JP7102814B2 - 電子装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子装置に関する。
多くの機器において、動作モードの一つとして、稼働していないときに機器を構成するモジュールの一部に対して電源の供給を抑制する省電力モードが採用されている。特許文献1には、電源を切るモジュールの再初期化に必要な設定情報を省電力モードに入る前に不揮発メモリに記憶し、省電力モードから復帰する際に、コールドブートと同様の初期化処理を行うことなく、予め記憶した不揮発メモリから設定情報を読み出してモジュールの設定を行う従来技術が開示されている。
また、特許文献2には、PCI Express(登録商標:以下、PCIE)で通信を行うデバイス(モジュール)間において、初期化処理に時間の掛かるデバイスを先行して初期化処理を開始させることにより、所定時間内にリンクアップを確立するよう制御する従来技術が開示されている。
また、特許文献3には、PCIEで通信を行いFPGA(Field Programmable Gate Array)を含む構成において、FPGAの電源が入ると、リセット解除を行う前に、時間の掛かるPCIEを含むFPGAの設定を始め、起動時間の短縮を図る従来技術が開示されている。
特開2010-211351号公報 特開2014-71485号公報 特開2016-167203号公報
複数のモジュールの少なくとも一部を、ソフトウェアが介在せずに接続確立をするための前処理が必要な高速シリアル・インターフェイスにより接続した構成を有し、かかる高速シリアル・インターフェイスにより接続された第1モジュールおよび第2モジュールに関して、第2モジュールは第1モジュールを介して節電状態からの復帰の契機が伝達される場合において、一部のモジュールを除いて電源供給を絶つ省電力モードから復帰する場合に、第1モジュールの初期化が完了してから第1モジュールと第2モジュール間の接続を確立する、という手順で復帰を行うと、復帰が完了するまでに時間がかかる。
本発明は、第1モジュールの初期化が完了してから第1モジュールと第2モジュールとの間の接続確立のための前処理を開始する構成と比較して、省電力モードから復帰する際に要する時間を短縮することを目的とする。
請求項1に係る本発明は、
複数のモジュールを有し、
節電状態からの復帰要因を検知する復帰要因検知手段と、
前記復帰要因検知手段により復帰要因が検知されると、前記複数のモジュールに復帰処理を開始させる復帰制御手段と、
前記複数のモジュールの少なくとも一部であって、ソフトウェアが介在せずに接続確立をするための前処理を必要とする高速シリアル・インターフェイスで直列に接続された3つ以上のモジュールからなるモジュール群と、を備え、
前記モジュール群における下段のモジュールは自身よりも上段の何れかのモジュールを介して節電状態からの復帰の契機が伝達される場合に、復帰処理を実行する際、当該復帰の契機を伝達した上段のモジュールの復帰処理と並行して前記高速シリアル・インターフェイスの接続確立のための当該前処理を開始し、
前記モジュール群における一の下段のモジュールが画像の表示を行うモジュールであり、
前記一の下段のモジュールは、自身の復帰処理が完了し、自身に対する複数の上段のモジュールのうち画像を保持するモジュールとの間の前記高速シリアル・インターフェイスの接続確立のための前記前処理が完了すると、他のモジュールの復帰処理が完了する前に当該上段のモジュールから当該画像を取得し、表示することを特徴とする、電子装置である。
請求項2に係る本発明は、
前記一の下段のモジュール以外の少なくとも一つのモジュールが当該一の下段のモジュールによる表示を制御するモジュールであり、当該一の下段のモジュールは、自身の復帰処理が完了し、上段のモジュールとの間の前記高速シリアル・インターフェイスの接続確立のための前記前処理が完了すると、当該一の下段のモジュールによる表示を制御するモジュールの復帰処理が完了する前に予め定められた画像を表示することを特徴とする、請求項1に記載の電子装置である。
請求項3に係る本発明は、
前記高速シリアル・インターフェイスを介して前記上段のモジュールに接続され、復帰処理を実行する際に当該上段のモジュールの復帰処理と並行して当該上段のモジュールとの間の接続確立のための前記前処理を開始する当該上段のモジュールに対する下段のモジュールが複数ある場合、当該上段のモジュールと複数の当該下段のモジュールの間の各々の当該高速シリアル・インターフェイスに関する当該前処理は、各々、独立して行われることを特徴とする、請求項1に記載の電子装置である。
請求項4に係る本発明は、
前記速シリアル・インターフェイスは、直列に接続された3つ以上のモジュールにおけるモジュール間の少なくとも2か所に設けられ、
復帰処理を実行する際に当該速シリアル・インターフェイスは、各々、並行して当該前処理が行われることを特徴とする、請求項3に記載の電子装置である。
請求項1の発明によれば、ソフトウェアが介在せずに接続確立をするための前処理が必要な高速シリアル・インターフェイスにより接続された上段のモジュールおよび下段のモジュールに関して、上段のモジュールの初期化が完了してから上段のモジュールと下段のモジュールとの間の接続確立のための前処理を開始する構成と比較して、省電力モードから復帰する際に要する時間を短縮することができ、何れの上段のモジュールに初期表示画像を保持させるかに応じて、その上段のモジュールの復帰処理が完了したタイミングで一の下段のモジュールにより画像を表示させる制御を行い得る。
