JP7106817B2 - 電子部品 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品に関する。
素体と、素体上に配置されている外部電極と、を備えている電子部品が知られている(たとえば、特許文献1)。特許文献1に記載された電子部品では、外部電極は、素体の表面に配置されている焼結金属層と、焼結金属層を覆うように配置されている導電性樹脂層と、を有している。素体は誘電体層で構成されており、導電性樹脂層の縁は素体に接している。
特開2014-143387号公報
本発明は、導電性樹脂層の剥離が抑制されている電子部品を提供することを目的とする。
本発明者らは、調査研究の結果、以下のような事実を新たに見出した。
誘電体層で構成されている素体の表面に樹脂(たとえば、熱硬化性樹脂など)が設けられる場合、素体表面が粗いほど、アンカー効果によって素体表面に対する樹脂の接着強度が向上する。このため、素体表面を粗くすることで、外部電極に含まれる導電性樹脂層と素体表面との接着強度が向上する。
しかしながら、フェライト材料からなる磁性体部で構成されている素体表面に樹導電性樹脂層が設けられる場合、当該磁性体部の表面が粗くしても、導電性樹脂層は素体から剥離しやすい。これは、磁性体部と導電性樹脂層との間でアンカー効果が発揮され難いためであると考えられる。
導電性樹脂層が素体から剥離した場合、導電性樹脂層を含む外部電極も素体から剥離するおそれがある。また、素体と導電性樹脂層との間から水分が浸入するなどして、電子部品の電気的特性が劣化するおそれがある。
そこで、本発明者らは、フェライト材料で構成されている磁性体部上に導電性樹脂層が配置される場合に、外部電極が素体から剥離し難い構成について鋭意研究を行った。
その結果、本発明者らは、磁性体部の表面に非晶質ガラスコート層が施され、非晶質ガラスコート層が外部電極に含まれる導電性樹脂層の縁と磁性体部の表面との間に配置されている、という構成を見出すに至った。この場合、非晶質ガラスコート層の表面は磁性体部の表面に比べて滑らかであるにも関わらず、磁性体部に直接的に導電性樹脂層を配置する場合よりも、素体からの導電性樹脂層の剥離が抑制された。
本発明の一つの態様に係る電子部品は、フェライト材料からなる磁性体部を有する素体と、磁性体部の表面に施された非晶質ガラスコート層と、素体上に配置されている導電性樹脂層を有する外部電極と、を備え、非晶質ガラスコート層は、導電性樹脂層の縁と磁性体部の表面との間に配置されている。
本発明の上記一つの態様に係る電子部品では、素体がフェライト材料からなる磁性体部と磁性体部に施された非晶質ガラスコート層とを有し、非晶質ガラスコート層が外部電極に含まれる導電性樹脂層の縁と磁性体部との間に配置されている。したがって、素体からの導電性樹脂層の剥離が抑制される。
素体は、磁性体部の表面の少なくとも一部を含む主面と、主面と隣り合う側面と、を有し、外部電極は、主面上に配置されている第一電極部と、側面上に配置されている第二電極部と、を有し、非晶質ガラスコート層は、主面に施され、導電性樹脂層は、第一電極部及び第二電極部の各々に含まれ、導電性樹脂層の縁は、第一電極部に含まれており、非晶質ガラスコート層は、導電性樹脂層の縁と主面との間に配置されていてもよい。当該電子部品が、主面を電子機器に対向させて電子機器に実装される場合、電子機器から電子部品に作用する外力が、外部電極のうち、特に、主面に配置されている部分に応力として作用する傾向がある。このため、当該部分に含まれている導電性樹脂層が素体から剥離するおそれがある。上記構成では、非晶質ガラスコート層が、導電性樹脂層の縁と主面との間に配置されているため、電子機器に実装された場合において、導電性樹脂層が素体の主面側から剥離し難い。
非晶質ガラスコート層と導電性樹脂層の縁との間に、絶縁樹脂層が配置され、導電性樹脂層の縁は、絶縁樹脂層に接していてもよい。導電性樹脂層は、一般に、導電性材料(たとえば、金属粉末など)と樹脂(たとえば、熱硬化性樹脂など)とを含む。このため、導電性材料を含まない絶縁樹脂層は、導電性樹脂層に比して非晶質ガラスコート層に対して高い接着強度を有する。このため、導電性樹脂層の縁が絶縁樹脂層に接していることで、素体からの導電性樹脂層の剥離が更に抑制される。
外部電極は、各々が導電性樹脂層を含む複数の端子電極から構成されていてもよい。複数の端子電極が素体上に配置されている場合、端子電極が一つである場合に比して、各端子電極における導電性樹脂層と素体との接触面積が縮小される。上述した構成であれば、導電性樹脂層と素体との接触面積が縮小されても、導電性樹脂層が素体から剥離し難い。
外部電極は、Agからなる焼結金属層を有し、導電性樹脂層は、焼結金属層に接して、焼結金属層上に配置されていてもよい。
非晶質ガラスコート層の表面粗さは、磁性体部の表面粗さよりも小さくてもよい。
本発明によれば、導電性樹脂層の剥離が抑制されている電子部品を提供することができる。
