JPH08305835A - 画像処理装置およびその方法 - Google Patents

画像処理装置およびその方法

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JPH08305835A
JPH08305835A JP7113057A JP11305795A JPH08305835A JP H08305835 A JPH08305835 A JP H08305835A JP 7113057 A JP7113057 A JP 7113057A JP 11305795 A JP11305795 A JP 11305795A JP H08305835 A JPH08305835 A JP H08305835A
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JP
Japan
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image
unit
text
processing
memory
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JP7113057A
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English (en)
Inventor
Akihiko Sakai
明彦 酒井
Yuka Nagai
由佳 長井
Kazuyoshi Suzuki
一可 鈴木
Michiko Hirayu
三知子 平湯
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像データの符号化効率を高めて、送信時間
と送信コストまたは必要なメモリサイズを低減する画像
処理装置およびその方法を提供する。 【構成】 イメージメモリ部9は、入力された画像を所
定の部分領域に区分し、区分した部分領域を所定の属性
に分類した後、その画像の符号化効率を予測する。そし
て、予測した符号化効率と分類結果とに基づいて、その
画像に二値化や間引処理を施した後、コア部10を介し
て、ファクシミリ部4やファイル部5へ出力する。ファ
クシミリ部4やファイル部5は、入力された処理画像を
符号化して、ファクシミリ送信または記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理装置およびその
方法に関し、例えば、画像情報を送信したり記憶する装
置の画像処理装置およびその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、画像データを符号化して出力すれ
ば、原画像データをそのまま出力するよりはデータ量の
圧縮が期待できるため、例えば、通信回線を介してデー
タを送信する場合は送信時間および回線使用料金の低減
が、外部記憶装置へ記憶させる場合はその記憶に要する
メモリサイズの低減がそれぞれ期待できる。
【0003】しかしながら、例えば、写真などの多値画
像データを誤差拡散法で二値化した画像データに対し
て、MMRなどの符号化を行った場合には、かえってデー
タ量が増加するようなこともある。このような場合は、
データ量の増加を無視して符号を出力したり、また、符
号サイズが原画像のデータ量を超えた場合は原画像デー
タをそのまま出力したりしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した技術
においては、次のような問題点がある。
【0005】誤差拡散処理などにより二値化した画像デ
ータのように、符号化によってデータ量が増加してしま
う画像データを通信回線を介して送信する場合は、送信
時間が長くなり回線使用料金が嵩むなどの弊害が生じ
る。また、そのようなデータを外部記憶装置に記憶する
場合は、記憶に要するメモリサイズが増大するという弊
害が生じる。
【0006】オペレータは、このような弊害が生じるか
否かを、原画像データを調べることである程度判断する
ことが可能であり、事前にそのような画像を出力しない
ようにしたり、あるいは異なる二値化方法を施すなどに
より、弊害の発生を回避することも可能である。しか
し、多数の原画像それぞれに対してそのような手続き
を、オペレータがいちいち実行することは事実上不可能
である。
【0007】本発明は、上述の問題を解決するためのも
のであり、入力画像に対するブロックセレクションの結
果から、入力画像の文書構造情報に基づいて、符号化し
た際の画像データの符号化効率を予測することによっ
て、上述したような弊害の発生を防止することを目的と
する。
【0008】また、こうした画像データをどうしても出
力したい場合は、符号化効率の低下原因となる部分画像
の、間引きや二値化方法の変更を自動的に行うことによ
り、画像データの符号化効率を高めることを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】および
【作用】本発明は、前記の目的を達成する一手段とし
て、以下の構成を備える。
【0010】本発明にかかる画像処理装置は、入力され
た画像を属性に応じた部分領域に分類する分類手段と、
前記分類手段の分類結果に基づいて前記画像の符号化効
率を予測する予測手段と、前記予測手段の予測結果に基
づいて前記画像に画像処理を施す処理手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0011】また、入力された画像を記憶する記憶手段
と、前記記憶手段に記憶された画像を所定の部分領域に
区分し、区分した部分領域を所定の属性に分類する分類
手段と、前記分類手段から出力された分類情報に基づい
て前記記憶手段に記憶された画像の符号化効率を予測す
る予測手段と、前記予測手段によって予測された符号化
効率に応じて前記分類手段から出力された分類情報に基
づき前記記憶手段に記憶された画像に画像処理を施す処
理手段と、前記処理手段によって処理された画像を符号
化する符号化手段とを有することを特徴とする。
【0012】本発明にかかる画像処理方法は、入力され
た画像を属性に応じた部分領域に分類する分類ステップ
と、前記分類ステップの分類結果に基づいて前記画像の
符号化効率を予測する予測ステップと、前記予測ステッ
プの予測結果に基づいて前記画像に画像処理を施す処理
ステップとを有することを特徴とする。
【0013】また、入力された画像を記憶手段に記憶す
る記憶ステップと、前記記憶手段に記憶された画像を所
定の部分領域に区分し、区分した部分領域を所定の属性
に分類する分類ステップと、前記分類ステップで出力さ
れた分類情報に基づいて前記記憶手段に記憶された画像
の符号化効率を予測する予測ステップと、予測された符
号化効率に応じて前記分類情報に基づき前記記憶手段に
記憶された画像に画像処理を施す処理ステップと、前記
処理ステップで処理された画像を符号化する符号化ステ
ップとを有することを特徴とする。
【0014】
【実施例】以下、本発明にかかる一実施例の画像処理装
置を図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は本発明にかかる一実施例の画像処理
システムの構成例を示すブロック図である。
【0016】同図において、1はリーダ部で、原稿画像
を画像情報に変換する画像入力装置である。2はプリン
タ部で、複数の記録紙カセットを備えた画像出力装置で
あり、プリント命令によって、画像情報を記録紙上に可
視像として出力する。
【0017】3は外部装置で、リーダ部1と電気的に接
続され、以下の機能を備えている。すなわち、4はファ
クシミリ部で、ハードディスク4aを備え、ファクシミ
リ送受信を行う。
【0018】5はファイル部で、ハードディスクなどか
らなる記憶部5aを備え、各種の画像情報などをファイ
ルとして記憶する。なお、4aおよび5aはハードディ
スクに限らず、充分な記憶容量を備えた記憶メディアで
あればよく、例えば光磁気ディスクやフラッシュメモリ
などであってもよい。
【0019】7はインタフェイス部で、コンピュータや
ワークステーションなどの外部機器11と接続される。
8はフォーマッタ部で、外部機器11からのコード情報
などを展開して可視像にする。9はイメージメモリ部
で、リーダ部1からの画像情報や外部機器11から送ら
れてきた画像情報を一時的に蓄積する。10はコア部
で、上記の各機能ブロックを制御し、上記の各機能ブロ
ックとリーダ部1とを接続するものである。
【0020】以下、各部の機能などを詳細に説明する。
【0021】[リーダ部1]図2はリーダ部1およびプ
リンタ部2の構成例を示す概観図である。
【0022】同図において、原稿給送装置101上に積
載された原稿は、一枚ずつ順次原稿台ガラス102上に
搬送される。原稿が搬送されると、スキャナユニット1
04のランプ103が点灯し、スキャナユニット104
が移動して原稿を照射する。原稿からの反射光は、ミラ
ー105,106,107を経てレンズ108を通過し
て、CCDイメージセンサ(以下「CCD」という)109へ
入力される。CCD109は、例えば、レッド,グリー
ン,ブルーの3ラインセンサにより構成され、画素ごと
のRGB信号を発生する。
【0023】図3はリーダ部1の信号処理構成例を示す
ブロック図である。
【0024】同図において、CCD109に入力された画
像情報は光電変換されて電気信号になる。110R,11
0G,110Bは増幅器で、CCD109から入力されたアナ
ログ信号を、A/D変換器111の入力信号レベルに合わ
せて増幅する。111はA/D変換器で、増幅器110R,
110G,110Bから入力されたアナログ信号をディジ
タル信号に変換する。
【0025】112はシェーディング回路で、A/D変換
器111から画像信号を入力して、ランプ103の配光
むらや、CCD109の感度むらを補正する。シェーディ
ング回路112から出力された信号は、Y信号生成・色検
出回路113へ入力される。113はY信号生成・色検出
回路で、シェーディング回路112から入力された信号
から次式によって輝度信号Yを生成し、さらに、シェー
ディング回路112から入力された信号を七色に分離し
て各色の検出信号を出力する。 Y=0.3R+0.6G+0.1B
【0026】なお、以降の各回路は、Y信号生成・色検出
回路113から出力されたY信号によって表される画像
を処理する。
【0027】114は変倍・リピート回路で、Y信号生
成・色検出回路113から画像信号を入力して、画像を
主走査方向へ変倍する機能と、複数の同一画像を出力す
るリピート機能とを実現する。なお、本実施例は、副走
査方向の変倍をスキャナユニット104の走査スピード
を変化させることによって実現する。115は輪郭検出
・エッジ強調回路で、変倍・リピート回路114から画像
信号を入力して、画像の輪郭を検出し、また、入力信号
の高周波成分を強調することによって画像のエッジを強
調する。
【0028】116はマーカエリア判定・輪郭生成回路
で、輪郭検出・エッジ強調回路115から画像信号を入
力して、原稿上に指定色のマーカペンなどで描かれた画
像を検出し、該マーカ画像の輪郭情報を生成する。11
7はパターン化・太らせ・マスキング・トリミング回路
で、輪郭検出・エッジ強調回路115から画像信号を入
力して、マーカエリア判定・輪郭生成回路116から入
力された輪郭情報によって、画像に太らせ,マスキン
グ,トリミングなどの処理を施し、また、Y信号生成・色
検出回路113からの色検出信号によって、画像にパタ
ーン化処理を施す。
【0029】118はレーザドライバで、パターン化・
太らせ・マスキング・トリミング回路117から入力され
た画像信号を、レーザを駆動するための信号に変換す
る。レーザドライバ118の出力信号はプリンタ部2へ
入力されて、プリンタ部2は画像を形成する。
【0030】一方、119は外部I/F・切替回路で、リー
ダ部1から外部装置3へ画像情報を出力する場合は、パ
ターン化・太らせ・マスキング・トリミング回路117か
ら出力された信号をコネクタ120へ送る。また、外部
装置3からリーダ部1へ画像情報を入力する場合は、コ
ネクタ120から入力された画像情報をY信号生成・色検
出回路113へ送る。122はCPUで、上記の各画像処
理を制御し、内蔵された通信機能によって外部装置3と
通信を行う。121はエリア信号生成回路で、CPU12
2から設定された値によって、上記の画像処理に必要な
各種のタイミング信号を生成する。123はサブCPU
で、操作部124を制御するとともに、内蔵された通信
機能を用いて外部装置3と通信を行う。
【0031】[プリンタ部2]図2において、プリンタ
部2に入力された画像信号は、露光制御部201で光信
号(レーザのオン/オフ信号)に変換され、その光によ
り感光体202を照射する。照射光によって感光体20
2上に形成された潜像は、現像器203によって現像さ
れる。該現像とタイミングを合わせて、記録紙積載部2
04または205から記録紙が搬送され、転写部206
において、感光体202上に形成された画像が該記録紙
へ転写される。
【0032】記録紙へ転写された画像は、定着部207
で定着された後、排紙部208から装置外部に排出され
る。排出された記録紙は、ソータ220のソート機能が
休止している場合は、ソータ220の最上位のビンに積
載される。
【0033】次に、順次読込んだ画像を、一枚の記録紙
の両面に形成する場合について説明する。
【0034】定着部207を通った記録紙を、一度、排
紙部208まで搬送後、該記録紙の搬送方向を反転し
て、搬送方向切替部材209を介して、再給紙用の再積
載部210へ搬送する。次原稿が準備されると、上記プ
ロセスと同様にして原稿画像が読取られるが、記録紙は
再積載部210から給紙されるので、同一記録紙の表裏
二面へそれぞれ画像が形成される。
【0035】[外部装置3] ●コア部10 図4はコア部10の詳細な構成例を示すブロック図であ
る。
【0036】同図において、コア部10のコネクタ10
01は、リーダ部1のコネクタ120とケーブルで接続
され、次の四種類の信号を中継する。 VDO: 多値のビデオ信号 CNTa: ビデオ制御信号 COMa: リーダ1内のCPU122との通信用 COMb: リーダ1内のサブCPU123との通信用
【0037】なお、信号VDOは、リーダ部1からコア部
10へ、また、コア部10からリーダ部1へ、双方向に
伝送される。
【0038】1002は通信回路で、入力された信号CO
Ma,COMbを、所定の通信プロトコルで処理した後、CPU1
003へ通信情報を伝達する。1010はバッファで、
信号VDOをその伝達方向に応じて分離する。1011は
ルックアップテーブルLUTで、バッファ1010から入
