JP6607830B2 - 保全作業管理装置と保全作業管理システム - Google Patents

保全作業管理装置と保全作業管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP6607830B2
JP6607830B2 JP2016133221A JP2016133221A JP6607830B2 JP 6607830 B2 JP6607830 B2 JP 6607830B2 JP 2016133221 A JP2016133221 A JP 2016133221A JP 2016133221 A JP2016133221 A JP 2016133221A JP 6607830 B2 JP6607830 B2 JP 6607830B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
appearance
change
determination
component
maintenance work
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016133221A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018002417A (ja
Inventor
才明 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Building Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority to JP2016133221A priority Critical patent/JP6607830B2/ja
Priority to CN201710191829.8A priority patent/CN107572327B/zh
Publication of JP2018002417A publication Critical patent/JP2018002417A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6607830B2 publication Critical patent/JP6607830B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)

Description

本発明は、保全作業管理装置と保全作業管理システムに関し、より詳細には、昇降機を構成する機器の保全作業に用いる装置とシステムに関する。
建築物に設置された昇降機、例えばエレベーターは、昇降機の全体を制御する制御装置、乗客が乗降するかご、かごとロープで接続する釣合い重り、及びロープを駆動してかごを昇降させる巻上機を備え、昇降機を構成する各機器に応じた点検、分解清掃、及び調整といった保全作業を行うことで、昇降機の構成機器の故障を予防している。
昇降機の構成機器に故障が発生した場合、故障が発生した機器に対策を施すとともに、同様の故障が発生する可能性がある機器に対しても対策を施さなくてはならない。このため、故障が発生した機器と同種の機器を備える昇降機を抽出し、抽出した昇降機に保全作業を実施する必要がある。
特許文献1には、設備において故障が発生した場合に、入力手段により入力された故障と類似した故障が発生する可能性を有する設備を抽出する装置が記載されている。
特開平7−191741号公報
特許文献1に記載の装置などの従来の技術を用いると、発生した故障と同様の故障が発生する可能性のある機器(例えば、故障が発生した機器と同形式の機器)を備える昇降機を抽出可能であるが、故障の原因が傷や汚れなどの機器の状態(機器の外観の変化)である場合には、機器の状態を考慮して抽出していないため、同様の故障が発生する可能性のない健全な機器を備える昇降機までも抽出してしまう。このため、健全な機器に対しても故障対策を含む保全作業を行うことになり、従来の技術には、このような不必要な保全作業の実施による昇降機の運転停止や人件費の発生、ときには作業ミスの誘発など、好ましくない影響をもたらすという課題がある。
本発明は、故障の発生する可能性がある機器を備える昇降機を抽出できるとともに、不必要な保全作業の実施を防ぐことができる、昇降機の保全作業管理装置と保全作業管理システムを提供することを目的とする。
本発明による昇降機の保全作業管理装置は、保全対象物の所定の状態の画像である判定基準画像と、保全作業員が所持するカメラにより撮像された前記保全対象物の画像と、前記判定基準画像とを比較し、差異が所定の閾値以上であることを抽出可能な判定手段と、撮像された前記保全対象物の画像のうち、前記判定手段により前記差異が前記所定の閾値未満の画像を格納するデータベースと、前記保全対象物の過去の故障情報に基づいて、前記所定の閾値を更新する基準変更手段とを有する。