請求項2の発明によれば、上段のモジュールの初期化が完了してから上段のモジュールと下段のモジュールとの間の接続確立のための前処理を開始する構成と比較して、画像の表示を行う下段のモジュールが早期に復帰して画像を表示させることにより、他のモジュールの起動が完了していない段階でも復帰動作が開始したことを認識できる。
請求項3の発明によれば、上段のモジュールの初期化が完了してから上段のモジュールと下段のモジュールとの間の接続確立のための前処理を開始する構成と比較して、複数のリンクトレーニングを個別に実行可能であり、復帰に要する時間の短縮に寄与できる。
請求項4の発明によれば、上段のモジュールの初期化が完了してから上段のモジュールと下段のモジュールとの間の接続確立のための前処理を開始する構成と比較して、複数のリンクトレーニングを並列に実行可能であり、復帰に要する時間の短縮に寄与できる。
本実施形態の電子装置が適用される情報処理装置の構成例を示す図である。 制御装置の構成例を示す図である。 前段のモジュールが復帰処理を完了した後に後段のモジュールへ復帰の通知を伝達する場合の復帰処理の手順を示す図である。 図3に示す手順で復帰処理を行った際の各モジュールの動作を示すタイミングチャートである。 前段のモジュールの復帰処理が完了するのを待たずにモジュール間の接続を確立させるための処理を開始する場合の復帰処理の手順を示す図である。 図5に示す手順で復帰処理を行った際の各モジュールの動作を示すタイミングチャートである。 システム制御部の復帰が完了する前にデバイス制御部およびUI制御部の復帰処理が開始される場合の各モジュールの動作を示すタイミングチャートである。 復帰制御部が他の全てのモジュールの復帰制御を行う場合の復帰処理の手順を示す図である。 制御装置において、UI制御部をシステム制御部に直接接続した構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。本実施形態は、複数の機能モジュール(以下、単にモジュールと記載)で構成された電子装置である。各モジュールは、種々のインターフェイスで接続され得るが、本実施形態では、少なくとも一部のモジュール間に、いわゆる高速シリアル・インターフェイスが用いられる。本実施形態で対象となる高速シリアル・インターフェイスについては後述する。本実施形態の電子装置は、例えば、画像処理装置等の情報処理装置の制御装置に適用される。
<適用構成例>
図1は、本実施形態の電子装置が適用される情報処理装置の構成例を示す図である。ここでは、画像処理装置の制御装置として本実施形態の電子装置を用いた例を示す。画像処理装置10は、例えば、制御装置100と、画像入力装置11と、画像出力装置12と、FAX送受信部13とを備える。また、画像処理装置10は、ユーザ・インターフェイス部14と、通信インターフェイス部15と、電源16と、送風ファン17とを備える。
制御装置100は、画像処理装置10の各機能部を制御する。制御装置100は、複数のモジュールを備える。各モジュールは、各々、画像処理装置10のいくつかの機能部を制御する。モジュール間の接続は、少なくとも一部に高速シリアル・インターフェイスによる接続を含む。制御装置100の構成の詳細については後述する。
画像入力装置11は、IIT(Image Input Terminal)である。画像入力装置11は、いわゆるスキャナ装置により構成され、セットされた原稿上の画像を光学的に読み取り、読み取り画像(画像データ)を生成する。画像の読み取り方式としては、例えば、光源から原稿に照射した光に対する反射光をレンズで縮小してCCD(Charge Coupled Devices)で受光するCCD方式や、LED(Light Emitting Diode)光源から原稿に順に照射した光に対する反射光をCIS(Contact Image Sensor)で受光するCIS方式が用いられる。
画像出力装置12は、IOT(Image Output Terminal)である。画像出力装置12は、いわゆるプリンタ装置により構成され、記録材の一例である用紙に対して、画像形成材を用いて画像データに基づく画像を形成する。記録材に画像を形成する方式としては、例えば、感光体に付着させたトナーを記録材に転写して像を形成する電子写真方式や、インクを記録材上に吐出して像を形成するインクジェット方式等が用いられる。
FAX送受信部13は、ファクシミリ機能による画像データの送受信を制御する。具体的には、電話回線を介して外部機器と接続し、画像入力装置11により読み取られた画像を外部機器へ送信したり、外部機器から画像を受信したりする。
ユーザ・インターフェイス(UI)部14は、操作画面等の画面を表示する表示手段と、操作者による入力操作が行われる入力手段とを備える。表示手段としては、例えば液晶ディスプレイが用いられる。入力手段としては、例えばハードウェア・キーやタッチセンサが用いられる。一例として、表示手段である液晶ディスプレイと入力手段であるタッチセンサとを組み合わせたタッチ・パネルを用いても良い。
通信インターフェイス部15は、ネットワークや外部機器と接続してデータ交換を行うための接続手段である。特に区別しないが、通信手段の種類に応じて、イーサネット(Ethernet)(登録商標)のネットワーク・ポート、USB(Universal Serial Bus)ポート、無線LAN接続やBluetooth(登録商標)による接続のための無線通信装置などが設けられる。
