JP4199759B2 - インデックス情報作成装置、試料検査装置、レビュー装置、インデックス情報作成方法及びプログラム - Google Patents

インデックス情報作成装置、試料検査装置、レビュー装置、インデックス情報作成方法及びプログラム Download PDF

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本発明は、インデックス情報作成装置、試料検査装置、レビュー装置、インデックス情報作成方法、或いは、かかる方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに係り、例えば、半導体製造に用いる試料となる物体のパターン欠陥を検査するパターン検査技術に関し、半導体素子や液晶ディスプレイ(LCD)を製作するときに使用されるフォトマスク、ウェハ、あるいは液晶基板などの極めて小さなパターンの欠陥を検査する装置およびかかる装置の関連装置に関する。
近年、大規模集積回路(LSI)の高集積化及び大容量化に伴い、半導体素子に要求される回路線幅はますます狭くなってきている。これらの半導体素子は、回路パターンが形成された原画パターン(マスク或いはレチクルともいう。以下、マスクと総称する)を用いて、いわゆるステッパと呼ばれる縮小投影露光装置でウェハ上にパターンを露光転写して回路形成することにより製造される。よって、かかる微細な回路パターンをウェハに転写するためのマスクの製造には、微細な回路パターンを描画することができるパターン描画装置を用いる。かかるパターン描画装置を用いてウェハに直接パターン回路を描画することもある。
そして、多大な製造コストのかかるLSIの製造にとって、歩留まりの向上は欠かせない。しかし、1ギガビット級のDRAM(ランダムアクセスメモリ)に代表されるように、LSIを構成するパターンは、サブミクロンからナノメータのオーダーになろうとしている。歩留まりを低下させる大きな要因の一つとして、半導体ウェハ上に超微細パターンをフォトリソグラフィ技術で露光、転写する際に使用されるマスクのパターン欠陥があげられる。近年、半導体ウェハ上に形成されるLSIパターン寸法の微細化に伴って、パターン欠陥として検出しなければならない寸法も極めて小さいものとなっている。そのため、LSI製造に使用される転写用マスクの欠陥を検査するパターン検査装置の高精度化が必要とされている。
一方、マルチメディア化の進展に伴い、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)は、500mm×600mm、またはこれ以上への液晶基板サイズの大型化と、液晶基板上に形成されるTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)等のパターンの微細化が進んでいる。従って、極めて小さいパターン欠陥を広範囲に検査することが要求されるようになってきている。このため、このような大面積LCDのパターン及び大面積LCDを製作する時に用いられるフォトマスクの欠陥を短時間で、効率的に検査する試料検査装置の開発も急務となってきている。
ここで、従来のパターン検査装置では、拡大光学系を用いてリソグラフィマスク等の試料上に形成されているパターンを所定の倍率で撮像した光学画像と、設計データ、あるいは試料上の同一パターンを撮像した光学画像と比較することにより検査を行うことが知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、パターン検査方法として、同一マスク上の異なる場所の同一パターンを撮像した光学画像データ同士を比較する「die to die検査」や、マスクパターンを描画する時に使用した設計データとなるCADデータやCADデータを装置入力フォーマットに変換した描画データをベースに設計画像データを生成して、それとパターンを撮像した測定データとなる光学画像データとを比較する「die to database検査」がある。かかる検査装置における検査方法では、試料はステージ上に載置され、ステージが動くことによって光束が試料上を走査し、検査が行われる。試料には、光源及び照明光学系によって光束が照射される。試料を透過あるいは反射した光は光学系を介して、センサ上に結像される。センサで撮像された画像は測定データとして比較回路へ送られる。比較回路では、画像同士の位置合わせの後、測定データと参照データとを適切なアルゴリズムに従って比較し、一致しない場合には、パターン欠陥有りと判定する。
近年、設計パターンの線幅が細くなり、また光近接効果補正(OPC)用の微細パターンの存在により設計画像データと測定データとなる光学画像データとを一致させることが困難になり本来欠陥と判定してほしくないものを欠陥と判定してしまう(擬似欠陥)ケースが散見されるようになってきた。
ここで、検査装置でパターン欠陥有りと判定された場合、欠陥検査後のレビューを行なうことが一般的である。そして、検出された欠陥の種類や実欠陥であるか擬似欠陥であるかの判断に迷う場合、マスクの該当箇所あるいは該当箇所の周辺の光学画像を再度取得すると同時に、当該箇所の参照画像を再度生成して画面に表示させ、双方をユーザが目視で比較する処理が必要となる。または、検査に使用した参照画像の正確性を検証するために、参照画像を再度生成して画面に表示する場合もある。参照画像を生成するためには設計データのファイルとなるCADデータファイル全体や描画データファイル全体を検索して必要な箇所のパターン情報を抽出する必要がある。しかしながら実際にレビューの際に必要となる参照画像サイズは、非常に小さい領域であるため、CADデータや描画データのうち必要になるのはほんのわずかである。つまり、ほとんどのデータは読み飛ばす必要があり、一般に磁気ディスク等の低速処理速度の記憶装置に記憶されるCADデータや描画データとの通信において無駄が多く、処理時間の高速化の妨げとなっている。
さらに、近年のCADデータの大容量化やデータ構造の複雑化により、パターン情報の抽出に時間が掛かり、レビューで必要とする速度に参照画像生成が間に合わないという問題があった。
また、多くの検査装置では、参照画像生成の為にCADデータからパターン情報を抽出する処理をソフトウェアとハードウェアの組み合わせで実装しているが、比較的広い領域を検査するために最適化された構成であるため、レビュー時に必要とする微細領域の参照画像を生成する場合には、オーバヘッドが大きすぎて全体の処理時間が掛かりすぎるという問題があった。
さらに、検査システムのコスト高騰に伴いレビュー処理のオフライン化が進んでいるが、オフラインでは検査装置の参照画像生成ユニットが利用できないため、微細領域の参照画像をソフトウェア処理のみで高速に生成する方法が必要とされている。
特開平8−76359号公報