本発明によると、故障の発生する可能性がある機器を備える昇降機を抽出できるとともに、不必要な保全作業の実施を防ぐことができる、昇降機の保全作業管理装置と保全作業管理システムを提供することができる。
従来の、昇降機の保全作業管理システムの構成図。 本発明の実施例による、昇降機の保全作業管理システムの構成図である。 本発明の実施例による、昇降機の保全作業管理システムを用いた保全作業のフローチャート。 本発明の実施例による、昇降機の保全作業管理システムを用いた故障対応作業のフローチャート。
本発明の実施例による昇降機の保全作業管理装置と保全作業管理システムを説明する。昇降機にはエレベーターやエスカレーターなどが含まれるが、本実施例では、エレベーターの保全作業を例にして説明する。本実施例による昇降機の保全作業管理装置と保全作業管理システムは、1つ又は複数の昇降機に保全作業を実施するのに用いられる。
初めに、従来の昇降機の保全作業管理システムと、このシステムを用いた従来の保全作業について説明する。
図1は、従来の、昇降機の保全作業管理システムの構成図である。建築物3A、3B、3C、3Dに設けられたエレベーター30A、30B、30C、30Dは、巻上機1、制御装置2、乗りかご、ロープ、及び釣合い重りを備える(乗りかご、ロープ、及び釣合い重りは、図示していない)。エレベーター30A、30B、30C、30Dは、それぞれ作業者4A、4B、4C、4Dにより保全作業が行われる。エレベーター30A〜30Dは、互いに同種(例えば、同形式)の巻上機1を備えているとする。以下では、巻上機1に保全作業を実施する例を説明する。
作業者4A、4B、4C、4Dは、巻上機1に対し保全作業を行い、巻上機1の部品5の表面6A、6B、6C、6Dをそれぞれ点検し、点検結果9A、9B、9C、9Dを作業報告書8A、8B、8C、8Dにそれぞれ入力し、作業報告書8A、8B、8C、8Dを作業履歴サーバ10に格納する。
巻上機1は、エレベーター30A〜30Dへの設置時に、部品5の表面6A〜6Dに傷7が付いていると故障の原因となることが分かっていたが、部品5の表面6A〜6Dに汚れ12が付いていると故障の原因となることは分かっていなかったものとする。
保全作業を実施し、作業者4C、4Dが部品5の表面6C、6Dに傷7が付いているのを発見した場合、点検結果9C、9Dとして傷7があること(図1では「NG」で表す)を作業報告書8C、8Dに入力する。作業者4A、4Bは、部品5の表面6A、6Bに傷7を発見しなかったので、点検結果9A、9Bとして正常であること(図1では「OK」で表す)を作業報告書8A、8Bに入力する。作業者4C、4Dは、傷7を除去して、表面6A、6Bを修復する。
巻上機1の保全作業の実施後、エレベーター30Dの巻上機1に故障が発生し、この故障の原因が部品5の表面6Dに付いた汚れ12であることが判明したとする。この場合には、エレベーター30Dの巻上機1の部品5の表面6Dに対し故障対策、例えば清掃作業を実施するのはもちろん、エレベーター30A〜30Cの巻上機1の部品5の表面6A〜6Cに対しても故障対策を実施する必要がある。これは、従来技術では、エレベーター30A〜30Cの巻上機1は、部品5に汚れ12が付いているか否かが不明であり、エレベーター30Dの巻上機1と同種の機器であるので同様の故障が発生する可能性があると考えられるからである。エレベーター30Bについては、部品5の表面6Bに汚れ12が付いているので故障対策を実施する必要があるが、エレベーター30A、30Cについては、部品5の表面6A、6Cに汚れ12が付いていないのにもかかわらず故障対策を実施することになる。(特にエレベーター30Aについては、部品5の表面6Aに傷7も汚れ12も付いていないのに故障対策を実施することになる。)
エレベーター30A、30Cの巻上機1に対する故障対策という不必要な保全作業を実施することにより、エレベーター30A、30Cの運転停止と人件費の発生、ときには作業ミスによる新たな故障原因の誘発など、好ましくない影響がもたらされる。
以下では、本発明の実施例による、昇降機の保全作業管理システムと、このシステムを用いた保全作業について説明する。以下の実施例では、図1を用いて説明したのと同様に、作業者が巻上機1に対して保全作業を行い、巻上機1の部品5の表面6A〜6Dを点検する例を説明する。なお、図2では、建築物3A〜3D、作業者4A〜4D、部品5の表面6A〜6D、及びエレベーター30A〜30Dを、建築物3、作業者4、表面6、及びエレベーター30でそれぞれ代表させて示している。
図2は、本発明の実施例による、昇降機の保全作業管理システムの構成図である。本実施例による昇降機の保全作業管理システム13は、保全作業管理装置40と、判定基準変更端末18と、現場端末23と、作業者4が保持するカメラ15とを備える。保全作業管理装置40は、作業履歴サーバ11と、判定サーバ17とを備える。作業履歴サーバ11は、判定サーバ17が兼ねてもよい。判定基準変更端末18は、現場端末23が兼ねてもよい。作業者4は、自らの視線に合わせてカメラ15の撮影範囲が動くように、自らの頭部にカメラ15を装着するのが好ましい。
