JP7102501B2 - 光電変換素子 - Google Patents

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Description

実施形態は、光電変換素子に関する。
有機/無機混成ペロブスカイト化合物のような有機/無機混成半導体は、太陽電池、発光素子、光センサ、電磁波センサ等の光電変換素子への適用が期待されている。有機/無機混成ペロブスカイト化合物としては、例えばABXで表される組成を有する化合物が挙げられる。Bサイトは二価の陽イオンであり、鉛や錫等が挙げられ、特に鉛を用いた有機/無機混成ペロブスカイト化合物を用いた光電変換素子は、高い光電変換効率を有する。また、有機/無機混成ペロブスカイト化合物を活性層に用いる光電変換素子は、低温で製造することができるため、樹脂等の基板を用いることができる。よって、軽量でフレキシブルな光電変換素子を実現できるため、例えば、耐荷重性が足りず、従来のようなガラス基板を用いた重いシリコン太陽電池等をこれまで設置できなかった建物に設置することができるようになる。
一方、鉛は有害性であるため、例えば建物に設置した太陽電池が破損して、鉛が漏出することを防ぐ必要がある。特に樹脂などを基板に用いた場合、降雹や台風などの影響によって、基板が破れたり、封止材が剥がれたりしやすく、鉛が流出しやすい。また、有機/無機混成ペロブスカイト化合物は、水に対する溶解性が高く、例えば降雨によって鉛が溶出しやすい。ABXは水の存在により、容易にBXに分解することが知られており、分解生成物であるBXも水に対する溶解度が高い。光電変換素子を構成する有害物質としては、活性層材料として用いられている、CdS、CdTe、CGS、GaAs等、また、配線材料などに用いられている半田に含まれている鉛等が挙げられる。中性の水100mlに対するCdSの溶解度は、1×10-12g程度であるのに対し、有機/無機混成ペロブスカイト化合物の水による分解生成物であるBXの溶解度は、1×10-3~1×10g程度であり、光電変換素子を構成する他の有害物質に比べて溶解度が高い。
電解液を用いた色素増感太陽電池も電解液が液体であるため、例えば建物に設置した太陽電池が破損して有害物質が漏出することを防ぐ必要がある。このように、有害物質を含む光電変換素子が破損して、有害物質が漏出することを防ぐ技術が求められている。
特開2001-44458号公報
本発明が解決しようとする課題は、光電変換素子の破損に伴う有害物質の漏出を抑制することである。
実施形態の光電変換素子は、光電変換層と、第1の基材と、第1の基材により保持され且つ光電変換層と隔離され使用環境において液体状またはゲル状の第1の化合物と、を有する第1の化合物層と、第2の基材と、第2の基材により保持され光電変換層と隔離され且つ使用環境において液体状またはゲル状であるとともに且つ第1の化合物と隔離された第2の化合物と、を有する第2の化合物層と、を具備する。
光電変換素子の構造例を示す図である。 光電変換素子の構造例を示す図である。 光電変換素子の構造例を示す図である。 光電変換素子の構造例を示す図である。 光電変換素子の構造例を示す図である。 光電変換層の構造例を示す図である。 化合物層の構造例を示す図である。 光電変換素子の破損の例を示す図である。 発泡性ポリウレタンの代表的な化学反応式を示す図である。 発泡性のポリウレアの代表的な化学反応式を示す図である。 光電変換素子の構造例を示す図である。 光電変換素子の構造例を示す図である。 光電変換素子の構造例を示す図である。 光電変換素子の構造例を示す図である。 一液湿気硬化型ポリウレタンの代表的な化学反応式を示す図である。 光電変換素子の構造例を示す図である。 光電変換素子の構造例を示す図である。 光電変換素子の構造例を示す図である。 光電変換素子の構造例を示す図である。 光電変換素子の構造例を示す図である。
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。なお、各実施形態において、実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、その説明を一部省略する場合がある。図面は模式的なものであり、厚さと平面寸法との関係、各部の厚さの比率等は現実のものとは異なる場合がある。
(第1の実施形態)
図1ないし図5は、光電変換素子の構造例を示す図である。図1ないし図3に示す光電変換素子1は、光電変換層10と、封止材11と、化合物層12aと、化合物層12bと、を具備する。図4および図5に示す光電変換素子1は、光電変換層10と、化合物層12aと、化合物層12bと、を具備する。ここでは、光電変換素子1として有機/無機混成ペロブスカイト化合物を用いた太陽電池について主として述べるが、実施形態の光電変換素子は、色素増感太陽電池や、発光素子、光センサ、電磁波センサ、放射線センサ等に適用することも可能である。
光電変換層10は、光2が入出射することにより光電変換を行う。光2は、例えば太陽光である。また、本明細書中では、光2は、可視光領域以外の光、電磁波、放射線も含むこととする。
図6は、光電変換層10の構造例を示す断面模式図である。光電変換層10は、例えば複数のセル10aを具備する。複数のセル10aは、互いに直列接続で電気的に接続される。これにより、出力電圧を大きくすることができる。
複数のセル10aのそれぞれは、電極101と、電極101上に設けられた中間層102と、中間層102上に設けられた活性層103と、活性層103上に設けられた中間層104と、中間層104上に設けられた電極105と、を有する。一つのセル10aの電極101は、隣接する前段のセル10aの電極105に電気的に接続される。一つのセル10aの電極105は、隣接する次段のセル10aの電極101に電気的に接続される。中間層102および中間層104は必ずしも設けられなくてもよい。電極101および電極105は、活性層103を挟むように、活性層103の光2の入出射側とその反対側にそれぞれ設けてもよく、活性層103のどちらか片側に、互いに離間するように、例えばストライプ状に交互に並ぶように配置(例えばいわゆるバックコンタクト方式)してもよい。
