JP7111496B2 - パターン検査装置 - Google Patents

パターン検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7111496B2
JP7111496B2 JP2018076787A JP2018076787A JP7111496B2 JP 7111496 B2 JP7111496 B2 JP 7111496B2 JP 2018076787 A JP2018076787 A JP 2018076787A JP 2018076787 A JP2018076787 A JP 2018076787A JP 7111496 B2 JP7111496 B2 JP 7111496B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
figures
pattern
size
graphics
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018076787A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019184461A (ja
Inventor
拓朗 永尾
育直 磯村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nuflare Technology Inc
Original Assignee
Nuflare Technology Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nuflare Technology Inc filed Critical Nuflare Technology Inc
Priority to JP2018076787A priority Critical patent/JP7111496B2/ja
Publication of JP2019184461A publication Critical patent/JP2019184461A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7111496B2 publication Critical patent/JP7111496B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Description

本発明は、パターン検査装置に関する。例えば、半導体製造に用いる試料となる物体のパターン欠陥を検査するパターン検査技術に関し、半導体素子や液晶ディスプレイ(LCD)を製作するときに使用されるフォトマスク、ウェハ、あるいは液晶基板などの極めて小さなパターンの欠陥を検査する方法に関する。
近年、大規模集積回路(LSI)の高集積化及び大容量化に伴い、半導体素子に要求される回路線幅はますます狭くなってきている。これらの半導体素子は、回路パターンが形成された原画パターン(マスク或いはレチクルともいう。以下、マスクと総称する)を用いて、いわゆるステッパと呼ばれる縮小投影露光装置でウェハ上にパターンを露光転写して回路形成することにより製造される。よって、かかる微細な回路パターンをウェハに転写するためのマスクの製造には、微細な回路パターンを描画することができる電子ビームを用いたパターン描画装置を用いる。かかるパターン描画装置を用いてウェハに直接パターン回路を描画することもある。或いは、電子ビーム以外にもレーザビームを用いて描画するレーザビーム描画装置の開発が試みられている。
そして、多大な製造コストのかかるLSIの製造にとって、歩留まりの向上は欠かせない。しかし、1ギガビット級のDRAM(ランダムアクセスメモリ)に代表されるように、LSIを構成するパターンは、サブミクロンからナノメータのオーダーになろうとしている。歩留まりを低下させる大きな要因の一つとして、半導体ウェハ上に超微細パターンをフォトリソグラフィ技術で露光、転写する際に使用されるマスクのパターン欠陥があげられる。近年、半導体ウェハ上に形成されるLSIパターン寸法の微細化に伴って、パターン欠陥として検出しなければならない寸法も極めて小さいものとなっている。そのため、LSI製造に使用される転写用マスクの欠陥を検査するパターン検査装置の高精度化が必要とされている。
検査手法としては、拡大光学系を用いてリソグラフィマスク等の試料上に形成されているパターンを所定の倍率で撮像した光学画像と、設計データ、あるいは試料上の同一パターンを撮像した光学画像と比較することにより検査を行う方法が知られている。例えば、パターン検査方法として、同一マスク上の異なる場所の同一パターンを撮像した光学画像データ同士を比較する「die to die(ダイ-ダイ)検査」や、パターン設計されたCADデータをマスクにパターンを描画する時に描画装置が入力するための装置入力フォーマットに変換した描画データ(設計データ)を検査装置に入力して、これをベースに設計画像(参照画像)を生成して、それとパターンを撮像した測定データとなる光学画像とを比較する「die to database(ダイ-データベース)検査」がある。かかる検査装置における検査方法では、試料はステージ上に載置され、ステージが動くことによって光束が試料上を走査し、検査が行われる。試料には、光源及び照明光学系によって光束が照射される。試料を透過あるいは反射した光は光学系を介して、センサ上に結像される。センサで撮像された画像は測定データとして比較回路へ送られる。比較回路では、画像同士の位置合わせの後、測定データと参照データとを適切なアルゴリズムに従って比較し、許容内に入らない場合には、パターン欠陥有りと判定する。
ここで、描画データ(設計データ)上のパターンは所定のサイズ以下の複数の要素図形に分割されて定義される。ダイ-データベース検査において、描画データから画像展開する場合に、かかる複数の要素図形を画像展開していくことになるが、データサイズに応じて処理時間が長くかかってしまうといった問題があった。かかる問題に対して、パターンを構成する複数の要素図形を単純に合成して要素図形数を減らす、或いは、非接触のパターン同士を強制的に繋げて元のパターンから外れた近似パターンに変形してから複数の要素図形を合成して要素図形数を減らすといった手法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、データ処理機構上、個々の要素図形のサイズに制限があるため、上述した単純合成では、かかる制限を超えてしまう場合が多く、他の手法の確立が必要であった。
特開2000-105832号公報
そこで、本発明の一態様は、検査対象基板に形成されるパターンの元データを使って、画像展開する場合に、データ処理時間を短縮可能な検査装置を提供する。
本発明の一態様のパターン検査装置は、
複数の第1の図形の組合せにより構成される図形パターンが定義された描画データに基づいてパターンが形成された基板から光学画像を取得する光学画像取得機構と、
描画データを記憶する記憶装置と、
記憶装置から描画データを読み出し、図形パターンの構成を、予め設定された最大サイズ内の新たな図形を配置し直すことで、複数の第1の図形の組合せとは異なる複数の第2の図形の組合せにより再構成する再構成処理部と、
再構成前の複数の第1の図形のデータと再構成された複数の第2の図形のデータとの一方を選択的に画像展開する展開処理部と、
画像展開された展開画像を用いて、検査対象の光学画像に対応する参照画像を作成する参照画像作成部と、
前記光学画像と前記参照画像とを比較する比較部と、
を備えたことを特徴とする。
また、再構成前の複数の第1の図形のデータのデータサイズと再構成後の複数の第2の図形のデータのデータサイズとを比較するデータサイズ比較部をさらに備え、
展開処理部は、複数の第1の図形のデータが複数の第2の図形のデータよりもデータサイズが小さい場合には、複数の第1の図形のデータを画像展開し、複数の第2の図形のデータが複数の第1の図形のデータよりもデータサイズが小さい場合には、複数の第2の図形のデータを画像展開すると好適である。
或いは、再構成前の複数の第1の図形のデータの図形数と再構成後の複数の第2の図形のデータの図形数とを比較する図形数比較部をさらに備え、
展開処理部は、複数の第1の図形のデータが複数の第2の図形のデータよりも図形数が少ない場合には、複数の第1の図形のデータを画像展開し、複数の第2の図形のデータが複数の第1の図形のデータよりも図形数が少ない場合には、複数の第2の図形のデータを画像展開すると好適である。
また、再構成処理部は、縦横サイズ比が所定の範囲内の第1の矩形を優先適用して複数の第2の図形を作成する第1のタイプと、横サイズが縦サイズよりも所定の範囲を超えて長い第2の矩形を優先適用して複数の第2の図形を作成する第2のタイプと、縦サイズが横サイズよりも所定の範囲を超えて長い第3の矩形を優先適用して複数の第2の図形を作成する第3のタイプと、でそれぞれ複数の第2の図形を作成し、
第1のタイプにより作成された複数の第2の図形のデータのデータサイズと、第2のタイプにより作成された複数の第2の図形のデータのデータサイズと、第3のタイプにより作成された複数の第2の図形のデータのデータサイズと、を比較するタイプ比較部をさらに備え、
展開処理部は、第1~第3のタイプのうち、データサイズが最小となるタイプにより作成された複数の第2の図形のデータを画像展開すると好適である。
或いは、再構成処理部は、予め設定された最大サイズの第1の正方形を優先適用し、次に、最大サイズよりも小さいサイズの第2の正方形を優先適用して、複数の第2の図形を作成するようにしても好適である。
本発明の一態様によれば、検査対象基板に形成されるパターンの元データを使って、画像展開する場合に、データ処理時間を短縮できる。よって、その結果、検査時間を短縮できる。