電源16は、画像処理装置10の各機能部に電力を供給する。詳しくは後述するが、電源16は、制御装置100により電力供給を制御される。送風ファン17は、画像処理装置10の筐体内部を冷却するための送風を行う装置である。なお、図1に示す構成は例示に過ぎず、画像処理装置10を構成する機能部は、図1に示すものに限定されない。図示の構成の他、操作者の接近を感知するための人感センサ、操作者の認証を行う認証装置、処理の実行に対して課金を行う課金装置等を備える構成としても良い。
<制御装置の構成例>
図2は、制御装置100の構成例を示す図である。制御装置100は、複数のモジュールが階層的に接続されて構成されている。図2に示す例では、制御装置100は、システム制御部110、デバイス制御部120、UI制御部130、復帰制御部140の4つのモジュールを備える。また、図2に示す例では、制御装置100の各モジュールは、復帰制御部140からシステム制御部110、デバイス制御部120、UI制御部130という順で、多段かつ直列に接続されている。以下、各モジュールの並びにおいて、復帰制御部140側を前段、UI制御部130側を後段と呼ぶ。
システム制御部110は、画像処理装置10のシステム全体を制御するモジュールである。また、システム制御部110は、通信インターフェイス部15を介して行われるネットワークや外部機器に対するデータの送受信を制御する。また、システム制御部110は、自身および制御装置100における他のモジュール(図2に示す構成例において、デバイス制御部120、UI制御部130および復帰制御部140)に対するリセット制御を行う。また、システム制御部110は、制御装置100における自身および復帰制御部140以外のモジュール(図2に示す構成例において、デバイス制御部120およびUI制御部130)に対する電源供給の制御を行う。
図2に示す構成例において、システム制御部110は、演算手段であるCPU111と、作業メモリとして用いられるRAM112と、プログラムの格納手段であるROM113とを備える。また、システム制御部110は、前段のモジュール(図2に示す構成例において、復帰制御部140)および後段のモジュール(図2に示す構成例において、デバイス制御部120)と接続するためのPCIEインターフェイス114を備える。CPU111は、ROM113に格納されているプログラムを読み込んで実行することにより、各種の制御を行う。一例として、システム制御部110は、CPU111、RAM112、ROM113およびPCIEインターフェイス114を組み込んだASSP(Application Specific Standard Produce)として構成しても良い。
デバイス制御部120は、画像処理装置10に設けられた各種のデバイスを制御するモジュールである。すなわち、デバイス制御部120は、例えば図1に示した画像入力装置11、画像出力装置12、FAX送受信部13、送風ファン17等の制御を行う。
図2に示す構成例において、デバイス制御部120は、演算手段であるCPU121と、作業メモリとして用いられるRAM122とを備える。また、デバイス制御部120は、前段のモジュール(図2に示す構成例において、システム制御部110)と接続するためのPCIEインターフェイス123と、後段のモジュール(図2に示す構成例において、UI制御部130)と接続するためのディスプレイポート(DisplayPort:以下、DP)124とを備える。CPU121は、システム制御部110から受信した命令に従って、各種のデバイスの制御を行う。一例として、デバイス制御部120は、CPU121、RAM122、PCIEインターフェイス123およびDP124を組み込んだASIC(Application Specific Integrated Circuit)として構成しても良い。
UI制御部130は、画像処理装置10のUI(図1に示した構成例ではUI部14)を制御するモジュールである。すなわち、UI制御部130は、UI部14を構成する表示手段に対して操作画面や操作者に情報を提示する情報画面等の画面を表示させる。
図2に示す構成例において、UI制御部130は、演算手段であるCPU131と、前段のモジュール(図2に示す構成例において、デバイス制御部120)と接続するためのDP132とを備える。CPU131は、デバイス制御部120から受信した命令および画面のデータに基づいて、UI部14の表示手段に各種の画面を表示させる。一例として、UI制御部130は、システム制御部110やデバイス制御部120とは分離して、UI部14に設けても良い。
復帰制御部140は、システム制御部110、デバイス制御部120およびUI制御部130における省電力モードからの復帰処理を制御する。画像処理装置10は、動作モードの一つとして、省電力モードを有している。省電力モードは、画像処理装置10の構成の一部に対して電源供給を絶つことにより消費電力の削減を図る動作モードである。省電力モードには、種々の方式がある。例えば、単に給電を必要としていないモジュールやデバイスを選択して電源供給を絶つような部分節電がある。また、モジュールやデバイスが起動する際に必要となるデータを不揮発性メモリに格納した上で電力供給を絶つ方式がある。この方式では、起動時に不揮発性メモリからデータを読み出して起動することにより高速な復帰が実現される。本実施形態では、省電力モードの方式については特に限定しないが、制御装置100において、省電力モードのときに、復帰制御部140のみに電力供給され、その他の各制御部に対する電源供給が絶たれた状態となることを想定している。
