JP7109204B2 - ロゴスキーコイル内蔵基板 - Google Patents
ロゴスキーコイル内蔵基板 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7109204B2 JP7109204B2 JP2018024208A JP2018024208A JP7109204B2 JP 7109204 B2 JP7109204 B2 JP 7109204B2 JP 2018024208 A JP2018024208 A JP 2018024208A JP 2018024208 A JP2018024208 A JP 2018024208A JP 7109204 B2 JP7109204 B2 JP 7109204B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wiring
- rogowski coil
- board
- layers
- wiring board
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Structure Of Printed Boards (AREA)
- Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)
- Transformers For Measuring Instruments (AREA)
- Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
Description
特許文献1には、プリント回路基板の配線層を利用してロゴスキーコイルを構成したロゴスキーコイル内蔵基板が開示されている。特許文献1のロゴスキーコイル内蔵基板では、ロゴスキーコイルを構成する配線層がプリント回路基板の表面や裏面に露出している。
また、上記従来のロゴスキーコイル内蔵基板では、回路基板の表面や裏面において他の回路用の配線を太く形成することが難しい。すなわち、回路基板の表面や裏面に大きな電流を流すための配線を形成することが難しい。その結果として、ロゴスキーコイル内蔵基板を電源装置の構成要素として有効に活用できない、という問題もある。
また、本発明の一態様は、板厚方向に間隔をあけて配列された複数の配線層、及び、前記板厚方向に隣り合う二つの前記配線層の間に一つずつ配された複数の絶縁層を有する多層配線基板を備え、前記多層配線基板の内部に位置し、前記板厚方向において一つの前記絶縁層を挟み込む二つの前記配線層、及び、一つの前記絶縁層を貫通して二つの前記配線層を電気接続するスルーホールのみによってロゴスキーコイルを構成し、前記ロゴスキーコイルを構成する二つの前記配線層の間に位置する一の前記絶縁層の厚みが、他の前記絶縁層の厚みよりも大きいロゴスキーコイル内蔵基板である。
また、本発明によれば、ロゴスキーコイルが露出しない多層配線基板の表面や裏面において、他の回路用の配線を容易に太く形成できる。このため、多層配線基板の表面や裏面に形成される他の回路用の配線を、電源電流などの大きな電流を流す配線として有効に活用できる。すなわち、ロゴスキーコイル内蔵基板を電源装置の構成要素として有効に活用できる。
図1,2に示すように、この実施形態に係るロゴスキーコイル内蔵基板1は、複数の配線層3及び複数の絶縁層4を有する多層配線基板2を備える。
複数の絶縁層4は、それぞれ電気絶縁性を有し、多層配線基板2の板厚方向に隣り合う二つの配線層3の間に一つずつ配されている。多層配線基板2の板厚方向に配列される絶縁層4の数は、三つ以上であってよい。本実施形態における絶縁層4の数は五つである。
本実施形態において、ロゴスキーコイル5の帰路線14は、上記した巻線13と同様の螺旋状に形成されている。帰路線14は、巻線13と干渉しないように、巻線13に対して多層配線基板2の開口6の径方向にずれて位置する。ロゴスキーコイル5の巻線13と帰路線14とは、多層配線基板2の開口6を中心とする周方向において互いに逆向きに巻き進められる。
ロゴスキーコイル5の二つの端子15は、多層配線基板2の開口6を中心とする周方向において、例えば互いに離れて位置してよいが、図示例では互いに近くに位置する。
巻線13や帰路線14と端子15とを接続する接続線16は、図示例のように巻線13や帰路線14を構成する配線層3A,3Bに含まれてよい。
第二両面配線基板30Bの二つの配線層3A,3Bは、それぞれ前述したように複数の線状金属箔11を含む。また、これら二つの配線層3A,3Bの線状金属箔11同士は、第二両面配線基板30Bの絶縁基板31を貫通するスルーホール12によって電気接続されている。これにより、ロゴスキーコイル5の巻線13や帰路線14が構成されている。
また、ロゴスキーコイル5が露出しない多層配線基板2の表面2aや裏面2bにおいて、他の回路用の配線を容易に太く形成できる。このため、多層配線基板2の表面2aや裏面2bに形成される他の回路用の配線を、電源電流などの大きな電流を流す配線として有効に活用できる。すなわち、ロゴスキーコイル内蔵基板1を電源装置の構成要素として有効に活用することができる。
また、大電流を流す配線(大電流配線)が、外部に露出する多層配線基板2の表面2aや裏面2bに形成される場合には、外部に露出しない多層配線基板2の内部に形成される場合と比較して、大電流配線において生じる熱を効率よく外部に放散できる。したがって、放熱性能が良好なロゴスキーコイル内蔵基板1を提供することが可能となる。
また、ロゴスキーコイル5を構成する二つの配線層3A,3B同士の間隔を長くすることで、多層配線基板2の板厚方向から見た平面視におけるロゴスキーコイル5の占有面積を増やすことなく、旋回断面積S1を拡大できる。このため、検出対象の電流を流すための多層配線基板2の開口6の大きさ(例えば内径)や、電源装置等を構成する他の回路の配線の形成領域を十分に確保できる。
