JP4663375B2 - プラント点検システム、プラント点検方法、およびプラント点検プログラム - Google Patents
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Description
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は本実施形態におけるプラント点検システム1を含むネットワーク構成図である。本実施形態においては、一例として、点検担当者等が点検時に携行する情報端末100(例:ノート型コンピュータ、ペンコンピュータ、PDA、PHSなどの移動体通信装置など)と、プラント点検に必要な各種情報を統合管理する点検管理サーバ200とが協働するシステム自体を、プラント点検システム1と想定する。従って、プラント点検システム1として備えるべき機能部を、情報端末100と点検管理サーバ200とで、それぞれ分担保持していることが想定できる。或いは、プラント点検システム1として備えるべき機能部の全てを、情報端末100と点検管理サーバ200のそれぞれが同様に備えているとしてもよい。
次に、本実施形態におけるプラント点検システム1が利用するデータベースの構造について説明する。図2は、本実施形態における、(a)順路データベース、(b)結果データベース、(c)媒体情報データベース、の各データ構造例を示す図である。
また、前記結果データベース126は、点検箇所30に対する点検結果を格納するデータベースであり、例えばプラント名およびその点検箇所をキーとして、点検日と点検開始・終了時刻、並びに点検結果(例:配管肉厚など)などといった情報を関連づけたレコードの集合体となっている。
また、前記媒体情報データベース127は、プラント5において複数存在する点検箇所30と対応する各媒体10の格納情報との関連づけ情報を格納するデータベースであり、例えばプラント名をキーとして、点検箇所ID、無線ICタグのタグNo.などといった情報を関連づけたレコードの集合体となっている。
以下、本実施形態におけるプラント点検方法の実際手順について、図に基づき説明する。なお、以下で説明するプラント点検方法に対応する各種動作は、前記プラント点検システム1を構成する情報端末100および点検管理サーバ200が、各メモリ103、203にそれぞれ読み出して実行する各プログラム102、202によって実現される。そして、これらのプログラム102、202は、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。なお、本実施形態のプラント点検方法における点検対象は、発電所や各種工場といったものが想定できるが、一例として、発電プラントを点検対象のプラントとして以下説明を行う。また、複数のプラントが点検対象である場合、各プラントは類似の構成を備えて、点検箇所の部品やその配置が同様であるものとする。
図5は、本実施形態における、点検箇所及び点検順路の評価と適正化の手順例を示す図である。前記点検管理サーバ200は、類似のプラント間で、同様の点検箇所を含む点検順路にかかる点検作業時間を比較し、点検順路の適正化指針を出力することができる。この場合、前記点検管理サーバ200は、点検作業開始の時刻と、点検完了時刻(点検結果取得の時刻)とを計時して、点検所要時間を算定するものとする。この点検所要時間は、前記結果データベース126における所要時間欄に格納されるものとする(図中:カラム700参照)。点検管理サーバ200は、各プラント間における類似の点検箇所に関する所要時間データを比較し、その比較結果を出力する。この場合、プラントBの作業効率はプラントAに比べて悪いことが分かる。そこで、点検管理サーバ200は、プラントBの事務所システムに対してプラントAと同様な点検順路をとるよう、改善指摘を出力することが出来る。
点検対象のプラントは、点検箇所となる配管等の配置を図面データとして備えていることが一般的である。本実施形態においては、この図面データと点検箇所とのリンクを確かなものとし、点検作業の効率化、確実化に活用する技術を説明する。
なお、上記実施例においては、コンピュータ読取り可能な媒体として無線ICタグをあげたが、無線ICタグ、1次元コード、および2次元コードの少なくともいずれかを採用する状況も想定できる。例えば、無線ICタグの他に、この無線ICタグの格納情報と同様の情報を記録したバーコードを、点検箇所に設置するとすれば、無線ICタグとバーコードのいずれかが汚損、破損などしていた場合にも対応可能となる。このように複数の媒体が点検箇所に設置されている場合、情報端末は、前記無線ICタグ、1次元コード、および2次元コードの少なくともいずれかが設置された点検箇所に対し読取り動作を行ったリーダーより、当該読取り動作によって得られた前記媒体の格納データを取得することとなる。
5 プラントA
6 プラントB
10〜15 コンピュータ読取り可能な媒体、媒体
20〜25 配管
30〜35 点検箇所
100 (プラント点検システムを構成する)情報端末
101、201 プログラムデータベース
102、202 プログラム
103、203 メモリ
104、204 CPU
105、205 入出力インターフェイス
106、206 通信手段
107、207 I/O部
110 格納データ取得部
111 開始指示部
112 所要時間算定部
113 所要時間比較部
114 点検結果ロック部
115 順路出力部
117 追加処理確認部
118 図面リンク処理部
125 順路データベース
126 結果データベース
127 媒体情報データベース
130 点検作業用アプリケーション
140 ネットワーク
150 リーダー
200 点検管理サーバ
Claims (9)
- プラントに複数存在する点検箇所の配置場所を示す図面データと当該図面データのリビジョン番号を格納した図面情報データベースと、プラントにおいて複数存在する点検箇所に関する情報と各媒体の格納情報とを関連づけて格納した媒体情報データベースとを備えて、点検箇所にコンピュータ読取り可能な媒体が設置されたプラントの点検を行うコンピュータが、
前記コンピュータ読取り可能な媒体に対する読取り動作を行ったリーダーより、当該読取り動作によって得られた前記媒体の格納データを取得し、
前記格納データの取得事象をもって点検作業開始の契機と認識したならば、点検箇所に関する所定の測定を行う装置を制御して当該装置での測定を開始し前記測定の完了をもって点検結果たる測定値のデータ属性を変更不可とする処理を行う点検作業用のアプリケーションの起動を開始するプラント点検方法であって、
前記点検箇所の部品に変更が生じた場合に、当該変更箇所を含む図面データについて当該変更を反映させ、当該変更が反映された新たな図面データに新たなリビジョン番号を付与して図面情報データベースを更新し、前記変更箇所に新たに設置される媒体の格納情報を前記媒体情報データベースに格納し媒体情報データベースの格納情報を更新処理し、
前記変更箇所たる点検箇所の媒体について読取り動作により取得された格納データを、前記更新処理を行った媒体情報データベースにおける該当点検箇所の格納情報と照合し、点検箇所の媒体より取得された格納データと、前記更新処理を行った媒体情報データベースにおける該当点検箇所の格納情報とが一致する場合、図面データの変更に即した点検箇所での変更が実行されていると判定し、
前記変更箇所に関する前記格納データの取得事象及び前記判定をもって前記点検作業用のアプリケーションの起動を開始する、
ことを特徴とするプラント点検方法。 - 前記コンピュータが、
前記点検作業開始の契機の時刻と、マンマシンインターフェースである入力インターフェイスからの点検結果取得の時刻とを計時して、点検所要時間を算定し、
他プラントにおける類似の点検箇所に関する所要時間データと、前記算定した点検所要時間とを比較し、その比較結果を出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載のプラント点検方法。 - 前記コンピュータが、前記入力インターフェイスからの点検結果取得の事象をもって、取得した点検結果のデータ書換を不可とする、ことを特徴とする請求項1に記載のプラント点検方法。
- 前記コンピュータが、
プラントにおいて複数存在する点検箇所の点検順路情報を格納した、順路データベースを備えて、
前記入力インターフェイスからの点検結果取得の事象をもって、前記順路データベースの点検順路情報における、次の点検箇所への順路表示を抽出しこれを出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載のプラント点検方法。 - 前記コンピュータが、プラントにおいて複数存在する点検箇所の点検順路情報を格納した、順路データベースに対し、点検箇所の追加がなされた場合、所定期間内に前記点検箇所に関する前記格納データの取得事象が生じたか否かを判定し、当該判定結果を点検箇所追加処理の未済情報として出力する、ことを特徴とする請求項1に記載のプラント点検方法。
- 前記コンピュータが、