力された例えば8ビットの信号VDOを所望する値に変換す
る。例えば、原稿の下地を飛ばすことなどが可能であ
る。
【0039】1012は二値化回路で、LUT1011か
ら入力された信号を、CPU1003の制御に応じた方法
で二値化する。二値化回路1012は、例えば、固定ス
ライスレベルで二値化する単純二値化、周辺画素の値に
よってスライスレベルが変動する変動スライスレベル二
値化、誤差拡散法による二値化などをサポートする。な
お、二値化回路1012は、例えば、二値化結果の
‘0’を00H、‘1’をFFHの8ビット信号で出力する。
【0040】1013はセレクタで、CPU1003の制
御によって、二値化回路1012から入力された信号
と、LUT1011から入力された信号との何れ一方を選
択する。1014はセレクタで、CPU1003の制御に
よって、セレクタ1013から入力した信号、または、
バス1064を介してインタフェイス部7などから入力
した信号の何れか一方を選択する。
【0041】1015は回転回路で、CPU1003の制
御によって、セレクタ1014から入力された信号の表
す画像に+90度,-90度,+180度の回転処理を施す。すな
わち、回転回路1015は、二値化回路1012から出
力された画像情報を記憶して、次にCPU1003の制御
によって、記憶した画像情報を回転して読出す。
【0042】1016はセレクタで、CPU1003の制
御によって、回転回路1015から入力された信号と、
セレクタ1014から入力された信号との何れか一方を
選択する。セレクタ1016から出力された信号は、バ
ス1063を通して、セレクタ1017およびコネクタ
1005〜1009へ送られる。バス1063は、コア
部10からファクシミリ部4,ファイル部5,インタフ
ェイス部7,フォーマッタ部8,イメージメモリ部9へ
画像情報を転送する同期式の例えば8ビットの片方向ビ
デオバスである。また、バス1064は、ファクシミリ
部4,ファイル部5,インタフェイス部7,フォーマッ
タ部8,イメージメモリ部9から画像情報を転送する同
期式の例えば8ビットの片方向ビデオバスである。
【0043】1004はビデオ制御回路で、バス106
3,1064の同期制御を行う。すなわち、バス106
3,1064は、ビデオ制御回路1004から出力され
て、コネクタ1005〜1009に供給される信号CNTb
によって同期制御される。なお、ビデオ制御回路100
4は、リーダ部1から信号VDOが入力される場合は信号C
NTaに応じた信号CNTbを出力し、また、リーダ部1へ信
号VDOを出力する場合は信号CNTbに応じた信号CNTaを出
力する。
【0044】また、バス1054は、例えば16ビットの
双方向CPUバスで、非同期式によってデータおよびコマ
ンドの通信を行う。
【0045】すなわち、本実施例は、二つのビデオバス
1063,1064とCPUバス1054によって、コア部
10と、ファクシミリ部4,ファイル部5,インタフェ
イス部7,フォーマッタ部8,イメージメモリ部9との
情報の転送を行う。
【0046】他方、1017はセレクタで、CPU100
3の制御によって、バス1063を通して入力された信
号と、バス1064を通して入力された信号との何れか
一方を選択する。1018はパターンマッチング回路
で、セレクタ1017から入力された画像情報と、予め
決められたパターンとのパターンマッチングを行って、
パターンが一致する場合は予め決められた多値信号を出
力し、また、パターンが不一致の場合は入力信号をその
まま出力する。例えば、この機能によって、パターンマ
ッチング回路1018は、ファクシミリ受信した画像の
がたつきを滑らかにする。
【0047】1019はセレクタで、CPU1003の制
御によって、パターンマッチング回路1018から入力
された信号と、セレクタ1017から入力された信号と
の何れか一方を選択する。1020はLUTで、プリンタ
部2の特性に合わせて、セレクタ1019から入力され
た信号を変換する。
【0048】1021はセレクタで、CPU1003の制
御によって、LUT1020から入力された信号と、セレ
クタ1017から入力された信号との何れか一方を選択
する。1022は拡大回路で、CPU1003の制御によ
って、セレクタ1021から入力された信号が表す画像
をX方向,Y方向それぞれ独立に拡大する。なお、拡大回
路1022は、例えば、一次の線形補間によって拡大処
理を行う。拡大回路1022から出力された信号は、バ
ッファ1010,コネクタ1001を介して、信号VDO
としてリーダ部1へ送られる。
【0049】●ファクシミリ部4の情報によるコア部1
0の動作 ファクシミリ部4へ情報を出力する場合、CPU1003
は、通信回路1002を介して、リーダ部1のCPU12
2と通信を行い原稿スキャン命令を出す。この命令に従
って、リーダ部1は、スキャナユニット104に原稿を
スキャンさせて、読取った画像情報をコネクタ120に
出力する。リーダ部1から出力された画像情報は、コア
部10のコネクタ1001を介して、多値信号VDOとし
てバッファ1010へ入力される。さらに、該画像情報
は、CPU1003がファクシミリ部4と通信した結果に
応じて、LUT1011,二値化回路1012,回転回路
1015で必要な処理が施された後、ビデオバス106
3およびコネクタ1005を介して、ファクシミリ部4
へ送られる。
【0050】次に、ファクシミリ部4から情報を受取る
場合は、ファクシミリ部4は受信画像を二つの値(例え
ば00H/FFH)をとる多値信号として出力する。該画像情報
は、コネクタ1005およびビデオバス1064を介し
て、セレクタ1014および1017へ入力される。該
画像を回転してプリンタ部2へ出力する場合、CPU10
03は、セレクタ1014には端子Bを、セレクタ10
16には端子Aを、セレクタ1017には端子Bを選択さ
せ、回転回路1015で回転された画像をパターンマッ
チング回路1018へ送る。また、受信画像をそのまま
プリンタ部2へ出力する場合、CPU1003は、セレク
タ1017に端子Aを選択させる。
【0051】その後、受信画像は、パターンマッチング
回路1018で画像のがたつきを滑らかにされ、LUT1
020で所望する濃度に変換され、拡大回路1022で
拡大処理された後、バッファ1010を介して信号VDO
としてリーダ部1へ送られる。
【0052】リーダ部1へ送られた信号VDOは、外部I/F
・切替回路119によって、Y信号生成・色検出回路11
3へ入力される。Y信号生成・色検出回路113の出力
は、前述したような処理を施された後、プリンタ部2へ
送られて記録紙上に画像が形成される。
【0053】●ファイル部5の情報によるコア部10の
動作 ファイル部5へ情報を出力する場合、CPU1003は、
通信回路1002を介して、リーダ部1のCPU122と
通信を行い原稿スキャン命令を出す。この命令に従っ
て、リーダ部1は、スキャナユニット104に原稿をス
キャンさせて、読取った画像情報をコネクタ120に出
力する。リーダ部1から出力された画像情報は、コア部
10のコネクタ1001を介して、多値信号VDOとして
バッファ1010へ入力される。さらに、該画像情報
は、CPU1003がファクシミリ部4と通信した結果に
応じて、LUT1011で所望する信号に変換された後、
セレクタ1013,1014,1016、ビデオバス10
63およびコネクタ1006を介して、ファイル部5へ
送られる。つまり、通常は、二値化および回転処理を施
されないが、同処理が必要な場合は、前述したファクシ
ミリ部4へ情報を出力する場合と同様に、二値化回路1
012および回転回路1015で処理を施す。
【0054】次に、ファイル部5から情報を受取る場合
は、ファイル部5は画像情報を多値信号または二つの値
(例えば00H/FFH)をとる多値信号として出力する。該画
像情報は、コネクタ1006およびビデオバス1064
を介して、セレクタ1014および1017へ入力され
る。以下は、ファクシミリ部4から情報を受取る場合と
同一であり、その説明を省略する。
【0055】●インタフェイス部7の情報によるコア部
10の動作 インタフェイス部7は、複数の汎用インタフェイス(RS2
32C,RS422,SCSI,GPIB,セントロニクス系など)を備え、
外部装置3に接続された外部機器4とのインタフェイス
を行う。
【0056】インタフェイス部7の各インタフェイスか
らの情報は、コネクタ1007とCPUバス1054を介
して、CPU1003へ転送される。CPU1003は、送ら
れてきた情報に基づいて、各種の制御を実行する。
【0057】●フォーマッタ部8の情報によるコア部1
0の動作 フォーマッタ部8は、PDLデータなどからなる文書デー
タを画像データに展開する。
【0058】すなわち、CPU1003は、インタフェイ
ス部7から送られてきたデータが、フォーマッタ部8に
関するデータであると判断すると、コネクタ1008を
介して、該データをフォーマッタ部8へ転送する。フォ
ーマッタ部8は、転送されたデータを文字や図形などを
表す画素ごとの画像データに展開する。
【0059】次に、フォーマッタ部8から画像情報を受
取って、記録紙上に画像形成を行う手順を説明する。
【0060】フォーマッタ部8からの画像情報は、バス
1064を介して、二つの値(例えば00H/FFH)をとる多
値信号として、セレクタ1014とセレクタ1017へ
入力される。
【0061】CPU1003は、該画像情報の表す画像を
回転して出力する場合、バス1064の画像情報を、セ
レクタ1014→回転回路1015→セレクタ1016
で回転処理して、バス1063を介してセレクタ101
7へ送る。CPU1003は、回転処理した画像情報を、
セレクタ1017→セレクタ1021によって、拡大回
路1022へ送る。拡大回路1022は、入力された二
つの値(例えば00H/FFH)をとる多値信号を、一次の線形
補間によって拡大処理する。拡大回路1022から出力
された多くの値をとる多値信号は、バッファ1010を
介して信号VDOとして、リーダ部1へ送られる。
【0062】リーダ部1へ送られた信号VDOは、外部I/F
・切替回路119を介して、Y信号生成・色検出回路11
3に入力されて、前述した処理を施された後、プリンタ
部2によって記録紙上に記録される。
【0063】●イメージメモリ部9の情報によるコア部
10の動作 まず、イメージメモリ部9へ情報を出力する場合につい
て説明する。
【0064】CPU1003は、通信回路1002を介し
て、リーダ部1のCPU122と通信を行い、原稿スキャ
ン命令を送る。リーダ部1は、該命令に応じて、原稿を
スキャンして、該原稿の画像情報を信号VDOとして、コ
ネクタ120へ出力する。
【0065】リーダ部1から出力された信号VDOは、コ
ア部10へ入力され、バッファ1010を介して、LUT
1011へ送られる。LUT1011の出力は、セレクタ
1013,1014,1016を介して、バス1063を
経てイメージメモリ部9へ転送される。
【0066】CPU1003は、イメージメモリ部9に記
憶された画像情報を、CPUバス1054を介して、イン
タフェイス部7へ転送する。インタフェイス部7は、複
数のインタフェイスの何れかによって、転送されてきた
画像情報を外部機器4へ転送する。
【0067】なお、ファクシミリ部4,ファイル部5,
インタフェイス部7またはフォーマッタ部8からの情報
を、ビデオバス1064,1063を介して、イメージ
メモリ部9へ出力することができるのは言うまでもな
い。
【0068】次に、イメージメモリ部9からの情報を受
取る場合について説明する。
【0069】画像情報がインタフェイス部7を介して、
外部機器4からコア部10に送られてくる。CPU100
3は、該画像情報がイメージメモリ部9に関するもので
あると判断した場合、該画像情報を、CPUバス1054
を介してイメージメモリ部9へ転送する。イメージメモ
リ部9は、記憶した画像情報を、バス1064を介して
セレクタ1014とセレクタ1017へ転送する。セレ
クタ1014またはセレクタ1017から出力された画
像情報は、上述したように、CPU1003の制御によっ
て、必要に応じて画像処理が施された後、リーダ部1を
経てプリンタ部2へ送られて、記録紙上に画像が形成さ
れる。
【0070】なお、イメージメモリ9からの情報を、ビ
デオバス1064,1063を介して、ファクシミリ部
4,ファイル部5,インタフェイス部7またはフォーマ
ッタ部8へ出力することができるのは言うまでもない。
【0071】[ファクシミリ部4]図5はファクシミリ
部4の詳細な構成例を示すブロック図である。
【0072】同図において、412はCPUで、CPUバス4
62を介して、ファクシミリ部4全体の制御を司る。4
00はコネクタで、コア部10と接続されていて、各種
信号のやり取りを行うためのものである。
【0073】406〜409はそれぞれ例えば2Mバイト
の容量をもつメモリで、RAMなどで構成され、それぞれ
解像度400dpi,A4相当の画像を記憶することができる。
404はメモリコントローラで、メモリ406〜409
の何れか、または二組のメモリをカスケード接続したも
のへ、コア部10から入力された二値画像情報などを記
憶させる。また、メモリコントローラ404は、CPU4
12の指示に応じて、次の五つのモードを実行する。
【0074】第1のモードは、CPU412の指示によっ
て、メモリ406〜409とCPUバス462との間で、
データのやり取りを行うモードである。
【0075】第2のモードは、後述の符号化復号器(以
下「CODEC」という)411との間で、データのやり取り
を行うモードである。
【0076】第3のモードは、DMAコントローラ402
の制御によって、メモリ406〜409の何れかから読
出した記憶内容を、後述の変倍回路403へ送るモード
である。
【0077】第4のモードは、後述のタイミング生成回
路405の制御下で、変倍回路403からの二値画像情
報を、メモリ406〜409の何れかに記憶するモード
である。
【0078】第5のモードは、メモリ406〜409の
何れかから読出した記憶内容を、コネクタ400へ出力
するモードである。
【0079】403は変倍回路で、入力された画像デー
タに変倍処理を施す。例えば、変倍回路403は、受信
側のファクシミリ装置の解像度に合わせて、スキャナユ
ニットで読取った画像情報の解像度を変換する。405
はタイミング生成回路で、コネクタ400を介して入力
された信号VDOのビデオ制御信号(HSYNC,HEN,VSYNC,VEN)
により起動され、次の二つの機能を達成するためのタイ
ミング信号をメモリコントローラ404へ出力する。第
1は、コア部10からの画像信号をメモリ406〜40
9の何れか一つまたは二つへ記憶する機能、第2は、メ