一実施形態に係る積層コモンモードフィルタを示す斜視図である。 本実施形態に係る積層コモンモードフィルタを示す平面図である。 素体の構成を示す分解斜視図である。 第一端子電極、第二端子電極、及び樹脂膜の断面構成を説明するための図である。 第三端子電極、第四端子電極、及び樹脂膜の断面構成を説明するための図である。 (a)磁性体部の表面を示す図である。(b)非晶質ガラスコート層の表面を示す図である。 本実施形態に係る積層コモンモードフィルタの実装構造を説明するための図である。 本実施形態に係る積層コモンモードフィルタの実装構造を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る積層コモンモードフィルタの断面構成を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る積層コモンモードフィルタの断面構成を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る積層コモンモードフィルタの断面構成を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1~図6を参照して、本実施形態に係る積層コモンモードフィルタCFの構成を説明する。図1は、本実施形態に係る積層コモンモードフィルタを示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る積層コモンモードフィルタを示す平面図である。図3は、素体の構成を示す分解斜視図である。図4は、第一端子電極、第二端子電極、及び樹脂膜の断面構成を説明するための図である。図5は、第三端子電極、第四端子電極、及び樹脂膜の断面構成を説明するための図である。図6は、磁性体部の表面と非晶質ガラスコート層の表面とを示す図である。本実施形態では、電子部品として積層コモンモードフィルタCFを例に説明する。
積層コモンモードフィルタCFは、図1~図3に示されるように、素体1と、素体1の外表面に配置される複数の外部電極と、素体1に施された非晶質ガラスコート層Iと、を備えている。複数の外部電極は、第一端子電極11、第二端子電極12、第三端子電極13、及び第四端子電極14と、から構成されている。積層コモンモードフィルタCFは、第一端子電極11、第二端子電極12、第三端子電極13、及び第四端子電極14がそれぞれ信号ラインに接続されるように、電子機器(たとえば、回路基板又は電子部品など)にはんだ実装される。
素体1は、直方体形状を呈している。素体1は、その外表面として、互いに対向している第一主面1a及び第二主面1bと、互いに対向している第一側面1c及び第二側面1dと、互いに対向している第三側面1e及び第四側面1fと、を有している。第一主面1aと第二主面1bとが対向している方向が第一方向D1であり、第一側面1cと第二側面1dとが対向している方向が第二方向D2であり、第三側面1eと第四側面1fとが対向している方向が第三方向D3である。本実施形態では、第一方向D1は素体1の高さ方向であり、第二方向D2は素体1の長手方向であり、第三方向D3は素体1の幅方向である。直方体形状には、角部及び稜線部が面取りされている直方体の形状、及び、角部及び稜線部が丸められている直方体の形状が含まれる。
第一側面1c及び第二側面1dは、第一主面1aと第二主面1bとを連結するように第一方向D1に延在している。第一側面1c及び第二側面1dは、第一主面1aと隣り合っていると共に、第二主面1bとも隣り合っている。第一側面1c及び第二側面1dは、第三方向D3(第一主面1a及び第二主面1bの短辺方向)にも延在している。
第三側面1e及び第四側面1fは、第一主面1aと第二主面1bとを連結するように第一方向D1に延在している。第一側面1c及び第二側面1dは、第一主面1aと隣り合っていると共に、第二主面1bとも隣り合っている。第三側面1e及び第四側面1fは、第二方向D2(第一主面1a及び第二主面1bの長辺方向)にも延在している。
素体1は、非磁性体部3と、第一方向D1で非磁性体部3を挟むように配置されている一対のフェライト材料からなる磁性体部5と、を有している。素体1は、積層されている複数の絶縁体層により構成されている。非磁性体部3では、絶縁体層として、複数の非磁性体層4が積層されている。各磁性体部5では、絶縁体層として、複数の磁性体層6が積層されている。複数の絶縁体層は、複数の非磁性体層4と複数の磁性体層6とを含んでいる。
各非磁性体層4は、たとえば非磁性材料(Cu-Zn系フェライト材料、誘電体材料、又はガラスセラミック材料など)を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。各磁性体層6は、たとえば磁性材料(Ni-Cu-Zn系フェライト材料、Ni-Cu-Zn-Mg系フェライト材料、又はNi-Cu系フェライト材料など)を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。