作業履歴サーバ11は、部品画像データベース25を備え、カメラ15が撮影した映像を部品画像データベース25に格納する。カメラ15が巻上機1の部品5の表面6A〜6Dを撮影すると、表面6A〜6Dの映像は、作業履歴サーバ11の部品画像データベース25に格納される。
判定サーバ17は、部品5の表面6の状態を判定するための判定基準16を有し、カメラ15が部品5を撮影した映像を用いて、判定基準16に基づき、部品5の表面6の状態(外観の変化)を判定する。判定基準16は、部品5の表面6に故障の原因となりうる外観の変化(例えば、傷、汚れ、変形など)があるか否かを判定するための基準である。本実施例では、判定サーバ17は、「基準映像」と「変化の種類」を判定基準16に用いる。さらに「変化の程度」を判定基準16に用いてもよい。
本実施例では、「基準映像」は、部品5の外観の映像であり、「変化の種類」は、部品5の外観の変化(傷、汚れ、及び変形のうち少なくとも1つ)である。「変化の程度」は、「変化の種類」の変化の大きさ(例えば、傷の長さや深さ、汚れの程度、変形の大きさなど)とすることができる。
判定基準変更端末18は、判定サーバ17が有する判定基準16を変更することができる。すなわち、判定基準変更端末18は、判定基準16の基準映像や変化の種類や変化の程度を変更することができる。作業者4は、基準変更端末18により判定基準16を変更し、新判定基準26を作成することができる。判定基準16を変更することにより、判定サーバ17は、後から判明した故障の原因を含めて、部品5の表面6の状態(外観の変化)を判定することができる。
現場端末23は、作業者4に携帯され、画面22を備えており、判定サーバ17が判定した結果とカメラ15が撮影した映像を画面22に表示することができる。
作業履歴サーバ11と判定サーバ17と判定基準変更端末18と現場端末23とカメラ15は、ネットワーク24により互いに接続している。
本実施例では、図1を用いて説明したのと同様に、巻上機1は、エレベーター30への設置時に、部品5の表面6に傷7が付いていると故障の原因となることが分かっていたが、部品5の表面6に汚れ12が付いていると故障の原因となることは分かっていなかったものとする。
判定サーバ17は、部品5の初期状態の外観の映像を判定基準16の「基準映像」として保持する。部品5の初期状態の外観の映像とは、巻上機1のエレベーター30への設置時の部品5の外観の映像(すなわち、表面6に外観の変化が生じていないときの部品5の外観の映像)である。また、判定サーバ17は、巻上機1のエレベーター30への設置時に故障の原因となることが分かっていた部品5の外観の変化を判定基準16の「変化の種類」とする。本実施例では、傷7が故障の原因となることが予め分かっているため、傷7を「変化の種類」とする。さらに、判定サーバ17は、「変化の種類」の変化の大きさ(例えば、傷の長さや深さ、汚れの程度、変形の大きさなど)を判定基準16の「変化の程度」とすることができる。
判定サーバ17は、既存の画像処理技術を部品5の表面6の映像に用いて、部品5の表面6に傷や汚れが付いているか否かや、部品5の表面6に変形が生じているか否かを調べることができる。既存の画像処理技術では、映像の輝度やパターンを用いて、物体の表面に生じた傷や汚れや変形の有無を調べることができる。例えば、部品5の表面6の所定の範囲の画素値の平均値が、所定の閾値以上異なる場合には、汚れなどが付着していると判断してもよいし、所定の特徴量を用いたエッジ検出によるエッジや、特徴的な画像(傷)パターンとの一致度が所定の閾値以上である場合に、傷を検出してもよい。向きや大きさが異なる場合には、SIFT特徴量(Scale−Invariant Feature Transform)を用いることで、パターンの検出精度を高めてもよい。
判定基準変更端末18は、例えば、判定基準16の変化の種類を、部品5の表面6の傷7から部品5の表面6の傷7と汚れ12に変更することができる。
図3は、本発明の実施例による、昇降機の保全作業管理システムを用いた保全作業のフローチャートである。図3のフローチャートの処理は、エレベーター30A〜30Dの全てについて行う。
S1で、カメラ15は、作業者4の操作に従い、巻上機1の撮影を開始する。
S2で、作業者4は、エレベーター30の巻上機1に対して保全作業を開始する。
S3で、カメラ15は、撮影した映像を作業履歴サーバ11に送信する。
S4で、作業履歴サーバ11は、カメラ15が撮影した映像を部品画像データベース25に格納する。
S5で、判定サーバ17は、既存の画像処理技術を用いて、作業履歴サーバ11が格納した映像の中から、部品5の映像を抽出する。判定サーバ17は、巻上機1の部品5の形状を予め保存しており、保存している部品5の形状と一致する形状の部品の映像を、作業履歴サーバ11が格納した映像の中から抽出し、抽出した部品の映像を部品5の映像とする。