モリ406〜409の何れか一つからその記憶内容を読
出して、コネクタ400へ出力する機能である。
【0080】410はデュアルポートメモリで、コネク
タ400を介してコア部10のCPU1003へ、CPUバス
462を介してCPU412へ接続されていて、二つのCPU
は、デュアルポートメモリ410を介してコマンドのや
り取りを行う。413はSCSIコントローラで、ファクシ
ミリ送信するデータや、ファクシミリ受信したデータな
どを蓄積するための、ファクシミリ部4に接続されたハ
ードディスク4aとのインタフェイスを行う。
【0081】411はCODECで、メモリ406〜409
の何れか一つからメモリコントローラ404によって読
出されたイメージ情報を、MH,MR,MMR方式の何れか所望
の方式で符号化する。CODEC411が出力した符号情報
は、メモリ406〜409の何れか一つへメモリコント
ローラ404によって記憶させられる。また、CODEC4
11は、メモリ406〜409の何れか一つからメモリ
コントローラ404によって読出された符号情報をMH,M
R,MMR,JBIG方式の何れか所望の方式で復号する。CODEC
411が復号したイメージ情報は、メモリ406〜40
9の何れか一つへメモリコントローラ404によって記
憶させられる。
【0082】414は変復調器(以下「MODEM」とい
う)で、CODEC411からの符号情報に、またはSCSIコ
ントローラ413を介してハードディスク4aから送ら
れてきた符号情報に変調を施して、電話回線で伝送でき
る信号に変換する。また、MODEM414は、網制御ユニ
ット(以下「NCU」という)415からの信号を復調し
て得た符号情報を、CODEC411またはSCSIコントロー
ラ413へ転送する。なお、NCU415は、電話回線を
介して、電話局などに設置された交換機と、所定の手順
により情報のやり取りを行うものである。
【0083】次に、リーダ部1で読取った画像情報をフ
ァクシミリ部4で送信する際の動作を説明する。
【0084】リーダ部1から出力された二値画像信号
は、コア部10およびコネクタ400を介してメモリコ
ントローラ404に入力され、メモリコントローラ40
4によって例えばメモリ406に記憶される。なお、該
画像信号の記憶は、信号VDOのビデオ制御信号に基づい
てタイミング生成回路405が生成したタイミング信号
によって行われる。
【0085】続いて、CPU412はDMAコントローラ40
2を制御して、メモリ406に記憶された画像信号の解
像度を、変倍回路403によってファクシミリ送信用の
解像度に変換させる。解像度変換された画像信号は例え
ばメモリ407に格納される。
【0086】続いて、CPU412は、メモリコントロー
ラ404によって、例えばメモリ406とメモリ407
をCODEC411に接続させる。CODEC411は、メモリ4
07から画像情報を読出して例えばMR法により符号化す
る。その符号化結果はメモリ406に記憶される。
【0087】CODEC411による符号化が終了すると、C
PU412は、メモリコントローラ404によって、メモ
リ406をCPUバス462に接続させ、メモリ406か
ら符号情報を順次読出してMODEM414に転送する。MOD
EM414は、入力された符号情報を変調し、NCU416
を介して電話回線へ送出する。
【0088】次に、ファクシミリ部4が受信した画像情
報をリーダ部1へ送る際の動作を説明する。
【0089】NCU415は、着呼すると所定の手順で電
話回線との接続を実行し、受信した情報をMODEM414
へ送る。MODEM414は該情報を復調してCPUバス462
へ出力する。CPU412は、メモリコントローラ404
によって、CPUバス462へ出力された情報を例えばメ
モリ407に記憶させる。
【0090】一画面分の情報が記憶されると、CPU41
2は、メモリコントローラ404によって、メモリ40
7と例えばメモリ408をCODEC411に接続する。COD
EC411は、メモリ407の符号情報を順次読出し復号
する。その復号結果の画像情報はメモリ408に記憶さ
れる。
【0091】CPU412は、デュアルポートメモリ41
0を介して、コア部10のCPU1003と通信を行い、
メモリ408からコア部10を介してリーダ部1へ画像
情報を転送するための設定を行う。設定が終了すると、
CPU412は、タイミング生成回路405を制御して、
所定のタイミング信号をメモリコントローラ404へ送
らせる。メモリコントローラ404は、該タイミング信
号に同期してメモリ408から画像情報を読出し、該画
像情報を信号VDOとしてコネクタ400を介してリーダ
部1へ送る。
【0092】リーダ部1へ入力された信号VDOは、外部I
/F・切替回路119によって、Y信号生成・色検出回路1
13へ入力される。Y信号生成・色検出回路113の出力
は、前述したような処理を施された後、プリンタ部2へ
送られて記録紙上に画像が形成される。
【0093】[ファイル部5]図6はファイル部5の詳
細な構成例を示すブロック図である。
【0094】同図において、516はCPUで、CPUバス5
60を介して、ファイル部5全体の制御を司る。500
はコネクタで、コア部10と接続されていて、各種信号
のやり取りを行うためのものである。
【0095】503は圧縮回路で、コネクタ500から
入力された多値画像信号が圧縮されていない場合、同信
号に圧縮処理を施して後述のメモリコントローラ510
へ送る。なお、圧縮するしないの判断はCPU516によ
って行われ、圧縮しない場合、圧縮回路503は信号を
スルーする。504は伸長回路で、メモリコントローラ
510から出力された画像信号が圧縮されている場合、
同信号をを伸長してコネクタ500へ送る。なお、伸長
するしないの判断はCPU516によって行われ、伸長し
ない場合、伸長回路504は信号をスルーする。
【0096】圧縮回路503の出力は、メモリコントロ
ーラ510の制御下で、メモリ506〜509の何れか
または二つのメモリをカスケード接続したものに記憶さ
れる。なお、メモリ506〜509は、それぞれ例えば
2Mバイトの記憶容量を有し、400dpi,A4相当の画像を記
憶する。メモリコントローラ510は、CPU516の指
示に応じて、次の五つのモードを実行する。
【0097】第1のモードは、メモリ506〜509と
CPUバス560との間でデータのやり取りを行うモード
である。
【0098】第2のモードは、メモリ506〜509と
CODEC517との間でデータのやり取りを行うモードで
ある。
【0099】第3のモードは、DMAコントローラ518
の制御によって、メモリ506〜509の何れかから読
出した記憶内容を、後述の変倍回路511へ送るモード
である。
【0100】第4のモードは、タイミング生成回路51
4の制御下で、圧縮回路503の出力をメモリ506〜
509の何れかに記憶するモードである。
【0101】第5のモードは、メモリ506〜509の
何れかからその記憶内容を読出して、伸長回路504へ
出力するモードである。
【0102】タイミング生成回路514は、コネクタ5
00を介してコア部10から入力される制御信号(HSYN
C,HEN,VSYNC,VEN)によって、次の二つの機能を達成する
ためのタイミング信号を生成する。第1は、コア部10
から入力された情報をメモリ506〜509の何れか一
つまたは二つのに記憶する機能、第2は、メモリ506
〜509の何れか一つから読出した情報を、伸長回路5
04へ出力する機能である。
【0103】515はデュアルポートメモリで、CPU5
16とコア部10のCPU1003の間の通信を仲介す
る。519はSCSIコントローラで、ファイル部5に接続
された記憶部5aとのインタフェイスを行う。記憶部5
aは比較的大容量の記憶メディアであり画像情報などを
蓄積している。
【0104】517はCODECで、メモリ506〜509
の何れかから読出された画像情報をMH,MR,MMR方式など
で符号化し、符号化結果はメモリ506〜509の何れ
かに符号情報として記憶される。また、メモリ506〜
509の何れかから読出された符号情報を復号し、復号
結果はメモリ506〜509の何れかに画像情報として
記憶される。
【0105】次に、記憶部5aにファイル情報の蓄積す
る場合の動作を説明する。
【0106】リーダ部1から出力された多値画像信号
は、コネクタ500を介して、圧縮回路503へ入力さ
れ圧縮情報に変換される。圧縮回路503の出力は、メ
モリコントローラ510へ送られ、コア部10からの制
御信号によってタイミング生成回路514が生成したタ
イミング信号に従って、例えばメモリ506に記憶され
る。
【0107】CPU516は、メモリコントローラ510
を制御して、メモリ506および例えばメモリ507を
CODEC517に接続させる。CODEC517は、メモリ50
6から読出された圧縮情報を例えばMR符号化し、符号化
結果はメモリ507へ書込まれる。
【0108】CODEC517の符号化が終了すると、CPU5
16は、メモリコントローラ510を制御して、メモリ
507をCPUバス560に接続させ、メモリ507から
符号情報を順次読出してSCSIコントローラ519へ転送
する。SCSIコントローラ519は、入力された符号情報
を記憶部5aに記憶させる。
【0109】次に、記憶部5aから情報を取出してプリ
ンタ部2に出力する場合の動作を説明する。
【0110】例えば外部機器11から記憶部5aに記憶
された情報の検索または印刷指示を受取ると、CPU51
6は、SCSIコントローラ519を介して指示された情報
を記憶部5aから受取り、メモリコントローラ510を
制御して、該情報を例えばメモリ508に記憶させる。
なお、記憶部5aから読出された情報は符号化されてい
る。
【0111】メモリ508への該情報の記憶が終了する
と、CPU516は、メモリコントローラ510を制御し
て、メモリ508および例えばメモリ509をCODEC5
17に接続する。CODEC517は、メモリ508から読
出された符号情報を復号し、復号結果はメモリ509に
記憶される。もし、プリンタ部2へ出力する際に拡大や
縮小などが必要な場合、CPU516は、メモリコントロ
ーラ510を制御して、復号結果が記憶されたメモリ5
09を変倍回路511へ接続し、DMAコントローラ51
8の制御下で、メモリ509に記憶された画像を変倍す
る。
【0112】CPU516は、デュアルポートメモリ51
5を介して、コア部10のCPU1003と通信を行い、
コア部10とリーダ部1を介して、メモリ509に記憶
された画像情報を転送してプリンタ部2に印刷させるた
めの設定を行う。設定が終了すると、CPU516は、タ
イミング生成回路514を制御して、所定のタイミング
信号をメモリコントローラ510へ送らせる。メモリコ
ントローラ510は、該タイミング信号に同期してメモ
リ509から情報を読出し、該画像情報を伸長回路50
4へ送る。もし該画像情報が圧縮されていれば、CPU5
16の制御により、伸長回路504は入力された情報を
伸長して多値画像情報に変換する。該画像情報はバッフ
ァ501とコネクタ500を介してコア部10へ送ら
れ、信号VDOとしてリーダ部1へ送られる。
【0113】リーダ部1へ入力された信号VDOは、外部I
/F・切替回路119によって、Y信号生成・色検出回路1
13へ入力される。Y信号生成・色検出回路113の出力
は、前述したような処理を施された後、プリンタ部2へ
送られて記録紙上に画像が形成される。
【0114】また、記憶部5aには画像情報の他にPDL
データなども書込むことができる。その場合、PDLデー
タなどはSCSIコントローラ519を介してデュアルポー
トメモリ515へ転送され、さらにコア部10へ転送さ
れた後、フォーマッタ部8およびファクシミリ部4など
へ送られる。
【0115】[インタフェイス部7]図7はインタフェ
イス部7の詳細な構成例を示すブロック図である。な
お、以下の説明では、インタフェイスの代表例として、
SCSI,セントロニクス,RS232Cを取り上げるが、本実施
例はこれに限定されるものではなく、任意のインタフェ
イスを利用することができる。
【0116】同図において、704,708はそれぞれS
CSIインタフェイス(以下「SCSI-I/F」という)で、と
もに二つのコネクタ700,701へ接続する。SCSI-I/
F704,708は、両コネクタを用いて、複数のSCSIイ
ンタフェイス機器をカスケード接続することができる。
また、外部装置3と外部機器11とを一対一で接続する
場合は、一方のコネクタへ外部機器4を接続し、他方の
コネクタへはターミネイタを接続する。コネクタ700
またはコネクタ701から入力された情報は、SCSI-I/F
704またはSCSI-I/F708に入力される。該情報を入
力したSCSI-I/Fは、所定のプロトコルによって手続きを
行った後、コネクタ707を介してCPUバス1054へ
送る。なお、SCSI-I/F704,708は、CPUバス105
4から転送されてきた情報を外部機器11へ転送する場
合、上記と逆の手順を実行する。
【0117】また、705はセントロニクスI/Fで、コ
ネクタ702に接続する。コネクタ702から入力され
た情報は、セントロニクスI/F705へ入力される。該
情報を入力したセントロニクスI/F705は、所定のプ
ロトコルによる手続きを行った後、コネクタ707を介
してCPUバス1054へ送る。なお、セントロニクスI/F
705は、CPUバス1054から転送されてきた情報を
外部機器11へ転送する場合、上記と逆の手順を実行す
る。
【0118】また、706はRS232C-I/Fで、コネクタ7
03に接続する。コネクタ703から入力された情報
は、RS232C-I/F706へ入力される。該情報を入力した
RS232C-I/Fは、所定のプロトコルによる手続きを行った
後、コネクタ707を介してCPUバス1054へ送る。
なお、RS232C-I/F706は、CPUバス1054から転送
されてきた情報を外部機器11へ転送する場合、上記と
逆の手順を実行する。
【0119】[フォーマッタ部8]図8はフォーマッタ
部8の詳細な構成例を示すブロック図である。
【0120】同図において、803はデュアルポートメ
モリで、コネクタ800を介して、CPUバス1054か
ら転送された情報を受取る。809はCPUで、デュアル
ポートメモリ803を介して送られてきたコードデータ
を受取ると、メモリ805をワークメモリとして、該コ
ードデータを順次画像データに展開し、該画像データ
を、メモリコントローラ808を介して、メモリ806
またはメモリ807へ記憶させる。
【0121】メモリ806およびメモリ807は、それ
ぞれ例えば1Mバイトの容量を有し、それぞれ300dpi,A4