実際の素体1では、各非磁性体層4及び各磁性体層6は、層間の境界が視認できない程度に一体化されている。第一方向D1、すなわち第一主面1aと第二主面1bとが対抗している方向は、複数の絶縁体層、すなわち、複数の非磁性体層4及び複数の磁性体層6が積層されている方向(以下、単に「積層方向」と称する。)と一致する。
積層コモンモードフィルタCFは、図3に示されるように、第一コイル導体21、第二コイル導体22、第三コイル導体23、及び第四コイル導体24を、非磁性体部3に備えている。第一コイル導体21、第二コイル導体22、第三コイル導体23、及び第四コイル導体24は、素体1内に配置されている内部導体である。第一~第四コイル導体21~24の各々は、導電材(たとえば、Ag又はPdなど)を含んでいる。第一~第四コイル導体21~24の各々は、導電性材料(たとえば、Ag粉末又はPd粉末など)を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。
第一コイル導体21は、渦巻き状であり、積層方向に隣り合う一対の非磁性体層4の間に配置されている。第一コイル導体21の一端(外側端)21aは、第一側面1cに露出している。第一コイル導体21の他端(内側端)は、第一コイル導体21と同じ層に位置する第一パッド導体41に接続されている。本実施形態では、第一コイル導体21と第一パッド導体41とは、一体的に形成されている。
第二コイル導体22は、渦巻き状であり、積層方向に隣り合う一対の非磁性体層4の間に配置されている。第二コイル導体22の一端(外側端)22aは、第二側面1dに露出している。第二コイル導体22の他端(内側端)は、第二コイル導体22と同じ層に位置する第二パッド導体42に接続されている。本実施形態では、第二コイル導体22と第二パッド導体42とは、一体的に形成されている。
第三コイル導体23は、渦巻き状であり、積層方向に隣り合う一対の非磁性体層4の間に配置されている。第三コイル導体23の一端(外側端)23aは、第一側面1cに露出している。第三コイル導体23の他端(内側端)は、第三コイル導体23と同じ層に位置する第三パッド導体43に接続されている。本実施形態では、第三コイル導体23と第三パッド導体43とは、一体的に形成されている。
第四コイル導体24は、渦巻き状であり、積層方向に隣り合う一対の非磁性体層4の間に配置されている。第四コイル導体24の一端(外側端)24aは、第二側面1dに露出している。第四コイル導体24の他端(内側端)は、第四コイル導体24と同じ層に位置する第四パッド導体44に接続されている。本実施形態では、第四コイル導体24と第四パッド導体44とは、一体的に形成されている。
第一コイル導体21と第三コイル導体23とが積層方向で非磁性体層4を挟んで互いに隣り合い、第二コイル導体22と第四コイル導体24とが非磁性体層4を挟んで積層方向で互いに隣り合っている。積層方向で第三コイル導体23が第一コイル導体21と第二コイル導体22との間に位置している。すなわち、第一~第四コイル導体21~24は、積層方向において、第一コイル導体21、第三コイル導体23、第二コイル導体22、第四コイル導体24の順に配置されている。第一~第四コイル導体21~24は、積層方向から見て、同じ方向に巻き回されていると共に互いに重なり合うように位置している。
第一パッド導体41と第二パッド導体42とは、積層方向から見て、互いに重なり合うように位置している。第一パッド導体41と第二パッド導体42との間には、第三コイル導体23と同じ層に位置する第五パッド導体45が、積層方向から見て、第一及び第二パッド導体41,42と互いに重なり合うように配置されている。すなわち、第一パッド導体41と第五パッド導体45とが積層方向で非磁性体層4を挟んで互いに隣り合い、第五パッド導体45と第二パッド導体42とが積層方向で非磁性体層4を挟んで互いに隣り合っている。
第一パッド導体41と第五パッド導体45と第二パッド導体42とは、それぞれ第一スルーホール導体51を通して接続されている。第一スルーホール導体51は、第一パッド導体41と第五パッド導体45との間に位置する非磁性体層4と、第五パッド導体45と第二パッド導体42との間に位置する非磁性体層4と、を貫通している。
第三パッド導体43と第四パッド導体44とは、積層方向から見て、互いに重なり合うように位置している。第三パッド導体43と第四パッド導体44との間には、第二コイル導体22と同じ層に位置する第六パッド導体46が、積層方向から見て、第三及び第四パッド導体43,44と互いに重なり合うように配置されている。すなわち、第三パッド導体43と第六パッド導体46とが積層方向で非磁性体層4を挟んで互いに隣り合い、第六パッド導体46と第四パッド導体44とが積層方向で非磁性体層4を挟んで互いに隣り合っている。
第三パッド導体43と第六パッド導体46と第四パッド導体44とは、それぞれ第二スルーホール導体52を通して接続されている。第二スルーホール導体52は、第三パッド導体43と第六パッド導体46との間に位置する非磁性体層4と、第六パッド導体46と第四パッド導体44との間に位置する非磁性体層4と、を貫通している。
