JP7107902B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関し、特にシートクッションに関する。
車両用シートのフレームに対してシートクッションの左右の移動が許容された車両用シートが知られている。例えば、下記特許文献1には、板ばね(26)を介してシートクッションフレーム(16)に支持された可動クッション(18)が示されている。板ばね(26)は、シートクッションフレーム(16)の前端部から後方に延び、後端部において可動クッション(18)を支持している。可動クッション(18)は、板ばね(26)のたわみにより左右方向に移動可能である。また、板ばね(26)は、可動クッション(18)を片持ち支持する梁として機能する。なお、上記の( )内の符号は、下記特許文献1で用いられている符号であり、本願の実施形態の説明で用いられる符号とは関連しない。
特開2015-229442号公報
上記特許文献1において、可動クッションを片持ち支持する板ばねには、着席した乗員の体重等が曲げ荷重として作用する。この曲げ荷重を受けるために板ばねの剛性を高くする必要がある。一方、板ばねの剛性を高めると、可動クッションの左右の移動が抑制されてしまう。
本発明は、左右の移動を許容しつつシートクッションを支持する簡易な構造の支持構造を提供する。
本発明に係る車両用シートは、着座者の臀部および大腿を支持するシートクッションと、着座者の上体を後方から支えるシートバックと、車体に対して固定的またはスライド可能に取り付けられたシートクッション支持フレームと、シートクッションの前記シートバック側の端縁部の左右に離れた2箇所において、シートクッションを左右方向に移動可能にシートクッション支持フレームから吊り下げ支持する後方吊り下げ部材と、後方吊り下げ部材より前方の1箇所または左右に離れた2箇所において、シートクッションを左右方向に移動可能にシートクッション支持フレームから吊り下げ支持する前方吊り下げ部材と、を備える。
シートクッションを吊り下げ支持することで吊り下げ部材に作用する曲げ荷重を抑えることができ、吊り下げ部材の剛性を低くすることができる。
さらに、左右の後方吊り下げ部材の上端の間隔を下端の間隔よりも狭くすることができる。これにより、シートクッションが回動するようになる。つまり、シートクッションは、右に移動したとき右側縁が高くなるように傾き、左に移動したときには左側縁が高くなるように傾く。
さらに、前方吊り下げ部材は左右に離れた2箇所に設けることができる。これによれば、1箇所に設ける場合に比べ、1つの前方吊り下げ部材に係る荷重を減じ、耐久性を向上することができる。また、1箇所に設ける場合、前方吊り下げ部材は中央に配置することが必須となるが、2箇所に設けることにより、前方吊り下げ部材を配置する位置について自由度が高くなる。
また、前方吊り下げ部材は左右に離れた2箇所に設けることができ、左右の前方吊り下げ部材の上端の間隔が下端の間隔よりも狭くすることができる。これにより、シートクッションが回動するようになる。つまり、シートクッションは、右に移動したとき右側縁が高くなるように傾き、左に移動したときには左側縁が高くなるように傾く。
また、前方吊り下げ部材は、車両用シートの左右方向中央部に配置することができる。
さらに、シートクッション支持フレームは、左右の側方にそれぞれ位置する2つの側方部材と、左右方向に延びて左右の側方部材を連結する連結バーとを有するものとでき、後方吊り下げ部材は、上端が連結バーに対して固定されたものとすることができる。
さらに、シートクッション支持フレームに結合しているシートバック支持フレームを有し、シートバックは、シートバック支持フレームに振り子のように左右に移動可能に支持されたものとすることができる。
さらに、前方吊り下げ部材と後方吊り下げ部材の一方または双方を板ばねとすることができ、板ばねの一方の端をシートクッション支持フレーム側の部材に固定することができる。これにより、板ばねの弾性力により、移動したシートクッションを戻すことができる。
別の態様において、後方吊り下げ部材と前方吊り下げ部材の一方または双方を板ばねとすることができ、この板ばねは、上端がシートクッション支持フレーム側の部材に固定され、下端がシートクッション側の部材に固定されたものとすることができる。板ばねは、板面に、当該板面から隆起して当該板ばねの長手方向に沿って延びる畝が形成されたものとすることができ、この畝の高さは板ばねの長手方向において上端部および下端部から中央部に向けて徐々に低くなっている。また、この板ばねの畝は、板ばねの長手方向に沿って並行して延びる2本の稜線を有するものとすることができる。
さらに別の態様において、前方吊り下げ部材は、左右に離れた2箇所に設けられ、それぞれ上端がシートクッション支持フレーム側の部材に、下端が前記シートクッション側の部材に固定された板ばねとすることができる。左右の板ばねは、上端の間隔が下端の間隔よりも狭くなるよう配置されるもの、かつ上端が下端よりも前方に位置するものとすることできる。さらに、各板ばねは、後方に開いたコの字形状を有するものとすることができる。板ばねは、板面に、当該板面から隆起して当該板ばねの長手方向に沿って延びる畝が形成されたものとすることが、この畝の高さは板ばねの長手方向において上端部および下端部から中央部に向けて徐々に低くなっている。また、畝は、板ばねの長手方向に沿って並行して延びる2本の稜線を有するものとすることができ、畝の高さは前方に位置する稜線の部分より後方に位置する稜線の部分において高いものとすることができる。