電極101および電極105の少なくとも一つが透光性を有する場合、電極101および電極105の少なくとも一つは、透光性と導電性とを有する材料により構成される。例えば、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化錫、インジウム錫酸化物(ITO)、フッ素を含む錫酸化物(FTO)、ガリウムを含む亜鉛酸化物(GZO)、アルミニウムを含む亜鉛酸化物(AZO)、インジウム-亜鉛酸化物(IZO)、インジウム-ガリウム-亜鉛酸化物(IGZO)等の導電性金属酸化物が用いられる。電極101は、光透過性を維持し得る範囲内で、上述の材料からなる層と金、白金、銀、銅、コバルト、ニッケル、インジウム、アルミニウム等の金属やそれら金属を含む合金からなる金属層との積層であってもよい。上記材料の層は、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、CVD法、ゾルゲル法、メッキ法、塗布法等により形成される。
透光性を有する電極の厚さは、特に制限されないが、10nm以上1μm以下が好ましく、さらに好ましくは30nm以上300nm以下である。上記電極が薄すぎると、シート抵抗が高くなる。上記電極が厚すぎると、光透過率が低下すると共に、可撓性が低くなることで応力によりひび割れ等が生じやすくなる。上記電極は、高い光透過率と低いシート抵抗との双方が得られるように、膜厚を選択することが好ましい。上記電極のシート抵抗は特に限定されないが、通常1000Ω/□以下であり、500Ω/□以下が好ましく、より好ましくは200Ω/□以下である。
電極101または電極105が透光性を有しない場合、電極101または電極105は、例えば白金、金、銀、銅、ニッケル、コバルト、鉄、マンガン、タングステン、チタン、ジルコニウム、錫、亜鉛、アルミニウム、インジウム、クロム、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、カルシウム、マグネシウム、バリウム、サマリウム、テルビウム等の金属、それらの金属を含む合金、インジウム-亜鉛酸化物(IZO)のような導電性金属酸化物、グラフェン、カーボンナノチューブのような炭素材料等により構成される。
上記材料の層は、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、ゾルゲル法、メッキ法、塗布法等により形成される。上記電極の厚さは、特に制限されないが、1nm以上1μm以下が好ましい。上記電極が薄すぎると、抵抗が大きくなりすぎて、発生した電荷を外部回路へ十分に伝達できないおそれがある。上記電極が厚すぎると、その成膜に長時間要し、材料温度が上昇して活性層103がダメージを受けるおそれがある。上記電極のシート抵抗は特に制限されないが、500Ω/□以下が好ましく、より好ましくは200Ω/□以下である。
中間層102および中間層104の一方は、正孔を選択的かつ効率的に運ぶ機能を有する。いわゆる、正孔輸送層、正孔抽出層、正孔注入層などのことである。中間層102および中間層104の他方は、電子を選択的かつ効率的に運ぶ機能を有する。いわゆる、電子輸送層、電子抽出層、電子注入層などのことである。
正孔輸送層としては、酸化ニッケル、酸化銅、酸化バナジウム、酸化タンタル、酸化モリブデン等の無機材料、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアセチレン、トリフェニレンジアミンポリピロール、ポリアニリン、もしくはそれらの誘導体等の有機材料が挙げられ、特に限定されない。
電子輸送層としては、例えば酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ガリウム等の無機材料、ポリエチレンイミンやその誘導体等の有機材料、前述したフラーレン誘導体等の炭素材料を用いることができ、特に限定されない。
活性層103は、照射された光2のエネルギーにより電荷の発生や分離を行う機能を有する。活性層103は、一般に、水分や酸素などと接触することによって光電変換特性が低下することが多い。よって、他の部材により封止することにより光電変換特性の低下を抑制することができる。
光電変換素子1を例えば有機/無機混成太陽電池に適用する場合、活性層103は例えば有機/無機混成ペロブスカイト化合物を備える。有機/無機混成ペロブスカイト化合物としては、例えばABXで表される組成を有する化合物が挙げられる。Aサイトは一価の陰イオンであり、Bサイトは二価の陽イオンであり、Xサイトはハロゲンである。以下の式(1)で表されるトレランスファクターtが0.75以上1.1以下の範囲である場合に、3次元のペロブスカイト型結晶となり、高い光電変換効率が得られる。下記の式において、イオン半径にはいくつか種類があるが、シャノン(Shannon)のイオン半径を用いる。
t=(Aサイトイオン半径+Xサイトイオン半径)/{21/2×(Bサイトイオン半径+Xサイトイオン半径)} (1)
例えば、Aサイトとしては、CHNH等の有機アミン化合物、セシウム、ルビジウム等が挙げられる。Bサイトとしては、鉛や錫等が挙げられる。鉛を用いることにより高い変換効率が得られる。Xサイトとしては、ヨウ素、臭素、塩素等のハロゲン元素が挙げられる。活性層103の形成方法としては、上記したペロブスカイト化合物またはその前駆体を真空蒸着する方法、ペロブスカイト化合物またはその前駆体を溶媒に溶かした溶液を塗布して加熱・乾燥させる方法が挙げられる。ペロブスカイト化合物の前駆体としては、例えばハロゲン化メチルアンモニウムとハロゲン化鉛またはハロゲン化錫との混合物が挙げられる。活性層103の厚さは特に限定されないが、10nm以上1000nm以下が好ましい。