S6で、判定サーバ17は、S5で抽出した部品5の映像を用い、部品5の表面6の状態、すなわち、部品5の表面6に故障の原因となりうる外観の変化があるか否かを、判定基準16に基づいて判定する。判定サーバ17は、「変化の種類」が傷7であるので、「基準映像」と抽出した部品5の映像とを比較し、部品5の表面6に傷7が付いているか否かを判定する。判定サーバ17が部品5の表面6に傷7が付いていると判定した場合は、S7に進み、傷7が付いていないと判定した場合は、S8に進む。
S7では、判定サーバ17は、現場端末23の画面22に、部品5の表面6に傷7が付いていることを通知するメッセージを表示する。この表示を見た作業者4は、傷7を除去して表面6を修復する。表面6が修復されたら、S3に戻る。
S8では、判定サーバ17は、現場端末23の画面22に、部品5の表面6に傷7が付いていないことを知らせるメッセージを表示する。
S9では、判定サーバ17は、S5で抽出した部品5の表面6の映像を、作業履歴サーバ11の部品画像データベース25に格納する。S6で判定サーバ17が部品5の表面6に傷7が付いていると判定した場合は、傷7を除去した後の部品5の表面6の映像をカメラ15が撮影し、この映像を判定サーバ17が格納する。すなわち、S9では、判定サーバ17は、S6で傷7が付いていないと判定した部品5の表面6の映像を、部品画像データベース25に格納する。この部品5の表面6の映像は、少なくとも次回の巻上機1の保全作業が終了するまで、部品画像データベース25に格納される。図3のフローチャートの処理はエレベーター30A〜30Dの全てについて行うので、部品画像データベース25には、エレベーター30A〜30Dの巻上機1の部品5の表面6A〜6Dの映像が格納される。
S10で、巻上機1の保全作業が終了し、エレベーター30は通常運転に復帰する。
図4は、本発明の実施例による、昇降機の保全作業管理システムを用いた故障対応作業のフローチャートである。巻上機1の保全作業の終了後、巻上機1に故障が発生したとする。例えば、図1を用いて説明したのと同様に、エレベーター30Dの巻上機1に故障が発生したとする。
S21で、作業者4は、故障の原因を調査し、故障の原因が部品5の表面6に付いた汚れ12であることが判明したとする。すなわち、図1を用いて説明したのと同様に、エレベーター30Dの巻上機1の故障の原因が、部品5の表面6Dに付いた汚れ12であることが判明したとする。
S22で、作業者4は、判定サーバ17が有する判定基準16を確認し、「変化の種類」に汚れ12が含まれているか否かを調べる。「変化の種類」に汚れ12が含まれていない場合は、判定基準16を変更する必要があり、S23に進む。「変化の種類」に汚れ12が含まれている場合は、判定基準16を変更する必要がなく、S25に進む。
S23で、判定基準変更端末18は、判定基準16を変更し、新判定基準26を作成する。作業者4は、判定基準変更端末18を用い、判定基準16の「変化の種類」に汚れ12を追加する(「変化の種類」は、傷7と汚れ12になる)。さらに、作業者4は、「変化の程度」に汚れ12の程度を追加することができる。判定基準変更端末18は、このようにして新判定基準26(図2を参照)を作成する。
S24で、判定基準変更端末18は、判定サーバ17の判定基準16を新判定基準26に更新する。判定基準16を更新したら、S22に戻る。なお、判定基準16の更新については、部品5の領域を更に細かく分割し、分割した部分ごとに判定基準16を作成、更新してもよい。
S25で、判定サーバ17は、作業履歴サーバ11の部品画像データベース25に格納されているエレベーター30A〜30Dの部品5の表面6A〜6Dの映像を用い、この映像に映っている部品5の表面6に故障の原因となりうる外観の変化があるか否かを、新判定基準26に基づいて判定する。すなわち、判定サーバ17は、全てのエレベーター30A〜30Dに対し、「基準映像」と部品5の表面6の映像とを比較し、部品5の表面6に汚れ12が付いているか否かを判定する。(なお、新判定基準26では部品5の表面6に傷7が付いているか否かも調べることになるが、これは図3を用いて説明した保全作業で既に調べてあるので省略できる。)判定サーバ17が部品5の表面6に汚れ12が付いていると判定した場合は、S26に進む。本実施例では、判定サーバ17が、図1を用いて説明したのと同様に、エレベーター30B、30Dの部品5の表面6B、6Dに汚れ12が付いていると判定したものとする。
S26で、判定サーバ17は、部品5の表面6に故障の原因となりうる外観の変化があると新判定基準26に基づいて判定したエレベーター30があることを、作業者4に自動的に通知する。すなわち、判定サーバ17は、部品5の表面6B、6Dに汚れ12が付いている巻上機1を備えるエレベーター30B、30Dがあることを、作業者4に通知する。例えば、判定サーバ17は、作業者4が使用する現場端末23やパソコンなどの端末装置に、エレベーター30B、30Dの巻上機1の部品5の表面6B、6Dに汚れ12が付いており、エレベーター30B、30Dに保全作業が必要なことを通知するメッセージを表示する。判定サーバ17は、この通知をエレベーター30B、30Dの作業者4B、4Dのみに行ってもよい。なお、エレベーター30Dについては、部品5の表面6Dに汚れ12が付いていることが既に判明しているため、作業者4に通知しなくてもよい。
