JP4663375B2 - プラント点検システム、プラント点検方法、およびプラント点検プログラム - Google Patents

プラント点検システム、プラント点検方法、およびプラント点検プログラム Download PDF

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Description

本発明は、プラント点検システム、プラント点検方法、およびプラント点検プログラムに関する。
従来、プラントなどの各種施設や設備装置においては、定期的或いは非定期的に点検者が巡回し、メンテナンスが必要か否かといった各種点検作業を実施している。この点検作業に際し前記点検者は、情報端末を携帯して点検箇所を巡視し、この情報端末に点検結果を入力するといった手法が採用されつつある。
例えば、こうした点検結果を一元的に管理し、点検作業の効率化と的確化とを可能にする点検管理システムを実現するとの目的の下、着脱自在に構成され、装置相互間でデータ授受するよう各装置に装着されるメモリカードと、各設備毎に定められた複数の点検箇所と、この点検箇所毎の点検履歴データとを予めデータベースとして登録しておき、点検対象設備に合致する第1の点検箇所とこれに対応する第1の点検履歴データとを該データベースから抽出し、前記メモリカードへダウンロードする上位コンピュータと、前記メモリカードが装着されて点検作業に携行される装置であって、該メモリカードから読み出した前記第1の点検箇所を表示すると共に、この表示に従って入力される点検結果データを順次記憶する携帯端末装置とを具備し、前記携帯端末装置は、前記第1の点検履歴データと前記点検結果データとに基づいて前記点検対象設備におけるメンテナンス必要箇所を抽出して表示すると共に、前記点検結果データを前記メモリカードに書き込んで前記点検履歴データを更新させ、前記上位コンピュータは、更新された点検履歴データを前記メモリカードからアップロードして前記データベースを更新登録することを特徴とする点検管理システム(特許文献1参照)などが提案されている。
特開平6−11365号公報
しかしながら、従来手法によればいくつかの課題が残されていた。一つは、発電所等のプラント設備点検において、点検箇所を実際に点検者が巡回したか否かを確認・証明することが困難であった点にある。したがって、実際には点検がなされていない箇所であっても、データ上では点検済みというステータスになっていれば、点検漏れの箇所がそのまま放置されてしまう惧れがあった。また、後から追加された点検箇所が、実際の点検対象として組み入れられているかを確認することも難しかった。更に、部品交換作業が発生した場合に、変更された図面に合った部品交換が行われていることを証明する方法もなかった。
そこで本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、各種設備の点検作業において、点検漏れや点検データ改ざんを防止し、点検作業の効率化を可能とする、プラント点検システム、プラント点検方法、およびプラント点検プログラムを提供することを主たる目的とする。
上記課題を解決する本発明のプラント点検方法は、プラントに複数存在する点検箇所の配置場所を示す図面データと当該図面データのリビジョン番号を格納した図面情報データベースと、プラントにおいて複数存在する点検箇所に関する情報と各媒体の格納情報とを関連づけて格納した媒体情報データベースとを備えて、点検箇所にコンピュータ読取り可能な媒体が設置されたプラントの点検を行うコンピュータが、前記コンピュータ読取り可能な媒体に対する読取り動作を行ったリーダーより、当該読取り動作によって得られた前記媒体の格納データを取得し、前記格納データの取得事象をもって点検作業開始の契機と認識したならば、点検箇所に関する所定の測定を行う装置を制御して当該装置での測定を開始し前記測定の完了をもって点検結果たる測定値のデータ属性を変更不可とする処理を行う点検作業用のアプリケーションの起動を開始するプラント点検方法であって、前記点検箇所の部品に変更が生じた場合に、当該変更箇所を含む図面データについて当該変更を反映させ、当該変更が反映された新たな図面データに新たなリビジョン番号を付与して図面情報データベースを更新し、前記変更箇所に新たに設置される媒体の格納情報を前記媒体情報データベースに格納し媒体情報データベースの格納情報を更新処理し、前記変更箇所たる点検箇所の媒体について読取り動作により取得された格納データを、前記更新処理を行った媒体情報データベースにおける該当点検箇所の格納情報と照合し、点検箇所の媒体より取得された格納データと、前記更新処理を行った媒体情報データベースにおける該当点検箇所の格納情報とが一致する場合、図面データの変更に即した点検箇所での変更が実行されていると判定し、前記変更箇所に関する前記格納データの取得事象及び前記判定をもって前記点検作業用のアプリケーションの起動を開始する、ことを特徴とする。
また、本発明のプラント点検方法において、前記コンピュータが、前記点検作業開始の契機の時刻と、マンマシンインターフェースである入力インターフェイスからの点検結果取得の時刻とを計時して、点検所要時間を算定し、他プラントにおける類似の点検箇所に関する所要時間データと、前記算定した点検所要時間とを比較し、その比較結果を出力する、としてもよい。
また、本発明のプラント点検方法において、前記コンピュータが、前記入力インターフェイスからの点検結果取得の事象をもって、取得した点検結果のデータ書換を不可とする、としてもよい。
また、本発明のプラント点検方法において、前記コンピュータが、プラントにおいて複数存在する点検箇所の点検順路情報を格納した、順路データベースを備えて、前記入力インターフェイスからの点検結果取得の事象をもって、前記順路データベースの点検順路情報における、次の点検箇所への順路表示を抽出しこれを出力する、としてもよい。
また、本発明のプラント点検方法において、前記コンピュータが、プラントにおいて複数存在する点検箇所の点検順路情報を格納した、順路データベースに対し、点検箇所の追加がなされた場合、所定期間内に前記点検箇所に関する前記格納データの取得事象が生じたか否かを判定し、当該判定結果を点検箇所追加処理の未済情報として出力する、としてもよい。