復帰制御部140は、省電力モードにおいて、予め定められた復帰要因の発生を監視する。復帰要因とは、省電力モードから通常の動作モードへ復帰するための要因として定められた事象である。具体的には、例えば、通信インターフェイス部15を介して何らかの信号を受信したこと、UI部14の入力手段に対する入力を検知したこと、人感センサ(図示せず)が人物の接近を検知したこと等を復帰要因として設定し得る。復帰制御部140は、復帰要因の発生を検知すると、システム制御部110に通知(復帰指示)を行い、復帰処理を開始させる。そして、システム制御部110が、デバイス制御部120およびUI制御部130に通知(復帰指示)を行い、復帰処理を開始させる。復帰処理の詳細については後述する。
図2に示す構成例において、復帰制御部140は、演算手段であるCPU141と、作業メモリとして用いられるRAM142とを備える。また、復帰制御部140は、システム制御部110と接続するためのPCIEインターフェイス143を備える。CPU141は、内蔵するPHYチップ(Physical Layer Chip)およびMAC(Media Access Control)により復帰要因の発生を監視し、復帰要因の発生を検知したならば、システム制御部110への電源供給を開始して復帰処理を行わせる。
図2に示す各モジュールは、上述したように、復帰制御部140とシステム制御部110、システム制御部110とデバイス制御部120、デバイス制御部120とUI制御部130が、それぞれ接続されている。復帰制御部140とシステム制御部110との間およびシステム制御部110とデバイス制御部120との間は、それぞれPCIEインターフェイス(以下、単にPCIEと記載する)により接続されている。また、デバイス制御部120とUI制御部130との間は、DPにより接続されている。ここで、PCIEおよびDPは、いわゆる高速シリアル・インターフェイスである。また、これらのインターフェイスは、接続(リンク)を確立し通信可能な状態となるために、前処理としてリンクトレーニングが必要である。このインターフェイスによる接続は、ソフトウェアが介在しない接続であって、一例として、物理層レベルでの接続がある。リンクトレーニングとは、リセット解除後に通信相手とのネゴシエーションを行う動作である。リンクトレーニングにおいては、通信リンク間の両デバイスがオーダーセットと呼ばれる基本パケットを送受信し、通信相手とのネゴシエーションを実施し、リンク幅、レーン順序、リンクスピード、受信極性などを決定する。なお、いわゆる高速シリアル・インターフェイスの全てが接続確立のためにリンクトレーニングを必要とするわけではない。リンクトレーニングを行うインターフェイスとしては、例えば、制御装置100のモジュール間で用いられているPCIEやDPの他、USB(Universal Serial Bus)3.0等がある。一方、リンクトレーニングを行わない高速シリアル・インターフェイスとしては、例えば、V by One等がある。本実施形態では、制御装置100を構成するモジュール間の接続において、少なくとも一部に、接続確立のためにリンクトレーニングを行う高速シリアル・インターフェイスが用いられていることを想定している。接続確立のためにリンクトレーニングを行う高速シリアル・インターフェイスにより接続された2つのモジュールのうち、前段のモジュールは第1モジュールの一例であり、後段のモジュールは第2モジュールの一例である。
また、図2に示す構成例では、システム制御部110により制御される電源101aおよびリセット制御部102aと、復帰制御部140により制御される電源101bおよびリセット制御部102bとが制御装置100に設けられている。制御装置100が通常動作しているときは、システム制御部110がシステム全体を制御しているため、各モジュールへの電源供給の制御やリセット制御は、システム制御部110により行われる。これに対し、制御装置100が省電力モードにおいては、システム制御部110に対する電源供給が絶たれているため、システム制御部110は、電源供給の制御やリセット制御を行うことができない。そこで、省電力モードから復帰する際には、復帰制御部140が電源101bおよびリセット制御部102bを制御し、システム制御部110への電源供給およびリセット制御を行い、システム制御部110を復帰させる。なお、図2においては、2組の電源101(101a、101b)およびリセット制御部102(102a、102b)が示されているが、これは制御系統の違い(すなわち、システム制御部110による制御と復帰制御部140による制御)を示すにすぎず、実際には1組の電源およびリセット制御部であっても良い。
<制御装置の復帰処理>
次に、制御装置100における省電力モードからの復帰処理について説明する。図2を参照して説明したように、制御装置100は、4つのモジュールが、復帰制御部140、システム制御部110、デバイス制御部120、UI制御部130の順で直列に接続されて構成されている。この場合、各モジュールは、前段のモジュールから順に、復帰の通知を伝達されて復帰処理を開始する。復帰の通知とは、復帰対象のモジュールに復帰処理を開始させる契機となる通知である。なお、復帰処理の開始の契機(復帰の契機)としては、復帰の通知に代えて、復帰対象のモジュールに電源供給を開始し、リセット制御する操作を行っても良い。また、単に電源の供給開始を復帰処理の開始の契機としても良い。ここで、前段のモジュールが復帰処理を完了した後に後段のモジュールへ復帰の通知を伝達する場合、制御装置100の復帰処理の手順は、次のようになる。