サイズの画像データを記憶できる。さらに、300dpi,A3
サイズの画像データを記憶する場合、CPU809の指示
によってメモリコントローラ808は、メモリ806と
メモリ807をカスケード接続する。
【0122】804は回転回路で、CPU809による画
像データ展開の際に、CPU809の指示によって、文字
や図形などの回転処理を行う。CPU809は、画像デー
タの展開が終了すると、メモリコントローラ808を制
御して、メモリ806またはメモリ807のデータライ
ンをコネクタ800へ接続する。続いて、CPU809
は、デュアルポートメモリ803を介して、コア部10
のCPU1003と通信を行って、メモリ806またはメ
モリ807から画像情報を出力するモードを設定する。
【0123】CPU1003は、通信回路1002を介し
て、リーダ部1のCPU122と通信を行って、リーダ部
1を印刷出力モードに設定する。印刷出力モードが設定
されると、CPU1003は、制御信号CNTbによって、タ
イミング生成回路802を起動する。タイミング生成回
路802は、制御信号CNTbに応じて、メモリ806また
はメモリ807から画像情報を読出すためのタイミング
信号を、メモリコントローラ808へ送る。メモリ80
6またはメモリ807に記憶された画像情報は、メモリ
コントローラ808を介して、コア部10へ転送され
る。
【0124】フォーマッタ部8から出力された画像情報
は、上述したように、コア部10で必要に応じて画像処
理が施された後、リーダ部1を経てプリンタ部2へ送ら
れて、記録紙上に画像が形成される。
【0125】[イメージメモリ部9]図9はイメージメ
モリ部9の詳細な構成例を示すブロック図である。
【0126】同図において、905はメモリコントロー
ラで、CPU906の制御によって、メモリ904とCPU9
06の間でデータをやり取りするモード、および、タイ
ミング生成回路902の制御下で、コネクタ900から
入力された画像情報をメモリ904に記憶するモード
と、メモリ904の記憶内容を読出してコネクタ900
へ送るモードとの合計三つのモードを備える。
【0127】メモリ904は、例えば32Mバイトの容量
を有し、400dpi,256階調でA3サイズの画像を記憶でき
る。
【0128】タイミング生成回路902は、コネクタ9
00を介して、コア部10から送られてくる制御信号CN
Tbによって起動され、コア部10からの情報をメモリ9
04に記憶するための信号、および、メモリ904から
画像情報を読出してコア部10へ転送するための信号
を、制御信号CNTbに含まれる信号HSYNC,HEN,VSYNC,VEN
などから生成する。
【0129】903はデュアルポートメモリで、CPU9
06とコア部10のCPU1003の間の通信を仲介す
る。
【0130】次に、イメージメモリ部9に蓄積された画
像情報を外部機器11へ転送する例を説明する。
【0131】タイミング生成回路902は、コア部10
からコネクタ900を介して入力された制御信号CNTbに
よって、タイミング信号を生成する。メモリコントロー
ラ905は、タイミング生成回路902で生成されたタ
イミング信号に応じて、リーダ部1からコア部10を経
て入力された画像情報を、メモリ904へ記憶させる。
【0132】CPU906は、メモリコントローラ905
を制御して、メモリ904のデータラインをCPUバス9
06aへ接続して、メモリ904に記憶された画像情報
を順次読出して、デュアルポートメモリ903へ転送す
る。コア部10のCPU1003は、デュアルポートメモ
リ903の画像情報を、CPUバス1054を介して、イ
ンタフェイス部7へ転送する。
【0133】インタフェイス部7へ転送された画像情報
は、上述した手順で外部機器11へ送られる。
【0134】次に、外部機機11から送られてきた画像
情報を、リーダ部1を介して、プリンタ部2へ転送する
例を説明する。
【0135】外部機機11から送られてきた画像情報
は、インタフェイス部7を介して、コア部10へ入力さ
れる。コア部10のCPU1003は、CPUバス1054を
介して、デュアルポートメモリ903へ該画像情報を転
送する。
【0136】CPU906は、メモリコントローラ905
を制御して、メモリ904のデータラインをCPUバス9
06aへ接続して、デュアルポートメモリ903の画像
情報を、メモリコントローラ905を介して、メモリ9
04に一時記憶させる。CPU906は、メモリ904へ
の画像情報転送が終了すると、メモリコントローラ90
5を制御して、メモリ904のデータラインをコネクタ
900に接続する。
【0137】CPU906は、デュアルポートメモリ90
3を介して、コア部10のCPU1003と通信を行い、
コア部10とリーダ部1を経て、メモリ904からプリ
ンタ部2へ画像情報を転送するための設定を行う。CPU
906は、設定が終了すると、タイミング生成回路90
2を起動して、所定のタイミング信号をメモリコントロ
ーラ905へ送る。
【0138】メモリコントローラ905は、タイミング
生成回路902からのタイミング信号に同期して、メモ
リ904から画像情報を読出し、コネクタ900を介し
て、コア部10へ該画像情報を送る。
【0139】コア部10へ入力された画像情報は、前述
した手順によって、リーダ部1を経てプリンタ部2へ送
られて、記録紙へ画像が形成される。
【0140】なお、イメージメモリ部9のメモリ904
に一時記憶された画像情報の出力先は、プリンタ部2に
限らず、ファクシミリ部4やファイル部5や、インタフ
ェイス部7を介した他の外部機器でもよいことは言うま
でもない。
【0141】また、CPU906は、メモリ904に記憶
された多値画像の一部領域に、二値化処理を施す機能を
備えている。この二値化処理方法には、例えば単純二値
化や誤差拡散法による二値化を用いる。さらに、複数の
部分領域にそれぞれ二値化処理方法を指定することも可
能で、それにより、例えば上記の二つの二値化処理方法
によって二値化した画像を部分領域毎に組合わせた二値
画像を形成することもできる。また、メモリ904に記
憶された画像の所定領域についてだけ二値化を行うこと
により、二値画像と多値画像とが領域毎とに組合わされ
た画像(以下「二値多値混合画像」と呼ぶ)を形成する
こともできる。
【0142】また、CPU906は、メモリ904に記憶
された二値画像の一部領域に、画像情報の間引処理を施
す機能を備えている。この間引処理方法は、n×nビット
の画素マトリクスにおける黒画素と白画素を計数し、総
数が多い方の画素をその画素マトリクスの代表値とし
て、画素データの置換を行って、画像データ中の情報量
を削減するものである。従って、画像データサイズその
ものは削減されないが、本処理を施された画像データに
MH,MR,MMRなどのランレングス符号化を含む符号化処理
や、JBIGなどの推定符号化を含む符号化処理を行えば、
符号化効率を高める効果を期待することができる。
【0143】これらの二値化処理や間引処理を施した画
像は、再びメモリ904に記憶することができる。
【0144】また、CPU906は、メモリ904に記憶
された画像に対して、その画像の部分領域の属性を判定
するブロックセレクション処理機能を備えている。この
属性には、文字部,タイトル部,枠線部,表部,ハーフ
トーン図形部,線図形部および線部などがある。
【0145】[ブロックセレクション処理]次に、CPU
906が実行するブロックセレクション処理を詳細に説
明する。なお、CPU906は、内蔵するROMや、CPUバス
906aに接続された図示しないROMなどに格納された
プログラムに従って、ブロックセレクション処理,二値
化処理,間引処理などを実行する。
【0146】まず、ブロックセレクション処理の対象と
する画像データをメモリ904に記憶させる。この画像
データは、リーダ部1によって読込まれたものであって
もよいし、インタフェイス部7に接続された外部機器1
1やファクシミリ部4などから入力されたものであって
もよい。
【0147】ただし、ブロックセレクション処理を行う
ことが可能な画像データは、本実施例では二値画像デー
タとしているため、元の画像データが多値画像データで
ある場合は、コア部10の二値化回路1012によって
二値化した画像データをメモリ904に記憶させてい
る。また、既にメモリ904に記憶されている多値画像
データにブロックセレクション処理を行う場合は、CPU
906によって二値化した上で、再びメモリ904に記
憶させる。
【0148】図10はブロックセレクション処理の概略
フローチャートである。
【0149】同図において、ステップS1000で、ブ
ロックセレクション処理速度を速くしたい場合には画像
の間引きを行う。間引処理が行われた場合は、その間引
かれた画像に対してブロックセレクション処理を行う。
【0150】画像データの間引きは、画素のm×mブロッ
クにおける黒画素の連結性を調べることにより行われ
る。例えば、3×3の画素ブロックにおいて、連結した黒
画素が二つ存在する場合は、そのブロックを一つの黒画
素に間引く。逆に、そのブロックにおいて、連結白画素
が二つ存在する場合は、そのブロックを一つの白画素に
間引く。
【0151】続いて、ステップS1001で、画像デー
タを解析して連結性を探索するとともに、その大きさや
他の連結成分に対する相対的な位置に応じて探索した連
結成分を分類する。なお、一つの連結成分とは、白画素
によって完全に囲まれた黒画素の集合のことである。従
って、一つの黒画素連結成分は、他の黒画素連結成分か
ら少なくとも一つの白画素により完全に分離される。
【0152】ステップS1001の処理は、その詳細は
後述するが、大まかには、連結成分の探索と、連結成分
の大きさの情報および連結成分同志から得られる幾つか
の統計的な情報に基づいて行われる連結成分のクラス分
けとである。クラス分けでは、まず、それぞれの連結成
分が、テキストユニットか、非テキストユニットかに分
類する。そして、非テキストユニットについてはさらに
詳細な解析を行い、それがフレーム構造をもつデータ,
ハーフトーンイメージ,線画,表あるいはその他の表形
式のテキストデータかを決定する。なお、それが未知の
ものであれば、未知のものとして分類は行わない。そし
て、連結成分の構成データを与えて、そのデータの再構
築を容易にするように、階層的なツリー構造をそれぞれ
の連結成分に対して形成する。
【0153】続いて、ステップS1002で、ギャップ
ラインを挟まない限り近接した連結成分をグループ化す
る。このギャップラインとは、例えば写真などの画像と
テキストとを含む画像の場合、その写真画像領域枠の平
行する二本の枠線を延長した線のことである。ギャップ
ラインによって挟まれる領域には、一般に、その写真画
像に関するテキストが配置される可能性が高いため、連
結成分のグループ化のための一つの重要な基準となる。
【0154】ここでのグループ化は垂直方向に行う場合
と水平方向に行う場合とがある。これはグループ化しよ
うとするテキストユニットが、縦書きであるか横書きで
あるかに対応している。近接した連結成分間の距離を水
平/垂直それぞれの方向について予め調べ、水平方向の
距離が小さい場合には水平方向に、垂直方向の距離が小
さい場合には垂直方向にグループ化を行う。
【0155】ステップS1001で生成されたツリー構
造は、テキストと非テキストが不適当に混ざらないよう
にするために用いられる。さらに、ステップS1002
では、行間で垂直または水平方向に延長したギャップラ
インと、非テキストユニットの水平または垂直方向に延
長したギャップラインとに基づいて、テキストユニット
が列または行にグループ化されるか否かを決定する。こ
の列構造または行構造は、階層ツリー構造を適切に更新
していくことにより、そのツリー構造のなかに保持され
る。
【0156】続いて、ステップS1003で、ステップ
S1002でグループ化された行または列が、先にグル
ープ化された方向とは逆方向についてスペースが狭けれ
ば、その方向に再度グループ化してブロックにする。
【0157】一方、非テキストユニットはそのイメージ
ページに対する境界として用いる。二つの非テキストユ
ニットの間にあるテキストユニットは、他のテキストユ
ニットとは分けて処理する。
【0158】さらに、ステップS1003では、ステッ
プS1001で分類できなかった非テキストユニットに
ついて、フォントサイズの大きいタイトルであるか否か
を決定するための解析を行う。もし、それらがタイトル
であると決定したならば、それらのユニットに適当な属
性を付けて、ツリー構造を更新する。なお、タイトルは
そのページを再構成する手助けになる。
【0159】図11Aから図11CはステップS100
1の詳細例を示すフローチャートで、画像データの連結
成分をどのように検出して、それら連結成分をどのよう
に分類するかを示している。
【0160】まず、ステップS1101で、輪郭線追跡
により画像データから連結成分を探索する。図12はこ
の輪郭線追跡を説明するための図で、矢印Aで示す右下
から画像のスキャンを開始して、黒画素を検出する(つ
まり図形の右端に出会う)まで順次上方へスキャンを行
う。なお、他の方向、例えば左上から右下に向けてスキ
ャンしてもよい。
【0161】そして、黒画素を検出すると、その黒画素
に隣接する画素を符号31で示すパターンの八方向に順
に調べて、隣接画素に黒画素があるか否かを調べる。こ
の探索は、中心から見て八方向のベクトルで表されるの
で八方向探索と呼ばれる。そして、隣接黒画素が存在す
れば、このプロセスにより図形の輪郭を得ることができ
る。なお、輪郭内部は追跡しないことは言うまでもな
い。具体的には、図12に符号32で示す文字「Q」の
右下端の黒画素を検出すると、符号31で示すパターン
でその隣接画素を調査して、文字「Q」の輪郭を追跡す
る。
【0162】輪郭線追跡によって得られた輪郭線、すな
わち一つの連結成分が取出されると、スキャンを再開し
て次ぎの黒画素(図形)を探索する。こうして、例え
ば、完全な黒領域を表すと思われるオブジェクト34が
追跡され、同様に、手書き文字「nontext」、つまり非
テキストのオブジェクト35が追跡され、そして、単語
「TEXT」を形成する個々の文字の集合オブジェクト36
が追跡される。なお、画像データのスキャンは画像の左
上に達するまで続けられる。
【0163】続いて、ステップS1102で、連結成分
それぞれを含む矩形のユニットを切出す。この場合、個
々の連結成分を含む可能な限り小さい矩形を切出す。
【0164】こうして、図13に一例を示すように、オ
ブジェクト32を含むユニット37を、オブジェクト3
4を含むユニット39を、オブジェクト35を含むユニ
ット40を切出す。また、オブジェクト36に関して
