JP7205873B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本開示は、椅子に関する。
従来、使用者が着席する着座部に弾性変形可能なシート状部材又は薄板部材を用いた椅子が開示されている。例えば特許文献1には、椅子の着座部にメッシュを用いた椅子が開示されている。
また従来、座体が前後揺動可能な椅子として、リンク機構を構成したものが開示されている。例えば特許文献2には、前後の脚と、座受けと、客座と、から構成される四節リンクによって座体を揺動する椅子が開示されている。
特願2015-198904号公報 特願2010-29651号公報
上記特許文献1の椅子は、メッシュの下方にメッシュが変形するための空間が設けられている。メッシュ等の弾性変形可能な部材を用いた椅子を、特許文献2のようにリンク機構を用いて前後揺動可能に構成する場合、リンクを構成する座受けをメッシュから十分に低い位置に配置する必要がある。
座受けを低い位置に配置すると、前後の脚の長さが短くなる。前後の脚の長さを短くすると、座体の前後揺動に伴う上下方向の動きが大きくなってしまうという問題があった。
本開示の目的は、上下方向の変位量を小さくすることができる揺動式の椅子を提案することである。
本開示の一態様は、椅子であって、2つのリンク部材と、座受けと、座体と、連結部と、を備える。リンク部材は、上下に延びる。座受けは、2つのリンク部材と連結してリンク機構を構成し、リンク機構を動作させて揺動可能に構成される。座体は、着座時に弾性変形する薄板状又はシート状の着座部と、着座部の周囲に配置され、着座部を保持する保持部と、を有する。連結部は、着座部が座受けに対して上下方向の間隔を空けた状態となるように、保持部と座受けとを連結する。連結部における座受けと当接する面は、水平方向を向く面、及び、水平方向よりも上を向く面のいずれか一方又は両方である。
このような構成であれば、連結部が座受けの下方、側方、及び下方かつ側方、のいずれかから座受けに当接する。そのため、連結部を座受けに上から乗せるように配置して連結部と座受けとを固定する場合と比較して、着座部と座受けとの間の空間を広く確保しつつ、座受けを高い位置に配置することができる。座受けを高い位置に配置することで、リンク部材の上下方向の長さを長くすることができるため、座体が揺動する時の上下方向の変位量を小さくできる。これにより、例えば、使用者が感じる違和感の低減、当該椅子を机と組み合わせて配置する場合の机及び椅子の設計自由度の向上、使用者が座体を移動させる場合の負荷の低減などを図ることができる。
上述した連結部は、上方向を向く面において座受けと当接してもよい。このような構成
であれば、座受けの位置をより高い位置とすることができる。
上述した座受けは、本体部と、延出部と、を備えてもよい。本体部は、2つのリンク部材と連結する2つの軸部材が配置される。延出部は、本体部から水平方向に延び出す。連結部は、延出部と当接してもよい。
このような構成であれば、連結部が延出部と当接するため、本体部における軸部材の配置に連結部が与える影響が低減され、軸部材の配置の自由度が向上する。よって、軸部材の位置を高くすることが容易となり、座体揺動時の上下方向の変位をより高度に低減できる。
本開示の別の一態様は、椅子であって、2つのリンク部材と、座受けと、座体と連結部と、を備える。リンク部材は、上下に延びる。座受けは、2つのリンク部材と連結してリンク機構を構成し、リンク機構を動作させて揺動可能に構成される。座体は、着座時に弾性変形する薄板状又はシート状の着座部と、着座部の周囲に配置され、着座部を保持する保持部と、を有する。連結部は、着座部が座受けに対して上下方向の間隔を空けた状態となるように、保持部と座受けとを連結する。連結部の少なくとも一部は、座受けと2つのリンク部材を連結する水平方向に延びる2つの軸部材のうちの少なくともいずれか一方の上端よりも下側に位置する。
このような構成であれば、軸部材の位置が高い位置であることにより、リンク部材の上下方向の長さを長くすることができるため、座体が揺動する時の上下方向の変位量を小さくできる。
本開示の一態様又は別の一態様の椅子は、背もたれを備えていてもよい。連結部は、背もたれを支持する背もたれ支持部を備えていてもよい。このような構成であれば、連結部に背もたれ支持片が設けられているため、背もたれを安定して支持することができる。
