JP4185515B2 - 試料検査方法、プログラム及び試料検査装置 - Google Patents
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例えば、パターン検査方法として、同一マスク上の異なる場所の同一パターンを撮像した光学画像同士を比較する「die to die検査」や、光学画像とマスクパターンを描画する時に使用したCADデータ(設計データ)とを比較する「die to database検査」がある。かかる検査装置における検査方法では、試料はステージ上に載置され、ステージが動くことによって光束が試料上を走査し、検査が行われる。試料には、光源及び照明光学系によって光束が照射される。試料を透過あるいは反射した光は光学系を介して、センサ上に結像される。センサで撮像された画像は測定データとして比較回路へ送られる。比較回路では、画像同士の位置合わせの後、測定データと参照データとを適切なアルゴリズムに従って比較し、一致しない場合には、パターン欠陥有りと判定する。
しかしながら、付加情報の種類や位置分解能の増加は、データ量の増加に繋がり、付加情報の伝送を困難にする問題がある。
試料の検査領域中に形成されるパターンの光学画像と前記光学画像の比較対象となる参照画像とを比較検査する試料検査方法において、
前記検査領域中に予め設定された1つ以上の領域を示す領域データを入力する入力工程と、
前記検査領域を所定の寸法を単位とするマス目に仮想分割し、仮想分割されたマス目ごとに前記1つ以上の領域のうち含まれている領域種別を判定する判定工程と、
前記1つ以上の領域に対して領域種別ごとにそれぞれ予め設定された前記マス目の占有率を、判定された結果含まれるすべての領域種別について前記マス目ごとに加算する加算工程と、
前記加算工程により加算された合計値に基づくデータを前記マス目ごとにnビットデータに変換する変換工程と、
変換された前記nビットデータに基づいて、前記参照画像と前記光学画像とを比較する比較工程と、
を備えたことを特徴とする。
試料の検査領域中に予め設定された1つ以上の領域を示す領域データを記憶装置に記憶する記憶処理と、
前記検査領域を所定の寸法を単位とするマス目に仮想分割された各マス目ごとに前記1つ以上の領域のうち含まれている領域種別を判定する判定処理と、
前記1つ以上の領域に対して領域種別ごとにそれぞれ予め設定された前記マス目の占有率を、判定された結果含まれるすべての領域種別について前記マス目ごとに加算する加算処理と、
前記加算処理により加算された合計値に基づくデータを前記マス目ごとにnビットデータに変換する変換処理と、
前記試料の検査領域中に形成されるパターンの光学画像と前記光学画像の比較対象となる参照画像とを入力し、変換された前記図形データにおけるnビットデータに基づいて、前記参照画像と前記光学画像とを比較する比較処理と、
を備えればよい。
第1の図形データが含まれる設計データと前記第1の図形データが示す図形が配置される検査領域中に1つ以上の領域を設定した領域データとを記憶する記憶部と、
前記設計データを読み込み、前記検査領域を所定の寸法を単位とするマス目として仮想分割してできた各マス目ごとに前記第1の図形データが示す図形が占める占有率を演算し、nビットの占有率データを出力する第1の占有率演算部と、
前記1つ以上の領域に対して領域種別ごとにそれぞれ予め設定された占有率を、前記マス目に含まれるすべての領域種別について前記マス目ごとに加算した合計値を該当するマス目の占有率とした図形を示す第2の図形データを作成する図形データ作成部と、
前記図形データ作成部により作成された第2の図形データを読み込み、前記マス目ごとに前記第2の図形データが示す図形が占める占有率を演算し、nビットの占有率データを出力する第2の占有率演算部と、
前記設計データに基づいて前記第1の図形データが示す図形が描画された試料における光学画像を取得する取得部と、
前記第1の占有率演算部により出力された各マス目ごとのnビットの占有率データに基づいて作成された参照画像と前記光学画像とを、前記第2の占有率演算部により出力された各マス目ごとのnビットの占有率データに基づいて比較する比較部と、
を備えたことを特徴とする。
図1は、実施の形態1における試料検査装置の構成を示す概念図である。