封止材11は、光電変換層10と使用環境の気体や液体等の物質との接触を抑制する。封止材11は、光電変換層10を覆う。封止材11は、光電変換層10と使用環境の物質との接触を抑制できればよく、任意の固体材料や液体材料やこれらの組合せ等を用いて構成される。封止材11に透光性が必要な場合、構成材料として、無アルカリガラス、石英ガラス、サファイア等の無機材料や、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、液晶ポリマー等の有機材料が用いられる。封止材11は、例えば無機材料や有機材料からなるリジッドな基板であってもよいし、また有機材料や極薄の無機材料からなるフレキシブルな基板であってもよい。
光電変換層10よりも光2の入出射側に配置される構成部材は、光2に対して透過性を有する材料や構造を用いて構成される。例えば、図1の構成で、太陽電池として用いる場合、封止材11は太陽光に対して透光性を有する材料を用いて構成される。また、電極105を光電変換層10よりも光2の入出射側に配置させる場合、電極105は透光性を有する材料を用いて構成される。
化合物層12aおよび化合物層12bは、光電変換素子1の破損に伴う光電変換層10に含まれる鉛等の有害物質の漏出を防止する漏出防止層としての機能を有する。光電変換素子1の破損としては、例えば光電変換層10に到達する傷の形成や、破断、封止材11の剥離等が挙げられる。
化合物層12aは、例えば基材121と、基材121により保持された化合物122と、を有する。化合物122は、光電変換層10に重畳する。
化合物層12bは、例えば基材123と、基材123により保持された化合物124と、を有する。化合物124は、化合物122と隔離するとともに光電変換層10に重畳する。なお、化合物122および化合物124を一つの基材により互いに隔離して保持してもよい。
基材121および基材123は、隔離壁としての機能を有する。基材121および基材123は、光電変換素子1の破損とともに破損すればよく、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の有機材料や、ガラス、石英、サファイア等の無機材料等を用いて構成されるが、特に限定されない。また、有機材料や極薄の無機材料からなるハイブリッド構造を有していてもよい。
図7は、化合物層12aの他の構造例を示す図である。図7では、基材121が互いに区切られた複数の空間121aを有し、化合物122の主成分として流動性が高い化合物を用い、化合物122が複数の空間121aのそれぞれに充填されている。複数の空間121aを設けることにより、化合物層12aにかかる圧力が面内でばらつく場合や、光電変換素子1を重力水平方向に対して斜めに設置する場合に化合物層12a内の化合物122が重力により偏ることを抑制できる。これに限定されず、例えば化合物層12bに同様の構造を設けてもよい。
図8は、光電変換素子1の破損の例を示す図である。化合物122と化合物124は、例えば光電変換素子1の破損に伴い互いに接触することにより重合反応を引き起こして重合体120を形成する。重合体120は、光電変換素子1の破損部を塞ぐ。これにより、光電変換素子1からの有害物質の漏出を抑制することができる。重合体120は、図8に示すように、例として三角形の形状で描いた傷の空間全てを埋め尽くしても良いし、光電変換層10が使用環境雰囲気と断絶されるように傷の空間の一部が埋まるだけでも良い。第1の実施形態の光電変換素子では、2種類の化合物が接触することによって重合反応を引き起こす、いわゆる2液硬化型の化合物層を用いて光電変換素子の破損に伴う有害物質の漏出を抑制する。
化合物122と化合物124としては、光電変換素子1の破損により互いに接触することによって、重合反応を引き起こし、重合体120を形成する材料を用いる。光電変換素子1が破損した後に、雨や雪等が降ったり、結露したりすることによって大量の水に曝された際でも、重合体120を形成することにより、重合体120によって塞がれた光電変換素子1の破損部が再度露出することを防ぐことができる。すなわち、重合体120は水に溶けにくく、水が浸透しにくいものが好ましい。
光電変換素子1が破損した際に、化合物122と化合物124とが、自然に接触するようにするため、化合物122および化合物124の少なくとも一つは、使用環境において主成分が流動性を有するもの、さらに好ましくは液体状またはゲル状であることが好ましい。使用環境とは、例えば太陽電池として建物の屋根に設置して使用する場合であれば、気圧や温度は設置する緯度や高度などによって変化する。海中で発光素子として使用する場合であれば、水圧や水温は設置する緯度や水深度などによって変化する。また、化合物122および化合物124の少なくとも一つは、発泡や膨張することで体積が増加するような化合物であることが好ましい。体積増加することによって、光電変換素子1の破損部をより確実に塞ぐことができる。
化合物122は、2つ以上の第1の反応性基を有し、化合物124は、第1の反応性基と重合反応を引き起こす第2の反応性基を2つ以上有することが好ましい。第1の反応性基または第2の反応性基の一方は、水酸基およびアミン基からなる群より選ばれる少なくとも一つの反応性基を有し、第1の反応性基または第2の反応性基の他方は、イソシアネート基を有することが好ましい。
化合物122と化合物124としては、発泡性のポリウレタンやポリウレアの前駆体が好適である。図9は、発泡性ポリウレタンの代表的な化学反応式を示す図である。式(A)に示すように、両末端が水酸基であるポリオールと、両末端がイソシアネート基であるポリイソシアネートを接触させると重合反応が起きて、ウレタン結合が形成され、固体のポリウレタンとなる。また、式(B)に示すように、ポリイソシアネートと水を接触させると化学反応が起きて、二酸化炭素が発生する。この2つの反応がほぼ同時に起きることによって、二酸化炭素による発泡、すなわち体積増加と、ポリウレタンへの固体化が同時に起きる。すなわち、ポリオールとポリイソシアネートを化合物122と化合物124として用いることにより、重合体120を形成して光電変換素子1の破損部を塞ぐことができる。
水は使用環境に含まれている水を用いることができる。大気中であれば、大気中の水蒸気や、雨や雪の水を用いることができる。化合物層12aや化合物層12bが水を有していてもよい。これにより、使用環境に水が含まれていない場合や水の量が十分でない場合であっても、光電変換素子1が傷ついたり、破断したり、封止材11が剥がれたりして、化合物122と化合物124が接触するのとほぼ同時に発泡(体積増加)作用が得られ、有害物質の漏出をより抑制することができる。水はポリオールが含まれる方の化合物層に含ませることが好ましい。ポリイソシアネートの方に含ませると、光電変換素子が破損する前の段階で反応が始まってしまうおそれがある。
図10は、発泡性のポリウレアの代表的な化学反応式を示す図である。ポリウレタンの場合は両末端が水酸基であるポリオールであるのに対し、ポリウレアの場合は、両末端がアミン基であるポリアミンを用いる。式(C)に示すように、両末端がアミン基であるポリアミンと、両末端がイソシアネート基であるポリイソシアネートを接触させると重合反応が起きて、ウレア結合が形成され、固体のポリウレアとなる。ポリイソシアネートと水を接触させることで二酸化炭素が発生することはポリウレタンと同様である。
光電変換素子1が破損して基材121および基材123が破損すると同時に、あらかじめ互いに隔離されて設けられていた化合物122と化合物124が接触し、発泡または膨張するとともに重合体120を形成することにより、光電変換素子1の破損部を重合体120により塞ぐことができるため、鉛等の有害物質の漏出を抑制することができる。
光電変換素子1は、積層構造の違いによって異なる効果を実現することができる。例えば、図1に示す光電変換素子1では、封止材11が光電変換素子1における光2の主要な入出射側に設けられ、化合物層12aと化合物層12bが光電変換素子1における光2の主要な入出射側の反対側に設けられる。これにより、化合物122や化合物124が光2を吸収するような物質を含む場合、光入出射効率(すなわち光電変換特性)の低下を抑制することができる。また、化合物層12aと化合物層12bに光が照射されないため、耐光性の低下(化合物層12aと化合物層12bの劣化)を抑制することができる。また、化合物層12aと化合物層12bを活性層103と直接接触させないことにより、接触することで互いに特性を低下させてしまう組合せの場合であっても特性の低下を抑制することができる。
図2に示す光電変換素子1では、化合物層12aと化合物層12bが光電変換素子1における光2の主要な入出射側に設けられ、封止材11が光電変換素子1における光2の主要な入出射側の反対側に設けられる。光電変換素子1は、光2の主要な入出射側が表側を向くように設置することが多い。例えば、太陽電池を屋根に設置する場合であれば、太陽光が当たりやすくなるように、光2の主要な入出射側が表側になるように設置する。従って、降雹などによって光電変換素子1が傷つく場合、光2の主要な入出射側から傷つく可能性が高い。図2に示す光電変換素子1では、化合物層12aと化合物層12bが、光2の主要な入出射側、すなわち傷つく可能性が高い側に設けられているため、光電変換素子1の破損部を塞ぐ確率を高くできる。また、光2の主要な入出射側を重力方向の逆方向に向けて光電変換素子1を設置する場合、例えば太陽電池を太陽の方向(重力方向と逆方向)に向けて設置する場合、化合物層12aと化合物層12bが傷ついて化合物122と化合物124の少なくとも一方が流れ出る場合、重力に従って光電変換層10に向かって流れる。従って光電変換素子1の破損部を塞ぐ確率を高くできる。また、化合物層12aと化合物層12bを活性層103と直接接触させないことにより、接触することで互いに特性を低下させてしまう組合せの場合であっても特性の低下を抑制することができる点は、図1に示した光電変換素子1と同様である。
図3に示す光電変換素子では、化合物層12aが光電変換素子1における光2の主要な入出射側に設けられ、化合物層12bが光電変換素子1における光2の主要な入出射側の反対側に設けられる。これにより、化合物124が光2を吸収するような物質を含む場合、光入出射効率(すなわち光電変換特性)の低下を抑制することができる。また、化合物層12bに光が照射されないため、耐光性の低下(化合物層12bの劣化)を抑制することができる。また、化合物層12aと化合物層12bを活性層103と直接接触させないことにより、接触することで互いに特性を低下させてしまう組合せの場合であっても特性の低下を抑制することができる点は、図1や図2に示した光電変換素子1と同様である。
図4に示す光電変換素子1では、光電変換層10が化合物層12aに埋め込まれている。これにより、光電変換層10と使用環境の物質との接触を抑制することができる。よって、封止材11が不要となり、製造コストを削減したり、軽く、薄くすることができる。
図5に示す光電変換素子1では、光電変換層10が化合物層12bに埋め込まれている。これにより、光電変換層10と使用環境の物質との接触を抑制することができる。よって、封止材11が不要となり、製造コストを削減したり、軽く、薄くすることができる。
(第2の実施形態)
図11ないし図14は、光電変換素子の構造例を示す図である。図11および図12に示す光電変換素子1は、光電変換層10と、封止材11と、化合物層12cと、を具備する。図13および図14に示す光電変換素子1は、光電変換層10と、化合物層12cと、を具備する。なお、光電変換層10および封止材11の説明については、第1の実施形態の光電変換素子の説明を適宜援用する。また、第2の実施形態の光電変換素子の構成は第1の実施形態の光電変換素子の構成と適宜組み合わせることができる。
