の許容率フィールド611で示された許容値内までで合算することとし(しきい値条件有り)、許容値を超えた分の過去の作業実績データの変化率は合算対象から除外する。例として作業ID“0001000001”の場合には、許容率が“5%”であることから、作業日時が“2017/11/29”〜“2017/12/01”である3つの作業実績データの許容値を合算する。この場合、合算した変化率は、“5%”となる。
次いで、作業実施計画策定部225は、ステップS25で合算対象となった作業実績データに対し、合算した分の一番古い作業日時から一番新しい作業日時までの期間を算出し、算出した日数を提案する作業周期とする(S26)。例えば、作業ID“0001000001”の場合は、作業日時“2017/11/29”〜“2017/12/01”の作業実績データの許容値を合算しているため、合算対象は、“3日”分となり4日目に作業を行う必要があると算出する。よって、作業実施計画策定部225が提案する作業周期は“1回/4日”となる。
次いで、作業実施計画策定部225は、ステップS26で算出した作業周期から作業計画テーブル229を参照する。そして、作業実施計画策定部225は、現在の作業周期が格納された作業周期フィールド706の作業周期と変更後の作業周期が格納された作業周期(改訂)フィールド711の作業周期を比較し、その比較結果に基づいて改訂コストフィールド713の改訂コストを算出する(S27)。
例えば、作業ID“0001000001”の作業実績データの場合には、作業周期が“1回/日”であり、現コストが“¥100,000”である。このことから、仮に20回/月の作業があるとした場合(土日祝日は作業対象外)、現状は1回の作業につき¥5,000のコストが発生することとなる。ステップS26で算出した作業周期(改訂)フィールド711に示す作業周期が“1回/4日”であることから、一月あたりの作業回数が約4回、1回の作業につき¥5,000のコストがかかる。このことから、改訂コストフィールド713における一月あたりの改訂コストは、“¥20,000”となる。
次いで、検収結果送信部226は、ステップS26で算出した作業周期とステップS27で算出したコストを提案するべき内容として、事前に設定された対象者(例えば現場管理者)へ通知する処理を行う(S28)。通知した内容は、図12で示すような作業計画画面331に表示され、対象者は、作業計画画面331により現状の作業計画及び提案された作業計画の確認と、作業計画の内容を確定するための登録とを実施することが可能である。
また、図11に示す作業実施計画策定処理の手順例は、作業間隔を見直す周期や抽出しなければいけない作業実績データの件数について、建物900毎に事前に定義及び変更することを可能とする。本例では、1回/日の作業周期の見直しと作業間隔の提案に必要な作業実績データの件数を、3件以上に定義したことを前提としたものである。
[作業計画画面]
図12は、作業計画画面331の一例を示す説明図である。作業計画画面331は、現行の作業計画と作業実績を元に見直しがなされた作業計画の表示、及び入力登録を可能とする画面の一例を示す。
一例として作業計画画面331には、作業名、メッセージ、現在の作業計画(図12では「現在」と表記)、提案・見直し後の作業計画(図12では「提案・見直し」と表記)の表示エリアが設定されている。メッセージの表示エリアには、作業実施結果に基づいて作業の最適な実施周期・コストの見直しを提案することが表示される。
また、現在の作業計画の表示エリアには、(1)作業場所、(2)作業周期、(3)作業コスト、(4)作業人員、及び(5)作業日(次回)の各項目が表示される。提案・見直し後の作業計画の作業エリアには、項目(1)〜(5)の各欄に見直し後の情報が表示される。例えば図11のステップS28で通知された作業周期・コストを例に説明すると、項目(1)の作業場所“1階会議室”と項目(4)の作業人員“3人”は同じであるが、項目(2)の作業周期の欄に“1階/4日”、項目(3)の作業コストの欄に“¥20,000”、項目(5)の作業日(次回)の欄に見直し後の作業周期に基づく作業日が表示される。
このように、作業実施計画策定部225により検収場所に対する作業実施計画の変更を提案する場合には、作業実施計画において作業実施間隔を長くするときの単位期間あたりの作業回数は、作業実施間隔を短くするときの単位期間あたりの作業回数よりも少なくなる。
作業実施計画策定部225により作成された作業計画画面331のデータは、ネットワークNを介してロボット監視センタ300に送信され、ロボット監視センタ300の表示部330に表示される。このように作業計画画面331は、ネットワークNに接続可能なPCから参照可能であり、作業計画の提案内容の確認及び変更が可能である。