このような構成において、ロゴスキーコイルを構成する二つの配線層の間に位置する一の絶縁層の厚みは、例えば他の絶縁層の厚みよりも大きくてもよい。他の絶縁層の厚みは、互いに異なっていてもよいし、互いに等しくてもよい。この場合、上記実施形態と同様の効果を奏する。すなわち、全ての絶縁層の厚みが等しい場合と比較して、多層配線基板の厚みを小さく抑えながらロゴスキーコイルの旋回断面積を拡大して、精度の高い電流検出が可能となる。また、平面視におけるロゴスキーコイルの占有面積を増やすことなく、旋回断面積を拡大できる。
このような構成では、直列接続された複数のロゴスキーコイル5によって電流を検出することができるため、一つのロゴスキーコイル5によって電流を検出する場合と比較して、検出する電流が大きくなっても、ノイズを低減することができる。
多層配線基板2の表面2a及び裏面2bをなす配線層3Dは、例えば囲繞配線層23の他に、囲繞配線層23よりも外側に形成される他の回路用の配線などを含んでよい。
2 多層配線基板
3,3A,3B,3C,3D 配線層
4 絶縁層
5 ロゴスキーコイル
6 開口
11 線状金属箔
12 スルーホール
13 巻線
14 帰路線
15 端子
16 接続線
30 両面配線基板
30A 第一両面配線基板(他の両面配線基板)
30B 第二両面配線基板(一の両面配線基板)
30C 第三両面配線基板(他の両面配線基板)
31 絶縁基板(第一絶縁層)
40 接着層(第二絶縁層)
Claims (5)
- 板厚方向に間隔をあけて配列された複数の配線層、及び、前記板厚方向に隣り合う二つの前記配線層の間に一つずつ配された複数の絶縁層を有する多層配線基板を備え、
前記多層配線基板の内部に位置し、前記板厚方向において一つの前記絶縁層を挟み込む二つの前記配線層、及び、一つの前記絶縁層を貫通して二つの前記配線層を電気接続するスルーホールのみによってロゴスキーコイルを構成し、
前記多層配線基板が、第一絶縁層の両主面に前記配線層を形成して構成され、前記板厚方向に間隔をあけて配列された複数の両面配線基板と、前記板厚方向において隣り合う二つの前記両面配線基板の間に配される複数の第二絶縁層と、を備え、
前記ロゴスキーコイルが、一の前記両面配線基板の二つの前記配線層、及び、一の前記両面配線基板の前記第一絶縁層を貫通して二つの前記配線層を電気接続する前記スルーホールのみによって構成され、
前記ロゴスキーコイルを構成する一の前記両面配線基板の前記第一絶縁層の厚みが、他の前記両面配線基板の前記第一絶縁層の厚み及び前記第二絶縁層の厚みよりも大きいロゴスキーコイル内蔵基板。 - 板厚方向に間隔をあけて配列された複数の配線層、及び、前記板厚方向に隣り合う二つの前記配線層の間に一つずつ配された複数の絶縁層を有する多層配線基板を備え、
前記多層配線基板の内部に位置し、前記板厚方向において一つの前記絶縁層を挟み込む二つの前記配線層、及び、一つの前記絶縁層を貫通して二つの前記配線層を電気接続するスルーホールのみによってロゴスキーコイルを構成し、
前記ロゴスキーコイルを構成する二つの前記配線層の間に位置する一の前記絶縁層の厚みが、他の前記絶縁層の厚みよりも大きいロゴスキーコイル内蔵基板。 - 前記板厚方向において、前記ロゴスキーコイルを構成する二つの前記配線層の少なくとも一方側に隣り合う他の前記配線層が、ノイズを遮蔽するシールド層として構成されている請求項1又は請求項2に記載のロゴスキーコイル内蔵基板。
- 複数の前記ロゴスキーコイルが、前記板厚方向に間隔をあけて配列されると共に、電気的に直列に接続されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のロゴスキーコイル内蔵基板。
- 前記多層配線基板の表面及び裏面をなす前記配線層が、前記板厚方向から見て前記ロゴスキーコイルを構成する前記配線層を囲むように形成された囲繞配線層を含み、
前記囲繞配線層は、前記多層配線基板の表面及び裏面をなす前記配線層のみに形成されている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のロゴスキーコイル内蔵基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018024208A JP7109204B2 (ja) | 2018-02-14 | 2018-02-14 | ロゴスキーコイル内蔵基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018024208A JP7109204B2 (ja) | 2018-02-14 | 2018-02-14 | ロゴスキーコイル内蔵基板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019138847A JP2019138847A (ja) | 2019-08-22 |
JP7109204B2 true JP7109204B2 (ja) | 2022-07-29 |
Family
ID=67693723
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018024208A Active JP7109204B2 (ja) | 2018-02-14 | 2018-02-14 | ロゴスキーコイル内蔵基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7109204B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111190071B (zh) * | 2019-10-28 | 2024-04-19 | 上海嘉益电器设备有限公司 | 一种罗氏线圈测试装置及其测试方法 |
JP7369020B2 (ja) * | 2019-11-27 | 2023-10-25 | 新電元工業株式会社 | 電流検出器及びパワーモジュール |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003130894A (ja) | 2001-10-29 | 2003-05-08 | Toshiba Corp | 変流器 |