実施の形態1におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。 実施の形態1における検査領域を説明するための概念図である。 実施の形態1における検査方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態1における再構成処理回路の内部構成の一例を示す構成図である。 実施の形態1におけるデータ比較判定回路の内部構成の一例を示す構成図である。 実施の形態1における再構成処理工程の内部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態1におけるサンプリング領域を説明するための図である。 実施の形態1における再構成する要素図形の一例を示す図である。 実施の形態1におけるパターンデータのフォーマットの一例を示す図である。 実施の形態1におけるパターンデータのフォーマットの他の一例を示す図である。 実施の形態1におけるフィルタ処理を説明するための図である。 実施の形態1における比較回路の内部構成の一例を示す構成図である。 実施の形態2における再構成処理回路の内部構成の一例を示す構成図である。 実施の形態2における再構成処理工程の内部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態2における再構成する要素図形の一例を示す図である。 実施の形態3における再構成処理工程の内部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態3における再構成する要素図形の一例を示す図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。図1において、検査対象基板、例えばマスクに形成されたパターンの欠陥を検査する検査装置100は、光学画像取得機構150、及び制御系回路160を備えている。
光学画像取得機構150は、光源103、照明光学系170、移動可能に配置されたXYθテーブル102、拡大光学系104、フォトダイオードアレイ105(センサの一例)、センサ回路106、ストライプパターンメモリ123、及びレーザ測長システム122を有している。XYθテーブル102上には、基板101が配置されている。基板101として、例えば、ウェハ等の半導体基板にパターンを転写する露光用のフォトマスクが含まれる。また、このフォトマスクには、検査対象となる複数のパターンが形成されている。基板101は、例えば、パターン形成面を下側に向けてXYθテーブル102に配置される。
制御系回路160では、検査装置100全体を制御する制御計算機110が、バス120を介して、位置回路107、比較回路108、展開回路111、参照回路112、オートローダ制御回路113、テーブル制御回路114、再構成処理回路140、データ比較判定回路142、磁気ディスク装置109、磁気テープ装置115、フレシキブルディスク装置(FD)116、CRT117、パターンモニタ118、及びプリンタ119に接続されている。また、センサ回路106は、ストライプパターンメモリ123に接続され、ストライプパターンメモリ123は、比較回路108に接続されている。また、XYθテーブル102は、X軸モータ、Y軸モータ、θ軸モータにより駆動される。XYθテーブル102は、ステージの一例となる。
なお、位置回路107、比較回路108、展開回路111、参照回路112、オートローダ制御回路113、テーブル制御回路114、再構成処理回路140、及びデータ比較判定回路142といった一連の「~回路」は、処理回路を有する。かかる処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各「~回路」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。例えば、位置回路107、比較回路108、展開回路111、参照回路112、オートローダ制御回路113、テーブル制御回路114、再構成処理回路140、及びデータ比較判定回路142といった一連の「~回路」は、制御計算機110によって構成され、実行されても良い。プロセッサ等を実行させるプログラムは、磁気ディスク装置109、磁気テープ装置115、FD116、或いはROM(リードオンリメモリ)等の記録媒体に記録されればよい。
検査装置100では、光源103、XYθテーブル102、照明光学系170、拡大光学系104、フォトダイオードアレイ105、及びセンサ回路106により高倍率の検査光学系が構成されている。また、XYθテーブル102は、制御計算機110の制御の下にテーブル制御回路114により駆動される。X方向、Y方向、θ方向に駆動する3軸(X-Y-θ)モータの様な駆動系によって移動可能となっている。これらの、Xモータ、Yモータ、θモータは、例えばステップモータを用いることができる。XYθテーブル102は、XYθ各軸のモータによって水平方向及び回転方向に移動可能である。そして、XYθテーブル102上に配置された基板101の移動位置はレーザ測長システム122により測定され、位置回路107に供給される。
被検査基板101のパターン形成の基となる描画データ(設計データ)が検査装置100の外部から入力され、磁気ディスク装置109に格納される。描画データには、複数の図形パターンが定義され、各図形パターンは、通常、複数の要素図形(第1の図形)の組合せにより構成される。なお、1つの図形で構成される図形パターンがあっても構わない。被検査基板101上には、かかる描画データに定義された各図形パターンに基づいて、それぞれ対応するパターンが形成されている。
ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成部分について記載している。検査装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれても構わないことは言うまでもない。
図2は、実施の形態1における検査領域を説明するための概念図である。基板101の検査領域10(検査領域全体)は、図2に示すように、例えばY方向に向かって、スキャン幅Wの短冊状の複数の検査ストライプ20に仮想的に分割される。そして、検査装置100では、検査ストライプ20毎に画像(ストライプ領域画像)を取得していく。検査ストライプ20の各々に対して、レーザ光を用いて、当該ストライプ領域の長手方向(X方向)に向かって当該ストライプ領域内に配置される図形パターンの画像を撮像する。XYθテーブル102の移動によってフォトダイオードアレイ105が相対的にX方向に連続移動しながら光学画像が取得される。フォトダイオードアレイ105では、図2に示されるようなスキャン幅Wの光学画像を連続的に撮像する。言い換えれば、センサの一例となるフォトダイオードアレイ105は、XYθテーブル102(ステージ)と相対移動しながら、検査光を用いて基板101に形成されたパターンの光学画像を撮像する。実施の形態1では、1つの検査ストライプ20における光学画像を撮像した後、Y方向に次の検査ストライプ20の位置まで移動して今度は逆方向に移動しながら同様にスキャン幅Wの光学画像を連続的に撮像する。すなわち、往路と復路で逆方向に向かうフォワード(FWD)-バックフォワード(BWD)の方向で撮像を繰り返す。
また、実際の検査にあたって、各検査ストライプ20のストライプ領域画像は、図2に示すように、例えば、スキャン幅で長手方向に向かって複数のフレーム画像30に分割される。そして、フレーム画像30毎に検査を行っていく。各検査ストライプ20のストライプ領域がかかるフレーム画像30のサイズに分割された領域がフレーム領域となる。言い換えれば、各検査ストライプ20のストライプ領域が、図2に示すように、例えば、スキャン幅で長手方向に向かって複数のフレーム領域30に分割される。例えば、1024×1024画素のサイズに分割される。よって、フレーム画像と比較される参照画像も同様にフレーム領域30毎に作成されることになる。
ここで、撮像の方向は、フォワード(FWD)-バックフォワード(BWD)の繰り返しに限るものではない。一方の方向から撮像してもよい。例えば、FWD-FWDの繰り返しでもよい。或いは、BWD-BWDの繰り返しでもよい。
図3は、実施の形態1における検査方法の要部工程を示すフローチャート図である。図3において、実施の形態1における検査方法は、ストライプ画像取得工程(S101)と、パターンデータ入力工程(S102)と、再構成処理工程(S104)と、データ比較工程(S106)と、選択工程(S108)と、画像展開工程(S110)と、画像加工工程(S112)と、フレーム分割工程(S114)と、位置合わせ工程(S120)と、比較処理工程(S122)と、いう一連の工程を実施する。
図4は、実施の形態1における再構成処理回路の内部構成の一例を示す構成図である。図4において、再構成処理回路140内には、サンプリング領域抽出部50、タイプA再構成処理部52、タイプB再構成処理部53、タイプC再構成処理部54、タイプ比較部58、選択部59、再構成処理部62、及び磁気ディスク装置等の記憶装置51,55,56,57,60,64が配置される。サンプリング領域抽出部50、タイプA再構成処理部52、タイプB再構成処理部53、タイプC再構成処理部54、タイプ比較部58、選択部59、及び再構成処理部62といった一連の「~部」は、処理回路を有する。かかる処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各「~回路」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。サンプリング領域抽出部50、タイプA再構成処理部52、タイプB再構成処理部53、タイプC再構成処理部54、タイプ比較部58、選択部59、及び再構成処理部62に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度図示しないメモリに記憶される。