は、文字36a〜36dそれぞれの周囲のユニット41
a〜41dを切出す。
【0165】続いて、ステップS1103で、すべての
ユニットをツリー構造に位置付ける。殆どの場合、ここ
で得られるツリー構造は、各オブジェクトに対してルー
トから直接生じたものになる。これは、連結成分の輪郭
だけが追跡されて、その輪郭内部は追跡されないからで
ある。
【0166】こうして、図14に一例を示すように、連
結成分32に対応するユニット37や、連結成分34に
対応するユニット39は、ページのルート(図にはROOT
で示す)直下に位置付けられる。しかし、ユニット40
やユニット41a,41bは、ユニット39に完全に包
含されるのでユニット39に従属されて、その子ユニッ
トになる。さらに、ユニット39のような、少なくとも
一つの子ユニットをもつユニットは、自分自身を「主要
な子」とする。図14の例では、ユニット39は、子ユ
ニット40,41a,41bとともに、自分自身を主要な
子ユニットとして含んでいる。
【0167】続いて、ステップS1104で、ツリー第
1レベルに位置付けられたユニットを、テキストユニッ
トまたは非テキストユニットに分類する。この分類過程
は二つのステップから成り立つ。
【0168】最初のステップは、連結成分を囲む矩形ユ
ニットと予め定められたサイズとを比較する。矩形ユニ
ットの高さがフォントサイズの最大値に対応する予め定
められた値を超える場合、あるいは、ページ幅を経験的
に定められた一定の値(例えば「5」で満足な結果が得
られる)で除した値より矩形ユニットの幅が大きい場合
は、そのユニットを非テキストユニットに分類して、
「非テキスト」属性をそのユニットに与える。
【0169】次ぎのステップは、属性を与えられなかっ
た残るすべてのユニット、すなわち「非テキスト」に分
類されなかったユニットが、残るすべての連結成分から
得られる統計的なサイズに基づいて決められた値と比較
される。例えば、「非テキスト」に分類されなかったす
べての矩形ユニットの平均高さが計算され、この平均高
さに所定値(例えば「2」)を掛けることによって、適
応的な閾値が得られる。そして、この閾値より高いユニ
ットは「非テキスト」に分類し、低いユニットは「テキ
スト」に分類する。
【0170】こうして、各ユニットは分類されて適切な
属性が与えられる。この二つの分類はさらに幾つかの処
理を受ける。
【0171】ツリー第1レベルのすべてのユニットを
「テキスト」または「非テキスト」に分類した後、テキ
ストユニットの子ユニットは、主要な子(すなわち自分
自身)を含めて「テキスト」に分類する。また、非テキ
ストユニットの主要な子は「非テキスト」に分類する
が、それ以外の子は「テキスト」に分類する。
【0172】ステップS1105で最初のユニットを選
択し、ステップS1106で、そのユニットの属性を判
定して、テキストユニットであればステップS1107
へ進んで次のユニットを選択する。つまり、非テキスト
ユニットを選択するまで、ステップS1106とS11
07を繰返す。なお、図11には示さないが、すべての
ユニットの処理が終わり、ステップS1107で選択す
べき次のユニットがないときは、図10に示す親ルーチ
ンへ戻る。
【0173】非テキストユニットが選択されるとステッ
プS1108で、そのユニットに子ユニットがあるか否
かを調べて、子がある場合はステップS1109へ、子
がない場合はステップS1114へ進む。
【0174】ステップS1109で、選択されたユニッ
トがハーフトーン(またはグレースケール)か否かを調
べるためにハーフトーンフィルタリングを行う。このフ
ィルタリングは、子ユニットが「ノイズサイズ」か否か
を判定して、「ノイズサイズ」の子ユニットの数を得る
ものである。ここで「ノイズサイズ」とは、画像データ
における最小フォントサイズよりも低いことを表す。つ
まり、「ノイズサイズ」のユニットとは、その矩形の高
さが最小フォントサイズより小さいもののことである。
そして、ステップS1110で、「ノイズサイズ」の子
ユニットが子ユニットの総数の半分より大きい場合、親
ユニット(つまり選択されたユニット)はハーフトーン
イメージであると判定してステップS1111へ進む。
また、そうでなければ親ユニットはハーフトーンでない
と判定してステップS1113へ進む。
【0175】ステップS1111でその親ユニットに
「ハーフトーン」属性を与え、ステップS1112で、
その親ユニットに従属する「テキスト」属性のユニット
が、親ユニットと同レベルになるようにツリー構造を修
正する。これによって、ハーフトーンイメージ中の文字
認識が可能になる。この後、ステップS1107に戻り
次のユニットの処理を続ける。
【0176】一方、ハーフトーンでないと判定した場合
はステップS1113で、その親ユニットの「主要な
子」を後の処理のために選択する。
【0177】続いて、ステップS1114で、選択され
たユニットがフレーム(枠)であるか否かを調べるため
に、フレームフィルタリングを行う。ここでフレームで
あるとは、そのユニットを囲むような矩形を構成する、
略等しい幅や高さをもつ平行な直線が存在することを意
味する。とくに、注目ユニットにおいて各行の連結成分
の画素単位の線幅を調べる。図15に示す「非テキス
ト」ユニット42を用いてこの処理を説明する。
【0178】同図において、ユニット42は符号44で
示す輪郭をもつ連結成分43を含んでいる。連結成分4
3において、第i行におけるその線幅はXiは輪郭線上の
左端45aから右端45bまでの距離である。また、第
j行においてはその内部に二つの線幅、46a-46bと
46c-46dが存在し、最も長い距離46c-46dを
線幅Xjと定義する。
【0179】ユニット42におけるすべて行Nの線幅Xを
求めた後、ステップS1115でそのユニットがフレー
ムか否かを判定する。具体的には、次の不等式(1)が満
たされればそのユニットをフレームと判定する。 Σ(Xk - W)^2 / N < Th …(1) ここで、Xk: 連結成分中の第k行における最長の線幅 W: 矩形の幅 N: 行数 Th: 閾値 a^2はaの二乗を表す Σ演算の範囲はk=1〜N
【0180】なお、閾値Thは、フレームが多少傾いてい
てもフレームとして検知できるように、予め計算された
値である。例えば角度θの傾きを許すためには次式のよ
うにする。 Th = sinθ×W + const …(2) ここで、const: ステップS1104で計算した文字の
平均高
【0181】フレームであると判定された場合はステッ
プS1116で、そのユニットに「フレーム」属性を付
加する。こうして、例えば、「フレームであり表」ある
いは「フレームでありハーフトーン」のような判定がフ
レームに対して可能になる。
【0182】ステップS1117以後の処理は、その
「フレーム」ユニットが表あるいは表形式のものを含ん
でいる可能性を調べるものである。ステップS1117
で連結成分内の白輪郭を得るための白輪郭追跡を行う。
白輪郭は、前述した黒輪郭と同様に、黒画素の代わりに
白画素を追跡して得るものである。
【0183】図16に一例を示すように、「フレーム」
ユニット内を右下から左上に向かって矢印Bの方向に探
索し、始めて白画素に出会うと、その点から近傍の画素
に対して、符号51で示すような外向きの探索を行う。
このとき、符号51で示す外向きの探索においては、D1
からD4の四方向だけが必要であることに注意すべきであ
る。つまり、この白輪郭追跡は四方向探索になる。この
処理を、「フレーム」ユニット内のすべての閉じた白輪
郭を追跡するまで続ける。なお、白輪郭追跡は、例え
ば、黒成分52,53,54,55で囲まれる輪郭部を取
出すことであり、同様の処理は符号56で示すような黒
画素領域内部に対しても行う。
【0184】続いて、ステップS1118で、「フレー
ム」ユニットの密度を、連結成分内の黒画素の数をカウ
ントし、そのカウント結果を同ユニットの総画素数で除
することによって計算する。つまり、黒画素の数が多い
ほど密度は高くなる。
【0185】続いて、ステップS1119で、ステップ
S1117の結果から白輪郭部の数をカウントして、そ
の数が所定値(例えば「4」)以上か否かを判定して、
そうであればそのユニットは表かテキストブロックが表
状に並んだものの可能性があるのでステップS1120
へ進む。また、その数が所定値未満であればステップS
1133へ進む。
【0186】表かテキストブロックが表状に並んだもの
の可能性がある場合、ステップS1120で白輪郭部の
充填率を計算する。白輪郭部の充填率は、そのユニット
中の白輪郭で囲まれた面積の割合を示すものである。図
16の例では、符号57や59で示すように完全に白画
素だけで構成される白輪郭部もあれば、符号60のよう
にその内部に黒画素領域を含む白輪郭部も存在する。
【0187】続いて、ステップS1121で、充填率と
所定の閾値とを比較して、充填率が閾値より大きければ
そのユニットは表かテキストブロックが表状に並んだも
のの可能性があるのでステップS1122へ進む。ま
た、充填率が閾値より小さければステップS1128へ
進む。
【0188】ステップS1122で、その推定をより確
実にするために、注目白輪郭部が水平垂直方向に格子状
の内部構造をもつか否かを調べて、水平または垂直方向
に輪郭線を横断しないような少なくとも二つの境界線を
もつ白輪郭部は、格子状になっていないとみなして再結
合する。例えば、図16の例では、白輪郭部59の左境
界62および右境界63は、白輪郭部60の左境界64
および右境界65とそれぞれ一致するように垂直方向に
伸びている。従って、白輪郭部59と60は格子状に並
んでいると判断して再結合しない。同様に、白輪郭部5
9の上境界66および下境界67は、白輪郭部70の上
境界68と下境界69とそれぞれ一致するように水平方
向に伸びている。従って、白輪郭部59と70も格子状
に並んでいると判断して再結合しない。
【0189】図17Aから図17Cは白輪郭部が結合さ
れる場合を説明する図である。
【0190】図17Aに示すユニット71は、ハーフト
ーンからバイナリまでのユニットを含む非テキストユニ
ットの例で、黒画素領域72と白輪郭部74,75,7
6,77,78および79を含んでいる。この例では充填
率が充分に大きいので、ステップS1121から再結合
ステップであるステップS1122へ進むことになる。
【0191】そして、図17Bに示すように、まず白輪
郭部75の上境界および下境界と、白輪郭部76の上境
界および下境界とを比較する。これらの境界は一致しな
いので白輪郭部75と76を再結合して、新たな白輪郭
部76'を作る。
【0192】次に、図17Cに示すように、白輪郭部7
7の左右の境界と白輪郭79の左右の境界とを比較す
る。これらの境界は一致しないので白輪郭部77と79
を再結合して、新たな白輪郭部77'を作る。
【0193】このプロセスは、再結合が起こらなくなる
まで、水平および垂直方向に繰返される。このように、
表の白輪郭部は結合され難く、表以外、例えばハーフト
ーンイメージや線図形のようなものは結合され易い。
【0194】続いて、ステップS1123で、再結合率
と再結合処理後に残った白輪郭部の数を調べる。もし、
再結合率が所定値以上か、または残った白輪郭部の数が
所定値(例えば「4」)未満であれば、ステップS11
28へ進んで、選択されたユニットは、その詳細を後述
するように、ハーフトーンイメージか線図形に分類され
る。なお、再結合率CRは次式で定義される。 CR = (BW - AW)/ BW …(3) ここで、BW: 再結合前の白輪郭部の数 AW: 再結合後の白輪郭部の数
【0195】再結合率が所定値未満か、または所定値
(例えば「4」)以上の白輪郭部が残った場合は、ステ
ップS1124で再結合されたユニットに「表」属性を
付加し、ステップS1125で輪郭線追跡によりそのユ
ニット内に含まれる連結成分の探索を行い、ステップS
1126で探索された内部ユニットに基づいてツリー構
造を更新し、ステップS1127で内部ユニットを「テ
キスト」「非テキスト」に分類して適切な属性を付加し
た後、ステップS1107に戻り次のユニットの処理を
続ける。これらの処理は、既に説明したステップS11
01からS1104の処理と同じである。
【0196】一方、ステップS1121で充填率が小さ
いか、ステップS1123で再結合率が小さい場合、そ
の「フレーム」ユニットはハーフトーンイメージか線図
形の可能性が高い。ステップS1128では、そのユニ
ット中の水平方向の黒画素ランレングスの平均、白画素
と黒画素の割合、および密度に基づいて、ハーフトーン
イメージか線図形かの判定を行う。
【0197】一般的に、非常に暗いイメージはハーフト
ーンとみなし、白く明るいイメージは線図形と判定す
る。とくに、白画素の平均ランレングスがほとんど零
(ほとんど真黒か斑模様のイメージ)で、さらに計算さ
れた密度から白画素よりも黒画素の方が多い(密度が第
一の閾値約0.5より大きい)場合、そのユニットをハー
フトーンと判定する。また、密度が第一の閾値よりも小
さい場合、そのユニットを線図形と判定する。
【0198】また、白画素の平均ランレングスがほとん
ど零で、かつ白画素の平均ランレングスが黒画素の平均
ランレングスよりも大きい場合、そのユニットを線図形
と判定する。しかし、白画素の平均ランレングスが黒画
素の平均ランレングスより小さい(黒が支配的なイメー
ジ)場合は、さらに詳細な判定手順が必要になる。
【0199】とくに、黒画素と白画素の比B/Wが第二の
閾値(例えば「2」)より小さい場合、このユニットを
ハーフトーンと判定する。比B/Wが第二の閾値より小さ
く、密度が第一の閾値より大きい場合、そのユニットは
ハーフトーンと判定する。そうでなければ線図形と判定
する。
【0200】ステップS1128で線図形と判定した場
合は、ステップS1129でそのユニットに「線図形」
属性を付加し、ステップS1130でそのユニットのす
べての子を除去した後、ステップS1107に戻り次の
ユニットの処理を続ける。とくに、あるユニットを一
度、線図形と判定すると、そのユニットに対する文字認
識処理を行わない。
【0201】一方、ステップS1128でハーフトーン
と判定した場合は、ステップS1131でそのユニット
に「ハーフトーン」属性を付加し、ステップS1132
でそのユニットの「テキスト」属性の子ユニットを除去
した後、ステップS1107に戻り次のユニットの処理
を続ける。なお、「テキスト」属性以外の子ユニットは
「ハーフトーン」ユニットの子として残る。
【0202】説明をステップS1119へ戻し、白輪郭
部の数が所定値(例えば「4」)未満の場合、そのユニ
ットは表ではないと判断してステップS1133へ進
み、密度と第一の閾値とを比較する。第一の閾値の約0.