また、本発明のプラント点検方法において、前記コンピュータが、前記リーダーより取得した格納データと、該当点検箇所に対して前記媒体情報データベースにおいて予め指定された格納情報とを照合して、照合結果が一致しない場合、当該不一致の情報ないし該当点検箇所における部品交換漏れの情報を、マンマシンインターフェースである出力インターフェイスに表示し、照合結果が一致する場合にだけ点検作業開始の契機と認識して点検作業用のアプリケーションの起動を開始するとしてもよい。
また、本発明のプラント点検方法において、前記媒体が無線ICタグ、1次元コード、および2次元コードの少なくともいずれかであり、前記コンピュータが、前記無線ICタグ、1次元コード、および2次元コードの少なくともいずれかが設置された点検箇所に対し読取り動作を行ったリーダーより、当該読取り動作によって得られた前記媒体の格納データを取得するとしてもよい。
また、本発明のプラント点検システムは、点検箇所にコンピュータ読取り可能な媒体が設置されたプラントの点検を行うべく、プラントに複数存在する点検箇所の配置場所を示す図面データと当該図面データのリビジョン番号を格納した図面情報データベースと、プラントにおいて複数存在する点検箇所に関する情報と各媒体の格納情報とを関連づけて格納した媒体情報データベースと、前記コンピュータ読取り可能な媒体に対する読取り動作を行ったリーダーより、当該読取り動作によって得られた前記媒体の格納データを取得する手段と、前記格納データの取得事象をもって点検作業開始の契機と認識したならば、点検箇所に関する所定の測定を行う装置を制御して当該装置での測定を開始し前記測定の完了をもって点検結果たる測定値のデータ属性を変更不可とする処理を行う点検作業用のアプリケーションの起動を開始する手段を備えたコンピュータシステムであり、前記点検箇所の部品に変更が生じた場合に、当該変更箇所を含む図面データについて当該変更を反映させ、当該変更が反映された新たな図面データに新たなリビジョン番号を付与して図面情報データベースを更新し、前記変更箇所に新たに設置される媒体の格納情報を前記媒体情報データベースに格納し媒体情報データベースの格納情報を更新処理する手段と、前記変更箇所たる点検箇所の媒体について読取り動作により取得された格納データを、前記更新処理を行った媒体情報データベースにおける該当点検箇所の格納情報と照合し、点検箇所の媒体より取得された格納データと、前記更新処理を行った媒体情報データベースにおける該当点検箇所の格納情報とが一致する場合、図面データの変更に即した点検箇所での変更が実行されていると判定し、前記変更箇所に関する前記格納データの取得事象及び前記判定をもって前記点検作業用のアプリケーションの起動を開始する手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明のプラント点検プログラムは、点検箇所にコンピュータ読取り可能な媒体が設置されたプラントの点検を行うべく、プラントに複数存在する点検箇所の配置場所を示す図面データと当該図面データのリビジョン番号を格納した図面情報データベースと、プラントにおいて複数存在する点検箇所に関する情報と各媒体の格納情報とを関連づけて格納した媒体情報データベースと、前記コンピュータ読取り可能な媒体に対する読取り動作を行ったリーダーより、当該読取り動作によって得られた前記媒体の格納データを取得する手段と、前記格納データの取得事象をもって点検作業開始の契機と認識したならば、点検箇所に関する所定の測定を行う装置を制御して当該装置での測定を開始し前記測定の完了をもって点検結果たる測定値のデータ属性を変更不可とする処理を行う点検作業用のアプリケーションの起動を開始する手段を備えたコンピュータシステムに、前記点検箇所の部品に変更が生じた場合に、当該変更箇所を含む図面データについて当該変更を反映させ、当該変更が反映された新たな図面データに新たなリビジョン番号を付与して図面情報データベースを更新し、前記変更箇所に新たに設置される媒体の格納情報を前記媒体情報データベースに格納し媒体情報データベースの格納情報を更新処理するステップと、前記変更箇所たる点検箇所の媒体について読取り動作により取得された格納データを、前記更新処理を行った媒体情報データベースにおける該当点検箇所の格納情報と照合し、点検箇所の媒体より取得された格納データと、前記更新処理を行った媒体情報データベースにおける該当点検箇所の格納情報とが一致する場合、図面データの変更に即した点検箇所での変更が実行されていると判定し、前記変更箇所に関する前記格納データの取得事象及び前記判定をもって前記点検作業用のアプリケーションの起動を開始するステップと、を実行させることを特徴とする。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明の実施の形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、各種設備の点検作業において、点検漏れや点検データ改ざんを防止し、点検作業の効率化が可能となる。
−−−システム構成−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は本実施形態におけるプラント点検システム1を含むネットワーク構成図である。本実施形態においては、一例として、点検担当者等が点検時に携行する情報端末100(例:ノート型コンピュータ、ペンコンピュータ、PDA、PHSなどの移動体通信装置など)と、プラント点検に必要な各種情報を統合管理する点検管理サーバ200とが協働するシステム自体を、プラント点検システム1と想定する。従って、プラント点検システム1として備えるべき機能部を、情報端末100と点検管理サーバ200とで、それぞれ分担保持していることが想定できる。或いは、プラント点検システム1として備えるべき機能部の全てを、情報端末100と点検管理サーバ200のそれぞれが同様に備えているとしてもよい。