図3は、前段のモジュールが復帰処理を完了した後に後段のモジュールへ復帰の通知を伝達する場合の復帰処理の手順を示す図である。この場合、復帰制御部140は、復帰要因を検知すると、後段のモジュールであるシステム制御部110へ通知を行い、復帰処理を開始させる。この復帰処理において、復帰制御部140とシステム制御部110との間の接続が確立する。システム制御部110は、復帰処理が完了し、通常動作へ移行すると、後段のモジュールであるデバイス制御部120へ通知を行い、復帰処理を開始させる。この復帰処理において、システム制御部110とデバイス制御部120との間の接続が確立する。デバイス制御部120は、復帰処理が完了し、通常動作へ移行すると、後段のモジュールであるUI制御部130へ通知を行い、復帰処理を開始させる。この復帰処理において、デバイス制御部120とUI制御部130との間の接続が確立する。そして、UI制御部130は、復帰処理が完了すると通常動作へ移行する。このように、前段のモジュールの復帰処理が完了した後に、後段のモジュールの復帰処理が開始され、モジュール間の接続が確立されるという手順で初期化処理が順次行われていく。
図4は、図3に示す手順で復帰処理を行った際の各モジュールの動作を示すタイミングチャートである。なお、図4に示す例では、前段のモジュールは、後段のモジュールに伝達する復帰の契機として、復帰の通知に替えてリセット制御を行うことにより、後段のモジュールのソフトウェア(SW)を起動し、復帰処理を開始させている。図4において、システム制御部110、デバイス制御部120およびUI制御部130の各々は、省電力モードによる節電状態から復帰する際、まず電源の供給が開始されてクロック信号の受信が開始され、その後、リセット制御されてソフトウェアによる起動処理が開始される。また、各モジュールにおいて、後段のモジュールの復帰処理が開始されると、自身と後段のモジュールとを接続するインターフェイス(PCIE、DP)の接続を確立する処理(リンクアップ)が行われる。各モジュールは、前段のモジュールが復帰処理を完了し、通常動作に移行した後、前段のモジュールによりリセット制御されて復帰処理を開始している。
このように図3に示す手順では、後段のモジュールが復帰処理を開始するには、前段のモジュールの復帰処理が完了するのを待たなければならない。これは、前段のモジュールが通常動作へ移行してから後段のモジュールの復帰処理が開始されるためである。しかし、モジュール間の接続の確立において、接続確立のための前処理であるリンクトレーニングは、ソフトウェアが介在せず、各モジュールのインターフェイス間で行われれば良く、前段のモジュールの復帰処理が完了していなくても実行することができる。そこで、本実施形態では、前段のモジュールの復帰処理が完了するのを待たずにモジュール間の接続を確立させるための処理を開始する手順を提案する。
図5は、前段のモジュールの復帰処理が完了するのを待たずにモジュール間の接続を確立させるための処理を開始する場合の復帰処理の手順を示す図である。この場合、復帰制御部140は、復帰要因を検知すると、後段のモジュールであるシステム制御部110へ通知を行い、復帰処理を開始させる。この復帰処理において、復帰制御部140とシステム制御部110との間の接続が確立する。ここまでは図3に示す手順と同様である。次に、システム制御部110は、復帰処理が完了し、通常動作へ移行すると、自モジュールよりも後段側にある各モジュール(デバイス制御部120およびUI制御部130)に対して通知を行う。これにより、デバイス制御部120およびUI制御部130は復帰処理を開始する。この復帰処理において、システム制御部110とデバイス制御部120との間の接続およびデバイス制御部120とUI制御部130との間の接続が確立する。ここで、各々の接続確立の処理は、並行かつ独立に行われる。そして、デバイス制御部120およびUI制御部130は、各々、復帰処理が完了すると通常動作へ移行する。
図6は、図5に示す手順で復帰処理を行った際の各モジュールの動作を示すタイミングチャートである。なお、図6に示す例においても、前段のモジュールは、後段のモジュールに伝達する復帰の契機として、復帰の通知に替えてリセット制御を行うことにより、後段のモジュールのソフトウェア(SW)を起動し、復帰処理を開始させている。図6において、システム制御部110、デバイス制御部120およびUI制御部130の各々における復帰処理の動作は、図4を参照して説明した動作と同様である。各モジュールにおいて、後段のモジュールの復帰処理が開始されると、自身と後段のモジュールとを接続するインターフェイスの接続を確立する処理(リンクアップ)が行われる点も、図4に示す動作と同様である。ただし、図6に示す動作では、デバイス制御部120およびUI制御部130は、各々、システム制御部110によりリセット制御されて復帰処理を開始している。このため、デバイス制御部120の復帰処理が完了する前にUI制御部130の復帰処理が開始されている。そして、デバイス制御部120とUI制御部130とを接続するインターフェイス(DP)の接続を確立する処理(リンクアップ)も、デバイス制御部120の復帰処理が完了する前に開始されている。