本発明は、上述した問題点を克服し、設計データから高速に必要となる領域の参照画像を生成する装置や参照画像を生成させるための装置やそれらの方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様のインデックス情報作成装置は、
被検査試料を複数の領域に仮想分割する領域分割部と、
複数の図形データが含まれる前記被検査試料用の設計データを入力し、前記複数の領域のうち、前記複数の図形データの各図形が所属する領域を抽出する領域抽出部と、
抽出された領域を示す識別子に抽出された領域に所属する前記図形データの前記設計データ中におけるポインタ情報を関連させて書き込んでインデックス情報を作成する書き込み部と、
を備えたことを特徴とする。
また、本発明の一態様の試料検査装置は、
複数の図形データが含まれる被検査試料用の設計データを記憶する記憶部と、
前記設計データに含まれる複数の図形データを順に読み出し、読み出された複数の図形データに基づいて前記被検査試料の光学画像と比較するための参照画像を作成する参照画像作成部と、
前記参照画像作成部により順に読み出される複数の図形データを並行して入力し、被検査領域を分割した複数の領域のいずれかを示す識別子と当該領域に所属する図形データの設計データ中におけるポインタ情報とを関連させたインデックス情報を作成するインデックス情報作成部と、
を備えたことを特徴とする。
また、本発明の他の態様の試料検査装置は、
複数の図形データが含まれる被検査試料用の設計データを記憶する記憶部と、
前記被検査試料の光学画像を取得する光学画像取得部と、
前記設計データに含まれる複数の図形データを読み出し、読み出された複数の図形データに基づいて前記被検査試料の光学画像と比較するための参照画像を作成する参照画像作成部と、
前記参照画像と前記光学画像とを比較する比較部と、
被検査領域を分割した複数の領域のうち、前記比較部による比較の結果、欠陥とされた画像が所属する領域を示す識別子と当該領域に所属する図形データの前記設計データ中におけるポインタ情報とを関連させたインデックス情報を作成するインデックス情報作成部と、
を備え、
前記参照画像作成部において、前記インデックス情報に基づいて前記設計データから図形データを読み出し、読み出された図形データから当該領域の参照画像を作成することを特徴とする。
また、本発明の一態様のレビュー装置は、
被検査試料のパターン欠陥をレビューするレビュー装置において、
各パターンを構成する複数の図形データが含まれる被検査試料用の設計データを記憶する記憶部と、
前記設計データに含まれる複数の図形データを入力し、被検査領域を分割した複数の領域のいずれかを示す識別子と当該領域に所属する図形データの設計データ中におけるポインタ情報とを関連させたインデックス情報を作成するインデックス情報作成部と、
前記インデックス情報に基づいて、前記設計データから所定の領域に所属する図形データを読み出し、読み出された図形データから前記被検査試料の光学画像と比較するための参照画像を作成する参照画像作成部と、
を備えたことを特徴とする。
また、本発明の他の態様のレビュー装置は、
被検査試料のパターン欠陥をレビューするレビュー装置において、
各パターンを構成する複数の図形データが含まれる前記被検査試料用の設計データと、前記被検査領域を分割した複数の領域のいずれかを示す識別子と当該領域に所属する図形データの設計データ中におけるポインタ情報とを関連させたインデックス情報とを記憶する記憶部と、
前記インデックス情報に基づいて、前記設計データから所定の領域に所属する図形データを読み出し、読み出された図形データから前記被検査試料の光学画像と比較するための参照画像を作成する参照画像作成部と、
を備えたことを特徴とする。
また、本発明の一態様のインデックス情報作成方法は、
被検査試料を複数の領域に仮想分割する領域分割工程と、
複数の図形データが含まれる前記被検査試料用の設計データを入力し、前記複数の領域のうち、前記複数の図形データの各図形が所属する領域を抽出する領域抽出工程と、
抽出された領域を示す識別子に抽出された領域に所属する前記図形データの前記設計データ中におけるポインタ情報を関連させて書き込んでインデックス情報を作成する書き込み工程と、
を備えたことを特徴とする。
また、本発明の他の態様のインデックス情報作成方法は、
複数の図形データが含まれる被検査試料用の設計データを記憶装置に記憶する記憶工程と、
前記設計データに含まれる複数の図形データを前記記憶装置から順に読み出し、読み出された複数の図形データに基づいて前記被検査試料の光学画像と比較するための参照画像を作成する参照画像作成工程と、
前記参照画像作成工程により順に前記記憶装置から読み出される複数の図形データを並行して入力し、被検査領域を分割した複数の領域のいずれかを示す識別子と当該領域に所属する図形データの設計データ中におけるポインタ情報とを関連させたインデックス情報を作成するインデックス情報作成工程と、
を備えたことを特徴とする。
また、本発明の他の態様のインデックス情報作成方法は、
複数の図形データが含まれる被検査試料用の設計データを記憶装置に記憶する記憶工程と、
前記被検査試料の光学画像と参照画像とを比較する比較工程と、
被検査領域を分割した複数の領域のうち、前記比較工程による比較の結果、欠陥とされた画像が所属する領域を示す識別子と当該領域に所属する図形データの前記設計データ中におけるポインタ情報とを関連させたインデックス情報を作成するインデックス情報作成工程と、
を備えたことを特徴とする。
また、本発明の一態様のコンピュータに実行させるためのプログラムは、
被検査試料を複数の領域に仮想分割する領域分割処理と、
複数の図形データが含まれる前記被検査試料用の設計データを入力し、前記複数の領域のうち、前記複数の図形データの各図形が所属する領域を抽出する領域抽出処理と、
抽出された領域を示す識別子に抽出された領域に所属する前記図形データの前記設計データ中におけるポインタ情報を関連させて書き込んでインデックス情報を作成する書き込み処理と、
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、インデックス情報に基づいて、設計データから高速に必要となる領域の参照画像を生成するための図形データを読み出すことができる。その結果、高速に必要となる領域の参照画像を生成する、或いは生成させることができる。また、本発明の一態様によれば、必要な箇所だけのインデックス情報を作成することができる。その結果、より高速に設計データから必要となる領域の参照画像を生成するための図形データを読み出すことができる。また、本発明の他の態様によれば、読み出された図形データを流用することができるので効率よくインデックス情報を作成することができる。
実施の形態1.