上述した第1の実施形態に係る作業実施計画策定処理によれば、過去の検収結果に基づいて作業実施間隔(作業周期)の変更の提案と、作業実施間隔の変更に基づくコストの変化を、対象者に通知することにより、作業実施間隔の最適化の支援が行われる。このように、本実施形態によれば、ロボット100を用いて作業(サービス)の検収及び、作業実施間隔及びコストの適正化を支援可能なサービス実施計画提案ロボットシステム1を実現することができる。
上述した本実施形態に係るロボット制御装置200は、少なくとも検収場所(サービス場所の一例)に対する作業実施間隔の設定情報と、検収場所に対する作業実施間隔に対応する現在の費用情報とを格納する作業計画テーブル229(記憶部の一例)を備える。そして、作業実施計画策定部225は、作業計画テーブル229に格納された対象の検収場所について現在設定されている作業実施間隔よりも短い作業実施間隔に変更する提案を行う場合に、変更後の作業実施間隔に加えて費用情報(コスト)に変更があるかどうかを示す情報も送信する。
<2.第2の実施形態>
第1の実施形態では、作業(清掃等)の検収結果を元に作業実施計画を策定する例を示したが、第2の実施形態では、ロボット100(図1参照)が実施したサービスの履歴を元にサービス実施計画を策定する例である。第2の実施形態におけるサービスは、例えばロボット100が利用者(通行人)に対して行う案内や商品情報の提案(以下「商品PR」と称する。)等である。
図13は、第2の実施形態に係るロボット制御装置の構成の一例を示すブロック図である。図13に示すロボット制御装置200Aは、ロボット制御装置200(図3参照)の検収場所指示部223、検収処理部224、作業実施計画策定部225、検収結果送信部226、作業計画テーブル229、及び作業実績テーブル230の代わりに、サービス場所指示部253、サービス結果処理部254、サービス実施計画策定部255、サービス実施計画送信部256、サービス計画テーブル257、及びサービス実績テーブル258を備える。上述したロボット制御装置200Aの各要素とロボット制御装置200の各要素とは、対応する関係にある。ロボット制御装置200Aは、検収を行わないため検収場所テーブル228を備えていない。
サービス場所指示部253は、サービス(本実施形態では商品情報の提案)が実施されるサービス場所の情報を記憶する、サービス場所テーブルからサービス場所の情報を読み出して、ロボット100をサービス場所に移動させるための指示をロボット100に送信する。具体的には、ロボット管理テーブル227及びサービス計画テーブル257に基づいて、複数のロボット100から目的のサービス場所に移動可能なロボット100を選定し、選定したロボット100に対して、サービス場所IDフィールド902に示されたIDに該当するサービス場所におけるサービスの提供を指示する。
ロボット100は、サービス場所指示部253からの指示を受けて、指示されたサービス場所において、カメラ131で撮影された画像に映る通行人に対しサービスIDフィールド904に示されたIDに該当するサービスを実施する。
サービス結果処理部254は、サービス場所指示部253により指示されたサービス場所で実施されたサービスの結果に関する情報を、ロボット100から取得する。具体的には、サービス場所で実施されたサービスの結果に関する情報として、当該サービス場所でロボット100の対話制御部122(サービス実施処理部の一例)が実施したサービスの履歴を取得して、サービス実績テーブル258に記憶する。
サービス実施計画策定部255(サービス実施計画部の一例)は、サービス実績テーブル258(サービス実績データ)に基づいてサービス場所におけるサービスの実施計画を策定し出力する。即ちサービス実施計画策定部255は、サービス実績データ内のサービスの結果に関する情報と予め設定された基準情報(例えばしきい値)とを比較し、比較結果に基づいてサービス場所で実施されるサービスの実施計画を策定する。具体的には、サービス実施計画策定部255は、サービス実施計画として、サービス実績テーブル258に記憶されたサービスの履歴に基づいてサービス場所におけるサービス実施時間帯を決定する。
サービス実施計画送信部256は、サービス実施計画策定部255により策定されたサービス実施計画を、予め定められた送信先(連絡先)に送信する。
サービス計画テーブル257は、サービスが行われるサービス場所で実施されるサービスの実施計画についての情報を格納するテーブルである。サービス計画テーブル257の詳細は、後述する図14において詳細に説明する。