図5は、実施の形態1におけるデータ比較判定回路の内部構成の一例を示す構成図である。図5において、データ比較判定回路142内には、データサイズ比較部82、選択部84、図形数比較部86、選択部88、及び磁気ディスク装置等の記憶装置80,81,89が配置される。データサイズ比較部82、選択部84、図形数比較部86、及び選択部88といった一連の「~部」は、処理回路を有する。かかる処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各「~回路」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。データサイズ比較部82、選択部84、図形数比較部86、及び選択部88に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度図示しないメモリに記憶される。なお、データサイズ比較部82と選択部84との組、或いは図形数比較部86と選択部88との組、の一方だけ配置される場合であっても構わない。
ストライプ画像取得工程(S101)として、光学画像取得機構150は、検査ストライプ20毎に基板101上に形態された図形パターンの光学画像を取得する。具体的には、以下のように動作する。まず、最初の検査ストライプ20が撮像可能な位置にXYθテーブル102を移動させる。基板101に形成されたパターンには、適切な光源103から、検査光となる紫外域以下の波長のレーザ光(例えば、DUV光)が照明光学系170を介して照射される。基板101を透過した光は拡大光学系104を介して、フォトダイオードアレイ105(センサの一例)に光学像として結像し、入射する。
フォトダイオードアレイ105上に結像されたパターンの像は、フォトダイオードアレイ105の各受光素子によって光電変換され、更にセンサ回路106によってA/D(アナログ・デジタル)変換される。そして、ストライプパターンメモリ123に、測定対象の検査ストライプ20の画素データが格納される。かかる画素データ(ストライプ領域画像)を撮像する際、フォトダイオードアレイ105のダイナミックレンジは、例えば、照明光の光量が60%入射する場合を最大階調とするダイナミックレンジを用いる。その後、ストライプ領域画像は、位置回路107から出力されたXYθテーブル102上における基板101の位置を示すデータと共に比較回路108に送られる。測定データ(画素データ)は例えば8ビットの符号なしデータであり、各画素の明るさの階調(光量)を表現している。
パターンデータ入力工程(S102)として、再構成処理回路140は、検査ストライプ20毎に、磁気ディスク装置109から描画データを入力する。入力された描画データは、記憶装置60に格納される。
再構成処理工程(S104)として、再構成処理回路140(再構成処理部)は、記憶装置60から描画データを読み出し、描画データに定義される図形パターン毎に、図形パターンの構成を、予め設定された最大サイズdmax内の新たな図形を配置し直すことで、元の複数の要素図形(第1の図形)の組合せとは異なる複数の要素図形(第2の図形)の組合せにより再構成する。具体的には、以下のように動作する。ここでは、元の複数の要素図形同士を合成するのではなく、元の複数の要素図形(第1の図形)とは、形状および数量を変えた複数の要素図形(第2の図形)に再構成する。
図6は、実施の形態1における再構成処理工程の内部工程を示すフローチャート図である。図6において、実施の形態1における再構成処理工程(S104)は、その内部工程として、サンプリング領域抽出工程(S201)と、再構成(A)工程(S202)と、再構成(B)工程(S204)と、再構成(C)工程(S206)と、データ比較工程(S220)と、選択工程(S222)と、再構成処理工程(S226)と、いう一連の工程を実施する。
サンプリング領域抽出工程(S201)として、サンプリング領域抽出部50は、対象検査ストライプ20内からサンプリング領域を抽出する。例えば、数か所のサンプリング領域を抽出する。或いは、フレーム領域30毎に数か所のサンプリング領域を抽出してもよい。或いは、複数の検査ストライプ20から数か所のサンプリング領域を抽出してもよい。或いは、基板101全体の領域から数か所のサンプリング領域を抽出してもよい。基板101には、例えば、1つのチップパターンが形成される場合が多い。かかるチップパターンには、同じ図形パターンが繰り返し配置されることも多い。その場合には、サンプリング領域として、基板101全体の領域から抽出する場合でも、全体の傾向としては同じ結果にできる。或いは、基板101全体が大まかな数個の領域に異なる図形パターン群が配置される場合には、サンプリング領域を、検査ストライプ20、或いは複数の検査ストライプ20から抽出すれば、それぞれの領域の傾向をとらえることができる。さらに、細かく異なる図形パターンが配置される場合には、フレーム領域30毎にサンプリング領域を抽出すればよい。
図7は、実施の形態1におけるサンプリング領域を説明するための図である。図7において、サンプリング領域32は、フレーム領域30よりも小さい領域に設定される。例えば、少なくとも1つの図形パターンが配置可能なサイズであればよい。図7の例では、抽出されるサンプリング領域32内に、設計上(描画データ上)、1つの図形パターン40が配置される場合を示している。かかる図形パターン40は、複数の要素図形41によって構成される。図7の例における複数の要素図形41には、例えば、6個の横長の矩形、及び6個の縦長の矩形等が含まれる。描画データ上の図形パターン40を構成する例えば12個の要素図形41についても、図示しない描画装置に入力される前の段階で、上述した最大サイズdmaxの制限のもと作成されている。言い換えれば、最大サイズdmaxは、描画データのデータ処理上の処理可能なサイズの上限として設定される値となる。
再構成(A)工程(S202)として、タイプA再構成処理部52は、縦横サイズ比(x,yサイズ比)が所定の範囲内の矩形(第1の矩形)を優先適用して複数の要素図形(第2の図形)を作成するタイプA(第1のタイプ)に沿って、描画データに定義される図形パターン40を構成する組の複数の要素図形(第2の図形)を作成する。タイプAでは、略正方形を優先適用する。
図8は、実施の形態1における再構成する要素図形の一例を示す図である。図8(b)では、図8(a)に示す描画データ上の図形パターン40を構成する複数の要素図形を、タイプAに沿って再構成した場合の図形パターン40を構成する複数の要素図形の一例を示している。図8(a)に示す描画データ上の図形パターン40を構成する例えば12個の要素図形は、図7に示す図形パターン40を構成する複数の要素図形と同様である。タイプAでは、所定の範囲として、例えば、要素図形のx方法サイズdxが、y方向サイズdyに対して、以下の式(1)を満たすように作成される。
(1) dy×0.5<dx<dy×1.5
なお、式(1)の係数0.5及び係数1.5の値は、適宜変更しても構わない。タイプAでは、後述するタイプB,Cに比べて、正方形に近い要素図形を優先適用することを意図している。図8(b)の例では、図形パターン40に、まず、最大サイズdmaxの正方形a1を配置する。次に、一辺が最大サイズdmaxで他辺dが最大サイズdmax未満でかつ式(1)を満たす略正方形a2を配置する。次に、両辺が最大サイズdmax未満でかつ式(1)を満たす2つの略正方形a3を配置する。そして、残りの領域に最大サイズdmax未満のサイズの領域の矩形a4を配置する。これにより、図8(b)の例では、図形パターン40を5つの略正方形の要素図形によって再構成する。タイプAで再構成されたサンプリング領域32の図形パターン40のパターンデータ(2A)は、記憶装置55に格納される。
再構成(B)工程(S204)として、タイプB再構成処理部53は、横サイズ(xサイズ)が縦サイズ(yサイズ)よりも上述した所定の範囲以上に長い矩形(第2の矩形)を優先適用して複数の要素図形(第2の図形)を作成するタイプB(第2のタイプ)に沿って、描画データに定義される図形パターン40を構成する組の複数の要素図形(第2の図形)を作成する。タイプBでは、x方向に長い長方形を優先適用する。図8(c)では、図8(a)に示す描画データ上の図形パターン40を構成する複数の要素図形を、タイプBに沿って再構成した場合の図形パターン40を構成する複数の要素図形の一例を示している。タイプBでは、所定の範囲として、例えば、要素図形のx方法サイズdxが、y方向サイズdyに対して、以下の式(2)を満たすように作成される。
(2) dx≧dy×1.5
なお、式(2)の係数1.5の値は、式(1)と連動させながら適宜変更しても構わない。タイプBでは、タイプAに比べて、横方向(x方向)に延びた長方形の要素図形を優先適用することを意図している。図8(c)の例では、図形パターン40に、まず、x方向サイズが最大サイズdmaxで、y方向サイズが式(2)を満たす3つの長方形b1を配置する。次に、x方向サイズが最大サイズdmaxで、y方向サイズが式(2)を満たし、かつ長方形b1よりも小さい辺をもつ1つの長方形b2を配置する。次に、x方向サイズとy方法サイズが共に最大サイズdmax未満で、かつ式(2)を満たす4つの長方形b3を配置する。そして、残りの領域に最大サイズdmax未満のサイズの領域の矩形b4を配置する。これにより、図8(c)の例では、図形パターン40を9個の横長の長方形の要素図形によって再構成する。長方形の短辺は、できるだけ長辺に対して式(2)を満たす最大値を適用すると好適である。タイプBで再構成されたサンプリング領域32の図形パターン40のパターンデータ(2B)は、記憶装置56に格納される。