JP2013160638A (ja) | 2012-02-06 | 2013-08-19 | Nippon Soken Inc | 電流検出器 |
JP2013187221A (ja) | 2012-03-06 | 2013-09-19 | Fdk Corp | プリント配線基板の反り低減構造および回路基板の製造方法 |
US20150331020A1 (en) | 2012-12-17 | 2015-11-19 | Covidien Lp | System and method for voltage and current sensing |
WO2016125531A1 (ja) | 2015-02-06 | 2016-08-11 | 株式会社村田製作所 | モジュール |
WO2017014297A1 (ja) | 2015-07-23 | 2017-01-26 | 国立大学法人九州工業大学 | ロゴスキ型電流センサ |
-
2018
- 2018-02-14 JP JP2018024208A patent/JP7109204B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003130894A (ja) | 2001-10-29 | 2003-05-08 | Toshiba Corp | 変流器 |
JP2013160638A (ja) | 2012-02-06 | 2013-08-19 | Nippon Soken Inc | 電流検出器 |
JP2013187221A (ja) | 2012-03-06 | 2013-09-19 | Fdk Corp | プリント配線基板の反り低減構造および回路基板の製造方法 |
US20150331020A1 (en) | 2012-12-17 | 2015-11-19 | Covidien Lp | System and method for voltage and current sensing |
WO2016125531A1 (ja) | 2015-02-06 | 2016-08-11 | 株式会社村田製作所 | モジュール |
WO2017014297A1 (ja) | 2015-07-23 | 2017-01-26 | 国立大学法人九州工業大学 | ロゴスキ型電流センサ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019138847A (ja) | 2019-08-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5369685B2 (ja) | プリント配線基板および電子機器 | |
WO2018105465A1 (ja) | 電子回路基板、電力変換装置 | |
JP6983527B2 (ja) | 電流検出用抵抗器 | |
JP2008300734A (ja) | プリント基板およびその製造方法 | |
JP7109204B2 (ja) | ロゴスキーコイル内蔵基板 | |
JP5066461B2 (ja) | 配線構造及び多層プリント配線板。 | |
JP2007059803A (ja) | プリント基板、電子基板及び電子機器 | |
JP6628007B2 (ja) | 電子部品 | |
JP2013207149A (ja) | トロイダルコイル | |
JP5286150B2 (ja) | 電力変換用半導体装置 | |
TWI472275B (zh) | 一種使用金屬線路片之電子線路板及其電子封裝模組 | |
JP2017034115A (ja) | プリント基板 | |
JP2008235578A (ja) | 導線のシールド構造およびシールド方法 | |
JP4582491B2 (ja) | 金属基板 | |
JP2017034501A (ja) | プリント基板 | |
JPWO2020003481A1 (ja) | 電子装置 | |
JP5190959B2 (ja) | 静電誘導検出器用の電圧センサおよびクリップ | |
JP2001007589A (ja) | プリント基板電源装置用シールド構造 | |
JP2020047690A (ja) | 電子回路装置 | |
JP2018137343A (ja) | プリント配線板およびインバータ | |
JP5787605B2 (ja) | 多層基板 | |
JP2006319013A (ja) | 片面プリント配線基板 | |
JP5936874B2 (ja) | 電源モジュール | |
JP2013074244A (ja) | 配線基板 | |
JP2017135128A (ja) | 配線基板評価用テストクーポン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210120 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211208 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211221 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220217 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220621 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220719 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7109204 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |