JP7244107B2 - 診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スチームトラップの性能を診断する診断装置に関する。
蒸気配管系を備えたプラント等においては、熱交換又は放熱等によって配管系内に復水(ドレン)が生じることがある。この復水を配管系内に滞留させると運転効率が低下する原因となるため、一般には、配管系の適所にスチームトラップを設置し、このスチームトラップによって復水を配管系の外部に排出するようにしている。
経年劣化又は作動不良等によってスチームトラップのシール性能が損なわれると、蒸気配管系内の蒸気がスチームトラップを介して外部に漏出し、無駄な蒸気損失を招くこととなる。そのため、一年に一回等の定期的に、下記特許文献1等に開示のような計測診断装置を用いて、スチームトラップの温度及び振動を測定し、これらの測定値と、閾値等の必要情報とに基づいて、各スチームトラップの性能を診断する作業が行われる。
特開2018-84418号公報
スチームトラップは、対象とする蒸気及び復水の流量や弁の開閉方式等によって様々な機種に分類される。例えば、復水を連続的に排出するフロート型のスチームトラップがある。フロート型のスチームトラップは、球状のフロートによって弁の開閉を行う。このため、流入する蒸気量やフロートのサイズによっては、閉弁状態にあるフロートに揺れが生じ、蒸気を外部に漏出することがあり得る。
このように、スチームトラップの性能には機種に応じた特性があるにもかかわらず、従来は、例えばISO1784等で規定された閾値等の必要情報を診断装置の不揮発性メモリに書き込み、当該必要情報を複数のスチームトラップの性能の診断で共用していた。このため、精度の良い診断結果が得られない場合があった。また、不揮発性メモリに書き込まれた必要情報を更新するには、診断装置を分解し、専用治具を用いて必要情報を書き換える等の手間が必要であった。
本発明は、このような事情に鑑みて成されたものであり、手間をかけずに、複数のスチームトラップの各々の性能を精度良く診断できる診断装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る診断装置は、複数のスチームトラップの性能を診断する診断装置であって、外部記憶装置との間で情報を入出力するインターフェイス部と、前記インターフェイス部を介して前記外部記憶装置から前記複数のスチームトラップの性能の診断に必要な必要情報を取得する取得部と、前記複数のスチームトラップの各々の温度及び振動を測定する測定部と、前記取得部によって取得された前記必要情報と、前記測定部によって測定された前記複数のスチームトラップの各々の温度及び振動と、に基づいて、前記複数のスチームトラップの各々の性能を診断する診断部と、を備える。
この態様によれば、複数のスチームトラップの性能の診断に必要な必要情報が、外部記憶装置からインターフェイス部を介して取得される。そして、当該取得された必要情報と、測定部によって測定された複数のスチームトラップの各々の温度及び振動と、に基づいて、複数のスチームトラップの各々の性能が診断される。
このため、外部記憶装置に記憶されている必要情報が複数のスチームトラップの性能の診断に最適な情報に更新された場合に、診断装置を分解する等の手間をかけずに、外部記憶装置からインターフェイス部を介して当該更新された必要情報を取得できる。これにより、本態様は、当該取得した診断に最適な必要情報を用いて、複数のスチームトラップの各々の性能を精度良く診断できる。
上記態様において、前記必要情報は、前記複数のスチームトラップの機種について、各機種と当該各機種のスチームトラップの性能の診断に適した閾値とを対応付けた閾値情報を含み、前記診断部は、前記閾値情報において診断対象の対象スチームトラップの機種に対応付けられた前記閾値と、前記測定部によって測定された前記対象スチームトラップの温度及び振動と、に基づいて、前記対象スチームトラップの性能を診断する。
この態様によれば、外部記憶装置から取得した必要情報に含まれる閾値情報において、対象スチームトラップの機種に対応付けられた閾値と測定部によって測定された対象スチームトラップの温度及び温度とに基づいて、対象スチームトラップの性能が診断される。
このため、複数の機種のスチームトラップの性能を診断する必要が生じた場合であっても、各スチームトラップの機種に対応付けられた、当該機種のスチームトラップの性能の診断に適した閾値を用いて、当該複数の機種のスチームトラップの各々の性能を精度良く診断できる。
上記態様において、前記診断部は、診断対象の対象スチームトラップの性能の診断に必要な情報が前記必要情報に含まれていない場合、前記対象スチームトラップの性能の診断を行わず、前記測定部によって測定された前記対象スチームトラップの温度及び振動を示す測定データを、前記インターフェイス部を介して前記外部記憶装置に出力する。
例えば、最新機種のスチームトラップが設置された当初は、当該スチームトラップの性能の診断に必要な情報が定められていず、外部記憶装置に記憶されている必要情報に、当該スチームトラップの性能の診断に必要な情報が含まれていない虞がある。また、前回の診断から今回の診断までの間に、設置されているスチームトラップに変更があった場合、外部記憶装置に記憶されている必要情報に、変更されたスチームトラップに関する情報が含まれていない虞がある。
本態様によれば、上記のように、対象スチームトラップの性能の診断に必要な情報が必要情報に含まれていない場合には、当該対象スチームトラップの性能の診断が行われず、当該対象スチームトラップの温度及び振動を示す測定データが外部記憶装置に出力される。
このため、本態様は、当該対象スチームトラップの性能の診断に適さない情報を用いて、当該対象スチームトラップの性能が不適切に診断されることを回避できる。また、前記外部記憶装置にアクセス可能な情報処理装置において、当該対象スチームトラップの性能の診断に必要な情報を取得すれば、診断部と同様にして、当該取得した情報と前記外部記憶装置に出力された測定データが示す当該対象スチームトラップの温度及び振動とに基づいて、当該対象スチームトラップの性能を精度良く診断できる。
上記態様において、前記外部記憶装置は、前記インターフェイス部に着脱可能に接続されるフラッシュメモリである。
この態様によれば、複数のスチームトラップの性能の診断に最適な必要情報が記憶されているフラッシュメモリをインターフェイス部に装着することで、当該フラッシュメモリからインターフェイス部を介して取得された必要情報を用いて、複数のスチームトラップの各々の性能を精度良く診断できる。
上記態様において、前記インターフェイス部は、前記外部記憶装置と通信を行う通信回路であり、前記外部記憶装置は、前記必要情報を記憶するサーバ装置と通信可能であって、前記サーバ装置から前記必要情報を受信し、当該受信した前記必要情報を記憶する。
本態様によれば、サーバ装置に複数のスチームトラップの性能の診断に最適な前記必要情報が記憶された場合に、サーバ装置から外部記憶装置及び通信回路を介して取得された前記必要情報を用いて、複数のスチームトラップの各々の性能を精度良く診断できる。
このため、複数の作業者の各々に本態様の診断装置を割り当てた場合に、当該複数の作業者に割り当てた複数の診断装置は、サーバ装置に記憶されている必要情報を共用して、複数のスチームトラップの各々の性能を同様の精度で診断できる。
本発明によれば、手間をかけずに、複数のスチームトラップの各々の性能を精度良く診断できる診断装置を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る診断装置を備えたスチームトラップ管理システムの構成を示すブロック図である。 スチームトラップ管理システムにおける処理の流れを示すシーケンス図である。 位置情報設定部及び順序設定部の処理内容を示す図である。 管理台帳の一例を示す図である。 更新後の管理台帳の一例を示す図である。 スチームトラップの設置レイアウトの一例を示す図である。 スチームトラップの設置レイアウトを変更した後、更新された管理台帳の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。尚、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
<システムの構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る診断装置1を備えたスチームトラップ管理システム100の構成を示すブロック図である。スチームトラップ管理システム100は、診断装置1と、ノートパソコン又はタブレット端末等のデータ処理装置2(外部記憶装置)と、クラウドサーバ等のサーバ装置3とを備えている。
診断装置1とデータ処理装置2とは、Bluetooth(登録商標)等の任意の通信方式によって相互に無線通信が可能である。また、データ処理装置2とサーバ装置3とは、公衆回線網等の任意の通信ネットワーク4を介して、IP等の任意の通信方式によって相互に無線通信が可能である。
蒸気配管系を備えたプラント等においては、配管系内に生じた復水(ドレン)を配管系の外部に排出するために、配管系の適所に複数のスチームトラップ50(図3参照)が設置されている。スチームトラップ50は、1年に1回等の定期診断によって、その性能が診断される。定期診断の作業者は、診断装置1を携帯してプラント内を移動することにより、診断装置1によって各スチームトラップ50の性能を順に診断する。尚、スチームトラップ50の性能の診断は、定期診断に限らず、不定期な診断であっても良い。以下では、定期診断を例に取り説明する。
プラント内へのノートパソコン等の持ち込みが許可されている場合には、作業者は、診断装置1とともにデータ処理装置2を携帯して、各スチームトラップ50の性能を順に診断することもできる。この場合には、診断装置1は、データ処理装置2及び通信ネットワーク4を介してサーバ装置3に、各スチームトラップ50の性能の診断結果を示す診断結果情報I5(詳細は後述する)をリアルタイムで送信することができる。
一方、プラント内へのノートパソコン等の持ち込みが禁止されている場合には、作業者は、営業車又は現場事務所等の待機場所にデータ処理装置2を保管し、診断装置1のみを携帯して各スチームトラップ50の性能を順に診断する。この場合、各スチームトラップ50の診断結果情報I5は、診断装置1内に保存される。作業者が待機場所に戻った後、診断装置1は、データ処理装置2及び通信ネットワーク4を介してサーバ装置3に、診断装置1内に保存した複数のスチームトラップ50の診断結果情報I5を送信する。
診断装置1は、測定部12、操作部13、表示部14、記憶部15、通信部16(インターフェイス部)、IF部17(インターフェイス部)、及び制御部11を有している。
測定部12は、温度センサ21及び振動センサ22を含む。温度センサ21は、熱電対、増幅回路、及びAD変換回路等を用いて構成されている。作業者が診断装置1の探針(図略)を、測定対象のスチームトラップ50(以降、対象スチームトラップ50)に押し当てることにより、温度センサ21は、対象スチームトラップ50の温度を測定し、その測定結果を示す温度データを出力する。振動センサ22は、圧電素子、増幅回路、及びAD変換回路等を用いて構成されている。作業者が上記探針を対象スチームトラップ50に押し当てることにより、振動センサ22は、対象スチームトラップ50の振動を測定し、その測定結果を示す振動データを出力する。