S27で、判定サーバ17は、S25での判定結果に基づき、作業者4の保全作業の予定を変更する。すなわち、判定サーバ17は、作業者4が使用する現場端末23やパソコンなどの端末装置に格納された作業者4の保全作業の予定に、新判定基準26に基づいて外観の変化があると判定された部品5の、この外観の変化を修復する予定を追加する。本実施例では、判定サーバ17は、作業者4B、4Dの保全作業の予定に、エレベーター30B、30Dの巻上機1の部品5の表面6B、6Dに付いた汚れ12を除去することを追加する。作業者4B、4Dは、変更された保全作業の予定に従い、部品5の表面6B、6Dから汚れ12を除去して表面6B、6Dを修復する。なお、既にエレベーター30Dの巻上機1の部品5の表面6Dに付いた汚れ12を除去してある場合には、作業者4Dの保全作業の予定を変更しなくてもよい。
以上説明したように、本実施例による昇降機の保全作業管理システムを用いると、部品5の表面6に付いた汚れ12が故障の原因だと判明した場合に、汚れ12が表面6B、6Dに付いている部品5を有する巻上機1を備えるエレベーター30B、30Dのみに保全作業を実施することができ、汚れ12が表面6A、6Cに付いていない部品5を有する巻上機1を備えるエレベーター30A、30Cに保全作業を実施することがない。このため、本実施例による昇降機の保全作業管理システムでは、不必要な保全作業の実施を防ぐことができ、不必要な保全作業の実施によるエレベーター30A、30Cの運転停止、人件費の発生、作業ミスによる新たな故障原因の誘発などを防止することができる。
本発明によれば、清掃作業に至る分解組立手順や部品取付状態についても、判定基準16のような基準を設けておけば、同様の効果が得られることは言うまでもない。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記の実施例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、本発明は、必ずしも説明した全ての構成を備える態様に限定されるものではない。また、実施例の構成の一部について、削除したり、他の構成を追加・置換したりすることが可能である。
1…巻上機、2…制御装置、3、3A、3B、3C、3D…建築物、4、4A、4B、4C、4D…作業者、5…部品、6、6A、6B、6C、6D…部品の表面、7…傷、8A、8B、8C、8D…作業報告書、9A、9B、9C、9D…点検結果、10…作業履歴サーバ、11…作業履歴サーバ、12…汚れ、13…保全作業管理システム、15…カメラ、16…判定基準、17…判定サーバ、18…判定基準変更端末、22…画面、23…現場端末、24…ネットワーク、25…部品画像データベース、26…新判定基準、30、30A、30B、30C、30D…エレベーター、40…保全作業管理装置。

Claims (6)

  1. 保全対象物の外観の変化の有無を判定するための判定基準を有し、保全作業員が所持するカメラにより撮像された前記保全対象物の画像と、前記判定基準とを比較し、差異が所定の閾値以上であることを抽出可能な判定手段と、
    撮像された前記保全対象物の画像のうち、前記判定手段により前記差異が前記所定の閾値未満の画像を格納するデータベースと、
    前記保全対象物の過去の故障情報に基づいて作業者が前記判定基準を更新するのに用いられる基準変更手段と、を有し、
    前記判定基準は、前記保全対象物の所定の状態の外観の画像と、前記保全対象物の外観の変化の種類であり、前記基準変更手段によって前記保全対象物の外観の変化の種類が変更されることで更新可能である保全作業管理装置。
  2. 前記判定手段は、前記カメラから前記保全対象物の画像を取得する度に前記比較を行い、前記所定の閾値以上の差異を検出した場合に、前記保全作業員が所持する端末装置に通知する、
    請求項1に記載の保全作業管理装置。
  3. データベースを備えるとともに端末装置に接続され、
    昇降機に保全作業を実施するのに用いられ、
    前記昇降機の部品の外観の変化の有無を判定するための判定基準として、前記部品の初期状態の外観の映像と、前記部品の外観の変化の種類とを保持し、
    作業者に保持されたカメラが撮影した前記部品の映像を用い、前記判定基準に基づいて、前記部品に外観の変化があるか否かを判定し、
    前記端末装置に、前記判定基準に基づいた判定の結果を表示し、
    前記判定基準に基づいて外観の変化がないと判定した前記部品の、前記カメラが撮影した前記映像を前記データベースに格納し、