化合物層12cは、光電変換素子1の破損に伴う有害物質の漏出を防止する漏出防止層としての機能を有する。化合物層12cは、例えば基材125と、基材125により保持され且つ光電変換素子1の使用環境の物質と隔離された化合物126と、を有する。化合物126は、光電変換層10に重畳する。
基材125は、隔離壁としての機能も有する。基材125としては、基材121および基材123に適用可能な材料や構造を適用することができる。
化合物126は、例えば光電変換素子1の破損に伴い使用環境の物質と接触することにより重合反応を引き起こして重合体120を形成する。上記物質は例えば水または水蒸気である。化合物126は、使用環境において液体状またはゲル状であることが好ましい。また、化合物126としては、発泡や膨張することで体積が増加するような化合物を用いることが好ましい。
化合物126は、例えばウレタン結合を含む骨格と、イソシアネート基を含む反応性基と、を有することが好ましい。化合物126としては、例えば一液湿気硬化型ポリウレタンやポリウレアが好適である。図15は一液湿気硬化型ポリウレタンの代表的な化学反応式を示す図である。末端がイソシアネート基で、骨格にウレタン結合を含む化合物と、使用環境中の湿気として存在する水蒸気や、光電変換素子1を設置している土台に吸着されている水等が接触すると、式(D)に示すように、カルバミン酸を形成する。カルバミン酸は活性であるため、式(D)に示すようにアミン化合物と二酸化炭素に分解する。このアミン化合物と末端がイソシアネート基で、骨格にウレタン結合を含む化合物のイソシアネート基が反応して式(E)に示すようにウレア結合を形成し、固体のポリウレタンを形成する。すなわち、末端がイソシアネート基で、骨格にウレタン結合を含む化合物を化合物126として用いることにより、重合体120を形成して光電変換素子1の破損部を塞ぐことができる。
第2の実施形態の光電変換素子では、1種類の化合物層のみ、いわゆる一液硬化型の化合物層を用いて光電変換素子の破損に伴う有害物質の漏出を抑制する。これにより、二液硬化型に比べて、必要な化合物層の種類を減らすことができるため、製造コストを削減することができる。
光電変換素子1は、積層構造の違いによって異なる効果を実現することができる。例えば、図11に示す光電変換素子1では、封止材11が光電変換素子1における光2の主要な入出射側に設けられ、化合物層12cが光電変換素子1における光2の主要な入出射側の反対側に設けられる。これにより、化合物126が光2を吸収するような物質を含む場合、光入出射効率(すなわち光電変換特性)の低下を抑制することができる。また、化合物層12cに光が照射されないため、耐光性の低下(化合物層12cの劣化)を抑制することができる。また、化合物層12cと活性層103とを直接接触させないことにより、接触することで互いに特性を低下させてしまう組合せの場合であっても特性の低下を抑制することができる。
図12に示す光電変換素子1では、化合物層12cが光電変換素子1における光2の主要な入出射側に設けられ、封止材11が光電変換素子1における光2の主要な入出射側の反対側に設けられる。光電変換素子1は、光2の主要な入出射側が表側を向くように設置することが多い。例えば、太陽電池を屋根に設置する場合であれば、太陽光が当たりやすくなるように、光2の主要な入出射側が表側になるように設置する。従って、降雹などによって光電変換素子1が傷つく場合、光2の主要な入出射側から傷つく可能性が高い。図12に示す光電変換素子1では、化合物層12cが、光2の主要な入出射側、すなわち傷つく可能性が高い側に設けられているため、光電変換素子1の破損部を塞ぐ確率を高くできる。また、光2の主要な入出射側を重力方向の逆方向に向けて光電変換素子1を設置する場合、例えば太陽電池を太陽の方向(重力方向と逆方向)に向けて設置する場合、化合物層12cが傷ついて化合物126が流れ出る場合、重力に従って光電変換層10の破損部に向かって流れる。従って、光電変換素子1の破損部を塞ぐ確率を高くできる。
図13に示す光電変換素子1では、光電変換層10が光電変換素子1における光2の主要な入出射側に設けられ、化合物層12cが光電変換素子1における光2の主要な入出射側の反対側に設けられる。これにより、化合物126が光2を吸収するような物質を含む場合、光入出射効率(すなわち光電変換特性)の低下を抑制することができる。また、化合物層12cに光が照射されないため、耐光性の低下(化合物層12bの劣化)を抑制することができる。また、化合物層12cと活性層103とを直接接触させないことにより、特性の低下を抑制することができる。
図14に示す光電変換素子1では、化合物層12cが光電変換素子1における光2の主要な入出射側に設けられ、光電変換層10が光電変換素子1における光2の主要な入出射側の反対側に設けられる。光電変換素子1は、光2の主要な入出射側が表側を向くように設置することが多い。例えば、太陽電池を屋根に設置する場合であれば、太陽光が当たりやすくなるように、光2の主要な入出射側が表側になるように設置する。従って、降雹などによって光電変換素子1が傷つく場合、光2の主要な入出射側から傷つく可能性が高い。図14に示す光電変換素子1では、化合物層12cが、光2の主要な入出射側、すなわち傷つく可能性が高い側に設けられているため、光電変換素子1の破損部を塞ぐ確率を高くできる。また、光2の主要な入出射側を重力方向の逆方向に向けて光電変換素子1を設置する場合、例えば太陽電池を太陽の方向(重力方向と逆方向)に向けて設置する場合、化合物層12cが傷ついて化合物126が流れ出る場合、重力に従って光電変換層10の破損部に向かって流れる。従って、光電変換素子1の破損部を塞ぐ確率を高くできる。