以下、実施の形態1では、特にレビューの様な微細領域に限定した参照画像生成時にCADデータのアクセスに無駄が多いことに着目し、パターン情報の抽出処理を効率化することにより、オフラインのソフトウェア処理での参照画像生成を、実用に耐える速度に高速化する手法について図面を用いて説明する。
図1は、インデックス情報作成装置の構成の一例を示す概念図である。
図1において、インデックス情報作成装置200は、入力部240、出力部242、メモリ250、CPU(コンピュータ)204を備えている。図1では、本実施の形態1を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。インデックス情報作成装置200にとって、通常、必要なその他の構成が含まれても構わないことは言うまでもない。
図2は、インデックス情報作成装置の機能ブロック図の一例を示す概念図である。
図2において、インデックス情報作成装置200のCPU252が、領域分割部222、領域抽出部224、判定部226、書き込み部228が行う以下に説明する各処理内容を実行する。或いは、インデックス情報作成装置200は、CPU252の代わりに、ハードウェアとして、領域分割部222、領域抽出部224、判定部226、書き込み部228を備えてもよい。或いはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより構成してもよい。
図3は、実施の形態1におけるインデックス情報作成方法の要部工程の一例を示すフローチャート図である。
図3において、実施の形態1におけるインデックス情報作成方法は、領域分割工程(S102)、読み込み工程(S104)、領域抽出工程(S106)、判定工程(S108)、書き込み工程(S110)、判定工程(S112)、判定工程(S114)、出力工程(S116)という一例の工程を実施する。
S(ステップ)102において、領域分割工程として、領域分割部222は、被検査試料となるフォトマスク101の検査領域を複数の領域に仮想分割する。仮想分割の仕方は、後述するように所定の寸法で格子状(メッシュ状)に分割する。メッシュの大きさは、フォトマスク101の検査領域全体からすれば小さく、後に欠陥部をレビューする際に対象とする処理に適したサイズにすればよい。例えば、試料検査装置において、フォトマスク101の検査領域を検査する場合には、短冊状のストライプごとにステージが移動しながら光学画像を取得していくが、かかるストライプ幅よりも大きい寸法でメッシュ状に分割すると好適である。後にレビューする場合に、欠陥箇所だけではなく周辺の状態も確認することが望まれるので、その分各升目の大きさを確保するとよい。本実施の形態では、一例として、フォトマスク101の検査領域をメッシュ状に分割しているが、これに限るものではない。例えば、フォトマスク101の検査領域をx方向或いはy方向に短冊状に仮想分割しても構わない。
S104において、読み込み工程として、入力部240は、フォトマスク101描画用の設計データの一例となるCADデータのCADデータファイル10を磁気ディスク装置等の記憶装置から読み込む(入力する)。そして、メモリ250に格納する(記憶させる)。ここでは、設計データの一例となるCADデータを用いているが、CADデータを装置入力フォーマットに変換した描画データを用いても構わない。かかるCADデータや描画データには、フォトマスク101に描画されるパターンを構成する複数の図形データが含まれる。また、CADデータ等は、複数のデータファイルに分かれていても構わない。ここでは、n番目のCADデータファイル10を読み込む。
S106において、領域抽出工程として、領域抽出部224は、メモリ250に格納された設計データファイルの一例となるCADデータファイル10を入力し、分割されたフォトマスク101の複数の領域のうち、設計データに含まれる複数の図形データの各図形が所属する領域を抽出する。具体的には、CADデータファイル10を最初から順に読み込んでゆき、図形データが出現したところで図形データが持つ座標情報からどの領域に配置される図形なのかを判断する。そして、配置される領域を抽出する。
図4は、フォトマスク上の領域と配置される図形データの位置を説明するための概念図である。
図4では、一例として、フォトマスク101の検査領域をx方向の分割サイズX、y方向の分割サイズYにて格子状に分割した例を示している。そして、各升目の領域20には、領域番号として、座標が付されている。例えば、ここでは、CAD1のデータファイルとなるCADデータファイル10中のポインタ(或いはアドレスでもよい)情報を示すファイルオフセットが「off1」の箇所の図形データ(斜線部)の図形と、CADデータファイル10中のファイルオフセットが「off2」の箇所の図形データ(斜線部)の図形と、CAD2のデータファイルとなるCADデータファイル12中のポインタ情報を示すファイルオフセットが「off1’」の箇所の図形データ(斜線部)の図形とが、座標(1,3)の領域30に配置されることを示している。
S108において、判定工程として、判定部226は、今回抽出された領域30に所属する図形データのCADデータファイル中におけるポインタ情報が、以前に抽出された領域30に所属する図形データのCADデータファイル中におけるポインタ情報が示す位置から所定の範囲内であるかどうかを判定する。
図5は、CADデータファイルの一例を示す概念図である。
図5に示すように、CADデータファイル10中の図形データB(斜線部B)の図形が、同じCADデータファイル10中のファイルオフセットが「off1」の箇所の図形データA(斜線部A)の図形と同一の領域30(例えば、座標(1,3)の領域)に配置されるような場合、その間隔となるデータサイズLが所定の範囲内であれば、わざわざ、図形データBについて新たにインデックス情報を作成しなくても図形データAについてのインデックス情報があれば続けて図形データBを読むことができるので省略することができる。予め、1つのファイルオフセットのデータサイズLを設定しておくことで、その範囲内の同じ領域30に配置される図形データについては、インデックス情報を省略してインデックス情報ファイルのデータ量を低減することができる。
S110において、書き込み工程として、書き込み部228は、抽出された領域30を示す領域番号となる座標(識別子の一例)に抽出された領域30に所属する図形データのCADデータファイル10中におけるポインタ情報を関連させて書き込んでインデックス情報を作成する。
図6は、インデックス情報のフォーマットの一例を示す図である。
図6において、インデックス情報20は、パターンファイル名、領域分割サイズと続き、次に、領域番号(X1,Y1)と、かかる領域番号(X1,Y1)に配置される図形の出現回数、配置される第1の図形の図形データが含まれるパターンファイル番号、かかるパターンファイル中のファイルオフセット、配置される第2の図形の図形データが含まれるパターンファイル番号、かかるパターンファイル中のファイルオフセット、・・・と続く情報が格納される。そして、領域番号ごとに、配置される図形の出現回数、配置される第1の図形の図形データが含まれるパターンファイル番号、かかるパターンファイル中のファイルオフセット、配置される第2の図形の図形データが含まれるパターンファイル番号、かかるパターンファイル中のファイルオフセット、・・・と続く情報が格納される。
図7は、インデックス情報の一例を示す図である。
図7では、図4で示した場合を一例として記載している。すなわち、インデックス情報20として、パターンファイル名となる「CAD1」及び「CAD2」、x方向の領域分割サイズとなる「1000」、y方向の領域分割サイズとなる「500」、領域番号となる座標(1,3)、出現回数となる「3」、第1の図形の図形データが含まれるパターンファイル番号となる「1」、かかるパターンファイル中のファイルオフセット「off1」、第2の図形の図形データが含まれるパターンファイル番号となる「1」、かかるパターンファイル中のファイルオフセット「off2」、第3の図形の図形データが含まれるパターンファイル番号となる「2」、かかるパターンファイル中のファイルオフセット「off1’」が格納されている。
上述した判定工程(S108)において、例えば、図5における図形データAのファイルオフセット「off1」からデータサイズLの範囲内に同じ領域30に所属する図形データBが出現した場合、書き込み部228は、かかる図形データBのポインタ情報となるファイルオフセットを上述したインデックス情報20に書き込まないようにする。書き込まないことでデータ量を削減することができる。