サービス実績テーブル258(サービス結果記憶部の一例)は、サービス場所で行われたサービスの結果についての情報を格納するテーブルである。サービス実績テーブル258の詳細は、後述する図15において詳細に説明する。
ここで、ロボット制御装置200Aの主記憶装置220に記憶されるサービス計画テーブル257について、図14を参照して説明する。図14は、サービス計画テーブル257のデータ構造の一例を示す。
サービス計画テーブル257は、No.フィールド901、サービス場所IDフィールド902、サービス場所名フィールド903、サービスIDフィールド904、サービス名フィールド905、サービス時間帯フィールド906、及びサービス時間フィールド907の各項目を備える。
No.フィールド901には、サービス計画テーブル257に格納される各サービス計画データ(各レコード)を識別可能な任意番号が格納される。
サービス場所IDフィールド902には、サービス場所を一意に特定するID(識別情報)が格納される。
サービス場所名フィールド903には、サービス場所IDフィールド902で示されたIDに該当するサービス場所の名称が格納される。
サービスIDフィールド904には、サービスを一意に特定するID(識別情報)が格納される。
サービス名フィールド905には、サービスIDフィールド904で示されたIDに該当するサービスの名称が格納される。
サービス時間帯フィールド906には、ロボット100がサービスを提供する時間帯が格納される。このサービス時間帯は、ロボット100の稼働時間と考えても差し支えない。
サービス時間フィールド907には、ロボット100がサービスを提供する時間(時刻)が格納される。
さらに、サービス計画テーブル257に、ロボット100の日単位又は週単位の稼働期間を格納するサービス期間フィールドを設けてもよい。例えば、サービス期間フィールドに“1週間”とあれば、ロボット100は、図14に示したサービスIDで特定される作業を1週間にわたって毎日実施する。
次に、ロボット制御装置200Aの主記憶装置220に記憶されるサービス実績テーブル258について説明する。図15は、サービス実績テーブル258のデータ構造の一例を示す説明図である。
サービス実績テーブル258は、No.フィールド1001、サービス場所IDフィールド1002、サービス場所名フィールド1003、サービスIDフィールド1004、及びサービス日時フィールド1005の各項目を備える。
No.フィールド1001には、サービス実績テーブル258に格納される各サービス実績データ(各レコード)を識別可能な任意番号が格納される。
サービス場所IDフィールド1002には、サービス場所を一意に特定するID(識別情報)が格納される。
サービス場所名フィールド1003には、サービス場所の名称が格納される。
サービスIDフィールド1004には、実施されたサービスを一意に特定するID(識別情報)が格納される。
サービス日時フィールド1005には、サービスIDフィールド1004で示されたIDに該当するサービスが実施された日時が格納される。
次に、図16を参照して、サービス実施計画提案ロボットシステム1によるサービス実施計画策定処理の手順例について説明する。図16は、第2の実施形態に係るサービス実施計画策定処理の手順例を示すフローチャートである。図16のサービス実施計画策定処理の手順例では、サービス実施後からサービスの実績を元にサービス計画の見直し提案を行うための処理が示されている。
まず、ロボット制御装置200Aのサービス実施計画策定部255は、特定のサービスIDを検索キーにサービス実績テーブル258(サービス実績データ)を参照し、サービス実績テーブル258からサービスIDで特定されるサービスに対するサービス実績データを抽出する処理を行う。例えば、サービス実施計画策定部255は、サービスIDが“0002000001”であるサービス実績データを参照する(S31)。
次いで、サービス実施計画策定部255は、対象のサービスIDに該当するサービス実績データ(レコード)が存在するか否かを判定する(S32)。そして、サービス実施計画策定部255は、該当するサービス実績データが存在しない場合には(S32のNO)、ステップS31の処理に戻り、該当するサービス実績データが存在する場合には(S32のYES)、ステップS33の処理に移る。