(第3の実施形態)
図16は、光電変換素子の構造例を示す図である。図16に示す光電変換素子1は、光電変換層10と、基板11aと、基板11bと、化合物126と、接着層13と、を具備する。図16に示す光電変換素子1は、光電変換層10を有する領域1aと、化合物126を有する領域1bと、接着層13を有する領域1cと、を有する。
光電変換層10は、基板11a、基板11b、および接着層により封止される。なお、その他の光電変換層10の説明については、第1の実施形態および第2の実施形態の光電変換素子の説明を適宜援用する。また、第3の実施形態の光電変換素子の構成は第1の実施形態および第2の実施形態の光電変換素子の構成と適宜組み合わせることができる。
基板11aおよび基板11bは、接着層13を介して接着されている。基板11aおよび基板11bは、例えばポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の有機材料や、ガラス、石英、サファイア等の無機材料等を用いて構成されるが、特に限定されない。また、有機材料や極薄の無機材料からなるハイブリッド構造を有していてもよい。
化合物126は、光電変換層10と接着層13との間に設けられる。化合物126は、例えば基板11aまたは基板11bに接して設けられる。化合物126としては、例えば図15に示す化合物と同じ材料を適用することができる。
接着層13は、基板11aと基板11bとを接着する。接着層13は、例えばUV硬化型エポキシ接着剤や、2液硬化型アクリル接着剤などを用いて構成される。
図16に示す光電変換素子1に機械的なストレスがかかったとき、光電変換素子1が破損して接着層13が剥がれる場合がある。このとき、接着層13が剥がれると同時に化合物126が使用環境の物質(水または水蒸気等)と接触することにより重合反応を引き起こして重合体120を形成して光電変換素子1の破損部を塞ぐ。これにより、光電変換層10が、使用環境中の水分や雨や雪などの水と接触することを防ぎ、鉛等の有害物質の漏出を防ぐことができる。
(第4の実施形態)
図17ないし図20は、光電変換素子の構造例を示す図である。図17ないし図20に示す光電変換素子1は、光電変換層10を有する領域1aと、化合物126を有する領域1bと、接着層13を有する領域1cと、を有する。
図17および図18に示す光電変換素子1は、光電変換層10と、基板11aと、基板11bと、化合物126と、化合物層12dと、接着層13と、を具備する。図19に示す光電変換素子1は、光電変換層10と、基板11bと、化合物126と、化合物層12dと、接着層13と、を具備する。図20に示す光電変換素子1は、光電変換層10と、基板11bと、化合物126と、化合物層12dと、接着層13と、を具備する。なお、基板11a、基板11b、化合物126の説明については、第1の実施形態および第2の実施形態の光電変換素子の説明を適宜援用する。また、第4の実施形態の光電変換素子の構成は第1の実施形態ないし第3の実施形態の光電変換素子の構成と適宜組み合わせることができる。
図17および図18に示す光電変換層10は、基板11a、基板11b、および接着層13により封止され、図19に示す光電変換層10は、基板11b、化合物層12d、および接着層13により封止され、図20に示す光電変換層10は、基板11a、化合物層12d、および接着層13により封止される。その他の光電変換層10の説明については、第1の実施形態および第2の実施形態の光電変換素子の説明を適宜援用する。
化合物層12dは、基板11aまたは基板11bに接して設けられる。化合物層12dとしては、例えば化合物層12cと同じ材料および構造を適用することができる。
図17および図18に示す接着層13は、基板11aと基板11bとを接着する。図19に示す接着層13は、基板11bと化合物層12dとを接着する。図20に示す接着層13は、基板11aと化合物層12dとを接着する。接着層13は、例えばUV硬化型エポキシ接着剤や、2液硬化型アクリル接着剤などを用いて構成される。
図17ないし図20に示す光電変換素子1は、第2の実施形態の光電変換素子と第3の実施形態の光電変換素子とを組み合わせることにより構成される。これにより、光電変換素子の全ての破損モード、すなわち、光電変換素子1に傷がつくモード、破断するモード、および接着層13が剥がれるモードの全てに対して効果を発揮することができる。
光電変換素子1は、積層構造の違いによって異なる効果を実現することができる。例えば、図17に示す光電変換素子1では、基板11bが光電変換素子1における光2の主要な入出射側に設けられ、化合物層12dが光電変換素子1における光2の主要な入出射側の反対側に設けられる。これにより、化合物層12dが光2を吸収するような物質を含む場合、光入出射効率(すなわち光電変換特性)の低下を抑制することができる。また、化合物層12dに光が照射されないため、耐光性の低下(化合物層12dの劣化)を抑制することができる。また、化合物層12dと活性層103とを直接接触させないことにより、接触することで互いに特性を低下させてしまう組合せの場合であっても特性の低下を抑制することができる。
図18に示す光電変換素子1では、化合物層12dが光電変換素子1における光2の主要な入出射側に設けられ、基板11aが光電変換素子1における光2の主要な入出射側の反対側に設けられる。光電変換素子1は、光2の主要な入出射側が表側を向くように設置することが多い。例えば、太陽電池を屋根に設置する場合であれば、太陽光が当たりやすくなるように、光2の主要な入出射側が表側になるように設置する。従って、降雹などによって光電変換素子1が傷つく場合、光2の主要な入出射側から傷つく可能性が高い。図18に示す光電変換素子1では、化合物層12dが、光2の主要な入出射側、すなわち傷つく可能性が高い側に設けられているため、光電変換素子1の破損部を塞ぐ確率を高くできる。また、光2の主要な入出射側を重力方向の逆方向に向けて光電変換素子1を設置する場合、例えば太陽電池を太陽の方向(重力方向と逆方向)に向けて設置する場合、化合物層12dが傷ついて化合物126が流れ出る場合、重力に従って光電変換層10の破損部に向かって流れる。従って、光電変換素子1の破損部を塞ぐ確率を高くできる。