第一コイル導体21と第二コイル導体22とは、第一パッド導体41、第五パッド導体45、第二パッド導体42、及び第一スルーホール導体51を通して、電気的に接続されている。第一コイル導体21と第二コイル導体22とは、第一コイルC1を構成している。第三コイル導体23と第四コイル導体24とは、第三パッド導体43、第六パッド導体46、第四パッド導体44、及び第二スルーホール導体52を通して、電気的に接続されている。第三コイル導体23と第四コイル導体24とは、第二コイルC2を構成している。
積層コモンモードフィルタCFは、素体1(非磁性体部3)内に、第一コイルC1と第二コイルC2を備える。第一コイルC1と第二コイルC2とは、第一コイル導体21と第三コイル導体23とが積層方向で互いに隣り合い且つ第三コイル導体23と第二コイル導体22とが積層方向で互いに隣り合い且つ第二コイル導体22と第四コイル導体24とが積層方向で互いに隣り合うように、非磁性体部3内に配置されている。第一コイルC1と第二コイルC2とは、互いに磁気結合する。
第五及び第六パッド導体45,46並びに第一及び第二スルーホール導体51,52は、導電材(たとえば、Ag又はPdなど)を含んでいる。第五及び第六パッド導体45,46並びに第一及び第二スルーホール導体51,52は、導電性材料(たとえば、Ag粉末又はPd粉末など)を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。第一及び第二スルーホール導体51,52は、対応する非磁性体層4を構成することとなるセラミックグリーンシートに形成された貫通孔に充填された導電性ペーストが焼結することにより形成される。
第一端子電極11及び第三端子電極13は、素体1の第一側面1c側に配置されている。すなわち、第一端子電極11及び第三端子電極13は、第二方向D2での素体1の一方の端部に配置されている。第一端子電極11及び第三端子電極13は、第一側面1cの一部を第一方向D1に沿って覆うように第一側面1c上に配置されていると共に、第一主面1aの一部上と第二主面1bの一部上とに配置されている。第一端子電極11は、第三側面1e寄りに位置し、第三端子電極13は、第四側面1f寄りに位置している。
第二端子電極12及び第四端子電極14は、素体1の第二側面1d側に配置されている。すなわち、第二端子電極12及び第四端子電極14は、第二方向D2での素体1の他方の端部に配置されている。第二端子電極12及び第四端子電極14は、第二側面1dの一部を第一方向D1に沿って覆うように第二側面1d上に配置されていると共に、第一主面1aの一部上と第二主面1bの一部上とに配置されている。第二端子電極12は、第三側面1e寄りに位置し、第四端子電極14は、第四側面1f寄りに位置している。
第一端子電極11は、図4に示されるように、第一主面1a上に配置されている電極部11a、第二主面1b上に配置されている電極部11b、及び第一側面1c上に配置されている電極部11cを有している。第一端子電極11は、第二側面1d、第三側面1e、及び第四側面1fには配置されていない。すなわち、第一端子電極11は、三つの面1a,1b,1cのみに配置されている。互いに隣り合う電極部11a,11b,11c同士は、素体1の稜部において接続されており、電気的に接続されている。
電極部11cは、第一コイル導体21の第一側面1cに露出している端部をすべて覆っている。第一コイル導体21は、第一側面1cに露出している端部で電極部11cと接続されている。すなわち、第一端子電極11と第一コイル導体21とは、電気的に接続されている。第一コイル導体21の一端21aは、第一端子電極11との接続導体として機能する。
第二端子電極12は、図4に示されるように、第一主面1a上に配置されている電極部12a、第二主面1b上に配置されている電極部12b、及び第二側面1d上に配置されている電極部12cを有している。第二端子電極12は、第一側面1c、第三側面1e、及び第四側面1fには配置されていない。すなわち、第一端子電極11は、三つの面1a,1b,1dのみに配置されている。互いに隣り合う電極部12a,12b,12c同士は、素体1の稜部において接続されており、電気的に接続されている。
電極部12cは、第二コイル導体22の第二側面1dに露出している端部をすべて覆っている。第二コイル導体22は、第二側面1dに露出している端部で電極部12cと接続されている。すなわち、第二端子電極12と第二コイル導体22とは、電気的に接続されている。第二コイル導体22の一端22aは、第二端子電極12との接続導体として機能する。
第三端子電極13は、図5に示されるように、第一主面1a上に配置されている電極部13a、第二主面1b上に配置されている電極部13b、及び第一側面1c上に配置されている電極部13cを有している。第三端子電極13は、第二側面1d、第三側面1e、及び第四側面1fには配置されていない。すなわち、第一端子電極11は、三つの面1a,1b,1cのみに配置されている。互いに隣り合う電極部13a,13b,13c同士は、素体1の稜部において接続されており、電気的に接続されている。