さらに別の態様において、後方吊り下げ部材と前方吊り下げ部材の一方または双方を板ばねとすることができ、この板ばねは、上端がシートクッション支持フレーム側の部材に固定され、下端が前記シートクッション側の部材に固定されたものとすることができる。板ばねは、当該板ばねの長手方向において少なくとも両側の端部に、当該板ばねの幅方向において少なくとも一部に厚さ方向の寸法が大きい肉厚部分を有するものとでき、この肉厚部分は、当該板ばねの長手方向において端部から中央部に向けて厚さ方向の寸法が徐々に小さくなっている。
また、板ばねは繊維強化樹脂製とすることができる。
吊り下げ部材に作用する曲げ荷重を抑えることができ、シートクッションの支持構造を簡易にすることができる。
本実施形態の車両用シートの全体を示す斜視図である。 シートクッション、シートクッション支持フレームおよびシートクッションを吊り下げる支持構造を示す図であり、(a)はシートクッションの上面側を、(b)は下面側を示す図である。 図2(a)から、移動側の構成であるシートクッションと支持構造を抜き出して示す図である。 図2(a)から、固定側の構成であるシートクッション支持フレームと支持構造を抜き出して示す図である。 図2(b)から、移動側の構成であるシートクッションと支持構造を抜き出して示す図である。 図2(b)から、固定側の構成であるシートクッション支持フレームと支持構造を抜き出して示す図である。 シートクッション、シートクッション支持フレームを後方から見た状態を示す図である。 シートクッションの動きを説明する図である。 後方支持構造の他の態様を示す図である。 前方支持構造の他の態様を斜め後方から見下ろした状態で示す図である。 前方支持構造の他の態様を斜め前方から見上げた状態で示す図である。 シートクッションのワイヤを用いた落下防止構造を示す図である。 シートクッションのフックを用いた落下防止構造を示す図である。 前方支持構造の更に他の態様を示す図である。 前方板ばねの一例を示す斜視図である。 図15に示す前方板ばねの正面図である。 図15に示す前方板ばねの側面図である。 図16に示す前方板ばねのA-A線断面図である。 図16に示す前方板ばねのB-B線断面図である。 図15に示す前方板ばねの応力分布を示す図である。 厚さが一様な前方板ばねの応力分布を示す図である。 後方支持構造の更に他の態様を示す図である。 後方板ばねの一例を示す斜視図である。 図23に示す後方板ばねの正面図である。 図23に示す後方板ばねの側面図である。 図24に示す後方板ばねのC-C線断面図である。 図24に示す後方板ばねのD-D線断面図である。 図23に示す後方板ばねの応力分布を示す図である。 厚さが一様な後方板ばねの応力分布を示す図である。 前方板ばねの断面形状の一例を示す図である。 後方板ばねの断面形状の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態の車両用シート10を図面に従って説明する。以下の説明において、特段の断りがないかぎり、前後左右上下等の方向および向きを表す語句は、車両用シート10に着座した乗員(以下、着座者と記す。)に関する方向および向きを表す。各図において、矢印FRの向きが前方、矢印UPの向きが上方、矢印LHの向きが左方である。
図1は、車両用シート10の概略構成を模式的に示す斜視図である。図1において、一部の部品が省略されている。車両用シート10は、乗用車などの自動車に適用される前座席用のシートである。車両用シート10は、車体に直接搭載されるメインフレーム12と、メインフレーム12に移動可能に支持されるシートクッション14およびシートバック16を有する。図1において、シートクッション14は、クッションパッドを省略した状態で示されている。シートクッション14は着座者の臀部および大腿を下方から支持し、シートバック16は着座者の上体を後方から支える。
メインフレーム12は、シートクッション14を支持するシートクッション支持フレーム18と、シートバック16を支持するシートバック支持フレーム20を有する。シートクッション支持フレーム18は、下部の四隅にシート脚22を有する。シート脚22は、車両のフロア24上に配置されて車両の前後方向に延びる一対のシートトラック26に結合している。シートトラック26は、フロア24に固定されたロアレール28と、ロアレール28に対してスライド可能なアッパーレール30を含み、シート脚22はアッパーレール30に結合される。これにより、車両用シート10は、フロア24上に車両の前後方向にスライド可能に搭載される。シートバック支持フレーム20は、前方から見たとき倒立したU字形状を有し、下端部が、シートクッション支持フレーム18の後端部に結合している。シートバック支持フレーム20は、左右方向に沿って延びる軸線周りに回動可能にシートクッション支持フレーム18に結合している。シートクッション支持フレーム18に対してシートバック支持フレーム20を回動させることで、シートバック16の傾きを調節することができる。また、シートバック支持フレーム20は、シートクッション支持フレーム18と固定的に結合されてもよい。