5という値は、「フレーム」ユニット内のテキストユニ
ットや線図形が全画素の半分より小さいはずであるとい
う理由で設定したものである。もし、密度が第一の閾値
未満の場合は前述したステップS1125からS112
7の処理を実行した後、ステップS1107に戻り次の
ユニットの処理を続ける。また、密度が第一の閾値以上
の場合はステップS1142へ進み、その詳細は後述す
るが、そのユニットを線図形かハーフトーンイメージの
何れかに分類するか、あるいは、そのユニットを分類不
可能と判定する。
【0203】再び、説明をステップS1115へ戻し、
同ステップでフレームではないと判定した場合はステッ
プS1134へ進み、そのユニットが含むラインを検出
する。
【0204】ラインはテキストの境界を表すのに有用な
非テキストである。しかし、そのようなラインによって
区切られた(囲まれた)テキストとそのラインとは非常
に接近している場合が多く、接触している可能性もあ
る。従って、ラインを探索する場合は、ラインへテキス
トが接触している場合と接触していない場合の両方を考
慮する必要がある。
【0205】非接触の場合のライン探索では、非テキス
トユニットの縦方向のヒストグラムを計算する。図18
Aに示す例では、ライン500のヒストグラム48は、
その高さがほぼ線幅に等しい略均一の値になるはずであ
る。線幅は近似的にテキストユニットの幅Wに等しい
が、もし違いが生じているとすればそれは傾きθsによ
るものである。この傾きは原稿が入力された時点でおき
ているものである。そして、非テキストユニットがライ
ンを含むか否かを判定するためには、ヒストグラム中の
各セルkの高さHk49とテキストユニットの幅Wと比較す
る。具体的には、次式に示すように、これらの値の差(H
k-W)の二乗平均値と閾値Th1とを比較する。 1/N・Σ(Hk - W)^2 < Th1 …(4) ただし、Σ演算の範囲はk=1〜N
【0206】この閾値Th1は、非テキスト内のラインの
ねじれ、および傾きθsを許容するように設定する。例
えば一度のねじれや傾きに対して、次式で一例を示す閾
値が満足な結果を示すことがわかっている。 Th1 = Σ{k・sin(1゜)/ N}^2 …(5) ただし、Σ演算の範囲はk=1〜N
【0207】式(4)によって非接触のラインが発見され
なかった、つまり式(4)を満たさなかった場合は、接触
が生じているラインを探索する。注目ユニット中に、接
触が生じているラインが含まれるか否かを調べるには、
ライン状のものがユニットの境界線近くに存在するか否
かを調べればよい。例えば、図18Bに示す例のよう
に、ユニット501を囲む矩形の境界線近くに線が存在
する場合、境界線からの距離Xkの二乗和を計算すること
によって、ライン状のものが境界線近くに存在するか否
かを調べることができる。つまり、この例では次式によ
って判定を行う。 1/N・ΣXk^2 < Th1 …(6) ただし、Σ演算の範囲はk=1〜N
【0208】もし、(6)式が成り立てば接触が生じてい
るラインが存在していることがわかる。なお、この閾値
Th1には接触していないラインの場合と同じ値を使う。
【0209】続いて、ステップS1135で、ステップ
S1134のライン検出結果を判定して、ラインが検出
されたならばステップS1136で、そのユニットに
「ライン」属性が付加した後、ステップS1107に戻
り次のユニットの処理を続ける。また、ラインが検出さ
れなかった場合は、ステップS1137でそのユニット
のサイズと閾値Th2とを比較する。もし、サイズが閾値T
h2以下であれば、そのユニットは分類することができな
いので、ステップS1138で「未知」属性が付加した
後、ステップS1107に戻り次のユニットの処理を続
ける。なお、閾値Th2は最大のフォントサイズから決定
し、最大フォントサイズの半分の値にするとよい結果が
得られる。また、ユニットサイズは、ユニットの高さと
幅、および黒画素のランレングスの最大長から計算す
る。
【0210】一方、ユニットサイズが閾値Th2より大き
い場合は、ステップS1139,S1140で、ステッ
プS1117,S1118と同様の処理を行い、ユニッ
ト内の白輪郭部を探索して、白輪郭部の数をカウントす
る。
【0211】そして、ステップS1141で、白輪郭部
の数が所定値(例えば「4」)とを比較して、所定値以
上であれば前述したステップS1120へ進み、所定値
未満であればステップS1142へ進む。ステップS1
142で、ユニットサイズが線図形あるいはハーフトー
ンイメージとして充分な大きさか否かを判定する。とく
に、そのユニットの高さと幅が最大フォントサイズより
小さい場合、そのユニットは線図形やハーフトーンイメ
ージを構成するには充分な大きさをもたないとみなし
て、ステップS1143へ進んで「未知」属性を付加し
た後、ステップS1107に戻り次のユニットの処理を
続ける。ユニット幅は最大フォントサイズより大きい
が、黒画素ランレングスの最大長が最大フォントサイズ
より小さい場合も、ステップS1143へ進む。
【0212】一方、そのユニットサイズが線図形あるい
はハーフトーンイメージを構成するのに充分な大きさを
もつ場合、前述したステップS1128へ進んで、「線
図形」または「ハーフトーン」属性を付加する。
【0213】以上の手順によって、入力画像中のすべて
の連結成分を調べ分類すると、図19に一例を示すよう
なツリー構造が得られる。図に示すように、ROOTで示す
ルートは入力画像のページに当る。ルートの子はテキス
トユニットまたは、未知・フレーム・写真(図)・線から
なる非テキストユニットである。さらに、フレームはそ
の子として、テキスト・未知の非テキストデータ・テキス
トユニットを含む表、写真(図)および線の各ユニット
を含んでいる。なお、図には、テキストをTEXTで、未知
をUNKNOWNで、フレームをFRAMEで、写真(図)をPICTUR
Eで、線をLINEで、表をTABLEでそれぞれ示す。
【0214】図20はピクセル画像データのあるページ
の一例を示す図である。あるページ90には、大きなフ
ォントサイズのテキスト91、例えば符号93のような
テキストデータを含む表92、テキストデータ94、水
平線95、別のタイトル96、二つの段落からなるテキ
ストデータ97、キャプション99をもつ枠で囲まれた
線図形98、タイトル100で始まりテキストデータ1
01に続く二つ目の段組、キャプション103をもつ枠
で囲まれたハーフトーンイメージ102、テキストデー
タ104、水平線105、最終段落106が含まれてい
る。
【0215】図21は図20に示した画像に対してステ
ップS1001の処理を施したものである。図からわか
るように、ページ90中の連結成分を矩形で切出し、ス
テップS1105からステップS1143で示した処理
によって、その属性および内部を調べたものである。
【0216】ステップS1001で得られたすべてのテ
キストユニットは、ツリー構造のどの位置にあっても、
ステップS1002で垂直方向あるいは水平方向にグル
ープ化される。このグループ化の操作は、各テキストユ
ニットおよびその周囲のユニットのまとまり具合に基づ
くものである。また、段組を表していると思われるギャ
ップ(空間スペース)が、垂直・水平両方向について検
出されて保持される。
【0217】図22はステップS1002の詳細な手順
例を示すフローチャートである。
【0218】ステップS1501で、非テキストユニッ
トの境界線を垂直および水平方向に伸ばして、ギャップ
ラインマーカにする。図21に示すように、垂直方向の
ギャップラインマーカ109a,109bを、テキスト
あるいは非テキストユニットと交差するまで(この例で
はユニット95に交差するまで)、垂直方向に伸ばす。
同様に、ギャップラインマーカ109c,109dもユ
ニット95と交差するまで伸ばす。また、水平方向のギ
ャップラインマーカについても同様の処理を行う。この
ギャップラインマーカは、キャップ(空間スペース)を
検知するのに有効で、これによって段組を検出すること
ができる。
【0219】ステップS1502で、図21に符号10
7で示すように、テキストユニットの行結合を行う。こ
の結合は、近接した連結成分間の距離を予め水平・垂直
それぞれの方向について調べて、水平方向の距離が小さ
い場合には水平方向に、垂直方向の距離が小さい場合に
は垂直方向に行う。この結合方向は、結合しようとする
テキストユニットの組方向が、縦であるか横であるかに
対応したものである。
【0220】そして、これらのテキストユニットが、次
の条件を満せば一つのテキスト行として結合する。
【0221】(1)その結合によってギャップラインマー
カを越えない (2)そのテキストユニットは、他のテキストユニットと
接しているか、所定の閾値以下の距離にある この閾値は、ステップS1104で求めたテキストの平
均高さに、実験的求めたスケールファクタ(例えば「1.