電極部13cは、第三コイル導体23の第一側面1cに露出している端部をすべて覆っている。第三コイル導体23は、第一側面1cに露出している端部で電極部13cと接続されている。すなわち、第三端子電極13と第三コイル導体23とは、電気的に接続されている。第三コイル導体23の一端23aは、第三端子電極13との接続導体として機能する。
第四端子電極14は、図5に示されるように、第一主面1a上に配置されている電極部14a、第二主面1b上に配置されている電極部14b、及び第二側面1d上に配置されている電極部14cを有している。第四端子電極14は、第一側面1c、第三側面1e、及び第四側面1fには配置されていない。すなわち、第一端子電極11は、三つの面1a,1b,1dのみに配置されている。互いに隣り合う電極部14a,14b,14c同士は、素体1の稜部において接続されており、電気的に接続されている。
電極部14cは、第四コイル導体24の第二側面1dに露出している端部をすべて覆っている。第四コイル導体24は、第二側面1dに露出している端部で電極部14cと接続されている。すなわち、第四端子電極14と第四コイル導体24とは、電気的に接続されている。第四コイル導体24の一端24aは、第四端子電極14との接続導体として機能する。
第一端子電極11、第二端子電極12、第三端子電極13、及び第四端子電極14は、第一電極層E1、第二電極層E2、第三電極層E3、及び第四電極層E4を含んでいる。本実施形態では、各電極部11c,12c,13c,14cは、第一電極層E1、第二電極層E2、第三電極層E3、及び第四電極層E4を含んでいる。各電極部11a,11b,12a,12b,13a,13b,14a,14bは、第二電極層E2、第三電極層E3、及び第四電極層E4を含んでいる。すなわち、各電極部11a,11b,12a,12b,13a,13b,14a,14bは、第一電極層E1を含んでいない。第四電極層E4は、第一端子電極11、第二端子電極12、第三端子電極13、及び第四端子電極14の最外層をそれぞれ構成している。
第一電極層E1は、導電性ペーストを素体1の表面(本実施形態では、第一及び第二側面1c,1d)に付与して焼き付けることにより形成されている。第一電極層E1は、導電性ペーストに含まれる金属成分(金属粉末)が焼結して形成された焼結金属層である。すなわち、第一電極層E1は、素体1上に配置されている焼結金属層である。
第一電極層E1は、電極部11c,12c,13c,14cに含まれている。電極部11c,13cに含まれている第一電極層E1は、第一側面1cと接するように第一側面1cに配置されている。電極部12c,14cに含まれている第一電極層E1は、第二側面1dと接するように第二側面1dに配置されている。本実施形態では、第一電極層E1は、第一及び第二主面1a,1bには配置されていない。
電極部11cに含まれている第一電極層E1は、第一コイル導体21の一端21aと接続されている。電極部12cに含まれている第一電極層E1は、第二コイル導体22の一端22aと接続されている。電極部13cに含まれている第一電極層E1は、第三コイル導体23の一端23aと接続されている。電極部14cに含まれている第一電極層E1は、第四コイル導体24の一端24aと接続されている。
本実施形態では、第一電極層E1は、Agからなる焼結金属層である。第一電極層E1は、Pdからなる焼結金属層であってもよい。導電性ペーストには、Ag又はPdからなる粉末に、ガラス成分、有機バインダ、及び有機溶剤を混合したものが用いられている。
第二電極層E2は、導電性樹脂層である。第二電極層E2は、各電極部11a~11c,12a~12c,13a~13c,14a~14cにおいて、一体的に形成されている。第二電極層E2の縁は、電極部11a,11b,12a,12b,13a,13b,14a,14bに含まれている。導電性樹脂には、熱硬化性樹脂に導電性材料及び有機溶媒などを混合したものが用いられる。導電性材料としては、たとえば、金属粉末が用いられる。金属粉末は、たとえば、Ag粉末が用いられる。熱硬化性樹脂としては、たとえば、フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、又はポリイミド樹脂が用いられる。
第三電極層E3は、めっき層であって、第二電極層E2上にめっき法により形成されている。第三電極層E3は、各電極部11a~11c,12a~12c,13a~13c,14a~14cにおいて、一体的に形成されている。第三電極層E3の縁は、電極部11a,11b,12a,12b,13a,13b,14a,14bに含まれている。本実施形態では、第三電極層E3は、第二電極層E2上にNiめっきにより形成されたNiめっき層である。第三電極層E3は、Cuめっき層であってもよい。
第四電極層E4は、めっき層であって、第三電極層E3上にめっき法により形成されている。第四電極層E4は、各電極部11a~11c,12a~12c,13a~13c,14a~14cにおいて、一体的に形成されている。第四電極層E4の縁は、電極部11a,11b,12a,12b,13a,13b,14a,14bに含まれている。本実施形態では、第四電極層E4は、第三電極層E3上にSnめっきにより形成されたSnめっき層である。