シートクッション14は、シートクッション支持フレーム18に移動可能に支持されたるクッションパン32と、クッションパン32上に取り付けられるクッションパッド34(図2参照)を含む。クッションパン32を支持する構造については、後に詳述する。
シートバック16は、シートバック支持フレーム20に支持されている。図1には、着座者の背中が接触するシートバックパッド36が示されており、シートバックパッド36の背面には、シートバックパッド36が取り付けられるシートバックフレーム(不図示)が配置されている。シートバックフレームが不図示のワイヤによりシートバック支持フレーム20から吊り下げられ、支持されている。これにより、シートバック16は、メインフレーム12に対して振り子のように左右方向に移動可能に支持される。
図2から図7は、シートクッション14、シートクッション支持フレーム18およびこれらの周囲の構成を示す図である。図2は、シートクッション14とシートクッション支持フレーム18が組み付けられた状態を示す図であり、(a)では、主にシートクッション14の後部に着目してこれらを見下ろした状態を示し、(b)では、前部に着目してこれらを見上げた状態を示す。図2の(a)では、一点鎖線で示されたクッションパッド34を透視した状態で、その下のクッションパン32およびシートクッション支持フレーム18が示されている。図3以降の各図においては、クッションパッド34は省略されている。図3と図4および図5と図6は、可動部分と固定部分を分けて示した図である。
シートクッション支持フレーム18は、シートクッション14の左右に配置されて前後方向に延びる1対の側方部材38と、左右の側方部材38を連結する2本の連結バー40,42を含む。側方部材38は、概略板形状の部材であり、板厚の方向が左右方向となるよう配置されている。2本の連結バー40,42のうち、前側に位置する前側連結バー40は、側方部材38の前端部でこれらを連結している。また、後側に位置する後側連結バー42は、側方部材38の後端部でこれらを連結している。さらに、シートクッション支持フレーム18は、前部に左右の側方部材38に橋渡されるように配置された前方部材44を含む。前方部材44は、概略板形状またはトレイ形状の部材であり、板厚の方向が上下方向となるように配置されている。前方部材44は、左右の側方部材38の前端上部に結合しており、側方部材38の前端から前方に向けて庇のように張り出している。
シートクッション14を支持する支持構造46,48は、シートクッション14の後部の左右に2箇所、前部の中央に1箇所設けられている。後部に設けられた支持構造46を後方支持構造46、前部に設けられた支持構造48を前方支持構造48と記す。
左右の後方支持構造46のそれぞれは、後方支持ブラケット50と、後方吊り下げブラケット52と、2本の後方板ばね54を含む。後方支持ブラケット50は後側連結バー42に、前後、上下および左右方向に関して固定され、左右方向に延びる軸線周りには回動可能に結合されている。後方吊り下げブラケット52はクッションパン32の後端に固定されている。2本の後方板ばね54は、後側連結バー42を挟むように配置され、それぞれ上端が後方支持ブラケット50に、下端が後方吊り下げブラケット52に固定されている。つまり、後方板ばね54の上端は、後方支持ブラケット50に固定されることにより、後側連結バー42に対して固定され、下端は、後方吊り下げブラケット52に固定されることによりクッションパン32に対して固定される。後方板ばね54は、シートクッション14を、その後部、つまりシートバック16が設けられた側の後縁部においてシートクッション支持フレーム18から吊り下げ支持する後方吊り下げ部材として機能する。左右の後方板ばね54は、上端の間隔が下端の間隔より狭くなるように配置され、後方から見た場合、ハの字形に見える。また、後方板ばね54は、厚さ方向が前後方向に対して直交するように配置される。これにより、シートクッション14の後部は、左右方向の移動が許容される一方、前後方向の移動は制限される。後方板ばね54は、例えば厚さが0.8~1.0mmの炭素工具鋼またはステンレス鋼製とすることができる。
後方板ばね54は、上端において、後方支持ブラケット50の一部である2枚の板部材により板厚方向に挟持され、これにより後方板ばね54の上端は固定端となっている。また、後方板ばね54は、下端において、後方吊り下げブラケット52の一部である2枚の板部材により挟持され、これにより後方板ばね54の下端は固定端となっている。
前方支持構造48は、前方支持ブラケット56と、前方吊り下げブラケット58と、前方板ばね60を含む。前方支持ブラケット56はシートクッション支持フレーム18の前方部材44の下面に固定され、前方吊り下げブラケット58はクッションパン32の前端に固定され、さらに前方に延びている。前方板ばね60は、上端が前方支持ブラケット56に、下端が前方吊り下げブラケット58に固定されている。前方板ばね60は、シートクッション14を、その前部においてシートクッション支持フレーム18から吊り下げ支持する前方吊り下げ部材として機能する。さらに、前方板ばね60は、前方から見たときに垂直に配置され、厚さ方向が左右方向となるように配置されている。これにより、シートクッション14の前部は左右方向の移動が許容される一方、前後方向の移動は制限される。前方板ばね60は、例えば厚さが0.8~1.0mmの炭素工具鋼またはステンレス鋼製とすることができる。