次いで、サービス実施計画策定部255は、サービス実績テーブル258(サービス実績データ)から対象のサービスIDに該当するサービス実績データを抽出する(S33)。次いで、サービス実施計画策定部255は、抽出したサービス実績データに基づいて、時間毎にサービスを実施した回数(サービス提供回数)を集計して、サービス提供回数を時間毎に表したヒストグラムを作成する(S34)。
ここで、図17に、サービス提供回数と時間との関係の一例を示す。図17の横軸は時間、縦軸はロボット100がサービスを提供した回数を表す。図17の例は、建物900内において、9:00〜15:00のサービス提供回数を集計したヒストグラムである。
図17に示す例では、朝方と夕方の時間帯にサービス提供回数が多い。即ち、朝方と夕方に建物900の利用者(通行人)が多いと言える。昼の時間帯では、朝方及び夕方と比較して、通行人が大きく減少している。この昼の時間帯は、建物900の利用者が食事をとるために飲食店内におり、ロボット100の周辺に通行人が少ないと考えられる。
そして、サービス実施計画策定部255は、作成したヒストグラムを参照してサービスの実施計画を策定する(S35)。ステップS35の処理が完了したら、本フローチャートの処理を終了する。
例えば、利用者が多い朝方(例えば9時を含む時間帯)と夕方(例えば15時を含む時間帯)にロボット100の稼働率(1時間あたりのサービス提供回数)を上げて、通行人にサービス(例えば商品PR等)を提供することが効率的である。例えば、図15に示すサービス計画テーブル257では、サービス時間が“10分間隔”で設定されているが、朝方と夕方は稼働率を上げて“5分間間隔”、昼は稼働率を下げて“15分間隔”のように設定してもよい。なお、ロボット100の稼働率を上げると内蔵バッテリーの電力消費量が増えるため、バッテリーの残量との兼ね合いでロボット100の稼働率を決定するようにしてもよい。
また、サービス実施計画策定部255は、サービス実績データ内のサービスの結果に関する情報としてサービス提供回数としきい値(例えば図17の破線で示される値)を比較し、比較結果に基づいてサービス場所で実施されるサービスの実施計画を策定するようにしてもよい。例えば、サービス提供回数がしきい値以下となる時間帯では、ロボット100の稼働を停止するようにしてもよい。あるいは、サービス実施計画策定部255は、サービス提供回数がしきい値以下となる時間帯では、ロボット100を基本の稼働率で稼働させ、サービス提供回数がしきい値を上回る時間帯では、ロボット100の稼働率を上げるようにしてもよい。
あるいは、建物900内の他の場所に別のロボット100(例えば待機中のロボット100)がいる場合には、サービス提供回数が多い時間帯に、そのロボット100を該当サービス場所に移動させて2台若しくはそれ以上のロボット100を用いてサービスを提供するように計画してもよい。この場合、稼働させるロボット100の台数が増えるとレンタル料金などのコストの増加につながる。稼働させるロボット100の台数を減らせば、合計のコストは低下する。
上述した第2の実施形態によれば、ロボットが行うサービスの適切な実施間隔の提案を、ロボットがサービスを実施した実績に基づき、支援することができる。
そして、上述した第1及び第2の実施形態によれば、サービス(ロボット自身が行うサービスを含む)の適切な実施間隔の提案を、当該ロボットを用いて支援することができる。
なお、図17の例では、サービス提供回数を集計したが、人物検出部124の検出結果を元に、サービス(例えば商品PR、クーポン券の配布、案内など)を提供した人数を集計するようにしてもよい。
<3.変形例>
さらに、本発明は上述した各実施形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。例えば、上述の各実施形態においては、本発明をサービス実施計画提案ロボットシステム1に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々のサービス実施計画提案ロボットシステムに広く適用することができる。例えば、照明の明るさが低下してきたら照明器具(照明灯?)を取り替える作業や、室温の変化を確認してエアーコンディショナーの室温設定を変更する作業を実施するようなロボットにも適用できる。
また上述の第1の実施形態においては、位置センサ137及びエコーセンサ505により撮影位置を特定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ビーコン信号により撮影位置を特定するようにしてもよい。この場合、例えば、会議室500の分割された各エリアにビーコン発信機を配置しておき、ロボット100がビーコン信号を受信したこと(位置情報)をロボット制御装置200が受信し、ロボット制御装置200が受信した位置情報に基づいてロボット100に移動指示を行うようにしてもよい。