再構成(C)工程(S206)として、タイプC再構成処理部54は、縦サイズ(yサイズ)が横サイズ(xサイズ)よりも上述した所定の範囲以上に長い矩形(第3の矩形)を優先適用して複数の要素図形(第2の図形)を作成するタイプC(第3のタイプ)に沿って、描画データに定義される図形パターン40を構成する組の複数の要素図形(第2の図形)を作成する。タイプCでは、y方向に長い長方形を優先適用する。図8(d)では、図8(a)に示す描画データ上の図形パターン40を構成する複数の要素図形を、タイプCに沿って再構成した場合の図形パターン40を構成する複数の要素図形の一例を示している。タイプCでは、所定の範囲として、例えば、要素図形のy方法サイズdyが、x方向サイズdxに対して、以下の式(3)を満たすように作成される。
(3) dy≧dx×1.5
なお、式(3)の係数1.5の値は、式(1)と連動させながら適宜変更しても構わない。タイプCでは、タイプAに比べて、縦方向(y方向)に延びた長方形の要素図形を優先適用することを意図している。図8(d)の例では、図形パターン40に、まず、y方向サイズが最大サイズdmaxで、x方向サイズが式(3)を満たす3つの長方形c1を配置する。次に、y方向サイズが最大サイズdmaxで、x方向サイズが式(3)を満たし、かつ長方形c1よりも小さい辺をもつ1つの長方形c2を配置する。次に、y方向サイズとx方法サイズが共に最大サイズdmax未満で、かつ式(3)を満たす4つの長方形c3を配置する。そして、残りの領域に最大サイズdmax未満のサイズの領域の矩形c4を配置する。これにより、図8(d)の例では、図形パターン40を9個の縦長の長方形の要素図形によって再構成する。長方形の短辺は、長辺に対して式(2)を満たす最大値を適用すると好適である。長方形の短辺は、できるだけ長辺に対して式(2)を満たす最大値を適用すると好適である。タイプCで再構成されたサンプリング領域32の図形パターン40のパターンデータ(2C)は、記憶装置55に格納される。
データ比較工程(S220)として、タイプ比較部58は、タイプAにより作成された複数の要素図形(第2の図形)のデータのデータサイズと、タイプBにより作成された複数の要素図形(第2の図形)のデータのデータサイズと、タイプCにより作成された複数の要素図形(第2の図形)のデータのデータサイズと、を比較する。
図9は、実施の形態1におけるパターンデータのフォーマットの一例を示す図である。図9の例では、要素図形毎に個別にパターンデータが作成される。図9におけるパターンデータのフォーマットは、図形コード、x座標、y座標、xサイズLx、yサイズLy、及び回転方向θによって定義される。1つの項目がmバイトで定義される場合、図9におけるパターンデータのフォーマットでは、1つの要素図形あたり、6mバイトが必要となる。例えば、図8(a)に示す描画データ(設計データ)上の図形パターン40を構成する12個の要素図形のパターンデータ(1)が図9に示すパターンデータのフォーマットで作成された場合、12×6mバイトが必要となる。これを図8(b)に示すタイプAで再構成した場合、再構成後の5つの要素図形のパターンデータ(2A)では5×6mバイトにデータサイズを低減できる。例えば、図8(c)に示すタイプBで再構成した場合、再構成後の9つの要素図形のパターンデータ(2B)では9×6mバイトにデータサイズを低減できる。例えば、図8(d)に示すタイプCで再構成した場合、再構成後の9つの要素図形のパターンデータ(2C)では9×6mバイトにデータサイズを低減できる。
なお、パターンを構成する図形の寸法や数および配置が変わっても、もとのパターン形状を表現できているので、データサイズが小さくなっても、パターンの情報は同じにできる(劣化しない)。
図10は、実施の形態1におけるパターンデータのフォーマットの他の一例を示す図である。図10の例では、繰り返す要素図形については省略可能な要素図形種毎のパターンデータが作成される。図10におけるパターンデータのフォーマットは、図形コード、x座標、y座標、xサイズLx、yサイズLy、回転方向θ、x方向繰り返しピッチPx、y方向繰り返しピッチPy、及び繰り返し数nによって定義される。1つの項目がmバイトで定義される場合、図10におけるパターンデータのフォーマットでは、1つの要素図形あたり、9mバイトが必要となる。図8(a)に示す描画データ(設計データ)上の図形パターン40を構成する12個の要素図形がすべて異なるサイズの場合、かかる12個の要素図形のパターンデータ(1)が図10に示すパターンデータのフォーマットで作成された場合、12×9mバイトが必要となる。これを図8(b)に示すタイプAで再構成した場合、再構成後の5つの要素図形のパターンデータ(2A)では略正方形a3が2つあるので、これを1つのデータにまとめることができるため4×9mバイトにデータサイズを低減できる。例えば、図8(c)に示すタイプBで再構成した場合、再構成後の9つの要素図形のパターンデータ(2B)では長方形b1が3つ、及び長方形b3が4つあるので、これらを1つずつのデータにまとめることができるため4×9mバイトにデータサイズを低減できる。例えば、図8(d)に示すタイプCで再構成した場合、再構成後の9つの要素図形のパターンデータ(2C)では長方形c1が3つ、及び長方形c3が4つあるので、これらを1つずつのデータにまとめることができるため4×9mバイトにデータサイズを低減できる。
なお、パターンを構成する図形の寸法や数および配置が変わっても、もとのパターン形状を表現できているので、データサイズが小さくなっても、パターンの情報は同じにできる(劣化しない)。
選択工程(S222)として、選択部59は、タイプA~Cのうち、データサイズが最小となるタイプを選択する。図9に示した個別のパターンデータのフォーマットを用いた場合、タイプAが選択されることになる。図10に示した繰り返す要素図形については省略可能な要素図形種毎のパターンデータのフォーマットを用いた場合、タイプA~Cのいずれもが同じデータサイズになるので、いずれを選択しても良い。データサイズが同じになった場合にどのタイプを優先するかは、予め設定しておくと良い。ここでは、例えば、タイプBが選択される。どのタイプが適しているかは、元の図形パターン40の形状によって左右されることになる。
再構成処理工程(S226)として、再構成処理部62は、対象検査ストライプ20について、選択されたタイプで、描画データに定義される図形パターン毎に、図形パターンの構成を、元の複数の要素図形(第1の図形)の組合せとは異なる複数の要素図形(第2の図形)の組合せにより再構成する。再構成された各図形パターン40のパターンデータ(2)は、記憶装置64に格納される。また、再構成前の元の描画データ上に定義されていた各図形パターン40のパターンデータ(1)と、再構成された各図形パターン40のパターンデータ(2)は、データ比較判定回路142に出力される。
データ比較工程(S106)として、データ比較判定回路142は、再構成前の元の描画データ上に定義されていた各図形パターン40のパターンデータ(1)と、再構成された各図形パターン40のパターンデータ(2)についてデータ比較を行う。まず、データ比較判定回路142内に入力された再構成前の元の描画データ上に定義されていた各図形パターン40のパターンデータ(1)は、記憶装置80に記憶される。データ比較判定回路142内に入力された再構成された各図形パターン40のパターンデータ(2)は、記憶装置81に記憶される。そして、データ比較の方法として、データサイズ比較と、図形数比較との一方を用いると好適である。データサイズ比較を用いる場合、以下のように動作する。
データサイズ比較部82は、再構成前の図形パターン40の複数の要素図形(第1の図形)のデータのデータサイズと再構成後の図形パターン40の複数の要素図形(第2の図形)のデータのデータサイズとを比較する。具体的には以下のように動作する。ここでは、例えば、上述したサンプリング領域32において作成したデータを使って、サンプリング領域32の図形パターン40に対してデータサイズを比較する。或いは、再構成されているすべての図形パターンの合計を比較しても良いし、再構成されているすべての図形パターンの一部の図形パターンをサンプリング図形として、かかるサンプリング図形に対してデータサイズを比較してもよい。
選択工程(S108)として、選択部84は、再構成前の図形パターン40の複数の要素図形(第1の図形)のデータと再構成された図形パターン40の複数の要素図形(第2の図形)のデータとの一方を選択する。ここでは、データサイズが小さい方を選択する。図形パターン40を構成する複数の要素図形(第1の図形)を再構成することで、通常、データサイズは小さくできる。しかしながら、必ずデータサイズが小さくなるとは限らない。その場合に、あえてデータサイズが大きい方を画像展開するのではデータ処理時間の短縮が図れないばかりか、逆に長くなってしまう。そこで、データサイズが小さい方を選択する。
或いは、データ比較工程(S106)のデータ比較の方法として、図形数比較を用いる場合、以下のように動作する。
データ比較工程(S106)において、図形数比較部86は、再構成前の図形パターン40の複数の要素図形(第1の図形)の要素図形数と再構成後の図形パターン40の複数の要素図形(第2の図形)の要素図形数とを比較する。具体的には以下のように動作する。ここでは、例えば、上述したサンプリング領域32において作成したデータを使って、サンプリング領域32の図形パターン40に対しての要素図形数を比較する。或いは、再構成されているすべての図形パターンの合計を比較しても良いし、再構成されているすべての図形パターンの一部の図形パターンをサンプリング図形として、かかるサンプリング図形に対しての要素図形数を比較してもよい。