前方板ばね60は、上端において、前方支持ブラケット56と押さえ板により板厚方向に挟持され、これにより前方板ばね60の上端は固定端となっている。また、前方板ばね60は、下端において、前方吊り下げブラケット58と押さえ板により板厚方向に挟持され、これにより前方板ばね60の下端は固定端となっている。
シートクッション14は、後方支持構造46および前方支持構造48により3箇所でシートクッション支持フレーム18から吊り下げ支持されており、左右方向に移動可能である。特に、シートクッション14は、概ね、図1に示す軸線Aの周りに回動する。この回動により、着座者の、回動の軸線Aが通る位置近傍の部位の動きを、シートクッション14近傍の部位、具体的には臀部および大腿の動きに比べ小さくすることができる。
図8は、シートクッション14の動きを説明する図であり、シートクッション14と後方板ばね54が後方から見た状態で模式的に示されている。左右方向における中央の位置(以下、中立位置)にあるときのシートクッション14と、このときの後方板ばね54が実線で示されている。中立位置において、シートクッション14は水平に位置している。前述のように、2つの後方板ばね54はハの字形に配置され、これらの後方板ばね54の延長線は点Oで交わる。シートクッション14が左方に移動すると、後方板ばね54がハの字形に配置されているため、中立位置にある場合に比べ、左端が高くなり、右端が低くなる。これにより、シートクッション14は右に傾く。この状態が、一点鎖線で示されている。また、シートクッション14が右方へ移動すると、逆に左に傾く。この動きは、わずかな移動範囲、例えば片振幅で3°程度の範囲であれば、点Oを中心とした回動と見なすことができる。
また、後方板ばね54は、上端および下端が固定端となっており、シートクッション14の左右方向の移動により、後方板ばね54自体がたわむ。このたわみによる弾性力は、シートクッション14を中立位置に戻そうとする。なお、後方板ばね54は、上端、つまり固定側の端のみ固定端とされていれば、中立位置に戻す弾性力、つまり復元力が発生する。
シートクッション14が左右に移動するとき、シートクッション14の前部の動きは、わずかな移動範囲であれば、前方板ばね60の上端、つまり固定側の端を中心とした回動と見なすことができる。前方板ばね60は、上端および下端が固定端となっており、シートクッションが左右に移動すると、前方板ばね60がたわみ、中立位置へと戻そうとする復元力が発生する。なお、前方板ばね60は、上端、つまり固定側の端のみ固定端とされていれば、中立位置に戻す復元力が発生する。
上述の後方板ばね54および前方板ばね60の配置により、シートクッション14の回動中心は、後部において高く、前部において低い。この結果、シートクッション14の回動の軸線は、前方が下がった図1に示す軸線Aとなる。後方板ばね54および前方板ばね60は、その長手方向が軸線Aに直交するように配置することができる。また、側方から見たときに長手方向が鉛直方向となるように配置することができる。
前述の後方支持構造46は、後側連結バー42を挟むように配置された1対の後方板ばね54によりシートクッションを吊り下げているが、これに限らず、1つのみの後方板ばねで吊り下げる構成とすることもできる。図9に示す、後方支持構造62は、1枚のみの後方板ばね64を含む。後側連結バー42には、後方支持ブラケット66が、前後、上下および左右方向に関して固定され、左右方向に延びる軸線周りには回動可能に結合されている。クッションパン32の後縁部には後方吊り下げブラケット68が固定されている。後方板ばね64の上端が後方支持ブラケット66に固定され、下端が後方吊り下げブラケット68に固定されている。後方支持構造46と同様、後方から見たとき左右の後方板ばね64は、ハの字形に配置される。
前述の前方支持構造48は、左右方向の中央に配置されるが、これに限らず、後方支持構造46のように、左右の2箇所に配置されてもよい。この場合、前方板ばねを後方板ばね54と同様にハの字に配置することができる。ハの字に配置された2つの前方板ばねの延長線の交点がシートクッション前部の回動中心となる。前部と後部の回動中心を結んだ線がシートクッションの回動軸線となる。この場合においても、回動軸線は前下がりとすることができる。
図10および図11は、左右の2箇所に前方支持構造70を配置した例を示す図である。図10は、クッションパン32を斜め後方から見下ろし、底板を一部破断した状態で示す図であり、図11は斜め前方から見上げた状態で示す図である。前方支持構造70のそれぞれは、前方支持ブラケット72と、前方吊り下げブラケット74と、前方板ばね76を含む。前方支持ブラケット72は前側連結バー40(図4参照)に、前後、上下および左右方向に関して固定され、左右方向に延びる軸線周りに回動可能に結合されている。前方吊り下げブラケット74は、上端がクッションパン32の前縁に設けられた補強バー78に固定され、下方に向かって延びている。前方板ばね76は、上端が前方支持ブラケット72に固定され、下端が前方吊り下げブラケット74の下端に固定されている。前方板ばね76は、シートクッション14を、その前部においてシートクッション支持フレーム18から吊り下げ支持する前方吊り下げ部材として機能する。左右2つの前方板ばね76は、前方から見たときハの字に配置されている。前方板ばね76は、厚さ方向が前後方向に対して直交するように配置される。これにより、シートクッション14の前部は、左右方向の移動が許容される一方、前後方向の移動は制限される。前方板ばね76は、例えば厚さが0.8~1.0mmの炭素工具鋼またはステンレス鋼製とすることができる。