図1において、マスクやウェハ等の基板を試料として、かかる試料の欠陥を検査する試料検査装置100は、光学画像取得部150と制御系回路160を備えている。光学画像取得部150は、XYθテーブル102、光源103、拡大光学系104、フォトダイオードアレイ105、センサ回路106、レーザ測長システム122、オートローダ130、照明光学系170を備えている。制御系回路160では、コンピュータとなる制御計算機110が、データ伝送路となるバス12を介して、位置回路107、比較回路108、展開回路111、展開回路140、参照回路112、オートローダ制御回路113、テーブル制御回路114、磁気ディスク装置109、磁気テープ装置115、フレシキブルディスク装置(FD)116、CRT117、パターンモニタ118、プリンタ119に接続されている。また、XYθテーブル102は、X軸モータ、Y軸モータ、θ軸モータにより駆動される。図1では、本実施の形態1を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。試料検査装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれることは言うまでもない。
図2において、試料検査方法は、光学画像取得工程(S202)、設計データ入力工程(S212)、展開工程(S214)、フィルタ処理工程(S216)、領域データ入力工程(S222)、判定工程(S224)、加算工程(S226)、図形データ作成工程(S228)、展開工程(S230)、比較工程(S240)という一連の工程を実施する。
被検査試料となるフォトマスク101は、XYθ各軸のモータによって水平方向及び回転方向に移動可能に設けられたXYθテーブル102上に載置され、フォトマスク101に形成されたパターンには、XYθテーブル102の上方に配置されている適切な光源103によって光が照射される。光源103から照射される光束は、照明光学系170を介して試料となるフォトマスク101を照射する。フォトマスク101の下方には、拡大光学系104、フォトダイオードアレイ105及びセンサ回路106が配置されており、露光用マスクなどの試料となるフォトマスク101を透過した光は拡大光学系104を介して、フォトダイオードアレイ105に光学像として結像し、入射する。拡大光学系104は図示しない自動焦点機構により自動的に焦点調整がなされていてもよい。
被検査領域は、図3に示すように、Y方向に向かって、スキャン幅Wの短冊状の複数の検査ストライプに仮想的に分割され、更にその分割された各検査ストライプが連続的に走査されるようにXYθテーブル102の動作が制御され、X方向に移動しながら光学画像が取得される。フォトダイオードアレイ105では、図3に示されるようなスキャン幅Wの画像を連続的に入力する。そして、第1の検査ストライプにおける画像を取得した後、第2の検査ストライプにおける画像を今度は逆方向に移動しながら同様にスキャン幅Wの画像を連続的に入力する。そして、第3の検査ストライプにおける画像を取得する場合には、第2の検査ストライプにおける画像を取得する方向とは逆方向、すなわち、第1の検査ストライプにおける画像を取得した方向に移動しながら画像を取得する。このように、連続的に画像を取得していくことで、無駄な処理時間を短縮することができる。
そして、S212において、設計データ入力工程として、磁気ディスク装置109から制御計算機110を通して展開回路111に読み出される。
S214において、展開工程として、展開回路111は、読み出された被検査試料となるフォトマスク101の設計図形データを2値ないしは多値のイメージデータに変換して、このイメージデータが参照回路112に送られる。
図4において、展開回路111は、階層構造展開回路202、調停回路204、パターン発生回路206、パターンメモリ208、パターン読み出し回路210を有している。そして、パターン発生回路206とパターンメモリ208とで1つの組となって、複数段配置されている。
ここで、設計データは長方形や三角形を基本図形としたもので、例えば、図形の2つの頂点位置における座標(x、y)や、長方形や三角形等の図形種を区別する識別子となる図形コードといった情報で各パターン図形の形、大きさ、位置等を定義した図形データが格納されている。かかる図形データとなる設計データが展開回路111に入力されると、階層構造展開回路202は、図形ごとのデータにまで展開し、その図形データの図形形状を示す図形コード、図形寸法などを解釈する。そして、パターン発生回路206において、所定の量子化寸法のグリッドを単位とするマス目内に配置されるパターンとして2値ないしは多値の図形パターンデータを展開する。そして、展開された図形パターンデータは、パターンメモリ208に一時的に蓄積される。言い換えれば、占有率演算部の一例となるパターン発生回路206では、設計データを読み込み、検査領域を所定の寸法を単位とするマス目として仮想分割してできた各マス目ごとに設計データにおける図形データが示す図形が占める占有率を演算し、nビットの占有率データをパターンメモリ208に出力する。例えば、1つのマス目を1画素として設定すると好適である。そして、1画素に1/28(=1/256)の分解能を持たせるとすると、画素内に配置されている図形の領域分だけ1/256の小領域を割り付けて画素内の占有率を演算する。そして、8ビットの占有率データとしてパターンメモリ208に出力する。