また上述した着座部は、保持部に張り掛けられたシート状の部材であってもよい。このような構成であれば、柔軟性の高いシート状の部材を用いて座体を構成した場合において、座体の上下の変位量を低減することができる。
図1Aは第1実施形態の椅子の斜視図であり、図1Bは第1実施形態の椅子の図1Aとは異なる視点の斜視図である。 図2Aは第1実施形態の椅子の正面図であり、図2Bは第1実施形態の椅子の背面図である。 図3Aは第1実施形態の椅子の平面図であり、図3Bは第1実施形態の椅子の底面図である。 図4Aは後方位置にある第1実施形態の椅子の側面図であり、図4Bは前方位置にある第1実施形態の椅子の側面図である。 図2AのV-V断面図である。 第1実施形態の椅子の座受け及び連結部周辺を拡大した正面図である。 リンク部材の高さにより座体の上下の変位量が変化することを説明する図である。 図8A-8Cが、第1実施形態の変形例を示す図であり、座受け、シャフト、及び前脚を断面図で示した模式図である。 図9Aが第2実施形態の椅子を示す図であって、座受け、シャフト、及び前脚を断面図で示した模式図であり、図9Bが第2実施形態の変形例を示す模式図である。
以下に本開示の実施形態を図面と共に説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.全体構成]
第1実施例の椅子1は、図1A~図5に示されるように、座体11と、座受け12と、左右一対の連結部13A及び13Bと、脚座14と、前脚15と、後脚16と、背もたれ17とを備える。
この椅子1は、図4A~図4Bに示されるように、前後に揺動可能に構成されている。椅子1に外部から荷重が加えられない場合は、図示しない付勢部材により図4Bに示される前方位置に移動する。使用者が座体11や背もたれ17を後方に押したときなどには、椅子1は図4Aに示される後方位置に移動する。椅子1が後方位置にあるときに、使用者は通常の着席が可能となる。
なお以下の説明において、前後左右及び上下の方向は、当該椅子1に使用者が着席したときの着席者を基準とした方向である。これらの方向は、椅子1の構成を説明するために便宜的に用いるものであり、その配置や使用態様等を限定するものではない。
座体11は、図3A~図3Bに明りょうに示されるように、保持部21と、保持部21に保持される着座部22と、を含む。
保持部21は、平面視で略四角形の枠体であり、枠左部21L、枠右部21R、枠前部21F及び枠後部21Bを含む。枠左部21L及び枠右部21Rは、前後方向に長さを有しており、保持部21の左部及び右部を構成する。枠前部21F及び枠後部21Bは、左右方向に長さを有しており、保持部21の前部及び後部を構成する。
着座部22は、弾性変形可能なシート状の部材である。本実施形態では、保持部21に張り掛けられたメッシュが着座部22として用いられている。なおシート状とは、薄く拡がる布や紙のような形状を意味するが、厚みを有していてもよい。
保持部21は着座部22の周囲を取り囲むように配置されている。使用者による座体11への着座時には、保持部21は大きく変形しないが、着座部22は弾性変形し、荷重を大きく受けた位置を中心に下方に窪んだ形状となる。
座受け12は、本体部31と、延出部32と、を備える。座受け12は、座体11の着座部22の下側となる領域に設けられている。
本体部31には、前脚15の上端と連結する第1シャフト33と、後脚16の上端と連結する第2シャフト34と、が配置されている。第1シャフト33及び第2シャフト34は、いずれも水平方向(より詳細には左右方向)に延びている。第1シャフト33及び第2シャフト34が、2つの軸部材に相当する。第2シャフト34は、第1シャフト33よりも後方に配置される。また、椅子1が後方位置にあるときには、第1シャフト33と第2シャフト34とは略同じ高さに位置している。
延出部32は、本体部31の側面から水平方向に延び出す板状の部分である。本第1実施形態では、本体部31の左右の側面に配置され、側面の上端部からそれぞれ左右方向に延び出している。延出部32は、連結部13A、13Bと当接し、例えばネジ等の締結具を用いてそれらと連結される。
左右一対の連結部13A及び13Bは、保持部21と座受け12とを連結する。連結部13A及び13Bは、左右方向に対称である。ここでは、それらを代表して左側の連結部13Aについて説明する。なお、連結部13A及び13Bを区別せず両方を指す場合には、単に連結部13とも記載する。
連結部13Aは、座受け支持部41と、座体支持部42と、第1接続部43と、第2接続部44と、背もたれ支持部45と、を備える。