前方板ばね76は、上端において、前方支持ブラケット72と押さえ板により板厚方向に挟持され、これにより前方板ばね76の上端は固定端となっている。また、前方板ばね76は、下端において、前方吊り下げブラケット74と押さえ板により板厚方向に挟持され、これにより前方板ばね76の下端は固定端となっている。
板ばねなどの吊り下げ部材が破損したとき、シートクッション14の落下を防止することが望ましい。図12および図13は、落下防止のための部材を示す図である。なお、図12および図13では、前述の後方支持構造46の2つの板ばね54のうち、前側の板ばね54をなくし、後側の板ばね54だけで構成された後方支持構造を示している。図12は、ワイヤを用いた落下防止構造を示す図である。落下防止ワイヤ80は、後方吊り下げブラケット52と後側連結バー42とに架け渡されている。また、落下防止ワイヤ82は、後方吊り下げブラケット52と後方支持ブラケット50とに架け渡されている。後方吊り下げブラケット52は、シートクッション14と一体の部材であり、後側連結バー42および後方支持ブラケット50はシートクッション支持フレーム18の一部またはこれと一体の部材である。したがって、後方板ばね54が破損したとき、シートクッション14は、落下防止ワイヤ80,82により吊り下げられて、落下が防止される。
図13は、フックを用いた落下防止構造を示す図である。落下防止フック84は、後方吊り下げブラケット52に結合され、先端が後側連結バー42に掛かるように配置されている。後方吊り下げブラケット52は、シートクッション14と一体の部材であり、後方板ばね54が破損したとき、落下防止フック84が後側連結バー42に掛かりシートクッション14の落下が防止される。
さらに、後方支持構造46,62および前方支持構造48,70の板ばねに代えて、ワイヤや、上端と下端で関節のように可動に結合されたロッドを用いることもできる。前方支持構造のみワイヤ等を利用してもよく、後方支持構造のみワイヤ等を利用してもよい。前方支持構造および後方支持構造共にワイヤ等を用いる場合、中立位置への復元力を付与するために別途板ばね等の弾性部材を利用することができる。また、板ばねは、自身の長手方向には伸縮せず、厚さ方向における曲げのみが生じる弾性部材であり、このような特性を持つ弾性部材であれば、後方支持構造46,62および前方支持構造48,70の板ばねを代替することができる。
さらにまた、後方支持構造46,62の後方支持ブラケット50,66は、シートバック支持フレーム20の後側連結バー42に固定されているが、シートバック支持フレーム20の他の部分に固定されてもよい。同様に、前方支持構造70の前方支持ブラケット72は、前側連結バー40以外のシートバック支持フレーム20の他の部分に固定されてもよい。
図14~19は、前方板ばねの他の例を示す図である。図14は、前方支持構造90を示す斜視図である。前方支持構造90は、前方板ばね92を除いて前述の前方支持構造70と同一の構造を有し、同一の構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。なお、図14において、前方板ばね92の形状を明示するために、一点鎖線で示す部材を透明化して示している。前方板ばね92は、前述の前方板ばね76と同様、シートクッション14をその前部において、シートクッション支持フレーム18から吊り下げ支持する前方吊り下げ部材として機能する。左右2つの前方板ばね92は、前方から見たときハの字に配置され、側方から見たとき前傾して、つまり上端が下端より前方に位置するように配置される。また、前方板ばね92は、厚さ方向が前後方向に対して直交するように配置される。
図15~19は、前方板ばね92の形状を示す図である。図15は斜視図、図16は最も広い面(板面)を示す正面図、図17は図16において右方から見た側面図である。図18,19は、それぞれ図16に示すA-A線、B-B線による断面図である。
図16に示すように前方板ばね92はコの字形を有し、取り付け時には図14に示すようにコの字の開いた側が後方を向くように配置される。前方板ばね92は、一様の厚さに規定された基板部94と、基板部94から隆起し、前方板ばね92の長手方向に延びる畝96とを含む。基板部94の厚さは、前方板ばね92の最も薄い部分で規定され、厚さ方向に直交する板面94aから畝96が隆起している。前方板ばね92において、畝96は、基板部94の表裏の両面に形成されているが、一方の面のみに形成するようにしてもよい。畝96の高さは、つまり板面94aから頂点までの距離は、前方板ばね92の長手方向両側の端部で高く、中央部に向けて徐々に低くなっている。端部において畝96を高くする、つまり前方板ばね92を厚くすることで、応力が集中する端部の強度を高め、一方で、中央部を薄くすることで前方板ばね92全体のたわみを確保している。