操作部13は、作業者が各種の情報を入力するための操作スイッチ等によって構成されている。表示部14は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等を用いて構成されている。但し、タッチパネル式ディスプレイを使用することにより、操作部13と表示部14とを一体として構成してもよい。
記憶部15は、フラッシュメモリ等の書き換え可能な半導体メモリ等を用いて構成されている。
通信部16は、Bluetooth(登録商標)等の任意の通信方式に対応した通信回路を用いて構成され、データ処理装置2等の外部装置と通信を行う。
IF部17は、SDカード又はUSBメモリ等のフラッシュメモリ7(外部記憶装置)が着脱自在に接続される入出力端子等によって構成されている。IF部17は、自身にフラッシュメモリ7が接続された状態で、当該フラッシュメモリ7と制御部11との間で情報を入出力する。具体的には、IF部17は、制御部11による制御の下、フラッシュメモリ7に記憶されている情報を読み出し、当該読み出した情報を制御部11に入力する。また、IF部17は、制御部11による制御の下、制御部11から出力された情報を、フラッシュメモリ7に出力する(書き込む)。
制御部11は、CPU等を用いて構成されている。制御部11は、当該CPUが所定のプログラムを実行することによって実現される機能として、取得部32及び診断部31を有している。
取得部32は、IF部17を介してフラッシュメモリ7から、複数のスチームトラップ50の性能の診断に必要な管理台帳91(必要情報)を取得する。具体的には、取得部32は、IF部17を制御して、IF部17に接続されたフラッシュメモリ7に記憶されている管理台帳91を読み出させ、IF部17が制御部11に入力した当該管理台帳91を取得する。また、取得部32は、作業者が診断装置1とともにデータ処理装置2を携帯している場合、通信部16を介してデータ処理装置2から管理台帳91を取得する。管理台帳91の詳細については後述する。
診断部31は、取得部32によって取得された管理台帳91と、測定部12から入力された測定データ(温度データ及び振動データ)と、に基づいて、対象スチームトラップ50の性能を診断し、その診断の結果を示す診断データを出力する。診断部31による診断の詳細については後述する。
診断部31は、対象スチームトラップ50の診断データを含めて診断結果情報I5を作成し、その対象スチームトラップ50の絶対位置を示す絶対位置情報I1と対応付けて診断結果情報I5を記憶部15に記憶する。絶対位置情報I1及び診断結果情報I5の詳細については後述する。
データ処理装置2は、制御部41、通信部42、操作部43、表示部44、記憶部45、通信部46及びIF部47を有している。
通信部42は、Bluetooth(登録商標)等の任意の通信方式に対応した通信回路を用いて構成されており、診断装置1の通信部16と相互に通信可能である。
操作部43は、作業者が各種の情報を入力するためのキーボード又はマウス等によって構成されている。表示部44は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等を用いて構成されている。但し、タッチパネル式ディスプレイを使用することにより、操作部43と表示部44とを一体として構成してもよい。
記憶部45は、HDD、SSD、又はフラッシュメモリ等の書き換え可能な任意の記憶装置を用いて構成されている。
通信部46は、IP等の任意の通信方式に対応した通信回路を用いて構成されており、通信ネットワーク4を介して、サーバ装置3の通信部72と相互に通信可能である。
IF部47は、SDカード又はUSBメモリ等のフラッシュメモリ7が着脱自在に接続される入出力端子等によって構成されている。IF部47は、自身にフラッシュメモリ7が接続された状態で、当該フラッシュメモリ7と制御部41との間で情報を入出力する。
制御部41は、CPU等を用いて構成されている。制御部41は、当該CPUが所定のプログラムを実行することによって実現される機能として、管理台帳作成部51及び取得部52を有している。
取得部52は、通信部42が診断装置1から受信した情報を通信部42から取得し、当該取得した情報を記憶部45に記憶する。
管理台帳作成部51は、複数のスチームトラップ50を管理するための管理台帳91を作成する。管理台帳作成部51は、過去に管理台帳91が作成されていない新規のプラントに関しては、後述するエリアマップ情報に基づいて新規に管理台帳91を作成する。また、管理台帳作成部51は、過去に管理台帳91が作成されている既存のプラントに関しては、サーバ装置3によって管理されている既存の管理台帳91をサーバ装置3から取得し、最新のエリアマップ情報に基づいて当該管理台帳91を更新することによって、今回の定期診断用の管理台帳91を作成する。管理台帳作成部51は、その機能として位置情報設定部61及び順序設定部62を含む。位置情報設定部61及び順序設定部62の処理内容については後述する。
サーバ装置3は、制御部71、通信部72、及び記憶部73を有している。
通信部72は、IP等の任意の通信方式に対応した通信回路を用いて構成されており、通信ネットワーク4を介してデータ処理装置2等の外部装置と通信を行う。
また、サーバ装置3へのアクセス権を有する任意の情報処理装置(例えばデータ処理装置2)は、通信ネットワーク4を介してサーバ装置3にアクセス可能である。大規模なプラントでは数千個から数万個のスチームトラップ50が設置されている場合もあり、この場合には複数の作業者が手分けをして、全てのスチームトラップ50の診断を行う。これら複数の作業者の各々が、診断装置1及びデータ処理装置2を携帯している。