S112において、判定工程として、判定部226は、読み込んだCADデータファイルのファイルエンドまで進んだかどうかを判定する。まだファイルエンドまで至っていない場合は、S106に戻る。ファイルエンドに至った場合は、S114に進む。
S114において、判定工程として、判定部226は、全てのCADデータファイルについて上述した工程を実施したかどうかを判定する。まだ、残っているCADデータファイルが存在する場合には、S104に戻る。全てのCADデータファイルについて上述した工程を実施した場合、S116に進む。
S116において、出力工程として、書き込み部228は、完成したインデックス情報20をメモリ250に出力し、格納する。そして、出力部242は、外部に完成したインデックス情報20を出力する。
図8は、本実施の形態1におけるシステム構成の一例を示す概念図である。
図8において、マスクやウェハ等の基板を試料として、かかる試料の欠陥を検査する試料検査装置100は、CADデータファイルを格納した記憶装置の一例となる磁気ディスク装置109、参照画像作成部142、光学画像取得部150、比較回路108を備えている。また、レビュー装置300は、CPU(コンピュータ)302、表示部の一例となるモニタ306、マウスやキーボードといった操作部304、記憶装置の一例となる磁気ディスク装置309、磁気ディスク装置310を備えている。図8では、本実施の形態1を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。試料検査装置100、インデックス情報作成装置200、或いはレビュー装置300にとって、通常、必要なその他の構成が含まれても構わないことは言うまでもない。
試料検査装置100では、光学画像取得部150が、CADデータファイルに含まれる図形データが示す図形が描画された試料となるフォトマスク101における光学画像(スキャン画像)を取得する。一方、参照画像作成部142が、磁気ディスク装置109からCADデータファイルに含まれる図形データを順に読み出し、読み出された図形データを2値ないしは多値のイメージデータ(設計画像データ)に変換して、所定のフィルタ処理を施して参照画像を作成する。そして、比較回路108において、所定のアルゴリズムを用いて光学画像と参照画像とを比較する。そして、比較判定した判定結果をレビュー装置300に出力する。かかる判定結果には、欠陥と判定された画像(光学画像及び参照画像)、かかる画像の位置座標、結果詳細等が含まれる。
レビュー装置300では、磁気ディスク装置310に試料検査装置100の判定結果とインデックス情報作成装置200にて作成されたインデックス情報20が格納される。レビュー装置300では、参照画像作成部の一例となるCPU302が磁気ディスク装置310から判定結果を読み出し、欠陥箇所及びその周辺を捉えた参照画像を改めて作成する。参照画像の作成にあたっては、CPU302が磁気ディスク装置310からインデックス情報20を読み出し、欠陥箇所の領域30に基づいて、インデックス情報20から欠陥箇所の領域30に配置される図形の図形データが含まれるCADデータファイルのパターンファイル番号とそのファイルのアクセス箇所(ポインタ)となるファイルオフセットを抽出する。そして、CPU302が磁気ディスク装置309に格納されたCADデータファイルにアクセスして、必要な図形データを抽出する。そして、抽出された図形データを変換して欠陥箇所及びその周辺を捉えた参照画像を作成する。欠陥箇所及びその周辺を捉えた参照画像の作成に当たっては、1つの領域だけではなく複数の領域から作成してももちろん構わない。インデックス情報20から欠陥箇所の領域30に配置される図形の図形データが含まれるCADデータファイルのパターンファイル番号とそのファイルのアクセス箇所(ポインタ)となるファイルオフセットを抽出することができるので、CADデータファイルを先頭から全て検索しなくても必要な情報に素早くアクセスすることができる。そして、モニタ306に作成した参照画像等を表示して擬似欠陥なのか実欠陥なのかをユーザが目視で確認することができる。モニタ306に表示したり、プログラムを実行させたりする操作は、ユーザが操作部304を操作して行なえばよい。
図8では、インデックス情報20が磁気ディスク装置310に格納されているが、高速にアクセス可能なメモリ等に格納されるとさらに好適である。
図9は、モニタに表示されたレビュー用の画面の一例を示す図である。
図9では、例えば、欠陥と判定されたスキャン画像(光学画像)と対応する参照画像とを対比できるように並べて表示している。そして、付属情報として、欠陥番号や欠陥情報の詳細、分類ツール等が表示されている。かかる画面情報を元にユーザが目視で確認(レビュー)することができる。
以上のように、インデックス情報20を作成することで、インデックス情報20に基づいて、設計データとなるCADデータファイルから高速に必要となる領域30の参照画像を生成するための図形データを読み出すことができる。その結果、レビューの際、高速に必要となる領域30の参照画像を生成することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、オフラインでインデックス情報20を作成して、レビュー装置で利用する場合について説明したが、実施の形態2では、試料検査装置100でインデックス情報20を作成する場合について説明する。
図10は、実施の形態2における試料検査装置の構成を示す概念図である。
図10において、試料検査装置100は、光学画像取得部150と制御系回路160を備えている。光学画像取得部150は、XYθテーブル102、光源103、拡大光学系104、フォトダイオードアレイ105、センサ回路106、レーザ測長システム122、オートローダ130、照明光学系170を備えている。制御系回路160では、コンピュータとなる制御計算機110が、データ伝送路となるバス120を介して、位置回路107、比較部の一例となる比較回路108、参照画像作成部の一例となる展開回路111及び参照回路112、インデックス情報作成部の一例となるインデックス情報作成回路140、オートローダ制御回路113、テーブル制御回路114、記憶装置の一例となる磁気ディスク装置109、記憶装置の一例となるメモリ115、記憶装置の一例となるフレシキブルディスク装置(FD)116、CRT117、パターンモニタ118、プリンタ119に接続されている。また、XYθテーブル102は、X軸モータ、Y軸モータ、θ軸モータにより駆動される。図10では、本実施の形態2を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。試料検査装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれることは言うまでもない。
また、上述した実施の形態1における試料検査装置100もインデックス情報作成回路140を除いて、図10と同様な構成を備えていても構わない。そして、インデックス情報作成回路140の動作を除いて、上述した実施の形態1における試料検査装置100も以下に説明する動作を行なっても構わない。
まず、光学画像取得工程として、光学画像取得部150は、設計データの一例となるCADデータファイルに含まれる図形データが示す図形が描画された試料となるフォトマスク101における光学画像(測定データ)を取得する。具体的には、光学画像は、以下のように取得される。
被検査試料となるフォトマスク101は、XYθ各軸のモータによって水平方向及び回転方向に移動可能に設けられたXYθテーブル102上に載置され、フォトマスク101に形成されたパターンには、XYθテーブル102の上方に配置されている適切な光源103によって光が照射される。光源103から照射される光束は、照明光学系170を介して試料となるフォトマスク101を照射する。フォトマスク101の下方には、拡大光学系104、フォトダイオードアレイ105及びセンサ回路106が配置されており、露光用マスクなどの試料となるフォトマスク101を透過した光は拡大光学系104を介して、フォトダイオードアレイ105に光学像として結像し、入射する。拡大光学系104は図示しない自動焦点機構により自動的に焦点調整がなされていてもよい。
図11は、光学画像の取得手順を説明するための図である。