本発明のプラント点検システム1を構成する情報端末100は、本発明のプラント点検方法を実行する機能を実現すべく書き換え可能メモリなどのプログラムデータベース101に格納されたプログラム102をメモリ103に読み出し、演算装置たるCPU104により実行する。
また、前記情報端末100は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン類、ディスプレイなどの入出力インターフェイス105、ならびに、プラント点検に必要な各種情報を統合管理する点検管理サーバ200などとの間のデータ授受を担う通信手段106などを有している。
前記情報端末100は、前記通信手段106により、前記点検管理サーバ200らと例えばインターネットやLAN、シリアル・インターフェース通信線、移動体通信網などのネットワーク140を介して接続し、データ授受を実行する。情報端末100の各種機能部と通信手段106との間ではI/O部107がデータのバッファリングや各種仲介処理を実行している。
また、本実施形態においては、点検対象のプラントが複数存在する状況を想定している。図1中では、Aプラント5、Bプラント6を示し、これら各プラント5、6の配管20〜22、23〜25の各点検箇所30〜32、33〜35に対して、それぞれコンピュータ読取り可能な媒体たる無線ICタグ10〜12、13〜15が貼付されており、当該点検箇所に対し点検を実施するものとする。
但し、説明の簡明化の為、特に点検対象のプラントや点検箇所を区別しない場合、プラントについては“プラント5”、配管については“配管20”、点検箇所については“点検箇所30”、無線ICタグについては“無線ICタグ10”で代表させることとする。
また、本発明のプラント点検システム1を構成する点検管理サーバ200は、本発明のプラント点検方法を実行する機能を実現すべく書き換え可能メモリなどのプログラムデータベース201に格納されたプログラム202をメモリ203に読み出し、演算装置たるCPU204により実行する。
また、前記点検管理サーバ200は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン類、ディスプレイなどの入出力インターフェイス205、ならびに、前記情報端末100などとの間のデータ授受を担う通信手段206などを有している。
前記点検管理サーバ200は、前記通信手段206により、前記情報端末100らと例えばインターネットやLAN、シリアル・インターフェース通信線、移動体通信網などのネットワーク140を介して接続し、データ授受を実行する。点検管理サーバ200の各種機能部と通信手段206との間ではI/O部207がデータのバッファリングや各種仲介処理を実行している。
続いて、プラント点検システム1を構成する、前記情報端末100と点検管理サーバ200のぞれぞれが、例えばプログラム102、202に基づき構成・保持する機能部につき説明を行う。
なお、プラント点検システム1は、プラント5において複数存在する点検箇所30の点検順路情報を格納した順路データベース125、点検結果を格納する結果データベース126、および、プラント5において複数存在する点検箇所30と対応する各媒体10の格納情報との関連づけ情報を格納した媒体情報データベース127、を利用可能であるものとする。なお、これらデータベース125〜127は、点検管理サーバ200がハードディスクなどの適宜な記憶装置内に予め備えていて、情報端末100が利用可能であるとしてもよいし、或いは、情報端末100が自身で備えているとしてもよい。 例えば、点検管理サーバ200がデータベース125〜127を備えている場合、点検実施前の情報端末100が都度この点検管理サーバ200にアクセスしてデータベース利用、または点検管理サーバ200よりダウンロードして保持・利用するものと想定できる。
プラント点検システム1を構成する情報端末100は、コンピュータ読取り可能な媒体10に対する読取り動作を行ったリーダー150より、当該読取り動作によって得られた前記媒体10の格納データを取得する、格納データ取得部110を備える。
また、前記情報端末100は、前記格納データの取得事象をもって点検作業開始の契機と認識し、点検作業用のアプリケーション130の起動を開始する開始指示部111を備える。なお、前記開始指示部111が、前記リーダー150より取得した格納データと、該当点検箇所30に対して前記媒体情報データベース127において予め指定された格納情報とを照合して、両者が一致しない場合、当該不一致の情報ないし該当点検箇所30における部品交換漏れの情報を出力インターフェイスに表示し、両者が一致する場合にだけ点検作業開始の契機と認識して点検作業用のアプリケーション130の起動を開始することとすれば好適である。
また、前記情報端末100においては、前記開始指示部111が、前記点検作業用のアプリケーション130における、点検結果の入力インターフェイスを、前記点検作業開始の契機に出力処理することとすれば好適である。
また、前記情報端末100は、前記点検作業開始の契機の時刻と、入力インターフェイスからの点検結果取得の時刻とを計時して、点検所要時間を算定する、所要時間算定部112を備えることとすれば好適である。
また、前記情報端末100は、入力インターフェイスからの点検結果取得の事象をもって、取得した点検結果のデータ書換を不可とする、点検結果ロック部114を備えることとすれば好適である。
また、前記情報端末100は、入力インターフェイスからの点検結果取得の事象をもって、前記順路データベース125の点検順路情報における、次の点検箇所30への順路表示を抽出しこれを出力する、順路出力部115を備えることとすれば好適である。
また、前記情報端末100は、プラントに複数存在する点検箇所30の配置場所を示す図面データにおける、点検箇所30の部品交換等に伴う変更箇所が生じた場合、プラントにおいて複数存在する点検箇所30と対応する各媒体10の格納情報との関連づけ情報を格納した媒体情報データベース127にて、前記変更箇所に対応する点検箇所30に関連づけされていた格納情報を、新たに設置される媒体10の格納情報へ更新処理すると共に、前記変更箇所たる点検箇所30の媒体10について読取り動作により取得された格納データを、前記更新処理を行った媒体情報データベース127における該当点検箇所30の格納情報と照合し、図面データの変更に即した点検箇所30での変更が実行されているか否かを検証する、図面リンク処理部118を備えることとすれば好適である。