第二電極層E2は、電極部11c,12c,13c,14cにおいて、第一電極層E1に接して、第一電極層E1上に配置されている。すなわち、第二電極層E2は、素体1と直接接していない。第三電極層E3と第四電極層E4は、第二電極層E2上に配置されているめっき層を構成している。すなわち、本実施形態では、第二電極層E2に形成されるめっき層は、二層構造を有している。各電極部11a~11c,12a~12c,13a~13c,14a~14cでは、第二電極層E2の全体が、第三電極層E3及び第四電極層E4で構成されているめっき層で覆われている。
積層コモンモードフィルタCFは、素体1内に配置されており、端部が第一側面1cに露出している第一コイル導体21及び第三コイル導体23と、端部が第二側面1dに出している第二コイル導体22及び第四コイル導体24とを備えている。各電極部11c,12c,13c,14cは、第一電極層E1を含んでいる。
第一側面1cに露出している第一コイル導体21の一端21aは、非晶質ガラスコート層Iを貫通し、電極部11cに接続されている。第二側面1dに露出している第二コイル導体22の一端22aは、非晶質ガラスコート層Iを貫通し、電極部12cに接続されている。第一側面1cに露出している第三コイル導体23の一端23aは、非晶質ガラスコート層Iを貫通し、電極部13cに接続されている。第二側面1dに露出している第四コイル導体24の一端24aは、非晶質ガラスコート層Iを貫通し、電極部14cに接続されている。
電極部11c,12c,13c,14cが含んでいる第二電極層E2は、第一電極層E1に接して素体1上に配置されている。第一コイル導体21、第二コイル導体22、第三コイル導体23、及び第四コイル導体24は、第一電極層E1を通して、第二電極層E2と電気的に接続される。このため、積層コモンモードフィルタCFでは、第一コイル導体21、第二コイル導体22、第三コイル導体23、及び第四コイル導体24と第二電極層E2とが直接接続される構成に比して、第一~第四コイル導体21~24の各々と対応する第一~第四端子電極11~14との接続強度が高いと共に、第一~第四コイル導体21~24の各々と対応する第一~第四端子電極11~14とが確実に電気的に接続される。
積層コモンモードフィルタCFは、非磁性体部3と磁性体部5との表面を覆う非晶質ガラスコート層Iを備えている。非晶質ガラスコート層Iは、非磁性体部3及び磁性体部5からなる素体1の外表面に接しており、当該外表面全体を覆っている。図6(a)及び図6(b)は、磁性体部5の表面と非晶質ガラスコート層Iの表面とを同倍率で拡大して示している。図6(a)及び図6(b)に示されているように、非晶質ガラスコート層Iの表面粗さは、磁性体部5の表面粗さよりも小さい。非晶質ガラスコート層Iは、シリカ系ガラス(SiO-B-ZrO-RO系ガラス)などのガラス材料からなる。
非晶質ガラスコート層Iは、磁性体部5の表面のうち、少なくとも第一及び第二主面1a,1bに施されている。非晶質ガラスコート層Iは、電極部11a,11b,12a,12b,13a,13b,14a,14bの導電性樹脂層である第二電極層E2の縁と、磁性体部5との間に配置されている。本実施形態では、第二電極層E2の縁は、非晶質ガラスコート層Iに接している。すなわち、非晶質ガラスコート層Iは、各第一及び第二主面1a,1bと第二電極層E2の縁との配置されている。
積層コモンモードフィルタCFは、電子機器(たとえば、回路基板又は電子部品など)に、はんだ実装される。積層コモンモードフィルタCFでは、第一主面1a又は第二主面1bが、電子機器に対向する実装面とされる。本実施形態では、図7及び図8に示されるように、第一主面1aが電子機器に対向する実装面とされており、積層コモンモードフィルタCFは、電子機器EDにはんだ実装される。
電子機器EDは、たとえば、回路基板又は電子部品である。第一端子電極11、第二端子電極12、第三端子電極13、及び第四端子電極14には、溶融したハンダが固化することにより、はんだフィレットSFが形成される。図7及び図8は、本実施形態に係る積層コモンモードフィルタの実装構造を説明するための図である。
以上説明したように、積層コモンモードフィルタCFでは、非晶質ガラスコート層Iは、第一~第四端子電極11,12,13,14において、導電性樹脂層である第二電極層E2の縁と磁性体部5との間に配置されている。この場合、非晶質ガラスコート層Iの表面は磁性体部5の表面に比べて滑らかであるにも関わらず、磁性体部5に直接的に第二電極層E2を配置する場合よりも、素体1からの第二電極層E2の剥離が抑制される。
積層コモンモードフィルタCFは複数の端子電極11,12,13,14を有しており、各端子電極11,12,13,14は第二電極層E2を含む。複数の端子電極が素体1上に配置されている場合、端子電極が一つである場合に比べて、各端子電極における第二電極層E2と素体1との接触面積が縮小する。非晶質ガラスコート層Iが、導電性樹脂層である第二電極層E2の縁と磁性体部5との間に配置されている構成であれば、第二電極層E2と素体1との接触面積が縮小されても、導電性樹脂層が素体から剥離し難い。