被検査領域は、図11に示すように、Y方向に向かって、スキャン幅Wの短冊状の複数の検査ストライプに仮想的に分割され、更にその分割された各検査ストライプが連続的に走査されるようにXYθテーブル102の動作が制御され、X方向に移動しながら光学画像が取得される。フォトダイオードアレイ105では、図11に示されるようなスキャン幅Wの画像を連続的に入力する。そして、第1の検査ストライプにおける画像を取得した後、第2の検査ストライプにおける画像を今度は逆方向に移動しながら同様にスキャン幅Wの画像を連続的に入力する。そして、第3の検査ストライプにおける画像を取得する場合には、第2の検査ストライプにおける画像を取得する方向とは逆方向、すなわち、第1の検査ストライプにおける画像を取得した方向に移動しながら画像を取得する。このように、連続的に画像を取得していくことで、無駄な処理時間を短縮することができる。
フォトダイオードアレイ105上に結像されたパターンの像は、フォトダイオードアレイ105によって光電変換され、更にセンサ回路106によってA/D(アナログデジタル)変換される。フォトダイオードアレイ105には、TDI(タイムディレイインテグレータ)センサのようなセンサが設置されている。ステージとなるXYθテーブル102をX軸方向に連続的に移動させることにより、TDIセンサは試料となるフォトマスク101のパターンを撮像する。これらの光源103、拡大光学系104、フォトダイオードアレイ105、センサ回路106により高倍率の検査光学系が構成されている。
XYθテーブル102は、制御計算機110の制御の下にテーブル制御回路114により駆動される。X方向、Y方向、θ方向に駆動する3軸(X−Y−θ)モータの様な駆動系によって移動可能となっている。これらの、Xモータ、Yモータ、θモータは、例えばステップモータを用いることができる。そして、XYθテーブル102の移動位置はレーザ測長システム122により測定され、位置回路107に供給される。また、XYθテーブル102上のフォトマスク101はオートローダ制御回路113により駆動されるオートローダ130から自動的に搬送され、検査終了後に自動的に排出されるものとなっている。
センサ回路106から出力された測定データとなるスキャン画像(光学画像)は、位置回路107から出力されたXYθテーブル102上におけるフォトマスク101の位置を示すデータとともに比較回路108に送られる。測定データは例えば8ビットの符号なしデータであり、各画素の明るさの階調を表現している。
次に、参照画像作成工程の一部となる展開工程として、展開回路111は、磁気ディスク装置109から制御計算機110を通してCADデータファイルを読み出し、読み出されたCADデータファイルに含まれる図形データを2値ないしは多値のイメージデータ(設計画像データ)に変換して、このイメージデータが参照回路112に送られる。
図12は、展開回路の構成の一例を示す図である。
図12において、展開回路111は、階層構造展開回路202、調停回路204、パターン発生回路206、パターンメモリ208、パターン読み出し回路210を有している。そして、パターン発生回路206とパターンメモリ208とで1つの組となって、複数段配置されている。
ここで、フォトマスク101に描画される各パターンとなる図形は長方形や三角形を基本図形としたもので、例えば、図形の基準位置における座標(x、y)、辺の長さ、長方形や三角形等の図形種を区別する識別子となる図形コードといった情報で各パターン図形の形、大きさ、位置等を定義した図形データが格納されている。
かかる図形データが展開回路111に入力されると、階層構造展開回路202は、図形ごとのデータにまで展開し、その図形データの図形形状を示す図形コード、図形寸法などを解釈する。そして、パターン発生回路206において、所定の量子化寸法のグリッドを単位とするマス目内に配置されるパターンとして2値ないしは多値の設計画像データを展開する。そして、展開された設計画像データは、パターンメモリ208に一時的に蓄積される。言い換えれば、占有率演算部の一例となるパターン発生回路206では、設計パターンデータを読み込み、検査領域を所定の寸法を単位とするマス目として仮想分割してできた各マス目ごとに設計パターンにおける図形が占める占有率を演算し、nビットの占有率データをパターンメモリ208に出力する。例えば、1つのマス目を1画素として設定すると好適である。そして、1画素に1/2(=1/256)の分解能を持たせるとすると、画素内に配置されている図形の領域分だけ1/256の小領域を割り付けて画素内の占有率を演算する。そして、8ビットの占有率データとしてパターンメモリ208に出力する。
ここで、効率よく複数のパターン発生回路206で並列処理動作を行なわせるため、調停回路204が、各パターン発生回路206への入力データを配分する。そして、パターン読み出し回路210がパターンメモリ208に記憶された占有率データを読み出す。パターン読み出し回路210では、同一画素内の占有率データが存在すれば、かかる占有率データを加算して読み出す。これにより各画素内の図形占有率(階調値)がわかる。
そして、フィルタ処理工程として、参照回路112は、送られてきた図形のイメージデータである設計画像データに適切なフィルタ処理を施す。
図13は、フィルタ処理を説明するための図である。
センサ回路106から得られた光学画像としての測定データは、拡大光学系104の解像特性やフォトダイオードアレイ105のアパーチャ効果等によってフィルタが作用した状態、言い換えれば連続変化するアナログ状態にあるため、画像強度(濃淡値)がデジタル値の設計側のイメージデータである第1の設計画像データにもフィルタ処理を施すことにより、測定データに合わせることができる。このようにして光学画像と比較する参照画像を作成する。
そして、比較工程として、比較回路108は、試料となるフォトマスク101から得られる透過画像に基づいてセンサ回路106で生成された被検査パターンの測定データとなる光学画像と、展開回路111と参照回路112で生成した設計画像データとなる参照画像とを取り込み、所定のアルゴリズムに従って比較し、欠陥の有無を判定する。
次に、インデックス情報作成工程として、インデックス情報作成回路140は、実施の形態1で説明したインデックス情報20を作成する。インデックス情報作成回路140の内部構成は、図2で説明した構成と同様で構わないため説明を省略する。すなわち、領域分割部222、領域抽出部224、判定部226、書き込み部228を備えている。かかる構成は、ハードウェア或いはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより構成してもよい。或いは、インデックス情報作成回路140の機能そのものを制御計算機110で実行するソフトウェアとして構成してもよい。
インデックス情報作成方法の要部工程については、図3で説明した構成と同様で構わない。以下、使用する装置構成が異なる部分についてのみ説明し、その他については説明を省略する。領域分割工程(S102)は実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
図3におけるS104において読み込み工程として、インデックス情報作成回路140は、フォトマスク101描画用の設計データの一例となるCADデータのCADデータファイル10を磁気ディスク装置109から制御計算機110を介して読み込む(入力する)。そして、メモリ115に格納する(記憶させる)。ここでは、設計データの一例となるCADデータを用いているが、CADデータを装置入力フォーマットに変換した描画データを用いても構わない点は実施の形態1と同様である。かかるCADデータや描画データには、フォトマスク101に描画されるパターンを構成する複数の図形データが含まれる。また、CADデータ等は、複数のデータファイルに分かれていても構わない。ここでは、n番目のCADデータファイル10を読み込む点も実施の形態1と同様である。
S106において、領域抽出工程として、領域抽出部224は、メモリ115に格納された設計データファイルの一例となるCADデータファイル10を入力し、分割されたフォトマスク101の複数の領域のうち、設計データに含まれる複数の図形データの各図形が所属する領域を抽出する。具体的には、CADデータファイル10を最初から順に読み込んでゆき、図形データが出現したところで図形データが持つ座標情報からどの領域に配置される図形なのかを判断する。そして、配置される領域を抽出する。そして、S108〜S114までは、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
S116において、出力工程として、書き込み部228は、完成したインデックス情報20を磁気ディスク装置109に比べ高速に読み書き可能なメモリ115に出力し、格納する。
ここで、図8において説明したように、試料検査装置100の判定結果と、作成した印デックス情報20をレビュー装置300に出力してレビュー装置300において欠陥箇所のレビューを行なってもよいし、試料検査装置100内において欠陥箇所のレビューを行なってもよい。
試料検査装置100内において欠陥箇所のレビューを行なう場合について以下に説明する。
参照画像作成部の一例となる展開回路111及び参照回路112では、比較回路108での判定結果を読み出し、欠陥箇所及びその周辺を捉えた参照画像を改めて作成する。参照画像の作成にあたっては、展開回路111が制御計算機110を介してメモリ115からインデックス情報20を読み出し、欠陥箇所の領域30に基づいて、インデックス情報20から欠陥箇所の領域30に配置される図形の図形データが含まれるCADデータファイルのパターンファイル番号とそのファイルのアクセス箇所(ポインタ)となるファイルオフセットを抽出する。そして、展開回路111が制御計算機110を介して磁気ディスク装置109に格納されたCADデータファイルにアクセスして、必要な図形データを抽出する。そして、抽出された図形データを変換して欠陥箇所及びその周辺を捉えた参照画像を作成する。欠陥箇所及びその周辺を捉えた参照画像の作成に当たっては、1つの領域だけではなく複数の領域から作成してももちろん構わない点は実施の形態1と同様である。インデックス情報20から欠陥箇所の領域30に配置される図形の図形データが含まれるCADデータファイルのパターンファイル番号とそのファイルのアクセス箇所(ポインタ)となるファイルオフセットを抽出することができるので、CADデータファイルを先頭から全て検索しなくても必要な情報に素早くアクセスすることができる。そして、モニタとなるCRT117、或いはパターンモニタ118に作成した参照画像や光学画像等を表示して擬似欠陥なのか実欠陥なのかをユーザが目視で確認(レビュー)することができる。また、改めてレビュー用に作成された参照画像に合わせて、光学画像も取り直しても好適である。
以上のように、インデックス情報20を作成することで、オンライン上でも、インデックス情報20に基づいて、設計データとなるCADデータファイルから高速に必要となる領域30の参照画像を生成するための図形データを読み出すことができる。その結果、レビューの際、高速に必要となる領域30の参照画像を生成することができる。
また、通常の検査用の参照画像を作成する場合に、参照回路112にてフィルタ処理が行われるが、かかるフィルタ処理の学習用に別に参照画像を作成する場合がある。よって、インデックス情報20を作成しておくことで、かかる学習用に参照画像を作成する場合にもより高速にCADデータファイル10から必要領域の図形データを抽出することができる。
実施の形態3.
実施の形態1におけるインデックス情報作成装置200の各構成をレビュー装置300に搭載しても好適である。実施の形態3では、実施の形態1におけるインデックス作成装置200の各構成をレビュー装置300に搭載した構成について説明する。
図14は、実施の形態3におけるレビュー装置300の構成の一例を示す図である。
図14において、レビュー装置300は、CPU302、モニタ306、マウスやキーボードといった操作部304、記憶装置の一例となる磁気ディスク装置309、磁気ディスク装置310を備えている。そして、レビュー装置300のCPU302が、領域分割部322、領域抽出部324、判定部326、書き込み部328、参照画像作成部320が行う実施の形態1において説明した各処理内容を実行する。或いは、レビュー装置300は、CPU302の代わりに、ハードウェアとして、参照画像作成部320、領域分割部222、領域抽出部224、判定部226、書き込み部228を備えてもよい。或いはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより構成してもよい。試料検査装置100の構成は、実施の形態1、或いは実施の形態2における図10に示す構成からインデックス情報作成回路140を除いた構成と同様な構成であれば構わないので説明を省略する。図14では、本実施の形態3を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。試料検査装置100、或いはレビュー装置300にとって、通常、必要なその他の構成が含まれても構わないことは言うまでもない。
動作内容については、インデックス情報作成装置200によるインデックス情報20の作成動作をレビュー装置300で行なう点以外は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
インデックス情報作成装置200の各構成をレビュー装置300に搭載しても実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態4.
上述した各実施の形態では、インデックス情報を独立して作成する場合について説明したが、実施の形態4では、試料検査装置100における通常の検査用の参照画像の作成と連動させてインデックス情報を作成する場合について説明する。装置構成については、実施の形態2と同様で構わないため説明を省略する。
図15は、実施の形態4におけるシステムフローの一例を示すフローチャート図である。
S202において、試料検査装置100における参照画像作成部の一例となる展開回路111は、制御計算機110を介して磁気ディスク装置109に格納されたCADデータファイル10から検査のためスキャン画像と同じ領域の参照画像を作成するために必要領域に相当する図形データを順に読み込む。
そして、S204において、展開回路111は、読み出されたデータから検査のために必要なパターンとなる図形データを抽出する。
そして、S206において、展開回路111は、抽出された複数の図形データをビット展開し、参照回路112にてフィルタ処理してフォトマスク101の光学画像と比較するための参照画像を作成する。
そして、S208において、比較回路108において、参照画像と、別に取得された光学画像とを比較して検査する。そして、次の領域に移り、順次、フォトマスク101全体について検査する。
ここで、S210において、インデックス情報作成回路140は、展開回路111により順に読み出される複数の図形データを並行して入力し、被検査領域を分割した複数の領域のいずれかを示す領域番号と当該領域に所属する図形データの設計データ中におけるポインタ情報とを関連させたインデックス情報20を作成する。言い換えれば、制御計算機110を介して磁気ディスク装置109から読み出されるCADデータを展開回路111と並行してインデックス情報作成回路140にも送付する。そして、インデックス情報作成回路140は、展開回路111及び参照回路112で参照画像を作成するのと並行してインデックス情報20を作成する。インデックス情報20の作成手法は、上述した実施の形態2と同様に行なえばよい。作成されたインデックス情報20は、メモリ115に格納される。
一方、欠陥箇所のレビューにおいては、以下のように処理される。
S220において、検査結果(判定結果)に基づき、参照画像の必要領域箇所が指定される。
S222において、制御計算機110或いは展開回路111は、メモリ115に格納されたインデックス情報20よりCADデータのアクセス箇所を抽出する。
そして、S224において、制御計算機110或いは展開回路111は、磁気ディスク装置109に記憶されたCADデータファイル10から欠陥とされた画像箇所が所属する領域30に所属する図形データをインデックス情報20に基づいて読み出し、レビューに必要なパターンを抽出する。
S226において、展開回路111及び参照回路112は、読み出された図形データから当該領域のレビュー用の参照画像を作成する。
S228において、CRT117或いはパターンモニタ118にレビュー用の参照画像と光学画像を表示させ、欠陥の有無をレビューする。
以上のように、通常の検査用に読み出された図形データをインデックス情報20の作成に流用することができるので効率よくインデックス情報20を作成することができる。
実施の形態5.
上述した各実施の形態では、フォトマスク101に描画されるすべての図形データについて各領域30に関連させてインデックス情報を作成する場合について説明したが、実施の形態5では、検査の結果、欠陥が生じた箇所についてだけインデックス情報を作成する場合について説明する。装置構成については、実施の形態1〜3のいずれかと同様で構わないため説明を省略する。
図16は、実施の形態5におけるシステムフローの一例を示すフローチャート図である。
図16において、S202〜S208の各工程は、実施の形態4と同様であるため説明を省略する。
S302において、比較回路108による比較の結果、欠陥が検出された場合に、比較回路108或いは制御計算機110によりかかる欠陥箇所の画像、座標、結果詳細等の欠陥情報ファイル40を作成する。そして、次の領域に移り、順次、フォトマスク101全体について検査する。作成された欠陥情報ファイル40は、メモリ115等の記憶装置に格納される。
そして、S304において、インデックス情報作成回路140は、欠陥とされた画像が所属する領域30を示す領域番号と当該領域30に所属する図形データのCADデータファイル中におけるファイルオフセットとを関連させたインデックス情報20を作成する。作成されたインデックス情報20は、メモリ115に格納される。ここで、欠陥ごとに複数のインデックス情報ファイルを作成しても好適である。
一方、欠陥箇所のレビューにおいては、以下のように処理される。
S219において、検査結果(判定結果)に基づき、参照画像の必要欠陥箇所が指定される。
S221において、制御計算機110或いは展開回路111は、メモリ115に格納された欠陥情報ファイル40により必要な領域を抽出する。或いは、欠陥ごとに複数のインデックス情報ファイルを作成する場合には、必要なインデックス情報ファイルを抽出する。
S222において、制御計算機110或いは展開回路111は、メモリ115に格納されたインデックス情報20よりCADデータのアクセス箇所を抽出する。
そして、S224において、制御計算機110或いは展開回路111は、磁気ディスク装置109に記憶されたCADデータファイル10から欠陥とされた画像箇所が所属する領域30に所属する図形データをインデックス情報20に基づいて読み出し、レビューに必要なパターンを抽出する。
S226において、展開回路111及び参照回路112は、読み出された図形データから当該領域のレビュー用の参照画像を作成する。
S228において、CRT117或いはパターンモニタ118にレビュー用の参照画像と光学画像を表示させ、欠陥の有無をレビューする。
以上のように、欠陥箇所についてだけ、インデックス情報20を作成することで、インデックス情報20のデータ量を低減させることができる。その結果、インデックス情報20へのアクセス速度も向上させることができる。
以上の説明では、インデックス情報20の作成と、欠陥箇所のレビューとを試料検査装置100で行なう場合について説明したが、欠陥箇所のレビューは、レビュー装置300で行なっても構わない。かかる場合でも欠陥箇所についてだけ作成されたインデックス情報20を入力することで、レビューのための参照画像をレビュー装置300で作成する場合にインデックス情報20へのアクセス速度を向上させることができる。或いは、インデックス情報20の作成をインデックス情報作成装置200、或いはレビュー装置300で行なっても構わない。
図17は、別の光学画像取得手法を説明するための図である。
図1の構成では、スキャン幅Wの画素数(例えば2048画素)を同時に入射するフォトダイオードアレイ105を用いているが、これに限るものではなく、図17に示すように、XYθテーブル102をX方向に定速度で送りながら、レーザ干渉計で一定ピッチの移動を検出した毎にY方向に図示していないレーザスキャン光学装置でレーザビームをY方向に走査し、透過光を検出して所定の大きさのエリア毎に二次元画像を取得する手法を用いても構わない。
以上の説明において、「〜部」或いは「〜回路」或いは「〜工程」と記載したものは、コンピュータで動作可能なプログラムにより構成することができる。或いは、ソフトウェアとなるプログラムだけではなく、ハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実施させても構わない。或いは、ファームウェアとの組合せでも構わない。また、プログラムにより構成される場合、プログラムは、磁気ディスク装置、磁気テープ装置、FD、或いはROM(リードオンリメモリ)等の記録媒体に記録される。例えば、演算制御部を構成するテーブル制御回路114、展開回路111、参照回路112、比較回路108、インデックス情報作成回路140等は、電気的回路で構成されていても良いし、制御計算機110によって処理することのできるソフトウェアとして実現してもよい。また電気的回路とソフトウェアの組み合わせで実現しても良い。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、各実施の形態では、透過光を用いているが、反射光あるいは、透過光と反射光を同時に用いてもよい。また、各実施の形態では、「die to database検査」の場合について説明したが、パターン検査方法として、同一マスク上の異なる場所の同一パターンを撮像した光学画像データ同士を比較する「die to die検査」の場合に、欠陥箇所をレビューするために参照画像を作成する場合もあり得る。かかる場合にもインデックス情報20を作成しておくことで、より高速にCADデータファイル中の必要な図形データへのアクセスを行なうことができる。また、試料検査装置100で通常の検査用に作成された画像が小さく周辺をも含めて見るために改めて参照画像を作成する場合もインデックス情報20を作成しておくことで、より高速にCADデータファイル中の必要な図形データへのアクセスを行なうことができる。また、画像が無く欠陥箇所の座標しかわからないような場合に改めて参照画像を作成する場合もインデックス情報20を作成しておくことで、より高速にCADデータファイル中の必要な図形データへのアクセスを行なうことができる。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全てのインデックス情報作成装置、試料検査装置、レビュー装置、インデックス情報作成方法、試料検査方法、レビュー方法は、本発明の範囲に包含される。
インデックス情報作成装置の構成の一例を示す概念図である。 インデックス情報作成装置の機能ブロック図の一例を示す概念図である。 実施の形態1におけるインデックス情報作成方法の要部工程の一例を示すフローチャート図である。 フォトマスク上の領域と配置される図形データの位置を説明するための概念図である。 CADデータファイルの一例を示す概念図である。 インデックス情報のフォーマットの一例を示す図である。 インデックス情報の一例を示す図である。 本実施の形態1におけるシステム構成の一例を示す概念図である。 モニタに表示されたレビュー用の画面の一例を示す図である。 実施の形態2における試料検査装置の構成を示す概念図である。 光学画像の取得手順を説明するための図である。 展開回路の構成の一例を示す図である。 フィルタ処理を説明するための図である。 実施の形態3におけるレビュー装置300の構成の一例を示す図である。 実施の形態4におけるシステムフローの一例を示すフローチャート図である。 実施の形態5におけるシステムフローの一例を示すフローチャート図である。 別の光学画像取得手法を説明するための図である。
符号の説明
100 試料検査装置
101 フォトマスク
102 XYθテーブル
103 光源
104 拡大光学系
105 フォトダイオードアレイ
106 センサ回路
107 位置回路
108 比較回路
109 磁気ディスク装置
110 制御計算機
111 展開回路
112 参照回路
115 メモリ
140 インデックス情報作成回路
142 参照画像作成部