一方、プラント点検システム1を構成する点検管理サーバ200は、他プラント(例:当初の点検対象をAプラント5とした場合のBプラント6)における類似の点検箇所(Bプラント6の点検箇所)に関する所要時間データと、前記情報端末100にて算定された点検所要時間(例:Aプラント5の)とを比較し、その比較結果を出力する、所要時間比較部113を備える。図1の場合、当該点検管理サーバ200は、各発電プラント5、6で実際の点検作業に携行された各情報端末100それぞれから、ネットワーク140を介したアップロードにより点検結果を取得するものとする。この点検結果は結果データベース126に格納され、点検管理サーバ200は、プラントは異なるが類似の点検箇所についての上記の所要時間の比較を実行する。
また、前記点検管理サーバ200は、前記順路データベース125に対し、点検箇所30の追加がなされた場合、所定期間内に前記点検箇所30に関する前記格納データの取得事象が生じたか否かを判定し、当該判定結果を点検箇所追加処理の未済情報として出力する、追加処理確認部117を備えることとすれば好適である。
また、前記点検管理サーバ200は前記情報端末100と同様に、プラントに複数存在する点検箇所30の配置場所を示す図面データにおける、点検箇所30の部品交換等に伴う変更箇所が生じた場合、プラントにおいて複数存在する点検箇所30と対応する各媒体10の格納情報との関連づけ情報を格納した媒体情報データベース127にて、前記変更箇所に対応する点検箇所30に関連づけされていた格納情報を、新たに設置される媒体10の格納情報へ更新処理すると共に、前記変更箇所たる点検箇所30の媒体10について読取り動作により取得された格納データを、前記更新処理を行った媒体情報データベース127における該当点検箇所30の格納情報と照合し、図面データの変更に即した点検箇所30での変更が実行されているか否かを検証する、図面リンク処理部118を備えることとすれば好適である。
また、前記媒体10が無線ICタグ、1次元コード、および2次元コードの少なくともいずれかである場合、前記格納データ取得部110は、前記無線ICタグ、1次元コード、および2次元コードの少なくともいずれかが設置された点検箇所30に対し読取り動作を行ったリーダー150より、当該読取り動作によって得られた前記媒体10の格納データを取得することとすれば好適である。
なお、前記媒体10は、点検箇所30に1つだけ設置されている場合のみならず、例えば、無線ICタグとバーコードとが両方(他種類あってもよい)とも設置されている状況を想定することができる。媒体10をこうして複数設置することとすれば、例えば1種類の媒体10に問題が生じても、他の種類の媒体10が有効であれば、前記リーダー150による読取り動作が可能となり、本発明のプラント点検方法が実施可能となる。
なお、これまで示した 情報端末100および点検管理サーバ200における各機能部110〜118は、ハードウェアとして実現してもよいし、メモリやHDD(Hard Disk Drive)などの適宜な記憶装置に格納したプログラムとして実現するとしてもよい。この場合、前記CPU104、204らがプログラム実行に合わせて記憶装置より該当プログラムをメモリ103、203らに読み出して、これを実行することとなる。
また、前記ネットワーク140に関しては、インターネット、LANの他、ATM回線や専用回線、WAN(Wide Area Network)、電灯線ネットワーク、無線ネットワーク、公衆回線網、携帯電話網、シリアル・インターフェース通信線など様々なネットワークを採用することも出来る。また、VPN(Virtual Private Network)など仮想専用ネットワーク技術を用いれば、インターネットを採用した際にセキュリティ性を高めた通信が確立され好適である。なお、前記シリアル・インターフェイスは、単一の信号線を用いて1ビットずつ順次データを送るシリアル伝送で、外部機器と接続するためのインターフェースを指し、通信方式としてはRS−232C、RS−422、IrDA、USB、IEEE1394、ファイバ・チャネルなどが想定できる。
−−−データベース構造−−−
次に、本実施形態におけるプラント点検システム1が利用するデータベースの構造について説明する。図2は、本実施形態における、(a)順路データベース、(b)結果データベース、(c)媒体情報データベース、の各データ構造例を示す図である。
前記順路データベース125は、プラント5において複数存在する点検箇所30の点検順路情報を格納するデータベースであり、例えばプラント名をキーとして、点検箇所順に点検箇所IDの情報を関連づけたレコードの集合体となっている。
また、前記結果データベース126は、点検箇所30に対する点検結果を格納するデータベースであり、例えばプラント名およびその点検箇所をキーとして、点検日と点検開始・終了時刻、並びに点検結果(例:配管肉厚など)などといった情報を関連づけたレコードの集合体となっている。
また、前記媒体情報データベース127は、プラント5において複数存在する点検箇所30と対応する各媒体10の格納情報との関連づけ情報を格納するデータベースであり、例えばプラント名をキーとして、点検箇所ID、無線ICタグのタグNo.などといった情報を関連づけたレコードの集合体となっている。
−−−点検結果の取得処理−−−
以下、本実施形態におけるプラント点検方法の実際手順について、図に基づき説明する。なお、以下で説明するプラント点検方法に対応する各種動作は、前記プラント点検システム1を構成する情報端末100および点検管理サーバ200が、各メモリ103、203にそれぞれ読み出して実行する各プログラム102、202によって実現される。そして、これらのプログラム102、202は、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。なお、本実施形態のプラント点検方法における点検対象は、発電所や各種工場といったものが想定できるが、一例として、発電プラントを点検対象のプラントとして以下説明を行う。また、複数のプラントが点検対象である場合、各プラントは類似の構成を備えて、点検箇所の部品やその配置が同様であるものとする。