選択工程(S108)において、選択部88は、再構成前の図形パターン40の複数の要素図形(第1の図形)のデータと再構成された図形パターン40の複数の要素図形(第2の図形)のデータとの一方を選択する。ここでは、要素図形数が少ない方を選択する。図形パターン40を構成する複数の要素図形(第1の図形)を再構成することで、通常、要素図形数は少なくできる。しかしながら、必ず要素図形数が少なくなるとは限らない。要素図形数が少ない方が、一般的にはデータサイズを小さくできる。その場合に、あえてデータサイズが大きい方を画像展開するのではデータ処理時間の短縮が図れないばかりか、逆に長くなってしまう。そこで、要素図形数が少ない方を選択する。選択されたパターンデータ(3)は、記憶装置89に格納される。
画像展開工程(S110)として、展開回路111(展開処理部)は、再構成前の図形パターン40の複数の要素図形(第1の図形)のデータと再構成された図形パターン40の複数の要素図形(第2の図形)のデータとの一方(パターンデータ(3))を選択的に画像展開する。ここでは、選択工程(S108)において選択されたデータについて画像展開する。言い換えれば、展開回路111(展開処理部)は、元の描画データに定義された図形パターン40の複数の要素図形(第1の図形)のパターンデータ(1)が、再構成された図形パターン40の複数の要素図形(第2の図形)のパターンデータ(2)よりもデータサイズが小さい場合には、元の描画データに定義された図形パターン40の複数の要素図形(第1の図形)のパターンデータ(1)を画像展開し、再構成された図形パターン40の複数の要素図形(第2の図形)のパターンデータ(2)が元の描画データに定義された図形パターン40の複数の要素図形(第1の図形)のパターンデータ(1)よりもデータサイズが小さい場合には、再構成された図形パターン40の複数の要素図形(第2の図形)のパターンデータ(2)を画像展開する。或いは、展開回路111(展開処理部)は、元の描画データに定義された図形パターン40の複数の要素図形(第1の図形)のパターンデータ(1)が、再構成された図形パターン40の複数の要素図形(第2の図形)のパターンデータ(2)よりも図形数が少ない場合には、元の描画データに定義された図形パターン40の複数の要素図形(第1の図形)のパターンデータ(1)を画像展開し、再構成された図形パターン40の複数の要素図形(第2の図形)のパターンデータ(2)が元の描画データに定義された図形パターン40の複数の要素図形(第1の図形)のパターンデータ(1)よりも図形数が少ない場合には、再構成された図形パターン40の複数の要素図形(第2の図形)のパターンデータ(2)を画像展開する。さらに言えば、展開回路111(展開処理部)は、タイプA~Cのうち、データサイズが最小となるタイプにより作成された図形パターン40の複数の要素図形(第2の図形)のパターンデータ(2)を画像展開する。
ここで、描画データ(設計データ)に定義される要素図形は、例えば長方形や三角形を基本図形としたもので、例えば、図形の基準位置における座標(x、y)、及び辺の長さ、長方形や三角形等の図形種を区別する識別子となる図形コードといった情報で各パターン図形の形、大きさ、位置等を定義した要素図形データ(ベクトルデータ)が格納されている。
かかる要素図形データとなる設計パターンの情報が展開回路111に入力されると要素図形ごとのデータにまで展開し、その要素図形データの図形形状を示す図形コード、図形寸法などを解釈する。そして、所定の量子化寸法のグリッドを単位とするマス目内に配置されるパターンとして2値ないしは多値の設計画像データを展開し、出力する。言い換えれば、設計データを読み込み、検査領域を所定の寸法を単位とするマス目として仮想分割してできたマス目毎に設計パターンにおける図形が占める占有率を演算し、nビットの占有率データを出力する。例えば、1つのマス目を1画素として設定すると好適である。そして、1画素に1/2(=1/256)の分解能を持たせるとすると、画素内に配置されている図形の領域分だけ1/256の小領域を割り付けて画素内の占有率を演算する。そして、画素毎に8ビットの占有率データの展開画像を作成する。展開画像のデータは、参照回路112に出力される。
画像加工工程(S112)として、参照回路112(参照画像作成部)は、画像展開された展開画像を用いて、検査対象の光学画像に対応する参照画像を作成する。
図11は、実施の形態1におけるフィルタ処理を説明するための図である。基板101から撮像される光学画像の画素データは、撮像に使用される光学系の解像特性等によってフィルタが作用した状態、言い換えれば連続変化するアナログ状態にあるため、例えば、図11に示すように、画像強度(濃淡値)がデジタル値の後述する展開画像(設計画像)とは異なっている。そのため、参照回路112は、展開画像に画像加工(フィルタ処理)を施して光学画像に近づけた参照画像を作成する。作成された参照画像のデータは、比較回路108に出力される。比較回路108(比較部)は、光学画像と参照画像とを比較する。
図12は、実施の形態1における比較回路の内部構成の一例を示す構成図である。図12において、比較回路108内には、磁気ディスク装置等の記憶装置70,72,76、フレーム分割部74、位置合わせ部78、及び比較処理部79が配置されている。フレーム分割部74、位置合わせ部78、及び比較処理部79といった一連の「~部」は、処理回路を有する。かかる処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各「~回路」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。フレーム分割部74、位置合わせ部78、及び比較処理部79に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度図示しないメモリに記憶される。
比較回路108に入力されたストライプデータ(光学画像データ)は記憶装置70に格納される。比較回路108に入力された参照画像データは記憶装置72に格納される。
フレーム分割工程(S114)として、フレーム分割部74は、x方向に所定のサイズ(例えば、スキャン幅Wと同じ幅)でストライプ領域画像を分割する。例えば、1024×1024画素のフレーム画像に分割する。かかる処理により、複数のフレーム領域30に応じた複数のフレーム画像(光学画像)が取得される。複数のフレーム画像は、記憶装置76に格納される。以上により、検査のために比較される一方の画像(測定された画像)データが生成される。
位置合わせ工程(S120)として、位置合わせ部78は、比較対象となるフレーム画像(光学画像)を記憶装置76から読み出し、同様に比較対象となる参照画像を記憶装置72から読み出す。そして、所定のアルゴリズムで位置合わせを行う。例えば、最小2乗法を用いて位置合わせを行う。
比較処理工程(S122)として、比較処理部79(比較部)は、フレーム領域(検査単位領域)30毎に、光学画像と参照画像を比較する。言い換えれば、比較処理部79は、複数のフレーム領域30(小領域)のフレーム領域30毎に、当該フレーム領域30のフレーム画像(光学画像)と当該フレーム画像に対応する参照画像とを画素毎に比較して、パターンの欠陥を検査する。比較処理部79は、所定の判定条件に従って画素毎に両者を比較し、例えば形状欠陥といった欠陥の有無を判定する。判定条件としては、例えば、所定のアルゴリズムに従って画素毎に両者を比較し、欠陥の有無を判定する。例えば、画素毎に参照画像の画素値からフレーム画像の画素値を差し引いた差分値を演算し、差分値が閾値Thより大きい場合を欠陥と判定する。そして、比較結果が出力される。比較結果は、磁気ディスク装置109、磁気テープ装置115、フレキシブルディスク装置(FD)116、CRT117、パターンモニタ118に出力される、或いはプリンタ119から出力されればよい。
以上のように、実施の形態1では、図形パターン40を構成する要素図形を新たに再構成することで、データサイズを低減できる。よって、検査対象基板101に形成されるパターンの元データを使って、画像展開する場合に、データ処理時間を短縮できる。その結果、検査時間を短縮できる。
実施の形態2.
実施の形態1では、複数のタイプA~Cの中から最適な再構成タイプを選択する場合について説明したが、これに限るものではない。実施の形態2では、予め設定された再構成手法に沿って要素図形を再構成する場合について説明する。実施の形態2における検査装置100の構成は図1と同様である。また、実施の形態2における検査方法の要部工程を示すフローチャート図は、図3と同様である。また、以下、特に説明する点以外の内容は、実施の形態1と同様である。特に、再構成処理工程(S104)以外の各工程の内容は実施の形態1と同様である。
図13は、実施の形態2における再構成処理回路の内部構成の一例を示す構成図である。図13において、再構成処理回路140内には、再構成処理部63、及び磁気ディスク装置等の記憶装置60,64が配置される。再構成処理部63は、処理回路を有する。かかる処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置等が含まれる。また、再構成処理部63は、例えば、データ比較判定回路142内の「~部」といった他の「~部」と共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。再構成処理部63に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度図示しないメモリに記憶される。
再構成処理工程(S104)として、再構成処理回路140(再構成処理部)は、記憶装置60から描画データを読み出し、描画データに定義される図形パターン毎に、図形パターンの構成を、予め設定された最大サイズdmax内の新たな図形を配置し直すことで、元の複数の要素図形(第1の図形)の組合せとは異なる複数の要素図形(第2の図形)の組合せにより再構成する。具体的には、以下のように動作する。