150 光学画像取得部
200 インデックス情報作成装置
250 メモリ
252 CPU
222 領域分割部
224 領域抽出部
226 判定部
228 書き込み部
300 レビュー装置
302 CPU
306 モニタ
309,310 磁気ディスク装置

Claims (12)

  1. 被検査試料を複数の領域に仮想分割する領域分割部と、
    複数の図形データが含まれる前記被検査試料用の設計データを入力し、前記複数の領域のうち、前記複数の図形データの各図形が所属する領域を抽出する領域抽出部と、
    抽出された領域を示す識別子に抽出された領域に所属する前記図形データの前記設計データ中におけるポインタ情報を関連させて書き込んでインデックス情報を作成する書き込み部と、
    を備えたことを特徴とするインデックス情報作成装置。
  2. 前記インデックス情報作成装置は、さらに、
    今回抽出された領域に所属する前記図形データの前記設計データ中におけるポインタ情報が、以前に抽出された領域に所属する前記図形データの前記設計データ中におけるポインタ情報が示す位置から所定の範囲内であるかどうかを判定する判定部を備え、
    前記書き込み部において、前記判定部により前記所定の範囲内であると判定された場合に、今回抽出された領域に所属する前記図形データの前記設計データ中におけるポインタ情報をインデックス情報に書き込まないことを特徴とする請求項1記載のインデックス情報作成装置。
  3. 複数の図形データが含まれる被検査試料用の設計データを記憶する記憶部と、
    前記設計データに含まれる複数の図形データを順に読み出し、読み出された複数の図形データに基づいて前記被検査試料の光学画像と比較するための参照画像を作成する参照画像作成部と、
    前記参照画像作成部により順に読み出される複数の図形データを並行して入力し、被検査領域を分割した複数の領域のいずれかを示す識別子と当該領域に所属する図形データの設計データ中におけるポインタ情報とを関連させたインデックス情報を作成するインデックス情報作成部と、
    を備えたことを特徴とする試料検査装置。
  4. 前記試料検査装置は、さらに、前記被検査試料の光学画像を取得する光学画像取得部と、
    前記参照画像と前記光学画像とを比較する比較部と、
    を備え、
    前記参照画像作成部において、前記比較部による比較の結果、欠陥とされた画像が所属する前記複数の領域のいずれかに所属する図形データを前記インデックス情報に基づいて前記設計データから読み出し、読み出された図形データから当該領域の参照画像を作成することを特徴とする請求項3記載の試料検査装置。
  5. 複数の図形データが含まれる被検査試料用の設計データを記憶する記憶部と、
    前記被検査試料の光学画像を取得する光学画像取得部と、
    前記設計データに含まれる複数の図形データを読み出し、読み出された複数の図形データに基づいて前記被検査試料の光学画像と比較するための参照画像を作成する参照画像作成部と、
    前記参照画像と前記光学画像とを比較する比較部と、
    被検査領域を分割した複数の領域のうち、前記比較部による比較の結果、欠陥とされた画像が所属する領域を示す識別子と当該領域に所属する図形データの前記設計データ中におけるポインタ情報とを関連させたインデックス情報を作成するインデックス情報作成部と、
    を備え、
    前記参照画像作成部において、前記インデックス情報に基づいて前記設計データから図形データを読み出し、読み出された図形データから当該領域の参照画像を作成することを特徴とする試料検査装置。
  6. 被検査試料のパターン欠陥をレビューするレビュー装置において、
    各パターンを構成する複数の図形データが含まれる被検査試料用の設計データを記憶する記憶部と、
    前記設計データに含まれる複数の図形データを入力し、被検査領域を分割した複数の領域のいずれかを示す識別子と当該領域に所属する図形データの設計データ中におけるポインタ情報とを関連させたインデックス情報を作成するインデックス情報作成部と、
    前記インデックス情報に基づいて、前記設計データから所定の領域に所属する図形データを読み出し、読み出された図形データから前記被検査試料の光学画像と比較するための参照画像を作成する参照画像作成部と、
    を備えたことを特徴とするレビュー装置。
  7. 前記レビュー装置は、試料検査装置から欠陥とされた画像に関する情報を入力し、
    前記参照画像作成部において、欠陥とされた画像が所属する領域について、当該領域を示す識別子と当該領域に所属する図形データの前記設計データ中におけるポインタ情報とを関連させたインデックス情報を作成することを特徴とする請求項6記載のレビュー装置。
  8. 被検査試料のパターン欠陥をレビューするレビュー装置において、
    各パターンを構成する複数の図形データが含まれる前記被検査試料用の設計データと、前記被検査領域を分割した複数の領域のいずれかを示す識別子と当該領域に所属する図形データの設計データ中におけるポインタ情報とを関連させたインデックス情報とを記憶する記憶部と、
    前記インデックス情報に基づいて、前記設計データから所定の領域に所属する図形データを読み出し、読み出された図形データから前記被検査試料の光学画像と比較するための参照画像を作成する参照画像作成部と、
    を備えたことを特徴とするレビュー装置。
  9. 被検査試料を複数の領域に仮想分割する領域分割工程と、
    複数の図形データが含まれる前記被検査試料用の設計データを入力し、前記複数の領域のうち、前記複数の図形データの各図形が所属する領域を抽出する領域抽出工程と、
    抽出された領域を示す識別子に抽出された領域に所属する前記図形データの前記設計データ中におけるポインタ情報を関連させて書き込んでインデックス情報を作成する書き込み工程と、
    を備えたことを特徴とするインデックス情報作成方法。
  10. 複数の図形データが含まれる被検査試料用の設計データを記憶装置に記憶する記憶工程と、
    前記設計データに含まれる複数の図形データを前記記憶装置から順に読み出し、読み出された複数の図形データに基づいて前記被検査試料の光学画像と比較するための参照画像を作成する参照画像作成工程と、
    前記参照画像作成工程により順に前記記憶装置から読み出される複数の図形データを並行して入力し、被検査領域を分割した複数の領域のいずれかを示す識別子と当該領域に所属する図形データの設計データ中におけるポインタ情報とを関連させたインデックス情報を作成するインデックス情報作成工程と、
    を備えたことを特徴とするインデックス情報作成方法。
  11. 複数の図形データが含まれる被検査試料用の設計データを記憶装置に記憶する記憶工程と、
    前記被検査試料の光学画像と参照画像とを比較する比較工程と、
    被検査領域を分割した複数の領域のうち、前記比較工程による比較の結果、欠陥とされた画像が所属する領域を示す識別子と当該領域に所属する図形データの前記設計データ中におけるポインタ情報とを関連させたインデックス情報を作成するインデックス情報作成工程と、
    を備えたことを特徴とするインデックス情報作成方法。
  12. 被検査試料を複数の領域に仮想分割する領域分割処理と、
    複数の図形データが含まれる前記被検査試料用の設計データを入力し、前記複数の領域のうち、前記複数の図形データの各図形が所属する領域を抽出する領域抽出処理と、
    抽出された領域を示す識別子に抽出された領域に所属する前記図形データの前記設計データ中におけるポインタ情報を関連させて書き込んでインデックス情報を作成する書き込み処理と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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