図7及び図8に示したように、積層コモンモードフィルタCFが、第一主面1aを電子機器に対向させて電子機器に実装される場合、電子機器から積層コモンモードフィルタCFに作用する外力が、はんだフィレットSF及び端子電極(外部電極)11~14を通して素体1に応力として作用することがある。特に、外力は、特に、第一主面1aに配置されている電極部11a,12a,13a,14aに応力として作用する傾向がある。このため、当該電極部11a,12a,13a,14aに含まれている第二電極層E2が素体1から剥離するおそれがある。上記構成では、非晶質ガラスコート層Iが第二電極層E2の縁と第一主面1aとの間に配置されるため、電子機器に実装された場合において、第二電極層E2が素体1の主面側から剥離し難い。
積層コモンモードフィルタCFでは、電極部11a,12a,13a,14aが、第二電極層E2を含んでいる。このため、積層コモンモードフィルタCFに外力が作用する場合でも、第二電極層E2により外力が緩和されるので、素体1に応力が生じ難い。したがって、クラックが素体1に発生するのが抑制される。
次に、図9~図11を参照して、本実施形態の変形例に係る積層コモンモードフィルタCFの構成を説明する。図9~図11は、本変形例に係る積層コモンモードフィルタの断面構成を説明するための図である。
図9に示された積層コモンモードフィルタCFは、第一端子電極11、第二端子電極12、第三端子電極13、及び第四端子電極14におけるめっき層の構成が図4及び図5に示した積層コモンモードフィルタCFと相違している。具体的には、図9に示された積層コモンモードフィルタCFにおいて、第二電極層E2と第三電極層E3との間に、第五電極層E5が配置されている。
第五電極層E5は、めっき層であって、第二電極層E2上にめっき法により形成されている。第五電極層E5は、各電極部11a~11c,12a~12c,13a~13c,14a~14cにおいて、一体的に形成されている。第五電極層E5の縁は、電極部11a,11b,12a,12b,13a,13b,14a,14bに含まれている。本実施形態では、第五電極層E5は、第二電極層E2上にCuめっきにより形成されたCuめっき層である。第三電極層E3は、図4及び図5に示した積層コモンモードフィルタCFと異なり、第五電極層E5上にめっき法により形成されている。第四電極層E4は、第三電極層E3上にめっき法により形成されている。
すなわち、本変形例では、第二電極層E2に形成されるめっき層は、三層構造を有している。各電極部11a~11c,12a~12c,13a~13c,14a~14cでは、第二電極層E2の全体が、第三電極層E3、第五電極層E5、第四電極層E4の順で構成されているめっき層で覆われている。
図10に示された積層コモンモードフィルタCFは、絶縁樹脂層IIを有する点が、図4及び図5に示した積層コモンモードフィルタCFと相違している。図10に示された積層コモンモードフィルタCFでは、非晶質ガラスコート層Iが、各第一及び第二主面1a,1bと絶縁樹脂層IIとの間に配置されている。絶縁樹脂層IIは、非晶質ガラスコート層Iに接している。本変形例では、第二電極層E2の縁は、絶縁樹脂層IIに接しており、絶縁樹脂層II及び非晶質ガラスコート層Iを挟んで第一及び第二主面1a,1b上に配置されている。
図11に示された積層コモンモードフィルタCFは、絶縁樹脂層IIを有する点、及び第一端子電極11、第二端子電極12、第三端子電極13、及び第四端子電極14におけるめっき層の構成が、図4及び図5に示した積層コモンモードフィルタCFと相違している。図11に示された積層コモンモードフィルタCFは、図9に示された積層コモンモードフィルタCFと図10に示された積層コモンモードフィルタCFとが組み合わされた構成を有している。すなわち、本変形例では、第二電極層E2上に形成されるめっき層は、三層構造を有している。各電極部11a~11c,12a~12c,13a~13c,14a~14cでは、図9に示されている積層コモンモードフィルタCFと同様に、第二電極層E2の全体が、第三電極層E3、第五電極層E5、第四電極層E4の順で構成されているめっき層で覆われている。
図10に示された積層コモンモードフィルタCFと同様に、図11に示された積層コモンモードフィルタCFでは、非晶質ガラスコート層Iが、各第一及び第二主面1a,1bと絶縁樹脂層IIとの間に配置されている。すなわち、本変形例では、第二電極層E2の縁は、絶縁樹脂層IIに接しており、絶縁樹脂層II及び非晶質ガラスコート層Iを挟んで第一及び第二主面1a,1b上に配置されている。