各データ処理装置2が通信ネットワーク4を介してサーバ装置3にアクセスすることにより、各診断装置1による診断結果情報I5がサーバ装置3に集約され、サーバ装置3によって複数の診断結果情報I5が統合及び一元管理される。また、各データ処理装置2が通信ネットワーク4を介してサーバ装置3にアクセスすることにより、サーバ装置3が一元管理している複数の診断結果情報I5を、各作業者が各データ処理装置2によって閲覧等することが可能となる。
制御部71は、CPU等を用いて構成されている。制御部71は、当該CPUが所定のプログラムを実行することによって実現される機能として、取得部80及び管理台帳更新部81を有している。取得部80は、通信部72がデータ処理装置2から受信した情報を、通信部72から取得する。管理台帳更新部81の処理内容については後述する。
記憶部73は、HDD、SSD、又はフラッシュメモリ等の書き換え可能な任意の記憶装置を用いて構成されている。記憶部73は、管理台帳91を記憶している。
<定期診断の事前準備>
図2は、スチームトラップ管理システム100における処理の流れを示すシーケンス図である。作業者は、今回の定期診断を実施する前に、データ処理装置2を用いて管理台帳91を作成する。管理台帳91の作成処理は、管理台帳作成部51によって実行される。管理台帳作成部51は、その機能として位置情報設定部61及び順序設定部62を含む。
図3は、位置情報設定部61及び順序設定部62の処理内容を示す図である。蒸気配管系を備えたプラント等のエリアAR内において、複数のスチームトラップ50が配管系の適所に設置されている。図3では説明の簡単化のため、識別情報(ID)としてトラップナンバーT1~T9が付与された9個のスチームトラップ50のみを示している。
位置情報設定部61は、エリアAR内における各スチームトラップ50の設置箇所(絶対位置)を示すエリアマップ情報を、プラントの管理端末等から取得する。当該管理端末が通信ネットワーク4に接続されている場合には、位置情報設定部61は、当該管理端末から通信ネットワーク4及び通信部46を介してエリアマップ情報を取得する。
位置情報設定部61は、取得したエリアマップ情報に基づいて、各グリッドGに最大1つのスチームトラップ50が含まれるように、エリアマップ情報を複数行かつ複数列に並ぶ複数のグリッドGに分割する。図3の例では、エリアマップ情報は9行×9列の81個のグリッドGに分割されている。
位置情報設定部61は、各行及び各列に付与した行番号Y1~Y9及び列番号X1~X9を用いて、各スチームトラップ50の絶対位置情報I1を設定する。例えば、トラップナンバーT1のスチームトラップ50の絶対位置情報I1は座標(X1,Y1)となり、トラップナンバーT5のスチームトラップ50の絶対位置情報I1は座標(X6,Y4)となる。
これにより、管理台帳作成部51は、エリアマップ情報における各スチームトラップ50の絶対位置情報I1を、簡易かつ正確に設定することが可能となる。
順序設定部62は、エリアマップ情報における各スチームトラップ50の位置座標に基づき、複数のスチームトラップ50を順に診断するための移動に要する移動距離が最短となるように、複数のスチームトラップ50の診断順序を設定する。
つまり、順序設定部62は、指定された一のスチームトラップ50を起点として全てのスチームトラップ50を一筆書きで繋ぐ最短経路を探索する。順序設定部62が使用する最短経路の探索アルゴリズムとしては、ダイクストラ法又はベルマン・フォード法等の任意のアルゴリズムを使用することができる。図3の例では、トラップナンバーT1→T4→T5→T7→T9→T8→T6→T3→T2の順に、複数のスチームトラップ50の診断順序が設定されている。
これにより、作業者は、順序設定部62によって設定された診断順序に従って複数のスチームトラップ50の性能を順に診断することにより、移動距離が最短となるため、作業効率を向上することが可能となる。
管理台帳作成部51は、順序設定部62が設定した診断順序の順に複数のスチームトラップ50に関する情報を並べて、管理台帳91を作成する(ステップS1)。管理台帳作成部51は、作成した管理台帳91を記憶部45に記憶する(ステップS2)。
図4は、管理台帳91の一例を示す図である。管理台帳91には、複数のスチームトラップ50の各々に関し、絶対位置情報I1に関連付けられて、識別情報I2、属性情報I3、診断閾値情報I4(閾値情報の一部)、及び診断結果情報I5が記述されている。
図4の例では、絶対位置情報I1は、行番号Y1~Y9及び列番号X1~X9を用いて表された座標である。識別情報I2は、トラップナンバーT1~T9である。属性情報I3は、スチームトラップ50の製造メーカ名及び機種(閾値情報の一部)を含む。
診断閾値情報I4は、温度閾値及び振動閾値を含む。温度閾値は、対象スチームトラップ50の温度が高温であるか低温であるかを診断するために用いられる閾値である。振動閾値は、高温又は低温であると診断された対象スチームトラップ50が、正常状態、蒸気漏出状態、ドレン排出不良状態及び閉塞状態のうちの何れの状態であるかを診断するために、スチームトラップ50の振動と比較される閾値である。
尚、温度閾値及び振動閾値は、スチームトラップ50の機種毎に定められている。例えば、図4は、機種AB1のスチームトラップ50の機種について、温度閾値がTT1に定められ、振動閾値がTV1に定められた例を示している。つまり、管理台帳91は、属性情報I3に含まれるスチームトラップ50の機種と、当該機種のスチームトラップ50の性能の診断に適した温度閾値及び振動閾値を含む診断閾値情報I4と、を対応付けた情報(閾値情報)を含んでいる。
各スチームトラップ50に関する識別情報I2、属性情報I3、及び診断閾値情報I4が上記エリアマップ情報に含まれている場合には、管理台帳作成部51は、これらの情報を当該エリアマップ情報から抽出することが可能である。あるいは、これらの情報が上記エリアマップ情報に含まれていない場合には、作業者によるキーボード入力等に応じて、操作部43から制御部41にこれらの情報が入力されても良い。