図19に示す光電変換素子1では、基板11bと化合物層12dが接着層13を介して接着される。これにより基板11aを省略することができるため、製造コストを削減することができる。
図20に示す光電変換素子1では、基板11aと化合物層12dが接着層13を介して接着される。これにより基板11bを省略することができるため、製造コストを削減することができる。
(実施例1)
厚さが125μmのPEN基板上に、透明電極として厚さが150nmのITO膜を形成した。透明電極側に設ける中間層として酸化ニッケルのナノ粒子の積層体を形成した。
活性層としてペロブスカイト層を製膜した。ペロブスカイト材料としてCHNHPbIを用いた。ペロブスカイト材料インクの溶媒として、ジメチルホルムアミド(DMF)とジメチルスルホキシド(DMSO)の1:1の混合溶媒を用いた。ペロブスカイト材料インクを塗布した後、基板をクロロベンゼンが入った容器に浸した。その後、基板を取り出して80℃の温度で60分間加熱することによって、ペロブスカイト層を形成した。厚さは約250nmとした。
対向電極側に設ける第1の中間層として、PC60BM([6,6]-フェニルC61酪酸メチルエステル)を製膜した。PC60BMインクの溶媒としてモノクロロベンゼンを用いた。PC60BMインクを塗布した後、自然乾燥させた。厚さは約50nmとした。
対向電極側に設ける第2の中間層としてBCP(2,9-ジメチル-4,7-ジフェニル-1,10-フェナントロリン)を約20nmの厚さで真空蒸着することにより形成した。さらに、対向電極としてAgを約150nmの厚さで真空蒸着することにより形成した。
対向電極が形成されている側の面に封止用のPETフィルムを貼り合わることにより、有機無機混成ペロブスカイト光電変換素子を作製した。
太陽電池素子の封止用PETフィルムの側に、ポリイソシアネート化合物を塗布し、その上にPETフィルムを貼り合せることでポリイソシアネート化合物を含む化合物層を形成した。次いで、さらにその上にポリオール化合物を塗布し、その上にPETフィルムを貼り合せることでポリオール化合物を含む化合物層を形成した。ポリイソシアネート化合物とポリオール化合物には、市販の二液型発泡性ポリウレタン材料を使用した。以上により、光電変換素子を完成させた。
完成させた光電変換素子を用いて損傷試験を行った。カッターナイフを用いて光電変換素子を切断したところ、ポリイソシアネート化合物とポリオール化合物が流出した。次いで、降雨を模して光電変換素子に水をかけた。その結果、ポリイソシアネート化合物とポリオール化合物の混合物が発泡して体積が増加し、ペロブスカイト層の切断部を塞いだ。その後、発泡したポリイソシアネート化合物とポリオール化合物の混合物が硬化した。
発泡、硬化したポリウレタンによって切断部が塞がれた光電変換素子に、降雨を模して水をかけたところ、ペロブスカイト層の鉛が漏出しなかった。ペロブスカイト層が水に溶出する場合、黄色いPbIが水に溶出するため、水が黄色く変色するが、本実施例では変色することがなく、有害物質の漏出は確認されなかった。
(実施例2)
実施例1と同様にして有機無機混成ペロブスカイト光電変換素子を作製した。太陽電池素子の封止用PETフィルムの側に、骨格にウレタン結合を有し、末端にイソシアネート基を有する化合物を塗布し、その上にPETフィルムを貼り合せることでこの化合物層を形成した。骨格にウレタン結合を有し、末端にイソシアネート基を有する化合物には、市販の一液湿気硬化型ポリウレタン材料を使用した。
光電変換素子に疑似太陽光を照射しながら光電変換効率を測定したところ、9.2%であった。完成させた光電変換素子を用いて損傷試験を行った。カッターナイフを用いて光電変換素子を切断したところ、骨格にウレタン結合を有し、末端にイソシアネート基を有する化合物が流出してペロブスカイト層の切断部を塞いだ。その後、流出してきた化合物が硬化した。
硬化したポリウレタンによって切断部が塞がれた光電変換素子に、降雨を模して水をかけたところ、ペロブスカイト層の鉛が溶出することはなかった。
(実施例3)
実施例1と同様にして有機無機混成ペロブスカイト太陽電池素子を作製した。太陽電池素子の基板用PENフィルムの側に、骨格にウレタン結合を有し、末端にイソシアネート基を有する化合物を塗布し、その上にPETフィルムを貼り合せることで化合物層を形成した。骨格にウレタン結合を有し、末端にイソシアネート基を有する化合物には、市販の一液湿気硬化型ポリウレタン材料を使用した。
光電変換素子に疑似太陽光を照射しながら光電変換効率を測定したところ、実施例2の9.2%よりもやや低い8.5%であった。本実施例では、疑似太陽光の照射側に化合物層とPETフィルムを設けている点が実施例2と異なり、この構造物によって、疑似太陽光が吸収・反射される。その結果、光電変換層に入射する疑似太陽光の光量が減少し、光電変換効率がやや低下した。
完成させた光電変換素子を用いて損傷試験を行った。カッターナイフを用いて光電変換素子を切断したところ、骨格にウレタン結合を有し、末端にイソシアネート基を有する化合物が流出してペロブスカイト層の切断部を塞いだ。その後、流出した化合物が硬化した。
硬化したポリウレタンによって切断面が塞がれた光電変換素子に、降雨を模して水をかけたところ、ペロブスカイト層の鉛が溶出することはなかった。
(実施例4)