図18に示されるように、畝96は前方板ばね92の幅方向において中央部に設けられ、前方板ばね92は幅方向の両側の縁部で薄くなっている。これにより、応力は畝96の部分で大きくなり、縁部では低下する。縁部は亀裂が生じやすい場合があり、縁部の応力を低下させることで、縁部から発生する亀裂で前方板ばね92が断裂することを抑制することができる。また、畝96は、長手方向に沿って並行して延びる2本の稜線98を有している。幅方向において離れた2本の稜線98を設けることにより、稜線が1本の場合に比べてねじりに対する剛性を高くすることができる。また、畝96の高さは、前方に位置する稜線98Fの部分より後方に位置する稜線98Rの部分で高くすることができる。前方板ばね92においては、コの字の内側の隅部100で応力が高くなり、後方の稜線98Rの部分を高くすることにより、隅部100の応力をより低減することができる。
前方板ばね92は、繊維強化樹脂製、特に炭素繊維強化樹脂製とすることができる。また、強化繊維が前方板ばね92の長手方向に延びる一方向繊維強化樹脂とすることができる。
図20は、前方板ばね92がたわんだときに生じる応力の分布を示す図であり、図21は、厚さが一様な前方板ばね92Bの応力分布を比較例として示している。二重斜線を施した部分が最も応力が高い部分であり、斜線を施した部分、網点の部分と、応力が順次低くなっている。厚さが一様な場合(図21参照)、隅部100で高い応力が発生するが、畝96を設けると畝96の部分の応力が高まり、一方、隅部100など縁の部分の応力が低くなることが分かる。
図22~27は、後方板ばねの他の例を示す図である。図22は、後方支持構造102を示す斜視図である。後方支持構造102は、後方板ばね104を除いて前述の後方支持構造46,62と同一の構造を有し、同一の構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。後方支持構造102において、後方板ばね104は、後側連結バー42の後方に1枚が配置されている。後方板ばね104は、前述の後方板ばね54と同様、シートクッション14をその後部において、シートクッション支持フレーム18から吊り下げ支持する後方吊り下げ部材として機能する。左右2つの後方板ばね104は、前方から見たときハの字に配置され、側方から見たとき前傾して、つまり上端が下端より前方に位置するように配置される。
図23~26は、後方板ばね104の形状を示す図である。図23は斜視図、図24は最も広い面(板面)を示す正面図、図25は図24において右方から見た側面図である。図26,27は、それぞれ図24に示すC-C線、D-D線による断面図である。
図23に示すように後方板ばね104は細長い長方形を有している。また、後方板ばね104は、一様の厚さに規定された基板部106と、基板部106から隆起し、後方板ばね104の長手方向に延びる畝108とを含む。基板部106の厚さは、後方板ばね104の最も薄い部分で規定され、厚さ方向に直交する板面106aから畝108が隆起している。後方板ばね104において、畝108は、基板部106の表裏の両面に形成されているが、一方の面のみ形成するようにしてもよい。畝108の高さは、つまり板面106aから頂点までの距離は、後方板ばね104の長手方向両側の端部で高く、中央部に向けて徐々に低くなっている。端部において畝108を高くする、つまり後方板ばね104を厚くすることで、応力が集中する端部の強度を高め、一方で、中央部を薄くすることで後方板ばね104全体のたわみを確保している。
図26に示されるように、畝108は後方板ばね104の幅方向において中央部に設けられ、後方板ばね108は幅方向の両側の縁部で薄くなっている。これにより、応力は畝108の部分で大きくなり、縁部では低下する。縁部は亀裂が生じやすい場合があり、縁部の応力を低下させることで、縁部から発生する亀裂で後方板ばね104が断裂することを抑制することができる。また、畝108は、長手方向に沿って並行して延びる2本の稜線110を有している。幅方向において離れた2本の稜線110を設けることにより、稜線が1本の場合に比べてねじりに対する剛性を高くすることができる。また、2本の畝108の高さは、ほぼ同じにすることができる。
後方板ばね104は、繊維強化樹脂製、特に炭素繊維強化樹脂製とすることができる。強化繊維が後方板ばね104の長手方向に延びる一方向繊維強化樹脂とすることができる。
図28は、後方板ばね104がたわんだときに生じる応力の分布を示す図であり、図29は、厚さが一様な後方板ばね104Bの応力分布を比較例として示している。二重斜線を施した部分が最も応力が高い部分であり、斜線を施した部分、網点の部分と応力が順次低くなっている。厚さが一様な場合(図29参照)、端部の全幅にわたって高い応力が発生するが、畝108を設けると畝108の部分の応力が高まり、一方、縁の部分の応力が低くなることが分かる。
図30は、前方板ばね112の断面形状を示す図である。前方板ばね112は、前述の前方板ばね92と断面の形状以外は同一の形状を有する。一点鎖線で示す前方板ばね92の断面形状は、稜線が鋭角に形成されているが、この前方板ばね112では、稜線114がなだらかに形成されている。図31は、後方板ばね116の断面形状を示す図である。後方板ばね116は、前述の後方板ばね104と断面の形状以外は同一の形状を有する。一点鎖線で示す後方板ばね104の断面形状は、稜線が鋭角に形成されているが、この後方板ばね116では、稜線118がなだらかに形成されている。繊維強化樹脂製の板ばねをプリプレグを積層して作製する場合、なだらかな稜線が有利である。