図10及び図11に示された積層コモンモードフィルタCFでは、非晶質ガラスコート層Iと第二電極層E2の縁との間に絶縁樹脂層IIが配置され、第二電極層E2の縁は、絶縁樹脂層に接している。第二電極層E2は、導電性材料(たとえば、金属粉末など)と樹脂(たとえば、熱硬化性樹脂など)とを含む。このため、導電性材料を含まない絶縁樹脂層IIは、第二電極層E2に比して非晶質ガラスコート層Iに対する接着強度が高い。このため、第二電極層E2の縁が絶縁樹脂層IIに接していることで、素体1からの第二電極層E2の剥離が更に抑制される。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
第一端子電極11、第二端子電極12、第三端子電極13、及び第四端子電極14は、必ずしも、電極部11b,12b,13b,14bを有していなくてもよい。すなわち、第一端子電極11及び第三端子電極13は、二つの面1a,1cのみに配置されていてもよく、第二端子電極12及び第四端子電極14は、二つの面1a,1dのみに配置されていてもよい。
積層コモンモードフィルタCFは、互いに異なる層に配置された第一コイル導体21、第二コイル導体22、第三コイル導体23、及び第四コイル導体24を備えているが、積層コモンモードフィルタCFの内部導体はこの形態に限定されない。たとえば、内部導体は、互いに異なる層に配置された2つのコイル導体で構成されてもよい。この場合、2つのコイル導体の一方が、第一端子電極11及び第二端子電極12に接続された一対の端部を有し、2つのコイル導体の他方が、第三端子電極13及び第四端子電極14に接続された一対の端部を有する。
第二電極層E2上に配置されるめっき層は、必ずしも、二層構造又は三層構造を有していなくてもよい。第二電極層E2上に配置されるめっき層は、一層でもよく、また、四層以上の積層構造を有していてもよい。
素体1の第二方向D2での端部にそれぞれ配置されている外部電極(端子電極)の数は、「二つ」に限られない。素体1の第二方向D2での端部にそれぞれ配置されている外部電極の数は、「三つ」以上であってもよい。
本実施形態及び変形例では、電子部品として積層コモンモードフィルタCFを例に説明したが、適用可能な電子部品は、積層コンデンサ及び積層コモンモードフィルタに限られない。適用可能な電子部品は、たとえば、積層コンデンサ、積層インダクタ、積層バリスタ、積層圧電アクチュエータ、積層サーミスタ、もしくは積層複合部品などの積層電子部品、又は、積層電子部品以外の電子部品である。
1…素体、1a…第一主面、1b…第二主面、1c…第一側面、1d…第二側面、5…磁性体部、11…第一端子電極、12…第二端子電極、13…第三端子電極、14…第四端子電極、11a,11b,11c,12a,12b,12c,13a,13b,13c,14a,14b,14c…電極部、I…非晶質ガラスコート層、II…絶縁樹脂層、E1…第一電極層、E2…第二電極層、CF…積層コモンモードフィルタ。

Claims (7)

  1. フェライト材料からなる絶縁性の磁性体部を有する素体と、
    前記磁性体部の表面に施された非晶質ガラスコート層と、
    前記素体上に配置されている導電性樹脂層を有する外部電極と、を備え、
    前記非晶質ガラスコート層は、前記導電性樹脂層の縁と前記磁性体部の前記表面との間に配置されている、電子部品。
  2. 前記素体は、前記磁性体部の前記表面の少なくとも一部を含む主面と、前記主面と隣り合う側面と、を有し、
    前記外部電極は、前記主面上に配置されている第一電極部と、前記側面上に配置されている第二電極部と、を有し、
    前記非晶質ガラスコート層は、前記主面に施され、
    前記導電性樹脂層は、前記第一電極部及び前記第二電極部の各々に含まれ、
    前記導電性樹脂層の縁は、前記第一電極部に含まれており、
    前記非晶質ガラスコート層は、前記導電性樹脂層の前記縁と前記主面との間に配置されている、請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記非晶質ガラスコート層と前記導電性樹脂層の縁との間に、絶縁樹脂層が配置され、
    前記導電性樹脂層の縁は、前記絶縁樹脂層に接している、請求項1又は2に記載の電子部品。
  4. 前記外部電極は、各々が前記導電性樹脂層を含んでいると共に前記素体上にそれぞれ配置されている3つ以上の電極から構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の電子部品。
  5. 前記外部電極は、Agからなる焼結金属層を有し、
    前記導電性樹脂層は、前記焼結金属層に接して、前記焼結金属層上に配置されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の電子部品。
  6. 前記非晶質ガラスコート層の表面粗さは、前記磁性体部の表面粗さよりも小さい、請求項1~5のいずれか一項に記載の電子部品。
  7. 前記素体内に配置されていると共に、前記非晶質ガラスコートを貫通して前記外部電極に接続されている導体をさらに備える、請求項1~6のいずれか一項に記載の電子部品。
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