図3は、本実施形態のプラント点検方法の実施手順例1を示すフロー図である。このフローにおいては、2つの発電プラントそれぞれに対して、“情報端末A”と“情報端末B”の各情報端末100がプラント点検を実行するものとする。また、各プラントの点検箇所やその点検順路の情報については、前記点検管理サーバ200の順路データベース125や媒体情報データベース127に格納されている。そのため、前記各情報端末は点検開始前に発電プラント事務所にある各LAN141、142を経由して点検管理サーバ200にアクセスし、当該点検管理サーバ200より、点検対象となるプラントについて前記点検箇所や点検順路といった点検情報を取得することとなる。
この場合、前記情報端末100は、まず、点検開始に先立って、点検員による前記点検情報選択の指示を入力インターフェイスより受け付けて、これを点検管理サーバ200に対して送信する(ステップ301、321)。点検管理サーバ200ではこの指示を受信し、自身で備える順路データベース125や媒体情報データベース127らにおいて、該当日の点検箇所及び順路の情報を抽出する(ステップ331)。ここで抽出した点検情報は、各情報端末100に返信される(ステップ332)。
情報端末100では、前記点検情報を受信して、メモリ103に格納しておく(ステップ302、322)。各情報端末100は、前記ステップ302、322で受信した点検箇所や点検順路の情報を含む点検情報を、ディスプレイなどの出力インターフェイスにおいて表示する。なお、発電プラント5の点検順路は、点検箇所の順で言えば、例えば“点検箇所30→31→32”と、点検管理サーバ200の順路データベース125にて設定されている。同様に、発電プラント6の点検順路は、点検箇所の順で言えば、例えば“点検箇所33→34→35”と、点検管理サーバ200の順路データベース125にて設定されている。
従って、発電プラント5を担当した点検員は、前記出力インターフェイスにて表示されている点検順路の初めの点検箇所30に向かうこととなる。同様に、発電プラント6を担当した点検員は、前記出力インターフェイスにて表示されている点検順路の初めの点検箇所33に向かうこととなる。
各点検個所30、33に前記各点検員の所持する各情報端末A、Bが到着すると、各配管20、23に取り付けられた各無線ICタグ10、13と、各情報端末A、Bの各無線ICタグリーダ150とが通信を行う(ステップ304、324)。この時、各情報端末A、Bは、前記無線ICタグリーダ150より前記無線ICタグ10、13の格納情報(タグNo.)を取得する。そして、このタグNo.と、前記点検管理サーバ200より取得済みの点検順路の情報に含まれる点検箇所に対応するタグNo.とを照合する。この照合作業を行うことで、点検員が最初の点検箇所に到着し、実際に作業を開始しようとしている状況を情報端末A、Bが確認できるわけである。
情報端末A、Bは、前記無線ICタグ10、13の格納データの取得事象をもって、点検作業開始の契機と認識し、その点検開始時刻をメモリ103に格納する(ステップ305、325)。また、実際に前記配管20らの肉厚測定処理を担う点検作業用アプリケーション150の起動を開始することとなる(ステップ306、326)。なお、前記照合作業の結果、前記リーダー150より取得した格納データと、該当点検箇所30に対して前記媒体情報データベース127において予め指定された格納情報とが一致しない場合、当該不一致の情報ないし該当点検箇所30における部品交換漏れの情報を出力インターフェイスに表示するものとすれば好適である。したがってこの場合、前記照合作業の結果、前記格納データと格納情報とが一致する場合にだけ、前記点検作業用のアプリケーション130の起動を開始することとする。
各情報端末A、Bにおける前記点検作業用アプリケーション150は、配管肉厚測定装置300を制御して、実際の測定を開始する。各点検箇所30、33での測定結果は、前記配管肉厚測定装置300より、各情報端末A、Bに自動転送される。なお、配管肉厚測定装置300を前記点検作業用アプリケーション150が自動制御して、点検作業を行う場合のみならず、前記点検作業用アプリケーション150が、点検結果の入力インターフェイスを点検作業開始の契機に出力処理し、点検員による点検結果入力を受け付けるとしてもよい。
前記点検作業用アプリケーション150は、前記配管肉厚測定装置300による測定処理が完了したことを検知して、当該測定処理にて得られた測定値、つまり点検結果をロックする(ステップ307、327)。或いは、入力インターフェイスにおける前記点検員による測定完了ボタンの押下を検知して、点検結果のロック(変更不可の処理)を行うとしてもよい。具体的には、例えば点検結果のデータの属性を“変更不可”で“読取りのみ”とする処理を情報端末A、Bが行う。また、情報端末A、Bは、前記配管肉厚測定装置300における測定完了時刻をメモリ103に格納する。
一つの点検箇所についての点検が終了すると、各情報端末A、Bは、前記点検結果取得の事象をもって、前記順路データベース125の点検順路情報に基づく、次の点検箇所への順路表示をメモリ103より抽出し、これを出力する。以後、点検員は情報端末100が指示する前記点検順路に沿って、次の点検箇所を順次巡回することとなる。
また、今回の点検順路に含まれ、点検対象となっている全ての点検箇所に対する点検作業が完了したか否か、各情報端末A、Bは、前記メモリ103における点検結果取得済みの点検箇所をチェックすることで判断する(ステップ308、328)。この判断において、点検が完了していないとされた場合(ステップ308、328:NO)、ステップ303に処理を戻し、次の点検箇所の順路を出力インターフェイスに表示する。一方、前記の判断において、点検が完了しているとされた場合(ステップ308、328:YES)、各情報端末A、Bのメモリ103に蓄えられた該当日の点検結果のデータを、点検管理サーバ200に送信し(ステップ309、329)、処理を終了する。