座受け支持部41は、前後方向に延びる柱状の部材である。座受け支持部41は、座受け12の延出部32と当接し、延出部32と連結する。なお、座受け12と連結部13との連結の詳細については後述する。
座体支持部42は、前後方向に延びる柱状の部材である。座体支持部42は、枠左部21Lの下面と当接し、保持部21を支持する。なお、右側の連結部13Bの座体支持部42は、枠右部21Rを支持する。
第1接続部43及び第2接続部44は、柱状の部材である。第1接続部43は、座受け支持部41の前端と、座体支持部42の前端と、を接続する。第2接続部44は、座受け支持部41の後端と、座体支持部42の後端と、を接続する。
背もたれ支持部45は、第2接続部44の後端から上方向に延び出す柱状の部材である。連結部13Aの背もたれ支持部45と連結部13Bの背もたれ支持部45とにより、背もたれ17の後述する枠部材62の左右部分が支持される。
脚座14は、床面に設置される。脚座14は、前脚15の下端と連結する第3シャフト51と、後脚16の下端と連結する第4シャフト52と、を備える。第3シャフト51及び第4シャフト52は、いずれも水平方向(より詳細には左右方向)に延びている。第4シャフト52は、第3シャフト51よりも後方、かつ、第3シャフト51よりも上方に設けられている。
前脚15及び後脚16は、前後方向に並べて配置される。前脚15は、第1シャフト33を回転軸として座受け12に対して回動可能である。また前脚15は、第3シャフト51を回転軸として脚座14に対して回動可能である。後脚16は、第2シャフト34を回転軸として座受け12に対して回動可能である。また、後脚16は、第4シャフト52を回転軸として脚座14に対して回動可能である。前脚15及び後脚16が、リンク部材に相当する。
上述した座受け12は、前脚15及び後脚16と連結している。また脚座14は、前脚15及び後脚16と連結している。したがって、座受け12、脚座14、前脚15、及び後脚16により、リンク機構3が構成される。座受け12は、リンク機構3を動作させることにより、前後方向に揺動する。座受け12の揺動に伴い、座受け12に連結された座体11も揺動する。なお、前脚15及び後脚16は上下に延びる部材である。ここでいう“上下に延びる”とは、前脚15及び後脚16が、リンク機構3を構成するジョイント(第1~第4シャフト)を高さの異なる位置で保持するという意味である。具体的には、第1シャフト33が第3シャフト51よりも上側に配置され、第2シャフト34が第4シャフト52よりも上側に配置される。
上述した前脚15は、後方部分が開放されており、後脚16は前脚15の内側に一部が入り込んでいる。よって、リンク機構3が動作しても、少なくとも後方位置と前方位置の間では、前脚15と後脚16は互いに干渉しない。
背もたれ17は、座体11の後方に配置されており、図2A~図2Bに示されるように、当接部材61と、枠部材62と、複数の補強部材63と、を備える。
当接部材61は、背もたれ17における着座した使用者と当接する部分を構成する。この当接部材61は、シート状であって弾性を有する部材であり、第1実施形態では、メッ
シュ状の形状である。枠部材62は、平面視で中央が開口部となる略四角形であって、開口部を覆うように当接部材61が張り掛けられ、当接部材61を保持する。
補強部材63は、当接部材61の後方において、当接部材61から前後方向に間隔を開けて配置される。補強部材63それぞれは、枠部材62の左右の部分を架け渡すように左右に長さを有している。複数の補強部材63は、上下方向に並び、かつ、上下方向に間隔を開けて配置されている。
[1-2.座受けと連結部の連結構造]
図6に示されるように、第1接続部43及び第2接続部44は、左右方向に関して椅子1の中心側が低くなる。そのため、座受け支持部41は、座体支持部42よりも低い位置に配置され、座体11が座受け12よりも上方に配置される。このようにして、連結部13A及び連結部13Bにより、着座部22が座受け12に対して上下方向の間隔が空けられた状態となる。
次に、座受け12と連結部13とが当接する方向について説明する。座受け12における連結部13と当接する面を当接面71、連結部13における座受け12と当接する面を当接面72とする。当接面71は、下方向を向く面であり、当接面72は、上方向を向く面である。言い換えると、当接面72が下側から、当接面71が上側から、それぞれ相手側に当接している。当接面71及び当接面72は、いずれも法線方向が鉛直方向に沿った方向である。当接面71は、延出部32における下側の面である。このような構成であるため、連結部13は、座受け12の上側を向く面に連結部13を載せることなく、座受け12と接続している。