また上述の第1の実施形態においては、撮影位置としてセンサIDを入力する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、位置情報(例えば、検収場所910が設けられるフロアにおける座標、検収場所910内の座標など)を入力するようにしてもよい。
また上述の第1の実施形態においては、撮影方向を入力する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、検収場所910に設置されるマーカー(カメラにより検出されるものであってもよいし、センサにより検出されるものであってもよい。)によりロボット100が撮影方向を取得するようにしてもよい。
また上述の第1の実施形態においては、撮影設定条件として撮影位置及び撮影方向を用いる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、撮影設定条件として、上下方向、ズームの両方または一方を更に用いるようにしてもよい。
また上述の第1の実施形態においては、使用後の検収場所910の撮影が終了したとき(リアルタイム)に検収の可否を判定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、周期的(1日に1回夜間)にバッチ処理にて検収の可否を判定するようにしてもよい。
また上述の第1の実施形態においては、検収が「可」である場合、検収が可能である旨を送信先に送信する場合について述べたが、本発明はこれに限らない。例えば検収が「可」である場合、建物900を所有する顧客等から作業者(若しくは作業会社)へ支払い処理が実行されるようにしてもよい。例えば、事前に、検収が「可」である場合に自動的に支払いを行うか否かの設定(支払条件の設定)を行うように構成し、検収が「可」である場合、支払条件に従って支払い処理を実施してもよい。この場合、支払条件の設定は、検収場所910ごとに行うことができるようにしてもよい。また、例えば、検収が可能である旨を送信先に送信するとともに、支払いを実施可能な情報(例えば、決済用の画面のURL(Uniform Resource Locator))を送信してもよい。
例えば、上述した実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成要素に置き換えることは可能である。また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成要素を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成要素の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、上記の各構成要素、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路の設計などによりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成要素、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又はICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成要素が相互に接続されていると考えてもよい。
また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
1…サービス実施計画提案ロボットシステム、100…ロボット、110…CPU、120…主記憶装置、121…駆動制御部、122…対話制御部、131…カメラ、136…駆動機構、200,200A…ロボット制御装置、210…CPU、220…主記憶装置、221…入力データ処理部、222…画像データ記憶部、223…検収場所指示部、224…検収処理部、225…作業実施計画策定部、226…検収結果送信部、227…ロボット管理テーブル、228…検収場所テーブル、229…作業計画テーブル、230…作業実績テーブル、253…サービス場所指定部、254…サービス結果処理部、255…サービス実施計画策定部、256…サービス実施結果送信部、257…サービス計画テーブル、258…サービス実績テーブル、300…ロボット監視センタ(IT基盤)、
310…CPU、320…主記憶装置、321…画像データ記憶部、322…作業場所記憶部、330…表示部、 331…作業計画画面、 340…操作部、910…検収場所