診断結果情報I5は、診断日及び診断結果を含む。今回の定期診断が実施される前の事前準備の段階では、診断日及び診断結果の項目は空欄となっている。尚、管理台帳91における複数のスチームトラップ50の並び順は、診断順序に限らず、トラップナンバーの降順又は昇順等であっても良い。
通信部46は、管理台帳作成部51が作成した管理台帳91を、サーバ装置3に送信する(ステップS3)。サーバ装置3において、通信部72は、通信部46から送信された管理台帳91を受信する。制御部71は、通信部72が受信した管理台帳91を記憶部73に記憶する(ステップS4)。
また、管理台帳作成部51は、作業者による操作部43の操作に応じて、作成した管理台帳91をIF部47を介してフラッシュメモリ7に記憶する。作業者は、当該管理台帳91が記憶されたフラッシュメモリ7を診断装置1のIF部17に接続する(ステップS5)。
診断装置1において、取得部32は、IF部17にフラッシュメモリ7が接続されると、IF部17を介して当該フラッシュメモリ7から管理台帳91を取得する。又は、取得部32は、IF部17にフラッシュメモリ7が接続された状態で、作業者によって操作部13が操作されたことに応じて、IF部17を介して当該フラッシュメモリ7から管理台帳91を取得する。取得部32は、当該取得した管理台帳91を記憶部15に記憶する(ステップS6)。
尚、作業者がデータ処理装置2を携帯している場合には、ステップS5に代えて、通信部42が、管理台帳作成部51が作成した管理台帳91を、診断装置1に送信するようにしてもよい。そして、診断装置1では、ステップS6に代えて、通信部16が、通信部42から送信された管理台帳91を受信すると、取得部32が、通信部16が受信した管理台帳91を取得するようにしてもよい。そして、取得部32が、当該取得した管理台帳91を記憶部15に記憶するようにしてもよい。
<診断作業>
定期診断の作業者は、診断装置1(及び許可されている場合にはデータ処理装置2)を携帯してプラント内を移動することにより、診断装置1によって各スチームトラップ50の性能を順に診断する(ステップS7)。
その際、作業者による操作部13の操作により、制御部11は、事前準備で記憶部15に記憶した管理台帳91を表示部14に表示する。これにより、作業者は、エリアAR内に設置されている複数のスチームトラップ50の診断順序と、各スチームトラップ50の絶対位置情報I1、識別情報I2、及び属性情報I3とを認識することができる。
尚、作業者がデータ処理装置2を携帯している場合には、管理台帳91をデータ処理装置2の表示部44に表示させても良い。通常は表示部14よりも表示部44のほうが大きい画面を有するため、管理台帳91を表示部44に表示することにより、作業者による視認性が向上する。
作業者は、表示された管理台帳91から認識できる診断順序及び絶対位置に従って、今回の診断対象である対象スチームトラップ50の設置箇所に移動する。また、作業者は、操作部13の操作によって、管理台帳91に含まれている複数の対象スチームトラップ50の中から今回の測定対象である一の対象スチームトラップ50を選択する。これにより、スチームトラップ50の選択情報が、操作部13から制御部11に入力される。
次に、作業者は、診断装置1の探針(図略)を、今回の測定対象である対象スチームトラップ50に押し当てる。これにより、測定部12から制御部11に対象スチームトラップ50の測定データ(温度データ及び振動データ)が入力される。診断部31は、管理台帳91に含まれている対象スチームトラップ50の診断閾値情報I4及び測定部12から入力された対象スチームトラップ50の測定データに基づいて、対象スチームトラップ50の性能を診断する。
例えば、診断部31は、対象スチームトラップ50の温度データと、対象スチームトラップ50の診断閾値情報I4に含まれる温度閾値とを比較する。また、診断部31は、対象スチームトラップ50の振動データと、対象スチームトラップ50の診断閾値情報I4に含まれる振動閾値とを比較する。診断部31は、これら二つの比較結果の組合せに応じて、対象スチームトラップ50が正常であるか異常(蒸気漏出、ドレン排出不良、又は閉塞)であるかを診断する。診断部31は、診断の結果を示す診断データを表示部14に入力する。これにより、測定対象であるスチームトラップ50に関する診断結果が表示部14に表示される。
また、診断部31は、診断データに基づいて診断結果情報I5(診断日及び診断結果)を作成し、当該診断結果情報I5を、記憶部15に記憶されている管理台帳91のうち上記選択情報によって特定される対応箇所に追記することで、当該管理台帳91を更新する(ステップS8)。
診断結果情報I5が管理台帳91の対応箇所に追記されることにより、各スチームトラップ50の診断結果情報I5が、各スチームトラップ50の絶対位置情報I1に関連付けられて、記憶部15に記憶されることとなる。
また、診断部31は、記憶部15に記憶されている更新後の管理台帳91を、IF部17を介してフラッシュメモリ7に記憶する。作業者は、当該更新後の管理台帳91が記憶されたフラッシュメモリ7を、データ処理装置2のIF部47に接続する(ステップS9)。
データ処理装置2において、取得部52は、IF部47にフラッシュメモリ7が接続されると、IF部17を介して当該フラッシュメモリ7から更新後の管理台帳91を取得する。又は、取得部52は、IF部47にフラッシュメモリ7が接続された状態で、作業者によって操作部43が操作されたことに応じて、IF部47を介して当該フラッシュメモリ7から更新後の管理台帳91を取得する。管理台帳作成部51は、取得部52が取得した管理台帳91によって、記憶部45に記憶されている管理台帳91を更新する(ステップS10)。
尚、作業者がデータ処理装置2を携帯している場合には、ステップS9に代えて、通信部16が、記憶部15に記憶されている更新後の管理台帳91を、データ処理装置2に送信するようにしてもよい。そして、データ処理装置2では、ステップS10に代えて、通信部42が、通信部16から送信された更新後の管理台帳91を受信すると、取得部52が、通信部42が受信した更新後の管理台帳91を取得するようにしてもよい。そして、管理台帳作成部51は、取得部52が取得した更新後の管理台帳91によって、記憶部45に記憶されている管理台帳91を更新するようにしてもよい。
また、この場合、通信部16が、更新後の管理台帳91全体ではなく、ステップS8で管理台帳91に追記した各スチームトラップ50の診断結果情報I5及び当該各スチームトラップ50の絶対位置情報I1のみをデータ処理装置2に送信するようにしてもよい。これに応じて、データ処理装置2では、管理台帳作成部51が、記憶部45に記憶されている管理台帳91において、通信部42が診断装置1の通信部16から受信した絶対位置情報I1に対応付けられた診断結果情報I5として、通信部42が受信した診断結果情報I5を追記するようにしてもよい。
次に、制御部41は、取得部52が取得した更新後の管理台帳91を、通信部46に入力する。通信部46は、入力された管理台帳91を、通信ネットワーク4を介してサーバ装置3に送信する(ステップS11)。
サーバ装置3の通信部72は、通信部46から送信された管理台帳91を受信する。取得部80は、通信部72がデータ処理装置2から受信した管理台帳91を、通信部72から取得する。管理台帳更新部81は、取得部80が取得した管理台帳91によって、記憶部73に記憶されている管理台帳91を更新する(ステップS12)。
尚、ステップS11及びステップS12に代えて、上述したステップS9及びステップS10の変形例と同様に、通信部46が、ステップS8で管理台帳91に追記された各スチームトラップ50の診断結果情報I5及び当該各スチームトラップ50の絶対位置情報I1のみをサーバ装置3に送信してもよい。これに応じて、サーバ装置3では、管理台帳更新部81が、記憶部73に記憶されている管理台帳91において、通信部72がデータ処理装置2の通信部46から受信した絶対位置情報I1に対応付けられた診断結果情報I5として、通信部72が受信した診断結果情報I5を追記するようにしてもよい。
図5は、更新後の管理台帳91の一例を示す図である。管理台帳91によって管理されている全てのスチームトラップ50に関して、診断結果情報I5の追記が完了している。これにより、今回の定期診断に伴う管理台帳91の更新処理が完了する。定期診断の度に同様の更新処理が実行されることにより、実施された定期診断に関する情報が管理台帳91に蓄積され、サーバ装置3によって管理されることとなる。
<作業者がスチームトラップの変更を発見した場合の処理>
上記の通り、事前準備において管理台帳作成部51はエリアマップ情報に基づいて管理台帳91を作成する。また、プラントの稼働状況又は蒸気漏出の発生状況等に応じて、スチームトラップ50は変更(追加、撤去、又は交換)されることがある。ここで、前回の定期診断から今回の定期診断までの間にスチームトラップ50が変更され、その変更の状況がエリアマップ情報に正しく反映されていない場合には、管理台帳作成部51は正確な管理台帳91を作成することができない。
図6は、スチームトラップ50の設置レイアウトの一例を示す図である。仮に、前回の定期診断時には図3の設置レイアウトであった複数のスチームトラップ50が、今回の定期診断時には図6の設置レイアウトに変更され、その変更が最新のエリアマップ情報に正しく反映されていないものとする。
具体的な変更内容は、トラップナンバーT7のスチームトラップ50の撤去、トラップナンバーT8のスチームトラップ50からトラップナンバーT11のスチームトラップ50への交換、及び、トラップナンバーT10のスチームトラップ50の追加である。
尚、トラップナンバーT11のスチームトラップ50の機種は、トラップナンバーT6のスチームトラップ50の機種と同じAB3であるものとする。トラップナンバーT10のスチームトラップ50は、最新の機種AB4のスチームトラップ50であるものとする。このため、トラップナンバーT10のスチームトラップ50の機種AB4に対応する温度閾値及び振動閾値は、未だ定められていないものとする。
この場合、定期診断の作業者は、診断装置1を携帯してプラント内を移動することにより、各スチームトラップ50の性能を順に診断する。診断装置1の記憶部15には、図3に対応するエリアマップ情報に基づいて作成された管理台帳91が記憶されている。
作業者は、管理台帳91を参照することによって座標(X8,Y3)で示される位置に到着しても、そこにあるはずのトラップナンバーT7のスチームトラップ50を発見できない。
この場合、作業者は、操作部13によって管理台帳91の修正を行う。作業者による操作部13の操作に応じて、制御部11は、トラップナンバーT7のスチームトラップ50に対応する項目を削除する内容の、管理台帳91の修正処理を実行する。
尚、作業者がデータ処理装置2を携帯している場合には、ステップS9に代えて、通信部16がトラップナンバーT7のスチームトラップ50に対応する項目を削除する指示を示す指示情報をデータ処理装置2に送信するようにしてもよい。そして、データ処理装置2の通信部42が当該指示情報を受信したとする。この場合には、ステップS10に代えて、管理台帳作成部51が、記憶部45に記憶されている管理台帳91において、通信部42が診断装置1の通信部16から受信した指示情報が示す、トラップナンバーT7のスチームトラップ50に対応する項目を削除するようにしてもよい。
同様にして、ステップS11及びステップS12に代えて、通信部46が受信した指示情報をサーバ装置3に送信してもよい。これに応じて、サーバ装置3では、管理台帳更新部81が、記憶部73に記憶されている管理台帳91において、通信部72がデータ処理装置2の通信部46から受信した指示情報が示す、トラップナンバーT7のスチームトラップ50に対応する項目を削除するようにしてもよい。
その後、作業者は、管理台帳91を参照することによって座標(X8,Y6)で示される位置に到着すると、そこにはトラップナンバーT8ではなくトラップナンバーT11のスチームトラップ50があることを認識する。作業者は、管理台帳91に示されているスチームトラップ50の機種と、実際に設置されているスチームトラップ50の機種とを比較することで、スチームトラップ50が交換されたと判断することができる。
この場合、作業者は、トラップナンバーT11のスチームトラップ50の診断の前に、操作部13によって管理台帳91の修正を行う。作業者による操作部13の操作に応じて、制御部11は、トラップナンバーT8のスチームトラップ50に対応する項目をトラップナンバーT11のスチームトラップ50に対応する項目に上書きする内容の、管理台帳91の修正処理を実行する。
例えば、制御部11は、当該修正処理において、トラップナンバーT11のスチームトラップ50に対応する診断閾値情報I4を、当該スチームトラップ50と同じ機種(AB3)であるトラップナンバーT6のスチームトラップ50の診断閾値情報I4(TT3,TV3)によって上書きする。そして、作業者は、トラップナンバーT11のスチームトラップ50の性能を診断する作業を行う。
尚、作業者がデータ処理装置2を携帯しているとする。この場合、ステップS9及びS10に代えて、通信部16が、トラップナンバーT11のスチームトラップ50に対応する診断閾値情報I4を、当該スチームトラップ50と同じ機種であるトラップナンバーT6のスチームトラップ50の診断閾値情報I4によって上書きする指示を示す指示情報を、データ処理装置2に送信するようにしてもよい。そして、データ処理装置2の通信部42が当該指示情報を受信したとする。この場合には、ステップS10に代えて、管理台帳作成部51が、記憶部45に記憶されている管理台帳91において、通信部42が診断装置1の通信部16から受信した指示情報が示すように、トラップナンバーT11のスチームトラップ50に対応する診断閾値情報I4を、トラップナンバーT6のスチームトラップ50の診断閾値情報I4によって上書きするようにしてもよい。
同様にして、ステップS11及びステップS12に代えて、通信部46が受信した指示情報をサーバ装置3に送信してもよい。これに応じて、サーバ装置3では、管理台帳更新部81が、記憶部73に記憶されている管理台帳91において、通信部72がデータ処理装置2の通信部46から受信した指示情報が示すように、トラップナンバーT11のスチームトラップ50に対応する診断閾値情報I4を、トラップナンバーT6のスチームトラップ50の診断閾値情報I4によって上書きするようにしてもよい。
更に、その後、作業者は、トラップナンバーT6のスチームトラップ50からトラップナンバーT3のスチームトラップ50へ移動する途中で、トラップナンバーT10のスチームトラップ50が追加されていることに気付いたとする。
この場合、作業者は、トラップナンバーT10のスチームトラップ50の診断の前に、操作部13によって管理台帳91の修正を行う。具体的には、作業者による操作部13の操作に応じて、制御部11は、トラップナンバーT6のスチームトラップ50に対応する行の次の行に、トラップナンバーT10のスチームトラップ50に対応する項目を追加する内容の、管理台帳91の修正処理を実行する。
例えば、制御部11は、当該修正処理において、管理台帳91にトラップナンバーT10のスチームトラップ50と同じ機種AB4のスチームトラップ50が存在しないので、トラップナンバーT10のスチームトラップ50の診断閾値情報I4を空欄にする。そして、作業者は、トラップナンバーT10のスチームトラップ50の性能を診断する作業を行う。
ただし、診断部31は、上記のように、診断閾値情報I4等の対象スチームトラップ50の性能の診断に必要な情報が管理台帳91に含まれていない場合、当該対象スチームトラップ50の性能の診断を行わない。この場合、診断部31は、測定部12から入力された当該対象スチームトラップ50の測定データを、記憶部15に記憶されている管理台帳91における、当該対象スチームトラップ50に対応するレコード(行)に追記する。これにより、診断部31は、記憶部15に記憶されている管理台帳91を更新する。
この場合、ステップS9及びステップS11では、診断結果情報I5の代わりに、当該対象スチームトラップ50の測定データを追記する更新がなされた管理台帳91が、データ処理装置2及びサーバ装置3に送信される。そして、ステップS10及びステップS12において、当該対象スチームトラップ50の測定データを追記する更新がなされた管理台帳91が、データ処理装置2の記憶部45及びサーバ装置3の記憶部73に記憶される。
尚、作業者がデータ処理装置2を携帯しているとする。この場合には、ステップS9及びステップS10に代えて、通信部16が、トラップナンバーT6のスチームトラップ50に対応する行の次の行に、トラップナンバーT10のスチームトラップ50に対応する項目を追加し、当該スチームトラップ50の診断閾値情報I4を空欄にし、当該スチームトラップ50の測定データを追記する指示を示す指示情報を、データ処理装置2に送信するようにしてもよい。そして、データ処理装置2の通信部42が当該指示情報を受信した場合には、ステップS10に代えて、管理台帳作成部51が、記憶部45に記憶されている管理台帳91において、通信部42が診断装置1の通信部16から受信した指示情報が示すように、トラップナンバーT6のスチームトラップ50に対応する行の次の行に、トラップナンバーT10のスチームトラップ50に対応する項目を追加し、当該スチームトラップ50の診断閾値情報I4を空欄にし、当該スチームトラップ50の測定データを追記するようにしてもよい。
同様にして、ステップS11及びステップS12に代えて、通信部46が受信した指示情報をサーバ装置3に送信してもよい。これに応じて、サーバ装置3では、管理台帳更新部81が、記憶部73に記憶されている管理台帳91において、通信部72がデータ処理装置2の通信部46から受信した指示情報が示すように、トラップナンバーT6のスチームトラップ50に対応する行の次の行に、トラップナンバーT10のスチームトラップ50に対応する項目を追加し、当該スチームトラップ50の診断閾値情報I4を空欄にし、当該スチームトラップ50の測定データを追記するようにしてもよい。
図7は、スチームトラップ50の設置レイアウトを変更した後、更新された管理台帳91の一例を示す図である。管理台帳91が修正されることにより、上記のスチームトラップ50の変更が反映されている。
尚、その後、機種AB4に対応付けられた温度閾値及び振動閾値が定められ、データ処理装置2においてステップS1が行われたとする。これにより、当該温度閾値及び振動閾値を含む、トラップナンバーT10のスチームトラップ50の診断閾値情報I4が、管理台帳91に追記され、当該管理台帳91が記憶部45に記憶されたとする。
この場合、制御部41が、診断装置1の診断部31と同様にして、当該管理台帳91に含まれる、トラップナンバーT10のスチームトラップ50の診断閾値情報I4及び測定データに基づいて、トラップナンバーT10のスチームトラップ50の性能の診断を行うようにしてもよい。
すなわち、管理台帳91において測定データを含むレコードが存在し、当該レコードに含まれる診断閾値情報I4が空欄でない場合に、制御部41が、当該診断閾値情報I4と、当該測定データと、に基づいて、当該レコードに対応するスチームトラップ50の性能の診断を行うようにしてもよい。
そして、管理台帳作成部51が、当該診断の結果を、当該スチームトラップ50に対応する診断結果情報I5として当該レコードに追記するようにしてもよい。尚、このとき、管理台帳作成部51が、当該レコードに含まれる測定データを削除するようにしてもよい。その後は、ステップS5以降の処理が行われるようにすればよい。
以上のように、診断装置1の表示部14には、各スチームトラップ50の絶対位置情報I1に関連付けて、スチームトラップ50の機種を含む属性情報I3が表示される。従って、あるスチームトラップ50が交換され、その交換の情報が管理台帳91に反映されていなくても、表示部14に表示されている機種と実際のスチームトラップ50の機種とを作業者が比較することによって、スチームトラップ50が交換されたと判断することができる。そして、その交換の情報が反映されるように管理台帳91を更新することで、更新後の管理台帳91によって、スチームトラップ50を正確に管理することが可能となる。
1 :診断装置
2 :データ処理装置(外部記憶装置)
3 :サーバ装置
7 :フラッシュメモリ(外部記憶装置)
12 :測定部
16 :通信部(インターフェイス部)
17 :IF部(インターフェイス部)
31 :診断部
32 :取得部
50 :スチームトラップ
91 :管理台帳(必要情報)
I3 :属性情報(閾値情報の一部)
I4 :診断閾値情報(閾値情報の一部)

Claims (4)

  1. 複数のスチームトラップの性能を診断する診断装置であって、
    外部記憶装置との間で情報を入出力するインターフェイス部と、
    前記インターフェイス部を介して前記外部記憶装置から前記複数のスチームトラップの性能の診断に必要な必要情報を取得する取得部と、
    前記複数のスチームトラップの各々の温度及び振動を測定する測定部と、
    前記取得部によって取得された前記必要情報と、前記測定部によって測定された前記複数のスチームトラップの各々の温度及び振動と、に基づいて、前記複数のスチームトラップの各々の性能を診断する診断部と、
    を備え、
    前記診断部は、診断対象の対象スチームトラップの性能の診断に必要な情報が前記必要情報に含まれていない場合、前記対象スチームトラップの性能の診断を行わず、前記測定部によって測定された前記対象スチームトラップの温度及び振動を示す測定データを、前記インターフェイス部を介して前記外部記憶装置に出力する、
    診断装置。
  2. 前記必要情報は、前記複数のスチームトラップの機種について、各機種と当該各機種のスチームトラップの性能の診断に適した閾値とを対応付けた閾値情報を含み、
    前記診断部は、前記閾値情報において診断対象の対象スチームトラップの機種に対応付けられた前記閾値と、前記測定部によって測定された前記対象スチームトラップの温度及び振動と、に基づいて、前記対象スチームトラップの性能を診断する、
    請求項1に記載の診断装置。
  3. 前記外部記憶装置は、前記インターフェイス部に着脱可能に接続されるフラッシュメモリである、
    請求項1又は2に記載の診断装置。
  4. 前記インターフェイス部は、前記外部記憶装置と通信を行う通信回路であり、
    前記外部記憶装置は、前記必要情報を記憶するサーバ装置と通信可能であって、前記サーバ装置から前記必要情報を受信し、当該受信した前記必要情報を記憶する、
    請求項1又は2に記載の診断装置。
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