他方、前記点検管理サーバ200は、前記点検結果のデータを各情報端末A、Bより受信し(ステップ333)、これを結果データベース126に格納する(ステップ334)。点検管理サーバ200は、前記結果データベース126に格納した点検結果について、例えば、配管肉厚(点検結果)が基準値以下であれば(ステップ335:YES)、緊急連絡の旨を示す画面を出力インターフェイスに表示し(ステップ337)、処理を終了する。なお、緊急連絡の旨を示す画面を出力インターフェイスに表示し終了する処理は、ステップ307、327の後にあってもよい。他方、前記配管肉厚が基準値より大きい場合(ステップ335:NO)、例えば、設備保全ガイドラインを作成してこれを出力し(ステップ336)、処理を終了する。この設備保全ガイドラインは、前記サーバ200が、例えば前記点検結果に基づく部品交換の緊急性等に応じて、各プラントにおける(或いはプラント間における)、点検箇所や点検順序等を提案することが想定できる。
図4は、本実施形態における、点検管理サーバ200に集められた点検結果のデータ例、つまり、結果データベース126を示す図である。この図では、点検対象となる発電プラントがプラントA〜Cの3プラントある場合を想定している。また、それぞれの発電プラント間で、類似の点検箇所を持っていることを想定する。本実施例では、3つの発電プラントの同部品を同じ基準で評価することで、プラント間に跨った順位付けを行うこととした。そのため、この結果データベース126は、データ項目400に対応付けて、各プラントにおける、配管肉厚、点検日、点検開始・終了時刻、点検員(作業者)、部品交換時期といった点検結果の情報410〜430をそれぞれ含むものとする。
また、本事例の場合、配管における部品交換基準データ440を、肉厚4.9mm以下の場合は至急交換、肉厚5mm〜7.9mmの場合を6ヶ月以内に交換、肉厚8mm〜9.9mmを12ヶ月以内の交換、肉厚10mm以上は来年以降の再検査、として示している。
−−−点検順路の評価・適正化−−−
図5は、本実施形態における、点検箇所及び点検順路の評価と適正化の手順例を示す図である。前記点検管理サーバ200は、類似のプラント間で、同様の点検箇所を含む点検順路にかかる点検作業時間を比較し、点検順路の適正化指針を出力することができる。この場合、前記点検管理サーバ200は、点検作業開始の時刻と、点検完了時刻(点検結果取得の時刻)とを計時して、点検所要時間を算定するものとする。この点検所要時間は、前記結果データベース126における所要時間欄に格納されるものとする(図中:カラム700参照)。点検管理サーバ200は、各プラント間における類似の点検箇所に関する所要時間データを比較し、その比較結果を出力する。この場合、プラントBの作業効率はプラントAに比べて悪いことが分かる。そこで、点検管理サーバ200は、プラントBの事務所システムに対してプラントAと同様な点検順路をとるよう、改善指摘を出力することが出来る。
ところで、国の方針により全プラントに対して“D”という点検箇所を追加するべき方針が出たとする。この場合、点検管理サーバ200は、プラントAに対しては点検箇所1Dを1Cと1Eの間に追加し、一方、プラントBに対しては、2Cと2Bの順序を入れ替え、2Cと2Eの間に2Dを追加するとして、点検順路を再構築し、点検ガイドラインを決定する(図中:カラム710、720参照)。
また、点検管理サーバ200は、前記点検ガイドラインを受けて、自身のシステム更新を実行した日付と、追加点検箇所に無線ICタグが設置された改善日とを取得し、これを前記結果データベース126に追記する(図中:カラム730参照)。
このように、プラントにおいて複数存在する点検箇所の点検順路情報を格納した、順路データベース125に対し、点検箇所の追加がなされた場合、点検管理サーバ200は、所定期間内に前記点検箇所“D”に関する無線ICタグリーダ150による読取り動作(格納データの取得事象)が生じたか否かを判定し、当該判定結果を点検箇所追加処理の未済情報として出力することもできる(図中:カラム740参照)。
点検順路の改善指摘に沿って点検作業が行われた場合は、例えば、図中に示す「2004年度の点検評価結果」のごとく、点検作業に要する時間が低減され、点検効率が改善されていることがわかる(図中:カラム750)。
−−−図面リンク処理−−−
点検対象のプラントは、点検箇所となる配管等の配置を図面データとして備えていることが一般的である。本実施形態においては、この図面データと点検箇所とのリンクを確かなものとし、点検作業の効率化、確実化に活用する技術を説明する。
図6は、本実施形態における、図面リンク処理例を示す図である。図6のカラム800で示すように、あるプラントの点検箇所の配置を示した図面データの番号を“ABC−123”とし、そのリビジョン番号が“001”となっていたとする。この図面データに対応する点検箇所は、点検箇所IDで言えば、“1A−1”〜“1A−3”であり、各点検箇所には“A10001”〜“A30001”のタグNo.を備えた媒体10つまり無線ICタグが設置されているものとする。
ここで、点検箇所ID“1A−1”について、設計変更に伴う部品交換要請があったとする(810)。この場合、点検管理サーバ200では、図面データにおいて該当点検箇所に関する部位を更新し、リビジョン番号をアップする(820)。また点検管理サーバ200は、前記媒体情報データベース127にて、前記設計変更がされた箇所(変更箇所)に対応する点検箇所30に関連づけされていた格納情報を、新たに設置される無線ICタグ(媒体)の格納情報へ更新処理する(830)。
他方、プラントの実際の現場では、前記部品交換要請があった点検箇所“1A−1”において、部品と無線ICタグの交換が実行されるものとする(840)。この時、前記点検箇所“1A−1”には、タグNo.が“A10002”なる無線ICタグが設置されたとする。