図14は、実施の形態2における再構成処理工程の内部工程を示すフローチャート図である。図14において、実施の形態2における再構成処理工程(S104)は、その内部工程として、最大サイズ正方形割当工程(S210)と、最大サイズを含む矩形割当工程(S212)と、その他の図形割当工程(S214)と、いう一連の工程を実施する。
最大サイズ正方形割当工程(S210)として、再構成処理部63は、予め設定された最大サイズdmaxの正方形(第1の正方形)を優先適用して複数の要素図形(第2の図形)を作成する。
次に、最大サイズを含む矩形割当工程(S212)として、再構成処理部63は、最大サイズを含む矩形を優先適用して複数の要素図形(第2の図形)を作成する。
そして、その他の図形割当工程(S214)として、再構成処理部63は、残りの領域にその他の図形(例えば矩形)を割り当てる。
図15は、実施の形態2における再構成する要素図形の一例を示す図である。図15(b)では、図15(a)に示す描画データ上の図形パターン40を構成する複数の要素図形を、最大サイズを含む要素図形を優先適用して再構成した場合の図形パターン40を構成する複数の要素図形の一例を示している。図15(a)に示す描画データ上の図形パターン40を構成する例えば12個の要素図形は、図7に示す図形パターン40を構成する複数の要素図形と同様である。
図15(b)の例では、図形パターン40に、まず、最大サイズdmaxの正方形F1を配置する。次に、x方向サイズが最大サイズdmaxでy方向サイズが最大サイズdmax未満のサイズdの長方形F2を配置する。次に、y方向サイズが最大サイズdmaxでx方向サイズが最大サイズdmax未満のサイズdの長方形F3を配置する。そして、残りの領域に最大サイズdmax未満のサイズの領域の矩形F4を配置する。これにより、図15(b)の例では、図形パターン40を4つの要素図形によって再構成する。以上のように、実施の形態2における再構成処理部63は、対象検査ストライプ20について、描画データに定義される図形パターン毎に、図形パターンの構成を、元の複数の要素図形(第1の図形)の組合せとは異なる、最大サイズを含む要素図形を優先適用した複数の要素図形(第2の図形)の組合せにより再構成する。再構成された各図形パターン40のパターンデータ(2)は、記憶装置64に格納される。また、再構成前の元の描画データ上に定義されていた各図形パターン40のパターンデータ(1)と、再構成された各図形パターン40のパターンデータ(2)は、データ比較判定回路142に出力される。
例えば、図15(a)に示す描画データ(設計データ)上の図形パターン40を構成する12個の要素図形のパターンデータ(1)が図9に示すパターンデータのフォーマットで作成された場合、12×6mバイトが必要となる。これを図15(b)に示す手法で再構成した場合、再構成後の4つの要素図形のパターンデータ(2)では4×6mバイトにデータサイズを低減できる。
以降の各工程の内容は、実施の形態1と同様である。
以上のように、実施の形態2では、図形パターン40を構成する要素図形を、最大サイズを含む要素図形を優先適用して新たに再構成することで、データサイズを低減できる。よって、検査対象基板101に形成されるパターンの元データを使って、画像展開する場合に、データ処理時間を短縮できる。その結果、検査時間を短縮できる。
実施の形態3.
実施の形態3では、実施の形態2とは異なる、予め設定された再構成手法に沿って要素図形を再構成する場合について説明する。実施の形態3における検査装置100の構成は図1と同様である。また、実施の形態3における検査方法の要部工程を示すフローチャート図は、図3と同様である。実施の形態3における再構成処理回路の内部構成は図13と同様である。また、以下、特に説明する点以外の内容は、実施の形態1と同様である。特に、再構成処理工程(S104)以外の各工程の内容は実施の形態1と同様である。
再構成処理工程(S104)として、再構成処理回路140(再構成処理部)は、記憶装置60から描画データを読み出し、描画データに定義される図形パターン毎に、図形パターンの構成を、予め設定された最大サイズdmax内の新たな図形を配置し直すことで、元の複数の要素図形(第1の図形)の組合せとは異なる複数の要素図形(第2の図形)の組合せにより再構成する。具体的には、以下のように動作する。
図16は、実施の形態3における再構成処理工程の内部工程を示すフローチャート図である。図16において、実施の形態3における再構成処理工程(S104)は、その内部工程として、最大サイズ正方形割当工程(S220)と、最大サイズ未満の正方形割当工程(S222)と、その他の図形割当工程(S224)と、いう一連の工程を実施する。
最大サイズ正方形割当工程(S220)として、再構成処理部63は、予め設定された最大サイズdmaxの正方形(第1の正方形)を優先適用して複数の要素図形(第2の図形)を作成する。
次に、最大サイズ未満の正方形割当工程(S222)として、再構成処理部63は、最大サイズdmaxよりも小さいサイズdの正方形(第2の正方形)を優先適用して複数の要素図形(第2の図形)を作成する。
そして、その他の図形割当工程(S224)として、再構成処理部63は、残りの領域にその他の図形(例えば矩形)を割り当てる。
図17は、実施の形態3における再構成する要素図形の一例を示す図である。図17(b)では、図17(a)に示す描画データ上の図形パターン40を構成する複数の要素図形を、最大サイズを含む要素図形を優先適用して再構成した場合の図形パターン40を構成する複数の要素図形の一例を示している。図17(a)に示す描画データ上の図形パターン40を構成する例えば12個の要素図形は、図7に示す図形パターン40を構成する複数の要素図形と同様である。
図17(b)の例では、図形パターン40に、まず、最大サイズdmaxの正方形G1を配置する。次に、最大サイズdmaxよりも小さいサイズdの3つの正方形G2を配置する。そして、残りの領域に最大サイズdmax未満のサイズの領域の矩形G4と矩形G4を配置する。これにより、図17(b)の例では、図形パターン40を6つの要素図形によって再構成する。以上のように、実施の形態3における再構成処理部63は、対象検査ストライプ20について、描画データに定義される図形パターン毎に、図形パターンの構成を、元の複数の要素図形(第1の図形)の組合せとは異なる、最大サイズdmax以内のできるだけ大きい正方形の要素図形を優先適用した複数の要素図形(第2の図形)の組合せにより再構成する。再構成された各図形パターン40のパターンデータ(2)は、記憶装置64に格納される。また、再構成前の元の描画データ上に定義されていた各図形パターン40のパターンデータ(1)と、再構成された各図形パターン40のパターンデータ(2)は、データ比較判定回路142に出力される。
例えば、図17(a)に示す描画データ(設計データ)上の図形パターン40を構成する12個の要素図形のパターンデータ(1)が図9に示すパターンデータのフォーマットで作成された場合、12×6mバイトが必要となる。これを図17(b)に示す手法で再構成した場合、再構成後の4つの要素図形のパターンデータ(2)では6×6mバイトにデータサイズを低減できる。
以降の各工程の内容は、実施の形態1と同様である。
以上のように、実施の形態3では、図形パターン40を構成する要素図形を、最大サイズdmax以内のできるだけ大きい正方形の要素図形を優先適用して新たに再構成することで、データサイズを低減できる。よって、検査対象基板101に形成されるパターンの元データを使って、画像展開する場合に、データ処理時間を短縮できる。その結果、検査時間を短縮できる。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、実施の形態では、照明光学系170として、透過光を用いた透過照明光学系を示したが、これに限るものではない。例えば、反射光を用いた反射照明光学系であってもよい。或いは、透過照明光学系と反射照明光学系とを組み合わせて、透過光と反射光を同時に用いてもよい。
また、光源103は、紫外線(光)の光源に限るものではなく、電子ビームの放出源であっても良い。ただし、電子ビームを検査光として用いる場合は、反射画像のみのDB検査を行う。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、検査装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全てのパターン検査装置及びパターン検査方法は、本発明の範囲に包含される。
10 検査領域
20 検査ストライプ
30 フレーム領域
32 サンプリング領域
40 図形パターン
41 要素図形
50 サンプリング領域抽出部
51,55,56,57,60,64 記憶装置
52 タイプA再構成処理部
53 タイプB再構成処理部
54 タイプC再構成処理部
58 タイプ比較部
59 選択部
62,63 再構成処理部
70,72,76 記憶装置
74 フレーム分割部
78 位置合わせ部
79 比較処理部
82 データサイズ比較部
84 選択部
86 図形数比較部
88 選択部
80,81,89 記憶装置
100 検査装置
101 基板
102 XYθテーブル
103 光源
104 拡大光学系
105 フォトダイオードアレイ
106 センサ回路
107 位置回路
108 比較回路
109 磁気ディスク装置
110 制御計算機
111 展開回路
112 参照回路
113 オートローダ制御回路
114 テーブル制御回路
115 磁気テープ装置
116 FD
117 CRT
118 パターンモニタ
119 プリンタ
120 バス
122 レーザ測長システム
123 ストライプパターンメモリ
140 再構成処理回路
142 データ比較判定回路
150 光学画像取得機構
160 制御系回路
170 照明光学系