次に、連結部13と、第1シャフト33及び第2シャフト34との位置関係について説明する。連結部13の下端部分は、第1シャフト33及び第2シャフト34の上端に沿う水平面Pよりも下側に位置する。つまり、連結部13の少なくとも一部は、第1シャフト33及び第2シャフト34の上端よりも下側に位置する。
なお、第1実施形態では、連結部13と座受け12との固定は、連結部13の下方から座受け12に向けて複数のボルト81を挿入することで実現してもよい。連結部13と座受け12との固定方法はネジ部材を用いる方法に限定されず、様々な方法を採用することができる。
[1-3.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)椅子1は、連結部13が座受け12の下方から座受け12に当接する。そのため、連結部13の一部を座受け12に乗せるように配置して連結部13と座受け12とを固定する場合と比較して、着座部22と座受け12との間の空間を広く確保しつつ、座受け12を高い位置に配置することができる。言い換えると、椅子1は、着座部22の高さを変更することなく、座受け12の位置を高くすることができる。
そして、座受け12を高い位置に配置することができるため、前脚15及び後脚16の上下方向の長さ、即ち、第1シャフト33と第3シャフト51の距離、及び、第2シャフト34と第4シャフト52の距離を長くすることができる。リンク部材の長さが大きいほど、図7に示されるように、座体11が前後揺動するときの上下方向の変位量を小さくできる。
座体11が前後揺動するときの上下方向の変位量が大きいと、使用者が座体11を前後に移動させる場合に座体11を大きく上に上昇させる必要があるため、特に座体11に腰
掛けながら移動させようとする場合に必要な力が大きくなってしまい、使用者にとって不便である。しかしながら、椅子1では上下方向の変位量が小さいことから、移動に大きな力が必要とならない。また、上下に変位することに起因する、使用者が感じる違和感の低減が可能となる。また、座体11の上下の変位に起因する設計上の制限が低減でき、椅子1を机と組み合わせて配置する場合の机及び椅子の設計自由度の向上を図ることができる。
(1b)椅子1は、第1シャフト33及び第2シャフト34の上端よりも連結部13の下端部が低い位置に配置される。このように第1シャフト33及び第2シャフト34の位置が高い位置であることにより、前脚15及び後脚16の上下方向の長さを長くすることができる。そのため、座体11が揺動する時の上下方向の変位量を小さくできる。
なお、第1シャフト33と第2シャフト34の高さが相違する場合は、いずれか高い位置にあるシャフトと比較してもよい。また、揺動により座体11の傾斜角度が変化する場合には、例えば、使用者の着座が可能となる状態において比較を行ってもよい。
(1c)椅子1は、連結部13が延出部32と当接するため、本体部31における第1シャフト33及び第2シャフト34の配置に連結部13Aが与える影響が低減され、第1シャフト33及び第2シャフト34の配置の自由度が向上する。よって、第1シャフト33及び第2シャフト34の位置を高くすることが容易となり、座体11が揺動するときの上下方向の変位をより高度に低減できる。
(1d)椅子1は、連結部13に背もたれ支持部45が設けられているため、背もたれ支持部45が座体11に設けられている場合と比較して、背もたれ17を安定して支持することができる。背もたれ支持部45が座体11に設けられている構成とは、言い換えると、背もたれ支持部45と連結部13との間に座体20が配置された構成であると言える。構成要素を積み重ねるほど、上側の安定感は失われるので、より床面側に近い構成要素である連結部13に背もたれ支持部45が設けられることで、背もたれ17の安定性が向上する。
[1-4.第1実施形態の変形例]
本実施形態では、当接面71と当接面72がいずれも平面である構成を例示したが、いずれか一方及び両方が平面のみではなくてもよい。具体的には、連結部13における座受け12と当接する面が、水平方向を向く面、及び、水平方向よりも上を向く面のいずれか一方又は両方であればよい。言い換えると、連結部13を下方から、かつ、座受け12を上方から相対的に接近させて当接した状態で、互いに連結されていればよい。
なお、本開示における当接面とは、座受け12及び連結部13が相手側の部材と当接する表面を意味するものである。よって、凹凸面、曲面、シボ加工等の表面処理が施された面であってもよい。
例えば、図8Aに示される椅子101のように、座受け102における左右一対の連結部103との当接面105と、連結部103における座受け102との当接面106と、は、鉛直面と、水平面と、を含む。言い換えると、当接面106は、水平方向を向く面、及び、水平方向よりも上を向く面を含んでおり、法線方向が異なる複数の面を含む。また、軸部材104の上端を含む水平面Pは、連結部103の下端よりも上方に位置している。
また、図8Bに示される椅子201は、座受け202における左右一対の連結部203との当接面205と、連結部203における座受け202との当接面206と、がいずれも鉛直面である。また、軸部材204の上端を含む水平面Pは、連結部203の下端より
も上方に位置している。
また、図8Cに示される椅子301において、座受け302における左右一対の連結部303との当接面305と、連結部303における座受け302との当接面306とは、鉛直面に対して傾斜する面である。当接面306は、水平方向よりもわずかに上を向く面である。また、軸部材304の上端を含む水平面Pは、連結部303の下端よりも上方に位置している。このような図8A~8Cに示される椅子は、第1実施形態の上述した(1a)の効果を奏することができる。
[2.第2実施形態]
[2-1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
図9Aに示されるように、本実施形態の椅子401は、座受け402が、正面から見て略台形状である。そのため、座受け402における左右一対の連結部403との当接面405と、連結部403における座受け402との当接面406と、は、いずれも鉛直面から傾斜した面である。
椅子401は、連結部403の当接面406が水平方向よりもわずかに下を向く面である点で、第1実施形態とは異なる。なお、軸部材404の上端を含む水平面Pは、連結部403の下端よりも上方に位置している。
以上説明した第2実施形態によれば、上述した第1実施形態の効果(1b)が得られる。
[2-2.第2実施形態の変形例]
本第2実施形態では、座受け402と連結部403とが平面で当接する構成を例示したが、複数の面で当接していてもよい。
例えば、図9Bに示される椅子501のように、座受け502は側方に延び出す延出部502Aを備えており、延出部502Aの上面、側面、及び下面のすべてにおいて、連結部503と当接していてもよい。
このように、座受けと連結部との当接態様は特に限定されない。一方、軸部材504の上端を含む水平面Pは、連結部503の下端よりも上方に位置している。
このような構成であっても、上述した第1実施形態の効果(1b)が得られる。
[3.その他の実施形態]
以上本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
(3a)上記各実施形態では、着座部がシート状の部材であり、具体的にはメッシュである構成を例示した。しかしながら、着座部はメッシュ以外のシート状の部材であってもよいし、弾性変形可能な薄板状の部材であってもよい。例えば、薄板状のエラストマを着座部として用いてもよい。
(3b)上記第1実施形態では、四角の枠状の部材である保持部21を例示したが、着座部が弾性変形可能な状態で保持することが可能であれば、保持部は上記以外の構成であ
ってもよい。例えば、枠前部21F及び枠後部21Bの一方又は両方が設けられておらず、主に枠左部21Lと枠右部21Rのように着座部22の左右に配置される部材によって着座部22が保持される構成であってもよい。
(3c)連結部の具体的な形態は、上記各実施形態で例示した構成に限定されない。少なくとも、着座部が座受けに対して上下方向の間隔を空けた状態となるように、保持部と座受けとを連結することができる様々な形態とすることができる。
また、連結部は左右対称である必要はなく、左右で別の形状であってもよいし、左右のいずれか一方に設けられていてもよい。また、連結部は、座体の前方側、後方側、及びそれらの両方に設けられる構成であってもよい。