2」で満足いく結果が得られている)を乗じたものでよ
い。
【0222】しかし、結合の前に、テキストユニット間
のギャップをテキストユニットが横組である場合には水
平に、縦組である場合には垂直に伸ばすことによって、
段組構造の方向に伸びたギャップが存在するか否かを決
定することができる。例えば、図21の例では、ギャッ
プ108がふたつのテキストユニットの間に存在してい
る。ギャップ108は数行に亙って垂直方向に伸びてい
るので、テキストユニット間の距離が閾値以下であって
もギャップとして残す。
【0223】ステップS1503で、ステップS150
2で結合されなかったテキストユニットの組に関して、
それらのユニットがともに近接する他のテキストユニッ
トによってオーバラップされ、かつ、その結合がギャッ
プラインマーカを横切らないときは行結合する。この処
理は、段落の構造からくるものではなく、単にテキスト
行におけるスペースの関係から発生したギャップを消去
するのに効果的である。図18の例では、ステップS1
502で残されたギャップ108は、ステップS150
3で消去される。なぜなら、すぐ下の行の文字にオーバ
ラップされ、かつ、ギャップラインマーカを横切ること
もないからである。そして、ステップS1504でツリ
ー構造を更新して、図10に示した親ルーチンへ戻る。
【0224】図23はステップS1002のグループ化
処理の結果の一例を示す図である。
【0225】結合されたテキストユニットはグループ化
されて、符号110で示すようなテキスト行になる。と
くに、ツリー構造のどこにあっても、テキストユニット
は必ず結合されてテキスト行になる。例えば、符号11
1で示すテキスト行は、ツリー構造上は「フレーム」と
「表」の下に位置されるが、やはり結合される。しか
し、前述したステップS1117からステップS113
9の白輪郭線を越えた再グループ化は行われない。これ
は、表に含まれる項目を一つの行にまとめてしまわない
ためである。
【0226】また、左右の段組間のギャップは保持され
る。さらに、非テキストユニットは再グループ化されな
い。そのため、符号112や113に示すように、閾値
以下の距離にあってもグループ化されることはない。
【0227】図24はこの新たなグループ化が反映され
たツリー構造を示す図で、グループ化処理によってツリ
ー構造がどのように更新されたかを示している。なお、
図中のTEXT LINEはテキスト行を示す。
【0228】上述した処理によりテキストユニットが結
合されてテキスト行になった後、ステップS1003
で、テキスト行をテキストユニット結合時の結合方向と
は逆方向に結合してテキストブロックにする。このグル
ープ化の過程は、テキスト行ユニットのまとまり具合と
非テキストユニットの位置による。例えば、テキスト行
ユニット間に存在する非テキストユニットは境界線とし
て作用し、その両側にあるテキスト行ユニット同志がグ
ループ化して、ひとつのテキストブロックになるのを防
ぐ。さらに、二つの連続する非テキストユニットの間に
あるすべてのテキスト行ユニットは同時に処理を受け
る。加えて、ステップS1003では、幾つかのテキス
トユニットは非テキストユニットと結合されるべきか
(例えば非テキストイメージとともに構成されるテキス
トキャプション)、また、ある非テキストユニットを他
の非テキストユニットと結合すべきか(例えばハーフト
ーンイメージと関係している線図形である)などを調べ
る。
【0229】図25はステップS1003の詳細な手順
例を示すフローチャートである。
【0230】ステップS1601で、最大フォントサイ
ズよりは小さく、平均テキストサイズより大きいという
判断基準に基づいて、ステップS1104において非テ
キストユニットに分類されたユニットの中から「タイト
ル」ブロックを形成する。同じような大きさで近接して
いる非テキストユニットすべてをグループ化することに
よって、タイトルブロックは形成される。そして、その
ブロックに「タイトル」属性を付加する。また、グルー
プ化できなかった残るすべての非テキストブロックに
「ピクチャテキスト」属性を付加し、これに応じてツリ
ー構造も適切に更新する。なお、「タイトル」はページ
の再構成に役立つ。
【0231】続いて、ステップS1602で、テキスト
行の間にある非テキストユニットを検出する。これらの
非テキストユニットは、テキストブロック間の境界線と
して作用し、すべてのテキスト行が一つのテキストブロ
ックになるのを防ぐ。
【0232】ステップS1603では、二つのステップ
からなる処理によって、テキスト行をテキスト行形成時
の結合方向とは逆の方向(以下「ブロック結合方向」と
呼ぶ)にグループ化してテキストブロックする。最初の
ステップは、例えば画素のブロック結合方向のヒストグ
ラムを求めて、段組間のギャップを探索する。次ぎのス
テップは、ブロック結合方向に連続するテキスト行同志
の距離がステップS1104で求めたテキストの平均高
さより小さければ、これらのテキスト行を各段組内にお
いてグループ化する。ステップS1603は、図23に
符号114で示すテキスト行のように、同じ段落に属す
るテキスト行を結合するのに有効である。
【0233】続いて、ステップS1604で、非テキス
トユニットによって分離されず、ステップS1603で
求めたヒストグラムから得たどんなギャップも破壊しな
い場合に、垂直方向または水平方向に近接したテキスト
ブロックをグループ化する。テキスト行のグループ化
は、ステップS1104で求めた垂直方向の高さに応じ
て計算される所定の閾値より小さいようなブロック間の
分離状態に基づいて行われる。図23に示す段落115
のテキスト行や段落116のテキスト行から作られるテ
キストブロックをグループ化するのに、ステップS16
04は有効である。しかし、段落117と段落118
は、非テキストブロック119によって分離されている
から結合しない。
【0234】続いて、ステップS1605で、あるテキ
ストブロックを非テキストブロックに結合すべきか、ま
たは、ある非テキストブロックを他の非テキストブロッ
クに結合すべきかを判断して、その判断に応じてブロッ
クを結合する。テキストブロックは、非テキストタイト
ルブロック、非テキストハーフトーンブロック、また
は、付属物をもつ非テキスト行と結合することができ、
これらの結合は次の判断に従って行われる。
【0235】(1a)あるテキストブロックが非テキストタ
イトルブロックと水平方向に近く、かつ垂直方向にオー
バラップしている場合、そのテキストブロックを非テキ
ストタイトルブロックに結合(ただし、テキストブロッ
クおよびタイトルブロックがともに横組の場合) (1b)あるテキストブロックが非テキストタイトルブロッ
クと垂直方向に近く、かつ水平方向にオーバラップして
いる場合、そのテキストブロックを非テキストタイトル
ブロックに結合(ただし、テキストブロックおよびタイ
トルブロックがともに縦組の場合) (2)あるテキストブロックが(水平方向・垂直方向とも
に)ワードサイズのブロックより小さく、かつそのテキ
ストブロックが近接するワードサイズのテキストブロッ
クをもたない場合、このテキストブロックは非テキスト
ハーフトーンイメージブロックの内部におく (3)付属物をもつ非テキスト行をオーバラップするある
テキストブロックに対して、その付属物をもつ行はおそ
らくアンダライン付のテキストなので単にテキストにす
る また、幾つかの非テキストブロックは、図26に示す一
例に従って他の非テキストブロックと結合される。同図
においてTestで示す内容はそれぞれ次のようなものであ
る。
【0236】(1)Test #1: 一つのブロックが完全に他の
ブロックに含まれるならば結合 (2)Test #2: ピクチャテキストの幅がワードサイズブロ
ックの幅より小さいならば結合 (3)Test #3: ブロック同士が近接しているならば結合 続いて、ステップS1606で、これまでに述べた処理
に応じて、属性を修正しツリー構造を更新する。
【0237】図27はステップS1003のグループ化
処理結果のブロック構造例を示す図、図28はそのツリ
ー構造の一例を示す図である。
【0238】図27中のブロックには、タイトルブロッ
ク120、テキストブロック121、ハーフトーン図形
/線図形122がある。また、フレームデータとして
は、表形式になっている123、テキストユニット12
5を内部にもつ表構造になっている124がある。非テ
キストイメージ127は、様々なユニットのセパレータ
になっている。また、図28においてテキストブロック
はTEXT BLOCKで示した。
【0239】以上のようなアルゴリズムによって、イメ
ージメモリ部9のCPU906はブロックセレクション処
理を行う。このブロックセレクション処理によって、画
像中の黒画素連結成分を基本とする各ユニットを、テキ
スト部,タイトル部,フレーム(枠線)部,表部,ハー
フトーン図形部,線図形部,ライン部の何れかに識別し
た属性分類情報と、各ユニットを囲む最小矩形の画像上
の座標およびサイズを示す領域情報とを含むブロックセ
レクション処理結果情報を得て、この情報をメモリ90
4に一時的に記録する。
【0240】[符号化効率の推定]CPU906は、メモ
リ904に記憶された画像に対して、ブロックセレクシ
ョン処理を行った結果に基づき、該画像データに対して
MH,MR,MMRなどのランレングス符号化を含む符号化処理
や、JBIGなどの予測符号化を含む符号化処理を行った場
合の、符号化効率の推定処理を行うことが可能である。
【0241】図29は符号化効率推定処理の手順例を示
すフローチャートである。
【0242】まず、ステップS2401で、ブロックセ
レクション処理結果の属性分類情報と領域情報に基づい
て、各属性領域が全画像中に占める割合(以下「占有
率」という)をそれぞれ算出する。ここで、同一の属性
をもつユニットが画像中に複数存在している場合は、そ
れぞれのユニット領域の占有率を加算し集計する。ま
た、どの属性にも分類されない白紙部分などの領域の占
有率についても併せて算出する。
【0243】図30Aは、同図の左部に示すある画像に
ブロックセレクション処理を施して、タイトル部,五つ
のテキスト部,ハーフトーン図形部,二つのライン部お
よび表部を得た例を示す図である。図30Bは、その結
果に基づいて集計した各属性領域の占有率を示し、各部
の占有率は、タイトル部3.2%,テキスト部58.1%,ハー
フトーン図形部7.7%,ライン部1.0%,表部8.5%であり、
フレーム部および線図形部は0%、白紙部は21.5%になっ
た例である。
【0244】続いて、ステップS2402で、各属性領
域毎に符号化を行った場合の推定される符号化効率の算
出する。通常MH,MR,MMRなどのランレングス符号化を含
む符号化処理やJBIGなどの予測符号化を含む符号化処理
を行った場合、画像領域の属性の違いにより符号化効率
は大きく異なる。例えば、ハーフトーン図形部のように
黒画素と白画素の切換えが生じやすく、同一の画素情報
が連続することが少ないような画像については、符号化
効率が低下しやすい。一方、テキスト部や線図形部のよ
うに、連続する黒画素および白画素が多く存在するよう
な領域については、符号化効率が比較的高く、さらに、
どの属性にも属さない白紙領域については非常に高い符
号化効率が得られる。図30Bには、タイトル部0.18,
テキスト部0.12,ハーフトーン図形部0.8,ライン部0.
1,表部0.15であり、フレーム部および線図形部は0.1,
白紙部は0.01になった例を示した。
【0245】続いて、ステップS2403で、各属性毎
の推定符号化効率を加算して、画像全体の推定符号化効
率を算出する。このとき、各属性の推定符号化効率の確
からしさの程度に応じて、1以上の重付けをすることに
より、推定符号化効率の安全度を高めることも可能であ
る。
【0246】図30Aに示した画像の推定符号化効率R
は次のようになる。 R = Σ(全画像データに対するデータ量比率) ×(属性別符号化効率)×(推定に対する安全係数) ={(58.1×0.12×1) + (3.2×0.18×1) + (8.5×0.15×1.2) + (7.7×0.8×1.5) + (1.0×0.1×1) + (21.5×0.01×1)}/ 100 = 0.186
【0247】また、CPU906は、得られた推定符号化
効率に応じて、以後の処理内容を切替えることが可能で
あり、その内容については、リーダ部1における操作部
124やインタフェイス部7に接続された外部機器のオ
ペレータ指示をコア部10に介して入力することによ
り、修正することも可能である。
【0248】[ファクシミリ送信処理の制御]本実施例
においては、CPU906における二値化処理機能、画像
情報の間引処理機能、ブロックセレクション機能、符号
化効率推定処理機能、およびその推定結果に応じて以後
の処理を切替える機能を用いて、画像データの推定符号
化効率に基づいて、以下に説明するファクシミリ送信処
理の制御を行うことができる。
【0249】図31はこのファクシミリ送信処理制御手
順の一例を示すフローチャートである。
【0250】まず、ステップS2601でファクシミリ
送信しようとする画像データをイメージメモリ部9のメ
モリ904に入力する。ここで、コア部10から入力さ
れる画像データは、リーダ部1,ファクシミリ部4,フ
ァイル部5またはフォーマッタ部8の何れかから転送さ
れてきたものである。なお、入力される画像は多値画像
でも二値画像でもよいが、二値画像の場合は、例えば00
HとFFHの二つの値をもつ8ビット画像データとしてメモ
リ904へ入力される。また、例えば8ビット未満の情
報しかもたない多値画像データも同様に、例えば8ビッ
ト画像データとして入力される。
【0251】続いて、ステップS2602で、メモリ9
04に記憶された多値画像データに対する二値化処理を
行う。これは、前述したブロックセレクション処理を実
行するために必要な前処理であり、CPU906による単
純二値化処理を多値画像の全領域に対して実行する。な
お、処理後の二値画像データはメモリ904に再び記憶
される。また、二値化前の多値画像データも、後の処理
で利用するためにメモリ904にそのまま残しておく。
【0252】次に、ステップS2603で、メモリ90
4に記憶された二値画像データに対して、CPU906に
よるブロックセレクション処理を実行する。このブロッ
クセレクション処理により、画像中の黒画素連結成分を
基本とする各ユニットを、テキスト部,タイトル部,フ
レーム部,表部,ハーフトーン図形部,線図形部または
ライン部の何れかに識別した属性分類情報と、各ユニッ
トを囲む最小矩形の画像上の座標およびサイズ(以下
「ユニット領域」という)を示す領域情報とを含むブロ
ックセレクション処理結果情報を得て、メモリ904に
記憶させる。
【0253】次に、ステップS2604で、メモリ90
4に記憶されたブロックセレクション処理結果情報に基
づいて、画像データに対して、MH,MR,MMRなどのランレ
ングス符号化を含む符号化処理や、JBIGなどの予測符号
化を含む符号化処理を行った場合の符号化効率Rの推定
処理を行う。
【0254】続いて、ステップS2605で推定結果の
R値に基づいて分岐処理を行う。
【0255】R≦R1の場合はステップS2606へ進
み、ファクシミリ送信用に画像データを二値化する。な
お、この二値化処理は、CPU906の二値化処理機能に
よって実行されるもので、この場合は予測されるファク
シミリ送信時間の長短にかかわらず、送信画像の画質を
優先するために誤差拡散法により二値化し、その二値画
像データはメモリ904に記憶させる。
【0256】続いて、ステップS2607で得られた二
値画像をファクシミリ送信した後、処理を終了する。こ
のファクシミリ送信は、コア部10に介して、メモリ9
04の二値画像データをファクシミリ部4に出力するこ
とにより実行される。
【0257】一方、R>R1の場合はステップS2608へ
進んで、図32は一例を示すように、ファクシミリ送信
にかかる時間および料金を予測し表示する。送信時間
は、推定符号化効率Rによって算出される送信データ量
と、ファクシミリ部4のファクシミリ送信速度から算出
する。また、送信料金は、推定符号化効率Rによって算
出される送信データ量と、ファクシミリ部4のファクシ
ミリ送信速度と、ファクシミリ部4のメモリやメモリ9
04などに予め登録されたファクシミリ料金一覧表とか
ら算出する。そして、得られた送信時間と送信料金の表
示は、コア部10を介して、リーダ部1の操作部124
およびインタフェイス部7に接続された外部機器11へ