Claims (5)

  1. 複数の第1の図形の組合せにより構成される図形パターンが定義された描画データに基づいてパターンが形成された基板から光学画像を取得する光学画像取得機構と、
    前記描画データを記憶する記憶装置と、
    前記記憶装置から前記描画データを読み出し、前記図形パターンの構成を、予め設定された最大サイズ内の新たな図形を配置し直すことで、前記複数の第1の図形の組合せとは異なる複数の第2の図形の組合せにより再構成する再構成処理部と、
    再構成前の前記複数の第1の図形のデータと再構成された前記複数の第2の図形のデータとの一方を選択的に画像展開する展開処理部と、
    画像展開された展開画像を用いて、検査対象の光学画像に対応する参照画像を作成する参照画像作成部と、
    前記光学画像と前記参照画像とを比較する比較部と、
    を備え
    再構成前の前記複数の第1の図形のデータのデータサイズと再構成後の前記複数の第2の図形のデータのデータサイズとを比較するデータサイズ比較部をさらに備え、
    前記展開処理部は、前記複数の第1の図形のデータが前記複数の第2の図形のデータよりもデータサイズが小さい場合には、前記複数の第1の図形のデータを画像展開し、前記複数の第2の図形のデータが前記複数の第1の図形のデータよりもデータサイズが小さい場合には、前記複数の第2の図形のデータを画像展開することを特徴とするパターン検査装置。
  2. 複数の第1の図形の組合せにより構成される図形パターンが定義された描画データに基づいてパターンが形成された基板から光学画像を取得する光学画像取得機構と、
    前記描画データを記憶する記憶装置と、
    前記記憶装置から前記描画データを読み出し、前記図形パターンの構成を、予め設定された最大サイズ内の新たな図形を配置し直すことで、前記複数の第1の図形の組合せとは異なる複数の第2の図形の組合せにより再構成する再構成処理部と、
    再構成前の前記複数の第1の図形のデータと再構成された前記複数の第2の図形のデータとの一方を選択的に画像展開する展開処理部と、
    画像展開された展開画像を用いて、検査対象の光学画像に対応する参照画像を作成する参照画像作成部と、
    前記光学画像と前記参照画像とを比較する比較部と、
    を備え
    再構成前の前記複数の第1の図形のデータの図形数と再構成後の前記複数の第2の図形のデータの図形数とを比較する図形数比較部をさらに備え、
    前記展開処理部は、前記複数の第1の図形のデータが前記複数の第2の図形のデータよりも図形数が少ない場合には、前記複数の第1の図形のデータを画像展開し、前記複数の第2の図形のデータが前記複数の第1の図形のデータよりも図形数が少ない場合には、前記複数の第2の図形のデータを画像展開することを特徴とするパターン検査装置。
  3. 複数の第1の図形の組合せにより構成される図形パターンが定義された描画データに基づいてパターンが形成された基板から光学画像を取得する光学画像取得機構と、
    前記描画データを記憶する記憶装置と、
    前記記憶装置から前記描画データを読み出し、前記図形パターンの構成を、予め設定された最大サイズ内の新たな図形を配置し直すことで、前記複数の第1の図形の組合せとは異なる複数の第2の図形の組合せにより再構成する再構成処理部と、
    再構成前の前記複数の第1の図形のデータと再構成された前記複数の第2の図形のデータとの一方を選択的に画像展開する展開処理部と、
    画像展開された展開画像を用いて、検査対象の光学画像に対応する参照画像を作成する参照画像作成部と、
    前記光学画像と前記参照画像とを比較する比較部と、
    を備え
    前記再構成処理部は、縦横サイズ比が所定の範囲内の第1の矩形を優先適用して前記複数の第2の図形を作成する第1のタイプと、横サイズが縦サイズよりも前記所定の範囲を超えて長い第2の矩形を優先適用して前記複数の第2の図形を作成する第2のタイプと、縦サイズが横サイズよりも前記所定の範囲を超えて長い第3の矩形を優先適用して前記複数の第2の図形を作成する第3のタイプと、でそれぞれ前記複数の第2の図形を作成し、
    前記第1のタイプにより作成された前記複数の第2の図形のデータのデータサイズと、前記第2のタイプにより作成された前記複数の第2の図形のデータのデータサイズと、前記第3のタイプにより作成された前記複数の第2の図形のデータのデータサイズと、を比較するタイプ比較部をさらに備え、
    前記展開処理部は、前記第1~第3のタイプのうち、データサイズが最小となるタイプにより作成された前記複数の第2の図形のデータを画像展開することを特徴とするパターン検査装置。
  4. 前記再構成処理部は、縦横サイズ比が所定の範囲内の第1の矩形を優先適用して前記複数の第2の図形を作成する第1のタイプと、横サイズが縦サイズよりも前記所定の範囲を超えて長い第2の矩形を優先適用して前記複数の第2の図形を作成する第2のタイプと、縦サイズが横サイズよりも前記所定の範囲を超えて長い第3の矩形を優先適用して前記複数の第2の図形を作成する第3のタイプと、でそれぞれ前記複数の第2の図形を作成し、
    前記第1のタイプにより作成された前記複数の第2の図形のデータのデータサイズと、前記第2のタイプにより作成された前記複数の第2の図形のデータのデータサイズと、前記第3のタイプにより作成された前記複数の第2の図形のデータのデータサイズと、を比較するタイプ比較部をさらに備え、
    前記展開処理部は、前記第1~第3のタイプのうち、データサイズが最小となるタイプにより作成された前記複数の第2の図形のデータを画像展開することを特徴とする請求項記載のパターン検査装置。
  5. 前記再構成処理部は、予め設定された最大サイズの第1の正方形を優先適用し、次に、前記最大サイズよりも小さいサイズの第2の正方形を優先適用して、前記複数の第2の図形を作成することを特徴とする請求項1又は2記載のパターン検査装置。
JP2018076787A 2018-04-12 2018-04-12 パターン検査装置 Active JP7111496B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018076787A JP7111496B2 (ja) 2018-04-12 2018-04-12 パターン検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018076787A JP7111496B2 (ja) 2018-04-12 2018-04-12 パターン検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019184461A JP2019184461A (ja) 2019-10-24
JP7111496B2 true JP7111496B2 (ja) 2022-08-02