(3d)上記第1実施形態では背もたれを備える椅子を例示したが、背もたれは備えていなくてもよい。また、第1実施形態では、連結部13が背もたれ支持部45を備える構成を例示したが、連結部以外の部分に背もたれ支持部が備えられていてもよい。なお背もたれ支持部とは、背もたれの主たる部分を支持する部分である。
(3e)リンク機構を構成する第1~第4シャフトの位置は、上記各実施形態で開示した位置に限定されない。例えば、第1シャフトと第2シャフトの高さが異なっていてもよい。また、第1~第4シャフトは、その具体的な構成や直径は特に限定されず、一部又は全てのシャフトの構造が異なっていてもよい。なお本開示における軸部材は、回転の軸となる部分であって、回転時に実質的に荷重を受ける部分を指す。
(3f)本開示の椅子は、上記各実施形態で開示した具体的な構成に何ら限定されない。例えば、脚座14の形状は特に限定されず、様々な形態とすることができる。また、客座は設けられておらず、床面等に前脚及び後脚が直接的に回動可能に連結されていてもよい。
(3g)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
1…椅子、3…リンク機構、11…座体、12…座受け、13,13A,13B…連結部、14…脚座、15…前脚、16…後脚、17…背もたれ、21…保持部、21B…枠後部、21F…枠前部、21L…枠左部、21R…枠右部、22…着座部、31…本体部、32…延出部、33…第1シャフト、34…第2シャフト、41…座受け支持部、42…座体支持部、43…第1接続部、44…第2接続部、45…背もたれ支持部、51…第3シャフト、52…第4シャフト、61…当接部材、62…枠部材、63…補強部材、71…当接面、72…当接面、81…ボルト、101,201,301,401,501…椅子、102,202,302,402,502…座受け、103,203,303,403,503…連結部、104,204,304,404,504…軸部材、105,106,205,206,305,306,405,406…当接面、502A…延出部、P…水平面

Claims (6)

  1. 椅子であって、
    上下に延びる2つのリンク部材と、
    前記2つのリンク部材と連結してリンク機構を構成し、該リンク機構を動作させて揺動可能に構成された座受けと、
    着座時に弾性変形する薄板状又はシート状の着座部と、前記着座部の周囲に配置され、前記着座部を保持する保持部と、を有する座体と、
    前記着座部が前記座受けに対して上下方向の間隔を空けた状態となるように、前記保持部と前記座受けとを連結する連結部と、を備え、
    前記連結部は前記座受けの下方から当該座受けに当接する、椅子。
  2. 請求項1に記載の椅子であって、
    前記連結部は、上方向を向く面において前記座受けと当接する、椅子。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の椅子であって、
    前記座受けは、
    前記2つのリンク部材と連結する2つの軸部材が配置される本体部と、
    前記本体部から水平方向に延び出す延出部と、を備え、
    前記連結部は、前記延出部と当接する、椅子。
  4. 椅子であって、
    上下に延びる2つのリンク部材と、
    前記2つのリンク部材と連結してリンク機構を構成し、該リンク機構を動作させて揺動可能に構成された座受けと、
    着座時に弾性変形する薄板状又はシート状の着座部と、前記着座部の周囲に配置され、前記着座部を保持する保持部と、を有する座体と
    前記着座部が前記座受けに対して上下方向の間隔を空けた状態となるように、前記保持部と前記座受けとを連結する連結部と、を備え、
    前記連結部の少なくとも一部は、前記座受けと前記2つのリンク部材を連結する水平方向に延びる2つの軸部材のうちの少なくともいずれか一方の上端よりも下側に位置する、椅子。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の椅子であって、
    当該椅子は、背もたれを備えており、
    前記連結部は、前記背もたれを支持する背もたれ支持部を備えている、椅子。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の椅子であって、
    前記着座部は、前記保持部に張り掛けられたシート状の部材である、椅子。
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