このように図5に示す手順では、UI制御部130に対する復帰の通知は、システム制御部110により行われる。そのため、UI制御部130は、デバイス制御部120の復帰処理の完了を待たずに自身の復帰処理を開始し、デバイス制御部120とUI制御部130との間の接続のリンクトレーニングが開始される。すなわち、前段のモジュールであるデバイス制御部120の復帰処理と並行して、デバイス制御部120と後段のモジュールであるUI制御部130との間のIPCEインターフェイスのリンクトレーニングが開始される。このため、図3に示したようにデバイス制御部120の復帰処理が完了してからIPCEインターフェイスのリンクトレーニングを開始する手順と比較して、復帰制御部140により復帰要因が検知されてからUI制御部130の復帰処理が完了するまでに要する時間が短縮される。
上記の図5および図6を参照して説明した復帰処理では、システム制御部110は、後段側にある全てのモジュール(デバイス制御部120およびUI制御部130の両方)の復帰を制御した。これに対し、システム制御部110は、復帰制御部140により検知された復帰要因の種類に応じて、復帰させるモジュールを変えても良い。例えば、次のように復帰要因に応じた復帰制御を行い得る。一例として、復帰要因として、ネットワークを介して自装置(画像処理装置10)宛の通信を受け付けたという事象が発生した場合、画像処理装置10自体を稼働させる必要があるため、デバイス制御部120およびUI制御部130の何れも復帰させる。
また、復帰要因として、ファクシミリ通信によりデータを受信したという事象が発生した場合、受信データを画像出力装置12で出力する必要があるため、画像出力装置12を制御するデバイス制御部120を復帰させる。一方、ファクシミリ通信による受信では、必ずしも操作者が画像処理装置10の近傍にいるとは限らないため、UI部14による表示は行わない。したがって、UI制御部130は復帰させない。
また、復帰要因として、図示しない人感センサにより画像処理装置10の近傍にいる人物を検知した場合、検知した人物に対し、画像処理装置10が稼働する(電源が投入されている)ことを知らせるため、UI部14による表示を行う。したがって、UI制御部130を復帰させる。一方、検知した人物が画像処理装置10を操作するか否かは、実際に操作が行われるまでわからないため、この時点では、画像入力装置11や画像出力装置12等の各種デバイスを起動させる必要はない。したがって、デバイス制御部120は復帰させない。
以上のように、復帰要因に応じて異なるモジュールを復帰させるような複雑な制御は、復帰制御部140ではなくシステム制御部110により行われる。そこで上記図5および図6に示す復帰処理では、まず復帰制御部140がシステム制御部110を復帰させ、復帰処理が完了したシステム制御部110がデバイス制御部120およびUI制御部130の復帰を制御する構成とした。なお、図2に示した制御装置100の構成は、システム制御部110の後段に2段のモジュール(デバイス制御部120およびUI制御部130)が直列に接続されているだけである。そのため、前段のモジュールの復帰処理と並行して前段のモジュールと後段のモジュールとの間の接続確立のための処理を開始する手順(以下、並行手順と呼ぶ)による復帰処理は、デバイス制御部120とUI制御部130との間でのみ行われた。しかし、システム制御部110の後段に接続されるモジュールが3段以上の多段であれば、それだけ並行手順による復帰処理が行われる個所が増える。そのため、図3および図4を参照して説明した、前段のモジュールが復帰処理を完了した後に前段のモジュールと後段のモジュールとの間の接続確立のための処理を開始する手順(以下、逐次手順と呼ぶ)による復帰処理と比較して、復帰処理に要する時間が短縮される。一般には、システム制御部110の後段に接続されるモジュールの段数が多いほど、並行手順による復帰時間短縮の効果は高い。
一方、復帰要因に応じて異なるモジュールを復帰させるような複雑な制御を行う必要がない場合、システム制御部110は、自身の復帰処理を開始すると直ちに(すなわち、復帰が完了する前に)、自モジュールよりも後段側にある各モジュール(デバイス制御部120およびUI制御部130)に対して復帰の契機の伝達を行うようにしても良い。これにより、デバイス制御部120およびUI制御部130は、システム制御部110の復帰処理と並行して(すなわち、システム制御部110の復帰完了を待たずに)復帰処理を開始する。この復帰処理において、復帰制御部140とシステム制御部110との間の接続、システム制御部110とデバイス制御部120との間の接続、デバイス制御部120とUI制御部130との間の接続が確立する。ここで、各々の接続確立の処理は、並行かつ独立に行われる。そして、システム制御部110、デバイス制御部120およびUI制御部130は、各々、復帰処理が完了すると通常動作へ移行する。
図7は、システム制御部110の復帰が完了する前にデバイス制御部120およびUI制御部130の復帰処理が開始される場合の各モジュールの動作を示すタイミングチャートである。なお、図7に示す例において、前段のモジュールは、後段のモジュールに伝達する復帰の契機として、復帰の通知に替えて電源制御(供給開始)およびリセット制御を行うことにより、後段のモジュールのソフトウェア(SW)を起動し、復帰処理を開始させている。図7において、システム制御部110、デバイス制御部120およびUI制御部130の各々における復帰処理の動作は、図4を参照して説明した動作と同様である。各モジュールにおいて、後段のモジュールの復帰処理が開始されると、自身と後段のモジュールとを接続するインターフェイスの接続を確立する処理(リンクアップ)が行われる点も、図4に示す動作と同様である。