また、前方板ばねおよび後方板ばねは、幅方向において一様な厚さを有し、長手方向において、端部が厚く中央部が薄い形状とすることができる。
上述の車両用シート10は、前後方向にスライド可能であり、またシートバックの角度を調節が可能な前席用のシートであるが、上述のシートクッションおよびシートバックの支持構造は、スライド等が可能な後席にも採用可能であり、さらにセダン型乗用車の後席などのスライド機能およびシートバックの角度調節機能の一方または双方を有していないシートにも適用可能である。
10 車両用シート、12 メインフレーム、14 シートクッション、16 シートバック、18 シートクッション支持フレーム、20 シートバック支持フレーム、22 シート脚、24 フロア、26 シートトラック、28 ロアレール、30 アッパーレール、32 クッションパン、34 クッションパッド、36 シートバックパッド
38 側方部材、40 前側連結バー、42 後側連結バー、44 前方部材、46,62,102 後方支持構造、48,70,90 前方支持構造、50,66 後方支持ブラケット、52,68 後方吊り下げブラケット、54,64,104,116 後方板ばね(後方吊り下げ部材)、56,72 前方支持ブラケット、58,74 前方吊り下げブラケット、60,76,92,114 前方板ばね(前方吊り下げ部材)、78 補強バー、80,82 落下防止ワイヤ、84 落下防止フック、94,106 板ばねの基板部、94a,106a 板ばねの板面、96,108 板ばねの畝、98,110 板ばねの稜線、100 前方板ばねの隅部。

Claims (13)

  1. 着座者の臀部および大腿を支持するシートクッションと、
    着座者の上体を後方から支えるシートバックと、
    車体に対して固定的またはスライド可能に取り付けられたシートクッション支持フレームと、
    前記シートクッションの前記シートバック側の端縁部の左右に離れた2箇所において、前記シートクッションを左右方向に移動可能に前記シートクッション支持フレームから吊り下げ支持する後方吊り下げ部材と、
    前記後方吊り下げ部材より前方の1箇所において、前記シートクッションを左右方向に移動可能に前記シートクッション支持フレームから吊り下げ支持する前方吊り下げ部材と、
    を備え、
    前記後方吊り下げ部材は、左右の当該後方吊り下げ部材の上端の間隔が下端の間隔より狭く、
    前記前方吊り下げ部材は、当該車両用シートの左右方向中央部に位置している、
    車両用シート。
  2. 着座者の臀部および大腿を支持するシートクッションと、
    着座者の上体を後方から支えるシートバックと、
    車体に対して固定的またはスライド可能に取り付けられたシートクッション支持フレームと、
    前記シートクッションの前記シートバック側の端縁部の左右に離れた2箇所において、前記シートクッションを左右方向に移動可能に前記シートクッション支持フレームから吊り下げ支持する後方吊り下げ部材と、
    前記後方吊り下げ部材より前方の左右に離れた2箇所において、前記シートクッションを左右方向に移動可能に前記シートクッション支持フレームから吊り下げ支持する前方吊り下げ部材と、
    を備え、
    前記後方吊り下げ部材は、左右の当該後方吊り下げ部材の上端の間隔が下端の間隔より狭く、
    前記前方吊り下げ部材は、左右の当該前方吊り下げ部材の上端の間隔が下端の間隔より狭く、
    前記前方吊り下げ部材は、上端が前記シートクッション支持フレーム側の部材に、下端が前記シートクッション側の部材に固定された板ばねであり、前記板ばねの上端が下端よりも前方に位置し、前記板ばねが後方に開いたコの字形状であり、
    前記板ばねの板面には、当該板面から隆起して当該板ばねの長手方向に沿って延びる畝が形成され、前記畝の高さは前記板ばねの長手方向において上端部および下端部から中央部に向けて徐々に低くなり、前記畝は、当該板ばねの長手方向に沿って並行して延びる2本の稜線を有し、前記畝の高さは前方に位置する前記稜線の部分より後方に位置する前記稜線の部分において高い、
    車両用シート。
  3. 着座者の臀部および大腿を支持するシートクッションと、
    着座者の上体を後方から支えるシートバックと、
    車体に対して固定的またはスライド可能に取り付けられたシートクッション支持フレームと、
    前記シートクッションの前記シートバック側の端縁部の左右に離れた2箇所において、前記シートクッションを左右方向に移動可能に前記シートクッション支持フレームから吊り下げ支持する後方吊り下げ部材と、
    前記後方吊り下げ部材より前方の1箇所または左右に離れた2箇所において、前記シートクッションを左右方向に移動可能に前記シートクッション支持フレームから吊り下げ支持する前方吊り下げ部材と、
    を備え、
    前記後方吊り下げ部材と前記前方吊り下げ部材の一方または双方が板ばねであり、前記板ばねの上端が前記シートクッション支持フレーム側の部材に固定され、下端が前記シートクッション側の部材に固定されており、