    前記判定基準は、前記作業者が前記端末装置を用いて、前記部品の外観の変化の種類が変更されることで更新可能であり、
    前記データベースに格納している前記部品の前記映像を用い、前記端末装置によって更新された前記判定基準に基づいて、前記部品に外観の変化があるか否かを判定する、
    ことを特徴とする、昇降機の保全作業管理装置。
  4. 更新された前記判定基準に基づいて前記部品に外観の変化があると判定した場合には、更新された前記判定基準に基づいて外観の変化があると判定した前記部品を備える前記昇降機があることを、前記作業者が使用する端末装置に通知する、
    請求項に記載の昇降機の保全作業管理装置。
  5. 前記作業者が使用する前記端末装置に格納された前記作業者の保全作業の予定に、更新された前記判定基準に基づいて外観の変化があると判定した前記部品の、この外観の変化を修復する予定を追加する、
    請求項に記載の昇降機の保全作業管理装置。
  6. データベースを備え、昇降機に保全作業を実施するのに用いられる管理装置と、
    前記管理装置に接続された端末装置と、
    作業者に保持され、前記昇降機の部品の映像を撮影するカメラと、を備え、
    前記管理装置は、前記部品の外観の変化の有無を判定するための判定基準として、前記部品の初期状態の外観の映像と、前記部品の外観の変化の種類とを保持し、
    前記端末装置は、前記管理装置が前記判定基準に基づいて行った判定の結果を表示し、
    前記判定基準は、前記作業者が前記端末装置を用いて、前記部品の外観の変化の種類が変更されることで更新可能であり
    前記管理装置は、
    前記カメラが撮影した前記部品の映像を用い、前記判定基準に基づいて、前記部品に外観の変化があるか否かを判定し、
    前記判定基準に基づいて外観の変化がないと判定した前記部品の、前記カメラが撮影した前記映像を前記データベースに格納し、
    前記データベースに格納している前記部品の前記映像を用い、更新された前記判定基準に基づいて、前記部品に外観の変化があるか否かを判定し、
    更新された前記判定基準に基づいて前記部品に外観の変化があると判定した場合には、更新された前記判定基準に基づいて外観の変化があると判定した前記部品を備える前記昇降機があることを、前記作業者が使用する端末装置に通知する、
    ことを特徴とする、昇降機の保全作業管理システム。
JP2016133221A 2016-07-05 2016-07-05 保全作業管理装置と保全作業管理システム Active JP6607830B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016133221A JP6607830B2 (ja) 2016-07-05 2016-07-05 保全作業管理装置と保全作業管理システム
CN201710191829.8A CN107572327B (zh) 2016-07-05 2017-03-28 维修作业管理装置和维修作业管理系统

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016133221A JP6607830B2 (ja) 2016-07-05 2016-07-05 保全作業管理装置と保全作業管理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018002417A JP2018002417A (ja) 2018-01-11
JP6607830B2 true JP6607830B2 (ja) 2019-11-20

Family

ID=60948354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016133221A Active JP6607830B2 (ja) 2016-07-05 2016-07-05 保全作業管理装置と保全作業管理システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6607830B2 (ja)
CN (1) CN107572327B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7111595B2 (ja) * 2018-11-29 2022-08-02 株式会社日立ビルシステム 作業管理システム
CN113213293A (zh) * 2021-04-20 2021-08-06 重庆千跬科技有限公司 一种电梯维保作业真实性确认系统及方法
CN113213295A (zh) * 2021-04-20 2021-08-06 重庆千跬科技有限公司 一种电梯维保作业真实性确认系统及方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4619829B2 (ja) * 2005-03-08 2011-01-26 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 エレベータの遠隔救出運転装置