この後、情報端末100は、部品交換作業が行われたはずの前記点検箇所“1A−1”について更新された媒体情報“A10002”を、点検管理サーバ200からダウンロードし、現場での点検を開始する(850)。ここで、当該情報端末100の開始指示部111は、点検箇所ID“1A−1”に設置されている媒体の格納情報が“A10002”になっていることを確認する処理を実行する。
具体的な処理例としては、例えば前記リーダー150より取得した格納データと、該当点検箇所“1A−1”に対して前記媒体情報データベース127において予め指定された格納情報とを照合する。この照合処理により両者が一致して初めて、前記情報端末100は、前記点検作業用アプリケーション130を立ち上げる。これにより、部品交換作業が実際に行われたことの検証がその場で可能となる。なお、前記照合処理にて格納データと格納情報とが一致しない場合、当該不一致の情報ないし該当点検箇所における部品交換漏れの情報を出力インターフェイスに表示し、部品交換がまだ完了していないことを点検担当者に速やかに明示する。
なお、前記点検管理サーバ200が、前記変更箇所たる点検箇所30の媒体10について読取り動作により取得された格納データを、前記更新処理を行った媒体情報データベース127における該当点検箇所30の格納情報と照合し、図面データの変更に即した点検箇所30での変更が実行されているか否かを検証することもできる。
−−−他の実施形態−−−
なお、上記実施例においては、コンピュータ読取り可能な媒体として無線ICタグをあげたが、無線ICタグ、1次元コード、および2次元コードの少なくともいずれかを採用する状況も想定できる。例えば、無線ICタグの他に、この無線ICタグの格納情報と同様の情報を記録したバーコードを、点検箇所に設置するとすれば、無線ICタグとバーコードのいずれかが汚損、破損などしていた場合にも対応可能となる。このように複数の媒体が点検箇所に設置されている場合、情報端末は、前記無線ICタグ、1次元コード、および2次元コードの少なくともいずれかが設置された点検箇所に対し読取り動作を行ったリーダーより、当該読取り動作によって得られた前記媒体の格納データを取得することとなる。
なお、前記点検管理サーバ200で行うものとして示した処理は、情報端末100において実行するものとしてもよい。
本発明によれば、各種設備の点検作業において、点検漏れや点検データ改ざんを防止し、点検作業の効率化を可能とする。
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
本実施形態におけるプラント点検システムを含むネットワーク構成図である。 本実施形態における、(a)順路データベース、(b)結果データベース、(c)媒体情報データベースの各データ構造例を示す図である。 本実施形態のプラント点検方法の実施手順例1を示すフロー図である。 本実施形態における、点検管理サーバに集められた点検結果のデータ例を示す図である。 本実施形態における、6ヶ月以内の部品交換対象プラントの一覧画面例を示す図である。 本実施形態における、図面リンク処理例を示す図である。
符号の説明
1 プラント点検システム
5 プラントA
6 プラントB
10〜15 コンピュータ読取り可能な媒体、媒体
20〜25 配管
30〜35 点検箇所
100 (プラント点検システムを構成する)情報端末
101、201 プログラムデータベース
102、202 プログラム
103、203 メモリ
104、204 CPU
105、205 入出力インターフェイス
106、206 通信手段
107、207 I/O部
110 格納データ取得部
111 開始指示部
112 所要時間算定部
113 所要時間比較部
114 点検結果ロック部
115 順路出力部
117 追加処理確認部
118 図面リンク処理部
125 順路データベース
126 結果データベース
127 媒体情報データベース
130 点検作業用アプリケーション
140 ネットワーク
150 リーダー
200 点検管理サーバ

Claims (9)

  1. プラントに複数存在する点検箇所の配置場所を示す図面データと当該図面データのリビジョン番号を格納した図面情報データベースと、プラントにおいて複数存在する点検箇所に関する情報と各媒体の格納情報とを関連づけて格納した媒体情報データベースとを備えて、点検箇所にコンピュータ読取り可能な媒体が設置されたプラントの点検を行うコンピュータが、
    前記コンピュータ読取り可能な媒体に対する読取り動作を行ったリーダーより、当該読取り動作によって得られた前記媒体の格納データを取得し、
    前記格納データの取得事象をもって点検作業開始の契機と認識したならば、点検箇所に関する所定の測定を行う装置を制御して当該装置での測定を開始し前記測定の完了をもって点検結果たる測定値のデータ属性を変更不可とする処理を行う点検作業用のアプリケーションの起動を開始するプラント点検方法であって、
    前記点検箇所の部品に変更が生じた場合に、当該変更箇所を含む図面データについて当該変更を反映させ、当該変更が反映された新たな図面データに新たなリビジョン番号を付与して図面情報データベースを更新し、前記変更箇所に新たに設置される媒体の格納情報を前記媒体情報データベースに格納し媒体情報データベースの格納情報を更新処理し、
    前記変更箇所たる点検箇所の媒体について読取り動作により取得された格納データを、前記更新処理を行った媒体情報データベースにおける該当点検箇所の格納情報と照合し、点検箇所の媒体より取得された格納データと、前記更新処理を行った媒体情報データベースにおける該当点検箇所の格納情報とが一致する場合、図面データの変更に即した点検箇所での変更が実行されていると判定し、
    前記変更箇所に関する前記格納データの取得事象及び前記判定をもって前記点検作業用のアプリケーションの起動を開始する、
    ことを特徴とするプラント点検方法。
  2. 前記コンピュータが、
    前記点検作業開始の契機の時刻と、マンマシンインターフェースである入力インターフェイスからの点検結果取得の時刻とを計時して、点検所要時間を算定し、