Claims (7)

  1. 移動可能なロボットと、前記ロボットを制御するロボット制御装置とを備えるサービス実施計画提案ロボットシステムであって、
    前記ロボットは、
    サービスが実施されるサービス場所において画像を撮影するカメラを備え、
    前記ロボット制御装置は、
    前記サービス場所の情報を記憶するサービス場所テーブルから前記サービス場所の情報を読み出して、前記ロボットを前記サービス場所に移動させるための指示を前記ロボットに送信するサービス場所指示部と、
    前記サービス場所指示部により指示された前記サービス場所で実施された前記サービスの結果に関する情報を、前記ロボットから取得するサービス結果処理部と、
    前記サービス場所と、前記サービス場所で前記サービスが実施された日時と、前記サービス結果処理部による前記サービスの結果に関する情報とを対応づけてサービス実績データとして記憶するサービス結果記憶部と、
    前記サービス実績データに基づいて前記サービス場所におけるサービスの実施計画を策定し出力するサービス実施計画部と、を備える
    サービス実施計画提案ロボットシステム。
  2. 前記サービス実施計画部は、前記サービス実績データ内の前記サービスの結果に関する情報と予め設定された基準情報とを比較し、比較結果に基づいて前記サービス場所で実施される前記サービスの実施計画を策定する
    請求項1に記載のサービス実施計画提案ロボットシステム。
  3. 前記サービス場所指示部は、前記ロボットを前記サービス場所に移動させるとともに前記ロボットに前記サービス場所の撮影を行わせる指示を、前記ロボットに送信し、
    前記サービス結果処理部は、前記ロボットから受信した前記サービス場所で撮影された画像と、前記基準情報としての予め用意された前記サービス場所の判定用画像とを比較して、前記サービス場所について検収の可否を判定し、
    前記サービス実施計画部は、前記サービス実施計画として、前記サービス場所における過去の検収結果と現在の検収結果の変化から前記サービス場所に対するサービス実施間隔を算出する
    請求項2に記載のサービス実施計画提案ロボットシステム。
  4. 前記サービス実施計画部は、任意の日時に実施されたサービスの検収結果と前記基準情報としての検収結果との変化量が許容値内であるサービス実績データを判定し、さらに前記変化量が前記許容値内であると判定された該当サービス実績データの変化量の合計値が前記許容値内となる、連続する直近のサービス実績データを抽出し、抽出したサービス実績データの前記サービスが実施された日時に基づいて、前記サービス実施間隔を決定する
    請求項3に記載のサービス実施計画提案ロボットシステム。
  5. 前記ロボット制御装置は、少なくとも前記サービス場所に対するサービス実施間隔の設定情報と、前記サービス場所に対するサービス実施間隔に対応する現在の費用情報とを格納する記憶部を備え、
    前記サービス実施計画部は、前記記憶部に格納された対象のサービス場所について現在設定されているサービス実施間隔よりも短いサービス実施間隔に変更する提案を行う場合に、変更後の前記サービス実施間隔に加えて前記費用情報に変更があるかどうかを示す情報も送信する
    請求項3又は4に記載のサービス実施計画提案ロボットシステム。
  6. 前記サービス実施計画部により前記サービス場所に対する前記サービス実施計画の変更を提案する場合、前記サービス実施計画においてサービス実施間隔を長くするときの単位期間あたりの作業回数は、サービス実施間隔を短くするときの単位期間あたりの作業回数よりも少ない
    請求項1に記載のサービス実施計画提案ロボットシステム。
  7. さらに、前記ロボットは、前記ロボット制御装置から指示された前記サービス場所において、前記カメラで撮影された画像に映る通行人に対し前記サービスを行うサービス実施処理部、を備え、
    前記サービス結果処理部は、前記サービス場所で実施された前記サービスの結果に関する情報として、前記サービス場所で前記ロボットの前記サービス実施処理部により実施された前記サービスの履歴を取得して前記サービス結果記憶部に記憶し、
    前記サービス実施計画部は、前記サービス実施計画として、前記サービス結果記憶部に記憶された前記サービスの履歴に基づいて前記サービス場所におけるサービス実施時間帯を決定する
    請求項1又は2に記載のサービス実施計画提案ロボットシステム。
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