Family

ID=68340779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018076787A Active JP7111496B2 (ja) 2018-04-12 2018-04-12 パターン検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7111496B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000105832A (ja) 1998-09-29 2000-04-11 Toshiba Corp パターン検査装置、パターン検査方法およびパターン検査プログラムを格納した記録媒体
JP2000241958A (ja) 1999-02-19 2000-09-08 Mitsubishi Electric Corp フォトマスク、フォトマスクの製造方法、フォトマスクの検査修正方法、及びフォトマスクの使用方法
JP2002296759A (ja) 2001-03-30 2002-10-09 Hitachi Ltd マスクの製造方法及び電子線描画データ生成方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4581537A (en) * 1984-03-23 1986-04-08 International Business Machines Corporation Method for generating inspection patterns
JPH03152541A (ja) * 1989-11-09 1991-06-28 Nec Corp レティクル欠陥検査用データ作成方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000105832A (ja) 1998-09-29 2000-04-11 Toshiba Corp パターン検査装置、パターン検査方法およびパターン検査プログラムを格納した記録媒体
JP2000241958A (ja) 1999-02-19 2000-09-08 Mitsubishi Electric Corp フォトマスク、フォトマスクの製造方法、フォトマスクの検査修正方法、及びフォトマスクの使用方法
JP2002296759A (ja) 2001-03-30 2002-10-09 Hitachi Ltd マスクの製造方法及び電子線描画データ生成方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
磯村育直, 土屋英雄, 菊入信孝,先端半導体デバイスの製造を支えるマスク欠陥検査装置技術,東芝レビュー,日本,2012年04月01日,Vol.67, No.4,pp. 28-31

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019184461A (ja) 2019-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4174504B2 (ja) 試料検査装置、試料検査方法及びプログラム
JP5695924B2 (ja) 欠陥推定装置および欠陥推定方法並びに検査装置および検査方法
JP4336672B2 (ja) 試料検査装置、試料検査方法及びプログラム
JP4185516B2 (ja) 試料検査装置、試料検査方法及びプログラム
JP6637375B2 (ja) パターン検査方法及びパターン検査装置
CN111192836B (zh) 图案检查装置以及图案检查方法
JP2007071629A (ja) 試料検査装置の支援装置、試料検査方法及びプログラム
JP2012251785A (ja) 検査装置および検査方法
JP6368081B2 (ja) 計測装置
JP4870704B2 (ja) パターン検査装置及びパターン検査方法
US9811896B2 (en) Measuring apparatus
KR101604013B1 (ko) 패턴 검사 장치 및 패턴 검사 방법
JP7111496B2 (ja) パターン検査装置
JP2017138250A (ja) パターンの線幅測定装置及びパターンの線幅測定方法
JP7144262B2 (ja) パターン検査装置及び参照画像の作成方法
JP6255191B2 (ja) 検査装置および検査方法
JP4185515B2 (ja) 試料検査方法、プログラム及び試料検査装置
JP6533062B2 (ja) パターン検査方法
JP4199759B2 (ja) インデックス情報作成装置、試料検査装置、レビュー装置、インデックス情報作成方法及びプログラム
JP7465138B2 (ja) パターン検査装置及びパターン検査方法
JP7222671B2 (ja) パターン検査装置及びパターン検査方法
JP2014232071A (ja) パターン検査方法及びパターン検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220118

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220622

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20220622

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20220630

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20220705

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220719

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220721

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7111496

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150