対向電極としてAgを形成する工程まで、実施例1と同様に実施した。基板用PENフィルムの外周部のみに枠状に接着剤を塗布した。いわゆるダム・フィル方式における、ダム形成工程である。枠状に形成されたダム状の接着剤の内側に、骨格にウレタン結合を有し、末端にイソシアネート基を有する化合物を注入した。いわゆるフィル工程である。その上にPETフィルムを貼り合せることで化合物層を形成した。骨格にウレタン結合を有し、末端にイソシアネート基を有する化合物には、市販の一液湿気硬化型ポリウレタン材料を使用した。以上により、光電変換素子を完成させた。
完成させた光電変換素子を用いて損傷試験を行った。基板用PENフィルムとPETフィルムの貼り合せ界面にカッターナイフを挿入することで、基板用PENフィルムとPETフィルムの貼り合せ界面の接着剤を剥がした。その結果、骨格にウレタン結合を有し、末端にイソシアネート基を有する化合物が大気に暴露されて硬化した。
硬化したポリウレタンによって剥離部が再度塞がれた光電変換素子に、降雨を模して水をかけたところ、ペロブスカイト層の鉛が溶出することはなかった。
(比較例1)
上記化合物層を設けないこと以外は実施例1と同様にして、有機無機混成ペロブスカイト光電変換素子を作製した。作製した光電変換素子を用いて損傷試験を行った。カッターナイフを用いて光電変換素子を切断した。降雨を模して水をかけたところ、ペロブスカイト層は切断面から徐々に黒色から黄色に変色した。すなわち、黒色のCHNHPbIが黄色のPbIに分解された。さらに切断面から黄色いPbIが水中に溶出してしまっている様子が観察された。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施し得るものであり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

Claims (11)

  1. 光電変換層と、
    第1の基材と、前記第1の基材により保持され且つ2以上の第1の反応性基を含む第1の化合物と、を有する第1の化合物層と、
    第2の基材と、前記第2の基材により保持され且つ2以上の第2の反応性基を含むとともに前記第1の化合物と隔離された第2の化合物と、を有する第2の化合物層と、
    を具備する光電変換素子であって、
    前記第1の化合物と前記第2の化合物は、前記光電変換素子の破損に伴い互いに接触することにより前記第1の反応性基と前記第2の反応性基との重合反応を引き起こして重合体を形成する、光電変換素子。
  2. 前記第1の反応性基または前記第2の反応性基の一方は、水酸基およびアミン基からなる群より選ばれる少なくとも一つの反応性基を有し、
    前記第1の反応性基または前記第2の反応性基の他方は、イソシアネート基を有する、請求項1に記載の光電変換素子。
  3. 光電変換層と、
    第1の基材と、前記第1の基材により保持され前記光電変換層と隔離され且つ使用環境において液体状またはゲル状の第1の化合物と、を有する第1の化合物層と、
    第2の基材と、前記第2の基材により保持され前記光電変換層と隔離され且つ使用環境において液体状またはゲル状であるとともに前記第1の化合物と隔離された第2の化合物と、を有する第2の化合物層と、
    を具備し、
    前記第1の化合物と前記第2の化合物が接触することにより発泡または膨張する、光電変換素子。
  4. 前記第1の化合物層および前記第2の化合物層の少なくとも一つは、水を有する、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の光電変換素子。
  5. 光電変換素子であって、
    光電変換層と、
    基材と、前記基材により保持され且つ2以上の反応性基を有するとともに前記光電変換素子の使用環境の物質と隔離された化合物と、を有する化合物層と、を具備し、
    前記使用環境の物質と隔離された前記化合物は、前記光電変換素子の破損に伴い前記使用環境の物質と接触することにより重合反応を引き起こして重合体を形成し、
    前記使用環境の物質と隔離された前記化合物は、液体状またゲル状である、光電変換素子。
  6. 第1の基板と、
    前記第1の基板と接着層を介して接着された第2の基板と、をさらに具備し、
    前記第1の基板および前記第2の基板の少なくとも一つは、光を透過し、
    前記光電変換層は、前記第1の基板、前記第2の基板、および前記接着層により封止され、
    前記化合物は、前記光電変換層と前記接着層との間に設けられる、請求項5に記載の光電変換素子。
  7. 基板と、
    2以上の反応性基を有する第3の化合物と、
    接着層と、をさらに具備し、
    前記基板および前記化合物層の少なくとも一つは、光を透過し、
    前記光電変換層は、前記基板、前記化合物層、および前記接着層により封止され、
    前記第3の化合物は、前記光電変換層と前記接着層との間に設けられ、
    前記第3の化合物は、前記光電変換素子の破損に伴い前記使用環境の物質と接触することにより重合反応を引き起こして重合体を形成する、請求項5に記載の光電変換素子。
  8. 前記化合物は、
    ウレタン結合を含む骨格と、
    イソシアネート基を含む反応性基と、を有する、請求項5または請求項6に記載の光電変換素子。
  9. 前記化合物および前記第3の化合物は、
    ウレタン結合を含む骨格と、
    イソシアネート基を含む反応性基と、を有する、請求項7に記載の光電変換素子。
  10. 前記使用環境の物質は、水または水蒸気である、請求項5ないし請求項9のいずれか一項に記載の光電変換素子。
  11. 前記光電変換層は、組成式ABXにより表され、Aが一価の陽イオンであり、Bが鉛イオンを含む二価の陽イオンであり、Xが一価のハロゲンイオンである化合物を含有する、請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の光電変換素子。
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