    前記板ばねの板面には、当該板面から隆起して当該板ばねの長手方向に沿って延びる畝が形成され、前記畝の高さは前記板ばねの長手方向において上端部および下端部から中央部に向けて徐々に低くなっている、
    車両用シート。
  4. 請求項に記載の車両用シートであって、前記板ばねの前記畝は、当該板ばねの長手方向に沿って並行して延びる2本の稜線を有している、車両用シート。
  5. 着座者の臀部および大腿を支持するシートクッションと、
    着座者の上体を後方から支えるシートバックと、
    車体に対して固定的またはスライド可能に取り付けられたシートクッション支持フレームと、
    前記シートクッションの前記シートバック側の端縁部の左右に離れた2箇所において、前記シートクッションを左右方向に移動可能に前記シートクッション支持フレームから吊り下げ支持する後方吊り下げ部材と、
    前記後方吊り下げ部材より前方の1箇所または左右に離れた2箇所において、前記シートクッションを左右方向に移動可能に前記シートクッション支持フレームから吊り下げ支持する前方吊り下げ部材と、
    を備え、
    前記後方吊り下げ部材と前記前方吊り下げ部材の一方または双方が板ばねであり、前記板ばねの上端が前記シートクッション支持フレーム側の部材に固定され、下端が前記シートクッション側の部材に固定されており、
    前記板ばねは、当該板ばねの長手方向において少なくとも両側の端部に、当該板ばねの幅方向において少なくとも一部に厚さ方向の寸法が大きい肉厚部分を有し、前記肉厚部分は、当該板ばねの長手方向において端部から中央部に向けて厚さ方向の寸法が徐々に小さくなっている、
    車両用シート。
  6. 着座者の臀部および大腿を支持するシートクッションと、
    着座者の上体を後方から支えるシートバックと、
    車体に対して固定的またはスライド可能に取り付けられたシートクッション支持フレームと、
    前記シートクッションの前記シートバック側の端縁部の左右に離れた2箇所において、前記シートクッションを左右方向に移動可能に前記シートクッション支持フレームから吊り下げ支持する後方吊り下げ部材と、
    前記後方吊り下げ部材より前方の1箇所または左右に離れた2箇所において、前記シートクッションを左右方向に移動可能に前記シートクッション支持フレームから吊り下げ支持する前方吊り下げ部材と、
    を備え、
    前記シートクッションは、前方が低くなるように傾斜した回動軸線周りに回動して左右方向に移動し、
    前記後方吊り下げ部材と前記前方吊り下げ部材が板ばねであり、前記板ばねの一方の端が前記シートクッション支持フレーム側の部材に固定されており、前記板ばねの長手方向に沿って延びる直線が前記回動軸線と交差する、
    車両用シート。
  7. 着座者の臀部および大腿を支持するシートクッションと、
    着座者の上体を後方から支えるシートバックと、
    車体に対して固定的またはスライド可能に取り付けられたシートクッション支持フレームであって、前記シートクッションの左方および右方に、それぞれ配置されて前後方向に延びる2つの側方部材を有するシートクッション支持フレームと、
    前記シートクッションの前記シートバック側の端縁部の左右に離れた2箇所において、前記シートクッションを左右方向に移動可能に前記シートクッション支持フレームから吊り下げ支持する後方吊り下げ部材と、
    前記後方吊り下げ部材より前方の1箇所または左右に離れた2箇所において、前記シートクッションを左右方向に移動可能に前記シートクッション支持フレームから吊り下げ支持する前方吊り下げ部材と、
    を備える、車両用シート。
  8. 請求項に記載の車両用シートであって、
    前記シートクッション支持フレームは、左右方向に延びて左右の前記側方部材を連結する連結バーをさらに有し、
    前記後方吊り下げ部材は、上端が前記連結バーに対して固定されている、
    車両用シート。
  9. 請求項3から8のいずれか1項に記載の車両用シートであって、前記前方吊り下げ部材は、前記2箇所に設けられている、車両用シート。
  10. 請求項1からのいずれか1項に記載の車両用シートであって、
    前記シートクッション支持フレームは、左右の側方にそれぞれ位置する2つの側方部材と、左右方向に延びて左右の前記側方部材を連結する連結バーと、を有し、
    前記後方吊り下げ部材は、上端が前記連結バーに対して固定されている、
    車両用シート。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の車両用シートであって、
    前記シートクッション支持フレームに結合しているシートバック支持フレームを有し、
    前記シートバックは、前記シートバック支持フレームに振り子のように左右に移動可能に支持されている、
    車両用シート。
  12. 請求項1、7、8のいずれか1項に記載の車両用シートであって、前記後方吊り下げ部材と前記前方吊り下げ部材の一方または双方が板ばねであり、前記板ばねの一方の端が前記シートクッション支持フレーム側の部材に固定されている、車両用シート。
  13. 請求項2から6、12のいずれか1項に記載の車両用シートであって、前記板ばねが、繊維強化樹脂製である、車両用シート。
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