センサ回路106から得られた光学画像としての測定パターンデータは、拡大光学系104の解像特性やフォトダイオードアレイ105のアパーチャ効果等によってフィルタが作用した状態にあると言える。この状態では両者の特性に差異があるので、設計側のイメージデータにもフィルタ処理を施すことにより、測定パターンデータに合わせることができる。このようにして光学画像と比較する参照画像を作成する。
図5は、仮想分割されたマス目の一例を示す図である。
図5では、上述したように、検査領域を所定の量子化寸法のグリッドを単位とするマス目に仮想分割した様子を示す概念図である。ここでは、TDIセンサの画素サイズに区切り、1つのマス目を1画素として設定する。
図6は、所定の画素領域付近の状態の一例を示す図である。
ここでは、例えば、領域データとして、8つの領域種別を定義した場合を示している。そして、図6では、ある所定の画素領域について見た場合に、かかる画素領域には、8つの領域種別のうち、領域2と領域4と領域8との一部と領域6とが含まれている。よって、図6では、領域2と領域4と領域6と領域8とが含まれていると判定されることになる。
領域データは、パターンの重要度や特定の図形の存在を現すn個の層からなっている。この領域データは、後述するように制御計算機110において単層の図形データへと変換される。
図7では、画素領域を28、すなわち、256の小領域に分割した場合を一例として示している。そして、各領域は、予め、種別ごと(領域1、領域2、・・・)に2のべき乗値を2nで除した値を設定しておく。図7の例では、領域1について20/28(=1/256)、領域2について21/28(=2/256)、領域3について22/28(=4/256)、領域4について23/28(=8/256)、領域5について24/28(=16/256)、領域6について25/28(=32/256)、領域7について26/28(=64/256)、領域8について27/28(=128/256)に設定している。すなわち、言い換えれば、各領域について、領域iに対してそれぞれ2i−1/2nに設定する。ここでは、便宜上、領域番号順に大きな値としているが、これに限るものではない。順序は、後々把握できれば任意に設定しても構わない。図7では、かかる設定された値を画素領域を占有する占有率として示している。そして、図7の例では、図6に示す画素領域に含まれる領域2と領域4と領域6と領域8とについて斜線で示している。
図8は、領域の占有率を加算する加算式を示す図である。
図8に示すように、領域iが対象となる画素領域に含まれる場合、a(i)=1、それ以外の場合、a(i)=0として、領域i(1〜k)までについて、上述した2i−1/2nを加算する。ただし、画素領域を2n個の小領域に分解している場合の占有率であるので、k≦nとなればよい。すなわち、領域種別数が1以上n以下であればよい。
図9は、図6及び図7の例での占有率加算値を示す図である。
図9に示すように、図6及び図7の例では、n=k=8の場合で、領域2と領域4と領域6と領域8とが対象となる画素領域に含まれているので、加算した合計値は、21/28+23/28+25/28+27/28=170/256となる。
図10は、合計値を占有率とした図形データの一例を示す図である。
図6及び図7の例では、加算工程により加算された結果、合計値が170/256となったので、占有率が170/256となる例えば四角形の図形データを作成する。図7に示すような画素領域中に含まれる領域ごとの図形をそれぞれ図形データとして用いる場合に比べ、図10に示すように1つの図形として処理した方が、データ量を小さくすることができる。例えば、各領域の占有率の図形に対し、それぞれその座標や図形コードを定義するために、例えば、2点の位置の座標を特定するために32ビットずつ、図形コードに8ビットのデータ量が必要になるとすると1つの図形に72ビット分のデータ量が必要となる。そして、図7の例では、領域2と領域4と領域6と領域8とが対象となる画素領域に含まれているので、72×4=288ビット分のデータ量が必要となってしまう。しかしながら、図形データ作成工程により4つの図形を1つの図形として処理することができるため、例えば、上述した例では図形データとして72ビット分のデータ量で済ますことができる。その結果、処理速度を向上させることができる。