    他プラントにおける類似の点検箇所に関する所要時間データと、前記算定した点検所要時間とを比較し、その比較結果を出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のプラント点検方法。
  3. 前記コンピュータが、前記入力インターフェイスからの点検結果取得の事象をもって、取得した点検結果のデータ書換を不可とする、ことを特徴とする請求項1に記載のプラント点検方法。
  4. 前記コンピュータが、
    プラントにおいて複数存在する点検箇所の点検順路情報を格納した、順路データベースを備えて、
    前記入力インターフェイスからの点検結果取得の事象をもって、前記順路データベースの点検順路情報における、次の点検箇所への順路表示を抽出しこれを出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のプラント点検方法。
  5. 前記コンピュータが、プラントにおいて複数存在する点検箇所の点検順路情報を格納した、順路データベースに対し、点検箇所の追加がなされた場合、所定期間内に前記点検箇所に関する前記格納データの取得事象が生じたか否かを判定し、当該判定結果を点検箇所追加処理の未済情報として出力する、ことを特徴とする請求項1に記載のプラント点検方法。
  6. 前記コンピュータが、
    前記リーダーより取得した格納データと、該当点検箇所に対して前記媒体情報データベースにおいて予め指定された格納情報とを照合して、照合結果が一致しない場合、当該不一致の情報ないし該当点検箇所における部品交換漏れの情報を、マンマシンインターフェースである出力インターフェイスに表示し、照合結果が一致する場合にだけ点検作業開始の契機と認識して点検作業用のアプリケーションの起動を開始することを特徴とする請求項1に記載のプラント点検方法
  7. 前記媒体が無線ICタグ、1次元コード、および2次元コードの少なくともいずれかであり、
    前記コンピュータが、前記無線ICタグ、1次元コード、および2次元コードの少なくともいずれかが設置された点検箇所に対し読取り動作を行ったリーダーより、当該読取り動作によって得られた前記媒体の格納データを取得することを特徴とする請求項1に記載のプラント点検方法。
  8. 点検箇所にコンピュータ読取り可能な媒体が設置されたプラントの点検を行うべく、プラントに複数存在する点検箇所の配置場所を示す図面データと当該図面データのリビジョン番号を格納した図面情報データベースと、プラントにおいて複数存在する点検箇所に関する情報と各媒体の格納情報とを関連づけて格納した媒体情報データベースと、前記コンピュータ読取り可能な媒体に対する読取り動作を行ったリーダーより、当該読取り動作によって得られた前記媒体の格納データを取得する手段と、前記格納データの取得事象をもって点検作業開始の契機と認識したならば、点検箇所に関する所定の測定を行う装置を制御して当該装置での測定を開始し前記測定の完了をもって点検結果たる測定値のデータ属性を変更不可とする処理を行う点検作業用のアプリケーションの起動を開始する手段を備えたコンピュータシステムであり、
    前記点検箇所の部品に変更が生じた場合に、当該変更箇所を含む図面データについて当該変更を反映させ、当該変更が反映された新たな図面データに新たなリビジョン番号を付与して図面情報データベースを更新し、前記変更箇所に新たに設置される媒体の格納情報を前記媒体情報データベースに格納し媒体情報データベースの格納情報を更新処理する手段と、
    前記変更箇所たる点検箇所の媒体について読取り動作により取得された格納データを、前記更新処理を行った媒体情報データベースにおける該当点検箇所の格納情報と照合し、点検箇所の媒体より取得された格納データと、前記更新処理を行った媒体情報データベースにおける該当点検箇所の格納情報とが一致する場合、図面データの変更に即した点検箇所での変更が実行されていると判定し、前記変更箇所に関する前記格納データの取得事象及び前記判定をもって前記点検作業用のアプリケーションの起動を開始する手段と、
    を備えることを特徴とするプラント点検システム。
  9. 点検箇所にコンピュータ読取り可能な媒体が設置されたプラントの点検を行うべく、プラントに複数存在する点検箇所の配置場所を示す図面データと当該図面データのリビジョン番号を格納した図面情報データベースと、プラントにおいて複数存在する点検箇所に関する情報と各媒体の格納情報とを関連づけて格納した媒体情報データベースと、前記コンピュータ読取り可能な媒体に対する読取り動作を行ったリーダーより、当該読取り動作によって得られた前記媒体の格納データを取得する手段と、前記格納データの取得事象をもって点検作業開始の契機と認識したならば、点検箇所に関する所定の測定を行う装置を制御して当該装置での測定を開始し前記測定の完了をもって点検結果たる測定値のデータ属性を変更不可とする処理を行う点検作業用のアプリケーションの起動を開始する手段を備えたコンピュータシステムに、
    前記点検箇所の部品に変更が生じた場合に、当該変更箇所を含む図面データについて当該変更を反映させ、当該変更が反映された新たな図面データに新たなリビジョン番号を付与して図面情報データベースを更新し、前記変更箇所に新たに設置される媒体の格納情報を前記媒体情報データベースに格納し媒体情報データベースの格納情報を更新処理するステップと、
    前記変更箇所たる点検箇所の媒体について読取り動作により取得された格納データを、前記更新処理を行った媒体情報データベースにおける該当点検箇所の格納情報と照合し、点検箇所の媒体より取得された格納データと、前記更新処理を行った媒体情報データベースにおける該当点検箇所の格納情報とが一致する場合、図面データの変更に即した点検箇所での変更が実行されていると判定し、前記変更箇所に関する前記格納データの取得事象及び前記判定をもって前記点検作業用のアプリケーションの起動を開始するステップと、
    を実行させることを特徴とするプラント点検プログラム。
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