図7に示す動作では、図6に示した動作と同様に、デバイス制御部120およびUI制御部130は、各々、システム制御部110により電源制御が行われ、リセット制御されて復帰処理を開始している。ただし、図6に示した動作と異なり、図7に示す動作では、システム制御部110は、自身の復帰処理が完了する前にデバイス制御部120およびUI制御部130をリセット制御し、復帰処理を開始させている。そして、システム制御部110とデバイス制御部120とを接続するインターフェイス(PCIE)の接続を確立する処理(リンクアップ)は、システム制御部110の復帰処理が完了する前に開始されている。また、デバイス制御部120とUI制御部130とを接続するインターフェイス(DP)の接続を確立する処理(リンクアップ)は、システム制御部110およびデバイス制御部120の復帰処理が完了する前に開始されている。この結果、図7に示す動作では、復帰制御部140により復帰要因の発生が検知されてから全てのモジュールの復帰処理が完了するまでの時間が、図6に示した動作よりもさらに短縮されている。
画像処理装置10等の情報処理装置に搭載される制御装置100には、省電力モードからの復帰時に、起動後の早い段階で使用される機能がある場合がある。このような機能を担うモジュールは、できるだけ早く復帰処理を完了することが求められる。このようなモジュールには、例えば、図1に示したUI部14や画像処理を行うためのハードウェア・モジュールであるグラフィック・アクセラレータの制御モジュールがある。このようなモジュールに対して、本実施形態を適用し、早い段階で使用可能とすることが考えられる。
一例として、UI制御部130に適用した場合における起動後の早い段階での使用について説明する。画像処理装置10の通常動作において、UI制御部130に表示される画像は、システム制御部110により生成される。すなわち、システム制御部110において生成された画像が、デバイス制御部120を経てUI制御部130に送られ、UI部14の表示手段に表示される。しかしながら、省電力モードから復帰する場合は、いち早くUI部14に表示を行い、起動していることを報知したい場合がある。そこでこのような場合、本実施形態によってシステム制御部110の復帰処理が完了する前であっても、デバイス制御部120およびUI制御部130の復帰処理が完了した時点で何らかの画像をUI部14に表示させるようにしても良い。このような場合、省電力モードからの復帰時にUI部14に表示させる初期表示画像のデータをデバイス制御部120に保持させておくことで、システム制御部110の復帰処理が完了する前であっても、UI部14に画像を表示させ得る。さらに、初期表示画像のデータをUI制御部130に保持させておけば、システム制御部110だけでなくデバイス制御部120の復帰処理が完了していない段階でも、UI制御部130の復帰処理が完了すれば、UI部14に初期表示画像を表示させ得る。
また、画像出力装置12の印刷制御を行うグラフィック・アクセラレータは、画像データに対し、画像処理に対応して回路構成を再構成して複数の画像処理を順次実行することにより印刷データを生成する。そのため、省電力モードからの復帰処理に時間を要する。そこで、本実施形態により、グラフィック・アクセラレータを制御するデバイス制御部120の復帰処理を、システム制御部110の復帰処理と並行して行う。これにより、デバイス制御部120の復帰処理を早期に完了させ、デバイス制御部120に、グラフィック・アクセラレータの制御を開始させ得る。
以上の説明からわかるように、本実施形態の制御装置100において、システム制御部110は、復帰制御手段の一例である。また、復帰制御部140は、復帰要因検知手段の一例であり、復帰制御手段の一例である。
<変形例>
本実施形態の一つの変形例は、システム制御部110も他のモジュール(デバイス制御部120およびUI制御部130)と並行に復帰処理を行う構成である。この構成では、復帰制御部140が他の全てのモジュール(システム制御部110、デバイス制御部120およびUI制御部130)に対して復帰制御を行う。
図8は、復帰制御部140が他の全てのモジュールの復帰制御を行う場合の復帰処理の手順を示す図である。この場合、復帰制御部140は、復帰要因を検知すると、自モジュールよりも後段側にある各モジュール(システム制御部110、デバイス制御部120およびUI制御部130)に伝達する復帰の契機としての通知を行う。これにより、システム制御部110、デバイス制御部120およびUI制御部130の各々が復帰処理を開始する。この復帰処理において、復帰制御部140とシステム制御部110との間の接続、システム制御部110とデバイス制御部120との間の接続、デバイス制御部120とUI制御部130との間の接続が、それぞれ確立する。そして、システム制御部110、デバイス制御部120およびUI制御部130は、各々、復帰処理が完了すると通常動作へ移行する。
この第1変形例では、図7を参照して説明した動作と同様に、前段のモジュールであるシステム制御部110の復帰処理が完了する前に、後段側のモジュールであるデバイス制御部120およびUI制御部130の復帰処理が開始される。ただし、図7に示した動作と異なり、第1変形例では、復帰制御部140によりデバイス制御部120およびUI制御部130の復帰制御が行われるため、デバイス制御部120およびUI制御部130は、システム制御部110の復帰処理とは独立に復帰処理を開始する。したがって、第1変形例によれば、システム制御部110の復帰処理の開始を待たずにデバイス制御部120およびUI制御部130の復帰処理が開始するため、復帰制御部140により復帰要因の発生が検知されてから全てのモジュールの復帰処理が完了するまでの時間が、図7に示した動作よりもさらに短縮される。