前記リーダーより取得した格納データと、該当点検箇所に対して前記媒体情報データベースにおいて予め指定された格納情報とを照合して、照合結果が一致しない場合、当該不一致の情報ないし該当点検箇所における部品交換漏れの情報を、マンマシンインターフェースである出力インターフェイスに表示し、照合結果が一致する場合にだけ点検作業開始の契機と認識して点検作業用のアプリケーションの起動を開始することを特徴とする請求項1に記載のプラント点検方法。 - 前記媒体が無線ICタグ、1次元コード、および2次元コードの少なくともいずれかであり、
前記コンピュータが、前記無線ICタグ、1次元コード、および2次元コードの少なくともいずれかが設置された点検箇所に対し読取り動作を行ったリーダーより、当該読取り動作によって得られた前記媒体の格納データを取得することを特徴とする請求項1に記載のプラント点検方法。 - 点検箇所にコンピュータ読取り可能な媒体が設置されたプラントの点検を行うべく、プラントに複数存在する点検箇所の配置場所を示す図面データと当該図面データのリビジョン番号を格納した図面情報データベースと、プラントにおいて複数存在する点検箇所に関する情報と各媒体の格納情報とを関連づけて格納した媒体情報データベースと、前記コンピュータ読取り可能な媒体に対する読取り動作を行ったリーダーより、当該読取り動作によって得られた前記媒体の格納データを取得する手段と、前記格納データの取得事象をもって点検作業開始の契機と認識したならば、点検箇所に関する所定の測定を行う装置を制御して当該装置での測定を開始し前記測定の完了をもって点検結果たる測定値のデータ属性を変更不可とする処理を行う点検作業用のアプリケーションの起動を開始する手段を備えたコンピュータシステムであり、
前記点検箇所の部品に変更が生じた場合に、当該変更箇所を含む図面データについて当該変更を反映させ、当該変更が反映された新たな図面データに新たなリビジョン番号を付与して図面情報データベースを更新し、前記変更箇所に新たに設置される媒体の格納情報を前記媒体情報データベースに格納し媒体情報データベースの格納情報を更新処理する手段と、
前記変更箇所たる点検箇所の媒体について読取り動作により取得された格納データを、前記更新処理を行った媒体情報データベースにおける該当点検箇所の格納情報と照合し、点検箇所の媒体より取得された格納データと、前記更新処理を行った媒体情報データベースにおける該当点検箇所の格納情報とが一致する場合、図面データの変更に即した点検箇所での変更が実行されていると判定し、前記変更箇所に関する前記格納データの取得事象及び前記判定をもって前記点検作業用のアプリケーションの起動を開始する手段と、
を備えることを特徴とするプラント点検システム。 - 点検箇所にコンピュータ読取り可能な媒体が設置されたプラントの点検を行うべく、プラントに複数存在する点検箇所の配置場所を示す図面データと当該図面データのリビジョン番号を格納した図面情報データベースと、プラントにおいて複数存在する点検箇所に関する情報と各媒体の格納情報とを関連づけて格納した媒体情報データベースと、前記コンピュータ読取り可能な媒体に対する読取り動作を行ったリーダーより、当該読取り動作によって得られた前記媒体の格納データを取得する手段と、前記格納データの取得事象をもって点検作業開始の契機と認識したならば、点検箇所に関する所定の測定を行う装置を制御して当該装置での測定を開始し前記測定の完了をもって点検結果たる測定値のデータ属性を変更不可とする処理を行う点検作業用のアプリケーションの起動を開始する手段を備えたコンピュータシステムに、
前記点検箇所の部品に変更が生じた場合に、当該変更箇所を含む図面データについて当該変更を反映させ、当該変更が反映された新たな図面データに新たなリビジョン番号を付与して図面情報データベースを更新し、前記変更箇所に新たに設置される媒体の格納情報を前記媒体情報データベースに格納し媒体情報データベースの格納情報を更新処理するステップと、
前記変更箇所たる点検箇所の媒体について読取り動作により取得された格納データを、前記更新処理を行った媒体情報データベースにおける該当点検箇所の格納情報と照合し、点検箇所の媒体より取得された格納データと、前記更新処理を行った媒体情報データベースにおける該当点検箇所の格納情報とが一致する場合、図面データの変更に即した点検箇所での変更が実行されていると判定し、前記変更箇所に関する前記格納データの取得事象及び前記判定をもって前記点検作業用のアプリケーションの起動を開始するステップと、
を実行させることを特徴とするプラント点検プログラム。
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