JP2007328676A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Sharp Corp 電子機器の修理サービスシステム、及び修理サービス方法
JP5026067B2 (ja) * 2006-12-27 2012-09-12 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 エレベータリモート点検システム
CN101661658A (zh) * 2009-05-27 2010-03-03 北京奥腾讯达科技有限公司 红外图像探测报警装置
CN202279134U (zh) * 2011-09-13 2012-06-20 北京华兴致远科技发展有限公司 一种列车故障检测系统
CN102765643B (zh) * 2012-05-31 2015-06-17 天津大学 基于数据驱动的电梯故障诊断与预警方法
JP5936450B2 (ja) * 2012-06-08 2016-06-22 株式会社日立製作所 エレベータシステム、及び安全装置
CN103324943A (zh) * 2013-06-18 2013-09-25 中国人民解放军第二炮兵工程大学 一种复杂设备面板图像多子区状态识别方法
CN104401835B (zh) * 2014-11-25 2016-10-05 沈阳建筑大学 一种电梯曳引机温升故障实时检测方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN107572327A (zh) 2018-01-12
JP2018002417A (ja) 2018-01-11
CN107572327B (zh) 2019-05-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6607830B2 (ja) 保全作業管理装置と保全作業管理システム
Shrestha et al. Hard‐hat detection for construction safety visualization
JP5645730B2 (ja) コンクリート表面の閉合ひび割れ検出方法
CN103771207B (zh) 电梯轿厢人员检测系统及方法
JP6205234B2 (ja) エレベーターの長尺物引掛り検出装置
JP6692288B2 (ja) エレベータドアロック確認システム、エレベータドアロック確認方法およびエレベータドアロック確認用カメラシステム
JP2015172576A5 (ja) 複合アイテムの検査方法及びシステム
CN106470929B (zh) 用于电梯设备的维护系统
JP2018008774A (ja) エレベーターの点検作業支援装置と点検作業支援システム
JP2019023803A (ja) 作業改善支援システムおよび方法
CN105205803A (zh) 显示面板缺陷检测方法
WO2017212568A1 (ja) 監視装置
CN113469974B (zh) 球团链篦机篦板状态监测方法及其监测系统
JP2017004086A (ja) 危険予知システム
CN116090838B (zh) 一种基于摄像头的工地自动巡检系统
JP5418635B2 (ja) 作業者安全検査装置
JP2009237648A (ja) 作業者安全検査装置
KR20240051675A (ko) 강재 표면 결함 검사방법, 시스템 및 비일시성의 컴퓨터 판독 가능 기록 매체
JP2009015654A (ja) ワークの品質管理システムおよびワークの品質管理方法
JP6987902B2 (ja) 制御装置、制御方法及びプログラム
US11627246B2 (en) Camera adjustment apparatus, camera position adjustment method, and computer readable medium
JP2018149553A (ja) 異常事態自動検出装置の健全性自動評価方法および装置
WO2024214617A1 (ja) 監視方法、監視装置及びコンピュータ記憶媒体
KR100897914B1 (ko) 스테레오 영상기반 승강장 모니터링 시스템 및 그 방법
JP7495315B2 (ja) 監視用カメラの異常検知方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190423

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191015

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6607830

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150