なお、復帰制御部140によりシステム制御部110、デバイス制御部120およびUI制御部130の全ての復帰制御を行う場合、システム制御部110がデバイス制御部120およびUI制御部130の復帰制御を行う場合と異なり、復帰制御部140のCPU141に内蔵されたPHYチップおよびMACの機能では、復帰要因に応じて異なるモジュールを復帰させるような複雑な制御を行うことができない。そこで、そのような制御を実現するには、例えば、復帰制御部140に、復帰要因に応じて復帰させるモジュールを選択する機能を有するプロセッサを設けることが考えられる。このようなプロセッサは、例えば、CPLD(Complex Programmable Logic Device)等を用いて実現し得る。
本実施形態の他の変形例は、システム制御部110が復帰処理を完了した後に後段の各モジュールを復帰させる構成であって、起動後の早い段階で使用される機能を有するモジュールを、システム制御部110から直接接続するように構成される。そして、システム制御部110は、画像処理装置10が省電力モードから復帰する際、起動後の早い段階で使用される機能を有するモジュールを優先的に復帰させる。
図9は、制御装置100において、UI制御部130をシステム制御部110に直接接続した構成を示す図である。この構成により、省電力モードから復帰する際、システム制御部110は、UI制御部130に対して優先的に復帰処理を開始させる。そして、デバイス制御部120の復帰処理が完了する前にシステム制御部110とUI制御部130との間の接続(DP)を確立させ、UI制御部130の復帰処理が完了し次第、システム制御部110の制御によりUI制御部130がUI部14に画像を表示させる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態には限定されない。本発明の技術思想の範囲から逸脱しない様々な変更や構成の代替は、本発明に含まれる。例えば、本実施形態では、画像処理装置10の制御装置100に適用した構成について説明したが、本実施形態は、他の種々の情報処理装置の制御装置として構成し得る。また、本実施形態の制御装置100は、復帰要因を検知する復帰制御部140を含め、1本の制御系統で直列に接続された4段のモジュール群を備える構成であったが、本実施形態は、複数の制御系統を備えた多段のモジュール群を備える電子装置に対して広く適用し得る。
10…画像処理装置、100…制御装置、110…システム制御部、120…デバイス制御部、130…UI制御部、140…復帰制御部

Claims (4)

  1. 複数のモジュールを有し、
    節電状態からの復帰要因を検知する復帰要因検知手段と、
    前記復帰要因検知手段により復帰要因が検知されると、前記複数のモジュールに復帰処理を開始させる復帰制御手段と、
    前記複数のモジュールの少なくとも一部であって、ソフトウェアが介在せずに接続確立をするための前処理を必要とする高速シリアル・インターフェイスで直列に接続された3つ以上のモジュールからなるモジュール群と、を備え、
    前記モジュール群における下段のモジュールは自身よりも上段の何れかのモジュールを介して節電状態からの復帰の契機が伝達される場合に、復帰処理を実行する際、当該復帰の契機を伝達した上段のモジュールの復帰処理と並行して前記高速シリアル・インターフェイスの接続確立のための当該前処理を開始し、
    前記モジュール群における一の下段のモジュールが画像の表示を行うモジュールであり、
    前記一の下段のモジュールは、自身の復帰処理が完了し、自身に対する複数の上段のモジュールのうち画像を保持するモジュールとの間の前記高速シリアル・インターフェイスの接続確立のための前記前処理が完了すると、他のモジュールの復帰処理が完了する前に当該上段のモジュールから当該画像を取得し、表示することを特徴とする、電子装置。
  2. 前記一の下段のモジュール以外の少なくとも一つのモジュールが当該一の下段のモジュールによる表示を制御するモジュールであり、当該一の下段のモジュールは、自身の復帰処理が完了し、上段のモジュールとの間の前記高速シリアル・インターフェイスの接続確立のための前記前処理が完了すると、当該一の下段のモジュールによる表示を制御するモジュールの復帰処理が完了する前に予め定められた画像を表示することを特徴とする、請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記高速シリアル・インターフェイスを介して前記上段のモジュールに接続され、復帰処理を実行する際に当該上段のモジュールの復帰処理と並行して当該上段のモジュールとの間の接続確立のための前記前処理を開始する当該上段のモジュールに対する下段のモジュールが複数ある場合、当該上段のモジュールと複数の当該下段のモジュールの間の各々の当該高速シリアル・インターフェイスに関する当該前処理は、各々、独立して行われることを特徴とする、請求項1に記載の電子装置。
  4. 前記速シリアル・インターフェイスは、直列に接続された3つ以上のモジュールにおけるモジュール間の少なくとも2か所に設けられ、
    復帰処理を実行する際に当該速シリアル・インターフェイスは、各々、並行して当該前処理が行われることを特徴とする、請求項3に記載の電子装置。
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