出力することにより行う。
【0258】続いて、ステップS2609で再び推定結
果のR値に基づいて分岐処理を行う。R≦R2の場合はステ
ップS2607へ進んでファクシミリ送信を行い、R>R2
の場合はステップS2610へ進む。
【0259】ここで、閾値R1とR2は、操作部124や外
部機器11から予め任意に設定することができる。例え
ば、オペレータが送信画像一頁当りの制限金額(時間)
を設定すると、CPU906はその金額(時間)から送信
先地域毎の符号化効率の下限を算出して閾値R2に設定す
る。さらに、R2より符号化効率は高いが、もしかしたら
制限金額(時間)を超える可能性のある符号化効率の上
限を算出して閾値R1に設定する。つまり、閾値R1より符
号化効率が高ければ設定された制限金額(時間)を超え
ることはなく、閾値R2より符号化効率が低ければ設定さ
れた制限金額(時間)を超えることになる。
【0260】ステップS2610で、オペレータへこの
ファクシミリ送信に関する警告を行う。これは、このフ
ァクシミリ送信時間が比較的長く、ファクシミリ送信料
金も高いことが予測されるので、オペレータに、その旨
を通知するとともに、次の選択を指示するものである。 選択1: ファクシミリ送信を中止 選択2: データを縮小してファクシミリ送信 選択3: そのままファクシミリ送信
【0261】なお、この警告および選択情報について
は、コア部10を介して、リーダ部1の操作部124お
よびインタフェイス部7に接続された外部機器11に表
示情報を出力することにより行う。また、オペレータの
選択結果は、操作部124または外部機器11からコア
部10を介して入力する。操作部124では、タッチパネ
ルディスプレイのキー321〜323を用いて選択を行
う。
【0262】続いて、ステップS2611でオペレータ
の指示を判定して、選択1の「中止」が選択された場合
はステップS2612でファクシミリ送信を中止し、そ
れをオペレータに通知をした後、処理を終了する。この
通知は、コア部10を介して、リーダ部1の操作部12
4およびインタフェイス部7に接続された外部機器11
へ出力する。
【0263】また、選択2の「縮小」が選択された場合
はステップS2613へ進んで、メモリ904に記憶さ
れたブロックセレクション処理結果情報に基づいて、メ
モリ904に記憶された多値画像の各ユニット領域に、
CPU906による二値化および間引処理を施してデータ
量を削減した後、ステップS2614で得られた二値画
像をファクシミリ送信した後、処理を終了する。このフ
ァクシミリ送信は、コア部10に介して、メモリ904
の二値画像データをファクシミリ部4に出力することに
より実行される。間引き処理は、ユニットごとに異なる
間引き率にすることもできる。
【0264】二値化処理はCPU906によって実行され
るが、前述したように、CPU906は単純二値化と誤差
拡散による二値化とを行うことができる。従って、ユニ
ット属性と二値化方法との対応を予め設定して、属性に
応じて異なる二値化を行うことにより、領域毎に適切な
二値化を施した二値画像を形成することができる。図3
3はユニット属性と二値化方法との対応例を示す図で、
この対応例は、二値化後の画像に対しMH,MR,MMRなどの
ランレングス符号化を含む符号化処理や、JBIGなどの予
測符号化を含む符号化処理を行った場合に符号化効率を
高めることを、とくに優先して設定してあるので、ハー
フトーン図形部には単純二値化を施すように設定してあ
る。また、同図は線図形部に誤差拡散による二値化を施
す例を示しているが、この対応は、操作部124や外部
機器11から任意に変更することが可能であり、他の属
性ユニットに誤差拡散による二値化を施すこともでき
る。
【0265】また、二値化後の画像データにはCPU90
6によって間引処理が施されるが、二値化と同様に、ユ
ニット属性と間引きとの対応を予め設定して、ハーフト
ーン図形部などの所定領域についてのみ間引処理を行
う。なお、ファクシミリデータのヘッダに、間引処理を
施した領域情報を付加することによって、このファクシ
ミリデータを受信したファクシミリやコンピュータに、
間引処理領域を復元させることもできる。こうすれば、
間引処理された領域が、縮小されたまま画像形成される
ことはなく、本来のサイズに復元された画像を得ること
ができる。
【0266】また、ステップS2611で処理3の「そ
のまま」が選択された場合は、ステップS2606へ進
んで、通常のファクシミリ送信と同様の処理を行った
後、処理を終了する。
【0267】以上説明したように、本実施例によれば、
ブロックセレクション処理によって入力画像の符号化効
率を推定し、その結果に基づいて、その入力画像のファ
クシミリ送信を制御する。従って、符号化効率の悪い画
像データを送信することによる送信時間や送信コストの
増大を防止することができる。さらに、その入力画像を
どうしてもファクシミリ送信したい場合は、符号化効率
を低下させる原因となる部分画像に、その領域属性に応
じた二値化や間引処理を施すことにより、符号化効率を
高めてファクシミリ送信を行うので、送信時間や送信コ
ストを低減することができる。
【0268】
【変形例】イメージメモリ部9のCPU906が備える二
値化処理は、前述した実施例で説明した二値化方法に限
定されるものではなく、公知の他の二値化方法(例えば
ディザ法)を追加することも可能であり、ユニット属性
に応じてこれらの二値化方法を切替えることができる。
【0269】前述した実施例では、ブロックセレクショ
ンの結果に基づいて符号化効率を推定したが、符号化処
理によって実際に符号化を行い符号化効率を得て、それ
に基づいて以降の処理を行うこともできる。
【0270】前述した実施例では、ステップS2608
で推定されたファクシミリ送信時間と送信料金とを表示
する例を説明したが、この表示(ステップS2608)
を省略することもできる。
【0271】前述した実施例において、ステップS26
10およびS2611における次処理の選択について
は、どの処理を実行するかを予め設定することもでき
る。こうすれば符号化効率が低い場合は、予め設定され
た処理を自動的に実行してファクシミリ送信したり、あ
るいはファクシミリ送信を中止することができる。
【0272】前述した実施例においては、ファクシミリ
部4によってファクシミリ送信を実行する例を説明した
が、外部通信機能を有する公知の外部出力処理装置、例
えばG4ファクシミリ装置,ローカルエリアネットワーク
通信装置,ワイドエリアネットワーク通信装置などをに
よって、画像情報を送信することもできる。さらに、画
像情報の出力先は、光磁気ディスクデバイスなどを接続
したファイル部5や、インタフェイス部7に接続された
ホストコンピュータ端末などの外部機器11であっても
よいことは言うまでもない。
【0273】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、一つの機器からなる装置に適
用してもよい。
【0274】また、本発明は、システムあるいは装置に
プログラムを供給することによって達成される場合にも
適用できることはいうまでもない。
【0275】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入力画像に対するブロックセレクションの結果から、入
力画像の文書構造情報に基づいて、符号化した際の画像
データの符号化効率を予測することにより、効率の良い
符号化を行うことができる。従って、その画像を通信回
線を介して送信する場合に、送信時間が長くなり回線使
用料金が嵩むなどの弊害が防ぎ、また、その画像を外部
記憶装置に記憶する場合は、記憶に要するメモリサイズ
が増大するという弊害を防ぐことができる。
【0276】また、こうした画像をどうしても出力した
い場合は、符号化効率の低下原因となる部分画像の間引
処理や二値化方法の変更を自動的に行うことにより、画
像データの符号化効率を高めることができ、送信時間と
送信コストまたは必要なメモリサイズを低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる一実施例の画像処理システムの
構成例を示すブロック図である。
【図2】図1のリーダ部およびプリンタ部の構成例を示
す概観図である。
【図3】図1のリーダ部の信号処理構成例を示すブロッ
ク図である。
【図4】図1のコア部の詳細な構成例を示すブロック図
である。
【図5】図1のファクシミリ部の詳細な構成例を示すブ
ロック図である。
【図6】図1のファイル部の詳細な構成例を示すブロッ
ク図である。
【図7】図1のインタフェイス部の詳細な構成例を示す
ブロック図である。
【図8】図1のフォーマッタ部の詳細な構成例を示すブ
ロック図である。
【図9】図1のイメージメモリ部の詳細な構成例を示す
ブロック図である。
【図10】ブロックセレクション処理の概略フローチャ
ートである。
【図11A】図10のステップS1001の詳細例を示
すフローチャートである。
【図11B】図10のステップS1001の詳細例を示
すフローチャートである。
【図11C】図10のステップS1001の詳細例を示
すフローチャートである。
【図12】輪郭線追跡を説明するための図である。
【図13】連結成分を含む矩形のユニットを切出す状態
の一例を説明する図である。
【図14】切出したユニットをツリー構造に位置付けし
た状態の一例を示す図である。
【図15】「非テキスト」ユニットの一例を示す図であ
る。
【図16】白輪郭追跡を説明するための図である。
【図17A】白輪郭部が結合される場合を説明する図で
ある。
【図17B】白輪郭部が結合される場合を説明する図で
ある。
【図17C】白輪郭部が結合される場合を説明する図で
ある。
【図18A】ライン探索を説明する図である。
【図18B】ライン探索を説明する図である。
【図19】分類結果のツリー構造の一例を示す図であ
る。
【図20】ピクセル画像データのあるページの一例を示
す図である。
【図21】図20に示した画像に対して連結成分の検出
処理を施した状態例を示す図である。
【図22】図10のステップS1002の詳細な手順例
を示すフローチャートである。
【図23】ステップS1002のグループ化処理の結果
の一例を示す図である。
【図24】ステップS1002のグループ化が反映され
たツリー構造を示す図である。
【図25】図10のステップS1003の詳細な手順例
を示すフローチャートである。
【図26】非テキストブロックと他の非テキストブロッ
クとの結合関係例を示す図である。
【図27】ステップS1003のグループ化処理結果の
ブロック構造例を示す図である。
【図28】ステップS1003のグループ化が反映され
たツリー構造を示す図である。
【図29】符号化効率推定処理の手順例を示すフローチ
ャートである。
【図30A】ある画像にブロックセレクション処理を施
した状態例を示す図である。
【図30B】図30Aの処理結果に基づいて集計した各
属性領域の占有率例を示す図である。
【図31】ファクシミリ送信処理制御手順の一例を示す
フローチャートである。
【図32】図31のステップS2608における操作部
の表示例を示す図である。
【図33】ユニット属性と二値化方法との対応例を示す
図である。
【符号の説明】
1 リーダ部 2 プリンタ部 3 外部装置 4 ファクシミリ部 5 ファイル部 7 インタフェイス部 8 フォーマッタ部 9 イメージメモリ部 10 コア部 903 デュアルポートメモリ 904 メモリ 905 メモリコントローラ 906 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平湯 三知子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像を属性に応じた部分領域
    に分類する分類手段と、 前記分類手段の分類結果に基づいて前記画像の符号化効
    率を予測する予測手段と、 前記予測手段の予測結果に基づいて前記画像に画像処理
    を施す処理手段とを有することを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 入力された画像を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された画像を所定の部分領域に区分
    し、区分した部分領域を所定の属性に分類する分類手段
    と、 前記分類手段から出力された分類情報に基づいて前記記
    憶手段に記憶された画像の符号化効率を予測する予測手
    段と、 前記予測手段によって予測された符号化効率に応じて前
    記分類手段から出力された分類情報に基づき前記記憶手
    段に記憶された画像に画像処理を施す処理手段と、 前記処理手段によって処理された画像を符号化する符号
    化手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記分類手段は、前記画像中の同じ属性
    をもつ要素を連結したブロックを生成し、生成した同じ
    属性をもつブロックを連結することにより、前記画像を
    部分領域に区分することを特徴とする請求項2に記載さ
    れた画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記予測手段は、前記部分領域が前記画
    像に占める割合とその部分領域の属性に応じた符号化効
    率とから、その画像全体の符号化効率を予測することを
    特徴とする請求項2に記載された画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記処理手段は、予測された符号化効率
    が所定値より低い場合、前記分類情報に基づいて前記部
    分領域に画像処理を施すことを特徴とする請求項2に記
    載された画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記処理手段は、予測された符号化効率
    が前記所定値より低い場合、写真画像領域に単純二値化
    および間引処理を施すことを特徴とする請求項5に記載
    された画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記処理手段は、予測された符号化効率
    が所定値より低い場合は警告を発し、その警告に応じた
    指示と前記分類情報とに基づいた処理を実行することを
    特徴とする請求項2に記載された画像処理装置。
  8. 【請求項8】 入力された画像を属性に応じた部分領域
    に分類する分類ステップと、 前記分類ステップの分類結果に基づいて前記画像の符号
    化効率を予測する予測ステップと、 前記予測ステップの予測結果に基づいて前記画像に画像
    処理を施す処理ステップとを有することを特徴とする画
    像処理方法。
  9. 【請求項9】 入力された画像を記憶手段に記憶する記
    憶ステップと、 前記記憶手段に記憶された画像を所定の部分領域に区分
    し、区分した部分領域を所定の属性に分類する分類ステ
    ップと、 前記分類ステップで出力された分類情報に基づいて前記
    記憶手段に記憶された画像の符号化効率を予測する予測
    ステップと、 予測された符号化効率に応じて前記分類情報に基づき前
    記記憶手段に記憶された画像に画像処理を施す処理ステ
    ップと、 前記処理ステップで処理された画像を符号化する符号化
    ステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007064641A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Advanced Mask Inspection Technology Kk 試料検査方法、プログラム及び試料検査装置
JP2013106241A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Brother Ind Ltd 制御装置及びプログラム
JP2019212950A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置及びプログラム
CN113965749A (zh) * 2020-12-14 2022-01-21 深圳市云数链科技有限公司 静态摄像机视频传输方法及系统

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