図11では、上述した図6の例について示している。図7に示したように、各領域を予め、種別ごと(領域1、領域2、・・・)に2のべき乗値を2nで除した値を設定しておくことにより、nビットデータの各位の値により各領域の有無を判断することができる。言い換えれば、8ビットデータの1番目の位の値が領域1の有無、8ビットデータの2番目の位の値が領域2の有無、8ビットデータの3番目の位の値が領域3の有無、8ビットデータの4番目の位の値が領域4の有無、8ビットデータの5番目の位の値が領域5の有無、8ビットデータの6番目の位の値が領域6の有無、8ビットデータの7番目の位の値が領域7の有無、8ビットデータの8番目の位の値が領域8の有無を示している。「1」が立っている位に定義された領域が対象となる画素領域に含まれていることがわかる。図11では、上述した図6の例について示しているので、8ビットデータの2番目と4番目と6番目と8番目の位の値に「1」が立っている。すなわち、対象となる画素領域に領域2と領域4と領域6と領域8とが含まれていることが識別できる。また、ここでは、n=8とした8ビットデータで示しているがこれに限るものではなく、識別したい領域種別数kより大きなビット数nのデータであればよい。
実施の形態1では、画素領域に含まれる領域データについて、各画素領域ごとに1つの図形データを作成していたが、実施の形態2では、隣接する画素領域同士の図形データを繋げて1つの図形データを作成する場合について説明する。装置構成等は、実施の形態1と同様で構わないため説明を省略する。
図12は、隣り合う図形データの一例を示す図である。
図12(a)には、画素領域(1)について含まれる領域の占有率を合計した値を占有率とした四角形の図形データ(1)と、画素領域(1)に隣接した画素領域(2)について含まれる領域の占有率を合計した値を占有率とした四角形の図形データ(2)とが示されている。1つの図形に例えば72ビット分のデータ量が必要となるとすると、このままでは、図形データ(1)用に72ビット分のデータ量と図形データ(2)用に72ビット分のデータ量とが必要となる。そこで、図12(b)に示すように、図形データ(2)をその占有率を変えずに図形データ(1)が示す四角形に寸法を合わせて繋げることで、2つの画素領域に対して1つの図形データ(1+2)にすることができる。その結果、1つの図形に例えば72ビット分のデータ量が必要となるとすると、2つの画素領域に対して72ビット分のデータ量で済ますことができ、データ量を低減させることができる。そして、かかる2つの画素領域に対して1つの図形データを展開回路140で展開する際に、それぞれの画素ごとのnビットデータに変換すればよい。ここでは、隣接する2つの画素領域について図形データを繋げているが、これに限るものではなく、隣接する3つ以上の画素領域について図形データを繋げても構わない。
図13は、制御処理部の構成を示すブロック図である。
図13において、制御計算機110の代わりとなる制御処理部300は、インターフェース(I/F)回路302、判定回路304、加算回路306、図形データ作成回路308を有している。そして、それぞれの回路が、制御計算機110の代わりS202〜S228までの各処理を行なってもよい。
図1の構成では、スキャン幅Wの画素数(例えば2048画素)を同時に入射するフォトダイオードアレイ105を用いているが、これに限るものではなく、図14に示すように、XYθテーブル102をX方向に定速度で送りながら、レーザ干渉計で一定ピッチの移動を検出した毎にY方向に図示していないレーザスキャン光学装置でレーザビームをY方向に走査し、透過光を検出して所定の大きさのエリア毎に二次元画像を取得する手法を用いても構わない。
101 フォトマスク
102 XYθテーブル
103 光源
104 拡大光学系
105 フォトダイオードアレイ
106 センサ回路
107 位置回路
108 比較回路
109 磁気ディスク装置
110 制御計算機
111,140 展開回路
112 参照回路
115 磁気テープ装置
150 光学画像取得部
300 制御処理部
302 I/F回路
304 判定回路
306 加算回路
308 図形データ作成回路
Claims (9)
- 試料の検査領域中に形成されるパターンの光学画像と前記光学画像の比較対象となる参照画像とを比較検査する試料検査方法において、
前記検査領域中に予め設定された1つ以上の領域を示す領域データを入力する入力工程と、
前記検査領域を所定の寸法を単位とするマス目に仮想分割し、仮想分割されたマス目ごとに前記1つ以上の領域のうち含まれている領域種別を判定する判定工程と、
前記1つ以上の領域に対して領域種別ごとにそれぞれ予め設定された前記マス目の占有率を、判定された結果含まれるすべての領域種別について前記マス目ごとに加算する加算工程と、
前記加算工程により加算された合計値に基づくデータを前記マス目ごとにnビットデータに変換する変換工程と、
変換された前記nビットデータに基づいて、前記参照画像と前記光学画像とを比較する比較工程と、
を備えたことを特徴とする試料検査方法。 - 前記加算工程において、前記1つ以上の領域に対して2nの値以下で領域種別ごとにそれぞれ予め設定された2のべき乗値を2nで除した値を、判定された結果含まれるすべての領域種別について前記マス目ごとに加算することを特徴とする請求項1記載の試料検査方法。
- 前記試料検査方法は、さらに、前記加算工程により加算された合計値に基づいて図形データを作成する図形データ作成工程を備え、
前記変換工程において、前記図形データ作成工程により作成された図形データを前記マス目ごとにnビットデータに変換することを特徴とする請求項2記載の試料検査方法。 - 前記図形データ作成工程において、前記合計値を該当するマス目の占有率とした前記図形データを作成することを特徴とする請求項3記載の試料検査方法。
- 前記図形データ作成工程において、隣接するマス目同士で図形を繋げて前記隣接するマス目同士に対して1つの前記図形データを作成することを特徴とする請求項4記載の試料検査方法。
- 前記マス目として、画素を用いることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の試料検査方法。
- 試料の検査領域中に予め設定された1つ以上の領域を示す領域データを記憶装置に記憶する記憶処理と、
前記検査領域を所定の寸法を単位とするマス目に仮想分割された各マス目ごとに前記1つ以上の領域のうち含まれている領域種別を判定する判定処理と、
前記1つ以上の領域に対して領域種別ごとにそれぞれ予め設定された前記マス目の占有率を、判定された結果含まれるすべての領域種別について前記マス目ごとに加算する加算処理と、
前記加算処理により加算された合計値に基づくデータを前記マス目ごとにnビットデータに変換する変換処理と、
前記試料の検査領域中に形成されるパターンの光学画像と前記光学画像の比較対象となる参照画像とを入力し、変換された前記図形データにおけるnビットデータに基づいて、前記参照画像と前記光学画像とを比較する比較処理と、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 第1の図形データが含まれる設計データと前記第1の図形データが示す図形が配置される検査領域中に1つ以上の領域を設定した領域データとを記憶する記憶部と、
前記設計データを読み込み、前記検査領域を所定の寸法を単位とするマス目として仮想分割してできた各マス目ごとに前記第1の図形データが示す図形が占める占有率を演算し、nビットの占有率データを出力する第1の占有率演算部と、
前記1つ以上の領域に対して領域種別ごとにそれぞれ予め設定された占有率を、前記マス目に含まれるすべての領域種別について前記マス目ごとに加算した合計値を該当するマス目の占有率とした図形を示す第2の図形データを作成する図形データ作成部と、
前記図形データ作成部により作成された第2の図形データを読み込み、前記マス目ごとに前記第2の図形データが示す図形が占める占有率を演算し、nビットの占有率データを出力する第2の占有率演算部と、
前記設計データに基づいて前記第1の図形データが示す図形が描画された試料における光学画像を取得する取得部と、
前記第1の占有率演算部により出力された各マス目ごとのnビットの占有率データに基づいて作成された参照画像と前記光学画像とを、前記第2の占有率演算部により出力された各マス目ごとのnビットの占有率データに基づいて比較する比較部と、
を備えたことを特徴とする試料検査装置。 - 前記第2の占有率演算部は、前記第1の占有率演算部と同様の回路を用いることを特徴とする請求項8記載の試料検査装置。
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